特許第6240787号(P6240787)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼市華星光電技術有限公司の特許一覧

<>
  • 特許6240787-GOA回路構造 図000002
  • 特許6240787-GOA回路構造 図000003
  • 特許6240787-GOA回路構造 図000004
  • 特許6240787-GOA回路構造 図000005
  • 特許6240787-GOA回路構造 図000006
  • 特許6240787-GOA回路構造 図000007
  • 特許6240787-GOA回路構造 図000008
  • 特許6240787-GOA回路構造 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6240787
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】GOA回路構造
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20171120BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20171120BHJP
   G11C 19/28 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
   G09G3/36
   G09G3/20 621M
   G09G3/20 680G
   G09G3/20 622E
   G09G3/20 622G
   G09G3/20 612K
   G09G3/20 622B
   G09G3/20 611A
   G09G3/20 670E
   G09G3/20 670J
   G11C19/28 230
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-542677(P2016-542677)
(86)(22)【出願日】2014年1月21日
(65)【公表番号】特表2017-510830(P2017-510830A)
(43)【公表日】2017年4月13日
(86)【国際出願番号】CN2014070940
(87)【国際公開番号】WO2015100813
(87)【国際公開日】20150709
【審査請求日】2016年6月23日
(31)【優先権主張番号】201310746276.X
(32)【優先日】2013年12月30日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】戴超
【審査官】 越川 康弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−054273(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2010−0074933(KR,A)
【文献】 特開2010−140593(JP,A)
【文献】 特開2008−146079(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第103310755(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/36
G09G 3/20
G11C 19/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
GOA回路構造であって、
ステージが連結した複数の双生GOAユニットを含み、
Nを整数に設定し、
第NステージGOAユニットが表示領域の第N水平走査線の充電を制御し、
それぞれの前記双生GOAユニットは、
2N−1ステージGOAユニットと第2NステージGOAユニットからなり、
前記第2N−1ステージGOAユニットは、
第1プルダウンホールディング回路と第2プルダウンホールディング回路とを有し、前記第1プルダウンホールディング回路および前記第2プルダウンホールディング回路はそれぞれ第2N−1ステージゲート信号点と第2N−1ステージ水平走査線とに接しており、
前記第2NステージGOAユニットは、
第3プルダウンホールディング回路と第4プルダウンホールディング回路とを有し、前記第3プルダウンホールディング回路および前記第4プルダウンホールディング回路はそれぞれ第2Nステージゲート信号点と第2Nステージ水平走査線とに接続しており、
前記第2N−1ステージゲート信号点は、さらに、前記第3プルダウンホールディング回路および第4プルダウンホールディング回路に接続しているとともに、前記第2Nステージゲート信号点はさらに、前記第1プルダウンホールディング回路および第2プルダウンホールディング回路に接続しており
前記第1プルダウンホールディング回路は、
1薄膜トランジスタを含み、前記第1薄膜トランジスタのゲートに第2クローク信号が入力し、ドレインに第1クローク信号が入し、ソースが第1回路ポイントに接続し、
前記第1プルダウンホールディング回路が作動するか否かを前記第1回路ポインの電位の高低によって決定し、
前記第2プルダウンホールディング回路は
第2薄膜トランジスタを含み、前記第2薄膜トランジスタのゲートに第4クローク信号が入力し、ドレインに第3クローク信号が入し、ソースが第2回路ポイントに接続し、
前記第2プルダウンホールディング回路が作動するか否かを前記第2回路ポインの電位の高低によって決定し、
前記第3プルダウンホールディング回路は、
第3薄膜トランジスタを含み、前記第3薄膜トランジスタのゲートに第3クローク信号が入力し、ドレインに第2クローク信号が入力するとともに、ソースが第3回路ポイントに接続し、
前記第3プルダウンホールディング回路が作動するか否かを前記第3回路ポインの電位の高低によって決定し、
前記第4プルダウンホールディング回路は
第4薄膜トランジスタを含み、前記第4薄膜トランジスタのゲートに第1クローク信号が入力し、ドレインに第4クローク信号が入し、ソースが第4回路ポイントに接続し、
前記第4プルダウンホールディング回路が作動するか否かを前記第4回路ポインの電位の高低によって決定し、
