(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記発光部材は前記回収部材の前記後端部に結合され、かつ前記少なくとも1つの第2の磁石は、前記回収部材の前記前端部において並列して設置された2つの磁石を備える、
請求項1に記載のシステム。
前記可撓性部材の患者の中への挿入を補助するための、前記可撓性部材を硬くするために前記可撓性部材の中へ挿入されるロッドを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【背景技術】
【0002】
時期尚早な引き出しを妨げるために、経鼻栄養チューブは、しばしば、多様なブライドリングシステム(bridling system)を使用して適切な位置に固定される。両端部が下咽頭内に配置されるまでブライドルの両端部が別々の鼻孔に挿入される、Meerの米国特許番号4,778,448によって教示されるような、先行技術のシステムは、患者内に配置することが困難であり、かつ不快感をもたらした。その後、ブライドルの各々の端部は、鉗子を使用して患者の口を通して引き出され、かつ互いに結合されてブライドルを形成する。
【0003】
この技術に対する改良は、鼻腔チューブを固定するために部材のような可撓性のチューブをブライドルとして使用する、Kirnの米国特許番号6,631,715のブラドルシステムによって教示される。可撓部材は、患者の鼻の第1の鼻孔の中へ挿入される磁力を有する端部を有し、かつ磁力を有するプローブが、患者の鼻の第2の鼻孔の中へ挿入される。可撓部材及び磁力を有するプローブの両方は、鼻中隔の後縁をちょうど超えるように挿入される。磁力を有するプローブは、可撓部材を回収し、可撓部材を鼻中隔の周りで輪状にする。一旦、可撓部材の磁力を有する端部が第2の鼻孔から引かれ、かつトリミングされると、可撓部材は、患者内に維持され、かつ例えば、鼻腔チューブを保持するためのブライドルとして働く。
【0004】
別のタイプのブライドルシステムが、Ballantyneの米国特許番号5,185,005において開示される。Ballantyneは、ブライドルを患者の後鼻中隔の周りに配置するために、2つの磁力を有する挿入具を使用する。第1の挿入具及び第2の挿入具が後鼻中隔の後ろで磁気的に結合するまで、ブライドルが取り付けられた第1の挿入具が患者の第1の鼻孔の中へ挿入され、かつ第2の挿入具が患者の第2の鼻孔の中へ挿入される。一旦、結合されると、第1の挿入具は第1の鼻孔から除去され、ブライドルを第2の挿入具に結合させる。その後、第2の挿入具は、第2の鼻孔から除去され、そのことは、ブライドルを第1の鼻孔から後鼻中隔の周りに引き、かつ第2の鼻孔から引き出す。
【0005】
その開示内容の全体が本明細書において参照されることによって組み込まれる、本出願人であるWilliamsの先の特許、米国特許番号7,534,228において、出願人は、可撓部材の一端部に取り付けられた磁石を有する可撓部材、及び可撓部材に取り付けられた臍テープ(umbilical tape)を使用する装置を開示する。可撓部材は、挿入具を使用して第1の鼻孔の中へ挿入され、挿入具は、可撓部材を鼻腔の中へ挿入するために十分な程度に硬くする。磁力を有する端部を有する回収具は、第2の鼻孔の中へ挿入され、かつ可撓部材の磁石と結合する。一旦、回収具と可撓部材とが患者の後鼻中隔の後ろで磁気的に結合されると、回収具は第2の鼻孔から引き出され、かつ可撓部材は鋤骨の周りに追随し、かつ第2の鼻孔から出て、可撓部材に付随する臍テープを引く。可撓部材は、第2の鼻孔から完全に引き出されて、臍テープを鋤骨の後ろの位置に残す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】アセンブリングされた形態における本発明の第1の例示的なブライドル設置システムの斜視図である。
【
図2】発光部材を組み込んだ回収部材の斜視図である。
【
図5】可撓部材の第1の端部の中へ挿入される磁石の斜視図である。
【
図6】テープ部分を可撓部材の中へ通すために使用されるガイドの斜視図である。
【
図7】可撓部材の中へ挿入されたガイドを示す斜視図であり、テープ部分はガイドの第1の端部に取り外し可能に結合されている。
