特許第6241057号(P6241057)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6241057
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】ラベル編集装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/36 20060101AFI20171127BHJP
   B65C 11/02 20060101ALI20171127BHJP
   B41J 5/30 20060101ALI20171127BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   B41J3/36 Z
   B65C11/02
   B41J5/30 B
   B41J21/00 A
【請求項の数】5
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2013-84244(P2013-84244)
(22)【出願日】2013年4月12日
(65)【公開番号】特開2014-205307(P2014-205307A)
(43)【公開日】2014年10月30日
【審査請求日】2016年3月18日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 展示会「第47回スーパーマーケット・トレードショー2013」 開催年月日:平成25年2月13日〜平成25年2月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】鶴岡 寿徳
(72)【発明者】
【氏名】内田 英樹
(72)【発明者】
【氏名】益子 昌也
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 伸恵
【審査官】 大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−118258(JP,A)
【文献】 特開2008−290431(JP,A)
【文献】 特開2010−179521(JP,A)
【文献】 特開2010−260221(JP,A)
【文献】 特開2011−183599(JP,A)
【文献】 特開2011−257887(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第101788892(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 3/36
B41J 5/30
B41J 21/00
B65C 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルに印字すべき印字項目内容を編集するラベル編集装置であって、
印字項目ごとに対応してラベル上に設定された印字エリアを示すラベルフォーマットと、印字項目ごとの内容を示す印字項目内容データを記憶する記憶部と、
ラベルフォーマットが示す印字エリアに対して印字項目内容データが示す印字項目の内容を印字したラベルの状態を示すラベルイメージ画像上に、前記ラベルフォーマットにて設定されている印字項目ごとの名称を示す情報の印字項目ガイドを配置させて表示する表示制御部とを備え
前記表示制御部は、前記ラベルイメージ画像上に、前記ラベルフォーマットにて設定されている印字エリアを示す印字項目ガイドをさらに配置させて表示し、
前記印字項目ごとの名称を示す情報の印字項目ガイドと、前記印字エリアを示す印字項目ガイドとは、ラベルの印字に際して印字されない
ラベル編集装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記印字項目ガイドが配置されたラベルイメージ画像とともに、前記ラベルイメージ画像に対応するラベルフォーマットにおいて設定されている印字項目の一覧を示す印字項目リストを表示させる
請求項1に記載のラベル編集装置。
【請求項3】
前記印字項目リストにおいて示される印字項目のうちから編集対象として選択された印字項目を編集する操作に応じて、編集対象の印字項目の内容を変更する印字項目編集部をさらに備える
請求項2に記載のラベル編集装置。
【請求項4】
ラベルに印字すべき印字項目内容を編集するラベルプリンタであって、
印字項目ごとに対応してラベル上に設定された印字エリアを示すラベルフォーマットと、印字項目ごとの内容を示す印字項目内容データを記憶する記憶部と、
ラベルフォーマットが示す印字エリアに対して印字項目内容データが示す印字項目の内容を印字したラベルの状態を示すラベルイメージ画像上に、前記ラベルフォーマットにて設定されている印字項目ごとの名称を示す情報の印字項目ガイドを配置させて表示する表示制御部であって、前記ラベルイメージ画像上に、前記ラベルフォーマットにて設定されている印字エリアを示す印字項目ガイドをさらに配置させて表示する表示制御部と、
前記印字項目内容データに基づいてラベルに印字を行うにあたり、前記印字項目ごとの名称を示す情報の印字項目ガイドと、前記印字エリアを示す印字項目ガイドとをラベルに印字しないラベル発行部と
を備えるラベルプリンタ。
【請求項5】
ラベルに印字すべき印字項目内容を編集するラベル編集装置としてのコンピュータを、
印字項目ごとに対応してラベル上に設定された印字エリアを示すラベルフォーマットと、印字項目ごとの内容を示す印字項目内容データを記憶する記憶部、
ラベルフォーマットが示す印字エリアに対して印字項目内容データが示す印字項目の内容を印字したラベルの状態を示すラベルイメージ画像上に、前記ラベルフォーマットにて設定されている印字項目ごとの名称を示す情報の印字項目ガイドを配置させて表示する表示制御部として機能させるためのプログラムであって、
