特許第6239639号(P6239639)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6239639弾性ラミネートを作製するための方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6239639
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】弾性ラミネートを作製するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20171120BHJP
   A61F 13/49 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
   A61F13/15 311Z
   A61F13/49 313Z
【請求項の数】13
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2015-545066(P2015-545066)
(86)(22)【出願日】2013年11月11日
(65)【公表番号】特表2015-535484(P2015-535484A)
(43)【公表日】2015年12月14日
(86)【国際出願番号】US2013069383
(87)【国際公開番号】WO2014085064
(87)【国際公開日】20140605
【審査請求日】2015年5月27日
(31)【優先権主張番号】13/685,844
(32)【優先日】2012年11月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100152423
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 一真
(72)【発明者】
【氏名】ダレル、イアン、ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、アンドリュー、ストラセメイアー
【審査官】 藤井 眞吾
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/156054(WO,A1)
【文献】 特開昭62−149367(JP,A)
【文献】 米国特許第04167914(US,A)
【文献】 特開2009−061045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 −13/84
A61L 15/16 −15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スロットダイアプリケーター(502)から放出される流体を基材(506)及び弾性材料(507)に適用する方法であって、前記スロットダイアプリケーター(502)はスロット開口部(514)、第1リップ(516)、及び第2リップ(518)を含み、前記スロット開口部(514)は前記第1リップ(516)と前記第2リップ(518)との間に位置し、前記基材(506)は第2表面(510)と反対側に配置された第1表面(508)、及び非拘束のキャリパーHsを有し、前記弾性材料(507)は最大厚さEtを有し、前記方法は、
前記基材(506)を機械方向に前進させる工程と、
前記弾性材料(507)を前記機械方向に前進させる工程と、
前記弾性材料(507)を、前記基材(506)の前記第2表面(510)上に位置付ける工程と、
前記基材(506)を基材キャリア(504)と係合させる工程であって、前記基材キャリア(504)は非柔軟性支持表面(562)及びパターン要素(522)並びにベース表面(524)を含み、かつ、前記パターン要素(522)及び/又はベース表面(524)は柔軟性材料からなり、前記パターン要素(522)はパターン表面(526)を含み、前記基材キャリア(504)は前記スロットダイアプリケーター(502)に隣接するように位置付けられて、前記パターン要素(522)の前記パターン表面(526)と、前記スロットダイアプリケーター(502)の前記第1リップ(516)及び前記第2リップ(518)との間に最小距離Hgを画定し、これは、前記基材(506)の非拘束のキャリパーHsと前記弾性材料(507)の最大厚さEtの合計よりも小さい、という工程と、
前記基材(506)の前記第1表面(508)が前記基材キャリア(504)上に配置されている間に前記基材(506)の前記第2表面(510)及び前記弾性材料(507)を、前記スロットダイアプリケーター(502)を超えて前進させる工程と、
前記基材(506)の前記第1表面(508)が前記基材キャリア(504)上に配置されている間に、前記パターン要素(522)と、前記スロットダイアプリケーター(502)の前記第1リップ(516)、前記スロット開口部(514)、及び前記第2リップ(518)との間で、前記基材(506)及び前記弾性材料(507)を前進させることにより、前記パターン表面(526)の第1部分(526a)を前記非柔軟性支持表面(562)の方へと断続的に偏倚させる工程と、
動作中、前記スロットダイアプリケーター(502)の前記スロット開口部(514)から、圧力開放弁(544)を介して、前記弾性材料(507)、及び前記基材(506)の前記第2表面(510)へと流体(530)を連続的に放出するが、前記パターン要素(522)及び/又はベース表面(524)が圧縮されるときに、前記流体(530)が前進する基質(506)及び弾性材料(507)に移送され、さらに前記パターン要素(522)及び/又はベース表面(524)が非圧縮であるとき、前記流体(530)が前記前進する基質(506)及び弾性材料(507)に移送されない工程と、を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記パターン要素(522)は前記非柔軟性支持表面(562)から離れるように延びて、前記パターン表面(526)と前記非柔軟性支持表面(562)との間に第1最小距離R1を画定し、
前記断続的に偏倚させる工程は、更に、前記パターン表面(526)と前記非柔軟性支持表面(562)との間に第2最小距離R2を画定する工程を含み、R2はR1よりも小さい、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基材(506)の前記第1表面(508)が前記基材キャリア(504)上に配置されている間に、前記パターン要素(522)と前記スロットダイアプリケーター(502)の前記第1リップ(516)、前記スロット開口部(514)、及び前記第2リップ(518)との間で前記基材(506)を前進させることにより、前記パターン表面(526)の第2部分(526b)を、前記非柔軟性支持表面(562)へと断続的に偏倚させて、前記パターン表面(526)と前記非柔軟性支持表面(562)との間に第3最小距離R3を画定する工程を更に含み、R3はR1よりも小さく、R3はR2よりも大きい、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記パターン要素(522)の前記パターン表面(526)と、前記スロットダイアプリケーター(502)の前記第1リップ(516)及び前記第2リップ(518)との間の最小距離Hgは、前記基材(506)の前記非拘束のキャリパーHsの合計よりも小さい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記基材キャリア(504)は、ローラー(520)を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記基材キャリア(504)は、エンドレスベルト(548)を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記弾性材料(507)は、弾性ストランドを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記弾性材料(507)は、弾性リボンを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記基材(506)は、不織布を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記基材(506)は、不織布層及びフィルム層を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記基材(506)の前記第2表面(510)の第1部分(166a)を、前記弾性材料(507)上へと折り畳む工程を更に含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
第2基材(164)を、前記基材(506)の前記第2表面(510)及び前記弾性材料(507)に接着させる工程を更に含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記流体(530)は接着剤を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、吸収性物品の製造方法、及びより具体的には吸収性物品の弾性ラミネートを作製する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
前進する連続的な材料のウェブに構成要素を加えること及び他の方法によってこれを修正することによって、例えば、おむつ及び別の吸収性物品などの様々なタイプの物品を、アセンブリラインに沿って組み立てることができる。例えば、いくつかのプロセスでは、前進する材料のウェブは、他の前進する材料のウェブと組み合わされる。別の実施例では、前進する材料のウェブから作製される個々の構成要素は、前進する材料のウェブと組み合わされ、ひいては、これらが次に他の前進する材料のウェブと組み合わされる。おむつを製造するために使用される材料のウェブ及び構成要素部分としては、バックシート、トップシート、吸収性コア、前側耳部及び/又は後側耳部、締結構成要素、並びに様々な種類の弾性ウェブ及び構成要素、例えば脚部弾性部材、バリアレッグカフ弾性部材、及び腰部弾性部材が挙げられる。いったん望ましい構成部品が組み立てられると、前進するウェブ及び構成部品は、最終的なナイフカットに供されて、ウェブを個別のおむつ又はその他の吸収性物品に分離する。個別のおむつ又は吸収性物品はまた、その後折り畳まれて包装される。
【0003】
異なる構成要素を前進するウェブに取り付けるために及び/又は別の方法で前進するウェブを修正するための、様々な方法及び装置が使用され得る。例えば、いくつかの製造作業は、弾性ラミネートを生成するために前進するウェブと組み合わされる、弾性ストランドにホットメルト接着剤などの、比較的高粘度の流体を適用するように構成されている。いくつかの場合において、製造操作は、前進する弾性ストランド及び/又はウェブに、既定のパターンでホットメルト接着剤を適用するように構成されている。これらの作業は、ダイコーティング、直接グラビア、オフセットグラビア、及び反転グラビアロールコーティングプロセス(当該技術分野において広範に記述される)などのシステム及び方法の使用を含み得る。しかしながら、前進する基材及び/又は弾性ストランドに接着剤を適用する現在のシステム及び方法は、一定の限界を有し得る。
【0004】
女性用衛生パッド、乳児用おむつ、及び成人用失禁パッドなどの、吸収性物品のいくつかの製造プロセスは、前進する弾性ストランド及び/又は基材に接着剤を断続的に移送するために、電空変換弁を使用する。しかしながら、前進する弾性材及び/又は基材に流体を断続的に移送する際の品質及び正確性は、接着剤アプリケーターへの流体の流れを中断するために使用される、変換弁のオン/オフ周期の速度により制限されることがある。したがって、ウェブ処理速度が増加すると、ウェブの移動方向におけるオン/オフコーティングの細かな精度を達成するための、現在の接着剤適用方法における能力は低減する。結果的に、流体アプリケーターのスロットダイへの流体の流れを中断するために使用される変換弁のオン/オフ周期の速度によって制限されることなく、比較的高い精度及び高い速度で、接着剤及び他の流体を基材にパターン状に適用する装置及び方法をもたらすことが有利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書における方法及び装置の態様は、弾性ラミネートの作製、及びより具体的には、前進する基材上に位置付けられた弾性材料上に流体を適用するための方法及び装置に関する。弾性材料は例えば、弾性ストランド、リボン、及び/又はパネルなどの、様々な形態であり得る。本明細書において開示される装置及び方法の特定の実施形態は、前進する基材上に位置付けられた弾性材料に、接着剤などの粘性の液体を既定のパターンで適用することを提示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一形態において、方法は、スロットダイアプリケーターから放出される接着剤を基材及び弾性材料に適用するために使用され得、スロットダイアプリケーターはスロット開口部、第1リップ、及び第2リップを含み、スロット開口部は第1リップと第2リップとの間に位置し、基材は第2表面と反対側に配置された第1表面、及び非拘束のキャリパーHsを有し、弾性材料は最大厚さEtを有する。方法は、基材を機械方向に前進させる工程と、弾性材料を機械方向に前進させる工程と、弾性材料を基材の第2表面上に位置付ける工程と、基材を基材キャリアと係合させる工程であって、基材キャリアは非柔軟性支持表面及びパターン要素を含み、パターン要素はパターン表面を含み、基材キャリアはスロットダイアプリケーターに隣接するように位置付けられて、パターン要素のパターン表面と、スロットダイアプリケーターの第1リップ及び第2リップとの間に最小距離Hgを画定し、これは、基材の非拘束のキャリパーHsと弾性材料の最大厚さEtの合計よりも小さい、という工程と、基材の第1表面が基材キャリア上に配置されている間に基材の第2表面及び弾性材料を、スロットダイアプリケーターを超えて前進させる工程と、基材の第1表面が基材キャリア上に配置されている間に、パターン要素と、スロットダイアプリケーターの第1リップ、スロット開口部、及び第2リップとの間で、基材及び弾性材料を前進させることにより、パターン表面の第1部分を非柔軟性支持表面の方へと断続的に偏倚させる工程と、スロットダイアプリケーターのスロット開口部から、弾性材料、及び基材の第2表面へと接着剤を放出する工程と、を含む。
