特許第6239769号(P6239769)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6239769
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】AP位置クエリ
(51)【国際特許分類】
   G01S 5/14 20060101AFI20171120BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20171120BHJP
   H04W 4/02 20090101ALI20171120BHJP
【FI】
   G01S5/14
   H04W64/00 171
   H04W64/00 140
   H04W4/02 150
【請求項の数】26
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-540864(P2016-540864)
(86)(22)【出願日】2013年9月20日
(65)【公表番号】特表2016-536602(P2016-536602A)
(43)【公表日】2016年11月24日
(86)【国際出願番号】US2013060951
(87)【国際公開番号】WO2015041683
(87)【国際公開日】20150326
【審査請求日】2016年3月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】プレヒナー,ガビー
(72)【発明者】
【氏名】シュタイナー,イタイ
(72)【発明者】
【氏名】ベン−ハイム,シャニ
【審査官】 中村 説志
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−529432(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0093956(US,A1)
【文献】 特開2009−088995(JP,A)
【文献】 特開2007−306454(JP,A)
【文献】 特表2009−539296(JP,A)
【文献】 特表2012−520610(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0217333(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0283679(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0008337(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0157121(US,A1)
【文献】 特表2016−533668(JP,A)
【文献】 特開2017−41905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 1/00− 1/68
G01S 5/00− 5/14
G01S19/00−19/55
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04M 1/00
H04M 1/24− 1/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ステーションがタイム・オブ・フライト技術の情報を通信することを可能にする装置であって、
ロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)リクエストを送信し、LCIレポートを受信するよう構成されるネットワークインタフェースと、
前記LCIレポートをクエリするよう構成される複数のサブエレメントを有する前記LCIリクエストを生成するステップと、
報告元ステーションから前記LCIレポートを受信するステップであって、前記LCIレポートは報告対象ステーションのフロア情報を提供するよう構成されるフロア情報サブエレメントを有し、前記フロア情報サブエレメントは、サブエレメント識別子(ID)、前記報告対象ステーションのフロア数の表示を含むステーションフロア情報フィールド、及び前記報告対象ステーションのフロアの上の高さを示すステーション上方高さフロア情報フィールドを有する、受信するステップと、
を前記無線ステーションに実行させる手段と、
を有する装置。
【請求項2】
前記LCIレポートは、前記報告対象ステーションの緯度情報、経度情報及び高度情報を有する、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記LCIレポートは、ベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)サブエレメントを特定するためのサブエレメント識別子(ID)及びBSSIDアレイフィールドを含むBSSIDサブエレメントを有する、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記報告元ステーションは、アクセスポイント(AP)を有する、請求項1乃至3何れか一項記載の装置。
【請求項5】
前記報告対象ステーションは、前記無線ステーション、アクセスポイント(AP)又は近傍APの1つを有する、請求項1乃至3何れか一項記載の装置。
【請求項6】
1つ以上のアンテナを有する、請求項1乃至3何れか一項記載の装置。
【請求項7】
アクセスポイント(AP)にタイム・オブ・フライト技術の情報を通信させる装置であって、
ロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)リクエストを受信し、LCIレポートを送信するよう構成されるネットワークインタフェースデバイスと、
ステーションから複数のサブエレメントを有する前記LCIリクエストを受信するステップと、
報告対象ステーションのフロア情報を提供するためのフロア情報サブエレメントを有する前記LCIレポートを生成するステップであって、前記フロア情報サブエレメントは、サブエレメント識別子(ID)、前記報告対象ステーションのフロア数の表示を含むステーションフロア情報フィールド及び前記報告対象のフロアの上の高さを示すステーション上方高さフロア情報フィールドを有する、生成するステップと、
を前記アクセスポイント(AP)に実行させる手段と、
を有する装置。
【請求項8】
前記LCIレポートは、緯度情報、経度情報及び高度情報を有する、請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記LCIレポートは、ベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)サブエレメントを特定するためのサブエレメント識別子(ID)及びBSSIDアレイフィールドを含むBSSIDサブエレメントを有する、請求項7記載の装置。
【請求項10】
前記報告対象ステーションは近傍APを有する、請求項7乃至9何れか一項記載の装置。
【請求項11】
1つ以上のアンテナを有する、請求項7乃至9何れか一項記載の装置。
【請求項12】
タイム・オブ・フライト技術の情報を通信することを可能にする処理をプロセッサに実行させるためのプログラムであって、
前記処理は、
報告対象ステーションのロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)について報告元ステーションにクエリするためのリクエストを生成するステップと、
