特許第6240781号(P6240781)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6240781
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】アレイ基板行駆動回路
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20171120BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20171120BHJP
   G11C 19/28 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
   G09G3/20 622E
   G09G3/20 670J
   G09G3/20 670M
   G09G3/20 611A
   G09G3/20 611G
   G09G3/36
   G09G3/20 621F
   G11C19/28 230
【請求項の数】9
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2016-539267(P2016-539267)
(86)(22)【出願日】2014年1月21日
(65)【公表番号】特表2017-509908(P2017-509908A)
(43)【公表日】2017年4月6日
(86)【国際出願番号】CN2014070947
(87)【国際公開番号】WO2015089932
(87)【国際公開日】20150625
【審査請求日】2016年6月23日
(31)【優先権主張番号】201310712607.8
(32)【優先日】2013年12月20日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】戴超
(72)【発明者】
【氏名】肖軍城
【審査官】 西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第103310755(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第103021360(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0113772(US,A1)
【文献】 米国特許第08019039(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 − 3/38
G11C 19/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦続接続された複数ステージのアレイ基板行駆動ユニットからなる、アレイ基板行駆動回路であって、
このうち、
アレイ基板行駆動回路の第二ステージから、最後から二番目のステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有し、
更に、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられ、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端・第n−1ステージ信号第二入力端、及び第n+1ステージ信号入力端は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端・第二出力端、及び第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端と電気的に接続され、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端と電気的に接続され、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第二出力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、
アレイ基板行駆動回路の第一ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有し、
更に、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられ、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端と第n−1ステージ信号第二入力端は、いずれもパルス活性化信号を入力するために用いられ、
前記第n+1ステージ信号入力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端と電気的に接続され、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端、及び第二出力端は、それぞれ第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、
アレイ基板行駆動回路の最終ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有し、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第二入力端は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端、及び第二出力端と電気的に接続され、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端は、パルス活性化信号を入力するために用いられ、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端と電気的に接続され、且つ第二出力端は宙に浮いた状態で設けられ、
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第一入力端と、第一ローレベル電圧入力端と、第二ローレベル電圧入力端とを有し、
前記第一ローレベル電圧入力端は、第一ローレベル電圧を入力するために用いられ、
前記第二ローレベル電圧入力端は、第二ローレベル電圧を入力するために用いられ、且つ前記第二ローレベル電圧は第一ローレベル電圧よりも小さく、
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、プルアップ制御ユニットと、プルアップユニットと、第一プルダウン保持ユニットと、第二プルダウン保持ユニットと、プルダウンユニットとを含み、
前記プルアップ制御ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端及び第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、
前記プルアップユニットは、プルアップ制御ユニット・クロック信号第一入力端・第一出力端・第二出力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第一プルダウン保持ユニットは、第一ローレベル電圧入力端・第二ローレベル電圧入力端・プルアップ制御ユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記第二プルダウン保持ユニットは、第一ローレベル電圧入力端・第二ローレベル電圧入力端・第一プルダウン保持ユニット・プルアップ制御ユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記プルダウンユニットは、第n+1ステージ信号入力端・第一ローレベル電圧入力端・プルアップ制御ユニット・プルアップユニット・第一プルダウン保持ユニット・第二プルダウン保持ユニット・第一出力端と、それぞれ電気的に接続され
更に、
前記プルアップ制御ユニットは、第一薄膜トランジスタであるとともに、
前記第一薄膜トランジスタは、第一ゲートと、第一ソースと、第一ドレインとを有し、
前記第一ゲートは、第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、
前記第一ソースは、第n−1ステージ信号第一入力端と電気的に接続され、
前記第一ドレインは、第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続され
更に、
前記プルアップユニットは、コンデンサと、第二薄膜トランジスタと、第三薄膜トランジスタとからなり、
前記第二薄膜トランジスタは、第二ゲートと、第二ソースと、第二ドレインとを有し、
前記第三薄膜トランジスタは、第三ゲートと、第三ソースと、第三ドレインとを有し、
前記第二ゲートは、コンデンサの一端・第一ドレイン・第三ゲート・第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記第二ソースは、第三ソース・クロック信号第一入力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第二ドレインは、第二出力端と電気的に接続され、
前記第三ドレインは、第一出力端・第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニット・コンデンサの他端と、それぞれ電気的に接続され
更に、
前記プルダウンユニットは、第四・五薄膜トランジスタからなり、
前記第四薄膜トランジスタは、第四ゲートと、第四ソースと、第四ドレインとを有し、
前記第五薄膜トランジスタは、第五ゲートと、第五ソースと、第五ドレインとを有し、
前記第四ゲートは、第五ゲート・第n+1ステージ信号入力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第四ソースは、第一ローレベル電圧入力端・第五ソースと、それぞれ電気的に接続され、
前記第四ドレインは、第一ドレイン・コンデンサの一端・第二ゲート・第三ゲート・第一及び第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記第五ドレインは、第一出力端・第三ソース・コンデンサの他端・第一及び第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続され
更に、
前記第一プルダウン保持ユニットは、第六〜第九薄膜トランジスタからなり、
前記第六薄膜トランジスタは、第六ゲートと、第六ソースと、第六ドレインとを有し、
前記第七薄膜トランジスタは、第七ゲートと、第七ソースと、第七ドレインとを有し、
前記第八薄膜トランジスタは、第八ゲートと、第八ソースと、第八ドレインとを有し、
前記第九薄膜トランジスタは、第九ゲートと、第九ソースと、第九ドレインとを有し、
前記第六ドレインは、第七ドレイン・第八ゲート・第九ゲートと、それぞれ電気的に接続され、