【0007】
別の形態において、方法は、スロットダイアプリケーターから放出される接着剤を基材及び弾性材料に適用するように適合され得、スロットダイアプリケーターはスロット開口部、第1リップ、及び第2リップを含み、スロット開口部はスロットダイアプリケーターの第1リップと第2リップとの間に位置し、基材は第2表面と反対側に配置された第1表面、及び非拘束のキャリパーHsを有し、弾性材料は最大厚さEtを有する。方法は、基材を機械方向に前進させる工程と、弾性材料を機械方向に前進させる工程と、弾性材料を基材の第2表面上に位置付ける工程と、基材を基材キャリアと係合させる工程であって、基材キャリアはパターン表面を含むパターン要素を含み、パターン要素はパターン表面を含み、基材キャリアはスロットダイアプリケーターに隣接するように位置付けられて、パターン要素のパターン表面と、スロットダイアプリケーターの第1リップ及び第2リップとの間に最小距離Hgを画定し、これは、基材の非拘束のキャリパーHsと弾性材料の最大厚さEtの合計よりも小さい、という工程と、基材の第1表面が基材キャリア上に配置されている間に基材の第2表面及び弾性材料を、スロットダイアプリケーターを超えて前進させる工程と、基材の第1表面が基材キャリア上に配置されている間に、パターン要素と、スロットダイアプリケーターの第1リップ、スロット開口部、及び第2リップとの間で、基材及び弾性材料を前進させることにより、パターン表面の第1部分をスロットダイアプリケーターから離れるように断続的に偏倚させる工程と、スロットダイアプリケーターのスロット開口部から、弾性材料、及び基材の第2表面へと接着剤を放出する工程と、を含む。
【0008】
更に別の態様において、弾性ラミネートを作製する方法は、基材を機械方向に前進させる工程であって、基材は第2表面と反対側に配置された第1表面を含む、工程と、弾性材料を基材の第2表面上に位置付ける工程と、基材を基材キャリアと係合させる工程であって、基材キャリアはパターン表面を含むパターン要素を含み、パターン要素はパターン表面を含み、基材キャリアはスロットダイアプリケーターに隣接するように位置付けられて、パターン要素のパターン表面と、スロットダイアプリケーターの第1リップ及び第2リップとの間に最小距離Hgを画定し、これは、基材の非拘束のキャリパーHsと弾性材料の最大厚さEtの合計よりも小さい、という工程と、基材の第1表面が基材キャリア上に配置されている間に基材の第2表面及び弾性材料を、スロットダイアプリケーターを超えて前進させる工程と、基材の第1表面が基材キャリア上に配置されている間に、パターン要素と、スロットダイアプリケーターの第1リップ、スロット開口部、及び第2リップとの間で、基材及び弾性材料を前進させることにより、パターン表面の第1部分をスロットダイアプリケーターから離れるように断続的に偏倚させる工程と、スロットダイアプリケーターのスロット開口部から、弾性材料、及び基材の第2表面へと接着剤を放出する工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】おむつパンツの斜視図である。
図2A図1に示したおむつパンツの部分切り取り平面図である。
図3A】直線3A−3Aに沿ってとった、図2Aのおむつパンツの断面図である。
図3B】直線3B−3Bに沿ってとった、図2Aのおむつパンツの断面図である。
図4】前進する基材及び弾性材に隣接するように位置付けられた流体適用装置の斜視図である。
図4A】前進する基材及び弾性材に、第1の代表的なパターンで流体を堆積させる、流体適用装置の前方側面図である。
図4B】前進する基材及び弾性材に、第2の代表的なパターンで流体を堆積させる、流体適用装置の前方側面図である。
図4C】前進する基材及び弾性材に、第3の代表的なパターンで流体を堆積させる、流体適用装置の前方側面図である。
図4D】前進する基材及び弾性材に、第4の代表的なパターンで流体を堆積させる、流体適用装置の前方側面図である。
図5A】連続的なベース表面及び複数のパターン表面を有する、パターンローラーを含む、基材キャリアの実施形態の斜視図である。
図5B】直線5B−5Bに沿ってとった、図5Aに示される基材キャリアの詳細な断面図である。
図5C】上部に第1の代表的な接着剤パターンを呈する基材及び弾性材料の上方側面図である。
図6A】連続的なパターン表面及び複数のベース表面を有する、パターンローラーを含む、基材キャリアの実施形態の斜視図である。
図6B】直線6B−6Bに沿ってとった、図6Aに示される基材キャリアの詳細な断面図である。
図6C】上部に第2の代表的な接着剤パターンを呈する基材の上方側面図である。
図7】代表的な基材キャリアの概略的な断面側面図。
図7A1】柔軟性パターン要素、及びベースロールと接続する柔軟性ベース層を含む、図7の基材キャリアの詳細図である。
図7A2】パターン表面に適用された力により偏倚した、図7A1のパターン要素のパターン表面の詳細図である。
図7B1】非柔軟性パターン要素、及びベースロールと接続する柔軟なベース層を含む、図7の基材キャリアの詳細図である。
図7B2】パターン表面に適用された力により偏倚した、図7B1のパターン要素のパターン表面の詳細図である。
図7C1】ベースロールと接続する柔軟性パターン要素を含む、図7の基材キャリアの詳細図である。
図7C2】パターン表面に適用された力により偏倚した、図7C1のパターン要素のパターン表面の詳細図である。
図8】基材及び弾性材料に液体を適用する流体適用装置の概略断面側面図である。
図8A】弾性ラミネートを作製するための、第1変換構成の概略側面図である。
図8A1】線8A1−8A1に沿ってとられた、図8Aの弾性ラミネートの連続的な長さの図である。
図8B】弾性ラミネートを作製するための、第2変換構成の概略側面図である。
図8B1】線8B1−8B1に沿ってとられた、図8Bの弾性ラミネートの連続的な長さの図である。
図8C】弾性ラミネートを作製するための、第3変換構成の概略側面図である。
図8C1】線8C1−8C1に沿ってとられた、図8Cの弾性ラミネートの連続的な長さの図である。
図8C2】線8C2−8C2に沿ってとられた、図8Cの弾性ラミネートの連続的な長さの図である。
図9A】基材及び弾性材料を有さない、図8の基材キャリアの詳細な断面図であり、パターン要素のパターン表面は、スロットダイアプリケーターの第1リップ、第2リップ、及びスロット開口部と隣接している。
図9B】スロットダイアプリケーターを超えて前進する基材キャリア、基材、及び弾性材料の詳細な断面図であり、スロットダイアプリケーターと前進するベース表面との間の、基材及び弾性材料を示している。
図9C図9Bの基材キャリア、基材、及び弾性材料の詳細な断面図であり、基材及び弾性材料がスロットダイアプリケーターのスロット開口部と、前進するパターン表面の前縁部との間にあるようにして、ベース表面がスロットダイアプリケーターのスロット開口部を超えて前進している。
図9CC1図9Cの直線CC−CCに沿ってとられた弾性ストランド及び基材を示す、基材キャリア及び流体適用装置の断面図である。
図9CC2図9Cの直線CC−CCに沿ってとられた弾性フィルム及び基材を示す、基材キャリア及び流体適用装置の断面図である。
図9D図9Cの基材キャリア、基材、及び弾性材料の詳細な断面図であり、基材及び弾性材料がスロットダイアプリケーターのスロット開口部と、前進するパターン表面との間にあるようにして、ベース表面がスロットダイアプリケーターのスロット開口部を超えて前進している。
図9E図9Dの基材キャリア及び基材の詳細な断面図であり、パターン表面は、スロットダイアプリケーターのスロット開口部を超えて前進している。
図10】パターンベルトを含む基材キャリアを備える、流体適用装置の実施形態の概略断面図である。
図11】パターンベルトを含む基材キャリアを備える、流体適用装置の別の実施形態の概略断面図である。
図12】パターンベルト及びバックアッププレートを含む基材キャリアを備える、流体適用装置の別の実施形態の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示を理解する上で、以下の用語の説明が有用であり得る。
「吸収性物品」は、本明細書においては、主な機能が汚れ及び排泄物を吸収及び保持することである消費者製品を指すために用いられる。吸収性物品の非限定的な例としては、おむつ、トレーニングパンツ、プルオンパンツ型おむつ、再留め可能おむつ又はパンツ型おむつ、失禁用ブリーフ及び下着、おむつホルダー及びライナー、パンティライナーなどの女性用生理衣類、吸収性挿入物などが挙げられる。
【0011】
本細書において「おむつ」とは、一般的に、幼児、及び失禁症状のある人によって、胴体下部周囲に着用される吸収性物品を指すのに用いられる。
【0012】
本明細書では、用語「使い捨て」は、洗濯、又は他の方法で吸収性物品として修復若しくは再使用することを一般に意図しない吸収性物品を説明するために使用される(例えば、その物品は、1回の使用後に廃棄することを意図し、またリサイクルするか、堆肥化するか、そうでなければ環境に適応した方法で処分するように構成され得る)。
【0013】
本明細書で使用するとき、「配置されている」という用語は、ある要素(1つ又は複数)が、特定の場所若しくは位置に他の要素と共にマクロ単一構造体として、又は別の要素に結合している別個の要素として形成されている(結合され位置する)ことを意味する際に用いる。
【0014】
本明細書で使用するとき、「結合されている」という用語は、ある要素を別の要素に直接取り付けることによって、その要素がその別の要素に直接取り付けられる構成、及びある要素を中間部材(1つ又は2つ以上)に取り付けてから、その中間部材を別の要素に取り付けることによって、その要素がその別の要素に間接的に取り付けられる構成を包含する。
【0015】
用語「基材」は、本明細書においては、材料として、主に二次元(すなわち、XY平面)であり、その厚さ(Z方向)が、その長さ(X方向)及び幅(Y方向)と比べて比較的小さい(すなわち、1/10以下である)材料を説明するために用いられる。基材の非限定的な例としては、単独で用いてもよいし、1つ以上のウェブ、層、フィルム及び/又は箔に積層してもよい層又は繊維性材料、フィルム及び箔、例えばプラスチックフィルム又は金属製の箔が挙げられる。そのため、ウェブは基材である。
【0016】
用語「不織布」は、本明細書において、スパンボンド、メルトブローンなどの方法によって、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は非連続的な(短い)フィラメント(繊維)から作製された材料を指す。不織布は、織った又は編んだフィラメント模様を有さない。
【0017】
用語「機械方向」(MD)は、本明細書において、プロセスを通過する材料の方向を指すために用いられる。加えて、材料の相対的配置及び動きは、プロセスの上流からプロセスの下流へと、プロセス全体で機械方向に流れるものとして記述され得る。
【0018】
用語「交差方向」(CD)は、本明細書において、機械方向に対してほぼ垂直な方向を指すために使用される。
【0019】
用語「弾性の」、及び「エラストマーの」とは、本明細書で使用する場合、バイアス力を適用した際に、破裂又は破断することなく、その弛緩した元の長さの少なくとも約110%の延伸長さまで伸張することができ(すなわち、その元の長さよりも10%多く伸張することができ)、適用された力を取り除いた際にその延伸の少なくとも40%回復する、いずれかの材料を指す。例えば、100mmの初期長を有する材料は、少なくとも110mmまで伸びでき、力を除くと、106mmまで収縮することになる(40%の回復率)。本明細書において用語「非弾性」とは、上記の「弾性」の定義に当てはまらないあらゆる材料を指す。
【0020】
用語「延伸性の」とは、本明細書で使用する場合、バイアス力を適用した際に、破裂又は破断することなく、その弛緩した元の長さの少なくとも約110%の延伸長さまで伸張することができ(すなわち、10%まで伸張することができ)、適用された力を取り除いた際にその延伸の少なくとも40%未満の回復を示す、いずれかの材料を指す。
【0021】
