【実施例1】
【0014】
本実施例のエレベータ制御システムでは、エレベータの新規利用者に対して複数台のエレベータからその新規利用者に配車する(エレベータは車両ではないが、適当な用語がないので、「エレベータの利用者が居る階床にエレベータを移動させ、配置する」という意味で「配車する」を用いる。)エレベータを割当てる場合に、情報端末装置を介して利用者が割当てを希望するエレベータを選択できることがポイントである。ここで利用者が割当てエレベータを選択する際に、エレベータ制御システムが選択候補となるエレベータの待ち時間予測値、乗車時間予測値、消費電力量などを情報端末装置上に提示して、利用者の希望に、より的確に沿うようなエレベータを選択できることもポイントである。さらに、選択候補となるエレベータは、利用者が利用可能な全てのエレベータを対象とするのではなく、既にエレベータに割当て済みの利用者に対して、新規利用者を新たに割当てた場合のサービス指標(待ち時間、乗車時間、かご内混雑率)を算出して、割当て済みの利用者に対するサービスの悪化が相対的に少ないエレベータを選定して、そのエレベータを選択候補とすることもポイントである。さらに加えて選択候補となるエレベータの選定に当たっては、利用者それぞれに対する要求するエレベータの性能項目の優先度合いに応じて選択候補を選定することもポイントである。この時に利用者の優先度に応じて選択候補の順位を付けてその順位の順で利用者に提示することもポイントである。これによって、利用者にエレベータを自由に選択することを許可しても個人の要求と全体のサービス性のバランスを保つことが可能となる。
【0015】
これまでのエレベータ群管理システムなどの制御システムでは、制御システムが一方的に利用者にサービスするエレベータを割当てていた。このため、利用者に対してその時・その場面の状況で変わる乗車するエレベータへの要求に対応することが難しかった。これに対して、本実施例では、利用者が乗車するエレベータを、情報端末を介して選択できるため、その時・その場面の利用者の要求に応じたフレキシブルなエレベータの割り当てが可能となる。さらに利用者が選定するエレベータの候補をその利用者以外の利用者を含めたサービス指標を評価してサービス指標上、より良いエレベータに絞って選定するため、利用者にエレベータの選定を任せても、全体的なサービスの低下を回避することが可能となる。
【0016】
図1は、本実施例であるエレベータ制御システムを示す構成図である。複数台(
図1では6台)のエレベータ301、302、303およびそれぞれの制御装置201、202、203に対して、エレベータ運行管理装置100がこれら複数台のエレベータグループの運行を制御する。携帯情報端末400は、ビル内のエレベータ利用者各人が所有するタブレット端末、スマートフォン、又はエレベータの乗り場等に設置された大型ディスプレイであり、通信機能(
図1の例では無線)を有する。この携帯情報端末400はタッチパネル式であり、エレベータの利用者とエレベータ運行管理装置100との間で相互に通信が可能である。通信中継装置600はビルの各階のエレベータ乗り場に設置された各通信中継装置601、602、603で構成され、携帯情報端末400とエレベータ運行管理装置100との間の通信(無線通信)を中継する。認証装置500は、携帯情報端末400の認証データ(利用者または端末の認証データ)を識別して、エレベータを利用可能な利用者またはその端末であるかを認証する。
【0017】
運行制御の大きな流れを説明する。エレベータの利用者が携帯情報端末400を用いて認証装置500によってエレベータ利用許可の認証を得て、携帯情報端末400とエレベータ運行管理装置100との間で通信中継装置600を介して通信を確立させて、当該利用者に対するエレベータの運行制御情報を相互に通信する。この結果を基にエレベータ運行管理装置100が管理している複数台のエレベータ301、302、303の運行を各エレベータの制御装置201、202、203を介して制御する。ここで特徴となるのが、既に述べたように利用者は携帯情報端末400で複数の割当て候補となるエレベータの情報を見ることができ、その情報に基づいて利用者が割当てを希望するエレベータを選択できる点にある。エレベータ運行管理装置100は利用者によって選択されたエレベータをその利用者に割当てるように制御し、当該エレベータはその利用者の居る階に配車するように運行する。