前記第七ゲートは、第一ドレイン・第九ドレイン・コンデンサの一端・第二ゲート・第三ゲート・第四ドレイン・第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記第七ソースは、第二ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第八ドレインは、コンデンサの他端・第五ドレイン・第二プルダウン保持ユニット・第一出力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第八ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第九ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第二プルダウン保持ユニットは、第十〜第十三薄膜トランジスタからなり、
前記第十薄膜トランジスタは、第十ゲートと、第十ソースと、第十ドレインとを有し、
前記第十一薄膜トランジスタは、第十一ゲートと、第十一ソースと、第十一ドレインとを有し、
前記第十二薄膜トランジスタは、第十二ゲートと、第十二ソースと、第十二ドレインとを有し、
前記第十三薄膜トランジスタは、第十三ゲートと、第十三ソースと、第十三ドレインとを有し、
前記第十ドレインは、第十一ドレイン・第十二ゲート・第十三ゲートと、それぞれ電気的に接続され、
前記第十一ゲートは、第一ドレイン・第十三ドレイン・第七ゲート・第九ドレイン・コンデンサの一端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第十一ソースは、第二ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第十二ドレインは、コンデンサの他端・第八ドレイン・第一出力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第十二ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第十三ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続され
更に、
前記第一プルダウン保持ユニットは、第十四薄膜トランジスタを含み、
前記第十四薄膜トランジスタは、第十四ゲートと、第十四ソースと、第十四ドレインとを有し、
前記第十四ドレインは、第六ドレイン・第七ドレイン・第八ゲート・第九ゲートと、それぞれ電気的に接続され、
前記第十四ソースは、第六ゲート・第六ソースと、それぞれ電気的に接続され、
更に、前記第二プルダウン保持ユニットは、第十五薄膜トランジスタを含み、
前記第十五薄膜トランジスタは、第十五ゲートと、第十五ソースと、第十五ドレインとを有し、
前記第十五ドレインは、第十ドレイン・第十一ドレイン・第十二ゲート・第十三ゲートと、それぞれ電気的に接続され、
前記第十五ソースは、第十ゲート・第十ソースと、それぞれ電気的に接続され
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路
【請求項2】
請求項1に記載のアレイ基板行駆動回路において、
更に、前記クロック信号第一入力端の入力信号は、第一クロック信号、或は第二クロック信号であり、
前記第一クロック信号と第二クロック信号は、位相が逆であり、
前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端の入力信号が第一クロック信号である時、前記アレイ基板行駆動回路の第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端の入力信号は、第二クロック信号である
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路。
【請求項3】
請求項1に記載のアレイ基板行駆動回路において、
更に、前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、クロック信号第二入力端と、クロック信号第三入力端とを有し、
前記第六ゲートと第六ソースは、いずれもクロック信号第二入力端と接続され、
前記第十ゲートと第十ソースは、いずれもクロック信号第三入力端と接続され、
前記クロック信号第二入力端の入力信号は、第一クロック信号であり、
前記クロック信号第三入力端の入力信号は、第二クロック信号である
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路
【請求項4】
請求項1に記載のアレイ基板行駆動回路において、
更に、前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、クロック信号第二入力端と、クロック信号第三入力端とを有し、
前記第六ゲート・第六ソース・第十四ソースは、いずれもクロック信号第二入力端と接続され、
前記第十四ゲートは、クロック信号第三入力端と接続され、
前記第十ゲート・第十ソース・第十五ソースは、いずれもクロック信号第三入力端と接続され、
前記第十五ゲートは、クロック信号第二入力端と接続され、
前記クロック信号第二入力端の入力信号は、第一クロック信号であり、
前記クロック信号第三入力端の入力信号は、第二クロック信号であ
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路。
【請求項5】
請求項1に記載のアレイ基板行駆動回路において、
更に、前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、低周波信号第一入力端と、低周波信号第二入力端とを有し、
前記第六ゲート・第六ソース・第十四ソースは、いずれも低周波信号第一入力端と接続され、
前記第十四ゲートは、低周波信号第二入力端と接続され、
前記第十ゲート・第十ソース・第十五ソースは、いずれも低周波信号第二入力端と接続され、
前記第十五ゲートは、低周波信号第一入力端と接続され、
前記低周波信号第一入力端の入力信号は、低周波信号、或は超低周波信号であり、
前記低周波信号第二入力端の入力信号は、低周波信号、或は超低周波信号であ
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路。
【請求項6】
縦続接続された複数ステージのアレイ基板行駆動ユニットからなる、アレイ基板行駆動回路であって、
このうち、
アレイ基板行駆動回路の第二ステージから、最後から二番目のステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有し、
更に、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられ、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端・第n−1ステージ信号第二入力端、及び第n+1ステージ信号入力端は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端・第二出力端、及び第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端と電気的に接続され、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端と電気的に接続され、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第二出力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、
アレイ基板行駆動回路の第一ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有し、
更に、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられ、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端と第n−1ステージ信号第二入力端は、いずれもパルス活性化信号を入力するために用いられ、
前記第n+1ステージ信号入力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端と電気的に接続され、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端、及び第二出力端は、それぞれ第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、
アレイ基板行駆動回路の最終ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有し、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第二入力端は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端、及び第二出力端と電気的に接続され、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端は、パルス活性化信号を入力するために用いられ、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端と電気的に接続され、且つ第二出力端は宙に浮いた状態で設けられ、
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第一入力端と、第一ローレベル電圧入力端と、第二ローレベル電圧入力端とを有し、
前記第一ローレベル電圧入力端は、第一ローレベル電圧を入力するために用いられ、
前記第二ローレベル電圧入力端は、第二ローレベル電圧を入力するために用いられ、且つ前記第二ローレベル電圧は第一ローレベル電圧よりも小さく、
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、プルアップ制御ユニットと、プルアップユニットと、第一プルダウン保持ユニットと、第二プルダウン保持ユニットと、プルダウンユニットとを含み、
前記プルアップ制御ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端及び第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、
前記プルアップユニットは、プルアップ制御ユニット・クロック信号第一入力端・第一出力端・第二出力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第一プルダウン保持ユニットは、第一ローレベル電圧入力端・第二ローレベル電圧入力端・プルアップ制御ユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記第二プルダウン保持ユニットは、第一ローレベル電圧入力端・第二ローレベル電圧入力端・第一プルダウン保持ユニット・プルアップ制御ユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記プルダウンユニットは、第n+1ステージ信号入力端・第一ローレベル電圧入力端・プルアップ制御ユニット・プルアップユニット・第一プルダウン保持ユニット・第二プルダウン保持ユニット・第一出力端と、それぞれ電気的に接続され、