前記第1クローク信号と、前記第2クローク信号と、前記第3クローク信号と、前記第4クローク信号と、は、前記第1プルダウンホールディング回路、前記第2プルダウンホールディング回路、前記第3プルダウンホールディング回路、および、前記4プルダウンホールディング回路を交互に作動させるように供給され、
さらに、
前記第1プルダウンホールディング回路は、第5薄膜トランジスタと、第6薄膜トランジスタと、第7薄膜トランジスタと、第8薄膜トランジスタとを含み、
前記第5薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2N−1ゲート信号点に接続し、ドレインが前記第1回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第6薄膜トランジスタは、ゲートが前記第1回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2N−1ステージゲート信号点に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第7薄膜トランジスタは、ゲートが前記第1回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2N−1ステージ水平走査線に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第8薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ドレインが前記第1回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第2プルダウンホールディング回路は、第9薄膜トランジスタと、第10薄膜トランジスタと、第11薄膜トランジスタと、第12薄膜トランジスタとを含み、
前記第9薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2N−1ゲート信号点に接続し、ドレインが前記第2回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第10薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2N−1ステージゲート信号点に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第11薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2N−1ステージ水平走査線に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第12薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ドレインが前記第2回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第3プルダウンホールディング回路は、第13薄膜トランジスタと、第14薄膜トランジスタと、第15薄膜トランジスタと、第16薄膜トランジスタとを含み、
前記第13薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2N−1ゲート信号点に接続し、ドレインが前記第3回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第14薄膜トランジスタは、ゲートが前記第3回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第15薄膜トランジスタは、ゲートが前記第3回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2Nステージ水平走査線に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第16薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ドレインが前記第3回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第4プルダウンホールディング回路は、第17薄膜トランジスタと、第18薄膜トランジスタと、第19薄膜トランジスタと、第20薄膜トランジスタとを含み、
前記第17薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2N−1ゲート信号点に接続し、ドレインが前記第4回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第18薄膜トランジスタは、ゲートが前記第4回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第19薄膜トランジスタは、ゲートが前記第4回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2Nステージ水平走査線に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第20薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ドレインが前記第4回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力
さらに、
前記第2N−1ステージGOAユニットと前記第2NステージGOAユニットとからなる前記双生GOAユニットは、少なくとも1つのプルアップ制御回路と、少なくとも1つのトランスファー回路と、を有するとともに、前記第2N−1ステージGOAユニットと前記第2NステージGOAユニットとはそれぞれプルアップ回路とプルダウン回路とを有し、
前記第2N−1ステージGOAユニットと前記第2NステージGOAユニットとからなる前記双生GOAユニットの前記プルアップ制御回路には、少なくとも一つ前の段の前記双生GOAユニットの前記トランスファー回路からゲート信号が入力され、かつ、
