(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電子デバイスが前記第1の近接状態にあると判定した場合、通常の電力モードである第1の表示状態において前記タッチ・センシティブ・ディスプレイに情報を表示するステップと、
前記電子デバイスが前記第2の近接状態にあると判定した場合、前記第1の表示状態と異なる、省電力モードである第2の表示状態において前記タッチ・センシティブ・ディスプレイに情報を表示することを止めるステップと、
を含む請求項1に記載の方法。
1つ以上のプロセッサ、メモリ及びタッチ・センシティブ・ディスプレイを備える電子デバイスにより実行されたときに、前記電子デバイスに行わせるための実行可能なプログラムの命令を有するコンピュータプログラムであって、前記実行可能なプログラムの命令は、前記電子デバイスを、
前記電子デバイスの近接センサから近接データを受信し、前記近接センサは、前記電子デバイスに対するユーザの位置に対応する近接データを得るように構成され、前記近接データは距離の変化率を表し、
前記タッチ・センシティブ・ディスプレイに対するタッチ入力を受信し、
前記電子デバイスが第1の近接状態又は第2の近接状態のどちらか1つであるかを、前記受信した近接データに基づいて判定し、前記第2の近接状態は前記電子デバイスが前記ユーザの耳に近接したときに生じ、
前記電子デバイスが前記第1の近接状態であると判定した場合、前記タッチ入力を意図したタッチ入力として処理し、
前記電子デバイスが前記第2の近接状態であると判定した場合、前記タッチ入力を意図していないタッチ入力として処理し、
前記受信した近接データの変化に応じて、前記タッチ入力の処理を変更する、
ように実行させるコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の様々な実施形態および態様が、以下で論じられる詳細を参照しながら説明され
、添付の図面は様々な実施形態を示す。以下の説明および図面は、本発明の例示であり、
本発明を限定するものと解釈されるべきではない。本発明の様々な実施形態の完全な理解
を与えるために多数の特定の詳細が説明される。しかし、ある場合には、本発明の実施形
態の簡潔な議論を与えるために、周知または従来の詳細が説明されない。
【0014】
以下の詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータ・メモリ内に格納されたデータに
対するオペレーションを含むアルゴリズムの点から提示される。アルゴリズムは一般に、
所望の結果をもたらすオペレーションの首尾一貫したシーケンスである。オペレーション
は通常、物理量の物理的操作を必要とし、または物理量の物理的操作を含む。通常、必須
ではないが、こうした量は、格納、転送、組合せ、比較、あるいは操作することのできる
電気信号または磁気信号の形を取る。主に一般的慣習のために、こうした信号をビット、
値、要素、シンボル、文字、用語、数などとして参照することが時には好都合であること
が判明している。
【0015】
しかし、こうした用語および類似の用語のすべては、適切な物理量と関連付けられるべ
きであり、こうした量に適用された好都合な符号に過ぎないことに留意されたい。以下の
議論から明らかとなるように別段の記述がない限り、説明全体を通して、「処理」または
「計算」または「判定」または「表示」などの用語を用いる議論は、システムのレジスタ
およびメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを、システムのメモリまたはレジ
スタ、あるいは他のそのような情報記憶デバイス、情報伝送デバイス、または情報表示デ
バイス内の物理量として同様に表される他のデータに操作および変換するデータ処理シス
テムまたは類似の電子デバイスの動作およびプロセスを指すことができることを理解され
たい。
【0016】
本発明は、本明細書に記載のオペレーションのうちの1つまたは複数を実施する装置に
関することができる。この装置を、要求される目的のために特別に構築することができ、
またはこの装置は、コンピュータ内に格納されたコンピュータ・プログラムによって選択
的に活動化または再構成される汎用コンピュータを含むことができる。そのようなコンピ
ュータ・プログラムを、限定はしないが、バスにそれぞれ結合された、フロッピィ・ディ
スク、光ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、読取り専用メモリ(ROM)、ラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電
気消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、磁気または光学カードを含む任意の
タイプのディスク、あるいは電子的命令を格納するのに適した任意のタイプの媒体などの
機械(例えばコンピュータ)可読記憶媒体内に格納することができる。
【0017】
機械可読媒体は、機械(例えばコンピュータ)で可読な形態で情報を格納または伝送す
る任意の機構を含む。例えば、機械可読媒体は、読取り専用メモリ(「ROM」)、ラン
ダム・アクセス・メモリ(「RAM」)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシ
ュ・メモリ・デバイス、電気、光、音響、または他の形態の伝播信号(例えば、搬送波、
赤外線信号、デジタル信号など)などを含む。
【0018】
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、ユーザ動作を監視する1つまたは複数のセ
ンサを含む。本発明の少なくともいくつかの実施形態はまた、例えば、いくつかの所定の
ユーザ動作に基づいて、ポータブル・デバイスのディスプレイ・デバイスのバックライト
を自動的に活動化または非活動化すること、またはポータブル・デバイスの入力デバイス
を特定の状態に設定することなど、ユーザ動作に基づいてポータブル・デバイスの状態を
自動的に変更することをも含む。
【0019】
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、ポータブル音楽および/またはビデオ・メ
ディア・プレーヤなどのデジタル・メディア・プレーヤの一部でよく、デジタル・メディ
ア・プレーヤは、メディアを提示するメディア処理システム、メディアを格納する記憶デ
バイスを含むことができ、アンテナ・システムおよびメディア処理システムと結合された
無線周波数(RF)トランシーバ(例えば、携帯電話向けRFトランシーバ)をさらに含
むことができる。いくつかの実施形態では、リモート記憶デバイス上に格納されたメディ
アを、RFトランシーバを介してメディア・プレーヤに送信することができる。メディア
は、例えば、音楽または他の音声、静止画、または動画のうちの1つまたは複数でよい。
【0020】
ポータブル・メディア・プレーヤは、カリフォルニア州クーパ−チーノのApple
Computer,Inc.のiPod(登録商標)またはiPod Nano(登録商
標)メディア・プレーヤ上のクリックホイール入力デバイス、タッチ・スクリーン入力デ
バイス、押ボタンデバイス、可動ポインティング入力デバイス、または他の入力デバイス
などのメディア選択デバイスを含むことができる。メディア選択デバイスを使用して、記
憶デバイスおよび/またはリモート記憶デバイス上に格納されたメディアを選択すること
ができる。少なくともいくつかの実施形態では、ポータブル・メディア・プレーヤはディ
スプレイ・デバイスを含み、ディスプレイ・デバイスは、メディア処理システムに結合さ
れ、入力デバイスを介して選択され、スピーカまたはイヤホン(複数可)を介して、ある