用語「活性化する」、「活性化」又は「機械的活性化」は、それがプロセスの前よりも、より延伸性がある基材又はエラストマー積層体を作製するプロセスを指す。
【0022】
「ライブ伸張」は、弾性体を伸張させ、伸張した弾性体を基材に結合することを含む。結合後、この伸張された弾性体は解放されて収縮し、「波形化」基材を生じる。少なくとも1つの元来のフラットな寸法に達する点近くまで、波形化された部分が引っ張られると、波形化基材は延伸し得る。しかしながら、基材もまた弾性である場合、基材は、弾性部材と結合される前に、基材の弛緩した長さを越えて伸張し得る。弾性部材は、基材に結合される場合、その弛緩した長さの少なくとも25%が伸張される。
【0023】
本明細書において使用するとき、用語「非拘束のキャリパー」は、Edana WSP 120.1(05)に従って測定される基材のキャリパーを指し、円形の抑えは、25.40±0.02mmの直径を有し、2.1Nの力(すなわち、4.14±0.21kPaの圧力が適用される)が適用される。
【0024】
本明細書において使用するとき、用語「柔軟性」とは、タイプMジュロメーターにおける、ASTM規格:D2240−05(2010年再承認)に従って測定される、90以下のジュロ硬度を有するいずれかの材料を指す。
【0025】
本明細書において使用するとき、用語「非柔軟性」とは、米国国家規格の、ロックウェルBスケールにより定義される、100HRBWよりも大きな硬度値を有する、いずれかの材料を指す。
【0026】
本開示の態様は、弾性ラミネートを作製するための方法及び装置、より具体的には、前進する基材上に位置付けられた弾性材料上に流体を適用するための方法及び装置を含む。弾性材料は例えば、弾性ストランド、リボン、及び/又はパネルなどの、様々な形態であり得る。本明細書において開示される装置及び方法の特定の実施形態は、前進する基材上に位置付けられた弾性材料に、接着剤などの粘性の液体を既定のパターンで適用することを提示する。流体適用装置の実施形態は、前進する基材及び弾性材料への接着剤の適用との関連において以下でより詳細に記載される。以下に記載されるように、基材は、非拘束のキャリパーHsを有してもよく、第2表面と反対側に配置された第1表面を有し、弾性材料は、最大厚さEtを有してもよい。流体適用装置は、スロットダイアプリケーター、及び基材キャリアを含む場合がある。スロットダイアプリケーターは、スロット開口部、第1リップ、及び第2リップを含む場合があり、スロット開口部は第1リップと第2リップとの間に位置する。基材キャリアは、スロットダイアプリケーターが基材及び弾性材料上に接着剤を放出すると同時に、基材及び弾性材料をスロットダイアプリケーターを超えて前進させるように適合されてもよい。動作中、基材の第1表面が基材キャリアの上に配置され、弾性材料が基材の第2表面上に位置付けられるときに、基材キャリアは、基材の第2表面及び弾性材料を、スロットダイアプリケーターのスロット開口部を超えて前進させる。本明細書において開示される装置及びプロセスは、接着剤などの様々な種類の流体を、前進している、本明細書において記載及び記述されるもの以外の基材及び弾性材料に対して様々な異なるパターンで適用するために使用され得る。
【0027】
以下でより詳細に記載されるように、基材キャリアは、ベース表面及びパターン要素を含み得る。パターン要素は、パターン表面を含み、ベース表面から外側に突出している。したがって、ベース表面を備えるように構成された基材キャリアにおいて、パターン表面とベース表面は、距離Hpだけ離間している。加えて、基材キャリアは、パターン要素のパターン表面と、第1リップ及び第2リップとの間に最小距離Hgを画定するように、スロットダイアプリケーターに隣接するように位置付けられ、これは基材の非拘束のキャリパーHsよりも小さく、距離Hp、及び距離Hgの合計は、基材の非拘束のキャリパーHs、及び弾性材料の最大厚さEtの合計よりも大きい。したがって、基材キャリアが、基材の第2表面及び弾性材料を、スロット開口部を超えて前進させる際に、パターン要素が前進して、これにより、パターン表面がスロットダイアプリケーターの第1リップ、スロット開口部、及び第2リップを超えて反復的に前進する。以下のように、基材キャリアのパターン要素及び/又はベース表面は、柔軟性又は圧縮性であり得る。したがって、基材キャリアのパターン要素及び/又はベース表面は、基材及び弾性材料が、スロットダイアプリケーターとパターン表面との間で前進する際に断続的に圧縮される。したがって、パターン要素のパターン表面は、基材、弾性材料、及びパターン要素が、スロットダイアプリケーターの第1リップ、スロット開口部、及び第2リップを超えて前進する際に、スロットダイアプリケーターから離れるように偏倚する。パターン表面は、スロットダイアプリケーターから断続的に離れるように偏倚し、スロットダイアプリケーターから放出される接着剤が、弾性材料、及び前進する基材の第2表面に適用される。より具体的に、接着剤は、弾性材料及び基材の、パターン表面により画定される形状と実質的に同じ形状を有する領域に適用される。
【0028】
本明細書において開示される装置及び方法は、様々な構成の基材キャリアを含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、基材キャリアはローラーとして構成され得る。他の実施形態において、基材キャリアは、エンドレスベルトを含み得る。基材キャリアはまた、様々な外側表面構成を使用し得る。例えば、ベース表面は、連続的な表面として構成されてもよく、基材キャリアは、連続的表面により互いに離間した、複数の別個のパターン要素を含み得る。このような構成において、各パターン要素はパターン表面を含んでもよく、各パターン要素は、各パターン表面が連続的表面から距離Hpだけ離間するようにして、連続的表面から外側に突出していてもよい。別の実施例において、パターン表面は連続的表面として構成されてもよく、ベース表面はパターン要素により互いに分離した複数の別個のベース表面を含み得る。このような構成において、パターン要素は、各ベース表面が連続的表面から距離Hpだけ離間するようにして、各ベース表面から外側に突出していてもよい。パターン要素のパターン表面は、様々な異なる形状及び寸法で構成されてもよく、様々な異なるパターンを画定するように構成されてもよいことが理解される。したがって、スロットダイアプリケーターから接着剤が移送されて、基材上に様々なパターンを画定してもよい。
【0029】
本明細書に述べるプロセス及び装置を使用して、弾性ラミネートを様々なタイプの基材構成に組み立てることができ、そのいくつかは、異なるタイプの吸収性物品の製造に使用することができる。プロセスの実施形態に関する以降の説明に追加の文脈を提供しやすくするために、以下では、本明細書に開示の方法及び装置に従って組み立てられ得る弾性ラミネートを含んでよい、おむつの形態の吸収性物品の一般的な説明を提供する。本明細書に記載の方法及び装置については、以下で吸収性物品の製造の文脈で説明するが、当然のことながら、本明細書に記載の組み立て方法及び装置は、様々な種類の弾性ラミネートを製造するように構成されてよい。
【0030】
図1及び2Aは、本明細書に開示される装置及び方法に従って組み立てられた弾性ラミネートを含んでよい、おむつ100の実施例を示す。具体的には、図1は、事前に締結された構成のおむつパンツ100の斜視図を示し、図2Aは、見る人に向かって配向された着用者から離れて向いているおむつの部分を有する、おむつパンツ100の平面図を示す。図1及び2Aに示されるおむつパンツ100は、シャーシ102及び環状弾性ベルト104を含む。以下で更に詳述されるように、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、一緒に接続されて環状弾性ベルト104を形成する。
【0031】
図2Aを続けて参照すると、シャーシ102は、第1の腰部領域116と、第2の腰部領域118と、第1の腰部領域と第2の腰部領域との間に配置された股部領域119と、を含む。第1腰部区域116は、前側腰部区域として構成されてもよく、また第2腰部区域118は、後側腰部区域として構成されてもよい。いくつかの実施形態において、前側腰部領域、後側腰部領域、及び股部領域のそれぞれの長さは、吸収性物品100の長さの1/3であり得る。おむつ100はまた、前側腰部領域116内で側方に延びる前側腰部縁部120、及び長手方向に対向し、後側腰部領域118内で側方に延びる後側腰部縁部122を含み得る。本考察に関する基準枠を提供するため、図2Aのおむつ100及びシャーシ102は、長手方向軸線124及び側方軸線126を伴って示される。いくつかの実施形態において、長手方向軸線124は、前側腰部縁部120を通り、かつ後側腰部縁部122を通って延びてもよい。側方軸線126は、シャーシ102の第1の長手方向つまり右側縁部128を通り、かつ第2の長手方向つまり左側縁部130の中点を通って延びてもよい。
【0032】
図1及び2Aに示すように、おむつパンツ100は、内側の身体に面する表面132と、外側の衣類に面する表面134とを含んでもよい。シャーシ102は、バックシート136及びトップシート138を含み得る。シャーシ102は、トップシート138の一部分とバックシート136との間に配置され得る吸収性コア142を含む、吸収剤アセンブリ140を更に含んでもよい。下記により詳細に述べるように、おむつ100はまた、着用者の脚部の周りへのフィットを改善するために、脚部弾性部材及び/又はレッグカフなどの他の機構を有していてもよい。
【0033】
図2Aに示すように、シャーシ102の周縁部は、第1の長手方向側縁部128、第2の長手方向側縁部130、第1の腰部領域116内に配置される、側方に延びる第1の端縁部144、及び第2の腰部領域118内に配置される、側方に延びる第2の端縁部146によって画定され得る。側縁部128及び130の双方は、第1の端縁部144と第2の端縁部146との間に長手方向に延びる。図2Aに示すように、側方に延びる端縁部144及び146は、前側腰部領域116内の側方に延びる前側腰部縁部120、及び後側腰部領域118内の側方に延びる後側腰部縁部122から、長手方向において内側に位置している。おむつパンツ100が、着用者の下部胴体上に着用されているとき、シャーシ102の前側腰部縁部120及び後側腰部縁部122は、着用者の腰の一部分を取り囲み得る。同時に、シャーシ側縁部128及び130は、着用者の脚の少なくとも一部分を取り囲み得る。また、股部領域119は一般に着用者の脚の間に位置付けられ、吸収性コア142は前側腰部領域116から股部領域119を通って後側腰部領域118まで延びている。
【0034】
おむつ100の一部又は全体は、側方に延伸性があるようにも作製され得ることも認識するきである。この追加の延伸性は、着用者が動いている間、おむつ100が着用者の身体に適合するのを可能にするのを支援することができる。追加の延伸性はまた、異なる寸法の着用者のための追加の身体適用範囲を提供するために、即ち、おむつを個々の着用者に合わせて調整するために、例えば、延伸前に特定の大きさを有するシャーシ102を含むおむつ100のユーザーが、おむつ100及び/又はシャーシ102の前側腰部区域116、後側腰部区域118、及び両方の腰部区域を延ばすのを可能にするのを支援することができる。腰部領域又は領域類のこのような延伸は、股部領域が腰部領域又は領域類より相対的に少ない程度に延伸される限り、吸収性物品にほぼ砂時計形状を与えることがあり、またそれが着用されたときに、ぴったり合った外観を物品に付与することがある。
【0035】
前述したように、おむつパンツ100は、バックシート136を含んでもよい。バックシート136はまた、シャーシ102の外側表面134を画定し得る。バックシート136は、液体(例えば、経血、尿及び/又は液状の糞便)に対して不透過性であってもよく、薄いプラスチックフィルムから製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料もまた使用することができる。バックシート136は、吸収性コアに吸収されかつ封じ込められた排出物が、おむつ100に接触する物品、例えば、ベッドシーツ、パジャマ、及び下着などを濡らすのを防ぐことができる。バックシート136はまた、織布若しくは不織布材料、ポリエチレン若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどの高分子フィルム、並びに/又はフィルム及び不織布材料を有する多層若しくは複合材料(例えば、内側フィルム層及び外側不織布層を有する)を有してもよい。バックシートはまた、エラストマーフィルムを含んでもよい。バックシート例136は、約0.012mm(0.5mil)〜約0.051mm(2.0mil)の厚さを有するポリエチレンフィルムであってもよい。ポリエチレンフィルムの例としては、オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)所在のクロペイ社(Clopay Corporation)によってBR−120及びBR−121の製品名にて、及びインディアナ州テレホート(Terre Haute)所在のトレデガー・フィルム・プロダクツ(Tredegar Film Products)社によってXP−39385の製品名にて製造されるものがある。バックシート136はまた、より布様の外観を提供するために、エンボス加工及び/又はつや消し仕上げされてもよい。更に、バックシート136は、蒸気を吸収性コアから逃がし(すなわち、バックシートは通気性である)、尚かつ排出物がバックシート136を通過するのを防止することができる。バックシート136の寸法は、吸収性コア142の寸法及び/又はおむつ100の特定の形状若しくは寸法によって決定され得る。