更に、前記クロック信号第一入力端の入力信号は、第一クロック信号、或は第二クロック信号であり、
前記第一クロック信号と第二クロック信号は、位相が逆であり、
前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端の入力信号が第一クロック信号である時、前記アレイ基板行駆動回路の第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端の入力信号は、第二クロック信号であり、
更に、前記プルアップ制御ユニットは、第一薄膜トランジスタであるとともに、
前記第一薄膜トランジスタは、第一ゲートと、第一ソースと、第一ドレインとを有し、
前記第一ゲートは、第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、
前記第一ソースは、第n−1ステージ信号第一入力端と電気的に接続され、
前記第一ドレインは、第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続され、
更に、前記プルアップユニットは、コンデンサと、第二薄膜トランジスタと、第三薄膜トランジスタとからなり、
前記第二薄膜トランジスタは、第二ゲートと、第二ソースと、第二ドレインとを有し、
前記第三薄膜トランジスタは、第三ゲートと、第三ソースと、第三ドレインとを有し、
前記第二ゲートは、コンデンサの一端・第一ドレイン・第三ゲート・第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記第二ソースは、第三ソース・クロック信号第一入力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第二ドレインは、第二出力端と電気的に接続され、
前記第三ドレインは、第一出力端・第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニット・コンデンサの他端と、それぞれ電気的に接続され、
更に、前記プルダウンユニットは、第四・五薄膜トランジスタからなり、
前記第四薄膜トランジスタは、第四ゲートと、第四ソースと、第四ドレインとを有し、
前記第五薄膜トランジスタは、第五ゲートと、第五ソースと、第五ドレインとを有し、
前記第四ゲートは、第五ゲート・第n+1ステージ信号入力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第四ソースは、第一ローレベル電圧入力端・第五ソースと、それぞれ電気的に接続され、
前記第四ドレインは、第一ドレイン・コンデンサの一端・第二ゲート・第三ゲート・第一及び第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記第五ドレインは、第一出力端・第三ソース・コンデンサの他端・第一及び第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続され、
更に、前記第一プルダウン保持ユニットは、第六〜第九薄膜トランジスタからなり、
前記第六薄膜トランジスタは、第六ゲートと、第六ソースと、第六ドレインとを有し、
前記第七薄膜トランジスタは、第七ゲートと、第七ソースと、第七ドレインとを有し、
前記第八薄膜トランジスタは、第八ゲートと、第八ソースと、第八ドレインとを有し、
前記第九薄膜トランジスタは、第九ゲートと、第九ソースと、第九ドレインとを有し、
前記第六ドレインは、第七ドレイン・第八ゲート・第九ゲートと、それぞれ電気的に接続され、
前記第七ゲートは、第一ドレイン・第九ドレイン・コンデンサの一端・第二ゲート・第三ゲート・第四ドレイン・第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続され、
前記第七ソースは、第二ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第八ドレインは、コンデンサの他端・第五ドレイン・第二プルダウン保持ユニット・第一出力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第八ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第九ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第二プルダウン保持ユニットは、第十〜第十三薄膜トランジスタからなり、
前記第十薄膜トランジスタは、第十ゲートと、第十ソースと、第十ドレインとを有し、
前記第十一薄膜トランジスタは、第十一ゲートと、第十一ソースと、第十一ドレインとを有し、
前記第十二薄膜トランジスタは、第十二ゲートと、第十二ソースと、第十二ドレインとを有し、
前記第十三薄膜トランジスタは、第十三ゲートと、第十三ソースと、第十三ドレインとを有し、
前記第十ドレインは、第十一ドレイン・第十二ゲート・第十三ゲートと、それぞれ電気的に接続され、
前記第十一ゲートは、第一ドレイン・第十三ドレイン・第七ゲート・第九ドレイン・コンデンサの一端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第十一ソースは、第二ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第十二ドレインは、コンデンサの他端・第八ドレイン・第一出力端と、それぞれ電気的に接続され、
前記第十二ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続され、
前記第十三ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続され
更に、
前記第一プルダウン保持ユニットは、第十四薄膜トランジスタを含み、
前記第十四薄膜トランジスタは、第十四ゲートと、第十四ソースと、第十四ドレインとを有し、
前記第十四ドレインは、第六ドレイン・第七ドレイン・第八ゲート・第九ゲートと、それぞれ電気的に接続され、
前記第十四ソースは、第六ゲート・第六ソースと、それぞれ電気的に接続され、
更に、前記第二プルダウン保持ユニットは、第十五薄膜トランジスタを含み、
前記第十五薄膜トランジスタは、第十五ゲートと、第十五ソースと、第十五ドレインとを有し、
前記第十五ドレインは、第十ドレイン・第十一ドレイン・第十二ゲート・第十三ゲートと、それぞれ電気的に接続され、
前記第十五ソースは、第十ゲート・第十ソースと、それぞれ電気的に接続され
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路。
【請求項7】
請求項6に記載のアレイ基板行駆動回路において、
更に、前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、クロック信号第二入力端と、クロック信号第三入力端とを有し、
前記第六ゲートと第六ソースは、いずれもクロック信号第二入力端と接続され、
前記第十ゲートと第十ソースは、いずれもクロック信号第三入力端と接続され、
前記クロック信号第二入力端の入力信号は、第一クロック信号であり、
前記クロック信号第三入力端の入力信号は、第二クロック信号である
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路
【請求項8】
請求項6に記載のアレイ基板行駆動回路において、
更に、前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、クロック信号第二入力端と、クロック信号第三入力端とを有し、
前記第六ゲート・第六ソース・第十四ソースは、いずれもクロック信号第二入力端と接続され、
前記第十四ゲートは、クロック信号第三入力端と接続され、
前記第十ゲート・第十ソース・第十五ソースは、いずれもクロック信号第三入力端と接続され、
前記第十五ゲートは、クロック信号第二入力端と接続され、
前記クロック信号第二入力端の入力信号は、第一クロック信号であり、
前記クロック信号第三入力端の入力信号は、第二クロック信号であ
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路。
【請求項9】
請求項6に記載のアレイ基板行駆動回路において、
更に、前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、低周波信号第一入力端と、低周波信号第二入力端とを有し、
前記第六ゲート・第六ソース・第十四ソースは、いずれも低周波信号第一入力端と接続され、
前記第十四ゲートは、低周波信号第二入力端と接続され、
前記第十ゲート・第十ソース・第十五ソースは、いずれも低周波信号第二入力端と接続され、
前記第十五ゲートは、低周波信号第一入力端と接続され、
前記低周波信号第一入力端の入力信号は、低周波信号、或は超低周波信号であり、
前記低周波信号第二入力端の入力信号は、低周波信号、或は超低周波信号であ
ことを特徴とするアレイ基板行駆動回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示技術に関し、特に、アレイ基板行駆動回路に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)は、薄型ボディ・省エネ・放射線が無い等の数多くの長所を備えており、幅広く使用されている。また、液晶表示装置産業の発展に伴って、性能に対する要求度も益々高くなっている。例えば、高解像度・高輝度・広視野角・低消費電力等の性能であり、これらの関連技術も続々と開発されている。現在の市場における液晶表示装置は、大部分がバックライト型液晶表示装置であり、液晶表示パネルと、バックライトモジュール(backlight module)とからなる。液晶表示パネルの動作原理は、二枚の平行するガラス基板の中に液晶分子が入れられるとともに、駆動回路を用いて二枚のガラス基板上に駆動電圧を印加して液晶分子が方向変化するように制御することにより、バックライトモジュールの光線が屈折照射されて画面を生成するというものである。
【0003】
