【実施例】
【0049】
以下の実施例は、請求の本発明を限定することを意図していない。
【0050】
実施例1
4種の高用量カプセルを(実験室規模)、まず以下の表1に記載の量のAPI、リン酸二カルシウム及び/又は微結晶セルロース、クロスカルメロース−ナトリウム及び/又はポビドン及び/又はアルファ化デンプンを実験室規模の高せん断ミキサ(Stephan)で混合することによって形成した。これらの実施例で使用したAPIは、2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシドであった。精製水を各混合物に添加し、混合物を造粒した。
【0051】
次に、顆粒を、実験室規模の流動層乾燥機(Aeromat)で乾燥させた。乾燥させた顆粒を篩過し、次に表1に記載の残りの原料と1Lタンブルミキサ(Turbula)でブレンドした。カプセルに、手動式のカプセル充填機を使用して組成物を充填した。
【0052】
顆粒及び最終組成物を、上記の方法を使用して嵩密度及びタップ密度について評価した。流動性もまた、USP31(第1巻)、test<1174>(The United States Pharmacopeia Convention,2008)に記載のオリフィスを通る流量の試験によって評価した。流動性は、ガラス漏斗の直径10mmの開口部を流れる単位時間あたりの質量として測定された。
【0053】
【表1】
流動性:「+++」=極めて良好、「−−−」=流動なし
【0054】
表1から見て取れるように、ポビドン又はリン酸二カルシウムの存在(バッチB、Cを参照のこと)によって、嵩密度及び流動特性は、その両方が存在しない場合より(バッチDを参照のこと)改善されたが、嵩密度における改善は、これらの賦形剤が両方存在する場合(バッチAを参照のこと)に著しく大きかった。同様の流動性データが、顆粒及び最終混合物について得られ、バッチAの顆粒及び最終混合物は極めて良好な流動性を示した。
【0055】
実施例2
低用量カプセルを調製するために、2種のバッチA製剤を実験室規模で調製した。この2種の低用量カプセルのバッチを、以下の表2に記載の組成物を使用して形成した。まず、以下の表2に記載の量のAPI、リン酸二カルシウム、微結晶セルロース、クロスカルメロース−ナトリウム及びポビドンを、V−ブレンダで混合した。これらの実施例で使用したAPIは2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシドであった。精製水を混合物に添加し、混合物を手動で混合し、造粒した。
【0056】
次に、顆粒を、箱型乾燥機において50℃で約300分間に亘って乾燥させた。乾燥させた顆粒を篩過した。次に、篩過済みの顆粒を、表2に記載の残りのクロスカルメロース−ナトリウム及びシリカ(コロイド状、含水)とV−ブレンダでブレンドした。次に、ステアリン酸マグネシウム及びタルクを添加し、混合した。カプセルに、カプセル充填機を使用して組成物を充填した。
【0057】
顆粒及び最終組成物を、上記の実施例1に記載の方法を使用して嵩密度、タップ密度及び流動性について評価した。圧縮性指数を、USP31(第1巻)、test<1174>(The United States Pharmacopeia Convention,2008)を使用し、顆粒の嵩容積(V
0)及びタップ体積(V
f)の両方を測定して評価した。次に、圧縮性指数(CI)を、以下の式:
CI(%)=100x[(V
0−V
f)/V
0]
を使用して計算した。
【0058】
結果を以下の表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】
上の表2から見て取れるように、バッチFの顆粒の嵩密度は、先行の試験の高用量製剤の嵩密度よりはるかに高かった。従って、カプセルに十分な質量でもってバッチFの顆粒を充填することは不可能であった。しかしながら、バッチEでは、実施例1の高用量製剤のものと同様の特性の顆粒及びカプセルが得られた。バッチEは、良好な流動特性及び圧縮特性も示した。
【0061】
実施例3
様々な用量の3種のカプセル(パイロット規模)のバッチを、以下の表3に記載の組成物を使用して形成した。バッチHは低用量カプセル、バッチJは中用量カプセル、バッチLは高用量カプセルである。
【0062】
まず、以下の表3に記載の量のAPI、リン酸二カルシウム、微結晶セルロース、クロスカルメロース−ナトリウム及びポビドンを高せん断ミキサ造粒機で混合した。これらの実施例で使用したAPIは、2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシドであった。精製水を混合物に添加し、混合物を高せん断ミキサ造粒機で混合した。
【0063】
次に、顆粒を、流動層乾燥機で乾燥させた。乾燥させた顆粒を篩過した。次に、篩過済みの顆粒を、表3に記載の残りのクロスカルメロース−ナトリウム及びシリカ(コロイド状、含水)とV−ブレンダでブレンドした。次に、ステアリン酸マグネシウム及びタルクを添加し、混合した。カプセルに、カプセル充填機を使用して組成物を充填した。
【0064】
更に、2種の実験室規模のバッチ(低用量のバッチG、高用量のバッチK)を、実施例2に記載の方法によって形成した。これらのバッチの組成物を、以下の表3に示す。
【0065】
顆粒、組成物及びカプセルを、実施例2に記載のものと同じやり方で評価した。結果を以下の表3に示す。更に、質量の均一性を、20個のカプセルの個々の質量によって評価し、平均質量及び標準偏差を計算した。この結果も表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】
