(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
本発明に係る支持部材1は、鎧張り状等の壁構造を施工する際に用いることができる。
図1(c)に、壁材の施工過程の一例を示す。本発明に係る支持部材1は、
図1(c)のように、複数の壁材6が上下に重なって、固着具7により壁下地8に固定された壁構造を施工する際に用いることができる。壁構造において、複数の壁材6が、上下に重なる壁材として、下の壁材である第1の壁材6aと、上の壁材である第2の壁材6bとを含む。このような壁構造を施工する際には、第1の壁材6aを固着具7により壁下地8に固定した後、支持部材1を第1の壁材6aに仮固定する。あるいは、第1の壁材6aに支持部材1を配置した後、固着具7で支持部材1を第1の壁材6aに仮固定すると同時に、第1の壁材6aを壁下地8に固定する。そして、第2の壁材6bを、支持部材1で支持するように、第1の壁材6aに配置し、第1の壁材6aの上部に第2の壁材6bの下部を重ねる。そして、第2の壁材6bを支持部材1で支持しながら、固着具7により、第2の壁材6bを壁下地8に固定する。固着具7としては、釘やビス等を用いることができる。
【0016】
本発明に係る支持部材1は、固定部2と支持部3と手掛かり部4とを有する。固定部2は、第1の壁材6aに仮固定される。支持部3は、第1の壁材6aに重ねて設置される第2の壁材6bを支持する。手掛かり部4は、支持部材1の固定部2の仮固定を解除する際に用いる。つまり、手掛かり部4は、第1の壁材6aから支持部材1を離脱させる際に用いる。壁材6から支持部材1を離脱させる方法として、支持部材1の手掛かり部4を作業者が手でつかみ、支持部材1をスライドさせる方法や、手掛かり部4をハンマー等で叩打する方法などが挙げられる。
【0017】
壁材6の形状は特に限定されないが、例えば矩形状であってもよく、
図8のように矩形状の4隅のうち上辺の2隅が欠けた形状であってもよい。
【0018】
壁材6には、固着具7を挿入する位置に印をつけておくことが好ましい。印がつけられていると、施工の際に、固着具7を打入する位置決めがしやすく、施工が容易になるため好ましい。または、固着具7を打入するための固定用孔9があらかじめ設けられていることが好ましく、固着具7をより打入しやすくなる。壁材6を壁下地8に安定的に固定できるのであれば、固定用孔9は1枚の壁材6に1個でもよく、2個でもよく、3個以上設けられていてもよい。固定用孔9の数は少なくてもよく、多くてもよい。固定用孔9の数が少なければ、工程が少なくなり施工が容易になる。固定用孔9の数が多ければ、壁材6を壁下地8に強固に固定することが可能になる。なお、固定用孔9を複数個設けている場合、壁材6を壁下地8に固定する際に、全ての固定用孔9を使用する必要は無く、現場において適宜選択しても良いものである。
【0019】
壁材6の鎧張り構造において、壁材6が一重である部分がないほうが好ましい。つまり、壁下地8の表面に壁材6が2枚以上重なっていることが好ましい。壁材6が一重となっている部分がなく、壁材6が重なっていれば、より優れた防水性を得ることができる。また、外からの熱を伝えにくく、内部の熱も放出しにくくなるため、より優れた断熱性も得ることができる。さらに、より優れた遮音性も得ることができる。また、壁材6は3枚以上重なっている部分があることがより好ましく、さらに優れた上記の効果を得ることができる。
【0020】
壁材6と壁下地8の間には、断熱性、遮水性、防火性、遮音性等を有する層が設けられていてもよい。
【0021】
本発明に係る支持部材1を用いて、壁材6を施工する方法は、第1工程〜第4工程を有する。第1工程では、支持部材1を固定部2で第1の壁材6aに仮固定する。次に、第2工程では、支持部材1の支持部3に、第2の壁材6bを載せて、第2の壁材6bを第1の壁材6aに重ねる。このように、支持部材1の支持部3が第2の壁材6bを支持するため、第2の壁材6bを手や腕でしっかりと押さえて支持しながら施工する必要がなくなり、第2の壁材6bを手や腕で軽く押さえる程度でよく、より作業が容易になり、作業時間の短縮を図ることができ、作業性が向上する。また、壁材6同士を上下に重ねる際の位置決めが容易になり、壁材6を斜めに施工するおそれがなく、外観を損なうおそれがなくなり、意匠性を向上させることができ、安定した施工品質を得ることができる。そして、第3工程では、第2の壁材6bを壁下地8に固定する。最後に、第4工程では、手掛かり部4により支持部材1の固定部2の仮固定を解除する。このようにすれば、支持部材1を再利用することが可能であり、コストを削減することができる。鎧張り状の壁構造を施工する際には、1種類の支持部材1を用いて壁材6を施工してもよく、複数種類の支持部材1を用いて壁材6を施工してもよい。
【0022】
以下、本発明に係る支持部材1の複数の具体例と、それぞれの支持部材1を用いて壁材6を施工する方法について、より詳細に説明する。
(第1の態様)
