特許第6240214号(P6240214)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6240214
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】機能性ブラジャー
(51)【国際特許分類】
   A41C 3/12 20060101AFI20171120BHJP
【FI】
   A41C3/12 C
   A41C3/12 D
   A41C3/12 Z
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-546794(P2015-546794)
(86)(22)【出願日】2012年12月11日
(65)【公表番号】特表2016-507660(P2016-507660A)
(43)【公表日】2016年3月10日
(86)【国際出願番号】CN2012086384
(87)【国際公開番号】WO2014089762
(87)【国際公開日】20140619
【審査請求日】2015年6月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】515158814
【氏名又は名称】マズリーク、セルゲイ
(74)【代理人】
【識別番号】100071054
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久
(72)【発明者】
【氏名】マズリーク、セルゲイ
(72)【発明者】
【氏名】マズリーク、オクサナ
(72)【発明者】
【氏名】マズリーク、カタリナ
(72)【発明者】
【氏名】マズリーク、ミカエル
【審査官】 藤井 眞吾
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04269191(US,A)
【文献】 米国特許第01966174(US,A)
【文献】 仏国特許発明第01014242(FR,A)
【文献】 特開2000−008204(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/070752(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41C 3/00 − 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1乳房カップと、第2乳房カップと、
一端が前記第1乳房カップの内側縁に付着され、他端が前記第1乳房カップの外側縁に連結される第1交差紐と、
一端が前記第2乳房カップの内側縁に付着され、他端が前記第2乳房カップの外側縁に連結される第交差紐と、
両端が前記第1交差紐に連結される第1肩ループと、
両端が前記第2交差紐に連結される第2肩ループと、
前記第1肩ループの一端側の長手方向縁と前記第1乳房カップの外側縁との間に介在する第1乳房カップコネクタと、
前記第2肩ループの一端側の長手方向縁と前記第2乳房カップの外側縁との間に介在する第2乳房カップコネクタと、
前記第1および第2交差紐の交差点に配置されるバックルと、
を含む機能性下着。
【請求項2】
前記第1交差紐の長さに沿って任意の位置に少なくとも部分的に配置される第1交差紐コネクタと、
前記第2交差紐の長さに沿って任意の位置に少なくとも部分的に配置される第2交差紐コネクタと、
を含む請求項1に記載の機能性下着。
【請求項3】
前記第1交差紐コネクタ及び前記第2交差紐コネクタは、着用者身体の同じ面を沿って配置される請求項に記載の機能性下着。
【請求項4】
前記第1交差紐の一部分に沿って着用者の乳房よりさらに下部に、第1交差紐アングリングを含み、
前記第2交差紐の一部分に沿って着用者の乳房よりさらに下部に、第2交差紐アングリングを含み、
前記第1交差紐アングリング及び前記第2交差紐アングリングの角度は、鈍角である請求項1〜3のいずれか一項に記載の機能性下着。
【請求項5】
前記第1交差紐及び前記第2交差紐に連結され、着用者の身体に外接し、着用者の乳房の下を通過し、着用者の背中に沿って水平に通過する交差カットバンドを、さらに含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の機能性下着。
