【文献】
LIEBIGS ANNALEN DER CHEMIE,1988年,No. 7,643-648
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈を治療する、または哺乳動物の局所麻酔を提供するための、請求項13に記載の医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の開示の一態様は、本発明の化合物の、Na
+チャネル遮断剤としての使用に基
づく。この特性を考慮して、本発明の化合物は、ナトリウムイオンチャネルの遮断に応答
する障害を治療するのに有用である。
【0029】
一実施形態では、本発明の化合物は、式I:
【0030】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグ
である
(式中、
W
1およびW
2はNであり、W
3はCR
3であるか、または
W
1およびW
3はNであり、W
2はCR
3であるか、または
W
2およびW
3はNであり、W
1はCR
3であり、
A
1は、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているシクロアルキル;
d)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
e)アラルキル;
からなる群から選択され、
Xは、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO
2−
e)−(CR
7aR
7b)
m−;
f)−NR
8−;
g)−SO
2NR
9−;および
h)−NR
9SO
2−;
からなる群から選択され、
各R
7aおよびR
7bは、同じであるかもしくは異なることができ、
a)水素;
b)ハロ;
c)アルキル;および
d)アリール;
からなる群から選択されるか、または
各R
7aおよびR
7bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の場
合によって置換されているシクロアルキルもしくは3〜8員の場合によって置換されてい
るヘテロシクロを形成し、
mは、0、1、2、または3であり、
R
8は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
R
9は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
A
2は、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル;
からなる群から選択されるか、または
A
2は不在であり、
Eは、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR
1R
2;
からなる群から選択され、
R
1は、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
R
2は、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
R
1およびR
2は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によ
って置換されているヘテロシクロを形成し、
R
3は、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;および
m)アルコキシアルキル;
からなる群から選択され、
Zは、−NR
5−および−O−からなる群から選択され、
R
4は、
【0031】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
c)ヒドロキシアルキル;
d)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;および
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
からなる群から選択され、
各R
10a、R
10b、R
10c、およびR
10dは、独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)場合によって置換されているアルキル;
d)アラルキル;
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
f)(ヘテロアリール)アルキル;
g)(アミノ)アルキル;
h)(アルキルアミノ)アルキル;
i)(ジアルキルアミノ)アルキル;
j)(カルボキサミド)アルキル;
k)(シアノ)アルキル;
l)アルコキシアルキル;
m)ヒドロキシアルキル;
n)ヘテロアルキル;
o)場合によって置換されているシクロアルキル;
p)場合によって置換されているアリール;
q)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
r)場合によって置換されているヘテロアリール;
からなる群から選択されるか、または
R
10aおよびR
10bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の
場合によって置換されているシクロアルキルまたは3〜8員の場合によって置換されてい
るヘテロシクロを形成し、
rは、1、2、または3であり、
sは、1、2、または3であり、
R
11は、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR
1aR
2a;
からなる群から選択され、
R
1aは、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
R
2aは、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
R
1aおよびR
2aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合に
よって置換されているヘテロシクロを形成し、
R
12は、
a)水素;
b)場合によって置換されているアルキル;
c)(アミノ)アルキル;
d)(アルキルアミノ)アルキル;
e)(ジアルキルアミノ)アルキル;
f)(カルボキサミド)アルキル;
g)(シアノ)アルキル;
h)アルコキシアルキル;
i)ヒドロキシアルキル;および
j)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
R
5は、
a)水素
b)アルキル;
c)ヒドロキシアルキル;および
d)アルキルスルホニル;
からなる群から選択されるか、または
R
4およびR
5は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によ
って置換されているヘテロシクロを形成する)。
【0032】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR
5−であり、R
4およびR
5が、こ
れらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合によって置換されているヘテ
ロシクロを形成する場合、R
1は、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキル
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩
、プロドラッグ、および溶媒和物である。
【0033】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR
5−であり、R
4およびR
5が、こ
れらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合によって置換されているヘテ
ロシクロを形成し、A
2が不在である場合、Xが、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO
2−
e)−(CR
7aR
7b)
m−;
f)−SO
2NR
9−;および
g)−NR
9SO
2−
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩
、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0034】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
2が、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩
、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0035】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Xが、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO
2−
e)−(CR
7aR
7b)
m−;
f)−SO
2NR
9−;および
g)−NR
9SO
2−
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩
、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0036】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているアリールおよび場合によって置換されているヘテロ
アリールからなる群から選択され、
Xが−O−であり、
A
2が、
a)場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフェニ
ル;
b)場合によって置換されているヘテロアリール、例えば、場合によって置換されている
ピリジル;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ、例えば、場合によって置換されているピ
ペリジニル、場合によって置換されているピペラジニル、または場合によって置換されて
いるアゼチジニル;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル、例えば、場合によって置換されている
シクロヘキセニル、または場合によって置換されているシクロヘキシル
からなる群から選択され、
Eが、−OH、−OMe、−OtBu、および−NH
2からなる群から選択される、
式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和
物である。
【0037】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR
5−であり、R
4およびR
5が、こ
れらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘ
テロシクロを形成する場合、R
1が、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキル、
からなる群から選択され、
A
2が、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩
、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0038】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式II:
【0039】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグ
である(式中、A
1、X、E、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して上
で定義された通りであり、R
6aおよびR
6bは、それぞれ独立して、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;
m)カルボキシ;および
n)アルコキシカルボニル
からなる群から選択される)。
【0040】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式III:
【0041】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグ
である(式中、A
1、X、E、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して上
で定義された通りであり、R
6aおよびR
6bは、式IIに関連して上で定義された通り
である)。
【0042】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式IV:
【0043】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグ
である(式中、A
1、X、E、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して上
で定義された通りであり、R
6aおよびR
6bは、式IIに関連して上で定義された通り
である)。
【0044】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式V:
【0045】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグ
である(式中、A
1、X、E、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して上
で定義された通りであり、R
6aおよびR
6bは、式IIに関連して上で定義された通り
である)。
【0046】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式VI:
【0047】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物で
ある(式中、A
1、R
1、R
2、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して
上で定義された通りである)。
【0048】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式VII:
【0049】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物で
ある。(式中、A
1、R
1、R
2、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連し
て上で定義された通りである)。
【0050】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフ
ェニル、および場合によって置換されているヘテロアリール、例えば、場合によって置換
されているピリジルからなる群から選択され、
R
1およびR
2が水素である、式VIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容される
その塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0051】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式VIII:
【0052】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物で
ある(式中、A
1、R
1、R
2、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して
上で定義された通りである)。
【0053】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフ
ェニル、およびアラルキル、例えば、ベンジル、または−CH(4−F−Ph)
2からな
る群から選択され、
R
1およびR
2が水素である、式VIIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容され
るその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0054】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式IX:
【0055】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物で
ある(式中、A
1、R
1、R
2、R
4、W
1、W
2、W
3、X、およびZは、式Iに関連
して上で定義された通りである)。
【0056】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであり、
Xが−O−であり、
A
1が、場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフ
ェニルであり、
R
1およびR
2が水素である、式IXで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるそ
の塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0057】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XII:
【0058】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物で
ある(式中、A
1、R
1、R
2、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して
上で定義された通りであり、tは1、2、3、または4であり、uは1、2、3、または
4である)。
【0059】
別の実施形態では、本発明の化合物は、tおよびuが1である、式XIIで表される化
合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0060】
別の実施形態では、本発明の化合物は、tおよびuが2である、式XIIで表される化
合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0061】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているアリール、例えば、フェニルであり、
R
1およびR
2が水素であり、
tおよびuが1であるか、または
tおよびuが2である、
式XIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶
媒和物である。
【0062】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XIII:
【0063】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物で
ある(式中、A
1、R
1、R
2、R
4、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して
上で定義された通りであり、vは1、2、3、または4であり、wは1、2、3、または
4であり、
【0064】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
は、一重結合または二重結合を表す)。
【0065】
別の実施形態では、本発明の化合物は、vおよびwが2である、式XIIIで表される
化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0066】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフ
ェニルであり、
R
1およびR
2が水素であり、
vおよびwが2である、
式XIIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび
溶媒和物である。
【0067】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
3が水素である、式I−IX、XII、また
はXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッ
グおよび溶媒和物である。
【0068】
別の実施形態では、本発明の化合物は、W
1およびW
2がNであり、W
3がCHである
、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許
容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0069】
別の実施形態では、本発明の化合物は、W
1およびW
3がNであり、W
2がCHである
、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許
容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0070】
別の実施形態では、本発明の化合物は、W
2およびW
3がNであり、W
1がCHである
、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許
容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0071】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−O−である、式I−IX、XII、また
はXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッ
グおよび溶媒和物である。
【0072】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR
5−である、式I−IX、XII、
またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロド
ラッグおよび溶媒和物である。
【0073】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR
5−であり、R
4およびR
5が、こ
れらが結合している窒素原子と一緒になって、5または6員の場合によって置換されてい
るヘテロシクロを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化
合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0074】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR
5−であり、R
4およびR
5が、こ
れらが結合している窒素原子と一緒になって、
【0075】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、5または6員の場合によって置換されているヘテロシクロを
形成する
(式中、R
13a、R
13b、R
13c、R
13d、R
13e、およびR
13fは、それ
ぞれ独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)ヒドロキシアルキル;
d)カルボキシ;
e)アルコキシカルボニル;および
f)カルボキサミド
からなる群から選択され、
Yは、O、S、およびNR
14からなる群から選択され、
R
14は、水素およびアルキルからなる群から選択される)、
式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容
されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0076】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR
5−であり、R
4およびR
5が、こ
れらが結合している窒素原子と一緒になって、
【0077】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、6員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する
、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許
容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0078】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
R
4が、
【0079】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
b)ヒドロキシアルキル;および
c)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;
からなる群から選択され、
R
10aが、
a)水素;
b)場合によって置換されているアルキル;
c)アラルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
k)アルコキシアルキル;および
l)ヒドロキシアルキル;
からなる群から選択され、
R
10bが、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
R
10aおよびR
10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員の
シクロアルキルを形成し、
R
5が、水素およびアルキルスルホニルからなる群から選択されるか;または
R
4およびR
5が、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によ
って置換されているヘテロシクロを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのう
ちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和
物である。
【0080】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4が、
【0081】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
である、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学
的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0082】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4が、
【0083】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
R
10aおよびR
10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員の
シクロアルキルを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化
合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0084】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
11が−NR
1aR
2aであり、R
1aおよ
びR
2aが上記に定義された通りである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちの
いずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物で
ある。
【0085】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
11が−NR
1aR
2aであり、R
1aがア
ルキルおよびヒドロキシアルキルからなる群から選択され、R
2aが水素である、式I−
IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容される
その塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0086】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
11が−NR
1aR
2aであり、R
1aおよ
びR
2aが、これらが結合している窒素原子と一緒になって5または6員の場合によって
置換されているヘテロシクロを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのうちの
いずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物で
ある。
【0087】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
11が−NR
1aR
2aであり、R
1aおよ
びR
2aが水素であり、すなわち、R
11がアミノである、式I−IX、XII、または
XIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ
および溶媒和物である。
【0088】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4が、
【0089】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
である、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学
的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0090】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4が、
【0091】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され、R
10aが、水素およびアルキルからなる群から選択され、
R
10bが、
a)水素;
b)ヒドロキシ;および
c)アルキル
からなる群から選択される、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化
合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0092】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4が、
【0093】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化
合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0094】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4が、
【0095】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化
合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0096】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4が、ヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ
(シクロアルキル)アルキルである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいず
れかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である
。
【0097】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4がヒドロキシアルキルである、式I−IX
、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその
塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0098】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
4が、
【0099】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、ヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)ア
ルキルである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならび
に薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0100】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が、場合によって置換されているアリール
および場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択される、式I−I
X、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるそ
の塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0101】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が場合によって置換されているアリールで
ある、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的
に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0102】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が、場合によって置換されているアリール
およびアラルキルからなる群から選択される、式VIII、XII、またはXIIIの化
合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0103】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
2が不在である場合、Xが−O−であり、A
1が場合によって置換されているアリールであることを条件とする、式Iの化合物である
。
【0104】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
2が不在である場合、Xが−(CR
7aR
7
b)
m−であり、mが0であり、A
1が場合によって置換されているヘテロシクロである
ことを条件とする、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロド
ラッグおよび溶媒和物である。
【0105】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
2が部分的に不飽和である、場合によって置
換されているC
4〜8シクロアルキルであり、すなわち、A
2が場合によって置換されて
いるC
4〜8シクロアルケニルである、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容さ
れるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。別の実施形態では、A
2はC
6シクロ
アルケニルである。
【0106】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が場合によって置換されているアリールで
あり、Xが−O−である、式IXの化合物である。
【0107】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が場合によって置換されているアリールで
あり、この場合による置換基が、ハロ、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ア
ルコキシ、およびハロアルコキシからなる群から選ばれる、式I−IX、XII、または
XIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ
および溶媒和物である。
【0108】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Eが−NR
1R
2である、式I−IX、XII
、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロ
ドラッグおよび溶媒和物である。
【0109】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Eが−NR
1R
2であり、R
1が、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキルからなる群から選択され、
R
2が水素である、
式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容
されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0110】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Eが−NH
2である、式I−IX、XII、ま
たはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラ
ッグおよび溶媒和物である。
【0111】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Xが、
a)−O−;
b)−S−;
c)−(CR
7aR
7b)
m−;および
d)−NR
8−;
からなる群から選択され、
R
7a、R
7b、およびR
8が水素であり、mが0または1である、式I−Vのうちのい
ずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物であ
る。
【0112】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
3が、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)アミノ;
f)アルキルアミノ;
g)ジアルキルアミノ;
h)ハロアルキル;
i)ヒドロキシアルキル;
j)アルコキシ;
k)ハロアルコキシ;および
l)アルコキシアルキル
からなる群から選択される、式I−Vのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容
されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0113】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式X:
【0114】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(
式中、A
1、R
1a、R
2a、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して上で定義
された通りである)。
【0115】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XI:
【0116】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(
式中、A
1、R
1a、R
2a、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して上で定義
された通りである)。
【0117】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであるか、または
W
1およびW
3がNであり、W
2がCHであるか、または
W
2およびW
3がNであり、W
1がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジ
ルからなる群から選択され、
Zが、−O−および−NH−からなる群から選択され、
R
1aが、
a)水素;
b)アルキル;
c)(アミノ)アルキル;
d)(アルキルアミノ)アルキル;
e)(ジアルキルアミノ)アルキル;
f)(カルボキサミド)アルキル;および
g)ヒドロキシアルキル
からなる群から選択され、
R
2aが水素であるか、または
R
1aおよびR
2aが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によって置
換されている5または6員のヘテロシクロ、例えば、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジ
ン、N−メチルピペラジン、モルホリンを形成する、
式XまたはXIの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロド
ラッグである。
【0118】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が場合によって置換されているフェニルで
ある、式XまたはXIの化合物である。
【0119】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NH−である、式XまたはXIの化合物
である。
【0120】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−O−である、式XまたはXIの化合物で
ある。
【0121】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R
1aおよびR
2aが水素である、式Xまたは
XIの化合物である。
【0122】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジ
ルからなる群から選択され、
Zが−O−であり、
R
1aおよびR
2aが水素である、
式XまたはXIの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロド
ラッグである。
【0123】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XIV:
【0124】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(
式中、A
1、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである
)。
【0125】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XV:
【0126】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(
式中、A
1、W
1、W
2、W
3、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである
)。
【0127】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであるか、または
W
1およびW
3がNであり、W
2がCHであるか、または
W
2およびW
3がNであり、W
1がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジ
ルからなる群から選択され、
Zが、−O−および−NH−からなる群から選択される、
式XIVまたはXVの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプ
ロドラッグである。
【0128】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が場合によって置換されているフェニルで
ある、式XIVまたはXVの化合物である。
【0129】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が場合によって置換されているピリジルで
ある、式XIVまたはXVの化合物である。
【0130】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NH−である、式XIVまたはXVの化
合物である。
【0131】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−O−である、式XIVまたはXVの化合
物である。
【0132】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
W
1およびW
2がNであり、W
3がCHであり、
A
1が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジ
ルからなる群から選択され、
Zが−NH−である、
式XIVまたはXVの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプ
ロドラッグである。
【0133】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が、1つもしくは2つの置換基を有する置
換ピリジルまたは1つ、2つ、もしくは3つの置換基を有する置換フェニルである、式I
−XVのうちのいずれかの化合物である。
【0134】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が、1つもしくは2つの置換基を有する置
換ピリジルまたは1つ、2つ、もしくは3つの置換基を有する置換フェニルであり、各置
換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハ
ロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、式I−XVのうちのいずれか
の化合物である。
【0135】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が、1つの置換基を有する置換ピリジルま
たは1つもしくは2つの置換基を有する置換フェニルであり、各置換基が、独立して、ハ
ロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、および
アルキルからなる群から選択される、式I−XVのうちのいずれかの化合物である。
【0136】
別の実施形態では、本発明の化合物は、A
1が、1つの置換基を有する置換ピリジルま
たは1つもしくは2つの置換基を有する置換フェニルであり、各置換基が、独立して、フ
ルオロ、クロロ、シアノ、C
1〜4ハロアルキル、(例えば、F
3C−)、C
1〜4ハロ
アルコキシ、(例えば、F
3CO−)、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜C
4アルキル
からなる群から選択される、式I−XVのうちのいずれかの化合物である。
【0137】
別の実施形態では、本発明の化合物は、表2の化合物、ならびに薬学的に許容されるそ
の塩、プロドラッグ、および溶媒和物である。
【0138】
【表2】
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【0139】
化合物例の化学名が表3に提供されている。
【0140】
【表3】
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【0141】
本発明の開示の目的で、「アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部と
して使用される場合、1〜12個の炭素原子(すなわち、C
1−12アルキル)または指
定された数の炭素原子を含有する、直鎖状または分枝鎖の脂肪族炭化水素を指す(すなわ
ち、C
1アルキル、例えばメチル、C
2アルキル、例えばエチル、C
3アルキル例えばプ
ロピルまたはイソプロピルなど)。一実施形態において、アルキル基は、直鎖C
1〜10
アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は、分枝鎖C
1〜10アルキ
ル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は、直鎖C
1〜6アルキル基から選
択される。別の実施形態では、アルキル基は、分枝鎖C
1〜6アルキル基から選択される
。別の実施形態では、アルキル基は、直鎖C
1〜4アルキル基から選択される。別の実施
形態では、アルキル基は、分岐鎖C
1〜4アルキル基から選択される。別の実施形態では
、アルキル基は、直鎖または分岐鎖C
2〜4アルキル基から選択される。非限定的な例示
的C
1〜10アルキル基として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、3−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、デシルなどが挙げられる。非限定的な例示的C
1〜4アルキル基とし
て、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、およびイソ−ブチルが挙げられる。
【0142】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているアルキル」という用語は、それ
自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義された通りであるアルキルが
、非置換であるか、またはニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ
、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキル
スルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアル
キル、シクロアルキルなどから独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で置
換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態において、場合によって置
換されているアルキルは、2つの置換基で置換されている。別の実施形態では、場合によ
って置換されているアルキルは、1つの置換基で置換されている。非限定的な例示的、場
合によって置換されているアルキル基として、−CH
2CH
2NO
2、−CH
2CH
2C
O
2H、−CH
2CH
2SO
2CH
3、−CH
2CH
2COPh、−CH
2C
6H
11な
どが挙げられる。
【0143】
本発明の開示の目的で、「シクロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の
一部として使用される場合、3〜12個の炭素原子(すなわち、C
3〜12シクロアルキ
ル)または指定された数の炭素を有する1〜3つの環を含有する、飽和したおよび部分的
に不飽和の(1または2つの二重結合を含有する)環式脂肪族炭化水素を指す。一実施形
態において、シクロアルキル基は、2つの環を有する。一実施形態において、シクロアル
キル基は、1つの環を有する。別の実施形態では、シクロアルキル基は、C
3〜8シクロ
アルキル基から選択される。別の実施形態では、シクロアルキル基は、C
3〜6シクロア
ルキル基から選択される。非限定的な例示的シクロアルキル基として、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノ
ルボルニル、デカリン、アダマンチル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。
【0144】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているシクロアルキル」という用語は
、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義された通りであるシク
ロアルキルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ア
ルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハ
ロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、ス
ルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリー
ルスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シ
クロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、ア
ルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ
)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)
アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、および(ヘテロアリール)
アルキルから独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で置換されているかのい
ずれかであることを意味する。一実施形態において場合によって置換されているシクロア
ルキルは、2つの置換基で置換されている。別の実施形態では、場合によって置換されて
いるシクロアルキルは、1つの置換基で置換されている。非限定的な例示的、場合によっ
て置換されているシクロアルキル基として、以下が挙げられる:
【0145】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
本発明の開示の目的で、「シクロアルケニル」という用語は、それ自体でまたは別の基
の一部として使用される場合、上で定義されたような部分的に不飽和のシクロアルキル基
を指す。一実施形態では、シクロアルケニルは、1つの炭素−炭素二重結合を有する。別
の実施形態では、シクロアルケニル基は、C
4〜8シクロアルケニル基から選ばれる。例
示的シクロアルケニル基として、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられる
。
【0147】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているシクロアルケニル」という用語
は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義されたようなシクロ
アルケニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ア
ルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、モノヒドロキシアルキル、ジヒドロキ
シアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキ
ルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、
アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボ
キシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロ
アリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキ
ルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)ア
ルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル
、および(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1つの、2つ、もしくは3
つの置換基で置換されていることを意味する。一実施形態では、場合によって置換されて
いるシクロアルケニルは、2つの置換基で置換されている。別の実施形態では、場合によ
って置換されているシクロアルケニルは、1つの置換基で置換されている。別の実施形態
では、シクロアルケニルは非置換である。
【0148】
本発明の開示の目的で、「アルケニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部
として使用される場合、1、2または3つの炭素−炭素二重結合を含有する、上で定義さ
れた通りのアルキル基を指す。一実施形態においてアルケニル基は、C
2〜6アルケニル
基から選択される。別の実施形態では、アルケニル基は、C
2〜4アルケニル基から選択
される。非限定的な例示的アルケニル基として、エテニル、プロペニル、イソプロペニル
、ブテニル、sec−ブテニル、ペンテニル、およびヘキセニルが挙げられる。
【0149】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているアルケニル」という用語は、そ
れ自体でまたは別の基の一部として本明細書で使用される場合、上で定義された通りであ
るアルケニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、
アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、
ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、
スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリ
ールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、
シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシ
クロから独立して選択される1、2もしくは3つの置換基で置換されているかのいずれか
であることを意味する。
【0150】
本発明の開示の目的で、「アルキニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部
として使用される場合、1〜3つの炭素−炭素三重結合を含有する、上で定義された通り
のアルキル基を指す。一実施形態において、アルキニルは、1つの炭素−炭素三重結合を
有する。一実施形態においてアルキニル基は、C
2〜6アルキニル基から選択される。別
の実施形態では、アルキニル基は、C
2〜4アルキニル基から選択される。非限定的な例
示的アルキニル基として、エチニル、プロピニル、ブチニル、2−ブチニル、ペンチニル
、およびヘキシニル基が挙げられる。
【0151】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているアルキニル」という用語は、そ
れ自体でまたは別の基の一部として本明細書で使用される場合、上で定義された通りであ
るアルキニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、
アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、
ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、
スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリ
ールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、
シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシ
クロから独立して選択される1、2もしくは3つの置換基で置換されているかのいずれか
であることを意味する。
【0152】
本発明の開示の目的で、「ハロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一
部として使用される場合、1つまたは複数のフッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素原
子で置換されているアルキル基を指す。一実施形態においてアルキル基は、1、2、また
は3個のフッ素および/または塩素原子で置換されている。別の実施形態では、ハロアル
キル基は、C
1〜4ハロアルキル基から選択される。非限定的な例示的ハロアルキル基と
して、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル
、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエ
チル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、およびト
リクロロメチル基が挙げられる。
【0153】
本発明の開示の目的で、「ヒドロキシアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、1つまたは複数、例えば、1、2、または3つのヒドロ
キシ基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態においてヒドロキシアルキルは、
モノヒドロキシアルキル基であり、すなわち1つのヒドロキシ基で置換されている。別の
実施形態では、ヒドロキシアルキル基は、ジヒドロキシアルキル基であり、すなわち2つ
のヒドロキシ基で置換されている。別の実施形態では、ヒドロキシアルキル基は、C
1〜
4ヒドロキシアルキル基から選択される。非限定的な例示的ヒドロキシアルキル基として
、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒドロキシブチル基
、例えば1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、
2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロ
キシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、および1,3−ジヒドロキシプロパ
−2−イルが挙げられる。
【0154】
本発明の開示の目的で、「(シクロアルキル)アルキル」という用語は、それ自体でま
たは別の基の一部として使用される場合、少なくとも1つの場合によって置換されている
シクロアルキル基で置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的(シクロアルキ
ル)アルキル基として、
【0155】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0156】
本発明の開示の目的で、「ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル」という用語は、そ
れ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、少なくとも1つのヒドロキシ基で置
換されている(シクロアルキル)アルキル基を指す。ヒドロキシ基(複数可)は、任意の
利用可能な位置にすることができる。非限定的な例示的ヒドロキシ(シクロアルキル)ア
ルキル基として、
【0157】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0158】
本発明の開示の目的で、「アルコキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部
として使用される場合、末端酸素原子に結合した、場合によって置換されているアルキル
、場合によって置換されているシクロアルキル、場合によって置換されているアルケニル
または場合によって置換されているアルキニルを指す。一実施形態においてアルコキシ基
は、C
1〜4アルコキシ基から選択される。別の実施形態では、アルコキシ基は、末端酸
素原子に結合したC
1〜4アルキル、例えば、メトキシ、エトキシ、およびtert−ブ
トキシから選択される。
【0159】
本発明の開示の目的で、「アルキルチオ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一
部として使用される場合、場合によって置換されているアルキル基で置換された硫黄原子
を指す。一実施形態においてアルキルチオ基は、C
1〜4アルキルチオ基から選択される
。非限定的な例示的アルコキシ基として、−SCH
3、および−SCH
2CH
3が挙げら
れる。
【0160】
本発明の開示の目的で、「アルコキシアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、アルコキシ基で置換されているアルキル基を指す。非限
定的な例示的アルコキシアルキル基として、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシ
プロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エト
キシブチル、プロポキシメチル、イソ−プロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキ
シプロピル、ブトキシメチル、tert−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec
−ブトキシメチル、およびペンチルオキシメチルが挙げられる。
【0161】
本発明の開示の目的で、「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の
一部として使用される場合、1〜10個の炭素原子およびO、N、またはSから選択され
る少なくとも2個のヘテロ原子(同じであってもまたは異なっていてもよい)を含有する
安定した直鎖または分枝の鎖炭化水素ラジカルを指し、1)窒素原子(複数可)および硫
黄原子(複数可)は、場合によって酸化していてもよい;および/または2)窒素原子(
複数可)は、場合によって四級化されていてもよい。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の
内部の任意の位置またはヘテロアルキル基が分子の残りと結合している位置に位置するこ
とができる。一実施形態では、ヘテロアルキル基は、2個の酸素原子を含有する。非限定
的な例示的ヘテロアルキル基として、−CH
2OCH
2CH
2OCH
3、−OCH
2CH
2OCH
2CH
2OCH
3、−CH
2NHCH
2CH
2OCH
2、−OCH
2CH
2NH
2、および−NHCH
2CH
2N(H)CH
3が挙げられる。
【0162】
本発明の開示の目的で、「ハロアルコキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の
一部として使用される場合、末端酸素原子に結合したハロアルキルを指す。非限定的な例
示的ハロアルコキシ基として、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメ
トキシ、および2,2,2−トリフルオロエトキシが挙げられる。
【0163】
本発明の開示の目的で、「アリール」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部と
して使用される場合、6〜14個の炭素原子(すなわち、C
6〜C
14アリール)を有す
る単環式または二環式芳香族環系を指す。非限定的な例示的アリール基として、フェニル
(「Ph」に短縮)、ナフチル、フェナントリル、アントラシル、インデニル、アズレニ
ル、ビフェニル、ビフェニルエニル、およびフルオレニル基が挙げられる。一実施形態に
おいてアリール基は、フェニルおよびナフチルから選択される。
【0164】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているアリール」という用語は、それ
自体でまたは別の基の一部として本明細書で使用される場合、上で定義された通りである
アリールが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アル
キルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロ
アルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スル
ホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリール
スルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シク
ロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アル
コキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)
アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)ア
ルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、または(ヘテロアリール)ア
ルキルから独立して選択される、1〜5つの置換基で置換されているかのいずれかである
ことを意味する。一実施形態において場合によって置換されているアリールは、場合によ
って置換されているフェニルである。一実施形態において場合によって置換されているフ
ェニルは4つの置換基を有する。別の実施形態では、場合によって置換されているフェニ
ルは3つの置換基を有する。別の実施形態では、場合によって置換されているフェニルは
2つの置換基を有する。別の実施形態では、場合によって置換されているフェニルは1つ
の置換基を有する。非限定的な例示的置換されたアリール基として2−メチルフェニル、
2−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニ
ル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフ
ェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−フルオ
ロフェニル、4−クロロフェニル、2,6−ジ−フルオロフェニル、2,6−ジ−クロロ
フェニル、2−メチル、3−メトキシフェニル、2−エチル、3−メトキシフェニル、3
,4−ジ−メトキシフェニル、3,5−ジ−フルオロフェニル3,5−ジ−メチルフェニ
ル、3,5−ジメトキシ、4−メチルフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、お
よび3−クロロ−4−フルオロフェニルが挙げられる。場合によって置換されているアリ
ールという用語は、縮合された、場合によって置換されているシクロアルキルおよび縮合
された場合によって置換されているヘテロシクロ環を有する基を含むことを意図する。例
として、
【0165】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0166】
本発明の開示の目的で、「アリールオキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の
一部として使用される場合、末端酸素原子に結合した、場合によって置換されているアリ
ールを指す。非限定的な例示的アリールオキシ基はPhO−である。
【0167】
本発明の開示の目的で、「アラルキルオキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基
の一部として使用される場合、末端酸素原子に結合した、アラルキル基を指す。非限定的
な例示的アリールオキシ基はPhCH
2O−である。
【0168】
本発明の開示の目的で、「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」という用語は、5
〜14個の環原子(すなわち、C
5〜C
14ヘテロアリール)、および酸素、窒素および
硫黄から独立して選択される、1、2、3、または4個のヘテロ原子を有する単環式およ
び二環式芳香族環系を指す。一実施形態においてヘテロアリールは3個のヘテロ原子を有
する。別の実施形態では、ヘテロアリールは2個のヘテロ原子を有する。別の実施形態で
は、ヘテロアリールは1個のヘテロ原子を有する。一実施形態において、ヘテロアリール
はC
5ヘテロアリールである。別の実施形態では、ヘテロアリールはC
6ヘテロアリール
である。制限のない例示的なヘテロアリール基として、チエニル、ベンゾ[b]チエニル
、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、フリル、ベンゾフリル、ピラニル、
イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾニル(benzooxazonyl)、クロメニル、キサンテニ
ル、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピ
リミジニル、ピリダジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダゾ
リル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、シンノリニ
ル、キナゾリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリ
ニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナ
ジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フェノチアゾリル(phenothiazolyl)、イソオキ
サゾリル、フラザニル、およびフェノキサジニルが挙げられる。一実施形態において、ヘ
テロアリールは、チエニル(例えば、チエン−2−イルおよびチエン−3−イル)、フリ
ル(例えば、2−フリルおよび3−フリル)、ピロリル(例えば、1H−ピロール−2−
イルおよび1H−ピロール−3−イル)、イミダゾリル(例えば、2H−イミダゾール−
2−イルおよび2H−イミダゾール−4−イル)、ピラゾリル(例えば、1H−ピラゾー
ル−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル、および1H−ピラゾール−5−イル)、ピ
リジル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、およびピリジン−4−イル
)、ピリミジニル(例えば、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン
−5−イル、およびピリミジン−5−イル)、チアゾリル(例えば、チアゾール−2−イ
ル、チアゾール−4−イル、およびチアゾール−5−イル)、イソチアゾリル(例えば、
イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、およびイソチアゾール−5−イ
ル)、オキサゾリル(例えば、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、およ
びオキサゾール−5−イル)およびイソオキサゾリル(例えば、イソオキサゾール−3−
イル、イソオキサゾール−4−イル、およびイソオキサゾール−5−イル)から選択され
る。「ヘテロアリール」という用語はまた、可能なN−オキシドを含むことも意図する。
例示的N−オキシドとしてピリジルN−オキシドなどが挙げられる。
【0169】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているヘテロアリール」という用語は
、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義された通りであるヘテ
ロアリールが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ア
ルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハ
ロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、ス
ルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリー
ルスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シ
クロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、ア
ルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ
)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)
アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、および(ヘテロアリール)
アルキルから独立して選択される、1〜4つの置換基、例えば1または2つの置換基で置
換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態において場合によって置換
されているヘテロアリールは1つの置換基を有する。一実施形態において場合によって置
換されているは、場合によって置換されているピリジル、すなわち、2−、3−、または
4−ピリジルである。任意の使用可能な炭素または窒素原子は置換することができる。別
の実施形態では、場合によって置換されているヘテロアリールは場合によって置換されて
いるインドールである。
【0170】
本発明の開示の目的で、「ヘテロ環」または「ヘテロシクロ」という用語は、それ自体
でまたは別の基の一部として使用される場合、3〜14環員(すなわち、3〜14員のヘ
テロシクロ)および少なくとも1個のヘテロ原子を有する、1つ、2つ、または3つの環
を含有する、飽和したおよび部分的に不飽和の(例えば、1つまたは2つの二重結合を含
有する)環式基を指す。各ヘテロ原子は、独立して、酸素、硫黄(スルホキシドおよびス
ルホンを含む)、および/または窒素原子(四級化されていてもよい)からなる群から選
択される。「ヘテロシクロ」という用語は、環式ウレイド基、例えば、2−イミダゾリジ
ノンなど、ならびに環式アミド基、例えば、β−ラクタム、γ−ラクタム、δ−ラクタム
およびε−ラクタムなどを含むことを意図する。「ヘテロシクロ」という用語はまた、縮
合した、場合によって置換されているアリール基、例えば、インドリニルなどを有する基
を含むことも意図する。一実施形態においてヘテロシクロ基は、1つの環および1または
2個の酸素および/または窒素原子を含有する5または6員の環状基から選択される。ヘ
テロシクロは、炭素または窒素原子を介して残りの分子に場合によって連結することがで
きる。非限定的な例示的ヘテロシクロ基として、2−イミダゾリジノン、ピペリジニル、
モルホリニル、ピペラジニル、およびピロリジニルが挙げられる。
【0171】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているヘテロシクロ」という用語は、
それ自体でまたは別の基の一部として本明細書で使用される場合、上で定義された通りで
あるヘテロシクロが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキ
シ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミ
ド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、
アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキ
ル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシク
ロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキル
アミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサ
ミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)
アルキルなどから独立して選択される1〜4つの置換基で置換されているかのいずれかで
あることを意味する。置換は、任意の使用可能な炭素または窒素原子上で生じ、スピロ環
を形成し得る。非限定的な例示的、場合によって置換されているヘテロシクロ基として、
【0172】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0173】
本発明の開示の目的で、「アミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部とし
て使用される場合、−NH
2を指す。
【0174】
本発明の開示の目的で、「アルキルアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の
一部として使用される場合、−NHR
15を指し、R
15はアルキルである。
【0175】
本発明の開示の目的で、「ジアルキルアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基
の一部として使用される場合、−NR
16aR
16b(式中、R
16aおよびR
16bは
、それぞれ独立してアルキルであるか、またはR
16aおよびR
16bは一緒になって、
3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する)を指す。
【0176】
本発明の開示の目的で、「ヒドロキシアルキルアミノ」という用語は、それ自体でまた
は別の基の一部として使用される場合、−NHR
17を指し、R
17はヒドロキシアルキ
ルである。
【0177】
本発明の開示の目的で、「アリールアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の
一部として使用される場合、−NR
18aR
18bを指し、R
18aは、場合によって置
換されているアリールであり、R
18bは水素またはアルキル基である。
【0178】
本発明の開示の目的で、「シクロアルキルアミノ」という用語は、それ自体でまたは別
の基の一部として使用される場合、−NR
19aR
19bを指し、R
19aは、場合によ
って置換されているシクロアルキルであり、R
19bは、水素またはアルキルである。
【0179】
本発明の開示の目的で、「ヘテロアリールアミノ」という用語は、それ自体でまたは別
の基の一部として使用される場合、−NR
20aR
20bを指し、R
20aは、場合によ
って置換されているヘテロアリールであり、R
20bは、水素またはアルキルである。
【0180】
本発明の開示の目的で、「ヘテロシクロアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、−NR
21aR
21bを指し、R
21aは、場合によっ
て置換されているヘテロシクロであり、R
21bは、水素またはアルキルである。
【0181】
本発明の開示の目的で、「(アミノ)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、アミノ基で置換されているアルキル基を指す。非限定的
な例示的アミノアルキル基として、−CH
2CH
2NH
2、−CH
2CH
2CH
2NH
2
、−CH
2CH
2CH
2CH
2NH
2などが挙げられる。
【0182】
本発明の開示の目的で、「ジアミノアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基
の一部として使用される場合、2つのアミノ基で置換されているアルキル基を指す。非限
定的な例示的ジアミノアルキルとして、−CH
2CH(NH
2)CH
2CH
2NH
2が挙
げられる。
【0183】
本発明の開示の目的で、「(アルキルアミノ)アルキル」という用語は、それ自体でま
たは別の基の一部として使用される場合、アルキルアミノ基で置換されているアルキル基
を指す。非限定的な例示的(アルキルアミノ)アルキル基は−CH
2CH
2N(H)CH
3である。
【0184】
本発明の開示の目的で、「(ジアルキルアミノ)アルキル」という用語は、それ自体で
または別の基の一部として使用される場合、ジアルキルアミノ基で置換されているアルキ
ル基を指す。非限定的な例示的(ジアルキルアミノ)アルキル基は、−CH
2CH
2N(
CH
3)
2である。
【0185】
本発明の開示の目的で、「(シアノ)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、1つまたは複数のシアノ、例えば−CN基で置換されて
いるアルキル基を指す。非限定的な例示的(シアノ)アルキル基として、−CH
2CH
2
CN、−CH
2CH
2CH
2CN、および−CH
2CH
2CH
2CH
2CNが挙げられる
。
【0186】
本発明の開示の目的で、「カルボキサミド」という用語は、それ自体でまたは別の基の
一部として使用される場合、式−C(=O)NR
24aR
24bのラジカルを指し、R
2
4aおよびR
24bは、それぞれ独立して水素、場合によって置換されているアルキル、
場合によって置換されているアリール、または場合によって置換されているヘテロアリー
ルであるか、またはR
24aおよびR
24bは、これらが結合している窒素と一緒になっ
て、3〜8員のヘテロシクロ基を形成する。一実施形態においてR
24aおよびR
24b
は、それぞれ独立して、水素または場合によって置換されているアルキルである。非限定
的な例示的カルボキサミド基として、−CONH
2、−CON(H)CH
3、CON(C
H
3)
2、およびCON(H)Phが挙げられる。
【0187】
本発明の開示の目的で、「(カルボキサミド)アルキル」という用語は、それ自体でま
たは別の基の一部として使用される場合、カルボキサミドで置換されているアルキル基を
指す。非限定的な例示的(カルボキサミド)アルキル基として、−CH
2CONH
2、−
C(H)CH
3CONH
2、および−CH
2CON(H)CH
3が挙げられる。
【0188】
本発明の開示の目的で、「スルホンアミド」という用語は、それ自体でまたは別の基の
一部として使用される場合、式−SO
2NR
23aR
23bのラジカル(式中、R
23a
およびR
23bは、それぞれ独立して、水素、場合によって置換されているアルキル、ま
たは場合によって置換されているアリールであるか、またはR
23aおよびR
23bは、
これらが結合している窒素と一緒になって、3〜8員のヘテロシクロ基を形成する)を指
す。非限定的な例示的スルホンアミド基として、−SO
2NH
2、−SO
2N(H)CH
3、および−SO
2N(H)Phが挙げられる。
【0189】
本発明の開示の目的で、「アルキルカルボニル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、アルキル基で置換されたカルボニル基、すなわち、−C
(=O)−を指す。非限定的な例示的アルキルカルボニル基は−COCH
3である。
【0190】
本発明の開示の目的で、「アリールカルボニル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、場合によって置換されているアリール基で置換されたカ
ルボニル基、すなわち−C(=O)−を指す。非限定的な例示的アリールカルボニル基は
−COPhである。
【0191】
本発明の開示の目的で、「アルキルスルホニル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、上述の場合によって置換されているアルキル基のうちの
いずれかで置換されたスルホニル基、すなわち−SO
2を指す。非限定的な例示的アルキ
ルスルホニル基は−SO
2CH
3である。
【0192】
本発明の開示の目的で、「アリールスルホニル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、上述の場合によって置換されているアリール基のうちの
いずれかで置換されたスルホニル基、すなわち、−SO
2を指す。非限定的な例示的アリ
ールスルホニル基は−SO
2Phである。
【0193】
本発明の開示の目的で、「メルカプトアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、−SH基で置換された上述のアルキル基のうちのいずれ
かを指す。
【0194】
本発明の開示の目的で、「カルボキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部
として使用される場合、式−COOHのラジカルを指す。
【0195】
本発明の開示の目的で、「カルボキシアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の
基の一部として使用される場合、−COOHで置換されている上述のアルキル基のうちの
いずれかを指す。非限定的な例示的カルボキシアルキル基は−CH
2CO
2Hである。
【0196】
本発明の開示の目的で、「アルコキシカルボニル」という用語は、それ自体でまたは別
の基の一部として使用される場合、アルコキシ基で置換されている、カルボニル基(すな
わち、−C(=O)−)、を指す。非限定的な例示的アルコキシカルボニル基は−CO
2
Meおよび−CO
2Etである。
【0197】
本発明の開示の目的で、「アラルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部
として使用される場合、1、2、または3つの場合によって置換されているアリール基で
置換されているアルキル基を指す。一実施形態においてアラルキル基は、1つの場合によ
って置換されているアリール基で置換されているC
1〜4アルキルである。非限定的な例
示的アラルキル基として、ベンジル、フェネチル、−CHPh
2、および−CH(4−F
−Ph)
2が挙げられる。
【0198】
本発明の開示の目的で、「ウレイド」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部と
して使用される場合、式−NR
22a−C(=O)−NR
22bR
22cのラジカル(式
中、R
22aは水素、アルキル、または場合によって置換されているアリールであり、R
22bおよびR
22cは、それぞれ独立して、水素、アルキル、または場合によって置換
されているアリールであるか、またはR
22bおよびR
22cは、これらが結合している
窒素と一緒になって、4〜8員のヘテロシクロ基を形成する)を指す。非限定的な例示的
ウレイド基として、−NH−C(C=O)−NH
2およびNH−C(C=O)−NHCH
3が挙げられる。
【0199】
本発明の開示の目的で、「グアニジノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部
として使用される場合、式−NR
25a−C(=NR
26)−NR
25bR
25cのラジ
カル(式中、R
25a、R
25b、およびR
25cは、それぞれ独立して、水素、アルキ
ル、または場合によって置換されているアリールであり、R
26は、水素、アルキル、シ
アノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、カルボキサミド、またはスルホンアミ
ドである)を指す。非限定的な例示的グアニジノ基として、−NH−C(C=NH)−N
H
2、−NH−C(C=NCN)−NH
2、−NH−C(C=NH)−NHCH
3などが
挙げられる。
【0200】
本発明の開示の目的で、「アジド」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部とし
て使用される場合、式−N
3のラジカルを指す。
【0201】
本発明の開示の目的で、「(ヘテロシクロ)アルキル」という用語は、それ自体でまた
は別の基の一部として使用される場合、1、2、または3つの場合によって置換されてい
るヘテロシクロ基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態において(ヘテロシク
ロ)アルキルは、1つの場合によって置換されているヘテロシクロ基で置換されているC
1〜4アルキルである。非限定的な例示的(ヘテロシクロ)アルキル基として、
【0202】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0203】
本発明の開示の目的で、「(ヘテロアリール)アルキル」という用語は、それ自体でま
たは別の基の一部として使用される場合、1、2、または3つの場合によって置換されて
いるヘテロアリール基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態において(ヘテロ
アリール)アルキル基は、1つの場合によって置換されているヘテロアリール基で置換さ
れているC
1〜4アルキルである。非限定的な例示的(ヘテロアリール)アルキル基とし
て、
【0204】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0205】
本発明の開示の目的で、「アルキルカルボニルアミノ」という用語は、それ自体でまた
は別の基の一部として使用される場合、アミノ窒素に結合しているアルキルカルボニル基
を指す。非限定的な例示的アルキルカルボニルアミノ基は−NHCOCH
3である。
【0206】
本発明の開示は、開示されている化合物のいずれかのプロドラッグを包含する。本明細
書で用いる場合、プロドラッグとは、活性物質の親薬物をインビボで放出する、任意の共
有結合した担体であるとみなされる。一般的に、このようなプロドラッグは、本発明の化
合物の官能基誘導体であり、必要とされる本発明の化合物に、例えば代謝によってインビ
ボで容易に変換可能である。適切なプロドラッグ誘導体の選択および調製に対する慣用的
な手順は、例えば、Design of Prodrugs, H. Bundgaard ed., Elsevier (1985); “Drug
and Enzyme Targeting, Part A,” K. Widder et al. eds., Vol. 112 in Methods in En
zymology, Academic Press (1985); Bundgaard, “Design and Application of Prodrugs
,” Chapter 5 (pp. 113-191) in A Textbook of Drug Design and Development, P. Kro
gsgaard-Larsen and H. Bundgaard eds., Harwood Academic Publishers (1991); Bundga
ard et al, Adv. Drug Delivery Revs. 8:1-38 (1992); Bundgaard et al, J. Pharmaceu
t. Sci. 77:285 (1988);およびKakeya et al, Chem. Pharm. Bull. 32:692 (1984)にお
いて記載されている。プロドラッグの非限定的な例として、置換基としてヒドロキシアル
キルまたはアミノアルキルを有する、本発明の化合物のエステルまたはアミドが挙げられ
、これらは、このような親化合物と、コハク酸無水物などの無水物とを反応させることに
よって調製することができる。
【0207】
本発明の開示は、1種または複数の原子を、異なる原子量または質量数を有する原子で
置き換えることによって、同位体標識されている(すなわち、放射標識されている)本発
明の化合物のいずれかを包含する。開示化合物へ組み込むことができる同位体の例として
、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、フッ素および塩素の同位体、例えば、それぞれ、
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
15N、
18O、
17O、
31P、
32P、
35
S、
18F、および
36Clなど、例えば、
3H、
11C、および
14Cが挙げられる。
本発明の同位体標識化合物は、当技術分野で公知の方法で調製することができる。
【0208】
本発明の開示は、
3H、
11C、または
14C放射標識された本発明の化合物、および
ナトリウムチャネルに結合するこれらの能力に対する放射リガンドとしてのこのような任
意の化合物の使用を包含する。例えば、本発明の開示の標識化合物の1つの使用は、特定
の受容体結合の特徴づけである。本発明の標識化合物の別の使用は、構造−活性関係のた
めの動物試験の代替である。例えば、受容体アッセイでは本発明の標識化合物の濃度を固
定して、競合アッセイにおいては試験化合物の濃度を次第に上げて実施することができる
。例えば、トリチウム標識した本発明の化合物を、特定の化合物に、例えばトリチウムを
用いた触媒による脱ハロゲン化により、トリチウムを導入することにより調製することが
できる。本方法は、適切な触媒の存在下、例えばPd/Cの存在下で、基剤の存在下また
は非存在下で、適切にハロゲン置換された化合物の前駆体をトリチウムガスと反応させる
ことを含んでもよい。トリチウム化した化合物を調製するための他の適切な方法は、File
r, Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences, Vol. 1, Labeled Compounds (
Part A), Chapter 6 (1987)において見出すことができる。
14C標識した化合物は、
1
4C炭素を有する出発物質を利用することによって調製することができる。
【0209】
いくつかの本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含有していてもよく、した
がって鏡像異性体、ジアステレオマー、および他の立体異性の形態を生じることができる
。本発明は、すべてのこのような可能な形態、ならびにこれらのラセミのおよび分解した
形態およびこれらの混合物の使用を包含することが意図されている。個々の鏡像異性体は
、本発明の開示を考慮して当業者に公知の方法に従い分離することができる。本明細書に
記載の化合物が、オレフィン二重結合または他の幾何学的不斉中心を含有する場合、およ
び特に指定のない限り、これらはE幾何異性体とZ幾何異性体の両方を含むことが意図さ
れている。すべての互変異性体が本発明の開示に包含されることも意図されている。
【0210】
本明細書で用いる場合、「立体異性体」という用語は、空間中のこれらの原子の配位の
みが異なる、個々の分子のすべての異性体に対する一般的用語である。これは、鏡像異性
体および互いにミラーイメージではない、複数のキラル中心を有する化合物の異性体を含
む(ジアステレオマー)。
【0211】
「キラル中心」という用語は、4つの異なる基が結合している炭素原子を指す。
【0212】
「鏡像異性体」および「鏡像異性の」という用語は、そのミラーイメージを重ね合わせ
ることができない、したがって光学活性があり、鏡像異性体が一方向に偏光面を回転させ
、そのミラーイメージ化合物が反対方向に偏光面を回転させている分子を指す。
【0213】
「ラセミ」という用語は、鏡像異性体の等量の混合物であり、この混合物が光学不活性
であるものを指す。
【0214】
「分割」という用語は、分子の2つの鏡像異性体の形態のうちの一方の分離または濃縮
または減少を指す。
【0215】
「a」および「an」などの用語は、1つまたは複数を指す。
【0216】
「治療する」または「治療」という用語は、早期療法および姑息療法を含め、回復また
は治癒の目的のために、対象に本発明の開示の化合物を投与することを包含することを意
図する。一実施形態では、「治療する」、「治療している」または「治療」という用語は
、回復または治癒の目的で本発明の開示の化合物を対象に投与することを包含することを
意図する。
【0217】
「約」という用語は、測定量に関連して本明細書で用いる場合、測定を行い、測定の目
的と測定機器の精密さのレベルが釣り合うよう配慮する当業者により予想されるような測
定量の正常な変動を指す。
【0218】
本発明の開示は、無毒性の、薬学的に許容される塩を含む、本発明の化合物の塩の調製
および使用を包含する。薬学的に許容される付加塩の例として、無機酸および有機酸の付
加塩ならびに塩基性の塩が挙げられる。薬学的に許容される塩として、これらに限定され
ないが、金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩など;アルカリ土類金属
、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩など;有機アミン塩、例えばトリエチルアミン塩
、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘ
キシルアミン塩、Ν,Ν’−ジベンジルエチレンジアミン塩など;無機酸塩、例えば塩酸
塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩など;有機酸塩、例えば、クエン酸塩、乳酸塩、酒
石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフル
オロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩など;スルホン酸塩、例えばメタンスルホン酸塩、ベン
ゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩など;ならびにアミノ酸塩、例えばアルギ
ニン酸塩、例えば、アスパラギネート(asparginate)、グルタミン酸塩などが挙げられ
る。
【0219】
酸付加塩は、特定の本発明の化合物の溶液を、薬学的に許容される無毒性の酸、例えば
塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュ
ウ酸、ジクロロ酢酸などの溶液と混合することによって形成することができる。塩基性塩
は、本発明の開示の化合物の溶液を、薬学的に許容される無毒性の塩基、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどの溶液と混合することに
よって形成することができる。
【0220】
本発明の開示は、本発明の化合物の溶媒和物の調製および使用を包含する。溶媒和物は
一般的に、化合物の生理学的活性または毒性を有意に変化させず、よって薬理学的同等物
として機能し得る。本明細書で用いる場合「溶媒和物」という用語は、本発明の開示の化
合物と、溶媒分子、例えば二溶媒和物、一溶媒和物または半溶媒和物などとの組合せ、物
理的結合および/または溶媒和であり、溶媒分子と本発明の開示の化合物の比は、それぞ
れ約2:1、約1:1または約1:2である。この物理的結合は、異なる程度のイオン結
合および水素結合を含めた共有結合を含む。特定の場合、溶媒和物は、例えば1つまたは
複数の溶媒分子が、結晶性固体の結晶格子へと組み込まれた場合などに単離することがで
きる。したがって、「溶媒和物」は、溶液相と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。本
発明の化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば水、メタノール、エタノールなどとの
溶媒和形態として存在することができ、本発明は、本発明の化合物の溶媒和した形態と溶
媒和していない形態の両方を含むことが意図される。溶媒和物の1つの種類が水和物であ
る。「水和物」は、溶媒分子が水である、ある特定のサブグループの溶媒和物に関する。
溶媒和物は、一般的に薬理学的同等物として機能することができる。溶媒和物の調製物は
、当技術分野で公知である。例えば、フルコナゾールと、酢酸エチルおよび水との溶媒和
物の調製物について記載している、M. Caira et al, J. Pharmaceut. Sci, 93(3):601-61
1 (2004)を参照されたい。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の調製物が、E.C. v
an Tonder et al, AAPS Pharm. Sci. Tech., 5(1):Article 12 (2004)およびA.L. Bingha
m et al, Chem. Commun.: 603-604 (2001)に記載されている。一般的、非限定的な溶媒和
物の調製方法は、本発明の化合物を、所望の溶媒(有機、水、またはその混合物)中で、
20℃〜約25℃より上の温度で溶解し、次いでこの溶液を、結晶を形成するのに十分な
速度で冷却し、公知の方法、例えば濾過により結晶を単離することを含む。分析技術、例
えば赤外分光学などを使用することによって、溶媒和物の結晶中の溶媒の存在を確認する
ことができる。
【0221】
本発明の化合物は、ナトリウム(Na
+)チャネルの遮断剤であるため、ナトリウムイ
オン流入で媒介されるいくつかの疾患および状態は、これら化合物を採用することによっ
て治療することができる。したがって本発明の開示は一般的に、前記障害に罹患した動物
、または罹患するリスクが高い動物において、ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害
を治療するための方法であって、この動物に、本発明の1つまたは複数の化合物の有効量
を投与することを含む方法を対象とする。
【0222】
本発明の開示は、それを必要とする動物においてナトリウムチャネルをモジュレートす
る方法であって、この動物に、少なくとも1個の本発明の化合物のモジュレート有効量を
投与することを含む方法をさらに対象とする。
【0223】
より具体的には、本発明は、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、て
んかん、全体的および限局性虚血に続くニューロン損失、疼痛(例えば、急性疼痛、慢性
疼痛(神経障害性疼痛、術後痛および炎症性疼痛が含まれるがこれらに限らない)、また
は外科的疼痛)、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(AL
S)、またはパーキンソン病)、片頭痛、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、も
しくは心不整脈を治療する、または局所麻酔を提供する方法を提供する。一実施形態にお
いて、本発明は、疼痛を治療する方法を提供する。別の実施形態において、疼痛の種類は
慢性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は神経障害性疼痛である。別の実施
形態において、疼痛の種類は術後痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は炎症性
疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は外科的疼痛である。別の実施形態にお
いて、疼痛の種類は急性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の治療(例えば、慢性
疼痛、例えば神経障害性疼痛、術後痛もしくは炎症性疼痛、急性疼痛または外科的疼痛な
ど)の治療は早期である。別の実施形態において、疼痛の治療は緩和的である。いずれの
場合も、このような治療の方法は、前記治療を成就するのに治療上効果的な本発明の化合
物の量を、このような治療を必要とする動物に投与することを必要とする。一実施形態に
おいて、このような化合物の量は、インビトロでナトリウムチャネルを遮断するのに効果
的な量である。一実施形態では、このような化合物の量とは、インビボでナトリウムチャ
ネルを遮断するのに効果的な量である。
【0224】
慢性疼痛として、これらに限らないが、炎症性疼痛、術後痛、癌性疼痛、転移性癌に伴
う変形性関節炎疼痛、三叉神経痛、急性のヘルペス性神経およびヘルペス後神経痛、糖尿
病性ニューロパチー、カウザルギー、腕神経叢裂離、後頭部神経痛、反射性交感神経性ジ
ストロフィー、線維筋痛、痛風、幻肢痛、火傷痛、および他の形態の神経痛、神経障害性
、および特発性疼痛症候群が挙げられる。
【0225】
慢性の体性痛は一般的に、組織傷害、例えば神経絞扼、外科手術、がんまたは関節炎な
どに対する炎症反応から生じる(Brower, Nature Biotechnology 18: 387-391 (2000))
。
【0226】
炎症過程は、組織傷害または外来性物質の存在に応答して活性化された複雑な一連の生
化学的および細胞の事象である(Levine, Inflammatory Pain, In: Textbook of Pain, W
all and Melzack eds., 3
rd ed., 1994)。炎症は、多くの場合傷害された組織の部位、
または外来性物質において生じ、組織修復および治癒の過程の起因となる。炎症の基本的
徴候として、紅斑(赤み)、熱、水腫(腫れ)、疼痛および機能喪失(同書中に記載)が
挙げられる。炎症性疼痛を有する大多数の患者は、絶えず痛みを経験するわけではなく、
むしろ炎症性部位が移動または接触した場合に痛みの増強を経験する。炎症性疼痛として
、これらに限らないが、変形性関節炎および関節リウマチに伴うものが挙げられる。
【0227】
慢性神経障害性疼痛は、原因が不明確な外来性疾患状態である。慢性の神経障害性疼痛
では、疼痛は、複数の機序により媒介される可能性がある。この種類の疼痛は、末梢神経
組織または中枢神経組織の傷害から一般的に生じる。症候群として、脊椎損傷、多発性硬
化症、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、幻影疼痛、カウザルギー、および反射性交感神経
性ジストロフィーに伴う疼痛ならびに腰痛が挙げられる。慢性疼痛は、患者が自発痛、継
続的な表面の灼けつく痛みおよび/または深部痛の痛みとして記載することができる異常
な痛覚を患うという点において、急性疼痛と異なる。疼痛は、熱痛覚過敏、冷痛覚過敏、
および機械的痛覚過敏または熱アロジニア、冷アロジニア、または機械的アロジニアによ
り誘起し得る。
【0228】
神経障害性疼痛は、末梢感覚神経の傷害または感染に起因し得る。これには、末梢神経
外傷、ヘルペスウイルス感染、真性糖尿病、カウザルギー、神経叢剥離、神経腫、四肢切
断、および脈管炎などからの疼痛が含まれるが、これらに限らない。神経障害性疼痛はま
た、慢性アルコール中毒、ヒト免疫不全ウイルス感染、甲状腺機能低下、尿毒症、または
ビタミン欠乏症からの神経損傷にも起因する。脳卒中(脊髄または脳)および脊椎損傷も
また、神経障害性疼痛を誘発する可能性がある。がん関連の神経障害性疼痛は、隣接する
神経、脳、または脊髄の腫瘍増殖の圧迫から生じる。さらに、化学療法および放射線治療
を含めたがん治療もまた、神経損傷を引き起こす可能性がある。神経障害性疼痛には、こ
れらに限らないが、神経損傷、例えば糖尿病患者が患う疼痛などに起因する。
【0229】
本発明の開示はまた、前記障害に罹患した動物のナトリウムチャネルの遮断に応答した
障害(例えば上に列挙した障害のいずれか)を治療するための薬剤の製造における、本発
明の化合物の使用を対象とする。
【0230】
化合物の一般的合成
本発明の化合物は、本開示を考慮して、当業者に公知の方法を用いて調製する。例えば
、式IIの化合物は、一般的スキーム1に従い調製することができる。
【0231】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニル(化合物A)を、アミン、HNR
1
R
2と短時間で反応させることによって、2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサ
ミド、化合物Bを得る。化合物Bを、R
4Z−H、例えば、(S)−メチル2−アミノプ
ロパノエート、(S)−2−アミノプロパンアミド、(S)−メチル3−アミノ−2−ヒ
ドロキシプロパノエート、(S)−エチル2−ヒドロキシプロパノエートと反応させるこ
とによって、化合物Cを得る。化合物Cを、ジオキサボロラン(化合物D)と反応させる
ことによって、式IIを有する化合物(式中、W
1およびW
2はNであり、W
3はCHで
ある)を得る。式IIの化合物(式中、W
1およびW
3はNであり、W
2はCHである)
を、4,6−ジクロロピリミジン−2−塩化カルボニルから出発して、同様の方法で調製
し、式IIの化合物(式中、W
2およびW
3はNであり、W
1はCHである)を、2,4
−ジクロロピリミジン−6−塩化カルボニルから出発して同様の方法で調製する。式II
の化合物(式中、A
2は場合によって置換されているシクロアルキルまたは場合によって
置換されているシクロアルケニルである)を、適当なジオキサボロラン、例えば、
【0233】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
から出発して、同様の方法で調製する。
【0234】
式VIIIの化合物は、一般的スキーム2:
【0235】
【化37】
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に従い調製することができる。
【0236】
化合物C(一般的スキーム1を参照)を、化合物Eと短時間で反応させることによって
、式VIIIを有する化合物(式中、W
1およびW
2はNであり、W
3はCHである)を
得る。
【0237】
式IXの化合物は、一般的スキーム3:
【0238】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
に従い調製することができる。
【0239】
化合物C(一般的スキーム1を参照)を、A
1OHと短時間で反応させることによって
、式IXを有する化合物(式中、W
1およびW
2はNであり、W
3はCHであり、XはO
である)を得る。
【0240】
化合物の試験
本発明の化合物は、ナトリウムチャネル遮断剤活性について、ナトリウム動員および/
または電気生理学的アッセイで評価する。本発明の一態様は、本発明の化合物のナトリウ
ムチャネル遮断剤としての使用に基づく。本特性に基づき、本発明の化合物は、ナトリウ
ムイオンチャネルの遮断に応答する状態または障害、例えば、脳卒中、頭部外傷の結果と
して生じるニューロン損傷、てんかん、発作、熱性けいれんを伴う一般的てんかん、乳児
期における重症ミオクローヌス性てんかん、全体的および限局性虚血に続くニューロン損
失、片頭痛、家族性の原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、ジストニー、
振戦、精神遅滞、自閉症、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化
症(ALS)、またはパーキンソン病)、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、心
不整脈を治療する、または局所麻酔を提供するのに有用であるとみなされている。本発明
の化合物はまた、例えば急性疼痛、慢性疼痛(神経障害性疼痛、術後痛、および炎症性疼
痛が含まれるがこれらに限らない)、または外科的疼痛などの疼痛を治療するのに効果的
であることが予想される。
【0241】
より具体的に、本発明の開示は、ナトリウムチャネル遮断剤である本発明の化合物を対
象とする。本発明の開示によると、これら化合物は、ナトリウム動員および/または電気
生理学的アッセイにおいて、Na
v1.1、Na
v1.2、Na
v1.3、Na
v1.4
、Na
v1.5、Na
v1.6、Na
v1.7、Na
v1.8および/またはNa
v1.
