(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ヒマシ油誘導体が、(12R)−cis−12−ヒドロキシオクダデセ−9−エン酸、(9Z,12R)−12−ヒドロキシオクダデセ−9−エン酸、もしくは12−ヒドロキシオクタデカン酸のモノ−、ジ−、もしくはトリ−グリセリド、もしくはそれらの塩;水素化ヒマシ油;硫酸化ヒマシ油(CAS:8002−33−3);ポリアミドもしくは脂肪酸アミドを用いて誘導体化されたヒマシ油;またはシリケート−変性ヒマシ油であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
前記ヨウ素含有殺真菌剤が、3−ヨード−2−プロピニルプロピルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート(IPBC)、3−ヨード−2−プロピニルm−クロロフェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルフェニルカルバメート、ジ−(3−ヨード−2−プロピニル)ヘキシルジカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルオキシエタノールエチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルオキシエタノールフェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルチオキソチオエチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルカルバメート(IPC)、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルエチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルn−ヘキシルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルシクロヘキシルカルバメート、またはジヨードメチル−p−トリルスルホンであることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
前記エポキシドが、アマニ油エポキシ化物、ベルノニア油エポキシ化物、ヒマワリ油エポキシ化物、およびダイズ油エポキシ化物からなる群より選択されることを特徴とする、請求項4または5に記載の組成物。
抗酸化剤、フリーラジカル捕捉剤、β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と1価または多価アルコールとのエステル、β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と1価または多価アルコールとのエステル、ホスファイト、ホスホネート、UV吸収剤、二級アリールアミン、ラクトン、ベンゾフラノン、チオエーテル、およびチオエステルの群から選択されるさらなる安定剤が含まれることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項に記載の組成物。
前記組成物が、アザコナゾール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジニコナゾール、ジフェンコナゾール、ヘキサコナゾール、メタコナゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、フルジオキソニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、フルオルホルペット、メトフロキサム、カルボキシン、フェンピクロニル、ブテナフィン、イマザリル、N−オクチルイソチアゾリン−3−オン、ジクロロ−N−オクチルイソチアゾリノン、メルカプトベンゾチアゾール、チオシアナトメチル−チオベンゾチアゾール、N−ブチル−ベンズイソチアゾリノン、1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオンおよびそれらのCu、Na、Fe、Mn、Zn塩、テトラクロロ−4−メチルスルホニルピリジン、3−ヨード−2−プロピニル n−ブチルカルバメート、ジヨードメチル−p−トリルスルホン、ベトキサジン、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロジニトリル、およびカルベンダジムからなる群より選択される少なくとも1種のさらなる殺真菌剤を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
前記組成物が、少なくとも2〜70重量%のチアベンダゾールと、20〜97重量%の少なくとも1種の可塑剤と、0.05〜10重量%の少なくとも1種のチキソトロープ剤とを含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
使用される前記可塑剤が、少なくとも1種のエポキシ化脂肪酸グリセリド、エポキシ化脂肪酸エステル、もしくはエポキシ化脂肪酸、またはそれらの化合物の混合物であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
請求項1に記載の組成物を、前記熱可塑性ポリマーと共に混合し、その中に組み入れることを特徴とする、請求項11または12に記載のポリマー製品を調製するための方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的のためには、組成物が混合物であって、それらは、各種の状態で存在していてよい。本発明による組成物は、分散体であるのが好ましい。
【0017】
可塑剤は、プラスチック、好ましくは熱可塑性ポリマー、とりわけ、柔軟で軟質の(soft and flexible)PVCを製造するのに使用することができるものならば、いかなるものであってもよい。
【0018】
可塑剤は、以下のものであるのが好ましい:フタレート、たとえば特に、ジエチルヘキシル フタレート(DEHP)、ジブチル フタレート(BBP)、ジイソノニル フタレート(DINP)、ジイソデシル フタレート(DIDP)、ジイソオクチル フタレート(DNOP)、ジイソブチル フタレート(DIBP)、ジイソヘキシル フタレート、ジイソヘプチル フタレート、ジ−n−オクチル フタレート、ジイソウンデシル フタレート、ジイソトレデシル フタレート;アジペート、たとえば特に、ジエチルヘキシル アジペート(DEHA)、ジイソオクチル アジペート、ジイソノニル アジペート;アジピン酸またはグルタル酸のポリエステル、たとえば特に、Ultramoll(登録商標)IV(Lanxess Deutschland GmbH製);クエン酸のトリアルキルエステルまたはクエン酸のアセチル化トリアルキルエステル、たとえば特に、アセチル トリブチル サイトレート(ATBC);トリメリット酸のエステル、たとえば特に、トリ(2−エチルヘキシル) トリメリテート、トリ(イソオクチル) トリメリテート、トリ(イソノニル) トリメリテート;1,2−ジシクロヘキシルベースの可塑剤、たとえば特に、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ノニルエステル(Hexamoll(登録商標)、DINCH);フェノールのアルキルスルホン酸エステル、たとえば特に、Mesamoll(登録商標)(Lanxess Deutschland GmbH製)(CAS−No.091082−17−6);アセチル化モノ−およびジグリセリド;安息香酸ジエステル、特にジアルキレングリコールの安息香酸ジエステル、たとえば特に、ジプロピレングリコール ジベンゾエート、またはイソノニル ベンゾエート;トリメチロールプロパンのエステル、たとえば特に、トリメチロールプロパン ベンゾエート 2−エチルヘキサノエート混合物;テレフタル酸のジアルキルエステル、たとえば特に、ジ−2−エチルヘキシル テレフタレート。
【0019】
さらに、可塑剤として使用するのに好適なのは、エポキシ化脂肪酸、エポキシ化脂肪酸エステル、およびエポキシ化脂肪酸グリセリドである。それらのエポキシ化脂肪酸、エポキシ化脂肪酸エステル、およびエポキシ化脂肪酸グリセリドは、従来技術から公知のプロセス、たとえば、相当する脂肪酸、脂肪酸エステルおよび脂肪酸グリセリドをエポキシ化するか、またはエポキシ化脂肪酸を、1価、2価、または3価のアルコールたとえば、特に、グリセロールを用いてエステル化することによって調製することもできるし、あるいはそれらは、天然のエポキシ化脂肪酸たとえば、特に、12−(R),13−(S)−エポキシ−9−cis−オクタデセン酸(ベルノール酸)を表している。
【0020】
エポキシ化脂肪酸として好適に使用されるのは、特に以下の脂肪酸のエポキシドである:一不飽和脂肪酸、たとえば(10Z)−ウンデカ−10−エン酸、(9Z)−テトラデカ−9−エン酸、(9Z)−ヘキサデカ−9−エン酸、(6Z)−オクタデカ−6−エン酸、(9Z)−オクタデカ−9−エン酸、(9E)−オクタデカ−9−エン酸、(11E)−オクタデカ−11−エン酸、(9Z)−エイコサ−9−エン酸、(11Z)−エイコサ−11−エン酸、(11Z)−ドコサ−11−エン酸、(13Z)−ドコサ−13−エン酸、もしくは(15Z)−テトラコサ−15−エン酸;または、二不飽和脂肪酸たとえば、特に、(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン酸、9−cis−オクタデセン酸、もしくは12−ヒドロキシ−9−cis−オクタデセン酸;または三不飽和脂肪酸たとえば、特に、(6Z,9Z,12Z)−オクタデカ−6,9,12−トリエン酸、(9Z,12Z,15Z)−オクタデカ−9,12,15−トリエン酸、(8E,10E,12Z)−オクタデカ−8,10,12−トリエン酸、(9Z,11E,13Z)−オクタデカ−9,11,13−トリエン酸、(9Z,11E,13E)−オクタデカ−9,11,13−トリエン酸、(9E,11E,13E)−オクタデカ−9,11,13−トリエン酸;または高度不飽和脂肪酸たとえば、特に、(5Z,8Z,11Z,14Z)−エイコサ−5,8,11,14−テトラエン酸、(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−エイコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン酸、(7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−7,10,13,16,19−ペンタエン酸、(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエン酸。
【0021】
使用される可塑剤がエポキシドである場合には、特に好ましいのは、17〜23個の炭素原子の炭素鎖長および少なくとも1個のエポキシド基を有するエポキシ化脂肪酸のトリグリセリドである。
【0022】
使用される可塑剤が、以下のエポキシドであれば極めて特に好ましい:アマニ油エポキシ化物、ベルノニア油エポキシ化物、ヒマワリ油エポキシ化物、ヒマシ油エポキシ化物およびダイズ油エポキシ化物、たとえば特にエポキシ化ダイズ油(CAS No.8013−07−8)。
【0023】
この場合、可塑剤は、単一の成分として採用することもできるし、あるいは、複数の可塑剤の組成物からなるようにすることもできる。
【0024】
チキソトロープ剤は一般的に、可塑剤中のチアベンダゾールおよび、場合によってはその他の殺真菌剤の分散体を安定化させて、それら活性化合物の沈降を防止することができるようなすべての物質である。本発明による組成物においては、チキソトロープ剤が、30s
