(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
それぞれの前記部分画像発光部は、それぞれの前記部分画像の占める領域において発光可能なようにマトリックス状に配置された複数の発光画素を含む発光表示パネルである、
請求項1または2記載の広告表示装置。
【背景技術】
【0002】
従来より、駅や空港の構内、地下街、ショッピングセンター、ホテルのロビー、その他の種々の空間において、広告、宣伝、または展示などを目的とした広告表示装置が設置されている。
【0003】
従来において、広告表示装置として、写真画像が表示された透過光用の画像シートに背面照明のためのバックライト装置を設けたものがしばしば用いられている(特許文献1)。
【0004】
また、ローラに巻き付けた画像シートを他のローラにより巻き取るようにし、写真画像などをスクロール可能とした広告表示装置も用いられている(特許文献2)。
【0005】
また、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの画像表示装置を用い、その表示面に写真画像や広告文を表示した広告表示装置も用いられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来の広告表示装置では、写真画像などがそれなりに鮮明に表示され見やすいのであるが、広告を見る者に与えるインパクトという点では不十分な点があった。つまり、広告表示装置が設置された周辺環境の中で、当該広告表示装置が特に目立って注目されるという点で不十分であった。
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、広告を見る者に強いインパクトを与えることができ、周辺環境の中で目立つ広告表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の一実施形態に係る広告表示装置は、フルカラーの写真画像に基づいて広告のための表示を行う広告表示装置であって、前記写真画像に含まれる複数の部分画像について、それぞれの前記部分画像の占める領域において個別に発光可能なように設けられた複数の部分画像発光部と、前記写真画像に基づいて作成されたグレースケールによる濃淡画像データを用い、複数の前記部分画像発光部をそれぞれの前記部分画像発光部ごとに個別に発光させるように制御可能な発光制御部と
、を有し、前記写真画像が表示された透過光用の画像シートが、複数の前記部分画像発光部の前面に、当該写真画像の複数の前記部分画像と複数の前記部分画像発光部とが一致するように配置され、前記画像シートに表示された写真画像が複数の前記部分画像発光部によって背面から照明されるように構成される。
【0010】
好ましくは、前記部分画像発光部とは別に、広告文字の占める領域において発光可能な文字発光部が設けられてなる。
【0011】
また好ましくは、それぞれの前記部分画像発光部は、それぞれの前記部分画像の占める領域に配置された複数の発光ダイオードからなる発光ダイオード群を含む。
【0012】
また好ましくは、それぞれの前記部分画像発光部は、それぞれの前記部分画像の占める領域において発光可能なようにマトリックス状に配置された複数の発光画素を含む発光表示パネルである。
【0014】
また好ましくは、前記発光制御部は、複数の前記部分画像発光部を、部分画像発光部ごとに切り替えて点灯させるように制御する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、広告を見る者に強いインパクトを与えることができ、周辺環境の中で目立つ広告表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1において、広告表示装置1は、フルカラーの写真画像SGに基づいて広告のための表示を行うものである。
【0018】
広告表示装置1は、表示パネルKTおよび発光制御部11を備える。
【0019】
表示パネルKTは、画像の表示内容が写真画像SGに基づいて作成されたものである。表示パネルKTは、写真画像SGに含まれる複数の部分画像BGについて、それぞれの部分画像BGの占める領域において個別に発光可能なように設けられた複数の部分画像発光部GA〜GEを有する。
【0020】
また、部分画像発光部GA〜GEとは別に、広告文字MJの占める領域において発光可能な文字発光部MAが設けられている。
【0021】
なお、この例では5つの部分画像発光部GA〜GEが設けられた例が示されているが、写真画像SGの内容に応じて、4つ以下または6つ以上の部分画像発光部を有することでもよい。また、1つの文字発光部MAが設けられているが、2つ以上の文字発光部を有設けてもよい。なお、後で述べるように、文字発光部MAを別途設けることなく、写真画像SGの内容に含めた部分画像発光部として実現することも可能である。
【0022】
それぞれの部分画像発光部GA〜GEは、それぞれの部分画像BGの占める領域に配置された複数の発光ダイオードからなる発光ダイオード群HDA〜HDEを有する。また、文字発光部MAは、その占める領域に配置された複数の発光ダイオードからなる発光ダイオード群HDMを有する。
【0023】
それぞれの発光ダイオード群HDA〜HDEおよび発光ダイオード群HDMは、多数の発光ダイオードが密集して配置されたものであり、各発光ダイオードに流す電流を制御することによって、それぞれの発光強度およびカラー(色)を可変制御することができる。したがって、それぞれの発光ダイオード群HDA〜HDE、HDMにおいて、そこに含まれる発光ダイオードを制御することにより、必要な画像および文字を高輝度で表示することができる。
