(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
ガスタービンエンジンでは、空気は圧縮機で圧縮され、高温燃焼ガスを生成するために燃焼器で燃料と混合され、燃焼ガスはタービン段を通って下流に流れる。一般的なガスタービンエンジンは、通常、前端および後端を有し、その間に軸方向に配置された、いくつかのコアすなわち推進構成部品を伴う。空気入口すなわち吸気口は、ガスタービンエンジンの前端に配置される。後端に向かって順に、吸気口の後には圧縮機、燃焼室、およびタービンがある。エンジンには、低圧および高圧圧縮機、ならびに低圧および高圧タービン等の追加の構成部品もまた含まれ得ることが、当業者には容易に明らかであろう。しかしながらこれは、網羅的なリストではない。一般的なターボプロップガスタービンエンジン航空機において、タービン段は、ターボプロペラを回転させるために、燃焼ガスからエネルギーを取り出す。いくつかの実施形態において、推進器は、いくつかの飛行機については、1つ以上のターボプロペラ(以下、「ターボプロップ」と呼ぶ)に動力を供給することができる。代替的な実施形態において、推進器は、ヘリコプターの動作のために、ロータとして具体化された1つ以上のターボプロペラを駆動させることができる。
【0003】
動作中は、ガスタービンエンジンでの燃焼およびエネルギー抽出工程によって、膨大な熱が生成される。エンジンの故障を引き起こす可能性のある、許容できないレベルまでエンジン温度が上昇しないように、エンジン内の発熱を管理することが必要である。熱を制御し、エンジン寿命を向上させる1つの方法は、エンジン部品を潤滑し、潤滑流体を冷却することである。このような熱交換器の実施形態では、タービンエンジンの高温の流体を冷却するために、空気流が使用される。
【0004】
エンジン冷却流体が高温のときは、弁の配置によって冷却流体が熱交換器のコアのみを通って流れるようにする、特定の弁の配置を使用することができる。いくつかの実施形態において、エンジン冷却流体が低温のときは、弁によって、熱交換器のコア部分と、解凍チャネルとを同時に流れることが可能になる。
【0005】
しかしながら、エンジンが動作していないか、またはエンジンが氷点下にさらされた状況で動作しているときは、潤滑流体の冷却は不要である。実際に、このような状態で流体を冷却することによって、エンジン内部でエンジン燃料内の水の凍結を引き起こす場合があり、潜在的に破壊的な結果を伴う、妨害物を作成する原因になり得る。このような氷点下の状態では、潤滑流体が凝固しているか、あるいは凝固する場合があり、つまり、流体が高粘度を有し、より流れにくく、増加した動作圧力を有する場合がある。
【0006】
このような状況を克服し、熱交換器のコア冷却チャネルにも流体を通すことを必要とせずに、解凍のために熱交換器の加熱を制御できるようにすることが望ましい。
【0007】
本明細書に引用されている任意の参照、およびその任意の記載または考察を含む、本明細書のこの背景技術の節に含まれている情報は、単に技術的な参照目的のために含まれており、本発明の範囲がこれによって拘束される、主題とみなされるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで、提供されている実施形態に対して詳細な参照がなされ、その1つ以上の例が図に示される。各例は説明のために提供され、開示される実施形態を限定するものではない。実際に、本開示の範囲または精神から逸脱することなく、本実施形態に様々な修正および変更がなされてもよいことが、当業者には明らかであろう。例えば、1つの実施形態の一部として図示または説明される特徴は、さらに別の実施形態を得るために、別の実施形態で使用することができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内で行われる、このような修正および変更を網羅することが意図される。
【0015】
図1〜9を参照すると、航空機の熱交換器の様々な実施形態が示されている。熱交換器は、バイパス流領域内の流路面で、またはタービンエンジンの入口領域で使用することができる。あるいは、熱交換器は、飛行機やヘリコプター等の航空機の外表面で使用することができ、この場合は、プロペラまたはロータブレードからのロータウォッシュが、軸受油等のエンジン冷却流体を冷却するために、熱交換器の上方で空気を移動させる。熱交換器は、熱交換器を介して最大効率で冷却するためのコア冷却流路と、解凍流路とを有するバイパス弁を含み、解凍流路は、例えば航空機が長時間氷点下の温度下にあり、流体を加熱することが望ましいときは、熱交換器を介して流体が低効率で冷却される。また、本明細書で説明される実施形態は、通常、液体の冷却のために空気を供給するが、本実施形態は代替的に、液体の冷却のために液体を使用することもできる。
【0016】