−1の剪断力を加えて測定して20℃で、100〜3000mPas、好ましくは150〜2500mPasの粘度を有する分散体を形成する。
【0025】
チキソトロープ剤は、好ましくは、無機チキソトロープ剤たとえば、変性層状ケイ酸塩、ヒュームドシリカもしくは沈降シリカであるか、または有機チキソトロープ剤たとえば、ヒマシ油誘導体またはリシノール酸誘導体のモノ−、ジ−、もしくはトリ−グリセリド、特には、(12R)−cis−12−ヒドロキシオクダデセ−9−エン酸、(9Z,12R)−12−ヒドロキシオクダデセ−9−エン酸もしくは12−ヒドロキシオクタデカン酸のモノ−、ジ−、もしくはトリ−グリセリド、リシノール酸のエステルもしくはアミド、もしくはそれらの塩、変性ポリアミドもしくは脂肪酸アミド、変性ポリアミドワックスたとえば、特に、Luvotix(登録商標)HP(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製)、チキソトロピー性の作用を有するポリオレフィンたとえば、特に、Luvotix(登録商標)P25x(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製)、尿素誘導体、またはとりわけ変性アルキド樹脂もしくはそれらの組成物である。
【0026】
特に好ましいチキソトロープ剤は、以下のものである:ヒマシ油誘導体たとえば、水素化ヒマシ油、硫酸化ヒマシ油(CAS:8002−33−3)、ポリアミドもしくは脂肪酸アミドを用いて誘導体化されたヒマシ油特に、Luvotix(登録商標)HT(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製)、無機的に変性されたヒマシ油、シリケート−変性ヒマシ油たとえば、特に、Luvotix(登録商標)ZR50(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製)、変性ポリアミドたとえば、Rilanit(登録商標)plus(Cognis製)、変性ポリアミドワックスたとえば、特に、Luvotix(登録商標)HP(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製)、チキソトロピー性の作用を有するポリオレフィンたとえば、特に、Luvotix(登録商標)P25xもしくはLuvotix(登録商標)P50(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製)、たとえば尿素構造を有するかまたはウレタン化された、チキソトロピー性の作用を有するアルキド樹脂、またはリシノール酸誘導体のトリグリセリド、特に、(12R)−cis−12−ヒドロキシオクダデセ−9−エン酸、(9Z,12R)−12−ヒドロキシオクダデセ−9−エン酸、もしくは12−ヒドロキシ−オクタデカン酸のトリグリセリド、リシノール酸のエステルもしくはアミド、またはそれらの塩。リシノール酸誘導体、リシノール酸、または水素化リシノール酸(12−ヒドロキシオクタデカン酸)のトリグリセリド、それらのエステルもしくはそれらのアミドおよびそれらの塩を、場合によってはさらなる飽和、不飽和、分岐状または直鎖の脂肪酸を含んでいてもよい組成物に採用することができる。本発明による組成物の中で、リシノール酸誘導体、リシノール酸、または水素化リシノール酸(12−ヒドロキシオクタデカン酸)のトリグリセリド、それらのエステルまたはそれらのアミドおよびそれらの塩を使用するのが好ましい。
【0027】
採用されるヒマシ油誘導体が、たとえばLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製)に含まれているような、水素化ヒマシ油(CAS No.8001−78−3)であれば、極めて特に好ましい。
【0028】
他のチキソトロープ剤またはチキソトロープ剤の組成物を使用することもまた可能である。採用してもよいチキソトロープ剤は、一般的には、市販されており、溶媒ベースのペイントの中で顔料の沈降を防止するためにも通常使用されている。
【0029】
チアベンダゾールは、2−(4−チアゾリル)−1H−ベンゾイミダゾールである。
【0030】
チアベンダゾールに加えて、組成物には、場合によっては、1種または複数のさらなる殺真菌的に活性な化合物(fungicidally active compound)が含まれていてもよい。それによって、PVCのかび−抵抗性が一段と改良される可能性がある。多くの場合、相乗的効果がさらに観察される。
【0031】
一般的に言って、真菌に対して作用を有するすべての殺真菌剤をこの目的のために採用することができる。この場合もまた、活性をさらに改良するための組成物を採用することができる。
【0032】
殺真菌剤としては、好ましくは、以下のものが挙げられる:
トリアゾール類、たとえば:
アザコナゾール、アゾシクロチン、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フェンクロラゾール、フェネタニル、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ファーコナゾール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、イソゾホス、ミクロブタニル、メトコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピオコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、(±)−シス−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)シクロヘプタノール、2−(1−tert−ブチル)−1−(2−クロロフェニル)−3−(1,2,4−トリアゾール1−イル)プロパン−2−オール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアペンテノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ならびにそれらの金属塩および酸付加物;
イミダゾール類、たとえば:
クロトリマゾール、ビフォナゾール、クリンバゾール、エコナゾール、フェナパミル、イマザリル、イソコナゾール、ケトコナゾール、ロンバゾール、ミコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、チアゾルカル、1−イミダゾリル−1−(4’−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−オン、ならびにそれらの金属塩および酸アダクト;
ピリジンおよびピリミジン類、たとえば:
アンシミドール、ブチオベート、フェナリモル、メパニピリン、ヌアリモル、ピロキシフル、トリアミロール;
スクシネートデヒロドゲナーゼ阻害剤、たとえば:
ベノダニル、カルボキシム、カルボキシムスルホキシド、シクラフルラミド、フェンフラム、フルタニル、フルカルバニル、フルメシクロックス、メベニル、メプロニル、メトフロキサム、メトスルホバックス、ニコビフェン、ピロカルボリド、オキシカルボキシン、シルラン、シードバックス;
ナフタレン誘導体、たとえば:
テルビナフィン、ナフチフィン、ブテナフィン、3−クロロ−7−(2−アザ−2,7,7−トリメチルオクト−3−エン−5−イン);
スルフェンアミド類、たとえば:
ジクロルフルアニド、トリルフルアニド、ホルペット、フルオロホルペット、キャプタン、キャプトフォール;
ベンゾイミダゾール類、たとえば:
カルベンダジム、ベノミル、フベリダゾール、またはそれらの塩;
モルホリン誘導体、たとえば:
アルジモルフ、ジメトモルフ、ドデモルフ、ファリモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、トリモルファミド、ならびにそれらのアリールスルホネートの塩たとえば、p−トルエンスルホン酸およびp−ドデシルフェニルスルホン酸;
ベンゾチアゾール類、たとえば:
2−メルカプトベンゾチアゾール;
ベンゾチオフェン ジオキシド類、たとえば:
N−シクロヘキシル−ベンゾ[b]チオフェンカルボキサミド S,S−ジオキシド;
ベンズアミド類、たとえば:
2,6−ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)ベンズアミド、テクロフタラム;
ホウ素化合物、たとえば:
ホウ酸、ホウ酸エステル、ホウ砂;
イソチアゾリノン類、たとえば:
N−メチルイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−N−メチルイソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−N−オクチルイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−N−オクチルイソチアゾリノン、N−オクチルイソチアゾリン−3−オン、4,5−トリメチレンイソチアゾリノン、4,5−ベンズイソチアゾリノン;
チオシアネート類、たとえば:
チオシアナトメチルチオベンゾチアゾール、メチレンビスチオシアネート;
四級アンモニウム化合物およびグアニジン類、たとえば:
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウム、塩化ベンジルジメチルドデシルアンモニウム、塩化ジクロロベンジルジメチルアルキルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化N−ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化1−ヘキサデシルピリジニウム、イミノクタジントリス(アルベシレート);
ヨウ素誘導体、たとえば:
ジヨードメチル−p−トリルスルホン、3−ヨード−2−プロピニルアルコール、4−クロロフェニル 3−ヨードプロパルギル ホルマール、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニル エチルカルバメート、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルアルコール、3−ヨード−2−プロピニル n−ブチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル n−ヘキシルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル シクロヘキシルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル フェニルカルバメート;
フェノール類、たとえば:
トリブロモフェノール、テトラクロロフェノール、3−メチル−4−クロロフェノール、3,5−ジメチル−4−クロロフェノール、ジクロロフェン、2−ベンジル−4−クロロフェノール、トリクロサン、ジクロサン、ヘキサクロロフェン、メチル p−ヒドロキシベンゾエート、エチル p−ヒドロキシベンゾエート、プロピル p−ヒドロキシベンゾエート、ブチル p−ヒドロキシベンゾエート、オクチル p−ヒドロキシベンゾエート、4−(2−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)フェノール、4−(2−イソプロピル−4−メチルフェノキシ)フェノール、4−(2,4−ジメチルフェノキシ)フェノール、ならびにそれらのアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩;
ピリジン類、たとえば:
