(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載のスパウト付き袋の供給装置において、前記保持機構は、受け渡し位置に移送されてきた保持レールの位置を補正する爪部材を有することを特徴とするスパウト付き袋の供給装置。
請求項1又は2記載のスパウト付き袋の供給装置において、前記押し部材は、前記昇降機構により上昇した際に前記保持レールを支持する支持面を有することを特徴とするスパウト付き袋の供給装置。
請求項1〜3のいずれかに記載のスパウト付き袋の供給装置において、前記レール供給部は、前記スパウト付き袋を所定の取り出し位置まで搬送する間欠搬送機構部と、前記取り出し位置に位置する保持レールを取り出し、前記受け渡し位置に移送するレール移送機構部とを有することを特徴とするスパウト付き袋の供給装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例であるスパウト付き袋の供給装置100について図面を参照して詳細に説明する。
図1及び
図2において、供給装置100は、架台5上に設けられたレール供給部80、袋押し込み装置7を備えている。以下、説明の都合上、符号a1は前後方向、符号a01は前方、符号a02は後方を、また符号a2は左右方向とする。レール供給部80は間欠搬送部1と間隔変更搬送部2を備えている。
【0013】
間欠搬送部1は、作業者により保持レール14が搭載され、一定の間隔P1をもって、間欠的に保持レール14を搬送する。間欠搬送部1は、無端チェーン8a、8b、突起片13a、13b、支持板15a、15bを有している。
【0014】
架台5上の左右各側には左右一対の無端チェーン8a、8bが前後方向a1に配設されている。無端チェーン8a、8bは前端部のそれぞれを対応する駆動スプロケット9a、9bに掛けまわされ、また後端部のそれぞれを架台5上に装設された従動スプロケット9c、9dに掛け回されている。駆動スプロケット9a、9bは駆動軸11に固定されており、この駆動軸11に連動連結された駆動モータ12の作動により回転される。
【0015】
図2において、各無端チェーン8a、8bにはその長手方向に沿って多数の突起片13a、13bが間隔P1で前後方向a1の一定間隔位置に固定されている。間隔P1は、無端チェーン8a、8bとして標準チェーンを利用している関係上インチ規格であり、インチに関連したものとなっている。そして突起片13a、13bの左右方向a2における間隔は保持レール14の長さ以下に設定される。
【0016】
左右の無端チェーン8a、8bの内に沿って支持板15a、15bが設けられている。支持板15a、15bは、作業者が保持レール14を無端チェーン8a、8bに搭載したとき、この保持レール14を上縁で前方a01への摺動変移可能に支持する。各無端チェーン8a、8bが前方向a01に移動すると、突起片13a、13bにより保持レール14を押して、各無端チェーン8a、8bの搬送端近傍に到る際には、保持レール14は間隔P1をもって間欠的な状態で整列する
【0017】
図3において、スパウト付き袋Wは樹脂膜やアルミ膜で形成された可撓性を有する袋部w1と、この袋部w1の上部に上方への張り出し状に結合されたスパウト部w2とを有している。スパウト部w2は中心位置の筒部
b1と、これの外周面に平行に形成された3つのフランジ部c01、c02、c03を具備している。
【0018】
保持レール14は一直線状の四角筒部材の一つの外周平面部にその長手方向の全長に渡ってスリット14aを形成されたものであり、例えば合成樹脂材などで一体状に形成される。スリット14aとスリット14aの対向縁部d1、d1とにより、各スパウト付き袋Wのフランジ部c01とフランジ部c02に係合する係合部Dを形成している。
【0019】
係合部Dは、各スパウト付き袋Wのフランジ部c01とフランジ部c02との間に保持レール14のスリット14aの対向縁部d1、d1を位置させるようにスリット14a内に筒部b1が挿入して、係合を行う。このようにして、保持レール14内に一直線状に一列に整列した状態で吊り下げ状に保持される。スパウト付き袋Wの抜け出しを規制するため、保持レール14の各端部に図示しないキャップを取り外し可能に嵌着されている。スパウト付き袋Wは袋メーカーにおいて保持レール14に収容された状態で工場に納入される。
【0020】
保持レール14を間欠搬送部1に供給するときは、