【0018】
図1に示した本実施例のエレベータ制御システムの詳細を説明する前に、
図2を用いてポイントとなる制御の考え方を説明する。
図2は本実施例によるエレベータ制御システムのポイントとなる制御の考え方を表した図である。(1)新規の利用者がエレベータの利用を希望するアクションを起こす(例えば、携帯情報端末をエレベータ乗り場付近の認証装置にかざすなど)。(2)それを受けてエレベータ運行装管理装置は各エレベータに既に割当てられている利用者全体に対するサービス指標を評価して、新規利用者への割当てが可能かどうかを判定する。例えば、新規利用者をあるエレベータに割当てた場合に、そのエレベータに既に割当て済みの利用者の待ち時間が大きく増加する場合やそのエレベータに既に乗車している乗客の乗車時間が大きく増加する場合は当該エレベータを割当て不可と判定する。この判定は、既に割当てられている利用者全体に対するサービス指標(待ち時間予測値、乗車時間予測値、かご内混雑率などの少なくとも一つ)の評価値を算出して相対評価によって良好のものを割当て可能と判定する。
図2の例では、1号機、2号機、3号機のエレベータが割当て可能と判定されている。割り当て可能と判定されるエレベータの台数は、エレベータ制御システムが制御対象としているエレベータの台数が最大となる。(3)上記で割当て可能となるエレベータから新規利用者の属性データ(利用者それぞれに対して、エレベータの選択に対して利用者が要求する性能項目とその優先度合いを表すデータを利用者の「属性データ」とする)に基づいて推奨するエレベータ(利用者に対して割当ての候補となるエレベータ)を順位付ける。
図2の例では、割当て可能と判定された3台のエレベータに対して、5号機、2号機、1号機の順で順位が付けられている。ここで、利用者の属性データとなるエレベータの選択に対する優先項目とは、例えば、待ち時間、乗車時間、消費電力量(省エネ効果量)、かご内混雑率などの少なくとも一つの性能項目に対して利用者の優先順または優先度(優先するスコア値)を付けたものとなる。例えば、利用者の優先項目として、消費電力量(省エネ効果量)の優先度が高い場合は、消費電力量がより低いエレベータ(省エネ効果がより高いエレベータ)が先の順位となる。このように利用者が要求する性能項目の優先度合いに応じて、優先度が高い性能項目が良いエレベータを優先した順位を付ける。(4)順位付けがなされた推奨するエレベータ候補に対して、新規利用者の情報端末に推奨するエレベータをその順位の順に表示し、合わせて各エレベータの待ち時間、行先階までの到着時間(乗車時間)、消費電力量(省エネ効果量)、かご内混雑率などの情報を表示する。(5)表示された情報を参照して、新規利用者は自分が乗りたいエレベータをその情報端末上で選択する。(6)エレベータ運行管理装置は、新規利用者が選択したエレベータが新規利用者の階に配車されるように制御する。以上が、本実施例のエレベータ制御システムのポイントとなる制御の考え方となる。
【0019】
以下、上記の考え方に基づいた本実施例(
図1)のエレベータ制御システムの詳細を説明する。新規のエレベータ利用者は携帯情報端末400を用いてビルのロビー階または各階のエレベータ乗り場に設置された認証装置500によってエレベータの利用が可能であることの認証を得る。認証用データ取得部401が携帯情報端末400内の利用者/端末認証情報データベースから認証用データを取得して、第1通信部406(近距離対応の無線通信701を利用)が取得した認証用データを、認証装置500へ送信する。認証装置500の利用者/端末認証部501は、受信した認証用データを全利用者/端末認証情報データベース502のデータと照合することによって認証する。認証装置500より認証OKが得られると、携帯情報端末400はそれをトリガーにして呼び処理起動部402により呼び処理部403が起動される。
