(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記入口開口および出口開口(26,27)の少なくとも一方は第1の方向に沿って延在し、かつ、前記孔(54)は、前記第1の方向と直交する第2の方向に沿った長さを有することを特徴とする請求項6に記載のバルブ。
前記入口あるいは出口開口(26,27)の前記少なくとも一方は、前記軸線(A)と平行な底辺および前記軸線(A)と直交する高さを備えた三角形であることを特徴とする請求項7に記載のバルブ。
前記ボディ(25)は、前記第1の通路および第2の通路(56,57)内へそれぞれ開口すると共に前記入口開口および出口開口(26,27)と流体的に接続された入口および出口(41,42)を備え、
前記入口、前記出口(41,42)および前記シャッター(30)は、前記空気流のための選択的経路(Z)を画定し、
前記経路(Z)は、前記入口(41)と前記孔(54)との間で延在する前記第1の通路(56)の一部と、前記孔(54)と前記出口(42)との間で延在する前記第2の通路(57)の一部と、を備え、
前記経路(Z)の長さは、前記軸線(A)を中心とする前記シャッター(30)の角度位置(θ)に依存することを特徴とする、請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載のバルブ。
【背景技術】
【0002】
よく知られているように、フルーツジュース、低温殺菌またはUHT(超高温処理済)ミルク、ワイン、トマトソースなどの多くの食品は、殺菌済包装材料から作られたパッケージに詰められて販売されている。
【0003】
このタイプのパッケージの典型的な例は、積層ストリップ包装材料を折り込みかつシールすることによって製造された、テトラブリックアセプティック(登録商標)として公知の液体または流動性食品用の平行六面体形状のパッケージである。
【0004】
包装材料は、剛性および強度のためのベース層(これは、繊維材料、例えば紙あるいは無機物充填ポリプロピレン材料の層によって形成されてもよい)と、ベース層の両面を覆うヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンフィルムの多数の層とを実質的に備える多層構造を有する。
【0005】
UHTミルクのような長期保存製品用の無菌パッケージの場合、包装材料はまた、ガスおよび光遮断材料の層、例えばアルミニウム箔またはエチルビニルアルコール(EVOH)フィルムを備え(これは熱シールプラスチック材料の層の上に積層される)、そして、最終的に食品と接触するパッケージの内面を形成する熱シールプラスチック材料の別の層で覆われる。
【0006】
よく知られているように、この種のパッケージは全自動包装機械で製造され、この機械において、チューブがウェブ供給包装材料から連続して形成される。具体的に言うと、包装材料のウェブは、リールから繰り出され、ヒートシールプラスチック材料のシーリングストリップを付加するステーションを通過し、そして、例えば過酸化水素などの殺菌剤(これは続いて加熱により蒸発させられる)を使用することによってそれが殺菌される包装機械の無菌チャンバーを通過して供給される。
【0007】
包装材料のウェブは、続いて、多数の成形アセンブリを経て供給されるが、これは、それを徐々にストリップ形態からチューブ形状へと折り込むために包装材料と相互作用する。
【0008】
具体的に言うと、シーリングストリップの第1の部分は、最終的にパッケージの内側を形成する材料の面上において、包装材料の第1の長手方向縁部に付加され。そしてシーリングストリップの第2の部分は第1の長手方向縁部から突出する。
【0009】
成形アセンブリは連続して配置され、そしてC形状から実質的に円形状へと断面が徐々に変化する多数の包装材料通路を画定するそれぞれのローラー折り込み部材を備える。
【0010】
折り込み部材と相互作用するとき、第2の長手方向縁部は、形成されるチューブの軸線に関して第1の長手方向縁部の外側に置かれる。具体的に言うと、シーリングストリップは完全にチューブ内に配置され、そしてチューブの軸線に面する第2の長手方向縁部の面は、シールストリップの第2の部分の上に部分的に、そしてシーリングストリップの第1の部分と反対の側に配置された第1の長手方向縁部の面上に部分的に積層される。