前記第2N−1ステージGOAユニットの前記プルダウン回路と前記第2NステージGOAユニットの前記プルダウン回路には、少なくとも一つ後の段の前記双生GOAユニットからゲート信号が入力される
ことを特徴とするGOA回路の構造。
【請求項2】
請求項1に記載のGOA回路の構造において、
第1プルアップクローク信号と、第2プルアップクローク信号と、第3プルアップクローク信号と、第4プルアップクローク信号と、をそれぞれ第2N−ステージGOAユニットのプルアップ回路と、第2NステージGOAユニットのプルアップ回路と、第2N+1ステージGOAユニットのプルアップ回路と、第2N+2ステージGOAユニットのプルアップ回路と、に入力して、表示領域の対応する水平走査線をそれぞれ充電し、
前記第1クローク信号と、前記第2クローク信号と、前記第3クローク信号と、前記第4クローク信号とが、それぞれ前記第1プルアップクローク信号と、前記第2プルアップクローク信号と、前記第3プルアップクローク信号と、前記第4プルアップクローク信号と、に対応する
ことを特徴とするGOA回路の構造。
【請求項3】
請求項1に記載のGOA回路の構造において、
前記第1クローク信号と、前記第2クローク信号と、前記第3クローク信号と、前記第4クローク信号とが、4つの低周波信号である
ことを特徴とするGOA回路の構造
【請求項4】
請求項1に記載のGOA回路の構造において、
前記2N−1ステージGOAユニットが、プルアップ制御回路と、プルアップ回路と、トランスファー回路と、プルダウン回路と、ブートストラップコンデンサとを含んでなり、
前記プルアップ回路と、前記プルダウン回路と、前記ブートストラップコンデンサとが、それぞれ前記第2N−1ステージゲート信号点と前記第2N−1ステージ水平走査線とに接続し、前記プルアップ制御回路と前記トランスファー回路とが、それぞれ前記第2N−1ステージゲート信号点に接続し、
2NテージGOAユニットが、プルアップ制御回路と、プルアップ回路と、トランスファー回路と、プルダウン回路と、ブートストラップコンデンサとを含んでなり、
前記プルアップ回路と、前記プルダウン回路と、前記ブートストラップコンデンサとが、それぞれ前記第2Nステージゲート信号点と前記第Nステージ水平走査線とに接続し、前記プルアップ制御回路と前記トランスファー回路とが、それぞれ前記第2Nステージゲート信号点に接続する
ことを特徴とするGOA回路の構造。
【請求項5】
請求項1に記載のGOA回路の構造において、
前記第2N−1ステージGOAユニットのゲート信号点と第2NステージGOAユニットのゲート信号点とが接続する
ことを特徴とするGOA回路の構造。
【請求項6】
請求項5に記載のGOA回路の構造において、
前記第2N−1ステージGOAユニットが、プルアップ回路と、プルダウン回路と、ブートストラップコンデンサとを含んでなり、
前記プルアップ回路と、前記プルダウン回路と、前記ブートストラップコンデンサとが、それぞれ前記第2N−1ステージゲート信号点と前記2N−1ステージ水平走査線とに接続し、
前記2NステージGOAユニットが、共有プルアップ制御回路と、プルアップ回路と、共有トランスファー回路と、プルダウン回路と、ブートストラップコンデンサとを含んでなり、
前記プルアップ回路と、前記プルダウン回路と、前記ブートストラップコンデンサとが、それぞれ前記第2Nステージゲート信号点と前記2Nステージ水平走査線とに接続し、
前記共有プルアップ制御回路と前記共有トランスファー回路とが、それぞれ前記第2Nステージゲート信号点に接続する
ことを特徴とするGOA回路の構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液晶表示技術に関し、特に一種のGOA回路の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
晶表示装置は、装置自体がスリムで、節電、電磁波の輻射がないなどといった長所を具え、広く応用されている。目下市場に出回っている液晶表示装置のほとんどがバックライト型の液晶ディスプレーであって、液晶パネルと、バックライトモジュール(backlight module)とを含んでなる。液晶パネルの作動の原理は、平行して設けた2枚のガラス基板の間に液晶分子を設置し、かつ2枚の該ガラス基板に駆動電圧を印加して該液晶分子の配向を制御して、該バックライトモジュールからの光線を屈折させて画面を発生させるものである。
【0003】
アクティブ・マトリクス駆動方式の液晶ディスプレーは、それぞれの画素が薄膜トランジスタ(TFT)を具え、そのゲート(Gate)には水平走査線が接続し、ドレイン(Drain)は垂直方向のデータ線に接続し、ソース(Source)は画素電極に接続する。
【0004】
該水平走査線には十分な電圧を印加することで、印加した該水平走査線上の全ての薄膜トランジスタをオンにする。この場合、該水平走査線上の画素電極は垂直方向の該データ線に接続し、このため該データ線上の表示信号電圧が画素に書き込まれ、異なる液晶の透明度を制御して色彩を制御する効果が得られる。
【0005】
目下のアクティブ・マトリクス駆動方式の液晶ディスプレーは、水平走査線は、液晶パネルの外部接続によるICによって駆動させている。外部接続のICは、各レベルの水平走査線のレベル順の充電と放電とを制御することができる。
【0006】
ゲートドライバオンアレイ(Gate Driver On Array)は、GOAと略称し、既存の薄膜トランジスタ液晶ディスプレーのアレイ(Array)の製造工程において、ゲート行の走査駆動回路をアレイ基板上に作成し、ゲートに対するプログレッシブスキャンを実現する駆動方式である。よって、液晶表示パネルの既存の製造工程において、水平走査線の駆動回路を表示領域の周辺の基板上に作成し外部接続のICに取って代わり、水平走査線の駆動を実現する。GOA技術は外部接続ICのボンディング(bonding)工程を減らすことができ、生産性を高め、製造コストを低減させることができる。しかも短辺フレーム、もしくはフレームレスの液晶パネルの製造に適合している。