前記報告対象ステーションに対応するステーションフロア情報サブエレメントを含むLCIレポートを前記報告元ステーションから受信するステップであって、前記フロア情報サブエレメントは、サブエレメント識別子(ID)、前記報告対象ステーションのフロア数の表示を有するステーションフロア情報フィールド及び前記報告対象ステーションのフロアの上の高さを示すステーション上方高さフロア情報フィールドを有する、受信するステップと、
を有するプログラム。
【請求項13】
前記LCIレポートは、緯度情報、経度情報及び高度情報を有する、請求項12記載のプログラム。
【請求項14】
前記処理は、
前記LCIリクエストに応答して、ベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)サブエレメントを特定するためのサブエレメント識別子(ID)及びBSSIDアレイフィールドを含むBSSIDサブエレメントを有する前記LCIレポートを受信するステップを有する、請求項12記載のプログラム。
【請求項15】
前記報告対象ステーションは、ステーション、アクセスポイント又は近傍APの1つを有する、請求項12乃至14何れか一項記載のプログラム。
【請求項16】
前記報告元ステーションはアクセスポイント(AP)を有する、請求項12乃至14何れか一項記載のプログラム。
【請求項17】
タイム・オブ・フライト技術の情報を通信する処理をプロセッサに実行させるためのプログラムであって、
前記処理は、
報告対象ステーションのロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)について報告元ステーションにクエリするためのリクエストを受信するステップと、
前記報告元ステーションから前記報告対象ステーションに対応するステーションフロア情報サブエレメント、ベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)サブエレメントを特定するためのサブエレメント識別子(ID)及びBSSIDアレイフィールドを有するBSSIDサブエレメントを有するLCIレポートを送信するステップであって、前記フロア情報サブエレメントは、サブエレメント識別子(ID)、前記報告対象ステーションのフロア数の表示を有するステーションフロア情報フィールド及び前記報告対象ステーションのフロアの上の高さを示すステーション上方高さフロア情報フィールドを有する、送信するステップと、
を有するプログラム。
【請求項18】
前記報告対象ステーションは、近傍アクセスポイント(AP)を有する、請求項17記載のプログラム。
【請求項19】
前記LCIレポートは、緯度情報、経度情報及び高度情報を有する、請求項17又は18記載のプログラム。
【請求項20】
アクセスポイント(AP)によってロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)を通信する方法であって、
ステーションから複数のサブエレメントを有するLCIリクエストを受信するステップと、
報告対象ステーションのフロア情報を提供するためのフロア情報サブエレメントを有するLCIレポートを生成するステップであって、前記フロア情報サブエレメントは、サブエレメント識別子(ID)、前記報告対象ステーションのフロア数の表示を有するステーションフロア情報フィールド及び前記報告対象ステーションのフロアの上の高さを示すステーション上方高さフロア情報フィールドを有する、生成するステップと、
前記LCIレポートを送信するステップと、
を有する方法。
【請求項21】
前記報告対象ステーションは、近傍アクセスポイント(AP)を有する、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記LCIレポートは、緯度情報、経度情報、高度情報及びベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)サブエレメントを特定するためのサブエレメント識別子(ID)及びBSSIDアレイフィールドを有するBSSIDサブエレメントを有する、請求項20又は21記載の方法。
【請求項23】
ステーションによってロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)を通信する方法であって、
LCIレポートについてクエリするよう構成される複数のサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップと、
報告元ステーションから報告対象ステーションのフロア情報を提供するよう構成されるフロア情報サブエレメントを有する前記LCIレポートを受信するステップであって、前記フロア情報サブエレメントは、サブエレメント識別子(ID)、前記報告対象ステーションのフロア数の表示を有するステーションフロア情報フィールド及び前記報告対象ステーションのフロアの上の高さを示すステーション上方高さフロア情報フィールドを有する、受信するステップと、
前記LCIレポートに含まれる情報及びタイム・オブ・フライト技術を利用してノード位置を計算するステップと、
を有する方法。
【請求項24】
前記報告対象ステーションは、近傍アクセスポイント(AP)を有する、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記LCIレポートは、前記報告対象ステーションの緯度情報、経度情報、高度情報及びベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)サブエレメントを特定するためのサブエレメント識別子(ID)及びBSSIDアレイフィールドを有するBSSIDサブエレメントを有する、請求項23又は24記載の方法。
【請求項26】
請求項12乃至19何れか一項記載のプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
無線産業は、スマート・グリッド、ワイヤレス・センサ・ネットワーク及びリソースの制御及び車両及び商品の追跡を最大化することにフォーカスしたアプリケーションなどの技術にリンクしたマシーン・ツー・マシーン(M2M)通信又はマシーン・タイプ・コミュニケーション(MTC)に対して関心を増大させてきている。M2Mは、デバイス(センサ、メータなど)を利用してイベント(温度、在庫レベルなど)をキャプチャし、キャプチャしたイベントを意味のある情報(例えば、補充される必要があるアイテムなど)に変換するアプリケーション(ソフトウェアプログラム)にネットワーク(無線、有線又はハイブリッド)を介し中継される。MTCは、何れのケースでも人手による支援がほとんどなくデータを生成するようやりとりするデバイスに依拠するが、当該データは人間による利用のため利用可能である必要がある。ユーザインタフェース及び機構は、容易なクエリ、又は一般的な用語では、直感的な経験及びインタラクションを可能にする。モバイルオペレータネットワークなどの今日の通信ネットワークは、人間の通信の必要性に適合するように設計及び構築されてきた。同時に、今日マーケットにおいて利用可能なマシーン・ツー・マシーン(M2M)通信手段が出現してきた。しかしながら、このような手段は、相互運用しないほとんどモノリシックなインフラストラクチャである。
【0002】
