(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
同じ部品を、それぞれ対応する位置に装着している基準ボード及び第1アレイボードに含まれた少なくとも一つの部品に対する装着点データを判読する装着点データ判読部と、
前記判読された装着点データを参照して部品別に前記基準ボードに対する前記第1アレイボードのオフセットを算出するオフセット算出部と、
前記算出されたオフセットで構成されたアレイデータを生成するアレイデータ生成部と、を含むデータ管理装置。
前記オフセット算出部は、算出された複数のオフセット間の類似関係を考慮して前記部品別に前記基準ボードに対する前記第1アレイボードのオフセットを算出する、請求項1に記載のデータ管理装置。
前記第1アレイボードに含まれた少なくとも一つの部品に対して生成された前記アレイデータを事前に設定した順序に従い整列して格納する格納部をさらに含む、請求項1に記載のデータ管理装置。
【背景技術】
【0002】
表面実装機術(Surface Mounting Technology、SMT)は印刷回路基板(Printed Circuit Board、PCB)の表面に直接実装できる部品を電子回路に付着させる技術を総称する。
【0003】
具体的には、SMT工程は印刷回路基板(PCB)上にソルダペーストを印刷し、マウンタ装備を利用して印刷回路基板上に各種表面実装用の部品(Surface Mounting Device、SMD)を装着した後、リフローオーブンを通過させてPCBと表面装着部品のリードとの間を接合する技術をいう。
【0004】
このようなSMTラインは複数の装備の有機的な組合せによって完成されたPCBを生産する技術といえるが、作業環境に応じて複数の装備を含む少なくとも一つ以上のSMTラインを備えることができる。
【0005】
一般的には、SMTラインでユーザはオフラインプログラムであるOLP(Off−Line Program)により作業データを生成する。運用ソリューションプログラムであるOLPは出願人のSMTラインの運営のためのCAD基盤の統合プログラミングソフトウェアである。
【0006】
図1は従来の作業データを生成するためのCADデータ生成の順序図である。
【0007】
図1を参照すると、CADデータを修正して作業データを生成するためにCADプログラムを実行し(S10)、データファイルを開いてCADファイルを生成し(S20)、所望するデータ(例えば部品の角度値など)を追加/修正した後(S30)、データを格納する(S40)。
【0008】
このように、作業データに含まれたデータの修正はオフラインプログラムにより修正され得、表面実装部品を装着するSMT装備に含まれるプログラムによっても行われ得る。
【0009】
一方、作業データに含まれた複数のデータを修正しようとする場合、多くの時間が必要とされる。
【0010】
したがって、作業データに含まれた一つのデータだけでなく、全体または一部のデータに対する一律的な修正を行うことができる発明が要求される。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付する図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。本発明の利点及び特徴、これらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述する実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現されるものであり、本実施例は、単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲によってのみ定義される。明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0020】
他に定義されなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通に理解できる意味で使用される。また一般的に使用される辞書に定義されている用語は特別に定義して明らかにしない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0021】
図2は本発明の実施形態によるデータ管理システムを示す図である。データ管理システム200は作業ファイル生成装置210、管理サーバ220、作業ファイル分配装置230及びSMT(Surface Mounting Technology)装備(241,242,243,244)を含んで構成される。
【0022】
作業ファイル生成装置210はSMTラインのSMT装備(241,242,243,244)で使用される作業ファイルを生成する役割を果たす。
【0023】