【0007】
目下のGOA回路は、縦続接続した複数のGOAユニットを含み、それぞれのGOAユニットは対応する水平走査線を駆動する。GOAユニットの主な構造は、プルアップ回路(Pull−up part)と、プルアップ制御回路(Pull−up control part)と、トランスファー回路(Transfer part)と、キープルダウン回路(Key Pull−down part)と、プルダウンホールディング回路(Pull−down Holding part)と、ブートストラップコンデンサとを含んでなる。
【0008】
ルアップ回路はクローク(Clook)信号を出力してゲート(Gate)信号にし、プルアップ制御回路はプルアップ回路がオンになっている時間を制御し、一般には、前段ステージから転送されるトランスファー信号に接続されて、これがゲート信号になる。プルダウン回路は第1タイムにおいてゲートをプルダウンして低電位にする。即ち、ゲート信号をオフにする。プルダウンホールディング回路は、プルアップ回路のゲート信号(通常はQポイントと称する)をオフの状態(即ちマイナス電位)に維持(Holding)する。通常は2つのプルダウンホールディングモジュールが交互に作用する。ブートストラップコンデンサ(C oast)は、Qポイントの二次的なプルアップを行い、このためプルアップ回路へのG(N)の出力に有利になる。
【0009】
1は、従来の常用されるGOA回路の構造を示した説明図である。従来の技術におけるGOA回路構造の基本は、上述する幾つかの部分を同一ステージのGOAユニットの回路に設置する。特に、アモルファスGOA回路における比較的重要な2つのプルダウンホールディング回路は、図1に開示するように、同一ステージのGOA回路に対して交互に作用する。
【0010】
流低電圧VSS及び4つの高周波クロック信号CK1〜CK4を転送する金属線は、それぞれのステージのGOA回路の周辺領域に設置する。各ステージのGOAユニットは、それぞれ第1プルダウンホールディング回路と第2プルダウンホールディング回路とを具える。第1プルダウンホールディング回路と第2プルダウンホールディング回路はそれぞれQ(N)とG(N)との間に接続し、Q(N)とG(N)とに交互に作用してオフの状態を維持する。第NステージGOAユニット回路は、それぞれVSSと、CK1〜CK4の内の一つのCK信号を受信してG(N)信号を生成する。STV信号はGOA回路の起動信号であって、このためSTV信号は第1ステージGOAユニット回路と第2ステージGOAユニット回路とを起動する。後方の第NステージGOA回路の起動信号は、前方のN−2ステージ回路のトランスファー回路部分のST(N−2)ステージ回路の信号によって生成される。このようにステージ順にGOA駆動回路をオンにしてラインスキャンを実現する。
【0011】
1に開示する各ステージのGOAユニット回路間の接続方法は、GOA信号のステージ順の転送を保証し、それぞれのステージの水平走査線はステージ順の充電と放電とを行う。然しながら、係る構造は、なおも足りない部分が存在する。即ち、
1、第1プルダウンホールディング回路と第2プルダウンホールディング回路とは交互に作用する。即ち、作動時間とレストタイムとがそれぞれ半分ずつ占める。但し、TFTにとっては応力(Stress)の痕の回復時間がやはり短めである。このためプルダウンホールディング回路が効力を失う事態の発生は、その他回路の部分より深刻である。
2、隣り合う両ステージのGOAユニットのプルダウンホールディング回路とQポイントとは互いに作用しない。このため回路の実際の作用の効率が低い。ゲート信号は一瞬にすぎず、他の長い時間はオフの状態となる。隣り合う両ステージのGOAユニットのプルダウンホールディング回路が作用する時間とQポイントの波形は近似する。
3、プルダウンホールディング回路の部分は一般に高周波制御信号を採用する。このため回路のパワー消耗が増大する。また2組の低周波制御を採用する場合もあるが、この場合は同時にTFTの応力(Stress)の作用を劇化させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
の発明は、GOA回路の構造において、交互に作用するGOAプルダウン回路のそれぞれの作動時間を現象させて、応力の回復のための時間をさらに多くさせることのできるGOA回路の構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
こで、本発明者は従来GOA回路の構造に見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、プルダウンホールディング回路を共有し、それぞれの部分の作動時間を1/4にし、かつレストタイムを3/4にすることで、プルダウンホールディング回路の部分のキーポイントのTFTの応力(Stress)の作用を軽減させる構造のGOA回路の構造によって課題を解決できる点に着眼し、係る知見に基づいて本発明を完成させた。
【0014】
以下この発明について説明する。
本発明のGOA回路の構造は、
GOA回路構造であって、
ステージが連結した複数の双生GOAユニットを含み、
Nを整数に設定し、
第NステージGOAユニットが表示領域の第N水平走査線の充電を制御し、
それぞれの前記双生GOAユニットは、
2N−1ステージGOAユニットと第2NステージGOAユニットからなり、
前記第2N−1ステージGOAユニットは、
第1プルダウンホールディング回路と第2プルダウンホールディング回路とを有し、前記第1プルダウンホールディング回路および前記第2プルダウンホールディング回路はそれぞれ第2N−1ステージゲート信号点と第2N−1ステージ水平走査線とに接しており、
前記第2NステージGOAユニットは、
第3プルダウンホールディング回路と第4プルダウンホールディング回路とを有し、前記第3プルダウンホールディング回路および前記第4プルダウンホールディング回路はそれぞれ第2Nステージゲート信号点と第2Nステージ水平走査線とに接続しており、