1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン(およびそれらのCu、Na、Fe、Mn、Zn塩)、テトラクロロ−4−メチルスルホニルピリジン、ピリメタノール、メパニピリム、ジピリチオン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)−2(1H)−ピリジン;
メトキシアクリレートまたは類似化合物、たとえば:
アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、2,4−ジヒドロ−5−メトキシ−2−メチル−4−[2−[[[[1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]メチル]フェニル]−3H−1,2,4−トリアゾール3−オン(CAS No.185336−79−2);
酸化物、たとえば:
金属のスズ、銅および亜鉛の酸化物、たとえば、トリブチルスズオキシド、Cu
2O、CuO、ZnO;
ジチオカルバメート、たとえば:
クフラネブ、フェルバン、N−ヒドロキシメチル−N’−メチル−ジチオカルバミン酸カリウム、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸カリウム、マンコゼブ、マンネブ、メタム、メチラム、サイラム、ジネブ、ジラム;
ニトリル類、たとえば:
2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、二ナトリウムシアノジチオイミドカルバメート;
キノリン類、たとえば:
8−ヒドロキシキノリンおよびその銅塩;
そのままの、またはポリマー物質に包埋されたAg、ZnまたはCu含有ゼオライト。
【0033】
極めて特に好ましい殺真菌剤は、以下のものである:アザコナゾール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジニコナゾール、ジフェンコナゾール、ヘキサコナゾール、メタコナゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、フルジオキソニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、フルオルホルペット、メトフロキサム、カルボキシン、フェンピクロニル、ブテナフィン、イマザリル、N−オクチルイソチアゾリン−3−オン、ジクロロ−N−オクチルイソチアゾリノン、メルカプトベンゾチアゾール、チオシアナトメチル−チオベンゾチアゾール、N−ブチル−ベンズイソチアゾリノン、1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン(およびそのCu、Na、Fe、Mn、Zn塩)、テトラクロロ−4−メチルスルホニルピリジン、3−ヨード−2−プロピニル n−ブチルカルバメート、ジヨードメチル−p−トリルスルホン、ベトキサジン、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロジニトリル、およびカルベンダジム。
【0034】
PVCの表面上での藻類の生長を妨げる殺藻剤、または不快な味や苦みがあるために、車の軟質部品/シール/絶縁物にテンが噛みつくのを防ぐ薬剤を、場合によって添加してもよい。
【0035】
追加の殺真菌剤としてヨウ素含有化合物を使用する場合、その組成物,特に分散体または懸濁液は、貯蔵時にチアベンダゾールと組み合わさると、特に高温において不安定である。このヨウ素含有殺真菌剤は、かなり短い時間の経過後でも化学的に分解する。これは、ヨウ素含有殺真菌剤の遷移金属や光によって誘起される分解とは異なっている。ここでは、活性化合物のチアベンダゾールが、分解の原因となっている。
【0036】
ヨウ素含有殺真菌剤としては、たとえば、以下のものが挙げられる:N−(C
1〜C
12)−アルキル−ヨードテトラゾール、N−(C
6〜C
15)−アリール−ヨードテトラゾール、N−(C
6〜C
15)−アリールアルキル−ヨードテトラゾール、ジヨードメチル−p−トリルスルホン、ジヨードメチル−p−クロロフェニルスルホン、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルアルコール、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、4−クロロ−2−(2−クロロ−2−メチルプロピル)−5−[(6−ヨード−3−ピリジニル)メトキシ]−3(2H)−ピリダジノン(CAS−RN:120955−77−3)、ヨードフェンホス、3−ヨード−2−プロピニル 2,4,5−トリクロロフェニル エーテル、3−ヨード−2−プロピニル 4−クロロフェニル ホルマール(IPCF)、N−ヨードプロパルギルオキシカルボニル−アラニン、N−ヨードプロパルギルオキシカルボニル−アラニン エチルエステル、3−(3−ヨードプロパルギル)−ベンズオキサゾル−2−オン、3−(3−ヨードプロパルギル)−6−クロロベンズオキサゾル−2−オン、3−ヨード−2−プロピニルアルコール、4−クロロフェニル 3−ヨードプロパルギル ホルマール、3−ヨード−2−プロピニル プロピルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル ブチルカルバメート(IPBC)、3−ヨード−2−プロピニル m−クロロフェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル フェニルカルバメート、ジ−(3−ヨード−2−プロピニル) ヘキシルジカルバメート、ジヨードメチル−p−トリルスルホン、3−ヨード−2−プロピニルオキシエタノール エチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル−オキシエタノール フェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル チオキソ チオエチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル カルバメート(IPC)、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニル エチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル n−ヘキシルカルバメート、および3−ヨード−2−プロピニル シクロヘキシルカルバメート。
【0037】
好ましいヨウ素含有殺真菌剤は、以下のものである:3−ヨード−2−プロピニル 2,4,5−トリクロロフェニル エーテル、3−ヨード−2−プロピニル 4−クロロフェニル ホルマール(IPCF)、N−ヨードプロパルギルオキシカルボニル−アラニン、N−ヨードプロパルギルオキシカルボニル−アラニン エチルエステル、3−(3−ヨードプロパルギル)−ベンズオキサゾル−2−オン、3−(3−ヨードプロパルギル)−6−クロロベンズオキサゾル−2−オン、3−ヨード−2−プロピニルアルコール、4−クロロフェニル 3−ヨードプロパルギル ホルマール、3−ヨード−2−プロピニル プロピルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル ブチルカルバメート(IPBC)、3−ヨード−2−プロピニル m−クロロフェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル フェニルカルバメート、ジ−(3−ヨード−2−プロピニル) ヘキシルジカルバメート、ジヨードメチル−p−トリルスルホン、3−ヨード−2−プロピニルオキシエタノール エチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル−オキシエタノール フェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル チオキソ チオエチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル カルバメート(IPC)、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニル エチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル n−ヘキシルカルバメート、および3−ヨード−2−プロピニル シクロヘキシルカルバメート。
【0038】
特に好ましいヨウ素含有殺真菌剤は、以下のものである:3−ヨード−2−プロピニル プロピルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル ブチルカルバメート(IPBC)、3−ヨード−2−プロピニル m−クロロフェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル フェニルカルバメート、ジ−(3−ヨード−2−プロピニル) ヘキシルジカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルオキシエタノール エチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル−オキシエタノール フェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル チオキソ チオエチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル カルバメート(IPC)、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニル エチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル n−ヘキシルカルバメート、および3−ヨード−2−プロピニル シクロヘキシルカルバメート。さらにより好ましいのは、3−ヨード−2−プロピニル ブチルカルバメート(IPBC)およびジヨードメチル−p−トリルスルホンである。
【0039】
チアベンダゾール、その塩もしくは酸付加化合物と、少なくとも1種の可塑剤と、少なくとも1種のチキソトロープ剤と、少なくとも1種のヨウ素含有殺真菌剤と、少なくとも1種のエポキシドとを含む組成物が、IPBCの分解を妨げ、組成物を安定化させるということが、今や見いだされた。
【0040】
本発明にはさらに、チアベンダゾール、その塩または酸付加化合物と、少なくとも1種のヨウ素含有殺真菌剤と、少なくとも1種のエポキシドとを含む組成物が包含される。
【0041】
遷移金属を含有する、溶液ベースのアルキド樹脂含有ペイント中のヨードプロパルギル化合物の分解を防止し、それらをこのようにして安定化させるための方法は、先行技術から知られている。ここでは、遷移金属が存在していることが、ヨードプロパルギル化合物の分解を起こす原因となっている。したがって、たとえば、キレート剤(国際公開第98/22543A号パンフレット)、有機エポキシド(国際公開第00/16628A号パンフレット)、2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(国際公開第2007/028527A号パンフレット)またはアゾール化合物(国際公開第2007/101549A号パンフレット)を添加することが知られている。
【0042】
エポキシド(米国特許第4,276,211号明細書、米国特許第4,297,258号明細書)、場合によってはUV吸収剤(国際公開第99/29176A号パンフレット)またはベンジリデンショウノウ誘導体(米国特許第6,472,424号明細書)、テトラアルキルピペリジン化合物および/またはUV吸収剤(欧州特許出願公開第0 083 308A号明細書)とエポキシドとの組合せを採用することによる、水ベースのペイントの中のヨードプロパルギル化合物の光で誘起される変色を抑制するための方法も知られている。
