(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6239689
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】給電制御システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H05B 37/02 20060101AFI20171120BHJP
【FI】
H05B37/02 A
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-102167(P2016-102167)
(22)【出願日】2016年5月23日
(65)【公開番号】特開2017-4937(P2017-4937A)
(43)【公開日】2017年1月5日
【審査請求日】2016年5月23日
(31)【優先権主張番号】201510308913.4
(32)【優先日】2015年6月7日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516151162
【氏名又は名称】中▲達▼▲電▼通股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 波
(72)【発明者】
【氏名】彭 虎
(72)【発明者】
【氏名】王 旭
【審査官】
田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第104684205(CN,A)
【文献】
国際公開第2014/009861(WO,A2)
【文献】
特表2011−519468(JP,A)
【文献】
特表2011−510475(JP,A)
【文献】
特開2015−50018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電電圧により電力を供給する制御対象機器と、
前記給電電圧を受けて、前記給電電圧の正弦波から一周期内の上半軸波形又は下半軸波形を除去することにより前記給電電圧の波形を変更して、制御信号を生成するための波形制御手段と、
前記制御信号を受信し解析して制御コマンドを出力し、前記制御コマンドに基づいて前記制御対象機器を制御するための電力検知・制御手段と、を備えることを特徴とする給電制御システム。
【請求項2】
前記制御対象機器はランプであり、前記制御コマンドは前記ランプのオン、オフ、輝度調整または色温度調整を制御するために用いられることを特徴とする請求項1に記載の給電制御システム。
【請求項3】
前記制御信号はデジタル信号、アナログ信号又は両者の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の給電制御システム。
【請求項4】
前記波形制御手段は、
前記給電電圧を受けて前記給電電圧の波形を変更するための波形変更手段と、
前記波形変更手段で変更された波形を検知して位相信号を生成するための位相回路と、
前記位相信号に基づいて前記給電電圧の波形を変更することで制御信号を生成するための第1の制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の給電制御システム。
【請求項5】
前記位相回路は、
波形が変更された給電電圧に対してそれぞれサンプリング、ゼロクロス判定を行うことで、前記位相信号を生成するサンプリング回路およびゼロクロス判定回路を備えることを特徴とする請求項4に記載の給電制御システム。
【請求項6】
前記波形変更手段は、その開閉動作によって前記給電電圧の波形を変更する半導体スイッチであることを特徴とする請求項4に記載の給電制御システム。
【請求項7】
前記半導体スイッチはMOS素子又はIGBT素子であることを特徴とする請求項6に記載の給電制御システム。
【請求項8】
前記電力検知・制御手段は、
前記制御信号の波形を受信し検出するための波形検出手段と、
検出された制御信号の波形と所定のプロトコルとを比較するための波形処理手段と、
前記比較の結果に基づいて前記制御コマンドを生成するための第2の制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の給電制御システム。
【請求項9】
前記制御信号の波形は正弦波であり、前記波形検出手段は前記正弦波を方形波に変換して前記波形処理手段に伝送することを特徴とする請求項8に記載の給電制御システム。