前記第2N−1ステージゲート信号点は、さらに、前記第3プルダウンホールディング回路および第4プルダウンホールディング回路に接続しているとともに、前記第2Nステージゲート信号点はさらに、前記第1プルダウンホールディング回路および第2プルダウンホールディング回路に接続しており
前記第1プルダウンホールディング回路は、
1薄膜トランジスタを含み、前記第1薄膜トランジスタのゲートに第2クローク信号が入力し、ドレインに第1クローク信号が入し、ソースが第1回路ポイントに接続し、
前記第1プルダウンホールディング回路が作動するか否かを前記第1回路ポインの電位の高低によって決定し、
前記第2プルダウンホールディング回路は
第2薄膜トランジスタを含み、前記第2薄膜トランジスタのゲートに第4クローク信号が入力し、ドレインに第3クローク信号が入し、ソースが第2回路ポイントに接続し、
前記第2プルダウンホールディング回路が作動するか否かを前記第2回路ポインの電位の高低によって決定し、
前記第3プルダウンホールディング回路は、
第3薄膜トランジスタを含み、前記第3薄膜トランジスタのゲートに第3クローク信号が入力し、ドレインに第2クローク信号が入力するとともに、ソースが第3回路ポイントに接続し、
前記第3プルダウンホールディング回路が作動するか否かを前記第3回路ポインの電位の高低によって決定し、
前記第4プルダウンホールディング回路は
第4薄膜トランジスタを含み、前記第4薄膜トランジスタのゲートに第1クローク信号が入力し、ドレインに第4クローク信号が入し、ソースが第4回路ポイントに接続し、
前記第4プルダウンホールディング回路が作動するか否かを前記第4回路ポインの電位の高低によって決定し、
前記第1クローク信号と、前記第2クローク信号と、前記第3クローク信号と、前記第4クローク信号と、は、前記第1プルダウンホールディング回路、前記第2プルダウンホールディング回路、前記第3プルダウンホールディング回路、および、前記4プルダウンホールディング回路を交互に作動させるように供給され、
さらに、
前記第1プルダウンホールディング回路は、第5薄膜トランジスタと、第6薄膜トランジスタと、第7薄膜トランジスタと、第8薄膜トランジスタとを含み、
前記第5薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2N−1ゲート信号点に接続し、ドレインが前記第1回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第6薄膜トランジスタは、ゲートが前記第1回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2N−1ステージゲート信号点に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第7薄膜トランジスタは、ゲートが前記第1回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2N−1ステージ水平走査線に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第8薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ドレインが前記第1回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第2プルダウンホールディング回路は、第9薄膜トランジスタと、第10薄膜トランジスタと、第11薄膜トランジスタと、第12薄膜トランジスタとを含み、
前記第9薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2N−1ゲート信号点に接続し、ドレインが前記第2回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第10薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2N−1ステージゲート信号点に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第11薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2N−1ステージ水平走査線に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第12薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ドレインが前記第2回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第3プルダウンホールディング回路は、第13薄膜トランジスタと、第14薄膜トランジスタと、第15薄膜トランジスタと、第16薄膜トランジスタとを含み、
前記第13薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2N−1ゲート信号点に接続し、ドレインが前記第3回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第14薄膜トランジスタは、ゲートが前記第3回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第15薄膜トランジスタは、ゲートが前記第3回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2Nステージ水平走査線に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第16薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ドレインが前記第3回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第4プルダウンホールディング回路は、第17薄膜トランジスタと、第18薄膜トランジスタと、第19薄膜トランジスタと、第20薄膜トランジスタとを含み、