いはディスプレイ・デバイス上に、あるいはディスプレイ・デバイスとスピーカまたはイ
ヤホン(複数可)の両方で提示されているメディアのタイトルまたは他の標識を表示する
。ポータブル・メディア・プレーヤの例が、参照により本明細書に共に組み込まれる、公
開されている米国特許出願第2003/0095096(特許文献1)および2004/
0224638(特許文献2)に記載されている。
【0021】
本明細書に記載の本発明の実施形態は、例えば、エンターテイメント・システムまたは
携帯情報端末(PDA)、または汎用コンピュータ・システム、または専用コンピュータ
・システム、または別のデバイス内の組込みデバイス、またはメディア・プレーヤを含ま
ない携帯電話、またはこうしたデバイスの態様または機能を組み合わせるデバイス(例え
ば、PDA、エンターテイメント・システム、および携帯電話と共に1つのポータブル・
デバイスとして組み合わされた、iPod(登録商標)などのメディア・プレーヤ)など
の、他のタイプのデータ処理システムの一部でよい。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態によるポータブル・デバイス30を示す。
図2は、「キャ
ンディ・バー」スタイルを有する電話構成のワイヤレス・デバイスを示す。
図2では、ワ
イヤレス・デバイス30は、ハウジング32、ディスプレイ・デバイス34、英数キーパ
ッドでよい入力デバイス36、スピーカ38、マイクロフォン40、およびアンテナ42
を含むことができる。ワイヤレス・デバイス30はまた、近接センサ44および加速度計
46をも含むことができる。
図2の実施形態は、より多数または少数のセンサを使用する
ことができ、
図2に示される形状因子とは異なる形状因子を有することができることを理
解されよう。
【0023】
ディスプレイ・デバイス34が、ハウジング32の上部に配置されるように示されてお
り、入力デバイス36が、ハウジング32の下部に配置されるように示されている。アン
テナ42が、ハウジング32の上部でハウジング32から延びるように示されている。ス
ピーカ38も、ディスプレイ・デバイス34の上のハウジング32の上部に示されている
。マイクロフォン40は、入力デバイス36の下のハウジング32の下部に示されている
。ハウジング上の任意の位置にスピーカ38およびマイクロフォン40を配置することが
できるが、スピーカ38およびマイクロフォン40は通常、それぞれユーザの耳および口
に従って配置されることを理解されよう。近接センサ44が、スピーカ38またはその付
近に示されており、少なくとも部分的にはハウジング32内にある。加速度計46が、ハ
ウジング32の下部に示されており、ハウジング32内にある。上述の機能の特定の位置
は代替実施形態では変化することがあることを理解されよう。
【0024】
ディスプレイ・デバイス34は、例えば、入力が可能である機能を含まない液晶ディス
プレイ(LCD)、または、LCDを含むタッチ入力スクリーンであってもよい。入力デ
バイス36は、例えば、ボタン、スイッチ、ダイヤル、スライダ、キーまたはキーパッド
、ナビゲーション・パッド、タッチ・パッド、タッチ・スクリーンなどを含むことができ
る。
【0025】
スピーカ38、マイクロフォン40、およびアンテナ42について、それぞれ任意の周
知のスピーカ、マイクロフォン、およびアンテナを使用することができる。
【0026】
近接センサ44は、ワイヤレス・デバイス30に対する物体の位置(例えばX、Y、Z
)、方向、速度、方位(例えば、ロール、ピッチ、偏揺れ)などを検出することができる
。少なくともいくつかの実施形態では、ワイヤレス・デバイスに対する物体の位置を距離
として表すことができる。近接センサは、位置データまたは運動データあるいはその両方
を生成することができ、それを使用して、ポータブル・デバイス30および/または近接
センサ44に対する物体の位置を求めることができる。近接センサの一例が
図7Aに示さ
れている。
【0027】
さらに、処理デバイス(図示せず)が近接センサ(複数可)44に結合される。処理デ
バイスを使用して、近接センサ44によって供給された位置データおよび/または運動デ
ータに基づいて、ポータブル・デバイス30または近接センサ44あるいはその両方に対
する物体の位置を求めることができる。近接センサは、物体の位置を継続的または周期的
に監視することができる。近接センサはまた、検出している物体のタイプを判定すること
もできる。
【0028】
近接センサについての追加の情報を、「PROXIMITY DETECTOR IN
HANDHELD DEVICE」という名称の米国特許出願第11/241,839号
、「PROXIMITY DETECTOR IN HANDHELD DEVICE」とい
う名称の米国特許出願第11/240,788号、2005年6月23日出願の「MET
HODS AND APPARATUS FOR REMOTELY DETECTING P
RESENCE」という名称の米国特許出願第11/165,958号、および2003
年6月24日発行の「PROXIMITY/TOUCH DETECTOR AND CA
LIBRATION CIRCUIT」という名称の米国特許第6,583,676号(
特許文献3)で得ることができ、これらのすべては、参照によりその全体が本明細書に組
み込まれる。
【0029】
一実施形態によれば、加速度計46は、ワイヤレス・デバイスの加速または減速を含む
運動を検出することができる。加速度計46は、複数の次元についての運動データを生成
することができ、それを使用して、ワイヤレス・デバイスの運動方向を求めることができ
る。例えば、ポータブル・デバイスが移動することを加速度計46が検出したとき、加速
度計46は、X、Y、およびZ軸の加速度情報を生成することができる。一実施形態では
、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,520,013号(特許
文献4)で説明されているように加速度計46を実装することができる。あるいは、加速
度計46は、KionixのKGF01加速度計、またはAnalog Devices
のADXL311加速度計、または当技術分野で周知の他の加速度計でよい。
【0030】
さらに、処理デバイス(図示せず)が加速度計(複数可)46に結合される。処理デバ
イスを使用して、ワイヤレス・デバイス30の運動ベクトルとも呼ばれる運動方向を計算
することができる。1つまたは複数の所定の公式に従って、加速度計46によって供給さ
れる運動データ(例えば、X、Y、Z方向の運動)に基づいて運動ベクトルを求めること
ができる。処理デバイスを加速度計46と一体化することができ、あるいは、例えばマイ
クロプロセッサまたはポータブル・デバイスのチップセットなどの他の構成要素と一体化
することができる。
【0031】
加速度計46は、ポータブル・デバイスの運動を継続的または周期的に監視することが
できる。結果として、ポータブル・デバイスに取り付けられた加速度計によって供給され
る運動データに基づいて、移動前および移動後のポータブル・デバイスの方位を求めるこ
とができる。
【0032】
加速度計についての追加の情報を、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる20
04年11月12日出願の同時係属の米国特許出願第10/986,730号で得ること
ができる。
【0033】
近接センサ44および加速度計46から取得されたデータを互いに組み合わせ、または
単独で使用して、ユーザの動作についての情報を収集することができる。近接センサ44
、加速度計46、またはその両方からのデータを使用して、例えばディスプレイ・バック
ライトを活動化/非活動化し、コマンドを開始し、選択を行い、ディスプレイ内のスクロ
