(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
運転者の運転により出力される1次燃焼空気量、2次燃焼空気量、火格子移動速度、温度、排出ガス量、スチーム量を含む焼却施設の運営値を感知する焼却施設運転センサー(10)により感知されて、総合運転制御プログラム(MMI)を通じて提供される運転者の運転による運営値(c)、熱精算及び設計プログラム(Heatbalance)を通じて算出される焼却施設の設計による設計値(a)と設計によって施工された焼却施設の運転による実測値(b)をそれぞれ所定時間を周期として保存するデータベースと;
前記データベースに保存されるデータに基づいて設計値と実測値及び運営値を抽出して運営値と設計値及び実測値を比較可能なグラフ方式と表方式を含む資料として抽出して提供するサーバーとを含み、
前記データベースは運転者の目標値を設定して保存し、前記サーバーは前記データベースを通じて設定された目標値と前記運営値とを比較して前記運営値の目標達成結果を抽出することを特徴とする熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理システム。
前記焼却施設に投入される廃棄物を撮影するカメラを含み、前記データベースは互いに異なる種類の廃棄物を焼却するための互いに異なる運転条件の運転モードが保存され、前記サーバーは運転者が前記カメラを通じて撮影される影像を確認するように影像を画面出力し、前記運転モードで画面出力された廃棄物を焼却するための運転モードを選択するように前記データベースで運転モードを抽出して提供することを特徴とする請求項1に記載の熱精算及び設計プログラムと焼却施設運転者の運転形態分析を通じる焼却施設の診断と制御及び生涯周期管理システム。
焼却炉の運転センサーを通じて所定時間を周期として感知されて、MMIを通じて提供される運転者の運転によって出力される1次燃焼空気量、2次燃焼空気量、火格子移動速度、温度、排出ガス量、スチーム量を含む焼却施設の運営値を保存し、熱精算及び設計プログラム(Heatbalance)を通じて算出される焼却施設の設計による設計値(a)と設計によって施工された焼却施設の運転による実測値(b)をそれぞれ前記運営値と同じ時間を周期として保存する第1段階と;
前記第1段階を通じて保存されるデータに基づいて設計値と実測値及び運営値を抽出して運営値と設計値及び実測値を比較可能なグラフ方式と表方式を含む資料として抽出する第2段階とを含み、
前記第1段階では、運転者の目標値を設定して保存し、前記第2段階では、前記第1段階を通じて設定された目標値と前記運営値とを比較して前記運営値の目標達成結果を抽出することを特徴とする熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理方法。
第2段階は前記焼却施設の運転センサーにより感知される値の中で運転者の操作によって発生される現在の感知値と直前の感知値とを比較して現在の感知値がその直前の感知値と相異すれば、運転者の操作と判断して運転者の操作時点を抽出することを特徴とする請求項5に記載の熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理方法。
前記第2段階は公知の二酸化炭素排出量計算プログラムを通じて前記設計値と実測値及び運営値による二酸化炭素排出量をそれぞれ算出してデータを抽出することを特徴とする請求項5に記載の熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理方法。
前記第1段階は運転者と管理者の入力値を保存し、前記第2段階は前記入力値に基づく出力値を前記データベースで検索して抽出することを特徴とする請求項5に記載の熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理方法。
前記第2段階は、設計発熱量と推定発熱量を利用して燃焼室内の必要燃焼空気量を自動に算出し、これに基づいて、2次燃焼空気送風機のメインダンパの開度を調整することを特徴とする請求項5に記載の熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理方法。
前記第2段階は、廃棄物の投入量と1次燃焼空気量の漸進的な調節によって正常運転範囲が保持されない場合、保存されたデータを利用して廃棄物の攪拌速度、廃棄物の投入量及び投入周期、1次燃焼空気量を自動に調節することを特徴とする請求項12に記載の熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理方法。
【背景技術】
【0002】
天然資源の枯渇により新・再生エネルギーに対する需要が増加されている。廃資源をエネルギー資源として回収する環境基礎施設(焼却施設及び固形燃料ボイラー:「以下、焼却施設」)の技術開発が活発に行われている。
【0003】
現在、環境基礎施設(焼却施設)の設計、施工、運営、診断に対する技術は基礎水準に過ぎず、エネルギーの回収率が非常に低調で、設備の管理が効率的に行われていなくて設備の故障及び残存価値が顕著に落ちている現実である。従って、環境基礎施設(焼却施設)の安定的で効率的な運営のために制御プログラムであるMMI(総合運転制御プログラム)で発生するビックデータ(Big data)を活用して最初設計基準との診断評価、制御及び運営データの統合管理システムに対する必要性が要求されて来た。
【0004】
一般的に、焼却施設は設計時に搬入廃棄物の3成分(水分、灰分、可燃分)と元素分析(C、H、O、N、S、Cl)を通じる発熱量と廃棄物のサイズ及び性状等を考慮して設計計算過程(Mass & Heat balance)を通して決める。
【0005】
特に、焼却施設の種類、火床(廃棄物が燃焼される面積)、燃焼室の容積及び形態を決めるためには火床負荷率(100〜450kg/m
2.hr)、容積負荷率(60,000〜250,000kcal/m
3.hr)、空気比(1.4〜2.3)の範囲を有するが、この設計因子の範囲は廃棄物の発熱量、サイズ、性状等を考慮して決め、この設計因子は技術業社たちの固有ノーハウ(knowhow)で、大部分実験定数値によって決まる。従って、焼却施設を設置した後、上記設計因子に対する診断評価及び検証が行われなくて発注先と設置業社と間のトラブル(正確な運転データ分析に対する基準の不十分)が発生されることが作今の現実である。
【0006】
また、政府の政策及び各種現実的な条件によって焼却施設の設計当時の廃棄物と違う性状と発熱量を有する廃棄物が搬入される特殊状況が発生して、設計範囲外の投入廃棄物と運転条件で現われる設計条件以外の運転状況が発生されていることが現実である。
【0007】
それにより、燃焼室の温度が設計された値より高くなったり低くなって耐火れんがと火格子及び防止施設の後段設備に対する装置の効率に深刻な影響を及ぼすことになる。また、既存に設置されている自動運転制御システム(Auto Combustion System)は廃棄物の発熱量及び性状等が均質化される条件で作動することができる運転システムで、発熱量及び廃棄物の性状が多様に変化する条件では正常な運営が不可能で、韓国に設置された自動運転システムがまともに作動していない。
【0008】