【
図8】テープ部分を可撓部材の中へ通しているガイドを示す斜視図である。
【
図9】可撓部材を通されたテープ部分を示す斜視図である。
【
図10】可撓部材の端部内に設置された磁石を有する可撓部材を通されたテープ部分を示す斜視図である。
【
図11】例示的な発光部材を示す、可撓部材に結合された回収部材の部分断面図である。
【
図12】代替的な例示的発光部材を示す、可撓部材に結合された回収部材の部分断面図である。
【
図13】患者の鼻孔の中に挿入された可撓部材及び回収部材を示す斜視図である。
【
図15】可撓部材が除去された後の患者の鋤骨の後ろに設置されたテープ部分、患者内に設置された鼻腔チューブ、及びテープを固定するために取り付けられたクリップの留め具を示す斜視図である。
【
図16】患者内における配置の後、並びにテープ部分及び鼻腔チューブをクリップに固定した後の、テープ部分の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ブライドルを患者の鼻腔内に設置する従来の方法において、患者の後鼻中隔内で第1のプローブを第2のプローブと磁気的に結合した時を決定するために、フィードバックが使用されてきた。そのようなフィードバックは、振動及び/又は騒音の態様であった。例えば、磁石は互いに「カチッと」噛み合い、かつこれはブライドルを設置している医師によって聞かれ得る。しかしながら、幾つかの場合において、周囲の騒音レベルが高い可能性があり、磁石が係合する時の「カチッ」を医師が聞くことを困難にする。例示的なシステムは、磁石が互いに接触する時に生じる、発光部材からの光信号を組み込み、それによって有効なフィードバックを設置者に提供する。発光する要素は、2つの磁石が係合した時に医師によって見られ得るように、プローブの1つの端部に位置決めされ得る。医師が光信号を見る場合に、医師は、磁石が結合し、かつその後、ブライドルを設置するために後鼻中隔を通してブライドルを引くことができることを保証され得る。
【0009】
それに加えて、臍テープの無菌状態が最近のブライドル設置に関連して疑問視されてきた。本明細書において議論される例示的なブライドルシステムは、臍テープ内の構成物質及び/又は抗菌剤、同様に、抗生物質、抗菌剤、及び/又は静菌性化合物を有する高分子担体を組み込むことができる。臍テープは、濡れた時に滑り易くする親水性被膜で被覆され得る。親水性被膜は、鼻を通して臍テープを引くことをより容易にする。現在、潤滑ゼリーが、臍テープ及びシステムの様々な部品に適用されている。親水性被膜は、また、望ましければ、システムの他の構成要素に適用されることができる。親水性皮膜の使用は、潤滑ゼリーを使用する必要性を避けることができ、更に、利便性と共に無菌性を改良する助けとなることができる。任意の既知の親水性被膜が、使用され得る。臍テープがブライドルと関連して議論される一方で、他のタイプの部材が鼻の中に留まるように使用され得る。
【0010】
今度は図面を参照すると、例示的な発光ブライドルシステムが描かれている。
図1は、その最終アセンブリング状態にあるブライドルカテーテル10の第1の実施形態を示している。ブライドルカテーテル10は、可撓部材12、磁石14、テープ部分16、及びロッド18を含む。
図2は、患者の鼻孔内にある間に、可撓部材12を回収するために使用される回収部材20を示している。回収部材20は、磁石を有する第1の端部22、及び複数の表示マーク24を含む。表示マーク24は、回収部材20の挿入の深さを測定するために使用され得る。
【0011】
回収部材20は、回収部材20が患者の鼻孔の中へ深く入りすぎることを防ぐ助けとなる、円錐形状の又は拡大された部分56を含む。発光部材38は、拡大部分56の後端部39に結合される。拡大された部分56は、望ましい任意の形を有し得、かつ必ずしも拡大される必要はない。
【0012】
図3から
図5において、
図1のブライドルカテーテルの構成要素が描かれている。可撓部材12は、第1の端部32及び第2の端部34を有する中空で可撓性のチューブ30を含む。可撓部材12は、当該技術分野で一般に知られており、かつ音響工学的な判断で選ばれた任意のタイプの可撓部材で作られることができる。チューブは、必ずしも中空である必要はない。示された実施例において、可撓部材12はシリコンから作られる。可撓部材12は、患者の鼻孔の中に挿入された際に、可撓部材12の深さを測定する、複数の表示マーク36を含み得る。