ールまたは他の移動を制御し、入力デバイス設定を制御し、あるいはデバイスの1つまた
は複数の設定に対して他の変更を行うことができる。
【0034】
図3は、
図2に示されるポータブル・デバイス30と類似した代替ポータブル・デバイ
ス30aを示す。
図3に示されるポータブル・デバイス30aは、近接センサ44a(図
3)がマイクロフォン40またはその付近に位置する点で、
図2に示されるポータブル・
デバイス30とは異なることができる。
【0035】
図4は、本発明の一実施形態によるポータブル・デバイス50を示す。ポータブル・デ
バイス50は、ハウジング52、ディスプレイ/入力デバイス54、スピーカ56、マイ
クロフォン58、および任意選択のアンテナ60(ハウジングの外部で可視でよく、また
はハウジング内に隠蔽することができる)を含むことができる。ポータブル・デバイス5
0はまた、近接センサ62および加速度計64をも含むことができる。ポータブル・デバ
イス50は、携帯電話、または一体型のPDAと携帯電話であるデバイス、または一体型
のメディア・プレーヤと携帯電話であるデバイス、またはエンターテイメント・システム
(例えばゲーム・プレイ用)と携帯電話の両方であるデバイスでよく、あるいはポータブ
ル00000・デバイス50は、本明細書に記載の他のタイプのデバイスでよい。特定の
一実施形態では、ポータブル・デバイス50は、携帯電話およびメディア・プレーヤおよ
びPDAを含むことができ、そのすべてがハウジング52内に含まれる。ポータブル・デ
バイス50は、通常の大人の手の中に適合するのに十分なだけ小さく、大人が片手で運ぶ
ことができるのに十分な軽さである形状因子を有することができる。「ポータブル」とい
う用語は、大人のユーザの手(片手または両手)でデバイスを容易に保持することができ
ることを意味することを理解されよう。例えば、ラップトップ・コンピュータおよびiP
odはポータブル・デバイスである。
【0036】
一実施形態では、ディスプレイ/入力デバイス54は、LCDなどのディスプレイに加
えて、マルチポイント・タッチ入力スクリーンを含むことができる。一実施形態では、マ
ルチポイント・タッチ・スクリーンは、同時に、タッチ・パネルの平面内の別個の場所で
生じる複数のタッチ(例えば、ユーザの顔からのディスプレイに対するブロブ、または複
数の指がディスプレイに同時にタッチまたはほぼタッチすること)またはニア・タッチ(
例えば、ディスプレイに対するブロブ)を検出し、複数のタッチのそれぞれについてタッ
チ・パネルの平面上のタッチの位置を表す別個の信号を生成するように構成された容量性
感知媒体である。マルチポイント入力タッチ・スクリーンについての追加の情報を、参照
によりその全体が本明細書に組み込まれる2004年5月6日出願の同時係属の米国特許
出願第10/840,862号(公開されている米国特許出願第20060097991
号(特許文献5)参照)で得ることができる。マルチポイント入力タッチ・スクリーンは
、マルチタッチ入力パネルとも呼ばれることがある。
【0037】
処理デバイス(図示せず)をディスプレイ/入力デバイス54に結合することができる
。処理デバイスを使用して、タッチ・パネルに対するタッチを計算することができる。デ
ィスプレイ/入力デバイス54は、検出されたタッチ(例えば、ユーザの顔からのブロブ
(複数可))データを使用して、例えば一定の物体の位置を識別し、さらに、ディスプレ
イ/入力デバイス54にタッチする(またはほぼタッチする)物体のタイプを識別するこ
とができる。
【0038】
近接センサ62およびディスプレイ/入力デバイス54から取得されたデータを組み合
わせて、本明細書に記載のユーザの動作についての情報を収集することができる。近接セ
ンサ62およびディスプレイ/入力デバイス54からのデータを使用して、例えばディス
プレイ/入力デバイス54の照明設定を変更するなど、ポータブル・デバイス50の1つ
または複数の設定を変更することができる。
【0039】
一実施形態では、
図4に示されるように、ディスプレイ/入力デバイス54は、ポータ
ブル・デバイス50のハウジング52の1つの表面(例えば正面)の大部分を占有する。
一実施形態では、ディスプレイ/入力デバイス54は、ポータブル・デバイス50の前面
のほぼ全体を消費する。別の実施形態では、ディスプレイ/入力デバイス54は、例えば
ポータブル・デバイス50のハウジング52の前面の少なくとも75%を消費する。代替
実施形態では、ポータブル・デバイス50は、入力機能を有さないディスプレイを含むこ
とができるが、それでもなお、ディスプレイはポータブル・デバイス50の1つの表面の
大部分を占有する。この場合、ポータブル・デバイス50は、ポータブル・デバイス50
の一部から外側に摺動または外側に回転するQWERTYキーボードまたは他のタイプの
キーボードなどの他のタイプの入力デバイスを含むことができる。
【0040】
図5Aおよび5Bは、本発明の一実施形態によるポータブル・デバイス70を示す。ポ
ータブル・デバイス70は、ディスプレイ・ハウジング89をキーパッド・ハウジング9
1に結合するヒンジ87を含む携帯電話でよい。ヒンジ87は、ユーザが携帯電話を開閉
することを可能にし、それによって、
図5Aおよび5Bに示される2つの異なる構成の少
なくとも一方に携帯電話を配置することができる。特定の一実施形態では、ヒンジ87は
、ディスプレイ・ハウジングをキーパッド・ハウジングに回転可能に結合することができ
る。具体的には、ユーザは、携帯電話を開いて、
図5Aに示される、開いた構成に携帯電
話を配置することができ、携帯電話を閉じて、
図5Bに示される、閉じた構成に携帯電話
を配置することができる。キーパッド・ハウジング91は、ユーザから入力(例えば電話
番号入力または他の英数入力)を受け取るキーパッド95と、ユーザから音声入力を受け
取るマイクロフォン97とを含むことができる。ディスプレイ・ハウジング89は、その
内面上に、ディスプレイ93(例えばLCD)およびスピーカ98および近接センサ84
を含むことができ、ディスプレイ・ハウジング89は、その外面上に、スピーカ96、温
度センサ94、ディスプレイ88(例えば、別のLCD)、周辺光センサ92、および近
接センサ84Aを含むことができる。したがって、この実施形態では、ディスプレイ・ハ
ウジング89は、その内面上に第1近接センサを含むことができ、その外面上に第2近接
センサを含むことができる。第1近接センサを使用して、ユーザの頭または耳が第1近接
センサの一定の距離内にあることを検出することができ、この検出に応答して、ディスプ
レイ93および88の照明設定を自動的に変更させることができる(例えば、両方のディ
スプレイについての照明がオフにされ、または省電力状態に設定される)。第2近接セン
サからのデータを、周辺光センサ92からのデータおよび温度センサ94からのデータと
共に使用して、携帯電話がユーザのポケット内に配置されたことを検出することができる
。
【0041】
少なくともいくつかの実施形態では、ポータブル・デバイス70は、携帯電話、メディ
ア・プレーヤ、エンターテイメント・システム、PDA、または本明細書に記載の他のタ
イプのデバイスなどのワイヤレス通信デバイスの機能のうちの1つまたは複数を提供する
構成要素を含むことができる。一実施形態の一実装では、ポータブル・デバイス70は、
MP3音楽ファイルなどのMP3ファイルを再生するメディア・プレーヤと一体化された
携帯電話でよい。
【0042】
図2、3、4、5A、および5Bに示される各デバイスは、携帯電話などのワイヤレス
通信デバイスでよく、ワイヤレス通信のための機能を提供する複数の構成要素を含むこと
ができる。
図6は、ワイヤレス通信のための機能を含むワイヤレス・デバイス100の一
実施形態を示す。ワイヤレス・デバイス100を、
図2、3、4、5A、および5Bに示