【0036】
また先に述べたように、おむつパンツ100は、トップシート138を含んでもよい。トップシート138は、シャーシ102の内側表面132の全て又は一部を画定してもよい。トップシート138は、柔軟であり、ソフトな感触を有し、着用者の皮膚に対する刺激がなくてもよい。トップシートは、一方向又は二方向に弾性的に伸張可能であってもよい。更にトップシート138は、液体透過性であってもよく、液体(経血、尿、及び/又は液状の糞便など)を、その厚みを通して容易に浸透させる。トップシート138は、織布及び不織布材料、有孔若しくはハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、有孔不織布、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、及び熱可塑性スクリムといった、広範な材料から製造され得る。織布及び不織布材料は、木質繊維又は綿繊維などの天然繊維、ポリエステル、ポリプロピレン、若しくはポリエチレン繊維などの合成繊維、又はこれらの組み合わせを含み得る。トップシート138が繊維を含む場合、繊維は、スパンボンド処理、カード処理、湿式処理、メルトブロー処理、水流交絡処理されてよく、又は当該技術分野において既知の別の方法で処理されてよい。
【0037】
トップシート138は、高ロフト不織布トップシート、有孔フィルムトップシート及び有孔不織布トップシートから選択されてもよい。有孔フィルムトップシートは、身体滲出物に対して透過性であるが、実質的に非吸収性であり得、流体がトップシートを通過して戻って着用者の皮膚を再度濡らす傾向が少ない。例示的な有孔フィルムとしては、米国特許第5,628,097号、同第5,916,661号、同第6,545,197号、及び同第6,107,539号に記載されているようなものを挙げることができる。
【0038】
上述したように、おむつパンツ100は、シャーシ102に結合される吸収性組立体140を含んでもよい。図2Aに示すように、吸収性組立体140は、前側腰部領域116内に側方に延びる前側縁部148を有してもよく、また、長手方向に対向し、かつ後側腰部領域118内に側方に延びる後側縁部150を有してもよい。吸収性組立体は、長手方向に延びる右側縁部152を有してもよく、また側方に対向し、長手方向に延びる左側縁部154を有してもよく、吸収性組立体の側縁部152及び154は双方とも、前側縁部148と後側縁部150との間に長手方向に延びてもよい。吸収性組立体140は、1つ以上の吸収性コア142又は吸収性コア層を追加で含んでもよい。吸収性コア142は、トップシート138とバックシート136との間に少なくとも部分的に配置されてよく、また、おむつと適合性のある種々の寸法及び形状で形成され得る。本開示の吸収性コアとして使用するための代表的な吸収性構造は、米国特許第4,610,678号、同第4,673,402号、同第4,888,231号、及び同第4,834,735号に開示されている。
【0039】
いくつかの吸収性コア実施形態は、低減された量のセルロース系エアフェルト材料を含有する流体貯蔵コアを有してもよい。例えば、こうしたコアは、約40%、30%、20%、10%、5%、又は更には約1%未満のセルロースエアフェルト材料を有してもよい。こうしたコアは、少なくとも約60%、70%、80%、85%、90%、95%、又は更には約100%の量の吸収性ゲル材料を主に含んでもよく、コアの残りはマイクロファイバー接着剤を含む(妥当な場合)。そのようなコア、マイクロファイバー接着剤、及び吸収性ゲル材料は、米国特許第5,599,335号、同第5,562,646号、同第5,669,894号、及び同第6,790,798号、並びに米国特許公開第2004/0158212号及び同第2004/0097895号に記載されている。
【0040】
前述したように、おむつ100は、伸縮性のレッグカフ156を含んでもよい。レッグカフ156は、脚部バンド、側部フラップ、バリアカフ、弾性カフ、又はガスケッティングカフとも称され得る、また時として称されることがあることを認識すべきである。伸縮性のレッグカフ156は、脚部区域における身体排出物の漏れを低減するのに役立つ種々の方法で構成されてもよい。代表的なレッグカフ156は、米国特許番号第3,860,003号、同第4,909,803号、同第4,695,278号、同第4,795,454号、同第4,704,115号、同第4,909,803、米国特許公開番号第2009/0312730A1号、及び米国特許出願番号第13/435,503号、表題「METHODS AND APPARATUSES FOR MAKING LEG CUFFS FOR ABSORBENT ARTICLES」(2012年3月30日出願)に記載されるものを含み得る。
【0041】
上述したように、おむつパンツは、環状弾性ベルト104と共に製造されてよく、前側腰部領域116及び後側腰部領域118が、着用者に適用される前に互いに接続され、パッケージ化された構成で消費者に提供され得る。そのように、おむつパンツは、図1に示されるような連続する周囲腰部開口部110及び連続する周囲脚部開口部112を有してよい。
【0042】
前述したように、環状弾性ベルト104は、第2の弾性ベルト108に接続された第1の弾性ベルト106によって画定される。図2Aに示すように、第1の弾性ベルト106は、第1の対向末端領域106a及び第2の対向末端領域106b、並びに中央領域106cを画定し、第2の弾性ベルト108は、第1の対向末端領域108a及び第2の対向末端領域108b、並びに中央領域108cを画定する。
【0043】
第1の弾性ベルトの中央領域106cは、シャーシ102の第1の腰部領域116に接続され、第2の弾性ベルト108の中央領域108cは、シャーシ102の第2の腰部領域118に接続される。図1に示すように、第1の弾性ベルト106の第1の末端領域106aは、第1のサイドシーム178において第2の弾性ベルト108の第1の末端領域108aに接続され、第1の弾性ベルト106の第2の末端領域106bは、第2のサイドシーム180において第2の弾性ベルト108の第2の末端領域108bに接続されて、環状弾性ベルト104並びに腰部開口部110及び脚部開口部112を画定する。
【0044】
図2A、3A及び3Bに示すように、第1の弾性ベルト106はまた、外側側方縁部107a及び内側側方縁部107bを画定し、第2の弾性ベルト108は、外側側方縁部109a及び内側側方縁部109bを画定する。外側横方向縁部107a、109aは、前側腰部縁部120及び横方向に延びる後側腰部縁部122も画定し得る。また第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトはそれぞれ、外側の衣類に面する層162、及び内側の着用者に面する層164を含んでもよい。第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、同一の材料を含んでもよく、及び/又は同一の構造を有し得ることを認識するべきである。いくつかの実施形態において、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルトは、異なる材料を含んでもよく、及び/又は異なる構造を有し得る。また第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、種々の材料から構成され得ることも認識するべきである。例えば、第1及び第2のベルトは、プラスチックフィルム、有孔プラスチックフィルム、天然材料(例えば、木材繊維若しくは木綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル、ポリエチレン、若しくはポリプロピレンの繊維)又は天然繊維及び/若しくは合成繊維の組み合わせの織布ウェブ若しくは不織布ウェブ、又はコーティングされた織布ウェブ若しくは不織布ウェブ、などの材料から製造され得る。いくつかの実施形態において、第1及び第2の弾性ベルトは、合成繊維の不織布ウェブを含み、伸縮性不織布を含んでもよい。別の実施形態では、第1及び第2の弾性ベルトは、内側の、疎水性の非伸縮性不織布材料と、外側の、疎水性の非伸縮性不織布材料と、を含む。
【0045】
また第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108はそれぞれ、外側層162と内側層164との間に間置される、ベルト弾性材料を含んでもよい。ベルト弾性材料は、弾性ベルトの長さに沿って延びるストランド、リボン、又はパネルなどの1つ以上の弾性要素を含んでもよい。図2A、3A及び3Bに示すように、ベルト弾性材料は、本明細書では外側腰部弾性部材170及び内側腰部弾性部材172と称され得る、複数の弾性ストランド168を含んでもよい。
【0046】
図2Aに示すように、外側腰部弾性部材170は、第1の弾性ベルト106の中央領域106cを横切って、第1の対向末端領域106aと第2の対向末端領域106bとの間を側方に連続的に延び、また第2の弾性ベルト108の中央領域108cを横切って、第1の対向末端領域108aと第2の対向末端領域108bとの間を側方に連続的に延びる。いくつかの実施形態において、いくつかの弾性ストランド168は、ある範囲内で不連続性を有するように構成されてもよい。例えば、図2Aに示すように、内側腰部弾性部材172は、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108に沿って断続的に延びる。より詳細には、内側腰部弾性部材172は、第1の対向末端領域106a及び第2の対向末端領域106bに沿って延び、第1の弾性ベルト106の中央領域106cを部分的に横切る。内側腰部弾性部材172はまた、第1の対向末端領域108a及び第2の対向末端領域108bに沿って延び、第2の弾性ベルト108の中央領域108cを部分的に横切る。したがって、内側腰部弾性部材172は、第1及び第2の弾性ベルト106、108の中央区域106c、108cの全域を横断して延びるわけではない。それ故、いくつかの弾性ストランド168は、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108が吸収性組立体140と重なり合う、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108の領域を通して連続的に延びない可能性がある。いくつかの実施形態において、いくつかの弾性ストランド168は、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108が吸収性組立体140と重なり合う、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108の領域内に部分的に延びてもよい。いくつかの実施形態では、いくつかの弾性ストランド168は、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108が吸収性組立体140と重なり合う、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108のいずれの領域内にも延びない可能性がある。第1の弾性ベルト106及び/又は第2の弾性ベルト108は、外側腰部弾性部材170及び/又は内側腰部弾性弾性部材172の様々な不連続構成を有するように構成されてもよいことを認識するべきである。
【0047】
いくつかの実施形態では、弾性ストランド168は、一定間隔で長手方向に配設され得る。別の実施形態では、弾性ストランド168は、異なる間隔で長手方向に配設され得る。下記により詳細に述べるように、ベルト弾性ストランド168は、伸張状態において、非収縮外側層と非収縮内側層との間に間置及び結合されてもよい。ベルト弾性材料が弛緩した際、ベルト弾性材料は非伸張状態に戻り、外側層及び内側層を収縮させる。ベルト弾性材料は、環状弾性ベルトの範囲内で望ましい収縮力の変化をもたらし得る。シャーシ102及び弾性ベルト106、108は、図2Aに示したものとは異なるように構成されてもよいことを認識するべきである。
【0048】
本明細書に記載される使い捨て吸収性物品(すなわち、おむつ、使い捨てパンツ、成人用失禁物品、生理用ナプキン、パンティライナー、など)の構成要素は、2007年9月20日公開の米国特許出願公開第2007/0219521(A1)号(Hirdら)、2011年6月16日公開の同第2011/0139658(A1)号(Hirdら)、2011年6月16日公開の同第2011/0139657(A1)号(Hirdら)、2011年6月23日公開の同第2011/0152812(A1)号(Hirdら)、2011年6月16日公開の同第2011/0139662(A1)号(Hirdら)、及び2011年6月16日公開の同第2011/0139659(A1)号(Hirdら)に記載される生物由来の(bio-sourced)内容物から少なくとも部分的になることがある。これらの構成要素としては、限定はされないが、トップシート不織布、バックシートフィルム、バックシート不織布、サイドパネル不織布、バリアレッグカフ不織布、超吸収性物質、不織布獲得層、コアラップ不織布、接着剤、締結フック、並びに締結ランディング区域不織布及びフィルムベースが挙げられる。