【請求項6】
視覚的に乳房の形状又は大きさを調整するよう、前記第1乳房カップ及び前記第2乳房カップと一体的に成形される又はカップに一時的に保持される又はカップに付着される支持及び/又は成形構造体を、さらに含み、
前記第1交差紐の前記一端は、前記第1乳房カップの内部縁の代りに、前記支持及び/又は成形構造体の内部縁に連結され、
前記第2交差紐の前記一端は、前記第2乳房カップの内部縁の代りに、前記支持及び/又は成形構造体の内部縁に連結された請求項1〜5のいずれか一項に記載の機能性下着。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能性ブラジャー機能性下着に関する。さらに詳しくは、本発明は、奇形矯正の長所及び視覚的な乳房拡大を同時に提供する機能性ブラジャーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
視覚的な外形の増大はよく知られた通りに多くの長所を有する。このような長所は、生理学的及び肉体的長所がプライドと自信の増加をもたらす。このような連続的な長所のため、多くの下着は、着用者の肉体的外形を増大させるために生産され、開発されている。このような下着の分野は、プッシュ・アップ(push-up)ブラジャーがその一つである。プッシュ・アップブラジャーは、乳房を持ち上げ、寄せてあげる。これは、増大された乳房サイズの外形を提供し、乳房間の屈曲を作る方式で乳房の輪郭を作る。
【0003】
現在、知らされたプッシュ・アップブラジャーは、視覚的外形を増大させるが、プッシュ・アップブラジャーは体の健康を害し得る。物理学法則は、すべての作用が反作用を率いると陳述する。典型的なプッシュ・アップブラジャーのデザインは、一対のカップを含み、一対の肩紐はそれぞれのカップに固定され、一つの背中紐はそれぞれの紐及び肩紐に静的に固定される。乳房に力を加える主な又は唯一の選択として紐で乳房を持ち上げる上昇力は、肩を下に引っ張る肩紐により相殺される。このような対抗力は、肩帯、背中及び首に静的、且つ動的な圧力又は負荷の増大につながる。このような増加された負荷は、着用者に正しくない姿勢及び猫背姿勢をもたらす。典型的なプッシュ・アップブラジャーを着用する更なる不利益の結果は、後方脊髄の胸部部分が突出し、頭が前方に曲がり、乳房が平たいになり、肩が集まるようになり、背中が曲がり、腹が前方に突出し、背中から肩甲骨が突出される。正しくない姿勢は、着用者の全体的な骨格構造の変化、運動支配系の無秩序、頭痛及び呼吸、神経及び心血管疾患を発生させる。猫背姿勢は垂れた腹部、脊髄の痛み、ふくらはぎ及び尻筋肉の弱化、腰筋肉の弱化、腰運動性の減少、弾力のない顔の皮膚、第2の顎の形状などを発生させる。
【0004】
猫背姿勢を直し、姿勢を改善するために奇形矯正ブラジャーが開発されている。このような奇形矯正ブラジャーは肩、背中及び首に加えられる圧力を減少し、肩を後に折り返し、肩骨を一緒に集める。例えば、奇形矯正ブラジャーは肉体的な長所があるが、乳房の美的な部分を害し得る。着用者の肩を後に引っ張る結果、屈曲の外形が大きく縮まり、着用者の乳房は多少前方へとより外側に向くようになる。
【0005】
前述の問題及び他の問題に基づいて、着用者の視覚的な外形を増大し、強調するために猫背姿勢を防止し、着用者の姿勢を正しくする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、着用者の視覚的は外形を増大し、強調するために、猫背姿勢を防止し、着用者の姿勢を正しくするための機能性ブラジャーを提供及びそれの適用である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面によれば、本発明は第1乳房カップと、一端が前記第1乳房カップの内部縁に付着され、反対側縁が前記第1乳房カップの外部縁に連結される第1交差紐と、を含む機能性下着が提供される。
【0008】
別の実施例で、機能性下着は、前記第1乳房カップの外部縁に付着される第1肩ループ、第2乳房カップ、前記第2乳房カップの外部縁に付着される第2肩ループ、一端が前記第2乳房カップの内部縁に付着され、反対側縁が前記第2乳房カップの外部縁に連結される第2肩紐を更に含む