されるデバイスのいずれか1つに含めることができるが、
図2〜5Bのこうしたデバイス
の代替実施形態は、ワイヤレス・デバイス100よりも多くの構成要素、または少ない構
成要素を含むことができる。
【0043】
ワイヤレス・デバイス100はアンテナ・システム101を含むことができる。ワイヤ
レス・デバイス100はまた、アンテナ・システム101に結合され、アンテナ・システ
ム101を介して音声信号、デジタル・データ信号、および/またはメディア信号を送信
および/または受信するデジタルおよび/またはアナログ無線周波数(RF)トランシー
バ102をも含むことができる。
【0044】
ワイヤレス・デバイス100はまた、デジタルRFトランシーバを制御し、音声信号、
デジタル・データ信号、および/またはメディア信号を管理するデジタル処理システム1
03をも含むことができる。デジタル処理システム103は、例えばマイクロプロセッサ
またはコントローラなどの汎用処理デバイスでよい。デジタル処理システム103はまた
、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート
・アレイ)、またはDSP(デジタル信号プロセッサ)などの専用処理デバイスでもよい
。デジタル処理システム103はまた、当技術分野で周知の、ワイヤレス・デバイス10
0の他の構成要素とインターフェースする他のデバイスをも含むことができる。例えば、
デジタル処理システム103は、ワイヤレス・デバイス100の他の構成要素とインター
フェースするアナログ−デジタル変換器およびデジタル−アナログ変換器を含むことがで
きる。デジタル処理システム103はメディア処理システム109を含むことができ、メ
ディア処理システム109も、音声データのファイルなどのメディアを管理する汎用また
は専用処理デバイスを含むことができる。
【0045】
ワイヤレス・デバイス100はまた、デジタル処理システムに結合され、ワイヤレス・
デバイス100についてのデータを格納し、かつ/またはプログラムを操作する記憶デバ
イス104をも含むことができる。記憶デバイス104は、例えば任意のタイプの固体メ
モリ・デバイスまたは磁気メモリ・デバイスでよい。
【0046】
ワイヤレス・デバイス100はまた、デジタル処理システム103に結合され、ユーザ
入力(例えば、電話番号、名前、住所、メディア選択など)を受諾する1つまたは複数の
入力デバイス105をも含むことができる。入力デバイス105は、例えば、ディスプレ
イ・デバイスと組み合わせたキーパッド、タッチ・パッド、タッチ・スクリーン、ポイン
ティング・デバイス、または類似の入力デバイスのうちの1つまたは複数でよい。
【0047】
ワイヤレス・デバイス100はまた、デジタル処理システム103に結合され、メッセ
ージ、電話呼出し情報、連絡先情報、画像、ムービー、ならびに/あるいは入力デバイス
105を介して選択されているメディアのタイトルまたは他の標識などの情報を表示する
少なくとも1つのディスプレイ・デバイス106をも含むことができる。ディスプレイ・
デバイス106は、例えばLCDディスプレイ・デバイスでよい。一実施形態では、ディ
スプレイ・デバイス106および入力デバイス105を互いに同一のデバイスとして一体
化することができる(例えば、LCDディスプレイ・デバイスなどのディスプレイ・デバ
イスと一体化されるマルチタッチ入力パネルなどのタッチ・スクリーンLCD)。互いに
一体化されたタッチ入力パネルとディスプレイの例が、公開されている米国出願第200
60097991号に示されている。ディスプレイ・デバイス106は、一定の状況下で
ディスプレイ・デバイス106を照明するバックライト106aを含むことができる。ワ
イヤレス・デバイス100は複数のディスプレイを含むことができることを理解されよう
。
【0048】
ワイヤレス・デバイス100はまた、デジタルRFトランシーバ102、デジタル処理
システム103、記憶デバイス104、入力デバイス105、マイクロフォン105A、
音声変換器108、メディア処理システム109、センサ(複数可)110、およびディ
スプレイ・デバイス106を含むシステムの構成要素に動作電力を供給する電池107を
も含むことができる。電池107は、例えば充電式または非充電式のリチウムまたはニッ
ケル金属水素化物電池でよい。
【0049】
ワイヤレス・デバイス100はまた、音声変換器108をも含むことができ、音声変換
器108は、1つまたは複数のスピーカおよび少なくとも1つのマイクロフォン105A
を含むことができる。
【0050】
ワイヤレス・デバイス100はまた、デジタル処理システム103に結合された1つま
たは複数のセンサ110をも含むことができる。センサ(複数可)110は、例えば、近
接センサ、加速度計、タッチ入力パネル、周辺光センサ、周囲雑音センサ、温度センサ、
ジャイロスコープ、ヒンジ検出器、位置測定デバイス、方位測定デバイス、動作センサ、
音響センサ、無線周波数電磁波センサ、および他のタイプのセンサ、ならびにそれらの組
合せのうちの1つまたは複数を含むことができる。センサ(複数可)110で取得された
データに基づいて、例えば、バックライト106aの活動化または非活動化、入力デバイ
ス105の設定の変更(例えば、入力デバイスからの任意の入力データの、意図的なユー
ザ入力としての処理と非処理の切換え)、および他の応答、ならびにそれらの組合せなど
、デジタル処理システムで様々な応答を自動的に実施することができる。
【0051】
一実施形態では、デジタルRFトランシーバ102、デジタル処理システム103、お
よび/または記憶デバイス104は、プリント回路板(PCB)上に配置された1つまた
は複数の集積回路を含むことができる。
【0052】
図7Aおよび7Bは、本発明の実施形態による例示的近接センサを示す。代替実施形態
では、
図7Aおよび7Bに示される近接センサではなく、容量性センサまたはソナー状の
センサなどの他のタイプの近接センサを使用することができることを理解されよう。
図7
Aでは、近接センサ120は、エミッタ122、検出器124、およびウィンドウ126
を含む。エミッタ122は、赤外線(IR)帯の光を生成し、例えば発光ダイオード(L
ED)でよい。検出器124は、光度の変化を検出するように構成され、例えばフォト・
トランジスタでよい。ウィンドウ126を透明材料または半透明材料から形成することが
できる。一実施形態では、ウィンドウ126は、例えば、一般にポータブル・デバイスの
マイクロフォンまたはスピーカで見られるメッシュなどの音響メッシュである。他の実施
形態では、ウィンドウ126は、MicroPerf、メッシュに包まれたIR透過スタ
ンド、またはコールド・ミラーでよい。
【0053】
動作中、物体がウィンドウ126の上に存在するとき、エミッタ122からの光が物体
128に当たり、光が散乱する。エミッタからの光を、既知の振動数を有する方形波パル
スで放射させることができ、それによって、検出器124が、周辺光と、ユーザの頭また
は耳またはユーザのポケット内の服地などの物体によって検出器124に反射されるエミ
ッタ122からの光とを区別することが可能となる。散乱光の少なくとも一部が、検出器
124に向けて反射される。光度の増大が検出器124で検出され、これが、処理システ
ム(
図7Aには図示せず)により、物体が検出器124の短距離内に存在することを意味
するように解釈される。物体が存在せず、または物体が検出器124から一定の距離より
遠くにある場合、検出器124に向けて反射される放射光の量は不十分なものとなり、ま
たは少なくなり、これが、処理システム(
図7Aには図示せず)により、物体が存在せず
、または比較的遠距離にあることを意味するように解釈される。それぞれの場合に、近接
センサは、光を反射する物体と検出器124との間の距離に関係する、反射光の光度を測