図1に支持部材1の一例を示す。支持部材1は、固定部2と支持部3と手掛かり部4とを有する。固定部2の形状は特に限定されないが、例えば矩形状の平板とすることができる。固定部2の大きさは、上下方向に5〜7cm、幅方向に5〜20cmが好ましい。また、固定部2は、釘やビス等の固着具7を挿入するための切欠5を有する。第1の態様では、固定部2の形状が矩形状の平板である場合について説明する。支持部材1において、矩形状の平板である固定部2を垂直に立てた場合に、固定部2の支持部3が設けられている側を下側、固定部2の支持部3が設けられた側の反対側を上側とする。また、支持部材1の左右方向の長さを幅という。支持部3及び手掛かり部4の幅は、適宜設定され、固定部2の幅と同じであってよく、異なっていてもよい。
【0023】
図1の形態では、切欠5は、固定部2の上端部が開口し、固定部2の上下方向に設けられている。この場合、切欠5は、固定部2の上下方向に長い形状であることが好ましい。
切欠5は、
図1(a)のように、固定部2に1個設けられていてもよく、
図2(a)のように、固定部2の上端縁の左右方向に2個設けられていてもよく、3個以上設けられていてもよい。なお、
図2(a)のように、切欠5が固定部2の上端縁の左右方向に複数個設けられている支持部材1の場合は、固定部2の大きさは、幅方向に50cm程度まで広幅としてもよい。また、
図2(a)のように、切欠5の側部の固定部2の表面に、固定部2の上下方向に沿って、壁材6の重なり幅を正確に調整することができる目盛10等が設けられていてもよい。また、図示は省略しているが、切欠5は、固定部2の左又は右端部が開口し、固定部2の左右方向に設けられていてもよい。この場合、切欠5は、固定部2の左右方向に長い形状であることが好ましい。切欠5が、固定部2の左又は右端部に設けられている場合、固定部2の側端部の上下方向に、複数の切欠5が設けられていてもよく、壁材6同士の重なり幅を調整しやすくなる。
【0024】
切欠5の幅は、固着具7の頭部の径よりは小さく、かつ固着具7の軸部の径よりは大きい部分を有することが好ましい。切欠5が、幅がこの範囲である部分を有すると、切欠5のその部分に固着具7を挿入し、固着具7の頭部で固定部2を壁材6に仮固定することができる。切欠5の形状は、
図1(a)のようにU字型であっても、その他の形状であってもよい。例えば、切欠5は、下端がL字状に曲がっていたり、上端が固定具7の外形寸法よりも僅かに狭くなっていて、簡単には抜け落ちにくいような形状であってもよい。
【0025】
図1の形態では、支持部3は、固定部2の下端縁から略垂直に延出していることが好ましい。支持部3の形状は特に限定されないが、例えば矩形状の平板とすることができる。固定部2及び支持部3の形状は、
図1(b)のようにL字状であってよい。支持部3の固定部2の下端縁からの長さは、壁材6を支持できる長さであれば特に限定されず、
図1(c)のように、第2の壁材6bの厚みより長くてもよく、短くてもよい。
【0026】
図1の形態では、手掛かり部4は、第1片14と、第1片14に設けられる第2片15を有する。第1片14及び第2片15の形状は特に限定されないが、矩形状の平板とすることができる。第1片14は、固定部2の下側に設けられている。第1片14は、固定部2の下端縁から延出して設けられていてもよい。第2片15は、支持部3と向かい合うように第1片14に設けられている。第2片15は、壁材6から支持部材1を離脱する際に、力を加える部分となる。つまり、第2片15は、例えば、作業者が手で支持部材1をスライドさせる場合は、手でつかむ部分となり、ハンマー等で支持部材1を打ってスライドさせる場合は、ハンマー等で打つ部分となる。手掛かり部4の第1片14と第2片15のなす角度は、鋭角であることが好ましく、30〜90度であることがより好ましい。この角度であれば、手掛かり部4により力を加えやすく、支持部材1を壁材6からより離脱させやすくなる。
【0027】
また、図示は省略しているが、切欠5が、固定部2の左又は右端部が開口し、固定部2の側端部に設けられている場合は、切欠5を有していない固定部2の側部に手掛かり部4を有していてもよい。このとき、矩形状の平板である1片のみからなる手掛かり部4を固定部2の側部から略垂直に設けてもよい。このとき、手掛かり部4は、固定部2の下側及び側部の両方に設けられていてよく、どちらか一方のみであってもよい。固定部2の側端部に設けられた切欠5に固着具7が挿入されることにより支持部材1が壁材6に仮固定されている場合、支持部材1を壁材6から離脱させる方法としては、例えば、手掛かり部4に力を加え、切欠5を有していない固定部2の側部方向に支持部材1を横にスライドさせるとよい。
【0028】
支持部材1は、プラスチック板、金属板等を用い、打ち抜き加工や曲げ加工により形成することができる。また、支持部材1に用いる板の厚みは1.5mm以下が好ましい。板の厚みが1.5mm以下であれば、加工しやすく、容易に支持部材1を作製することができる。また、壁材6の鎧張り状構造から支持部材1を離脱する際に、離脱前と離脱後で壁材6同士の隙間の距離が変化しにくいため、固着具7が緩みにくくなる。支持部材1の厚みは均一であってもよく、均一でなくてもよい。