本明細書で用いられる「軸方向の」または「軸方向に」という用語は、エンジンの縦軸に沿う寸法をいう。「軸方向の」または「軸方向に」と共に用いられる「前方」という用語は、エンジン入口に向かう方向への移動、または別の構成要素と比較して、エンジン入口に比較的近い構成要素をいう。「軸方向の」または「軸方向に」と共に用いられる「後方」という用語は、エンジン出口に向かう方向への移動、または入口と比較して、エンジン出口に比較的近い構成要素をいう。本明細書で用いられる「半径方向の」または「半径方向に」という用語は、エンジンの中心縦軸と、エンジン外周との間に延びる寸法をいう。
【0017】
まず
図1を参照すると、ガスタービンエンジン10の概略側面図が示されており、これは、エンジン入口端12を有し、ここから推進器コア13に空気が入り、推進器コア13は、通常は多段高圧圧縮機14、燃焼器16、および多段高圧タービン18によって画定される。集合的に、推進器コア13は、ガスタービンエンジン10を動作させるための動力を供給する。
【0018】
ガスタービンエンジン10は、ファン組立体28、低圧タービン20、および低圧圧縮機22をさらに備える。ファン組立体28は、全体として26で示されるロータディスクから半径方向外側に延びる、ファンブレード24のアレイを含む。入口端12の軸方向の反対側に、排気側33がある。1つの実施形態において、ガスタービンエンジン10は、ジェット機で使用するために、ゼネラル・エレクトリック・カンパニイから入手することができる。ガスタービンエンジン10は、航空機の実施形態で示されているが、このような例は、ガスタービンエンジン10を、航空機、発電、工業、船舶等で使用できるものに限定していると考えられるべきではない。しかしながらまた、本明細書で説明される熱交換器およびバイパス弁の実施形態は、これに限定されないが、
図1〜
図3に示す航空機の実施形態を含む、上述の各種のガスタービンエンジンで使用することができる。
【0019】
動作時は、ガスタービンエンジン10の入口端12を通って空気が入り、圧縮機22、14の少なくとも1つの圧縮段を通って移動し、ここで空気圧が増加して、燃焼器16へ導かれる。圧縮された空気は、燃料と混合され、燃やされて高温燃焼ガスをもたらし、高温燃焼ガスは燃焼器16から出て、高圧タービン18に向かう。高圧タービン18で、高温燃焼ガスからエネルギーが取り出されてタービンブレード32を回転させ、次に、高圧軸25を回転させる。高圧軸25は、1つ以上の圧縮機14の段を回転させて動力サイクルを継続させるために、エンジンの前方に向かって通っている。また、追加の圧縮機段からさらなるエネルギーおよび動力を取り出すために、低圧タービン20も使用することができる。ファン組立体28は、低圧軸27によって低圧圧縮機22、および低圧タービン20に連結される。ファン組立体28は、ガスタービンエンジン10のためのスラストを生成する。低圧空気および/またはバイパス空気は、同様に、ガスタービンエンジン10の構成部品の冷却を補助するために使用することができる。
【0020】
ガスタービンエンジン10は、様々なエンジン部品がその周りで回転するように、エンジン軸線29に対して線対称である。線対称の高圧軸25は、前端から後端へとガスタービンエンジン10を貫通し、高圧軸25の長さに沿った軸受によって軸止されている。高圧軸25は、ガスタービンエンジン10の軸線すなわち中心軸線29の周りで回転する。高圧軸25は、低圧軸27がその中で回転し、高圧軸25の回転から独立していることが可能なように、中空であってもよい。軸25、27の回転は、同一の方向か、あるいは反対方向であってもよい。低圧軸27もまた、ガスタービンエンジン10の中心軸線29の周りで回転することができる。動作中に、軸25、27は、発電および工業、または航空分野で使用される、各種タービン用の動力またはスラストを生成するために、タービンのロータ組立体等の、軸に連結された他の構造体と共に回転する。
【0021】
ここで
図2を参照すると、飛行機30等の例示的な航空機の等角図が示されている。飛行機30は、一般にターボプロップ飛行機と呼ばれ、前述のものとは異なるエンジン配置を有しており、ここでは、例示的なブレード19の周方向のアレイが、ノーズコーンから半径方向外側に延びている。ブレード19を含む各ターボプロペラは、スラストを生成するために、軸、ギアボックスその他の変速機によって、低圧軸27(
図1)および低圧タービン20(
図1)に動作可能に連結される。ターボプロップまたはターボプロペラという用語は、飛行機のプロペラおよびヘリコプターのロータの両方を含むことを意味している。示されている実施形態において、飛行機30は、ノーズ35、およびノーズ35と尾部36との間に延びる機体34を備える。少なくとも1つの翼38が、機体34から横方向に延びている。本実施形態によれば、翼38は、機体34によって二等分された単一の構造体として延びていてもよく、あるいは機体34から延びる2つの分離した翼構造体であってもよい。また、翼38は、図示されているように機体の下方に、あるいは一部の飛行機によく見られるように、機体の上方に取り付けられてもよい。少なくとも1つの翼38および尾部36は、飛行機30の飛行を制御するために使用される、制御面40を有する。