【0043】
一般的に、これらは、一つの分子の中に1個または複数のエポキシド基を含むかまたはチアベンダゾールと相溶性がある化合物、他の殺真菌剤および助剤と相溶性があり、PVCの加工温度よりも高い沸点を有する任意の化合物とすることができる。以下においては、一つの分子の中に1個または複数のエポキシド基を含む化合物を、「エポキシド」と呼ぶ。本発明の文脈において安定剤として採用することが可能なエポキシドは、一般的には180℃より高い沸点、好ましくは200℃より高い沸点を有している。
【0044】
安定化のために好適に使用することができるエポキシドとしては、次の化合物が挙げられる。
【化1】
[式中、
R
1は、C
1〜C
20−アルキルを表し、
R
2は、H、アルキル、置換されたアルキルを表し、
R
3は、ハロゲンを表し、
R
4は、C
1〜C
20−アルキルを表し、そして
R
5は、H、C
1〜C
20−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す];および
エポキシド、たとえば、以下のもの:
1−メチル−4−(1−メチルエテニル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン(CAS−RN:1195−92−2)、1−メチル−4−(2−メチル−2−オキシラニル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン(CAS−RN:96−08−2)、2,2’−[1,4−シクロヘキサンジイルビス(メチレンオキシメチレン)]ビス−オキシラン(CAS−RN:14228−35−5)、2,2’−[(1−メチルエチリデン)ビス(4,1−フェニレンオキシメチレン)]ビス−オキシラン(CAS−RN:1675−54−3)、3−(2−オキシラニル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン(CAS−RN:106−87−6)、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボン酸エステル(CAS−RN:2386−87−0)、1,6−ビス(7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル)ヘキサン二酸エステル(CAS−RN:3130−19−6)、およびさらには、不飽和の脂肪酸、脂肪酸エステルおよび脂肪酸グリセリドの二重結合をエポキシ化することによって調製されるエポキシド。安定化のために使用することが可能な、不飽和の脂肪酸、脂肪酸エステル、および脂肪酸グリセリドのエポキシドは、同時に、可塑剤として使用してもよい。しかしながら、それらは、安定剤としての役割では、かなり低い濃度でも有効である。
【0045】
したがって、可塑剤として使用することができるエポキシ化脂肪酸、エポキシ化脂肪酸エステル、またはエポキシ化脂肪酸グリセリドを、安定剤として使用してもよい。好ましくは、可塑剤として使用することが可能なエポキシドを安定剤としても使用する。
【0046】
エポキシ化脂肪酸エステルまたはエポキシ化脂肪酸グリセリドは、当業者に知られている方法、たとえばエポキシ化脂肪酸を、1価、2価、または3価のアルコールたとえば、特に、グリセロールを用いてエステル化する方法によって調製することができる。
【0047】
ヨウ素含有殺真菌剤を安定化させるためのエポキシドとして特に好ましいのは、その脂肪酸が17〜23個の炭素原子の炭素鎖長を有し、少なくとも1個のエポキシド基を含む、エポキシ化脂肪酸グリセリド、エポキシ化脂肪酸エステル、またはエポキシ化脂肪酸である。
【0048】
安定化のためのエポキシドが、アマニ油エポキシ化物、ベルノニア油エポキシ化物、ヒマワリ油エポキシ化物、およびダイズ油エポキシ化物、特にエポキシ化ダイズ油(CAS No.8013−07−8)であるのが、極めて特に好ましい。
【0049】
本発明による方法において、使用される可塑剤がエポキシドである場合、安定剤としてさらなるエポキシドを使用することも可能である。この場合、安定剤としての追加のエポキシドを全く使用しないことが好ましい。
【0050】
分散体そのもの、さらには、PVCに組み入れる際の分散体自体、およびそれから調製されたPVC調製物の、温度感受性、UV安定性、酸化安定性などの性質を改良するために、さらなる安定剤を採用することも可能である。
【0051】
場合によっては採用することが可能なさらなる安定剤として、抗酸化剤、フリーラジカル捕捉剤、またはUV吸収剤が挙げられる。場合によっては、それらの物質の1種または複数を採用してもよい。
【0052】
さらなる安定剤の例として、以下のものが挙げることができる:
立体障害フェノール、たとえば:
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−シクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−オクタデシル−4−メチルフェノールまたは2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、ジエチル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、2,4−ジメチル−6−(1−メチルペンタデシル)フェノール、2−メチル−4,6−ビス[(オクチルチオ)メチル]フェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,2’−チオビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリ(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、イソオクチル 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス[(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、ジオクタデシル 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート、カルシウム モノエチル 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、N,N’−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン、N,N’−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、ビス[3,3−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチルフェニル)ブタン酸]エチレン グリコール エステル、2,6−ビス[[3−(1,1−ジメチルエチル)−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデニル]−4−メチルフェノール(=Wingstay L)、2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアミノ)−s−トリアジン、N−(4−ヒドロキシフェニル)オクタデカンアミド、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル 3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、(安息香酸、3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−、ヘキサデシルエステル)、3−ヒドロキシフェニル ベンゾエート、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)モノアクリレート、2−(1,1−ジメチルエチル)−6−[1−[3−(1,1−ジメチルエチル)−5−(1,1−ジメチルプロピル)−2−ヒドロキシフェニル]エチル]−4−(1,1−ジメチルプロピル)フェニルエステル、
β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、一価もしくは多価アルコール、特に、メタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリスヒドロキシエチル イソシアヌレート、またはジヒドロキシエチルオキサルアミドとのエステル;β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と、一価もしくは多価アルコール、特に、メタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリスヒドロキシエチル イソシアヌレート、またはジヒドロキシエチルオキサルアミドとのエステル、
ヒンダードアミン、たとえば:
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)デカンジオエート、ジメチルスクシネート−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンコポリマー、ポリ[[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]](CAS No.71878−19−8)、1,5,8,12−テトラキス[4,6−ビス(N−ブチル−N−1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン(CAS No.106990−43−6)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)デカンジオエート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、デカン二酸、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)エステル、tert−ブチルヒドロキシドとオクタンとの反応生成物(CAS No.129757−67−1)、Chimasorb 2020(CAS No.192268−64−7)、ポリ[[6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]−[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]−1,6−ヘキサンジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−イミノ]]、ポリ[[6−(4−モルホリニル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)イミノ]−1,6−ヘキサンジイル[(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)イミノ]](9CI)、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ポリ[[6−(シクロヘキシルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]−1,6−ヘキサンジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]]、1H,4H,5H,8H−2,3a,4a,6,7a,8a−ヘキサアザシクロペンタ[def]フルオレン−4,8−ジオン、ヘキサヒドロ−2,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−(CAS