焼却施設の設計に対する具体的な事項を説明すれば、一般的な焼却施設の場合、焼却物の1次燃焼段階で発生する未燃焼ガスに含まれた不完全燃焼生成物とタール(Tar)、チャー(Char)等を燃消するために、2次燃焼空気が供給空気量全体の20−40%程度が供給されるシステムに設計される。
【0009】
一般的に、焼却施設の燃焼性能を決める因子は時間(Time)、温度(Temperature)、乱流(Turbulence)で、普通3Tと呼ばれる。焼却物の燃焼過程で発生された不完全燃焼生成物の破壊または抑制のためには所定以上温度で強い乱流による空気との混合が行われなければならないが、燃焼空気の量が減少される場合は相対的に2次燃焼空気ノズル末端のの流速が減少して、焼却施設内で不完全燃焼生成物の破壊が微弱な実情である。
【0010】
一方、実際焼却施設内の詳細的な燃焼状況は非常に不均一で、ほとんど測定が不可能であるため、熱精算(heat balance)プログラム及び焼却施設内の温度(焼却施設の出口温度、乾燥段の上部温度、後燃焼段の上部温度)測定値とボイラーの後段酸素濃度及び燃焼ガス量等を利用して全体的な燃焼状況を管理または把握することができる総合的な運転制御システムが必要である。
【0011】
特に、焼却施設の燃焼室内で発生する燃焼現象は非常に複雑で、温度だけでなく、燃焼ガスの造成とそれに含まれた未燃焼成分の発生量も相異する。ストーカ方式の場合、未燃焼形態は相対的に温度の低い段階である乾燥段(drying zone)領域や局所的に酸素が十分でない燃焼段(combustion zone)領域で主に燃焼が発生し、ロータリーキルンやロータリーキルン複合型の場合は、キルン入口と後段火格子部分で発生し、流動床式の場合、流動が不均一なサンド(sand)層で発生する。
【0012】
焼却物層を抜け出た燃焼ガスは混合效果が大きくないため、1次燃焼室(primary combustion chamber)を抜けて2次燃焼室(secondary combustion chamber)に流入されるまで温度と成分の分布はほぼ一定に保持され、この時 2次空気が注入されると、燃焼ガスの混合が増進され、燃焼されない成分の燃焼と汚染物質の破壊過程が活発に行われる。
【0013】
そこで、焼却時の燃焼ガスの評価として、1次燃焼室及び2次燃焼室の全体に対して温度と滞留時間を評価するより2次空気供給時点以後に限定して評価することをより信頼することができる。
【0014】
焼却施設を制御するための技術の一例として、総合運転制御プログラムであるMMI(Man Machine Interface)プログラムが総合制御室に設置されている。
【0015】
上記MMIは断片的な保存と制御は可能であるが、焼却施設の多様な燃焼特性を效果的に分析して制御することができる機能がなくて、運転者及び管理者がMMIに蓄積されたデータを再分析しなければならないが、そのデータ量が多すぎて(Big data)現実的にリアルタイム分析は不可能である。即ち、運転者が運転して発生される運転調節値及び運転結果に対する出力値に対する断片的な検索機能は可能であるが、多様な廃棄物の性状によって運転条件が刻々変化される特性上、焼却施設に対する完全自動運転は現実的に困難である。
【0016】
従って、既存に設置されている自動運転システム(Auto Combustion System)は上記のような問題により円滑に運営されることができないことから無用の物になっている。
【0017】
結局、このような現実を勘案して運転者が焼却施設の出口温度、炉内の酸素の濃度、排気ガス量、一酸化炭素の濃度、窒素酸化物の濃度等効率的な燃焼のための指標を総合的に判断して廃棄物の投入量、投入周期、廃棄物の撹拌速度、1次燃焼空気量、2次燃焼空気量等の調節値を直接判断することができるプログラムを設置して、運転者の効率的な焼却施設運転が可能になるように支援することがより現実的である。
【0018】
そこで、システム設備の効率的な運転のためには、運転者が判断することができる客観的な知識(運転に必要な知識、設計基準、運転マニュアル等多様な工学的知識)を提供することが何より重要であるが、既存システムには焼却施設の設計に対する詳しい内容と発生するデータをリアルタイムで分析することができる(最初設計値と実際運営値に対する性能分析等)機能が搭載されていない。
【0019】
特に、運転者による運営データは所定周期ごとに臨時保存装置(CD、USB 等)に保存されて保管されるだけであるため、今後の焼却施設の故障や運営に対する分析が必要な時、設計基準値等の統合分析のために相当時間が必要となり、分析のための別途のプログラムが開発されなければならない等の問題が発生されている。
【0020】
また、一部焼却施設ではMMI(Man Machine Interface)に保存されるデータが紛失される等体系的な管理が行われていない現実である。
【0021】
また、MMI(Man Machine Interface)では1時間単位の簡便な運転日報だけ出力しており、現場設備に対する点検は運転者の手記によって記録されているためPC等に再入力する際に、エラーや抜け落ち等が頻繁に発生する等客観的で普遍的なデータとしての活用に限界が発生している。
【0022】
特に、焼却施設は高価のプラント施設で、最初の設計時から運営、廃棄までは約20〜40年の生涯周期(Plant Life cycle Management)を有する設備で、運転者による運営が何よりも重要な施設である。
【0023】
しかしながら、現実は運転者は焼却プラントに対する設計概念が曖昧で、また専門知識が不足で、交代勤務による専門教育の機会さえ喪失されて、設備の効率的な運営に阻害要因になっている実情である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1に示すように、本発明による熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理システムは、焼却施設の稼動時、現場及び制御室で運転者の運転値により測定される自動センサー(「以下、焼却炉運転センサー」という)10によって感知されて、MMI(Man Machine Interface)に保存された運営値、焼却施設の最初設計時に獲得した設計値及び実際稼動により獲得した実測値等を保存するデータベースDBと、上記データベースに保存されるデータに基づいて焼却施設の熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる診断と制御を通じる設備生涯周期管理システムのための資料を生成するサーバー20とで構成される。
【0036】
付加的に、本発明は焼却施設の診断と制御を通じる設備生涯周期管理システムのための資料を生成し、同時に多様な廃棄物の性状及び発熱量による焼却施設の運転条件が設計基準値と異なる場合が多くて、これを適合する運転条件で運転、制御するために、焼却施設の投入口(投入ホッパー)に廃棄物の種類及び性状を連続的に撮影するカメラが適用される。上記カメラは廃棄物の投入口に設置されて投入される廃棄物をリアルタイムで撮影し、運転室(遠隔の統制室も可能)のディスプレーと連結されて運転者に廃棄物を肉眼で確認することができる影像を提供する。本発明はMMIに蓄積される運転者の運転データを分析した後、分析された結果値と撮影された廃棄物の種類及び性状を比較して廃棄物の形態(発熱量、大きさ、種類)別に分類して運転マニュアルとして分類する。また、運転マニュアルとして分類された運転モードを予め保存して運転者が既に投入した廃棄物と変更された廃棄物が投入される場合に、これに適する運転モードを選択することができるようにする。これに対しては以下で具体的に説明する。