SMT工程はマウンタ装備を利用して印刷回路基板(Printed Circuit Board、PCB)上に各種表面実装用の部品(Surface Mounting Device、SMD)を装着することを含むが、本発明で作業ファイルは表面実装部品の装着に必要なCADデータまたはBOM(Bill Of Material)データのような装着シーケンスデータが含まれたものとして理解することができる。
【0024】
例えば、作業ファイルには部品レファレンス、X値、Y値、Z値、R値、部品名、フィーダ(feeder)、ノズル(nozzle)、ヘッダー番号、スキップ(skip)情報及び優先順位(level)などのような作業データが含まれ得る。
【0025】
作業ファイル生成装置210による作業ファイルの生成においてオフラインプログラム(Off−Line Program、OLP)が利用されるが、本発明はこれに限定されない。
【0026】
管理サーバ220は作業ファイル生成装置210によって生成された作業ファイルを格納して配布する役割を果たす。
【0027】
図2は一つの作業ファイル生成装置210及び一つの作業ファイル分配装置230を示しているが、複数の作業ファイル生成装置210によって生成された作業ファイルが管理サーバ220によって管理され、格納された作業ファイルが複数の作業ファイル分配装置に提供され得る。
【0028】
または、複数の管理サーバによって作業ファイルが管理され、適切な作業ファイルが作業ファイル分配装置230に供給されることもできる。
【0029】
作業ファイル分配装置230は管理サーバ220から提供された作業ファイルを各SMT装備(241,242,243,244)に送信する役割を果たす。
【0030】
作業ファイルを分配することにおいて、作業ファイル分配装置230はすべてのSMT装備(241,242,243,244)に同じ作業ファイルを分配することができ、選別的に作業ファイルを分配することもできる。例えば、管理サーバ220から提供された作業ファイル1(図示せず)はSMT装備1(241)及びSMT装備3(243)に分配し、管理サーバ220から提供された作業ファイル2(図示せず)はSMT装備2(242)に分配し、SMT装備4(244)には作業ファイルを分配しないこともできる。
【0031】
SMT装備(241,242,243,244)は作業ファイル分配装置230から受信された作業ファイルを利用してSMT工程作業を果たす。本発明でSMT装備(241,242,243,244)は同一時点に同じ作業ファイルを受信することによって一律的なSMT工程作業を行うことができ、互いに異なる時点にまたは互いに異なる作業ファイルを受信することによって個別なSMT工程作業を行うこともできる。
【0032】
作業ファイルは各装置によって修正され得る。例えば、ユーザは作業ファイル生成装置210を利用して生成された作業ファイルを修正したり、管理サーバ220を利用して作業ファイルを修正したり、作業ファイル分配装置230を利用して作業ファイルを修正したり、SMT装備(241,242,243,244)を利用して作業ファイルを修正することができる。
【0033】
また、各装置(210,220,230,241〜244)は作業ファイルを修正できる一つ以上のプログラムを含み得るが、以下の作業ファイルを修正する各装置または各プログラムを修正主体という。
【0034】
一方、印刷回路基板は一つの製品に備えられる一対の部品のみを含み得、複数の製品に備えられる複数対の部品を含むこともできる。例えば、印刷回路基板には複数の細部印刷回路基板が含まれることができ、各細部印刷回路基板には同じ部品を、それぞれ対応する位置に実装されることができる。
【0035】
しかし、すべての細部印刷回路基板に含まれた同じ特定部品の位置または姿勢を変更しようとする場合、ユーザは、すべての細部印刷回路基板に対する該当部品の作業データを修正しなければならない。
【0036】
このため、後述する本発明のデータ管理装置500は、細部印刷回路基板間の位置関係を考慮し、各細部印刷回路基板に含まれた同じ部品に対する位置または姿勢を変更できるようにする作業データを生成することができる。
【0037】
本発明でデータ管理装置500は、作業ファイル生成装置210、管理サーバ220、作業ファイル分配装置230及びSMT装備(241,242,243,244)のうち一つに含まれて構成され得、別途の装置として実現することもできる。
【0038】
図3及び
図4は印刷回路基板を示す図であって、一つの印刷回路基板(300,400)が複数のボード(310,320,410,420)を含み、各ボード(310,320,410,420)に同じ部品(a1,b1,c1,d1,a2,b2,c2,d2)が実装されることを示す図である。
【0039】
図3を参照すると、ボード2(320)がボード1(310)に対して姿勢は同じであり、かつ平行する位置変位を有する場合を示している。すなわち、印刷回路基板300上でボード2(320)はボード1(310)に対して回転しない状態でX方向に一定の距離だけ離れた距離に位置する。
【0040】
