(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
− 補給ステーション(S39)の上流側で、外箱(25)の後壁に対応する外箱ブランク(25)の第2のパネル(18’)との関係において90°だけ外箱(4)の底面壁(15)に対応する外箱ブランク(25)の第1のパネル(15’)を折り曲げるステップと;
− 補給ステーション(S39)の上流側で、外箱ブランク(25)の第2のパネル(18’)との関係において90°だけ外箱(4)のそれぞれの側壁(19)に対応する外箱ブランク(25)の2つの第1のウイング(19’’)を折り曲げるステップと;
− 補給ステーション(S39)において外箱ブランク(25)の第2のパネル(18’)上に内箱(3)を接触させるステップと;
をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の包装方法。
− 折り曲げ装置(83)の下流側で、内箱(3)の前壁(9)の上に外箱ブランク(25)の第1のパネル(15’)との関係において90°だけ外箱(4)の前壁(17)に対応する外箱ブランク(25)の第3のパネル(17’)を折り曲げむステップと;
− 折り曲げ装置(83)の下流側で、予め折り曲げられた第1のウイング(19’’)上に、外箱ブランク(25)の第3のパネル(17’)との関係において90°だけ外箱(4)のそれぞれの側壁(19)に対応する外箱ブランク(25)の2つの第2のウイング(19’)を折り曲げるステップと、
をさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の包装方法。
連結用タブ(20)の一部分(22)に塗布された接着剤(79)が非乾燥、再接着性の接着剤である、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項以上に記載の包装方法。
折り曲げ装置(83)が、それ自体の上で外箱ブランク(25)の連結用タブ(20)をV字形状へと折り曲げ、ここで連結用タブ(20)の糊付け済みの上面部分(22)は連結用タブ(20)の底部分(23)上に重ね合わされ、連結用タブ(20)の底部分(23)は外箱(4)の後壁(18)に対応する外箱ブランク(25)の第2のパネル(18’)上に接触している、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項以上に記載の包装方法。
アクチュエータ(86)が吸引ヘッド(87)を有し、吸引ヘッド(87)と内箱(3)の前壁との間に機械的拘束を形成するために、吸引を始動/停止させることができる、 ことを特徴とする請求項8に記載の包装方法。
【背景技術】
【0002】
ヒンジ式蓋を伴うハードタバコパッケージは、その構造が単純で、使用が容易かつ実用的であり、中に収納されるタバコに対し優れた機械的保護を提供することから、現在、市場にある最も広く用いられているタバコパッケージである。
【0003】
上述のヒンジ式蓋を伴うハードタバコパッケージ以外に、一方が他方の内部に分離可能な形で挿入された2つの箱を含むハードでスライド開放式(つまりスライド式)のカバーを伴うタバコパッケージが提案されてきた。換言すると、スライド式開放を伴うハードタバコパッケージには内箱が含まれ、この内箱は、ラッピングされたタバコ製品群を金属蒸着包装紙のラッピングシート内に収容するように適応させられ、かつ外箱の内部に収納されて、内箱が外箱の内部に挿入されている閉鎖構成と内箱が外箱から引出されている開放構成との間で外箱自体との関係において摺動できるようになっている。
【0004】
同様に提案されてきたのは、ヒンジ式蓋を伴うハードでスライド開放式のタバコパッケージにおいて、内箱(あるいは代替的には外箱)に、内箱の開口上端の閉鎖位置と開放位置の間で回転するようにヒンジ式蓋が具備されているタバコパッケージであった。蓋は、連結用タブを有し、このタブは一方の端部で蓋と一体を成し、反対側の端部で外箱(あるいは代替的には内箱)と一体を成して「自動的に」(すなわちユーザーが蓋に触れる必要なく)外箱との関係において内箱を摺動させることで蓋の回転を制御するようになっている。
【0005】
詳細には、ヒンジ式蓋を伴うスライド開放タイプのハードタバコパッケージにおいては、蓋の回転を「自動的に」制御する連結用タブは、蓋の上壁または後壁に接着される上端と外箱の後壁と一体を成す底端(すなわち外箱の後壁の継目のない延長部分)とを有する。
【0006】
ヒンジ式蓋を伴うスライド開放タイプのタバコパッケージを生産するために使用される公知の現行の様式では、特に高い品質水準を維持する必要がある場合、高い生産性(すなわち単位時間あたりに生産されるタバコパッケージの数が多い)を達成することができないということが観察された。したがって、ヒンジ式蓋を伴うスライド開放タイプのタバコパッケージを生産するために使用される公知の包装機械は、過度に低速であり、特殊なシリーズのための限定されたバッチを生産する目的にしか好適でない。
【0007】
さらに(しかも同程度の重要性で)、ヒンジ式蓋う伴うスライド開放タイプのタバコパッケージを生産するために使用される公知の包装機械は、「融通性」がない。すなわち、一定のタイプのスライド開放式タバコパッケージ(ヒンジ式蓋付きあるいはヒンジ式蓋無し)を生産する包装機械を、別のタイプのスライド開放式タバコパッケージ(ヒンジ式蓋付きあるいはヒンジ式蓋無し)を生産するように変更することは、非常に複雑である。
【0008】
特許文献1は、ヒンジ式蓋を伴うハードパッケージを生産するためのタバコ包装機械について記載している。包装機械には、タバコ群の周囲で第1のブランクを折り曲げてヒンジ式蓋を備えた外箱を形成するように適応されている第1の包装ユニットおよび、外箱の周囲で第2のブランクを折り曲げて、外箱自体との関係において軸方向に摺動するように外箱の周囲に配置された管状スライダを形成するように適応された第2の包装ユニットが具備されている。筒状スライダには、伝動部材が具備され、この部材は、蓋と一体を成す第1の端部と、第1の端部とは反対側で、スライダと一体を成す第2の端部と、外箱とスライダの間に配置された「U字形」折り目を有する変形可能な中間部分とを有している。
特許文献1においては、伝動部材はそれ自体の上に折り曲げられ、第2のブランクを外箱に結合させる前に、(蓋に接着されるための第1の端部に対応して)糊付けされる。その後、移送ステーション内で、折り曲げられ糊付けされた伝動部材を備えた第2のブランクは、外箱に結合されて、外箱の蓋の後壁に対して伝動装置の第1の端部を接触させる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1、2および3においては、並進運動(線形運動)を介してスライド開放するハードのタバコパッケージが番号1で全体として表わされている。
【0014】
図1に示されているタバコパッケージ1は、(
