特許第6239752号(P6239752)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6239752
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】検出用信号の測定方法、基地局及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20171120BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20171120BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W56/00 130
【請求項の数】15
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-528313(P2016-528313)
(86)(22)【出願日】2014年6月19日
(65)【公表番号】特表2016-531480(P2016-531480A)
(43)【公表日】2016年10月6日
(86)【国際出願番号】CN2014080273
(87)【国際公開番号】WO2015010510
(87)【国際公開日】20150129
【審査請求日】2016年1月28日
(31)【優先権主張番号】201310319612.2
(32)【優先日】2013年7月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100105463
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100101063
【弁理士】
【氏名又は名称】松丸 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100153903
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 明
(72)【発明者】
【氏名】モー,リンメイ
(72)【発明者】
【氏名】チャオ,ヤージュン
(72)【発明者】
【氏名】シュー,ハンチン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ヨンホン
(72)【発明者】
【氏名】カオ,アイジュン
【審査官】 青木 健
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−235318(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/099939(WO,A1)
【文献】 特表2011−511551(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/150894(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
H04B 7/24 − 7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局は1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために、検出用信号を測定するための測定パターンを確定することと、
前記基地局は異なる端末のために、前記端末に対応する測定パターンを設定することと、
前記送信パターンに対応するセルにおいて、前記基地局は前記検出用信号を送信し、端末は設定した測定パターンに基づいて検出用信号を測定することと、を含み、
異なるセルの送信パターンは、
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは同じ、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは前記検出用信号が連続的に送信されるのを指示し、休眠セルに対応する送信パターンは前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは異なり、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、及び
異なるセルに対応する送信パターンは検出用信号を送信し始める開始位置オフセットが異なるのを指示する状況、の中の少なくとも1種に符合し、
前記間隔に送信されることは、非連続的に送信されることであり、送信間隔Tおきの時刻で検出用信号を送信することを示す検出用信号の測定方法。
【請求項2】
前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために、検出用信号を測定するための測定パターンを確定するステップの前に、
前記基地局が、
前記基地局により自ら確定する方式、又は、
中心ノード基地局又は中心ノード基地局以外の他の基地局が送信した設定シグナリングを受信し、前記設定シグナリングに基づいて、前記中心ノード基地局により集中確定された、又は前記中心ノード基地局と中心ノード基地局以外の他の基地局により協調確定された前記送信パターンを設定する方式、の中の任意の1種によって前記送信パターンを確定することを更に含む請求項1に記載の測定方法。
【請求項3】
前記検出用信号の送信モードは、
プリセットの送信周期に従って連続的に検出用信号を送信するモード、又は、
1つの周期内でプリセットの個数のバーストを送信し、各バースト内でプリセットの個数の、検出用信号を含むサブフレームを送信し、隣接するバーストの間の間隔がプリセット値であるモードを含む請求項1に記載の測定方法。
【請求項4】
前記送信パターンが異なるのは、前記送信パターンが、
前記送信パターンに対応するセル内で検出用信号を送信する周期、
各周期に送信したバースト数、
各バースト内において送信した、検出用信号を含むサブフレーム数、
隣接するバーストの間の間隔、
検出用信号を送信し始める開始位置オフセット、及び
占用した周波数リソース及び/又はシーケンスリソース、の中の少なくとも1つが異なることを指す請求項1に記載の測定方法。
【請求項5】
前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために、検出用信号を測定するための測定パターンを確定するステップは、
前記基地局が定性的測定需要及び/又は定量的測定需要を含む測定需要に応じて、異なる端末のために測定パターンを確定することを含む請求項1に記載の測定方法。
【請求項6】
前記端末の測定パターンは1つ又は複数のセルの検出用信号を測定するための測定パターンを含み、前記端末が1つのセルの検出用信号を測定するための測定パターンは前記基地局が前記セルの検出用信号を送信するための送信パターンの全集合又は部分集合である請求項1に記載の測定方法。
【請求項7】
端末は基地局が送信した、検出用信号を測定するための測定パターン設定を受信し、前記測定パターンは前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて確定したものであることと、
前記端末は前記測定パターンに基づいて検出用信号を測定することと、を含み、
異なるセルの送信パターンは、
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは同じ、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは前記検出用信号が連続的に送信されるのを指示し、休眠セルに対応する送信パターンは前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは異なり、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、及び
異なるセルに対応する送信パターンは検出用信号を送信し始める開始位置オフセットが異なるのを指示する状況、の中の少なくとも1種に符合し、
前記間隔に送信されることは、非連続的に送信されることであり、送信間隔Tおきの時刻で検出用信号を送信することを示す検出用信号の測定方法。
【請求項8】
前記端末の測定パターンは前記基地局に対応するすべてのセルの検出用信号を測定するための情報を含み
なる端末の測定パターンは、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なり、1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームが互いにずらされた状況、及び
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンの1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームが互いにずらされた状況、の中の少なくとも1種に符合し
