(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6240008
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】ハーネス型安全帯
(51)【国際特許分類】
A62B 35/00 20060101AFI20171120BHJP
E04G 21/32 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
A62B35/00 A
A62B35/00 L
E04G21/32 D
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-55884(P2014-55884)
(22)【出願日】2014年3月19日
(65)【公開番号】特開2014-111207(P2014-111207A)
(43)【公開日】2014年6月19日
【審査請求日】2017年1月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000106287
【氏名又は名称】サンコー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167380
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 隆
(72)【発明者】
【氏名】北嶋 仁志
【審査官】
首藤 崇聡
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−66259(JP,A)
【文献】
特開2013−81597(JP,A)
【文献】
米国特許第3424134(US,A)
【文献】
特開2012−75672(JP,A)
【文献】
特開2009−112368(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 35/00
E04G 21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向の一部において交差し、その交差部において非分離とされた長さ調節可能な2本のベルトを有し、それぞれのベルトを交差部に近接する部位からの折り返しによって作業者の肩に掛けられる肩掛け部を設け、その肩掛け部の前側端から垂れ下がって端部が作業者の大腿部の前側部位に至る左右一対の前側ベルト部の端部および前記交差部から垂れ下がって端部が大腿部の後側部位に至る左右一対の背側ベルト部の端部のそれぞれを、大腿部のそれぞれに巻き付けられる一対の腿ベルトのそれぞれに連結し、前記一対の前側ベルト部の胸部と対向する部位間に胸ベルトを設けたハーネス型安全帯において、
前記前側ベルト部の端部と腿ベルトの端部とで形成されるコーナ部を斜めに横切るようにしてサポートベルトを渡し、そのサポートベルトの前側ベルト部および腿ベルトに重なり合う両端部を互いに結合したことを特徴とするハーネス型安全帯。
【請求項2】
前記サポートベルトに、そのサポートベルトに外力の負荷により塑性変形して変形状態を維持する塑性変形性を有する芯材を設けた請求項1に記載のハーネス型安全帯。
【請求項3】
前記一対の背側ベルト部が、互いに重なり合って1本ベルトを形成する形成部の下端部から左右に分岐する逆Y字状とされ、その一対の背側ベルト部と、腿ベルトの前記サポートベルトおよび背側ベルト部の結合部間のそれぞれに外力を負荷することにより塑性変形してその変形状態を維持する塑性変形性を有する芯材を設けた請求項1又は2に記載のハーネス型安全帯。
【請求項4】
前記一対の背側ベルト部が、前記交差部から左右に分岐して逆V字状をなし、その一対の背側ベルト部の下端部間に連結ベルトを渡して、その端部と背側ベルト部の重なり部を互いに結合し、その連結ベルトと、一対の背側ベルト部と、腿ベルトの前記サポートベルトおよび背側ベルト部の結合部間のそれぞれに外力を負荷することにより塑性変形してその変形状態を維持する塑性変形性を有する芯材を設けた請求項1又は2に記載のハーネス型安全帯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高所作業時の安全性を確保するために作業者に装着されるハーネス型安全帯に関する。