物理的オブジェクトがインターネットに接続され、他のデバイスに対して自らを特定可能な計算コンセプトであるインターネット・オブ・シングズ(IoT)は、MTCに関連する。IoTサービスは、接続されたオブジェクトの位置特定及び追跡に依拠する。IoTは、インターネット状の構成における識別可能なオブジェクト及びそれらの仮想表現を参照する。RFID(Radio−Frequency Identification)はしばしば、IoTがコンピュータによるデバイスの管理及び在庫管理を可能にするための必須条件としてみなされる。無線周波数システムは、ネットワーク内のモバイルデバイスにより受信される送信信号を利用する。受信信号の信号強度、到来角度、タイム・オブ・フライト(ToF)などの複数の推定技術において利用され、以降に、ノードの位置を計算するため三角測量により利用される。
【0003】
アクセスポイント(AP)は、当該APとの接続を現在有するステーションに位置レポートを定期的に提供してもよい。ネットワークにおける無線媒体に接続するコンポーネントは、ステーションとして参照される。ステーションには、ワイヤレス・ネットワーク・インタフェース・コントローラ(WNIC)が備えられる。無線ステーションは、アクセスポイントとクライアントとの2つのカテゴリの1つに属する。アクセスポイント(AP)は、通常はルータであり、無線ネットワークのための基地局である。それらは、無線対応デバイスが通信するための無線周波数を送受信する。無線クライアントは、ラップトップ、パーソナル・デジタル・アシスタント、IP電話及び他のスマートフォンなどのモバイルデバイス、又は無線ネットワークインタフェースが備えられたデスクトップやワークステーションなどの固定デバイスとすることが可能である。
【0004】
報告元APは、ロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション・レポートの一部として当該情報を送信する。ロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション・レポートは、緯度、経度及び高度情報など、報告元APの位置情報を含む。ToFロケーションについて、ステーションなどのイニシエータは、応答したAPの範囲を計算した後、それの位置を自己認識するため、応答した関連付けされていない各APの位置を知る必要がある。IEEE802.11規格は、APの位置についてステーションが関連付けされるAPをクエリする方法を提供する。しかしながら、関連付けされていないAPの位置を取得するためプロトコルが実行される回数は、現在は多すぎる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、実施例によるAP位置クエリを示す。
図2図2は、IEEE802.11kによるLCIリクエストを示す。
図3図3は、実施例による任意的なサブエレメントフィールドを示す。
図4図4は、実施例によるクエリ対象のステーションを示すのに利用される長さフィールドにおけるビットにより表現されるフラグを示す。
図5図5は、実施例によるLCIレポートを示す。
図6図6は、実施例による報告元APの近傍のアクセスポイント(AP)の位置情報のためのクエリを提供する方法のフローチャートである。
図7図7は、実施例による報告元APの近傍のアクセスポイント(A)の位置情報のためのクエリを提供する一例となるマシーンのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明及び図面は、当業者が実施することを可能にするのに十分に特定の実施例を説明する。他の実施例は、構成的、論理的、電気的処理及び他の変更を含むものであってもよい。一部の実施例の部分及び特徴は、他の実施例のものに含まれるか、又は置換されてもよい。請求項における以下の実施例は、請求項の利用可能な均等を網羅する。
【0007】
ここに説明される実施例は、ステーションがそれの位置を決定するため、報告元APの近傍のアクセスポイント(AP)のAP位置クエリを提供する。例えば、APはAPのクラスタにおいて構成されてもよく、一部は報告元AP以外のものであり、APは報告元APなどの近傍にあってもよい。802.11k規格は、ステーションが報告もとAPの位置を取得することを可能にするロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション・リクエスト(LCI Request)のプロトコルを提供する。報告元APは、関連付けされたAPであってもよく、この場合、フレーム交換がまた、Protected Management Frameファシリティを利用してセキュア化されてもよい。802.11v規格、802.11u規格などの他の802.11規格は同様のLCIメッセージを利用する。実施例によると、報告元AP以外のAPの位置は、802.11kプロトコルのエンハンスメント及び拡張を介して提供されてもよい。APは、それらのベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)により識別されてもよい。BSSIDは、アクセスポイントがSSIDをホストする無線インタフェース又はサブインタフェースのMACアドレスである。アクセスポイントは、それらのビーコン及びプローブレスポンスにBSSIDを含める。
【0008】
報告元APは、ロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション・レポートの一部として当該情報を送信する。ロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション・レポートは、緯度、経度及び高度情報などの報告元APの位置情報を含む、802.11kプロトコルのエンハンスメント及び拡張は、電力及び時間セービングを提供し、ロケーションレポートのセキュアな媒体を可能にする。
【0009】
図1は、実施例によるAPロケーションクエリ100を示す。図1において、4つのAP、すなわち、AP 110、AP 120、AP 130、AP 140がネットワークにおいて示される。UE、携帯電話などのクライアント150は、4つのAP、すなわち、AP 110、AP 120、AP 130、AP 140と通信する。ネットワークマネージメント/ゲートウェイ160は、AP、すなわち、AP 110、AP 120、AP 130、AP 140、被制御ネットワーク内のクライアント150などのネットワークユーザを管理する。
【0010】
ファイン・タイミング・メジャメントフレーム170は、受信局が送信局に対するラウンド・トリップ・タイム(RTT)を正確に測定することを可能にする。1つのステーションから他のステーションへのファイン・タイミング・メジャメントフレーム170の定期的な伝送によって、受信局が経時的に送信局に関するRTTの変化を追跡することが可能である。図1において、クライアントは、4つのAP、すなわち、AP 110、AP 120、AP 130、AP 140からファイン・タイミング・メジャメントフレーム170を受信してもよい。図1において、AP 100は関連付けされたAPであり、近傍のAP、すなわち、AP 120、AP 130、AP 140の位置に対するクライアントステーション110からの位置リクエストを処理する。位置リクエスト180は、クライアントから関連付けされたAPであるAP 110に送信される。関連付けされたAPであるAP 110は、それの近傍の位置を知らなくてもよい。従って、ネットワークマネージメント/ゲートウェイ160は、近傍のAPであるAP 120、AP 130、AP 140の位置情報190を取得するためクエリされてもよい。関連付けされたAPであるAP 110は、そのとき近傍のAPであるAP 120、AP 130、AP 140の位置と共に、サービングAPであるAPの位置を提供する位置レポート180をクライアント150に送信してもよい。