【請求項10】
前記所定のプロトコルは波形の時間間隔で表されることを特徴とする請求項8に記載の給電制御システム。
【請求項11】
前記制御コマンドは共通電圧信号又はPWM信号であることを特徴とする請求項1に記載の給電制御システム。
【請求項12】
給電電圧により制御対象機器に電力を供給するとともに、波形制御手段が前記給電電圧を受けて、給電電圧の正弦波から一周期内の上半軸波形又は下半軸波形を除去することにより前記給電電圧の波形を変更して、制御信号を生成するステップと、
電力検知・制御手段が前記制御信号を受信し解析して制御コマンドを出力し、前記制御コマンドに基づいて前記制御対象機器を制御するステップと、含むことを特徴とする給電制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電分野、特に給電制御システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
交流ランプ応用において、従来の調光モードとしては、サイリスタ調光、無線通信調光およびオンオフ調光の3つの方式を含む。従来の上記調光制御システムはいずれも1つの調光コントローラと1つの調光受信モジュールを備える。
【0003】
サイリスタ調光方式では、チョッパーにより電気網の実効出力電圧を変更して調光する。オンオフ調光方式では、従来の電力スイッチの切替動作により調光指令を送信する。また、無線通信調光方式では、調光コントローラに無線送信手段を追加し、ランプに無線受信手段を追加することで、伝統的な無線通信プロトコル(ZigBee、WIFI、Bluetooth(登録商標)等)にて調光機能を達成する。
【0004】
その中、サイリスタ調光方式には、ランプの輝度調整の対応可能、線変換の低コスト、およびランプの無段輝度調整可能というメリットがある。そのデメリットとしては、調光の互換性が悪く、異なる調光器の調光効果が相違し、さらに、調光中に電気網へある程度汚染をもたらすことがある。
【0005】
無線通信調光方式のメリットは、無段調光可能、ネットワーキング可能、単一ランプ制御可能を含む。そのデメリットとしては、制御が複雑で、コストが高くて、制御信号が干渉されやすい。
【0006】
オンオフ調光方式のメリットとしては、制御が簡単で、コストが安い。そのデメリットとしては、調光中に消灯現象があり、複数セットのランプの同期調光が困難である。
要するに、従来の3つの調光方式には、通常、通信距離が短く、コストが高く、調光互換性が悪いなどのデメリットがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来技術における複数の調光方式の欠点を改良するために、本発明は、
給電電圧により電力を供給する制御対象機器と、
前記給電電圧を受けて前記給電電圧の波形を変更することで、制御信号を生成するための波形制御手段と、
前記制御信号を受信し解析して制御コマンドを出力し、前記制御コマンドに基づいて前記制御対象機器を制御するための電力検知・制御手段と、を備える給電制御システムを提供する。
【0008】
好ましくは、前記制御対象機器はランプであり、前記制御コマンドは前記ランプのオン、オフ、輝度調整または色温度調整を制御するために用いられる。
【0009】
好ましくは、前記制御信号はデジタル信号、アナログ信号又は両者の組み合わせである。
【0010】
好ましくは、前記波形制御手段は、
前記給電電圧を受けて前記給電電圧の波形を変更するための波形変更手段と、
前記波形変更手段で変更された波形を検知して位相信号を生成するための位相回路と、
前記位相信号に基づいて前記給電電圧の波形を変更することで制御信号を生成するための第1の制御手段と、を備える。
【0011】
好ましくは、前記位相回路は、波形が変更された給電電圧に対してそれぞれサンプリング、ゼロクロス判定を行うことで、前記位相信号を生成するサンプリング回路およびゼロクロス判定回路を備える。
【0012】
好ましくは、前記波形変更手段は、その開閉動作によって前記給電電圧の波形を変更する半導体スイッチである。
【0013】
好ましくは、前記半導体スイッチはMOS素子又はIGBT素子である。
【0014】
好ましくは、前記電力検知・制御手段は、
前記制御信号の波形を受信し検出するための波形検出手段と、