定している。
【0054】
一実施形態では、
図2〜5Bを参照しながら上記で説明したように、エミッタ122お
よび検出器124がポータブル・デバイスのハウジング内に配置される。
【0055】
図7Bでは、反射光の検出を改善するために、近接センサのエミッタ122および検出
器124が互いに内向きに傾斜するが、それ以外は、
図7Bの近接センサは、
図7Aの近
接センサと同様に動作する。
【0056】
本発明の実施形態と共に使用されるセンサの少なくとも一部は、アナログ値を表すデー
タを求めることができ、または供給することができることを理解されよう。言い換えれば
、データは、ある値から次の値への離散的ジャンプである量子を有する離散的値ではなく
、継続的に、またはほぼ継続的に変動することのできる1組の可能な値のいずれか1つで
よい値を表す。さらに、データで表される値は所定のものではないことがある。例えば、
近接センサで測定される距離の場合、所定の値を表すキーパッド上のキーの値とは異なり
、距離は所定のものではない。例えば、近接センサは、アナログ式に継続的またはほぼ継
続的に変動する可能性のある距離を表すデータを求めることができ、または供給すること
ができ、そのような近接センサの場合、距離は、近接センサのエミッタから発生する反射
光の光度に対応することができる。温度センサは、アナログ値である温度を表すデータを
求めることができ、または供給することができる。周辺光センサなどの光センサは、アナ
ログ値である光度を表すデータを求めることができ、または供給することができる。加速
度計などの動作センサは、運動の測定値(例えば、速度または加速度あるいはその両方)
を表すデータを求めることができ、または供給することができる。ジャイロスコープは、
方位の測定値(例えば、ピッチまたは偏揺れまたはロールの量)を表すデータを求めるこ
とができ、または供給することができる。音響センサは、音の強さの測定値を表すデータ
を求めることができ、または供給することができる。他のタイプのセンサについて、セン
サによって求められ、または供給されるデータは、アナログ値を表すことができる。
【0057】
図8は、使用することのできるセンサからの様々な入力と、本発明の少なくとも1つの
実施形態に従って実施することのできる動作の図を示す。
図2、3、4、5A、および5
Bに示されるデバイスを含む、本明細書に記載のデバイスのいずれか1つは、
図8で表さ
れる人工知能の使用に従って動作することができる。
図8の左側の1つまたは複数の入力
が、デバイスの様々なセンサから受信され、人工知能(AI)論理に入力される。入力の
任意の組合せに応答して、
図8の右側の1つまたは複数の動作をAI論理で自動的に実施
することができる。この実施形態の一実装では、データが1つまたは複数のセンサで感知
されたほぼ直後に、動作が実施される。
【0058】
図8の例示的入力は、例えば、近接データ、(例えば、マルチポイント・タッチ入力ス
クリーンからの)近接データおよびブロブ検出データ、近接データおよび加速度計データ
、加速度計データおよびブロブ検出データ、近接データおよび温度データ、近接データお
よび周辺光データ、ならびに多数の他の可能な組合せを含むことができる。
【0059】
図8の例示的動作は、例えば、ポータブル・デバイスのディスプレイのバックライトを
オフにすること、ユーザがユーザ・インターフェースに入力する能力を抑制する(例えば
入力デバイスをロックする)こと、電話のモードを変更することなどを含むことができる
。上記の動作の組合せをAI論理で実装することもできることを理解されよう。例えば、
AI論理は、ディスプレイのバックライトをオフにすること、およびユーザがユーザ・イ
ンターフェースで入力する能力を抑制することのどちらも行うことができる。
【0060】
図8のAI論理は、AI(人工知能)プロセスを実施する。いくつかの実施形態では、
特定の意図的なユーザ入力、またはそれに関連付けられた所定のデータを有するユーザ入
力(例えばキー入力)なしにAIプロセスを実施することができる。
図8のAI論理によ
って実施される人工知能プロセスは、パターン認識および/またはデータの解釈を含む様
々な従来のAI論理処理を使用することができる。例えば、AI論理は、1つまたは複数
のセンサからデータを受信し、データを1つまたは複数のしきい値と比較し、こうした比
較に基づいて、どのようにデータを解釈するかを判定することができる。一実施形態では
、しきい値は、近接センサでの光度測定値から導出される値と比較される距離を表すこと
ができる。しきい値より長い距離を表す光度測定値は、(エミッタの光を反射した)物体
が近くにないことを示し、しきい値より短い距離を表す光度測定値は、物体が近くにある
ことを示す。さらに、入力データは、少なくとも2つの解釈(例えば、近接センサからの
データが、ユーザの頭がセンサの近くにあることを示し、したがってバックライトをオフ
にし、または近接センサからのデータが、ユーザの頭が近くにないことを示し、したがっ
てバックライトをディスプレイ・タイマの制御下のままにする)の対象となる可能性があ
り、AIプロセスは、ユーザ動作を予測する解釈を選ぶように、その少なくとも2つの解
釈から選択することを試みる。解釈(例えば、1つの解釈の選択)に応答して、AI論理
は、
図8に示されるように動作を実施させ、動作は、デバイスの1つまたは複数の設定を
修正することができる。少なくともいくつかの実施形態では、AI論理は、1つまたは複
数のセンサからのデータを解釈し(この解釈は、AIプロセスが少なくとも2つの可能な
解釈の間から選択することを必要とする)、センサ・データの解釈と、デバイスの現状態
の両方に基づいて動作(例えば、デバイスの設定を修正する)を選択するAIプロセスを
実施することができ、
図11Aに示される方法は、デバイスの現状態についての情報(例
えば、ユーザがデバイス内の電話を介して現在通信しているかどうか)を、センサ・デー
タ(
図11Aの場合の近接データ)の解釈と共に使用する一例である。
【0061】
いくつかの実施形態では、AIプロセスは、センサ・データに対して従来のパターン認
識の方法を実施することができる。例えば、デバイスとユーザの耳との間の距離の変化率
がパターンを有することがあり(例えば、ユーザがユーザの耳の近くにデバイスを移動す
るときに減速が明らかとなる)、距離の変化率のこのパターンを、パターン・マッチング
・アルゴリズムで検出することができる。「人工知能」という語句は、全体を通して、デ
バイスのユーザによる使用モードについて、1つまたは複数のセンサから入手可能なデー
タから結論(明示的であっても、暗黙的であっても)を引き出せることを意味するために
用いられる。この結論は、デバイスで表現されることがあり(例えば、「ユーザが電話で
話している」)、または表現されないことがあるが、この結論は、ユーザがデバイスをそ
のような方式で使用していた場合に適切となる、デバイスについての特定の動作または設
定に対応付けられる。例えば、電話が(1)マイクロフォンに話されている音声、(2)
電話がネットワークに接続されること、および(3)近接センサが活動状態であることを
検出したときはいつでも、画面バックライトが減光されるように電話を事前プログラムす
ることができる。そのような事前プログラミングは、単純な論理(例えば単純な組合せ論
理)を使用することができるが、それでも、本明細書で使用される人工知能の範囲内とな
る。学習、統計分析、反復、およびAIの他の複雑な態様を本発明と共に使用することが
できるが、これらは、企図される基本的人工知能にとって必須ではない。同様に、「解析
」という語は、複雑な統計解析または他の解析を示唆せず、単一のしきい値またはデータ
のみの観測を含むことができる。
【0062】
少なくともいくつかの実施形態では、デジタル処理システム103などのプロセッサま