図4において、作業者が保持レール14からキャップを取り外した状態として、支持板15a、15bの上縁上に橋渡し状に載置される。保持レール14の端面には、保持レール14の許容限度以上の左右変移を制限するための断面L形の条部材17a、17bが前後方向a1に沿って配置されている(
図5参照)。条部材17a、17bは、スパウト付き袋Wの脱落も防止する。
【0021】
図4において、このように供給された袋収容済みの保持レール14のそれぞれは、左右の突起片13a、13bの前進移動により後面を押されて支持板15a、15bの上縁上を前方a01へ摺動移動する。間欠搬送部1の搬送範囲の最前部に到達した少なくとも2つ以上の保持レール14の各々は、前後方向a1へ間隔P1で配列された状態
になってピックアップ位置f1直下の取り出し位置c1a、c1bに到達する。
【0022】
間欠搬送部1はその搬送終端c
fに1つの保持レール14が到達すると、搬送終端c
fの近傍に設置されたセンサ18がこの保持レール14を検出して検出信号を発し、この信号が発せられている期間中、駆動モータ12の作動が停止されて左右の無端チェーン8a、8bの移動が停止される。搬送終端c
fに位置した保持レール14が他所へ移動されると、センサ18からの送り指示が駆動モータ12に伝えられ、新たな保持レール14がセンサ18により検出されるまで、送り動作が維持される。
【0023】
<間隔変更搬送部2>
図6において、間隔変更搬送部2は、間隔P1で無端チェーン8a、8bにより搬送される保持レール14を乗り移りレール60の間隔に変更するものである。間隔変更搬送部2は間欠搬送部1の前方に設置され、前後一対の搬送部材20、21、前後方向a1に水平な直線状の案内レール38a、38b、駆動機構部22からなっている。また、前後一対の搬送部材20、21は、それぞれ昇降駆動装置24、25、並びに、
図7に示す吸着部材26、27を有して、それぞれ保持レール14を搬送する。
【0024】
前側の搬送部材20は、左右方向a2へ長い形状の基台29を有し、その下面の左右各側に摺動部材30a、30bが固定されている。各摺動部材30a、30bは、対応する案内レール38a、38bに摺動変移可能に嵌合されている。基台29の左右長さ中央箇所の上面には昇降駆動装置24が固定されている。昇降駆動装置24はその出力軸24aが基台29の下方に延出されている。昇降駆動装置24の出力軸24aの下端箇所には吸着部材26が固定されている。
【0025】
後側の搬送部材21は前側の搬送部材20に準じたもので、基台31及び摺動部材32a、32bを具備し、案内レール38a、38bに案内されて前後方向a1へ移動自在である。基台31の左右長さ中央箇所の上面には昇降駆動装置25が固定されている。昇降駆動装置25はその出力軸25aが基台31の下面から下方に延出されている。昇降駆動装置25の出力軸25aの下端箇所には吸着部材27が固定されている。
【0026】
駆動機構部22は、いずれかの搬送部材(本実施例では20)を前後方向a1に移動させるものである。駆動機構部22は、前後方向a1に沿って架台5に固設されたロッドレスシリンダ装置33を備え、このロッドレスシリンダ装置33の出力部材33aを前側の搬送部材20の左端部に同体状に連結している。ロッドレスシリンダ装置33は圧縮空気の駆動力により出力部材33aを前後方向a1に移動させるもので、出力部材33aを前後方向a1上の予め定めた任意な複数位置のそれぞれに停止させることが可能である。
【0027】
間隔変更機構部23は前後一対の搬送部材20、21間を連結し、駆動機構部22に直接連結されていない搬送部材(本実施例では21)に対して搬送部材20を介して間接的に駆動機構部22の移動力を伝達させ、一方で搬送部材20、21間の相対的な間隔を変更するものである。前後側の搬送部材20、21は、共通に案内レール38a、38bにより案内されるため、互いに平行な位置関係を維持した状態で間隔が変更される。間隔変更機構部23は、左右に分かれており、前側の搬送部材20の基台29の上面に前後方向a1向きのエアーシリンダーからなる伸縮シリンダ装置34を固定され、後側の搬送部材21の基台31の上面に側方視L形の連結片35を固定され、前後向き伸縮シリンダ装置34の出力軸の先部をこれの後側の連結片35に固定されている。
【0028】
伸縮シリンダ装置34は圧縮空気の駆動力により