【0011】
図2は、IEEE802.11k規格によるLCIリクエスト200を示す。LCIリクエスト200は、ステーションが近傍AP及び拡張情報を含むエンハンスされたLCIレポートを受信することを所望していることを通知することを可能にするようエンハンスされる。図2において、LCIリクエスト200は、ロケーション・サブジェクトフィールド210、緯度要求分解能フィールド220、経度要求分解能フィールド230、高度要求分解能フィールド及び任意的なサブエレメントフィールド250を有する。LCIリクエストは、位置サブジェクトフィールド210、緯度要求分解能フィールド220、経度要求分解能フィールド210及び高度要求分解能フィールド240のための4オクテット260を有する。任意的なサブエレメントに用いられるオクテットは可変270である。実施例によると、任意的なサブエレメントフィールド250は、関連付けされたAPの近傍の他のAPをクエリするのに利用されてもよい。
【0012】
図3は、実施例による任意的なサブエレメントフィールド300を示す。任意的なサブエレメントフィールド300は、ステーションに報告するAP以外の近傍のAPに対するクエリを発信するのに利用されてもよい。図3において、任意的なサブエレメントフィールド300は、サブエレメントID310、ネームフィールド320、オクテット長さフィールド330及び拡張可能フィールド340を有する。
【0013】
任意的なサブエレメントフィールド300は、サブエレメントID310が0の値311を有するとき、サブエレメント識別子(ID)310が2〜220の範囲の値315を有するとき、サブエレメントID310が222〜225の範囲の値319を有するとき、リザーブ322される。サブエレメントID310が1の値314を有するとき、任意的なサブエレメントフィールド300は、アジマスリクエスト324のために利用され、それは、1の長さフィールド(オクテットによる)330における値334を有し、拡張可能フィールド340はYes344である。拡張可能フィールド340におけるYes344は、サブエレメントの長さフィールド330に示される長さが拡張されてもよいことを示す。サブエレメントID310が221の値318を有するとき、任意的なサブエレメントフィールド300がベンダ固有クエリ328のために利用され、それは、1〜246の長さフィールド(オクテットによる)330において値338を有する。
【0014】
リザーブされたサブエレメントID311,315,319の1つは、近傍のAP340をクエリするのに利用されてもよい。リザーブされたサブエレメントID311,315,319の名前320は、近傍AP342の位置に変更されてもよい。長さフィールド(オクテットによる)330は61の値344を有してもよく、拡張可能フィールド340は、Yes346の値により通知してもよい。近傍AP342の位置の拡張可能フィールド340がYES346に設定されているとき、長さフィールド330に示される長さ344は拡張されてもよい。長さフィールド330の61のオクテット344は、488ビットを表す。
【0015】
図4は、実施例によるクエリ対象のステーション400を示すのに利用される長さフィールド400におけるビットにより表されるフラグを示す。図4において、フラグは、BSSIDアレイフィールド410(BSSID=6xUINT8,Max Length=10)、APリスト通知フラグフィールド420及びリザーブフィールド430を有する。BSSIDアレイフィールド410は、480ビット412を用いてクエリされたAPを特定する。APリスト通知フラグフィールド420は、APのリストが提供されているか示すための1ビットの長さ422である。リザーブフィールド430は、7ビットの長さ432である。リクエストがAPのBSSIDアレイフィールド410により示されるような特定のAPについてステーションクエリを示すためのフラグ420を有するとき、当該リクエストが発信される。BSSIDアレイフィールド410に示される特定のAPがない場合、リクエストが送信されるAPは、それの判断に従って近傍APに関するレポートを送信する。
【0016】
図5は、実施例によるLCIレポート500を示す。図5に示されるように、LCIレポート500は、緯度510、経度520及び高度530情報を含む。緯度510、経度520及び高度530のフィールドなどの各フィールドの長さは、定義された長さにより示される。しかしながら、定義された長さは、実施例の範囲から逸脱することなく変更されてもよい。
【0017】
任意的なサブエレメント550は、各近傍APの位置情報を送信するための複数のフレームを有してもよく、ToFサポート、フロアテキストなどの付加的情報を提供してもよい。従って、別々のフレームが各APについて送信されてもよい。任意的なサブエレメントの長さは可変522である。任意的なサブエレメントフィールド550は、図3に示されるようなリザーブサブエレメントIDを含むサブエレメントIDを有してもよい。従って、リザーブサブエレメントIDは、近傍APの位置情報を報告するのに利用されてもよい。
【0018】
従って、LCIレポート500は、近傍APのBSSID、フロアの上のAPの高さ、1階、2階、地下などのAPフロアレベルを示すフロアテキストなど、報告元(関連付けされた)AP及び近傍APに関連する任意的な情報要素、AP緯度、経度、高度、データを含む近傍APのLCI情報、及び各近傍APの任意的なサブエレメントを含むようエンハンスされる。
【0019】
図6は、実施例による報告元APの近傍のアクセスポイント(AP)の位置情報のクエリを提供する方法のフローチャート600である。図6において、報告元AP610の近傍のAPに関する位置情報を含む、LCIレポートについて報告元APをクエリするため構成されるサブエレメントを有するロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)リクエストが生成される。報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対する生成されたLCIリクエストは、報告元AP620に送信される。LCIリクエストに応答して、報告元AP630の近傍のAPに関連する位置情報を報告するサブエレメント識別子と共にサブエレメントを含むLCIレポートが受信される。
【0020】
図7は、ここに説明される技術(方法など)の何れか1つ以上が実行する実施例による報告元APの近傍のアクセスポイント(AP)の位置情報のクエリを提供する一例となるマシーン700のブロック図を示す。他の実施例では、マシーン700は、スタンドアローンデバイスとして動作してもよいし、又は他のマシーンに接続(ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化された配置では、マシーン700は、サーバ・クライアントネットワーク環境におけるサーバマシーン及び/又はクライアントマシーンのキャパシティにおいて動作してもよい。一例では、マシーン700は、ピア・ツー・ピア(P2P)(又は他の分散化された)ネットワーク環境におけるピアマシーンとして動作してもよい。マシーン700は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又は当該マシーンにより行われるアクションを指定する命令(逐次的又はそれ以外)を実行可能な何れかマシーンであってもよい。さらに、単一のマシーンが示されるが、“マシーン”という用語はまた、クラウドコンピューティング、SaaS(Software as a Service)、他のコンピュータクラスタコンフィギュレーションなど、ここに説明された方法の何れか1つ以上を実行するための命令セット(又は複数のセット)を個別に又は一緒に実行する何れかのマシーンの集まりを含むよう解釈される。