前記表示制御部は、前記ラベルイメージ画像上に、前記ラベルフォーマットにて設定されている印字エリアを示す印字項目ガイドをさらに配置させて表示し、
前記印字項目ごとの名称を示す情報の印字項目ガイドと、前記印字エリアを示す印字項目ガイドとは、ラベルの印字に際して印字されない
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば商品などに貼り付けるラベルに印字すべき内容を編集するラベル編集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどの店舗においては、生鮮食品や総菜などをパック詰めした商品に、品名や値段などの所定項目を印字したラベルを貼り付けるということが行われている。
このようなラベルへの印字とラベルの発行はラベルプリンタによって行われる。例えば、ラベルプリンタとして、オペレータによるキー操作などに応じて、予め定められた印字フォーマットのもとで、商品名、値段、添加物、保存方法などの商品に関連する情報を印字したラベルを発行するラベルプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−324320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなラベルプリンタにおいては、ラベルを発行するのに先立ってラベルに印字される内容が提示できるようにして、例えばオペレータ(ユーザ)が入力内容の正誤やレイアウトの要否を確認できるようにすることが好ましい。
この際も、単にラベルに印字される内容を提示するだけではなく、印字項目が明確となるような態様でラベルに印字される内容を提示すれば、例えばユーザが編集を行いやすくなって好ましい。
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ラベルプリンタが入力された情報を印字フォーマットに従ってラベルに印字するという記載にとどまっており、特に印字内容を確認するための表示などに関する記載はない。このため、特許文献1に記載のラベルプリンタによってラベルの印字内容を提示できるようにすることは困難である。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ユーザがラベルの編集を行いやすくなるような態様でラベルの印字内容を提示することのできるラベル編集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様としてのラベル編集装置は、ラベルに印字すべき印字項目内容を編集するラベル編集装置であって、印字項目ごとに対応してラベル上に設定された印字エリアを示すラベルフォーマットと、印字項目ごとの内容を示す印字項目内容データを記憶する記憶部と、ラベルフォーマットが示す印字エリアに対して印字項目内容データが示す印字項目の内容を印字したラベルの状態を示すラベルイメージ画像上に、印字項目ごとの名称を示す情報の印字項目ガイドを配置させて表示する表示制御部とを備える。
【0008】
上記構成によれば、ラベルフォーマットによって印字すべき印字項目が設定されているラベルの編集結果を示すラベルイメージ画像上に、印字項目ごとの名称を示す情報の表示が行われる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明によれば、ラベル編集装置として、ユーザがラベルの編集を行いやすくなるような態様でラベルの印字内容を提示できるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係るラベルプリンタの外観例を示す斜視図である。
図2】本実施形態に係るラベル情報画面の態様例を示す図である。
図3】本実施形態に係る標準ラベルイメージ画面の態様例を示す図である。
図4】本実施形態に係るガイド付きラベルイメージ画面の態様例を示す図である。
図5】本実施形態に係るリスト付きラベルイメージ画面の態様例を示す図である。
図6】本実施形態に係るラベルプリンタの構成例を示す図である。
図7】本実施形態に係る商品ファイルの一例を示す図である。
図8】本実施形態に係るラベルフォーマットファイルの一例を示す図である。
図9】本実施形態に係るラベルプリンタがラベルイメージ画面の表示のために実行する処理手順例を示すフローチャートである。
図10】本実施形態に係るラベルプリンタがリスト付きラベルイメージ画面に対する印字項目内容の編集操作に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態のラベル編集装置の一例であるラベルプリンタ100の外観例を示している。この図に示すラベルプリンタ100は、本体部200とはかり部300を備える。これら本体部200とはかり部300はケーブル101により通信可能に接続される。
【0012】
本体部200の上部パネルには液晶表示部204が備えられる。液晶表示部204においては、ラベルプリンタ100の動作に応じて、ラベルの作成、編集、発行に関する各種画像が表示される。また、液晶表示部204の前面にはタッチパネル205が配置される。なお、液晶表示部204は液晶ディスプレイによる表示部であるが、例えば有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイなど、液晶ディスプレイ以外のディスプレイデバイスによる表示部が代わりに備えられてもよい。
【0013】