【0024】
発光制御部11は、写真画像SGに基づいて作成されたグレースケールによる濃淡画像データND、写真画像SGに基づく写真画像データSD、および文字データMDを用い、複数の部分画像発光部GA〜GEおよび文字発光部MAを個別に発光させるように制御可能である。
【0025】
すなわち、発光制御部11には、各部分画像発光部GA〜GEの発光を制御するための、GA発光制御部11A、GB発光制御部11B、GC発光制御部11C、GD発光制御部11D、およびGE発光制御部11E、並びに、文字発光部MAの発光を制御するための文字発光制御部11Mが設けられている。
【0026】
各発光制御部11A〜11Eは、それぞれに対応する発光ダイオード群HDA〜HDEに対して、濃淡画像データNDおよび写真画像データSDに基づいて、それぞれの発光ダイオードを制御して発光させる。
【0027】
なお、濃淡画像データNDは、写真画像SGを基にして、各画素の濃淡の度合いをグレースケールを用いて示したものである。つまり、写真画像SGから濃度データのみを抽出し、これをグレースケールに応じた階調のデータとする。グレースケールは、階調が濃度に直線的に比例するようなスケール、濃度に対して種々の曲線を描いて対応するスケールなど、種々のスケールを用いることができる。詳しくは、例えば特開2007−331257号公報を参照することができる。
【0028】
文字発光部MAは、発光ダイオード群HDMに対して、文字データMDに基づいて、それぞれの発光ダイオードを制御して発光させる。
【0029】
また、各発光制御部11A〜11E、11Mは、ユーザの操作によって入力されまたは予め設定された設定データTDに基づいて、それぞれに対応する発光ダイオード群HDA〜HDE、HDMに含まれる発光ダイオードを制御して発光させることが可能である。その場合に、設定データTDのみによることなく、濃淡画像データND、写真画像データSD、および文字データMDをも参照して、それらが演算された内容で、またはそれらの内容を切り替えて、発光ダイオードを制御することが可能である。
【0030】
なお、これら濃淡画像データND、写真画像データSD、文字データMD、および設定データTDは、適当なメモリに格納されている。
【0031】
なお、この例では5つの発光ダイオード群HDA〜HDEに対応して5つの発光制御部11A〜11Eが設けられた例が示されているが、写真画像SGの内容または発光ダイオード群HDA〜HDEの個数に応じて、4つ以下または6つ以上の発光制御部11A〜11Eを設けてもよい。
【0032】
図2には、写真画像SG1の例が示されている。写真画像SG1には、部分画像BGの候補として、赤、黄、青とカラーの異なる3つのバラの花の画像と緑の葉の画像とが示されている。したがって、例えば、これら赤色、黄色、青色の各バラの花の画像、および緑色の葉の画像を、部分画像BG1〜4とすることができる。
【0033】
図3には、写真画像SG1に含まれる部分画像BG1〜4に対応した部分画像発光部GH1〜4が設けられた表示パネルKT1が示されている。
【0034】
表示パネルKT1には、部分画像BG1〜4に対応した部分画像発光部GH1〜4が設けられており、それぞれの部分画像発光部GH1〜4には、多数の発光ダイオードDEからなる発光ダイオード群HD1〜4が設けられている。
【0035】
各発光ダイオード群HD1〜4は、多数の発光ダイオードDEによって、できるだけ精細な画素が構成されるように配置される。発光ダイオードDEは、例えば、部分画像BGの占める領域の輪郭線に沿ってその内部に配置され、かつ領域の全体を占めるように配置される。
【0036】
また、
図4(A)に示すように、各部分画像BGの占める領域の内部において、それぞれの領域の内部全体を占めるように、発光ダイオードDEをマトリックス状に配置することでもよい。この場合には、例えば、表示パネルKT1の全域に対してマトリックス状に配置された発光ダイオードDEのうち、各部分画像BGの占める領域に含まれる発光ダイオードDEのみを残してこれらを発光ダイオード群HDとし、領域に含まれない発光ダイオードを取り除いたものということになる。
【0037】
また、
図4(B)に示すように、各部分画像BGの占める領域の輪郭線に沿って、発光ダイオードDEを配置してこれらを発光ダイオード群HDとすることも可能である。この場合に、輪郭線は、各部分画像BGの外形を示す輪郭線のみではなく、各部分画像BGの内部における輪郭線も対象とすればよい。各部分画像BGについて、そのような輪郭線による線図の図形を作成しておけばよい。
【0038】
発光ダイオードDEは、1つの発光ダイオードでフルカラーを表示可能なものを用いることが可能である。また、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色をそれぞれ発光する発光ダイオードDEを用い、3つの発光ダイオードDEで1つの画素を構成するように配置することも可能である。
【0039】
これらの各発光ダイオード群HD1〜4に含まれるそれぞれの発光ダイオードDEは、発光制御部11によって制御され、種々のカラーおよび強度で発光する。
【0040】
図5〜
図7には、表示パネルKT1の発光ダイオード群HD1〜4を制御して表示される表示画像の例が示されている。