【0021】
ここに説明される具体例は、ロジック又は複数のコンポーネント、モジュール又は機構を含むか、又は動作してもよい。モジュールは、指定された処理を実行可能な有形なエンティティ(ハードウェアなど)であり、特定の方式で設定又は構成されてもよい。一例では、回路は、モジュールとして指定された方式で構成されてもよい(例えば、他の回路などの外部エンティティに関して、又は内部的に)。一例では、1つ以上のコンピュータシステム(例えば、スタンドアローン、クライアント又はサーバコンピュータシステム)又は1つ以上のハードウェアプロセッサ702の少なくとも一部は、指定された処理を実行するよう動作するモジュールとしてファームウェア又はソフトウェア(例えば、命令、アプリケーション部分又はアプリケーション)によって設定されてもよい。一例では、ソフトウェアは、少なくとも1つの機械可読媒体に配置されてもよい。一例では、モジュールの基礎となるハードウェアにより実行されると、ハードウェアに指定された処理を実行させる。
【0022】
従って、“モジュール”という用語は、ここに説明される何れかの処理の少なくとも一部を実行するか、又は指定された方式で動作するよう物理的に構成され、具体的に設定され(配線化など)、又は一時的(一時的など)に設定(プログラムなど)されるエンティティである場合、有形なエンティティを含むよう理解される。モジュールが一時的に設定される具体例を考慮して、モジュールは、何れか1つの時点でインスタンス化される必要はない。例えば、モジュールがソフトウェアを用いて設定される汎用ハードウェアプロセッサ702を有する場合、汎用ハードウェアプロセッサは、異なる時点で異なる各モジュールとして設定されてもよい。ソフトウェアは、例えば、1つの時点で特定のモジュールを構成し、異なる時点で異なるモジュールを構成するようハードウェアプロセッサを設定してもよい。“アプリケーション”という用語又はその変形は、ルーチン、プログラムモジュール、プログラム、コンポーネントなどを含むようここでは拡張的に利用され、シングルプロセッサ又はマルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースエレクトロニクス、シングルコア又はマルチコアシステム、これらの組み合わせなどを含む各種システムコンフィギュレーション上で実現されてもよい。従って、アプリケーションという用語は、ここに説明される何れかの処理の少なくとも一部を実行するよう構成されるソフトウェア又はハードウェアの実施例を参照するのに利用されてもよい。
【0023】
マシーン(コンピュータシステムなど)700は、ハードウェアプロセッサ702(例えば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィクス処理ユニット(GPU)、ハードウェアプロセッサコア又はこれらの何れかの組み合わせ)、メインメモリ704及びスタティックメモリ706を有してもよく、その少なくとも一部はインターリンク(バスなど)708を介し他のものと通信してもよい。マシーン700は更に、ディスプレイユニット710、英数字入力デバイス712(キーボードなど)及びユーザインタフェース(UI)ナビゲーションデバイス714(マウスなど)を有してもよい。具体例では、ディスプレイユニット710、入力デバイス712及びUIナビゲーションデバイス714は、タッチ画面ディスプレイであってもよい。マシーン700は更に、記憶装置(ドライブユニットなど)716、信号生成デバイス718(スピーカーなど)、ネットワークインタフェースデバイス720及び、GPS(Global Positioning System)センサ、コンパス、加速度計又は他のセンサなどの1つ以上のセンサ721を有してもよい。マシーン700は、1つ以上の周辺デバイス(プリンタ、カードリーダなど)を通信又は制御するため、シリアル(USB(Universal Serial Bus)など)、パラレル又は他の有線若しくは無線(赤外線(IR)など)接続などの出力コントローラ728を有してもよい。
【0024】
記憶装置716は、ここに説明される技術又は機能の何れか1つ以上によって実現又は利用される1つ以上のデータ構造又は命令セット724(ソフトウェアなど)を記憶する少なくとも1つの機械可読媒体722を有してもよい。命令724はまた、メインメモリ704、スタティックメモリ706などの追加的な機械可読メモリに、又はマシーン700による実行中はハードウェアプロセッサ702内にあってもよい。一例では、ハードウェアプロセッサ702、メインメモリ704、スタティックメモリ706又は記憶装置716の1つ又は何れかの組み合わせが、機械可読媒体を構成してもよい。
【0025】
機械可読媒体722は単一の媒体として示されるが、“機械可読媒体”という用語は、1つ以上の命令724を記憶するよう構成される単一の媒体又は複数の媒体(例えば、中央化又は分散化されたベースデータ及び/又は関連付けされたキャッシュ及びサーバ)を有してもよい。
【0026】
“機械可読媒体”という用語は、マシーン700による実行のための命令を記憶、符号化又は担持可能であって、本開示の技術の何れか1つ以上をマシーン700に実行させる何れかの媒体、又は当該命令によって利用され、又は関連付けされるデータ構造を記憶、符号化又は担持可能な何れかの媒体を有してもよい。非限定的な機械可読媒体の具体例は、ソリッドステートメモリ及び光及び磁気媒体を含むものであってもよい。機械可読媒体の特定の具体例は、半導体メモリデバイス(EPROM(Electrically Programmable Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−ONly Memoryなど)及びフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、内部のハードディスク及び着脱可能なディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM及びDVD−ROMディスクを含むものであってもよい。
【0027】