【0022】
少なくとも1つの翼38は、機体34の両側にガスタービンエンジン10を備える。他の実施形態によれば、ガスタービンエンジン10およびプロペラ組立体は、飛行機30の前端または後端にあってもよい。ガスタービンエンジン10は、飛行機30のためのスラストを生成する、複数のブレード19を含むターボプロップを有する。ターボプロップ組立体が回転すると、飛行機30に沿って後方に延びる空気流路23が生成される。空気が少なくとも1つの翼38の上方を通過すると、空気流路23は、必然的に飛行機30のためのスラスト、および揚力を発生させる。
【0023】
飛行機30はまた、共形(conformal)表面熱交換器等の、少なくとも1つの熱交換器50を備える。本実施形態は、エンジン収容部の外面の熱交換器50を含む。しかしながら、熱交換器50は、熱交換器50が空気流路23内に置かれる、エンジンの任意の面に配置することができる。これにより、飛行中、および駐機場にあるときや滑走路での待機状態等の、安定したエンジンの動作中に、熱交換器50を介してエンジン流体の熱が除去されることが可能になる。第2の熱交換器52が、機体34に沿って示されている。これは、ターボプロップからの空気流路23が、同様に機体34に沿って移動するためである。同様に、熱交換器50、52は、空気流路23が移動する、飛行機30の様々な面に配置されてもよく、またそこでは、通常飛行時の空気流もまた、エンジン流体の冷却を補助することができる。熱交換器50、52は、異なる方向を向いていてもよい。例えば、場合によっては、熱交換器51に見られるように、交換器を長軸の垂直方向に向けることが望ましく、他の場合には、熱交換器50のように、交換器を長軸の水平方向に向けることが望ましい。あるいは、熱交換器は、熱交換器52に見られるように、曲面に配置されてもよい。さらに、飛行機30は、様々な数の熱交換器50、51、52を備えていてもよい。また、ターボプロップ航空機が示されているが、示されている実施形態は、エンジンから出ているエンジンスラスト空気が熱交換器50、51、52の上方を通過する、ジェット機で使用することもできる。エンジン排気の高温のために、熱交換があまり良好でない場合があるが、限られたエンジン流体冷却用には、この使用可能な熱交換で十分な場合がある。また、
図1に示されているように、熱交換器150は、エンジン入口端12の近く、またはバイパスダクトの軸方向後方に配置されてもよい。
【0024】
ここで
図3を参照すると、別の例示的なターボプロップ航空機が示されている。この実施形態では、ターボプロップ航空機はヘリコプター60であり、ターボプロップ組立体は、少なくとも1つの第1のロータ組立体61を画定する。ヘリコプター60は、尾部66へと後方に延びる機体64によって画定される、キャビン部62を備える。ヘリコプターの機体64の上面は、少なくとも1つのガスタービンエンジン68を備える。例示的な実施形態によれば、2つのガスタービンエンジンが、キャビン62の上方の、機体64の上側に配置されている。ガスタービンエンジン68は、ターボプロップの一形態である主ロータ組立体、すなわち第1のロータ組立体61を動作させる。また、尾部66には、第2のロータ組立体71がある。第1のロータ組立体61および第2のロータ組立体71は、それぞれロータ70、72を備え、これは、前述の実施形態の飛行機30と同様に、空気流路23を生成する。第1のロータ70の場合は、空気流路は、ヘリコプター60を上に押し上げて飛行させるために、ほぼ下方にロータウォッシュを生成する。この下方の流れはまた、適切に配置された熱交換器50の冷却を可能にする。第2のロータ72は、第1のロータ70の回転により、ヘリコプターの機体64の動きに対抗する。したがって、第2のロータ72によって生成された空気流路23は、実際にはほぼ水平である。
【0025】
複数の熱交換器50が、機体64、尾部66、およびガスタービンエンジン68の収容部に沿って配置される。これらの熱交換器は全て、ロータ70、72の空気流路が、熱交換器50を横切って移動するように配置され、その結果、熱交換器を通過してエンジン流体が冷却される。また、これらの熱交換器のヘリコプターへの適用においては、ヘリコプター60が飛行しているかどうかに関係なく、ガスタービンエンジン68が動作しているときはロータ70、72が回転するので、熱交換器50は、継続的にエンジン流体を冷却する。
【0026】
これらの熱交換器50、51、52、150、152は、平坦であるか、あるいは取り付け位置の輪郭に合致または適合するように、1つ以上の軸線の周りで成形される。また、この構造体は、環状であってもよい。熱交換器50、51、52、150、152は、ヘリコプター60および飛行機30のターボプロップから生成された空気流路23の近くで、複数のフィンが係合できるように、熱交換器から外側に延びる複数の一体型冷却フィンを有する、一体となったマニホールド構造で形成されてもよい。あるいは、熱交換器50、51、52、150、152は、一体となったセグメントまたは複数のセグメントを画定するように結合された、個別のマニホールドおよびフィンセグメントで形成されてもよい。