【0009】
別の実施例で、機能性下着は、第1乳房カップコネクタ及び第1肩ループを、さらに含み、前記第1乳房カップ、前記第1肩ループ及び前記第1交差紐間に配置される第1乳房カップコネクタを、さらに含む
【0010】
別の実施例で、前記第1交差紐の長さに沿って任意の位置に少なくとも部分的に配置される第1交差紐コネクタを含む
【0011】
別の実施例で、第2交差紐及び第2交差紐コネクタをさらに含み、前記第1交差紐コネクタ及び前記第2交差紐コネクタは着用者身体の同じ面に沿って配置される。
【0012】
別の実施例で、前記機能性下着は、着用者の乳房よりさらに下部に、前記第1交差紐の一部分に沿って第1交差紐アングリングを含み、前記第1交差紐アングリングの角度は鈍角である。
【0013】
別の実施例で、前記機能性下着は、前記第1及び第2交差紐の交差点に配置されるバックルをさらに含む
【0014】
別の実施例で、前記機能性下着は、着用者の乳房の下を通過し、着用者の背中に沿って水平に通過する交差カットバンドを、さらに含む。
【0015】
別の実施例で、前記機能性下着は支持及び/又は成形構造体を、さらに含み、
前記第1交差紐の端部は、前記第1乳房カップの内部縁の代りに、前記支持及び/又は成形構造体の内部縁に連結される。
【0016】
第2側面によれば、本発明は、第1乳房カップと、直接又は第1乳房カップコネクタを介して前記乳房カップに連結される第1交差紐と、一部分が前記第1乳房カップに連結されることによって、前記第1交差紐の反対側端部にあり、他の部分が前記乳房カップの内部縁にあり、前記第1交差紐と連結されることによって、乳房カップの反対面にある交差紐ファスナーを含む単一乳房下着を提供する。
【0017】
第3側面によれば、本発明は、奇形矯正の長所及び乳房増大を同時に提供する方法であって、着用者の肩を後にするか、及び/又は着用者の肩甲骨を共に近づかせる方式で着用者の肩に第1力を加えるステップと、着用者の乳房を共に寄せ集めるか、及び/又は着用者の乳房を持ち上げるための方式で着用者の乳房に第2力を加えるステップと、を含み、 前記第1及び第2力は相殺する力である奇形矯正の長所及び乳房増大を同時に提供する方法を提供する。
【0018】
第4側面によれば、本発明は、用者の肩を後にするか、及び/又は着用者の肩甲骨を共に近づかせ、着用者の乳房を視覚的に増大し、着用者の乳房を共に寄せ集めるか、及び/又は着用者の乳房を持ち上げることによって奇形矯正の長所を同時に供給するための第1項の機能性下着の用途を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、人の視覚的は外形を増大させると同時に、奇形矯正長所を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】発明の結び付けられた実施例の斜視図である。
図2】本発明の一実施例の展開図である。
図3】肩紐の様々な実施例の背面図である。
図4】交差紐ファスナー位置等の様々な実施例を示した図である。
図5】交差カットバンドの一実施例の背面図である。
図6】本発明の一実施例の正面図である。
図7】バックルの一実施例の正面図である。
図8】本発明の一実施例の正面図である。
図9】方向力の一実施例の正面図及び背面図である。
図10】支持及び/又は成形構造の一実施例の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施例は、図面に基づいて示される。しかし、このような実施例は発明の範囲を制限するものではない。
【0022】
以下、説明は本発明の具体的な実施例である。前記説明は、技術分野において通常的に知らされた観点から説明される。本発明に含まれた通常的に知られたか、明らかなすべての特徴又はステップは、この文書のテキストから説明される。通常的に知られたか、明らかな他の形態又は特徴は本発明の範囲の部分と見なされる。
【0023】
本発明の実現された一つの長所は、同時に着用者の姿勢維持又は矯正するか及び/又は着用者の乳房の視覚的な形状を拡大するものである。これは、請求された発明から少なくとも部分的に達成され、任意の実施例は以下で説明する。