【0029】
支持部3は、例えば、固定部2をプレス加工等により屈曲させることで形成することができる。手掛かり部4の第1片14は、例えば、固定部2又は支持部3をプレス加工等により屈曲させることで形成することができる。手掛かり部4の第2片15は、例えば、第1片14をプレス加工等により屈曲させることで形成することができる。あるいは、
図2(b)のように、材料となる平板を屈曲させて固定部2及び支持部3の上面を作成し、支持部3の上面を屈曲させて支持部3の下面を作成し、支持部3の下面を屈曲させて手掛かり部4の第1片14を作成し、第1片14を屈曲させて手掛かり部4の第2片15を作成してもよい。さらに、手掛かり部4の第2片15を屈曲させて、第2片15の下面を作成してもよく、手掛かり部4の第2片15が二重になっていれば、手掛かり部4の強度をより高めることができる。あるいは、固定部2、支持部3、手掛かり部4の第1片14、及び第2片15を構成するそれぞれの平板を、接着剤や熱融着等でくっつけることにより、支持部材1を作成してもよい。
【0030】
図示は省略しているが、固定部2と支持部3にまたがるように、リブ(補強材)を設けてもよい。リブを設けることにより、壁材6の重量の影響により固定部2又は支持部3が第2の壁材1bを支持できずに固定部2と支持部3のなす角度が開くことを防止しやすくなり、支持部材1の寿命を延ばすことができる。手掛かり部4の第1片14と第2片15にまたがるように、リブ(補強材)を設けてもよい。リブを設けることにより、壁材6から支持部材1を離脱させるために手掛かり部4に力を加えた際に、第1片14と第2片15のなす角度が開くことを防止しやすくなり、支持部材1の寿命を延ばすことができる。リブの形状は、第1片14と第2片15にまたがって細長い形状でもよく、その他の形状であってもよい。
【0031】
次に、本発明の壁構造に施工方法の一例について、
図5及び
図8を用いて説明する。
図5及び
図8の壁材6の施工方法は、下記の第1工程〜第4工程を有する。
【0032】
第1工程では、
図5(a)及び
図8(a)のように、支持部材1において、支持部3が下側に位置するようにした状態で、支持部材1の固定部2を第1の壁材6aと接するように、支持部材1を第1の壁材6aの所定の位置に配置する。所定の位置に配置するとは、支持部材1の切欠5を、第1の壁材6aにおいて、固着具7を挿入する位置と重なるように配置することを意味する。第1の壁材6aに固定用孔9が設けられている場合は、固定部2の切欠5が第1の壁材6aの固定用孔9に重なるように配置することが好ましい。第1の壁材6aに複数の固定用孔9が設けられている場合は、少なくとも一つの固定用孔9に支持部材1を配置すればよく、第2の壁材6bを支持できる位置の固定用孔9に支持部材1を配置すればよい。例えば、第1の壁材6aの両端の固定用孔9に支持部材1を配置してもよく、第1の壁材6aの中央の固定用孔9に支持部材1を配置してもよい。
図2(a)のように、支持部材1の固定部2が左右方向に複数の切欠5を有する場合、支持部材1を、左右方向に並んだ2枚の壁材6にまたがるように配置してもよい。
【0033】
次に、第1の壁材6aに配置した支持部材1の切欠5に、固着具7を挿通する。第1の壁材6aに固定用孔9が設けられている場合は、支持部材1を配置した固定用孔9に、固着具7を挿入する。そして、
図5(a)のように、固着具7をハンマーなどで叩打するなどして第1の壁材6a側に打入し、第1の壁材6aを壁下地8に固定すると共に、支持部材1を第1の壁材6aに仮固定する。固着具7で第1の壁材6aを壁下地8に固定することにより、強風による壁材6の飛散やズレをより抑えることができる。なお、第1の壁材6aにおいて、支持部材1を配置していない部分に、固着具7を打入し、第1の壁材6aを壁下地8に固定してもよい。また、
図8(a)のように、壁材6に複数の固定用孔9が設けられている場合、支持部材1を配置しない固定用孔9にも、固着具7を打入することが好ましい。支持部材1を配置しない固定用孔9にも、固着具7を打入することにより、より強固に壁材6を壁下地8に固定することができる。支持部材1を配置している固定用孔9のみに固着具7を打入してもよい。
【0034】
本発明に係る壁材6の施工方法は、支持部材1の固定部2が第1の壁材6aに仮固定され、支持部材1の支持部3に第2の壁材6bの下端部が載せられることにより、複数の壁材6が上下に重ねられる。
図1又は
図2の支持部材1を用いる場合、複数の壁材6において、壁材6同士の上下の重なり幅は、支持部材1の固定部2を仮固定する位置に依存する。つまり、第1の壁材6aにおいて、支持部材1の支持部3から第1の壁材1aの上端部までが、複数の壁材6を重ねたときの壁材6同士の重なり幅となる。第1の壁材6aにおいて、支持部材1を仮固定する位置は、適宜設定され、壁構造において壁材6が一重となる部分がないように設定されることが好ましく、壁材6が3枚重なる部分があるように設定されることがより好ましい。