このような場合、ボード1(310)に含まれた部品(a1,b1,c1,d1)とボード2に含まれた部品(a2,b2,c2,d2)との間にはX方向に離隔した距離だけのオフセットが存在する。
【0041】
したがって、ボード1(310)とボード2(320)との間に離隔した距離を事前に知っている場合、ボード1(310)に含まれた部品の位置または姿勢を変更するだけでボード2(320)に含まれた部品の位置または姿勢も一律的に変更させることができる。
【0042】
図4を参照すると、ボード2(420)がボード1(410)に対して回転した姿勢で平行した位置変位を有する場合を示している。すなわち、印刷回路基板400上でボード2(420)はボード1(410)に対して180度回転した状態でボード1(410)からX方向に一定の距離だけ離れた距離に位置する。
【0043】
このような場合、ボード1(410)に含まれた部品(a1,b1,c1,d1)とボード2(420)に含まれた部品(a2,b2,c2,d2)との間には180度回転及びX方向に離隔した距離だけのオフセットが存在する。
【0044】
したがって、部品別ボード1(410)とボード2(420)との間の回転角度及び離隔した距離を事前に知っている場合、ボード1(410)に含まれた部品の位置または姿勢を変更するだけでボード2(420)に含まれた部品の位置または姿勢も一律的に変更させることができる。
【0045】
このように、ボード1(310,410)とボード2(320,420)との間の位置関係を事前に知っている場合、ボード1(310,410)の作業データを修正するだけでボード2(320,420)の作業データまで一律的に修正することができる。
【0046】
以下、作業データに含まれたデータのうち位置及び姿勢を示すデータを装着点データといい、ボード間の位置関係を示すデータをアレイデータという。
【0047】
すなわち、装着点データは、印刷回路基板上で各部品の絶対座標及び絶対姿勢を示し、アレイデータは各部品別に基準になるボードに対する特定ボードの相対座標及び相対姿勢を示す。
【0048】
前述したX値、Y値、Z値、R値が装着点データに含まれ得る。ここで、X値、Y値、Z値はX−Y−Z空間上の座標値を示し、R値は印刷回路基板に対する各部品の回転姿勢を示す。
【0049】
装着点データと同様にアレイデータは各部品別に付与され、アレイデータにはオフセットX値、オフセットY値、オフセットZ値、オフセットR値が含まれ得る。ここで、オフセットX値は基準になるボードの該当部品に対するX軸方向への変位値を示し、オフセットY値は基準になるボードの該当部品に対するY軸方向への変位値を示し、オフセットZ値は基準になるボードの該当部品に対するZ軸方向への変位値を示し、オフセットR値は基準になるボードの該当部品に対する回転変位を示す。
【0050】
説明の便宜上、装着点データにはX値、Y値、R値が含まれ、アレイデータにはオフセットX値、オフセットY値、オフセットR値が含まれた場合を中心に説明する。
【0051】
図5は本発明の実施形態によるデータ管理装置を表すブロック図である。データ管理装置500は、入力部510、格納部520、制御部530、データ管理部540、インターフェース生成部550及び通信部560を含む。
【0052】
入力部510は印刷回路基板を構成する複数のボードに対する装着点データの入力を受ける役割を果たす。入力部510は、ボタン、ホイール、ジョグシャトルなどの形態で実現され、装着点データの入力を受け、有線または無線通信方式により装着点データの入力を受けることもできる。装着点データは前述した作業ファイルの形態で入力部510を介して入力され得る。
【0053】
また、入力部510はアレイデータの生成命令及びその他ユーザ命令の入力を受け得る。
【0054】
格納部520は、装着点データを臨時または永久に格納する役割を果たす。また、格納部520は、各ボードのアレイデータを格納する。格納部520は、装着点データまたはアレイデータを作業ファイルの形態で格納することができる。
【0055】
アレイデータを格納することにおいて、格納部520はアレイデータを事前に設定した順序に従い整列して格納することができる。例えば、ボードに含まれた部品の順序に従いアレイデータを整列したり、装着点データの順序に従いアレイデータを整列して作業ファイルの形態で格納することができる。
【0056】
データ管理部540は、装着点データを利用してアレイデータを生成する役割を果たす。データ管理部540は入力部510によって入力された装着点データまたは格納部520に格納された装着点データを利用してアレイデータを生成することができる。
【0057】
図6は、本発明の実施形態によるデータ管理部の細部構成を示す図である。データ管理部540は装着点データ判読部541、オフセット算出部542、アレイデータ生成部543及び装着点データ生成部544を含んで構成される。
【0058】