図6に示す短縮状態から伸張作動すると、前後の搬送部材20、21の相対距離が拡大する。そして伸張状態の伸縮シリンダ装置34が短縮作動すると、前後の搬送部材20、21が近接する。間隔変更機構部23を左右に分けなくとも、単独でも良い。
【0029】
上記した搬送部材20,21が保持レール14を拾い上げる動作について説明する。間欠搬送部1の搬送終端c
fに保持レール14が搬送されると、センサ18がこれを検出して保持レール14を停止させる。伸縮シリンダ装置34、34が作動して吸着部材26、27は、これらの前後方向a1の距離を間隔P1の大きさに合致される。また、ロッドレスシリンダ装置33と昇降駆動装置24、25を作動させ、
図7に示す一点鎖線e1で示す経路を経て、ピックアップ位置f1に吸着部材26、27を移動させる。このとき、吸着部材26、27はその対応する保持レール14の上面に軽く押圧された状態となる。
【0030】
吸着部材26、27がピックアップ位置f1に到達した後に真空圧が付与され、これにより吸着部材26、27はその直下の取り出し位置c1a、c1bにある保持レール14を吸着する。
【0031】
この後、吸着部材26、27は保持レール14を吸着した状態のまま、昇降駆動装置24、25、伸縮シリンダ装置34、及びロッドレスシリンダ装置33の作動により、一点鎖線e1で示す経路を逆向きに移動して初期位置に復帰し、さらに一点鎖線e2で示す経路を経てリリース位置f2に移動する。リリース位置f2は、前側の2つの受け渡し位置c2a、c2bの真上近傍である。
【0032】
このピックアップ位置f1からリリース位置f2に至る移動の過程では、伸縮シリンダ装置34の作動により、吸着部材26、27はこれらの前後方向間隔を乗り移りレール60の間隔に合致される。
【0033】
吸着部材26、27がリリース位置f2に到達した時点ではそれぞれに吸着された2つの保持レール14はその対応する受け渡し位置c2a、c2bに位置される。このとき、これら2つの保持レール14は詳細を後述する保持機構3により前後左右の移動を抑制した状態で支持される。この後、吸着部材26、27に付与されている真空圧が排除される。吸着部材26、吸着部材27は一点鎖線e2で示す経路を経て初期位置へ待避する。
【0034】
間欠搬送部1においては、搬送終端cfに保持レール14が存在しないことを検出し、次の2つの保持レール14がピックアップ位置f1の直下の取り出し位置c1a、c1bに移動される。
【0035】
伸縮シリンダ装置34が作動して吸着部材26、27は、これらの前後方向a1の距離を間隔P1の大きさに合致され、ロッドレスシリンダ装置33と昇降駆動装置24、25の作動により、先の場合と同様に、ピックアップ位置f1に移動し、2つの保持レール14を吸着する。今度は、2つの保持レール14を、一点鎖線e1、e3で示す経路を経て、リリース位置f3に搬送する。リリース位置f3は、受け渡し位置c2a、c2bよりも後側の2つの受け渡し位置c2c、c2dの真上近傍
に位置する。受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dのそれぞれの間隔は、乗り移りレール60の間隔P2と等しい。間隔P2は、間隔P1と異なるものである。この後、吸着部材26、27は保持レール14との吸着結合状態が解除される。この後、吸着部材26、27は一点鎖線e3で示す経路を経て待避する。
尚、いずれのタイミングでピックアップ位置f1からリリース位置f2、若しくはピックアップ位置f1からリリース位置f3の移動が行われるかは、後述する。
【0036】
<袋押し込み装置7>
袋押し込み装置7は、保持機構3と押し込み機構部4とからなり、保持機構3において間隔P2で保持レール14を保持し、押し込み機構部4において保持レール内のスパウト付き袋を並列する乗り移りレール60に押し出して包装機101に供給するものである。
【0037】
<保持機構3>
保持機構3について説明する。
図8及び
図9において、保持機構3は左右の位置規制部39、40、及び、左側に支持面部41を、間欠搬送部
1の搬送方向で見て取り出し位置c1a、c1bの下流に設定された4つの受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dのそれぞれに対応して設けられ、保持レール14を左右方向a2に保持して乗り移りレール60に対向させる。リリース位置f2が受け渡し位置c2a、c2bに対応し、リリース位置f3が受け渡し位置c2c、c2dに対応している。
【0038】