【0035】
第2工程では、
図5(b)及び
図8(b)のように、第2の壁材6bを、支持部材1の固定部2に重ね、第1の壁材6aに重なるように設置する。そして、第2の壁材6bを、支持部材1の支持部3で支持する。これにより、支持部材1の支持部3が第2の壁材6bを支持するため、第2の壁材6bを手や腕でしっかりと押さえて支持しながら施工する必要がなくなり、第2の壁材6bを手や腕で軽く押さえる程度でよく、より作業が容易になり、作業時間の短縮を図ることができ、作業性が向上する。また、壁材6同士を上下に重ねる際の位置決めが容易になり、壁材6を斜めに施工するおそれがなく、外観を損なうおそれがなくなり、意匠性を向上させることができ、安定した施工品質を得ることができる。第2の壁材6bは、支持部材1の固定部2及び支持部3と接していることが好ましく、支持部材1が第2の壁材6bをより安定して支持することができる。第2の壁材6bを支持できているのであれば、支持部材1の支持部3の少なくとも一部が、第2の壁材6bと接していればよく、また、支持部材1の固定部2は第2の壁材6bと接していなくてもよい。さらに、鎧張り状構造において、固着具7が外側に露呈せず、外観を損なうおそれがない。
【0036】
第3工程では、
図5(c)及び
図8(c)のように、第2の壁材6bを第1工程と同様に、固着具7で壁下地8に固定する。固着具7で第2の壁材6bを壁下地8に固定することにより、強風による壁材6の飛散やズレをより抑えることができる。
【0037】
このように、第1工程〜第3工程を必要に応じて繰り返すことにより、壁下地8に鎧張り状に壁材6を施工することができる。
【0038】
第4工程では、
図5(d)及び
図8(d)のように、支持部材1の固定部2の仮固定を解除する。つまり、支持部材1を、第1の壁材6a、第2の壁材6bとの間から離脱させる。
図1のように固定部2の上端部が開口した切欠5が設けられている支持部材1の場合、支持部材1を下にスライドさせて、壁材6から離脱させる。また、固定部2の左又は右端部が開口した切欠5が設けられている支持部材1の場合、支持部材1を横にスライドさせて、壁材6から離脱させる。第4工程は、第3工程が終了するたびに行ってもよく、いくつかの第3工程を経た後、いくつかまとめて行ってもよく、全ての壁材6の施工が終わった後、行ってもよい。なお、離脱した支持部材1を再利用して壁材6の施工をしてもよい。支持部材1を再利用することにより、コストを削減することができる。
(第2の態様)
図3に支持部材1のその他の一例を示す。この支持部材1も、固定部2と支持部3と手掛かり部4とを有する。
図3の形態では、固定部2は、第1片21と、第1片21に設けられた第2片22とを有する。第1片21と第2片22とのなす角度は、略垂直であることが好ましい。固定部2は、さらに、
図3のように、第2片22に設けられた第3片23を有していることが好ましい。第3片23を有していれば、壁材6をより安定して支持することができる。この場合、第1片21と第3片23とは、略平行であることが好ましい。第1片21、第2片22、第3片23は、矩形状の平板とすることができる。第1片21の上下方向の寸法は、壁材6を施工する際に壁材6が三枚重なっている部分の上下方向の長さが5cm程度となるように、適宜定めることが好ましく、また幅方向の寸法は10〜30cmが好ましい。
【0039】
第2の態様では、第1片21の形状が矩形状の平板である場合について説明する。支持部材1において、矩形状の平板である第1片21を垂直に立てた場合に、第1片21の支持部3が設けられている側を下側、第1片21の第2片22が設けられている側を上側とする。また、支持部材1の第1片21の左右方向の長さを、支持部材1の幅という。支持部3、第2片22、第3片23の幅は、適宜設定され、第1片21の幅と同じであってよく、異なっていてもよい。
【0040】
本発明に係る壁材の施工方法は、支持部材1の固定部2が第1の壁材6aに仮固定され、支持部材1の支持部3に第2の壁材6bの下端部が載せられることにより、複数の壁材6が上下に重ねられる。
図3の支持部材1を第1の壁材6aに仮固定する際には、固定部2の第1片21が第1の壁材6aの表面に、第2片22が第1の壁材6aの上端面に、第3片23が第1の壁材6aの裏面に位置する。第3片23は、第1の壁材6aと壁下地8との間に位置する。
【0041】
ここで、複数の壁材6において、壁材6同士の上下の重なり幅は、支持部材1の第1片21において、支持部3から第2片22までの上下方向の長さに依存する。つまり、第1の壁材6aに支持部材1を仮固定した際に、第1片21の支持部3から第2片22までが、複数の壁材6を重ねたときの壁材6同士の重なり幅となる。支持部材1の第1片21において、支持部3から第2片22までの上下方向の長さは、第1の壁材6aの上端部から固着具7を挿入した位置までの長さよりも長いことが好ましい。この場合、第1の壁材6aに挿入された固着具7が隠れるように、第2の壁材6bを施工することができ、固着具7が壁構造の外側(表面)に露呈しないため、意匠性をより向上させることができる。また、支持部3から第2片22までの上下方向の長さは、壁材6が3枚重なる部分があるように設定されることがより好ましい。