【0024】
本発明の一実施例で方法が提供される。前記方法は、一連のステップで説明されるが、前記ステップは同時にグループで、任意の順序で任意の組み合わせで実行できることを留意しなければならない。一つのステップは、肩甲骨が更により近づくようにするために着用者の肩に力を加えることを含む。この力は、着用者の身体を後ろ側に向かうようにする力になり得る。このような圧力の例は肩を後に引っ張るようになる。
【0025】
前記方法の別のステップは、乳房を共に寄せ集めるか、及び/又は持ち上げる方式で着用者の乳房に力を加える。この力は、着用者の中央に向けて乳房を引っ張ることができる。
【0026】
前記方法の好ましい実施例で、前記2ステップでの力骨を互いにの力を相殺する。本質的に肩が乳房を引っ張る間に、乳房は肩を引っ張る。一実施例で、相殺する力は同一平面で作用しない。事実上、身体は身体周囲に相殺する力の方向を変える滑車として作動し得る。このような好ましい実施例で、引っ張る力は身体の第1面周囲で力の方向が変わり、内側第2乳房及び第2肩に加えられる。引っ張る力は、身体の第2面周囲に力の方向が変わり、内側第1乳房及び第1肩に加えられる。例示的な力は、人の身体周囲を囲む硬いながら。延びる引き材料又は弾力ある材料作られる紐である。前記乳房カップの内側部分を連結する。紐は人の中央にさらに近くなるほど近くなり、前記乳房カップの外側の部分と共に、人の末端に更に近くなる。
【0027】
前記内側乳房は、着用者の身体の中央線に沿って乳房の面と定義されてもよく、前記二つの内側乳房は、乳房間の屈曲で前記力が作用されるとき接することができる。
【0028】
図9(a)及び9(b)は、力方向の視覚的な実施例を図示する。矢印の方向が前記力の方向である。
【0029】
本発明の別の実施例で、第2次的な肩力は、前記システムに作用する。この力は、第1肩力と独立的に又は共に作用できる。前記第2肩力は、一つの肩を後ろ側に調節するために及び/又は肩甲骨を共に近づかせるようにするために力を加えることができる。一つの例示的な力は、弾力があり又は硬いながら、延びる材料で作られた肩ループである。例えば、前記肩ループは、乳房カップのトップに付着されるか、着用者の肩の上部にかけるか、着用者の背中に沿って配置される紐に連結される。人の背中に沿って配置される前記紐は、前記2つの力を提供するために前記又は以下の一実施例の紐であってもよい。
【0030】
本発明の別の実施例で、乳房に加えられる力は、ブラジャーのパッドに作用しうる。前記パッドは、カップに独立的に移動され得る。前記肩力は、カップの外側、末端、面に連結された紐により作用し得る。例えば、前記カップが静的な状態又は最小限に動くとき、ブラジャーパッドが動くが、前記力の相殺する性質は保持される。また、前記ブラジャーパッドで、外側、末端、乳房は、弾力のある又は滑り防止材料が提供され、前記紐は使われる。
【0031】
図1は、本発明の一実施例が示される。以下では一般に言及される乳房カップは、第1乳房カップ10及び第2乳房カップ20を有する。各乳房カップは、着用者の乳房の少なくとも一部分が収納されるように構成される。乳房カップは、乳房の全体又は乳房の一部分をカバーすることができる。乳房カップが乳房の一部分をカバーするものであれば、本発明の一実施例で、乳房の外側及び下部をカバーする。本発明で、乳房カップは、乳房を十分に支持及びカバーすれば、着用者の外形を増大させるために乳房の一部分が露出される。前記第1乳房カップ10は、第1下部内側縁12及び第1上部外側縁14を含むことができる。前記第2乳房カップ20は、第2下部縁22及び第2上部縁24を更に含むことができる。
【0032】