【0020】
呼び処理部402では、エレベータ選択方法記憶部4031に記憶されたエレベータ選択方法の情報を第2通信部404(距離の長い無線通信702を利用)、及び通信中継装置601、602、603のいずれかを介してエレベータ運行管理装置100にある送受信部104へ送信する(距離の長い無線通信703を利用)。エレベータ運行管理装置100の利用者選択・群管理選択判定部101は、受信したエレベータ選択方法の情報から利用者が割当てエレベータを選択するか、運行管理装置100が割当てエレベータを定めるかを判定する。尚、エレベータ選択方法記憶部4031には、あらかじめ利用者が設定したエレベータ選択方法(利用者が割当てエレベータを選択するか、又は運行管理装置が割当てエレベータを定めるかの設定)が記憶されている。ここで、利用者が割当てエレベータを選択するように設定されている場合は、利用者が複数の候補から割当てエレベータ(利用者が乗車するエレベータ)を選択する制御が実行される。この場合、携帯情報端末400の利用者属性情報(差分)送信部4032によって、携帯情報端末400の利用者/端末認証情報データベース(利用者属性データを含む)408が更新されていてエレベータ運行管理装置100の全利用者属性データベース106との間に差分がある場合は、その差分がエレベータ運行管理装置100に送信されてデータ更新部107によって更新される。これによってエレベータ運行管理装置100の全利用者属性データベース106は常に最新の状態に更新されることになる。また利用者属性に差分があった場合に、その差分情報を更新するため、携帯情報端末400とエレベータ運行管理装置100との間の通信量も最小限で済む。本実施例では、ビル内の多数のエレベータ利用者による携帯情報端末400とエレベータ運行管理装置100が相互に通信を行う必要があるため、この例のようにできる限り通信量は抑えることが望ましい。
【0021】
エレベータ運行管理装置100では、利用者属性および全体サービス評価による候補エレベータ選定部102によって、各エレベータに対して既に割当てられている利用者全体に対するサービス指標が評価され、割当てエレベータ候補が選定されて、次に当該新規利用者に対する利用者属性データに基づいて選定された割当てエレベータ候補の推奨の順位付けがなされる。この利用者属性および全体サービス評価による候補エレベータ選定部102の処理は
図2の制御の考え方の(2)および(3)の内容に相当する。この処理によって、利用者全体へのサービス指標(待ち時間、乗車時間等)の影響を考えて、その影響のより少ないエレベータが候補として選定されて、さらにその候補に対して利用者属性に基づいて、当該新規利用者の優先項目(希望する項目)に応じて推奨するエレベータの順位付けが実行される。具体的には、優先度の高い性能項目が良いエレベータから順に割当て候補のエレベータが選定される。この結果、利用者のエレベータへの要求が反映されたエレベータが良い順で候補に選定されることになる。
【0022】
新規利用者向けに選定された割当てエレベータ候補とその推奨の順位は送受信部104、通信中継装置600、第2通信部404を介して携帯情報端末400へ送信される。携帯情報端末400は候補エレベータデータ受信処理部4033でこのデータを受信する。この割当てエレベータ候補とその推奨順位のデータに対して、表示処理部405および通知処理部407(音声や画像で利用者に情報が表示されたことを通知する)によってその情報を画面上に表示する。ここで、画面への表示は、割当て候補エレベータをその推奨順位と合わせて表示する。またその表示の順番も推奨の順位、つまり優先度の高い性能項目が良い順とする。さらに各エレベータの性能項目(待ち時間予測値、乗車時間予測値、消費電力量(省エネ効果量)、かご内混雑率)も合わせて表示する。これらの表示によって利用者がより適切なエレベータを選択しやすくなる。
【0023】