近年の液晶表示装置は、高集積度・低コストへ向かって発展する傾向が見られる。このうち、非常に重要な技術の一つが、アレイ基板行駆動(Gate Driver On Array、GOA)の量産化を実現する技術である。アレイ基板行駆動技術は、従来の薄膜トランジスタ液晶ディスプレイの前段アレイ(Array)の製造工程を利用して、ゲート行走査駆動信号回路を液晶表示パネルのアレイ基板上に作成することにより、ゲートに対する順次走査を実現する駆動技術である。アレイ基板行駆動技術を利用して、ゲート行走査駆動信号回路を液晶表示パネルのアレイ基板上に集積させることで、ゲート駆動集積回路の部分を省くことが可能であり、これにより材料コストと製造工程の双方から製品コストを削減することが出来る。また、アレイ基板行駆動技術を利用してアレイ基板上に集積されたゲート行走査駆動信号回路は、アレイ基板行駆動回路と呼ばれる。このうち、アレイ基板行駆動回路は、幾つかのアレイ基板行駆動ユニットからなる。図1を参照する。図1は、従来技術におけるアレイ基板行駆動回路のアレイ基板行駆動ユニットの回路図であり、具体的には、プルアップ回路100と、プルアップ制御回路200と、プルダウン回路300と、第一プルダウン保持回路400と、第二プルダウン保持回路500とからなる。このうち、プルアップ回路100は、主にクロック信号CKnをゲート信号Gとして出力する。プルアップ制御回路200は、プルアップ回路100のオン時間を制御するとともに、一般に前ステージのアレイ基板行駆動ユニットから伝送されたトランスファ信号STn−1及びそのゲート信号Gn−1と接続される。第一プルダウン保持回路400は、第一時間においてゲート線を低電位に引き下げて、ゲート信号をオフにする。第二プルダウン保持回路500は、ゲート信号Gとプルアップ回路100の制御信号Qをオフ状態(即ち負電位)のまま保持する。通常、アレイ基板行駆動回路には、二本のローレベル電圧信号線が設けられる。前記二本のローレベル電圧信号線は、それぞれ第一ローレベル電圧信号Vss1及び第二ローレベル電圧信号Vss2を提供する。前記第二ローレベル電圧Vss2を利用して、走査回路のオフ(保持)時間にプルアップ回路100のゲートとソースの間における電圧差Vgsを引き下げ、プルアップ回路100と第二プルダウン保持回路500の漏れ電流の作用を減小させる。コンデンサCboostは、プルアップ回路100の制御信号Qの二次上昇を担う。以上により、ゲート信号G出力が有利になる。
【0004】
しかし、従来技術におけるアレイ基板行駆動回路には、以下の二点の不備がある。
【0005】
一点目は、二つの異なる負電位の間に存在する導通パスである。図2を参照する。図2は、図1の等価回路図である。このうち、L100は、薄膜トランジスタT110を通して前ステージのアレイ基板行駆動ユニットと接続された漏れ電流(Leakage Current)回路であり、L200は、薄膜トランジスタT410を通して現ステージのアレイ基板行駆動ユニットと接続された漏れ電流回路である。従来技術におけるアレイ基板行駆動回路は、漏れ電流回路L100とL200の間に比較的大きな電流作用を生じてしまう。電流の大きさとプルダウン点P及びKの電位は直接関連しており、加えて導通電流の大きさとアレイ基板行駆動回路のステージ数は正比例するため、VSS1とVSS2信号源の負担が増し、深刻な場合には画面表示の異常を招くこともある。
【0006】
二点目は、薄膜トランジスタT510とT610のダイオード構造のために、プルダウン点PとKの高電位が素早く解放されないことである。最後に生じるP点とK点の電圧変化(図3を参照)によって、第一・第二プルダウン保持回路400・500における主な四つの薄膜トランジスタT320・T420・T330・T430のストレス(Stress)作用が増してしまい、最終的にはアレイ基板行駆動回路の操作寿命に影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、アレイ基板行駆動技術を利用して液晶ディスプレイのコストを削減するとともに、アレイ基板行駆動回路中に二つのローレベル電圧信号が導入されることで生じ得るアレイ基板行駆動回路の機能不良、及びアレイ基板行駆動回路の操作寿命の短さという従来の問題を解決して、表示画面の品質を向上させる、アレイ基板行駆動回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するために、本発明が提供するアレイ基板行駆動回路は、縦続接続された複数ステージのアレイ基板行駆動ユニットからなる。
【0009】
アレイ基板行駆動回路の第二ステージから、最後から二番目のステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有する。このうち、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられる。
【0010】
前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端・第n−1ステージ信号第二入力端、及び第n+1ステージ信号入力端は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端・第二出力端、及び第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第二出力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続される。
【0011】
アレイ基板行駆動回路の第一ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有する。このうち、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられる。また前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端と第n−1ステージ信号第二入力端は、いずれもパルス活性化信号を入力するために用いられる。前記第n+1ステージ信号入力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端、及び第二出力端は、それぞれ第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続される。
【0012】
アレイ基板行駆動回路の最終ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有する。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第二入力端は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端、及び第二出力端と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端は、パルス活性化信号を入力するために用いられる。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端と電気的に接続され、且つ第二出力端は宙に浮いた状態で設けられる。
【0013】
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第一入力端と、第一ローレベル電圧入力端と、第二ローレベル電圧入力端とを有する。前記第一ローレベル電圧入力端は、第一ローレベル電圧を入力するために用いられ、前記第二ローレベル電圧入力端は、第二ローレベル電圧を入力するために用いられ、且つ前記第二ローレベル電圧は第一ローレベル電圧よりも小さい。
【0014】
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、プルアップ制御ユニットと、プルアップユニットと、第一プルダウン保持ユニットと、第二プルダウン保持ユニットと、プルダウンユニットとを含む。
【0015】
プルアップ制御ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端及び第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続される。
【0016】
プルアップユニットは、プルアップ制御ユニット、及びクロック信号第一入力端・第一出力端・第二出力端と、それぞれ電気的に接続される。
【0017】
第一プルダウン保持ユニットは、第一ローレベル電圧入力端・第二ローレベル電圧入力端・プルアップ制御ユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続される。
【0018】
第二プルダウン保持ユニットは、第一ローレベル電圧入力端・第二ローレベル電圧入力端・第一プルダウン保持ユニット・プルアップ制御ユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続される。
【0019】
プルダウンユニットは、第n+1ステージ信号入力端・第一ローレベル電圧入力端・プルアップ制御ユニット・プルアップユニット・第一プルダウン保持ユニット・第二プルダウン保持ユニット・第一出力端と、それぞれ電気的に接続される。
【0020】
前記クロック信号第一入力端の入力信号は、第一クロック信号、或は第二クロック信号であり、前記第一クロック信号と第二クロック信号は位相が逆である。前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端の入力信号が第一クロック信号である時、前記アレイ基板行駆動回路の第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端の入力信号は、第二クロック信号である。
【0021】
前記プルアップ制御ユニットは、第一薄膜トランジスタであるとともに、前記第一薄膜トランジスタは、第一ゲートと、第一ソースと、第一ドレインとを有する。前記第一ゲートは第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、前記第一ソースは第n−1ステージ信号第一入力端と電気的に接続され、前記第一ドレインは第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続される。
【0022】
前記プルアップユニットは、コンデンサと、第二薄膜トランジスタと、第三薄膜トランジスタとからなる。前記第二薄膜トランジスタは、第二ゲートと、第二ソースと、第二ドレインとを有する。前記第三薄膜トランジスタは、第三ゲートと、第三ソースと、第三ドレインとを有する。前記第二ゲートは、コンデンサの一端・第一ドレイン・第三ゲート・第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニットと、それぞれ電気的に接続される。前記第二ソースは、第三ソース・クロック信号第一入力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第二ドレインは、第二出力端と電気的に接続される。前記第三ドレインは、第一出力端・第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニット・コンデンサの他端と、それぞれ電気的に接続される。
【0023】
前記プルダウンユニットは、第四・五薄膜トランジスタからなる。前記第四薄膜トランジスタは、第四ゲートと、第四ソースと、第四ドレインとを有する。前記第五薄膜トランジスタは、第五ゲートと、第五ソースと、第五ドレインとを有する。前記第四ゲートは、第五ゲート・第n+1ステージ信号入力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第四ソースは、第一ローレベル電圧入力端・第五ソースと、それぞれ電気的に接続される。前記第四ドレインは、第一ドレイン・コンデンサの一端・第二ゲート・第三ゲート・第一及び第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続される。前記第五ドレインは、第一出力端・第三ソース・コンデンサの他端・第一及び第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続される。