装着点データ判読部541は、同じ部品を、それぞれ対応する位置に装着している基準ボード及びアレイボードに含まれた少なくとも一つの部品に対する装着点データを判読する役割を果たす。装着点データは印刷回路基板別またはボード別の作業ファイルの形態で存在するが、作業ファイルから各ボードの装着点データを抽出し、その値を判読する。
【0059】
ここで、基準ボードはアレイデータの生成に基準になるボードを意味し、アレイボードは基準ボードの装着点データに基づいてアレイデータが付与されるボードを意味する。
【0060】
前述した通り、一つの印刷回路基板が複数のボードを含み、各ボード別に同じ部品が実装される。ここで、複数のボードのうち一つが基準ボードの役割を果たし、残りのボードがアレイボードであり得る。
【0061】
図3及び
図4を参照して説明すると、ボード1(310,410)及びボード2(320,420)のうち一つが基準ボードになり、残りの一つがアレイボードになる。
【0062】
一つの印刷回路基板で基準ボードは一つであるが、アレイボードは複数存在し得、各アレイボードの部品別にアレイデータが付与され得る。
【0063】
再び
図6を説明すると、オフセット算出部542は装着点データ判読部541によって判読された装着点データを参照して部品別に基準ボードに対するアレイボードのオフセットを算出する役割を果たす。
【0064】
例えば、基準ボードに含まれた特定部品の座標とアレイボードに含まれた対応する部品の座標間にX軸方向に5.0だけの変位がある場合、「X軸方向に5.0だけの変位」が該当部品のオフセットに該当する。
【0065】
例えば、オフセット算出部542は次の式により各部品のオフセットを算出するが、オフセット算出部542によるオフセット算出方式はこれに限定されない。
【0066】
オフセットX = X2 − X1cos(R2−R1) + Y1sin(R2−R1)
オフセットY = Y2 − X1sin(R2−R1) − Y1cos(R2−R1)
オフセットR = R2 − R1
・・・式1
【0067】
ここで、X1は基準ボードのX軸上の装着点データを示し、X2はアレイボードのX軸上の装着点データを示し、Y1は基準ボードのY軸上の装着点データを示し、Y2はアレイボードのY軸上の装着点データを示し、R1は印刷回路基板に対する基準ボードの回転角度である装着点データを示し、R2は印刷回路基板に対するアレイボードの回転角度の装着点データを示す。
【0068】
一方、基準ボードに含まれた部品とアレイボードに含まれた部品との間の変位中の一部または全体が異質であり得る。
【0069】
例えば、基準ボードに対し、アレイボードがX軸方向に離隔しており、3個の部品に対するオフセットが「4.9」、「5.0」、「5.0」である。
【0070】
これに、本発明の実施形態によるオフセット算出部542は算出された複数のオフセット間の類似関係を考慮し、基準ボードに対するアレイボードのオフセットを算出することができる。
【0071】
例えば、前記のような場合、「5.0」であるオフセットの発生頻度数が高いため、オフセット算出部542はそのオフセットが「4.9」と算出された該当部品の最終オフセットを「5.0」に決定することができる。
【0072】
または、オフセット算出部542は算出された全体部品のオフセットの平均を反映して各部品の最終オフセットを決めることもできる。
【0073】
また、オフセット算出部542は、アレイボード間のオフセットを参照して各アレイボードに含まれた部品のオフセットを算出することもできる。印刷回路基板に基準ボード、第1アレイボード及び第2アレイボードが含まれており、基準ボードに対する第1アレイボードのオフセットが算出された場合を仮定する。また、基準ボードに対するアレイボードのオフセットを基準オフセットといい、アレイボード間のオフセットをボード間オフセットという。
【0074】
このような場合、オフセット算出部542は、第2アレイボードと第1アレイボードのボードとの間のオフセット及び基準ボードに対する第1アレイボードの基準オフセットを参照し、基準ボードに対する第2アレイボードの基準オフセットを算出することができる。すなわち、オフセット算出部542は基準ボードの装着点データと第2アレイボードの装着点データを比較せず、第1アレイボードと第2アレイボードのボードとの間オフセットを利用して第2アレイボードのオフセットを算出することができる。
【0075】
印刷回路基板に含まれた複数のボードが規則的に配列されている場合、該当印刷回路基板でのボード間オフセットは一定であり得るが、オフセット算出部542は特定アレイボードの基準オフセットにボード間オフセットを適用することによって隣接したアレイボードの基準オフセットを算出することができる。
【0076】
アレイデータ生成部543はオフセット算出部542によって算出されたオフセット(基準オフセット)で構成されたアレイデータを生成する役割を果たす。本発明で基準オフセットは基準ボードに含まれた各部品の装着点データに対する変位を意味する。すなわち、アレイボードに含まれた各部品別に基準オフセットが付与される。