【0027】
ここで
図4を参照すると、冷却回路100、およびガスタービンエンジン10の概略図が示されている。冷却回路100は、通常動作中に、潤滑流体の温度を下げる。しかしながら、極低温化でエンジンが未使用であるか、あるいは氷点下の温度状態で動作している場合は、潤滑流体が凝固するか、あるいは凝固している場合があり、したがって、通常の流体冷却は望ましくない場合がある。冷却回路100は、潤滑流体を解凍する機能をさらに有する。この解凍プロセスにより、粘度、動作圧力、および流れにくさを低減する。
【0028】
ガスタービンエンジン10は、例えば、いくつかの軸受42、44、46を備え、これらは冷却のために、リザーバ41と軸受42、44、46との間に延びる経路48を通して、エンジン流体を供給される。流体は、ギアボックス43にも供給することができる。複数の流体戻りライン49が破線で示されており、これは、軸受42、44、46、および必要に応じてギアボックス43から熱を除去し、例えば、ポンプ45を通過して熱交換器50、150に向かう。熱交換器50、150内では、プロペラが熱交換器50、150の上方で空気流を吹き下ろすか、あるいは入口空気が入口端12(
図1)に入るかまたはバイパスダクトを通る際にエンジン流体の冷却が起こり、流体はリザーバ41にほぼ戻る。様々な弁の配置が使用できることを示すために、簡略化された図を通して様々な弁が概略的に示されているが、しかしながら、これらの構成は限定的なものではなく、単に1つの実施形態を例示するものである。また、概略図は、熱交換器50、150を示しているが、示されている実施形態の概略図において、熱交換器50、51、52、150その他の実施形態等の、以前に定義された熱交換器のいずれかに置き換えられてもよい。
【0029】
再び
図1を手短に参照すると、別の熱交換器の実施形態が示されている。熱交換器150は、エンジン入口端12の近くにあるケーシングの外周のほぼ全て(約320度)を覆って端から端まで取り付けられた、複数の熱交換器セグメント204(
図5)によって形成されてもよい。あるいは、熱交換器150は、単一の熱交換器セグメント204によって形成されてもよく、これは、同一の外周の長さを覆う。同様に、
図2および
図3の熱交換器50、51、52の実施形態は、近接して配置された複数のセグメントで形成されるか、または単一の熱交換構造体で形成されてもよい。
【0030】
ここで
図5を参照すると、熱交換器150のセグメントが示されている。熱交換器150の各熱交換器セグメント204は、第1の端部210および反対側の第2の端部212を有する、押し出し本体部202を含む。押し出し本体部202はまた、第1の半径方向表面220、第2の半径方向表面222、空気流路23に対して上流側の壁226、および反対側の下流側の壁224を含む。押し出し本体部202はまた、第1の半径方向表面220から半径方向内側に延びる、複数の冷却フィン230を含む熱交換器150がファンダクト17(
図1)の外面に近接して配置されている場合は、必要に応じて、冷却フィン230は、
図1の配置で半径方向内側に延びるか、または
図2および
図3の実施形態で半径方向外側に延びることができるか、あるいは、押し出し本体部202から、半径方向内側と半径方向外側との両方に延びるフィンを含むことができる。さらに、熱交換器150がスプリッタ31(
図1)の外面に近接して配置されている場合は、冷却フィン230は、半径方向内側に延びるか、または半径方向外側に延びてもよく、あるいは、押し出し本体部202から、半径方向内側と半径方向外側との両方に延びるフィンを含んでもよい。したがって、第1の半径方向表面220、および第2の半径方向表面222は、使用されるかまたは形成される実施形態に応じて、半径方向内側かまたは外側であってもよい。
【0031】
押し出し本体部202はまた、各アーチ形の熱交換器セグメント204を通って縦に延びる、複数のコア冷却チャネル232を含む。コア冷却チャネル232は、そこを通って冷却される流体を受けるために、選択的に寸法決めされる。例示的な実施形態において、押し出し本体部202は、そこを通って延びる複数のコア冷却チャネル232、例えば24個の冷却チャネルを含む。必要に応じて、押し出し本体部202は、所望の冷却の削減に基づいて、示されているよりも多いか、またはより少ない数のコア冷却チャネル232を含むことができる。例示的な実施形態において、コア冷却チャネル232は、幾何学的な断面形状を有する。本実施形態によれば、この形状は、流動特性を向上させるために、湾曲した角部を有するほぼ長方形である。あるいは、コア冷却チャネル232は、他の何らかの形状、例えば、円形、四角形、長円形、三角形の断面形状を有する。さらに、このような開口部はほぼ平行なチャネルであり、全てが同一の流体を運んでもよく、あるいは、各グループが異なる冷却目的に使用される異なる冷却流体を運ぶ、複数のグループに分離されてもよい。例えば、1つのグループは、軸受用に潤滑流体を運び、別のグループは、エンジンの電子機器用に別の冷却流体を運んでもよい。