No.109423−00−9)、N,N’−ビス(ホルミル)−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,6−ヘキサンジアミン、N−(テトラメチル−4−ピペリジニル)マレイミド−C20〜24−α−オレフィンコポリマー(CAS No.199237−39−3)、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) 1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) 1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル トリデシル 1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、(1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル トリデシル エステル)、(2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノール、β,β,β’,β’−テトラメチル−、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸とのポリマー)(CAS No.115055−30−6)、2,2,4,4−テトラメチル−21−オキソ−7−オキサ−3,20−ジアザジスピロ[5.1.11.2]ヘンエイコサン,(7−オキサ−3,20−ジアザジスピロ[5.1.11.2]ヘンエイコサン−20−プロパン酸、2,2,4,4−テトラメチル−21−オキソ−、テトラデシルエステル),(7−オキサ−3,20−ジアザジスピロ[5.1.11.2]ヘンエイコサン−21−オン、2,2,4,4−テトラメチル−20−(オキシラニルメチル)−),(プロパンアミド、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−3−[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アミノ]−),(1,3−プロパンジアミン、N,N”’−1,2−エタンジイルビス−、2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンとのポリマー、N−ブチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンアミンとの反応生成物)(CAS No.136504−96−6)、1,1’−エチレンビス(3,3,5,5−テトラメチル−2−ピペラジノン)、(ピペラジノン、1,1’,1”−[1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリイルトリス[(シクロヘキシルイミノ)−2,1−エタンジイル]]トリス[3,3,5,5−テトラメチル−)、(7−オキサ−3,20−ジアザジスピロ[5.1.11.2]ヘンエイコサン−20−プロパン酸、2,2,4,4−テトラメチル−21−オキソ−、ドデシル エステル)、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、(2−プロペン酸、2−メチル−、メチルエステル、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル−2−プロペノエートとのポリマー)(CAS No.154636−12−1)、(プロパンアミド、2−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−2−[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アミノ]−)、(D−グルシトール、1,3:2,4−ビス−O−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニリデン)−)(CAS No.99473−08−2)、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イソフタルアミド、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−アリル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(4−tert−ブチル−2−ブテニル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−エチル−4−サリチロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル マレエート、(ジ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル) アジペート、(ジ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル) セバケート、(ジ−1,2,3,3,6−テトラメチル−2,6−ジエチルピペリジン−4−イル) セバケート、(ジ−1−アリル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル) フタレート、1−プロパルギル−4−β−シアノエチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル アセテート、トリメリト酸トリ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)エステル、1−アクリロイル−4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ジブチル−マロン酸ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)エステル、ブチル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロン酸ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)エステル、ジベンジルマロン酸ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)エステル、ジベンジルマロン酸ジ(1,2,3,6−テトラメチル−2,6−ジエチルピペリジン−4−イル)エステル、ヘキサン−1’,6’−ビス(4−カルバモイルオキシ−1−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)、トルエン−2’,4’−ビス(4−カルバモイルオキシ−1−n−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)、ジメチル ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)シラン、フェニル−トリス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)シラン、トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ホスファイト、トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ホスフェート、フェニル[ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)ホスホネート、ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)セバケート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ヘキサメチレン−1,6−ジアミン、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ヘキサメチレン−1,6−ジアセトアミド、1−アセチル−4−(N−シクロヘキシルアセトアミド)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イル)−N,N’−ジブチルアジパミド、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イル)−N,N’−ジシクロヘキシル(2−ヒドロキシプロピレン)、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−p−キシリレンジアミン、4−(ビス−2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−ベンズアミド)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メタクリルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル−3−エチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、8−アザ−2,7,7,8,9,9−ヘキサメチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン、9−アザ−3−ヒドロキシメチル−3−エチル−8,8,9,10,10−ペンタメチル−1−5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、9−アザ−3−エチル−3−アセトキシメチル−9−アセチル−8,8,10,10−テトラメチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−スピロ−2’−(1’,3’−ジオキサン)−5’−スピロ−5”−(1”,3”−ジオキサン)−2”−スピロ−4”−(2”’,2”’,6”’,6”’−テトラメチルピペリジン)、3−ベンジル−1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチル−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−n−オクチル−1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチル−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−アリル−1,3,8−トリアザ−1,7,7,9,9−ペンタメチル−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−グリシジル−1,3,8−トリアザ−7,7,8,9,9−ペンタメチル−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、2−イソプロピル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキシスピロ[4.5]デカン、2−ブチル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキシスピロ[4.5]デカン、2−イソプロピル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−4,8−ジアザ−オキシスピロ[4.5]デカン、2−ブチル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−4,8−