図8に概略的に見られる)ラッピングされたタバコ群2、すなわち金属蒸着包装紙のシート内にラッピングされたタバコ群を含んでいる。同様にタバコパッケージ1は、ラッピングされた群2が内部に直接置かれるハードタイプの内箱3とハードタイプの外箱4とを含み、この外箱4は、この内箱3を摺動する形で収納し内箱3自体が外箱4との関係において摺動して、内箱3が外箱4の内部に完全に挿入されている閉鎖構成(
図1に例示)と内箱3が外箱4から部分的に引出されラッピングされたタバコ群2へのアクセスを可能にしている開放構成(
図2および3に図示)との間で並進運動で移動できるようにしている。
【0015】
内箱3は、矩形断面を伴う平行六面体形状をしており、カップ形で、開放した上端部5を有する。内箱3は蓋6を含み、この蓋はカップ形で、開放した上端5の開放位置(
図2および3中に図示)と閉鎖位置(
図1中に図示)の間で内箱3自体との関係において回転するようにヒンジ部7に沿って内箱3にヒンジ留めされている。
【0016】
図4および5により明確に示されているように、内箱3は、開放上端5と反対側の底壁8、互いに平行で相対する前壁9と後壁10、および互いに平行で壁9と10の間に間置された2つの側壁11を有する。壁9および10と側壁11の間には4つの長手方向縁部が画定され、一方壁9、10および11と底壁8との間には、4つの横断方向縁部が画定されている。
【0017】
蓋6はカップ形で、上壁12(これは、蓋6が閉鎖位置にある場合、内箱3の底壁8の反対側にありそれと平行である)、ヒンジ部7を介して内箱3の後壁10と連結されている後壁13、および互いに平行な側壁14を有する。
図4および5に明確に例示されているように、蓋6の側壁14が内箱3の側壁11の内部に配置されていることを指摘しておくことが重要である。
【0018】
図1、2、3および6に例示されている通り、外箱4はカップ形であり、矩形断面を伴う平行六面体の形状を有し、開放上端16と反対側の底壁15、互いとの関係において相対する平行な前壁17と後壁18、および互いに平行で壁17と18の間に間置された2つの側壁19を有する。壁17および18と側壁19の間には4つの長手方向縁部が画定され、一方壁17、18および19と底壁15との間には、4つの横断方向縁部が画定されている。
【0019】
添付図に示された実施形態において、全ての横断方向縁部は直線であり、後方長手方向縁部(すなわち後壁10および18の相対する側に配置されているもの)も直線であり、前方長手方向縁部(すなわち前壁9および17の相対する側に配置されているもの)は曲線である図示されていない代替的実施形態によると、前方長手方向縁部は、曲線ではなく面取りがあるか、または全ての縁部(したがって前方長手方向縁部を含む)が直線である。
【0020】
図3に示されているように、蓋の後壁13(または図示されていない代替的実施形態では、蓋6の上壁12)は、外箱4との関係における内箱3の摺動によって蓋6の回転を自動的に(すなわちユーザーが蓋6に触れる必要なく)制御するため、連結用タブ20を介して外箱4の後壁18に連結可能である。換言すると、蓋6の後壁13を外箱4の後壁18に機械的に結合する連結用タブ20によって、内箱3が外箱4との関係において閉鎖構成から開放構成まで摺動する場合に、蓋6は「自動」的に(すなわちユーザーが蓋6に触れる必要なく)閉鎖位置から開放位置まで内箱3により押される。同様にして、内箱3が外箱4との関係において、開放構成から閉鎖構成まで摺動した場合、蓋は、「自動」的に(すなわちユーザーが蓋6に触れる必要なく)開放位置から閉鎖位置まで内箱3により押される。このようにして、蓋の回転は「自動的に」制御されることから、ユーザーは、外箱4との関係において内箱3を摺動させるために蓋6に触れることなく必要な推力を適用するだけでよい。
【0021】
添付図に示されている実施形態において、外箱4は、前壁17にまたがって側壁19および後壁18で形成された貫通ウィンドウ21を有し、このウィンドウを通って、下にある内箱3の側壁11へのアクセスが可能となり、内箱3に推力を加えることができ、こうして内箱3を閉鎖構成と開放構成の間で移動させることができる。
【0022】
図3に示されているように、連結用タブ20は、蓋6の後壁13に接着(すなわち安定した形で連結)された上面部分と、予め折り曲げられた第1の折り線に沿って上面部分に連結されかつ予め折り曲げられた第2の折り線に沿って外箱4の後壁18の上面縁部に連結されている底面部分とを含む。換言すると、連結用タブ20は、外箱4の後壁18の継目のない連続部分である。蓋6の後壁13と外箱4の後壁18の間の連結機能を果たすことに加えて、連結用タブ20は、外箱4との関係における内箱3の摺動を限定することから、エンドオブストローク機能をも果たす。すなわち、連結用タブ20は最大開放位置(すなわち、外箱4からの内箱3の最大引出し位置、ひいてはヒンジ部7を中心とした蓋6の最大回転位置)を画定し、さらに、ひとたびその最大開放位置に到達した時点で内箱3の摺動(ひいてはヒンジ部7を中心とした蓋6のさらなる回転)を阻止する。
【0023】
図1〜5に示されたタバコパッケージ1の容器3および4は、それぞれ
図6および7に示された対応するブランク24および25から得られる。ブランク24および25の各々は、とりわけ、可能な場合それぞれの容器3および4の対応する壁についての参照番号と等しいアポストロフィー記号付きの参照番号でマーキングされる一定数の要素を含む。
【0024】
図6を参照すると、内箱ブランク24は2本の長手方向折り線26と一定数の横断方向折り線27を有し、これらの横断方向折り線は2本の長手方向折り線26の間で、内箱3の前壁9を形成する少なくとも1つのパネル9’と、内箱3の底壁8を形成するパネル8’と、内箱3の後壁10を形成するパネル10’と、蓋6の後壁13を形成するパネル13’と、蓋6の上壁12を形成するパネル12’、パネル12’の内部に接着される補強パネル12’’、パネル13’の内部に接着される補強パネル13’’とを画定している。
【0025】
パネル9’は2つのウィング11’を有し、これらのウイングは、内箱3のそれぞれの側壁11の外側部分を形成し、パネル9’の相対する側に配置され、長手方向折り線26によってパネル9’に連結されている。パネル9’と各ウイング11’の間には、丸味ある形状の対応する長手方向前方縁部を画定する一定数の長手方向折り線26が存在する。パネル10’は、2つのウイング11’’を有し、これらのウイングは、内箱3のそれぞれの側壁11の内側部分を形成し、パネル10’の相対する側に配置され、長手方向折り線26によってパネル10’に連結されている。パネル13’は、2つのウイング14’を有し、これらのウイングは蓋6のそれぞれの側壁14を形成し、パネル13’の相対する側に配置され、長手方向折り線26によってパネル13’に連結されている。
【0026】
各ウイング11’’は、横断方向折り線27によってウィング11’に連結され、ウイング11’’との関係において90°だけ折り曲げられ、パネル8’の内側表面に接着されるタブ28を有する。各ウイング14’は、横断方向折り線27によってウイング14’に連結され、ウイング14’との関係において90°だけ折り曲げられ、パネル12’の内側表面に接着されるタブ29を有する。