記測定パターンは、
各周期に測定したバースト数、
各バーストにおいて測定した、検出用信号を含むサブフレーム数、及び
測定結果を報告するために測定する必要がある周期数を指示するための情報を含む請求項7に記載の測定方法。
【請求項9】
測定パターン確定モジュール、測定パターン設定モジュール、及び検出用信号送信モジュールを備え、
前記測定パターン確定モジュールは、1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために、検出用信号を測定するための測定パターンを確定するように設定され、
前記測定パターン設定モジュールは、異なる端末のために前記端末に対応する測定パターンを設定するように設定され、
前記検出用信号送信モジュールは、前記送信パターンに対応するセルにおいて検出用信号を送信するように設定され
異なるセルの送信パターンは、
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは同じ、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは前記検出用信号が連続的に送信されるのを指示し、休眠セルに対応する送信パターンは前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは異なり、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、及び
異なるセルに対応する送信パターンは検出用信号を送信し始める開始位置オフセットが異なるのを指示する状況、の中の少なくとも1種に符合し、
前記間隔に送信されることは、非連続的に送信されることであり、送信間隔Tおきの時刻で検出用信号を送信することを示す基地局。
【請求項10】
前記基地局は更に、
前記基地局により自ら確定する方式、又は、
中心ノード基地局又は中心ノード基地局以外の他の基地局が送信した設定シグナリングを受信し、前記設定シグナリングに基づいて、前記中心ノード基地局により集中確定された、又は前記中心ノード基地局と中心ノード基地局以外の他の基地局により協調確定された前記送信パターンを設定する方式、の中の任意の1種によって前記送信パターンを確定するように設定される請求項9に記載の基地局。
【請求項11】
前記送信パターンは前記検出用信号の送信モードが、
プリセットの送信周期に従って連続的に検出用信号を送信するモード、又は、
1つの周期内でプリセットの個数のバーストを送信し、各バースト内でプリセットの個数の、検出用信号を含むサブフレームを送信し、隣接するバーストの間の間隔がプリセット値であるモードを含むことを指示する請求項9に記載の基地局。
【請求項12】
前記送信パターンが異なるのは、前記送信パターンが、
前記送信パターンに対応するセル内で検出用信号を送信する周期、
各周期に送信したバースト数、
各バースト内において送信した、検出用信号を含むサブフレーム数、
隣接するバーストの間の間隔、
検出用信号を送信し始める開始位置オフセット、及び
占用した周波数リソース及び/又はシーケンスリソース、の中の少なくとも1つの情報が異なることを指す請求項9に記載の基地局。
【請求項13】
前記基地局は、
定性的測定需要及び/又は定量的測定需要を含む測定需要に基づいて前記端末の測定パターンを確定する方式により、1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために、検出用信号を測定するための測定パターンを確定するように設定され
記端末の測定パターンは1つ又は複数のセルの検出用信号を測定するための測定パターンを含み、前記端末が1つのセルの検出用信号を測定するための測定パターンは前記基地局が前記セルの検出用信号を送信するための送信パターンの全集合又は部分集合である請求項9に記載の基地局。
【請求項14】
設定受信モジュール及び検出用信号測定モジュールを備え、
前記設定受信モジュールは、基地局が送信した、検出用信号を測定するための測定パターン設定を受信するように設定され、前記測定パターンは前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて確定したものであり、
前記検出用信号測定モジュールは、前記測定パターンに基づいて検出用信号を測定するように設定され
異なるセルの送信パターンは、
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは同じ、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは前記検出用信号が連続的に送信されるのを指示し、休眠セルに対応する送信パターンは前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは異なり、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを指示する状況、及び
異なるセルに対応する送信パターンは検出用信号を送信し始める開始位置オフセットが異なるのを指示する状況、の中の少なくとも1種に符合し、
前記間隔に送信されることは、非連続的に送信されることであり、送信間隔Tおきの時刻で検出用信号を送信することを示す端末。
【請求項15】
前記端末の測定パターンは前記基地局に対応するすべてのセルの検出用信号を測定するための情報を含み
なる端末の測定パターンは、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なり、1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームが互いにずらされる状況、及び
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームが互いにずらされる状況、の中の少なくとも1つに符合し
記測定パターンは、
各周期に測定したバースト数、
各バーストにおいて測定した、検出用信号を含むサブフレーム数、及び
測定結果を報告するために測定する必要がある周期数を指示するための情報を含む請求項14記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は検出用信号測定分野に関し、特にスモールセルシステムにおける検出用信号の測定方法、基地局及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
スモールセル(Small Cell)技術は低電力の無線アクセスノードを採用し、マクロセル(Macro Cell)のカバレッジエリアを拡張して、マクロセルの日々に増加しているデータトラフィックを分散し、無線スペクトルリソースの使用効率を向上させることに用いることができる。LTE-Advancedシステムはこの技術を採用して、ネットワーク容量を拡張する。
【0003】
一般的に、Small Cellは体積が小さく、カバレッジエリアが10メートル〜2キロメートルである。LTEネットワークのSmall Cell展開シーンはマクロセルとスモールセルの2つの層別からなる。マクロセルとスモールセルを同様な周波数点に展開することができ、即ち同一チャネル展開であり、異なる周波数点に展開してもよく、即ち非同一チャネル展開であり、選択的に、マクロセルを展開せず、スモールセルのみを展開することもできる。スモールセルを室内環境に展開してよく、室外環境で展開してもよい。低密度に展開してよく、高密度に展開してもよい。
【0004】
Small Cellは干渉制限システムであり、マクロセルとマイクロセルの間、マイクロセルとマイクロセルの間に複雑な干渉関係が存在する。各セルはそれぞれ動的にスケジューリングしてセル内の端末のためにサービスする。なお、UEの移動に伴って、絶え間なくスモールセルに移入して移出するUEがあり、Small Cellシステムの負荷と干渉に顕著な変動が現れる。このため、一定の干渉協調方法を採用してSmall Cell干渉抑制及び協調を行わなければならない。例えば、スモールセル自己適応スイッチメカニズム及び自己適応電力調整メカニズムである。
【0005】
スモールセル自己適応スイッチメカニズムの基本的な思想はいくつかの負荷が低過ぎるスモールセルを自己適応に開き、閉めて、セル間の干渉を低下させる。開いたセルはアクティベーションセルと呼ばれ、閉めたセルは休眠セルと呼ばれる。アクティベーションセルは正常にデータチャンネル及び公共チャンネルを送信し、休眠セルはデータチャンネル及び一部の公共チャンネルを閉める。しかしながら、アクティベーションセル及び休眠セルはいずれもセル検出用信号(DS、Discovery Signal)を送信でき、セル発見及び選択、アクティベーション/ディアクティベーション判断等に用いる。従来、検出用信号はまだ検討中で、主に、1)従来のPSS/SSS/CRS、(Primary/Secondary Synchronization Signal、Cell-specific reference signals)信号を流用すること、2)修正したPSS/SSS/CRS信号を使用すること、3)新しいDSを使用すること、といういくつかの見方がある。