検出された制御信号の波形と所定のプロトコルとを比較するための波形処理手段と、
前記比較結果に基づいて前記制御コマンドを生成するための第2の制御手段と、を備える。
【0015】
好ましくは、前記制御信号の波形は正弦波であり、前記波形検出手段は前記正弦波を方形波に変換して前記波形処理手段に伝送する。
【0016】
好ましくは、前記所定プロトコルは波形の時間間隔で表される。
【0017】
好ましくは、前記制御コマンドは共通電圧信号又はPWM信号である。
【0018】
本発明は、さらに、
給電電圧が制御対象機器に電力を供給するとともに、波形制御手段が前記給電電圧を受けて前記給電電圧の波形を変更することで、制御信号を生成するステップと、
電力検知・制御手段が前記制御信号を受信し解析して制御コマンドを出力し、前記制御コマンドに基づいて前記制御対象機器を制御するステップと、含む給電制御方法を提供する。
【0019】
本発明の給電制御システムは、制御対象機器、波形制御手段および電力検知・制御手段を備え、給電電圧により制御対象機器に電力を供給するとともに、波形制御手段によって波形が変更されて制御信号が生成され、電力検知・制御手段が前記制御信号を受信し解析して制御コマンドを出力し、前記制御コマンドに基づいて前記制御対象機器を制御する。上記給電制御システムによれば、本発明は、知能調光システムとして点灯、消灯、調光および色温度調整を実現することができる給電制御方法をさらに提供する。本発明の技術案は、知能ランプシステムの遠隔制御要求を満たし、安定性を向上させ、コストを低減させ、良好な経済効果を奏し、物的消費が低下するとともに環境保護にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施例に係る給電制御システムの構成模式図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る給電制御システムにおける波形制御手段の構成模式図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る給電制御システムにおける電力検知・制御手段の構成模式図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る給電制御システムにおける波形制御手段が正弦波の一周期内の上半軸波形又は下半軸波形を除去した波形図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る給電制御システムにおける波形検出手段が、半軸波形が除去された正弦波を方形波に変換した波形図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る給電制御システムにおける異なる制御コマンドの波形図である。
【
図7】本発明の一実施例による給電制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面および具体的な実施例を併せて本発明をさらに詳しく説明する。下記の説明および特許請求の範囲によれば、本発明のメリットおよび特徴はさらに明瞭となる。説明すべきことは、図面についてともに非常に簡易な形式で非精密の比率を用い、本発明実施例の目的を易く明確に補足説明するのに過ぎない。
【0022】
図1に示すように、本発明は、
給電電圧により電力を供給する制御対象機器10と、
前記給電電圧を受けて前記給電電圧の波形を変更することで、制御信号を生成するための波形制御手段30と、
前記制御信号を受信し解析して制御コマンドを出力し、前記制御コマンドに基づいて前記制御対象機器10を制御するための電力検知・制御手段20と、を備える給電制御システムを提供する。
【0023】
本実施例では、前記波形制御手段30には給電電圧を供給するための給電モジュール100が接続される。波形制御手段30は接続電力検知・制御手段20に接続され、電力検知・制御手段20は制御対象機器10に接続される。この構造では、給電電圧波形制御手段30および電力検知・制御手段20を通過した後、前記制御対象機器10に電力を供給するとともに、給電電圧は波形制御手段30を介して波形が変更されて制御信号が生成され、電力検知・制御手段20で前記制御信号を受信し解析して制御コマンドを出力し、前記制御コマンドに基づいて制御前記制御対象機器10を制御する。
【0024】