【0027】
図7を参照すると、外箱ブランク25は2本の長手方向折り線30と一定数の横断方向折り線31とを有し、これらの横断方向折り線は2本の長手方向折り線30の間に、パネル17’の内部に接着される補強パネル17’’、外箱4の前壁17を形成するパネル17’、外箱4の底壁15を形成するパネル15’、外箱4の後壁18を形成するパネル18’および、パネル18’の内部に接着されかつ中心に連結用タブ20を有する「U字」形状の補強パネル18’’を画定している。
【0028】
パネル17’は2つのウィング19’を有し、これらのウイングは、外箱4のそれぞれの側壁19の外側部分を形成し、パネル17’の相対する側に配置され、長手方向折り線30によってパネル17’に連結されている。パネル17’と各ウイング19’の間には、曲線形状の対応する長手方向前方縁部を画定する一定数の長手方向折り線30が存在する。パネル18’は、2つのウイング19’’を有し、これらのウイングは、内箱4のそれぞれの側壁19の内側部分を形成し、パネル18’の相対する側に配置され、長手方向折り線30によってパネル18’に連結されている。
【0029】
各ウイング19’’は、横断方向折り線31によってウィング19’に連結され、ウイング19’’との関係において90°だけ折り曲げられ、パネル15’の内側表面に接着されるタブ32を有する。
【0030】
ウイング19’内および対応するウイング19’’内には、ウィンドウ21を形成するように意図された貫通「U字」形開口部が形成されている。前記貫通開口部に対応して、対応する長手方向折り線30を中心にしてそれぞれパネル17’上およびパネル18’上に180°だけそれぞれパネル17’およびパネル18’の内部に接着される2つのそれぞれの補強タブ33が配置されている。
【0031】
図8には、以上で記述され
図1〜3に例示されているタイプのタバコパッケージ1を生産するタバコ包装機械34が例示されている。
【0032】
包装機械34は、ラッピングされたタバコ群2を生産する包装ユニット35と、包装ユニット35が受取った対応するラッピングされたタバコ群2の周囲で内箱ブランク24を折り曲げることによって内箱3を生産する後続する包装ユニット36と、包装ユニット35が受取った対応する内箱3の周囲で外箱ブランク25を折り曲げることによって外箱4を生産する包装ユニット37と、投入部において投入ステーション39に対応して包装ユニット36からの内箱3を受取り、排出部において排出ステーション40に対応して包装ユニット37に対し内箱3を補給する移送ユニットとを含む。
【0033】
図9に例示されているように、包装ユニット36は、(
図14に示されている)一定数の包装ポケット42が具備された包装コンベヤ41を含み、これらの包装ポケットの各々は、(
図10および11中に例示されている)S2からS18までの一連のワークステーションを通って投入ステーションS1と排出ステーションS19の間に延在する包装経路P1に沿って、段階的に(すなわち、対応する一連の停止ステップが介在する一連の動作ステップで構成された間欠的動作で)内箱ブランク24を補給するために内箱ブランク24を収納するように適応されている。
【0034】
投入ステーションS1に対応して、ホッパー(図示せず)が具備されており、このホッパーは、内箱ブランク24のタスックを収納し、底面出口から包装コンベヤ41の包装ポケット42に向かって内箱ブランク24を周期的に補給する。詳細には、ホッパーの底面出口に対応して配置された各内箱ブランク24は、垂直方向に移動する吸引把持ヘッドによってピックアップされ、底面出口と整列して投入ステーションS1内で停止し待機する包装コンベヤ41の、ブランク下に位置する包装ポケット42に対し支持される。
【0035】
包装コンベヤ41が、つねに横断方向に、すなわちつねに横断方向折り線27が補給方向に対して平行である状態で包装経路P1に沿って各内箱ブランク24を補給するという点を指摘しておくことが重要である。換言すると、包装コンベヤ41が、補給方向との関係において各内箱ブランク24の配向を変動させることは決してなく、このとき、包装経路P1の全ての点において各内箱ブランク24の横断方向折り線27はつねに補給方向に対し平行である(したがってブランク固有の長手方向折り線26は補給方向に直交している)。包装経路P1に沿って各内箱ブランク24の恒常な配向をつねに維持することで、折り曲げ作業および包装コンベヤ41の構造の両方を簡略化することができる。
【0036】
図14に示された好ましい実施形態によると、包装コンベヤ41は、2つのエンドプーリーを中心として巻付けられ一定数の包装ポケット42を支持するコンベヤベルトで構成されている。したがって、包装経路P1は「U字」形状を有し、包装経路P1の直線の初期部分に沿って配置された投入ステーションS1と、中間半円形部分を介して直線の初期部分に連結されている包装経路P1の直線な端部部分に沿って配置された排出ステーションS19との間に延在する。
【0037】
図10に例示されているように、ワークステーションS2とワークステーションS6の間には、固定された折り曲げ断面形状を有する折り曲げ装置43(すなわち、可動部品が不在で、内箱ブランク24が包装経路P1内を移動する間に折り曲げ作業を実施し、こうして内箱ブランク24の補給運動を活用する折り曲げ螺旋)が具備される。折り曲げ装置43は、一方の方向そして次に反対方向に対応する横断方向折り線27を中心にして、パネル13’との関係において90°超(およそ140°〜160°)だけパネル12’を折り曲げて、折り曲げ装置43の端部において内箱ブランク24が再び平坦に戻るようにする。折り曲げ装置43は、対応する横断方向折り線27に沿った内箱ブランク24の屈曲機能(すなわち残留跳ね返り力を大きく削減するための脆弱化)を有する2つの相対する(すなわち互いに打ち消し合う)折り曲げ作業を実施する。したがって、折り曲げ装置43の機能は、内箱ブランク24の実際の折り曲げを実施することではなく後続する折り曲げ作業(以下で説明)のために内箱ブランク24を準備することにある。
【0038】
ワークステーションS8とワークステーションS10の間には、固定された折り曲げ断面形状を有する折り曲げ装置44(すなわち、可動部品が不在で、内箱ブランク24が包装経路P1内を移動する間に折り曲げ作業を実施しこうして内箱ブランク24の補給運動を活用する折り曲げ螺旋)が具備される。折り曲げ装置44は、一方の方向そして次に反対方向に対応する横断方向折り線27を中心にして、ウイング14’との関係において90°だけタブ29を折り曲げ、折り曲げ装置44の端部においてブランク24が再び平坦に戻るようにする。折り曲げ装置43は、対応する横断方向折り線27に沿った内箱ブランク24の屈曲機能(すなわち残留跳ね返り力を大きく削減するための脆弱化)を有する2つの相対する(すなわち互いに打ち消し合う)折り曲げ作業を実施する。したがって、折り曲げ装置44の機能は、内箱ブランク24の実際の折り曲げを実施することではなく後続する折り曲げ作業(以下で説明)のために内箱ブランク24を準備することにある。