【0011】
上述のタイプの包装機械は公知であり、この機械においては、第1および第2の長手方向縁部は、チューブ(これには、続いて、滅菌または低温殺菌された食品が充填される)に沿って長手方向シールを形成するために無菌チャンバー内でヒートシールされる。
【0012】
さらに、上記タイプの包装機械は成形ユニットを備えるが、このユニットにおいては、ピローパックを形成するためにチューブがシールされ、そして等間隔断面に沿ってカットされる。
【0013】
成形ユニットは、それをシールするためにチューブと周期的に相互作用する二つ以上のジョーを含む。
【0014】
ピローパックは、続いて、折り込みユニット(これは成形ユニットの可動コンポーネントの下流に配置される)において各パッケージングを形成するために機械的に折り込まれる。
【0015】
詳しく言うと、成形ユニットは、チューブの進行方向を関して、無菌チャンバーの下流側に配置される。
【0016】
上述の包装機械は、無菌チャンバー内に、例えば5ないし280℃の範囲の温度で高温無菌空気の相対的な流れを発生させる複数のブランチを備える。
【0017】
特に、第1のブランチは、所定の温度値および環境圧力よりも高い圧力でそれを維持するために、無菌チャンバー内で第1の高温空気流を発生させる複数のノズルを備える。
【0018】
第2のブランチ、チューブに沿って長手方向シールを形成するように、積層された長手方向縁部に対して第2の高温無菌空気流を発生させるノズルを備える。
【0019】
第3のブランチは、チューブの進行方向に従って、第2のブランチの下流に配置されたノズルを備える。
【0020】
第3のブランチは、中断後に包装機械の運転が再び始まった場合にのみ作動させられる。
【0021】
中断の場合、第2のブランチのノズルに面する包装材料の一部は、予熱されてしまった後に冷える。
【0022】
包装機械の再スタートは、第3のブランチのノズルの前方にこの部分をもたらす。この段階では、第3のブランチのノズルは包装材料に向かって第3の高温無菌空気流を噴き出すように操作される。この第3の高温無菌空気流は、包装材料のこの部分を再び加熱し、そして長手方向シールの完全な形成を保証する。
【0023】
最後に、第4のブランチは、加熱によって包装材料から過酸化水素の残留物を除去するために、無菌チャンバーの上流で、かつ、包装材料がチューブ状に形成される前に、ウェブ包装材料に対して高温無菌空気流を吹き付けるノズルを備える。
【0024】
上記高温無菌空気流は、それぞれの制御バルブによって調節される。
【0025】
特に、実質的に、
・無菌空気流のための入口開口および出口開口部を有するアウターボディと、
・アウターボディ内に収納されたディスクまたはボール形状のシャッターと
を備える制御バルブが知られている。
【0026】
シャッターは、
・ボディの入口開口から出口開口へと高温無菌空気流が流れることを可能とする完全開位置と、
・入口開口と出口開口との間を流れる高温無菌空気を妨げる完全閉位置と
の間で回転させることができる。
【0027】
シャッターの形状および構成に起因して、公知のバルブは、高温無菌空気流の流れをスムーズに調節する能力に乏しい。
【0028】
特に、公知のバルブに関して、シャッターが完全閉位置から完全開位置へと回転するとき、無菌空気流の量が急激にゼロから最大値まで増大する。
【0029】
言い換えれば、シャッターの回転角に対する無菌空気流のプロットが急峻で、著しく非線形であり、そしてシャッターの僅かな回転角後に最大値に達する。
【0030】
この結果、高温無菌空気流を正確に制御することができない。
【0031】
限られた数のコンポーネントでかつシャッターの無菌性の保存可能性に影響を与えることなく、シャッターの回転角度の広い範囲にわたって回転角に関する無菌空気流の可能な限り直線的な変化を実現する必要性が業界内で認識されている。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図12および