図4において示されるテープ部分16は、第1の端部26及び第2の端部28を含む。テープ部分16は、テープではない他の構成を有し得るが、臍テープなどの、当該技術分野で一般に知られている、患者の中へ挿入されるために適切な任意の紐状の材料であり得る。磁石14は、強力なレアアースタイプの磁石であり、かつ既知のやり方において可撓部材12の第1の端部32内に固定される。例えば、磁石14は、可撓部材12の壁によって磁石上にかけられている圧力により閉じ込められるように、可撓部材の開いた端部の中へ挿入されることができる。磁石14は、代替的に、磁石14が可撓部材から除去されることができない限り、別のやり方において可撓部材に取り付けられ得る。
【0013】
図6から
図13を参照すると、テープ部分16を有する可撓部材12のアセンブリングが描かれている。
図6は、第1の端部42及び第2の端部44を有するワイヤー41の形態におけるガイド40を示している。第1の端部42は、テープ部分16の第1の端部26をガイド40に取り付ける取付手段46を有する。取付手段46は、可撓部材12の中空の内部を通してテープ16を引くために使用される。ハンドル又はノブがワイヤー41の第2の端部44に取り付けられ、かつアセンブリング工程の間にガイド40を握るために使用される。
【0014】
図7において示されるように、ガイドの第1の端部42は、ガイド40の第1の端部42が可撓部材12の第2の端部34を超えて延伸するまで、可撓部材12の第1の端部32の中へ挿入される。その後、
図8に示されるように、テープ部分16の第1の端部26は、ガイド40の第1の端部42において取付手段46に取り付けられ、かつ可撓部材12を通される。その後、
図9に示されるように、ガイド40は、テープ部分16の第1の端部26から取り外され、テープ部分16の少しの部分が、可撓部材12の第1の端部32を通り過ぎて延伸するように残される。その後、磁石48a、48bが、可撓部材の端部の中へ設置される。磁石48a、48bと可撓部材のチューブとの間の密着のために、テープ16の端部26は可撓部材内に閉じ込められる。任意のはみ出したテープ16は、望ましければトリミングされ得る。可撓部材12の第1の端部32内に設置された磁石48a、48bを有する可撓部材12が、
図10において描かれている。
【0015】
図2との関連で上述されたように、例示的なブライドルシステムは発光部材38を含み、その構成の実施例が
図11において示されている。発光部材38は、回収部材20内か又は可撓部材12内のいずれかにおいて設置され得る。本明細書において描かれる実施例は、発光部材38を含み、それはLEDライト38であり得、回収部材20の第2の端部すなわち後端部39内に設置される。回収部材20の端部39内にLED38を設置することによって、LED38は、ブライドルの設置の間に鼻腔を通して引かれる必要がなく、そのことは、望ましければ、より大きなLED38が使用されることを可能にする。
図11は、回収部材20の前端部内に設置された2つの磁石48a、48bを描いている。磁石48a、48bは、分割壁50によって又は任意の既知のやり方において、互いから分離されている。例えば、磁石48a、48bは、各々、それらが回収部材20の端部内に設置された場合に、互いに接触することができないように外側の高分子被膜を用いて被覆され得る。各々の磁石48a、48bは、回収部材20の内側に位置決めされたワイヤー52に結合されている。回収部材20のワイヤー52、発光部材38、及び磁石48a、48b、並びに可撓部材12の磁石14は、共に、通常は開いているスイッチを有する(図示せぬ)電子回路を形成する。
図11において示されるように、回収部材20の2つの磁石48a、48bが可撓部材12の磁石14と接触する場合に、磁石48a、48b、14は、回路のスイッチを閉じるように働き、かつ発光部材38がライトアップして、磁石48a、48b、14が互いに結合し、かつ臍テープの設置が完了できたことを設置者に表示する。磁気スイッチは、LEDの発光部材38を起動するために使用され得る。当業者によって知られているように、他のタイプのスイッチが使用され得る。回路の完成を可能にする任意のタイプの装置が使用され得る。