【0039】
パネル13’との関係においてパネル12’を、そしてウイング14’からタブ29を分割する横断方向折り線27に沿った内箱ブランク24の上述の屈曲は、以下に記述する蓋6の適切な形成を可能にするために非常に有用である。すなわち、内箱ブランク24のこの屈曲が無い場合、以下で記述する蓋6の形成に問題が発生することとなり、このとき、廃棄せざるを得ない(蓋6の形成不良に起因する)不良な内箱3の著しい増大を決定的にする可能性がある。
【0040】
ワークステーションS11内には、固定された折り曲げ断面形状を有する折り曲げ装置45(すなわち、可動部品が不在で、内箱ブランク24が包装経路P1内を移動する間に折り曲げ作業を実施しこうして内箱ブランク24の補給運動を活用する折り曲げ螺旋)が具備されている。折り曲げ装置45は、パネル12’との関係においてかつ対応する横断方向折り線27を中心にして90°だけパネル12’’を折り曲げる。
【0041】
ワークステーションS13には、糊付け装置46(典型的には糊付け用接着剤を噴霧するノズルが具備されている)が具備されており、この装置がパネル12’上およびパネル13’上に接着剤点47(
図11に例示)を被着させる。
【0042】
ワークステーションS14には、可動部品(すなわち、内箱ブランク24がワークステーションS14内で停止させられて待機している間に折り曲げ作業を実施するように移動する部品)を有する折り曲げ装置48が具備されている。折り曲げ装置48は、ウイング14’との関係においてかつ対応する横断方向折り線27を中心にして90°だけタブ29を折り曲げ、パネル13’との関係においてかつ対応する長手方向折り線26を中心にして90°だけウイング14’を折り曲げ、パネル13’との関係においてかつ対応する横断方向折り線27を中心にして90°だけパネル12’を折り曲げる(こうしてパネル12’をタブ29上にもって行き、このタブに接着剤47の効果によりこのパネルが接着される)。
【0043】
ワークステーションS14とワークステーションS17の間には、可動部品(すなわちS14からS17までワークステーションを通って包装経路P1に沿って内箱ブランク24が移動する間に折り曲げ作業を実施するように移動する部品)を有する折り曲げ装置54が具備されている。折り曲げ装置54は、パネル12’との関係においてかつ対応する横断方向折り線27を中心にしてさらに90°(合計180°)だけパネル12’’を折り曲げ(こうしてパネル12’上にパネル12’’を持っていく)、パネル12’との関係においてかつ対応する横断方向折り線27を中心にして90°だけパネル13’’を折り曲げる(こうしてパネル13’’をパネル13’に持って行き、パネル13’’はこのパネル13’に対し接着剤47の効果により接着される)。
【0044】
図12および13に例示されている通り、折り曲げ装置48は、(
図12に図示されている)2つのツイン折り曲げ本体49を含み、これらの折り曲げ本体は、内箱ブランク24の相対する側に配置され内箱ブランク24の近くで包装経路P1に直交する垂直作業方向D1に沿って移動可能である。詳細には、2つの折り曲げ本体49は、2つのカムにより操作される対応するペンタラテラル連接型要素(
図12に部分的に例示)によって移動させられる。各折り曲げ本体49は、上部材50、中間部材51、および底部材52を有し、これらの部材は、(以下に詳述される)それぞれの折り曲げを連続的に実施するように差別化された垂直方向位置に(すなわち垂直作業方向D1に沿って)配置されている。さらに、折り曲げ装置48は、2つの側方突起55を有し、包装経路P1に平行な回転軸A1を中心にして回転するように回転式に組付けられた対照部材53(
図12に図示)を含んでいる。
【0045】
図10および13に例示されているように、折り曲げ装置54は、一連の折り曲げ部材56(その1つのみが
図13に図示されている)を含み、その各々が、S14からS17までワークステーション間を包装経路P1に平行な回転軸A2を中心として回転するように回転式に組付けられており、かつ内箱ブランク24の反対側に配置された対応するパッド57に結合されている。
【0046】
折り曲げ装置48は2つのツイン折り曲げ本体49を含み、これらのツイン折り曲げ本体は、対応する連接型ペンタラテラル要素が包装機械34の固定フレームにヒンジ留めされるのと同じように、ワークステーションS14において安定した形で組付けられている。むしろ折り曲げ装置54は、包装経路P1に直交する回転中心軸A3を中心にしてエンドプーリーと一体式に回転するように包装コンベヤ41のエンドプーリー上に組付けられた6個の折り曲げ部材(そして当然、6個の対応するパッド57)を含む。このようにして、各折り曲げ部材56は(対応するパッド57)と共に、ワークステーションS14内で内箱ブランク24と係合し、ワークステーションS17まで包装経路P1の一区間の間に内箱ブランク24自体に随伴する。
【0047】
使用中、内箱ブランク24がワークステーションS14で停止する場合、2つの折り曲げ本体49は内箱ブランク24の下に配置され、その後底面から上向きに連続運動で垂直作業方向D1に沿って移動させられ、こうして最初に、2つの折り曲げ本体49の上部材50がウイング14’との関係においてかつ対応する横断方向折り線27を中心にして90°だけタブ29を折り曲げ、次に、2つの折り曲げ本体49の中間部材51がパネル13’との関係においてかつ対応する長手方向折り線26を中心にして90°だけウイング14’を折り曲げ、最後に2つの折り曲げ本体49の底部材52がパネル13’との関係においてかつ対応する横断方向折り線27を中心にしてパネル12’を折り曲げる(こうしてパネル12’をタブ29上に持って行き、このタブに対して接着剤47の効果によりパネル12’が接着される)ようになっている。2つの折り曲げ本体49のうち部材50、51および52は、垂直作業方向D1に沿って異なる高さのところに配置され、したがってそれらの作用は、2つの折り曲げ本体49が底面から垂直作業方向D1に沿って上向きに上昇するにつれて経時的にシフトさせられる。
【0048】
当初、内箱ブランク24がワークステーションS14で停止した時点で、回転軸A1を中心にして回転する対照部材53はパネル10’上、パネル13’上およびパネル12’上に接触しており、こうしてそれら固有の側方突起55はウイング14’上に接触するようになっている。このようにして側方突起55は、2つの折り曲げ本体49の上部材50が行なうタブ29の折り曲げのための対照を提供する。タブ29の折り曲げがひとたび終了した時点で、回転軸A1を中心にして回転する対照部材53は、わずかに後向きに移動してウイング14’を自由にし(すなわち側方突起55をウイング14’から除去し)て2つの折り曲げ本体49の中間部材51により実施されるウイング14’の後続する折り曲げを可能にする。このステップにおいて、対照部材53はなおもパネル13’上に接触していて、2つの折り曲げ本体49の中間部材51により実施されるウイング14’の折り曲げおよび2つの折り曲げ本体49の底部材52により実施されるパネル13’との関係におけるパネル12’の後続する折り曲げの両方のために対照を提供する。2つの折り曲げ本体49の底部材52により実施されたパネル13’との関係におけるパネル12’の折り曲げがひとたび終了した時点で、回転軸A1を中心に回転する対照部材53は内箱ブランク24から離れるように移動する。