図13における参照数字1は、全体として、リール75から繰り出されかつ成形経路Pに沿って供給される包装材料のウェブ3から食品の密封パッケージ4を連続的に製造するための包装機械を示している。
【0037】
機械1は、好ましくは、低温殺菌またはUHTミルク、フルーツジュース、ワイン、エンドウ豆(peas)、インゲン豆(beans)などの流動性食品の密封パッケージ4を製造する。
【0038】
機械1はまた、パッケージ4を製造する際に注入可能でありかつパッケージングが密封された後に固まる食品の密封パッケージ4を製造することができる。そのような食品の一例は、パッケージ4を製造する際に溶け、そしてパッケージ4が密封された後に固まるチーズの一部である。
【0039】
包装材料は、剛性および強度のためのベース層(これは、繊維材料、例えば紙あるいは無機物充填ポリプロピレン材料の層によって形成されてもよい)と、ベース層の両面を覆うヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンフィルムの多数の層とを実質的に備える多層構造を有する。
【0040】
機械1は、実質的に、経路Pに沿って、
・経路Pに沿ってウェブ3を供給する多数のガイド部材5、例えばローラー等と、
・包装材料のウェブ3を殺菌するための殺菌ステーション6と、
・軸線Aを有する包装材料のチューブ10を形成するための成形ステーション7と、
・チューブ10に沿って長手方向シール11をヒートシールするためのステーション8と、
・連続的にチューブ10内に殺菌済あるいは無菌処理済の加工食品を注ぐための充填デバイス12と、
・関連するパッケージング4へと、続いて(図示していない方法で)折り込まれるピローパック2を形成するために、チューブ10を横方向にシールし切断するための成形ユニット13と
を備える。
【0041】
さらに詳しくは、殺菌ステーション6は、経路Pに沿って、
・それを通ってウェブ3が前進する、過酸化水素などの殺菌剤が充填されたタンク14と、
・経路Pに沿ってタンク14の下流に配置されかつ蒸発によって過酸化水素を除去するためにタンク14から出てくるウェブ3に対して高温無菌空気のジェットを吹き付けるよう構成されたノズル15と
を備える(
図12)。
【0042】
ステーション7は、経路Pに沿って連続して配置された多数の成形アセンブリ40を備え、それは、チューブ10の形態へとそれを折り込むためにウェブ3と徐々に相互作用する。
【0043】
より具体的には、成形アセンブリ40は、それぞれの強制包装材料通路を形成するそれぞれの数のローラーを備え、そのそれぞれのセクションはC形状から実質的に円形状へと徐々に変化する。
【0044】
ステーション8は、縁部16の包装材料をヒートシールするために、したがって長手方向シール11(
図13)を形成するために、チューブ10の積層された長手方向縁部16(
図13)に対して高温無菌空気を吹き付けるように構成された複数のノズル17を備える。
【0045】
このようにして、包装材料が導電性材料、例えばアルミニウムの層を含んでいない場合でさえ、シール11を形成することができる。
【0046】
さらに、ステーション8は、経路Pに沿って、ノズル17の下流に配置された、複数のいわゆる「ショートストップ」ノズル18を備える。
【0047】
さらに、ノズル18は、チューブ10の積層された縁部16の前方に配置される。
【0048】
包装機械1の動作が中断した場合、ノズル18の前方に配置された予熱された積層長手方向縁部16は冷える。
【0049】
この場合、機械1が再び始動すると、ノズル18は、縁部16の包装材料をヒートシールし、そして長手方向シール11が完全に形成されることを保証するように、冷えた積層縁部16に対して高温無菌空気流を噴き出するために作動させられる。
【0050】
機械1はまた、
・ステーション7および8を収容し、かつ、環境のそれよりも高い温度および圧力の無菌空気が充填された無菌チャンバー19と、
・チャンバー19内に高温無菌空気を吹き出すよう構成された複数のノズル21を備えたレール20と