前記第17薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2N−1ゲート信号点に接続し、ドレインが前記第4回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第18薄膜トランジスタは、ゲートが前記第4回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第19薄膜トランジスタは、ゲートが前記第4回路ポイントに接続し、ドレインが前記第2Nステージ水平走査線に接続し、ソースに直流低電圧を入力し、
前記第20薄膜トランジスタは、ゲートが前記第2Nステージゲート信号点に接続し、ドレインが前記第4回路ポイントに接続し、ソースに直流低電圧を入力
さらに、
前記第2N−1ステージGOAユニットと前記第2NステージGOAユニットとからなる前記双生GOAユニットは、少なくとも1つのプルアップ制御回路と、少なくとも1つのトランスファー回路と、を有するとともに、前記第2N−1ステージGOAユニットと前記第2NステージGOAユニットとはそれぞれプルアップ回路とプルダウン回路とを有し、
前記第2N−1ステージGOAユニットと前記第2NステージGOAユニットとからなる前記双生GOAユニットの前記プルアップ制御回路には、少なくとも一つ前の段の前記双生GOAユニットの前記トランスファー回路からゲート信号が入力され、かつ、
前記第2N−1ステージGOAユニットの前記プルダウン回路と前記第2NステージGOAユニットの前記プルダウン回路には、少なくとも一つ後の段の前記双生GOAユニットからゲート信号が入力される
ことを特徴とするGOA回路の構造。
【0015】
本発明では、
第1プルアップクローク信号と、第2プルアップクローク信号と、第3プルアップクローク信号と、第4プルアップクローク信号と、をそれぞれ第2N−ステージGOAユニットのプルアップ回路と、第2NステージGOAユニットのプルアップ回路と、第2N+1ステージGOAユニットのプルアップ回路と、第2N+2ステージGOAユニットのプルアップ回路と、に入力して、表示領域の対応する水平走査線をそれぞれ充電し、
前記第1クローク信号と、前記第2クローク信号と、前記第3クローク信号と、前記第4クローク信号とが、それぞれ前記第1プルアップクローク信号と、前記第2プルアップクローク信号と、前記第3プルアップクローク信号と、前記第4プルアップクローク信号と、に対応する
ことが好ましい。
【0016】
本発明では、
前記第1クローク信号と、前記第2クローク信号と、前記第3クローク信号と、前記第4クローク信号とが、4つの低周波信号である
ことが好ましい。
【0017】
本発明では、
前記2N−1ステージGOAユニットが、プルアップ制御回路と、プルアップ回路と、トランスファー回路と、プルダウン回路と、ブートストラップコンデンサとを含んでなり、
前記プルアップ回路と、前記プルダウン回路と、前記ブートストラップコンデンサとが、それぞれ前記第2N−1ステージゲート信号点と前記第2N−1ステージ水平走査線とに接続し、前記プルアップ制御回路と前記トランスファー回路とが、それぞれ前記第2N−1ステージゲート信号点に接続し、
2NテージGOAユニットが、プルアップ制御回路と、プルアップ回路と、トランスファー回路と、プルダウン回路と、ブートストラップコンデンサとを含んでなり、
前記プルアップ回路と、前記プルダウン回路と、前記ブートストラップコンデンサとが、それぞれ前記第2Nステージゲート信号点と前記第2N−1ステージ水平走査線とに接続し、前記プルアップ制御回路と前記トランスファー回路とが、それぞれ前記第2Nステージゲート信号点に接続する
ことが好ましい。
【0018】
本発明では、
前記第2N−1ステージGOAユニットのゲート信号点と第2NステージGOAユニットのゲート信号点とが接続する
ことが好ましい。
【0019】
本発明では、
前記第2N−1ステージGOAユニットが、プルアップ回路と、プルダウン回路と、ブートストラップコンデンサとを含んでなり、
前記プルアップ回路と、前記プルダウン回路と、前記ブートストラップコンデンサとが、それぞれ前記第2N−1ステージゲート信号点と前記2N−1ステージ水平走査線とに接続し、
前記2NステージGOAユニットが、共有プルアップ制御回路と、プルアップ回路と、共有トランスファー回路と、プルダウン回路と、ブートストラップコンデンサとを含んでなり、
前記プルアップ回路と、前記プルダウン回路と、前記ブートストラップコンデンサとが、それぞれ前記第2Nステージゲート信号点と前記2Nステージ水平走査線とに接続し、
前記共有プルアップ制御回路と前記共有トランスファー回路とが、それぞれ前記第2Nステージゲート信号点に接続する
ことが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
この発明によるGOA回路の構造は、プルダウンホールディング回路を共有し、それぞれの部分の作動時間を1/4にし、かつレストタイムを3/4にすることで、プルダウンホールディング回路の部分のキーポイントのTFTの応力(Stress)の作用を軽減させることができ、またQポイントを共有することでGOA回路の部分の機能が近似したモジュールを減少させることができ、2つのステージの回路には1つのプルアップ制御回路のみを必要とし、Qポイントの電位の第2次ブーストを実現する。よって、ゲート信号の入力に有利となり、4セットの低周波信号を導入してプルダウンホールディング回路を制御して回路のパワーを低減させ、マイナスのLCLにとってマイナスの応力(Stress)回復作用の実現に有利となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】従来のGOA回路の構造を示した説明図である。
図2】この発明によるGOA回路の構造を示した説明図である。
図3】この発明のGOA回路の構造の第1の実施の形態による回路の構造を示した説明図である。
図4図3に開示する回路構造の入力信号とそれぞれのキーポイントノードの波形を示した説明図である。
図5】この発明のGOA回路の構造の第2の実施の形態による回路の構造を示した説明図である。