9に対して、IC
50が約100μΜ以下、約50μΜ以下、約25μΜ以下、約10μ
Μ以下、約5μΜ以下、または約1μΜ以下であることを示す、有用なナトリウムチャネ
ル遮断特性を有する。特定の実施形態において、本発明の化合物は、Na
v1.7に対す
るIC
50が100μΜ以下、約50μΜ以下、約25μΜ以下、約10μΜ以下、約5
μΜ以下、約1μΜ以下、約0.5μΜ以下、約0.1μΜ以下、約0.05μΜ以下、
または約0.01μΜ以下であることを示している。本発明の化合物は、当技術分野で周
知の方法を用いて、ならびに以下の蛍光画像および電気生理学的インビトロアッセイおよ
び/またはインビボアッセイにより、これらのNa
+チャネル遮断活性について試験する
ことができる。
【0242】
一実施形態では、本発明の化合物は、哺乳動物におけるCNS血液脳障壁全域にわたり
、実質的にゼロの浸透を実証している。このような化合物は、これらのPNSとCNSと
を対比した組織選択性を指定する手段として、「末梢に限定された」と呼ばれる。
【0243】
一実施形態では、末梢に限定された本発明の化合物のPNS:CNS濃度比率は、約5
:1、約10:1、約20:1、約30:1;約50:1;約100:1、約250:1
、約500:1、約1000:1、約5,000:1、約10,000:1以上である。
本発明の化合物は、当技術分野で公知のインビトロのおよびインビボの方法を使用して、
中枢神経系へ侵入するこれらの能力について試験することができる。
【0244】
インビトロアッセイプロトコル
FLIPR(登録商標)アッセイ
組換え型Na
v1.7細胞株:ヒトNa
v1.7(受託番号NM_002977)のア
ルファサブユニット(Na
v1.7、SCN9a、PN1、NE)をコード化しているc
DNAを発現する組換え型細胞株においてインビトロアッセイを実施した。細胞株は、Y
ale Universityの研究者(Cummins et al, J. Neurosci. 18(23): 9607-9
619 (1998))により提供された。Na
v1.7発現クローンの優性選択のため、発現プラ
スミドは、ネオマイシン耐性遺伝子を同時発現していた。細胞株は、CMVの主要な後期
プロモーターの影響下で、ヒト胎児の腎臓細胞株、HEK293を作り、限定希釈クロー
ニングおよびネオマイシン類似体、G418を用いた抗生剤の選択を用いて、安定したク
ローンを選択した。組換え型ベータおよびガンマサブユニットは、この細胞株に導入しな
かった。他の種属からクローン化した組換え型のNa
v1.7を発現するさらなる細胞株
もまた、単独で、または様々なベータサブユニット、ガンマサブユニットもしくはシャペ
ロンと組み合わせて使用することができる。
【0245】
天然Na
v1.7を発現する非組換え型細胞株:代わりに、インビトロアッセイは、天
然の、非組換え型のNa
v1.7、例えば、ND7マウスニューロブラストーマXラット
後根神経節(DRG)ハイブリッド細胞株ND7/23、European Cell
Culture Collectionから入手可能(Cat.No.92090903
、Salisbury、Wiltshire、United Kingdom)などを発
現する細胞株において実施することができる。アッセイはまた、様々な種属からの天然の
、非組換え型Na
v1.7を発現する他の細胞株において、または新鮮なまたは保存され
た感覚神経、例えば様々な種属から単離した後根神経節(DRG)細胞などの培養物にお
いても実施することができる。他の電位依存性ナトリウムチャネルの第一次スクリーニン
グまたはカウンタースクリーニングもまた実施することができ、細胞株は、当技術分野で
公知の方法を用いて作ることができ、協力者または商業的組織から購入することができ、
これらは、組換え型または天然のチャネルのいずれかを発現させることができる。第一次
カウンタースクリーニングは、HEK293宿主細胞において発現した、中枢神経のナト
リウムチャネルの1つ、Na
v1.2(rBIIa)である(Ilyin et al, Br. J. Phar
macol. 144:801-812 (2005))。これらカウンタースクリーニングに対する薬理学的プロ
ファイリングを、以下に記述されている、第一次または代替のNa
v1.7アッセイと同
様の条件下で行う。
【0246】
細胞メインテナンス:特に明示されていない限り、細胞培養試薬は、Mediatec
h of Herndon、VAから購入した。10%ウシ胎児血清(FBS、Hycl
one、Thermo Fisher Scientific、Logan、UT)、1
00U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン、2〜4mMのL−
グルタミン、および500mg/mLのG418を含有するDulbeccoの最小必須
培地からなる成長培地の中で、組換え型Na
v1.7/HEK293細胞を規定通りに培
養した。天然の、非組換え型細胞株に対しては、選択的抗生剤を省略した。必要な場合に
は、さらなる培地配合物を適用することができる。
【0247】
アッセイ緩衝液:1Lボトルの新鮮な、無菌のdH
2O(Mediatech、Her
ndon、VA)から120mLを取り出し、Ca
++またはMg
++を含有しない、1
00mLの10X HBSS(Gibco、Invitrogen、GrandIsla
nd、NY)を添加し、続いて20mLの1.0M Hepes、pH7.3(Fish
er Scientific、BP299−100)を添加することによって、アッセイ
緩衝剤を配合した。最終の緩衝液は、20mM Hepes、pH7.3、1.261m
M CaCl
2、0.493mM MgCl
2、0.407mM Mg(SO)
4、5.
33mM KCl、0.441mM KH
2P0
4、137mM NaCl、0.336
mM Na
2HPO
4および0.556mM D−ブドウ糖からなり(Hanksetal, Proc.
Soc. Exp. Biol. Med. 71: 196 (1949))、シンプルな配合は通常、アッセイ全体(すな
わち、すべての洗浄および添加のステップ)を通して塩基性の緩衝液であった。
【0248】
第一次蛍光アッセイのためのCoroNa(商標)Green AM Na
+染料:第
一次蛍光アッセイに使用する蛍光標識は、細胞透過バージョンのCoroNa(商標)G
reen(Invitrogen、Molecular Probes、Eugene、
OR)であり、これは蛍光範囲の光を放出する染料である(Harootunian et al, J. Biol
. Chem. 264 (32):19458-19467 (1989))。この発光の強度は(波長範囲ではない)、染
料がNa
+イオンに曝露された場合増加し、これは部分的選択性をもって結合させること
ができる。蛍光アッセイ直前に、Na
v1.7または他のナトリウムチャネルを発現する
細胞に、CoroNa(商標)Green染料を充填し、次いで、アゴニストによる刺激
作用後、Na
+イオンが細胞外の体液から活性化されたナトリウムチャネルポアを介して
細胞形質へと流動するにつれて、Na
+イオンの動員が検出された。染料は、凍結乾燥さ
れた粉末として暗所で保存し、次いで細胞添加手順の直前に、製造者指示書に従いアリコ
ットを溶解し、DMSO中保存濃度10mMにした。次いでこれをアッセイ緩衝液で、4
×濃縮した標準溶液に希釈することで、細胞添加緩衝液内の染料の最終濃度が5μΜとな
った。
【0249】
代替の蛍光アッセイのための膜電位染料:代替の蛍光アッセイにおいて使用することが
できる蛍光標識は、青色バージョンの膜電位染料(MDS、Molecular Dev
ices、Sunnyvale、CA)であり、これは、膜電位の変化に続く分子の変化
を検出する染料である。アゴニスト刺激が膜電位の変化を挑発すると、蛍光の増加が予想
される。Na
v1.7または他のナトリウムチャネルに発現する細胞は、蛍光アッセイの
30〜60分前に膜電位染料と共にインキュベートする。アッセイのKCl前刺激バージ
ョンの場合には、アッセイ直前に染料およびすべての他の成分を洗浄し、次いで染料を置
き換える。KCl前刺激のないバージョンでは、染料は細胞上に残し、洗浄も、置き換え
も行わない。染料は、凍結乾燥された粉末として暗所で保存し、次いでアリコットをアッ
セイ緩衝液内に溶解することによって、数週間使用することができる20×濃縮した保存
液を形成する。
【0250】
アゴニスト:蛍光アッセイでは、2つのアゴニストすなわち、1)ベラトリジン;およ
び2)イエロースコーピオン、レイウルスクインクエストリアタスヘブラエウス(Leiuru
s quinquestriatus hebraeus)の毒を組み合わせて使用した。ベラトリジンは、不活化を
阻害することによりチャネル開口の捕獲を促進するアルカロイド小分子であり、サソリ毒
は、異なるサブセットの電位依存性ナトリウムチャネルに対して選択的なペプチド毒素を
含む天然調製物である。これらサソリ毒は、これらの同族の標的チャネルの速い不活化を
阻害する。アゴニストの保存液を、DMSO中40mM(ベラトリジン)およびdH
2O
中1mg/mL(サソリ毒)となるように調製し、次いで希釈して、アッセイ緩衝液中に
4×または2×保存液(特定のアッセイに応じて)を作り、最終濃度を100μΜ(ベラ
トリジン)および10μg/mL(サソリ毒)とした。両方のアゴニストは、Sigma
Aldrich、St.Louis、MOから購入した。
【0251】
試験化合物:試験化合物をDMSO中に溶解して、10mM保存液を生成した。保存液
は、10点を有する1:3段階希釈ステップで、DMSOを用いてさらに希釈した(10
,000μΜ、3,333μΜ、1,111μΜ、370μΜ、123μΜ、41μΜ、
14μΜ、4.6μΜ、1.5μΜおよび0.5μΜ)。保存液は、アッセイ緩衝液(1
:125)中で、4×保存段階希釈とし、0.8%のDMSO濃度(アッセイにおいて、
最終[DMSO]、化合物成分=0.2%から)でさらに希釈することによって、アッセ
イ中の化合物の最終濃度を、20μΜ、6.7μΜ、2.2μΜ、0.74μΜ、0.2
5μΜおよび0.08μΜ、0.03μΜ、0.01μΜ、0.003μΜおよび0.0
01μΜとした。ある特定の試験製品が特に強力に見えた場合、濃度曲線を調整すること
によって、例えば、10分の1に濃度を下げることによって、より関連する濃度範囲にお
ける用量反応を実施した。化合物希釈液は、染料添加ステップおよび前刺激ステップ中に
添加し、次いで蛍光アッセイ中に、動力学的読取りの早い時期に再び添加した。化合物希
釈液を、96−ウェルプレートの中央の80ウェルにわたり二重の列に添加し、その一方
で完全に刺激され、完全に阻害された対照(正および負)は、アッセイプレートの左側お
よび右側の上部4サイドのウェルおよび底部4サイドのウェルにそれぞれ置いた。
【0252】
データ解析:データは、当業者に公知の方法に従い、またはGraphPad(登録商
標)Prismプログラム、バージョン4.0以降(GraphPad Softwar
e、San Diego、CAから入手可能)を用いて解析することによって、試験製品
に対するIC
50値を求めた。少なくとも1つの標準対照化合物を各実験中に評価した。
【0253】
KClおよび試験製品をプレインキュベートした、FLIPR(登録商標)またはFL
IPR
TETRA(登録商標)ナトリウム染料アッセイ:組換え型または非組換え型の、
天然の、Na
v1.7アルファサブユニットを発現する組換え型のHEK293細胞また
は他の宿主細胞を、単独で、または様々なベータおよびガンマサブユニットと組み合わせ
て、約40,000細胞/ウェルの密度で、96−ウェルの黒い、底部が透明な、PDL
−コーティングされたプレートにプレーティングすることによって、細胞を調製した。ア
ッセイは、所望する場合、より少ない細胞および培地を比例して用いて、384−ウェル
または1,536−ウェルフォーマットに適応させることができる。次いでこのプレート
を、選択的抗生剤と共に、または抗生剤なしで、37℃、5%CO
2、95%湿度で一晩
、アッセイに備えて成長培地内でインキュベートした。他の電位依存性ナトリウムチャネ
ルのカウンタースクリーニングについては、手順は極めて似ていたが、細胞、培地および
その後のアッセイ成分の最適な密度を、特定の細胞株またはアイソフォームに応じて微調
整することができる。
【0254】
その翌日、アッセイ開始の際、細胞から培地を払い落とし、50μL/ウェルアッセイ
緩衝液(1×Hank平衡塩類溶液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドは含まな
い)、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを一度洗浄し、次いで、細胞の全集
団におけるチャネルの極性再形成および同期化のため、試験製品、CoroNa(商標)
Green AMナトリウム染料(細胞添加用)およびKClと共にプレインキュベート
した。この染料添加および前刺激ステップのため、洗浄ステップの直後に以下の通り成分
を添加した:1)最初に、化合物の希釈物および対照を、50μL/ウェルで、アッセイ
緩衝液中に4×濃縮物として添加した;2)CoroNa(商標)Green AM染料
を、保存液からアッセイ緩衝液(4×濃縮物)中20μΜに希釈し、50μL/ウェルで
プレートに添加した;3)最後に、2M保存液をアッセイ緩衝液に希釈することによって
180mM KCl(2×)の溶液を調製し、溶液を100μL/ウェルで細胞に添加し
た。細胞はこれらの蛍光を測定する前に、暗所で、25℃で30分間インキュベートした
。
【0255】
次いで、染料を充填した細胞を含有するプレートを払い落とすことによって、プレイン
キュベーション成分を取り出し、100μL/ウェルアッセイ緩衝液で一度洗浄した。1
00μL/ウェルアリコットのアッセイ緩衝液をプレートに添加し直し、リアルタイムア
ッセイを開始した。蛍光プレートリーダー(FLIPR
TETRA(登録商標)またはF
LIPR384(登録商標)、MDS、Molecular Devices、Sunn
yvale、CA)を用いて細胞の蛍光を測定した。レーザーまたはPMT光源(励起波
長=470〜495nM)のいずれかにより試料を励起させ、発光をフィルターにかけた
(発光波長=515〜575nM)。この細胞ベースの、中程度から高いスループットの
アッセイへの、化合物およびチャネルアクチベーターの添加を蛍光プレートリーダーで実
施し、結果(相対蛍光単位で表示)を、1〜3秒ごとのカメラショットを用いて記録し、
次いでリアルタイムで示し、保存した。一般的に、15秒のベースラインが存在し、1.
5秒ごとにカメラショットを撮り、次いで試験化合物を添加し、次いで別の120秒ベー
スラインを実行し、3秒ごとにカメラショットを撮り、最後にアゴニスト溶液(ベラトリ
ジンおよびサソリ毒を含有)を添加した。Na
+イオンのCoroNa(商標)Gree
n染料の結合から生じる蛍光の振幅の増加を、その後約180秒間記録した。結果は、相
対蛍光単位(RFU)で表し、刺激の後半の間の最大シグナル値を用いて、またはアゴニ
ストの全刺激期間の最大値から最小値を引くことにより、または全刺激期間に対する曲線
下面積を出すことによって求めることができる。
【0256】
このアッセイは、スクリーニングアッセイとしても実施することができ、試験製品は、
第一次スクリーニング中にマルチ−ウェルプレートの1つまたは2つのウェルだけにしか
標準量(例えば、10μΜ)で存在しない。このスクリーニングのヒットは、通常より徹
底的に(複数回)プロファイルし、用量反応または競合アッセイの対象とし、他の電圧−
ゲートナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタース
クリーニングで試験した。
【0257】
KClおよび試験製品プレインキュベーションを用いた、FLIPR(登録商標)また
はFLIPR
TETRA(登録商標)膜電位アッセイ:組換え型または非組換え型の、天
然のNa
v1.7アルファサブユニットを発現する組換え型HEK293細胞または他の
宿主細胞を、単独で、または様々なベータおよびガンマサブユニットと組み合わせて、約
40,000細胞/ウェルの密度で、96−ウェルの、黒い、底部が透明な、PDL−コ
ーティングされたプレートにプレーティングすることによって、細胞を調製する。アッセ
イは、所望する場合、より少ない細胞および培地を比例して用いて、384−ウェルまた
は1,536−ウェルフォーマットに適応させることができる。次いでプレートは、選択
的抗生剤と共に、または抗生剤なしで、37℃、5%CO
2、95%湿度で一晩、アッセ
イに備えて成長培地内でインキュベートする(例えば、Benjamin et. al, J. Biomol. Sc
reen 10(4): 365-373 (2005)を参照)。他の電位依存性ナトリウムチャネルのスクリーニ
ングおよびカウンタースクリーニングについては、アッセイプロトコルは似ているが、細
胞、培地およびその後のアッセイ成分の最適な密度を、試験対象の特定の細胞株またはナ
トリウムチャネルアイソフォームに応じて微調整することができる。
【0258】
その翌日、アッセイ開始の際、細胞から培地を払い落とし50μL/ウェルアッセイ緩
衝液(1×Hank平衡塩類溶液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドは含まない
)、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを一度洗浄し、次いで細胞の全集団に
おけるチャネルの極性再形成および同期化のため、試験製品、膜電位染料(細胞添加用)
、およびKClと共にプレインキュベートする。この染料添加および前刺激ステップのた
め、洗浄ステップの直後に以下の通り成分を添加する:1)最初に、化合物の希釈物およ
び対照を、50μL/ウェルで、アッセイ緩衝液中に4×濃縮物として添加する;2)膜
電位染料を、保存液から、アッセイ緩衝液(4×濃縮物)中で希釈し、50μL/ウェル
でプレートに添加する;3)最後に、2M保存液をアッセイ緩衝液に希釈することによっ
て、180mM KCl(2×)の溶液を調製し、溶液を100μL/ウェルで細胞に添
加する。細胞は、これらの蛍光を測定する前に、暗所で、37℃で30〜60分間インキ
ュベートする。
【0259】
次いで、染料を充填した細胞を含有するプレートを払い落とすことによって、プレイン
キュベーション成分を取り出し、50μL/ウェルアッセイ緩衝液で一度洗浄する。50
μL/ウェルアリコットの膜電位染料をプレートに添加し直し、リアルタイムアッセイを
開始する。蛍光プレートリーダー(FLIPR
TETRA(登録商標)またはFLIPR
384(登録商標)、MDS、Molecular Devices、Sunnyval
e、CA)を用いて、細胞の蛍光を測定する。レーザーまたはPMT光源(励起波長=5
10〜545nM)のいずれかにより試料を励起させ、発光をフィルターにかける(発光
波長=565〜625nM)。次いで、この中への化合物の添加(最初に)、およびチャ
ネルアクチベーターの添加(後で)を蛍光プレートリーダー上で実施し、相対蛍光単位(
RFU)として表した結果を、1〜3秒ごとのカメラショットを用いて記録し、次いでリ
アルタイムで示し、保存する。一般的に、15秒のベースラインが存在し、1.5秒ごと
にカメラショットを撮り、次いで試験化合物を添加し、次いで別の120秒ベースライン
を実行し、3秒ごとにカメラショットを撮り、最後に、アゴニスト溶液(ベラトリジンお
よびサソリ毒を含有)を添加する。膜電位変化の検出から生じる、蛍光の振幅の増加は、
その後約120秒間記録される。結果は、相対蛍光単位(RFU)で表し、刺激の後半の
間の最大シグナル値を用いて、または全刺激期間の最大値から最小値を引くことにより、
または全刺激期間に対する曲線下面積を出すことによって求めることができる。
【0260】
このアッセイは、スクリーニングアッセイとしても実施することができ、試験製品は、
第一次スクリーニング中にマルチ−ウェルプレートの1つまたは2つのウェルだけにしか
標準量(例えば、10μΜ)で存在しない。このスクリーニングのヒットは、通常より徹
底的に(複数回)プロファイルし、用量反応または競合アッセイの対象とし、他の電圧−
ゲートナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタース
クリーニングで試験する。
【0261】
KClおよび試験製品プレインキュベーションなしでの、FLIPR(登録商標)また
はFLIPR
TETRA(登録商標)ナトリウム染料アッセイ:組換え型または非組換え
型の、天然の、Na
v1.7アルファサブユニットを発現する組換え型HEK293細胞
または他の宿主細胞を、単独で、または様々なベータおよびガンマサブユニットと組み合
わせて、約40,000細胞/ウェルの密度で、96−ウェルの黒い、底部が透明な、P
DL−コーティングされたプレートにプレーティングすることによって、細胞を調製する
。アッセイは所望する場合、より少ない細胞および培地を比例して用いて、384−ウェ
ルまたは1,536−ウェルフォーマットに適応させることができる。次いでプレートは
、選択的抗生剤と共に、または抗生剤なしで、37℃、5%CO
2、95%湿度で一晩、
アッセイに備えて、成長培地でインキュベートする。他の電位依存性ナトリウムチャネル
のカウンタースクリーニングについては、手順は極めて似ているが、細胞、培地およびそ
の後のアッセイ成分の最適な密度を、特定の細胞株またはアイソフォームに応じて微調整
することができる。
【0262】
その翌日、アッセイ開始の際、細胞を培地から払い落とし、50μL/ウェルのアッセ
イ緩衝液(1×Hank平衡塩類溶液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドは含ま
ない)、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを一度洗浄する。次いで、アッセ
イ緩衝液中の新鮮に希釈された保存試料(この時点で4×濃度)から、96−ウェルプレ
ート(50μL/ウェル)の各ウェルに、膜電位染料を添加する。これらの蛍光を測定す
る前に、37℃で、暗所で30〜60分間、細胞をインキュベートする。
【0263】
次いで、この標準膜電位アッセイにおいて、染料溶液を吸引せずに、細胞のいかなる追
加の洗浄なしに、染料を充填した細胞を含有する96−ウェルプレートをプレートリーダ
ーに直接充填する。蛍光プレートリーダー(FLIPR
TETRA(登録商標)またはF
LIPR384(登録商標)、MDS、Molecular Devices、Sunn
yvale、CA)を用いて、細胞の蛍光を測定する。レーザーまたはPMT光源(励起
波長=510〜545nM)のいずれかにより試料を励起させ、発光をフィルターにかけ
る(発光波長=565〜625nM)。この動力学的アッセイにおいて、化合物の添加(
最初に、4×保存プレートからの50μL/ウェル)、次いでチャネルアクチベーターの
添加(後に、2X保存液からの100μL/ウェル)を蛍光プレートリーダー上で実施し
、相対蛍光単位(RFU)として表した結果を1〜3秒ごとのカメラショットを用いて記
録し、次いでリアルタイムで示し、保存する。一般的に、15秒のベースラインが存在し
、1.5秒ごとにカメラショットを撮り、次いで試験化合物を添加し、次いで別の120
秒のベースラインを行い、3秒ごとにカメラショットを撮り、最後に、アゴニスト溶液(
ベラトリジンおよびサソリ毒を含有)を添加する。膜電位変化の検出により生じた、蛍光
の振幅の増加を、その後約120秒間記録する。結果は相対蛍光単位で(RFU)表し、
刺激の後半の間の最大シグナル値を用いて、または全刺激期間の最大値から最小値を引く
ことにより、または全刺激期間に対する曲線下面積を出すことによって求めることができ
る。
【0264】
アッセイは、スクリーニングアッセイとしても実施することができ、試験製品は、第一
次スクリーニング中にマルチ−ウェルプレートの1つまたは2つのウェルだけにしか標準
量(例えば10μΜ)で存在しない。このスクリーニングのヒットは、通常より徹底的に
(複数回)プロファイルし、用量反応または競合アッセイの対象とし、他の電圧−ゲート
ナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタースクリー
ニングで試験する。
【0265】
電気生理アッセイ
細胞:HEK−293細胞を発現するhNa
v1.7を標準DMEM培養培地(Med
iatech、Inc.、Hemdon、VA)内の、ポリ−D−リジンでプレコートし
た35mmペトリ皿上にプレーティングし、5%CO
2インキュベーター内で、37℃で
インキュベートした。プレーティング後に培養細胞を約12〜48時間使用した。
【0266】
電気生理:実験の当日、新鮮な記録培地をペトリ皿に持続的に潅流させる潅流システム
を備えた、反転した顕微鏡のステージ上に35mmシャーレを置いた。重力駆動型表面潅
流システムを使用して、評価中の細胞に試験溶液を直接適用した。このシステムは、電動
式の水平なトランスレーターに接続されている一連のガラスピペットガラスからなる。シ
ューターの出口は、目的の細胞から約100μmの所に位置した。
【0267】
Axopatch 200B増幅器(Axon Instruments、Foste
r City CA)、1322A A/D変換器(Axon Instruments
)およびpClampソフトウエア(v.8;Axon Instruments)を用
いた全細胞パッチクランプ構成を用いて全細胞の流れを記録し、これをパーソナルコンピ
ュータに保存した。Gigasealsを形成し、全細胞の構成を電圧固定モードで確立
し、hNa
v1.7で生じた膜電流をギャップフリーモードで記録した。ピペット溶液を
充填した場合、ボロシリケートガラスピペットは、1.5〜2.0ΜΩの間の抵抗値を有
し、直列抵抗(<5ΜΩ)は75〜80%補正した。シグナルを50kHzでサンプリン
グし、3kHzでローパスフィルターにかけた。
【0268】
電圧プロトコル:電圧固定モードにおいて全細胞構成を確立後、2つの電圧プロトコル
を作動することによって、各細胞に対する1)保持電位;および2)試験電位を確立する
。
【0269】
静止遮断:大多数のチャネルが安静時状態にある膜電位を求めるために、100msプ
レパルス×10mV脱分極ステップを用いて、標準的定常状態の不活化(SSIN)プロ
トコルを作動させた。安静時の遮断(Vh1)を試験するための保持電位は、不活化プロ
トコルを用いて不活化が観察された第1の電位よりさらに20mV過分極させた。
【0270】
この保持電位から、標準的I−Vプロトコルを作動させることによって、最大電流(I
max)が誘発される電位を求めた。この電位を試験電位(Vt)とした。
【0271】
化合物の試験プロトコルは、10〜15秒ごとに反復する、Vh1(SSINから求め
た)からVt(I−Vプロトコルから求めた)への一連の10msの分極であった。安定
したベースラインが確立した後、高濃度の試験化合物(約50%遮断を可能とする、また
はこれを提供する最高濃度溶解性)を加え、電流の遮断を評価した。定常状態の遮断を一
度観察すると、対照溶液で表面潅流することによって化合物のウォッシュアウトを試みた
。分別応答を以下の通り計算した:
FR=I(投薬後)/I(対照)、
Iは、ピーク電流振幅であり、静止遮断の解離定数K
rを予測するのに使用した:
K
r=[薬物]*{FR/(1−FR)}、
[薬物]は、薬物濃度である。
【0272】
不活化チャネルの遮断:不活化チャネルの遮断を評価するため、上記と同じVtにパル
ス化した際に20〜50%の電流振幅が減少するように保持電位を脱分極した。この分極
の規模は、初期の電流振幅およびゆっくりとした不活化による電流損失速度に依存する。
これを第2の保持電位とした(Vh2)。電流の減少を記録することによって、この電位
での使用可能なチャネルの割合を求めた(h)。
h=I@Vh2/Imax.
【0273】
この膜電圧で、ある割合のチャネルは、不活性化状態であり、したがって遮断剤による
阻害は、静止と不活化チャネルの両方との相互作用を含む。
【0274】
不活化チャネル上での試験化合物の有効性を求めるため、10〜15秒ごとに、Vh2
からVtへの10ms電圧ステップにより、一連の電流を誘発した。安定したベースライ
ンを確立後、低濃度の化合物を加えた。40〜60%の間の電流を遮断する濃度を特定す
るために、複数の累積濃度を適用することが必要となる。ベースラインを再び確立するた
めにウォッシュアウトを試みた。予測されたベースラインに対して分別応答を測定するこ
とによって、K
appを求めた。
K
app=[薬物]*{FR/(1−FR)}、
[薬物]は薬物濃度である。
【0275】
このK
app値を、計算したK
rおよびh値と共に使用することによって、以下の式を
用いて不活化チャネル(K
i)に対する化合物の親和性を計算した:
K
i=(1−h)/((1/K
app)−(h/K
r)).
【0276】
溶液および化学物質:電気生理学的記録のための外液は、10mM HEPES(Na
OHでpHを7.34に調整、重量オスモル濃度を320に調整)を補充した標準DME
Mまたは10mM HEPES(NaOHでpHを7.4に調整;オスモル濃度=320
)を補充したTyrodes塩溶液(Sigma、USA)のいずれかであった。ピペッ
トの内液は、(単位mM):NaCl(10)、CsF(140)、CaCl
2(1)、
MgCl
2(5)、EGTA(11)、HEPES(10:pH7.4、305mOsm
)を含有した。化合物は、最初にDMSO中の保存液のシリーズとして調製し、次いで外
液に溶解した。最終希釈物中のDMSO含有量は、0.3%を上回らなかった。この濃度
では、DMSOは、ナトリウム流に影響を与えなかった。ベースラインを確立するために
使用したビヒクル溶液はまた、0.3%DMSOと接触させた。
【0277】
データ解析:Clampfitソフトウエア(pClamp、v.8;Axon In
struments)を用いてデータをオフラインで解析し、GraphPad Pri
zm(v.4.0以降)ソフトウエアを用いてグラフにした。
【0278】
疼痛についてのインビボアッセイ
本発明の化合物は、Hunskaar et al, J Neurosci. Methods 14: 69-76 (1985)に記載さ
れているホルマリンモデルにおいてこれらの抗侵害受容性の活性について試験することが
できる。オスのSwiss Webster NIHマウス(20〜30g;Harla
n、San Diego、CA)をすべての実験に使用することができる。実験当日は飼
料を与えない。マウスをプレキシグラスジャーに少なくとも1時間置いて、環境に順応さ
せる。順応期間に続いて、マウスを秤量し、i.p.もしくはp.o.で投与される目的
化合物、または適切な量のビヒクル(例えば、10%Tween−80または0.9%生
理食塩水、および他の薬学的に許容されるビヒクル)を対照として与える。i.p.投薬
から15分後、およびp.o.投薬から30分後、マウスには、右後足の背側表面に、ホ
ルマリン(20μLの生理食塩水中5%ホルムアルデヒド溶液)を注射する。マウスをプ
レキシグラスジャーに移し、注射した足をなめるまたはかみつくのに費やす時間の量を観
察する。ホルマリン注射後、なめるおよびかみつく時間を5分間隔で1時間の間記録する
。すべての実験は、光周期の中、光を遮断した形で行う。ホルマリン反応の初期段階を、
0〜5分間の間のなめる/かみつきとして測定し、15〜50分間から後期段階として測
定する。ビヒクルで治療した群と薬物で治療した群の差は、一元配置分散分析で解析する
ことができる(ANOVA)。P値<0.05は有意とみなされる。化合物は、これらが
ホルマリン誘発性の足なめ行動の初期と第2期の両段階を遮断する活性を有する場合、急
性および慢性疼痛を治療するのに効果的とみなされる。
【0279】
炎症性または神経障害性疼痛に対するインビボアッセイ
試験動物:各実験は、実験開始時に200〜260gの体重のラットを使用する。ラッ
トは、集団で飼育し、試験化合物の経口投与の前に、投薬前16時間の間飼料を取り去る
ことを除いて、すべての時点で飼料および水を自由摂取させる。対照群は、本発明の化合
物で治療したラットとの比較としての役目を果たす。対照群には、試験化合物に使用した
担体を投与する。対照群に投与する担体の量は、試験群に投与する担体および試験化合物
の量と同じである。
【0280】
炎症性疼痛:炎症性疼痛の治療に対する本発明の化合物の作用を評価するため、炎症性
疼痛のFreund完全アジュバント(「FCA」)モデルを使用する。ラット後足のF
CA誘発性の炎症は、持続性の、炎症性の機械的および熱的痛覚過敏の発生に伴うもので
、臨床的に有用な鎮痛剤の抗痛覚過敏作用の信頼できる予想を提供する(Bartho et al,
Naunyn-Schmiedeberg's Archives of Pharmacol. 342: 666-670 (1990))。各動物の左後
足に、50μLの50%FCAの足底内注射を投与する。注射から24時間後、足引っ込
め閾値(PWT)を求めることによって、侵害性の機械的刺激に対する反応について、ま
たは以下に記述されている足引っ込め潜時(PWL)を求めることによって、侵害性の熱
的刺激に対する反応についてこの動物を評価する。次いで、試験化合物または30mg/
Kgの陽性対照化合物(例えば、インドメタシン)のいずれかの1回の注入をラットに行
う。注入から1、3、5および24時間後(admin)、侵害性の機械的または熱的刺
激への反応を求める。各動物に対する痛覚過敏の逆転パーセンテージを以下のように定義
する:
【0281】
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
神経障害性疼痛:神経障害性疼痛の治療に対する試験化合物の作用を評価するため、S
eltzerモデルまたはChungモデルを使用した。
【0283】
Seltzerモデルでは、神経障害性疼痛の部分的な坐骨神経結紮モデルを使用して
、ラットに神経因性痛覚過敏を起こす(Seltzer et al., Pain 43: 205-218 (1990))。
左坐骨神経の部分的結紮を、イソフルラン/O
2吸入麻酔下で実施する。麻酔の誘導に続
いて、ラットの左大腿部を剪毛し、小さな切開を介して大腿部の上部に坐骨神経を露呈さ
せ、後部二頭筋半腱様神経が総坐骨神経から分岐する位置のすぐ遠位の転子付近の部位の
周辺の結合組織を慎重に除去した。7−0絹縫合糸を、例えば3/8湾曲した、逆カッテ
ィングのミニニードルで神経に挿入し、神経の厚さの背側1/3〜1/2が結紮内に保持
されるようしっかりと結紮する。創傷を一重の筋肉縫合糸(4−0ナイロン(Vicry
l))およびvetbond組織接着剤で閉じる。手術に続いて、創傷部位に抗生剤粉末
をまぶす。偽処置ラットには、坐骨神経を操作しないこと以外は、同じ外科手術を施す。
手術に続いて、動物を秤量し、麻酔から回復するまで加温パッド上に置いた。次いで挙動
試験を開始するまで、動物をこれらのホームケージに戻した。手術前(ベースライン)、
次いで手術直前、ならびに薬物投与から1、3、および5時間後、動物の後足に対して、
以下に記述されているPWTを求めることにより、侵害性の機械的刺激に対する反応につ
いて動物を評価した。神経因性の痛覚過敏の逆転パーセンテージを以下のように定義する
:
【0284】
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
Chungモデルでは、神経障害性疼痛の脊髄神経結紮(SNL)モデルを使用して、
ラットに機械的痛覚過敏、熱的痛覚過敏および接触性アロジニアを起こす。手術は、イソ
フルラン/O
2吸入麻酔下で実施する。麻酔の誘導に続いて、3cm切開を入れ、左の傍
脊柱筋群をL
4〜S
2レベルで棘突起から分離する。L
6横突起を一対の小さな骨鉗子で
慎重に取り除くことによって、L
4−L
6脊髄神経を目視により特定する。左のL
5(ま
たはL
5およびL
6)脊髄神経(複数可)を単離し、絹糸でしっかりと結紮する。完全な
うっ血を確認し、非吸収性縫合糸、例えば、ナイロン縫合糸またはステンレススチール止
め金を用いて創傷を縫合する。偽処置ラットには脊髄神経(複数可)を操作しなかった以
外は、同じ外科手術を施す。手術に続いて、動物を秤量し、生理食塩水またはリンガー液
乳酸塩を皮下(s.c.)注射で投与し、創傷部位に抗生剤粉末をまぶし、麻酔から回復
するまでこれらを加温パッド上に維持する。次いで、挙動試験を開始するまで動物をこれ
らのホームケージに戻す。手術(ベースライン)前、次いで手術直前ならびに本発明の化
合物の投与から1、3、および5時間後、動物左後足について、以下に記述されているP
WTを求めることにより、侵害性の機械的な刺激に対する反応について動物を評価する。
動物はまた、以下に記述されているように、侵害性の熱的刺激に対する反応または接触性
アロジニアに対する反応についても評価することができる。神経障害性疼痛のためのCh
ungモデルは、Kim et al, Pain 50 (3): 355-363 (1992)に記載されている。
【0286】
触覚アロジニア:非侵害性の機械的な刺激に対する感受性は、触覚アロジニアを評価す
るための動物において測定することができる。ラットを、金網床付高架テストケージに移
し、5〜10分間順応させておいた。一連のvon Freyモノフィラメントを後足の
足底表面に当てて、動物の引っ込め閾値を求める。使用する第1のフィラメントは、座屈
重量9.1グラム(0.96対数値)を有し、引っ込め反応を誘発するかどうか見るため
に最高5回まで当てる。動物が引っ込め反応を有する場合、シリーズの次に軽いフィラメ
ントを最高5回まで当てて、反応を誘発することができるかどうか判定する。反応がなく
なるまで、その次に軽いフィラメントを用いて、この手順を反復し、反応を誘発する最も
軽いフィラメントのアイデンティティを記録する。動物が最初の9.1グラムのフィラメ
ントから引っ込め反応を持たない場合、フィラメントが反応を誘発するまで、その次のよ
り重い重量のフィラメントを当て、このフィラメントのアイデンティティを記録する。各
動物に対して、すべての時間点で3回測定を行い、平均引っ込め閾値を決定する。試験は
、薬物投与前、ならびに薬物投与から1、2、4および24時間後に実施することができ
る。
【0287】
機械的痛覚過敏:代表的な本発明の化合物を、ラットのSNL誘発性機械的痛覚過敏モ
デルにおいて試験した。侵害性の機械的刺激に対する感受性を、機械的痛覚過敏を評価す
るための足加圧試験を用いて、動物において測定した。ラットにおいて、侵害性の機械的
な刺激に応答する後足引っ込め反応潜時(「PWT」)(グラムで測定される)を、St
ein(Biochemistry & Behavior 31: 451-455 (1988))で記載されているアナルゲシメ
ーター(モデル7200、Ugo Basile of Italyから市販)を用いて
求めた。ラットの足を小さなプラットフォーム上に置き、段階的な形式で、最大250グ
ラムまで重量を加えた。足を完全に引っ込めた重量を、エンドポイントとみなした。各時
間点で各ラットに対するPWTを一度求めた。PWTは、傷害のある足のみで、または傷
害のある足とない足の両方において測定することができる。ラットは手術前に試験するこ
とによって、ベースライン、または通常のPWTを求めた。ラットは、手術から2〜3週
後、薬物投与前、薬物投与後の異なる時間(例えば1、3、5および24時間)に再び試
験した。薬物投与に続くPWTの増加は、試験化合物が機械的痛覚過敏を減少させること
を示している。
【0288】
試験1時間前に100mg/kg(ビヒクル:0.5%メチルセルロース)を経口的に
投薬した場合、化合物例番号84、98、および99は、ラットにおいてSNL−誘発性
機械的痛覚過敏を減少させた。
【0289】
抗痙攣作用に対するインビボアッセイ
本発明の化合物は、最大電気ショック発作試験(MES)を含めた、マウスでのいくつ
かの抗痙攣試験のいずれかを用いて、i.v.、p.o.、またはi.p.注射後、イン
ビボの抗痙攣作用について試験することができる。15〜20gの体重のオスのNSAマ
ウスおよび200〜225gの体重のオスのスプラーグドーリーラットに対して、電流(
マウスに対して:50mA、60パルス/sec、0.8msecパルス幅、1秒持続時
間、D.C.;ラットに対して:99mA、125パルスs/sec、0.8msecパ
ルス幅、2秒持続時間、D.C.)を、Ugo Basile ECT装置(Model
7801)を用いて加えることによって、最大電気ショック発作を誘発させる。マウスは
、これらの背側の表面上の弛んだ皮膚をつかむことによって拘束し、生理食塩水をコーテ
ィングした角膜電極を2つの角膜に対して軽く保持している。ラットは、ベンチ上部で自
由に動くことが許され、耳クリップ電極を使用している。電流を加え、緊張性後肢伸筋反
応の出現について30秒までの間、動物を観察する。緊張性発作は、体の平面から90度
以上後肢を伸ばすことと定義される。結果は、量子力学形式で処理することができる。
【0290】
医薬組成物
本発明の化合物は、任意の他の成分が存在しない、未加工の化学薬品の形態で哺乳動物
に投与することができ。本発明の化合物はまた、適切な薬学的に許容される担体と組み合
わせて化合物を含有する医薬組成物の一部として哺乳動物に投与することができる。この
ような担体は、薬学的に許容される賦形剤および助剤から選択することができる。
【0291】
本発明の開示の範囲内の医薬組成物は、本発明の化合物が1つまたは複数の薬学的に許
容される担体と組み合わせられているすべての組成物を含む。一実施形態において、本発
明の化合物は、その意図する治療上の目的を成就するのに効果的な量で組成物中に存在す
る。個人の必要性は異なり得るが、各化合物の有効量の最適な範囲の決定は、当技術分野
でのスキルの範囲内である。通常、本発明の化合物は、哺乳動物、例えばヒトに、経口的
に、一日当たり、哺乳動物の体重1kgにつき約0.0025〜約1500mgの用量で
、または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、または溶媒和物の当量を投与するこ
とによって、特定の障害を治療することができる。哺乳動物に投与する本発明の化合物の
有用な経口の用量は、哺乳動物の体重1kgにつき約0.0025〜約50mgであるか
、または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、または溶媒和物の当量である。筋肉
内投与に対して、用量は、通常経口用量の約2分の1である。
【0292】
単位経口用量は、本発明の化合物、約0.01mg〜約1g、例えば、約0.01mg
〜約500mg、約0.01mg〜約250mg、約0.01mg〜約100mg、0.