【0016】
磁石48a、48b、14は、磁石が設置プロセスの間に結合したままであることを可能にするのに十分な強度を有する任意の既知のタイプの磁石であり得る。代替的に、金属製の部材と結合する磁石が使用され得る。例えば、磁石48a、48bは、磁石14の代わりに磁力を有する部材14と結合し得る。
【0017】
LEDライト38は上述された。当業者によって知られているように、他のタイプのライトが代替的に使用され得る。蓄電池54が、LEDライト38に電力供給するために回収部材20の端部の内側で使用され得る。磁石48a、48b、14は、任意の既知のやり方において、可撓部材12及び回収部材20の端部に取り付けられ得る。現在、描かれている実施例において、磁石48a、48bは、回収部材20を形成する中空のチューブの端部の中へフィットされるが、任意の既知のやり方で取り付けられてもよい。代替的に、LEDライト38が類似のやり方で可撓部材12内に設置されることができ、その後、LEDライト38は、一旦、回収部材20及び可撓部材12の磁石48a、48b、14が結合したことを表示するように発光すると、鼻腔を通して引かれ得、又は引かれる前に切り離され得る。
【0018】
図12は、LEDライト38が回収部材20の挿入端部58内に設置される代替的な実施例を描いている。この実施例において、LEDライト38は、電子回路のスイッチを閉じるために磁石48a、48bが可撓部材の磁石14と接触する場合に、発光する。LEDライト38は、患者の皮膚を通して、又は患者の喉内で見ることができる。LEDライト38は、この例において、鼻腔の中へ容易に挿入されることができるように、十分に小さい。それに加えて、LEDライト38は、患者の不快感又は損傷の原因とならないように十分に温度が低いままでなければならない。描かれている実施例において、LEDライト38は、2つの磁石48a、48bに隣接して回収部材20の端部58内に包含される。2つの磁石48a、48bは、ワイヤー52を介してLEDライト38に結合され、かつ蓄電池54は回収部材20内に設置されるように示されている。各々の構成要素のサイズは、鼻腔の中へ設置されるために適切である必要がある。LEDライト以外の他のタイプのライトが、使用されてもよい。任意の既知の回路が、LEDライトを発光させるために使用されてもよい。任意のタイプのスイッチが使用されてもよい。2つの磁石が必要とされない例、及び単一の磁石が使用され得る例が存在し得、かつクレームされた実施例は任意のそのような例を包含する。
【0019】
ブライドルカテーテルは、任意の既知のやり方において設置され得る。
図13から
図16は、ブライドルカテーテル10を患者の中に配置するための設置プロセスを描いている。可撓部材12の第1の端部32は、患者の第1の鼻孔の中へ挿入され、かつ強化ロッド18を使用して後部鼻咽頭へと下方に引き伸ばされる。強化ロッドは、最初は、可撓部材12の中へ十分に挿入され得るが、可撓部材12の端部32がわずかに湾曲することを可能にするために、可撓部材12が後部鼻咽頭に入る際にわずかに引き戻され得る。回収部材20の磁力を有する遠位端部22は、第2の鼻孔の中へ挿入され、かつまた、後部鼻咽頭へと下方に引き伸ばされる。回収部材20が後部鼻咽頭に到達すると、磁力を有する遠位端部22は、可撓部材12の第1の端部32内に配置された磁石14を引き付け、磁力を有する端部同士が互いに接続する又はカチッと留まることをもたらす。
図14において示されるように、磁力を有する端部同士が接続すると、回収部材20のLED38が発光する。これは、磁石が互いに結合し、かつ設置がはかどっていることを医師に合図する。その後、ロッド18は、可撓部材12から除去され、かつ回収部材20は、第2の鼻孔から引き出され、それによって、可撓部材12が、患者の鼻を通して引かれ、かつテープ部分16のみが患者内に残るまで第2の鼻孔から引き出される。その後、可撓部材12は、テープ部分16から切り離され、テープ部分16は、鋤骨102の周りに輪を形成するように患者の両方の鼻孔を通した状態で残される。