【背景技術】
【0002】
高所作業時に装着されるハーネス型安全帯は、柔軟性を有する一対の肩ベルトや一対の腿ベルトで形成されており、その一対の腿ベルトの着用時の形態から、V字型と水平型とに区分される。
【0003】
ここで、V字型とは、例えば、特許文献1に記載されているように、着用状態において一対の腿ベルトがV字状をなすタイプのものをいい、一方、一対の腿ベルトが大腿部の付け根部を一巻きするタイプのものを水平型と称されている。
【0004】
V字型や水平型のいずれのハーネス型安全帯も肩部に掛かるループ部や大腿部に掛かるループ部のそれぞれにおいて落下時の衝撃力が分散されるため、胴ベルト型安全帯に比較して着用者への負荷が小さいという特徴を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−112368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ハーネス型安全帯においては、上記のように、複数のループ部を有するため、ハーネス型安全帯を小さく折り畳み、あるいは、丸めて保管する際に各ベルトに捩れや絡みが生じ易い。
【0007】
ここで、水平型のハーネス型安全帯においては、腿ベルトの両端部にバックルを取り付け、そのバックルによりループ部を開閉可能として装着の容易化を図るようにしているが、バックルの係合解除によりループ部を開くと腿ベルトが帯状に展開し、ハーネス型安全帯を折りたたんで保管する際や、展開して着用する際に腿ベルトの端部のバックルが肩ベルトで形成されるループ部を潜って捩じりが生じたり、絡まり合うことが多くある。その捩れや絡みの取り除きに非常に手間がかかり、正確な着用に時間を要するという問題がある。
【0008】
この発明の課題は、ハーネス型安全帯を形成する肩ベルトや腿ベルトの捩じりや絡みを防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明においては、長さ方向の一部において交差し、その交差部において非分離とされた長さ調節可能な2本のベルトを有し、それぞれのベルトを交差部に近接する部位からの折り返しによって作業者の肩に掛けられる肩掛け部を設け、その肩掛け部の前側端から垂れ下がって端部が作業者の大腿部の前側部位に至る左右一対の前側ベルト部の端部および前記交差部から垂れ下がって端部が大腿部の後側部位に至る左右一対の背側ベルト部の端部のそれぞれを、大腿部のそれぞれに巻き付けられる一対の腿ベルトのそれぞれに連結し、前記一対の前側ベルト部の胸部と対向する部位間に胸ベルトを設けたハーネス型安全帯において、前記前側ベルト部の端部と腿ベルトの端部とで形成されるコーナ部を斜めに横切るようにしてサポートベルトを渡し、そのサポートベルトの前側ベルト部および腿ベルトに重なり合う両端部を互いに結合した構成を採用したのである。
【0010】
上記のように、前側ベルト部の端部と腿ベルトの端部間にサポートベルトを斜めにかけ渡して前側ベルト部および腿ベルトに重なり合う両端部のそれぞれを互いに結合することにより、サポートベルトによって前側ベルト部の端部および腿ベルトの端部の折れ曲がりを抑制することができ、前側ベルト部と腿ベルトの連結部がベルトおよび腿ベルトで形成されるループ空間内を潜り抜けて、前側ベルト部および腿ベルトに捩じりが生じて絡み合ったりすることはない。
【0011】
ここで、サポートベルトに、外力の負荷により塑性変形して変形状態を維持する塑性変形性を有する芯材を設けておくと、前側ベルト部と腿ベルトの連結部がループ空間を潜り抜けるのをより確実に防止することができ、腿ベルトの端部の捩じりや絡みをより効果的に防止することができる。
【0012】
芯材は、多数本の並列された芯線からなるものであってもよく、あるいは、その多数本の芯線をテープ状にしたものであってもよい。さらには、帯状の金属薄板からなるものであってもよい。
【0013】