【0049】
対照部材53が内箱ブランク24から離れるように移動する間、回転軸A2を中心にして回転する折り曲げ部材56は、内箱ブランク24上に接触しており、さらに、パネル12’との関係における90°のパネル12’’の同時折り曲げ(こうしてパネル12’’をパネル12’上に持って行く)およびパネル12’’との関係におけるパネル13’’の90°の折り曲げ(こうしてパネル13’’をパネル13’上に持って行き、このパネル13’に対してこのパネル13’’は接着剤47の効果によって接着される)を決定づける。最終位置において、折り曲げ部材56は、(パネル13’に重ね合わされた)パネル13’’上に接触し、下にあるパッド57と共にパネル13’’および13’を挟持する。換言すると、最終位置において、2つのパネル13’’および13’は、折り曲げ部材56と下にあるパッド57との間で挟持(すなわち圧縮)される。この挟持は、ワークステーションS14内に限定されず、ワークステーションS15およびS16まで続いて、ワークステーションS17内で初めて終了する。このようにして、接着剤47による2つのパネル13’’および13’の間の最適な接着を保証することができる。
【0050】
図9に例示されているように、包装ユニット36は、一定数の包装ポケット59(
図15に概略的に例示)が具備された包装コンベヤ58を含み、包装ポケットの各々は1つの内箱ブランク24および対応するラッピングされたタバコ群2を収納して内箱ブランク24とラッピングされたタバコ群2を投入ステーションS20と排出ステーションS22の間に延在する包装経路P2に沿って補給するように適応されている。
【0051】
投入ステーションS20において、部分的に予備折り曲げされ包装コンベヤ41から来る内箱ブランク24は、包装ポケット59内に補給され、内箱ブランク24自体のさらなる折り曲げをひき起こす。投入ステーションS20と排出ステーションS22の間に配置された補給ステーションS21に対応して、ラッピングされたタバコ群2が包装ポケット59の内部に補給されて、予め補給された内箱ブランク24に対合される。詳細には補給ステーションS21において、ラッピングされたタバコ群2の後壁が内箱ブランク24のパネル10’上に接触している。排出ステーションS22において、(ラッピングされたタバコ群2の周囲で内箱ブランク24を折り曲げることにより形成された)内箱3は、包装ポケット59から引出され、包装ユニット37に向かって進む。
【0052】
図15に例示されているように、投入ステーションS20内には、折り曲げ装置60が配置されており、この折り曲げ装置は内箱ブランク24のタブ28をウイング11’’との関係において90°だけ折り曲げ、次に包装ポケット59内に内箱ブランク24を挿入することによって、パネル10’との関係におけるパネル8’の90°の折り曲げおよびパネル10’との関係における2つのウイング11’’の90°の折り曲げを決定する。換言すると、タブ28を90°だけ折り曲げた後、包装ポケット59内への内箱ブランク24の投入が、パネル10’との関係におけるパネル8’の90°の折り曲げおよび2つのウイング11’’の90°の折り曲げを決定し、このようにしてタブ28はパネル8’上に接触する。
【0053】
補給ステーションS21と排出ステーションS22の間には、折り曲げ装置96が配置されており、この装置が、パネル8’との関係においてかつ対応する横断方向折り線27を中心にして90°だけパネル9’を折り曲げる。内箱ブランク24の折り曲げは包装ポケット59からの内箱3の引出しと同時に排出ステーションS22内で完了する。すなわち、包装ポケット59から内箱3を引出す間に、折り曲げ装置62はウイング’をパネル9’との関係においてウイング11’’上にかつ対応する長手方向折り線26を中心にして90°だけ折り曲げ、内箱3の側壁11の形成を完成させる。好ましくは、ウイング11’を折り曲げる直前にウイング11’と11’’の間に接着剤を被着させるため、折り曲げ装置62のすぐ上流側に糊付け装置(図示せず)が配置されている。排出ステーションS22の下流側には、乾燥用コンベヤ(
図8に概略的に示されている)が配置されており、これが内箱3を包装ユニット37に向かって移送する。
【0054】
図15に示された好ましい実施形態によると、補給ステーションS21の上流側には開放用装置63が配置されており、この装置が、対応するヒンジ部7を中心として各内箱ブランク24の蓋6を回転させることによって、蓋6を閉鎖位置から開放位置まで移動させ、こうして補給ステーションS21内でそれぞれのラッピングされたタバコ群2をより容易に内箱ブランク24内に挿入することができるようになる。詳細には、補給ステーションS21において、ラッピングされたタバコ群2を、実質的に軸方向(すなわち長手方向)の運動を伴って内箱ブランク24内に挿入することができるようになる。その結果、補給ステーションS21の下流側には、閉鎖用装置64が配置され、この装置が、対応するヒンジ部7を中心として各内箱ブランク24の蓋6を回転させることによって、内箱ブランク24の折り曲げを続行する前に開放位置から閉鎖位置まで蓋6を移動させる。
【0055】
添付図に例示された好ましい実施形態によると包装コンベヤ58は、水平方向に配置された回転中心軸を中心にして段階的に回転する回転ホイールで構成されている。その結果、投入ステーションS20から排出ステーションS22まで延在する包装経路P2は円形形状を有する。
【0056】
図9に示されているように、包装ユニット36は移送コンベヤ66を含み、このコンベヤが、予備折り曲げされた内箱ブランク24を包装コンベヤ41の排出ステーションS19から包装コンベヤ58の投入ステーションS20まで移送する。移送コンベヤ66に沿って、かつ包装コンベヤ58の投入ステーションS20の上流側に、内箱ブランク24のタブ28とパネル8’の間に接着剤を被着させる糊付け装置67が配置されている。
【0057】
好ましい実施形態によると、包装経路P1の投入ステーションS1内で包装コンベヤ41に対し一度に1つの内箱ブランク24が補給され、移送コンベヤ66は、一度に2つの内箱ブランク24を包装コンベヤ41から包装コンベヤ58まで移送する。この実施形態では、各ステップで包装コンベヤ58は一度に2つの内箱ブランク24を処理する。例示されていない一つの代替的実施形態によると、包装経路P1の投入ステーションS1内の包装コンベヤ41に対して一度に2つの内箱ブランク24が補給される。
【0058】
図16に例示されているように、包装ユニット37は、一定数の包装ポケット69(
図19に例示)が具備された包装コンベヤ68を含み、これらの包装ポケットの各々は、S24からS36までの一連のワークステーション(