【0042】
第3片23の端部は、第1の壁材6aと壁下地8との間に差し込みやすいように、例えば、角をなくす等の加工がされていてもよい。
【0043】
図3の形態では、支持部3は、固定部2の第1片21の下端縁から略垂直に延出していることが好ましい。支持部3の形状は、特に限定されないが、例えば矩形状の平板とすることができる。支持部3及び第1片21の形状は、
図3(b)のようにL字状であってよい。支持部3の第1片21の下端縁からの長さは、壁材6を支持できるように適宜設定され、
図3(c)のように、第1の壁材6aの厚みより長くてもよく、短くてもよい。
【0044】
図3の形態では、手掛かり部4は、支持部材1の側部に設けられている。手掛かり部4は、固定部2の第1片21の側部に設けられていることが好ましい。手掛かり部4は、支持部材1の一方の側部の少なくとも一部に設けられていることが好ましい。
図3のように、手掛かり部4は、固定部2の第1片21の左又は右端部全体に設けられていてもよい。また、手掛かり部4が、固定部2の第1片21の側部に設けられている場合、
図3のように、手掛かり部4は支持部3とも接していることがより好ましい。手掛かり部4が、固定部2の第1片21及び支持部3の両方に接している場合、手掛かり部4の強度をより高くすることができ、支持部材3の寿命をより長くすることができる。
【0045】
図3の形態では、支持部材1を壁構造から離脱させるには、例えば、手掛かり部4に力を加え、手掛かり部4を有している固定部2の側部方向に支持部材1を横にスライドさせるとよい。
【0046】
手掛かり部4の固定部2の右又は左側端縁からの長さは、適宜設定される。手掛かり部4の固定部2の右又は左側端縁からの長さは、第2の壁材6bの厚みよりも長いことが好ましい。この場合、壁材6の施工過程で、第2の壁材6bが、支持部材1の手掛かり部4と接するように配置された場合に、手掛かり部4の第2の壁材6bの厚み方向から突出した部分に力を加えることにより、壁材6から支持部材1を離脱させることができる。この場合、手掛かり部4の固定部2の右又は左側端縁からの長さは、第2の壁材6bの厚みよりも1〜3cm長いことがより好ましい。
【0047】
なお、第2の壁材6bが、支持部材1の手掛かり部4と接しないように配置される場合は、手掛かり部4の固定部2の右又は左側端縁からの長さは、支持部材1の仮固定を解除できる程度に適宜設定され、例えば、第2の壁材6bの厚みよりも短くてもよい。つまり、壁材6から支持部材1を離脱させるために、例えば、支持部材1の手掛かり部4を作業者が手でつかみ、支持部材1をスライドさせる場合は、手でつかめる程度の長さであればよい。また、手掛かり部4をハンマー等で叩打する場合は、ハンマー等で叩打できる程度の長さであればよい。
【0048】
図示は省略しているが、第1片21と第2片22にまたがるように、リブ(補強材)を設けてもよい。また、第1片21と支持部3にまたがるように、リブ(補強材)を設けてもよい。リブを設けることにより、壁材6の重量の影響により第2片22又は支持部3が第2の壁材6bを支持できずに第1片21と第2片22とのなす角度、第1片21と支持部3のなす角度が開くことを防止しやすくなり、支持部材1の寿命を延ばすことができる。リブの形状は、第1片21と第2片22にまたがって細長い形状でもよく、その他の形状であってもよい。
【0049】
第2の態様の支持部材1は、第1の態様の支持部材1を同様の材料を用い、同様の方法で作成することができる。
【0050】
次に、本発明の壁構造に施工方法の一例について、
図6及び
図9を用いて説明する。
図6及び
図9の壁材6の施工方法は、下記の第1工程〜第4工程を有する。
【0051】
第1工程では、
図6(a)及び
図9(a)のように、支持部材1の固定部2の第2片22を第1の壁材6aの上端部に載せて配置し、固定部2の第1片21を第1の壁材6aに接するように、支持部材1を第1の壁材6aの所定の位置に配置する。固定部2が第3片23を有している場合は、第3片23が第1の壁材6aの裏面にくるように配置することが好ましく、第2工程において、より安定して第2の壁材6bを支持することができる。
【0052】
第2工程では、
図6(b)及び
図9(b)のように、支持部材1の支持部3に、第2の壁材6bを載せて、第2の壁材6bを第1の壁材6aに重ねて配置する。これにより、支持部材1の支持部3が第2の壁材6bを支持するため、第2の壁材6bを手や腕でしっかりと押さえて支持しながら施工する必要がなくなり、第2の壁材6bを手や腕で軽く押さえる程度でよく、より作業が容易になり、作業時間の短縮を図ることができ、作業性が向上する。また、壁材6同士を上下に重ねる際の位置決めが容易になり、壁材6を斜めに施工するおそれがなく、外観を損なうおそれがなくなり、意匠性を向上させることができ、安定した施工品質を得ることができる。