【0006】
UEはアクティベーションセルと休眠セルのDSを検出して、セルを発見して選択するようにする。休眠セルに対して、UEは該セルの検出用信号を検出すると、該セルのカバレッジエリアでUEが存在すると説明し、該セルはアクティベーションを考えることができてこれらのUEのためにサービスするようにする。アクティベーションセルに対して、UEはあるセルのDS信号を検出すると、該セルのDS信号は現在のサービスセルのDS信号より強い場合、該セルに切り換えることを考えることができ、或いは該セルのDS信号が現在のサービスセルのDS信号に相当する又は現在のサービスセルのDS信号よりやや弱いが、ロードバランシングから、必要がある際に該セルに切り換えることを考えることもできる。従って、DS測定はスモールセルシステムの発見選択、アクティベーション・ディアクティベーション操作に対して非常に重要である。DS測定の方式は、ある時間区間内での検出回数を測定値とする存在検出、即ち0/1検出であってよく、DS信号強度或いは信号品質を測定量とする定量的検出、即ちRSRP(Reference Signal Receiving Power)検出/RSRQ(Reference Signal Receiving Quality)検出/SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)検出であってもよい。
【0007】
DSの存在検出及びDS強度検出には異なる測定需要があり、存在検出の所要のサンプル数が少ないが、強度検出の所要のサンプル数が多く、フィルタリング時間がより長く、つまり、存在検出と強度検出は異なる測定パターンを使用する必要がある。また、異なる周波数展開のSmall Cellシーンに対して、UEは異なる周波数セルのDSに対して異なる周波数検出を行う必要がある。異なる周波数検出の測定時間(Measurement Gap)内に、UEは自己の動作周波数点と異なる測定周波数点に切り換える必要があり、この時、データの送信を一時停止する必要がある。スペクトル効率から、できるだけ測定時間を短縮する。従来、DS測定についてはまだ検討中であり、関連技術はこの異なる測定需要について異なる測定パターンを提供しない。従って、検出用信号測定パターン設定方法を研究する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施例は、関連検出用信号の測定パターンの設定方案が不確実である技術的問題を解決するための検出用信号の測定方法、基地局及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的問題を解決するために、以下の技術的解決手段を採用し、
本発明の実施例は検出用信号の測定方法を提供し、該方法は、
基地局は1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために検出用信号を測定するための測定パターンを確定することと、
前記基地局は異なる端末のために前記端末に対応する測定パターンを設定することと、
前記基地局は前記送信パターンに対応するセルにおいて前記検出用信号を送信し、端末は設定した測定パターンに基づいて検出用信号を測定することと、を含む。
【0010】
選択的に、前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために検出用信号を測定するための測定パターンを確定するステップの前に、該方法は、
前記基地局は、
前記基地局により自ら確定する方式、又は、
中心ノード基地局又は中心ノード基地局以外の他の基地局が送信した設定シグナリングを受信し、前記設定シグナリングに基づいて、前記中心ノード基地局により集中確定され、又は前記中心ノード基地局と中心ノード基地局以外の他の基地局により協調確定される前記送信パターンを設定する方式、の中の任意の1種によって前記送信パターンを確定することを更に含む。
【0011】
選択的に、前記送信パターンは前記検出用信号の送信モードが、
プリセットの送信周期に従って連続的に検出用信号を送信するモード、又は、
1つ周期内でプリセットの個数のバーストを送信し、各バースト内でプリセットの個数の検出用信号を含むサブフレームを送信し、隣接するバーストの間の間隔がプリセット値であるモードを含むことを表す。
【0012】
選択的に、異なるセルの送信パターンは、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは休眠セルに対応する送信パターンと同じ、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは前記検出用信号が連続的に送信されるのを表し、休眠セルに対応する送信パターンは前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは休眠セルに対応する送信パターンと異なり、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、及び
異なるセルに対応する送信パターンは検出用信号を送信し始める開始位置オフセットが異なるのを表す状況、の少なくとも1種に符合する。
【0013】
選択的に、前記送信パターンが異なるのは、前記送信パターンが、
対応なセル内で検出用信号を送信する周期、
各周期において送信したバースト数、
各バースト内において送信した、検出用信号を含むサブフレーム数、
隣接するバーストの間の間隔、
検出用信号を送信し始める開始位置オフセット、及び
占用した周波数リソース及び/又はシーケンスリソース、の中の少なくとも1つが異なることを指す。
【0014】
選択的に、前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために検出用信号を測定するための測定パターンを確定するステップは、前記基地局が、定性的測定需要及び/又は定量的測定需要を含む測定需要に応じて前記端末の測定パターンを確定することを含む。
【0015】
選択的に、前記端末の測定パターンは1つ又は複数のセルの検出用信号を測定するための測定パターンを含み、前記端末が1つのセルの検出用信号を測定するための測定パターンは前記基地局が前記セルの検出用信号を送信するための送信パターンの全集合又は部分集合である。
【0016】
本発明の実施例は検出用信号の測定方法を更に提供し、該方法は、
端末は基地局が送信した、検出用信号を測定するための測定パターン設定を受信し、前記測定パターンは前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて確定したものであることと、
前記端末は前記測定パターンに基づいて検出用信号を測定することと、を含む。
【0017】
選択的に、前記端末の測定パターンは、前記基地局に対応するすべてのセルの検出用信号を測定するための情報を含む。
【0018】
選択的に、異なる端末の測定パターンは、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なり、1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、及び
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、の中の少なくとも1種に符合する。
【0019】
選択的に、前記測定パターンは、
各周期に測定したバースト数、各バーストにおいて測定した、検出用信号を含むサブフレーム数、及び測定結果を報告するために測定する必要がある周期数を表すための情報を含む。
【0020】
本発明の実施例は基地局を提供し、該基地局は、測定パターン確定モジュール、測定パターン設定モジュール、及び検出用信号送信モジュールを備え、
前記測定パターン確定モジュールは、1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために異なる端末の、検出用信号を測定するための測定パターンを確定するように設定され、
前記測定パターン設定モジュールは、異なる端末のために前記端末に対応する測定パターンを設定するように設定され、
前記検出用信号送信モジュールは、前記送信パターンに対応するセルにおいて検出用信号を送信するように設定される。
【0021】
選択的に、前記基地局は更に、
前記基地局により自ら確定する方式、又は、
中心ノード基地局又は中心ノード基地局以外の他の基地局が送信した設定シグナリングを受信し、前記設定シグナリングに基づいて、前記中心ノード基地局により集中確定され、又は前記中心ノード基地局と中心ノード基地局以外の他の基地局により協調確定される前記送信パターンを設定する方式、の中の任意の1種によって送信パターンを確定するように設定される。