この発明に係るハーネス型安全帯において、一対の背側ベルト部は、互いに重なり合って1本ベルトを形成する形成部の下端部から左右に分岐する逆Y字状とされたものであってもよく、あるいは、交差部から左右に分岐して逆V字状をなし、その一対の背側ベルト部の下端部間に連結ベルトを渡して、その端部と背側ベルト部の重なり部を互いに結合したA字状のものであってもよい。
【0014】
一対の背側ベルト部が逆Y字状とされたハーネス型安全帯において、一対の背側ベルト部、腿ベルトのサポートベルトおよび背側ベルト部の結合部間およびサポートベルトのそれぞれに、外力を負荷することにより塑性変形してその変形状態を維持する塑性変形性を有する芯材を設けておくと、2本のベルトの交差部を持ってハーネス型安全帯を吊下げ支持することにより、着用時の形態を簡単に作り出すことができる。
【0015】
一方、一対の背側ベルト部がA字状とされたハーネス型安全帯においても、連結ベルト、一対の背側ベルト、腿ベルトのサポートベルトおよび背側ベルト部の結合部間およびサポートベルトのそれぞれに、外力を負荷することにより塑性変形してその変形状態を維持する塑性変形性を有する芯材を設けておくと、これらのベルトはハーネス型安全帯を脱ぐ状態においても着用時の形態を維持するため、2本のベルトの交差部を持ってハーネス型安全帯を吊下げ支持することにより、着用時の形態を簡単に作り出すことができる。
【発明の効果】
【0016】
この発明においては、上記のように、前側ベルト部の端部と腿ベルトの端部間にサポートベルトを斜めに渡して前側ベルト部および腿ベルトに重なり合う両端部のそれぞれを互いに結合したことにより、腿ベルトと前側ベルト部の連結部がベルトと腿ベルトで形成されるループ空間に向けて折れ曲がるのを抑制することができ、腿ベルトと前側ベルト部の連結部がループ空間内を潜り抜けて、その前側ベルト部や腿ベルトに捩じりや絡みが生じるのを防止することができ、着用の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】この発明に係るハーネス型安全帯の実施の形態を示す背面図
【
図2】
図1に示すハーネス型安全帯の着用状態を示す正面図
【
図3】
図1に示すハーネス型安全帯の着用状態を示す背面図
【
図5】この発明に係るハーネス型安全帯の他の実施の形態を示す背面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この発明に係るハーネス型安全帯は一対のベルト10a、10bを有している。一対のベルト10a、10bのそれぞれは、肩ベルト11と、その肩ベルト11の一端部に接続された長さ調整ベルト12とからなる。
【0019】
長さ調整ベルト12は、肩ベルト11の端部に取り付けられた2枚の角形リングからなる長さ調整具13に一端部が挿通されて肩ベルト11に接続され、その長さ調整具13から折り返された折り返しベルト12aを押し引きすることによって長さ調整される。折り返しベルト12aは、長さ調整ベルト12に装着された環止め板14の平行一対のベルト挿入孔に挿入されて長さ調整ベルト12に重なり合う状態に保持される。
【0020】
肩ベルト11および長さ調整ベルト12のそれぞれは合成繊維の織り込みにより形成されている。実施の形態では、ポリエステル繊維(テトロン)の織り込みにより形成されて柔軟性を有している。
【0021】
一対のベルト10a、10bは、肩ベルト11の長さ方向の一部において交差する状態とされ、その交差部は環止め板15の取り付けにより結合されて非分離とされて重なり合う状態を保持している。
【0022】
ここで、環止め板15は、図では詳細に示されていないが、上部両側および下部のそれぞれに長孔からなる平行一対のベルト挿入孔が3組形成され、一対のベルト10a、10bの一方は、上部一側の一対のベルト挿入孔および下部の一対のベルト挿入孔のそれぞれに挿入され、他方のベルトは上部他側の一対のベルト挿入孔および下部の一対のベルト挿入孔のそれぞれに挿入されて非分離状態とされている。
【0023】
環止め板15の下部の一対のベルト挿入孔に挿入されたベルト10a、10bの折り返し部にはD環と称される環体16が取り付けられている。