タッチパネル205は、例えば人の指などの操作体が接触した位置を検出して操作信号として出力する。このように液晶表示部204とタッチパネル205が組み合わされることで、店員は、液晶表示部204において表示されたボタンなどの画像に対して触れるなどのタッチ操作を行うことが可能となる。
また、図1の本体部200においてラベル排出部206aは、発行されたラベルが排出される部位である。
【0014】
はかり部300は、載せ置かれた物の重量を計測する装置であり、例えばパック詰め商品などの重量を計測するために備えられる。店員は、例えば、本体部200側でのタッチパネル205に対する操作により100gあたりの単価を指定したうえで、パック詰め商品をはかり部300に載せてその重量を計測する。本体部200は、はかり部300により計測されたパック詰め賞品の重量を入力し、パック詰め商品の値段を算出することができる。つまり、ラベルプリンタ100は、単位重量あたりの単価さえ指定しておけば、はかり部300によりパック詰め商品の重量を計測することによって自動的にパック詰め商品の値段を算出し、算出した値段をラベルに印字することができる。
【0015】
ここで、本実施形態におけるラベルの作成、編集の一例について説明する。本実施形態においては、ラベルの作成にあたり、ラベルフォーマットを利用する。ユーザは、ラベルフォーマットの作成、編集を行うことができる。
ラベルフォーマットの作成にあたっては、予め用意された印字項目の種別ごとに、ラベルに対する印字の有無を設定するようにされている。ラベルに印字すべき印字項目の種別は、例えば商品の種類などに応じて異なってくる。例えば、添加物などの情報は、生鮮物などで添加物が添加されていないような商品では不要になる。ユーザは、商品ごとの特徴に合わせて、ラベルに印字すべき印字項目の種別を選択して、印字有りを設定する。
また、ラベルフォーマットの作成、編集にあたって、設定された印字項目ごとに対応する印字エリアのサイズとラベル上での位置が設定される。
【0016】
次に、本実施形態におけるラベルの作成、編集の一例について説明する。ユーザ(店員)は、ラベルプリンタ100に表示された所定の操作画面に対してラベル編集を指示する操作を行うことができる。この際、ユーザは、ラベル編集対象の商品を指定する。商品を指定することにより、指定された商品に対応付けられたラベルフォーマットが読み込まれ、例えば読み込まれたラベルフォーマットに応じたラベル編集画面(図示は省略する)が表示される。なお、商品にラベルフォーマットが対応付けられていないときには、ラベル編集対象の商品の指定と合わせてラベルフォーマットを指定する操作を行えばよい。
【0017】
ラベル編集画面においては、例えば対応のラベルフォーマットにおいて印字有りが設定された印字項目の一覧が示されている。ユーザは、ラベル編集画面において示される印字項目の一覧のうちから、任意の印字項目を入力対象として選択する操作を行うことができる。入力対象の印字項目として、文字入力をすべき印字項目が選択された場合、ラベルプリンタ100は、選択された印字項目に対応する文字入力画面を表示させる。
ユーザは、表示された文字入力画面に対して、対応の印字項目としての内容の文字を入力する。例えば、文字入力画面が品名の印字項目に対応する場合、ユーザは、文字入力画面に対して、例えば「和牛ロース」などのように品名としての文字を入力する。
このように、本実施形態においては、ラベルフォーマット印字項目ごとにその内容を入力していくことで、ラベルを作成することができる。
【0018】
また、本実施形態のラベルプリンタ100は、商品ごとに対応するラベルの作成結果が反映されたラベル情報画面を出力させることができる。
図2は、ラベルプリンタ100の液晶表示部204に表示される、ラベル情報画面の表示態様例を示している。
ラベル情報画面にはラベル情報が表示される。ラベル情報は、1つの商品に対応して作成されたラベルの内容に関する所定の情報を示す。図2には、「和牛ロース」の商品に対応して作成されたラベル情報が示されている。
なお、図2のラベル情報画面には、項目ごとのボタンが配置されている。ユーザは、ラベル情報画面上における任意の項目に対してタッチ操作を行うことができる。ラベル情報画面は、項目に対するタッチ操作が行われるのに応じて、タッチされた項目についての詳細内容を示す詳細画面を表示する。
【0019】
また、ラベル情報画面が表示されている状態の下で、ユーザがラベル発行のための所定操作を行うのに応じて、図1のラベルプリンタ100は、ラベル情報画面に表示されている商品についての印字項目をラベルの用紙に印字する。そして、ラベルプリンタ100は、印字した用紙をラベル排出部206aからラベルとして発行する。
【0020】
また、ラベルプリンタ100は、ラベルイメージ画面を表示することができる。ラベルイメージ画面は、ラベル情報に従って印字されるラベルの内容を示す画像が示される画面であり、例えば図2のラベル情報画面におけるラベル印字イメージボタンBT1に対する操作が行われるのに応じて表示される。
【0021】
図3は、本実施形態におけるラベルイメージ画面の表示態様例を示している。図3のラベルイメージ画面は、ラベルイメージウィンドウWD1と、商品指定領域AR1と、ボタン領域AR2とを含む。
【0022】
ラベルイメージウィンドウWD1は、ラベルイメージ画像LIMが表示されるウィンドウである。
ラベルイメージ画像LIMは、ラベル情報に従って印字されるラベルの内容を示す画像である。つまり、ラベルイメージ画像LIMは、ラベルフォーマットが示す印字エリアに対して印字項目内容データが示す印字項目の内容を印字したラベルの状態を示す
【0023】
ユーザ(店員)は、ラベルイメージ画像LIMを見ることで、作成したラベルにおける印字項目ごとの内容が正しいか否かについて判断することができる。