命令724は更に、複数の伝送プロトコル(例えば、フレームリレイ、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト伝送プロトコル(HTTP)など)の何れか1つを利用するネットワークインタフェースデバイス720を介し伝送媒体を利用して通信ネットワーク726を介し送受信されてもよい。一例となる通信ネットワークは、ローカル・エリア。ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、パケット・データ・ネットワーク(インターネットなど)、携帯電話ネットワーク(例えば、符号分割多重接続(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、周波数分割多重接続(FDMA)及び直交周波数分割多重接続(OFDMA)を含むチャネルアクセス方法、GSM(Global System for Mobile Communications)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、CDMA2000 1x*規格及びLTE(Long Term Evolution)などのセルラネットワーク、POTS(Plain Old Telephone)ネットワーク、無線データネットワーク(例えば、IEE802.11規格(WiFi)、IEE802.16規格(WiMax(登録商標)などを含むIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802規格ファミリ)、ピア・ツー・ピア(P2P)ネットワーク又は現在知られている若しくは以降に開発される他のプロトコルを含むものであってもよい。
【0028】
例えば、ネットワークインタフェースデバイス720は、通信ネットワーク726に接続するため、1つ以上の物理的なジャック(イーサネット(登録商標)、同軸又は電話ジャックなど)又は1つ以上のアンテナを有してもよい。一例では、ネットワークインタフェースデバイス720は、SIMO(Single−Input Multiple−Output)、MIMO(Multiple−Input Multiple−Output)又はMISO(Multiple−Input Single−Output)技術の少なくとも1つを利用して無線通信するための複数のアンテナを有してもよい。“伝送媒体”という用語は、マシーン700による実行のための命令を記憶、符号化又は担持可能であって、ソフトウェアの通信を実現するためのデジタル又はアナログ通信信号又は他の非有形な媒体を含む何れかの非有形な媒体を含むよう解釈される。
【0029】
追加的な注記及び具体例:
具体例1は、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)レポートについて報告元APにクエリするよう構成されるサブエレメントを有すLCIリクエストを生成するステップと、
報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対する生成されたLCIリクエストを報告元APに送信するステップと、
を有する方法又は(処理を実行するための)手段などの主題を有してもよい。
【0030】
具体例2は、任意的には具体例1の主題を有してもよく、サブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0031】
具体例3は、任意的には具体例1〜2の何れか1つ以上の主題を有してもよく、サブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは更に、近接APのリストがLCIレポートに位置情報を含むか示すためのインジケータフラグを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0032】
具体例4は、任意的には具体例1〜3の何れか1つ以上の主題を有してもよく、近接APのリストがLCIレポートに位置情報を含むか示すためのインジケータフラグを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、LCIレポートに位置情報を含めるべき近接APに関連するベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)のリストを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0033】
具体例5は、任意的には具体例1〜4の何れか1つ以上の主題を有してもよく、近接APのリストがLCIレポートに位置情報を含むか示すためのインジケータフラグを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、近接APの何れの位置情報を含むか報告元APが決定することを可能にするため、BSSIDのリストを備えないサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0034】
具体例6は、任意的には具体例1〜5の何れか1つ以上の主題を有してもよく、サブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するためのリザーブされたサブエレメント識別子を利用することによって、LCIリクエストを生成するステップを含む。
【0035】
具体例7は、任意的には具体例1〜6の何れか1つ以上の主題を有してもよく、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するためのリザーブされたサブエレメント識別子を利用することによって、LCIリクエストを生成するステップは、報告元APの近傍のAPに関する緯度、経度及び高度情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0036】
具体例8は、任意的には具体例1〜7の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIリクエストに応答して、報告元APの近傍のAPに関連する位置情報を報告したサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含むLCIレポートを受信するステップを更に有する。
【0037】
具体例9は、任意的には具体例1〜8の何れか1つ以上の主題を有してもよく、報告元APの近傍のAPに関連する位置情報を報告したサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含むLCIレポートを受信するステップは、報告元APの近傍の各APのフレームを含むLCIレポートを受信するステップを有し、報告元APの近傍の各APのフレームは、報告元APの近傍のAPに関する緯度、経度及び高度情報を報告するよう構成されるサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含む。
【0038】
具体例10は、任意的には具体例1〜9の何れか1つ以上の主題を有してもよく、報告元APの近傍の各APのフレームを含むLCIレポートを受信するステップは更に、報告元APの近傍の各APのフレームを含むLCIレポートを受信するステップを含み、報告元APの近傍の各APのフレームは、報告元APの近傍の各APに関連するフロアの上の高さ及び/又はフロアレベルを示すフロアテキストを報告するよう構成されるサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含む。
【0039】
具体例11は、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートについて報告元APにクエリするよう構成されるサブエレメントを有するロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)リクエストを生成するよう構成されるプロセッサと、
プロセッサに結合され、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対する生成されたLCIリクエストを報告元APに送信するよう構成される送受信機とを有する主題(デバイス、装置、クライアント又はシステムなど)を有してもよい。