【0024】
前記第一プルダウン保持ユニットは、第六〜第九薄膜トランジスタからなる。前記第六薄膜トランジスタは、第六ゲートと、第六ソースと、第六ドレインとを有する。前記第七薄膜トランジスタは、第七ゲートと、第七ソースと、第七ドレインとを有する。前記第八薄膜トランジスタは、第八ゲートと、第八ソースと、第八ドレインとを有する。前記第九薄膜トランジスタは、第九ゲートと、第九ソースと、第九ドレインとを有する。前記第六ドレインは、第七ドレイン・第八ゲート・第九ゲートと、それぞれ電気的に接続される。前記第七ゲートは、第一ドレイン・第九ドレイン・コンデンサの一端・第二ゲート・第三ゲート・第四ドレイン・第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続される。前記第七ソースは、第二ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。前記第八ドレインは、コンデンサの他端・第五ドレイン・第二プルダウン保持ユニット・第一出力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第八ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。前記第九ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。
【0025】
前記第二プルダウン保持ユニットは、第十〜第十三薄膜トランジスタからなる。前記第十薄膜トランジスタは、第十ゲートと、第十ソースと、第十ドレインとを有する。前記第十一薄膜トランジスタは、第十一ゲートと、第十一ソースと、第十一ドレインとを有する。前記第十二薄膜トランジスタは、第十二ゲートと、第十二ソースと、第十二ドレインとを有する。前記第十三薄膜トランジスタは、第十三ゲートと、第十三ソースと、第十三ドレインとを有する。前記第十ドレインは、第十一ドレイン・第十二ゲート・第十三ゲートと、それぞれ電気的に接続される。前記第十一ゲートは、第一ドレイン・第十三ドレイン・第七ゲート・第九ドレイン・コンデンサの一端と、それぞれ電気的に接続される。前記第十一ソースは、第二ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。前記第十二ドレインは、コンデンサの他端・第八ドレイン・第一出力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第十二ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。前記第十三ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。
【0026】
前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第二入力端と、クロック信号第三入力端とを有する。前記第六ゲートと第六ソースは、いずれもクロック信号第二入力端と接続される。前記第十ゲートと第十ソースは、いずれもクロック信号第三入力端と接続される。前記クロック信号第二入力端の入力信号は、第一クロック信号である。前記クロック信号第三入力端の入力信号は、第二クロック信号である。
【0027】
前記第一プルダウン保持ユニットは、更に、第十四薄膜トランジスタを含む。前記第十四薄膜トランジスタは、第十四ゲートと、第十四ソースと、第十四ドレインとを有する。前記第十四ドレインは、第六ドレイン・第七ドレイン・第八ゲート・第九ゲートと、それぞれ電気的に接続される。前記第十四ソースは、第六ゲート・第六ソースと、それぞれ電気的に接続される。また前記第二プルダウン保持ユニットは、更に、第十五薄膜トランジスタを含む。前記第十五薄膜トランジスタは、第十五ゲートと、第十五ソースと、第十五ドレインとを有する。前記第十五ドレインは、第十ドレイン・第十一ドレイン・第十二ゲート・第十三ゲートと、それぞれ電気的に接続される。前記第十五ソースは、第十ゲート・第十ソースと、それぞれ電気的に接続される。
【0028】
前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第二入力端と、クロック信号第三入力端とを有する。前記第六ゲート・第六ソース・第十四ソースは、いずれもクロック信号第二入力端と接続される。前記第十四ゲートは、クロック信号第三入力端と接続される。前記第十ゲート・第十ソース・第十五ソースは、いずれもクロック信号第三入力端と接続される。前記第十五ゲートは、クロック信号第二入力端と接続される。前記クロック信号第二入力端の入力信号は、第一クロック信号である。前記クロック信号第三入力端の入力信号は、第二クロック信号である。
【0029】
前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、低周波信号第一入力端と、低周波信号第二入力端とを有する。前記第六ゲート・第六ソース・第十四ソースは、いずれも低周波信号第一入力端と接続される。前記第十四ゲートは、低周波信号第二入力端と接続される。前記第十ゲート・第十ソース・第十五ソースは、いずれも低周波信号第二入力端と接続される。前記第十五ゲートは、低周波信号第一入力端と接続される。前記低周波信号第一入力端の入力信号は、低周波信号、或は超低周波信号である。前記低周波信号第二入力端の入力信号は、低周波信号、或は超低周波信号である。
【0030】
また、本発明が提供するアレイ基板行駆動回路は、縦続接続された複数ステージのアレイ基板行駆動ユニットからなる。
【0031】
アレイ基板行駆動回路の第二ステージから、最後から二番目のステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有する。このうち、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられる。また前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端・第n−1ステージ信号第二入力端、及び第n+1ステージ信号入力端は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端・第二出力端、及び第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第二出力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続される。
【0032】
アレイ基板行駆動回路の第一ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有する。このうち、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられる。また前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端と第n−1ステージ信号第二入力端は、いずれもパルス活性化信号を入力するために用いられる。前記第n+1ステージ信号入力端は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端、及び第二出力端は、それぞれ第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続される。
【0033】
アレイ基板行駆動回路の最終ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端と、第n−1ステージ信号第二入力端と、第n+1ステージ信号入力端と、第一出力端と、第二出力端とを有する。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端、及び第二入力端は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端、及び第二出力端と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端は、パルス活性化信号を入力するために用いられる。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端は、第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端と電気的に接続され、且つ第二出力端は宙に浮いた状態で設けられる。また、アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第一入力端と、第一ローレベル電圧入力端と、第二ローレベル電圧入力端とを有する。前記第一ローレベル電圧入力端は、第一ローレベル電圧を入力するために用いられ、前記第二ローレベル電圧入力端は、第二ローレベル電圧を入力するために用いられ、且つ前記第二ローレベル電圧は第一ローレベル電圧よりも小さい。
【0034】
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、プルアップ制御ユニットと、プルアップユニットと、第一プルダウン保持ユニットと、第二プルダウン保持ユニットと、プルダウンユニットとを含む。
【0035】
プルアップ制御ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端及び第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続される。
【0036】
プルアップユニットは、プルアップ制御ユニット・クロック信号第一入力端・第一出力端・第二出力端と、それぞれ電気的に接続される。
【0037】
第一プルダウン保持ユニットは、第一ローレベル電圧入力端・第二ローレベル電圧入力端・プルアップ制御ユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続される。
【0038】
第二プルダウン保持ユニットは、第一ローレベル電圧入力端・第二ローレベル電圧入力端・第一プルダウン保持ユニット・プルアップ制御ユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続される。
【0039】
プルダウンユニットは、第n+1ステージ信号入力端・第一ローレベル電圧入力端・プルアップ制御ユニット・プルアップユニット・第一プルダウン保持ユニット・第二プルダウン保持ユニット・第一出力端と、それぞれ電気的に接続される。
【0040】
このうち、前記クロック信号第一入力端の入力信号は、第一クロック信号、或は第二クロック信号であり、前記第一クロック信号と第二クロック信号は位相が逆である。前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端の入力信号が第一クロック信号である時、前記アレイ基板行駆動回路の第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端の入力信号は、第二クロック信号である。
【0041】