また、ラベルイメージ画像LIMにおける各印字項目の内容(印字項目内容)は、それぞれ、対応の印字エリア内に示される。各印字項目の印字エリアは、それぞれ、ラベルフォーマットによりサイズと位置が設定されている。従って、ユーザは、ラベルイメージ画像LIMを見ることで、印字項目ごとの印字エリアの配置状態が適切か否かについても確認できる。
【0024】
商品指定領域AR1は、ラベルイメージウィンドウWD1に表示されているラベルに対応する商品を示す領域である。商品指定領域AR1は、ラベルイメージウィンドウWD1に表示されているラベルに対応する商品を、例えば商品番号と商品の名称(商品名)とにより示す。また、ユーザは、商品指定領域AR1に対して商品番号もしくは名称を入力する操作を行うことによって、ラベルイメージウィンドウWD1に表示させるラベルに対応する商品を指定することもできる。
【0025】
ボタン領域AR2は、ラベルイメージ画面に対する所定の操作を行うための各種のボタンが配置される画像である。
具体的に、図3のボタン領域AR2においては、印字項目ガイド表示ボタンBT11、印字項目リスト表示ボタンBT12、終了ボタンBT13、戻るボタンBT14が含まれる。
【0026】
印字項目ガイド表示ボタンBT11は、ラベルイメージ画面において印字項目ガイドを表示させるための操作が行われるボタンである。印字項目ガイドの表示の態様例については後述する。
印字項目リスト表示ボタンBT12は、ラベルイメージ画面において印字項目リストを表示させるための操作が行われるボタンである。印字項目リスト付きのラベルイメージ画面の表示態様例については後述する。
終了ボタンBT13は、ラベルイメージ画面上での編集操作により変更された内容を保存してラベルイメージ画面を終了させるため操作が行われるボタンである。例えば、終了ボタンBT13に対する操作が行われた場合には、ラベルイメージ画面上での編集操作により変更された内容が反映されたラベル情報画面の表示に移行する。
戻るボタンBT14は、ラベルイメージ画面上での編集操作により変更された内容を保存することなく、例えばラベルイメージ画面に遷移する前のラベル情報画面に戻すための操作が行われるボタンである。
【0027】
また、ボタン領域AR2に対する他の所定のボタンに対する操作によっては、ラベルイメージウィンドウWD1内のラベルイメージ画像LIMの拡大、縮小を行うことができる。また、ボタン領域AR2に対するさらに他の所定のボタンに対する操作によって、ラベルイメージ画像LIM上に配置された印字エリアを移動させることもできる。
【0028】
図3に示されるラベルイメージ画像LIMの内容は、ラベルに印字される視覚的な内容をそのまま反映している。このように表示されるラベルイメージ画像LIMにおける文字やバーコードなどの印字内容は、ラベルフォーマットにおいて設定された印字項目のいずれかに該当している。また、ラベルイメージ画像LIMにおける印字内容の配置は、ラベルフォーマットにおける印字項目ごとの印字エリアの位置及びサイズなどに対応している。
【0029】
ここで、図3のラベルイメージ画面が表示されている状態において、ボタン領域AR2における印字項目ガイド表示ボタンBT11が操作された場合、図3のラベルイメージ画面は図4に示す態様に変化する。
【0030】
図4のラベルイメージ画面においては、ラベルイメージ画像LIMの内容が図3と異なっている。つまり、図4のラベルイメージ画像LIMは、図3のラベルイメージ画像LIMの内容に対して、印字項目ごとに対応した印字項目ガイドが重畳された態様である。
印字項目ガイドは、印字項目ごとの印字項目の名称を示す情報と印字エリアの位置及びサイズをラベルイメージ画像LIM上で示す表示である。
具体的に、図4のラベルイメージ画像LIMにおける「和牛ロース」の文字に対応しては、印字項目名称情報NM1と印字エリア指示枠PAR1が配置されている。印字項目名称情報NM1は、対応の印字項目の種別の名称(印字項目名称)を示す情報であり、図4においては「品名」の文字が表示された例を示している。また、印字エリア指示枠PAR1は、対応の印字項目についてラベルフォーマットにて設定されている印字エリアの位置とサイズを、例えば方形の枠形状によって示す。
ユーザは、このように表示された印字項目名称情報NM1と印字エリア指示枠PAR1の組合せによる印字項目ガイドを見ることで、「和牛ロース」の文字は、「品名」の印字項目に対応して入力された印字内容であることを把握できる。また、ユーザは、「品名」の印字項目に対応して設定されている印字エリアの位置とサイズを視覚的に把握することができる。
【0031】
また、図4のラベルイメージ画像LIMにおいては、印字項目名称情報NM1と印字エリア指示枠PAR1とによる印字項目ガイドの他に、例えば、印字項目名称情報NM2と印字エリア指示枠PAR2とによる印字項目ガイドも配置されている。
ユーザは、印字項目名称情報NM2と印字エリア指示枠PAR2の組合せによる印字項目ガイドを見ることによって、印字エリア指示枠PAR2が示す部分(印字エリア指示枠PAR2によって囲まれている部分)が「添加物」の印字項目として入力された内容であることを確認できる。また、ユーザは、「添加物」の印字項目に対応して設定されている印字エリアの位置とサイズを視覚的に把握することができる。
【0032】
同様に、図4のラベルイメージ画像LIMにおいては、印字項目名称情報NM3と印字エリア指示枠PAR3、印字項目名称情報NM4と印字エリア指示枠PAR4、印字項目名称情報NM5と印字エリア指示枠PAR5、印字項目名称情報NM6と印字エリア指示枠PAR6、印字項目名称情報NM7と印字エリア指示枠PAR7、印字項目名称情報NM8と印字エリア指示枠PAR8の各組合わせによる印字項目ガイドが配置されている。