を含む(
図12)。
【0051】
特に、充填デバイス12は、無菌チャンバー19内で、チューブ10を流動性製品で満たす。
【0052】
機械1はまた、好ましくは同じ供給源によって特定の圧力の高温無菌空気が供給されかつ各ノズル15,17,18,21に対して供給されるべき高温無菌空気流の流れを制御するための関連する制御バルブ22を備える複数のブランチ9(図示する実施形態では四つ)を備える。
【0053】
さらに、バルブ22は、5から280℃にわたる範囲で高温無菌空気の流れを制御するように構成される。
【0054】
特に、バルブ22は、それぞれの管路24によって各ノズル15,17,18,21と流体的に接続される。
【0055】
バルブ22は本明細書中で説明する例では同一であるので、以下では、ただ一つを説明する。
【0056】
図1ないし
図10を参照すると、バルブ22は、実質的に、
・高温無菌空気流のための入口開口26および出口開口27を有するボディ25と、
・それ自身の軸線Aを中心として回転可能にボディ25の内部に収容されたシャッター30と、
・ボディ25に対してかつ軸線Aを中心とて所与の角度位置でそれを合わせるためにシャッター30と連係動作可能に連結されたロータリーアクチュエータ31と
を備える。
【0057】
さらに詳しく言うと、ボディ25は、軸線Aに関して対称であり、箱状であり、かつ、
・軸線Aと平行でかつそれぞれの開口26,27を画定する一対の対向する壁28,29と、
・壁28,29間で直交方向にかつ軸線Aに対して直交するように延在する壁32と、
・壁28,29間で直交方向に延在し、軸線Aに対して平行であり、かつ、壁32に対して直交する一対の壁33a,33bと
を備える。
【0058】
バルブ22はまた、壁28,29に対して直交するように配置される蓋24を備え、これは、壁32の反対側においてボディ25を閉塞する。
【0059】
図4ないし
図10を参照すると、ボディ25をさらに、
・軸線Aに面する関連する凹部を有すると共に軸線Aを中心として周方向に中断された、関連する壁33a,33bに対向する一対の円弧状壁36a,36bと、
・壁28,29から軸線Aに向かって直交するように突出すると共にそれぞれ開口26,27によって画定される関連する入口41および出口42を有する一対の入口および出口管路37,38と
を備える。
【0060】
口41,42が、円周方向において、壁36a,36b間に介在され、かつ、軸線Aから所定の半径方向距離にて配置される。
【0061】
口41は、軸線Aの側に、軸線Aと平行に延在する一対の端部70,71を備える。端部71は、半径方向に、端部70よりも軸線Aに対してより近くにある。
【0062】
口42は、軸線Aと平行に延在する一対の端部80,81を備える。端部81は、半径方向に、端部80よりも軸線Aに対してより近くにある。
【0063】
軸線Aを中心として、端部71は端部70,80間に周方向に介在させられ、かつ、端部81は端部70,80間に周方向に介在させられる。
【0064】
壁36a,36bおよび口41,42は、シャッター30を収容すると共に管路37,38を介して入口および出口開口26,27と流体的に接続される円筒形シート43を形成する。
【0065】
さらに正確に言うと、管路37,38は、軸線Aに対して対称であり、かつ、壁26,27の中央平面に対して互い違いに配置される。
【0066】
アクチュエータ31は、シャッター30に対して連係動作可能に連結されたステータ34およびローター35を備える(
図2)。
【0067】
図示の実施形態では、アクチュエータ31は、直流電流が供給されるマイクロモーターであり、かつ、ローター35とシャッター30との間に介在させられたギヤボックスを備える。
【0068】
アクチュエータ31は、図示しないセンサによって検出された、シャッター30の角度位置に基づいて制御される。
【0069】
シャッター30は筒状でありかつ軸線Aを中心として対称である。
【0070】
さらに、シャッター30は、軸線Aを中心として配置されかつ口41,42および壁36a,36bに面する面45(
図5ないし
図10)を備える。
【0071】