このうち、前記プルアップ制御ユニットは、第一薄膜トランジスタであるとともに、前記第一薄膜トランジスタは、第一ゲートと、第一ソースと、第一ドレインとを有する。前記第一ゲートは第n−1ステージ信号第二入力端と電気的に接続され、前記第一ソースは第n−1ステージ信号第一入力端と電気的に接続され、前記第一ドレインは第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニット・プルアップユニットと、それぞれ電気的に接続される。
【0042】
このうち、前記プルアップユニットは、コンデンサと、第二薄膜トランジスタと、第三薄膜トランジスタとからなる。前記第二薄膜トランジスタは、第二ゲートと、第二ソースと、第二ドレインとを有する。前記第三薄膜トランジスタは、第三ゲートと、第三ソースと、第三ドレインとを有する。前記第二ゲートは、コンデンサの一端・第一ドレイン・第三ゲート・第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニットと、それぞれ電気的に接続される。前記第二ソースは、第三ソース・クロック信号第一入力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第二ドレインは、第二出力端と電気的に接続される。前記第三ドレインは、第一出力端・第一及び第二プルダウン保持ユニット・プルダウンユニット・コンデンサの他端と、それぞれ電気的に接続される。
【0043】
このうち、前記プルダウンユニットは、第四・五薄膜トランジスタからなる。前記第四薄膜トランジスタは、第四ゲートと、第四ソースと、第四ドレインとを有する。前記第五薄膜トランジスタは、第五ゲートと、第五ソースと、第五ドレインとを有する。前記第四ゲートは、第五ゲート・第n+1ステージ信号入力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第四ソースは、第一ローレベル電圧入力端・第五ソースと、それぞれ電気的に接続される。前記第四ドレインは、第一ドレイン・コンデンサの一端・第二ゲート・第三ゲート・第一及び第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続される。前記第五ドレインは、第一出力端・第三ソース・コンデンサの他端・第一及び第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続される。
【0044】
このうち、前記第一プルダウン保持ユニットは、第六〜第九薄膜トランジスタからなる。前記第六薄膜トランジスタは、第六ゲートと、第六ソースと、第六ドレインとを有する。前記第七薄膜トランジスタは、第七ゲートと、第七ソースと、第七ドレインとを有する。前記第八薄膜トランジスタは、第八ゲートと、第八ソースと、第八ドレインとを有する。前記第九薄膜トランジスタは、第九ゲートと、第九ソースと、第九ドレインとを有する。前記第六ドレインは、第七ドレイン・第八ゲート・第九ゲートと、それぞれ電気的に接続される。前記第七ゲートは、第一ドレイン・第九ドレイン・コンデンサの一端・第二ゲート・第三ゲート・第四ドレイン・第二プルダウン保持ユニットと、それぞれ電気的に接続される。前記第七ソースは、第二ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。前記第八ドレインは、コンデンサの他端・第五ドレイン・第二プルダウン保持ユニット・第一出力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第八ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。前記第九ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。
【0045】
前記第二プルダウン保持ユニットは、第十〜第十三薄膜トランジスタからなる。前記第十薄膜トランジスタは、第十ゲートと、第十ソースと、第十ドレインとを有する。前記第十一薄膜トランジスタは、第十一ゲートと、第十一ソースと、第十一ドレインとを有する。前記第十二薄膜トランジスタは、第十二ゲートと、第十二ソースと、第十二ドレインとを有する。前記第十三薄膜トランジスタは、第十三ゲートと、第十三ソースと、第十三ドレインとを有する。前記第十ドレインは、第十一ドレイン・第十二ゲート・第十三ゲートと、それぞれ電気的に接続される。前記第十一ゲートは、第一ドレイン・第十三ドレイン・第七ゲート・第九ドレイン・コンデンサの一端と、それぞれ電気的に接続される。前記第十一ソースは、第二ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。前記第十二ドレインは、コンデンサの他端・第八ドレイン・第一出力端と、それぞれ電気的に接続される。前記第十二ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。前記第十三ソースは、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。
【0046】
前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第二入力端と、クロック信号第三入力端とを有する。前記第六ゲートと第六ソースは、いずれもクロック信号第二入力端と接続される。前記第十ゲートと第十ソースは、いずれもクロック信号第三入力端と接続される。前記クロック信号第二入力端の入力信号は、第一クロック信号である。前記クロック信号第三入力端の入力信号は、第二クロック信号である。
【0047】
前記第一プルダウン保持ユニットは、更に、第十四薄膜トランジスタを含む。前記第十四薄膜トランジスタは、第十四ゲートと、第十四ソースと、第十四ドレインとを有する。前記第十四ドレインは、第六ドレイン・第七ドレイン・第八ゲート・第九ゲートと、それぞれ電気的に接続される。前記第十四ソースは、第六ゲート・第六ソースと、それぞれ電気的に接続される。また前記第二プルダウン保持ユニットは、更に、第十五薄膜トランジスタを含む。前記第十五薄膜トランジスタは、第十五ゲートと、第十五ソースと、第十五ドレインとを有する。前記第十五ドレインは、第十ドレイン・第十一ドレイン・第十二ゲート・第十三ゲートと、それぞれ電気的に接続される。前記第十五ソースは、第十ゲート・第十ソースと、それぞれ電気的に接続される。
【0048】
前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第二入力端と、クロック信号第三入力端とを有する。前記第六ゲート・第六ソース・第十四ソースは、いずれもクロック信号第二入力端と接続される。前記第十四ゲートは、クロック信号第三入力端と接続される。前記第十ゲート・第十ソース・第十五ソースは、いずれもクロック信号第三入力端と接続される。前記第十五ゲートは、クロック信号第二入力端と接続される。前記クロック信号第二入力端の入力信号は、第一クロック信号である。前記クロック信号第三入力端の入力信号は、第二クロック信号である。
【0049】
前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、低周波信号第一入力端と、低周波信号第二入力端とを有する。前記第六ゲート・第六ソース・第十四ソースは、いずれも低周波信号第一入力端と接続される。前記第十四ゲートは、低周波信号第二入力端と接続される。前記第十ゲート・第十ソース・第十五ソースは、いずれも低周波信号第二入力端と接続される。前記第十五ゲートは、低周波信号第一入力端と接続される。前記低周波信号第一入力端の入力信号は、低周波信号、或は超低周波信号である。前記低周波信号第二入力端の入力信号は、低周波信号、或は超低周波信号である。
【発明の効果】
【0050】
本発明は、以下の有益な効果を有する。本発明のアレイ基板行駆動回路は、二つのローレベル電圧信号を利用してプルダウン保持ユニット中の薄膜トランジスタの漏れ電流を低減させるとともに、このうち、電位が比較的低い第二ローレベル電圧はプルダウン点PとKに対する低電位の提供だけを担い、電位が比較的高い第一ローレベル電圧はプルダウン点QとGに対する低電位の提供を担うことにより、プルダウン点QとGがオンの時にプルダウン点PとKの電位を低減させて、QとGの充電を利するとともに、回路中の二つのローレベル電圧信号の間における漏れ電流回路をオフにすることで、二つのローレベル電圧信号の間における漏れ電流を大幅に低減させることが出来る。これにより、アレイ基板行駆動回路の性能を向上させて、表示画面の品質を向上させることが出来る。更に、第六薄膜トランジスタと第十薄膜トランジスタによる元々のダイオード構造に、第十四薄膜トランジスタと第十五薄膜トランジスタとが新に加えられてプルダウン点PとKの放電実行を担うことで、PとK点の電位が第一クロック信号CK1と第二クロック信号CK2の変化に伴って高低の変化を生じて、交替作用が得られる。これにより、第八・九薄膜トランジスタ、及び第十二・十三薄膜トランジスタが受けるストレス作用を低減させて、アレイ基板行駆動回路の使用寿命を延長させることが出来る。また同時に、低周波或は超低周波信号を用いてプルダウン保持ユニットを制御することで、効果的に回路の消費電力を低減させることが出来る。
【0051】
本発明の特徴と技術内容の詳細については、以下の詳説と図を参照されたい。尚、図はあくまで参考及び説明用であり、本発明に制限を加えるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0052】
下記の図を合わせて本発明の具体的実施形態について詳細に説明することで、本発明の技術手法及びその他の有益な効果を詳らかにする。
図1】従来技術におけるアレイ基板行駆動回路の回路図である。
図2図1の等価回路図である。
図3図1に示したアレイ基板行駆動回路の駆動タイミング図である。
図4】本発明のアレイ基板行駆動回路の実施例1の回路図である。
図5図4に示したアレイ基板行駆動回路の駆動タイミング図である。
図6】薄膜トランジスタのI−V特性曲線図である。
図7】本発明のアレイ基板行駆動回路の実施例2の回路図である。
図8図7に示したアレイ基板行駆動回路の駆動タイミング図である。
図9】本発明のアレイ基板行駆動回路の実施例3の回路図である。
図10図9に示したアレイ基板行駆動回路の駆動タイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本発明が用いる技術手法とその効果について詳述するために、以下で本発明の実施例と図を用いて説明する。
【0054】
(実施例1)
図4から図6までを参照する。本発明が提供するアレイ基板行駆動回路は、縦続接続された複数ステージのアレイ基板行駆動ユニットからなる。
【0055】