図1は、前記第1肩ループ16及び前記第2肩ループ26の実施例を示している。前記第1肩ループ16及び前記第2肩ループ26は、それぞれ前記第1乳房カップコネクタ19及び前記第2乳房カップコネクタ29を介し、前記第1乳房カップ10及び前記第2乳房カップ20と連結される。または、前記第1肩ループ16及び前記第2肩ループ26は、それぞれ直接的に前記第1乳房カップ10及び前記第2乳房カップ20と連結される。前記第2乳房カップコネクタ29の少なくとも一部分は、第2上部縁24に付着される。第2上部縁24に連結される前記第2乳房カップコネクタ29部分の反対側には、前記第2肩ループ26が付着される。前記第1乳房カップコネクタ19の少なくとも一部分は前記第1上部縁14に付着される。前記肩ループは弾力があり、硬いながら延びる材料で作られ得る。前記肩ループは、ブラジャーを支持し、肩に十分な力が加えられることを補助する。また、肩ループは、ブラジャーを支持するための開口部を通し、着用者の腕が楽に通せるにようにするための方式でデザインされる。前記力は、着用者の肩甲骨を共により近づかせるために肩を後に引っ張ることができる。前記肩ループは着用者の猫背姿勢を改善させるのに役立てる。
【0033】
前記肩ループは、奇形矯正の重要性、快適さ及び乳房視覚的な外形を均衡あるようにするための方式で形成され得る。図3(a)〜図3(c)は、肩ループの実施例を図示する。本発明で、前記肩ループ形態は長方形肩ループ、V字形肩ループ及びX字形肩ループとして命名される。このような用語は完全に形成されない形態であっ正確でないことがある。図3(a)に示された長方形肩ループ形態は、着用者に彼らの背中の視覚的な外形を増大させるために、着用者の背中の少なくても一部分が露出されるため、奇形矯正重要性を犠牲にする。図3(b)に示されたV字形肩ループ形態は、長方形形態よりさらに奇形矯正効果を提供する。図3(c)に示されたX字形肩ループ形態は長方形形態又はV字型形態よりさらに奇形矯正の長所を提供する。図5(a)及び5(b)に示されるように、交差カットバンド50は、肩ループを配置する他の構成と連結するか、独立的に補助するのに使用される。肩ループは、乳房カップコネクタを介し又は直接、乳房カップに取り付けられる。
【0034】
交差紐の一端は、カップやカップコネクタの外側、末端、縁の一部分及び全体部分に付着され得る。例えば、第2交差紐末端28は、第2乳房カップコネクタ19の末端部分に連結される。第2乳房カップ20又は第2乳房カップコネクタ29の連結位置である第2交差紐末端28の端部と第1乳房カップ10又は第1乳房カップコネクタ19の連結位置である第1交差紐末端18の端部は異なっていてもよい。前記説明されたカップコネクタ29の下部部分に連結される前記第2交差紐末端28端部の実施例を利用して、第1交差紐末端18端部の付着位置が他の実施例は第2交差紐末端28の端部の位置である。別の実施例として、第1交差紐末端18の下部端部は、第2交差紐末端28端部の付着位置に対応するように配置され得る。
【0035】
図5(a)及び5(b)に示されるように、一実施例で、交差カットバンド50が示される。前記交差カットバンド50は、長所を実現する。例えば、乳房の視覚的な外形を増大し、前記説明された様々な肩ループ形態を形成する能力を増加させる。前記交差カットバンド50は、着用者の乳房面積の下及び着用者の背中の中間を横切って着用者を制限する。前記交差カットバンド50は、一つ又はより多くの位置で前記第1交差紐15及び/又は前記第2交差紐に付着され得る。前記交差カットバンド50は追加的に又は代替的に第1肩ループ16及び/又は第2肩ループ26に付着され得る。本発明の別の実施例において、前記交差カットバンド50は、一つ又はより多くの経路をさらに含むことができる。前記経路で、前記交差紐及び/又は肩ループは配置され得る。又は、硬くて、流動性のある紐を経路内に配置することができる。
【0036】
本発明の実施例において、複数個の肩ループファスナー(未図示)が提供される。複数個の肩ループファスナーは、着用者に肩ループ等の形態を調節できるようにする。肩ループファスナーの好ましい実施例は、フック及びループファスナーであってもよい。前記フック及びループファスナーは、任意の数及び形態であってもよい。例えば、一つ又はより多くのフックは、複数個のループが下部肩ループ紐の一部を通るとき、肩ループの肩部分に配置され得る。このフック及びループ状構造体は、細部的な奇形矯正要求を調整するために、肩ループに固定される。前記フック及びループ状構造体は、Velcro(登録商標)として一般的に知らされたフック及びループファスナーの形態であってもよい。例えば、前記フックは、肩ループの末端に配置される。そして織物ループ部分は交差紐の一部に沿って配置され得る。このフック及びループファスナーは、快適さ及び美的要求を調節し、奇形矯正要求を調節するために肩紐を追ってどの位置でも配置できる。