位置規制部39は4つの受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dの1つの位置に搬送された保持レール14の右端部を支持する。位置規制部39は、架台5の水平台板42から起立された支柱棒43の90度水平に曲げられた位置に取り付けられており、左右方向a2向きに伸縮するシリンダ装置44、伸縮シリンダ装置44の出力軸の先部に固定された鈎状の爪部材45からなっている。爪部材45は縦面部45aと下部の前後箇所から左方へ張り出した対状の爪部45b、45bを有し、これら爪部45b、45b間にスパウト付き袋Wの筒部b1が引っ掛かることなく通過できる空所g1を形成されている。
【0039】
位置規制部40は4つの受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dのうち1つの位置に搬送された保持レール14の左端部を保持する。位置規制部40は、水平台板42から起立された支柱棒部材46の90度水平に曲げられた位置に取り付けられており、下向きに伸縮するシリンダ装置47、伸縮シリンダ装置47の出力軸の先部に固定された鈎状の爪部材48からなっている。爪部材48は伸縮シリンダ装置47の出力軸を結合される水平面部48aと、この水平面部48aの右端縁から下方へ張り出された前後方向a1に沿う垂直面部48bとを備えている。
【0040】
支持面部41は4つの受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dのうちの1つの位置に搬送された保持レール14の左端部の下面が搭載される。支持面部41は上面が開放され溝状であり架台5に対して水平状に固定されている。支持面部41は保持レール14が引っ掛かることなく上方から入り込むことができ、また左右方向a2の長さを爪部材48の存在位置よりも右側に到達し得る大きさを有している。
【0041】
図10において、各受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dの近傍には各受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dに位置された保持レール14に保持されたスパウト付袋Wの存在を検出するための4つのセンサ49が設けられている。各センサ49は、左右方向a2に対向状に配置された投光体49a及び受光体49bからなっており、これらの間に存在するスパウト付き袋Wを検出する。
【0042】
保持機構3の作動について説明する。
間隔変更搬送装置2がピックアップ位置f1から2つの保持レール14をリリース位置f2に搬送すると、保持レール14の左端部の下面が受け渡し位置c2a、c2bにおける支持面部41に搭載される。一方、伸縮シリンダ装置47により爪部材48が降下され、保持レール14の左端は爪部材48の右面箇所52aに正対した状態となっている。
【0043】
保持レール14の右側では、位置規制部39の伸縮シリンダ装置44が伸張作動され、爪部材45が右側へ移動し、その爪部45b、45bがこれらの保持レール14の内方空間内に挿し込まれる。爪部材45は、保持レール14に保持されたスパウト付き袋Wの筒部材b1に干渉しないように、保持レール14の各右端部の上面壁部の下面を支持した状態となる。この状態で吸着部材26、27の真空圧が排除され、スパウト付き袋Wは搬送部材20、21から保持機構3に渡される。その後、吸着部材27、28は上方へ待避する。
【0044】
吸着部材27、28の吸着結合状態が解除されると、伸縮シリンダ装置44はさらに右側に伸張作動し、爪部材45が保持レール14を左方へ押圧する。これにより保持レール14は、爪部材45と爪部材48の間で圧接されて、保持レール14の位置が補正された状態となる。
【0045】
次に間隔変更搬送装置2がピックアップ位置f1の保持レール14をリリース位置f3に搬送したとき、受け渡し位置c2c、c2dにおける伸縮シリンダ装置47、伸縮シリンダ装置44が同様に作動して、保持レール14を位置決めした状態とする。
【0046】
各受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dの近傍に設けられた各センサ49はスパウト付き袋Wの存否状態を常時検出している。これらのセンサ49が何れか1つ以上の受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dにスパウト付き袋