【0022】
選択的に、前記送信パターンは前記検出用信号の送信モードが、
プリセットの送信周期に従って連続的に検出用信号を送信するモード、又は、
1つ周期内でプリセットの個数のバーストを送信し、各バースト内でプリセットの個数の検出用信号を含むサブフレームを送信し、隣接するバーストの間の間隔がプリセット値であるモードを含むことを表す。
【0023】
選択的に、異なるセルの送信パターンは、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは休眠セルに対応する送信パターンと同じ、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは前記検出用信号が連続的に送信されるのを表し、休眠セルに対応する送信パターンは前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは休眠セルに対応する送信パターンと異なり、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、及び
異なるセルに対応する送信パターンは検出用信号を送信し始める開始位置オフセットが異なるのを表す状況、の中の少なくとも1種に符合する。
【0024】
選択的に、前記送信パターンが異なるのは、前記送信パターンが、
対応なセル内で検出用信号を送信する周期、
各周期において送信したバースト数、
各バースト内において送信した、検出用信号を含むサブフレーム数、
隣接するバーストの間の間隔、
検出用信号を送信し始める開始位置オフセット、及び
占用した周波数リソース及び/又はシーケンスリソース、の中の少なくとも1つが異なることを指す。
【0025】
選択的に、前記基地局は、1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために検出用信号を測定するための測定パターンを確定し、定性的測定需要及び/又は定量的測定需要を含む測定需要に基づいて前記端末の測定パターンを確定するように設定される。
【0026】
選択的に、前記端末の測定パターンは1つ又は複数のセルの検出用信号を測定するための測定パターンを含み、前記端末が1つのセルの検出用信号を測定するための測定パターンは前記基地局が前記セルの検出用信号を送信するための送信パターンの全集合又は部分集合である。
【0027】
本発明の実施例は端末を更に提供し、該端末は設定受信モジュール及び検出用信号測定モジュールを備え、
前記設定受信モジュールは、基地局が送信した、検出用信号を測定するための測定パターン設定を受信するように設定され、前記測定パターンは前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて確定したものであり、
前記検出用信号測定モジュールは、前記測定パターンに基づいて検出用信号を測定するように設定される。
【0028】
選択的に、前記端末の測定パターンは前記基地局に対応するすべてのセルの検出用信号を測定するための情報を含む。
【0029】
選択的に、異なる端末の測定パターンは、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なり、1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、及び
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、の中の少なくとも1種に符合する。
【0030】
選択的に、前記測定パターンは、
各周期に測定したバースト数、各バーストにおいて測定した、検出用信号を含むサブフレーム数、及び測定結果を報告するために測定する必要がある周期数を表すための情報を含む。
【発明の効果】
【0031】
関連技術と比べて、本発明の実施例による検出用信号の測定方法、基地局及び端末は検出用信号の送信パターンに基づいて端末の検出用信号を測定するための測定パターンを確定し、端末の測定パターン設定のために確実な実現方案を提供し、端末が各基地局により送信された検出用信号を測定することに有利であり、端末の測定需要を満たす。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は本発明の実施例による検出用信号の測定方法の実施例1を示す模式図である。
図2図2は連続送信方案の送信パターン示意図であり、固定周期Tに従って検出用信号を送信する。
図3図3は固定周期Tに従って検出用信号を送信し、各周期T内でM個のバーストを送信する送信パターン模式図である。
図4図4は異なるセルが異なる検出用信号の送信パターンに対応する模式図である。
図5図5は各セルが同じ位置で検出用信号を送信する模式図である。
図6図6は各セルが異なる位置オフセットで検出用信号を送信する模式図である。
図7図7は異なるUEが同じ測定パターンを使用する模式図である。
図8図8は異なるUEが異なる測定パターンを使用する模式図である。
図9図9は検出用信号の測定パターン設定を示す模式図である。
図10図10は本発明の実施例による検出用信号の測定方法の実施例2を示す模式図である。
図11図11は本発明の実施例による基地局のモジュール構造模式図である。
図12図12は本発明の実施例による端末のモジュール構造示意図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら本発明の技術的解決手段を詳しく説明することにより、当業者は本発明をより良く理解するとともに実施することができるが、挙げた実施例は本発明を限定するためのものではない。なお、衝突しない場合に、本願における実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0034】
本発明の実施例による検出用信号の測定方法は主に基地局と端末に関し、以下、それぞれ基地局と端末に基づいて、本発明の実施例を説明する。
【0035】
実施例1
本発明の実施例による検出用信号の測定方法の実施例であり、該方法は以下のステップを含む。
【0036】
ステップ101、基地局は1つ又は複数の検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために検出用信号を測定するための測定パターンを確定する。
【0037】
なお、簡潔にするため、本発明の実施例もセル受信又は送信パターンと記述されるが、ここでのセルの本当の意味はセルに対応する基地局であると理解すべきである。
【0038】
本発明の実施例に記載の基地局はマクロ基地局、ホーム基地局等の様々な基地局を含む。異なるネットワーク規格又はネットワーク環境で、1つの基地局に対応するセル数が異なり、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0039】
検出用信号はセルで区分され、即ち同一の基地局での複数のセルの検出用信号の送信パターンは異なるように設定されてもよい。
【0040】
前記送信パターンは、
(1)前記基地局により自ら確定される方式、又は、
(2)中心ノード基地局又は他の基地局が送信した設定シグナリングを受信し、前記設定シグナリングに基づいて、前記中心ノード基地局により集中確定され、又は前記基地局と他の基地局により協調確定される前記送信パターンを設定する方式、のいずれかの1つで確定される。
【0041】
具体的に、シグナリング設定方式は以下のa)とb)の2種がある。
【0042】
a)集中式(中心ノード基地局がある):ネットワークには中心ノード基地局が存在し、複数の基地局を協調した後、前記基地局の送信パターンを設定する。
【0043】
b)分散式(中心ノード基地局がなく、すべての基地局の関係は対応するものである):ネットワークにおける複数の基地局は分散式で、互いに協調して送信パターンを確定し、協議に参加した基地局の1つが前記基地局の送信パターンを設定する。
【0044】
選択的に、前記送信パターンは、前記検出用信号の送信モードが、
プリセットの送信周期に従って検出用信号を連続的に送信する送信モード1、又は、
1つ周期内にプリセットの個数のバーストを送信し、各バースト内においてプリセットの個数の検出用信号を含むサブフレームを送信し、隣接するバーストの間の間隔がプリセット値である送信モード2であることを表す。
【0045】
送信モード1に対して、送信周期Tを設定すればよい。
【0046】
図2に示すように、セルは周期Tごとに検出用信号を1回送信し、即ち0、T、2T、…、NT、(N+1)T、(N+2)T、…、2NT、 (2N+1)T、(2N+2)T、…時刻で検出用信号を送信する。
【0047】