図17および
図18に例示)を通って投入ステーションS23と排出ステーションS37の間に延在する包装経路P3に沿って段階的に(すなわち、対応する一連の停止段階が介在する一連の動作段階で構成される間欠的動作で)外箱ブランク25を補給するために外箱ブランク25を収納するように適応されている。
【0059】
投入ステーションS23には、ホッパー(図示せず)が具備されており、このホッパーは外箱ブランク25のスタックを収納し、底面出口から包装コンベヤ68の包装ポケット69に向かって外箱ブランク25を周期的に補給する。詳細には、ホッパーの底面出口に配置された各外箱ブランク25は、垂直方向に移動する吸引把持ヘッドによってピックアップされ、底面出口と整列して投入ステーションS23内で停止し待機する包装コンベヤ68の、ブランク下に位置する包装ポケット69上に接触している。
【0060】
包装コンベヤ68が、つねに横断方向にあるいはつねに横断方向折り線31が補給方向に対して平行である状態で包装経路P3に沿って各外箱ブランク25を前送りさせるという点、換言すると、包装コンベヤ68が、補給方向との関係において各外箱ブランク25の配向を変動させることは決してなく、したがって、包装経路P3の全ての点において各々の外箱ブランク25の横断方向折り線31はつねに補給方向に対し平行である(したがってブランク固有の長手方向折り線30は補給方向に直交している)という点を指摘しておくことが重要である。包装経路P3に沿って各外箱ブランク25の恒常な配向をつねに維持することで、折り曲げ作業および包装コンベヤ68の構造の両方を簡略化することができる。
【0061】
図19に示された好ましい実施形態によると、包装コンベヤ68は、2つのエンドプーリーを中心として巻付けられ一定数の包装ポケット69を支持するコンベヤベルトで構成されている。したがって、包装経路P3は「U字」形状を有し、直線の包装経路P3の初期部分に沿って配置された投入ステーションS23と、中間半円形部分を介して直線の初期部分に連結されている直線の包装経路P3の最終部分に沿って配置されているた排出ステーションS37との間に延在する。
【0062】
図17に例示されているように、投入ステーションS23とワークステーションS24の間には糊付け装置70(典型的には、接着剤を噴霧する糊付けノズルが具備されている)が具備されており、この装置がパネル17’およびパネル18’上に接着剤点71(
図18に例示)を被着させる。
【0063】
ワークステーションS24とワークステーションS26の間には、固定された折り曲げ断面形状を有する折り曲げ装置72(すなわち、可動部品が不在で、外箱ブランク25が包装経路P3内を移動する間に折り曲げ作業を実施し、こうして外箱ブランク25の補給運動を活用する折り曲げ螺旋)が具備される。折り曲げ装置72は、パネル17’との関係において、対応する横断方向折り線31を中心にして、かつパネル17’自体(このパネル17’に対して接着剤71の効果によりパネル17’’が接着される)の上に、180°だけパネル17’’を折り曲げ、折り曲げ装置72は、パネル18’との関係において、対応する横断方向折り線31を中心にして、かつパネル18’自体(このパネル18’に対して接着剤71の効果によりパネル18’’が接着される)の上に、180°だけパネル18’’を折り曲げる。さらに、折り曲げ装置72は、パネル18’との関係において、対応する横断方向折り線31を中心にして一方の方向、そして次に反対の方向に180°だけ連結用タイプ20の底面部分23を折り曲げ、こうして、折り曲げ装置72の終端において、連結用タブ20の底面部分23がパネル18’と再び同一平面上にくるようになっている。折り曲げ装置72は、対応する横断方向折り線31に沿った外箱ブランク25の屈曲機能(あるいは、残留跳ね返り力を大きく削減するための脆弱化)を有する連結用タブ20の底面部分23上の2つの相対する(すなわち互いに打ち消し合う)折り曲げ作業を実施する。したがって、折り曲げ装置72の機能は、連結用タブ20の底面部分23の実際の折り曲げを実施することではなく、連続する折り曲げ作業(前述)に対して連結用タブ20の底面部分23を準備することにある。
【0064】
ワークステーションS27とワークステーションS29の間には、固定された折り曲げ断面形状を有する折り曲げ装置73(すなわち、可動部品が不在で、外箱ブランク25が包装経路P3内を移動する間に折り曲げ作業を実施し、こうして外箱ブランク25の補給運動を活用する折り曲げ螺旋)が具備される。折り曲げ装置73は、対応する横断方向折り線31を中心にして連結用タブ20の底面部分23との関係において、一方の方向、そして次に反対の方向に900°だけ連結用タイプ20の上面部分22を折り曲げ、こうして、折り曲げ装置73の終端において、連結用タブ20の上面部分22が連結用タブ20の底面部分23と再び同一平面上にくるようになっている。折り曲げ装置73は、対応する横断方向折り線31に沿った連結用タブ20の上面部分22の屈曲機能(あるいは、残留跳ね返り力を大きく削減するための脆弱化)を有する2つの相対する(すなわち互いに打ち消し合う)折り曲げ作業を実施する。したがって、折り曲げ装置73の機能は、連結用タブ20の上面部分22の事実上の折り曲げを実施することではなく、連続する折り曲げ作業(前述)に対して連結用タブ20の上面部分22を準備することにある。
【0065】
ワークステーションS30内には、糊付け装置74(典型的には、接着剤を噴霧する糊付けノズルが具備されている)が具備されており、この装置がパネル17’およびパネル18’上に接着剤点75(
図18に例示)を被着させる。
【0066】
ワークステーションS31内には、可動部品(すなわちワークステーションS31内で外箱ブランク25が停止して待機する間折り曲げ作業を実施するために移動する部品)を有する折り曲げ装置76が具備されている。折り曲げ装置76は、対応するパネル17’および18’との関係においてかつ対応する長手方向折り線30を中心として90°だけ補強タブ33を折り曲げる。
【0067】
ワークステーションS32内では、固定された折り曲げ断面形状を有する折り曲げ装置77(すなわち、可動部品が不在で、外箱ブランク25が包装経路P3内を移動する間に折り曲げ作業を実施し、こうして外箱ブランク25の補給運動を活用する折り曲げ螺旋)が具備される。折り曲げ装置77は、対応するパネル17’および18’との関係において、対応する長手方向折り線30を中心にしてさらに90°だけ補強タブ33を折り曲げ、こうして対応するパネル17’および18’(これらのパネルに対して接着剤75の効果により補強タブ33が接着される)の上に補強タブ33を接触させる。
【0068】
ワークステーションS34内には、糊付け装置(典型的には、接着剤を噴霧する糊付けノズルが具備されている)が具備されており、この装置が、連結用タブ20の上面部分22上に接着剤ストリップ79(