Wが存在していないことを検出したとき、間隔変更搬送部2はその検出された受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dに、ピックアップ位置f1の保持レール14を搬送するように動作する。
【0047】
各保持レール14は同数のスパウト付き袋Wを保持している。受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dへの保持レール14の搬送は、何らかの要因により各受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dに対応したスパウト付き袋Wの包装機101への搬送タイミングにずれが生じない限り、前側の受け渡し位置c2a、c2bの保持レール14からはスパウト付き袋Wは同時に存在しなくなり、また後側の受け渡し位置c2c、c2dの保持レール14からはスパウト付き袋Wも同時に存在しなくなる。従って、前側の受け渡し位置c2a、c2bと後側の受け渡し位置c2c、c2dとには2つの保持レール14が交互に搬送されるようになる。
【0048】
<押し込み機構部4>
次に押し込み機構部4について説明する。
押し込み機構部4は、
図12に示すように、左右方向a2向きに往復運動をするロッドレスシリンダ装置50、複数の昇降機構51、及び、各ロッドレスシリンダ装置50の出力部材50aから上方へ向け延設された押し部材52を備えている。ロッドレスシリンダ装置50の出力部材50aは圧縮空気の駆動力により左右方向a2へ移動される。また、押し込み機構部4は、受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dに対応して、4つ設けられている(
図8参照)。各昇降機構51は圧縮空気の駆動力によりロッドレスシリンダ装置50を上昇、下降させる。押し部材52は細長状の平板部材からなるものである。
【0049】
次に上記した押し込み機構部4の作動について説明する。
保持機構3により4つの保持レール14が各受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dに位置決めされると、押し部材52の袋搬送面52b3が、保持レール14内のスパウト付き袋Wの筒部b1に対向する位置で待機する状態となっている(
図9の状態)。このとき昇降機構51は短縮状態である。また、この位置で待機している各押し部材52の上部は保持機構3による支持位置決め処理中、対応する保持レール14のスリット14aを通じることにより保持レール14に干渉することなくその内方に進入可能である。
【0050】
この状態の下で、対応するロッドレスシリンダ装置50は、
図12に示すようにその出力部材50aを矢印h1で示すように
左側へ移動させる。これにより押し部材52の押面52b3はその対応する保持レール14により保持されたスパウト付き袋W群の最
右端のスパウト部W2を、スリット14aを通じ
左側へ押圧し移動させる。この押し移動により対応のスパウト付き袋W群の全体が保持レール14に案内されつつ
左方へ移動される。このスパウト付き袋W群は対応の爪部材45の前後一対の爪部45b、45bの位置を通過するが、このとき、通過するスパウト付き袋Wのスパウト部W2は一対の爪部45b、45b間の空所g1(
図8参照)内を通過することにより鈎状爪部材45に干渉することはない。このように
左側へ移動される押し部材52は爪部材45よりも
左側に達した位置でその
左側への移動を停止される。この押し部材52の
左移動により保持レール14から押し出されたスパウト付き袋W群は受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dの
左側に設置された後述の袋乗り移り部102(
図14参照)に移動する。
【0051】
押し部材52の
左移動が停止された後、ロッドレスシリンダ装置50を支持している伸縮シリンダ装置51が伸張作動する。この伸張作動により、爪部材45よりも
左側に達している押し部材52が上昇し、その上部52aの押面52b2が保持レール14の
左端面に干渉し得る高さに位置される。続いてロッドレスシリンダ装置50は、この押し部材52を左右方向a2へ動作させると、この押し部材52の搭載面52b1は対応する保持レール14の