これらの印字項目ガイドを見ることで、ユーザは、ラベルイメージ画像LIMにおいて、印字項目名称情報NM3〜8によって示される各種別(賞味期限、単価、内容量、値段、バーコード1、店舗情報)の印字項目について、どのような印字項目内容が入力されているのかを把握することができる。また、ユーザは、印字項目名称情報NM3〜8において示されている各種別の印字項目ごとの印字エリアの位置を把握することができる。
なお、以降において、印字項目名称情報NM1〜8について特に区別しない場合には、印字項目名称情報NMと記載し、印字エリア指示枠PAR1〜8について特に区別しない場合には、印字エリア指示枠PARと記載する。
【0033】
例えば、図3のラベルイメージ画像LIMを見ることによって、ユーザは、入力した印字項目がラベルに印字されたときのそのままの内容を確認することができる。ただし、ユーザとしては、例えばラベルイメージ画像LIMにおける印字内容がどの印字項目と対応しているのかを確認したいような場合がある。しかし、図3のラベルイメージ画像LIMは、印字が行われたときのラベルのそのままの内容を示す態様である。このため、図3のラベルイメージ画像LIMを見ただけでは、ユーザがラベルイメージ画像LIMにおける印字内容と印字項目との対応を確認することは難しい。
そこで、本実施形態では、図4にて説明したようにラベルイメージ画像LIMに印字項目ガイドを配置して表示させることができるようにしている。これにより、ユーザはラベルイメージ画像LIM上の印字内容と印字項目との対応の確認を容易に行うことが可能になる。
【0034】
また、例えば、図4に示す状態から印字項目ガイドを消去して、印字項目ガイドが配置されていないラベルイメージ画像LIMを表示させたい場合には、ユーザは、印字項目ガイド表示ボタンBT11を再度操作すればよい。このように、印字項目ガイドが配置されている状態において印字項目ガイド表示ボタンBT11が操作されるのに応じて印字項目ガイドが消去され、図3のラベルイメージ画面の状態に戻る。
【0035】
また、図3または図4に示すラベルイメージ画面が表示されている状態において、印字項目リスト表示ボタンBT12が操作された場合、ラベルイメージ画面は図5に示す態様に変化する。
図5のラベルイメージ画面においては、ラベルイメージウィンドウWD1とともに印字項目リストウィンドウWD2が配置される。このように印字項目リストウィンドウWD2が配置されているとき、ラベルイメージウィンドウWD1におけるラベルイメージ画像LIMは、図3と同様に印字項目ガイドが配置される。
【0036】
印字項目リストウィンドウWD2においては印字項目リストが表示される。
印字項目リストは、同じラベルイメージ画面におけるラベルイメージ画像LIMに対応するラベルフォーマットにおいて設定されている印字項目についての一覧を示す。従って、印字項目リストにおいて示される各印字項目の欄は、ラベルイメージ画像LIMにおいて印字項目ごとに配置されている印字項目ガイドのうちのいずれかに対応する。
【0037】
このように、図5に示されるラベルイメージ画像LIMの印字項目ガイドと、印字項目リストウィンドウWD2の印字項目リストは、いずれも、ラベルイメージ画像LIMに表示されているラベルに対応するラベルフォーマットにおいて設定されている印字項目を示している。
ただし、印字項目ガイドは印字エリアの位置などに応じて散在してラベルイメージ画像LIM上で配置されるが、印字項目リストでは、各印字項目が印字項目リストウィンドウWD2内で配列された状態で表示される。このため、例えば、印字項目リストを見るほうが、印字項目ガイドの表示を見る場合よりも、ラベルフォーマットに設定されている印字項目がどのような内訳であるのかを把握しやすい。
【0038】
また、図5に示すように、印字項目リストが表示されたラベルイメージ画面においては、編集ボタンBT21が配置されている。編集ボタンBT21は、印字項目リストから選択した印字項目について、ラベルイメージ画像LIM上で編集できるようにするための操作が行われるボタンである。
【0039】
例えば、ユーザは、印字項目リストウィンドウWD2の印字項目リストから編集対象の印字項目を選択する操作を行う。編集対象の印字項目を選択する操作としては、例えば印字項目リストに示される印字項目の各欄のうち、編集対象の印字項目を示す欄に対するタッチ操作であればよい。編集対象の印字項目を選択する操作に応じて、印字項目リストにおいては選択された印字項目の欄が強調表示される。
次に、ユーザは、上記のように印字項目が選択された状態のもとで編集ボタンBT21に対する操作を行う。編集ボタンBT21に対する操作が行われるのに応じて、印字項目リストから編集対象として選択した印字項目についての編集が、ラベルイメージウィンドウWD1内のラベルイメージ画像LIMに対する操作により可能となる。例えば、編集ボタンBT21に対する操作に応じて、ラベルイメージ画像LIM上で編集対象として選択された印字項目の印字エリア指示枠PARが強調表示され、編集可能であることが示される。
また、ここでの印字項目の編集は、具体的には、印字エリアの位置やサイズの変更、印字エリア内の文字など(印字項目内容)の変更などである。
このように、ユーザは、ラベルイメージ画像LIM上に対する操作により印字項目の内容を編集することができる。
【0040】
また、図5のラベルイメージ画面が表示されている状態において、印字項目ガイド表示ボタンBT11が表示された場合には、例えば図4のラベルイメージ画面に遷移する。
【0041】