好ましい方案では、制御対象機器10は具体的にランプであり、前記制御コマンドは前記ランプのオン、オフ、輝度調整や色温度調整を制御するために用いられる。電力検知・制御手段20と制御対象機器10とは一つの構造に統合され、制御可能ランプ構造を形成する。
図1に示すように、本実施例において上記制御可能ランプ構造が複数あり、ともに波形制御手段30に接続される。
【0025】
交流給電のランプシステムでは、給電モジュール100は通常動作電圧220Vacの正弦波を供給することができる。制御対象機器10(ランプ)がエネルギー蓄積装置を用いて電力駆動を行うことが多いため、給電電圧が一定程度の変動(例えば±20%)であっても正常に動作することができる。220Vacの正弦波が10mSの半波をロスしても機器の正常動作に影響を与えない。
【0026】
波形制御手段30は、前記給電電圧を受けて前記給電電圧の波形を変更する波形変更手段と、前記波形変更手段で変更された波形を検知して位相信号を生成する位相回路と、前記位相信号に基づいて前記給電電圧の波形を変更することで制御信号を生成する第1の制御手段と、を備える。
【0027】
好ましい波形制御手段30は、内部構造図が
図2に示すように、本実施例では、前記第1の制御手段がMCU36である。波形制御手段30(元のスイッチパネル位置)の波形変更手段は、半導体スイッチ(Qトランジスタ31)であり、Qトランジスタ31の開閉動作によって前記給電電圧の波形を変更する。好ましくは、前記Qトランジスタ31はMOS素子又はIGBT素子である。位相回路は、波形が変更された給電電圧に対してそれぞれサンプリング、ゼロクロス判定を行うことで、前記位相信号を生成するサンプリング回路およびゼロクロス判定回路を備える。具体的な方法としては、Qトランジスタ31の動作を制御することで、波形制御手段30を通過した給電電圧に対して波形変換する。波形制御手段30内の位相回路は給電電圧波形を同期に検知し、給電電圧のクロスゼロ点を捉えるとともに、MCU36はキー回路37の信号を検知し、キー回路37の処理コマンドを待つ。
【0028】
波形制御手段30は、上記Qトランジスタ31、サンプリング回路32、ゼロクロス判定回路33のほかに、前記Qトランジスタ31とMCU36の間に接続され、前記Qトランジスタ31を駆動するための駆動回路34と、前記MCU36に給電するための補助電源35と、を更に備える。
【0029】
図3に示すように、給電制御システムの電力検知・制御手段20は、前記制御信号の波形を受信し検出するための波形検出手段21と、検出された制御信号の波形と所定のプロトコルとを比較する波形処理手段22と、前記比較結果に基づいて前記制御コマンドを生成する第2の制御手段と、を備える。本実施例では、電力検知・制御手段20の第2の制御手段はMCU23であり、電力検知・制御手段20は、前記MCU23に給電するための補助電源24を更に備える。好ましくは、前記MCU23の出力した制御コマンドは共通電圧信号又はPWM信号であるが、本実施例においては0V〜10V調光制御信号又はPWM調光制御信号である。
【0030】
本実施例では、前記波形制御手段30の出力した制御信号の波形は正弦波であり、前記波形検出手段21は前記正弦波を方形波に変換し前記波形処理手段22に伝送する。具体的には、電力検知・制御手段20のコマンド処理時に、波形制御手段30のMCU36は、位相回路の信号に基づいて、給電電圧の正弦波から正弦波の一周期内(周波数50hz、周期20mS)の上半軸波形又は下半軸波形(10mS)を除去する。
図4に示すように、半軸波形が除去された正弦波は、交流給電線によってランプ側の電力検知・制御手段20まで伝送され、電力検知・制御手段20内の波形検出回路21は、正弦波の上半軸及び下半軸に対して検出を行う。波形変換されていない場合には、電力線は完全な正弦波形を伝送し、波形検出回路21が出力するものは20mSの完全な方形波である。半軸ロスの波形は波形検出回路21によって検出されると、波形検出手段21は前記半軸ロスの正弦波を方形波に変換し前記波形処理手段22に伝送し、
図5に示すように、回路から出力したものは方形波となる。同時に、この波形は、制御コマンドとして電力検知・制御手段20のMCU23に送信される。
【0031】