【0037】
設計値aは最初焼却施設の設計値を基準として熱精算及び設計プログラムによって算出される値で、実測値bは廃棄物をサンプリング(試料採取)して発熱量と三成分(水分、可燃分、灰分)を測定分析した値(実際稼動の時、投入廃棄物は設計時に適用された廃棄物の発熱量及び性状(三成分:水分、可燃分、灰分)と異なり、高いか低いため、設計値と相異する)で、運営値cは運転者の実際運転によって検出される結果値である。
【0038】
実測値bは焼却施設の現場条件を勘案して多様な方法で測定(月別、分期別測定または年間測定)されることができる。また、運営値cはMMIに保存される運転者の運転データ及び焼却施設の各種センサー測定値を利用する。ただ、運営値cはMMIに保存される1分単位のデータDBを活用し、設計値aは最初設計した設計業社のデータを利用し、実測値bは測定された廃棄物の分析値を利用して最初設計した設計業社の設計値を利用して熱精算及び設計プログラムで計算して活用する。
【0039】
設計に合わせて焼却施設を施工して運転するとしても実測値は設計値と異なる値を見せる(廃棄物の政策変化及び廃棄物排出業者の分離収去不足等の外部要因により)のが一般的である。従って、焼却施設の運転効率化及び設備の残存価値を高めるためには、設備の生涯周期管理が必要であり、そのためには設計値と実測値を一緒に運営値の比較群として用いることが好ましい。
【0040】
それは、最初焼却施設の設計者の設計意図が確実に実現されたかを明確に判断し、また設計者の意図どおり実現されていなければ、その原因が施工に対する部分がエラーであるかそれとも運転者の運転に対する部分がエラーであるか、それとも投入廃棄物の種類と性状及び発熱量が設計値と異なるかを分析して、その分析された原因を焼却施設の補修及び設計時に反映することができるフィードバック(FeedBack)システムが確立されるからである。
【0041】
運営値は焼却施設の運転センサー10によって感知されて、MMIを通じてデータベースに保存される。ここで、焼却施設の運転センサー10とMMIは従来の焼却施設に既に備えられているものを活用する。しかし、新規焼却施設の場合、本発明に適する焼却施設の運転センサー10を最初MMIプログラムの設計時から適用して構成する。
【0042】
焼却炉の運転センサー10は焼却炉の運転に必要なデータと運転により発生されるデータを検出する。
【0043】
焼却炉の運転に必要なデータは廃棄物の投入量、廃棄物の投入周期、撹拌速度(火格子、キルン、流動床等)1次燃焼空気量と2次燃焼空気量等があり、運転により発生されるデータは焼却炉及び防止施設の温度((各種温度:入口温度、出口温度等))、排気ガス量、環境汚染物質(SOx、NOx、HCl、CO、DUST、O
2)及び各種設備計測値等があり、上記焼却炉の運転センサー前述したデータを検出する。
【0044】
上記焼却炉の運転センサーは前述したデータ以外に焼却炉の運転のために必要なすべてのデータをセンシングする。
【0045】
上記焼却炉の運転センサーにより検出されたデータは本発明で必要とする実際運営値を用いる。
【0046】
本発明では、焼却施設の運転センサー10を新たに設置して適用しないで、既存の焼却施設に備えられたものを利用することができる。即ち、既存の焼却施設の運転のために提供されるMMIに保存される値を利用する。
【0047】
本発明は焼却炉の効率的な運転のために設計値a(焼却施設の最初設計時の設計値)、実測値b(焼却施設の設置後に変更される廃棄物の発熱量及び性状)及び運転者の運営値c(運転者が実際運転した値)を必要とし、これらデータのリアルタイム比較分析のためにデータベースが構築される。上記データベースに保存されたデータa、b、cは数値、グラフ等多様な形態に出力されて、管理者及びコンサルタントはこのデータシートだけ見ても運転者の運転による焼却施設の性能を判断することができ、運転者は自分が運転した運営値と他の運転者が運転した運営値を比較分析して見ることができ、また専門的な部分は専門コンサルタントと遠隔(web上で構成)で1:1相談が可能なシステムで構成される。
【0048】
データベースは、管理者及び専門コンサルタントによって入力される設計値と実測値が予め保存(MMIに1分単位に保存される値を利用)され、運転者による運営値が設計値及び実測値と一緒に1時間単位で自動的に分析される。
【0049】
データベースに保存されるデータは廃棄物の投入量、廃棄物の撹拌速度(火格子、キルン回転路、流動床)、1次送風機開度率、2次送風機開度率の調節値による焼却炉の出口温度(1次、2次)、1次燃焼空気量(流速含む)、2次燃焼空気量(流速含む)、総燃焼空気量、総排出ガス量、スチーム発生量、汚染物質((窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SOx)、塩化水素(HCl)、埃(DUST)等)及び各種現場設備の稼動状態(バルブの開度率、圧力、潤滑油レベル、稼動状態等)等全てのデータが日別、所定時間(最小単位1分)別等に区分されて自動に保存される。
【0050】
本発明は前述したデータに基づいて運転者の運転形態と習慣等を確認することができ、焼却炉の効率的な運営が可能になるように次のようなプログラムが構成される。
【0051】
本発明は熱精算(heat balance)及び設計プログラムと運転者の運転形態分析資料を活用して焼却施設での廃資源エネルギー回収効率増大と安定的な運営及び設備の生涯周期管理(PLM)のためのシステムで、焼却施設の最初設計値aと焼却施設の運転で発生される廃棄物の性状及び発熱量を測定した実測値b及び実際運転者が運転する運転調節値と運転結果値である出力値を意味する運営値cのデータa、b、cを焼却施設制御プログラムであるMMI(Man Machine Interface)に1分単位で保存される。この保存されたデータの量が膨大で、別途の分析プログラムがなければリアルタイム分析が難しく、現場設備の故障及び運営上の問題が発生時に原因分析のために運転者の運転値(廃棄物の投入量、燃焼空気量、攪拌速度、器機運転状態等)と運転出力値(温度、圧力、排気ガス量、汚染物質等)を比較するのに専門的な知識が不足な運転者は現実的に分析が難しく、工学を専攻した管理者も最初設計者の意図や蓄積されたデータを総合的に分析しにくくて、断片的な分析だけで問題の原因を把握するのが一般的な運営形態であった。特に、分析された結果を運転者と管理者が共有することができるシステムも不足して、設備故障に対する繰り返し的な間違いが繰り返される現象も発生し、一日約3〜4回各種現場設備点検(温度、圧力、振動、騷音等器機運転状態)の場合にも現況版手記で記録したためデータの連続性が不足し、統合的な管理が難しかったが、本発明ではデータベースに設置された熱精算プログラム及び焼却施設設計プログラムと運転者の運転形態分析プログラムを利用してリアルタイムで比較分析と報告書(REPORT)を作成して出力が可能であり、また、現場設備には電子タグ(NFC)を付着して近距離無線通信技術を活用して現場で運転者が携帯用端末機に現場設備の点検状態を入力すれば入力されたデータが自動に分類及び管理することができる統合データ管理及び自動運転制御が可能である。
【0052】