左端の上面壁部の真下に位置した状態とされる。この後、この保持レール14に対応した伸縮シリンダ装置44の出力軸が
左側へ移動して、これの爪部材45の2つの爪部45b、45bが保持レール14から離脱する。これにより、この保持レール14は
左端部を搭載面52b1で支持された状態となる。
【0052】
一方、伸縮シリンダ装置47が短縮作動されることにより、この伸縮シリンダ装置47の出力軸に支持された他方の爪部材48が保持レール14より高い位置に移動される。
【0053】
この後、この押し部材52に対応するロッドレスシリンダ装置50がこの押し部材52を
右側へ移動させ待機位置に復帰させる。これにより、この押し部材52は押面52b2が
図13に示すようにこれの真横の保持レール14の
左端に衝接した状態となって、この保持レール14を
右方へ押し移動させる。このように押し移動される保持レール14は支持面部41に案内され、これの右外方へ押し出される。このように押し出された保持レール14は
右側支持面部41を延長するように設けられた傾斜状の案内路53を経るなどして落下させる。上記のようなスパウト付き袋
W群や保持レール14の押し移動処理は各受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dにおいて同様に行われる。
【0054】
<包装機101及び袋乗り移り部102>
次に供給装置100に関連して設置された包装機101及び袋乗り移り部102について説明する。
【0055】
図1において、包装機101は回転中心軸54回りへ間欠回転されるテーブル55と、これに近接して設けられた袋供給部56とを有している。
テーブル55は外周部に1個のスパウト付き袋Wを受け取り保持する4つの袋保持部材57を有した袋受取部55aを周方向へ一定の間隔P2で装設されている。各袋受取部55aがテーブル55と同体状に回転され袋供給部56に正対した袋受取り位置に移動した状態では4つの袋保持部材57は前後方向a1の一線状
に間隔P2で配列された状態となる。
【0056】
袋供給部56は、前後方向a1へ間隔P2で配列された状態の4つのスパウト付き袋Wをそれぞれ把持搬送手段59で把持し、これら4つのスパウト付き袋Wを同時に1つの袋受取部55aの4つの袋保持部材57に保持させる。
【0057】
1つの袋受取部55aが袋供給部56に正対した時点からテーブル55と同体状に回転中心軸54回りへ1回転するまでに、各袋受取部55aの4つの袋保持部材57に保持された4個のスパウト付き袋Wは、複数の処理工程位置を通過するように移動される。この移動中、これら4個のスパウト付き袋Wは、例えば、最初の処理工程位置で同時に被充填物を注入され、次の処理工程位置で同時にスパウト部W2の開口箇所にキャップを止着され、次の処理工程位置で各袋保持部材57から同時に離脱されるように処理される。
【0058】
袋乗り移り部102は、間隔P2で前後方向a1へ並列配置された4つの乗り移りレール60と、各乗り移りレール60を振動させる振動装置61とを備えている。各乗り移りレール60は保持レール14と類似の形状であり、スパウト付き袋Wの筒部b1が摺動するようになっている。乗り移りレール60は、一直線状に、受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dに保持された保持レール14からスパウト付き袋Wを袋供給部56に案内する。乗り移りレール60の右側端60bは、押し込み機構部4側にある爪部材45の右近傍に位置している。乗り移りレール60の右側端60b側は左側端60aよりも高く設定されており、振動装置61の作動による各乗り移りレール60の微振動によりスパウト付き袋Wの搬送作用が高められる。
【0059】
受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dの保持レール14に保持されたスパウト付き袋W群が押し部材52に押し出されることにより、その全てが保持レール14から各乗り移りレール60に乗り移った状態となる。この後、このように乗り移ったスパウト付き袋W群は乗り移りレール60上をその傾斜による重力作用や振動装置61による微振動により袋供給部56へ向け搬送される。乗り移りレール60上のスパウト付き袋Wは、把持搬送手段59で順次に袋保持部材57に供されることにより漸次に袋供給部56側へ移動する。
【0060】