特に、面45はシート43の境界に面する。
【0072】
面45は、有利なことには、
・壁36a,36bと共に高温無菌空気流のための通路56を画定するように、軸線Aに対して偏心的な形状とされた湾曲部分46と、
・壁36a,36bと共に高温無菌空気流のための通路57を画定するように、軸線Aに対して偏心的な形状とされた湾曲部分47と
を備え、
通路56および57は互いに流体的に接続される(
図5ないし
図10)。
【0073】
言い換えれば、部分46,47はカム形状であり、かつ、軸線Aから徐々に変化する半径方向距離にて延在する。
【0074】
シャッター30はまた、部分46,47間で延在すると共に通路56を通路57と流体的に接続する半径方向貫通孔54を備える。
【0075】
表面45は、第1の半分44aと第2の半分44bとを備えている。
【0076】
半分44aはセクション50と部分46とを含み、そして半分44bはセクション51と部分47とを備える。
【0077】
各半分44a,44bは、180度のアーチにわたって軸線Aを中心として延在する。
【0078】
さらに詳しく言うと、セクション50,51は、シャッター30の最大半径方向サイズを規定するように、軸線Aから最大半径方向距離で延在する。
【0079】
セクション50,51は、軸線Aに関して互いに対向する、
【0080】
図5ないし
図10に示すシャッター30の回転方向に関して、部分46はセクション51,50間に周方向に介在させられ、かつ、部分47はセクション50,51間に周方向に介在させられる。
【0081】
図示する実施形態では、セクション50,51は、ある周方向サイズを有し、かつ、あるギャップによって壁36a,36bに分離させられている。このようにして、高温無菌空気はギャップ内に流入し、全表面45を殺菌することができる。
【0082】
各部分46,47はまた、セクション50,51間に介在させられかつシャッター30の最小半径方向サイズを規定するように軸線Aから最小半径方向距離で延在する、関連するセクション52,53を備える。
【0083】
図4を参照すると、部分46は、
図5ないし
図10に示すシャッター30の回転方向に従ってセクション51からセクション50へと進むとき、
・軸線Aから徐々に減少する半径方向距離で延在する範囲49と、
・セクション53と、
・軸線Aから徐々に増大する半径方向距離で延在する範囲48と
を備える。
【0084】
全く同様の方法で、部分47は、
図5ないし
図10に示すシャッター30の回転方向に従ってセクション50からセクション51へと進むとき、
・軸線Aから徐々に減少する半径方向距離で延在する範囲49と、
・セクション52と、
・軸線Aから徐々に増大する半径方向距離で延在する範囲48と
を備える。
【0085】
範囲49は、範囲の一方48よりも狭いアーチにわたって軸線Aを中心として延在する。
【0086】
言い換えれば、範囲49は、範囲48と比べて相対的に短い距離にわたって概して周方向に軸線Aを中心として延在する。
【0088】
孔54は、
図2に示すように、軸線Aと平行に延在する。
【0089】
各通路56,57は、表面45の関連する半分44a,44bおよびシート43の境界によって半径方向に画定される。
【0090】
各通路56は、
図5ないし
図10に示すシャッター30の回転方向に従って、セクション51からセクション50へと進むとき、
・範囲49とシート43の境界との間に半径方向に形成されかつ徐々に増大する半径方向サイズを有する関連部分59と、
・範囲48とシート43の境界との間に半径方向に形成されかつ徐々に減少する半径方向サイズを有する関連部分58と、
・セクション50とシート43の境界との間に半径方向に形成される関連する一定半径方向サイズ部分60と
を備える。
【0091】
全く同じ様式で、通路57は、
図5ないし
図10に示すシャッター30の回転方向に従って、セクション50からセクション51へと進むとき、
・範囲49とシート43の境界との間に半径方向に形成されかつ徐々に増大する半径方向サイズを有する関連部分59と、
・範囲48とシート43の境界との間に半径方向に形成されかつ徐々に減少する半径方向サイズを有する関連部分58と、