本発明の図面において用いられた数値は焼却施設の設計及び運転において一般的に用いられるモデルを基準として示したもので、特定に限定して用いられた値ではないが、一般的な焼却施設のモデルを基準として最初設計値を基準として実際測定された実測値と運転値を適用して示したものでデータに特別な意味を付与したのではない。
【0053】
本発明のサーバー(コントローラー)20は、焼却施設の運転制御システム(MMIを含む)30、総5章で構成された焼却施設の診断及び運営効率化プログラム(PLMを含む)40、焼却施設の遠隔運転診断システム50、焼却施設の運転分析データのフィードバックを通じる運転制御システム60の4種類で構成される。
【0054】
システムの作動原理は焼却施設の運営時に1分おきに発生する運転者の運転調節値と焼却炉の運転出力値が運転制御システム30の制御プログラムであるMMI(Man Machine Interface)に自動に保存されると、このデータが焼却施設の診断及び運営効率化プログラム(40)の統合データベースに自動に保存(ファイル送信プロトコル:FTP)され、保存されたデータに基づいて運転と制御と診断及び評価をし、近距離無線通信を通じる設備生涯周期(LCC)管理プログラムで、特に、ウェブ(Web)を基盤として運転者と1:1遠隔相談が可能な焼却施設の統合管理システムに関する。
【0055】
図2で示すように、ここで第1章は焼却施設の最初設計値と変わる廃棄物の発熱量を測定し、測定された実測値を公知の熱精算(heat balance)プログラムを利用して焼却施設の熱収支と物質収支を利用した工程設計及び容量性能分析プログラム(31)である。
【0056】
第2章は焼却施設の制御プログラムであるMMI(Man Machine Interface)に1分単位で保存されるデータ(設計値、実測値、実際運転する運営値)をファイル送信プロトコル(FTP)システムで構成して、性能評価及びリアルタイムで診断及び評価を自動に分析するプログラム32である。第3章は2次燃焼空気量及び自動流速調節システムを設置して、第1章及び第2章で蓄積されて分析されたデータを活用して運転者が自動的に運転可能に焼却施設の運転調節値(1、2燃焼空気量、攪拌速度等)を自動的に制御する自動制御プログラム33である。第4章は現場設備に電子タグ(NFC)を付着して近距離無線通信網を活用した自動設備生涯周期(PLM)履歴管理プログラム34である。第5章は生涯周期(PLM)分析を通じる経済性分析及び二酸化炭素管理プログラム35である。
【0057】
上記第1章〜第5章のプログラムはそれぞれ独立した分析及び診断機能が可能であり、また5つのプログラムが同時にデータの共有と焼却施設の設計時や施工及び運営時に分析されたデータが自動にフィードバック(Feedback)されることができる統合データ管理システムとしての多様な活用が可能な機能がある。
【0058】
1.第1章:熱収支(Heatbalance)と物質収支(Massbalance)に対する容量性能分析(最初焼却施設の設計値を利用した廃棄物の実測値の変化による焼却施設の設計及び容量比較分析)。
【0059】
焼却施設の性能は焼却施設に投入される廃棄物の種類、性状及び発熱量と非常に密接な関係がある。一般的に、焼却施設は最初設計上廃棄物と異なる性状の廃棄物が投入される場合がたくさん発生するため、焼却施設の性能が減少し、設備の故障等の多様な問題が発生される。即ち、焼却施設の設計時に廃棄物の種類が決まって設計廃棄物のみを焼却してこそ焼却性能を向上することができ、寿命を延ばすことができるが、現実的に設計廃棄物のみを焼却するのは難しいため、設計と違う焼却性能が発生する。勿論、各種選別工程等の前処理工程を通じて設計廃棄物のみを供給することもできるが、選別工程のために莫大な費用と複雑な作業が必要となるため、現実的ではない。
【0060】
図3に示すように、これを解決するために焼却施設の投入ホッパーの上部に連続撮影が可能なカメラ(CCTV)100を設置し、データベースに多様な特性(廃棄物の種類、大きさ、発熱量)の廃棄物を分類して予め入力保存し、カメラ100により撮影される廃棄物と比較して運転モードを選択するようにする。この時、廃棄物の種類別分類は最初設計値を基準として10%の範囲で分類(例えば設計値より高い場合A−モード:10%以上、B−モード:20%以上、C−モード:30%以上、D−モード:40%以上に分類し、低い場合も同じく分類)する。このような分類を通じて、本発明で構築した熱精算及び設計プログラムと運転者の運転形態分析を通じる焼却施設と固形燃料ボイラーの診断と制御及び設備生涯周期管理システムで分析されたデータを廃棄物モード別に分類して分析して管理する。それは、本発明で構築したシステムで分析されたデータの値は結局廃棄物の種類、性状及び発熱量によって分類して分析されてこそ(廃棄物値によって焼却施設が設計され、運転される方法が異なるため)今後の設計診断、運転者の運転形態分析、設備故障の原因分析及び改善方法、設計及び補修時のフィードバック(feedback)資料として活用することができるからである。
【0061】
カメラ40によって撮影された影像は運転室のモニターに画面出力され、運転者はモニターに出力される影像を確認(廃棄物の種類、大きさ、発熱量等)した後、既保存された運転モードの中で現在投入される廃棄物の焼却に適する運転モードが自動に選択される。
【0062】
また、運転モードを手動で選択する場合には、運転者が廃棄物の種類、性状及び発熱量に対する判断をし、その条件に適する最適な運転を行って蓄積された運転データはまた他の運転モードに自動に保存される。これは多様に変化される廃棄物に対する運転方法を修正補うことができるシステムで、運転者の運転方法に対するデータの効率性が高くなるようになる。
【0063】
また、本発明は設計値と実測値を比較分析して設計で提示した運転及び設備管理に対する範囲と方法を実際運営値で蓄積された運転データと異なるように提示することができて、投入廃棄物の種類、性状及び発熱量等が変化されても焼却施設の性能及び運転方向を向上させることができる方案を提示する。
【0064】
設計値の計算は、例えば、廃棄物の性状及び焼却施設の設計値である三成分、元素構成比(C、H、O、N、S、Cl)、焼却施設の大きさ及び容量設計値(空気比、焼却量、熱負荷量、火床負荷量、ダクト流速等)を入力すれば、公知の焼却容量計算プログラムを通じて熱収支(Heatbalance)計算値(焼却施設の出口温度、1次燃焼空気量と2次燃焼空気量、総燃焼空気量、スチーム発生量、窒素酸化物、一酸化炭素、硫黄酸化物、塩化水素、埃等)が自動に出力され、この出力された値は焼却容量及び防止施設容量設計入力窓に焼却施設及び防止施設の設計時に必要な設計値として自動に入力され、これに基づいて物質収支及び焼却容量自動計算プログラムで自動に計算されて焼却容量及び防止施設出力値(1次燃焼室容積、2次燃焼室容積、総燃焼室容積、火格子面積、スチーム発生量、SDR容量、BAG容量、BAG濾過速度、BAG濾過布数、SCR容量、洗浄塔の直径、洗浄塔の容積等)として出力され、これは公知の技術によって抽出される。
【0065】
このように、焼却施設が設計値と実測値で比較分析されて焼却施設の設計前と設置後の設計容量が分析される。
【0066】
即ち、設計値と実測値を通じて投入廃棄物の変化による設計と実際運営上の差異があるか否かを確認することができ、もちろんこのような差異によって施工された焼却施設を再施工することはできないが(高価の焼却施設を再施工することは非現実的である)、設計値と実測値の差異を通じて焼却施設の運転方向を実測値に適する運転方向として提示することができる。これを通じて焼却施設に適する運転方法等を適用することができるので、焼却性能を向上し、焼却施設の寿命を延ばすことができる。