【0037】
図1は、第1交差紐15及び第2交差紐25の実施例を示している。交差紐等の一端が乳房カップの内部、中間/中心部、端部に連結される。他端が前記同じ乳房カップの外部、末端、端部に連結される。例えば、第1交差紐15の一端は、第1乳房カップコネクタ19を介し又は直接、第1乳房カップ10の第1内部縁12の下部に連結される。第1交差紐15の反対側末端は、第1乳房カップコネクタ19を介し又は直接、乳房カップの第1外部縁14の上部に連結される。
【0038】
乳房カップの内部縁近くに付着された交差紐の一部に、交差紐アングリングが提供される。図2で複数個の交差紐アングリングの一実施例が図示される。第1交差紐アングリング13及び第2交差紐アングリング23が提供される。交差紐アングリングの調節角度は、依然として奇形矯正及び快適な性質を提供しながら、乳房の視覚的な外形を適宜増大させる。交差紐アングリングの上側、上部、角度は鈍角が好ましい。アングリングの角度が、たとえ着用者の要求に依存して変わり得るが、好ましくは、90度〜170渡であってもよい。より好ましくは、90度〜150度の鈍角であり、さらに好ましくは、110度〜145度である。
【0039】
図2は、実施例において交差紐ファスナー30が図示される。一つ又はそれ以上の交差紐ファスナー30が存在する。交差紐ファスナー30は、公知技術で任意の数及び形態を取ることができる。例えば、フックファスナー又はクラスプファスナーが使用され得る。または、フック及びループファスナーは、一般的に有名なVelcro(登録商標)が使用される。交差紐ファスナー30の位置は、本発明の別の実施例で多様である。図4(a)〜4(e)は、様々な位置の例である。前記文書で説明された位置より他の位置は概念化され、実現される。図4(a)は、着用者の背中の中間に位置する交差紐ファスナー30の実施例を図示する。この実施例で、交差紐ファスナーは、交差紐の長さの中間に配置される。図4(b)は、本発明の一実施例で、交差紐ファスナー30は交差紐に沿って配置されるか、交差紐を均一に分けない。この実施例は、交差紐ファスナーは身体の正面に配置され、乳房カップの下に配置される。図4(c)は、交差紐ファスナーの位置が身体の面に沿って配置されることを示している。この実施例は、前記第2及び第1交差紐間にある交差紐ファスナー30の位置を反映しない。前記図示された実施例は、第1交差紐末端10の端部に沿って位置する一つの交差紐ファスナー30を図示する。また、前記図示された実施例は、第2交差紐15に沿って存在する他の交差紐ファスナー30を図示する。前記第2交差紐末端28の端部に沿う他の位置で、一つの交差紐ファスナー及び他の交差紐ファスナー30が存在する。この実施例は、着用者の一つ及び同じ面、この場合には左側面に沿って二つの交差紐ファスナーを示している。図4(d)に示された実施例は、交差紐ファスナーの位置が乳房カップを含む交差紐に直接付着されるのを示している。より具体的に、フックファスナーは、乳房カップの下部内部縁で交差紐に直接連結するために使われる。図4(e)の実施例で、交差紐ファスナー30位置のさらに別の例を図示する。この実施例で、交差紐は乳房カップの内部面に連結される。これは、例えば、交差紐の一端及び前記乳房カップの内部面の一部にVelcro(登録商標)として有名なフック及びループファスナーを提供してなる。
【0040】