【0032】
例示的な実施形態において、押し出し本体部202はまた、1つ以上の解凍入口チャネル248、および1つ以上の解凍出口チャネル250を含む。解凍(de―congealing)という用語は、粘度が高くて流れにくい場合がある凝固した流体の冷却の程度を少なくすることによって、解凍するかまたは粘度を低下させ、潤滑流体の流れを改善するチャネルの機能をいう。チャネル248、250は、熱交換器150の、各アーチ形の熱交換器セグメント204を通って縦に延び、そこを通る流体を受けるように選択的に寸法決めされる。例示的な実施形態において、チャネル248、250は、ほぼ丸められた長方形の断面形状を有する。あるいは、チャネル248、250は、長方形ではなく、例えば円形の断面形状を有していてもよい。さらに、チャネル248、250は平行なチャネルであり、全てが同一の流体を運んでもよく、あるいは、各グループが異なる冷却目的に使用される異なる冷却流体を運ぶ、複数のグループに分離されてもよい。例えば、1つのグループは、軸受用に潤滑流体を運び、別のグループは、エンジンの電子機器用に別の冷却流体を運んでもよい。例示的な実施形態において、熱交換器150は、コア冷却チャネル232が解凍チャネル248、250から半径方向内側に、かつ冷却フィン230から半径方向外側に配置されるように形成される。あるいは、コア冷却チャネル232は、解凍チャネル248および250から半径方向外側に、かつ冷却フィン230の半径方向内側に配置されてもよい。別の実施形態において、コア冷却チャネル232は、解凍入口チャネル248と、解凍出口チャネル250との間に配置されてもよい。通常、コア冷却チャネル232は、本明細書で説明される熱交換器150の動作を容易にする、押し出し本体部202内の任意の位置に配置することができる。しかしながら、より効率的な流体の冷却を達成するために、コア冷却チャネル232を冷却フィン230により近接して配置することが望ましい場合があり、ほとんどの場合、コア冷却チャネル232は、解凍チャネル248、250と冷却フィン230との間に配置される。
【0033】
例示的な実施形態において、冷却フィン230は、上流側の壁226と下流側の壁224との間で、押し出し本体部202の幅に沿って延び、熱交換器150の周りで離間されている。ガスタービンエンジン10に取り付けられる際に、冷却フィン230は、空気流の方向と平行に、中心軸線29に沿って軸方向に延び、ガスタービンエンジン10の内面または外面の周囲に半径方向に配置される。例示的な実施形態において、冷却フィン230は、各冷却フィン230がコア冷却チャネル232にほぼ垂直になるように、かつコア冷却チャネル232を通って導かれる流体の方向が、冷却フィン230を通って導かれる空気流の方向にほぼ垂直になるように、押し出し本体部202に連結される。さらに詳細には、冷却フィン230は、入口端12の中または周囲に導かれる空気流路23が、まず隣接する冷却フィン230同士の間に導かれるように、中心軸線29とほぼ平行に位置決めされる。
【0034】
1つの実施形態において、押し出し本体部202は、冷却フィン230が押し出し本体部202と一体的に形成されるように、押し出し工程を使用して形成される。例えば、フィンの切断工程は、冷却フィン230を形成するように行われる。必要に応じて、冷却フィン230は、例えば溶接またはろう付けの手順を使用して、押し出し本体部202に連結されてもよい。例示的な実施形態において、押し出し本体部202および冷却フィン230は、アルミニウム等の金属材料で製造される。
【0035】
押し出し本体部202を通る流体を導くのを容易にするために、熱交換器150は、少なくとも1つの冷却入口連結部240(
図1)、および少なくとも1つの冷却出口連結部242(
図1)も備える。例示的な実施形態において、連結部240、242(
図1)は、マニホールドを介して、熱交換器セグメント204の第1の端部210、または第2の端部212のいずれかにそれぞれ連結され、バイパス弁136(
図6〜
図9)は、反対側の端部210または212で、熱交換器セグメント204に連結される。あるいは、バイパス弁136は、連結部240および242(
図1)として、端部210または212のいずれかの、同一の端部に連結されてもよい。バイパス弁136は、そもそも熱交換器セグメント204に連結することはできず、熱交換器セグメント204と流体連通している間は離間されている。例示的な実施形態において、少なくとも1つの冷却入口連結部240をポートに連結することができ、かつ少なくとも1つの冷却出口連結部242をポートに連結することができる。この結果、ポートは、所望の動作状態の間に、回路100(
図4)から熱交換器150を通って潤滑流体を導くように動作することができる。以下でより詳細に説明されるように、バイパス弁136は、第1の動作モードの間にコア冷却チャネル232を通って、または第2の動作モードの間に解凍出口チャネル250を通って潤滑流体を導くように構成される。