ジアザ−3−オキシスピロ[4.5]デカン、ビス[β−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ)エチル] セバケート、α−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ)酢酸 n−オクチル エステル、1,4−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ)−2−ブテン、N−ヒドロキシメチル−N’−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル尿素、N−メトキシメチル−N’−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル尿素、N−メトキシメチル−N’−n−ドデシル−N’−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル尿素、O−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N−メトキシメチルウレタン、
ホスファイトおよびホスホネート類、たとえば:
トリ(ノニルフェニル) ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル) ホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチル ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジイル ビスホスホナイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル) フルオロホスファイト、ジオクタデシル ペンタエリスリトール ジホスホナイト、2−[[2,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン−6−イル]オキシ]−N,N−ビス[2−[[2,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)−ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフィン−6−イル]オキシ]エチル]エタナミン(CAS No.80410−33−9)、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)エチル ホスファイト、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル 2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール ホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、
ヒドロキシルアミン類、たとえば:
アミン、ビス(水素化獣脂アルキル)、酸化物、
二級アリールアミン、たとえば:
N−(2−ナフチル)−N−フェニルアミン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンポリマー(CAS No.26780−96−1)、N−2−プロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミン、(ベンゼンアミン、N−フェニル−、2,4,4−トリメチルペンテンとの反応生成物)(CAS No.68411−46−1)、4−(1−メチル−1−フェニルエチル)−N−[4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル]アニリン、
ラクトンおよびベンゾフラノン類、たとえば:
Irganox HP 136(CAS No.181314−48−7)、
チオエーテルおよびチオエステル、たとえば:
ジステアリル 3,3−チオジプロピオネート、ジラウリル 3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル チオジプロピオネート、ジ−n−オクタデシル ジスルフィド、
UV吸収剤、たとえば:
(メタノン、[メチレンビス(ヒドロキシメトキシフェニレン)]ビス[フェニル−)、(メタノン、[1,6−ヘキサンジイルビス[オキシ(2−ヒドロキシ−4,1−フェニレン)]]ビス[フェニル−)、2−ベンゾイル−5−メトキシフェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−エトキシ−2’−エチルシュウ酸ビスアニリド、N−(5−tert−ブチル−2−エトキシフェニル)−N’−(2−エチルフェニル)オキサミド、ジメチル(p−メトキシベンジリデン)マロネート、2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[3,1−ベンゾキサジン−4−オン]、N’−(4−エトキシカルボニルフェニル)−N−メチル−N−フェニルホルムアミジン、4−メトキシケイ皮酸 2−エチルヘキシル エステル、4−メトキシケイ皮酸 イソアミル エステル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸 2−エチルヘキシル エステル、2−エチルヘキシル サリチレート、3−(4−メチルベンジリデン)ボルナン−2−オン。
【0053】
本発明による組成物は、30s
−1の剪断力を加えて測定して20℃で、100〜3000mPas、好ましくは150〜2500mPasの粘度を有する。一般的に言って、それらはチキソトロピー性である、すなわち剪断力を高くすると粘度が低くなる。
【0054】
本発明による組成物を使用することによって、真菌による攻撃からPVCが保護される。
【0055】
たとえば、以下の属の真菌を例として挙げることができる:
アルテルナリア属、たとえばアルテルナリア・テヌイス(Alternaria tenuis)、
アスペルギルス(Aspergillus)属、たとえばアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、
カエトミウム(Chaetomium)属、たとえばカエトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum)、
コニオフォラ(Coniophora)属、たとえば、コニオフォラ・プエタナ(Coniophora puetana)、
レンチヌス(Lentinus)属、たとえば、レンチヌス・チグリヌス(Lentinus tigrinus)、
ペニシリウム(Penicillium)属、たとえばペニシリウム・グラウクム(Penicillium glaucum)、
ポリポルス(Polyporus)属、たとえば、ポリポルス・ベルシコロル(Polyporus versicolor)、
オーレオバシジウム(Aureobasidium)属、たとえばオーレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、
スクレロフォーマ(Sclerophoma)属、たとえばスクレロフォーマ・ピティオフィラ(Sclerophoma pityophila)、
トリコデルマ(Trichoderma)属、たとえばトリコデルマ・ビリダエ(Trichoderma viridae)。
【0056】
本発明による組成物には少なくとも以下のものが含まれているのが好ましい:
a.2〜70重量%の活性化合物としてのチアベンダゾール、
b.20〜97重量%の1種または複数の可塑剤、
c.0.05〜10重量%の1種または複数のチキソトロープ剤、
および場合によっては、
0〜40重量%の1種または複数のさらなる殺真菌剤、
0〜30重量%の安定剤としての1種または複数のエポキシド、
ならびに場合によっては、さらなる安定剤および助剤。
【0057】
本発明の特に好ましい実施態様においては、その組成物には少なくとも以下のものが含まれている:
d.4〜50重量%の活性化合物としてのチアベンダゾール、
e.20〜95重量%の1種または複数の可塑剤、
f.0.05〜5重量%の1種または複数のチキソトロープ剤、
および場合によっては、
0〜30重量%の1種または複数のさらなる殺真菌剤、
0〜20重量%の安定剤としての1種または複数のエポキシド、
ならびに場合によっては、さらなる安定剤および助剤。
【0058】
添加される材料は、好ましくは、ポリマー性ハロゲン含有ビニル化合物たとえば、ポリ塩化ビニル(PVC)およびポリ塩化ビニリデン、または、塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニル、塩化ビニリデン/酢酸ビニルのコポリマーである。
【0059】
ポリマー性ハロゲン含有ビニル化合物の組成物にはさらに、たとえば、ポリマー性加工助剤または耐衝撃性改良剤として機能するさらなるプラスチックが含まれていてもよい。これらのさらなるプラスチックは、エチレン、プロピレン、ブタジエン、酢酸ビニル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、分岐状もしくは非分岐状のC
1〜C
10アルコールのアルコール成分を有するアクリレートおよびメタクリレート、スチレン、またはアクリロニトリルをベースとするホモポリマーおよびコポリマーからなる群より選択される。特に好ましいものとしては、以下のものが挙げられる:C
4〜C
8アルコール、特にブタノール、ヘキサノール、オクタノールおよび2−エチルヘキサノールの群からの同一もしくは異なったアルコール残基を有するポリアクリレート;ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル−アクリル酸ブチルコポリマー、メタクリル酸メチル−メタクリル酸ブチルコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、塩素化ポリエチレン、ニトリルゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−プロピレン−ジエンコポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンエラストマー、およびメタクリル酸メチル−スチレン−ブタジエンコポリマー。
【0060】
しかし、本発明による組成物は、他の熱可塑性プラスチックたとえば、ポリエテン(PE)、ポリプロペン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PES)、ポリアクリレート、またはそれらの組成物に添加するのにも適している。
【0061】
本発明による組成物は、公知の方法たとえば押出法またはカレンダー法を用いてPVCの中に組み入れることができる。ここでは、組成物を、PVC製造のための助剤(可塑剤、安定剤、染料および顔料、充填剤など)と混合してから、組み入れることができる。しかし、組成物を、仕上げたPVCに組み入れることも可能である。適切な方法は当業者に知られており、工業的生産において広く採用されている。
【0062】
本発明にはさらに、ポリ塩化ビニル、少なくとも1種のチキソトロープ剤、チアベンダゾール、および少なくとも1種の可塑剤からポリマー製品を調製するための方法も包含されるが、この方法において、少なくとも1種のチキソトロープ剤、チアベンダゾール、および少なくとも1種の可塑剤の本発明による組成物は、押出法、カレンダー法、またはコンパウンディング法によってポリ塩化ビニルの中に組み入れられる。
【0063】
本発明にはさらに、少なくとも1種のチキソトロープ剤、チアベンダゾール、および少なくとも1種の可塑剤を混合する、本発明による組成物を調製するための方法も包含される。この混合工程は、撹拌または練磨により、そして現行技術から当業者に知られている全ての慣用されるコンパウンディングプロセスによって実施することができる。分散法によってその組成物を混合することが好ましい。組成物を分散法によって混合し、さらなる工程において、分散装置を使用して粉砕することが特に好ましい。たとえば、ビーズミルまたはステーター/ローター分散装置などの適切なプロセスおよび装置は、現行技術から当業者に知られている。