・セクション51とシート43の境界との間に半径方向に形成される関連する一定半径方向サイズ部分60と
を備える。
【0092】
孔54は、部分59内に開口し、かつ、部分59間に介在されている。
【0093】
図1ないし
図4を参照すると、開口26,27は、孔54の長さに直交する方向に沿った長さを有する。
【0094】
さらに詳しく言うと、開口26,27は、それぞれ、軸線Aと直交するように、かつ、壁28,29の面に対して平行に延在する長さを有する。
【0095】
さらに正確に言うと、軸線Aに対して平行に測った開口26の幅は、軸線Aと直交する方向に壁の一方33bから他方の壁33aに向かって進行するにつれて減少する。
【0096】
図示の実施形態では、開口26は二等辺三角形として形成されるが、これは、壁33bに向って配置された底辺61と、壁33aに向かって配置された底辺61と向き合う頂点62とを有する(
図1および
図2)。
【0097】
軸線Aと平行に測った開口26の幅は、軸線Aと直交する方向に壁33aから壁33bに向って進行するにつれて減少する。
【0098】
開口27はまた二等辺三角形として形成されるが、これは、壁33aに向って配置された底辺61と、壁33bに向かって配置された底辺61と向き合う頂点62とを有する(
図3)。
【0099】
言い換えれば、開口26,2は、
図4ないし
図10に示されるシャッター30の回転方向に従って進行するにつれて増大する幅を有する。
【0100】
バルブ22の各シャッター30は、概して、関連するノズル15,17,18,21によって必要とされる高温無菌空気流量に基づいて、軸線Aを中心とする固定角度位置において、関連するアクチュエータ31によって保持される。
【0101】
これに代えて、軸線Aを中心とするバルブ22のシャッター30の角度位置は、関連するアクチュエータ31によって動的に変更されてもよい。
【0102】
図11を参照すると、軸線Aを中心とするシャッター30の回転角θと共に、バルブ22から出てくる高温無菌空気流のプロットQが示されている。
【0103】
特に、セクション50が口41の周方向エッジ70に存在し、かつ、セクション51が口42(
図5)の周方向エッジ80に存在するとき、回転角θはゼロである。
【0104】
プロットQは、実質的に、
・高温無菌空気流が回転角θに対してほぼ直線的に増大しかつゼロから約120度の範囲の回転角θに対応する範囲R(
図5ないし
図9)と、
・高温無菌空気流が回転角θに対して直線的に増大しかつ約120ないし約150度の範囲の回転角θに対応する、範囲Rよりも小さい傾斜の範囲S(
図9および
図10)と、
・高温無菌空気流が回転角θに対して直線的に減少しかつ約150度よりも大きな回転角θに対応する範囲T(
図10)と
を含む。
【0105】
重要なのは、開口26,27間の無菌空気流集中負荷損失および分散負荷損失の両方が回転角θに依存することである。
【0106】
分散負荷損失に関する限り、シャッター30、ボディ25および口41,42は、高温無菌空気流のための(
図5ないし
図10に示される)選択的経路Zを画定する。経路Zの長さは、したがって結果として生じる分散負荷損失は、回転角θに依存する。
【0107】
経路Zは、
図5ないし
図10においては、影付き領域によって示されている。
【0108】
さらに詳しく言うと、
図4ないし
図9に示すように、経路Zは、実質的に、
・開口26,27それぞれの口41,42と孔54との間に配置された通路56,57の一部と、
・孔54と
を備える。
【0109】
通路56,57の一部の長さは回転角θに依存し、かつ、孔54の長さは各回転角θに関して一定である。
【0110】
集中負荷損失は、開口41から通路56内に移動するとき、そして通路57から開口42内に移動するとき、高温無菌空気流は制限されたセクション内で輸送されるという事実によって引き起こされる。これらの制限されたセクションの幅は、したがって、結果として生じる集中負荷損失は、
図4ないし
図10から分かるように、回転角θに依存する。
【0111】