利用者によるエレベータ選択処理部4034は、表示した割当てエレベータ候補(複数ある)に対して、当該新規利用者に割当てエレベータ(乗車したいエレベータ)を選択させる処理を実行する。
【0024】
新規利用者によって選択された割当てエレベータの情報は第2通信部404、通信中継装置500、送受信部104を介してエレベータ運行管理装置100に送信される。エレベータ運行管理装置100ではこの選択された割当てエレベータの情報に基づいて、利用者選択のエレベータ割当て部103において、正式に当該エレベータに割当てを決定する(新規利用者に対する割当てを決定する)。これによって当該エレベータは新規利用者の居る階に停止するように制御されて、新規利用者は当該エレベータに乗車することができる。
【0025】
以上が本実施例のエレベータ制御システムの全体構成およびその動作である。これまではエレベータの制御によって一方的に配車するエレベータが決められていたのに対して、本実施例では利用者が望むエレベータを選択することができる。この結果、エレベータの利用のフレキシビリティが増すことになる。例えば、用事があって少し長い待ち時間の方がむしろ好ましい場合は、割当て候補エレベータの内の待ち時間が長い方のエレベータを選択すればよい。また沢山の荷物を持っている場合には、割当て候補エレベータの内のかご内混雑率がより低いエレベータを選択すれば良い。このように利用者にエレベータの状態を開示して携帯情報端末400を介して利用者にエレベータを選択させることにより、利用者にとってのエレベータ利用の自由度が広がる。また利用者のその時・その場の要望に応じてエレベータを割当てることができるため、無駄なエレベータの配車が無くなり、利用者がエレベータに乗らずに無駄な停止が生じるような状況を回避できる。この結果、複数台のエレベータの運行効率が向上して全体のサービス性が向上する可能性がある。
【0026】
図3は、本実施例(
図1)のエレベータ制御システムの動作処理フローチャートを示している。以下、
図3のフローチャートの処理を説明する。(1)当該利用者の携帯情報端末400の認証用データより認証装置500にて利用者/端末を認証する(A001)。(2)認証された場合は次の処理に進む(A002)。(3)認証された場合は携帯情報端末400が呼び処理を起動する(A003)。(4)エレベータ運行管理装置100(以下、運行管理100)は、エレベータを利用者が選択するモードか否かどうかを判定する(A004)。利用者が選択するモードの場合は次の処理へ進む。そうでない場合は運行管理100で割当て処理を実施する。(5)運行管理100は、携帯情報端末400に登録されている利用者属性情報に変更があればその差分について運行管理100の当該利用者の属性情報を更新する(A005)。(6)運行管理100は、当該利用者の属性情報および全体サービス指標に基づいた各エレベータの評価関数を算出する(A006)。(7)運行管理100は、算出した評価関数に基づいて利用者選定向けの候補エレベータ(複数台)およびその順位を決定する(A007)。(8)運行管理100は、候補エレベータとその順位データを当該利用者の携帯情報端末400に送信する(A008)。(9)携帯情報端末400は、受信した候補エレベータおよび順位の情報を当該利用者の携帯情報端末400に順位に従って表示する(A009)。(10)携帯情報端末400は、当該利用者は候補エレベータより乗車を希望するエレベータを選択する(A010)。(11)携帯情報端末400は、選択した乗車希望エレベータ情報を運行管理100へ送信する(A011)。(12)運行管理100は、運行管理100が受信した乗車希望エレベータ情報より、当該利用者をそのエレベータに割当てる(A012)。以上が本実施例(
図1)のエレベータ制御システムの動作処理の内容となる。
【0027】
図4は、本実施例(
図1)のエレベータ制御システムにおける携帯情報端末400の表示画面の例を表した図となる。ここで、この携帯情報端末400はスマートフォンのような携帯電話、タブレット型端末、また携帯型に限らず据え置き型のタッチパネル式ディスプレイでも良い。以下、