図6図5に開示する回路構造の入力信号とそれぞれのノード信号を示した説明図である。
図7図5に開示する回路構造の他の信号受信方法を示した説明図である。
図8図7における4セットのプルダウンホールディング回路のLC信号のタイムシーケンス及び信号の受信方法を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
の発明は、GOA回路の構造において、交互に作用するGOAプルダウン回路のそれぞれの作動時間を減少させて、応力の回復のための時間をさらに多くさせることのできるGOA回路の構造を提供するものであって、プルダウンホールディング回路を共有し、それぞれの部分の作動時間を1/4にし、かつレストタイムを3/4にすることで、プルダウンホールディング回路の部分のキーポイントのTFTの応力(Stress)の作用を軽減させる構造を有する。係るGOA回路の構造の特徴を説明するために、具体的な実施例を挙げ、図面を参照にして以下に詳述する。
【実施例】
【0023】
2は、この発明によるGOA回路構造のマルチステージ構造の説明図である。
この発明の提供する新規なGOA回路構造において、2ステージ毎のGOA回路は、プルダウンホールディング回路のQポイントおよびプルアップ制御回路のQポイントを共有する。2ステージ毎のGOA回路が2ステージ分のゲート(Gate)波形を出力し、ここでは双生GOAユニット(Twined−GOA)と称す(図2におけるT100の部分)。
【0024】
れぞれのTwined−GOAは、CK1/CK2/CK3/CK4/VSS/STV信号を受信して回路の駆動を実行し、主に2組のゲート波形を出力する。Twined−GOAにおける4セットのプルダウンホールディング回路は交互に作用する。このため、個々において作動時間は1/4タイムだけである。その他3/4タイムを利用してストレスを回復する。係る方式によって応力(Stress)の作用を大幅に低減させて、GOA回路の寿命を延長させることができる。
【0025】
3は、この発明によるGOA回路の構造の第1の実施の形態を示した説明図である。双生GOAユニットは、主に次の幾つかの部分を含む。
即ち、プルアップ制御回路100と100'、プルアップ回路200、200'と、トランスファー回路300、300'と、プルダウン回路400、400'と、第1プルダウンホールディング回路500、第2プルダウンホールディング回路600、第3プルダウンホールディング回路500'、第4プルダウンホールディング回路600'、ブートストラップコンデンサ700と700'(C oast)と、を有する。
1プルダウンホールディング回路500と、第2プルダウンホールディング回路600と、第3プルダウンホールディング回路500'と、第4プルダウンホールディング回路600'と、によって4セットのプルダウンホールディング回路を構成して交互に作動させる。このためストレスの回復を進行させるためのさらに多くの時間を有することができる。
【0026】
1プルダウンホールディング回路500におけるT51ゲート端はCK2に接続する。ドレイン端はCK1に接続する。ソース端はP(2N−1)に接続する。第2プルダウンホールディング回路600におけるT61ゲート端はCK4に接続する。ドレイン端はCK3に接続する。ソース端はK(2N−1)に接続する。
【0027】
3プルダウンホールディング回路500'におけるT51'ゲート端はCK3に接続する。ドレイン端はCK2に接続する。ソース端はP(2N)に接続する。第4プルダウンホールディング回路600におけるT61'ゲート端はCK1に接続する。ドレイン端はCK4に接続する。ソース端はK(2N)に接続する。このように、CK信号の間のタイムシーケンスにおいて重畳する部分は、プルダウンホールディング回路500、500'、600、600'の4つの独立した制御信号P(2N−1)、K(2N−1)、P(2N)、K(2N)を生成する。
【0028】
た、T52、T52'、T62、T62'のゲート端はQ(2N−1)に接続し、T54、T54'、T64、T64'のゲート端はQ(2N)に接続する。これは主に、ゲート信号を出力する場合に双生GOAユニット(Twined−GOA)のプルダウンホールディング回路をオフにするためである。
【0029】
4は、図3に開示する回路構造の入力信号とキーポイントノードの波形を示した説明図である。図面に開示するように、Twined−GOA回路のP(2N−1)、K((2N−1)、P(2N)、K(2N)の作動時間は1/4である。応力の回復時間は3/4である。しかも、図3に開示するTwined−GOA回路のQ(2N−1)とQ(2N)、G(2N−1)とG(2N)は独立している。よって、実際にはP(2N−1)とK(2N−1)のみがQ(2N−1)とG(2N−1)とを維持(Holding)し、P(2N)とK(2N)のみがQ(2N)とG(2N)とを維持する。即ち、それぞれのステージのTwined−GOA回路のそれぞれのサブ回路は半分の時間のみ維持する。このためQポイントにとってはリスクが高くなる。よってある程度の変更を必要とする。
【0030】
5は、この発明によるGOA回路構造の第2の実施の形態を示した説明図である。図3と合わせ参照にすると明らかなように、図5に開示する構造は図3に開示する構造のQ(2N−1)とQ(2N)に対して変更を加えた。即ち、両ステージのQポイントの共有である(Q haring、QSポイントと略称する)。よって、4セットのプルダウンホールディング回路のQポイントに対する継続した作用を実現する。したがって、プルダウンホールディング回路の応力の作用を低減させるとともに、図3に開示する回路構造のQポイントのリスクの問題を解決することができる。
【0031】
本的な構造は、共有する一つのプルアップ制御回路100'と、共有する一つのトランスファー回路300'と、2つのプルアップ回路200及び200'と、2つのプルダウン回路400及び400'と、二つのブートストラップコンデンサ(C oast)と、4つの共有するプルダウンホールディング回路と、を含み、係る構造は簡易で実用的であり、応力の作用が弱く、Qポイントのリスクが低い。
【0032】