図6は、本発明のさらに別の実施例である。前記実施例は、肩を正しくするようにすることによって、身体の同一面にある乳房の視覚的な外形を増大させると同時に、着用者の姿勢及び猫背姿勢を正すのを補助し得る単一の乳房をカバーする装置を提供する。それは、一つの下着として現われるが、着用者は二つの下着を着ることができる。前記第2の下着は、必須的に前記第1の下着の鏡像である。図8(a)及び8(b)は、二つの代案として、前記単一下着の鏡像の実施例を図示する。図7で、実施例は、単一第1乳房カップ60を図示する。単一第1肩ループ66は、単一第1乳房カップ60に、直接又は第1乳房カップコネクタを介して一面に付着される。単一第1交差紐65は、単一第1乳房カップコネクタ69を介して又は直接、単一第1乳房カップ60の一面に連結される。選択的に前記単一第1交差紐65は、単一第1交差紐65の一端に向かう単一第1交差紐アングリング63を含む。単一第1交差紐65の一端反対側は、単一第1乳房カップ60又は単一第1乳房カップコネクタ69に付着される。単一第1乳房カップ60又は単一第1乳房カップコネクタに連結された単一第1交差紐60の一端反対側に及び反対側からさらに離隔されたのは、単一交差紐コネクタ630の一部分である。前記単一交差紐コネクタ630の他の部分は、単一乳房カップ60の内部中間、端部に沿って配置される。
【0041】
図8に図示された実施例は、前記第1乳房カップ10及び第2乳房カップ20は支持及び/又は成形構造体40を含む。支持及び/又は成形構造体40の実施例は、パッド又はアンダーワイヤーである。しかし、このような選択は制限されない。例えば、パッドは視覚的に着用者の乳房又は乳房の大きさを調節する方式で形態をなす。支持及び/又は成形構造体40は、カップの一部分としてカップに付いて作られ得る。又は一時的にカップにより位置を取ることができる。または、支持及び/又は成形構造体40は、第1交差紐15に付着され得る。一実施例で、前記第1交差紐15は、支持及び/又は成形構造体40に付着され得る。好ましくは、第1交差紐15は支持及び/又は成形構造体40の内部に付着され得る。支持及び/又は成形構造体40は、第1交差紐15を引っ張って動く方式で、第1交差紐15は、支持及び/又は成形構造体40の内部に付着され得る。しかし、このとき、乳房カップは固定された状態であるか、支持及び/又は成形構造体40よりあまり動かない。もし、このような方式で連結されれば、長所は、前記乳房は、乳房のプッシュ・アップ効果を改善して視覚的に増大される。即ち、このような方式は、乳房の視覚的な大きさを調節するように補助する。これはカップが特に乳房の外部、末端及び/又は下部、内部、側面に沿って豊満に見える乳房を維持するとき、乳房間の屈曲の形態のためである。
【0042】
図7は、本発明の二者択一な実施例を図示する。この実施例で、バックル70がさらに提供される。前記バックルは、着用者の乳房形態のために交差紐を調節するのに利用される。前記バックル70は、第1交差紐15及び第2交差紐25が重畳される位置に配置される。これは身体の中心線に沿って乳房間及び乳房の下になり得る。バックル70を使用する間、着用者は他の乳房に独立的にそれぞれ乳房を調節することができる。
【0043】
本発明の別の実施例で、滑り防止材料は、交差紐の全体又は部分に沿って配置される。滑り物質は第1交差紐15の内部面に沿って配置される。より好ましくは、着用者の側面に対応される部分に沿って配置される。滑り防止材料は、強度が同一でなく、肩及び乳房に必要な力を提供するために補助する。
【0044】
本発明のさらに別の実施例は説明された装置は、同時に人の視覚的な乳房外形を増大させると同時に、奇形矯正の長所を提供する。これは肩を後にくるようにし、同時に着用者の乳房を持ち上げ及び/又は共に寄せ集めるようにすることによって成就される。
【0045】
以上で、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は、本明細書に提示される実施例に制限されなく、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案し得るが、これもまた本発明の思想範囲内である。
【符号の説明】
【0046】
10 第1乳房カップ
20 第2乳房カップ
30 交差紐ファスナー
40 支持及び/又は成形構造
50 交差カットバンド
60 単一第1乳房カップ
図1
図2
図3(a)】
図3(b)】
図3(c)】
図4(a)】
図4(b)】
図4(c)】
図4(d)】
図4(e)】
図5(a)】
図5(b)】
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】
図9(a)】
図9(b)】
図10