【0020】
回収部材20及び可撓部材12が第2の鼻孔から除去された後に、テープ16のみが鋤骨の後ろに設置された状態で残され、鼻腔チューブ100が設置され得る。その後、テープ部分16及び鼻腔チューブ100の両方の端部は、
図15及び
図16に示されるように、クリップ80を用いて互いに留められ得る。クリップ80は、閉じられ、かつ一緒に留められ得る。望ましければ、テープ部分16の端部は、付加的な安全性のために結ばれ得る。任意のタイプのクリップが、臍テープの両端部を互いに結合するために使用され得る。クリップ80は、例示的な目的のみにおいて示されている。代替的に、クリップは必要とされず、かつ臍テープ16は、クリップなしに互いに結ばれ得、又は直接的に別の装置に結合され得る。
【0021】
回収部材20が、要素22及び24のみを含むように
図2において示されている一方で、回収部材は、また、要素14、36、及び第2のロッド18を含む第2の可撓部材12の形態をとり得ることが考慮されることは、注意されるべきである。この実施形態において、回収部材は、より高い可撓性を有し得、小児科の用途において殊に有利であり得る。
【0022】
発光ブライドル設置システムは、可撓部材及び回収部材を含む。可撓部材は、前端部及び後端部を有する。少なくとも第1の磁石が、可撓部材の前端部に結合される。回収部材は、前端部及び後端部を有する。少なくとも1つの第2の磁石が、回収部材の前端部に結合される。発光部材は、可撓部材の前端部若しくは後端部のうちの少なくとも1つに結合され、又は回収部材の前端部若しくは後端部に結合される。発光部材は、少なくとも1つの第1又は第2の磁石のうちの1つ、及び第1の磁石が第2の磁石と接触する場合に発光部材が発光することを可能にするスイッチを有する電子回路に結合される。
【0023】
システムは、また、可撓部材にしっかりと結合されたテープ部分を含み得る。可撓部材は、抗生物質の、静菌性の、若しくは抗菌性の被覆、親水性の被覆、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0024】
発光部材は、LEDライトであり得、かつ蓄電池を更に備え得る。発光部材は、回収部材の後端部に結合され得る。少なくとも1つの第2の磁石は、回収部材の前端部において並列して設置される2つの磁石を備え得る。2つの磁石は、それらが互いに接触しないように互いから分離される。
【0025】
システムは、可撓部材の患者の中への挿入の助けとなるために、可撓部材を硬くするために可撓部材の中へ挿入されるロッドを含み得る。
【0026】
代替的な例示的発光設置システムは、その端部に結合された少なくとも1つの第1の磁石を有する第1のプローブ、及びその端部に結合された少なくとも1つの第2の磁石を有する第2のプローブを含む。発光部材は、第1及び第2のプローブのうちの1つに結合される。スイッチを有する電子回路は、発光部材に結合され、かつ少なくとも1つの第1の磁石又は少なくとも1つの第2の磁石に結合される。少なくとも1つの第1の磁石が、互いに結合するために、少なくとも1つの第2の磁石と接触すると、電子回路のスイッチは閉じられ、発光部材は発光する。
【0027】
システムは、また、患者の鼻腔内での設置のために、第1又は第2のプローブのうちの1つと結合される可撓部分を含み得る。発光部材はLEDランプであってもよい。少なくとも1つの第2の磁石は、第2のプローブの前端部において非接触な関係で並列して設置される2つの磁石を備え得る。発光部材は、第2のプローブの後端部において第2のプローブに結合され得、ワイヤーが2つの磁石から発光部材に延伸する。
【0028】
第1のプローブは、可撓性を有し得、かつその端部に結合された1つの磁石を有し得る。第2のプローブは、実質的に硬直したものであり得、かつその端部に結合された2つの磁石を有し得る。2つの磁石は、それらが通常は接触しないように互いに関して位置決めされ得る。発光部材は、2つの磁石が設置された第2のプローブの端部と反対側の第2のプローブの端部に結合され得る。発光部材は、2つの磁石が位置決めされる第2のプローブの端部において第2のプローブに結合され得る。