ユーザは、図3図5に示したラベルイメージ画面のいずれかが表示されている状態において、ラベルイメージ画像LIMに対して行った印字項目の編集結果を保存したい場合には、ボタン領域AR2における終了ボタンBT13を操作する。
終了ボタンBT13が操作されるのに応じて、ラベルプリンタ100は、これまでのラベルイメージ画像LIMに対する操作による印字項目内容ごとの変更内容が反映されたラベルフォーマットと印字項目内容データを保存する。また、これとともに、これまで表示されていたラベルイメージ画面の表示が終了し、図2に示したラベル情報画面の表示に遷移する。ただし、終了ボタンBT13の操作に応じてラベル情報画面に遷移した場合、遷移後のラベル情報画面の内容は保存された編集データの内容が反映された状態に変化する。
【0042】
また、ユーザは、ラベルイメージ画像LIMに対して行った印字項目の編集結果を反映させることなくラベルイメージ画面を終了させたい場合には、戻るボタンBT14を操作すればよい。戻るボタンBT14が操作されるのに応じて、ラベルプリンタ100は、これまでのラベルイメージ画像LIMに対する操作による印字項目内容の変更結果を保存することなくラベルイメージ画面を終了させ、ラベル情報画面の表示に遷移させる。このように戻るボタンBT14に対する操作に応じてラベル情報画面に遷移した場合、ラベル情報画面の内容は、ラベルイメージ画面に遷移する前と同じである。
【0043】
なお、図4及び図5に示すラベルイメージ画像LIMにおいては、印字項目ごとに対応する印字項目ガイドとして、印字項目名称情報NMと印字エリア指示枠PARの両者を配置させた例を示している。
しかし、例えば、印字項目ガイドとして印字項目名称情報NMのみがラベルイメージ画像LIM上の印字項目に対応して配置される態様であってもよい。この場合において、例えば、所定の操作に応じて、ラベルイメージ画像LIM上で、印字項目名称情報NMと印字エリア指示枠PARの両者が印字項目ガイドとして配置される状態と、印字項目名称情報NMのみが印字項目ガイドとして配置される状態とで切り換えが行われるようにしてもよい。
また、図4及び図5に示す印字項目名称情報NMは、対応の印字項目についてのほぼ正規な名称を文字により示している。しかし、印字項目名称情報NMは、必ずしも正確に名称を表記する必要はなく、一例として「バーコード1」について「BAR1」などと表記するというように、省略形により印字項目の名称を示してもよい。また、印字項目名称情報NMは、文字などに加えて印字項目の名称をイメージさせるような絵柄とともに印字項目の名称を示すようにしてもよい。
【0044】
図6は、ラベルプリンタ100の構成例を示している。ラベルプリンタ100における本体部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、液晶表示部204、タッチパネル205、ラベル発行部206及び通信部207を備える。
【0045】
CPU201は、ROM202及びRAM203とともにコンピュータを形成する。
CPU201は、ROM202に記憶されているプログラムを実行することによりラベルプリンタ100としての各種動作を実現する。
【0046】
ROM202は、CPU201が実行するプログラムのほか、CPU201が利用する各種のデータを記憶する。RAM203は、CPU201の作業領域として利用される。
ここで、RAM203は、記憶部として、ラベルフォーマット(ラベルフォーマットファイル)と、商品ファイル(印字項目内容データ)を記憶する。
ラベルフォーマットは、印字すべき印字項目ごとに対応してラベル上に設定された印字エリアを示す。印字項目内容データ印字項目ごとの内容(印字項目内容)を示す。
【0047】
液晶表示部204は、図1に例示したように本体部200に備えられ、CPU201の制御に応じて所定の操作画像を表示する。タッチパネル205は、図1にて説明したように液晶表示部204の前面に対して備えられ、タッチ操作が行われるのに応じて、タッチされた位置を示す位置情報を出力する。CPU201は、タッチパネル205が出力した位置情報を操作情報として処理する。これにより、ラベルプリンタ100において、液晶表示部204に表示された画像に対するタッチ操作に応答した動作が行われる。
【0048】
ラベル発行部206は、ラベルの編集結果に従った印字項目の内容をラベルの用紙に印字し、印字した用紙をラベルとして発行する。ラベル発行部206は、例えば本体部200において、ラベルの用紙を格納する格納機構部と、ラベルの用紙に印字する印字機構部と、印字したラベルをラベル排出部206aから排出させるラベル排出機構部などを備える。
【0049】
通信部207は、所定の通信方式に対応するコネクタと通信機能を備える部位である。
前述のように、この通信部207に対してはかり部300が接続されることで、本体部200のCPU201とはかり部300が通信可能となる。なお、図1の例では、当該通信部207とはかり部300をケーブル101により接続しているが、例えば無線通信により接続されるようにしてもよい。
【0050】
はかり部300は、荷重を電気信号に変換するロードセル301を備えることにより、その上部に載せ置かれた物の重量を計測する。そして、はかり部300は、計測した重量を示す情報を通信部207経由でCPU201に出力する。CPU201は、このように入力した重量の情報を利用して、前述のように商品の値段を算出して商品データに反映させることができる。なお、はかり部300は、ロードセル301以外により重量を計測する構成を採ってもよい。
【0051】
図7は、RAM203が記憶する情報の1つである商品ファイルを示している。商品ファイルは、ラベル発行対象の商品ごとについての印字項目の入力内容を示す情報である。本実施形態において、商品ファイルにおける商品ごとの情報が印字項目内容データである。