たは処理システムでAI処理を実施することができ、プロセッサまたは処理システムは、
AIプロセスに対する入力を形成するデータを供給する1つまたは複数のセンサに結合さ
れる。AIプロセスは、
図10および11A〜11Fに示される方法のうちの1つまたは
複数の一部でよいことを理解されよう。
【0063】
少なくともいくつかの実施形態では、こうした方法のいずれかに従って動作するデバイ
スが、意図的なユーザ入力(例えば特定のユーザ入力を指定するユーザ入力)を受け取る
ように設計される少なくとも1つの入力デバイス(例えば、キーパッドまたはキーボード
またはタッチ入力パネル)を、その少なくとも1つの入力デバイスとは別個かつ別々のも
のであり、意図的なユーザ入力を受け取るようには設計されない1つまたは複数のセンサ
に加えて有することができる。実際、ユーザは、デバイス上の1つまたは複数のセンサの
存在に気付きさえしないことがある。
【0064】
図9A〜Cは、ポータブル・デバイスの1つまたは複数のセンサによって取得された入
力データに基づいて判定することのできる例示的ユーザ動作を示す。例示的ユーザ動作は
、限定はしないが、ユーザがポータブル・デバイス(
図9A)を直接見ること、ユーザが
ユーザの耳またはその付近でポータブル・デバイスを保持すること(
図9B)、ユーザが
ポータブル・デバイスをポケットまたはハンドバッグに入れること(
図9C)などを含む
。
【0065】
本発明の実施形態に従って監視することのできるユーザ動作および/またはジェスチャ
についての追加の情報が、2004年7月30日出願の「GESTURES FOR TO
UCH SENSITIVE INPUT DEVICES」という名称の米国特許出願第
10/903,964号、2005年1月18日出願の「MODE−BASED GRA
PHICAL USER INTERFACES FOR TOUCH SENSITIVE
INPUT DEVICES」という名称の米国特許出願第11/038,590号で開
示されており、これらのすべては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0066】
図10は、ポータブル・デバイスに対する一定のユーザ動作に自動的に応答する方法2
00を示す流れ図である。一実施形態では、方法200は、限定はしないが、ポータブル
・デバイスに対するユーザ動作を示すように設計されたセンサ・データを収集すること、
およびユーザ動作の検出に応答して1つまたは複数の所定の自動動作を実施する機械実行
可能コードを実行することを含む。
【0067】
図2、3、4、5A、5B、6、12に示されるデバイスのうちのいずれか1つで方法
200を実施することができ、方法200は、
図8に示される人工知能プロセスを使用す
ることがあり、または使用しないことがある。オペレーション202は、1つまたは複数
のセンサからセンサ・データを収集し、センサ・データは、ユーザ動作についての情報を
供給する。例えば、近接センサは、デバイスがユーザの耳の近くにあるかどうかを示すこ
とができる。温度センサと、周辺光センサ(または差動周辺光センサ)と、近接センサと
があいまって、デバイスがユーザのポケット内にあることを示すことができ、ジャイロス
コープと近接センサとがあいまって、ユーザがデバイスを見ていることを示すことができ
る。オペレーション204で、1つまたは複数のセンサからのデータが解析され、この解
析を、センサのうちの1つまたは複数の中のプロセッサを含む、デバイス内の1つまたは
複数のプロセッサで実施することができる。この解析は、センサ・データに基づいてユー
ザ動作を予測することを試みる。この解析による予測は、ある場合には誤っている可能性
があることを理解されよう。例えば、ユーザがデバイスを保持するときにユーザが近接セ
ンサの上に指を置く場合、これにより、デバイスがユーザの頭または耳の近くにあると解
析が誤って結論付ける可能性がある。オペレーション206で、1つまたは複数のセンサ
からのデータの解析に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のデバイス設定を調
節することができる。この調節は、デバイスの照明設定の変更、または本明細書に記載の
他の動作を含むことができる。
【0068】
図11A〜Fは、データを感知し、感知したデータに自動的に応答する例示的方法を示
し、
図2、3、4、5A、5B、6、および12に示されるデバイスのいずれか1つでこ
うした方法を実施することができ、こうした方法は、
図8に示される人工知能プロセスを
使用することがあり、または使用しないことがある。感知されるデータ、データの解析、
および感知されるデータに対する応答(複数可)に対する変形形態を含むいくつかの変形
形態を、図示される方法に対して作成できることを理解されよう。
【0069】
図11Aの方法は、ユーザがデバイス内の電話を介して通信しているかどうかをデバイ
スが判定する、任意選択のオペレーション220を含む。これを、電話呼出しが進行中の
とき、またはユーザがその他の方法で電話または他の通信デバイスを介して通信している
ときを感知することのできる当技術分野で周知の従来の技法で実施することができる。オ
ペレーション222で、近接センサ・データが、デバイス上の1つまたは複数の近接セン
サから受信される。次いでオペレーション224で、近接センサ・データが解析される。
例えば、データが解析され、ユーザの耳または頭などの物体がデバイスの近くにあるかど
うかが判定される。オペレーション226で示されるように、この解析が使用されて、デ
バイスの設定を調節するかどうか、およびどのように調節するかが決定される。近接セン
サ・データの解析に基づいて、かつ任意選択で、ユーザが電話または他の通信デバイスを
介して通信しているか否かに基づいて、デバイスの1つまたは複数の設定を自動的に調節
することができる。例えば、デバイスがユーザの頭または耳の近くにあることを近接セン
サが示し、ユーザが電話を介して通信していると判定された場合、デバイスは、
図9Bに
示されるようにユーザの耳のそばに配置することによってユーザが話しており、あるいは
電話または他の通信デバイス上で通信していると判定する。この状況では、デバイスは、
ユーザがデバイス上のキーパッドまたはタッチ入力パネルなどの入力デバイスに対して意
図的な入力を行う能力を抑制するなど、1つまたは複数の入力デバイスからのデータが処
理される方式を自動的に変更する。意図的な入力を抑制することに加えて、デバイスは、
デバイスの1つまたは複数のディスプレイの電力設定を自動的に調節することができる。
一方、物体がデバイスの近くにあることを近接センサ・データが示すが、ユーザが電話を
介して通信していないとデバイスが判定した場合、デバイスは、ディスプレイの照明設定
を修正しないこと、およびユーザが入力デバイスに対する意図的なユーザ入力を入力する
能力を抑制しないことを決定することができる。入力の抑制は、様々な方式のうちの1つ
で行うことができる。例えば、入力デバイスに対する電力をオフにし、または低減するこ
とによって入力を抑制することができ、それによって入力デバイスは、このモード中は動
作不能となる。別の例では、フルパワーの入力デバイスによって受信されるどんな入力も
処理しないことにより、このモード中は入力を抑制することができる。さらに別の例では
、入力が意図的な入力としては処理されないが、入力デバイスに対するタッチまたはニア
・タッチの結果として生じる「ブロブ」であることを確認するために処理される。最後の
例では、入力がキーの活動化(キーパッド上の「3」ボタン)または他のユーザ・インタ
ーフェース・アイテムであるように見える場合であっても、キーの活動化として入力が処
理されず、それが「ブロブ」であるかを判定するために処理される。