【0024】
一対のベルト10a、10bにおける肩ベルト11のそれぞれは交差部に近接する部位からの折り返しによって作業者の肩に掛けられる肩掛け部17が設けられ、その肩掛け部17の前側端から垂れ下がる前側ベルト部18の長さ調整ベルト12の端部は、ハーネス型安全帯の着用状態で作業者の大腿部の前側部位に臨む状態とされている。
【0025】
一方、一対のベルト10a、10bの交差部から垂れ下がる背側ベルト部19は、上下に間隔をおいて設けられた一対の環止め板20により互いに重なり合って1本ベルトを形成する状態とされると共に下側の環止め板20から左右に分岐されて逆Y字状とされている。
【0026】
ここで、
図1に示す一対のベルト10a、10bのうち、左側のベルト10aにおける背側ベルト部19の下端部は右側に分岐し、一方、右側のベルト10bにおける背側ベルト部19の下端部は左側に分岐し、それぞれの背側ベルト部19の端部がハーネス型安全帯の着用状態で作業者の大腿部の後側部位に臨む状態とされている。
【0027】
一対のベルト10a、10bの相互において、一方のベルト10aにおける前側ベルト部18の下端部と他方のベルト10bにおける背側ベルト部19の下端部間および他方のベルト10bにおける前側ベルト部18の下端部と一方のベルト部10aにおける背側ベルト部19の下端部間のそれぞれに腿ベルト21が取り付けられている。
【0028】
ここで、一対のベルト10a、10bにおける前側ベルト部18の下端部は腿ベルト21の一端部に重ね合わされて縫製による手段を介して結合され、また、一対のベルト10a、10bにおける背側ベルト部19の下端部は腿ベルト21の長さ方向の中間部に重ね合わされて縫製による手段を介して結合されている。
【0029】
一対の腿ベルト21は、作業者の大腿部に対して巻き付け可能な長さとされ、その両端部には互いに掛け外し可能なバックル22、23が取り付けられている。そのバックル22、23を互いに係合することにより腿ベルト21はループ部を形成する装着状態に保持される。
【0030】
一対のベルト10a、10bの相互において、一対の前側ベルト部18の胸部と対向する部位間には胸ベルト24a、24bが設けられ、その胸ベルト24a、24bの端部に互いに掛け外し可能なバックル25,26が設けられている。
【0031】
上記の構成からなるハーネス型安全帯の着用に際しては、一対の肩掛け部17を肩に掛けて背側ベルト部19を背中に沿わせ、一対の腿ベルト21を大腿部に巻き付け、その腿ベルト21の端部のバックル22、23を互いに係合して巻き付け状態を保持する。また、一対の胸ベルト24a、24bの端部のバックル25、26を互いに係合して胸ベルトを連結状態とする。
図2および
図3はハーネス型安全帯の着用状態を示している。
【0032】
ここで、ハーネス型安全帯は単独で使用する場合と、
図1および
図5の鎖線で示す胴ベルト27と併用して使用する場合とがあり、ベルト10a、10bの長さ調整ベルト12の一部に短ベルト28の両端部が取り付けられて、その短ベルト28と長さ調整ベルト12の重なり部に胴ベルト27が挿入される袋部が設けられている。
【0033】
ハーネス型安全帯においては、ベルト10a、10bを形成する肩ベルト11および長さ調整ベルト12や腿ベルト21のそれぞれが柔軟性を有し、また、一対の腿ベルト21のそれぞれはハーネス型安全帯の脱衣状態でバックル22、23が係合解除されて帯状に展開する状態にあるため、腿ベルト21の端部のバックル22が一対のベルト10a、10bと腿ベルト21で形成される左右のループ部を潜ってループ空間30内に入り込み、捩じりが生じたり絡まり合うことが多くある。
【0034】
この場合、捩れや絡みを取り除いて着用する必要があり、その捩れや絡みの取り除きに非常に手間がかかっていた。そのような不都合を解消するため、ここでは、前側ベルト部18の下端部と腿ベルト21の一端部とで形成されるコーナ部を斜めに横切るようにしてサポートベルト40を渡し、そのサポートベルト40の前側ベルト部18および腿ベルト21に重なり合う両端部のそれぞれを縫製による手段を介して互いに結合している。