上の表3の結果は、パイロット規模のバッチの特性の殆どがプロセスのスケールアップで改善されたことを示す(すなわち、上記の実施例1、2のバッチと比較して)。更に、特に嵩密度、タップ密度及び流量は、APIのものより驚くほど優れた特性を有する最終生成物の達成を示す。本実施例及び本明細書に記載のその他の実施例のバッチで使用したAPIは、極めて低い嵩密度(<0.1g/ml)を有し、流動しないが、本バッチの一部の顆粒は、0.8g/mlより高い嵩密度(800%を超える上昇)及び20g/秒より高い流量を示す。高いAPI用量であっても(例えば、約35%)、嵩密度は0.1g/ml未満から0.76g/mlへと大きく改善された。
【0068】
比較例1
5種の高用量カプセルを、まず表4に記載の量のAPI、第1微結晶セルロース量、第1エチルセルロース量及びとうもろこしデンプンを高せん断ミキサで混合することによって形成した。これらの実施例で使用したAPIは、2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシドであった。精製水を各混合物に添加し、混合物を造粒した。
【0069】
次に、顆粒を、流動層乾燥機(Aeromat)で乾燥させた。乾燥させた顆粒を篩過し、次に表4に記載の残りの原料と1Lタンブルミキサ(Turbula)でブレンドした。カプセルに、手動式のカプセル充填機を使用して組成物を充填した。
【0070】
【表4】
【0071】
顆粒及び最終組成物を、実施例1に記載のやり方で評価した。結果を上の表4に示す。製剤は、嵩密度においてほぼゼロ〜若干の改善しか示さず、また流動特性は不良〜不十分であった。
【0072】
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕式Iのニトロカテコール誘導体、その塩、エステル、水和物、溶媒和物及びその他の誘導体から選択される少なくとも1種の活性医薬成分と、少なくとも1種のホスフェート誘導体と、少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物とを含む組成物であって、前記少なくとも1種の活性医薬成分が顆粒の形態で存在することを特徴とする組成物。
下式I、
(I)
(式Iにおいて、
R
1及びR
2は独立して水素又は生理的条件下で加水分解性の基から選択され、任意で置換された低級アルカノイル又はアロイルであり、
Xはメチレン基であり、
Yは酸素、窒素又は硫黄の原子であり、
nは0、1、2及び3から選択され、
mは0又は1であり、
R
3は、印がついていない結合によって示されるように連結される、式A、B、C、D、E及びF:
(式中、R
4、R
5、R
6及びR
7は独立して水素、C
1−C
6−アルキル、C
1−C
6−チオアルキル、C
1−C
6−アルコキシ、C
6−C
12−アリールオキシ又はC
6−C
12−チオアリール基、C
1−C
6−アルカノイル又はC
7−C
13−アロイル基、アミノ、C
1−C
6−アルキルアミノ、C
1−C
6−ジアルキルアミノ、C
3−C
12−シクロアルキルアミノ、C
3-C
12−ヘテロシクロアルキルアミノ、C
1−C
6−アルキルスルホニル、C
6−C
12−アリールスルホニル、ハロゲン、C
1−C
6−ハロアルキル、例えばトリフルオロメチル、シアノ、ニトロ又はヘテロアリール基から選択され、或いは残基R
4、R
5、R
6及びR
7の2個以上が一緒になって脂肪族若しくはヘテロ脂肪族環又は芳香族若しくはヘテロ芳香族環を表す)から選択されるピリジン基であり、
Pは中央ユニット、例えば平面ユニットであり、例えば1,3,4−オキサジアゾール−2,5−ジイル、1,2,4−オキサジアゾール−3,5−ジイル、4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル、1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル、1,2,4−トリアジン−3,5−ジイル、2H−テトラゾール−2,5−ジイル、1,2,3−チアジアゾール−4,5−ジイル、アルキルがメチル、エチル、n−プロピル及びn−ブチルで表わされ、またアルコキシがメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ及びイソプロポキシで表わされる1−アルキル−3−(アルコキシカルボニル)−1H−ピロール−2,5−ジイル、アルキルがメチル、エチル、n−プロピル及びn−ブチルで表わされる1−アルキル−1H−ピロール−2,5−ジイル、チアゾール−2,4−ジイル、1−H−ピラゾール−1,5−ジイル、ピリミジン−2,4−ジイル、オキサゾール−2,4−ジイル、カルボニル、1H−イミダゾール−1,5−ジイル、イソキサゾール−3,5−ジイル、フラン−2,4−ジイル、アルコキシがメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ及びイソプロポキシで表わされる3−アルコキシカルボニルフラン−2,4−ジイル、ベンゼン−1,3−ジイル並びに(Z)−1−シアノエテン−1,2−ジイルの位置異性体から選択されるものである。)