例えば、DSが従来のPSS/SSS/CRS信号を利用する場合に対して、Tは従来のPSS/SSS/CRS信号送信周期T0の整数倍であってよく、例えばPSS送信周期が5msであると、DSの送信周期がT0に等しく、T0の整数倍であってもよく、例えば5ms、10ms、20ms等を取ることができる。新しく設計されたDSに対して、Tの値がより柔軟で、例えば2ms、5ms、10ms、50ms、100ms等を取ることができる。
【0048】
相応的に、送信モード2とは、周期N*Tで検出用信号を送信し、各周期においてL個のバーストを送信し、各バーストにM個の検出用信号を含むサブフレームが含まれ、隣接するバーストの間の間隔がP*Tであることである。
【0049】
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは同じで、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されることを表す。
【0050】
アクティベーションセルに対応する送信パターンは前記検出用信号が連続的に送信されることを表し、休眠セルに対応する送信パターンは前記検出用信号が間隔に送信されることを表す。
【0051】
アクティベーションセルに対応する送信パターンと休眠セルに対応する送信パターンは異なり、且ついずれも前記検出用信号が間隔送信であることを表す。
【0052】
異なるセルに対応する送信パターンは検出用信号を送信し始める開始位置オフセットが異なることを表す。
【0053】
異なるセルの送信パターンは以下の少なくとも1種の状況に符合する。
【0054】
前記送信パターンが異なることは、前記送信パターンが、
対応なセル内で検出用信号を送信する周期、
各周期に送信されたバースト数、
各バースト内で送信された、検出用信号を含むサブフレーム数、
隣接するバーストの間の間隔、
検出用信号を送信し始める開始位置オフセット、
占用した周波数リソース及び/又はシーケンスリソース、の少なくとも1つの情報が異なることである。
【0055】
占用した周波数リソースとは、検出用信号としてCRS又は他の帯域可変な検出用信号を使用する状況に対して、異なるセルが周波数領域で送信した検出用信号が異なる周波数リソースを占用するように設定することができることであり、例えばあるセルが送信したCRSのシーケンスが長く、占用した周波数リソース(帯域幅)が多く、あるセルのCRSの占用した周波数リソース(帯域幅)が少なく、同時に、周波数リソースが変更する場合、シーケンスリソースも相応的に変更するため、ともに指示する必要もある。
【0056】
Small Cellシーンで、複数のスモールセルがあり、セルを発見して選択するために、セル検出用信号(Discovery Signal)を送信する必要があり、アクティベーションセルと休眠セルが送信したDS信号には異なる制限がある。UEはセル検出用信号を検出する必要があり、それによりネットワーク側を補助して休眠セルのアクティベーション/ディアクティベーションを行い、及びアクティベーションセルの選択を行う。UEは検出用信号に対して存在検出及び/又は定量的検出を行うことができ、2種の検出はDS測定パターンに対して異なる測定需要があり、前記測定需要は主に測定類型及び/又は測定量に対する需要を指し、即ち、定性的測定需要及び/又は定量的測定需要を指し、定量的測定需要は測定強度の需要を更に含むことができる。このため、選択的に、前記基地局は測定需要に応じて前記端末の測定パターンを確定し、前記測定需要は定性的測定需要及び/又は定量的測定需要を含む。
【0057】
ステップ102、前記基地局は異なる端末のために該端末に対応する測定パターンを設定する。
【0058】
前記端末の測定パターンは1つ又は複数のセルの検出用信号を測定するための測定パターンを含み、前記端末が1つのセルの検出用信号を測定するための測定パターンは、前記基地局が該セルの検出用信号を送信するための送信パターンの全集合又は部分集合である。
【0059】
前記端末の測定パターンは前記基地局に対応するすべてのセルの検出用信号を測定するための情報を含み、これにより、各セルにいずれも端末測定パターン隙間(Gap)内に落ちる検出用信号があり、それによりUEが各セルを発見でき、セルの検出の見逃しを防止することを保証する。
【0060】
各セルは検出用信号の送信パターンを確定した後、パターンに従って検出用信号を送信し始め、UEは各セルの検出用信号を測定することができる。基地局はUEの異なる測定需要に基づいて異なる測定パターンを設定することができ、前記測定需要は定性的測定需要及び/又は定量的測定需要を含む。UEが測定するあるセルのDS測定パターンは該セルDSの送信パターンの全集合又は部分集合であるべきである。DS測定パターンはUEの専用のものであってよく、即ち各UEは異なる測定パターンを設定することができる。
【0061】
同じ周波数測定に対して、各UEが同じ測定パターンを使用して測定するように設定されることができ、同じ周波数測定の場合にUEがデータの送信を一時停止する必要がないので、スペクトル効率に影響を与えない。異なる周波数測定のUEに対して、測定する際にデータ送信を一時停止する必要があるので、できるだけその測定パターンを互いにずらすべき、それにより大量のUEが同時に送信を停止することによるスペクトル効率の低下を防止する。
【0062】
同じ周波数測定に対して、異なるUEが同じ測定パターンを使用して測定するように設定されることができる。
【0063】
異なる周波数測定に対して、異なるUEが異なる測定パターンを使用して測定するようにできるだけ設定され、各UEの測定パターンをできるだけ互いにずらすことにより、測定間隔において各UEが同時に送信を停止することを防止する。
【0064】
各UEに対して、各周期内に測定されたバースト数(L1がL以下の任意の整数である)、各バーストにおいて測定された、検出用信号を含むサブフレーム数(M1がM以下の任意の整数である)、開始測定フレーム番号を設定することができ、S個の周期を測定した後測定結果を1回報告する。
【0065】
UEはDS存在検出と強度検出を行うことに異なる測定需要があり、存在検出に必要なサンプル数が少なく、強度検出に必要なサンプル数が多くて、フィルタリング時間がより長い。
【0066】
測定しようとするセル1の検出用信号の送信パターンを考えて、最小送信間隔T、送信周期N(実際の周期がN*Tである)、各周期に送信されたバースト数L、各バーストにおける検出用信号を含むサブフレーム数M、隣接するバーストの間の間隔P(実際の間隔がP*Tである)に設定する。
【0067】
各UEに対して、各周期内に測定されたバースト数(L1がL以下の任意の整数である)、各バーストに測定された、検出用信号を含むサブフレーム数(M1がM以下の任意の整数である)を設定することができ、S個の周期を測定した後測定結果を1回報告する。
【0068】
選択的に、各UEが1つ周期内で異なるバースト又はサブフレームを測定するように設定することにより、各UEの測定パターンを互いにずらす目的を達成する。
【0069】
異なる端末の測定パターンは、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なり、1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、の中の少なくとも1種に符合する。
【0070】
前記測定パターンは、
各周期に測定されたバースト数、各バーストにおいて測定された、検出用信号を含むサブフレーム数、測定結果を報告するために測定する必要がある周期数を表すための情報を含む。
【0071】
ステップ103、前記基地局は送信パターンに対応するセルにおいて検出用信号を送信し、端末は設定した測定パターンに基づいて検出用信号を測定する。
【0072】
本発明の実施例において、ステップ102とステップ103は厳格な優先順序がない。
【0073】
本発明の実施例に使用される方法は、異なるセルが異なるDS送信パターンを採用するように設定されることができ、各セルの異なる電力制限条件に適合し、同時に、各セルの間に存在する干渉を避け、及びUEの異なる測定需要を満たす。UEがUE専有の測定パターンを使用するように設定して、これにより各UEの測定GAPを互いにずらし、関連技術と比べて、すべてのUEが同時に送信を停止することを避け、スペクトル効率を向上させる。
【0074】
アクティベーションセルと休眠セルは同じ送信パターンを使用できる。各セルは該セルの状況に基づいて異なる送信パターンを選択することもでき、例えばアクティベーションセルの電力消費制限が比較的にゆるい場合に、アクティベーションセルが完全な信号集合を送信するように設定されることができ、例えば連続的に送信された送信パターンを使用し、休眠セルは、省電から、休眠セルがアクティベーションセルDSの部分集合を送信するように設定されることができ、例えば、間隔に送信された送信パターンを使用する。
【0075】
以下、図面と応用実例を参照しながら送信パターンを詳しく説明する。
【0076】
応用実例1