【0067】
一方、本発明は焼却施設の運転センサー10を通じて設計値を基準として現在の焼却施設の運転値である投入廃棄物の実測値に対する運営値を同じ時間(1分DB)を周期として感知することにより、設計値と実測値及び運営値を比較してリアルタイムで確認することができるようにグラフ等で提供し、単純に比較データを提供することにすぎなく、運転者が所望の時間及び区間に対する自由なデータの検索と検索されたデータの自動分析機能、運転者の運転向上のための目標値の設定及び目標値と運営値との比較等も可能で、リアルタイムで関連専門家と1:1遠隔相談も可能に構成される。特に、焼却施設の設計及び管理に対する教育的プログラムも追加して焼却施設の運転と同時に自ら学ぶことができるように構成される。
【0068】
図4のように、焼却施設を設計するためには熱精算プログラム(Heatbalance)111と公知の物質収支及び焼却容量計算プログラム115を利用するが、本発明では物質収支及び焼却容量計算プログラム115の数学式を統合DB113(統合DBは前述したデータベースを意味し、後述する統合DBも図面符号が違っても同じものであることができる)と構成した。
【0069】
まず、最初焼却施設の設計基準値と焼却炉設置後に搬入される廃棄物の性状及び発熱量を測定した実測値の比較分析のために入力窓110に廃棄物の性状及び焼却炉の設計値である三成分、元素構成比(C、H、O、N、S、Cl)、焼却炉の基本設計値(空気比、焼却量、火床負荷率、熱負荷率、損失熱量、流速、その他設計定数値等を入力すれば、焼却容量計算プログラム115を通じて熱収支(Heatbalance)計算値(焼却炉の出口温度、1次燃焼空気量と2次燃焼空気量、総燃焼空気量、スチーム発生量、窒素酸化物、一酸化炭素、硫黄酸化物、塩化水素、埃等)が自動出力112され、この出力された値は焼却容量及び防止施設容量設計入力窓114に焼却炉及び防止施設設計時に必要な設計値として自動に入力され、これに基づいて物質収支及び焼却容量自動計算115で自動に計算されて焼却容量及び防止施設の出力値(1次燃焼室容積、2次燃焼室容積、総燃焼室容積、火格子面積、スチーム発生量、SDR容量、BAG容量、BAG濾過速度、BAG濾過布数、SCR容量、洗浄塔直径、洗浄塔容積等)116として出力される。
【0070】
焼却炉及び防止施設が設計値と実測値とで比較分析されて、焼却施設の設計前と設置後の設計容量が比較分析されるので、廃棄物の発熱量の変化による焼却施設の容量変化(増減)に対する診断が可能であるので、運転者が焼却施設の運転時に投入廃棄物の変化による焼却施設の特性を理解することができて、効率的な運転が可能である。
【0071】
第二に、本発明は実際運転時に発生する運転値を利用して熱収支(Heatbalance)及び設計容量プログラムを利用して焼却施設及び防止施設の熱収支及び容量を設計値a、実測値b、運営値cで比較分析することができる。
【0072】
図5で示すように、熱収支(Heatbalance)を1分単位に分析するためには、分析しようとする運営値のDB30で検索範囲を決めて検索された結果値を分析するが、検索入力窓120に検索値(運転日、出口温度、排出ガス量、スチーム発生量等を範囲で入力)をそれぞれの項目や統合的に入力すれば統合DB113で入力値による結果値(燃焼室内の推定発熱量、焼却量、1次空気量、2次空気量、HCL、NOx、SOx、CO、埃等)が自動に検索されて1時間単位に自動に計算されて、出力窓122に表す。即ち統合DB113には上記検索値と結果値が一緒に保存される。
【0073】
この出力窓122に表示された出力値を入力値として熱収支(Heatbalance)プログラム111を自動に実行すれば、焼却施設の熱収支効率分析値として設計基準、実測基準、運営基準値がそれぞれ出力窓に自動に表124及びグラフ125等の形態で表示される。汚染物質の効率分析も同じ方法で出力窓に表126及びグラフ127で表示される。
【0074】
また、実際運転データを活用して焼却施設及び防止施設の容量を比較分析することができる。
図6のように、
図5と同じ方法で検索入力窓130に検索範囲を入力すれば、統合DB113で入力値に対する出力値が自動に検索されて出力窓132に出力され、この出力値を通じて公知の焼却容量自動計算プログラム133が自動的に実行されて、燃焼室容積134、1、2次燃焼空気量135、火格子面積138、半乾式洗浄塔136、選択的触媒還元塔137、廃熱ボイラー139、濾過集塵機140、洗浄塔141の容量及び設計定数値(滞留時間、濾過速度、回収熱量、空塔速度等)等が設計基準、実測値、運営基準値として自動的に比較分析されてグラフ等で現わすことができる。
【0075】
このような熱収支(Heatbalance)の効率分析値及び物質効率分析値は運転データ検索入力窓120で多様な範囲を設定することができて、運転正常区間と超過区間及び特定区間の範囲を設定して1時間平均値で入力すれば、多様な項目の熱収支、汚染物質効率と焼却炉及び防止施設の容量等を分析して最初設計者の設計値と実際搬入される廃棄物の実測値を運転者が運転する運転形態に対する分析値等を総合的に分析して設計値、実測値、運営値に対する効率を分析することができる。
【0076】
焼却炉で燃焼効率を分析するために最も重要な変数の一つである推定発熱量(焼却炉内で実際燃焼される廃棄物の熱量計算値)は投入される廃棄物の投入時点ごとに違うので、公知の熱収支算式153を活用して焼却内で燃焼される廃棄物の熱負荷量に対する計算値を算出して推定発熱量を算出することができる。その算出された値で運転者の運転形態及び投入廃棄物の種類及び性状について推正することができて焼却炉が運転する際に効率的に活用することができる。
【0077】
推定発熱量を算出するための内容によれば、
図7のように、実際運転データ検索入力窓150に検索範囲(運転日、出口温度、排出ガス量、スチーム発生量)を入力し、推定発熱量を求めるために必要な項目152が統合DB113で自動検索されると、実際運営データ値(1時間平均値)が出力され、その出力された値を焼却施設の最初設計値の中の放散熱量(不完全熱損失量、焼却残渣保有熱量、炉壁放散熱量)を入力し、実際焼却施設の運営値である焼却炉の出口温度と実際排気ガス量をMMIで1分データDBで自動に算出する。
【0078】
この時熱収支(総入熱=総出熱)計算式を活用して上記入力されたデータ値を活用して推定発熱量自動計算プログラム153を自動に実行して推定発熱量154が出力される。この値は設計基準の発熱量(実際測定発熱量)、実測基準の発熱量(実際測定発熱量)、運営基準が推定発熱量(焼却炉内で燃焼される廃棄物に対する計算による推定発熱量)に分析されてグラフ155等で出力される。
【0079】
2.第2章:MMI(Man Machine Interface)に自動に保存される運転者の運転調節値分析を通じる運転形態及び燃焼効率のリアルタイム分析。
【0080】
図8のように、焼却施設の中央制御室201には制御プログラムであるMMI(Man Machine Interface)が設置されていて、全工程を制御し、運転者の運転調節値205と運転出力値208(