01mg〜約50mg、例えば、化合物、約0.1mg〜約10mgを含み得る。単位用
量は、例えばそれぞれ約0.01mg〜約1gの化合物を含有するか、または薬学的に許
容されるその塩、プロドラッグまたは溶媒和物の当量を含有する、1つまたは複数の錠剤
またはカプセル剤を、1日1回または複数回投与することができる。
【0293】
本発明の医薬組成物は、本発明の化合物を有利な作用を経験し得る任意の動物に投与す
ることができる。このような動物の中でも最も重要なのは、哺乳動物、例えば、ヒトおよ
びコンパニオンアニマルであるが、ただし本発明は、これらに制限されることを意図しな
い。
【0294】
本発明の開示の医薬組成物は、その意図する目的を成就する任意の手段により投与する
ことができる。例えば、投与は、経口、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経皮的
、鼻腔内、経粘膜的、直腸、膣内または口腔内の経路、または吸入により行うことができ
る。投与する投薬および投与経路は、特定の対象の状況に応じて、さらにレシピエントの
年齢、性別、健康、および体重、治療を受ける状態または障害、もしある場合には同時に
行う治療の種類、治療の頻度、および所望する効果の性質などの要素を考慮して、異なる
ことになる。
【0295】
一実施形態において、本発明の開示の医薬組成物は、経口投与することができ、錠剤、
糖衣錠、カプセル剤または経口用液剤調製物へと製剤化される。一実施形態において、経
口製剤は、本発明の化合物を含む押出多粒子を含む。
【0296】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、直腸に投与することができ、坐剤に製剤化す
る。
【0297】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、注射で投与することができる。
【0298】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、経皮的に投与することができる。
【0299】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、吸入または鼻腔内または経粘膜的投与により
投与することができる。
【0300】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、膣内経路により投与することができる。
【0301】
本発明の開示の医薬組成物は、体重に対して約0.01〜99パーセントの活性化合物
(複数可)および好ましくは体重に対して約0.25〜75パーセントの活性化合物(複
数可)を含有することができる。
【0302】
本発明の開示の方法、例えば、それを必要とする動物における、ナトリウムチャネルの
遮断に応答する障害を治療するための方法は、本発明の化合物と組み合わせて動物に第2
の治療薬を投与することをさらに含むことができる。一実施形態において他の治療薬は、
有効量で投与する。
【0303】
他の治療薬の有効量は当業者には公知である。しかし、他の治療薬の最適な効果的な量
の範囲を決定するのは、十分に当業者の範囲である。
【0304】
本発明の化合物(すなわち、第1の治療薬)および第2の治療薬は、付加的に、または
一実施形態において相乗的に作用することができる。代わりに、第1の治療薬が投与され
る対象となる障害または状態とは異なる障害または状態、および本明細書中で定義された
状態または障害であってもよいし、そうでなくてもよい障害または状態を治療するために
、第2の治療薬を使用することができる。一実施形態において、本発明の化合物は、第2
の治療薬と同時に投与する;例えば、本発明の化合物の有効量と、第2の治療薬の有効量
の両方を含む単一組成物を投与することができる。したがって、本発明の開示は、本発明
の化合物、第2の治療薬、および薬学的に許容される担体の組合せを含む医薬組成物をさ
らに提供する。代わりに、本発明の化合物の有効量を含む第1の医薬組成物と、第2の治
療薬の有効量を含む第2の医薬組成物とを同時に投与することもできる。別の実施形態に
おいて、本発明の化合物の有効量は、第2の治療薬の有効量の投与の前またはその後に投
与する。本実施形態において、本発明の化合物は、第2の治療薬がその治療的効果を発揮
している間に投与するか、または第2の治療薬は、本発明の化合物が障害または状態を治
療するためのその治療的効果を発揮している間に投与する。
【0305】
第2の治療薬は、オピオイドアゴニスト、非オピオイド鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症
剤、抗片頭痛作用物質、Cox−II阻害剤、β−アドレナリン遮断剤、抗痙攣剤、抗う
つ剤、抗癌剤、嗜癖障害を治療するための作用物質、パーキンソン病およびパーキンソニ
ズムを治療するための作用物質、不安を治療するための作用物質、てんかんを治療するた
めの作用物質、発作を治療するための作用物質、脳卒中を治療するための作用物質、掻痒
状態を治療するための作用物質、精神病を治療するための作用物質、ALSを治療するた
めの作用物質、認知障害を治療するための作用物質、片頭痛を治療するための作用物質、
嘔吐を治療するための作用物質、ジスキネジーを治療するための作用物質、またはうつを
治療するための作用物質、またはこれらの混合物であってよい。
【0306】
有用なオピオイドアゴニストの例として、これらに限定されないが、アルフェンタニル
、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベジトラミド
、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキ
ストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン(diamorphone)、ジヒド
ロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチア
ムブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、
エチルメチルチアムブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、
ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメサドン、ケトベミドン、レ
ボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノ
ール、メタゾシン、メサドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセ
イン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメサドン、ナロルフィン、ノルモルヒ
ネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシ
ン、フェナドクソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、
ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキ
シフェン、スフェンタニル、チリジン、トラマドール、薬学的に許容されるその塩、およ
びこれらの混合物が挙げられる。
【0307】
特定の実施形態において、オピオイドアゴニストは、コデイン、ヒドロモルホン、ヒド
ロコドン、オキシコドン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、モルヒネ、トラマドー
ル、オキシモルホン、薬学的に許容されるその塩およびこれらの混合物から選択される。
【0308】
有用な非オピオイド鎮痛剤の例として、非ステロイド性抗炎症薬剤、例えば、アスピリ
ン、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプ
ロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピロ
プロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラモプロフェン、ムロプロフェン、ト
リオキサプロフェン、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフ
ェン、ブクロキシン酸、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラック、チオ
ピナク、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オキシピナク、メ
フェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、トルフェナム酸、ジフル
リサル、フルフェニサル、ピロキシカム、スドキシカム、イソキシカム、および薬学的に
許容されるその塩およびこれらの混合物が挙げられる。他の適切な非オピオイド鎮痛剤の
例として、以下の非限定的化学薬品類の鎮痛剤、解熱剤、非ステロイド性抗炎症薬が挙げ
られる:アスピリン、サリチル酸ナトリウム、コリンマグネシウムトリサリチル酸、サル
サレート、ジフルニサル、サリチルサリチル酸、スルファサラジン、およびオルサラジン
を含むサリチル酸誘導体;アセトアミノフェンおよびフェナセチンを含むパラアミノフェ
ンノール(aminophennol)誘導体;インドメタシン、スリンダク、およびエトドラクを含
むインドールおよびインデン酢酸;トルメチン、ジクロフェナク、およびケトロラックを
含むヘテロアリール酢酸;メフェナム酸およびメクロフェナム酸を含むアントラニル酸(
フェナム酸);オキシカム(ピロキシカム、テノキシカム)、およびピラゾリジンジオン
(フェニルブタゾン、オキシフェナンタータゾン)を含むエノール酸;ならびにナブメト
ンを含むアルカノン。NSAIDのより詳細な説明については、これら全体が参照により
本明細書に組み込まれている以下を参照されたい:Paul A. Insel, Analgesic Antipyret
ic and Antiinflammatory Agents and Drugs Employed in the Treatment of Gout, in G
oodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics 617-57 (Perry B. Mol
inhoff and Raymond W. Ruddon eds., 9
thed 1996)およびGlen R. Hanson, Analgesic, A
ntipyretic and Anti Inflammatory Drugs in Remington: The Science and Practice of
Pharmacy Vol II 1196-1221 (A. R. Gennaro ed. 19th ed. 1995)。適切なCox−II
阻害剤および5−リポキシゲナーゼ阻害剤、ならびにこれらの組合せは、参照により本明
細書にその全体が組み込まれる米国特許第6,136,839号に記載されている。有用
なCoxII阻害剤の例として、これらに限定されないが、ロフェコキシブおよびセレコ
キシブが挙げられる。
【0309】
有用な抗片頭痛剤の例として、これらに限定されないが、アルピロプリド、ブロモクリ
プチン、ジヒドロエルゴタミン、ドラセトロン、エルゴコルニン、エルゴコルニニン、エ
ルゴクリプチン、エルゴノビン、エルゴット、エルゴタミン、酢酸フルメドロキソン、フ
ォナジン、ケタンセリン、リスリド、ロメリジン、メチルエルゴノビン、メチセルジド、
メトプロロール、ナラトリプタン、オキセトロン、ピゾチリン、プロプラノロール、リス
ペリドン、リザトリプタン、スマトリプタン、チモロール、トラゾドン、ゾルミトリプタ
ン、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0310】
有用なβ−アドレナリン遮断剤の例として、これらに限定されないが、アセブトロール
、アルプレノロール、アモスラボール、アロチノロール、アテノロール、ベフノロール、
ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブクモロール、ブ
フェトロール、ブフラロール、ブニトロロール、ブプラノロール、塩酸ブチドリン、ブト
フィロロール、カラゾロール、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、セタ
モロール、クロラノロール、ジレバロール、エパノロール、エスモロール、インデノロー
ル、ラベタロール、レボブノロール、メピンドロール、メチプラノロール、メトプロロー
ル、モプロロール、ナドロール、ナドキソロール、ネビバロール、ニフェナロール、ニプ
ラジロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プラクトロール、プ
ロネタロール、プロプラノロール、ソタロール、スルフィナロール、タリノロール、テル
タトロール、チリソロール、チモロール、トリプロロール、およびキシベノロールが挙げ
られる。
【0311】
有用な抗痙攣剤の例として、これらに限定されないが、アセチルフェネトライド、アル
ブトイン、アロキシドン、アミノグルテチミド、4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、アト
ロラクタミド、ベクラミド、ブラマート、臭化カルシウム、カルバマゼピン、シンロミド
、クロルメチアゾール、クロナゼパム、デシメミド、ジエタジオン、ジメタジオン、ドキ
セニトロイン、エテロバルブ、エタジオン、エトサクシミド、エトトイン、フェルバメー
ト、フルオレソン、ギャバペンチン、5−ヒドロキシトリプトファン、ラモトリジン、臭
化マグネシウム、硫酸マグネシウム、メフェニトイン、メホバルビタール、メタルビター
ル、メテトイン、メスクシミド、5−メチル−5−(3−フェナントリル)−ヒダントイ
ン、3−メチル−5−フェニルヒダントイン、ナルコバルビタール、ニメタゼパム、ニト
ラゼパム、オキシカルバゼピン、パラメタジオン、フェナセミド、フェネタルビタール、
フェネツリッド、フェノバルビタール、フェンスクシミド、フェニルメチルバルビツール
酸、フェニトイン、フェセニレートナトリウム、臭化カリウム、プレガバリン、プリミド
ン、プロガビド、臭化ナトリウム、ソラナム、臭化ストロンチウム、スクロフェニド、ス
ルチアム、テトラントイン、チアガビン、トピラメート、トリメタジオン、バルプロ酸、
バルプロミド、ビガバトリン、およびゾニサミドが挙げられる。
【0312】
有用な抗うつ剤の例として、これらに限定されないが、ビネダリン、カロキサゾン、シ
タロプラム、(S)−シタロプラム、ジメタザン、フェンカミン、インダルピン、塩酸イ
ンデロキサジン、ネフォパム、ノミフェンシン、オキシトリプタン、オキシペルチン、パ
ロキセチン、セルトラリン、チアゼシム、トラゾドン、ベンモキシン、イプロクロジド、
イプロニアジド、イソカルボキサジド、ニアラミド、オクタモキシン、フェネルジン、コ
チニン、ロリシプリン、ロリプラム、マプロチリン、メトラリンドール、ミアンセリン、
ミルタゼピン、アジナゾラム、アミトリプチリン、アミトリプチリノキシド、アモキサピ
ン、ブトリプチリン、クロミプラミン、デメキシプチリン、デシプラミン、ジベンゼピン
、ジメタクリン、ドチエピン、ドキセピン、フルアシジン、イミプラミン、イミプラミン
N−オキシド、イプリンドール、ロフェプラミン、メリトラセン、メタプラミン、ノルト
リプチリン、ノキシプチリン、オピプラモール、ピゾチリン、プロピゼピン、プロトリプ
チリン、キヌプラミン、チアネプチン、トリミプラミン、アドラフィニル、ベナクチジン
、ブプロピオン、ブタセチン、ジオキサドロール、デュロキセチン、エトペリドン、フェ
バルバメート、フェモキセチン、フェンペンタジオール、フルオキセチン、フルボキサミ
ン、ヘマトポルフィリン、ヒペリシン、レボファセトペラン、メジホキサミン、ミルナシ
プラン、ミナプリン、モクロベミド、ネファゾドン、オキサフロザン、ピベラリン、プロ
リンタン、ピリスクシデアノール、リタンセリン、ロキシンドール、塩化ルビジウム、ス
ルピリド、タンドスピロン、トザリノン、トフェナシン、トロキサトン、トラニルシプロ
ミン、L−トリプトファン、ベンラファキシン、ビロキサジン、およびジメルジンが挙げ
られる。
【0313】
有用な抗癌剤の例として、これらに限定されないが、アシビシン、アクラルビシン、塩
酸アコダゾール、アクロニン、アドゼレシン、アルデスロイキン、アルトレタミン、アン
ボマイシン、酢酸アメタントロン、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾー
ル、アントラマイシン、アスパラギナーゼ、アスペルリン、アザシチジン、アゼテパ、ア
ゾトマイシン、バチマスタット、ベンゾデパ、ビカルタミド、塩酸ビスアントレン、ビス
ナフィドジメシラート、ビセレシン、ブレオマイシンスルフェート、ブレキナールナトリ
ウム、ブロピリミン、ブスルファン、カクチノマイシン、カルステロン、カラセミド、カ
ルベチマー、カルボプラチン、カルムスチン、塩酸カルビシン、カルゼレシン、セデフィ
ンゴール、クロランブシル、シロレマイシン、およびシスプラチンが挙げられる。
【0314】
嗜癖障害を治療するのに有用な治療薬として、これらに限定されないが、メサドン、デ
シプラミン、アマンタジン、フルオキセチン、ブプレノルフィン、オピエートアゴニスト
、3−フェノキシピリジン、またはセロトニンアンタゴニストが挙げられる。
【0315】
パーキンソン病およびパーキンソニズムを治療するための有用な治療薬の例として、こ
れらに限定されないが、カルビドパ/レボドパ、ペルゴリド、ブロモクリプチン、ロピニ
ロール、プラミペキソール、エンタカポン、トルカポン、セレギリン、アマンタジン、お
よび塩酸トリヘキシフェニジルが挙げられる。
【0316】
不安を治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、ベンゾジア
ゼピン、例えば、アルプラゾラム、ブロチゾラム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、
クロナゼパム、クロラゼプ酸、デモキセパム、ジアゼパム、エスタゾラム、フルマゼニル
、フルラゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、
オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、テマゼパム、およびトリアゾラム;非ベンゾジ
アゼピン剤、例えば、ブスピロン、ゲピロン、イプサピロン、チオスピロン、ゾルピコン
、ゾルピデム、およびザレプロン;トランキライザー、例えばバルビツール酸塩、例えば
、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メホバ
ルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビ
タール、およびチオペンタール;およびプロパンジオールカルバメート、例えば、メプロ
バメートおよびチバメートが挙げられる。
【0317】
てんかんまたは発作を治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されない
が、カルバマゼピン、エトサクシミド、ギャバペンチン、ラモトリジン、フェノバルビタ
ール、フェニトイン、プリミドン、バルプロ酸、トリメタジオン、ベンゾジアゼピン、ガ
ンマ−ビニルGABA、アセタゾラミド、およびフェルバメートが挙げられる。
【0318】
脳卒中を治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、ヘパリン
などの抗凝血剤、ストレプトキナーゼまたは組織プラスミノゲンアクチベーターなどの凝
血塊を壊す薬剤、マンニトールまたはコルチコステロイド、およびアスピリンなどの腫れ
を減少させる薬剤が挙げられる。
【0319】
掻痒状態を治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、ナルト
レキソン;ナルメフェン;ダナゾール;三環系、例えばアミトリプチリン、イミプラミン
、およびドキセピンなど;例えば以下に挙げるものなどの抗うつ剤:メントール;カンフ
ァー;フェノール;パラモキシン;カプサイシン;タール;ステロイド;ならびに抗ヒス
タミン剤が挙げられる。
【0320】
精神病を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、フェノチ
アジン、例えば、塩酸クロルプロマジン、メソリダジンベシレート、および塩酸トリダジ
ンなど;チオキサンテン、例えば、クロロプロチキセンおよび塩酸チオチキセン;クロザ
ピン;リスペリドン;オランザピン;クエチアピン;フマル酸クエチアピン;ハロペリド
ール;デカン酸ハロペリドール;コハク酸ロキサピン;塩酸モリンドン;ピモジド;なら
びにジプラシドンなどが挙げられる。
【0321】
ALSを治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、バクロフ
ェン、神経栄養因子、リルゾール、チザニジン、ベンゾジアゼピン、例えば、クロナゼパ
ンおよびダントロレンなどが挙げられる。
【0322】
認知障害を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、認知症
を治療するための薬剤、例えば、タクリンなど;ドネペジル;イブプロフェン;抗精神病
薬物、例えば、シオリダジンおよびハロペリドールなど;ならびに抗うつ剤薬物、例えば
以下に挙げられたものなどが挙げられる。
【0323】
片頭痛を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、スマトリ
プタン;メチセルジド;エルゴタミン;カフェイン;ならびにβ受容体遮断剤、例えば、
プロプラノロール、ベラパミル、ならびにジバルプロエックスなどが挙げられる。
【0324】
嘔吐を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、5−HT3
受容体アンタゴニスト、例えば、オンダンセトロン、ドラセトロン、グラニセトロン、お
よびトロピセトロンなど;ドーパミン受容体アンタゴニスト、例えば、プロクロルペラジ
ン、チエチルペラジン、クロルプロマジン、メトクロプラミドおよびドンペリドンなど;
グルココルチコイド、例えばデキサメタゾンなど;ならびにベンゾジアゼピン、例えばロ
ラゼパムおよびアルプラゾラムなどが挙げられる。
【0325】
ジスキネジーを治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、レ
セルピンおよびテトラベナジンが挙げられる。
【0326】
うつ病を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、三環式抗
うつ剤、例えば、アミトリプチリン、アモキサピン、ブプロピオン、クロミプラミン、デ
シプラミン、ドキセピン、イミプラミン、マプロチリン、ネファザドン、ノルトリプチリ
ン、プロトリプチリン、トラゾドン、トリミプラミン、およびベンラファキシンなど;選
択的セロトニン再取り込み阻害薬、例えば、シタロプラム、(S)−シタロプラム、フル
オキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、およびセトラリンなど;モノアミンオキシ
ダーゼ阻害剤、例えば、イソカルボキサジド、パルギリン、フェネルジン、およびトラニ
ルシプロミンなど;ならびに精神刺激剤、例えば、デキストロアンフェタミンおよびメチ
ルフェニデートなどが挙げられる。
【0327】
本発明の医薬組成物は、本開示を考慮して、それ自体公知の形式、例えば、慣用的な混
合、造粒、糖衣錠作製、溶解、押出し、または凍結乾燥工程を用いて製造される。したが
って、経口使用のための医薬組成物は、活性化合物と固体賦形剤を合わせることによって
得ることができ、所望する場合または必要な場合、適切な助剤を添加後、場合によって生
成された混合物を粉砕し、顆粒剤の混合物を加工することによって、錠剤または糖衣錠の
コア部を得ることができる。
【0328】
適切な賦形剤として、充填剤、例えばサッカライド(例えば、ラクトース、スクロース
、マンニトールまたはソルビトール)、セルロース調製物、リン酸カルシウム(例えば、
リン酸三カルシウムまたはカルシウムリン酸水素)、ならびに結合剤、例えば、デンプン
ペースト(例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、ライスデンプン、またはバレ
イショデンプンを用いる)、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビ
ニルピロリドンなどが挙げられる。所望する場合、1つまたは複数の崩壊剤、例えば、上
述のデンプン、さらにカルボキシメチル−デンプン、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、
またはアルギン酸もしくはその塩、例えば、アルギン酸ナトリウムなどを添加することが
できる。
【0329】
助剤は、通常流動調節剤および滑沢剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸または
その塩(例えば、ステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸カルシウム)、および
ポリエチレングリコールなどである。糖衣錠コア部には、胃液に耐性がある適切なコーテ
ィングを施す。この目的で、濃縮したサッカライド溶液を使用することができ、この濃縮
したサッカライド溶液は、アラビアガム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
グリコールおよび/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適切な有機溶媒または溶媒
混合物を場合によって含有してもよい。胃液に耐性があるコーティングを生成するため、
適切なセルロース調製物、例えば、フタル酸アセチルセルロースまたはフタル酸ヒドロキ
シプロピルメチル−セルロースなどの溶液を使用することができる。染料または顔料は、
例えば、識別のためまたは活性化合物の用量の組合せを特徴づけるために錠剤または糖衣
錠コーティングに添加してもよい。
【0330】
経口的に使用することができる他の医薬品の例として、ゼラチンで作ったプッシュフィ
ットカプセル剤、またはゼラチンおよび可塑剤、例えば、グリセロールまたはソルビトー
ルなどで作った軟質の、密閉カプセル剤が挙げられる。このプッシュフィットカプセル剤
は、顆粒形態の化合物(これを、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、およ
び/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、ならびに、場合によっ
て、安定剤と混合してもよい)または押出多粒子形態の化合物を含有することができる。
ソフトカプセル剤では、活性化合物は、例えば脂肪油または流動パラフィンなどの適切な
液体の中に溶解または懸濁されているのが好ましい。さらに、安定剤を添加することもで
きる。
【0331】
直腸投与のための可能な医薬品として、例えば、1つまたは複数の活性化合物と坐剤基
剤との組合せからなる坐剤が挙げられる。適切な坐剤基剤として、中でも天然および合成
トリグリセリド、ならびにパラフィン炭化水素が挙げられる。活性化合物と、基剤物質、
例えば、液体トリグリセリド、ポリエチレングリコール、またはパラフィン炭化水素など
との組合せからなるゼラチン直腸カプセル剤を使用することも可能である。
【0332】
非経口投与に適した製剤として、水溶性形態の活性化合物の水溶液、例えば、水溶性の
塩、アルカリ性溶液、または酸性溶液などが挙げられる。代わりに、活性化合物の懸濁液
を油性懸濁液として調製することもできる。懸濁液などに適した親油性溶媒またはビヒク
ルとして、脂肪油(例えば、ゴマ油)、合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチル
)、トリグリセリドまたはポリエチレングリコール、例えば、ポリエチレングリコール−
400(PEG−400)などが挙げられる。水性懸濁液は、懸濁液の粘度を増加させる
1つまたは複数の物質を含有してもよく、これらの物質は、例えば、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、ソルビトール、および/またはデキストランなどを含む。懸濁液は
、安定剤を場合によって含有してもよい。
【0333】
以下の実施例は例示的であり、本発明の開示の化合物、組成物および方法を限定するも
のではない。臨床療法で通常遭遇し、本開示を考慮して当業者には明らかな様々な条件お
よびパラメータの適切な修正および適応は、本発明の開示の趣旨および範囲内にある。
(実施例)
【実施例1】
【0334】
2−フルオロ−6−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェノキシ)ピリジンの調製
【0335】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
2,6−ジフルオロピリジン(2.1g、18mmol、Aldrich)、4−(4
,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(dixoaborolan)−2−イ
ル)フェノール(4g、18mmol)、およびCs
2CO
3(7g、21mmol、A
ldrich)のDMF(25mL)中混合物を含有する密閉した圧力ガラス容器を、8
0℃で4時間加熱した。室温まで冷却後、混合物をブライン(200mL)で希釈し、E
tOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、
濾過し、回転式エバポレーター上で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(
ヘキサン中0〜10%EtOAc)を介して精製することによって、粘性の液体として、
2−フルオロ−6−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェノキシ)ピリジンを得た(3.6g、63%)。
1H NMR (400 MHz,
CDCl
3): 7.87 (2H, d, J=8.8Hz), 7.76 (1H, q, J=7.6Hz), 7.15 (2H, d, J=8.8Hz), 6.
73 (1H, dd, J=1.6, 8 Hz), 6.63 (1H, dd, J=2.8, 8Hz), 1.37 (12H, s).LC/MS:
m/z=316[M+H]
+。他に指摘されていない限り、本明細書中で報告されるすべ
ての
1H NMR化学シフトは、デルタ(δ)スケールで表示される。
【0336】
以下のジオキサボロランを同様の方式で調製した:
5−フルオロ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボ
ロラン−2−イル)フェノキシ)ピリジン:
【0337】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 8.02 (1H, m), 7.85 (2H, m), 7.42 (1H, m), 7.1 (2H, m)
, 6.9 (1H, m), 1.32 (12H, s). LC/MS:m/z=316[M+H]
+.
5−クロロ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェノキシ)ピリジン:
【0338】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 8.06 (1H, d, J = 2.8Hz), 7.78 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.5
6 (1H, dd, J = 2.8, 8.8Hz), 7.04 (2H, d, J = 8.4Hz), 6.81 (1H, d, J = 8.8Hz), 1.
27 (12H, s). LC/MS:m/z=322[M+H]
+.
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イ
ル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン:
【0339】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 7.87 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.85 (1H, q, J = 7.6Hz), 7.4
1 (1H, d, J = 7.6Hz), 7.19 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 8Hz), 1.38 (12H,s). LC/
MS:m/z=366[M+H]
+.
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イ
ル)フェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン:
【0340】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 8.35 (1H, d, J = 5.2Hz), 7.90 (2H, m), 7.22 (1H, m),
7.16 (3H, m), 1.37 (12H, s). LC/MS:m/z=366[M+H]
+.
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イ
ル)フェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン:
【0341】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 8.30 (1H, d, J = 4.8Hz), 8.01 (1H, d, J = 8Hz), 7.90
(2H, d, J = 8.4Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.11 (1H, dd, J = 4.8, 7.2Hz), 1.37
(12H, s). LC/MS:m/z=366[M+H]
+.
5−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イ
ル)フェノキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン:
【0342】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 8.51 (1H, d, J = 2.4Hz), 7.88 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.6
5 (1H, d, J = 8.4Hz), 7.37 (1H, dd, J = 2.8, 8.8Hz), 7.08 (2H, d, J = 8.4Hz), 1.
38 (12H, s). LC/MS:m/z=388[M+H]
+.
【実施例2】
【0343】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.1
)の調製
【0344】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニル:
オロチン酸一水和物(34.828g、200.0mmol)、オキシ塩化リン(10
0mL、1092mmol)および20滴のDMFの混合物を110℃で一晩加熱した。
冷却後、暗色の混合物を500mLのヘキサンで希釈し、激しく撹拌した。ヘキサン層を
デカントし、急速に水(1×100mL)、次いでブライン(1×100mL)で洗浄し
、MgSO
4上で乾燥させた。有機物を濾過し、慎重に真空中で蒸発させることによって
、淡黄色の液体として2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニルを得た(26.