【0040】
具体例12は、任意的には具体例11の主題を有してもよく、プロセッサは、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成する。
【0041】
具体例13は、任意的には具体例11〜12の何れか1つ以上の主題を有してもよく、プロセッサは、近接APのリストがLCIレポートに位置情報を含むか示すためのインジケータフラグを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成する。
【0042】
具体例14は、任意的には具体例11〜13の何れか1つ以上の主題を有してもよく、プロセッサは、LCIレポートに位置情報を含めるべき近接APに関連するBSSIDのリストを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成する。
【0043】
具体例15は、任意的には具体例11〜14の何れか1つ以上の主題を有してもよく、プロセッサは、近接APの何れの位置情報を含むか報告元APが決定することを可能にするため、BSSIDのリストを備えないサブエレメントを有するLCIリクエストを生成する。
【0044】
具体例16は、任意的には具体例11〜15の何れか1つ以上の主題を有してもよく、プロセッサは、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するためのリザーブされたサブエレメント識別子を利用することによって、LCIリクエストを生成する。
【0045】
具体例17は、任意的には具体例11〜16の何れか1つ以上の主題を有してもよく、プロセッサは、報告元APの近傍のAPに関する緯度、経度及び高度情報を含むLCIレポートに対するリクエストを有するLCIリクエストを生成する。
【0046】
具体例18は、任意的には具体例11〜17の何れか1つ以上の主題を有してもよく、送受信機は更に、LCIリクエストに応答して、報告元APの近傍の各APのフレームを含むLCIレポートを受信するよう構成される。
【0047】
具体例19は、任意的には具体例11〜18の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIレポートにおいて提供される各APのフレームは、報告元APの近傍のAPに関する緯度、経度及び高度情報を報告するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含む。
【0048】
具体例20は、任意的には具体例11〜19の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIレポートにおいて提供される各APのフレームは、報告元APの近傍の各APに関連するフロアの上の高さ及び/又はフロアレベルを示すフロアテキストを報告するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含む。
【0049】
具体例21は、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートについて報告元APにクエリするよう構成されるサブエレメントを有するロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)リクエストを生成するステップと、
報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対する生成されたLCIリクエストを報告元APに送信するステップと、
を有する主題(マシーンにより実行されると、処理をマシーンに実行させる命令を有する機械可読媒体又は処理を実行する手段など)を有してもよい。
【0050】
具体例22は、任意的には具体例21の主題を有してもよく、サブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0051】
具体例23は、任意的には具体例21〜23の何れか1つ以上の主題を有してもよく、サブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは更に、近接APのリストがLCIレポートに位置情報を含むか示すためのインジケータフラグを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0052】
具体例24は、任意的には具体例21〜23の何れか1つ以上の主題を有してもよく、近接APのリストがLCIレポートに位置情報を含むか示すためのインジケータフラグを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、LCIレポートに位置情報を含めるべき近接APに関連するBSSIDのリストを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0053】
具体例25は、任意的には具体例21〜24の何れか1つ以上の主題を有してもよく、近接APのリストがLCIレポートに位置情報を含むか示すためのインジケータフラグを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、近接APの何れの位置情報を含むか報告元APが決定することを可能にするため、BSSIDのリストを備えないサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0054】
具体例26は、任意的には具体例21〜25の何れか1つ以上の主題を有してもよく、サブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するためのリザーブされたサブエレメント識別子を利用することによって、LCIリクエストを生成するステップを含む。
【0055】
具体例27は、任意的には具体例21〜26の何れか1つ以上の主題を有してもよく、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップは、報告元APの近傍のAPに関する緯度、経度及び高度情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを生成するステップを含む。
【0056】
具体例28は、任意的には具体例21〜27の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIリクエストに応答して、報告元APの近傍のAPに関連する位置情報を報告したサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含むLCIレポートを受信するステップを更に有する。
【0057】
具体例29は、任意的には具体例21〜28の何れか1つ以上の主題を有してもよく、報告元APの近傍のAPに関連する位置情報を報告したサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含むLCIレポートを受信するステップは、報告元APの近傍の各APのフレームを含むLCIレポートを受信するステップを有し、報告元APの近傍の各APのフレームは、報告元APの近傍のAPに関する緯度、経度及び高度情報を報告するよう構成されるサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含む。
【0058】