図9)及び現場設備の計器値が1分おきに保存されている。この保存されたデータを自動に分析するためには焼却施設の制御プログラムであるMMI(Man Machine Interface)に1分単位に保存されるデータをファイル送信プロトコル(FTP)システムで構成して、統合管理システムとリアルタイムで通信することができるように構成する。
【0081】
運転者の運転調節値を分析するために、表の上端に運転者の実名を記入するように入力窓を構成し、分析項目としては廃棄物1回投入量(KG)、投入周期(秒)、廃棄物の攪拌速度(火格子移動速度、キルン回転速度、流動床の砂(Sand)流動速度)、1次燃焼空気量(ダンパ開度率)、2次燃焼空気量(ダンパ開度率)の調節値を運転者が調節した時点を矢印で現わすように構成し、調節された値の増減を10%単位を基準として、増加は矢印で上を表示し、減少は下を表示して、10%以上や以下は色を異なるようにして表示する。
【0082】
その後、焼却炉の運転出力値208は運転者が運転値を調節した時点と同一時間で構成し、グラフ等で同一画面に表す。出力項目としては燃焼効率を現わす基準値である焼却炉の出口温度(℃)、排出ガス量(Nm
3/hr)、スチーム発生量(ton/hr)、1次燃焼空気吐出流速(m/sec)、2次燃焼空気吐出流速(m/sec)、窒素酸化物(N0x)、一酸化炭素(CO)、酸素(O
2)と汚染物質(硫黄酸化物(SOx)、埃(DUST)、塩化水素(HCl))を同一グラフに現わすように構成する。
【0083】
従って、運転調節値の出力窓と運転出力値の出力窓を同時に一画面に表示(Dispaly)するように構成して、運転者が自分が運転した運転調節値に対する出力値を比較しながら運転することができるように機能を付加し、また設計値、実測値、運営値を基準として運営目標を追加して、実際運営値との効率比較を現わすことができるように構成した燃焼効率分析グラフ207と連動してリアルタイムに分析されるようにする。付加的に、運転調節値と運転出力値を一つのグラフ208(
図9参照)に現わすことができる。左側には運転者の運転出力値209を、右側には運転者の運転入力値210を基準として構成する。グラフ208の下端に表示された直角で折れる線の形態は運転者の運転入力値210の形態を現わし、残り流線型のグラフは運転者の運転出力値209を現わす。このグラフ208は運転者が運転出力値209を基準として、運転入力値210の流れを分析することができる機能があって、グラフだけでも現在の焼却炉の運転状態を把握することができるという長所がある。
【0084】
本発明は運転者の運転結果を確認することができるように構成され、
図10は運転者の12時間の間運転した運転結果値を分析する構成を現した。まず、焼却施設で最も効率的な運転目標値を入力220した後、運転者が運転した12時間の運転調節値が統合DB221に自動に保存されたデータ205を検索してサーバーの分析部222が自動的に実行されて入力された運転目標値220と焼却炉の出口温度224を基準として焼却炉の設計時に提示された運転マニュアル224(出口温度が上昇及び減少する際の措置方法)による運転方法で運転者が運転をしたのかを自動的に出力可能223(運転者運転形態分析)で、焼却炉の出口温度目標値超過224、減少226及び正常区間227の持続区間を自動に検索して出力する。ここで、目標値超過224、減少226区間は表225で現わして超過224や減少226持続区間の5分前後を設定して、その区間に対する運転者の運転方法に対して運営マニュアルと比較して超過及び減少区間自動点検プログラム228(コントローラー)を自動的に実行して分析する。ここで運営マニュアルで提示した運転方法と一致して運転した場合には青色で、どんな調節値も調節しなかった場合には赤色で表示し、調節された値の増減は矢印で表示して現わす。このように分析された結果は遠隔診断ネットワーク230を通じてリアルタイムで関連専門家と遠隔診断ができるシステムで構成する。
【0085】
即ち、運転者または管理者が設定した目標値と実際運転値との比較を通じて運転者の運転を教育及び評価等をすることができ、例えば、統合DB221には設定した目標値(目標値は上限値と下限値の範囲で入力することが好ましい)とリアルタイムの運転値が保存され、運転形態分析プログラム222はリアルタイムに入力される運転値と既設定した目標値を比較して正常(目標値範囲満足)、超過(目標値より上位)、減少(目標値より下位)を判断し、この結果をグラフに色相、矢印等で表現(Dislay)する。
【0086】
統合DB221に保存されている運転データは焼却施設の寿命が終わる時までに多様な検索機能と分析が必要なプログラムで構成する。
図11のように、各項目別に検索範囲を決めて運転者の入力値と出力値を入力することができるように運転者の入力値及び出力値の入力窓230が構成され、運転者の入力値及び出力値の入力窓230に各項目別に検索範囲を決めて検索条件を入力すれば、それぞれの項目や統合的に検索が可能な形態で構成する。ここで運転入力値検索時233には設計基準値または運転目標基準値に対して運転者の運転データを比較分析するアルゴリズムを構成し、ここで分析されたデータは再び統合DB231に自動に保存される。運転出力値検索時234には最も効率的な設備管理及び性能を保持するための運転範囲を決めてプログラムに入力し、その運転範囲を脱する区間を自動的に検索するアルゴリズムを構成して、運転方法及び廃棄物の性状に対する検討後、運転モードの変更や運転者に対する教育等多様な対策を検討して施行した分析されたデータは統合DB231に自動に保存されるように構成する。
【0087】
*既存の焼却施設の総合効率分析は廃棄物の処理効率(実際焼却量/設計焼却量)×稼動効率(実際稼動時間/目標稼動時間)で算定したが、これは設備の生涯周期(LCC)管理及び廃熱エネルギー回収に対する部分が抜け落ちされていて、総合的な燃焼効率に対する判断が難しいのが現実である。
【0088】
図12では総合効率分析入力窓240を構成して、この入力窓240に設計基準または目標運転値を入力すればこの入力値に基づいて燃焼効率分析プログラム242が統合DB241に保存されたデータを利用して項目別総合効率分析グラフ243等で自動に生成する。
【0089】
最終的には総合効率分析が設計基準、目標基準、実際運営基準として比較分析されるグラフ244として出力される。このグラフ244は個人別及び運営組別にリアルタイムで分析されてウェブ(Web)に具現されるので管理者や最高責任者の携帯電話にもリアルタイムで送ることができる機能が追加されている。
【0090】
3.第3章:統合DBの運転データと2次燃焼空気量及び自動流速調節システムを活用した運転制御。
【0091】
多様な性状の廃棄物により燃焼室内の運転条件が最初設計基準値と異なるので、運転者は運転状況によって対処しなければならないが、設計上廃棄物と異なる廃棄物が投入されても実際に運転者の運転は変化がないので(既存には廃棄物による運転変化も不可能)、燃焼効率の低下及びこれによる設備の寿命短縮等が発生されている。
【0092】
図13のように、焼却炉の2次燃焼空気量及び自動流速調節システム320と必要燃焼空気量算出プログラム303(
図14参照)を連動して必要燃焼空気量を算出した後、2次燃焼空気量及び自動流速調節システム320を活用して運転者の運転制御システム304を構成する。
【0093】