【0053】
ここで、図示は省略しているが、左右方向に2枚の第1の壁材6aが並んでいる場合、第1工程において、左の第1の壁材6aには固定部2の左側部に手掛かり部4を有する支持部材1を仮固定し、右の第1の壁材6aには固定部2の右側部に手掛かり部4を有する支持部材1を仮固定してもよい。このとき、左の第1の壁材6aに仮固定した支持部材1の手掛かり部4と、右の第1の壁材6aに仮固定した支持部材1の手掛かり部4との距離は、第2の壁材6bの幅と同程度が、それよりも大きいことが好ましい。そして、第2工程において、この2つの支持部材1の支持部3に第2の壁材6bを載せて、左右方向に並んだ2枚の第1の壁材6aにまたがって、第2の壁材6bを配置することができる。なお、このとき、支持部材1の大きさは、2枚の支持部材1が重ならないように適宜設定される。第1の壁材1aに、1枚の第2の壁材6bを重ねる際に、複数の支持部材1を用いることにより、第2の壁材6bをより安定して支持することができる。なお、十分安定に支持できるのであれば、1つの支持部材1で1枚の第2の壁材6bを支持してもよく、この場合、施工が容易になるため好ましい。1つの支持部材1が、左右方向に並んだ2枚の第1の壁材6aにまたがって配置されてもよい。
【0054】
第3工程では、
図6(c)及び
図9(c)のように、第2の壁材6bを第一工程と同様に、固着具7で壁下地8に固定する。固着具7で壁材6を壁下地8に固定することにより、強風による壁材6の飛散やズレをより抑えることができる。
【0055】
このように、第1工程〜第3工程を必要に応じて繰り返すことにより、壁下地8に鎧張り状に壁材6を施工することができる。
【0056】
第4工程では、
図6(d)及び
図9(d)のように、支持部材1の固定部2の仮固定を解除する。つまり、支持部材1を、第1の壁材6a、第2の壁材6bとの間から離脱させる。壁材6から支持部材1を離脱させる方法として、支持部材1の手掛かり部4を手でつかみ、支持部材1をスライドさせる方法や、手掛かり部4をハンマー等で叩打する方法などが挙げられる。
図3のように固定部2の右又は左側部に手掛かり部4が設けられている支持部材1の場合、支持部材1を、手掛かり部4が設けられている側に横にスライドさせて、壁材6から離脱させる。第4工程は、第3工程が終了するたびに行ってもよく、いくつかの第3工程を経た後、いくつかまとめて行ってもよく、全ての壁材6の施工が終わった後、行ってもよい。なお、離脱した支持部材1を再利用して壁材6の施工をしてもよい。支持部材1を再利用することにより、コストを削減することができる。
【0057】
ここで、第3工程において、固着具7は完全に挿入していなくてもよく、少なくとも施工中に第2の壁材6bが落下しない程度に、第2の壁材6bが固着具7で壁下地8に固定されていればよい。第3工程において、固着具7を完全に挿入していない場合は、第4工程において、壁構造から支持部材1を離脱させた後に、その固着具7を完全に挿入することが好ましい。これにより、支持部材1を離脱させた後で、壁材6同士の間に生じる支持部材1の厚み分の隙間をなくすことができ、固着具7をより緩みにくくすることができる。そして、固着具7で壁材6を壁下地8により強固に固定することができ、強風による壁材6の飛散やズレをより抑えることができる。
【0058】
また、第3工程において、固着具7は、第2の壁材6bの第1の壁材6aと重なっていない部分に挿入することが好ましい。この場合、1枚の壁材6に固着具7を挿入することになるので、施工をより容易にすることができる。あるいは、固着具7は、第2の壁材6bの第1の壁材6aとが重なっている部分に挿入することも好ましい。この場合、より強固な壁構造を施工することができる。なお、第3工程において、支持部材1の第1片21と第2の壁材6bが重なっている部分には、固着具7を挿入しないようにする。第4工程において、支持部材1を第1の壁材6aから離脱させた後に、支持部材1の第1片21と第2の壁材6bが重なっていた部分に、固着具7を挿入してもよい。
(第3の態様)
図4に、支持部材1のその他の一例を示す。この支持部材1も、固定部2と支持部3と手掛かり部4とを有する。
図4の形態では、固定部2は、第1片31と、第1片31に設けられた第2片32と、第2片32に設けられた第3片33とを有する。第1片31と第2片32とは略垂直であり、第1片31と第3片33とは略平行であることが好ましい。第1片31、第2片32、第3片33は、矩形状の平板とすることができる。第1片31の上下方向の寸法は、壁材6を施工する際に壁材6が三枚重なっている部分の上下方向の長さが5cm程度となるように、適宜定めることが好ましく、また幅方向の寸法は10〜30cmが好ましい。
【0059】