各乗り移りレール60の近傍にはこのレール60上のスパウト付き袋W群の残量が予め定めた少量になったことを予め定めた領域のスパウト付き袋Wの不存在を認識することにより検出するセンサ62が設けられている。このセンサ62が検出作動したとき、押し部材52がこれの対応する受け渡し位置c2a、c2b、c2c、c2dに位置決めされた状態の保持レール14に保持されたスパウト付き袋Wを押し出す。
【0061】
以上の説明においては包装機101へのスパウト付き袋Wの供給に何ら支障の生じない場合を説明した。しかし、包装機101における充填包装処理に何らかの障害が発生するなどして、一部の乗り移りレール60上のスパウト付き袋Wの供給が自動的に或いは手動により一時停止されることがないとは言えない。
【0062】
このような場合は、間隔変更搬送部2のロッドレスシリンダ装置33の作動や昇降駆動装置24、25などの作動を自動的に変更させることにより任意に対処することができる。
【0063】
このような対処において、前側の2つの受け渡し位置c2a、c2b或いは後側の2つの受け渡し位置c2c、c2dにピックアップ位置f1から1つの保持レール14を搬送すればよい場合が生じ得るが、この場合には、常に、ピックアップ位置f1の前側に位置された1つの保持レール14を間隔変更搬送部2により搬送させるように対処するのがよい。このようにすれば間欠搬送部1の既述した作動によって、ピックアップ位置f1に2つの保持レール14が自動的に位置され、供給装置100による保持レール14の自動的且つ連続的な搬送を支障なく継続させることができる。
【0064】
本実施例の供給装置100によれば、前後一対の搬送部材20,21が互いに間隔変更機構部23で連結され、一度に2つの保持レール14をピックアップ位置f1からリリース位置f2若しくはf3に移動させる最中に、前後方向の間隔を並行して変更することが可能である。
【0065】
本実施例の供給装置100によれば、前後一対の搬送部材20,21の間隔を変更できるため、無端チェーン8a、8bの間隔P1と乗り移りレール60の間隔P2とが一致させる必要がない。このことは、無端チェーン8a、8bがチェーンに標準的に利用されるインチ規格であって、MKS規格に基づく装置との間隔差が生じることを解消することができる。
【0066】
また、間隔P1と間隔P2とを一致させる必要がないため、例えば間隔P1を間隔P2よりも広くして、作業者が保持レール14を間欠搬送部1に載せやすい間隔に設定することも可能である。
【0067】
本実施例の供給装置100によれば、空になった保持レール14は乗り移りレール60の反対側に排出される。これは、包装機101の反対側であるため、保持レールが滞留する場所と包装機101との間隔を大きくできる。また、排出の動作は、押し部材52の往復運動によるものであるので、簡単な機構で実現できると言う効果がある。
【0068】
本実施例の供給装置100によれば、前後一対の搬送部材20,21により複数の保持レール14から並行してスパウト付き袋Wを包装機101に供給できる。例えば、受け渡し位置c2a、c2bのみを用いれば、乗り移りレール60を2組有するいわゆるダブル機と称される2つのスパウト付き袋Wを同時に処理する包装機に対応可能であり、或いは4重の並列処理が可能な多重包装機を想定する場合であっても全部の受け渡し位置を用いれば、対応可能である。乗り移りレール60が一つのいわゆるシングル機と称される1つのスパウト付き袋Wを処理する包装機に対応する場合は、1つの受け渡し位置を用いればよい。
【0069】
多重包装機が用いられる場合であっても、作業者が保持レール14を設置する場所は間欠搬送部1上の一箇所であるので、作業がしやすいという利点がある。
【0070】
本実施例においては、間欠搬送部1として無端チェーン8a、8b、突起片13a、13b及び支持板15a、15bにより、保持レール14を間欠的に搬送するものとしたが、突起片13a、13bを設けたベルトコンベアであっても良い。
【0071】
また、本実施例では、前後一対の搬送部材20、21により2つの保持レール14について間隔を変更するものであったが、搬送部材20、21の数を増やして複数の保持レール14の間隔を並行して変更するようにすることも可能である。
【0072】
実施例においては、ロッドレスシリンダ装置50を昇降機構51により持ち上げて押し部材52を上下させたが、ロッドレスシリンダ装置50を架台5に固定して出力軸50aと押し部材52の間に昇降機構51を設けて押し部材52を上下させても良い。