アレイ基板行駆動回路の第二ステージから、最後から二番目のステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端21(Gn−1)と、第n−1ステージ信号第二入力端22(STn−1)と、第n+1ステージ信号入力端23(Gn+1)と、第一出力端27(G)と、第二出力端28(ST)とを有する。このうち、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられる。また、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端21(Gn−1)・第n−1ステージ信号第二入力端22(STn−1)、及び第n+1ステージ信号入力端23(Gn+1)は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)・第二出力端28(ST)、及び第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)は、それぞれ第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端21(Gn−1)、及び第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端23(Gn+1)と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第二出力端28(ST)は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第二入力端22(STn−1)と電気的に接続される。
【0056】
アレイ基板行駆動回路の第一ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端21(Gn−1)と、第n−1ステージ信号第二入力端22(STn−1)と、第n+1ステージ信号入力端23(Gn+1)と、第一出力端27(G)と、第二出力端28(ST)とを有する。このうち、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)は、アレイ基板のアクティブ領域を駆動するために用いられる。また、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端21(Gn−1)と第n−1ステージ信号第二入力端22(STn−1)は、いずれもパルス活性化信号を入力するために用いられる。第n+1ステージ信号入力端23(Gn+1)は、第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)、及び第二出力端28(ST)は、それぞれ第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端21(Gn−1)、及び第n−1ステージ信号第二入力端22(STn−1)と電気的に接続される。
【0057】
アレイ基板行駆動回路の最終ステージに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、第n−1ステージ信号第一入力端21(Gn−1)と、第n−1ステージ信号第二入力端22(STn−1)と、第n+1ステージ信号入力端23(Gn+1)と、第一出力端27(G)と、第二出力端28(ST)とを有する。また、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n−1ステージ信号第一入力端21(Gn−1)、及び第二入力端22(STn−1)は、それぞれ第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)、及び第二出力端28(ST)と電気的に接続される。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端23(Gn+1)は、パルス活性化信号を入力するために用いられる。前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットの第一出力端27(G)は、第n−1ステージアレイ基板行駆動ユニットの第n+1ステージ信号入力端23(Gn+1)と電気的に接続され、且つ第二出力端28(ST)は宙に浮いた状態で設けられる。
【0058】
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第一入力端24と、第一ローレベル電圧入力端25と、第二ローレベル電圧入力端26とを有する。第一ローレベル電圧入力端25は、第一ローレベル電圧Vss1を入力するために用いられ、第二ローレベル電圧入力端26は、第二ローレベル電圧Vss2を入力するために用いられ、且つ第二ローレベル電圧Vss2は第一ローレベル電圧Vss1よりも小さい。
【0059】
アレイ基板行駆動回路の第一から最終ステージまでのいずれか一つに位置する第nステージアレイ基板行駆動ユニットについては、前記第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、プルアップ制御ユニット42と、プルアップユニット44と、第一プルダウン保持ユニット46と、第二プルダウン保持ユニット47と、プルダウンユニット48とを含む。
【0060】
プルアップ制御ユニット42は、第n−1ステージ信号第一入力端21及び第n−1ステージ信号第二入力端22と電気的に接続される。
【0061】
プルアップユニット44は、プルアップ制御ユニット42、及びクロック信号第一入力端24・第一出力端27・第二出力端28と、それぞれ電気的に接続される。
【0062】
第一プルダウン保持ユニット46は、第一ローレベル電圧入力端25・第二ローレベル電圧入力端26・プルアップ制御ユニット42・プルアップユニット44と、それぞれ電気的に接続される。
【0063】
第二プルダウン保持ユニット47は、第一ローレベル電圧入力端25・第二ローレベル電圧入力端26・第一プルダウン保持ユニット46・プルアップ制御ユニット42・プルアップユニット44と、それぞれ電気的に接続される。
【0064】
プルダウンユニット48は、第n+1ステージ信号入力端23・第一ローレベル電圧入力端25・プルアップ制御ユニット42・プルアップユニット44・第一プルダウン保持ユニット46・第二プルダウン保持ユニット47・第一出力端27と、それぞれ電気的に接続される。
【0065】
本実施例において、前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットは、更に、クロック信号第二入力端31と、クロック信号第三入力端32とを有する。クロック信号第一入力端24の入力信号は、第一クロック信号CK1或は第二クロック信号CK2である。クロック信号第二入力端31の入力信号は、第一クロック信号CK1である。クロック信号第三入力端32の入力信号は、第二クロック信号CK2である。第一クロック信号CK1と第二クロック信号CK2は、位相が逆であり、即ち信号CK1とCK2の電位高低は同じ時間内において逆である。また、前記アレイ基板行駆動回路の第nステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端24の入力信号が第一クロック信号CK1である時、前記アレイ基板行駆動回路の第n+1ステージアレイ基板行駆動ユニットにおけるクロック信号第一入力端24の入力信号は、第二クロック信号CK2である。
【0066】
プルアップ制御ユニット42は、第一薄膜トランジスタT1であるとともに、第一薄膜トランジスタT1は、第一ゲートg1と、第一ソースs1と、第一ドレインd1とを有する。第一ゲートg1は第n−1ステージ信号第二入力端22と電気的に接続され、第一ソースs1は第n−1ステージ信号第一入力端21と電気的に接続され、第一ドレインd1は第一・第二プルダウン保持ユニット46・47及びプルダウンユニット48・プルアップユニット44と、それぞれ電気的に接続される。
【0067】
プルアップユニット44は、コンデンサCと、第二薄膜トランジスタT2と、第三薄膜トランジスタT3とからなる。第二薄膜トランジスタT2は、第二ゲートg2と、第二ソースs2と、第二ドレインd2とを有する。第三薄膜トランジスタT3は、第三ゲートg3と、第三ソースs3と、第三ドレインd3とを有する。第二ゲートg2は、コンデンサCの一端・第一ドレインd1・第三ゲートg3・第一・第二プルダウン保持ユニット46・47及びプルダウンユニット48と、それぞれ電気的に接続される。第二ソースs2は、第三ソースs3・クロック信号第一入力端24と、それぞれ電気的に接続される。第二ドレインd2は、第二出力端28と電気的に接続される。第三ドレインd3は、第一出力端27・第一・第二プルダウン保持ユニット46・47及びプルダウンユニット48・コンデンサCの他端と、それぞれ電気的に接続される。
【0068】
プルダウンユニット48は、第四・五薄膜トランジスタT4・T5からなる。第四薄膜トランジスタT4は、第四ゲートg4と、第四ソースs4と、第四ドレインd4とを有する。第五薄膜トランジスタT5は、第五ゲートg5と、第五ソースs5と、第五ドレインd5とを有する。第四ゲートg4は、第五ゲートg5・第n+1ステージ信号入力端23と、それぞれ電気的に接続される。第四ソースs4は、第一ローレベル電圧入力端・第五ソースs5と、それぞれ電気的に接続される。第四ドレインd4は、第一ドレインd1・コンデンサCの一端・第二ゲートg2・第三ゲートg3・第一・第二プルダウン保持ユニット46・47と、それぞれ電気的に接続される。第五ドレインd5は、第一出力端27・第三ソースs3・コンデンサCの他端・第一・第二プルダウン保持ユニット46・47と、それぞれ電気的に接続される。
【0069】
第一プルダウン保持ユニット46は、第六〜第九薄膜トランジスタT6・T7・T8・T9からなる。第六薄膜トランジスタT6は、第六ゲートg6と、第六ソースs6と、第六ドレインd6とを有する。第七薄膜トランジスタT7は、第七ゲートg7と、第七ソースs7と、第七ドレインd7とを有する。第八薄膜トランジスタは、第八ゲートg8と、第八ソースs8と、第八ドレインd8とを有する。第九薄膜トランジスタは、第九ゲートg9と、第九ソースs9と、第九ドレインd9とを有する。第六ゲートg6と第六ソースs6は、いずれもクロック信号第二入力端31と接続される。第六ドレインd6は、プルダウン点P・第七ドレインd7・第八ゲートg8・第九ゲートg9と、それぞれ電気的に接続される。第七ゲートg7は、第一ドレインd1・第九ドレインd9・コンデンサCの一端・第二ゲートg2・第三ゲートg3・第四ドレインd4・第二プルダウン保持ユニット47と、それぞれ電気的に接続される。第七ソースs7は、第二ローレベル電圧入力端26と電気的に接続される。第八ドレインd8は、コンデンサCの他端・第二プルダウン保持ユニット47・第一出力端27(G)と、それぞれ電気的に接続される。第八ソースs8は、第一ローレベル電圧入力端25と電気的に接続される。第九ソースs9は、第一ローレベル電圧入力端25と電気的に接続される。
【0070】
第八薄膜トランジスタT8は主に、第一出力端27(G)の低電位の保持を担う。第九薄膜トランジスタT9は主に、プルダウン点Qの低電位の保持を担う。第七薄膜トランジスタT7は主に、Qが高電位にある時にプルダウン点PとKを低電位にするとともに、第一プルダウン保持ユニット46をオフにすることで、プルダウン点Qの第一出力端27(G)に対する影響を防ぐ役割を担う。また、第二ローレベル電圧Vss2は第一ローレベル電圧Vss1よりも小さく、第八・九薄膜トランジスタT8・T9の漏れ電流を低減させることが出来る。