【0064】
チアベンダゾール、少なくとも1種の可塑剤、および少なくとも1種のチキソトロープ剤を含む本発明による組成物は、保護されるポリマーを基準にして一般的に0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5.0重量%の量で採用される。
【0065】
チアベンダゾール、少なくとも1種の可塑剤、および少なくとも1種のチキソトロープ剤を含む本発明による組成物は、保護されるポリ塩化ビニルを基準にして一般的に0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5.0重量%の量で採用される。
【0066】
本発明にはさらに、熱可塑性ポリマー、チアベンダゾール、少なくとも1種の可塑剤、および少なくとも1種のチキソトロープ剤を含むポリマー製品も包含される。特に、本発明には、ポリ塩化ビニル、チアベンダゾール、少なくとも1種の可塑剤、および少なくとも1種のチキソトロープ剤の混合物が包含される。
【0067】
本発明による混合物、すなわち少なくとも1種の熱可塑性ポリマー特にポリ塩化ビニル、チアベンダゾール、少なくとも1種の可塑剤、および少なくとも1種のチキソトロープ剤のポリマー製品は、公知のプロセスにより、さらに加工される。それは、以下のものを製造するために使用される:パイプライン、ケーブル、電線被覆、内部取り付け品、または車両もしくは家具の製造、床材、医療機器、食料または飲料の包装、ガスケット、防水シート、フォイル(複合フォイル、特に車両分野または建築分野のための、積層安全ガラスのためのフォイルを含む)、または合成皮革、玩具、包装容器、粘着テープフォイル、衣料品、塗料、または織物のための繊維。
【0068】
本発明による組成物は、ポリ塩化ビニル、チアベンダゾール、少なくとも1種の可塑剤、および少なくとも1種のチキソトロープ剤を含む混合物またはポリマー製品を調製するのに特に適しているが、その理由は、本発明による組成物が、高い沈降安定性を有していて、そのために、ポリマー、特にポリ塩化ビニルにさらなる技術的処理を加えることなく採用することが可能であるからである。さらに、ポリマー中での活性化合物の分散が改良されることによって、微生物による攻撃または分解からのポリマーの保護を改良することが可能となる。
【0069】
したがって、本発明にはさらに、微生物による攻撃または分解からポリマーを保護するため、特にポリ塩化ビニルを保護するための、本発明による組成物の使用も包含される。
【0070】
ここで明白にしておくが、本発明の範囲には、所定の、一般的な、または好ましいとされる定義およびパラメーターのすべての組合せがすべて包含されると考えるべきである。
【実施例】
【0071】
原料および略称
Luvotix(登録商標)R=水素化ヒマシ油(CAS No.8001−78−3)(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製)
Mesamoll(登録商標)=フェノールのアルキルスルホン酸エステル
DINP=ジイソノニル フタレート
DIDP=ジイソデシル フタレート
ESBO=エポキシ化ダイズ油(CAS No.8013−07−8);Baerostab LSA(Baerlocher,Lingen,Germany)製)
BHT=2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール
Ultranox(登録商標)668=トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト
Tinuvin(登録商標)292=ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) セバケート(CAS No.4155−26−7)とメチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル セバケート(CAS No.82919−37−7)との組成物
Tinuvin(登録商標)384−2=ベンゼンプロパン酸、3−(2H−ベンゾトリアゾール2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−、C7〜9分岐状および直鎖状アルキルエステル(CAS No.127519−17−9)
Vinnolit S 4170=熱可塑性プラスチック加工のための懸濁法−PVC(Vinnolit GmbH & Co.KG(Germany)製)
Irgastab(登録商標)CZ 11=カルシウム/亜鉛カルボキシレートベースのPVC安定剤
TBZ=チアベンダゾール
OIT=オクチルイソチアゾリノン
DCOIT=ジクロロオクチルイソチアゾリノン
【0072】
比較例1
撹拌しながら、140.4gのジクロロオクチルイソチアゾリノン(DCOIT)を、559.6gのジイソノニル フタレート(DINP)中に溶解させる。これにより、20%のDCOIT含量(HPLC)を有する黄色の溶液700gが得られる。
【0073】
比較例2
撹拌しながら、140.0gのオクチルイソチアゾリノン(OIT)を、560.0gのジイソノニル フタレート(DINP)中に溶解させる。これにより、20%のOIT含量(HPLC)を有する淡黄色の溶液700gが得られる。
【0074】
実施例3
3gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)を、87gのジイソデシル フタレート(DIDP)中に溶解させ、210gのチアベンダゾール(TBZ)およびさらに300gのDIDPをこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。活性化合物含量:35.2%(HPLC)。
40℃で2ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察できない。
【0075】
実施例4
0.6gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)を、79.4gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、120gのチアベンダゾール(TBZ)と400gのさらなるMesamoll(登録商標)とをこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、チキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には容易に加工することが可能である。
活性化合物含量:20.0%(HPLC);
粘度:1533mPas/30.1s
40℃で2ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0076】
実施例5
2.8gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)および116.62gのN−オクチルイソチアゾリノンを、930.58gのジイソノニル フタレート(DINP)中に溶解させ、350gのチアベンダゾール(TBZ)をこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。
収量:1229g
粘度:1000mPas(30 1/s)
含量(HPLC):8.3%N−オクチルイソチアゾリノン/25.3%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後では、2%未満の沈降(全充填レベルを基準にして透明な上澄み)が観察される。
【0077】
実施例6
2.8gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)および98gのN−オクチルイソチアゾリノンを、1005.2gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、294gのチアベンダゾール(TBZ)をこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。
収量:1228g
粘度:1078mPas(30 1/s)
含量(HPLC):7.0%N−オクチルイソチアゾリノン/20.9%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0078】
実施例7
1.40gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg,Germany)製);水素化ヒマシ油(CAS No.8001−78−3))、28.13gのESBO(エポキシ化ダイズ油;CAS No.8013−07−8)、および27gのヨードプロパルギルブチルカルバメート(IPBC)を、559.13gのジイソノニルフタレート(DINP)中に溶解させ、135gのチアベンダゾール(TBZ)をこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。
収量:602g
粘度:1000mPas(30 1/s)
含量(HPLC):3.5%IPBC/18.4%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0079】
実施例8
0.75gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)、21.0gのESBO、および21.6gのIPBCを、1251.6gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、105gのチアベンダゾール(TBZ)をこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。
収量:1300g
粘度:270mPas(30 1/s)
含量(HPLC):1.5%IPBC/7.7%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0080】
実施例9
1.13gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)、2.25gのBHT(2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)、11.25gのESBO、および11.25gのIPBCを、667.9gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、56.25gのチアベンダゾール(TBZ)をこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。
収量:618g
粘度:243mPas(30 1/s)
含量(HPLC):1.48%IPBC/7.7%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0081】
実施例10
1.5gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)、0.75gのUltranox 668、11.25gのESBO、および11.25gのIPBCを、669gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、56.25gのチアベンダゾール(TBZ)をこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。
収量:604g
粘度:272mPas(30 1/s)