【0041】
図5に示す表示画像HG1は、発光ダイオード群HD1および発光ダイオード群HD4を発光させたものである。つまり、表示画像HG1では、赤色のバラの花と緑色の葉が画像として表示されている。
【0042】
図6に示す表示画像HG2は、発光ダイオード群HD2および発光ダイオード群HD4を発光させたものである。つまり、表示画像HG2では、黄色のバラの花と緑色の葉が画像として表示されている。
【0043】
図7に示す表示画像HG3は、発光ダイオード群HD3および発光ダイオード群HD4を発光させたものである。つまり、表示画像HG2では、青色のバラの花と緑色の葉が画像として表示されている。
【0044】
このように、表示パネルKT1によって、それぞれの色のバラの花と緑色の葉とを、それぞれに専用に設けられた発光ダイオード群HD1〜4によって、複数種類の鮮明な表示画像HG1〜3を表示することができる。
【0045】
表示パネルKT1によると、各表示画像HG1〜3において、発光ダイオードDEによって高い輝度を得ることができるので、これを見る者に強いインパクトを与えることができ、周辺環境の中でも目立って注意を惹くことができる。
【0046】
なお、例で示した表示パネルKT1には、バラの花と葉の画像を表示するようにしたが、広告のための文字または画像を適宜表示するようにすればよい。
【0047】
例えば、
図8に示す表示パネルKT2では、写真画像SG1に含まれる部分画像BG1〜4のための部分画像発光部GH1〜4とは別に、広告文字MJのための文字発光部MAが設けられている。
【0048】
図8においては、表示画像HG4として、部分画像発光部GH1〜4および文字発光部MAが点灯し、部分画像BG1〜4および広告文字MJが表示された状態を示す。この他、例えば、広告文字MJおよび部分画像発光部GH4を表示した状態で、部分画像発光部GH1〜3を順次切り換えて点灯してもよい。広告文字MJを点滅させ、または発光色を変えて点灯させてもよい。
【0049】
上の実施形態の表示パネルKT1では、部分画像発光部GH1〜4および文字発光部MAにのみ発光ダイオード群HDを設けるので、使用する発光ダイオードDEの個数の増加を抑制することができ、製作コストを低減することができる。
【0050】
また、表示パネルKTとして、液晶ディスプレイまたはプラズマディスプレイを用い、その表示面に上に述べた表示画像HG1〜4を表示するようにしてもよい。これらのディスプレイは、マトリックス状に配置された画素(発光画素)によって種々の画像を表示可能であるので、そのうちの部分画像BGおよび広告文字MJに該当する領域に対応する画素を利用して、表示画像HG1〜4を表示することとなる。
【0051】
つまり、このように、複数の部分画像発光部GHおよび文字発光部MAとして、それぞれの部分画像BGおよび広告文字MJの占める領域において発光可能なようにマトリックス状に配置された複数の発光画素を含む発光表示パネルを用いることが可能である。
【0052】
また、写真画像SGが表示された透過光用の画像シートを、表示パネルKTの前面において、当該写真画像SGの複数の部分画像BGと複数の部分画像発光部GHとが一致するように配置し、表示パネルKTによって画像シートの写真画像SGを背面から照明するように構成してもよい。
【0053】
例えば、
図9に示す表示パネルKT3では、表示パネルKT2の前面に画像シートSTが配置されている。これらは、写真画像SG2の複数の部分画像BG11,BG12…と複数の部分画像発光部GH11,GH12…とが、正面視において一致するように配置されている。
【0054】
複数の部分画像BG11,BG12…は、発光制御部11により制御され、種々のカラーおよび強度で発光しまたは発光停止する。
【0055】
図9に示す表示パネルKT3によると、写真画像SG2を、その画像と同じように表示された表示パネルKT2によって背面から照明する。これによって、写真画像SG2が極めて鮮明にかつ高いコントラストで表示され、見る者に強いインパクトを与えて注意を惹くことができる。
【0056】
なお、発光制御部11は、複数の部分画像発光部GH11,GH12…を、部分画像発光部ごとに切り替えて点灯させるように制御してもよい。
【0057】
上に述べた実施形態において、部分画像BGの領域と広告文字MJの領域とが重なってもよい。その場合には、広告文字MJの領域の表示を優先させるように、文字発光部MAを配置しかつ発光させるようにすればよい。
【0058】
また、写真画像SGの中に広告のための画像を設けておき、それを部分画像BGとしてもよい。つまり、写真画像SGとして、必要な画像と広告のための画像とを合成したものを作成し、そのような写真画像SGについて、これに含まれる複数の部分画像BGについてそれぞれ部分画像発光部とする。このようにすると、文字発光部MAおよび発光制御部11Mを別途設ける必要がない。
【0059】
また、複数の広告文字MJを設けており、それぞれの文字発光部MAを発光させる祭に、それぞれと同時に発光する部分画像発光部Gを互いに異ならせるようにしてもよく、または同じ部分画像発光部Gの発光色を変えるようにしてもよい。
【0060】
上に述べた実施形態において、表示パネルKT、発光制御部11、または広告表示装置1の各部または全体の構成、構造、形状、個数、配置、回路などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。