【0071】
第二プルダウン保持ユニット47は、第十〜第十三薄膜トランジスタT10・T11・T12・T13からなる。第十薄膜トランジスタT10は、第十ゲートg10と、第十ソースs10と、第十ドレインd10とを有する。第十一薄膜トランジスタT11は、第十一ゲートg11と、第十一ソースs11と、第十一ドレインd11とを有する。第十二薄膜トランジスタT12は、第十二ゲートg12と、第十二ソースs12と、第十二ドレインd12とを有する。第十三薄膜トランジスタT13は、第十三ゲートg13と、第十三ソースs13と、第十三ドレインd13とを有する。第十ゲートg10と第十ソースs10は、いずれもクロック信号第三入力端32と接続される。第十ドレインd10は、プルダウン点K・第十一ドレインd11・第十二ゲートg12・第十三ゲートg13と、それぞれ電気的に接続される。第十一ゲートg11は、第一ドレインd1・第十三ドレインd13・第七ゲートg7・第九ドレインd9・コンデンサCの一端と、それぞれ電気的に接続される。第十一ソースs11は、第二ローレベル電圧入力端26と電気的に接続される。第十二ドレインd12は、コンデンサCの他端・第八ドレインd8・第一出力端27(G)と、それぞれ電気的に接続される。第十二ソースs12は、第一ローレベル電圧入力端25と電気的に接続される。第十三ソースs13は、第一ローレベル電圧入力端と電気的に接続される。
【0072】
第十二薄膜トランジスタT12は主に、第一出力端27(G)の低電位の保持を担う。第十三薄膜トランジスタT13は主に、プルダウン点Qの低電位の保持を担う。第十一薄膜トランジスタT11は主に、Qが高電位にある時にプルダウン点PとKを低電位にするとともに、第二プルダウン保持ユニット47をオフにすることで、プルダウン点Qの第一出力端27(G)に対する影響を防ぐ役割を担う。また、第二ローレベル電圧Vss2は第一ローレベル電圧Vss1よりも小さく、第十二・十三薄膜トランジスタT12・T13の漏れ電流を低減させることが出来る。
【0073】
図5を参照する。図5において、信号CK1とCK2は、同じ時間内において電位高低が逆になる二つのクロック信号を示している。第二ローレベル電圧Vss2は、第一ローレベル電圧Vss1よりも小さい。GとGn+1は、隣接する二ステージのアレイ基板行駆動ユニットにおける第二出力端27の出力信号である。図に示したように、QとGはVss1の低電位まで引き下げられ、PとKはQとGが高電位にある時にVss2の低電位まで引き下げられる。これにより、第八・九薄膜トランジスタT8・T9、及び第十二・十三薄膜トランジスタT12・T13のゲートとソースの相対的電位Vgsが0よりも小さくなる(Vgs=Vss2−Vss1)。通常、薄膜トランジスタのオフ状態時の漏れ電流が最も低くなる位置は、ゲートとソースの相対的電位Vgsが0よりも小さくなる位置である(図6を参照)。よって、本実施例のアレイ基板行駆動回路は、第八・九薄膜トランジスタT8・T9、及び第十二・十三薄膜トランジスタT12・T13の漏れ電流を効果的に低減させることが出来る。
【0074】
(実施例2)
図7図8を参照する。図は、本発明が提供するアレイ基板行駆動回路の実施例2を示している。本実施例において、第一プルダウン保持ユニット46は、更に、第十四薄膜トランジスタT14を含む。第十四薄膜トランジスタT14は、第十四ゲートg14と、第十四ソースs14と、第十四ドレインd14とを有する。第十四ゲートg14は、クロック信号第三入力端32と接続される。第十四ドレインd14は、第六ドレインd6・第七ドレインd7・第八ゲートg8・第九ゲートg9と、それぞれ電気的に接続される。第十四ソースs14は、第六ゲートg6・第六ソースg6・クロック信号第二入力端31と、それぞれ電気的に接続される。また第二プルダウン保持ユニット47は、更に、第十五薄膜トランジスタT15を含む。第十五薄膜トランジスタT15は、第十五ゲートg15と、第十五ソースs15と、第十五ドレインd15とを有する。第十五ゲートg15は、クロック信号第二入力端31と接続される。第十五ソースs15は、第十ソースs10・第十ゲートg10・クロック信号第三入力端32と、それぞれ電気的に接続される。第十五ドレインd15は、第十ドレインd10・第十一ドレインd11・第十二ゲートg12・第十三ゲートg13と、それぞれ電気的に接続される。
【0075】
本実施例において、第一・二プルダウン保持ユニット46・47は、第六薄膜トランジスタT6と第十薄膜トランジスタT10による元々のダイオード構造における欠陥を改善するために、第十四薄膜トランジスタT14と第十五薄膜トランジスタT15が新たに加えられてプルダウン点PとKの放電実行を担うことで、プルダウン点PとKの電位が素早く第一クロック信号CK1或は第二クロック信号CK2の低電位まで引き下げられる。また、第一・二プルダウン保持ユニット46・47の交替作用によって、PとK点の電位が第一クロック信号CK1と第二クロック信号CK2の変化に伴って高低の変化を生じて、交替作用が得られる。これにより、第八・九薄膜トランジスタT8・T9、及び第十二・十三薄膜トランジスタT12・T13が受けるストレス(Stress)作用が低減する。
【0076】
(実施例3)
図9図10を参照する。図は、本発明が提供するアレイ基板行駆動回路の実施例3を示している。本実施例は、図7に示した実施例2と基本的に同じであり、唯一の違いは以下の点である。即ち、本実施例において、第一・二プルダウン保持ユニット46・47のクロック信号第二・三入力端31・32は、低周波信号第一・二入力端34・35に変更される。低周波信号第一・二入力端34・35が入力する信号は、低周波或は超低周波信号LC1とLC2である。これにより、第一・二プルダウン保持ユニット46・47の消費電力を低減させることが出来る。なぜならば、第一・二プルダウン保持ユニット46・47は常に動作状態であり、且つアレイ基板行駆動回路のステージ数が多い時には、高周波信号が用いられることでアレイ基板行駆動回路の消費電力が増すからである。
【0077】
総じて言えば、本発明のアレイ基板行駆動回路は、二つのローレベル電圧信号を利用してプルダウン保持ユニット中の薄膜トランジスタの漏れ電流を低減させるとともに、このうち、電位が比較的低い第二ローレベル電圧はプルダウン点PとKに対する低電位の提供だけを担い、電位が比較的高い第一ローレベル電圧はプルダウン点QとGに対する低電位の提供を担うことにより、プルダウン点QとGがオンの時にプルダウン点PとKの電位を低減させて、QとGの充電を利するとともに、回路中の二つのローレベル電圧信号の間における漏れ電流回路をオフにすることで、二つのローレベル電圧信号の間における漏れ電流を大幅に低減させることが出来る。これにより、アレイ基板行駆動回路の性能を向上させて、表示画面の品質を向上させることが出来る。更に、第六薄膜トランジスタと第十薄膜トランジスタによる元々のダイオード構造に、第十四薄膜トランジスタと第十五薄膜トランジスタとが新に加えられてプルダウン点PとKの放電実行を担うことで、PとK点の電位が第一クロック信号CK1と第二クロック信号CK2の変化に伴って高低の変化を生じて、交替作用が得られる。これにより、第八・九薄膜トランジスタ、及び第十二・十三薄膜トランジスタが受けるストレス作用を低減させて、アレイ基板行駆動回路の使用寿命を延長させることが出来る。また同時に、低周波或は超低周波信号を用いてプルダウン保持ユニットを制御することで、効果的に回路の消費電力を低減させることが出来る。
【0078】
以上の記述により、本発明の分野の一般的な技術員は、本発明の技術手法と構想に基づいて各種の変更と変形を加えることが可能であり、これらの変更と変形はいずれも本発明の特許請求の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0079】
(従來技術)
100 プルアップ回路
200 プルアップ制御回路
300 プルダウン回路
400 第一プルダウン保持回路
500 第二プルダウン保持回路
boost コンデンサ
CKn クロック信号
ゲート信号
n−1 ゲート信号
STn−1 トランスファ信号
制御信号
プルダウン点
プルダウン点
L100 漏れ電流回路
L200 漏れ電流回路
T110 薄膜トランジスタ
T320 薄膜トランジスタ
T330 薄膜トランジスタ
T410 薄膜トランジスタ
T420 薄膜トランジスタ
T430 薄膜トランジスタ
T510 薄膜トランジスタ
T610 薄膜トランジスタ
ss1 第一ローレベル電圧信号
ss2 第二ローレベル電圧信号
(本発明)
21 第n−1ステージ信号第一入力端(Gn−1
22 第n−1ステージ信号第二入力端(STn−1
23 第n+1ステージ信号入力端(Gn+1
24 クロック信号第一入力端
25 第一ローレベル電圧入力端
26 第二ローレベル電圧入力端
27 第一出力端(G
28 第二出力端(ST
31 クロック信号第二入力端
32 クロック信号第三入力端
34 低周波信号第一入力端
35 低周波信号第二入力端
42 プルアップ制御ユニット
44 プルアップユニット
46 第一プルダウン保持ユニット
47 第二プルダウン保持ユニット
48 プルダウンユニット
Cb コンデンサ
プルダウン点
プルダウン点
プルダウン点
プルダウン点
CK1 第一クロック信号
CK2 第二クロック信号
T1 第一薄膜トランジスタ
T2 第二薄膜トランジスタ
T3 第三薄膜トランジスタ
T4 第四薄膜トランジスタ
T5 第五薄膜トランジスタ
T6 第六薄膜トランジスタ
T7 第七薄膜トランジスタ
T8 第八薄膜トランジスタ
T9 第九薄膜トランジスタ
T10 第十薄膜トランジスタ
T11 第十一薄膜トランジスタ
T12 第十二薄膜トランジスタ
T13 第十三薄膜トランジスタ
T14 第十四薄膜トランジスタ
T15 第十五薄膜トランジスタ
g1 第一ゲート
g2 第二ゲート
g3 第三ゲート
g4 第四ゲート
g5 第五ゲート
g6 第六ゲート
g7 第七ゲート
g8 第八ゲート
g9 第九ゲート
g10 第十ゲート
g11 第十一ゲート
g12 第十二ゲート
g13 第十三ゲート
g14 第十四ゲート
g15 第十五ゲート
s1 第一ソース
s2 第二ソース
s3 第三ソース
s4 第四ソース
s5 第五ソース
s6 第六ソース
s7 第七ソース
s8 第八ソース
s9 第九ソース
s10 第十ソース
s11 第十一ソース
s12 第十二ソース
s13 第十三ソース
s14 第十四ソース
s15 第十五ソース
d1 第一ドレイン
d2 第二ドレイン
d3 第三ドレイン
d4 第四ドレイン
d5 第五ドレイン
d6 第六ドレイン
d7 第七ドレイン
d8 第八ドレイン
d9 第九ドレイン
d10 第十ドレイン
d11 第十一ドレイン
d12 第十二ドレイン
d13 第十三ドレイン
d14 第十四ドレイン
d15 第十五ドレイン
ss1 第一ローレベル電圧信号
ss2 第二ローレベル電圧信号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10