13g、123.6mmol、62%収率)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 7.93 (1 H, s)
.
【0345】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド:
2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニル(26.13g、123.6mmo
l)のEt
2O(500mL)中溶液に、0.5Mアンモニアのジオキサン(250mL
、125mmol)およびiPr
2NEt(22mL、126mmol)中混合物をおよ
そ50分間にわたり滴加した。一晩撹拌後、反応物を真空中で残渣まで濃縮し、ヘキサン
中10〜50%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成
物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体残渣を、10mLの10%EtOAc/ヘキ
サンと共に粉砕し、濾過することによって、オレンジ色の結晶固体として、2,6−ジク
ロロピリミジン−4−カルボキサミドを得た(9.743g、50.74mmol、41
%収率)。LC/MS:m/z=192.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6):
8.40 (1 H, br s), 8.16 (1 H, br s), 8.10 (1 H, s).
【0346】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)
プロパノエート(A)および(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−クロロピリ
ミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(B):
2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド(4.800g、25.00mmo
l)のアセトニトリル(100mL)中混合物に、(S)−メチル2−アミノプロパノエ
ート塩酸塩(3.565g、25.54mmol)およびiPr
2NEt(9.60mL
、55.11mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで真空中で濃縮し
た。残渣を、ヘキサン中20〜60%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフ
ィーにかけた。2つの異性体をこのクロマトグラフィーから得た。溶出する第1の異性体
は(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ
)プロパノエート(A)であり、溶出する第2の異性体は(S)−メチル2−((4−カ
ルバモイル−6−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(B)であった
。別々に、適当な生成物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の粉末とし
て(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ
)プロパノエート(A)(5.133g、19.84mmol、79%収率)、LC/M
S:m/z=259.2[M+H]
+、および黄褐色の粉末として(S)−メチル2−(
(4−カルバモイル−6−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(B)
を得た(0.652g、2.52mmol、10%収率)。LC/MS:m/z=259
.2[M+H]
+。
【0347】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート:
(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ
)プロパノエート(5.133g、19.84mmol)のジオキサン(100mL)中
懸濁液に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラ
メチル−1,3,2−ジオキサボロラン(6.858g、21.83mmol)、2Mの
水性Na
2CO
3(19.9mL、39.8mmol)およびPdCl
2(dppf)(
0.809g、0.99mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封
し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を500mLのEtOAcで希釈し、
ブラインで洗浄した(3×100mL)。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、
ヘキサン中20〜60%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた
。生成物画分を単離し、真空中で蒸発させることによって、黄色がかったオレンジ色の固
体として、生成物(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロ
フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエートを得た(4.1
28g、10.05mmol、51%収率)。LC/MS:m/z=411.2[M+H
]
+。
【0348】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フ
ェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート(4.128g、10.05m
mol)のメタノール(100mL、700mmol)中の7Mアンモニア中溶液を、封
管内で、50℃で3日間加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させた。残渣を1
50mLのメタノールと共に粉砕し、濾過することによって、生成物の第1のバッチを得
た。濾液を蒸発させ、ヘキサン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロ
マトグラフィーにかけた。生成物画分を単離し、真空中で蒸発させた。この残渣を40m
Lのメタノールと共に粉砕し、濾過することによって、第2のバッチの生成物を得た。生
成物の第1および第2バッチを合わせ、10mLのメタノールと共にもう一度粉砕し、濾
過し、真空下、50℃で乾燥させることによって、薄い黄褐色がかった灰色の粉末として
、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(例1)を得た
(2.620g、6.63mmol、66%収率)。LC/MS:m/z=396.2[
M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.54 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.27 (1 H, s),
7.95 (1H, d, J = 6.4 Hz), 7.74 (1 H, s), 7.53 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.1
9-7.13 (2 H, m), 7.08 (1 H, s), 7.04-6.97 (3 H, m), 4.60-4.51 (1 H, m), 1.36 (3
H, d, J = 7.0 Hz).
【実施例3】
【0349】
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ
)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.27)の調製
【0350】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル3−カルバモイル−4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フル
オロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
(0.363g、0.677mmol)のジオキサン(10mL)中乳状懸濁液に関して
、ジオキサン(2mL、8mmol)中4M HClを加えた。3日間撹拌後、反応物を
真空中で濃縮した。固体の残渣を10mLのEtOAcと、2mLの2Mの水性Na
2C
O
3溶液との間に分離した。混合物を、25mLのEtOAc、8mLの水および25m
Lのブラインで希釈した。有機層を分離し、水層を、25mLのEtOAcで4回抽出し
た。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣を2
mLの1:1EtOAc/ヘキサンと共に粉砕し、濾過し、2mLの1:1EtOAc/
ヘキサンで1回すすいだ。固体を真空下40℃で乾燥させることによって、薄い黄褐色の
粉末として、生成物6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−
フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.212g
、0.486mmol、72%収率)。
【0351】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): 8.50 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.36 (1 H, s), 7.19-7.08 (4
H, m), 7.03 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 5.32 (1 H, br s), 4.14 (1 H, br s), 3.62-3.47
(2 H, m), 3.19-3.12 (1 H, m), 3.08 (1 H, dd, J = 13.4 Hz, 5.0 Hz), 2.87 (1 H, dt
, J = 12.7 Hz, 3.5 Hz).LC/MS:m/z=437.1[M+H]
+。
【実施例4】
【0352】
(S)−2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)
ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸(CpdNo.28)の調製
【0353】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フ
ェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート(0.123g、0.300m
mol)の5:1THF/水(5mL)中溶液に、LiOH・H
2O(0.025g、0
.60mmol)を加えた。3日間撹拌後、反応物を1Nの水性HCl(0.60mL)
中でクエンチした。混合物を真空中で蒸発させ、次いで、水(+0.1%TFA)中40
〜100%アセトニトリルの勾配を用いた逆相HPLCを使用してクロマトグラフィーに
かけた。生成物画分を溜め、濃縮することによって、固体の懸濁液を得た。冷却後、固体
の沈殿物を濾過し、水ですすぎ、真空下、50℃で乾燥させることによって、白色粉末と
して、(S)−2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸を得た(0.049g、0.12mm
ol、41%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 12.57 (1 H, s), 8.50 (2 H, d, J =
8.8 Hz), 8.29 (1 H, s), 8.12 (1 H, d, J = 6.1 Hz), 7.76 (1 H, s), 7.31-7.24 (2
H, m), 7.18-7.12 (2 H, m), 7.07 (1 H, s), 7.03 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.56 (1 H,
m), 1.44 (3 H, d, J = 7.5 Hz).LC/MS:m/z=397.1[M+H]
+。
【実施例5】
【0354】
(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェ
ノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(A)(CpdNo.29)
および
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピ
リミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸(B)(CpdNo.30)の調製
【0355】
【化53】
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(S)−メチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.439g、1.
01mmol)の5:1THF/水(10mL)中混合物に、LiOH・H
2O(0.0
84g、2.00mmol)を加えた。3日間撹拌後、反応物を1Nの水性HCl(2.
00mL)でクエンチした。混合物を真空中で蒸発させ、次いで水(+0.1%TFA)
中40〜100%アセトニトリルの勾配を用いた逆相HPCLを使用するクロマトグラフ
ィーにかけた。溶出する第1の生成物は、(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1
−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン
酸(A)、続いて(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキ
シ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸(B)であった。各
生成物に対する生成物画分を別々に溜め、濃縮することによって、固体懸濁液を得た。固
体の沈殿物を濾過し、水ですすぎ、真空下、50℃で乾燥させることによって、薄い黄褐
色の粉末として(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4
−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(A)(0.170g、
0.402mmol、40%収率)、およびオフホワイト色の粉末として(S)−1−(
6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−
イル)ピロリジン−2−カルボン酸(B)を得た(0.125g、0.296g、29%
収率)。(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フル
オロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(A):
1H NMR (400 MHz, DM
SO-d
6): 回転異性体が約80:20で存在する: 13.71-12.30 (2 H, br m), 8.43 (0.4 H, d,
J = 8.8 Hz), 8.37 (1.6 H, d, J = 8.8 Hz), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m)
, 7.09-6.99 (2.8 H, m), 6.79 (0.2 H, s), 4.62-4.55 (1 H, m), 3.87-3.48 (2 H, m),
2.38-2.29 (1 H, m), 2.24-1.98 (3 H, m).LC/MS:m/z=424.1[M+H]
+。(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル
)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸(B):
1H NMR (400 MHz, DMSO
-d
6): 回転異性体が約80:20で存在する: 13.05 (0.2 H, br s), 12.60 (0.8 H, br s), 8
.57 (0.4 H, d, J = 8.8 Hz), 8.51 (1.6 H, d, J = 8.8 Hz), 8.35 (1 H, s), 7.81 (1
H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.08-6.97 (2.8 H, m), 6.79 (0.2 H
, s), 4.62-4.52 (1 H, m), 3.86-3.72 (0.4 H, m), 3.66-3.55 (1.6 H, m), 2.40-2.28
(1 H, m), 2.22-1.95 (3 H, m).LC/MS:m/z=423.1[M+H]
+。
【実施例6】
【0356】
S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−
オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の
調製
【0357】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート:
2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニル(1.026g、4.85mmol
)のDCM(25mL)中溶液に、iPr
2NEt(1.01mL、5.80mmol)
およびt−ブタノール(0.51mL、5.3mmol)を加えた。混合物を一晩撹拌し
、次いでピリジン(0.39mL、4.8mmol)を加え、撹拌をもう一晩にわたり継
続した。反応混合物を真空中で蒸発させ、生成された残渣を、ヘキサン中0〜40%Et
OAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸
発させることによって、黄色がかったオレンジ色のろう状の固体として、tert−ブチ
ル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.310g、1.24
mmol、26%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.15 (1 H, s), 1.56 (9 H, s).
LC/MS:m/z=271.1[M+Na]
+。
【0358】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−tert−ブチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2
−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート:
tert−ブチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.310g
、1.24mmol)のアセトニトリル(5mL)中混合物に、(S)−メチル2−アミ
ノプロパノエート塩酸塩(0.177g、1.27mmol)およびiPr
2NEt(0
.48mL、2.8mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで真空中で
濃縮した。残渣を、ヘキサン中10〜50%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマ
トグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、無色のガラスと
して、(S)−tert−ブチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパ
ン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレートを生成した(0.347g、
1.10mmol、89%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.70 (1 H, d, J = 6.8
Hz), 7.12 (1 H, s), 4.56-4.47 (1 H, m), 3.65 (3 H, s), 1.53 (9 H, s), 1.39 (3 H
, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=316.2[M+H]
+。
【0359】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−tert−ブチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((
1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレ
ート(CpdNo.32):
(S)−tert−ブチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−
2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.347g、1.10mmo
l)のジオキサン(10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.348g
、1.11mmol)、2Mの水性Na
2CO
3(1.10mL、2.20mmol)お
よびPdCl
2(dppf)(0.050g、0.061mmol)を加えた。反応容器
をアルゴンでフラッシュし、密封し、80℃で2日間加熱した。冷却後、反応混合物を真
空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中10〜40%EtOAcを用いたシリカゲル上での
クロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、オフホワ
イト色の発泡体として、(S)−tert−ブチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ
)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミ
ジン−4−カルボキシレートを得た(0.316g、0.676mmol、61%収率)
。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.31-8.25 (3 H, m), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.19-7.14 (
2 H, m), 7.06 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.04 (1 H, s), 4.60-4.51 (1 H, m), 3.63 (3 H
, s), 1.56 (9 H, s), 1.44 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=468.2[
M+H]
+。
【0360】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1
−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩
(CpdNo.33):
(S)−tert−ブチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(
(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシ
レート(0.312g、0.667mmol)のDCM(10mL)中溶液に、TFA(
5mL、67mmol)を加えた。3日間撹拌後、反応物を真空中で蒸発させ、残渣をヘ
キサンと共に粉砕し、濾過し、窒素流下で乾燥させることによって、トリフルオロ酢酸塩
としての(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メト
キシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボン酸をクリーム
色の粉末として得た(0.326g、0.620mmol、93%)。
1H NMR (400 MHz,
DMSO-d
6): 8.36-8.26 (3 H, m), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.10-7.03
(3 H, m), 4.60-4.52 (1 H, m), 3.64 (3 H, s), 1.45 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/M
S:m/z=412.1[M+H]
+。
【実施例7】
【0361】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(CpdNo.35)
の調製
【0362】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ
)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレート:
tert−ブチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.626g
、2.51mmol)のアセトニトリル(10mL)中溶液に、(S)−2−アミノプロ
パンアミド塩酸塩(0.319g、2.56mmol)およびiPr
2NEt(0.96
mL、5.5mmol)を加えた。混合物を50℃で6時間加熱し、次いで真空中で濃縮
した。残渣を、ヘキサン中50〜100%EtOAcを使用するシリカゲル上でのクロマ
トグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、オフホワイト色
の発泡体として、(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−
2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.628
g、2.09mmol、83%収率)。LC/MS:m/z=301.2[M+H]
+。
【0363】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ
)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキシレー
ト(CpdNo.34):
(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミ
ノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.628g、2.09mmol
)のジオキサン(10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニ
ル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.791g、
2.52mmol)、2Mの水性Na
2CO
3(2.1mL、4.2mmol)およびP
dCl
2(dppf)(0.087g、0.11mmol)を加えた。反応容器をアルゴ
ンでフラッシュし、密封し、80℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発
させ、残渣を、ヘキサン中50〜90%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグ
ラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、残渣を得た。これを
5mLの1:1EtOAc/ヘキサンと共に粉砕した。固体を濾別し、2mLの1:1E
tOAc/ヘキサンで2回すすぎ、真空下で乾燥させることによって、クリーム色の粉末
として、(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル
)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボ
キシレートを得た(0.537g、1.19mmol、57%収率)。
1H NMR (400 MHz,
DMSO-d
6): 8.36 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.97 (1 H, d, J = 6.6 Hz), 7.54 (1 H, s),
7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.09-6.99 (4 H, m), 4.59-4.50 (1 H, m),
1.55 (9 H, s), 1.36 (3 H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=453.3[M+H
]
+。
【0364】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸:
(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミ
ノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキシレ
ート(0.426g、0.941mmol)のDCM(10mL)中懸濁液に、TFA(
5mL、67mmol)を加えた。一晩撹拌後、反応物を真空中で蒸発させ、残渣を、3
mLのアセトニトリルと共に粉砕し、濾過し、1mLのアセトニトリルで1回すすぎ、真
空下、40℃で乾燥させることによって、オフホワイト色の粉末として、(S)−6−(
(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフ
ェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸を得た(0.343g、0.865m
mol、92%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.40 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.05
(1 H, d, J = 6.6 Hz), 7.56 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.19-7.14 (2 H, m), 7.
11 (1 H, s), 7.07-7.01 (3 H, m), 4.61-4.52 (1 H, m), 1.37 (3 H, d, J = 7.0 Hz).
LC/MS:m/z=397.1[M+H]
+。
【実施例8】
【0365】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(
CpdNo.14)の調製
【0366】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)ア
ミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート:
メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(5.175g、25.0
0mmol)のアセトニトリル(100mL)中混合物に、(S)−メチル2−アミノプ
ロパノエート塩酸塩(3.497g、25.05mmol)およびiPr
2NEt(9.
6mL、55.1mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで真空中で濃
縮した。残渣を、ヘキサン中30〜70%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマト
グラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、高粘度の黄色がか
ったオレンジ色の油として、(S)−メチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オ
キソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレートを生成した。(4
.194g、15.33mmol、61%収率)。LC/MS:m/z=274.2[M
+H]
+。
【0367】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピ
リミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)
アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(3.719g、13.59mmol)のメ
タノール(20mL、140mmol)中の7Mアンモニア中溶液を、封管内で、50℃
で3日間加熱した。冷却後、沈殿した固体を濾別し、MeOH(2×5mL)ですすぎ、
次いで真空下、40℃で乾燥させることによって、薄黄色の粉末として、(S)−6−(
(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−
カルボキサミドを得た(2.946g、12.09mmol、89%収率)。LC/MS
:m/z=244.2[M+H]
+。
【0368】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロ
ピリミジン−4−カルボキサミド(0.244g、1.00mmol)のジオキサン(5
.0mL)中懸濁液に、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオ
ロメチル)フェノキシ)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.403g、1
.11mmol)、2Mの水性Na
2CO
3(1.0mL、2.0mmol)およびPd
Cl
2(dppf)(0.044g、0.054mmol)を加えた。反応容器をアルゴ
ンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸
発させ、残渣を、ヘキサン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマト
グラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体を2mLのMeO
Hと共に粉砕し、濾過し、真空下、42℃で乾燥させることによって、クリーム色の粉末
として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−
(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキ
サミドを得た(0.283g、0.635mmol、64%収率)。
1H NMR (400 MHz, D
MSO-d
6): 8.61 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.31 (1 H, s), 7.98 (1 H, d, J = 6.4 Hz), 7.
80-7.73 (3 H, m), 7.55 (1 H, s), 7.25-7.16 (4 H, m), 7.11 (1 H, s), 7.01 (1 H, s
), 4.62-4.53 (1 H, m), 1.37 (3 H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=446.1
[M+H]
+。
【実施例9】
【0369】
(S)−6−((1−カルボキシエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキ
シ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(CpdNo.40)の調製
【0370】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキ
シ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(Cp
dNo.39):
(S)−メチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)
アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(4.826g、17.63mmol)のジ
オキサン(100mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)
−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(6.651g、21
.17mmol)、2Mの水性Na
2CO
3(17.6mL、35.2mmol)および
PdCl
2(dppf)(0.727g、0.89mmol)を加えた。フラスコをアル
ゴンでフラッシュし、密封し、100℃の油浴上で30分間加熱した。フラスコが断裂し
た。できるだけ多量の反応混合物をメタノールとヘキサンとの間に分離させた。ヘキサン
を除去し、メタノール層を2回目に洗浄した。メタノール画分を真空中で蒸発させ、ヘキ
サン中20〜60%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。
生成物画分を単離し、真空中で蒸発させ、2回目に、ヘキサン中10〜50%EtOAc
を用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ
、生成された固体を2mLのMeOHと共に粉砕し、濾過し、1mLのMeOHで1回す
すぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、黄色の粉末として、(S)−メチル2
−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプ
ロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.140g、
0.329mmol、2%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.34-8.25 (3 H, m), 7
.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.14 (2 H, m), 7.10 (1 H, s), 7.06 (2 H, d, J = 8.8 Hz),
4.60-4.52 (1 H, m), 3.89 (3 H, s), 3.64 (3 H, s), 1.45 (3 H, d, J = 7.2 Hz).L
C/MS:m/z=426.1[M+H]
+。
【0371】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−カルボキシエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキ
シ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸:
(S)−メチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メト
キシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(0
.125g、0.294mmol)の5:1THF/水(5mL)中溶液に、2日間にわ
たり少しずつLiOH・H2O(0.030g、0.71mmol)を加えた。最終添加
後、反応物を2時間撹拌し、次いで5mLの水で希釈し、0.70mLの1NのHCl水
溶液で中和した。生成された固体を濾過し、真空下、40℃で乾燥させ、2mLのヘキサ
ン中20%EtOAc、次いでヘキサンと共に粉砕し、濾過し、真空下、40℃で乾燥さ
せることによって、薄い黄褐色粉末として、(S)−6−((1−カルボキシエチル)ア
ミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸
を得た(0.094g、0.24mmol、81%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 13.
21 (1 H, br s), 12.63 (1 H, br s), 8.37 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.16 (1 H, d, J =
6.6 Hz), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.08 (1 H, s), 7.05 (2 H, d, J
= 9.0 Hz), 4.57-4.47 (1 H, m), 1.44 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=3
98.0[M+H]
+。
【実施例10】
【0372】
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モ
ルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.41)の調製
【0373】
【化66】
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2−クロロ−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサ
ミド:
2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.384g、2.00mmol
)のアセトニトリル(10mL)中混合物に、モルホリン−3−イルメタノール塩酸塩(
0.310g、2.02mmol)およびiPr
2NEt(0.77mL、4.4mmo
l)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサ
ン中25〜75%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成
物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の固体として、2−クロロ−6−
(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミドを生成した(
0.501g、1.84mmol、92%収率)。LC/MS:m/z=273.2[M
+H]
+。
【0374】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モ
ルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド:
2−クロロ−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキ
サミド(0.501g、1.84mmol)のジオキサン(10mL)中混合物に、2−
(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン(0.637g、2.03mmol)、2Mの水性Na
2CO
3
(1.8mL、3.6mmol)、およびPdCl
2(dppf)(0.078g、0.
096mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一
晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中25〜75%
アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。異性体として97%未
満純粋な生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体を3mLのアセトンと共に粉砕
し、濾過し、1mLのアセトンですすいだ。次いでこの固体を、97%超の異性体として
純粋な、クロマトグラフィーからの画分と合わせた。この合わせた物質を5mLのアセト
ンと共に粉砕し、濾過し、5mLのアセトンで1回すすいだ。固体を真空下、40℃で乾
燥させることによって、オフホワイト色の粉末として、2−(4−(4−フルオロフェノ
キシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カル
ボキサミドを生成した(0.384g、0.905mmol、49%収率)。
1H NMR (40
0 MHz, DMSO-d
6): 8.54 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.35 (1 H, s), 7.80 (1 H, s), 7.31-7
.24 (2 H, m), 7.22 (1 H, s), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 4.99
(1 H, t, J = 5.7 Hz), 4.60 (1 H, 非常に広幅なs), 4.14 (1 H, 非常に広幅なs), 4.0
4 (1 H, d, J = 11.4 Hz), 3.94 (1 H, dd, J = 11.6 Hz, 3.5 Hz), 3.76-3.68 (1 H, m)
, 3.59-3.43 (3 H, m), 3.25-3.13 (1 H, m).LC/MS:m/z=425.1[M+H
]
+。
【実施例11】
【0375】
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピ
ペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.48)の調製
【0376】
【化68】
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tert−ブチル4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フ
ェニル)ピリミジン−4−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−カルボキ
シレート(0.848g、1.62mmol)のジオキサン(25mL)中溶液に、ジオ
キサン(5mL、20mmol)中4M HClを加えた。一晩撹拌後、反応物を真空中
で濃縮した。残渣を10mLのアセトニトリルと共に粉砕し、濾過し、10mLのアセト
ニトリルですすいだ。次いで固体を逐次的に懸濁させ、温かいアセトニトリルから3回濾
過した。次いで固体の残渣を、10mLのEtOAcと2mLの2MのNa
2CO
3水溶
液との間に分離した。混合物を50mLのEtOAcおよび25mLの水で希釈し、有機
層を除去し、水性の乳濁液を50mLのEtOAcでもう一度洗浄した。水性の乳濁液を
濾別し、水ですすいだ。生成されたペースト状の固体を2mLのアセトニトリルと共に粉
砕し、濾過し、1mLのアセトニトリルで1回すすぎ、真空下で乾燥させることによって
、薄い黄褐色の粉末として、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(
2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得
た(0.198g、0.468mmol、29%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8
.52 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.32 (1 H, s), 7.78 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.22
-7.12 (3 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.85 (1 H, s), 4.79-4.60 (1 H, 非常に
広幅なs), 3.83-3.74 (1 H, m), 3.56 (1 H, br s), 3.17-3.09 (1 H, m), 3.05-2.94 (2
H, m), 2.73-2.65 (1 H, m), 2.63-2.54 (1 H, m), 2.49-2.32 (2 H, m).LC/MS:
m/z=424.2[M+H]
+。
【実施例12】
【0377】
6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノ
キシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.49)の調製
【0378】
【化69】
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6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−(4−
(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
6−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフ
ェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.333g、0.885mm
ol)のDCM(25mL)中懸濁液に、mCPBA(0.201g、0.897mmo
l、77%固体)を加えた。2時間後、さらにmCPBAを加えた(0.198g、0.
883mmol、77%固体)。一晩撹拌後、さらにmCPBAを加え(0.202g、
0.901mmol、77%固体)、反応物を加熱還流させた。5時間後、さらにmCP
BAを加えた(0.200g、0.892mmol、77%固体)。2時間後、さらにm
CPBAを加え(0.202g、0.901mmol、77%固体)、還流を一晩継続し
た。冷却時に反応混合物を100mLのDCMで希釈し、25mLのNaHCO
3飽和水
溶液で2回洗浄し、25mLのブラインで1回洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥さ
せ、濾過し、残渣まで蒸発させた。残渣を、ヘキサン中25〜75%アセトンを用いたシ
リカゲル上でクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された
固体を1mLのアセトンと共に粉砕し、濾過し、0.5mLのアセトンで1回すすぎ、真
空下、40℃で乾燥させることによって、オフホワイト色の粉末として、6−(6−オキ
サ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−(4−(4−フルオロ
フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.052g、0.1
3mmol、15%収率)。LC/MS:m/z=393.2[M+H]
+。
【0379】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノ
キシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−(4
−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.050
g、0.13mmol)のTHF(5mL)および水(1mL)中懸濁液に、60%HC
lO
4溶液(0.1mL)を加えた。一晩撹拌後、反応物を50℃で2日間加熱した。反
応物を冷却後、これを固体NaHCO
3でクエンチし、真空中で蒸発させた。残渣を、ヘ
キサン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた
。生成物画分を蒸発させ、生成された残渣を温めながら1mLのアセトニトリル中に溶解
した。冷却すると固体が形成された。固体を濾過し、1mLのアセトニトリルで1回すす
いだ。残存する固体を1mLの温かいアセトニトリル中に懸濁させ、濾過し、風乾するこ
とによって、微細な結晶の粉末として、6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イ
ル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミ
ドを得た(0.009g、0.02mmol、17%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8
.55 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.34 (1 H, d, J = 2.4 Hz), 7.88 (1 H, d, J = 2.4 Hz),
7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.05 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 6.90 (1 H, s)
, 5.29 (1 H, d, J = 3.7 Hz), 5.22 (1 H, d, J = 3.3 Hz), 4.14-4.10 (1 H, m), 4.09
-4.05 (1 H, m), 3.76-3.63 (3 H, m), 3.35-3.30 (1 H, m).LC/MS:m/z=41
1.1[M+H]
+。
【実施例13】
【0380】
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(
4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdN
o.50)の調製
【0381】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル3−アミノ−2−ヒドロキシプロパノエート塩酸塩:
(S)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロパン酸(0.904g)のMeOH(15m
L)中氷冷した懸濁液に、約2.5分間にわたりSOCl
2(2.0mL、27mmol
)を加えた。添加後、反応物を室温まで温めておいた。一晩撹拌後、反応物を真空中で蒸
発させた。MeOHを加え、混合物を2回目に真空中で蒸発させることによって、無色の
油として、生成物(S)−メチル3−アミノ−2−ヒドロキシプロパノエート塩酸塩を生
成した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.16 (3 H, s), 6.36 (1 H, s), 4.38 (1 H, br d
, J = 8.3 Hz), 3.68 (3 H, s), 3.10 (1 H, dd, J = 12.9 Hz, 3.7 Hz), 2.90 (1 H, dd
, J = 12.9 Hz, 8.6 Hz).
【0382】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル3−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)
−2−ヒドロキシプロパノエート:
(S)−メチル3−アミノ−2−ヒドロキシプロパノエート塩酸塩(0.333g、2
.14mmol)のアセトニトリル(10mL)中混合物に、2,6−ジクロロピリミジ
ン−4−カルボキサミド(0.385g、2.01mmol)およびiPr
2NEt(0
.77mL、4.4mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで冷却した
。沈殿した固体を濾別し、2mLのアセトニトリルで1回すすぎ、風乾することによって
、薄いモモ色の粉末として、(S)−メチル3−((6−カルバモイル−2−クロロピリ
ミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパノエートを得た(0.421g、1
.53mmol、76%収率)。LC/MS:m/z=275.1[M+H]
+。
【0383】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−ク
ロロピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル3−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ
)−2−ヒドロキシプロパノエート(0.421g、1.53mmol)、およびMeO
H(10mL、70mmol)中の7Mアンモニアの混合物を、封管内で、50℃で一晩
加熱した。沈殿した固体を温かい反応混合物から濾別し、5mLのMeOHで1回すすぎ
、風乾することによって、薄い黄褐色の粉末として、(S)−6−((3−アミノ−2−
ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミ
ドを得た(0.372g、1.43mmol、94%収率)。LC/MS:m/z=26
0.1[M+H]
+。
【0384】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(
4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−
クロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.372g、1.43mmol)のジオキサ
ン(10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4
,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.494g、1.57mm
ol)、2Mの水性Na
2CO
3(1.45mL、2.90mmol)、およびPdCl
2(dppf)(0.063g、0.077mmol)を加えた。反応容器をアルゴンで
フラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発さ
せ、残渣を25mLのアセトンと共に粉砕した。不溶性の固体を濾別し、水、MeOH、
1Nの水性HCl、水、およびMeOHで逐次的に洗浄した。次いで固体を温めながら、
3mLのDMSO中に溶解し、15mLのMeOHで希釈した。静止させると、溶液に固
体が堆積し、これを濾過し、5mLのMeOHで2回、2:1アセトニトリル/DMSO
で1回すすいだ。残存する固体を、水(+0.1%TFA)中40〜70%アセトニトリ
ルの勾配を使用する逆相クロマトグラフィーで精製した。生成物画分を溜め、凍結乾燥す
ることによって、クリーム色の粉末として、(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキ
シ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)
ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.115g、0.280mmol、20%収
率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.54 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 8.26 (1 H, s), 7.91-
7.84 (1 H, m), 7.73 (1 H, s), 7.33-7.23 (4 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.08-7.01
(3 H, m), 5.78 (1 H, br s), 4.14-4.07 (1 H, m), 3.92-3.83 (1 H, m), 3.53-3.45 (1
H, m).LC/MS:m/z=412.0[M+H]
+。
【実施例14】
【0385】
(S)−3−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)
ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸(CpdNo.51)の調
製
【0386】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル3−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ
)−2−ヒドロキシプロパノエート(0.408g、1.49mmol)のジオキサン(
10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5
,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.517g、1.65mmol
)、2Mの水性Na
2CO
3(1.50mL、3.00mmol)およびPdCl
2(d
ppf)(0.066g、0.081mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッ
シュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物をアセトンで希釈し、デ
カントした。水を不溶性残渣に加えることによって、懸濁液を作った。固体を濾過し、水
、アセトン、1Nの水性HCl、次いでMeOHで逐次的に洗浄した。固体を真空下、4
0℃で乾燥させることによって、薄い黄褐色の粉末として、生成物(S)−3−((6−
カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル
)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸を得た(0.053g、0.13mmol、9%
収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 12.61 (1 H, s), 8.53 (2 H, d, J = 8.3 Hz), 8.
27 (1 H, s), 7.99-7.93 (1 H, s), 7.73 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2
H, m), 7.08-7.01 (3 H, m), 5.60 (1 H, s), 4.26 (1 H, s), 3.90-3.80 (1 H, s), 3.
64-3.54 (1 H, m).LC/MS:m/z=413.1[M+H]
+。
【実施例15】
【0387】
6−(N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4
−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.53
)の調製
【0388】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メタンスルホン
アミド:
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタンアミン(4.616g
、35.19mmol)のジエチルエーテル(100mL)中溶液に、ピリジン(2.9
0mL、35.9mmol)を加えた。塩化メタンスルホニル(2.75mL、35.4
mmol)のジエチルエーテル(50mL)中溶液を、30分間にわたりアミン溶液に加
えた。2時間撹拌後、反応物を25mLの水で1回、次いで25mLのブラインで2回洗
浄した。有機層を分離し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、残渣まで蒸発させた。残渣
を、ヘキサン中0〜100%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーに
かけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、ほぼ無色の油として、N−((
2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メタンスルホンアミドを
得た(0.875g、4.18mmol、12%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 7
.17 (1 H, t, J = 6.4 Hz), 4.13-4.06 (1 H, m), 3.98 (1 H, dd, J = 8.3 Hz, 6.4 Hz)
, 3.66 (1 H, dd, J = 8.3 Hz, 5.7 Hz), 3.09-2.98 (2 H, m), 2.91 (3 H, s), 1.33 (3
H, s), 1.26 (3 H, s).