第3の態様において、第1片31の形状が矩形状の平板である場合について説明する。支持部材1において、第1片31を垂直に立てた場合に、第1片31の支持部3が設けられている側を上側、第1片31の第2片32が設けられた側を下側とする。また、支持部材1の第1片31の左右方向の長さを、支持部材1の幅という。支持部3、第2片32、第3片33の幅は、適宜設定され、第1片31の幅と同じであってよく、異なっていてもよい。
【0060】
本発明に係る壁材の施工方法は、支持部材1の固定部2が第1の壁材6aに仮固定され、支持部材1の支持部3に第2の壁材6bの下端部が載せられることにより、複数の壁材6が上下に重ねられる。
図4の支持部材1を第1の壁材6aに仮固定する際には、固定部2の第1片31が第1の壁材6aの表面に、第2片32が第1の壁材6aの下端面に、第3片33が第1の壁材6aの裏面に位置することになる。第3片33は、第1の壁材6aと、第1の壁材6aの下部に重ねられている他の壁材6cとの間に位置する。
【0061】
複数の壁材6において、壁材6同士の上下の重なり幅は、固定部2の第1片31に設けられた支持部材3から第1片31の下端部までの長さに依存する。つまり、第1の壁材6aに支持部材1を仮固定した際に、支持部材1の固定部2の第1片21に設けられている支持部3から、第1の壁材6aの上端部までが、複数の壁材6を重ねたときの壁材6同士の重なり幅となる。第1片31において、支持部材3から第1片31の下端部までの上下方向の長さは、第1の壁材6aの下端部から固着具7を挿入した位置までの長さよりも短いことが好ましい。この場合、第1の壁材6aに挿入された固着具7が隠れるように、第2の壁材6bを施工することができ、固着具7が壁構造の外側(表面)に露呈しないため、意匠性をより向上させることができる。また、支持部材3から第1片31の下端部までの上下方向の長さは、壁材6が3枚重なる部分があるように設定されることがより好ましい。
【0062】
第3片33の端部は、第1の壁材6aと他の壁材6cとの間に差し込みやすいように、例えば、角をなくす等の加工がされていてもよい。第2片32の大きさは、第1の壁材6aの厚みと略同一であることが好ましい。第3片33の大きさは、第1の壁材6aと他の壁材6cとの間に挟むことができると共に、支持部3で第2の壁材6bを支持できる程度に適宜設定される。
【0063】
図4の形態では、支持部3は、固定部2の第1片31の上端縁から略垂直に延出していることが好ましい。支持部3と及び第1片31の形状は、
図4(b)のようにL字状であってよい。支持部3の第1片31の上端縁からの長さは、壁材6を支持できるように適宜設定されるが、
図4(c)のように、第2の壁材6bの厚みより長くてもよく、短くてもよい。
【0064】
手掛かり部4は、支持部材1の側部に設けられていることが好ましい。
図4では、手掛かり部4は、固定部2の第1片31の側部に設けられている。手掛かり部4は、支持部材1の側部の少なくとも一部に設けられていることが好ましい。手掛かり部4は、
図4のように、固定部2の第1片31の左又は右端部全体に設けられていてもよい。手掛かり部4は、固定部2の第1片31の左端部の一部又は右端部の一部に設けられていてもよい。手掛かり部4が、固定部2の第1片31に設けられている場合、手掛かり部4は支持部3とも接していることがより好ましい。手掛かり部4が、固定部2の第1片31及び支持部3の両方に接している場合、手掛かり部4の強度をより高くすることができる。
【0065】
図4の形態では、支持部材1を壁構造から離脱させるには、例えば、手掛かり部4に力を加え、手掛かり部4を有している固定部2の側部方向に支持部材1を横にスライドさせるとよい。手掛かり部4の固定部2の右又は左端縁からの長さは、第2の態様と同様の長さにすることができる。
【0066】
図示は省略しているが、第1片31と第2片32にまたがるように、リブ(補強材)を設けてもよい。また、第1片31と支持部3にまたがるように、リブ(補強材)を設けてもよい。リブを設けることにより、壁材6の重量の影響により第2片32又は支持部3が壁材6を支持できずに第1片31と第2片32とのなす角度、第1片31と支持部3のなす角度が開くことを防止しやすくなり、支持部材1の寿命を延ばすことができる。リブの形状は、第1片31と第2片32にまたがって細長い形状でもよく、その他の形状であってもよい。
【0067】
第3の態様の支持部材1は、第1の態様の支持部材1を同様の材料を用い、同様の方法で作成することができる。
【0068】
次に、本発明の壁構造に施工方法の一例について、
図7及び
図10を用いて説明する。
図7及び
図10の壁材6の施工方法は、下記の第1工程〜第4工程を有する。
【0069】
第1工程では、
図7(a)及び