図18に図示)を被着させる。接着剤79は、「感圧性接着剤」であり乾燥せず、あるいは被着時から長時間を経た後でさえ、その特性を維持する。換言すると、接着剤79は、溶剤、水または熱を必要とすることなく単なる圧力により活性化される感圧性接着剤である。乾燥しない感圧性接着剤79を使用することにより、ブランク25が実際に内箱3に結合されている点から一定の距離のところに接着剤79を被着させることができる。このようにして、外箱ブランク25がなおも実質的に平坦であり、連結用タブ20が容易にアクセス可能であり、したがって糊付けが可能である部域内に、糊付け装置78を配置することができる。その結果、連結用タブ20上の接着剤79の被着は極めて単純かつ有効なものとなり、単純かつ容易に製造でき包装機械14内に組立てることのできる糊付け装置78によって得られる。この結果は、接着剤79が、従来の乾燥する(したがってその使用の直前に被着されなければならない)接着剤ではなく、被着と同時に乾燥せずそのため直ちに把持力を有し任意の位置で塗布することのできる(全く乾燥せず、このとき理論的には外箱ブランク25自体の折り曲げの数日前でも外箱ブランク25上に被着させ得る)再位置づけ可能な接着剤であるという事実によって得られるものである。
【0069】
図16に例示されているように、包装ユニット37は、一定数の包装ポケット81(
図20に概略的に例示)が具備された包装コンベヤ80を含み、包装ポケットの各々は1つの外箱ブランク25および対応する内箱3を収納して外箱ブランク25と内箱3を投入ステーションS38と排出ステーションS40の間に延在する包装経路P4に沿って補給するように適応されている。
【0070】
投入ステーションS38において、部分的に予備折り曲げされ包装コンベヤ68から来る外箱ブランク25は、包装ポケット81内に補給され、外箱ブランク25自体のさらなる折り曲げをひき起こす。投入ステーションS38と排出ステーションS40の間に配置された補給ステーションS39において、内箱3が包装ポケット81内に補給されて、予め補給された外箱ブランク25に結合される。詳細には補給ステーションS38において、箱3の後壁10は外箱ブランク25のパネル18’上に接触している。排出ステーションS40において、(内箱3を中心として外箱ブランク25を折り曲げることにより形成された)外箱4は、包装ポケット81から引出され、包装ユニット37の出口に向かって(すなわち包装機械34の出口に向かって)進む。
【0071】
図20に例示されているように、投入ステーションS38内には、折り曲げ装置82が配置されており、この折り曲げ装置は外箱ブランク25のタブ32をウイング19’’との関係において90°だけ折り曲げ、次に包装ポケット81内に外箱ブランク25を挿入することによって、パネル18’との関係におけるパネル15’の90°の折り曲げおよびパネル18’との関係における2つのウイング19’’の90°の折り曲げを決定する。換言すると、タブ32を90°だけ折り曲げた後、包装ポケット81内への外箱ブランク25の投入が、パネル18’との関係におけるパネル15’の90°の折り曲げおよび2つのウイング19’’の90°の折り曲げを決定し、このようにしてタブ32はパネル15’上に接触する。
【0072】
補給ステーションS39と排出ステーションS40の間には、折り曲げ装置83が配置されており、この装置が、外箱ブランク25の連結用タブ20をそれ自体の上で折り曲げ、連結用タブ20自体に「V字」形状(
図22に概略的に例示)を付与する。換言すると、折り曲げ装置83に至るまでは、連結用タブ20は(
図21に示されている通り)平坦である。すなわち連結用タブ20の上面部分22と底面部分23は、互いとの関係において同一平面内にあり、並んで配置され、パネル18’と同一平面内にある。折り曲げ装置83はそれ自体の上で連結用タブ20を折り曲げて、連結用タブ20の底面部分23をパネル18’上に接触させ、連結用タブ20の上面部分22を(
図22に示されている通り)連結用タブ20の底面部分23に接触させる。折り曲げ装置83の下流側に配置された状態で、さらなる折り曲げ装置84が具備され、これがパネル17’を、パネル15’との関係においてかつ対応する横断方向折り線31を中心にして90°だけ折り曲げる。外箱ブランク25の折り曲げは、包装ポケット81から外箱4を引出すと同時に排出ステーションS40内で完了する。包装ポケット81から外箱4を引出す間、折り曲げ装置85は、パネル17’との関係において、ウイング19’’上にかつ対応する長手方向折り線30を中心にしてウイング19’を90°だけ折り曲げ、外箱4の側壁19の形成を完了する。好ましくは、ウイング19’の折り曲げの直前にウイング19’と19’’の間に接着剤を被着させるため、折り曲げ装置85のすぐ上流側に、糊付け装置(図示せず)が配置される。排出ステーションS40の下流側には、(各々、内箱3の入った外箱4により構成されている)タバコパッケージ1を包装機械34の出口に向かって移送する乾燥コンベヤ(
図8に概略的に示されている)が配置されている。
【0073】
図21に示されている通り、ステーションS39内で、各内箱3は、連結用タブ20が完全に広げられている(すなわち外箱4からの内箱3の部分的引出しの条件に対応する位置にある)一方で、連結用タブ(これに対し接着剤79の効果によって各内箱が接着される)の上に接触している。その後、
図22に例示されているように、各内箱3は、外箱ブランク25との関係において移動させられ、こうして内箱3は、内箱3が外箱4内に挿入され連結用タブ20の後続する折り曲げを決定する閉鎖位置に対応する位置に配置される。連結用タブ20の折り曲げを決定するための外箱ブランク25との関係における各内箱3の変位は、内箱3の前壁9上に接触して互いに直交する2つの方向に移動可能で(詳細には、アクチュエータ部材86は内箱3の前壁9に直交してと同様内箱3の前壁9に平行にも並進運動することができる)あって、パネル18’との関係においてかつ対応する横断方向折り線31を中心とした180°の連結用タブ20の底面部分23の回転に追従することのできるアクチュエータ部材86(
図21および22に示されている)を含む折り曲げ装置83によって実施される。アクチュエータ部材86は、吸引を始動/停止させることのできる吸引ヘッド87が具備されている。
【0074】
外箱ブランク25およびそれぞれの内箱3を担持する包装ポケット81が折り曲げ装置83と対応して到着した時点で、アクチュエータ部材86は内箱3に向かって移動させられて、内箱3自体の前壁9と接触する。アクチュエータ部材86が内箱3の前壁9と接触した時点で、吸引ヘッド87を通した吸引が始動されて、吸引ヘッド87と内箱3の前壁9の間で(吸引力により生成された)機械的拘束が確立される。
【0075】