まず、焼却炉の2次燃焼空気量及び自動流速調節システム320は2次燃焼空気ノズル325にそれぞれ設置されるダンパと2次燃焼空気送風機の前段ダクトに装着されて、燃焼空気流量を測定する流量計が備えられる。ここで、焼却炉の出口温度範囲を決め、この範囲に適するように焼却炉の出口温度計323と流量計326及び調節ダンパ327を連動させれば、焼却炉の出口温度と連動して2次送風機の燃焼空気量が減少したり増加するようになる。この時、減少または増加する燃焼空気量を2次燃焼空気ノズルの断面積を予めプログラムに入力すれば、投入燃焼空気量と比例的にダンパが開かれたり閉まってノズル末段での流速は常に一定に保持される装置である。
【0094】
即ち、多様な場合の焼却炉の出口温度範囲を統合DBに保存し、それぞれの焼却炉の出口温度範囲による燃焼空気量に合わせるための流量計326と調節ダンパ327の駆動を予め保存することにより燃焼空気の量を自動に制御することができる。
【0095】
ここで、1次燃焼空気量の算定のためには、
図14に示すように、統合DB310にデータを基盤に熱精算(Heat Balance)プログラム301を自動に実行すれば、実際燃焼空気の不足量を求めるために構成されたアルゴリズム302を活用して必要燃焼空気量計算プログラム313で必要燃焼空気量314が自動に計算される。
【0096】
また、計算された1次燃焼空気必要量314は現在運転している焼却炉内の燃焼室に投入すべき理論的値として、燃焼状態等を考慮して漸進的に増加させて供給してこそ燃焼室内の安定的な燃焼条件を保持することができる。従って、運転者が燃焼室内の燃焼状態を把握した後、1次空気量を一定量の範囲(10%以内)に増加させた場合、燃焼室内の正常運転状態を分析して調節範囲を自動的に管理するアルゴリズム315を構成することができる。この時、最も効率的な運転範囲(出口温度及び汚染物質等)を設定した後、1次燃焼空気量316を自動に漸次的に増加させて、正常運転状態内で運転すれば、続いて1次燃焼空気量を増加させ、反対に1次燃焼空気量の増加時に正常運転状態が保持されない場合、他の運転範囲(廃棄物の攪拌速度及び廃棄物の投入量等)319を調節して正常運転状態を保持するようにする。これは 2次燃焼空気量及びノズル末端の流速は自動調節システム325によって自動調節されるので、別途の装置が必要なくて運転者は多様な廃棄物の性状に柔軟に対応することができるという長所がある。ここで自動的に調節された決まった調節範囲は自動に分析されて統合DB310に保存される。保存されたデータは運転者や管理者等がリアルタイムで検索することができる機能が付加されて、焼却施設の設計時、施工時、運営時に多様に活用されることができる。
【0097】
4.第4章:設備の生涯周期管理システム(PLM)導入を通じる統合設備履歴管理。
【0098】
焼却施設はプラント(Plant)設備で、多様な設備(クレーン、誘引送風機、圧入送風機、各種ポンプ類、コンプレッサー、各種コントロールバルブ、コンベヤー、温度計、圧力計、その他補助設備等)で構成される。各設備別で生涯周期(Life Cycle)が相異し、運転及び管理方法も異なるため、一つの設備に故障や問題が発生すれば設備全体の稼動率や寿命に影響が及ぶ特性を持っている。このような特性により、焼却及び固形燃料ボイラーの全体生涯周期管理(PLM)は一般的に20〜30年であるかプラント運転方法とそれぞれの設備管理方法によって5〜10年程度の偏差(使用期間)を見せることができる。特に、焼却施設の運転者の運転及び設備管理方法によって設備の寿命に莫大な影響を及ぼすことから設備の生涯周期管理システム(PLM)の導入を通じる統合設備履歴管理が必要となる。
【0099】
図15で示すように、焼却施設に備えられた設備の情報が保存され、上記設備に付着される電子タグ(NFC)407、携帯用端末機406、近距離無線通信網405、統合DB404及びサーバーを利用して現場設備点検、設備補修履歴管理、予防点検、消耗品管理及び運営マニュアル管理等を統合的に管理するシステムで構成される。
【0100】
統合DB404に焼却設備履歴カード403を作成して内蔵し、それぞれの現場設備(誘引送風機等)には電子タグ(NFC)407を付着して近距離無線通信網405を利用して携帯用端末機406に現場で運転者が点検すべき事項を記録して点検リストに作成すれば、その記録された値が焼却設備履歴カード403に自動に入力され、そのデータは自動的に統合DB404に保存される。
【0101】
全ての焼却設備(誘引送風機等)には統合DB404の焼却設備履歴カード403に保存された情報と同じ情報が電子タグ方式で保存されている。
【0102】
これは焼却炉運転制御装置であるMMI(Man Machine Interface)400で発生される運転データと連動され、統合DB404に保存されたデータと共有及びフィードバックされるシステムで構成された。
【0103】
焼却設備で使われる全ての設備はそれぞれの焼却設備履歴カード403が作成される。
【0104】
焼却設備履歴カード403は焼却設備の設備点検マニュアル、焼却設備現場点検日誌、焼却設備補修履歴日誌、焼却設備予防整備日誌、焼却設備消耗品及び資材管理履歴日誌等で構成されることができる。
【0105】
図16に示すように、焼却設備履歴カード410は設備の現況及び設置業社等の基本的な事項(施設名、品名、総数量、単位名称、作成日、管理部署、管理担当者、設置日及び期間、設置位置、納品(設置)業社情報、製造会社情報、設置費、耐久年限、消耗品の部品取替え周期等)を提供する。
【0106】
焼却設備履歴カード410、例えば下端には設備の体系的な管理及び整備のために点検記録411、設備補修内訳412、予防整備及び消耗品管理設備管理基準413のシートがそれぞれリンクされており、それぞれのリンクを選択すればそれぞれがシートに移動するようにプログラム化される。
【0107】
図17は点検記録411のシートの選択によって抽出される設備点検管理履歴表425の例示図である。
【0108】
設備点検管理履歴表425は現場設備のローカルセンサーによって感知されたセンサー値と自動センサーの値が記録される。
【0109】
焼却施設の場合、現場設備には必ず二つのセンサーが設置される。一つは中央制御装置400(総合監視制御室)を通じて運転者が確認することができるようにするための自動センサー(デジタル方式)であり、もう一つは現場で運転者が確認することができるローカルセンサー(アナールログ方式)である。
【0110】
自動センサー(デジタル方式)によって感知されたセンシング値は中央制御装置に自動に送信され、ローカルセンサー(アナールログ方式)のセンシング値は運転者が現場で直接確認点検値として手記で作成される。
【0111】
ここで、自動センサーの故障や測定エラー値を監視するために自動センサー付近には手動でセンサー値を測定するためにローカルセンサー(アナールログ方式)を必ず設置する。ローカルセンサー(アナログ方式)を運転者が一日に3〜4回直接現場を訪問して記録するのが一般的な運営方式である。
【0112】
従って、
図17のように、設備点検管理履歴表425の上端には運転交代組編成時に作成された運転者の情報(管理番号、点検者、点検時間)が自動に入力されて、現場設備の点検有無に対する明確な記録が自動に保存されて分類されることができるように構成した。過去には運転者が手記で作成したため、設備の故障時に原因分析等が不明確で、効率的な設備管理に困難が発生した。本発明では運転者の現場設備の点検に対する透明性を確保して、効率的な設備管理ができることと期待される。
【0113】