【0049】
使い捨て吸収性物品構成要素は、少なくとも1つの例示の構成において約10%〜約100%(ASTM D6866−10、方法Bを使用)、別の実施形態において約25%〜約75%、更に別の実施形態において約50%〜約60%(ASTM D6866−10、方法Bを使用)の値の生物系含有値を含む。
【0050】
任意の使い捨て吸収性物品構成要素のバイオベース含有量を決定するためにASTM D6866−10の方法を適用するためには、使い捨て吸収性物品構成要素の代表的なサンプルを試験用に入手する必要がある。少なくとも一実施形態では、使い捨て吸収性物品構成要素を、既知の磨砕方法(例えば、Wiley(登録商標)ミル)を用いて約20メッシュ未満の粒子に磨砕し、ランダムに混合した粒子から好適な質量の代表的なサンプルを採取することができる。
【0051】
先に述べたように、本開示による装置及び方法は、例えば、弾性ベルト106、108、及び/又はレッグカフ156など吸収性物品の様々な構成要素で使用される弾性ラミネート402の組み立てに使用されてよい。次の方法は、図1及び2Aに示すおむつ100との関連で提示され得るが、本明細書における方法及び装置は、例えば、2004年11月10日出願の米国特許番号第7,569,039号、2004年11月10日出願の米国特許出願公開第2005/0107764A1号、2011年8月30日出願の米国特許出願第13/221,127号、及び2011年8月30日出願の同第13/221,104号(これらの全ては、参照することにより本明細書に組み込まれる)に開示される吸収性物品など、吸収性物品の様々な実施形態で使用され得る様々な弾性ラミネートを組み立てるために使用され得ることが理解される。他の実施例において、本明細書に記載の適用装置及び方法は、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/434,984号、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/435,036号、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/435,063号、及び2012年3月30日出願の「METHODS AND APPARATUSES FOR MAKING LEG CUFFS FOR ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/435,247号、2012年3月30日出願の「METHODS AND APPARATUSES FOR MAKING LEG CUFFS FOR ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/435,503号に開示される方法及び装置に従って弾性ラミネートを組み立てるために、弾性材及び基材に接着剤を適用するように構成され得、これらの特許出願の全ては参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0052】
図4は、基材及び弾性材料に接着剤を適用するための、装置500の実施形態の斜視図である。例えば、弾性ストランド、リボン、及び/又はパネルなどの様々な形態であり得ることが理解される。装置500は、スロットダイアプリケーター502及び基材キャリア504を含む。図4に示されるように、基材506及び弾性材料507は、機械方向に前進し、特に、基材キャリア504の周囲に巻かれる。より具体的に、基材506は、第2表面510の反対側に配置される、第1表面508を含む。そして、基材506の第1表面508は、基材キャリア504の外側表面512上に配置され、一方で基材506の第2表面510は、スロットダイアプリケーター502を超えて前進する。更に、弾性材料507は、基材506の第2表面510の上に位置付けられる。弾性材料507は、基材506上に位置付けられるときに、伸張した状態であり得ることが理解される。以下でより詳細に記載されるように、基材506の第2表面510、及び弾性材料507は、スロットダイアプリケーター502を超えて前進し、接着剤は、スロットダイアプリケーター502から基材の第2表面及び弾性材料へと、基材キャリア504の外側表面512上に画定されるパターンと実質的に同じパターンで移送される。以下でより詳細に記載されるように、基材キャリア504は、スロットダイアプリケーター502から放出される流体530を、基材506及び弾性材料507へと、例えば、図4A〜4Dに示されるような、様々な異なるパターンで堆積させるように、様々な方法で構成することができる。図4A及び図4Bに示されるように、弾性材料507は、直線経路に沿って基材506上に位置付けられてもよい。図4C及び図4Dに示されるように、弾性材料507は、曲線経路に沿って基材506上に位置付けられてもよい。弾性材料507は、基材506上に位置付けられるときに、伸張した状態で位置付けられてもよい。
【0053】
図4に示されるスロットダイアプリケーター502は、基材506に接着剤を適用するために使用される装置の一般的な表示であることが理解される。スロットダイアプリケーターは、開口部514、第1リップ516、及び第2リップ518を含み得る。第1リップ516はまた、本明細書において上流ダイリップと称されることがあり、第2リップ518はまた、本明細書において下流ダイリップと称されることがある。スロット開口部514は、第1リップ516と第2リップ518との間に位置する。基材キャリア504が、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516、スロット開口部514、及び第2リップ518を超えて前進する際に、接着剤又は他の流体がスロット開口部514から、基材506の第2表面510へと放出されてもよい。以下でより詳細に記載されるように、基材506及び弾性材料507は、基材506がスロットダイアプリケーター502を超えて前進する際に、スロットダイアプリケーター502と基材キャリア504との間で断続的に圧縮される。方法及び装置に従って、前進する基材に接着剤又は他の流体を適用するため、本明細書において様々な形態のスロットダイアプリケーターが使用され得ることが理解される。例えば、米国特許番号第7,056,386号は、使用され得るスロットダイアプリケーターの説明を提示する。市販のスロットダイアプリケーターの他の例としては、Nordson CorporationのEP11シリーズのスロットダイアプリケーター、及びITW Dynatec GmbhのAPEXシリーズのスロットダイオート接着剤アプリケーターが挙げられる。
【0054】
様々な種類の基材キャリア504が、本明細書の装置及び方法に従って使用され得る。例えば、図5A及び図5Bは、スロットダイアプリケーター502を超えて基材506を前進させるように適合された、ローラー520として構成される、基材キャリア504の実施形態を示す。図5A及び5Bに示される基材キャリア504の外側表面512は、ベース表面524から半径方向外側に突出する、複数のパターン要素522を含む。各パターン要素522は、パターン表面526を含み、ベース表面524から半径方向に突出するパターン要素522は、パターン表面526とベース表面524との間に距離Hpを画定する。図5A及び図5Bに示されるように、ベース表面524は連続的な表面528として構成され、複数の別個のパターン要素522は、連続的な表面528により互いに離間している。図5A及び5Bにおけるパターン表面526は、菱型を画定している。いくつかの実施形態において、各パターン要素522のパターン表面526の形状及び寸法は、互いに同一又は実質的に同一であり得る。一部又は全部パターン表面及び/又はパターン要素の数、寸法、及び形状が異なってもよいことは理解される。加えて、パターン要素522のベース表面524とパターン表面526との間の距離Hpは、パターン要素の一部又は全部に関して同じであっても、異なっていてもよい。
【0055】
以下でより詳細に記載されるように、基材キャリア504がスロットダイアプリケーター502を超えて基材506を前進させる際に、スロットダイアプリケーターから放出される流体は、基材キャリア上のパターン表面の形状と実質的に一致するパターンで、基材上に堆積される。例えば、図5Cは、基材506の第2表面510及び弾性材料507が、図5A及び5Bに示されるものと同様のパターン要素522及びパターン表面526を有する基材キャリア上に配置されている間に、スロットダイアプリケーターを超えて前進した後に、その上に堆積される代表的な流体530のパターンを示す。図5Cに示されるように、流体530は、図5Aに示される基材キャリア504上のパターン表面526の形状と対応し、これと鏡像関係にあり得る菱型形状を有する、別個のパターン領域532で、基材506及び弾性材料上に堆積される。
【0056】
図6A及び6Bは、スロットダイアプリケーター502を超えて基材506を前進させるように適合された、ローラー520として構成される、基材キャリア504の別の実施形態を示す。図6A及び6Bに示される基材キャリア504は、パターン表面526を含む単一のパターン要素522を含む。パターン要素522は、複数のベース表面524から半径方向外側に突出する。より具体的には、パターン表面526は連続的な表面534として構成され、複数のベース表面は、パターン要素522により互いに離間している。前記ベース表面524からの前記パターン要素522の半径方向の突起は、パターン表面526とベース表面524との間の距離Hpを画定する。図6A及び図6Bのパターン表面526は、連続的な十字線パターンを画定し、各ベース表面524の形状及び寸法は、互いに同一であるか、又は実質的に同一である。一部の又は全部のベース表面の数、寸法、及び形状が異なってもよいことは理解される。加えて、パターン要素522のベース表面524とパターン表面526との間の距離Hpは、ベース表面の一部又は全部に関して同じであっても、異なっていてもよい。基材キャリアは、ベース表面を備えないように構成されてもよいことが理解されるべきである。例えば、基材キャリアは、複数の孔を含んでもよく、パターン表面は、連続的な表面として構成されてもよく、このとき複数の孔は、パターン要素により互いに離間している。
【0057】
先に記載されたように、基材キャリア504がスロットダイアプリケーター502を超えて基材506を前進させる際に、スロットダイアプリケーター502から放出される流体530は、基材キャリア504上のパターン表面526の形状と実質的に一致するパターンで、基材506上に堆積される。例えば、図6Cは、基材506の第2表面510及び弾性材料507が、図6A及び6Bと同様のパターン要素522及びパターン表面526を有する基材キャリア504上に配置されている間に、スロットダイアプリケーター502を超えて前進した後に、その上に堆積される代表的な流体530のパターンを示す。図6Cに示されるように、流体530は、図6A及び6Bに示される基材キャリア504上のベース表面524の形状と対応し、これと鏡像関係にあり得る、内部に菱型の形状を画定する十字線パターンで、基材506及び弾性材料507上に堆積される。
【0058】
先に記載されたように、基材キャリアは、ベース表面及び/又はパターン要素は柔軟性材料を含み得るように、様々な方法で構成されてもよい。いくつかの構成において、柔軟性材料は、パターン要素のパターン表面を、スロットダイアプリケーターから離れて偏倚させるように、圧縮性であってもよい。したがって、基材キャリアは、基材、弾性材料、及びパターン要素がスロットダイアプリケーターの第1リップ、スロット開口部、及び第2リップを超えて前進する際に、パターン表面がスロットダイアプリケーターから離れるように偏倚することによりパターン要素及び/又はベース表面が圧縮されるように、構成されてもよい。
【0059】
図7は、柔軟性材料及び構成要素を備えるように構成され得る代表的な基材キャリア504の概略断面図を示し、柔軟性材料及び構成要素はパターン表面526にかかる力Fに反応して、圧縮され、パターン表面526を偏倚させ得る。図7の基材キャリア504は、回転軸505を中心に回転するように適合されたロール520の形態である。動作中に、基材506、弾性材料507、及びパターン要素522が、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516、スロット開口部514、及び第2リップ518を超えて前進する際に、パターン表面526に力Fがかかり得る。基材キャリア504は、パターン表面526を偏倚させる、柔軟性材料の様々な構成要素を備えるように、様々な方法で構成され得ることが理解される。
【0060】