電力検知・制御手段20は、給電電圧をリアルタイムに検知する手段を介して、給電線路波形の変化状況を波形検出手段21の半波検出回路を通過させて方形波ロスの変化が得られて、制御信号波形を出力するとともに、検出された制御信号波形と所定のプロトコルとを波形処理手段22で比較し、給電線路における制御コマンドの内容を解析して、共通信号、例えば0〜10V(例えば0Vの場合は消灯コマンド、10Vの場合は点灯コマンドである)、又はPWM(例えばデューティ比0の場合は消灯コマンド、デューティ比100%の場合は点灯コマンドである)信号に変換することで、制御コマンドを生成するとともに、点灯、消灯、調光や色温度調整のコマンドを実行させて、点灯、消灯、調光及び色温度調整の遠隔制御を実現する。
【0032】
好ましくは、
図6に示すように、100msの時間間隔を制御コマンドとしてもよく、他の時間間隔を他の制御コマンドとしてもよく、例えば100msの時間間隔を点灯コマンドとし、200msの時間間隔を消灯コマンドとし、300msの時間間隔を調光コマンドとし、400msの時間間隔を色温度調整コマンドとする。
図6には100ms〜300msの制御コマンドのみが示される。
【0033】
本発明の通信信号はアナログ方式、デジタル方式又は両者の組み合わせであってもよい。通信信号は、時間間隔コーディング、カウントコーディング、正負半波コーディング又は三者の組み合わせであってもよい。信号伝送の方式としては、ランプの適用に限らず、電気網給電の場合、例えばインテリア家電製品の制御、室外交流給電のインテリジェントデバイス等にも適用可能である。
【0034】
本発明において信号伝送コマンドの内容は灯のオン・オフ、調光及び色温度調整の場合のみに限らない。つまり、0〜10VやPWMのコマンド情報は、0〜10V (0Vの場合は消灯コマンド、10Vの場合は点灯コマンドである)、又はPWM(例えばデューティ比0の場合は消灯コマンド、デューティ比100%の場合は点灯コマンドである)だけではなく、他の方式で調光及び色温度調整のコマンドに組み合わせてもよい。
【0035】
図7に示すように、本発明は、さらに
給電電圧により制御対象機器に電力を供給するとともに、波形制御手段が前記給電電圧を受けて前記給電電圧の波形を変更することで、制御信号を生成するステップと、 電力検知・制御手段が前記制御信号を受信し解析して制御コマンドを出力し、前記制御コマンドに基づいて前記制御対象機器を制御するステップと、含む給電制御方法を提供する。
【0036】
上記給電制御方法は本発明の給電制御システムの作業過程であり、具体的な給電制御方法の実現過程は前述した給電制御システムに対する記載に詳細な記載があるため、ここで重複して記載しない。
【0037】
本発明の給電制御システムは、公共電力を受けて給電電圧波形を変更する波形制御手段30と、波形制御手段30のコマンドを受信し、既定の通信プロトコルフォーマットに応じて、コマンドをアナログ又はデジタル信号に変換し出力する電力検知・制御手段20と、を備える知能調光システムとしてもよい。波形制御手段30によって電気網給電電圧波形を変更するとともに、電力検知・制御手段20で入力電圧波形をリアルタイムに検知する手段を用いて、給電線における制御コマンドの内容を解析して実行することで、点灯、消灯、調光及び色温度調整の遠隔制御を実現する。
【0038】
まず、この方案によれば、点灯、消灯、調光の遠隔制御コマンドを各制御対象機器(ランプ)まで伝送することができる。次に、線変換の必要がなく、スイッチの従来パネル及びランプを置き換えすればよく、エンジニアリング改良コストが大幅に低下する。新旧のランプ、調光可能及び非調光ランプについて、いずれも互換的に利用されることができ、適用範囲が広くなる。本発明の技術案は、知能ランプシステムの遠隔制御要求を満たし、安定性を向上させ、コストを低減させ、良好な経済効果を奏し、物的消費が低下するとともに環境保護にも役立つ。
【0039】
明らかに、当業者は、発明について、本発明の製品及び範囲から逸脱することなく様々な変更及び変形が可能である。このように、本発明のこれらの補正及び変形は、本発明の特許請求の範囲及びその同等の技術に属すると、本発明にもこれらの補正及び変形が含まれる意向がある。
【符号の説明】
【0040】
10 制御対象機器
23 MCU
24 補助電源
31 MCU
32 サンプリング回路
33 ゼロクロス判定回路
34 駆動回路
35 補助電源
36 MCU
37 キー回路
100 給電モジュール