商品ファイルは、商品ごとに、商品番号、品名、単価、賞味期限、添加物などの各印字項目に対応する情報と、フォーマット番号の情報とを対応付けた構造である。
【0052】
商品ファイルにおける印字項目の情報のそれぞれには、ラベル編集の操作に応じて入力された印字項目内容が格納される。また、図示は省略するが、印字項目の情報のうちで、対応のラベルフォーマットにおいて印字無しが設定されている印字項目については、無効であることを示す所定値が格納されればよい。
【0053】
また、商品ファイルにおけるフォーマット番号の情報は、図8のラベルフォーマットファイルが格納するラベルフォーマットごとに付されたフォーマット番号のうち、対応の商品に適用されるラベルフォーマットのフォーマット番号を格納する。
【0054】
また、RAM(記憶部)203は、ラベルフォーマットを記憶する。RAM203は、例えばラベルフォーマットファイルの形式でラベルフォーマットを記憶する。
図8は、RAM203が記憶するラベルフォーマットファイルの構造例を示している。
図8に示すラベルフォーマットファイルは、ラベルフォーマットごとに、フォーマット番号、設定印字項目、右上支点座標、左下支点座標、向き、フォントの各データを対応付けた構造である。
フォーマット番号は、対応のラベルフォーマットの識別子であるフォーマット番号を示す。ラベルフォーマットファイルのフォーマット番号と、図8の商品ファイルにおいて商品ごとに対応付けられたフォーマット番号との対応により、商品ファイルにおける商品ごとの情報とラベルフォーマットの対応付けが行われる。
【0055】
設定印字項目は、対応のラベルフォーマットにおいて印字有りと設定された印字項目を格納する。
右上支点座標は、設定印字項目における対応の印字項目の印字エリアの右上支点の座標を示す。左下支点座標は、設定印字項目における対応の印字項目の印字エリアの左下支点の座標を示す。
本実施形態では、印字エリアが方形(正方形又は長方形)である場合を例に挙げる。印字エリアが方形である場合、右上支点は方形の右上の頂点であり、左下支点は方形の左下の頂点である。従って、印字エリアのサイズと位置は、右上支点座標と左下支点座標とにより表現することができる。
例えば、右上支点座標を(x1,y1)、左下支点座標を(x2,y2)で表した場合、印字エリアの位置は、右上支点座標(x1,y1)と左下支点座標を(x2,y2)で決まるラベル上の方形の領域として求められる。また、印字エリアのサイズも、横方向の長さは、(x1−x2)の絶対値によって求められ、縦方向の長さは、(y1−y2)の絶対値によって求められる。
【0056】
向きは、対応の印字項目の印字エリアにおける文字列の方向が縦と横のいずれであるのかを示す。
フォントは、対応の印字項目の印字エリアに印字されるフォントについての情報であり、例えばフォントの種類とサイズを示す。
【0057】
CPU201は、例えば、商品番号を指定することにより、指定の商品番号に対応付けられた印字項目の情報を印字項目内容データとして、商品ファイルから読み出す。また、CPU201は、商品ファイルにおいて指定の商品番号に対応付けられたフォーマット番号が示すラベルフォーマットに対応付けられたデータをラベルフォーマットファイルから読み出す。
【0058】
CPU201は、商品ファイルから読み出した印字項目の情報(印字項目内容データ)を、読み出したラベルフォーマットに従ってレイアウトすることによりラベルイメージ画像LIMを生成することができる。
【0059】
また、CPU201は、読み出したラベルフォーマットのデータの内容に基づいて、図4に示したようにラベルイメージ画像LIM上で印字項目ガイドを表示させることができる。
つまり、CPU201は、読み出したラベルフォーマットにおける設定印字項目の情報を利用して印字項目ごとの印字項目の名称を認識する。また、CPU201は、読み出したラベルフォーマットにおける右上支点座標、左下支点座標及び向きの情報を利用して、ラベルイメージ画像LIM上での印字エリア指示枠の位置を決定する。そして、CPU201は、決定した位置に印字エリア指示枠PARを表示させるとともに、表示された印字エリア指示枠に対応させて、認識した印字項目の名称を印字項目名称情報NMとして表示させる。
【0060】
また、CPU201は、読み出したラベルフォーマットの内容に基づいて、図5に示したように印字項目ガイドが表示されたラベルイメージ画面を表示させることができる。
つまり、CPU201は、読み出したラベルフォーマットにおける設定印字項目の情報を利用して印字項目リストの画像を生成し、印字項目リストウィンドウWD2内に印字項目リストを配置させるように表示する。
【0061】
図9に示すフローチャートは、図3図5にて説明したようにラベルイメージ画面を表示するためにラベルプリンタ100が実行する処理手順例を示している。図9に示す処理を実行するにあたり、図6のCPU201は表示制御部としての機能を実行する。
また、以降の説明にあたり、図3に例示したように印字項目ガイドと印字項目リストウィンドウWD2が表示されていない態様のラベルイメージ画面については標準ラベルイメージ画面と呼ぶ。また、図4に例示したようにラベルイメージ画像LIMに対して印字項目ガイド(印字項目名称情報、印字エリア)が配置された態様のラベルイメージ画面についてはガイド付きラベルイメージ画面と呼ぶ。また、図5に例示したようにラベルイメージウィンドウWD1と印字項目リストウィンドウWD2が表示された態様のラベルイメージ画面についてはリスト付きラベルイメージ画面と呼ぶ。
【0062】