〔2〕前記活性医薬成分が、2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシドである、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕前記活性医薬成分が、5−[3−(2,5−ジクロロ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオールである、前記〔1〕に記載の組成物。
〔4〕前記活性医薬成分が、2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシドと、5−[3−(2,5−ジクロロ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオールとの組み合わせである、前記〔1〕に記載の組成物。
〔5〕前記活性医薬成分が、0.02〜90質量%を構成する、前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の組成物。
〔6〕前記活性医薬成分が、0.2〜50質量%を構成する、前記〔5〕に記載の組成物。
〔7〕前記顆粒が、前記少なくとも1種のホスフェート誘導体及び/又は前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物を更に含む、前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の組成物。
〔8〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、二塩基性無水リン酸カルシウム、二塩基性リン酸カルシウム二水和物及び三塩基性リン酸カルシウムから選択される、前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の組成物。
〔9〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、二塩基性リン酸カルシウム二水和物である、前記〔8〕に記載の組成物。
〔10〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、0.5〜99.5質量%を構成する、前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の組成物。
〔11〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、10〜80質量%を構成する、前記〔10〕に記載の組成物。
〔12〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、20〜60質量%を構成する、前記〔11〕に記載の組成物。
〔13〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、ポビドン又はコポビドンから選択される、前記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の組成物。
〔14〕前記ポリビニルピロリドン誘導体化合物が、ポビドンである、前記〔13〕に記載の組成物。
〔15〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、0.1〜40質量%を構成する、前記〔1〕〜〔14〕のいずれかに記載の組成物。
〔16〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、2〜20質量%を構成する、前記〔15〕に記載の組成物。
〔17〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、3〜10質量%を構成する、前記〔16〕に記載の組成物。
〔18〕少なくとも1種の賦形剤を更に含む、前記〔1〕〜〔17〕のいずれかに記載の組成物。
〔19〕嵩密度が0.2g/mlより大きい、前記〔1〕〜〔18〕のいずれかに記載の組成物。
〔20〕嵩密度が0.5g/mlより大きい、前記〔19〕に記載の組成物。
〔21〕追加のAPIを更に含む、前記〔1〕〜〔20〕のいずれかに記載の組成物。
〔22〕前記〔1〕〜〔21〕のいずれかに記載の組成物を含む医薬製剤。
〔23〕錠剤及びカプセルから選択される剤形である、前記〔22〕に記載の医薬製剤。
〔24〕0.5〜1.5g/mLの見掛け密度を示す錠剤である、前記〔23〕に記載の医薬製剤。
〔25〕0.8〜1.2g/mLの見掛け密度を示す錠剤である、前記〔24〕に記載の医薬製剤。
〔26〕組成物又は医薬製剤を製造する方法であって、
式Iのニトロカテコール誘導体、その塩、エステル、水和物、溶媒和物及びその他の誘導体から選択される少なくとも1種の活性医薬成分を造粒して顆粒を形成し、
造粒の前、最中又はその後に、少なくとも1種のホスフェート誘導体を前記少なくとも1種の活性医薬成分と混合し、
造粒の前、最中又はその後に、少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物を前記少なくとも1種の活性医薬成分と混合することを特徴とする方法。
式I:
(I)
式Iにおいて、
R
1及びR
2は独立して水素又は生理的条件下で加水分解性の基から選択され、任意で置換される低級アルカノイル又はアロイルであり、
Xはメチレン基であり、
Yは酸素、窒素又は硫黄の原子であり、
nは0、1、2及び3から選択され、
mは0又は1であり、
R
3は、印がついていない結合によって示されるように連結される、式A、B、C、D、E及びF:
(式中、R
4、R
5、R
6及びR
7は独立して水素、C