【0035】
上記のように、前側ベルト部18の端部と腿ベルト21の一端部間にサポートベルト40を斜めに渡して、その両端部を前側ベルト部18および腿ベルト21のそれぞれに結合することにより、腿ベルト21の一端部がベルト10a、10bと腿ベルト21で形成されるループ空間30に向けて折れ曲がるのを抑制することができる。その結果、腿ベルト21の一端部がループ空間30を潜り抜けて、ベルト10a、10bの前側ベルト部18や腿ベルト21に捩じりや絡みが生じるのを防止することができ、着用の容易なハーネス型安全帯を得ることができる。
【0036】
ここで、
図1に示すハーネス型安全帯においては、肩ベルト11、腿ベルト21の肩ベルト11が連結された部位イとサポートベルト40が連結された部位ロの間およびサポートベルト40のそれぞれに、
図4に示す芯材50を設けて形状を維持する保形性を付与している。
【0037】
芯材50は、各ベルトの長さ方向に沿って設けられている。この芯材50は、外力を加えると塑性変形して変形状態を維持する塑性変形性を有している。ここでは、塑性変形性を有するポリエチレン製の多数本の並列された芯線を芯材50とし、その多数本の芯線からなる芯材50を袋状とされたそれぞれのベルトの内部に設けるようにしているが、多数本の芯線からなる芯材50をテープ状(帯状)とし、そのテープ状の芯材50をベルトの内部に設けるようにしてもよく、あるいは、テープ状の芯材50をそれぞれのベルトの表面に重ねて縫製等の手段により一体化してもよい。
【0038】
さらに、芯材50は、帯状の金属薄板からなるものであってもよい。その金属薄板からなる芯材50においても、上記テープ状芯材50と同様に、ベルトの内部に設けるようにしてもよい。あるいは、ベルトの表面に重ねて接着等の手段により固着するようにしてもよい。
【0039】
上記のように、肩ベルト11、腿ベルト21の肩ベルト11が連結された部位イとサポートベルト40が連結された部位ロの間およびサポートベルト40のそれぞれに芯材50を設けたことにより、これらのベルトはハーネス型安全帯を脱衣する状態においても着用時の形態を維持するため、前側ベルト部18に連結された腿ベルト21の一端部がループ空間30を潜り抜けるのをより確実に防止することができ、前側ベルト部18や腿ベルト21に捩じりや絡みが生じるのをより効果的に防止することができる。
【0040】
また、肩ベルト11、腿ベルト21およびサポートベルト40のそれぞれはハーネス型安全帯を脱ぐ状態においても着用時の形態を維持するため、一対のベルト10a、10bの交差部に設けられた環体16を持ってハーネス型安全帯を吊下げ支持することにより、ハーネス型安全帯は着用時の形態を形づくり、ハーネス型安全帯を正確に素早く着用することができる。
【0041】
なお、
図1に示す実施の形態では、肩ベルト11の全長にわたって芯材50を設けるようにしたが、肩ベルト11の背側ベルト部19にのみ設けるようにしてもよい。
【0042】
図1に示す実施の形態においては、一対のベルト10a、10bの背側ベルト部19を互いに重なり合って1本ベルトを形成する形成部の下端部を左右に分岐させて逆Y字状としたものを示したが、これに限定されるものではない。
【0043】
例えば、
図5に示すように、一対の背側ベルト部19を交差部から左右に分岐して逆V字状とし、その一対の背側ベルト部19の下端部間に連結ベルト41を渡して、その端部と背側ベルト部19の重なり部を互いに結合してもよい。
【0044】
図5に示すハーネス型安全帯においては、
図1に示すハーネス型安全帯と同様に、前側ベルト部18の下端部と腿ベルト21の一端部間にサポートベルト40を設け、そのサポートベルト40、肩ベルト11および腿ベルト21のそれぞれに芯材50を設けて、前側ベルト部18や腿ベルト21に捩じりや絡みが生じるのを防止している。
【符号の説明】
【0045】
10a ベルト
10b ベルト
17 肩掛け部
18 前側ベルト部
19 背側ベルト部
21 腿ベルト
24a 胸ベルト
24b 胸ベルト
40 サポートベルト
41 連結ベルト
50 芯材