例えば、図7A1及び7A2は、非柔軟性支持表面562を有するベースロール560と接続される、柔軟性パターン要素522及び柔軟性ベース表面524を含む、ローラー520の形態の基材キャリア504(例えば、図7)の詳細図を示す。より具体的に、図7A1及び7A2のローラー520は、非柔軟性支持表面562から半径方向外側に延びて柔軟性ベース表面524を画定する、柔軟性材料のベース層564を含み得る。いくつかの構成において、柔軟性材料のベース層564は、内側半径表面568、及び外側半径表面570を有する、円筒形のスリーブ又はチューブ566として形成され得る。内側半径表面568は、ベースロール560の非柔軟性支持表面562の全部又は一部を囲んでもよく、外側半径表面570はベース表面524の全部又は一部を画定してもよい。次に、パターン要素522は、近位端部572、及びパターン表面526を含む遠位端部574を含む場合があり、近位端部572は、ベース層564の外側半径表面570と接続されている。したがって、パターン要素522は、柔軟性材料のベース層564から、遠位端部574へと半径方向外側に延びてもよい。パターン要素522は、柔軟性ベース層564と、別個のものとして接続されるか、又は一体的に形成されてもよい。図7A1は、非圧縮状態の柔軟性材料のパターン要素522及びベース層564を示し、パターン表面526と非柔軟性支持表面562との間の最小距離は、距離R1により画定される。図7A2は、圧縮状態にある図7A1の柔軟性パターン要素522及び柔軟性ベース層564を示し、力Fがパターン表面526に適用される。パターン要素522及びベース層564は共に柔軟性であるため、パターン表面526に適用された力Fにより、パターン要素522及びベース層564が、ベースロール560の非柔軟性表面562に対して圧縮される。パターン要素522及びベース層564の圧縮により、パターン表面526が力Fに反応する形で偏倚する。したがって、パターン表面526と非柔軟性表面562との間の最小距離は距離R2として画定され、R2はR1よりも小さい。
【0061】
別の実施例により、図7B1及び7B2は、非柔軟性支持表面562を有するベースロール560と接続される、非柔軟性パターン要素522及び柔軟性ベース表面524を含む、ローラー520の形態の基材キャリア504(例えば、図7)の詳細図を示す。より具体的に、図7B1及び7B2のローラー520は、非柔軟性支持表面562から半径方向外側に延びて柔軟性ベース表面524を画定する、柔軟性材料のベース層564を含み得る。いくつかの構成において、柔軟性材料のベース層564は、内側半径表面568、及び外側半径表面570を有する、円筒形のスリーブ又はチューブ566として形成され得る。内側半径表面568は、ベースロール560の非柔軟性支持表面562の全部又は一部を囲んでもよく、外側半径表面570はベース表面524の全部又は一部を画定してもよい。次に、パターン522は、近位端部572、及びパターン表面526を含む遠位端部574を含む場合があり、近位端部572は、ベース層564の外側半径表面570と接続されている。したがって、パターン要素522は、柔軟性材料のベース層564から、遠位端部574へと半径方向外側に延びてもよい。パターン要素522は、柔軟性ベース層564と、別個のものとして接続されるか、又は一体的に形成されてもよい。図7B1は、非圧縮状態の柔軟性要素のベース層564を示し、パターン表面526と非柔軟性支持表面562との間の最小距離は、距離R1により画定される。図7B2は、圧縮状態にある図7A1の柔軟性ベース層564を示し、力Fがパターン表面526に適用される。パターン要素522は、非柔軟性であり、ベース層564は柔軟性であるため、パターン表面526にかかる力Fによりパターン要素522がベース層564を押し、これによってベース層564は、パターン要素522と、ベースロール560の非柔軟性要素562との間で圧縮される。ベース層564の圧縮により、パターン表面526が力Fに反応する形で偏倚する。したがって、パターン表面526と非柔軟性表面562との間の最小距離は距離R2として画定され、R2はR1よりも小さい。
【0062】
別の実施例において、図7C1及び7C2は、ベースロール560と接続された柔軟性パターン要素522を含む、図4のローラー520の形態の基材キャリア504の詳細図を示す。ベースロール560は、ベース表面524を画定する、非柔軟性外側周辺支持表面562を含む。次に、パターン522は、近位端部572、及びパターン表面526を含む遠位端部574を含む場合があり、近位端部572は、非柔軟性支持表面562と接続している。図7C1は、非圧縮状態のパターン要素522を示し、パターン表面526と非柔軟性支持表面562との間の最小距離は、距離R1により画定される。図7C2は、圧縮状態にある図7C1のパターン要素522を示し、力Fがパターン表面526に適用される。パターン要素522は柔軟性であるため、パターン表面526に適用された力Fにより、パターン要素522が、ベースロール560の非柔軟性表面562に対して圧縮される。パターン要素522の圧縮により、パターン表面526が力Fに反応する形で偏倚する。したがって、パターン表面526と非柔軟性支持表面562との間の最小距離は距離R2として画定され、R2はR1よりも小さい。いくつかの場合において、力Fは、回転軸505に向かって半径方向に働くことがある。
【0063】
上記のように、本明細書における方法及び装置は、スロットダイアプリケーターを超えて基材及び弾性材料を前進させるように適合された、基材キャリアを含む。図8は、基材キャリア504及びスロットダイアプリケーター502を含む流体適用装置500の実施形態の概略断面側面図を示す。基材506は、第1表面508、及び第1表面508と反対側に配置された第2表面510を含む。基材506の第1表面508の一部が基材キャリア504上に配置され、これは複数のベース表面524から突出する複数のパターン要素522を有するローラー520として構成され得る。前進する弾性材料507は、基材506の第2表面510の上に位置付けられる。図8に示される基材キャリア504は、本明細書において開示されるいずれかの基材キャリアの様々な特徴及び態様(図4〜7C2を参照として先に記載されたものを含む)を備えるものとして構成され得ることが理解される。ローラー520は回転して、基材506の第2表面510、及び弾性材料507を、スロットダイアプリケーター502を超えて前進させる。基材キャリア504は、基材506を、基材キャリア504の上流の弾性材料507よりも高い速度で前進させるように構成され得ることが理解される。したがって、弾性材料507は、基材506上に位置付けられている間に、伸張されてもよい。例えば、図8を参照し、ローラー520は、基材506の第2表面510を、V1の速度で、スロットダイアプリケーター502を超えて前進させるように構成され得る。そして、スロットダイアプリケーター502の上流の弾性材料507は、速度V2で前進しており、V1はV2よりも大きい。したがって、弾性材料507は、基材506の第2表面510の上に位置付けられている間に伸張されてもよい。
【0064】
流体供給システム538は、接着剤などの流体530をスロットダイアプリケーター502に供給するために使用され得る。流体供給システムは、異なる方法で構成され得ることが理解される例えば、図8に示されるように、流体供給システム538は、タンク542からスロットダイアプリケーター502へと流体を移動させるための、ポンプ540を含んでもよい。流体供給システム538はまた、ポンプ540から送達される流体530の圧力を調節するのを補助するように構成された、圧力開放弁544を備えるように構成されてもよい。流体供給システム538からの流体530は、スロットダイアプリケーター502及びスロット開口部514を通過して、前進する基材506の第2表面510及び弾性材料507に移送される。
【0065】
引き続き図8を参照し、スロットダイアプリケーター502を通過する流体530は、基材506の第2表面510及び弾性材料507へと、基材キャリア504のパターン表面526と実質的に同じパターン又は形状で移送される。以下でより詳細に記載されるように、基材キャリア504は、スロットダイアプリケーター502に隣接するように位置付けられ、パターン表面526とスロットダイアプリケーター502との間に最小距離を画定し、これは、弾性材料507の最大厚さと、基材506の非拘束のキャリパーとの合計よりも小さい。いくつかの構成において、パターン表面526と、スロットダイアプリケーター502との間の最小距離は、基材506の非拘束のキャリパーよりも小さいことがある。したがって、基材506、弾性材料507、及びパターン要素522のパターン表面526が、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516、スロット開口部514、及び第2リップ518を超えて前進する際に、パターン要素及び/又はベース表面は圧縮されて、パターン要素のパターン表面526を、スロットダイアプリケーター502から離れるように偏倚させてもよい。しかしながら、基材キャリア504のベース表面524と、スロットダイアプリケーター502との間の最小距離は、弾性材料507の最大厚さ及び基材506の非拘束のキャリパーの合計よりも大きい。したがって、ベース表面524は、基材及び弾性材料が、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516、スロット開口部514、及び第2リップ518を超えて前進する際に圧縮されない。したがって、動作中、流体530はスロットダイアプリケーター502から連続的に放出されるが、流体530は、基材キャリア502上のパターン表面526が、スロットダイ開口部514を通過して、パターン表面526を偏倚させる際に、パターン要素522及び/又はベース表面524が圧縮されるときに、前進する基材506及び弾性材料507に移送される。そして流体530は、基材キャリア504上のベース表面524がスロットダイアプリケーター514を超えて前進する間に、パターン要素522及び/又はベース表面524が非圧縮であるとき、前進する基材506及び弾性材料507に移送されない。
【0066】
上記のように、方法及び装置は、基材に弾性材料を適用して弾性ラミネートを作製するために使用され得る。弾性ラミネートは、様々な方法で作製され得、様々な種類の物品に組み込むために更に修正され得ることが理解される。例えば、図8A〜8C2は、吸収性物品で使用するための弾性ラミネートを作製するために、本明細書における方法及び装置が使用され得る様式の、様々な例を示す。より具体的に、図1〜3Bを参照して先に記載された弾性ベルト106、108のアセンブリにおいて使用され得る、ベルト材料402の形態の弾性ラミネートの作製の関連において、図8A〜8C2が以下に説明される。
【0067】
図8A及び8A1に示すように、外側層ベルト材料162の連続的長さの形態の第1の連続基材層、内側層ベルト材料164の連続的長さの形態の第2の連続基材層、及び弾性部材168が組み合わされて、ベルト材料402の形態の連続弾性ラミネートを形成する。図8A及び8A1に示される弾性材168は、外側弾性ストランド170及び内側弾性ストランド172の形態であり得る。以下に記載されるように、スロットダイアプリケーター502及び基材キャリア504を含む流体適用装置500は、基材506及び弾性材料107に関して先に記載されたように、弾性材168及び外側ベルト材料162に接着剤を適用するために使用され得る。図8A及び8A1を引き続き参照し、外側層ベルト材料162の連続的な長さが、ローラー520として表示される基材キャリア504に、機械方向で前進する。伸張した外側弾性ストランド170及び内側弾性ストランド172は機械方向で前進し、基材キャリア504において外側層ベルト材料162と結合される。結合された外側層ベルト材料162、及び弾性材170、172は、回転ローラー520上で、スロットダイアプリケーター502を超えて前進する。次に、スロットダイアプリケーター502は、例えば、図4〜8に関連して先に記載されたように、外側層ベルト材料162、及び弾性ストランド170、172に接着剤を適用する。図8A及び8A1を再び参照し、外側ベルト材料162及び弾性材170、172は、基材キャリア504から機械方向で前進し、ニップロール302で連続的な内側層ベルト材料164と結合されて、ベルト材料402の連続的な長さを形成する。流体適用装置500は、弾性ストランド170、172、これに加えて外側層ベルト材料162、及び内側層ベルト材料164の連続的長さのいずか、又は両方に、これらがニップロール502に入る前に、様々な方法で接着剤を適用するように構成され得ることが理解される。例えば、接着剤530は、外側層ベルト材料162及び弾性ストランド170の長さに沿って連続的に適用され得、接着剤は、内側弾性ストランド172の長さに沿って断続的に、及び/又は外側層ベルト材料162の連続的長さに沿って断続的に、適用されてもよい。
【0068】
図8A1に示されるように、内側弾性ストランド172は、機械方向MDに沿って、外側層ベルト材料162及び内側層ベルト材料164の連続的長さのいずれか一方又は両方に断続的に結合される。より具体的には、図8A1に示すように、ベルト材料402は、機械方向MDに沿って、結合領域405間で断続的に離間した非結合領域403を含んでもよい。したがって、内側弾性ストランド172は、非結合領域403内において外側層ベルト材料162又は内側層ベルト材料164のいずれにも結合されていない。また内側弾性ストランド172は、結合領域405内において外側層ベルト材料162及び/又は内側層ベルト材料164に結合されている。明確さのために、図8A1には、非結合領域403と結合領域405との間の例示的な境界線を表す破線401が示されている。当然のことながら、非接合区域403と接合区域405との間のかかる境界はまた、曲線、斜線、及び/又は直線であってよい。内側弾性ストランド172は、非結合領域403内において外側層ベルト材料162又は内側層ベルト材料164のいずれにも結合されていないが、接着剤530は個々の内側弾性ストランド172間の範囲内に適用されて、非結合領域403内において外側層ベルト材料162及び内側層ベルト材料164を互いに結合してもよい。