アクティベーションセルと休眠セルがいずれも連続的に検出用信号を送信する送信パターンを使用するように設定し、設定する必要があるパラメータは送信周期Tである。
【0077】
上記パラメータ設定に基づいて、図2に示すように、アクティベーションセルと休眠セルはいずれも0、T、2T、…、NT、(N+1)T、(N+2)T、…、2NT、 (2N+1)T、(2N+2)T、…等の時刻で検出用信号を送信する。
【0078】
該応用実例において、検出用信号の送信パターンの利点は、設定と送信が簡単で、従来信号に対して直接に多重化すればよいことである。
【0079】
応用実例2
アクティベーションセルと休眠セルが検出用信号を間隔に送信する送信パターンを使用するように設定し、設定する必要があるパラメータは、最小送信間隔T、送信周期N(実際の周期がN*Tである)、各周期に送信されたバースト数L、各バーストにおける検出用信号を含むサブフレーム数M、隣接するバーストの間の間隔P(実際の間隔がP*Tである)である。
【0080】
上記パラメータ設定に基づいて、図3に示すように、
アクティベーションセルと休眠セルの検出用信号の送信パターンは、いずれも以下の通りである。
【0081】
第1個の周期、0〜NT内:
第1個のバーストが0時刻から開始する:0、T、2T、…、MT時刻で検出用信号を送信する。
第2個のバーストが(M+P)T時刻から開始する:(M+P)T、(M+P)T+T、(M+P)T+2T、…、(M+P)T+MT時刻で検出用信号を送信する。
第L個のバーストが(L-1)(M+P)T時刻から開始する:(L-1)(M+P)T、(L-1)(M+P)T+T、(L-1)(M+P)T+2T、…、(L-1)(M+P)T+MT時刻で検出用信号を送信する。
【0082】
第2個の周期、NT〜2NT内:
第1個のバーストがNT時刻から開始する:NT、NT+T、NT+2T、…、NT+MT時刻で検出用信号を送信する。
第2個のバーストがNT+(M+P)T時刻から開始する:NT+(M+P)T、NT+(M+P)T+T、NT+(M+P)T+2T、…、NT+(M+P)T+MT時刻で検出用信号を送信する。
第L個のバーストがNT+(L-1)(M+P)T時刻から開始する:NT+(L-1)(M+P)T、NT+(L-1)(M+P)T+T、 NT+(L-1)(M+P)T+2T、…、NT+(L-1)(M+P)T+MT時刻で検出用信号を送信する。
【0083】
第k個の周期内、(k-1)NT〜kNT内:
第1個のバーストがNT時刻から開始する:(k-1)NT、(k-1)NT+T、(k-1)NT+2T、…、(k-1)NT+MT時刻で検出用信号を送信する。
第2個のバーストが(k-1)NT+(M+P)T時刻から開始する:(k-1)NT+(M+P)T、(k-1)NT+(M+P)T+T、(k-1)NT+(M+P)T+2T、…、(k-1)NT+(M+P)T+MT時刻で検出用信号を送信する。
第L個のバーストが(k-1)NT+(L-1)(M+P)T時刻から開始する:(k-1)NT+(L-1)(M+P)T、(k-1)NT+(L-1)(M+P)T+T、(k-1)NT+(L-1)(M+P)T+2T、…、(k-1)NT+(L-1)(M+P)T+MT時刻で検出用信号を送信する。
【0084】
本応用実例2において、検出用信号の送信パターンの利点は、設定が柔軟で、セル発見の需要、及び送信電力の制限に基づいて、送信周期N*T、周期内に送信されたバースト数L、及びバースト内において送信されたサブフレームMを調整することができることである。
【0085】
応用実例3
アクティベーションセルが検出用信号を連続的に送信する送信パターンを使用するように設定する。設定する必要があるパラメータは、送信周期Tである。
【0086】
休眠セルが間隔に送信された検出用信号パターンを使用するように設定し、設定する必要があるパラメータは、最小送信間隔T、送信周期N(実際の周期がN*Tである)、各周期に送信されたバースト数L、各バーストにおける検出用信号を含むサブフレーム数M、隣接するバーストの間の間隔P(実際の間隔がP*Tである)である。
【0087】
上記パラメータ設定に基づいて、アクティベーションセルの検出用信号パターンは、図2に示すように、0、T、2T、…、NT、(N+1)T、(N+2)T、…、2NT、(2N+1)T、(2N+2)T、…等の時刻で検出用信号を送信する。
【0088】
休眠セルの検出用信号パターンは、図3に示すように、応用実例2における送信パターンと同じで、ここで繰り返して説明しない。
【0089】
本応用実例において、検出用信号の送信パターンの利点は、設定が柔軟で、アクティベーションセルに対する電力制限が比較的にゆるく、多くの検出用信号を送信することができ、それによりUEがアクティベーションセルを発見して選択して自己にサービスし、休眠セルに対する電力制限が比較的に厳格で、セル発見の需要に基づいて、送信周期N*T、周期内に送信されたバースト数L、及びバースト内に送信されたサブフレームMを柔軟に調整することができることである。
【0090】
応用実例4
異なる休眠セルは異なる検出用信号パターンを使用し、例えば各周期内に異なるバースト数を送信するか、又は各バースト内において異なる検出用信号を含むフレーム数を送信するように設定されてもよい。図4に示す。
【0091】
休眠セル1が間隔に送信された検出用信号パターンを使用するように設定する。設定する必要があるパラメータは、最小送信間隔T、送信周期N(実際の周期がN*Tである)、各周期に送信されたバースト数L1、各バーストにおける検出用信号を含むサブフレーム数M1、隣接するバーストの間の間隔P(実際の間隔がP*Tである)である。
【0092】
休眠セル2が間隔に送信された検出用信号パターンを使用するように設定し、設定する必要があるパラメータは、最小送信間隔T、送信周期N(実際の周期がN*Tである)、各周期に送信されたバースト数L2、各バーストにおける検出用信号を含むサブフレーム数M2、隣接するバーストの間の間隔P(実際の間隔がP*Tである)である。
【0093】
本応用実例の検出用信号の送信パターンの利点は、異なる休眠セルが異なる電力制限とセル発見需要を有する可能性があるので、異なる送信周期、周期内に送信されたバースト数、及びバースト内において送信されたサブフレーム数を設定することができることである。
【0094】
応用実例5
該応用実例において、各セルは同じ開始位置で検出用信号を送信し始めることにより、後続処理しやすくなり、図5に示すように(1つの周期内で1つのバーストを送信する間隔送信手段を例とする)、各セルは、
第1個の周期内に、0、T、2T、…、MT時刻で検出用信号を送信し、
第2個の周期内に、NT、NT+T、NT+2T、…、NT+MT時刻で検出用信号を送信し、
第k個の周期内に、(k-1)NT、(k-1)NT+T、(k-1)NT+2T、…、NT+MT時刻で検出用信号を送信する。
……
【0095】
本応用実例の検出用信号の送信パターンは同じ周波数セルに適用され、UEが同じ位置でこれらのセルを測定することに有利であり、操作が簡単である。
【0096】
切り替えの手段において、各セルが異なる開始位置オフセットを採用して検出用信号を送信するように設定することができ、それにより干渉を防止する。図6に示す(1つの周期内で1つのバーストを送信する間隔送信手段を例とする)。
【0097】
即ち、セル1は、
第1個の周期内に、0、T、2T、…、MT時刻で検出用信号を送信し、
第2個の周期内に、NT、NT+T、NT+2T、…、NT+MT時刻で検出用信号を送信し、
第k個の周期内に、(k-1)NT、(k-1)NT+T、(k-1)NT+2T、…、NT+MT時刻で検出用信号を送信する。
……
【0098】
セル2は、
第1個の周期内に、T、2T、3T、…、(M+1)T時刻で検出用信号を送信し、
第2個の周期内に、NT+T、NT+2T、NT+3T、…、NT+(M+1)T時刻で検出用信号を送信し、
第k個の周期内に、(k-1)NT+T、(k-1)NT+2T、(k-1)NT+3T、…、NT+(M+1)T時刻で検出用信号を送信する。
……
【0099】
セル3は、
第1個の周期内に、2T、3T、4T、…、(M+2)T時刻で検出用信号を送信し、
第2個の周期内に、NT+2T、NT+3T、NT+4T、…、NT+(M+2)T時刻で検出用信号を送信し、
第k個の周期内に、(k-1)NT+2T、(k-1)NT+3T、(k-1)NT+4T、…、NT+(M+2)T時刻で検出用信号を送信する。
……
【0100】
他のセルはこのように行う。
【0101】
本応用実例の検出用信号の送信パターンは異なる周波数セルに適用され、UEが異なる位置でこれらのセルを測定することに有利であり、同時に送信を停止することを防止する。
【0102】
以下、図面と応用実例を参照しながら測定パターンを詳しく説明する。
【0103】