【0070】
図11Bは、入力デバイスからのデータが入力として処理されるとき、および意図的な
ユーザ入力として無視されるときを制御する技法に関する本発明の一実施形態の方法を示
す。オペレーション230で、デバイスは、1つまたは複数のセンサから運動データを受
信する。こうしたセンサは、加速度計、または動作センサ、または運動データを示す他の
タイプのセンサを含むことができる。こうしたセンサを、急速な運動と低速な運動を区別
するように設計することができる。これは、運動が高いレベルの加速度を伴う場合に特に
当てはまる。この実施形態では、急速な運動は、ユーザがユーザ入力を入力することを意
図している可能性が低いほどに急速でよく、したがって、デバイスは、運動がしきい運動
値よりも高速であることをそのようなセンサが示すときに生じる入力を無視することを決
定することができる。オペレーション232で、運動データが解析され、デバイスの運動
に基づいて、ユーザがキー入力または他の入力を入力する能力を自動的に抑制するか否か
が判定される。オペレーション234で、デバイスは、オペレーション232での解析に
応答して、ユーザが入力デバイスに対して入力を入力する能力を自動的に抑制することが
できる。
【0071】
図11Cは、デバイスの位置に関するデータと、デバイスの運動に関するデータとが解
析され、デバイスの1つまたは複数の設定を調節するか否かが判定される、本発明の一実
施形態に関する。オペレーション260で、デバイスの位置に関するデータが受信される
。このデータを、例えば近接センサで供給することができる。オペレーション262で、
デバイス運動に関するデータも受信される。このデータは、動作センサまたは加速度計か
らのものでよい。オペレーション264で、位置に関するデータおよびデバイス運動に関
するデータが解析され、デバイスの設定を調節するか否かが判定される。この解析を様々
な異なる方式で実施することができる。例えば、デバイス運動に関するデータは、ユーザ
がユーザのポケットからユーザの頭にデバイスを移動するときに生じる運動に合致する運
動のパターンを示すことができる。解析は、運動の終了近くまでデバイスがユーザの頭ま
たは別の物体の近くにはなかったことを近接データまたは位置に関する他のデータが示し
たことをさらに判定することができる。そのような状況では、解析は、ユーザがユーザの
ポケットからデバイスを取り出し、デバイスをユーザの耳に対して配置したことを判定す
ることになる。オペレーション266で、解析に基づいて、どんな意図的なユーザ入力も
なしに、デバイスの1つまたは複数の設定が自動的に調節される。例えば、タッチ入力パ
ネルなどの入力デバイスからのデータが処理される方式において調節を行うことができる
。例えば、入力デバイスに対する入力が、意図的なユーザ入力として処理されず、実質的
に入力が抑制される。さらに、ディスプレイの照明設定を調節することができる。例えば
、ユーザが耳から遠い位置から耳に近い位置にデバイスを移動したとオペレーション26
4の解析が判定した場合、一実施形態では、照明設定を調節することができ、ユーザが入
力デバイスに意図的な入力を入力する能力を抑制することができる。
【0072】
図11Dは、位置に関するデータおよび温度に関するデータが解析を通じて処理され、
デバイスの1つまたは複数のデバイス設定を調節するか否かが判定される、本発明の一実
施形態を示す。オペレーション270で、近接センサからデータなどの位置に関するデー
タが受信される。オペレーション272で、温度データまたは温度差分データなどの温度
に関するデータが受信される。オペレーション274で、位置に関するデータおよび温度
に関するデータが解析され、デバイスの1つまたは複数の設定を調節すべきかどうかが判
定される。オペレーション276で、オペレーション274の解析に応答して、1つまた
は複数のデバイス設定が調節される。
【0073】
図11Eは、デバイスの位置に関するデータ、およびデバイスのタッチ入力パネルに対
するタッチに関するデータが解析され、デバイスの設定を調節するかどうかが判定される
、本発明の一実施形態を示す。この実施形態では、オペレーション290で、デバイスの
位置に関するデータが受信され、オペレーション292で、タッチ入力パネルに対するタ
ッチに関するデータが受信される。位置に関するデータは、近接センサからのものでよい
。タッチ入力パネルに対するタッチに関するデータは、ユーザの顔がタッチ入力パネルに
対して押しつけられ、あるいはユーザの顔がタッチ入力パネルの近くにあるときに生じる
可能性のあるマルチポイント・タッチを検出することのできるマルチポイント・タッチ入
力パネルからのものでよい。オペレーション294で、位置に関するデータおよびタッチ
に関するデータが解析され、デバイスの設定を調節するかどうかが判定される。この解析
の結果として、オペレーション296で、1つまたは複数のデバイス設定が調節される。
例えば、調節は、ディスプレイのバックライトに対する電力を自動的に低減すること、ま
たはタッチ入力パネルからのデータが処理される方式を自動的に変更すること、あるいは
その両方を含むことができる。
【0074】
デバイスの設定を調節するかどうか、またはどのようにデバイスの設定を調節するかを
決定するために、デバイスのモードを使用することができる。デバイスのモードは、スピ
ーカフォン・モードまたは非スピーカフォン・モード、電池モードまたは非電池モード、
コール・ウェイティング・モードまたは非コール・ウェイティング・モード、デバイスが
アラームの音などの音を出すことのできる警報モードなどの様々なモードまたは条件のい
ずれか1つを含むことができる。ユーザ動作に関するデータ(例えば、顔からのブロブを
検出することのできる、近接センサおよび/またはタッチ入力パネルなどの1つまたは複
数のセンサからのデータ)が、デバイスのモードに対して解析され、解析は、デバイスの
設定を調節するかどうかを判定しようと試みる。感知したユーザ動作およびデバイス・モ
ードに基づいて、1つまたは複数のデバイス設定を調節することができる。例えば、ユー
ザがデバイス(この場合は電話でよい)をユーザの耳のそばに配置したことを近接データ
、および任意選択で他のデータ(例えば、動作センサおよび周辺光センサからのデータ)
が示すとき、デバイスは、スピーカフォン・モードから非スピーカフォン・モードに自動
的に切り替わることができる。この例では、デバイスは、切換えを行うべきであることを
示すユーザからのどんな意図的な入力もなしに、スピーカフォン・モードから非スピーカ
フォン・モードに自動的に切り替わっている。別の方法は、デバイスがユーザの耳の近く
にあるか否かに応じて、警報またはアラームの音量を調節することを含む。この例では、
デバイスがユーザの耳に隣接することをユーザ動作に関するデータが示し、かつアラーム
または警報がデバイスに音を出させるようにデバイスのモードが設定される場合、デバイ
スは、警報またはアラームについての音量レベルを、第1レベルから、第1レベルよりも
大きくない第2レベルに自動的に変更する。
【0075】
図11Fは、ヒンジ検出器などのデバイス構成検出器からのデータが使用され、デバイ
ス上の1つまたは複数のセンサからのデータをどのように処理するかが判定される本発明
の一実施形態を示す。一実施形態では、
図11Fに示されるこの方法を、
図5Aおよび5
Bに示されるデバイスと共に使用することができる(
図11Fで参照される近接センサは
、
図5Aの近接センサ84でよい)。具体的には、ヒンジ87に結合されるヒンジ検出器
は、デバイスが
図5Aに示されるように開いているか、それとも
図5Bに示されるように
閉じているかを検出することができる。他の構成検出器は、スライドアウト入力デバイス
(例えばスライドアウト・キーボード)または他のタイプの入力デバイスが、デバイスの