このように設備点検管理履歴表425では、焼却施設の運転時に中央制御装置400で確認可能な自動センサー値(デジタル方式)と現場で運転者が直接確認して入力するローカルセンサー(アナールログ方式)値を同時に表示して比較することができて、各種センサーに対する故障及びエラーと現場設備の故障有無をより正確に点検管理することができて、効率的な設備管理が可能である。
【0114】
即ち、現場設備のセンサー値(焼却炉の運転センサーにより感知した値)はMMI(Man Machine Interface)400に1分おきに保存され、このデータは設備点検履歴表425に自動に入力管理420され、この値を連動し、下は現場で運転者が電子タグ422を通じて点検した携帯用端末機423に記録した点検記録データ(一般的に一日3〜4回点検している)が自動に記録されて比較分析されることができる。また、現場設備の点検管理値が所定範囲を超えると自動にアラームが鳴って運転者が設備の故障有無を確認することができるようにする。
【0115】
焼却設備履歴カード410で設備補修内訳412シートを選択すれば、例えば
図18のような形態の補修工事履歴管理表430が抽出される。
【0116】
一般的に、焼却施設の場合には多様な性状及び発熱量の廃棄物により、最初設計基準値及び運転マニュアルが変わる場合が多いが、これにより設備故障時にその原因を分析するためには、普通3つ(設計的原因、施工的原因、運営的原因432)の場合に分類することができる。この3つの原因を分析するためには、運転者の運転形態及び点検管理に対する連続データを確認することができるシステムを備えなければならない。即ち、本発明はMMIを通じて得た1分単位データと現場点検を通じて得たデータを通じて運転形態及び点検管理のデータを確保することができる。
【0117】
図18のように、設備に故障が発生される場合、設備の故障原因分析及び補修工事履歴管理表430には正常区間の点検超過範囲、点検者の点検有無、MMI(Man Machine Interface)400で連動されたデータの超過有無を自動的に検索して故障の原因を分析する基礎データが提供される。
【0118】
ここで、自動に分析された運営的原因に対するデータはウェブ(Web)を通じる遠隔ネットワークを通じて焼却施設関連専門家の諮問を通じて設備の設計及び施工に対する情報が記録されている
図6の設備管理及び運営マニュアル450と比較して設備の故障原因を3つ((設計的、施工的、運営的:432))に分類して自動に記録して設備履歴として管理する。
【0119】
また、それぞれの設備に対して、生涯周期(Life Cycle)観点から公知の価値評価及び経済性分析プログラム(VE/LCCプログラム)433を利用してコスト分析及び価値分析をして記録保存する。このように記録保存されたデータは設備の生涯周期が完了される廃棄時点まで記録される。
【0120】
このように記録されて分析されたデータは設備の最初設置時点から廃棄までの費用と便益に対する経済性を分析して、新規設置時に設計資料として活用される。
【0121】
一般的に、焼却施設の消耗品の取替え及び予防整備は設備業社で提供したマニュアルに基づいて点検されて管理される。焼却施設の特性上、頻繁な故障と多様な性状及び発熱量の廃棄物の搬入による運転形態の変化等によって業社で提供した運転マニュアルが適用されることができない場合も多い。そこで、本発明では焼却施設の特殊性を勘案して焼却設備履歴カード410で予防整備及び消耗品管理414シートを選択すれば、
図19のような形態の設備の予防整備及び消耗品管理表440がディスプレーされるように構成した。
【0122】
設備の予防整備及び消耗品の管理表440には消耗品名、消耗品管理内訳、取替え周期、実際取替え日、取替え内訳、自動アラーム機能等のデータを提供するように構成され、それぞれの消耗品には上記データが含まれた電子タグ441を付着される。
【0123】
一方、焼却設備の迅速な補修と管理のために自動アラーム機能を追加することができる。統合DB404に保存された各焼却設備及び消耗品の点検日と取替え日はサーバーのプログラムを通じて管理され、サーバーは焼却設備及び消耗品の点検日と取替え日(または一日前)に携帯用端末機442にメッセージ等を送って点検と取替えを案内する。
【0124】
また、
図20のように、統合DB404に内装されたそれぞれの設備の設備管理及び運営マニュアル表450に設計、施工、運転及び補修方法に対するマニュアルを整理して保存することにより、運転者453は現場の点検時に携帯用端末機452を利用して統合DB404に保存された多様な情報をリアルタイムで受けて設備を効率的に管理することができる。
【0125】
5.第5章:焼却施設での二酸化炭素の算出及び低減管理
【0126】
焼却施設で排出される温室ガスは、設備の稼動時に必要な電気使用量、補助燃料使用量、各種薬品の使用量等の二酸化炭素(CO
2)の間接排出量と廃棄物の焼却による直接排出量とに区分することができる。
【0127】
まず、
図21は間接排出量の算定の一例を表した表として、MMI(Man Machine Interface)501で運転者が運転した結果を統合DB508を通じて表503のように、各項目に対する設計値、低減目標量、実際使用量を基準としてそれぞれの項目にあたる二酸化炭素(CO
2)の排出係数を適用して公知の自動計算プログラム502で算定する。ここで、二酸化炭素(CO
2)の排出量の低減量と超過量に対する算定基準には焼却施設のエネルギー回収効率(設計基準量/実際発生量)505を補正して算定する。また、表506のような形式で二酸化炭素(CO
2)の排出量の低減及び超過に対する原因分析507(原因分析は算出式による専門コンサルタント及び関連専門家(工学技術者)の分析による)を設計側面、施工側面、運営側面に分けて分析し、分析された結果は統合DB508に自動に保存される。
【0128】
焼却施設で温室ガスの直接排出源である廃棄物の焼却で煙突で排出される二酸化炭素(CO
2)の総量として二酸化炭素(CO
2)の排出係数を適用して算定する。
【0129】
MMI(Man Machine Interface)501で、運転者が運転した結果を統合DB508を通じて表512(
図22参照)のように、各項目に対する設計値、低減目標量、実際運営値を基準として廃棄物の純発熱量にあたる二酸化炭素(CO
2)の排出係数を適用して自動計算プログラム511で算定する。ここで、二酸化炭素(CO
2)の排出量の低減量と超過量に対する算定基準には焼却施設のエネルギー回収効率(設計基準量/実際発生量:514)を補正して算定する。また、表515では、二酸化炭素(CO
2)の排出量の低減及び超過に対する原因分析516を設計側面、施工側面、運営側面に分けて分析し、分析された結果は統合DB517に自動的に保存される。従って、温室ガス総排出量は、
図23の表520のように焼却施設の間接排出量と直接排出量の和として算定する。
【0130】
以上で説明したように本発明における熱収支(Heatbalance)/焼却炉の運転者の運転形態分析を通じる焼却炉(焼却ボイラー、固形燃料ボイラー)の診断、制御、遠隔診断及び生涯周期管理システム(PLM)及び運営効率化プログラムは計5つのプログラムで構成され、それぞれのプログラムとしての機能も可能であり、1章から5章が互いに有機的にデータ共有及びフィードバック(Feedback)が可能に構成された統合データ管理システムでウェブ上で開発された本プログラムはインターネット網を利用して遠隔的に技術診断が可能な機能を有している。