以下で説明するように、集中および分散負荷損失の両方の組み合わされた効果がプロットPによって示される。
【0112】
特に、回転角θが0度に等しいとき(
図5)、口41の端部70はセクション50に面し、かつ、セクション51は口42の端部80に面する。
【0113】
したがって、
図5に示すように、高温無菌空気流は通路56全体に沿って移動しようとし、続いて孔54に入り、通路57全体に沿って移動し、最後に、口42、管路38および出口開口27に達する。
【0114】
上記観点から、経路Zは可能な限り最も長く、それゆえ、結果として生じる分散負荷損失は最大化される。
【0115】
さらに、高温無菌空気流は通路56,57の部分60の両方に入るように強制される。部分60が通路56,57の半径方向に最も狭いセクションを画定するという事実によって、結果として生じる集中圧力損失は最も高い。
【0116】
最高に集中させられ、そして分散させられた損失の両方の結果、高温無菌空気流量は、回転角θがゼロである場合に最小である。
【0117】
回転角θがアクチュエータ31によって増大させられるとき(
図6ないし
図8)、開口41は通路56の一部58内に開口し、かつ、通路57の一部58は口42内に開口する。
【0118】
したがって、高温無菌空気流は、
・口41と孔54との間に介在させられた通路56の部分58の一部のみと、
・孔54と、
・孔54と口42との間に介在させられた通路57の部分58の一部のみと
によって形成された経路Zに沿って移動しようとする。
【0119】
したがって、回転角θが増大するにつれて通路Zの長さが減少することは明らかである。
【0120】
さらに、部分58は部分60よりも半径方向に幅広であり、かつ、徐々に増大する半径方向のサイズを有するという事実のために、高温無菌空気流は、回転角θが増大するにつれて、漸進的により幅広な半径方向セクションを強制的に通過させられる。
【0121】
したがって、回転角θが増大するとき、分散されかつ集中させられた圧力損失の両方は減少する。この結果、プロットQの範囲Rは準線形である。
【0122】
回転角θが約120度である場合(
図9)、口41は通路56の一部59内に開口し、かつ、通路57の一部59は口42に面する。
【0123】
孔54が範囲48,49を接続するという事実によって、管路37と通路60との間の断面の変化に起因する負荷損失は、この範囲の回転角θに関して特に低い。この低減された負荷損失は、バルブ22を通過する高温無菌空気流を著しく増大させるのに寄与するであろう。
【0124】
しかしながら、開口26,27は孔54の長さと直交するように延在する長さと、通路56,57と協働する三角形状を有することを考慮すべきである。これは、バルブ22を通過する高温無菌空気流を含むために貢献する。
【0125】
出願人は、これら二つの効果の組み合わせがプロットQの範囲Sの準線形形状を生じると共に120度に近い回転角に関して流量が急激に増大するのを防止することを見出した。
【0126】
回転角θがさらに増大するとき(
図10)、セクション51は口41の端部70を周方向に覆い、そしてセクション52は口42の端部71を周方向に覆う。
【0127】
したがって、高温無菌空気流は徐々に狭くなるセクションを通って流動する必要があり、それゆえ、結果的に生じる負荷損失は増大し、そしてプロットQの範囲Tにおいて高温無菌空気流は徐々に減少する。
【0128】
実際の使用時、ウェブ3はリール75から繰り出され、経路P(
図12および13)に沿って供給される。
【0129】
さらに具体的に言うと、ウェブ3は、ガイド部材5によって、経路Pに沿ってかつ無菌チャンバー19を経て供給される。
【0130】
さらに詳しく言うと、ウェブ3は、まず、過酸化水素によって殺菌されるように、タンク14内に前進させられる。
【0131】
続いて、過酸化水素の残留物を除去するために、ノズル15はウェブ3に対して高温無菌空気のジェットを吹き付ける。
【0132】
ウェブ3は、続いて、無菌チャンバー19内に配置されたステーション7および8を通過する。
【0133】