【0036】
あるいは、熱交換器150は、それぞれが冷却入口連結部240および冷却出口連結部242を伴う、複数の流体回路を有するように構成することができる。このような回路は、それぞれが個別の異なる目的を有することができ、異なる装置の冷却に使用される、混合されていない流体を運ぶことができる。
【0037】
熱交換器150をガスタービンエンジン10に固定するのを容易にするために、押し出し本体部202は、上流側の壁226に連結される第1のタブ290、および下流側の壁224に連結される第2のタブ292を有する。例示的な実施形態において、タブ290、292はそれぞれ、押し出し本体部202と同一の金属材料から製造され、押し出し工程を使用して、押し出し本体部202と一体的に形成される。あるいは、タブ290、292は、溶接またはろう付けの手順を使用して押し出し本体部202に取り付けられる、個別の部品として形成される。
【0038】
例示的な実施形態において、熱交換器150は、ファンダクト17(
図1)の内壁が、熱交換器150を受けるための凹部(図示せず)を有するように、ガスタービンエンジン10内に配置されている。熱交換器150によって引き起こされる圧力損失の低減または排除を容易にするために、熱交換器150は、冷却フィン230の基部で、ファンダクト17の内壁の内面が、押し出し本体部202の第1の半径方向表面220とぴったり重なるように、ファンダクト17に連結される。より詳細には、熱交換器150は、冷却フィン230のみがファンダクト17の中に延びるように、ガスタービンエンジン10内に連結される。このようにして、ファンダクト17の内壁は、冷却空気流23が冷却フィン230のみを通って導かれるように、押し出し本体部202をほぼ覆うために使用される。熱交換器150は、周方向のファンダクト17、またはスプリッタ31の外面の形状にほぼ適合する外形を有するように形成される。また、熱交換器150は、ガスタービンエンジン10のバイパスダクトに適合するように形成することができる。熱交換器150は、次に、ファンダクト17の内面が、上述したように、冷却フィン230の基部で押し出し本体部202の第1の半径方向表面220とぴったり重なるように、ガスタービンエンジン10に連結される。あるいは、熱交換器150は、
図2および
図3に示されているように、航空機30、60の外面と調和するように形成することができ、同様に、冷却フィン230が空気流路23にさらされるように取り付けることができる。
【0039】
図6は、
図4に示す例示的な熱交換器50、150を通る、実線で示す第1の動作モードの概略図である。第1の動作モードは、熱交換器50、150の標準的な動作モードであり、高温の流体が様々なエンジン部品から熱を吸収し、熱交換器50、150を介した冷却を必要とする。第1の動作モードの間は、高温の流体は、冷却入口連結部240を通って、ガスタービンエンジン10から、熱交換器50、150の各熱交換器セグメント204へと導かれる。高温の流体は、次に、解凍入口チャネル248を通って熱交換器セグメント204の長さ分を流れ、バイパス弁136によって導かれて、コア冷却チャネル232を介して熱交換器セグメント204を逆向きに流れ、冷却出口連結部242を通って熱交換器50、150から出る。第1の動作モードの間は、高温の潤滑流体は、流体が実質的により低い温度で流体リザーバ41(
図4に示す)に排出されるように、ファンダクト17(
図1)内で冷却フィン230を通る空気流によって、コア冷却チャネル232を通って流れながら冷却される。具体的には、潤滑流体または冷却流体は、ガスタービンエンジン10内、またはその周囲で、ほぼ円周方向に導かれる。同時に、入口端12の中または周囲に供給される冷却空気流は、熱交換器50、150を通って導かれた潤滑流体の動作温度の低減を容易にするために、冷却フィン230(
図5)を通って導かれる。
【0040】
例えば、第1の動作モードの間は、高温の潤滑流体は、コア冷却チャネル232を通って導かれ、ここでは、高温の流体は、その熱を導電性の表面、すなわち熱交換器150の押し出し本体部202に移し、そして冷却フィン230(
図5)に移す。入口端12を介して供給された比較的低温の空気は、冷却フィン230を横切ってかつ/または通って導かれ、ここで、熱は冷却フィン230から、ファンダクト17を通って導かれた空気流に移される。
【0041】
図7は、熱交換器150を通る、第2の動作モード(実線で示す)の概略図である。第2の動作モードは、ガスタービンエンジン10が、長時間氷点下の温度にさらされ、その結果、潤滑流体が、粘度が高すぎてコア冷却チャネル232を容易に流れない所定の温度に達したときに使用される、解凍モードである。この状態では、流れを改善するため、加熱して粘度を下げられるように、流体の冷却を縮小することが望ましい。潤滑流体が所定の温度に達すると、第1の動作モード(