【0029】
患者の鼻腔の中へブライドルカテーテルを配置する方法は、可撓部材及び回収部材を提供することを含む。可撓部材は第1の端部及び第2の端部を有し、磁石が可撓部材の第1の端部に結合される。回収部材は、磁力を有する第1の端部、及び第1の端部が可撓部材の磁石と結合する場合に発光するように、磁力を有する第1の端部に作動可能に結合された発光部材を有する、第2の端部を有する。方法は、また、可撓部材の第1の端部を、患者の第1の鼻孔の中へ、かつ後部鼻咽頭の中へ挿入すること、及び回収部材の第1の端部を、患者の第2の鼻孔の中へ、かつ後部鼻咽頭の中へ、可撓部材の第1の端部が回収部材の第1の端部に磁気的に接続されたことを表示するために発光部材が発光するまで挿入することを含む。方法は、また、回収部材、及び可撓部材の少なくとも一部分を、第2の鼻孔から引き出し、かつ可撓部材の一部分が鼻腔内に残るように可撓部材を切断することを含む。
【0030】
可撓部材は、第1の部分及び第2の部分を含み得、第2の部分は可撓部材の第2の端部におけるテープ部分である。方法は、また、テープ部分が鼻腔内に位置決めされるまで可撓部材の第1の部分の全体を第2の鼻孔から引き、かつテープ部分のみが鼻腔内に残るように第1の部分をテープ部分から切断することを含み得る。
【0031】
方法は、また、可撓部材を鼻孔及び後部鼻咽頭の中へ設置するために、可撓部材の中へ挿入されるロッドの使用を含む。発光部材が発光した場合に、ロッドは可撓部材から除去される。それに加えて、可撓部材の両端部は互いに固定され得る。可撓部材は、また、別の装置に結合され得る。
【0032】
本明細書において提供される実施例は、経鼻カテーテルの設置に向けられている。本明細書において説明された実施例は、第1の部材が第2の部材と接触する他の状況に等しく適用され、気道、胃腸管、胃袋などの他の領域において、又は例えば、他の領域への適用性の中でカテーテル縫合送達(catheter suture delivery)に対して、使用することができることは、容易に理解されるだろう。代替的に、本明細書において説明された実施例は、LEDライトが磁力を有さない表面との接触に際して発光する実例において使用され得る。
【0033】
他のタイプのブライドルシステムは、また、設置者に対して肯定的なフィードバックを提供するために、本明細書で説明された発光部材を使用してもよい。例えば、磁石を使用する任意の従来のブライドルシステムは、磁石が互いに係合して回路が閉じられた時に光を発するように、発光部材を含むことができる。これらの他のブライドルシステムは、同様に、例示的な発光ブライドルシステムとして本明細書に含まれ、かつ上述のブライドルシステムと同じ利益を発光部材から得ることができるだろう。
【0034】
前に議論されたように、例示的なブライドルシステムは、また、鼻腔内でのブライドルの使用を長くし得る抗生物質又は他の被覆を組み込み得る。そのような抗生物質又は他の被覆は、鼻腔内にテープを設置するのに先立って臍テープに適用される。そのようなタイプは、他の既知の化合物の中で、抗生物質の化合物、静菌性の化合物、抗菌性の化合物、又はそれらの組み合わせを含む。
【0035】
「実質的に」という用語は、本明細書で使用される場合に、概算的な用語である。
【0036】
様々な特徴が上で提示された一方で、特徴は単独で、又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用され得ることが理解されるべきである。更に、特許請求の範囲に含まれる変形例及び修正例が当業者によって発想され得ることは、理解されるべきである。本明細書において説明された実施例は例示的なものである。本開示は、特許請求の範囲において再び挙げられる要素に同様に対応する代替的な要素を有する代替的なデザインを、当業者が作成し、かつ使用することを可能にし得る。それ故、企図される範囲は、特許請求の範囲の文言とは異ならない、又は特許請求の範囲の文言から非実質的に異なる他の実施例を含み得る。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲内の説明にしたがって定義される。