【0069】
図8Aは、ベルト材料402が、外側層ベルト材料162及び内側層ベルト材料164の連続的長さを弾性ストランド168と組み合わせることによって形成される実施形態を示すが、ベルト材料402は、様々な他の様式で形成できることを認識するべきである。例えば、ベルト材料402は、単一の連続的基材の一部を、この単一の連続的な基材の別の部分に折り返すことにより形成され得る。例えば、図8B及び8B1は、ベルト材料402が、弾性ストランド168の連続的長さを、第1の表面161a及び反対側の第2の表面161bを有するベルト材料160の単一の連続的長さと組み合わせることにより形成される構成を示す。より具体的には、伸長した外側弾性ストランド170及び内側弾性ストランド172の連続的長さは、機械方向MDに前進させられ、基材キャリア504においてベルト材料160の第1の表面161aと組み合わされる。結合されたベルト材料160、及び弾性材170、172は、回転ローラー520上で、スロットダイアプリケーター502を超えて前進する。次に、スロットダイアプリケーター502は、例えば、図4〜8に関連して先に記載されたように、ベルト材料160、及び弾性ストランド170、172に接着剤530を適用する。再び図8B及び8B1を参照し、ベルト材料160、及び弾性材170、172は基材キャリア504から機械方向で折り畳み装置304へと前進し、これは、弾性材170、172がベルト材料160の折り畳まれた部分の間で断続的に結合されるように、ベルト材料160の第1表面161aの一部を、第1表面161aの別の部分へと折り返すように適合されている。図8B及び図8B1に示す構成において、接着剤530は、フォルダー304に入る前に、弾性ストランド170、172及び/又はベルト材料160の連続的長さに断続的に適用されてもよい。例えば、図8B1は、ベルト材料160が、対向する長手方向縁部160a、160bと、中央領域166cにより分離された、側方に対向する縁部領域166a、166bとを含む構成を示す。また弾性部材は、ベルト材料160の第1の表面161aの中央領域166cと組み合わされる。フォルダー304は、対向する縁部領域166a、166bを中央領域166cに折り返す。したがって、弾性部材は、対向縁部領域166a、166bの第1の表面161aと、中央領域166cの第1の表面161aとの間に挟まれる。したがって、第1の基材層が中央領域166cを含んでもよく、第2の基材層が折り畳まれた縁部領域166a、166bを含んでもよい弾性ラミネート402が形成され得る。
【0070】
ベルト材料は、フォルダー304において様々な方法に折り畳まれ得ることが認識される。例えば、いくつかの実施形態では、弾性部材168は、フォルダー304が、中央領域166cに沿ってベルト材料160を1回のみ折り畳む必要があるように、ベルト材料160と組み合わされてもよい。例えば、フォルダー304は、第1の長手方向縁部161aが第2の長手方向縁部161bと整合するように、ベルト材料160の第1の表面161aを折り返してもよい。
【0071】
更に別の実施例が、図8C〜8C2に示され、第1流体適用装置500a及び第2流体適用装置500bが使用されている。特に、ベルト材料402は、ローラー520aの形態の第1基材キャリア504aにおいて、外側弾性ストランド170の連続的な長さを、ベルト材料160の単一の連続的な長さの対向する縁部領域166a、166bと最初に結合することによって形成される。ローラー520aにおいて結合される前に、外側弾性ストランド170aが機械方向MDで伸張される。第1スロットダイアプリケーター502aは、弾性材170及びベルト材料160が回転ローラー520aで前進している間に、これらに接着剤530を適用する。ローラー520aから、結合された弾性部材170及びベルト材料160が、対向する縁部領域166a、166bを折り返すように適合された折り畳み装置304に前進する。したがって、図8C1に示すように、外側弾性部材170は対向する縁部領域166a、166bの第1の表面161aの間に挟まれる。再び図8Cを参照し、伸張した内側弾性材172及び内側ベルト材料164が、ローラー520bの形態の第2基材キャリア504bで結合される。第2スロットダイアプリケーター502bは、弾性材172及びベルト材料164が回転ローラー520b上で前進する間にこれらに接着剤530を適用する。ローラー520bから前進する内側弾性材172及び内側ベルト材料164が、外側弾性材170及びベルト材料160と、ニップロール302で結合されて、図8C2に示されるベルト材料402を形成する。このように、第1の基材層が、折り畳まれた縁部領域166a、166bの部分及び/又は中央領域166cを含んでもよく、第2の基材層が、折り畳まれた縁部領域166a、166bの部分及び/又は中央領域166cを含んでもよい弾性ラミネートと、ベルト材料164が形成され得る。
【0072】
他の変換構成において、弾性ラミネート402は、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENTARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/434,984号、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/435,036号、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/435,063号、及び2012年3月30日出願の「METHODS AND APPARATUSES FOR MAKING LEG CUFFS FOR ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/435,247号、2012年3月30日出願の「METHODS AND APPARATUSES FOR MAKING LEG CUFFS FOR ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願番号第13/435,503号に記載されるような様々な追加的操作にかけることができる、これらは全て本明細書において参照として組み込まれる。例えば、切断ユニットは、内側弾性材172を非結合領域403において、横切、切断、及び/又は破壊することによって、弾性材172を断続的に非活性化させることができる。したがって、内側弾性材172の横切した端部は、結合領域405へと後退するか、スナップバックし得る。
【0073】
スロットダイアプリケーター502から基材506及び弾性材料507への流体の移送の更なる詳細が、図9A〜9Eを参照として提示される。図9Aは、基材506及び弾性材料507を有さない、図8の基材キャリアの詳細な断面図であり、パターン要素522のパターン表面526は、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516、第2リップ518、及びスロット開口部514と隣接している。図9Aに示されるように、基材キャリア504は、非柔軟性支持表面562、ベース表面524、及びベース表面524から突出するパターン要素522を含む。非圧縮状態において、パターン要素522はベース表面524から外側に突出して、パターン表面526とベース表面524との間に距離Hpを画定し、パターン表面526と非柔軟性支持表面562との間に最小距離R1を画定する。基材キャリア504はまた、スロットダイアプリケーター502に隣接するように位置付けられて非圧縮のパターン要素522のパターン表面526と、第1リップ516及び第2リップ518との間に最小距離Hgを画定する。以下に記載されるように、最小距離Hgは、基材キャリア504により前進させられる、基材506の非拘束のキャリパーHs及び弾性材料507の最大厚さEtの合計よりも小さい。加えて、基材キャリア504はスロットダイアプリケーター502に隣接するように位置付けられて、ベース表面524と、第1リップ516及び第2リップ518との間に最小距離Hbを画定する。以下に記載されるように、最小距離Hbは、基材キャリア504により前進させられる、基材506の非拘束のキャリパーHs及び弾性材料507の最大厚さEtの合計よりも大きいことがある。
【0074】
図9Bは、スロットダイアプリケーター502を超えて前進する、図9Aの基材キャリア504、並びに基材506及び弾性材料507の、詳細な断面図である。基材506は、非拘束のキャリパーHsを有し、第2表面510と反対側に配置された第1表面508を有する。弾性材料507は、基材506の第2表面510の上に位置付けられる。基材506の第1表面508は、基材キャリア504上に配置される。基材506、弾性材料507、及び基材キャリア504は、機械方向MDで、スロットダイアプリケーター502を超えて一緒に前進するものとして示される。より具体的に、基材506の第2表面510、及び弾性材料507は、スロットダイアプリケーター502の上流リップ516と、下流リップ518との間に位置するスロット開口部514を超えて前進する。上記のように、基材キャリア504は、スロットダイアプリケーター502に隣接するように位置付けられて、非圧縮のパターン要素522のパターン表面526と、第1リップ516及び第2リップ518との間の最小距離Hgを画定し、これは弾性材料507の最大厚さEtと、基材506の非拘束のキャリパーHsとの合計よりも小さい。加えて、基材キャリア504はスロットダイアプリケーター502に隣接するように位置付けられてベース表面524と第1リップ516及び第2リップ518との間の最小距離Hbを画定し、これは弾性材料507の最大厚さEtと、基材506の非拘束のキャリパーHsとの合計よりも大きい。装置500はまた、距離Hp及び距離Hgの合計が、基材506の非拘束のキャリパーHs及び弾性材料507の最大厚さEtの合計よりも大きくなるように構成され得る。したがって、スロットダイアプリケーター502のスロット開口部514と、前進するベース表面524との間に位置する、基材506及び弾性材料507の一部506a、507aは、ベース表面524に対して圧縮されない。したがって、流体530は、スロット開口部514から連続的に放出されるが、流体530は、基材506の第2表面510及び弾性材料507に移送されない。
【0075】
図9Cは、図9Bの基材キャリア504、基材506、及び弾性材料507の詳細断面図であり、ベース表面524はスロットダイアプリケーター502の開口部514を超えて前進しており、基材506及び弾性材料507の一部506b、507bは、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516と、前進するパターン表面526の前縁部546との間にある。先に記載されたように、非圧縮のパターン要素522のパターン表面526と、第1リップ516及び第2リップ518との間の最小距離Hgは、基材506の非拘束のキャリパーHs及び弾性材料507の最大厚さEtの合計よりも小さい。したがって、パターン表面526と第1リップ516との間の、基材506及び弾性材料507bの一部506b、507bが、パターン表面526に対して圧縮されて、これに力をかける。したがって、パターン要素522及び/ベース表面524が圧縮して、パターン表面526が第1リップ516から離れるように偏倚させ、パターン表面526と非柔軟性支持表面562との間に最小距離R2を画定させる。スロット開口部514から放出される流体530が図9Cに示され、パターン表面526の前縁部546、及び基材506の隣接する部分が、スロット開口部514を超えて通過し始めるに伴って、基材の第2表面510及び弾性材料507へと移動し始めている。
【0076】
引き続き図9Cを参照し、パターン要素522及び/又はベース表面524の圧縮により、パターン表面526が第1リップ516から離れるように偏倚し、パターン表面526と第1リップ516との間に圧縮距離Hcを画定する。材料506がフィルムなどの材料から作製されるとき、基材506は、パターン表面526と第1リップ516との間で前進する間、非拘束のキャリパーHsと実質的に同じキャリパーを維持し得る。したがって、パターン表面526は、Hgと、Hs及びEtの合計との差により表される距離だけ偏倚してもよく、いくつかの場合において、距離R2は以下のように計算され得る:
R2=R1+Hg−Hs−Et
【0077】
このような場合、圧縮距離Hcはまた弾性材料の非拘束のキャリパーHs、最大厚さEtの合計と同じであるか、又は実質的に同じであり得る。
【0078】