さらに詳しく言うと、ノズル21は無菌チャンバー内に高温無菌空気のジェットを吹き込み、これによって後者は、環境のそれよりも高い温度および圧力で維持される。
【0134】
成形アセンブリ40は、縁部16を積層させることによって、チューブ10を折り込みかつ成形するように、ウェブ3と徐々に相互作用する。
【0135】
ステーション8では、積層縁部16は、ノズル17によって吹き付けられる無菌高温空気のジェットによって加熱される。
【0136】
このようにして、縁部16の包装材料は、ポリエチレン層を溶融させるために加熱され、そしてシール11が形成される。
【0137】
機械1の通常動作では、ノズル18は作動させられない。
【0138】
包装機械1の動作が中断した場合、ノズル18の前方に配置された予熱された積層縁部16は冷える。
【0139】
この例では、機械1が再び始動するとき、ノズル18は、これら冷えた縁部16に対して高温無菌空気を吹き付けるために作動させられ、この結果、シール11が正確に形成される。
【0140】
長手方向に密封されたチューブ10には、デバイス12によって、流動性食品が連続的に充填される。
【0141】
チューブ10は、続いて、成形ユニット13へと輸送されるが、そこで、それは把持され、シールされ、そして一続きのパック2(これは、続いて、各パッケージ4を形成するように折り込まれる)を形成するために等間隔で離間した断面に沿ってカットされる。
【0142】
バルブ22は、各ノズル15,17,18,21において高温無菌空気の流れを制御する。
【0143】
詳しくは、各バルブ22のアクチュエータ31は、関連するシャッター30を所定の角度θに設定し、これによって、対応する高温無菌空気流は関連するノズル15,17,18,21に到達することができる。
【0144】
本発明に係るシャッター30の利点は以上の説明から明らかであろう。
【0145】
特に、シャッター30の偏心形状部分46,47によって、回転角θに対する高温無菌空気流量の変動は、実質的に区分的線形であり、かつ、広い範囲の回転角θに関して正確に制御可能である。
【0146】
これに関して、出願人は、通路56,57の形状に起因して、回転角θが増大するとき、高温無菌空気流は、
図11に示すように、急激なジャンプを伴わずに徐々に変化することを見出した。
【0147】
このようにして、回転角θの小さな位置決め誤差は、開口27へと輸送される高温無菌空気の流量に目立った変化をもたらさない。
【0148】
出願人はまた、通路56,57の形状は、回転角θが増大するとき、集中および分散負荷損失の両方の変化を生じることを見出した。これは、高温無菌空気流を制御することができる回転角度θの範囲を拡張するのに有効であることが判明している。
【0149】
さらに、開口26,27は、孔54の長さに対して直交するように引き伸ばされる。
【0150】
したがって、孔54が
図8に示すように口41,42に面するときでさえ、バルブ22によって輸送される高温無菌空気流量に急激な増大が生じることはない。これは、プロットPの範囲Sにおいて示されている。
【0151】
さらに、セクション50と壁36a,36bとの間の半径方向ギャップの存在に、そしてシャッター30はボディ25の外側に突出するコンポーネントを持たないという事実によって、バルブ22は、表面45への高温無菌空気の流れによって容易に殺菌することができる。
【0152】
最後に、バルブ22は、極めて限定された数のコンポーネントしか持たず、したがって製造および保守が極めて容易である。
【0153】
明らかに、ただし特許請求の範囲において規定された範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されかつ図示された機械1および方法に対して変更がなされてもよい。
【0154】
特に、開口26,27は、軸線Aと直交する長さを有する長方形であってもよい。
【0155】
さらに、開口26,27は、例えば、楕円形または円形などの、その他の形状を有していてもよい。
【0156】
最後に、シャッター30およびバルブ22の用途は、気体あるいは液体などの空気以外の流体用であっても、あるいは非滅菌流体の流れの制御用であってもよい。