【0077】
これに、アレイデータ生成部543は全体の基準オフセットを組み合わせて該当アレイボードに対するアレイデータを生成することができる。
【0078】
装着点データを利用してアレイデータが生成される過程を
図7に示す。
【0079】
図7を参照すると、基準ボードの装着点データ710及び第1アレイボードの装着点データ720を利用し、第1アレイボードの基準オフセット730を算出する。
【0080】
また、算出された第1アレイボードの基準オフセット730で構成された第1アレイボードのアレイデータ740が生成され得る。
【0081】
一方、第1アレイボードと第2アレイボードとの間のボード間オフセットが存在する場合、ボード間オフセットが適用されることによって第2アレイボードの基準オフセット731が算出され、これに基づいて第2アレイボードのアレイデータ741が生成され得る。
【0082】
また、
図7に示していないが、基準ボードの装着点データ710及び第2アレイボードの装着点データ(図示せず)を利用し、第2アレイボードの基準オフセット(図示せず)を算出し、算出された第2アレイボードの基準オフセットで構成された第2アレイボードのアレイデータ(図示せず)が生成されることもできる。
【0083】
再び
図5を参照すると、データ管理部540は、基準ボードの装着点データにアレイボードのアレイデータを適用してアレイボードの装着点データを生成する装着点データ生成部544を含み得る。
【0084】
装着点データ生成部544は、基準ボードの装着点データに各アレイボードに付与されたアレイデータを適用することによって、該当アレイボードの装着点データを生成することができる。
【0085】
例えば、特定部品に対する基準ボードの装着点データがX=5.0,Y=4.0,R=0であり、該当アレイボードのアレイデータがX=10.0、Y=−2.0、R=0である場合、該当アレイボードの装着点データはX=15.0、Y=2.0、Y=0になる。
【0086】
前述した通り、格納部520は基準ボードの装着点データの順序に従いアレイデータを整列して格納することができる。これに、装着点データ生成部544は整列したアレイデータを順次に抽出してアレイボードの装着点データを生成することができる。これにより、基準ボードの装着点データとアレイボードの装着点データとの間の同期化が行われ得る。
【0087】
装着点データ生成部544によって生成された装着点データは、ユーザによって修正され得る。すなわち、ユーザは基準ボードだけでなく、アレイボードの装着点データを任意に修正することができる。
【0088】
本発明で、作業ファイルは装着点データとアレイデータをいずれも含んで構成されるが、装着点データが修正された場合、修正された装着点データとアレイデータが作業ファイルに含まれ得る。
【0089】
すなわち、アレイデータは、アレイデータ生成部543によって生成された状態を維持して作業ファイルに含まれ得、装着点データはユーザによって修正された装着点データの状態で作業ファイルに含まれる。
【0090】
または、修正前の装着点データ、修正後の装着点データ及びアレイデータがすべて作業ファイルに含まれることもできる。
【0091】
再び
図5を参照すると、インターフェース生成部550は装着点データまたはアレイデータが含まれたインターフェースを生成する役割を果たす。
【0092】
生成されたインターフェースは通信部560を介して他の装置で送信するかまたは、備えられた別途のディスプレイ手段(図示せず)を介してディスプレーされ得る。
【0093】
制御部530は、入力部510、格納部520、データ管理部540、インターフェース生成部550及び通信部560に対する全般的な制御を行う。
【0094】
図8は本発明の実施形態によるデータ管理過程を示すフローチャート図である。
【0095】
装着点データ判読部541は作業ファイルから基準ボード及びアレイボードの装着点データを抽出し(S810)、抽出された装着点データを判読する(S820)。
【0096】
判読された装着点データは、オフセット算出部542に伝達され、オフセット算出部542は伝達された装着点データを参照してアレイボードの部品別のオフセットを算出する(S830)。
【0097】
また、アレイデータ生成部543は算出されたオフセットを組み合わせてアレイデータを生成する(S840)。
【0098】
後に基準ボードに含まれた特定部品の装着点データを修正するだけで、全体のアレイボードに含まれた該当部品の装着点データが一律的に修正されることができる。
【0099】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的な思想や必須の特徴を変更しない範囲で、他の具体的な形態で実施され得ることを理解できるであろう。したがって、上記実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。