吸引ヘッド87を通した吸引がひとたび始動された時点で、アクチュエータ部材86はそれ自体と共に内箱3を外箱ブランク25との関係において移動させその後連結用タブ20の折り曲げを決定するために移動する。先に言及した通り、アクチュエータ部材86は、相互に直交する2つの方向に移動可能であり、パネル18’との関係におけるかつ対応する横断方向折り線31を中心とした180°の連結用タブ20の底面部分23の回転に追従する。このようにして、連結用タブ20は、連結用タブ20にいかなる機械的張力も加えることなく折り曲げられ、したがって、接着剤75により決定された蓋6の後壁13と連結用タブ20の上面部分22の間の機械的連結のあらゆる種類の破損または望ましくない変形が回避される。換言すると、内箱3の変位の間(すなわち連結用タブ20自体の折り曲げの間)に連結用タブ20を通して伝達される力は、(連結用タブ20の底面部分23上で折り曲げ装置72により実施される予備屈曲に起因して)ゼロとは言わないまでも非常に低いものであり、したがって内箱3の変位は、連結用タブ20と蓋6の後壁13の間の接着をたとえわずかでも損なう危険性が全くない状態で、非常に迅速に実施可能である。
【0076】
添付図に例示された好ましい実施形態によると、包装コンベヤ80は、水平方向に配置された回転中心軸88を中心にして段階的に回転する回転ホイールで構成されている。その結果、投入ステーションS38から排出ステーションS40まで延在する包装経路P4は円形形状を有する。
【0077】
図16に示されているように、包装ユニット37は移送コンベヤ89を含み、このコンベヤが、予備折り曲げされた外箱ブランク25を包装コンベヤ68の排出ステーションS37から包装コンベヤ80の投入ステーションS38まで移送する。移送コンベヤ89に沿って、かつ包装コンベヤ80の投入ステーションS38の上流側に、外箱ブランク25のタブ32とパネル15’の間に接着剤を被着させる糊付け装置90が配置されている。
【0078】
好ましい実施形態によると、包装経路P3の投入ステーションS23内で包装コンベヤ68に対し一度に1つの外箱ブランク25が補給され、移送コンベヤ89は、一度に2つの外箱ブランク25を包装コンベヤ68から包装コンベヤ80まで移送する。この実施形態では、包装コンベヤ80は各ステップで一度に2つの外箱ブランク25を処理する。例示されていない一つの代替的実施形態によると、包装経路P3の投入ステーションS23内の包装コンベヤ68に対して一度に2つの外箱ブランク25が補給される。
【0079】
以上で説明した包装方法および対応する包装機械34は、高い品質水準を維持しながら、高い生産性で(すなわち一単位時間あたりに生産されるタバコパッケージ1の数が多い)、スライド開放型パッケージ1を生産することを可能にするため、多くの利点を有している。この結果は、包装コンベヤ41内で(すなわちラッピングされたタバコ群2に対して内箱ブランク24を結合させる前に)蓋6の形成を完了することによって、単純かつ有効な形で蓋6を形成することができると同時にラッピングされたタバコ群2の周囲での内箱ブランク24の折り曲げを大幅に簡略化できるようにする包装ユニット36の構造によって得られる。詳細には、蓋6の形成は、(実際に包装コンベヤ41の包装経路P1がそうであるように)直線の包装経路に沿ってより容易である(したがって単純かつ高速である)一方、ラッピングされたタバコ群2の周囲での内箱ブランク24の折り曲げは、(実際に、包装コンベヤ58の包装経路P2がそうであるように)円形包装経路に沿ってより容易である(したがって単純かつ高速である)。したがって、包装ユニット36の構造によって、全ての折り曲げ作業が最も有利な状況で実施され得、したがって、高い品質水準を維持しながら迅速に(すなわち包装プロセスの高い生産性で)実施され得る。
【0080】
付加的には(ただし重要性が低いわけではないが)、以上で説明した包装方法および対応する包装機械34は、極めて「融通性が高い」。すなわち、生産されるスライド開放型タバコパッケージ1のタイプ(内箱ブランク24内に含まれるまたは外箱ブランク25内に含まれるヒンジ式蓋6を伴うかまたはヒンジ式蓋を伴わないもの)を迅速かつ単純に変更することができる。とりわけ、高い融通性は、各包装ユニット36または37の中に内箱ブランク24または外箱ブランク25の予備折り曲げが実施される第1の包装コンベヤ41、および内箱ブランク24または外箱ブランク25の予備折り曲げが完了する第2の包装コンベヤ58または80が存在するという事実によって提供される。実際、第1の包装コンベヤ41または68の存在によって、蓋を形成するために内箱ブランク24または外箱ブランク25の予備折り曲げを実施するのが比較的単純であり、ひとたび蓋が形成されたならば、内箱ブランク24または外箱ブランク25の最終的折り曲げは「従来通り」であり(すなわち標準的なブランクの折り曲げと類似である)、したがって、特別な混乱はない。
【0081】
2つの包装ユニット36および37が互いに非常に類似している、すなわち包装ユニット36および37が共に、コンベヤベルトからなりブランクの予備折り曲げを生産するように意図された第1の包装コンベヤ(包装コンベヤ41および68)、1つのホイールからなり中味の周囲で(すでに部分的に折り曲げられた)ブランクを折り曲げるように意図され第2の包装コンベヤ(包装コンベヤ58および80)、および2つの包装コンベヤを連結する移送コンベヤ(移送コンベヤ66および89)を含む同じ構造を有するという点を指摘しておくことが重要である。さらに、2つの包装ユニット36および37の2つの第2の包装コンベヤ(包装コンベヤ58および80)は、ほぼ全ての包装作業を同じ方法で同じ部域内で実施する。最後に、2つの包装ユニット36および37は、互いの間で多数の構成要素を共用することができる。すなわち、両方の包装ユニット36および37内に同一の構成要素が存在することが多い(詳細には、2つの包装ユニット36および37は、構成要素の少なくとも70〜80%を共有することができる)。こうして、包装機械34の生産、組立ておよびメンテナンスコストの問題を極めて有意な形で打破することができる。
【0082】
最後に、連結用タブ20が補給ステーションS39までつねに完全に広げられた状態にとどまっており、ここで内箱3は、連結用タブ20が完全に広げられている一方で連結用タブ20の糊付けされた部分22に対して内箱の蓋6の後壁13を接触させることによって外箱ブランク35に結合されている。実際には、連結用タブ20は、外箱ブランク25との関係においてかつパッケージ1の完全閉鎖位置に対応する位置に向かって内箱3を折り曲げ装置83を用いて移動させることによって連続的にのみそれ自体の上に折り曲げられる、ということを指摘しておくことが重要である。このようにして、外箱ブランク25は、補給ステーションS39に向かう経路に沿って折り曲げ済みの部分が不在で接着剤の点により折り曲げ形態にロックされていないことから、補給ステーションS39に向かってより容易に搬送可能である。換言すると、補給ステーションS39に対して搬送される外箱ブランク25の予備折り曲げされた形状は安定しており、そのとき補給ステーションS39に向かう外箱ブランク25の搬送は特別な注意を払うことなく行なうことができる。この条件は、補給ステーションS39に向かう外箱ブランク25の搬送経路が極めて長く複雑な形状を有する(すなわち複数の方向転換を伴う)上述の包装ユニット37において、極めて有利である。