1−C
6−アルキル、C
1−C
6−チオアルキル、C
1−C
6−アルコキシ、C
6−C
12−アリールオキシ又はC
6−C
12−チオアリール基、C
1−C
6−アルカノイル又はC
7−C
13−アロイル基、アミノ、C
1−C
6−アルキルアミノ、C
1−C
6−ジアルキルアミノ、C
3−C
12−シクロアルキルアミノ、C
3-C
12−ヘテロシクロアルキルアミノ、C
1−C
6−アルキルスルホニル、C
6−C
12−アリールスルホニル、ハロゲン、C
1−C
6−ハロアルキル、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ又はヘテロアリール基から選択され、或いは残基R
4、R
5、R
6及びR
7の2個以上が合わさって脂肪族若しくはヘテロ脂肪族環又は芳香族若しくはヘテロ芳香族環を表す)から選択されるピリジン基であり、
Pは中央ユニット、例えば平面ユニットであり、例えば1,3,4−オキサジアゾール−2,5−ジイル、1,2,4−オキサジアゾール−3,5−ジイル、4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル、1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル、1,2,4−トリアジン−3,5−ジイル、2H−テトラゾール−2,5−ジイル、1,2,3−チアジアゾール−4,5−ジイル、アルキルがメチル、エチル、n−プロピル及びn−ブチルで表わされ、またアルコキシがメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ及びイソプロポキシで表わされる1−アルキル−3−(アルコキシカルボニル)−1H−ピロール−2,5−ジイル、アルキルがメチル、エチル、n−プロピル及びn−ブチルで表わされる1−アルキル−1H−ピロール−2,5−ジイル、チアゾール−2,4−ジイル、1−H−ピラゾール−1,5−ジイル、ピリミジン−2,4−ジイル、オキサゾール−2,4−ジイル、カルボニル、1H−イミダゾール−1,5−ジイル、イソキサゾール−3,5−ジイル、フラン−2,4−ジイル、アルコキシがメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ及びイソプロポキシで表わされる3−アルコキシカルボニルフラン−2,4−ジイル、ベンゼン−1,3−ジイル並びに(Z)−1−シアノエテン−1,2−ジイルの位置異性体から選択されるものである。
〔27〕前記少なくとも1種の活性医薬成分が、2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシドである、前記〔26〕に記載の方法。
〔28〕前記少なくとも1種の活性医薬成分が、5−[3−(2,5−ジクロロ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオールである、前記〔26〕に記載の方法。
〔29〕前記少なくとも1種の活性医薬成分が、2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシドと、5−[3−(2,5−ジクロロ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオールとの組み合わせである、前記〔26〕に記載の方法。
〔30〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、二塩基性無水リン酸カルシウム、二塩基性リン酸カルシウム二水和物及び三塩基性リン酸カルシウムから選択される、前記〔26〕〜〔29〕のいずれかに記載の方法。
〔31〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、二塩基性リン酸カルシウム二水和物である、前記〔30〕に記載の方法。
〔32〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、ポビドン又はコポビドンから選択される、前記〔26〕〜〔31〕のいずれかに記載の方法。
〔33〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、ポビドンである、前記〔32〕に記載の方法。
〔34〕前記造粒工程が、造粒液を使用して行われる、前記〔26〕〜〔33〕のいずれかに記載の方法。
〔35〕前記顆粒を乾燥させることを更に含む、前記〔34〕に記載の方法。
〔36〕前記顆粒を篩過することを更に含む、前記〔26〕〜〔35〕のいずれかに記載の方法。
〔37〕前記顆粒を少なくとも1種の賦形剤とブレンドすることを更に含む、前記〔26〕〜〔36〕のいずれかに記載の方法。
〔38〕造粒後、前記組成物が、0.2g/mLより大きい嵩密度を有する、前記〔26〕〜〔37〕のいずれかに記載の方法。
〔39〕造粒後、前記組成物が、0.5g/mLより大きい嵩密度を有する、前記〔38〕に記載の方法。
〔40〕前記医薬製剤を製造する際に、医薬品剤形を形成することを更に含む、前記〔26〕〜〔39〕のいずれかに記載の方法。
〔41〕前記医薬品剤形の形成が、前記組成物を錠剤に圧縮する工程を含む、前記〔40〕に記載の方法。
〔42〕前記錠剤が、0.5〜1.5g/mLの見掛け密度を有する、前記〔41〕に記載の方法。
〔43〕前記錠剤が、0.8〜1.2g/mLの見掛け密度を有する、前記〔42〕に記載の方法。