図6に点線で示す)のように、コア冷却チャネル232を介した冷却を必要とするほど高温ではなく、コア冷却チャネル232に残存している流体が、凝固し始める場合がある。例示的な実施形態において、所定の凝固温度は、華氏約100度である。あるいは、所定の凝固温度は、本明細書で説明される熱交換器150の動作を容易にする、任意の温度であってもよい。
【0042】
熱交換器150は、流体が冷却を必要とするほど高温でないときに、熱交換器150の各熱交換器セグメント204に存在する残留流体の解凍を容易にするのに十分な温かさを維持しなければならない。第2の動作モードの間は、潤滑流体は冷却を必要としないが、ガスタービンエンジン10で使用した際の熱をまだいくらか保持している。第2の動作モードの間は、潤滑流体は、冷却入口連結部240を通って、ガスタービンエンジン10から、熱交換器150の各熱交換器セグメント204へと導かれる。流体は、次に、バイパス弁136が流れをバイパスのコア冷却チャネル232に導く、解凍入口チャネル248を通って熱交換器セグメント204の長さ分を流れ、第1の動作モードのようにコア冷却チャネル232を通る代わりに、解凍出口チャネル250を介して熱交換器セグメント204を逆向きに流れる。流体は、次に、冷却出口連結部242を通って、熱交換器150からリザーバ41(
図4)に排出される。あるいは、流体が可能な限り最大断面積の領域を通って流れるのを可能にし、熱交換器150の圧力損失を低減するために、第2の動作モードは、潤滑流体の流れが、解凍チャネル250およびコア冷却チャネル232を介して、熱交換器セグメント204を逆向きに流れるように誘導することを含んでもよい。
【0043】
解凍モードである第2の動作モードの間は、解凍チャネル248、250を通って熱交換器150の各熱交換器セグメント204の全長分を流れる流体は、熱交換器150内の流体の解凍を容易にする十分な温度に熱交換器150を維持するために、熱交換器150が熱伝導によって加熱されるように、熱を各熱交換器セグメント204の押し出し本体部202に移す。押し出し本体部202の加熱により、コア冷却チャネル232内の流体の解凍が可能になり、その結果、流体は容易にコア冷却チャネル232を通って流れる。1つのコア冷却チャネル232内の流体が解凍すると、その伝達された熱は、残りのコア冷却チャネル232をその後で速やかに解凍するのに十分なものである。さらに、コア冷却チャネル232へと続く、温かい潤滑流体を含むチャネル248、250が近接していることにより、熱伝導によってさらに熱が供給されるため、熱交換器セグメント204が解凍を容易にするのに必要な時間を削減する。したがって、押し出し本体部202の1つの壁のみが、各コア冷却チャネル232を少なくとも1つのチャネル248、250から分割するように、チャネル248、250をコア冷却チャネル232の近くに配置するのが有利である。
【0044】
熱交換器150が、第2の動作モードの間にチャネル248、250によって加熱されなかった場合、第1の動作モードの間にコア冷却チャネル232を通る流体の流れは、冷えた熱交換器150に存在する、凝固した流体によって妨害される。また、第2の動作モードの間は、加温流体の一定の流れを有する熱交換器150の温度よりも初期温度が低いため、流体の解凍を容易にするために熱交換器150を温めるのに必要な時間が長くなる。
【0045】
図8を参照すると、例示的なバイパス弁136の1つの実施形態が示されている。示されているバイパス弁136は、通常の動作温度状態で使用されていることを示している。バイパス弁136は、バイパス弁136に供給する解凍入口チャネル248等の少なくとも1つの流路を含む、弁体702を有する。本実施形態によれば、バイパス弁136は、弁体702を通る2つの異なる経路を含む。コア冷却流路704は、熱交換器150内で、コア冷却チャネル232への流体連通をもたらす。第2の流路は、冷却流体用に解凍出口チャネル250への流路を設ける、解凍流路706である。これは、
図6および
図7に併せて示されている。
【0046】
弁体702の上部から始まっているのは、弁キャップ710である。弁キャップ710は、ばねシート712を含み、ここに動力部品戻りばね714が配置される。動力部品戻りばね714は、動力部品716に連結される。動力部品戻りばね714は、動力部品716の上柱718の上端で、プレートと係合する。
【0047】
動力部品716は、様々な形状をとることができ、いくつかの実施形態によれば、ワックスカプセル715のセンサおよびアクチュエータを含むことができる。いくつかの実施形態による動力部品716は、密閉された室の内部に、ワックスの体積の大幅な増加を伴う固液相変化を使用する、複数のワックスペレット717を含むことができる。ワックスペレット717は、低温では固体であり、エンジンが加熱すると、ワックスが溶けて膨張する。動力部品716の作動は、ワックスペレット717の特定の組成によって決定される。ワックスペレット717は、通常は、温度に依存する2つの状態で動作する。高温では、ワックスカプセル715構造体内のワックスペレット717は液体の状態に戻り、示されている実施形態では、膨張して、図示されている位置まで、動力部品716をほぼ下方に移動させる。