具体例30は、任意的には具体例21〜29の何れか1つ以上の主題を有してもよく、報告元APの近傍の各APのフレームを含むLCIレポートを受信するステップは更に、報告元APの近傍の各APのフレームを含むLCIレポートを受信するステップを含み、報告元APの近傍の各APのフレームは更に、報告元APの近傍の各APに関連するフロアの上の高さ及び/又はフロアレベルを示すフロアテキストを報告するよう構成されるサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを含む。
【0059】
具体例31は、要求元装置から報告元APにおいて、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートを要求するよう構成されるサブエレメントを有するロケーション・コンフィギュレーション・インフォメーション(LCI)リクエストを受信するステップと、
LCIレポートに含めるため、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を取得するステップと、
報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートを要求元装置に送信するステップと、
を有する主題(デバイス、装置、クライアント又はシステムなど)を有してもよい。
【0060】
具体例32は、任意的には具体例31の主題を有してもよく、LCIリクエストを受信するステップは、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するサブエレメント識別子を備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを受信するステップを含む。
【0061】
具体例33は、任意的には具体例31〜32の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIリクエストを受信するステップは、近傍APのリストがLCIレポートに位置情報を含むか示すインジケータフラグを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを受信するステップを含む。
【0062】
具体例34は、任意的には具体例31〜33の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIリクエストを受信するステップは、LCIレポートに位置情報を含めるため、近傍APに関連するベーシック・サービス・セット識別子(BSSID)のリストを備えたサブエレメントを有するLCIリクエストを受信するステップを含む。
【0063】
具体例35は、任意的には具体例31〜34の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIリクエストを受信するステップは、近傍APの何れの位置情報を含めるか報告元APが決定することを可能にするためのBSSIDのリストを備えないサブエレメントを有するLCIリクエストを受信するステップを含む。
【0064】
具体例36は、任意的には具体例31〜35の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIリクエストを受信するステップは、報告元APの近傍のAPに関する位置情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するためのリザーブされたサブエレメント識別子を有するLCIリクエストを受信するステップを含む。
【0065】
具体例37は、任意的には具体例31〜36の何れか1つ以上の主題を有してもよく、LCIリクエストを受信するステップは、報告元APの近傍のAPに関する緯度、経度及び高度情報を含むLCIレポートに対するリクエストとして、LCIリクエストを特定するサブエレメント識別子を備えるサブエレメントを有するLCIリクエストを受信するステップを含む。
【0066】
上記の詳細な説明は、詳細な説明の一部を構成する添付図面の参照を含む。図面は、例示的に実施可能な特定の実施例を示す。これらの実施例はまた、“具体例”ともここでは呼ばれる。このような具体例は、図示又は説明されたものに加えて要素を含むものであってもよい。しかしながら、図示又は説明された要素を含む具体例もまた想到される。さらに、特定の具体例(又は1つ以上のそれの態様)に関して、又はここに図示又は説明された他の具体例(又は1つ以上のそれの態様)に関して、図示又は説明された要素(又は1つ以上のそれの態様)の何れかの組み合わせ又は順列を利用した具体例がまた想到される。
【0067】
本文献において参照される刊行物、特許及び特許文献は、参照することにより個別に援用されるかのように、参照することによりその全体がここに援用される。本明細書と参照することにより援用されたこれらの文献との間の整合しない使用がある場合、援用されたリファレンスにおける使用は本明細書のものに対する補完的なものであり、相容れない不一致については、本明細書における使用がコントロールする。
【0068】
本明細書では、“ある”という用語が使用され、特許文献において一般的であるように、“少なくとも1つ”又は“1つ以上”の他の何れかのインスタンス又は使用から独立して、1つ又は複数を含む。本明細書では、“又は”という用語は、特段の断りがない場合、“A又はB”は“AであるがBでない”、“BであるがAでない”及び“A及びB”を含むように、又は非排他的であることを参照するのに利用される。添付した請求項では、“含む(inlcuding)”及び“ここで(in which)”という用語は、それぞれ“有する(comprising)”及び“ここで(wherein)”という用語に等価なプレインな英語として用いられる。また、以下の請求項では、“含む”及び“有する”という用語は限定的でなく、すなわち、請求項におけるそのような用語の後に列記されるものに加えて、要素を含むシステム、デバイス、物又は処理は依然として当該請求項の範囲内に属するとみなされる。さらに、以下の請求項では、“第1の”、“第2の”、“第3の”などの用語は単なるラベルとして用いられ、それらのオブジェクトの数的順序を示唆することを意図しない。
【0069】
上記の説明は、限定的でなく例示的であると意図される。例えば、上述した具体例(又はそれらの1つ以上の態様)が他と組み合わせて利用されてもよい。他の実施例は、上記の説明を確認すると、当業者などによって利用されてもよい。要約書は、例えば、読者が米国における37C.F.R.§1.72(b)に準拠するように、技術的開示の性質を迅速に確認することを可能にするためのものである。それが請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するのに利用されないという理解により提出されている。また、上記の詳細な説明では、各種特徴は開示を簡素化するため一緒にグループ化されてもよい。しかしながら、請求項は、実施例が特徴の一部を含みうるため、ここに開示される特徴を提供しなくてもよい。さらに、実施例は、特定の具体例において開示されるものとより少ない特徴を有してもよい。従って、以下の請求項は、別の実施例として自ら請求項が成立することによって詳細な説明に援用される。ここに開示される実施例の範囲は、請求項に与えられる均等の完全な範囲と共に、添付した請求項を参照して決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7