図4の内容を説明する。
【0028】
携帯情報端末400において、エレベータ運行管理装置100が選定した割当て候補の推奨エレベータが表示されている。図の例では2台のエレベータ(No.5とNo.2)が割当て候補となっている。割当て候補エレベータは推奨の順で表示されており、その順位(410)が表示されている。またエレベータ名称(411)、エレベータの現在位置と走行方向(412)も合わせて表示されている。利用者が割当て候補エレベータからより適切なエレベータを選択できるように(1)待ち時間、(2)到着時間、(3)消費電力量(省エネ効果量)、(4)かご内混雑率の各数値指標が表示されている(413)。利用者はこれらの情報からその時・その場面での状況に応じて乗車したいエレベータを選択する。この選択は「予約する」と書かれたタッチパネル式画面上のボタン(414)を押すことで実行される。
【0029】
図5は本実施例による割当て候補エレベータの選択処理の例を表している。これはエレベータ運行管理装置100が割当て候補エレベータを選定する時の評価の内容を表している。概要はサービス指標およびエレベータ性能項目(B003)に対して、各エレベータの評価値(B005)を算出して、これらを総合した評価値(B006)によって新規利用者向けの割当て候補エレベータとその順位を決定する(B007)。
図5に示した評価項目は大きく2つあり、新規利用者向けの評価項目(B001)と利用者全体に対する評価項目(B002)となる。利用者全体に対する評価によって割当て候補となるエレベータを選定して、新規利用者向けの評価(利用者属性情報で評価)によってその順位を決定する。ここまでの説明では、それぞれを分けて評価する方法を述べてきたが、両者を合計した総合評価値によって、割当て候補エレベータの選定と順位付けを一度に実施しても良い。重み係数(B004)は各評価項目の重みを表しており、特に新規利用者向けの評価では利用者の希望によってこの重みが設定されることになる。
【実施例2】
【0030】
図6は実施例1のエレベータ制御システム(
図1)とは異なる実施例2を示す構成図を表している。ここでは
図1と異なる部分のみ説明する。
図6の本実施例では、エレベータ運行管理装置100が全体サービス評価によって割当て候補エレベータを選定して、その結果を携帯情報端末400に送信して、携帯情報端末400で利用者属性による候補エレベータの順位付けを実施し、利用者にエレベータを選択させる仕掛けとなっている。
【0031】
以下
図6の実施例の
図1と異なる要素のみ説明する。全体サービス評価による1次候補エレベータ選択部108では既にエレベータに割当てられている利用者全体のサービス指標の評価値を算出して、この値を基に割当て候補エレベータの1次候補を選定する。1次候補エレベータ情報送信部109は選定した1次候補エレベータのデータを携帯情報端末400に送信する。携帯情報端末400のエレベータ選択方法判定部4035では、携帯情報端末400で利用者が割当てエレベータを決めるか、運行管理装置100が決めるかを判定する。1次候補エレベータ受信部4036ではエレベータ運行管理装置100で選定された割当て候補エレベータの1次候補を受信する。利用者属性による候補エレベータの順位付け処理部4037では、利用者属性に基づいて1次候補エレベータの順位を設定する。以上が
図6に示したエレベータ制御システムの内容となる。
【0032】
説明した実施形態によれば、その時、その場面によって様々に変化する可能性が高いエレベータ利用者の乗車するエレベータへの要望に対して、その要望の変化に対応したフレキシブルな運行制御を実現することができる。利用者一人一人のその時、その場面での要求に応じたエレベータの運行サービスを提供することが可能となる。
【0033】
さらに利用者の要求にフレキシブルに対応することによって、無駄なエレベータの配車や走行を減らすことができ、エレベータの全体的な運行効率が向上して、利用者全体で見た待ち時間などを低減できる可能性がある。また無駄な走行が減少する結果、消費電力量も低減できる可能性がある。