具体的に、3つのセルで各セルに3つのUEがあることを例とし、セル1にはUE11、UE12、UE13があり、セル2にはUE21、UE22、UE23があり、セル3にはUE31、UE32、UE33がある。セル2とセル1は同じ周波数であり、セル3とセル1は異なる周波数である。
【0104】
応用実例6
同じ周波数測定に対して、異なるUEは同じ測定パターンを使用して測定することができ、図7に示す。
【0105】
1つの周期内で1つのバーストを送信する間隔送信手段を例とし、セル1は、
第1個の周期内に、0、T、2T、…、MT時刻で検出用信号を送信し、
第2個の周期内に、NT、NT+T、NT+2T、…、NT+MT等の時刻で検出用信号を送信し、
第k個の周期内に、(k-1)NT、(k-1)NT+T、(k-1)NT+2T、…、NT+MT等の時刻で検出用信号を送信する。
……
【0106】
UE11、UE12、UE13、UE21、UE22、UE23が同じ測定パターンを使用してセル1を測定するように設定されてよく、
第1個の周期内に、0時刻で検出用信号を測定し、
第2個の周期内に、NT時刻で検出用信号を測定し、
第k個の周期内に、(k-1)NT時刻で検出用信号を測定する。
【0107】
本応用実例の測定パターン設定方法は各UEの統一操作に有利であり、ネットワーク側は測定結果を集中処理する。
【0108】
応用実例7
異なる周波数測定に対して、異なるUEは異なる測定パターンを利用して測定することができ、各UEが互いにずらす測定パターンを使用するように設定されることができ、それにより、測定間隔において各UEが同時に送信を停止することを防止し、図8に示す。
【0109】
1つの周期内で1つのバーストを送信する間隔送信手段を例とし、セル1は、
第1個の周期内に、0、T、2T、…、MT時刻で検出用信号を送信し、
第2個の周期内に、NT、NT+T、NT+2T、…、NT+MT等の時刻で検出用信号を送信し、
第k個の周期内に、(k-1)NT、(k-1)NT+T、(k-1)NT+2T、…、NT+MT等の時刻で検出用信号を送信する。
……
【0110】
セル3での3つのUEであるUE31、UE32、UE33は、セル1のDSを測定し、いずれも異なる周波数測定に属し、各UEが1つの周期内で異なるバースト又はサブフレームを測定することにより、各UEの測定パターンを互いにずらす目的を達成するように設定されることができる。
【0111】
UE31は、第1個の周期内に、0時刻で検出用信号を測定し、
第2個の周期内に、NT時刻で検出用信号を測定し、
第k個の周期内に、(k-1)NT時刻で検出用信号を測定する。
……
【0112】
UE32は、
第1個の周期内に、T時刻で検出用信号を測定し、
第2個の周期内に、NT+T時刻で検出用信号を測定し、
第k個の周期内に、(k-1)NT+T時刻で検出用信号を測定する。
……
【0113】
UE33は、
第1個の周期内に、2T時刻で検出用信号を測定し、
第2個の周期内に、NT+2T時刻で検出用信号を測定し、
第k個の周期内に、(k-1)NT+2T時刻で検出用信号を測定する。
……
【0114】
本応用実例において、測定パターンの設定方法は各UEが測定パターンをずらすことに有利であり、各UEが同時に送信を停止して測定することによるスペクトル効率の低下を防止し、ネットワークスペクトル効率を向上させることができる。
【0115】
応用実例8
UEがDS存在検出と強度検出を行うことに異なる測定需要があり、存在検出に必要なサンプル数が少ないが、強度検出に必要なサンプル数が多くて、フィルタリング時間がより長い。
【0116】
セル1の検出用信号の送信パターンは最小送信間隔T、送信周期N(実際の周期がN*Tである)、各周期に送信されたバースト数L、各バーストにおけるサブフレーム数M、隣接するバーストの間の間隔P(実際の間隔がP*Tである)に設定される。
【0117】
各UEに対して、各周期内に測定されたバースト数L1 (L1がL以下の任意の整数である)、各バーストに測定されたサブフレーム数M1(M1がM以下の任意の整数である)を設定することができ、S個の周期を測定した後測定結果を1回報告することができ、報告オーバーヘッドを減少するために、1つの閾値を設定することができ、検出用信号の測定強度又は信号強度が設定された閾値を超える場合のみ、測定報告を行う。図9に示すように、UEは、
第1個の周期、0〜NT内:
第1個のバースト:0、T、2T、…、M1T時刻で検出用信号を測定し、
第2個のバースト:(M+P)T、(M+P)T+T、 (M+P)T+2T、…、(M+P)T+M1T時刻で検出用信号を測定し、
第L1個のバースト:(L1-1)(M+P)T、(L1-1)(M+P)T+T、(L1-1)(M+P)T+2T、…、(L1-1)(M+P)T+M1T時刻で検出用信号を測定し、
第2個の周期、NT〜2NT内:
第1個のバースト:NT、NT+T、NT+2T、…、NT+M1T時刻で検出用信号を測定し、
第2個のバースト:NT+(M+P)T、NT+(M+P)T+T、NT+(M+P)T+2T、…、NT+(M+P)T+M1T時刻で検出用信号を測定し、
第L1個のバースト:NT+(L1-1)(M+P)T、NT+(L1-1)(M+P)T+T、NT+(L1-1)(M+P)T+2T、…、NT+(L1-1)(M+P)T+M1T時刻で検出用信号を測定し、
第k個の周期内に、(k-1)NT〜kNT内:
第1個のバースト:(k-1)NT、(k-1)NT+T、(k-1)NT+2T、…、(k-1)NT+M1T時刻で検出用信号を測定し、
第2個のバースト:(k-1)NT+(M+P)T、(k-1)NT+(M+P)T+T、(k-1)NT+(M+P)T+2T、…、(k-1)NT+(M+P)T+M1T時刻で検出用信号を測定し、
第L1個のバースト:(k-1)NT+(L1-1)(M+P)T、(k-1)NT+(L1-1)(M+P)T+T、(k-1)NT+(L1-1)(M+P)T+2T、…、(k-1)NT+(L1-1)(M+P)T+M1T時刻で検出用信号を測定する。
【0118】
UEはS個の測定周期の後の(S-1)NT時刻でDS測定結果を1回提出してよい。
【0119】
応用実例9
該応用実例において、UE21はセル1に対して存在検出を行う。各周期内に1個のバーストを測定し、各バーストにおいて2個のサブフレームを測定することを例とし、UE21は、
第1個の周期内に、0、T時刻で検出用信号を測定し、
第2個の周期内に、NT、NT+T時刻で検出用信号を測定し、
第k個の周期内に、(k-1)NT、(k-1)NT+T時刻で検出用信号を測定する。
……
【0120】
UEは各測定周期NTで、いずれも存在検出の測定結果を1回出力してよい。
【0121】
UE22はセル1に対して定量的検出を行う。各周期で2個のバーストを測定し、各バーストにおいて4個のサブフレームを測定することを例とし、UE22は、
第1個の周期、0〜NT内:
第1個のバースト:0、T、2T、3T時刻で検出用信号を測定し、
第2個のバースト:(M+P)T、(M+P)T+T、(M+P)T+2T、(M+P)T+3T時刻で検出用信号を測定し、
第2個の周期、NT〜2NT内:
第1個のバースト:NT、NT+T、NT+2T、NT+3T時刻で検出用信号を測定し、
第2個のバースト:NT+(M+P)T、NT+(M+P)T+T、NT+(M+P)T+2T、NT+(M+P)T+3T時刻で検出用信号を測定し、
第k個の周期内に、(k-1)NT〜kNT内:
第1個のバースト:(k-1)NT、(k-1)NT+T、(k-1)NT+2T、(k-1)NT+3T時刻で検出用信号を測定し、
第2個のバースト:(k-1)NT+(M+P)T、(k-1)NT+(M+P)T+T、(k-1)NT+(M+P)T+2T、(k-1)NT+(M+P)T+3T時刻で検出用信号を測定する。
【0122】
以下、端末から本発明の実施例の方法を説明する。
【0123】
図10に示すように、本発明の実施例による検出用信号の測定方法の実施例は、以下のステップを含む。
【0124】
ステップ1001、端末は基地局が送信した、検出用信号を測定するための測定パターン設定を受信し、前記測定パターンは前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて確定したものであり、
選択的に、前記端末の測定パターンは前記基地局に対応するすべてのセルの検出用信号を測定するための情報を含む。
【0125】
異なる端末の測定パターンは、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なり、1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、の中の少なくとも1種に符合する。
【0126】
選択的に、同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じ、異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なる。
【0127】