更に図9Cを参照し、基材506が不織布又は不織布層を含むラミネートなどの材料から作製されるとき、基材506は、パターン表面526と第1リップ516との間で前進する間、非拘束のキャリパーHsよりも小さいキャリパーまで圧縮され得る。このような場合、圧縮距離Hcは弾性材料の非拘束のキャリパーHs、最大厚さEtの合計より小さいことがある。換言すると、基材506は、圧縮距離Hcよりも小さいキャリパーまで圧縮されてもよい。したがって、パターン表面526は、HgとHcとの差により表される距離だけ偏倚してもよく、いくつかの場合において、距離R2は以下のように計算され得る:
R2=R1+Hg−Hc
【0079】
いくつかの場合において、弾性材料507は、パターン表面526よりも小さい横方向幅寸法を画定し得る。したがって、パターン表面526は、スロットダイアプリケーター502を超えて前進するときに、様々な距離で偏倚し得る。例えば、図9CC1は、図9Cのパターン要素522の断面図を示し、パターン表面は様々な距離で偏倚し、弾性材料507は弾性ストランド507aの形態である。図9CC1に示されるように、前進する弾性ストランド507及び基材506の両方が、スロットダイアプリケーター502と、パターン要素522との間にある位置において、パターン表面526の第1部分526aは、第1リップ516から偏倚して、パターン表面526と非柔軟性支持表面562との間に最小距離R2を画定し、ここでR2は上記のように計算され得る。加えて、前進する基材506のみがスロットダイアプリケーター502とパターン要素522との間にある位置において、パターン表面526の第2部分526bが第1リップ516から離れるように偏倚して、パターン表面526と非柔軟性支持表面562との間に距離R3を画定し、ここでR3は、R2より大きく、R1より小さい。
【0080】
したがって、材料506がフィルムなどの材料から作製されるとき、基材506は、パターン表面526と第1リップ516との間で前進する間、非拘束のキャリパーHsと実質的に同じキャリパーを維持し得る。したがって、パターン表面526の第2部分526bは、HgとHsとの差により表される距離だけ偏倚してもよく、いくつかの場合において、距離R3は以下のように計算され得る:
R3=R1+Hg−Hs
【0081】
図9CC1を引き続き参照し、基材506が不織布又は不織布層を含むラミネートなどの材料から作製されるとき、基材506は、パターン表面526と第1リップ516との間で前進する間、非拘束のキャリパーHsよりも小さいキャリパーまで圧縮され得る。したがって、パターン表面526の第2部分526bは、以下により表される距離だけ偏倚し得る:
R3<R1+Hg−Hs
【0082】
上記のように、弾性材料507は、例えば、弾性ストランド、リボン、及び/又はパネルなどの様々な形態であり得る。例えば、図9CC1と同様に、図9CC2は、図9Cのパターン要素522の断面図を示し、パターン表面は、R2及びR3により表される様々な距離で偏倚し、弾性材料507は、弾性リボン507bの形態である。
【0083】
図9Dは、図9Cの基材キャリア504及び基材の詳細な断面図であり、パターン表面526のベース表面524及び前縁部546は、スロットダイアプリケーター502のスロット開口部514を超えて前進しており、前進する基材506及び弾性材料507の部分506b、507bが、スロットダイアプリケーター502と前進するパターン表面526との間にある。非圧縮パターン要素522のパターン表面526と、第1リップ516及び第2リップ518との間の最小距離Hgは、基材506の非拘束のキャリパーHsと、弾性材料507の最大厚さEtとの合計よりも小さいため、パターン表面526と、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516及び第2リップ518との間の、基材506及び弾性材料507の部分506b、507bは、パターン表面526を押し、力をかける。したがって、柔軟性パターン要素522及び/又はベース表面524が圧縮され、距離R2を参照して先に記載されたように、パターン表面526を、第1リップ516及び第2リップ518から偏倚させる。スロット開口部514から放出される流体530が図9Dに示され、これは、基材506及び弾性材料507のパターン表面526、及び隣接する部分506b、507bがスロット開口部514を通過して前進するに伴い、基材506の第2表面510及び弾性材料507へと移送されている。
【0084】
図9Eは、図6Dの基材キャリア504、基材506、及び弾性材料507の詳細な断面図であり、基材506、弾性材料507、及びパターン表面526の部分506b、507bは、スロットダイアプリケーター502のスロット開口部514を超えて前進している。図9Eに示されるように、パターン表面526の上流部分526aは、第2リップ518と隣接し、パターン表面526の下流部分526bは、第2リップ518を超えて前進している。したがって、スロットダイアプリケーター502の第2リップ518と、前進するパターン表面526の上流部分526aとの間の、前進する基材506及び弾性材料507の部分506b、507bは、パターン表面526を押し、力をかける。したがって、柔軟性パターン要素522及び/又はベース表面524は圧縮されて、パターン表面526の上流部分526aを、第1リップ516及び第2リップ518から離れるように偏倚させ、パターン表面526の上流部分526aと、非柔軟性支持表面562との間に最小距離R2を画定する。
【0085】
引き続き図9Eを参照し、パターン表面526の下流部分526bは、スロットダイアプリケーター502の第2リップ518を超えて前進しており、したがって、基材506及び弾性材料507の部分506b、507bは、パターン表面526の下流部分526bをもはや押しておらず、柔軟性パターン要素522及び/又はベース表面524が、非圧縮状態に戻ることを可能にしており、ここでパターン表面526の下流部分526bが非柔軟性表面562から離れるようにして偏倚して戻り、非柔軟性表面562と、下流部分526bパターン表面526との間の最小距離は、距離R1である。パターン表面526の上流部分526aがまた、一度第2リップ518を超えて前進すると、柔軟性パターン要素522及び/又はベース表面524の残部が非圧縮状態に戻ることがあり、ここでパターン表面526の上流部分526a及び下流部分526bの両方が非柔軟性表面562から離れるように偏向し、非柔軟性表面562とパターン表面526との間の最小距離は距離R1となる。
【0086】
更に図9Eを参照し、前進する基材506及び弾性材料507の非圧縮部分506c、507cが、スロットダイアプリケーター502のスロット開口部514と、前進するベース表面524との間にある。ベース表面524と、第1リップ516及び第2リップ518との間の最小距離Hbが、基材の非拘束のキャリパーHsと、弾性材料507の最大厚さEtとの合計より大きいため、ベース表面524と、スロットダイアプリケーター502のスロット開口部514及び第1リップ516との間で前進する、基材506及び弾性材料507の一部506c、507cが圧縮されていない。したがって、図9Eにスロット開口部514から放出される流体530が示され、これは、基材506及び弾性材料507のベース表面524、及び隣接する非圧縮部分506c、507cがスロット開口部514を超えて前進するに伴い、基材506の第2表面510及び弾性材料507への移送が中断されている。
【0087】
上記のように、基材キャリアの様々な形態及び構成が、本開示の方法及び装置と共に使用され得る。例えば、図10は、流体適用装置500の実施形態の概略断面側面図を示し、基材キャリア504は、エンドレスパターンベルト548を含む。パターンベルト548は、スロットダイアプリケーター502を超えてパターンベルト548及び基材を前進させるように適合された2つのローラー550の周囲に巻きつけられる。パターンベルト548は、上記のように様々な異なる組み合わせ、形状、及び種類のパターン要素522、及びベース表面524、及び/又は孔536を含み得る。図10に見られるように、スロットダイアプリケーター502は、パターンベルト548がローラー550の1つの周囲に部分的に巻きつけられる位置において、パターンベルト548に隣接している。スロットダイアプリケーター502は、パターンベルト548の他の位置に隣接するように位置し得ることが理解される。例えば、図11は、流体適用装置500の実施形態の概略断面側面図を示し、スロットダイアプリケーター502は、ローラー550の間の位置でパターンベルト548に隣接している。図12は、図8の実施形態の概略断面側面図を示し、バックアッププレート552がパターンベルト548の後ろに位置し、バックアッププレート548は、パターンベルト548の支持をもたらし、パターンベルトがスロットダイアプリケーター502から離れるように偏倚するのを防ぐのを補助する。
【0088】
上記及び関連する図面を参照し、本明細書において記載される装置500は、基材及び弾性材料507を、機械方向で、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516、第2リップ518、及びスロット開口部514を超えて連続的に前進させることによって、スロットダイアプリケーター502から放出される接着剤530を、基材506及び弾性材料507へとあるパターンで適用するために使用され得ることが理解される。基材506は、ベース表面524及びパターン要素522を含み得る基材キャリア504と係合してもよく、パターン要素はパターン表面526を含む。パターン要素522は、ベース表面524から突出して、パターン表面526とベース表面524との間に距離Hpを画定する。先に記載されるように、いくつかの実施形態において、基材キャリアは、パターン要素522に隣接するベース表面526の代わりに、又はこれと組み合わせて孔536を含んでもよい。基材キャリア504は、スロットダイアプリケーター502に隣接するように位置付けられて、非圧縮のパターン要素522のパターン表面526と、第1リップ516及び第2リップ518との間の最小距離Hgを画定し、これは基材506の非拘束のキャリパーHsと弾性材料507の最大厚さEtとの合計よりも小さい。基材506の第1表面508は基材キャリア504上に配置されている一方で、基材506の第2表面510及び弾性材料507は、スロットダイアプリケーター502を超えて前進し得る。基材506の第1表面508が基材キャリア504上に配置されている一方で、パターン要素のパターン表面が、スロットダイアプリケーター502の第1リップ516、スロット開口部514、及び第2リップ518を超えて前進するに伴い、パターン要素が前進することにより、スロットダイアプリケーター502とパターン要素522のパターン表面526との間で、基材506及び弾性材料507は断続的に圧縮される。
【0089】
本明細書における方法及び装置は、機械方向MDに前進する基材に接着剤などの流体を、様々なデザイン又はパターンで堆積させることができることが理解される。上記との関連において、本明細書における装置及び方法は、吸収性物品の製造中に基材及び構成要素に、あるパターンで接着剤の適用をもたらすために使用され得る。例えば、吸収性物品の製造中に、トップシート、バックシートフィルム、バックシート不織布、吸収性コア、コア封入ウェブ、獲得層、サージ層、二次トップシート層、レッグカフ、ウエスト機構、耳部、及び締結要素のいずれかの部分に様々なパターンで接着剤を適用することができる。いくつかの実施形態において、接着剤は、基材とは異なる色であってもよい。いくつかの用途において、本明細書における装置及び方法は、例えば、米国特許公開番号第US2006/0021695A1号、同第US2006/0048880A1号、同第US2008/0215166A1号、及び同第US2010/0051166A1号などの記載される、吸収性コアアセンブリプロセスにおいて接着剤を適用するように適合されてもよい。いくつかの場合において、本明細書における装置及び方法は、例えば、米国特許公開番号第US2011/0137274A1号に開示される、湿潤インジケータの形態の流体配合物を適用するように構成されてもよい。更に他の場合において、本明細書における装置及び方法は、欧州特許公開番号第EP0745368A1号に開示されるように、生理用ナプキン、パンティライナー、成人用失禁パッドなど、女性用ケア物品のための締結接着剤を適用するように構成されてもよい。
【0090】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0091】
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、その全てを本明細書中に参照により組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
【0092】
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
図1
図2A
図3A
図3B
図4
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7
図7A1
図7A2
図7B1
図7B2
図7C1
図7C2
図8
図8A
図8A1
図8B
図8B1
図8C
図8C1
図8C2
図9A
図9B
図9C
図9CC1
図9CC2
図9D
図9E
図10
図11
図12