図9を手短に参照すると、低温状態における動力部品716が示され、ワックス材料は固体の状態である。この固体の状態では、動力部品716は後退しており、動力部品戻りばね714のばね力によって、部分的に上方に持ち上がっている。したがって、動力部品戻りばね714は、動力部品716を、本明細書でさらに説明される上方の位置に戻す機能を有するために、戻りばねにすることができる。
【0048】
図8を再び参照すると、動力部品716は、レリーフまたは過圧ばね722を配置するための、少なくとも1つの段差720を含む。過圧ばね722は、動力部品716の下にある下柱の周囲で延びている。過圧ばね722は、下柱に対して移動できる、解凍ポペット724まで下方に延びている。図示されている位置では、解凍ポペット724は閉じており、かつ流路706が閉じて、流体を流路704に通している。解凍ポペット724は、図示されている通常の位置で解凍ポペット724が閉じて、熱交換器150の解凍チャネル248、250を通る流れを抑制するように、解凍流路706内でレッジに対して配置される。解凍ポペット724が上方に移動すると、流路706が開く。
【0049】
解凍ポペット724の下には、過圧ポペット730があり、バイパス弁136内で過大な圧力上昇が生じたときに開く。下柱は、過圧ポペット730を通って延び、過圧ポペット730の下柱に対する移動を可能にする。過圧ポペット730は、極限の状態では、流れがコア冷却流路704と解凍流路706との両方を通るのを可能にするために、安全弁もしくは圧力逃がし弁として機能する。ポペットばね726は、解凍ポペット724が、図示された配置で位置しているときの、圧縮された状態で示されている。解凍ポペット724が、動力部品716内の状態の変化に伴って上昇すると、ポペットばね726は、
図9に示されているように伸長する。
【0050】
過圧ポペット730の下には、コア冷却ポペット734がある。コア冷却ポペット734は、流体の流れが、熱交換器150のコア冷却チャネル232へと通過できるようにする、通常の開位置で示されている。コア冷却ポペット734は、下柱に連結され、弁を通って移動する作動流体が通常の動作温度にあるときは、通常は開いている。
【0051】
図8に示されている実施形態は、油等の冷却流体が高温で冷却を必要とする、通常の動作状態におけるポペットの位置、およびバイパス弁136の流れを示す。これは、ガスタービンエンジン10の動作中の通常の状態である。
【0052】
図9を参照すると、別の動作状態のバイパス弁136が示されており、ここでは、ガスタービンエンジン10が、数時間氷点下の温度になっていて動作していないか、または流体凝固状態を有するほど流体温度が低い。これにより、結果として冷却流体が凝固する場合があり、流体を高粘度にし、動作圧力を増加させて流れにくくする。
図9に示されている実施形態は、解凍チャネル248、250を通る冷却流体のほぼ全てを導くことによって、冷却流体の冷却効率を低下させて、冷却流体温度の上昇をもたらし、この問題を克服するのに役立つ。結果的に、冷却流体の粘度を減少させ、本開示で前述した凍結状態を抑制する。
図9に示されている実施形態において、動力部品716は低温状態にあり、その結果、動力部品716のカプセル内のワックス構造体が凝固して、動力部品716を後退させる。このような後退は、動力部品716を引っ張る、戻りばね714の上向きの力によって補助することができる。動力部品716を上昇させるかまたは持ち上げると、解凍ポペット724がそのシート725から上昇して、流れが解凍流路706を通って、解凍回路および関連するチャネル248、250へ流れることが可能になる。動力部品716の下には、コア冷却ポペット734があり、
図8に示す位置から第2の位置まで持ち上がって、熱交換器150のコアへ流れる、第1の流路を通る流れを遮断する。したがって、
図8と
図9との比較から、通常の状態では、流れは熱交換器のコア冷却チャネル232を通ることができ、かつ解凍チャネル248、250を通る流れは妨げられ、一方、
図9に示す低温動作状態の間は、冷却流体の流れは、コア冷却流路704を通るのを抑制され、代わりに解凍流路706を通って解凍チャネル248、250へ移動することが、当業者には理解されるであろう。
【0053】
構造および方法の前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的であること、あるいは本発明を、開示されている正確なステップおよび/または形態に限定することは意図しておらず、上述の教示を踏まえて、多くの修正および変更が可能なことは明らかである。本明細書で説明される特徴は、任意の組み合わせで組み合わされてもよい。本明細書で説明される方法のステップは、物理的に可能な任意の順序で実行されてもよい。方法および材料の特定の実施形態が、図示され説明されているが、それに限定されるものではなく、本明細書に添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることが理解されよう。