前記測定パターンは、
各周期に測定したバースト数、各バーストにおいて測定したサブフレーム数、測定結果を報告するために測定する必要がある周期数を表すための情報を含む。
【0128】
ステップ1002、前記端末は前記測定パターンに基づいて検出用信号を測定する。
【0129】
上記方法を実現するために、本発明の実施例は基地局を更に提供し、図11に示すように、該基地局は、測定パターン確定モジュール1101、測定パターン設定モジュール1102、及び検出用信号送信モジュール1103を備え、
前記測定パターン確定モジュール1101は、1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて、異なる端末のために検出用信号を測定するための測定パターンを確定するように設定され、
前記測定パターン設定モジュール1102は、異なる端末のために該端末に対応する測定パターンを設定するように設定され、
前記検出用信号送信モジュール1103は、前記送信パターンに対応するセルにおいて検出用信号を送信するように設定される。
【0130】
選択的に、前記基地局は、
(1)前記基地局により自ら確定する方式、又は、
(2)中心ノード基地局又は中心ノード基地局以外の他の基地局が送信した設定シグナリングを受信し、前記設定シグナリングに基づいて、前記中心ノード基地局により集中確定され、又は前記中心ノード基地局と中心ノード基地局以外の他の基地局により協調確定される前記送信パターンを設定する方式、の中の任意の1種によって送信パターンを確定する。
【0131】
選択的に、前記送信パターンは、前記検出用信号の送信モードが、
プリセットの送信周期に従って連続的に検出用信号を送信するモード、又は、
1つの周期内でプリセットの個数のバーストを送信し、各バースト内でプリセットの個数のサブフレームを送信し、隣接するバーストの間の間隔がプリセット値であるモードであることを表す。
【0132】
選択的に、異なるセルの送信パターンは、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは休眠セルに対応する送信パターンと同じ、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは前記検出用信号が連続的に送信されるのを表し、休眠セルに対応する送信パターンは前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、
アクティベーションセルに対応する送信パターンは休眠セルに対応する送信パターンと異なり、且ついずれも前記検出用信号が間隔に送信されるのを表す状況、
異なるセルに対応する送信パターンは検出用信号を送信し始める開始位置オフセットが異なるのを表す状況、の中の少なくとも1種に符合する。
【0133】
選択的に、前記送信パターンが異なるのは、前記送信パターンが、
対応なセル内で検出用信号を送信する周期、
各周期に送信したバースト数、
各バースト内において送信したサブフレーム数、
隣接するバーストの間の間隔、
検出用信号を送信し始める開始位置オフセット、の中の少なくとも1つが異なることを指す。
【0134】
選択的に、前記基地局は測定需要に応じて前記端末の測定パターンを確定し、前記測定需要は定性的測定需要及び/又は定量的測定需要を含む。
【0135】
選択的に、前記端末の測定パターンは1つ又は複数のセルの検出用信号を測定するための測定パターンを含み、前記端末が1つのセルの検出用信号を測定するための測定パターンは前記基地局が該セルの検出用信号を送信するための送信パターンの全集合又は部分集合である。
【0136】
上記の方法を実現するために、本発明の実施例は端末の実施例を更に提供し、図12に示すように、該実施例において、該端末は、設定受信モジュール1201及び検出用信号測定モジュール1202を備え、
前記設定受信モジュール1201は、基地局が送信した、検出用信号を測定するための測定パターン設定を受信するように設定され、前記測定パターンは前記基地局が1つ又は複数のセルの検出用信号の送信パターンに基づいて確定したものであり、
前記検出用信号測定モジュール1202は、前記測定パターンに基づいて検出用信号を測定するように設定される。
【0137】
選択的に、前記端末の測定パターンは前記基地局に対応するすべてのセルの検出用信号を測定するための情報を含む。
【0138】
選択的に、異なる端末の測定パターンは、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じである状況、
同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なり、1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、
異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが1つの周期内に測定したバースト又はサブフレームを互いにずらす状況、の中の少なくとも1種に符合する。
【0139】
選択的に、同じ周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが同じ、異なる周波数測定を行う際に、異なる端末の測定パターンが異なる。
【0140】
選択的に、前記測定パターンは、
各周期に測定したバースト数、各バーストにおいて測定したサブフレーム数、測定結果を報告するために測定する必要がある周期数を表すための情報を含む。
【0141】
関連技術と比べて、本発明の実施例による検出用信号の測定方法、基地局及び端末は検出用信号の送信パターンに基づいて端末の検出用信号を測定するための測定パターンを確定し、端末の測定パターン設定のために確実な実現方案を提供し、端末が各基地局により送信された検出用信号を測定することに有利であり、端末の測定需要を満たす。
【0142】
前記端末が1つのセルの検出用信号を測定するための測定パターンは前記基地局が該セルの検出用信号を送信するための送信パターンの全集合又は部分集合であり、測定パターンに基づいて測定する際に、対応な位置にきっと検出用信号の送信があるのを保証し、測定効率を向上させる。
【0143】
また、基地局は異なる測定需要に応じて測定パターンを柔軟に設定でき、異なるUEの測定需要を満たす一方で、各UEが合理的に測定間隔を設定することに有利であり、異なる周波数測定を行う際に大量のUEが同時に送信を停止することを避け、スペクトル効率を向上させる。
【0144】
基地局により送信パターンを自ら確定しても、中心ノード基地局により集中確定するか又はその他の基地局と協調確定しても、送信パターンの柔軟性を確保でき、各基地局の検出用信号送信パターンの間に存在する干渉を避ける。
【0145】
当業者は、上記方法における全部又は一部のステップは、プログラムが関連のハードウェアを指令することにより完成することができ、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体、例えば読み出し専用メモリ、ディスク又はCDなどに記憶することができることを理解することができる。選択的に、上記実施例の全部又は一部のステップは、1つ又は複数の集積回路を採用して達成することもできる。対応的に、上記実施例における各モジュール/ユニットはハードウェアの形式で達成してよく、ソフトウェア機能モジュールの形式で達成してもよい。本発明はいかなる特定形式のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されたものではない。
【0146】
本発明の実施例に記載のモジュールはその機能に基づいて分割する例示だけであり、システム/装置/機器が同じ機能を実現する場合に、当業者は1種又は多種のその他の機能分割方式を提供することができ、具体的な使用時にその任意の1つ又は複数の機能モジュールを1つの機能エンティティ装置又はユニットによって実現でき、確かに、以上の変換方式はいずれも本願の保護範囲に含まれることが理解することができる。
【0147】
無論、以上の実施例は全部の実施例ではなく、本発明の一部の実施例だけである。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わない前提で得たすべてのその他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0148】
本発明の実施例による検出用信号の測定方法、基地局及び端末は、検出用信号の送信パターンに基づいて端末の検出用信号を測定するための測定パターンを確定し、端末の測定パターン設定のために確実な実現方案を提供し、端末が各基地局に送信した検出用信号を測定することに有利であり、端末の測定需要を満たす。従って、強い産業上の利用可能性を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12