52、T62、T52'、T62'のゲート端はQSポイントに接続し、ドレイン端は、それぞれP(2N−1)、K(2N−1)、P(2N)、K(2N)に接続する。ソース端は、いずれも直流定電圧VSSに接続し、主にQSが高電位時にプルダウンホールディング回路をオフにする。T41'は、主にQSポイントの電荷を放出する。T31はG(2N−1)をプルダウンする。QSがオンの場合T21はG(2N−1)の放出をサポートする。このためT31のサイズは小さ目になる。T31'はG(2N)をプルダウンし、T22'は双生GOAユニット回路のトランスファー信号とする。
【0033】
6は図5に開示する回路構造の制御信号と各ノード信号の説明図である。図面に開示するように、QS(N)ポイントの変化は比較的複雑であって、複数回のブーストを実現することができる。STV信号は回路の起動信号であって、走査を開始する場合にのみオンとなる。後方の直線状の箇所は低電位である。CK信号のデューティー比(Duty atio)は50%である。
ローク信号の重畳する部分を利用して、プルダウンホールディング回路の4つの独立した制御信号P(2N―1)、K(2N―1)、P(2N)、K(2N)を生成する。
後方のステージの双生GOAユニットのトランスファー信号は偶数ステージのGOAサブ回路のみに接続する。よってタイムシーケンス上CK2とCK4とがちょうど同様になる。係る方式は主にQポイントを共有する場合に発生する充電ミスを避けることができる。
【0034】
QS(N)ポイントには、3回ブーストする機会が発生する。第1回目は転送信号がプルアップ制御回路に入力するT11'であって、2回目はCK1、又はCK3の信号がG2(2N−1)に入力することによって、3回目はCK2、又はCK4の信号がG(2N)に入力することによって発生する。係る機会は図面に開示するQS(N)ポイントの電位の変化を発生させる。
【0035】
図7は、図5に開示する回路構造の他の信号受信方法を示した説明図である。4セットのプルダウンホールディング回路は、それぞれ4セットの低周波数、又は超低周波数信号(LC)が入力して、図面に開示するP(2N―1)、K(2N―1)、P(2N)、K(2N)信号を生成する。しかもLCL(低周波数信号低電位)には直流定電圧VSSよりも低く設定することができる。このため、3/4のレストタイムで一つの負圧回復作用を進行させることができる。係る方式は応力の作用の軽減に有利であり、パワー消費を低減させることができる。但し、レイアウトの配線上の難度を高める可能性がある。
【0036】
この発明はクローク信号の転移と、GOAプルダウン回路の共有と、Qポイントの共有によって、それぞれのプルダウンホールディング回路の作動時間の半減を実現し、さらに多くの時間で応力回復を進行させ、主要なプルダウンTFTの応力作用を低減させる。4セットの低周波数信号を採用することでパワーを低減させ、しかも低周波数信号のマイナス電位を制御することによってプルダウンホールディング回路の主要なプルダウンTFTの応力の作用を、さらに好ましく回復することができる。
【0037】
図8は、図7に開示する4セットのプルダウンホールディング回路のLC信号のタイムシーケンス及び信号受信方法を示した説明図である。T51ゲートはLC2に接続し、ドレイン端はLC1に接続し、ソース端はP(2N−1)に接続する。T6ゲートはLC4に接続し、ドレイン端はLC3に接続し、ソース端はK(2N−1)に接続する。T51'ゲート端はLC3に接続し、ドレイン端はLC2に接続し、ソース端はP(2N)に接続する。T61'ゲート端はLC1に接続し、ソース端はK(2N)に接続する。係る方式によりLC信号のタイムシーケンスの重畳する部分を利用して4つの独立したプルダウンホールディング信号P(2N−1)、K(2N−1)、P(2N)、K(2N)を生成する。
【0038】
この発明で採用する高周波信号CK1、CK2、CK3、CK4は同一の波形を選択して、順に四分の一周期の差のクローク信号としてもよい。低周波信号も同様の選択をすることができる。
【0039】
以上をまとめると、この発明によるGOA回路の構造は次に掲げる長所を具える。即ち、2つのステージのGOA回路のプルダウンホールディング回路を共有することで4セットのプルダウンホールディング回路の作用を発生させて次のステージのGOA回路に該作用を与えることができる。このため、それぞれの回路は1/4の時間のみを必要とし、他の3/4の時間によって応力回復を進行させる。よって、応力の作用を軽減させることになり、プルダウンホールディング回路の使用寿命を延長することができる。
【0040】
また、隣り合うステージのQポイントを共有してTwined−GOAの構造を構成することで、回路の簡易化とQポイントの複数回のブーストを実現することができる。
【0041】
また、2つのステージのGOA回路のプルダウンホールディング回路を共有してから入力する制御信号は本来の高周波クローク信号を採用することができ、2つずつ1セットの形式でTFTのゲート端とドレイン端とを接続する。また別途4セットの低周波、もしくは超低周波信号を加えて回路のパワーを低減させるようにしてもよく、低周波信号の低電位によっても、さらにこの末子応力回復の作用が得られる。
【0042】
以上述べた内容に基づき、またこの発明の提供する技術とその思想に基づき、当業者は相応の変化、変更を行うことができるが、これら変化、変更は、いずれもこの発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0043】
100 プルアップ制御回
100' プルアップ制御回
200 プルアップ制御回
200' プルアップ制御回
300 トランスファー回路
300' トランスファー回路
400 プルダウン回路
400' プルダウン回路
500 第1プルダウンホールディング回路
500' 第3プルダウンホールディング回路
600 第2プルダウンホールディング回路
600' 第4プルダウンホールディング回路
700 ブートストラップコンデンサ
700' ブートストラップコンデンサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8