【0389】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
メチル2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル
)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキシレート:
N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メタンスルホ
ンアミド(0.875g、4.18mmol)のDMF(25mL)中溶液に、鉱油(0
.193g、4.83mmol)中60%NaHを加えた。10分後、メチル2,6−ジ
クロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.871g、4.21mmol)を加えた
。30分間撹拌後、反応混合物を100mLの水に希釈し、50mLのEtOAcで3回
抽出した。合わせた有機層を25mLのブラインで1回洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ
、濾過し、残渣まで蒸発させた。残渣をヘキサン中30〜60%EtOAcを用いたシリ
カゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で濃縮した。一晩静置後
、結晶の固体が形成された。固体をデカントし、真空下で乾燥させることによって、クリ
ーム色の粉末として、メチル2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジ
オキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキシレ
ートを得た(0.911g、2.40mmol、57%収率)。LC/MS:m/z=3
80.2[M+H]
+。
【0390】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチ
ル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキサミド:
メチル2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イ
ル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.911g
、2.40mmol)のMeOH(10mL)中混合物に、MeOH(10mL、70m
mol)中の7Mアンモニアを加えた。懸濁液としてこれから開始して、次いで溶解し、
次いで沈殿物を得た。3時間後、固体を濾過し、5mLのMeOHで1回すすぎ、風乾す
ることによって、白色の粉末として、生成物2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチ
ル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4
−カルボキサミドを得た(0.715g、1.96mmol、82%収率)。LC/MS
:m/z=365.2[M+H]
+。
【0391】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルス
ルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カ
ルボキサミド(CpdNo.52):
2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メ
チル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.365g、1.0
0mmol)のジオキサン(5mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ
)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.3
79g、1.21mmol)、2Mの水性Na
2CO
3(1.0mL、2.0mmol)
、およびPdCl
2(dppf)(0.046g、0.056mmol)を加えた。反応
容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、80℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を
残渣まで真空中で蒸発させた。残渣を、ヘキサン中30〜80%EtOAcを用いたシリ
カゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を残渣まで蒸発させ、5mLの1
:1EtOAc/ヘキサンと共に粉砕した。固体を濾別し、1mLの1:1EtOAc/
ヘキサンで2回すすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、黄褐色がかったオレ
ンジ色の粉末として、6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イ
ル)メチル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル
)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.416g、0.805mmol、80%
収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.61-8.55 (3 H, m), 8.01 (1 H, s), 7.94-7.91
(1 H, m), 7.33-7.26 (2 H, m), 7.23-7.17 (2 H, m), 7.10 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 4.4
4-4.37 (1 H, m), 4.35-4.28 (1 H, m), 4.22-4.15 (1 H, m), 4.07 (1 H, dd, J = 8.8
Hz, 6.6 Hz), 3.81 (1 H, dd, J = 8.6 Hz, 5.3 Hz), 3.52 (3 H, s), 1.35 (3 H, s), 1
.23 (3 H, s).LC/MS:m/z=517.2[M+H]
+。
【0392】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
6−(N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4
−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチル
スルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−
カルボキサミド(0.308g、0.596g)の85:15DCM/MeOH(5mL
)中懸濁液に、ジオキサン(1.0mL)中4M HClを加えた。1時間後、水(0.
5mL)を加えると、固体が形成された。1時間後、固体を濾過し、2mLのDCMで2
回、1mLのMeOHで2回、3mLのMeOHで1回、1mLのDCMで2回逐次的に
洗浄した。固体を真空下、40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、6−(
N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フル
オロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.200g、0
.420mmol、70%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.63-8.54 (3 H, m), 8
.01 (1 H, s), 7.84 (1 H, s), 7.33-7.26 (2 H, m), 7.23-7.17 (2 H, m), 7.09 (2 H,
d, J = 8.8 Hz), 5.08 (1 H, d, J = 5.5 Hz), 4.80 (1 H, t, J = 5.7 Hz), 4.31-4.24
(1 H, m), 4.05-3.96 (1 H, m), 3.86-3.77 (1 H, m), 3.54 (3 H, s), 3.45-3.35 (2 H,
m).LC/MS:m/z=477.1[M+H]
+。
【実施例16】
【0393】
(S)−2−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.5
4)の調製
【0394】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート:
(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−クロロピリミジン−2−イル)アミノ
)プロパノエート(0.642g、2.48mmol)のジオキサン(12.5mL)中
混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラ
メチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.861g、2.74mmol)、2Mの水
性Na
2CO
3(2.50mL、5.00mmol)、およびPdCl
2(dppf)(
0.105g、0.129mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密
封し、80℃で5時間加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキ
サン中20〜60%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生
成物画分を真空中で蒸発させることによって、黄褐色がかった黄色のガラスとして、(S
)−メチル2−((4−カルバモイル−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル
)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエートを得た(0.911g、2.22mm
ol、89%収率)。LC/MS:m/z=411.2[M+H]
+。
【0395】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フ
ェニル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(0.911g、2.22mm
ol)のメタノール(20mL、140mmol)中の7Mアンモニア中溶液を封管内で
、50℃で4日間加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン
中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成
物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体を10mLの1:1アセトン/ヘキサンと共
に粉砕した。固体を濾過し、5mLの1:1アセトン/ヘキサンで1回すすぎ、真空下、
40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、(S)−2−((1−アミノ−1
−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニ
ル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.713g、1.80mmol、81%
収率)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): 8.20 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.76 (1 H, s), 7.21-
7.08 (4 H, m), 7.06 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.47 (1 H, br s), 1.54 (3 H, d, J = 7.
2 Hz).LC/MS:m/z=396.1[M+H]
+。
【実施例17】
【0396】
(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミド(CpdNo.5
5)の調製
【0397】
【化83】
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メチル4−クロロ−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−
カルボキシレート:
4,6−ジクロロピリミジン−2−カルボン酸(1.931g、10.01mmol)
のジオキサン(50mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル
)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.459g、1
1.01mmol)、2Mの水性Na
2CO
3(10.0mL、20.0mmol)、お
よびPdCl
2(dppf)(0.413g、0.506mmol)を加えた。反応容器
をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で5時間加熱した。冷却後、反応物を、1
00mLのEtOAcと50mLの水との間に分離した。いくらかの固体が形成され、濾
別した。有機層を分離し、25mLのブラインでもう一度洗浄し、これによって、さらな
る固体が形成された。有機層および濾過した固体を再び合わせ、真空中で蒸発させた。こ
の残渣に、MeOH(100mL)および濃縮H
2SO
4(1mL)を加えた。混合物を
2時間加熱還流し、次いで冷却し、固体NaHCO
3の添加によりクエンチした。混合物
を真空中で蒸発させ、残渣を、5〜30%EtOAc/ヘキサンを用いたシリカゲル上で
のクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を蒸発させ、残渣を、10mLの1:1Et
OAc/ヘキサンと共に粉砕した。固体を濾過し、2mLの1:1EtOAc/ヘキサン
で2回すすぎ、風乾することによって、白色の粉末として、メチル4−クロロ−6−(4
−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキシレートを得た(1
.240g、3.46mmol、35%収率)。LC/MS:m/z=359.2[M+
H]
+。
【0398】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル4−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキ
シ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−2−カルボキシレート:
メチル4−クロロ−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2
−カルボキシレート(0.719g、2.00mmol)のアセトニトリル(10mL)
中懸濁液に、(S)−メチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(0.310g、2.22
mmol)およびiPr
2NEt(0.77mL、4.4mmol)を加えた。混合物を
50℃で2時間、次いで80℃で6日間加熱した。混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、
20〜60%EtOAc/ヘキサンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけ
た。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の油として、(S)−メ
チル4−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オ
キソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−2−カルボキシレートを得た(0.47
9g、1.13mmol、56%収率)。LC/MS:m/z=426.2[M+H]
+
。
【0399】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミド:
(S)−メチル4−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メト
キシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−2−カルボキシレート(0
.479g、1.13mmol)のメタノール(70mmol)中7Mアンモニア中溶液
を、封管内で、50℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させた。残渣
を5mLの1:1アセトン/ヘキサンと共に粉砕し、濾過し、5mLの1:1アセトン/
ヘキサンで1回すすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、
(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミドを得た(0.34
4g、0.870mmol、77%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.08 (2 H, br
d, J = 6.6 Hz), 8.01 (1 H, s), 7.77 (1 H, br d, J = 6.8 Hz), 7.66 (1 H, s), 7.5
5 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.21-7.14 (2 H, m), 7.13-7.04 (4 H, m), 4.69-4.5
8 (1 H, m), 1.33 (3 H, d, J = 6.8 Hz).LC/MS:m/z=396.1[M+H]
+
。
【実施例18】
【0400】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.5
6)の調製
【0401】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)ピリミジン−4−イル)オキシ)プロパノエート:
2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.385g、2.01mmol
)のTHF(10mL)中溶液に、(S)−エチル2−ヒドロキシプロパノエート(0.
26mL、2.3mmol)を加えた。混合物をドライアイスアセトン槽上で冷却し、鉱
油(0.094g、2.4mmol)中60%NaHを加えた。反応物をゆっくりと温め
ておき、2時間後、2mLの10%クエン酸溶液でクエンチした。反応混合物を50mL
のEtOAcと25mLのブラインとの間に分離させ、有機画分をMgSO
4上で乾燥さ
せ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をジオキサン(10mL)中に溶解し、2−(4−
(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−
ジオキサボロラン(0.691g、2.20mmol)、2Mの水性Na
2CO
3(2.
0mL、4.0mmol)、およびPdCl
2(dppf)(0.091g、0.11m
mol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱し
た。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中10〜50%アセトン
を用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ
ることによって、薄い黄褐色の油として、(S)−エチル2−((6−カルバモイル−2
−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)オキシ)プロパ
ノエートを得た(0.762g、1.79mmol、90%収率)。LC/MS:m/z
=426.2[M+H]
+。
【0402】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−エチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フ
ェニル)ピリミジン−4−イル)オキシ)プロパノエート(0.762g、1.79mm
ol)のメタノール(10mL、70mmol)中の7Mアンモニア中溶液を、封管内で
、50℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中
25〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物
画分を真空中で蒸発させ、残渣を5mLのMeOHと共に粉砕した。固体を濾過し、2m
LのMeOHで再びすすいだ。MeOHの濾液および洗液を真空中で蒸発させ、2mLの
MeOHと共に粉砕し、濾過し、1mLのMeOHで再びすすいだ。固体の第1および第
2のバッチを合わせ、真空下、40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、(
S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4
−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.220
g、0.555mmol、31%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.59 (2 H, d, J
= 8.8 Hz), 8.50 (1 H, s), 7.96 (1 H, s), 7.69 (1 H, s), 7.33-7.25 (2 H, m), 7.2
4 (1 H, s), 7.23-7.15 (3 H, m), 7.06 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 5.36 (1 H, q, J = 6.8
Hz), 1.52 (3 H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=397.0[M+H]
+。
【実施例19】
【0403】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
(4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−
カルボキサミド(CpdNo.57)の調製
【0404】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イ
ル)フェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(182mg、0.5mmol
)、6−(1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−クロロ−ピリミジン−4−カルボン
酸アミド(122mg、0.5mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(28mg、0.
04mmol、Aldrich)、Cs
2CO
3(325mg、1mmol、Aldri
ch)の、エチレングリコールジメチルエーテル(1mL)、水(1mL)およびエタノ
ール(0.5mL)の混合溶媒中混合物を含有する密封されたガラスバイアルを、100
℃で2時間加熱した。室温まで冷却後、混合物をブライン(2mL)で希釈し、EtOA
c(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、
回転式エバポレーター上で濃縮した。残渣を、シリカクロマトグラフィー(0〜10%M
eOH/CH
2Cl
2)を介して精製することによって、白色の固体として、(S)−6
−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((4−トリ
フルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサ
ミドを得た。これを、さらにメタノールと共に粉砕し、真空下で乾燥した(59mg、2
6%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.60 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.44 (1H, d, J=5.2 Hz
), 8.32 (1H, br), 7.98 (1H, d, J=6.8Hz), 7.74 (1H, bs), 7.57-7.52 (3H, m), 7.27
(2H, d, J=6.4 Hz), 7.13 (1H, s), 7.02 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2
Hz).LC/MS:m/z=447[M+H]
+。
【実施例20】
【0405】
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)
−ピリミジン−4−カルボン酸アミド(CpdNo.65)の調製
【0406】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
100mLの丸底フラスコに、4−ヒドロキシフェニルボロン酸(1g、7.25mm
ol)、6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−クロロ−ピリミジン−
4−カルボン酸アミド(7.25mmol、1.76g)、PdCl
2(PPh
3)
2(
Aldrich、0.5mmol、0.3562g)、Na
2CO
3(7.25mL、2
M水溶液)、およびジオキサン(5mL)を充填した。フラスコを窒素でパージし、10
0℃に16時間加熱し、この時点で反応が完了した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残
渣をDCM中50%MeOH中に懸濁させ、真空濾過し、フィルターケーキを廃棄した。
濾液を減圧下で濃縮し、DCM中に懸濁させ、1時間撹拌し、真空濾過により濾過するこ
とによって、淡褐色の粉末として、表題化合物を得た(2g、91%)。
1H NMR (CD
3OD)
8.25-8.09 (m, 2 H), 7.09-6.92 (m, 1 H), 6.82-6.70 (m, 2 H), 4.62-4.40 (m, 1 H),
1.49-1.31 (m, 3 H).LC/MS:m/z301[M+H]
+。
【実施例21】
【0407】
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−[4−(4−シアノ−フェノキ
シ)−フェニル]−ピリミジン−4−カルボン酸アミド(CpdNo.66)の調製
【0408】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
スクリュートップセプタムを備えた50mLバイアルに、6−((S)−1−カルバモ
イル−エチルアミノ)−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリミジン−4−カルボン
酸アミド(100mg、0.3mmol)、4−フルオロベンゾ−ニトリル(40mg、
0.3mmol)、炭酸カリウム(92mg、0.7mmol)、およびN,N−ジメチ
ルホルムアミド(5mL)を充填した。フラスコを窒素でパージし、100℃に16時間
加熱し、この時点で反応が完了した。次いで混合物を20mLの水で希釈し、2×20m
LのEtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃
縮した。残渣を20%のメタノール/クロロホルム中に溶解し、シリカゲルの短いプラグ
に通した。所望の物質を含有する画分を濃縮し、20%EtOAc/ヘキサンの溶液中に
懸濁させた。懸濁液を真空濾過し、ケーキ上に空気を1時間通した。次いでケーキをシン
チレーションバイアルに移し、粉末化し、真空下で1時間加熱することによって、白色の
固体として、表題化合物を得た(44mg、33%)。
1H NMR (DMSO-d
6): 8.66-8.59 (m
, 2 H), 8.35-8.28 (s, 1 H), 8.02-7.95 (m, 1 H), 7.91-7.84 (m, 2 H), 7.79-7.70 (s
, 1 H), 7.59-7.51 (s, 1 H), 7.25-7.15 (m, 4 H), 7.14-7.08 (s, 1 H), 7.05-6.97 (s
, 1 H), 4.64-4.49 (m, 1 H), 1.43-1.31 (m, 3 H).LC/MS:m/z402[M+H
]
+。
【実施例22】
【0409】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(
2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサ
ミド(CpdNo.67)の調製
【0410】
【化91】
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2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノール:
4−クロロ−2−アミノピリジン(1.28g、10mmol)、ボロン酸(1.72
g、10mmol)、Na
2CO
3(3.18g、30mmol)およびPd(PPh
3
)
2Cl
2のDME/EtOH/H
2O(4mL/2mL/4mL)中混合物を、Arで
1分間パージし、次いで100℃で14時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、6N
HClを使用してそのpHを5に調節し、EtOAcで希釈した。有機層を単離し、M
gSO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノールを溶出
液として使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、
黄色がかった固体として、2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノー
ルを得た(1.8g、収率82%)。LC/MS:m/z=221[M+H]
+、(m/
z+H)221。
【0411】
【化92】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(
2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサ
ミド:
2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノール(110mg、0.5
mmol)、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−
2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(122mg、0.5mmol)、CuI(
10mg、0.05mmol)およびCs
2CO
3(191mg、0.5mmol)のD
MF(3mL)中混合物を120℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ジク
ロロメタンでワークアップを行い、フラッシュクロマトグラフィー(DCM/メタノール
)の対象とすることによって、白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オ
キソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4
−クロロフェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(189mg、収率85%
)。
1H NMR (CD
3OD): 7.82-8.05 (1H, br), 7.6 (2H, m), 7.40 (2H, m), 6.80 (1H, m),
6.60 (2H, m), 4.23-4.10 (1H, m), 1.35 (3H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=
428[M+H]
+。
【実施例23】
【0412】
2−(ピリダジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノールの調製
【0413】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
2−ヨード−4−トリフルオロメチルフェノール(2.6g、9.0mmol)のDM
F中溶液に、4−(トリブチルスタンニル)ピラジン(3.5g、9.49mmol)お
よびCsF(2.73g、18mmol)を加えた。反応混合物を5分間撹拌し、次いで
Pd(PPh
3)
4(0.52g、0.45mmol)およびCuI(178mg、0.
94mmol)を加えた。Arで1分間パージした後、混合物を、Ar下、45℃で14
時間撹拌した。EtOAcを用いて反応物にワークアップを行った。EtOAcの除去、
続いて溶出液としてジクロロメタン/メタノールを使用するシリカゲルフラッシュクロマ
トグラフィーにより、わずかにピンク色の固体として、2−(ピリダジン−4−イル)−
4−(トリフルオロメチル)フェノールを得た(1.08g、収率50%)。LC/MS
:m/z=241[M+H]
+。
【実施例24】
【0414】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(
4−フルオロフェノキシ)ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cp
dNo.68)の調製
【0415】
【化94】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−
フルオロピリジン−4−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(60mg、0.2mm
ol)、4−フルオロフェノール(40mg、0.2mmol)およびCs
2CO
3(7
6mg、0.2mmol)のDMF(1mL)中混合物を、マイクロ波反応バイアルの中
に置き、マイクロ波オーブンを160℃で20分間加熱した。DCMを用いて、反応物に
ワークアップを行い、次いで乾燥させ、蒸発させた。残渣を、溶出液としてアセトニトリ
ル/H
2O/0.1TFAを使用するC18フラッシュクロマトグラフィーの対象とし、
中和することによって、白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプ
ロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−4−イ
ル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(40mg、収率50%)。
1H NMR (CD
3OD)
: 7.90-8.21 (3H, m), 6.90-7.2 (5H, m), 4.4 (1H, m), 1.35 (3H, d, J = 7.0 Hz).L
C/MS:m/z=398[M+H]
+。
【実施例25】
【0416】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(6−(
4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cp
dNo.69)の調製
【0417】
【化95】
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2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−ヨード−ピリジン:
4−フルオロフェノール(1.12g、10mmol)、2−ブロモ−5−ヨードピリ
ジン(2.84g、10mmol)およびCs
2CO
3(3.83g、10mmol)の
DMF中混合物を120℃で4時間撹拌した。EtOAcを用いて、反応物にワークアッ
プを行うことによって、2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−ヨード−ピリジンを得
た。これを、さらなる精製なしで次の工程に対して使用した(粗収率100%、黄色がか
った固体)。LC/MS:m/z=317[M+H]
+。
【0418】
【化96】
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2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,
2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン:
2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−ヨード−ピリジン(6.75g、21.3m
mol)、ピナコールジボラン(5.42g、21.3mmol)、KOAc(6.26
g、64mmol)およびPd(dppf)Cl
2(0.82g、1mmol)のジオキ
サン中混合物を、Arで2分間パージした。混合物をAr下で14時間撹拌し、EtOA
cを用いてワークアップを行った。EtOAcの除去に続く、シリカゲルフラッシュクロ
マトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により、無色の固体として、2−(4−フルオ
ロ−フェノキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロ
ラン−2−イル)−ピリジンを得た(4.5g、収率67%)。LC/MS:m/z=3
17[M+H]
+
【0419】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(6−(
4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
2−(4−フルオロフェノキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,
2]ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(158mg、0.5mmol)、(S)−
6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン
−4−カルボキサミド(121mg、0.5mmol)、Na
2CO
3(2M、1mL、
2mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(20mg、0.025mmol)のDM
E/EtOH/H
2O(2mL/1mL/2mL)中混合物をArで1分間パージし、次
いで100℃で14時間、撹拌した。次いで、DCMを用いて反応混合物にワークアップ
を行った。DCMを単離し、MgSO
4上で乾燥させ、真空下で除去した。残渣を、溶出
液としてジクロロメタン/メタノールを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ
ーの対象とすることによって、灰色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オ
キソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(6−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−
3−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(100mg、収率50%)。
1H NMR
(DMSO-d
6): 9.3 (1H, s), 8.9 (1H, m), 8.3 (1H, s), 8.05 (1H, m), 7.75 (1H, s), 7
.5 (1H, s), 7.2-7.4 (4H, m), 6.95-7.15 (2H, m), 6.80 (1H, s), 4.5 (1H, m), 1.35
(3H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=398[M+H]
+。
【実施例26】
【0420】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cp
dNo.70)の調製
【0421】
【化98】
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1−(4−フルオロフェニル)ピペラジン(112mg、0.62mmol)、(S)
−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジ
ン−4−カルボキサミド(150mg、0.62mmol)およびCs
2CO
3(235
mg、0.62mmol)のDMF(3.0mL)中混合物を100℃で14時間撹拌し
た。EtOAcを用いて、反応物にワークアップを行い、シリカゲルフラッシュクロマト
グラフィー(DCM/メタノール)で精製することによって、白色の固体として、(S)
−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フ
ルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(19
3mg、80%)。
1H NMR (CD
3OD): 6.90-7.1 (4H, m), 6.55 (1H, s), 4.3 (1H, m), 3
.98 (4H, m), 3.10 (4H, m), 1.40 (3H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=388[
M+H]
+。
【実施例27】
【0422】
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2
−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.7
8)の調製
【0423】
【化99】
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(S)−メチル6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン
−4−カルボキシレート:
メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(2.074g、10.0
2mmol)のアセトニトリル(50mL)中混合物に、(S)−ピロリジン−2−カル
ボキサミド(1.150g、10.07mmol)およびiPr
2NEt(1.92mL
、11.02mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで、依然として温
かい間に濾過した。フィルターケーキをアセトニトリル(1×10mL)で洗浄し、次い
で真空下、40℃で乾燥させることによって、黄褐色固体として、(S)−メチル6−(
2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレー
トの第1のバッチを得た(0.671g、2.36mmol、24%収率)。濾液および
洗浄物を真空中で蒸発させ、温かいアセトニトリル(10mL)と共に粉砕した。固体を
濾過し、アセトニトリル(2×5mL)で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させることによ
って、固体として、(S)−メチル6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2
−クロロピリミジン−4−カルボキシレートの第2のバッチを得た(0.849g、2.
98mmol、30%収率)。LC/MS:m/z=285.1[M+H]
+。
【0424】
【化100】
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(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−
カルボキサミド:
(S)−メチル6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジ
ン−4−カルボキシレート(0.849g、2.98mmol)のMeOH(5.0mL
)中の7Mアンモニア中混合物を周辺温度で一晩撹拌し、次いで濾過した。フィルターケ
ーキをメタノール(1×2mL))で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させることによって
、白色の粉末として、(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−ク
ロロピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.611g、2.27mmol、76%
収率)。LC/MS:m/z=270.2[M+H]
+。
【0425】
【化101】
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(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−
2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4
−カルボキサミド(0.272g、1.01mmol)のジオキサン(5mL)中混合物
に、2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−
テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.387g、1.11mmol)、2
Mの水性Na
2CO
3(1.0mL、2.0mmol)およびPdCl
2(dppf)(
0.044g、0.054mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密
封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキ
サン中25〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。
生成物画分を真空中で蒸発させ、残渣を、水(+0.1%TFA)中40〜70%アセト
ニトリルの勾配を用いた逆相クロマトグラフィーを使用するクロマトグラフィーにさらに
かけた。生成物画分を溜め、凍結乾燥した。残渣をアセトニトリル(3mL)と共に粉砕
した。固体を濾別し、アセトニトリル(1×1mL)で洗浄し、真空下、40℃で乾燥さ
せることによって、オフホワイト色の粉末として、(S)−6−(2−カルバモイルピロ
リジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピ
リミジン−4−カルボキサミドを得た(0.152g、0.333mmol、33%収率
)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 回転異性体が約70:30で存在する: 8.60-8.52 (2 H, m)
, 8.35 (1 H, s), 7.80 (1 H, s), 7.73-7.67 (1.3 H, m), 7.51 (0.7 H, s), 7.38-7.28
(2 H, m), 7.23 (0.3 H, s), 7.09 (0.6 H, d, J = 8.3 Hz), 7.04 (1.4 H, d, J = 8.8
Hz), 7.00-6.94 (1.4 H, m), 6.77 (0.3 H, s), 4.58-4.52 (0.7 H, m), 4.33-4.27 (0.
3 H, m), 3.90-3.81 (0.3 H, m), 3.79-3.70 (0.3 H, m), 3.70-3.62 (0.7 H, m), 3.56-
3.47 (0.7 H, m), 2.38-2.17 (1 H, m), 2.11-1.91 (3 H, m).LC/MS:m/z=45
6.1[M+H]
+。
【実施例28】
【0426】
6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4
−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.79
)の調製
【0427】
【化102】
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メチル2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル
)ピリミジン−4−カルボキシレート:
(3S,4S)−ピロリジン−3,4−ジオール塩酸塩(0.773g、5.54mm
ol)、メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(1.038g、5
.01mmol)、およびiPr
2NEt(2.00mL、11.5mmol)のアセト
ニトリル(25mL)中混合物を50℃で3時間加熱した。反応混合物を真空中で蒸発さ
せ、残渣を、ヘキサン中25〜75%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフ
ィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の粉末として
、メチル2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イ
ル)ピリミジン−4−カルボキシレートを得た(1.132g、4.14mmol、83
%収率)。LC/MS:m/z=274.2[M+H]
+。
【0428】
【化103】
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2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリ
ミジン−4−カルボキサミド:
メチル2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イ
ル)ピリミジン−4−カルボキシレート(1.132g、4.14mmol)のMeOH
(12mL)中の7Mアンモニア中溶液を周辺温度で一晩静置させた。反応混合物を真空
中で蒸発させ、残渣をEtOAc(10mL)中に取り上げた。残渣を最初に溶解し、次
いで固体が急速に沈殿した。周辺温度まで冷却後、沈殿した固体を濾別し、次いで真空下
、40℃で乾燥させることによって、黄褐色の粉末として、2−クロロ−6−((3S,
4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド
を得た(0.969g、3.75mmol、91%収率)。LC/MS:m/z=259
.2[M+H]
+。
【0429】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4
−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピ
リミジン−4−カルボキサミド(0.261g、1.01mmol)のジオキサン(5m
L)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−
テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.349g、1.11mmol)、2
Mの水性Na
2CO
3(1.0mL、2.0mmol)およびPdCl
2(dppf)(
0.045g、0.055mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密
封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキ
サン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。
生成物画分を真空中で蒸発させ、残渣をアセトニトリル(2mL)と共に粉砕した。固体
を濾過し、アセトニトリル(1×1mL)ですすぎ、真空下、40℃で乾燥させることに
よって、クリーム色の粉末として、6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリ
ジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−
カルボキサミドを得た(0.307g、0.748mmol、74%収率)。
1H NMR (40
0 MHz, DMSO-d
6): 8.55 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 8.33 (1 H, s), 7.79 (1 H, s), 7.32-7
.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.05 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.90 (1 H, s), 5.29
(1 H, d, J = 3.3 Hz), 5.21 (1 H, d, J = 3.3 Hz), 4.15-4.09 (1 H, m), 4.09-4.05
(1 H, m), 3.77-3.62 (3 H, m), 3.35-3.30 (1 H, m).LC/MS:m/z=411.1
[M+H]
+。
【実施例29】
【0430】
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリ
フルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo
.81)の調製
【0431】
【化105】
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1−tert−ブチル3−メチル4−(2−クロロ−6−(メトキシカルボニル)ピリミ
ジン−4−イル)ピペラジン−1,3−ジカーボキシレート:
1−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(5.13
3g、21.01mmol)、メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレー
ト(4.354g、21.03mmol)、およびiPr
2NEt(4.0mL、23.
0mmol)のアセトニトリル(50mL)中混合物を50℃で4時間加熱した。冷却後
、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣をヘキサン中20〜70%EtOAcを用いたシ
リカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによ
って、極めて薄黄色の粉末として、1−tert−ブチル3−メチル4−(2−クロロ−
6−(メトキシカルボニル)ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1,3−ジカルボキシ
レートを得た(6.626g、15.97mmol、76%収率)。LC/MS:m/z
=415.2[M+H]
+。
【0432】
【化106】
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tert−ブチル3−カルバモイル−4−(6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−
4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート:
1−tert−ブチル3−メチル4−(2−クロロ−6−(メトキシカルボニル)ピリ
ミジン−4−イル)ピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(6.626g、15.9
7mmol)のMeOH(25mL、175mmol)中の7Mアンモニア中混合物を封
管内で、50℃で3日間加熱した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ヘキサン中25〜7
5%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空
中で蒸発させることによって、クリーム色の粉末として、生成物tert−ブチル3−カ
ルバモイル−4−(6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)ピペラジン−
1−カルボキシレートを得た(4.744g、12.33mmol、77%収率)。LC
/MS:m/z=385.0[M+H]
+。
【0433】
【化107】
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6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−
4−カルボキサミド:
tert−ブチル3−カルバモイル−4−(6−カルバモイル−2−クロロピリミジン
−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4.744g、12.33mmol)
のジオキサン(25mL)中溶液に、ジオキサン(5.0mL、20.0mmol)中4
M HClを加えた。一晩撹拌後、反応物を、さらなるジオキサン(25mL)およびジ
オキサン(5.0mL、20.0mmol)中4M HClで希釈した。5時間後、Me
OH(10mL)を加えた。一晩撹拌後、さらなるMeOH(10mL)を加えた。さら
にもう一晩撹拌後、反応物を真空中で蒸発させることによって、粗製の6−(2−カルバ
モイルピペラジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド塩酸塩を得
た。粗製の塩酸塩をTHF(50mL)中に懸濁させた。これに、iPr
2NEt(7.
10mL、40.8mmol)およびヨウ化メチル(0.85mL、13.7mmol)
を加えた。反応容器を密封し、70℃で5時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOA
c(100mL)と水(50mL)との間に分離させた。有機物を単離し、保存した。1
Nの水性NaOHを水層に加え、次いでこれをEtOAc(100mL)で抽出した。こ
れらの有機物もまた単離し、保存した。1Nの水性NaOHをもう一度水層に加え、次い
でこれをEtOAc(100mL)で抽出した。有機物を単離し、有機抽出物の他のバッ
チと合わせた。合わせた有機物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させ
た。固体の残渣をMeOH(5mL)と共に粉砕し、濾過し、MeOH(1×2mL)で
洗浄した。固体を真空下、40℃で乾燥させることによって、クリーム色の粉末として、
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−
4−カルボキサミドを得た(0.924g、3.09mmol、25%収率)。LC/M
S:m/z=299.1[M+H]
+。
【0434】
【化108】
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6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリ
フルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−クロロピリミジン
−4−カルボキサミド(0.300g、1.00mmol)のジオキサン(5mL)中混
合物に、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェ
ノキシ)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.404g、1.11mmol
)、2Mの水性Na
2CO
3(1.0mL、2.0mmol)およびPdCl
2(dpp
f)(0.046g、0.056mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュ
し、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を
、アセトン中0〜20%MeOHを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた
。生成物画分を真空中で蒸発させ、残渣を1:1アセトニトリル/MeOH(5mL)と
共に粉砕した。固体を濾過し、MeOH(1×1mL)およびアセトニトリル(1×1m
L)で洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣を1:1アセトニトリル/MeOH(2mL)と
共に粉砕し、固体をMeOH(1×0.5mL)、次いでアセトニトリル(1×0.5m
L)で洗浄することにより、物質のさらなるバッチを得た。合わせた固体を真空下、40
℃で乾燥させることによって、極めて薄い黄褐色の粉末として、6−(2−カルバモイル
−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノ
キシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.271g、0.541m
mol、54%収率)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): 8.57 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.71 (
2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.39 (1 H, s), 7.21 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.16 (2 H, d, J =
9.0 Hz), 5.68-5.23 (1 H, br), 4.49-3.93 (1 H, br), 3.65-3.54 (1 H, m), 3.51-3.4
3 (1 H, m), 3.00-2.93 (1 H, m), 2.40 (1 H, dd, J = 12.1 Hz, 4.6 Hz), 2.34 (3 H,
s), 2.21 (1 H, dt, J = 11.8 Hz, 3.5 Hz).LC/MS:m/z=501.1[M+H]
+。
【実施例30】
【0435】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
(CpdNo.84)の調製
【0436】
【化109】
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4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アニリン:
150mL丸底フラスコの中で、10.26gの4−トリフルオロメトキシフェノール
(57.6mmol)および1当量の4−フルオロニトロベンゼン(8.1g、57.6
mmol))を50mLのDMF中に溶解した。次いで、2当量の炭酸カリウム(15.