一部から引き出されているか(または外側に回転している)か否かを示すことができる。
オペレーション320で、デバイスは、デバイスが開いていることをヒンジ検出器からの
データが示すかどうかを判定する。デバイスが開いていない場合、オペレーション322
で、近接センサがデバイスの内面に配置されている場合、近接センサからのデータが無視
される。任意選択で、例えばデバイスが閉じた状態にあるときに近接センサをオフにする
ことにより、近接センサに対する電力を低減することができる。オペレーション320で
、デバイスが開いていると判定された場合、オペレーション324で、近接センサからの
データが処理され、デバイスがユーザの耳などの物体の近くに配置されるかどうかが判定
される。オペレーション324の処理から、デバイスがユーザの耳の近くにないと判定さ
れた場合、オペレーション326で、ディスプレイが照明される時間を制御するディスプ
レイ・タイマが、引き続き動作することが許される。このディスプレイ・タイマは、
図1
に示される方法で動作するディスプレイ・タイマと同様のものでよい。オペレーション3
24で、デバイスがユーザの耳の近くにあると判定された場合、オペレーション328で
、ディスプレイの照明器に対する電力が低減される。このことは、ディスプレイ・タイマ
の値をタイムアウト状態に設定することによって実施することができ、それによってディ
スプレイの照明器が電源オフされる。
図11Fの方法は、ディスプレイ・タイマが満了す
る前にディスプレイの照明器に対する電力を低減することによって追加の電池寿命を節約
できることを理解されよう。
【0076】
照明設定を調節する本発明の少なくともいくつかの実施形態に加えて、
図1に示される
方法と同様の方法を使用できることを理解されよう。例えば、
図11Aに示される実施形
態では、(例えば、
図1のオペレーション14で)開始したディスプレイ・タイマが、図
11Aに示される方法が実行される間、引き続きカウントすることができる。
図11Aの
方法が実行されている間、ディスプレイ・タイマのタイムアウト状態に達するまで、ディ
スプレイ・タイマがカウントし、そのように行うとき、ディスプレイ・タイマは、
図11
Aの方法が完了する前に、照明設定を変更させることができる。この場合、ディスプレイ
・タイマと、1つまたは複数のセンサからのデータの解析に基づいて照明設定の調節を引
き起こす本発明の少なくともいくつかの実施形態の1つまたは複数のセンサの両方で照明
設定が制御される。
【0077】
「近接センサ」という語句は、全体を通して、物体がセンサの一定距離内に存在するか
どうかを検出することのできる、容量性センサ、温度センサ、誘導性センサ、赤外線セン
サ、または他の様々なセンサなどのセンサを意味するために用いられる。この検出の主な
物体は、ユーザの頭(またはディスプレイ画面の閲覧を呈するであろう任意の他の物体)
でよい。
【0078】
本発明の任意の実施形態は、ユーザが1つまたは複数のセンサによって引き起こされた
結果を上書きすることを可能にする1つまたは複数のユーザ・インターフェース制御を含
むことができる。例えば、近接センサがディスプレイを省電力消費状態に入らせた後に、
ボタンなどの制御をユーザが押下して、ディスプレイをフルパワーに戻らせることができ
る。別の例では、ユーザ・インターフェース制御は、デバイスとのユーザ対話(例えば、
デバイスを振動させること)を検出する加速度計などのセンサ(またはセンサのグループ
)でよく、1つまたは複数のセンサによって引き起こされた状態の上書きを引き起こすよ
うにユーザ対話がセットアップされている。
【0079】
本発明のいくつかの実施形態は、光に関するデータを供給する1つまたは複数の光セン
サを使用することができ、そのデータが解析され、ワイヤレス・デバイス100などのデ
バイスの1つまたは複数の設定を調節するか否かが判定される。センサの周囲の光度のレ
ベルを示す周辺光レベル・データを、周辺光センサで供給することができる。デバイス上
の様々な場所に配置される2つ以上の周辺光センサから周辺光差分データを得ることがで
きる。例えば、1つの周辺光センサはデバイスの一方の側でよく、別の周辺光センサはデ
バイスの別の側でよい。デバイスの2つの異なる側または表面上のこれらの2つの周辺光
センサからのデータを比較することにより、光度レベルの差を求めることができる。光セ
ンサの様々な可能な用途が存在する。光センサを近接センサと共に使用して、デバイスが
ポケット内に配置されるときを判定し、デバイスを振動モードのみ、または可聴呼出し音
を伴う振動モードに設定することができる。別の例では、周辺光が非常に弱いと光センサ
が判定したことに応答して、かつ任意選択で、周辺光が非常に弱いときに着呼を示すため
にユーザがデバイスを視覚的に明るくするように設定したことに応答して、暗いときにデ
バイスを自動的に「ライト・リング」モードにすることができ、その結果、デバイスから
の可聴呼出し音の代わりに、ディスプレイが(例えば、バックライトを反復的にオンおよ
びオフすることによって)視覚的に明滅して着呼を示す。光センサの別の例示的用途は、
暗い部屋(または環境)がより明るくなった(例えば、太陽が昇った、または暗い部屋の
ドアが開かれて、光が部屋に入る)ことを示すアラームとして光センサを使用するもので
ある。光センサを使用して、低周辺光レベルの感知時にデバイスを自動的に光源として(
例えば、実質的にフラッシュライトとして)働かせることもできる。
【0080】
図12は、本発明の一実施形態によるデバイスの別の例を示す。このデバイスは、マイ
クロプロセッサ402などのプロセッサとメモリ404とを含むことができ、プロセッサ
とメモリ404とは、バス406を介して互いに結合される。任意選択で、デバイス40
0は、マイクロプロセッサ402に結合されるされるキャッシュ408を含むことができ
る。このデバイスはまた、任意選択で、ディスプレイ・コントローラおよびディスプレイ
・デバイス410をも含むことができ、ディスプレイ・デバイス410は、バス406を
介して他の構成要素に結合される。1つまたは複数の入出力コントローラ412もバス4
06に結合されて、入出力デバイス414に対するインターフェースが提供され、ユーザ
動作を感知する1つまたは複数のセンサ416に対するインターフェースが提供される。
バス406は、当技術分野で周知の通り、様々なブリッジ、コントローラ、および/また
はアダプタを介して互いに接続された1つまたは複数のバスを含むことができる。入出力
デバイス414は、キーパッド、またはキーボード、またはタッチ入力パネルなどのカー
ソル制御デバイスを含むことができる。さらに、入出力デバイス414は、有線ネットワ
ークまたはワイヤレス・ネットワーク用のネットワーク・インターフェース(例えばRF
トランシーバ)を含むことができる。センサ416は、例えば近接センサまたは周辺光セ
ンサを含む、本明細書に記載のセンサのいずれか1つでよい。デバイス400の少なくと
もいくつかの実装では、マイクロプロセッサ402は、1つまたは複数のセンサ416か
らデータを受信することができ、本明細書に記載の方式でそのデータの解析を実施するこ
とができる。例えば、人工知能プロセスを介して、または本明細書に記載の他の方式でデ
ータを解析することができる。次いで、その解析の結果として、マイクロプロセッサ40
2は、デバイスの1つまたは複数の設定の調節を自動的に引き起こすことができる。
【0081】
上記の明細書では、本発明の特定の例示的実施形態を参照しながら本発明が説明された
。以下の特許請求の範囲に記載の本発明のより広い精神および範囲から逸脱することなく
、本発明に対して様々な修正形態を作成できることは明らかであろう。したがって、明細
書および図面は、限定的意味にではなく、例示的な意味で理解されるべきである。