〔44〕前記医薬品剤形の形成が、カプセルに前記組成物を充填する工程を含む、前記〔40〕に記載の方法。
【0073】
本発明のさらに別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシド、その塩、エステル、水和物、溶媒和物及びその他の誘導体から選択される少なくとも1種の活性医薬成分と、少なくとも1種のホスフェート誘導体と、少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物とを含む組成物であって、
前記少なくとも1種の活性医薬成分が顆粒の形態で存在し、
前記組成物の嵩密度が0.2g/mLより大きく、
前記組成物が医薬製剤へと更に加工又は処方するためのものであることを特徴とする組成物。
〔2〕前記活性成分が、前記組成物の0.02〜90質量%を構成する、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕前記活性成分が、前記組成物の0.2〜50質量%を構成する、前記〔1〕に記載の組成物。
〔4〕前記顆粒が、前記少なくとも1種のホスフェート誘導体及び/又は前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物を更に含む、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔5〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、二塩基性無水リン酸カルシウム、二塩基性リン酸カルシウム二水和物及び三塩基性リン酸カルシウムから選択される、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔6〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、前記組成物の0.5〜99.5質量%を構成する、前記〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔7〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、ポビドン又はコポビドンから選択される、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔8〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、前記組成物の0.1〜40質量%を構成する、前記〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔9〕前記組成物の嵩密度が、0.5g/mLより大きい、前記〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔10〕追加のAPIを更に含む、前記〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の組成物。
〔11〕前記〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の組成物を含むことを特徴とする医薬製剤。
〔12〕前記製剤が、錠剤及びカプセルから選択される剤形である、前記〔11〕に記載の医薬製剤。
〔13〕前記剤形が、0.5〜1.5g/mLの見掛け密度を示す錠剤である、前記〔12〕に記載の医薬製剤。
〔14〕組成物又は前記組成物を含む医薬製剤を製造する方法であって、
2,5−ジクロロ−3−(5−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4,6−ジメチルピリジン 1−オキシド、その塩、エステル、水和物、溶媒和物及びその他の誘導体から選択される少なくとも1種の活性医薬成分を造粒して顆粒を形成する工程、
造粒の前、最中又はその後に、少なくとも1種のホスフェート誘導体を前記少なくとも1種の活性医薬成分と混合する工程、及び、
造粒の前、最中又はその後に、少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物を前記少なくとも1種の活性医薬成分と混合する工程を含み、
造粒後、前記組成物の嵩密度が0.2g/mLより大きく、
前記組成物が医薬製剤へと更に加工又は処方するためのものであることを特徴とする方法。
〔15〕前記少なくとも1種のホスフェート誘導体が、二塩基性無水リン酸カルシウム、二塩基性リン酸カルシウム二水和物及び三塩基性リン酸カルシウムから選択される、前記〔14〕に記載の方法。
〔16〕前記少なくとも1種のポリビニルピロリドン誘導体化合物が、ポビドン又はコポビドンから選択される、前記〔14〕又は〔15〕に記載の方法。
〔17〕前記造粒工程が、造粒液を使用して行われる、前記〔14〕〜〔16〕のいずれか一項に記載の方法。
〔18〕造粒後、前記組成物が、0.5g/mLより大きい嵩密度を有する、前記〔14〕〜〔17〕のいずれか一項に記載の方法。
〔19〕前記医薬製剤を製造する際に、医薬品剤形を形成する工程を更に含む、前記〔14〕〜〔18〕のいずれか一項に記載の方法。
〔20〕前記医薬品剤形の形成工程が、前記組成物を錠剤に圧縮する工程を含む、前記〔19〕に記載の方法。
〔21〕前記医薬品剤形が、0.5g/mL〜1.5g/mLの見掛け密度を有する錠剤である、前記〔19〕又は〔20〕に記載の方法。
〔22〕前記医薬品剤形の形成工程が、カプセルに前記組成物を充填する工程を含む、前記〔19〕に記載の方法。