9g、115.2mmol)を溶液に加え、混合物を100℃に16時間加熱した。反応
が完了したら、沈殿物を真空濾過で収集し、酢酸エチルで洗浄した。減圧下で濾液を残渣
まで濃縮し、次いで200mLの酢酸エチルで希釈した。有機層を2×200mLの水で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、溶出液として100
%酢酸エチルを使用するシリカゲルの短いプラグに通した。濾液を真空下で濃縮した。L
C/MSは、化合物30−1が存在することを示した。
【0437】
500mL丸底フラスコの中で、化合物30−1を100mLのMeOH中に溶解した
。この溶液に、50mgの10%Pd/Cを加え、ブライン/氷浴の中で冷却した。ブラ
イン/氷冷却槽の中で温度を20℃未満に保ちながら、固体のNaBH
4(4g)を少し
ずつ加えた。NaBH
4を加えた後で、LC/MSおよびTLCは、反応が完了したこと
を示した。反応混合物を、セライトのパッドを介して濾過し、MeOHで濾液を洗浄した
。濾液を真空下で濃縮し、暗褐色の4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ア
ニリンを次の反応にそのまま使用した。
【0438】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
1−ヨード−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ベンゼン:
300mL丸底フラスコ内で、6.92g(25.63mmol)の4−(4−(トリ
フルオロメトキシ)フェノキシ)アニリンを40mLのDME中に溶解し、ブライン/氷
浴内で0℃に冷却した。滴下漏斗を使用して、10当量の水性H
2SO
4(10N水性)
をDME溶液にゆっくりと加えると、直ちに塩懸濁液ができた。懸濁液を0℃で10分間
撹拌した。次いで、温度を5℃未満に保ちながら、1.5当量の亜硝酸ナトリウム(2.
65g、38.45mmol)の20mLの水中溶液を懸濁液にゆっくりと滴下した。亜
硝酸ナトリウムを加えた後、混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、3当量のヨウ化
ナトリウム水溶液を混合物にゆっくりと滴下した。LC/MSは、反応が完了したことを
示した。反応混合物を400mLのEtOAcで希釈し、700mLの水、次いで700
mLの1M亜硫酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減
圧下で濃縮した。次いで、残渣を、330グラムのシリカカラムおよびヘキサン中EtO
Ac(最大15%)の勾配を使用するコンビフラッシュによるクロマトグラフィーにかけ
ることによって、6.53gの1−ヨード−4−(4−(トリフルオロメトキシ)−フェ
ノキシ)ベンゼンを得た(67%、白色固体)。m/z380、
1H NMR (CHCl
3): 7.67-7
.61 (m, 2 H), 7.23-7.16 (m, 2 H), 7.04-6.97 (m, 2 H), 6.81-6.75 (m, 2 H).
【0439】
【化111】
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4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ
)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン:
100mLの丸底フラスコ内で、1−ヨード−4−(4−(トリフルオロメトキシ)−
フェノキシ)ベンゼン(2.53g、6.66mmol)をDMF(10mL)中に溶解
し、1.1当量のビス−ボロラン(1.86g、7.3mmol)、3当量の酢酸カリウ
ム(1.96g、19.98mmol)、および0.07当量のPdCl
2dppf
*C
H
2Cl
2(381mg、0.466mmol)で処理した。フラスコを窒素でパージし
、90℃で10時間加熱し、この時点で反応が完了した。反応混合物を300mLのEt
OAcで希釈し、真空濾過した。濾液を2×300mLの水で洗浄した。有機層を硫酸ナ
トリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、330グラムのシリカカラムおよびヘキサン
中酢酸エチル(最大5%)の勾配を使用するコンビフラッシュによるクロマトグラフィー
にかけることによって、淡褐色の油として、905mg(36%収率)の4,4,5,5
−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)−
1,3,2−ジオキサボロランを得た。m/z380、
1H NMR (CHCl
3): 7.83-7.77 (m,
2 H), 7.22-7.15 (m, 2 H), 7.05-6.95 (m, 4 H), 1.36-1.32 (s, 12 H).
【0440】
【化112】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
:
スクリュートップセプタムを備えた50mLバイアルに、200mgの4,4,5,5
−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)−
1,3,2−ジオキサボロラン、1当量の(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロ
パン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(129mg、
0.53mmol)、1.5mLの2Mの水性Na
2CO
3、0.07当量のPdCl
2
(PPh
3)
2(28mg、0.04mmol)、および8mLのジオキサンを充填した
。バイアルを窒素でパージし、100℃に6時間加熱し、この時点で反応が完了した。混
合物を100mLのEtOAcで希釈し、100mLの水で2回洗浄した。有機層を硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAc(最大1
00%)勾配を用いた40グラムのシリカカラムを使用するコンビフラッシュによるクロ
マトグラフィーにかけることによって、白色の固体として、76mg(31%収率)の(
S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4
−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを
得た。m/z461、
1H NMR (CD
3OD): 8.56-8.49 (m, 2 H), 7.35-7.27 (m, 2 H), 7.17
-7.11 (m, 3 H), 7.09-7.02 (m, 2 H), 4.64-4.49 (m, 1 H), 4.56-1.49 (m, 3 H).
【実施例31】
【0441】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミジン−4−カ
ルボキサミド(CpdNo.85)の調製
【0442】
【化113】
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4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)アニリン:
150mL丸底フラスコ内で、7.95gのセサモール(57.6mmol)および1
当量の4−フルオロニトロベンゼン(8.1g、57.6mmol))を50mLのDM
F中に溶解した。次いで、2当量の炭酸カリウム(15.9g、115.2mmol)を
溶液に加え、混合物を100℃に16時間加熱した。反応が完了したら、沈殿物を真空濾
過で収集し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を残渣まで減圧下で濃縮し、次いで200mL
の酢酸エチルで希釈した。有機層を2×200mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾
燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、溶出液として100%酢酸エチルを使用するシリカ
ゲルの短いプラグに通した。濾液を減圧下で濃縮した。500mLの丸底フラスコ内で、
残渣を100mLのMeOH中に溶解した。溶液に、50mgの10%Pd/Cを加え、
ブライン/氷浴中で冷却した。ブライン/氷冷却槽内で温度を20℃未満に保ちながら、
固体のNaBH
4(4g)を少しずつ加えた。NaBH
4を加えた後、LC/MSおよび
TLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を、セライトのパッドを介して濾過
し、濾液をMeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、暗褐色の残渣を、次の反応に精
製なしで使用した。
【0443】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
5−(4−ヨードフェノキシ)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール:
300mLの丸底フラスコ内で、5.28g(22.96mmol)4−(ベンゾ[d
][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)アニリンを40mLのDME中に溶解し、
ブライン/氷浴内で0℃に冷却した。滴下漏斗を使用して、10当量の水性H
2SO
4(
10N水性)をDME溶液にゆっくりと加えると、直ちに塩懸濁液ができた。懸濁液を0
℃で10分間撹拌した。次いで、温度を5℃未満に保ちながら、1.5当量の亜硝酸ナト
リウム(2.38g、34.45mmol)の20mLの水中溶液を懸濁液にゆっくりと
滴下した。亜硝酸ナトリウムを加えた後、混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、3
0mLのヨウ化ナトリウム(10.32g、68.88mmol)水溶液を混合物にゆっ
くりと滴下した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。混合物を400mLのE
tOAcで希釈し、700mLの水、次いで700mLの1M亜硫酸水素ナトリウムで洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。次いで、残渣を、3
30グラムのシリカカラムおよびヘキサン中EtOAc(最大15%)の勾配を使用する
コンビフラッシュによるクロマトグラフィーにかけることによって、6gの5−(4−ヨ
ードフェノキシ)ベンゾ[d][1,3]ジオキソールを得た(77%、淡褐色の油)。
m/z340、
1H NMR (CHCl
3): 7.61-7.54 (m, 2 H), 6.79-6.68 (m, 3 H), 6.58-6.53
(m, 1 H), 6.51-6.45 (m, 1 H), 6.00-5.96 (s, 2 H).
【0444】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−4,
4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン:
100mLの丸底フラスコ内で、5−(4−ヨードフェノキシ)ベンゾ[d][1,3
]ジオキソール(3g、8.82mmol)を10mLのDMF中に溶解し、1.1当量
のビス−ボロラン(2.46g、9.7mmol)、3当量の酢酸カリウム(2.6g、
26.46mmol)、および0.07当量のPdCl
2dppf
*CH
2Cl
2(50
3mg、0.616mmol)で処理した。フラスコを窒素でパージし、90℃で10時
間加熱し、この時点で反応が完了した。反応混合物を300mLのEtOAcで希釈し、
濾過した。濾液を2×300mLの水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ
、濃縮した。残渣を、330グラムのシリカカラムおよびヘキサン中酢酸エチル(最大5
%)の勾配を使用するコンビフラッシュによりクロマトグラフィーにかけることによって
、淡褐色の油として、905mg(30%収率)の2−(4−(ベンゾ[d][1,3]
ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,
2−ジオキサボロランを得た。m/z340、
1H NMR (CHCl
3): 7.78-7.71 (m, 2 H), 6.
96-6.89 (m, 2 H), 6.79-6.72 (m, 1 H), 6.60-6.55 (m, 1 H), 6.53-6.47 (m, 1 H), 5.
60-5.95 (s, 2 H), 1.36-1.29 (s, 12 H)
【0445】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミジン−4−カ
ルボキサミド:
スクリュートップセプタムを備えた50mLバイアルに、200mgの2−(4−(ベ
ンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−4,4,5,5−テ
トラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、1当量の(S)−6−((1−アミノ−1
−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(
1.53mg、0.59mmol)、1.5mLの2Mの水性Na
2CO
3、0.07当
量のPdCl
2(PPh
3)
2(28mg、0.04mmol)、および8mLのジオキ
サンを充填した。バイアルを窒素でパージし、100℃に6時間加熱し、この時点で反応
が完了した。混合物を100mLのEtOAcで希釈し、100mLの水で2回洗浄した
。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtO
Ac(最大100%)の勾配を用いた40グラムのシリカカラムを使用するコンビフラッ
シュによるクロマトグラフィーにかけることによって、白色の固体として、108mg(
43%収率)のS)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−
2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミ
ジン−4−カルボキサミドを得た。m/z421、
1H NMR (CD
3OD): 8.51-8.41 (m, 2 H)
, 7.14-7.07 (s, 1 H), 7.01-6.93 (m, 2 H), 6.86-6.78 (m, 1 H), 6.64-6.60 (m, 1 H)
, 6.57-6.50 (m, 1 H), 6.01-5.95 (s, 2 H), 4.61-4.49 (m, 1 H), 1.56-1.48 (m, 3 H)
.
【実施例32】
【0446】
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−((2−ヒド
ロキシエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カ
ルボキサミド(CpdNo.94)の調製
【0447】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
化合物32−1(273mg、1mmol)を、メタノール中5mLの7N NH
3中
に懸濁させ、室温で14時間撹拌した。溶媒を除去し、残留する固体を冷たいメタノール
で洗浄した。固体を乾燥させることによって、白色の固体として純粋な化合物32−2を
得た(240mg、収率93%)。LC/MS:m/z=259[M+H]
+。
【0448】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−
1,3,2−ジオキサボロラン(314mg、1mmol)、化合物32−2(258m
g、1mmol)、Pd(dppf)Cl
2(42mg、0.05mmol)、Na
2C
O
3(318mg、3mmol)のDME/EtOH/H
2O(4mL/2mL/4mL
)中混合物に、アルゴンを1分間パージし、次いでアルゴン雰囲気下、100℃で14時
間加熱した。混合物を氷浴で冷却し、6N HClを使用して、そのpHを5に調節し、
次いでDCMで十分に抽出した。DCM層を合わせ、MgSO
4上で乾燥させた。DCM
を除去し、残渣を精製なしで次の工程のために使用した。粗収率100%。(LC/MS
:m/z=397[M+H]
+。
【0449】
【化119】
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化合物32−3(277mg、0.7mmol)およびEDC(192mg、0.84
mmol)のDCM(4mL)中混合物に、室温でDIEA(0.24mL、1.4mm
ol)を加えた。2分後、2−アミノエタノール(0.042mL、8.4mmol)を
加え、反応混合物を室温で14時間撹拌した。EtOAcを用いて反応物にワークアップ
を行った。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)の対象
とすることによって、白色の固体として、(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ
)フェニル)−6−((1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−オキソプロパン
−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(184mg、60%)。
1H NMR (CD
3OD): 8.40 (m, 2H), 6.95-7.20 (m, 7H), 4.50 (m, 1H), 3.40-3.55 (m, 2H)
, 3.20 (m, 2H), 1.50 (d, J=7.20 Hz, 3H).LC/MS:m/z=440[M+H]
+。
【実施例33】
【0450】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−フルオロフェノキシ)−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリミジン−4−カル
ボキサミド(CpdNo.97)の調製
【0451】
【化120】
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バイアル内の(4−フルオロ−3−メトキシカルボニルフェニル)ボロン酸(化合物3
3−1)(198mg、1mmol)、化合物33−2(243mg、1mmol)、P
dCl
2(PPh
3)
2(56mg、0.08mmol)およびCs
2CO
3(652m
g、2mmol)の混合物に、DME(2mL)、H
2O(2mL)およびエチルアルコ
ール(1mL)を加えた。次いでバイアルをアルゴンできれいにし、密封し、80℃で3
時間加熱した。室温まで冷却後、反応混合物をHCl希釈水溶液でpH1.3に酸性化し
た。形成された沈殿物を収集し、水で洗浄し、真空下、50℃で12時間乾燥させること
によって、化合物3を得た。化合物33−3、HOBT(1mmol)、N−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(ethylcarbodiimde)HCl(19
1mg、1mmol)およびCH
2Cl
2(5mL)中プロトンスポンジ(214mg、
1mmol)の混合物に、室温でMeOH(41μL、1mmol)を加えた。反応物を
室温で2時間撹拌した。生成された混合物をシリカゲルカラムに注入し、ヘキサン中0〜
20%EtOAcの勾配を用いたクロマトグラフィーを介して精製することによって、化
合物33−4を得た(120mg、0.33mmol)。化合物33−4(120mg、
0.33mmol)、4−フルオロフェノール(37mg、0.33mmol)、および
Cs
2CO
3(108mg、0.33mmol)の混合物にDMF(1mL)を加えた。
混合物を65℃で4日間加熱した。室温まで冷却後、混合物を、CH
2Cl
2中0〜10
%MeOHを用いたシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製することによって、(S
)−メチル5−(4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−
カルバモイルピリミジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾエートを
得た(60mg、0.13mmol)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.92 (1H, d, J=2.
4 Hz), 8.72 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.32 (1H, s), 8.05 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.80 (1H, s
), 7.59 (1H, s), 7.28 (2H, m), 7.15 (1H, s), 7.11 (2H, m), 7.03 (2H, m), 4.56 (1
H, m), 3.82 (3H, s), 1.42 (3H, d, J=6.8Hz).]LC/MS:m/z=454[M+H
]
+。
【0452】
(S)−メチル5−(4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)
−6−カルバモイルピリミジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾエ
ート(50mg、0.11mmol)のエチルアルコール(1mL)中溶液に、室温で、
NaBH
4(21mg、0.55mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、M
eOHの添加によりクエンチした。混合物をシリカゲルに注入し、CH
2CH
2中0〜2
0%MeOHを用いたクロマトグラフィーを介して精製することによって、白色の固体と
して、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(
4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリミジン−4
−カルボキサミドを得た(30mg、0.07mmol)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6):
8.57(1H, d, J=2 Hz), 8.27 (1H, dd, J=2.4, 8.8 Hz), 7.05-6.94 (5H, m), 6.70 (1H,
d, J=8.4 Hz), 4.68 (2H, s), 4.50 (1H,s), 1.42 (3H,d, J=7.2 Hz).LC/MS:m/
z=426[M+H]
+。
【実施例34】
【0453】
実施例1〜33に記載されている方法を使用して、実施例34の化合物を調製した。
6−((2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノ
キシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.2):
【0454】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=382.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.52 (2
H, d, J = 9.0 Hz), 8.28 (1 H, s), 8.05 (1 H, d, J = 5.7 Hz), 7.75 (1 H, s), 7.5
0 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.09 (1 H, s), 7.07 (1 H, s)
, 7.03 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.01 (2 H, d, J = 5.3 Hz).
(S)−6−((1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)
−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(
CpdNo.3)
【0455】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=438.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.55 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 8.26 (1 H, s), 7.88 (1 H, d, J = 7.5 Hz), 7.73 (1 H, s), 7.5
6 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.08 (1 H, s), 7.04-6.98 (3
H, m), 4.65-4.57 (1 H, m), 1.78-1.66 (1 H, m), 1.63-1.54 (2 H, m), 0.94 (3H, d,
J = 6.6 Hz), 0.88 (3 H, d, J = 6.6 Hz).
(S)−6−((1−アミノ−3−ヒドロキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミ
ノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミ
ド(CpdNo.4)
【0456】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=412.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.53 (2
H, d, J = 8.6 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.89 (1 H, d, J = 7.0 Hz), 7.74 (1 H, s), 7.4
9 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (3 H, m), 7.10 (1 H, s), 7.02 (2 H, d,
J = 8.8 Hz), 5.00 (1 H, t, J = 5.3 Hz), 4.69-4.62 (1 H, m), 3.73 (2 H, t, J = 5
.7 Hz).
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロ
フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.5)
【0457】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=422.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 約70:30
の化学種の比として存在する 8.60-8.51 (2 H, m), 8.35 (1 H, s), 7.80 (1 H, s), 7.7
2 (0.3 H, s), 7.52 (0.7 H, s), 7.33-7.22 (2.3 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.08-6.
95 (3.4 H, m), 6.77 (0.3 H, s), 4.59-4.52 (0.7 H, m), 4.33-4.27 (0.3 H, m), 3.91
-3.82 (0.3 H, m), 3.80-3.71 (0.3 H, m), 3.70-3.62 (0.7 H, m), 3.56-3.46 (0.7 H,
m), 2.28-2.17 (0.7 H, m), 2.11-1.91 (3.3 H, m).
(S)−6−((1−アミノ−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−
1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.6)
【0458】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=476.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.55 (2
H, d, J = 8.6 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.95 (1 H, d, J = 7.0 Hz), 7.73 (1 H, s), 7.6
3-7.57 (2 H, m), 7.32-7.25 (2 H, m), 7.19-7.14 (2 H, m), 7.06 (1 H, s), 7.05 (1
H, s), 7.01 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.94 (1 H, s), 4.83-4.76 (1 H, m), 3.57 (3 H,
s), 3.03-2.96 (1 H, m), 2.91-2.83 (1 H, m).
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロ
リジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.7)
【0459】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=408.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.52 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 8.29 (1 H, s), 8.08 (1 H, d, J = 7.0 Hz), 7.96 (1 H, s), 7.7
6 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.05 (1 H, s), 7.03 (2 H, d,
J = 8.8 Hz), 4.77-4.67 (1 H, m), 3.33-3.23 (2 H, m), 2.58-2.43 (1 H, m, DMSOピ
ークと重複), 2.06-1.92 (1 H, m).
6−((1−カルバモイルシクロプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェ
ノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.8)
【0460】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=408.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 約1:1の
配座異性体の比として存在する: 8.51 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.39-8.23 (2 H, m), 7.8
4 (0.5 H, s), 7.75 (0.5 H, s), 7.46 (0.5 H, s), 7.34-7.23 (2.5 H, m), 7.21-7.12
(2.5 H, s), 7.04 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (0.5 H, s), 6.98-6.90 (1 H, m), 1.43
(2 H, br s), 1.09-0.90 (2 H, m).
6−((1−カルバモイルシクロブチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノ
キシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.9)
【0461】
【化128】
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LC/MS:m/z=422.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.47 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 8.35-8.25 (2 H, m), 7.74 (1 H, s), 7.31-7.23 (2 H, m), 7.19-
7.11 (2 H, m), 7.06 (2 H, 見かけ上s), 6.99 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.73 (1 H, s),
2.72-2.62 (2 H, m), 2.17-2.07 (2 H, m), 1.96-1.85 (2 H, m).
6−((1−アミノ−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(
4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdN
o.10)
【0462】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=410.2[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.49 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.86 (1 H, s), 7.72 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H,
m), 7.19-7.11 (3 H, m), 7.06 (1 H, s), 6.99 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.78 (1 H, s)
, 1.48 (6 H, s).
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カ
ルボキサミド(CpdNo.11)
【0463】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=471.1[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.66 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 8.34 (1 H, s), 8.17 (1 H, d, J = 8.8 Hz), 8.01 (1 H, d, J =
6.6 Hz), 7.76 (1 H, s), 7.61 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.56 (1 H, s), 7.41 (1 H, dd,
J = 8.6, 2.4 Hz), 7.30 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.31 (1 H, s), 7.02 (1 H, s), 4.63
-4.54 (1 H, m), 1.38 (3 H, d, J = 7.0 Hz).
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
(3−シアノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カ
ルボキサミド(CpdNo.12)
【0464】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=471.1[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.65 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 8.33 (1 H, s), 8.04-7.97 (2 H, m), 7.92 (1 H, d, J = 2.2 Hz)
, 7.75 (1 H, s), 7.55 (1 H, s), 7.46 (1 H, dd, J = 8.8, 1.8 Hz), 7.27 (2 H, d, J
= 8.8 Hz), 7.12 (1 H, s), 7.01 (1 H, s), 4.62-4.53 (1 H, m), 1.38 (3 H, d, J =
7.0 Hz).
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−
4−カルボキサミド(CpdNo.13)
【0465】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:m/z=447.1[M+H]
+、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.63-8.
58 (3 H, m), 8.33 (1 H, s), 8.27 (1 H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 7.99 (1 H, J = 6.6
Hz), 7.75 (1 H, s), 7.56 (1 H, s), 7.32-7.26 (3 H, m), 7.12 (1 H, s), 7.02 (1 H,
s), 4.63-4.54 (1 H, m), 1.38 (3 H, d, J = 7.0 Hz).
(S)−メチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(CpdNo.15)
【0466】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 回転異性体が約90:10で存在する: 8.57 (0.2 H, d, J =
7.9 Hz), 8.45 (1.8 H, d, J = 8.8 Hz), 8.36 (1 H, s), 7.82 (1 H, s), 7.32-7.24 (2
H, m), 7.20-7.14 (2 H, m), 7.07-7.01 (2.9 H, m), 6.77 (0.1 H, s), 4.76-4.70 (0.
1 H, m), 4.66-4.61 (0.9 H, m), 3.72-3.57 (5 H, m), 2.40-2.30 (1 H, m), 2.12-1.97
(3 H, m). LC/MS:m/z=437.2[M+H]
+.
(S)−エチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェ
ニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキシレート(CpdNo.16)
【0467】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): 8.55-8.50 (2 H, m), 8.03 (1 H, br s), 7.65 (1 H, br s
), 7.37-7.30 (2 H, m), 7.22-7.11 (4 H, m), 7.10-7.07 (3 H, m), 5.37 (1 H, dd, J
= 11.0 Hz, 3.7 Hz), 4.27-4.18 (2 H, m), 3.72 (1 H, dd, J = 16.2 Hz, 11.4 Hz), 3.
31-3.24 (1 H, m), 1.24 (3 H, t, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=499.1[M
+H]
+.
エチル1−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)
ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロプロパンカルボキシレート(CpdNo.17)
【0468】
【化135】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.54-8.40 (3 H, m), 8.39-8.29 (1 H, m), 7.87-7.75 (
1 H, m), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.21-7.13 (2 H, m), 7.07-6.99 (2.7 H, m), 6.90 (0.3
H, s), 4.13-3.99 (2 H, m), 1.62-1.50 (2 H, m), 1.30-1.05 (3 H, m), 1.04-0.98 (2
H, m). LC/MS:m/z=437.1[M+H]
+.
メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)
ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルプロパノエート(CpdNo.18)
【0469】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.43 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.29 (1 H, s), 8.19 (1 H
, s), 7.75 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.14 (2 H, m), 7.05-7.00 (3 H, m),
3.50 (3 H, s), 1.53 (6 H, s). LC/MS:m/z=425.2[M+H]
+.
6−((3−アミノ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェ
ノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.19)
【0470】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.53 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 8.25 (1 H, s), 7.90-7.84
(1 H, m), 7.72 (1 H, s), 7.36 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m),
7.04 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (1 H, s), 6.87 (1 H, s), 3.70-3.59 (2 H, m), 2.
72 (2 H, t, J = 6.6 Hz). LC/MS:m/z=396.1[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)(メチル)アミノ)−
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(C
pdNo.20)
【0471】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.56 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.35 (1 H, d, J = 2.2 Hz
), 7.80 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.40 (1 H, br s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2
H, m), 7.11 (1 H, s), 7.07 (1 H, br s), 7.03 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 5.39 (1 H, b
r s), 3.05 (3 H, br s), 1.40 (3 H, d, J = 7.2 Hz). LC/MS:m/z=410.
1[M+H]
+.
(R)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.
21)
【0472】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.54 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.94 (1 H
, d, J = 6.4 Hz), 7.73 (1 H, s), 7.53 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.12 (2
H, m), 7.08 (1 H, s), 7.06-6.97 (3 H, m), 4.61-4.50 (1 H, m), 1.36 (3 H, d, J =
7.0 Hz). LC/MS:m/z=396.1[M+H]
+.
6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フ
ルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.22)
【0473】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.54 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.95 (1 H
, d, J = 5.9 Hz), 7.74 (1 H, s), 7.53 (1 H, s), 7.32-7.23 (2 H, m), 7.19-7.12 (2
H, m), 7.08 (1 H, s), 7.05-6.97 (3 H, m), 4.60-4.51 (1 H, m), 1.36 (3 H, d, J =
7.2 Hz). LC/MS:m/z=396.1[M+H]
+.
6−((4−アミノ−4−オキソブタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フル
オロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.23)
【0474】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.52 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.25 (1 H, s), 7.75-7.66
(2 H, m), 7.36 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.04 (2 H, d,
J = 9.0 Hz), 6.95 (1 H, s), 6.85 (1 H, s), 4.63-4.51 (1 H, m), 2.48-2.42 (1 H, m
), 2.29-2.20 (1 H, m), 1.21 (3 H, d, J = 6.4 Hz). LC/MS:m/z=410.
1[M+H]
+.
6−(3−カルバモイルピペリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキ
シ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.24)
【0475】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.52 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 8.33 (1 H, s), 7.79 (1 H
, s), 7.45 (1 H, s), 7.32-7.21 (3 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.05 (2 H, d, J = 8
.8 Hz), 6.93 (1 H, s), 4.45 (2 H, br s), 3.19-3.00 (2 H, m), 2.39-2.29 (1 H, m),
1.97-1.88 (1 H, m), 1.83-1.62 (2 H, m), 1.51-1.37 (1 H, m). LC/MS:m/z
=436.2[M+H]
+.
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジ
ン−4−イル)モルホリン−3−カルボキサミド(CpdNo.25)
【0476】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.54 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 8.37 (1 H, s), 7.82 (1 H
, s), 7.58 (1 H, s), 7.32-7.20 (3 H, m), 7.20-7.13 (3 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 8
.3 Hz), 5.25 (0.5 H, br s), 4.62 (0.5 H, br s), 4.34 (1 H, d, J = 12.0 Hz), 4.00
-4.93 (1 H, m), 3.84 (1 H, br s), 3.74 (1 H, dd, J = 11.8 Hz, 3.9 Hz), 3.59-3.45
(2 H, m). LC/MS:m/z=438.1[M+H]
+.
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジ
ン−4−イル)モルホリン−2−カルボキサミド(CpdNo.26)
【0477】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.53 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.37 (1 H, s), 7.83 (1 H
, s), 7.44 (1 H, s), 7.40 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.23 (1 H, s), 7.19-7.13
(2 H, m), 7.07 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.60 (1 H, 非常に広幅なs), 4.28 (1 H, br s
), 4.05-3.98 (2 H, m), 3.66 (1 H, dt, J = 11.2 Hz, 2.6 Hz), 3.30-3.20 (1 H, m),
3.19-3.05 (1 H, m). LC/MS:m/z=438.1[M+H]
+.
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)
ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボン酸(CpdNo.31)
【0478】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 13.29 (1 H, br s), 8.61 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.49
(1 H, s), 7.95 (1 H, s), 7.38-7.26 (5 H, m), 7.25-7.16 (2.5 H, m), 7.16-7.08 (2.
5 H, m), 7.08-7.02 (1 H, m), 5.32 (1 H, dd, J = 11.2 Hz, 3.1 Hz), 3.69 (1 H, dd,
J = 16.7 Hz, 11.2 Hz), 3.25 (1 H, d, J = 17.1 Hz). LC/MS:m/z=471
.3[M+H]
+.
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)
ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキサミド(CpdNo.36)
【0479】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.6 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.47 (1 H, s), 7.93 (1 H,
s), 7.88 (1 H, s), 7.42-7.25 (6 H, m), 7.25-7.16 (2.5 H, m), 7.16-7.06 (2.5 H,
m), 7.03 (1 H, t, J = 7.2 Hz), 5.12 (1 H, br d, J = 8.6 Hz), 3.72-3.61 (1 H, m),
3.16-6.08 (1 H, m). LC/MS:m/z=470.2[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
((5−シアノピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミ
ド(CpdNo.37)
【0480】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.68 (1 H, d, J = 2.0 Hz), 8.61 (2 H, d, J = 8.8 Hz
), 8.35 (1 H, dd, J = 8.8 Hz, 2.4 Hz), 8.32 (1 H, s), 7.99 (1 H, d, J = 6.6 Hz),
7.75 (1 H, s), 7.56 (1 H, s), 7.32-7.26 (3 H, m), 7.12 (1 H, s), 7.01 (1 H, s),
4.63-4.54 (1 H, m), 1.38 (3 H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=404.1
[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(
CpdNo.38)
【0481】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.56 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.28 (1 H, s), 7.96 (1 H
, d, J = 6.1 Hz), 7.74 (1 H, s), 7.56-7.47 (2 H, m), 7.38-7.33 (2 H, m), 7.12-7.
06 (3 H, m), 6.99 (1 H, s), 4.60-4.51 (1 H, m), 1.37 (3 H, d, J = 7.0 Hz). LC
/MS:m/z=430.0[M+H]
+.
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−ヒドロキシ
プロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.42)
【0482】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.51 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 8.25 (1 H, s), 7.72 (1 H
, s), 7.66-7.59 (1 H, m), 7.32-7.23 (2 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.04 (2 H, d,
J = 8.1 Hz), 6.98 (1 H, s), 4.84-4.77 (1 H, m), 4.34-4.23 (1 H, m), 3.57-3.47 (1
H, m), 3.44-3.36 (1 H, m), 1.18 (3 H, d, J = 6.6 Hz). LC/MS:m/z=38
3.2[M+H]
+.
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシ
メチル)ピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.43)
【0483】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.58-8.52 (2 H, m), 8.33 (1 H, s), 7.79 (1 H, s), 7
.33-7.25 (2 H, m), 7.21-7.13 (2 H, m), 7.11 (0.4 H, br s), 7.07-7.02 (2 H, m), 6
.98 (0.6 H, br s), 5.02 (0.4 H, br s), 4.82 (0.6 H, br s), 4.39 (0.6 H, br s), 3
.98 (0.4 H, br s), 3.73 (1 H, br s), 3.68-3.39 (2 H, m), 3.41-3.30 (1 H, m), 2.1
4-1.89 (4 H, m). LC/MS:m/z=409.2[M+H]
+.
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.44)
【0484】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.51 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.24 (1 H, s), 7.76-7.69
(2 H, m), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.18-7.12 (2 H, m), 7.11 (1 H, s), 7.04 (2 H, d,
J = 9.0 Hz), 4.61 (1 H, s), 3.48 (2 H, d, J = 5.7 Hz), 1.14 (6 H, s). LC/M
S:m/z=397.2[M+H]
+.
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(((1−ヒドロキシシクロ
ヘキシル)メチル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.45)
【0485】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.51 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.24 (1 H, s), 7.74-7.67
(2 H, m), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.11 (1 H, s), 7.04 (2 H, d,
J = 9.0 Hz), 4.39 (1 H, s), 3.51 (2 H, d, J = 5.7 Hz), 1.62-1.33 (9 H, m), 1.26-
1.14 (1 H, m). LC/MS:m/z=437.3[M+H]
+.
(S)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオ
ロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.46)
【0486】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): 8.50 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.21-7.08 (5 H, m), 7.05 (
2 H, d, J = 9.0 Hz), 3.99-3.90 (1 H, m), 3.86-3.75 (1 H, m), 3.66-3.55 (3 H, m).
LC/MS:m/z=399.1[M+H]
+.
6−((1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フル
オロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.47)
【0487】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.52 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.25 (1 H, s), 7.71 (1 H
, s), 7.61 (1 H, d, J = 7.7 Hz), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.12 (2 H, m), 7.08-7.