含量(HPLC):1.5%IPBC/7.7%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0082】
実施例11
0.75gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)、0.75gのTinuvin 292、11.25gのESBO、および11.25gのIPBCを、669.8gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、56.25gのチアベンダゾール(TBZ)をこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。
収量:618g
粘度:275mPas(30 1/s)
含量(HPLC):1.5%IPBC/7.7%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0083】
実施例12
0.75gのLuvotix(登録商標)R(Lehmann & Voss(Hamburg);水素化ヒマシ油、CAS No.8001−78−3)、0.75gのTinuvin 384−2、11.25gのESBO、および11.25gのIPBCを、669.8gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、56.25gのチアベンダゾール(TBZ)をこの溶解槽で組み入れ、その混合物を4000rpmで45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、高度にチキソトロピー化された分散体が得られるが、このものは、撹拌した後には加工することが可能である。
収量:615g
粘度:270mPas(30 1/s)
含量(HPLC):1.5%IPBC/7.5%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後では、2%未満の沈降(全充填レベルを基準にして透明な上澄み)が観察される。
【0084】
実施例13
最初に479.9gのMesamollを仕込み、Luvotix(登録商標)Rを撹拌しながら溶解させる。次いで、60gのプロピコナゾール(粘稠なオイル)を添加し、この溶解槽で、4000rpmで組み入れる。次いで、60gのTBZを導入し、4000rpmで20分かけて分散させ、次いでその混合物を、3000rpmでさらに60分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、チキソトロピー化された分散体が得られる。
活性化合物含量:
収量:458.6g
粘度:462.8mPas(301/s)
含量(HPLC):9.8%プロピコナゾール/9.9%TBZ
40℃で2ヶ月間貯蔵した後では、2%未満の沈降(全充填レベルを基準にして透明な上澄み)が観察される。
【0085】
実施例14
最初に50gのプロピコナゾールを仕込み、96.5gのDINPをこの溶解槽で撹拌して入れ、次いで0.5gのLuvotix(登録商標)R、50gのTBZ、およびさらなる300gのDINPを添加し、その混合物を、この溶解槽で、4000rpmで45分間撹拌する。
次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。それにより、流動性が高く、わずかにチキソトロピー性の分散体が得られる。
粘度:323mPas(30 1/s)
含量(HPLC):9.9%TBZ/10.0%プロピコナゾール
40℃で2ヶ月間貯蔵した後では、2%未満の沈降(全充填レベルを基準にして透明な上澄み)が観察される。
【0086】
実施例15
分散体1
0.6gのLuvotix(登録商標)Rを46.3gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、153.1gのテブコナゾール、さらなる400gのMesamoll(登録商標)を添加し、この溶解槽で組み入れる。その混合物を、4000rpmで45分間撹拌する。
次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)に2回通す。
これにより、443gの白色の分散体が得られる。
粘度:2277mPas/30.1s
含量(HPLC):25.2%テブコナゾール
【0087】
分散体2
0.6gのLuvotix(登録商標)Rを79.4gのMesamoll(登録商標)中に溶解させ、120gのTBZ、さらなる400gのMesamoll(登録商標)を添加し、この溶解槽で組み入れる。その混合物を、4000rpmで45分間撹拌する。
次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。
これにより、414gの高度にチキソトロピー性の、白色の分散体が得られる。
粘度:1533mPas/30.1s
含量(HPLC):20%TBZ
25gの「分散体1」、6.25gのMesamoll(登録商標)、および31.25gの「分散体2」を混合し、撹拌することによって均質化させる。
含量(HPLC):9.9%TBZ/10.0%テブコナゾール
室温で6ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0088】
実施例16
分散体1
0.6gのLuvotix(登録商標)Rを69.4gのDINP中に溶解させ、180gのTBZ、さらなる350gのDINPを添加し、この溶解槽で組み入れる。その混合物を、4000rpmで45分間撹拌する。
次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)に2回通す。
これにより、438.2gの白色で、高度にチキソトロピー性の分散体が得られる。
粘度:3538mPas/30.1s
含量(HPLC):29.8%TBZ
【0089】
分散体2
0.6gのLuvotix(登録商標)Rを114.8gのDINP中に溶解させ、183.67gのテブコナゾール、さらなる300gのDINPを添加し、この溶解槽で組み入れる。その混合物を、4000rpmで45分間撹拌する。
次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)に2回通す。
これにより、439gの白色の液状分散体が得られる。
粘度:2017mPas/30.1s
含量(HPLC):30.1%テブコナゾール
30gの「分散体1」と30gの「分散体2」とを混合し、撹拌することによって均質化させる。
含量(HPLC):15.1%TBZ/14.7%テブコナゾール
室温で6ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0090】
実施例17
0.6gのLuvotix(登録商標)Rを100gのMesamoll(登録商標)、100gのチアベンダゾールおよび20gのフルジオキソニルと混合し、そしてさらなる379.4gのMesamoll(登録商標)を添加し、この溶解槽で組み入れる。その混合物を、4000rpmでさらに45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、455gの液状で、わずかにチキソトロピー性の分散体が得られる。
粘度:1103mPas(30 1/s)
含量(HPLC):16.6%TBZ、3.3%フルジオキソニル
室温で6ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0091】
実施例18
0.6gのLuvotix(登録商標)Rを100gのDINP、125gのチアベンダゾールおよび25gのフルジオキソニルと混合し、そしてさらなる349.4gのDINPを添加し、この溶解槽で組み入れる。その混合物を、4000rpmでさらに45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、446.8gの液状で、わずかにチキソトロピー性の分散体が得られる。
粘度:769mPas(30 1/s)
含量(HPLC):20.9%TBZ、4.1%フルジオキソニル
室温で6ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0092】
実施例19
0.6gのLuvotix(登録商標)Rを100gのMesamoll(登録商標)、90gのチアベンダゾールおよび30gのフルジオキソニルと混合し、そしてさらなる379.4gのMesamoll(登録商標)を添加し、この溶解槽で組み入れる。その混合物を、4000rpmでさらに45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、447gの液状で、わずかにチキソトロピー性の分散体が得られる。
粘度:992Pas(30 1/s)
含量(HPLC):15.1%TBZ、4.9%フルジオキソニル
室温で6ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0093】
実施例20
0.6gのLuvotix(登録商標)Rを100gのDINP、112.5gのチアベンダゾールおよび37.5gのフルジオキソニルと混合し、そしてさらなる349.4gのDINPを添加し、この溶解槽で組み入れる。その混合物を、4000rpmでさらに45分間撹拌する。次いで、その液状の予備分散体をボールミル(DYNO−Muehle Multi Lab)で2回、摩砕する。これにより、449gの液状で、わずかにチキソトロピー性の分散体が得られる。
粘度:751Pas(30 1/s)
含量(HPLC):18.8%TBZ、6.2%フルジオキソニル
室温で6ヶ月間貯蔵した後でも、沈降はまったく観察されない。
【0094】
実施例21(PVCの中への分散体の組み入れ)
100部のVinnolit S 4170
3.0部のIrgastab CZ 11
4.0部のESBO(エポキシ化ダイズ油)
54部のDINP(ジイソノニルフタレート)
X部の本発明による分散体(表3参照)
を、プラスチックビーカーの中で相互に激しく混合してから、180℃に加熱したカレンダーを使用して均質化させる。次いで、そのようにして得られた冷却したシートを使用して、200×200×2mmの試験片を調製した。
【0095】
【表1A】
【表1B】
【0096】
実施例23(PVCサンプルのかび抵抗性)
ISO 846に従って、生物学的活性について、それらのサンプルを評価した。
実施例26からのPVC試験片を、それぞれの場合において、2×2cmの試験片に切断し、一つの試験片を、流水中で120時間エージングさせ、もう一つの試験片は、予備処理無しで試験する。
試験片を、ペニシリウム・フニクロスム(Penicillium funiculosum)(ATCC 36839)、カエトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum)(ATCC 6205)、トリコデルマ・ロンギブラキアタム(Trichoderma longibrachiatum)(ATCC 9645)、パエシロマイセス・バリオッティ(Paecilomyces variotii)(ATCC 18502)、およびアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)(ATCC 6275)の混合胞子懸濁液(mixed spore suspension)を用いて汚染させた麦芽寒天(ペトリ皿中)の上に置き、26℃、相対湿度80%で2週間インキュベートする。
【0097】
次いで、実体顕微鏡を用いてその寒天プレート上での真菌の生育を調べ、下記のスキームに従って評価する。
【0098】
【表2】
【0099】
試験をしたサンプルでは、以下のような評価が得られた。
【0100】
【表3】