図10(a)のように、支持部材1において、支持部3が上側に位置するようにした状態で、支持部材1の固定部2の第1片31が第1の壁材6aの表面に、第2片32が第1の壁材6aの下端部に、第3片33が第1の壁材6aの裏面にくるように、支持部材1を第1の壁材6aの所定の位置に配置する。この際、第1の壁材6aの裏面と、第1の壁材6aの下部に重ねられている他の壁材6cの表面との間に、支持部材1の固定部2の第3片33を差し込み、第1の壁材6aと他の壁材6cとで、第3片33を挟む。このとき、支持部材1の固定部2の第1片31は、第1の壁材6aの表面と接していることが好ましい。支持部3で第2の壁材6bを支持できる程度に、第1の壁材6aと他の壁材6cとで、第3片33を挟むことが可能であれば、第1片31と第1の壁材6aの表面は接していなくてもよい。また、支持部材1の固定部2の第2片32は、第1の壁材6aの下端部を接していることが好ましい。支持部3で第2の壁材6bを支持できる程度に、第1の壁材6aと他の壁材6cとで、第3片33を挟むことが可能であれば、第2片32と第1の壁材6aの下端部は接していなくてもよい。
【0070】
第2工程では、
図7(b)及び
図10(b)のように、支持部材1の支持部3に、第2の壁材6bを載せて、第2の壁材6bを第1の壁材6aに重ねて配置する。これにより、支持部材1の支持部3が第2の壁材6bを支持するため、第2の壁材6bを手や腕でしっかりと押さえて支持しながら施工する必要がなくなり、第2の壁材6bを手や腕で軽く押さえる程度でよく、より作業が容易になり、作業時間の短縮を図ることができ、作業性が向上する。また、壁材6同士を上下に重ねる際の位置決めが容易になり、壁材6を斜めに施工するおそれがなく、外観を損なうおそれがなくなり、意匠性を向上させることができ、安定した施工品質を得ることができる。
【0071】
ここで、図示は省略しているが、左右方向に2枚の第1の壁材6aが並んでいる場合、第1工程において、左の第1の壁材6aには固定部2の左側部に手掛かり部4を有する支持部材1を仮固定し、右の第1の壁材6aには固定部2の右側部に手掛かり部4を有する支持部材1を仮固定してもよい。このとき、左の第1の壁材6aに仮固定した支持部材1の手掛かり部4と、右の第1の壁材6aに仮固定した支持部材1の手掛かり部4との距離は、第2の壁材6bの幅と同程度が、それよりも大きいことが好ましい。そして、第2工程において、この2つの支持部材1の支持部3に第2の壁材6bを載せて、左右方向に並んだ2枚の第1の壁材6aにまたがって、第2の壁材6bを配置することができる。なお、このとき、支持部材1の大きさは、2枚の支持部材1が重ならないように適宜設定される。第1の壁材1aに、1枚の第2の壁材6bを重ねる際に、複数の支持部材1を用いることにより、第2の壁材6bをより安定して支持することができる。なお、十分安定に壁材6を支持できるのであれば、1つの支持部材1で1枚の第2の壁材6bを支持してもよく、この場合、施工が容易になるため好ましい。1つの支持部材1は、左右方向に並んだ2枚の第1の壁材6aにまたがって配置されてもよい。
【0072】
第3工程では、
図7(c)及び
図10(c)のように、第2の壁材6bを第1工程と同様に、固着具7で壁下地8に固定する。固着具7で第2の壁材6bを壁下地8に固定することにより、強風による壁材6の飛散やズレをより抑えることができる。ここで、固着具7は、第2の壁材6bの第1の壁材6aと重なっていない部分に挿入することが好ましい。この場合、1枚の壁材6に固着具7を挿入することになるので、施工をより容易にすることができる。あるいは、固着具7は、第2の壁材6bと第1の壁材6aとが重なっている部分に挿入することも好ましい。この場合、より強固な壁構造を施工することができる。
【0073】
このように、第1工程〜第3工程を必要に応じて繰り返すことにより、壁下地8に鎧張り状に壁材6を施工することができる。
【0074】
第4工程では、
図7(d)及び
図10(d)のように、支持部材1を、壁材6aから離脱させる。壁材6から支持部材1を離脱させる方法として、支持部材1の手掛かり部4を手でつかみ、支持部材1をスライドさせる方法や、手掛かり部4をハンマー等で叩打する方法などが挙げられる。
図4のように固定部2の側部に手掛かり部4が設けられている支持部材1の場合、支持部材1を、手掛かり部4が設けられている側に横にスライドさせて、壁材6から離脱させる。第4工程は、第3工程が終了するたびに行ってもよく、いくつかの第3工程を経た後、いくつかまとめて行ってもよく、全ての壁材6の施工が終わった後、行ってもよい。なお、離脱した支持部材1を再利用して壁材6の施工をしてもよい。支持部材1を再利用することにより、コストを削減することができる。
【0075】
ここで、第3工程において、固着具7は完全に挿入していなくてもよく、少なくとも施工中に第2の壁材6bが落下しない程度に、第2の壁材6bが固着具7で壁下地8に固定されていればよい。第3工程において、固着具7を完全に挿入していない場合は、第4工程において、壁構造から支持部材1を離脱させた後に、その固着具7を完全に挿入することが好ましい。これにより、支持部材1を離脱させた後で、壁材6同士の間に生じる支持部材1の厚み分の隙間をなくすことができ、固着具7をより緩みにくくすることができる。固着具7で壁材6を壁下地8により強固に固定することができ、強風による壁材6の飛散やズレをより抑えることができる。