01 (3 H, m), 4.84-4.70 (2 H, m), 4.32-4.21 (1 H, m), 3.62-3.51 (4 H, m). LC/
MS:m/z=399.1[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
((3−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4
−カルボキサミド(CpdNo.58)
【0488】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.59 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.42 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.3
2 (1H, br), 8.30 (1H, bs), 7.98 (1H, d, J=6.8Hz), 7.74 (1H, bs), 7.56 (1H, bs),
7.38 (1H, dd, J=5.6, 6.8 Hz), 7.24 (2H, d, J=8.8Hz), 7.13 (1H,s), 7.02 (1H, bs),
4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2Hz). LC/MS:m/z=447[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
((6−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4
−カルボキサミド(CpdNo.59)
【0489】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.62 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.34 (1H, br), 8.10 (1H, t,
J=8 Hz), 7.98 (1H, d, J=6.8Hz), 7.74 (1H, bs), 7.68 (1H, d, J=7.2 Hz) 7.57 (1H,
bs), 7.40 (1H, d, J=8.4Hz), 7.28 (2H, d, J=8.8Hz), 7.13 (1H,s), 7.02 (1H, bs),
4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2Hz). LC/MS:m/z=447[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
((6−トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4
−カルボキサミド(CpdNo.60)
【0490】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.64 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.62 (1H, d, J=2.8Hz), 8.33
(1H, br), 7.99 (1H, d, J=6.8Hz), 7.93 (1H, d, J=8.8Hz), 7.76 (1H, bs), 7.64 (1H
, dd, J=8, 2.4 Hz) 7.55 (1H, bs), 7.27 (2H, d, J=8.8Hz), 7.13 (1H,s), 7.02 (1H,
bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2Hz). LC/MS:m/z=447[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
((6−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサ
ミド(CpdNo.61)
【0491】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.60 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.32 (1H, br), 8.05 (1H, q,
J=8.4Hz), 7.99 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.75 (1H, bs), 7.55 (1H, bs), 7.25 (2H, d, J=
8.8 Hz), 7.13 (1H,s), 7.02 (1H, bs), 7.00 (1H, dd, J=7.6, 1.2 Hz), 6.93 (1H, dd,
J=8, 2.4 Hz), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2 Hz). LC/MS:m/z=397
[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
((5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサ
ミド(CpdNo.62)
【0492】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.57 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.30 (1H, br), 8.20 (1H, d,
J=3.2 Hz), 7.97 (1H, d, J=6.4 Hz), 7.87 (1H, dt, J=2.8, 7.6 Hz), 7.75 (1H, bs),
7.55 (1H, bs), 7.19 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.18 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.11 (1H, s), 7.
02 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2 Hz). LC/MS:m/z=397[
M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
((5−クロロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミ
ド(CpdNo.63)
【0493】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.57 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.31 (1H, br), 8.25 (1H, d,
J=2.8 Hz), 8.00 (1H, dd, J=8.8, 2.8 Hz), 7.97 (1H, d, J=6.4 Hz), 7.74 (1H, bs),
7.55 (1H, bs), 7.21 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.16 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.11 (1H,s), 7.0
2 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2 Hz). LC/MS:m/z=413[
M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(
CpdNo.64)
【0494】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.55 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.28 (1H, br), 7.96 (1H, d,
J=6.0 Hz), 7.74 (1H, bs), 7.69 (1H, dd, J=11, 2.0 Hz), 7.54 (1H, bs), 7.35 (1H,
dt, J=8.4, 2.4 Hz), 7.30 (1H, t, J=8.8 Hz), 7.09 (1H,bs), 7.05 (2H, d, J=8.8Hz)
, 7.00 (1H, bs), 4.57 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2Hz). LC/MS:m/z=43
0[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−
(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カル
ボキサミド(CpdNo.71)
【0495】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 7.20-7.4 (4H, m), 6.85-6.95 (4H, m), 6.40 (1H, s), 4.2 (2H, m)
, 3.65-3.79 (4H, m), 2.15-2.35 (4H, m), 1.40 (3H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:
m/z=496[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−
(ピリダジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピリミジン−4−
カルボキサミド(CpdNo.72)
【0496】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 9.09-9.51 (2H, m), 7.82-8.05 (3H, m), 7.4 (1H, m), 6.80 (1H, s
), 4.0 (1H, m), 1.35 (3H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=448[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(1,
3−ジヒドロスピロ[インデン−2,4’−ピペリジン]−1’−イル)ピリミジン−4
−カルボキサミド(CpdNo.73)
【0497】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 6.95-7.20 (m, 4H), 6.35 (1H, s), 4.6 (2H, m), 4.2 (1H, m), 2.9
5 (2H, m), 2.88 (m, 2H), 2.10 (2H, m), 1.70 (2H, m), 1.40 (2H, m), 1.28 (3H, d,
J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=395[M+H]
+.
6−(3−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキ
シ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.74)
【0498】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.53 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.34 (1 H, d, J = 2.0 Hz
), 7.80 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.45 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.24-7.20 (2 H,
m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.05 (2 H, d. J = 9.0 Hz), 5.02-3.71 (2 H, br), 3.27 (3
H, br s), 3.02-2.94 (1 H, br m), 2.78-2.65 (2 H, br m). LC/MS:m/z=4
37.1[M+H]
+.
(S)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2
−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo
.75)
【0499】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.52 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.29 (1 H, s), 8.09 (1 H
, d, J = 7.2 Hz), 7.96 (1 H, s), 7.75 (1 H, s), 7.70 (1 H, dd, J = 11.0 Hz, 2.2
Hz), 7.38-7.28 (2 H, m), 7.09-7.03 (3 H, m), 4.75 (1 H, m), 3.32-3.23 (2 H, m),
2.57-2.46 (1 H, m, DMSOピークと重複), 2.06-1.93 (1 H, m). LC/MS:m/z=
442.0[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−
(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミ
ド(CpdNo.76)
【0500】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.62 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.51 (1 H, s), 7.97 (1 H
, s), 7.70 (1 H, s), 7.47-7.42 (2 H, m), 7.26 (1 H, s), 7.25-7.19 (3 H, m), 7.14
(2 H, d, J = 9.0 Hz), 5.38 (1 H, q, J = 6.8 Hz), 1.53 (3 H, d, J = 6.8 Hz). L
C/MS:m/z=463.0[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−
(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.7
7)
【0501】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.67 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.55 (1 H, s), 7.98 (1 H
, s), 7.89 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.71 (1 H, s), 7.28 (1 H, s), 7.25 (2 H, d, J =
8.8 Hz), 7.24-7.19 (3 H, m), 5.39 (1 H, q, J = 6.8 Hz), 1.53 (3 H, d, J = 6.8 H
z). LC/MS:m/z=404.1[M+H]
+.
6−((3R,4R)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(
4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.8
0)
【0502】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 8.55 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.33 (1 H, d, J = 2.2 Hz
), 7.79 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.05 (2 H,
d, J = 9.0 Hz), 6.90 (1 H, s), 5.29 (1 H, d, J = 3.5 Hz), 5.21 (1 H, d, J = 3.5
Hz), 4.14-4.09 (1 H, m), 4.09-4.04 (1 H, m), 3.76-3.62 (3 H, m), 3.35-3.30 (1 H
, m). LC/MS:m/z=411.1[M+H]
+.
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フル
オロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.82)
【0503】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): 8.49 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.37 (1 H, s), 7.19-7.08 (
4 H, m), 7.03 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 5.65-5.24 (1 H, br), 4.48-3.95 (1 H, br), 3.
64-3.53 (1 H, m), 3.50-3.42 (1 H, m), 2.99-2.92 (1 H, m), 2.40 (1 H, dd, J = 12.
1 Hz, 4.8 Hz), 2.33 (3 H, s), 2.20 (1 H, dt, J = 11.6 Hz, 3.5 Hz). LC/MS:
m/z=451.2[M+H]
+.
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−クロ
ロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo
.83)
【0504】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): 8.50 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.42 (1 H, dd, J = 10.5 Hz
, 2.4 Hz), 7.37 (1 H, s), 7.29-7.18 (2 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 5.64-5.
22 (1 H, br), 4.50-3.92 (1 H, br), 3.65-3.53 (1 H, m), 3.50-3.41 (1 H, m), 2.99-
2.92 (1 H, m), 2.40 (1 H, dd, J = 11.8 Hz, 4.8 Hz), 2.33 (3 H, s), 2.20 (1 H, dt
, J = 11.6 Hz, 3.5 Hz). LC/MS:m/z=485.1[M+H]
+.
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメ
チル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.86)
【0505】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.45 (m, 2H), 7.55 (m, 2H); 7.25 (s, 1H), 6.95-7.15 (m, 4H), 5
.20 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.30-3.50 (m, 2H), 2.85-3.0 (m, 2H), 2.70 (m, 1H).
LC/MS:m/z=487[M+H]
+.
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(5−クロロ−
2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.8
7)
【0506】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.40 (m, 2H), 6.75-7.20 (m, 6H), 4.55 (m, 1H), 3.30-3.70 (m, 2
H), 1.95-2.35 (m, 4H). LC/MS:m/z=456[M+H]
+.
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−((5−(トリ
フルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサ
ミド(CpdNo.88)
【0507】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.49 (m, 2H), 8.30 (s, 1H), 8.15 (m, 1H), 6.95-7.20 (m, 3H), 4
.55 (m, 1H), 3.40-3.60 (m, 2H), 1.90-2.40 (m, 4H). LC/MS:m/z=473[
M+H]
+.
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−シアノフ
ェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.89)
【0508】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.49 (m, 2H), 7.65 (m, 2H), 7.05 (m, 5H), 4.55 (m, 1H), 3.30-3
.70 (m, 2H), 1.90-2.40 (m, 4H). LC/MS:m/z=429[M+H]
+.
(S)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニ
ル)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド
(CpdNo.90)
【0509】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.40 (m, 2H), 6.60-7.05 (m, 4H), 6.30-6.60 (m, 2H), 5.90 (s, 2
H), 4.50 (m, 1H), 3.30-3.70 (m, 2H), 1.90-2.40 (m, 4H). LC/MS:m/z=4
48[M+H]
+.
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフ
ルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.
91)
【0510】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.45 (m, 2H), 7.50 (m, 2H), 6.90-7.05 (m, 4H), 4.60 (m, 1H), 3
.40-3.70 (m, 2H), 1.90-2.40 (m, 4H). LC/MS:m/z=472[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−
(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(
CpdNo.92)
【0511】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.45 (m, 2H), 7.25-7.35 (m, 2H), 7.05-7.15 (m, 2H), 6.85-6.95
(m, 2H), 5.40 (m, 1H), 1.50 (d, J=7.20 Hz, 3H). LC/MS:m/z=431[M
+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−
(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(
CpdNo.93)
【0512】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.45 (m, 2H), 7.30 (s, 1H), 7.05-7.20 (m, 3H), 6.85-6.95 (m 2H
), 5.40 (m, 1H), 1.50 (d, J=7.20 Hz, 3H). LC/MS:m/z=431[M+H]
+.
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−モルホリノ
−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdN
o.95)
【0513】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD
3OD): 8.40 (m, 2H), 6.95-7.20 (m, 7H), 5.15 (m, 1H), 3.45-3.85 (m, 8
H), 1.50 (d, J=7.20 Hz, 3H). LC/MS:m/z=466[M+H]
+.
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−
(4−(トリフルオロメチルメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキ
サミド(CpdNo.98)
【0514】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ8.66(2H, d, J=9.2 Hz), 8.54(1H, s), 7.98(1H, s),
7.79(2H, d, J=8.4 Hz), 7.71(1H, s), 7.28(1H, s), 7.27-7.20(5H, m), 5.39(1H, m),
1.54(3H, d, J=6.8Hz). LC/MS:m/z=447[M+H]
+.
(S)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)−2−(4−((5−(
トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボ
キサミド(CpdNo.99)
【0515】
【化182】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ8.62-8.56 (3 H, m), 8.33 (1 H, s), 8.27 (1 H, dd,
J = 8.8 Hz, 2.4 Hz), 8.12 (1 H, d, J = 6.8 Hz), 7.98 (1 H, s), 7.76 (1 H, s), 7
.33-7.26 (3 H, m), 7.09 (1 H, s), 4.82-4.71 (1 H, m), 3.35-3.25 (2 H, m), 2.61-2
.49 (1 H, m, DMSOピークと重複), 2.07-1.94 (1 H, m). LC/MS:m/z=459
.1[M+H]
+.
【実施例35】
【0516】
6−(((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジ
ン−4−カルボキサミド(CpdNo.103)の調製
【0517】
【化183】
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1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(化合物35−1)の合成
H
2O(5mL)中NaBH
4(370mg、10mmol)を、0℃で、1,4−ジ
オキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(1.56g、10mmol)のMeOH溶液
(10mL)にゆっくりと加えた。添加後、メタノールを除去し、残渣をEtOAc(2
×20mL)で抽出した。EtOAc層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させる
ことによって、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(化合物35−1
)を得た。これを、さらなる精製なしで次の工程において使用した(1.56g、収率1
00%)。
【0518】
【化184】
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4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサノン(化合物35−3)の
合成
NaH(200mg、5mmol)を、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8
−オール(化合物35−1)(730mg、5mmol)のトルエン溶液に室温で加えた
。生成された混合物を60℃で0.5時間撹拌し、次いで室温に冷却した。1−フルオロ
−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(化合物35−2)(820mg、5mmol)
のDMF溶液を加え、マイクロ波(バイオタージイニシエーター)内で反応混合物を16
0℃で1.5時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(2×20
mL)で抽出した。室温で2時間、粗生成物をTFA/DCM/H
2O(2mL/4mL
/0.6mL)で処理し、次いでEtOAc(2×20mL)で抽出した。EtOAcを
除去し、残渣を、溶出液としてEtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュク
ロマトグラフィーの対象とすることによって、無色の油として、4−(4−(トリフルオ
ロメチル)フェノキシ)シクロヘキサノン(化合物35−3)を得た(0.52g、収率
40%)。LC/MS:m/z=259[M+H]
+。
【0519】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル1,
1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート(化合物35
−4)の合成
LHDMS(THF中1M、2.2mmol、2.2mL)溶液を、アルゴン下、−7
8℃で、4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサノン(化合物35
−3)(0.52g、2mmol)のTHF溶液に滴加し、添加完了後、混合物を1時間
撹拌した。CF
3(CF
2)
3SO
2F(0.35mL、2mmol)を滴加し、反応混
合物を2時間にわたり室温まで温めておいた。THFを除去し、残渣を、溶出液としてE
tOAc/ヘキサンを使用するフラッシュカラムの対象とすることによって、黄色の油と
して、4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イ
ル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート(化合
物35−4)を得た(0.8g、収率74%)。
【0520】
【化186】
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4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)
シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(化合物35−5
)の合成
4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル1
,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート(化合物3
5−4)(0.8g、1.48mmol)、ピナコールジボラン(0.38g、1.48
mmol)、KOAc(0.44g、4.5mmol)、およびPd(dppf)Cl
2
(60mg、0.07mmol)の混合物を、ジオキサン(10mL)中に懸濁させ、7
0℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(2×20mL)で抽出
し、MgSO
4上で乾燥させた。EtOAcの除去により、4,4,5,5−テトラメチ
ル−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1
−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(化合物35−5)を得た。これを、次のステ
ップでさらなる精製なしで使用した(0.5g、粗収率94%)。
【0521】
【化187】
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6−(((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジ
ン−4−カルボキサミド(Cpd.No.103)の合成
ボレート化合物35−5、(257mg、0.7mmol)、(S)−6−((1−ア
ミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキ
サミド(化合物35−6)(170mg、0.7mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl2
(27mg、0.04mmol)、およびNa
2CO
3(H
2O中2M、0.7mL)の
混合物を、DME/EtOH(2mL/1mL)中に懸濁させた。混合物をN
2でパージ
し、100℃で14時間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物をEtOAc(2×20
mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させた。回転式エバポレーターを介して酢酸エチル
を除去後、残渣を、溶出液としてDCM/MeOHを使用するフラッシュクロマトグラフ
ィーの対象とすることによって、白色の固体として、6−(((S)−1−アミノ−1−
オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノ
キシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.
No.103)を得た(50mg)。
1H NMR (CD
3OD) δ7.50-7.60 (m, 2H), 7.20 ( s,
1H), 6.95-7.15 (m, 3H), 4.80(m, 1H), 4.40(m, 1H), 2.60-2.90(m, 3H), 2.40-2.50(m,
1H), 1.95-2.15(m, 2H), 1.50 (d, 3H).LC/MS:m/z=450[M+H]
+。
【実施例36】
【0522】
6−(((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリ
フルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カ
ルボキサミドの調製
【0523】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
実施例35に記載されている方法を使用して、6−(((S)−2−オキソピロリジン
−3−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘ
キサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを調製した。
1H NMR (CD
3O
D) δ7.35-7.45 (m, 2H), 7.22 ( s, 1H), 7.15 (s, 1H), 6.95-7.10 (m, 2H), 5.65 (m,
1h), 4.70(m, 1H), 3.20-3.35(m, 2H), 2.60-2.80(m, 4H), 2.35-2.40 (m, 1H), 1.85-2
.15(m, 3H).LC/MS:m/z=463[M+H]
+。
【実施例37】
【0524】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cp
d.No.100)の調製
【0525】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−ヒ
ドロキシピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物37−7)の
合成
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロ
ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物37−6)(243mg、1mmol)、4−
ヒドロキシルピペリジン(101mg、1mmol)、およびTEA(0.17mL、1
.2mmol)の混合物を、アセトニトリル(5mL)中に溶解し、70℃で1時間撹拌
し、EtOAc(2×20ml)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させた。回転式エバポレ
ーターを介して酢酸エチルを除去し、粗製の(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプ
ロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリミジン
−4−カルボキサミド(化合物37−7)を次のステップでさらなる精製なしで使用した
。
【0526】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cp
d.No.100)の合成
4−フルオロベンゾニトリル(121mg、1mmol)、化合物37−7(308m
g、1mmol)、およびCs
2CO
3(326mg、1mmol)のDMF(2mL)
中混合物を、マイクロ波(バイオタージイニシエーター)内で、160℃で20分間加熱
した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させた。回転
式エバポレーターを介した酢酸エチルの除去後、残渣を、溶出液としてDCM/MeOH
を使用するフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、白色の固体として
、S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(
4−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cp
d.No.100)を得た(150mg)。
1H NMR (CD
3OD) δ7.55-7.65 (m, 2H), 7.12
( m, 2H), 6.40(s, 1H), 4.80(m, 1H), 4.30(m, 1H), 3.95(m, 2H), 3.68(m,2H), 1.98(
m, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.40 (d, 3H).LC/MS:m/z=410[M+H]
+。
【実施例38】
【0527】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(3−(
4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン−1−イル)ピリミジン−4−カル
ボキサミド(Cpd.No.101)の調製
【0528】
【化191】
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3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン(化合物38−10)の合成
フェノール化合物38−8(356mg、2mmol)、ヨウ化物化合物389(56
4mg、2mmol)、Cs
2CO
3(652mg、2mmol)およびCuI(100
mg、0.5mmol)のDMF(3mL)中混合物をマイクロ波処理可能なバイアル内
の中に入れて蓋をし、マイクロ波(バイオタージイニシエーター)内で、160℃で20
分間撹拌した。室温まで冷却後、混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、MgS
O
4上で乾燥させた。EtOAcを回転式の蒸発下で除去し、残渣をTFA/DCM(5
mL/5mL)中に溶解し、室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAc(2×20mL
)で抽出し、MgSO
4上で乾燥させた。回転式蒸発を介した酢酸エチルの除去後、粗製
の3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン(化合物38−10)を次
のステップでさらなる精製なしで使用した。LC/MS:m/z=218[M+H]
+。
【0529】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(3−(
4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン−1−イル)ピリミジン−4−カル
ボキサミド(Cpd.No.101)の合成
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロ
ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物37−6)(243mg、1mmol)、3−
(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン(1mmol)、およびK
2CO
3(138mg、1mmol)の混合物をDMF(3mL)中に溶解し、80℃で14時
間撹拌し、次いで室温に冷却した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、Mg
SO
4上で乾燥させた。回転式蒸発を介した酢酸エチルの除去後、残渣を、溶出液として
DCM/MeOHを使用するフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、
白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミ
ノ)−2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン−1−イル)ピ
リミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.101)を得た(150mg)。
1H NMR
(CD
3OD) δ7.12 (m, 2H), 6.80 ( m, 2H), 6.42(s, 1H), 5.05 (m, 1H), 3.90-4.45(m,
5H), 1.35 (d, 3H).LC/MS:m/z=425[M+H]
+。
【実施例39】
【0530】
本発明の代表的な化合物は、上記に詳細に記載されているFLIPR(登録商標)、F
LIPR
TETRA(登録商標)および/またはナトリウムチャネル遮断活性についての
電気生理(EP)アッセイで試験した。代表的な値を表4に提示する。
【0531】
【表4】
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【0532】
これまでに本発明の開示を完全に記載してきたが、本発明の範囲またはその任意の実施
形態に影響することなく、広い範囲および相当する範囲の条件、配合物および他のパラメ
ータ内で同じことを実施できることは、当業者であれば理解されよう。
【0533】
本発明の開示の他の実施形態は、明細書の検討材料から、および本明細書に開示されて
いる本発明の実施から、当業者には明らかとなろう。明細書および実施例は、例示目的の
みであるとみなされ、本発明の真の範囲および趣旨は、以下の請求項により示されること
が意図されている。
【0534】
本明細書中に引用されたすべての特許および公開は、これら全体が参照により完全に組み込まれている。
本発明は、以下の態様を含むものである。
<1> 式I:
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ
(式中、
W1およびW2はNであり、W3はCR3であるか、または
W1およびW3はNであり、W2はCR3であるか、または
W2およびW3はNであり、W1はCR3であり、
A1は、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているシクロアルキル;
d)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
e)アラルキル;
からなる群から選択され、
Xは、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO2−
e)−(CR7aR7b)m−;
f)−NR8−;
g)−SO2NR9−;および
h)−NR9SO2−;
からなる群から選択され、
各R7aおよびR7bは、同じであるかもしくは異なることができ、
a)水素;
b)ハロ;
c)アルキル;および
d)アリール;
からなる群から選択されるか、または
各R7aおよびR7bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているシクロアルキルもしくは3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
mは、0、1、2、または3であり、
R8は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
R9は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
A2は、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル;
からなる群から選択されるか、または
A2は不在であり、
Eは、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR1R2;
からなる群から選択され、
R1は、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
R2は、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
R1およびR2は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
R3は、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;および
m)アルコキシアルキル;
からなる群から選択され、
Zは、−NR5−および−O−からなる群から選択され、
R4は、
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
c)ヒドロキシアルキル;
d)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;および
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
からなる群から選択され、
各R10a、R10b、R10c、およびR10dは、独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)場合によって置換されているアルキル;
d)アラルキル;
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
f)(ヘテロアリール)アルキル;
g)(アミノ)アルキル;
h)(アルキルアミノ)アルキル;
i)(ジアルキルアミノ)アルキル;
j)(カルボキサミド)アルキル;
k)(シアノ)アルキル;
l)アルコキシアルキル;
m)ヒドロキシアルキル;
n)ヘテロアルキル;
o)場合によって置換されているシクロアルキル;
p)場合によって置換されているアリール;
q)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
r)場合によって置換されているヘテロアリール;
からなる群から選択されるか、または
R10aおよびR10bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているシクロアルキルまたは3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
rは、1、2、または3であり、
sは、1、2、または3であり、
R11は、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR1aR2a;
からなる群から選択され、
R1aは、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
R2aは、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
R1aおよびR2aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
R12は、
a)水素;
b)場合によって置換されているアルキル;
c)(アミノ)アルキル;
d)(アルキルアミノ)アルキル;
e)(ジアルキルアミノ)アルキル;
f)(カルボキサミド)アルキル;
g)(シアノ)アルキル;
h)アルコキシアルキル;
i)ヒドロキシアルキル;および
j)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
R5は、
a)水素
b)アルキル;
c)ヒドロキシアルキル;および
d)アルキルスルホニル;
からなる群から選択されるか、または
R4およびR5は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
ただし、R4およびR5が、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する場合、R1は、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキル
からなる群から選択されることを条件とする)。
<2> R4およびR5が、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、A2が不在である場合、
Xが、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO2−
e)−(CR7aR7b)m−;
f)−SO2NR9−;および
g)−NR9SO2−
からなる群から選択される、<1>に記載の化合物。
<3> A2が、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル、
からなる群から選択される、<1>もしくは<2>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<4> 式II:
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>から<3>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ
(式中、
R6aおよびR6bは、独立して、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;
m)カルボキシ;および
n)アルコキシカルボニル
からなる群から選択される)。
<5> 式III:
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>から<4>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<6> 式IV:
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>から<4>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<7> 式V:
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>から<3>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ
(式中、
R6aおよびR6bは、独立して、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;
m)カルボキシ;および
n)アルコキシカルボニル
からなる群から選択される)。
<8> 式VI:
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<9> 式VII:
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<10> 式VIII:
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<11> 式IX:
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<12> 式XII:
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ(式中、tは1、2、3、または4であり、uは、1、2、3、または4である)。
<13> 式XIII:
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ(式中、vは、1、2、3、または4であり、wは、1、2、3、または4であり、
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
は、一重結合または二重結合を表す)。
<14> Zが−NR5−である、<1>から<13>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<15> Zが−O−である、<1>から<13>のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<16> R4が、
【化206】
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b)ヒドロキシアルキル;および
c)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;
からなる群から選択され、
R10aが、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)場合によって置換されているアルキル;
d)アラルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
k)アルコキシアルキル;および
l)ヒドロキシアルキル;
からなる群から選択され、
R10bが、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
R10aおよびR10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員のシクロアルキルを形成し、
rが1または2である、
<1>から<15>のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<17> R4およびR5が、これらが結合している窒素と一緒になって、5または6員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する、<1>から<14>のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<18> 前記場合によって置換されている5または6員のヘテロシクロが、
【化207】
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からなる群から選択される
(式中、
R13a、R13b、R13c、R13d、R13e、およびR13fは、独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)ヒドロキシアルキル;
d)カルボキシ;
e)アルコキシカルボニル;および
f)カルボキサミド;
からなる群から選択され、
Yは、O、S、およびNR14からなる群から選択され、
R14は、水素およびアルキルからなる群から選択される)、
<17>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<19> R4が、
【化208】
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であり、
R11が−NR1aR2aである、
<1>から<15>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<20> R4が、
【化209】
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であり、
R10aおよびR10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員のシクロアルキルを形成し、
R11が−NR1aR2aである、
<1>から<15>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<21> R4が、
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され、
R10が、水素およびアルキルからなる群から選択され、
R10bが、
a)水素;
b)ヒドロキシ;および
c)アルキル、
からなる群から選択される、
<1>から<15>のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<22> R4がヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)アルキルである、<1>から<15>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<23> 前記ヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)アルキルが、
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される<22>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<24> A1が、場合によって置換されているアリールおよび場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択される、<1>から<23>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<25> A1が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択される、<24>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<26> A1が、1つまたは2つの置換基を有する置換フェニルおよび1つの置換基を有する置換ピリジルからなる群から選択され、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、<25>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<27> Eが−NH2である、<1>から<26>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<28> W1およびW2がNであり、W3がCHである、<1>から<27>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<29> W1およびW3がNであり、W2がCHである、<1>から<27>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<30> W2およびW3がNであり、W1がCHである、<1>から<27>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<31> 式X:
【化212】
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を有する<9>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<32> 式XI:
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<9>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<33> W1およびW2がNであり、W3がCHであり、
A1が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが−O−であり、
R1aおよびR1bが水素である、
<31>もしくは<32>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<34> A1が、1つまたは2つの置換基を有する置換フェニルおよび1つの置換基を有する置換ピリジルからなる群から選択され、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、<33>に記載の化合物。
<35> 式XIV:
【化214】
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を有する<9>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<36> 式XV:
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
を有する<9>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<37> W1およびW2がNであり、W3がCHであり、
A1が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが−NH−である、
<35>もしくは<36>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<38> A1が、1つまたは2つの置換基を有する置換フェニルおよび1つの置換基を有する置換ピリジルからなる群から選択され、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、<37>に記載の化合物。
<39> (S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−3−ヒドロキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−カルバモイルシクロプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−カルバモイルシクロブチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−アミノ−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(3−シアノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−メチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート;
(S)−エチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキシレート;
エチル1−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロプロパンカルボキシラート;
メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルプロパノエート;
6−((3−アミノ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)(メチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(R)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((4−アミノ−4−オキソブタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(3−カルバモイルピペリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)モルホリン−3−カルボキサミド;
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)モルホリン−2−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸;
(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボン酸;
(S)−tert−ブチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボン酸;
(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキシレート;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−シアノピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−メチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート;
(S)−6−((1−カルボキシエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(((1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
6−((1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−3−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸;
6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((3−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−クロロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリミジン−4−カルボン酸アミド;
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−[4−(4−シアノ−フェノキシ)−フェニル]−ピリミジン−4−カルボン酸アミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(6−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(ピリダジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,4’−ピペリジン]−1’−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(3−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((3R,4R)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−モルホリノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−メチル5−(4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−カルバモイルピリミジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾエート;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;および
6−(((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド
からなる群から選択される<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<40> (S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;および
(S)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
からなる群から選択される<39>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<41> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
<42> 障害に罹患した哺乳動物において、ナトリウムチャネルの遮断に応答する前記障害を治療する方法であって、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む方法。
<43> TTX耐性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<42>に記載の方法。
<44> TTX感受性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療させる、<42>に記載の方法。
<45> Nav1.7ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<42>に記載の方法。
<46> 脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈を治療する、または哺乳動物の局所麻酔を提供するための方法であって、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む方法。
<47> 疼痛を治療するための、<46>に記載の方法。
<48> 疼痛の早期療法または姑息療法のための、<47>に記載の方法。
<49> 前記疼痛が、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛からなる群から選択される、<47>に記載の方法。
<50> 哺乳動物においてナトリウムチャネルをモジュレートする方法であって、<1>から<40>のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを哺乳動物に投与するステップを含む方法。
<51> Nav1.7ナトリウムチャネルがモジュレートされる、<50>に記載の方法。
<52> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグであって、前記化合物の有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む、障害に罹患した哺乳動物におけるナトリウムチャネルの遮断に応答する前記障害の治療における使用のための化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<53> TTX耐性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<52>に記載の使用のための化合物。
<54> TTX感受性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<52>に記載の使用のための化合物。
<55> Nav1.7ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<52>に記載の使用のための化合物。
<56> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグであって、前記化合物の有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈の治療における、または哺乳動物の局所麻酔を提供することにおける使用のための化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<57> 前記使用が疼痛を治療するためである、<56>に記載の使用のための化合物。
<58> 前記使用が疼痛の早期療法または姑息療法のためである、<57>に記載の使用のための化合物。
<59> 前記疼痛が、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛からなる群から選択される、<57>に記載の使用のための化合物。
<60> <1>から<40>のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグであって、少なくとも1つのそのような化合物を哺乳動物に投与するステップを含む、哺乳動物においてナトリウムチャネルをモジュレートすることにおける使用のための化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<61> Nav1.7ナトリウムチャネルがモジュレートされる、<60>に記載の使用のための化合物。
<62> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの、前記化合物の有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む障害に罹患した哺乳動物においてナトリウムチャネルの遮断に応答する前記障害の治療のための薬品の製造における使用。
<63> TTX耐性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<62>に記載の使用。
<64> TTX感受性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<62>に記載の使用。
<65> Nav1.7ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<62>に記載の使用。
<66> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの、前記化合物の有効量を投与するステップを含む、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈を治療する、または哺乳動物の局所麻酔を提供するための薬品の製造における使用。
<67> 疼痛を治療するための、<66>に記載の使用。
<68> 疼痛の早期療法または姑息療法のための、<67>に記載の使用。
<69> 前記疼痛が、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛からなる群から選択される、<67>に記載の使用。
<70> 薬品の製造における、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用。
<71> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを含む、ナトリウムイオンチャネルの遮断に応答する障害を治療するための医薬組成物。
<72> ナトリウムイオンチャネルの遮断に応答する障害の治療における使用のための、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<73> 3H、11C、または14C放射標識されている、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
<74> タンパク質上の結合部位に結合するその能力について、<1>から<40>のいずれかに記載の放射標識された化合物を用いて候補化合物をスクリーニングする方法であって、a)固定された濃度の放射標識された化合物を、溶解性のあるまたは膜結合タンパク質またはそのフラグメントに導入することによって、混合物を形成するステップと、b)候補化合物と共に混合物を滴定するステップと、c)候補化合物の前記結合部位への結合を判定するステップとを含む方法。
<75> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物の治療上有効量と、薬学的に許容される担体とを混和するステップを含む、医薬組成物を調製する方法。