ステップS101:表示制御部は、ラベルイメージ画面の表示を指示する操作が行われるのを待機している。ラベルイメージ画面の表示を指示する操作としては、例えばラベル情報画面におけるラベル印字イメージボタンBT1に対する操作である。
ステップS102:ラベルイメージ画面の表示を指示する操作が行われるのに応じて、表示制御部は、ラベル情報画面によって示される指定の商品に対応する標準ラベルイメージ画面を表示する。この際、表示制御部は、商品ファイルにおいて指定の商品に対応する商品のデータ(印字項目内容データ)と、ラベルフォーマットファイルにおいて指定の商品に対応付けられたラベルフォーマットのデータとを利用して標準ラベルイメージ画面を表示する。
ステップS103:表示制御部は、標準ラベルイメージ画面、ガイド付きラベルイメージ画面、リスト付きラベルイメージ画面のいずれかが表示されている状態において、印字項目ガイド表示ボタンBT11が操作されたか否かについて判定している。
【0063】
ステップS104:ステップS103において印字項目ガイド表示ボタンBT11が操作されたと判定した場合、表示制御部は、現在においてガイド付きラベルイメージ画面を表示中の状態であるか否かについて判定する。
ガイド付きラベルイメージ画面を表示中の状態の場合、表示制御部は、ステップS102に処理を戻すことにより、ラベルイメージ画像LIM上からラベル印字ガイドを消去して、標準ラベルイメージ画面の表示に戻す。
【0064】
ステップS105:ステップS104においてガイド付きラベルイメージ画面を表示中の状態ではないと判定した場合、表示制御部は、ガイド付きラベルイメージ画面を表示する。
具体的に、ステップS104においてガイド付きラベルイメージ画面を表示中の状態ではないと判定した場合、現在において標準ラベルイメージ画面とリスト付きラベルイメージ画面のいずれかを表示中の状態である。
現在において標準ラベルイメージ画面が表示中であった場合、表示制御部は、ラベルイメージ画像LIM上に印字項目ガイドを配置させることで、ガイド付きラベルイメージ画面を表示する。
また、現在においてリスト付きラベルイメージ画面が表示中であった場合、表示制御部は、印字項目リストウィンドウWD2を消去して、印字項目ガイドが配置されたラベルイメージ画像LIMが表示されているラベルイメージウィンドウWD1を残す。これにより、リスト付きラベルイメージ画面からガイド付きラベルイメージ画面に表示が変更される。なお、表示制御部は、ガイド付きラベルイメージ画面に表示を変更する際、印字項目リストウィンドウWD2の消去により非表示となった領域もラベルイメージウィンドウWD1の領域として使用されるように、ラベルイメージウィンドウWD1のサイズを変更してよい。また、ラベルイメージウィンドウWD1のサイズ変更に伴い、ラベルイメージウィンドウWD1内のラベルイメージ画像LIMの拡大率についても適宜変更してよい。
【0065】
ステップS106:標準ラベルイメージ画面またはガイド付きラベルイメージ画面を表示させている状態において、表示制御部は、印字項目リスト表示ボタンBT12に対する操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS107:印字項目リスト表示ボタンBT12に対する操作が行われたことを判定した場合、表示制御部は、リスト付きラベルイメージ画面を表示する。
【0066】
ステップS108:表示制御部は、標準ラベルイメージ画面、ガイド付きラベルイメージ画面、リスト付きラベルイメージ画面のいずれかを表示させている状態において、終了ボタンBT13または戻るボタンBT14が操作された否かについて判定する。
終了ボタンBT13または戻るボタンBT14が操作されないと判定した場合、表示制御部は、ステップS103に処理を戻す。
ステップS109:終了ボタンBT13または戻るボタンBT14が操作されたことを判定した場合、表示制御部は、ラベルイメージ画面の表示を終了し、例えば、ラベル情報画面の表示に遷移させる。
【0067】
このように図9の処理が実行されることで、ユーザの操作に応じて、標準ラベルイメージ画面、ガイド付きラベルイメージ画面、リスト付きラベルイメージ画面の間で表示を遷移させることができる。
【0068】
図10のフローチャートは、図5に例示したリスト付きラベルイメージ画面が表示されている状態の下でラベルの編集のための操作が行われるのに応じて、ラベルプリンタ100が実行する処理手順例を示すフローチャートである。図9に示す処理を実行するにあたり、図6のCPU201は印字項目編集部としての機能を実行する。
【0069】
ステップS201:印字項目編集部は、リスト付きラベルイメージ画面が表示されている状態において、印字項目リストウィンドウWD2における印字項目リスト内の印字項目を選択する操作が行われたか否かについて判定する。印字項目リスト内の印字項目の欄を選択する操作は、前述のように、印字項目リストにおいて配列される印字項目に対するタッチ操作である。
印字項目リスト内の印字項目を選択する操作が行われない場合、印字項目編集部は、ステップS202をスキップして、ステップS203に処理を進める。
【0070】
ステップS202:印字項目を選択する操作が行われるのに応じて、印字項目編集部は選択された印字項目の欄について強調表示が行われるように表示制御を実行する。
【0071】
ステップS203:印字項目編集部は、リスト付きラベルイメージ画面が表示されている状態において、編集ボタンBT21に対する操作が行われたか否かについて判定する。編集ボタンBT21に対する操作が行われない場合、印字項目編集部は、ステップS207に処理を進める。
【0072】
ステップS204:編集ボタンBT21に対する操作が行われた場合、印字項目編集部は、さらに、印字項目リストにおいて現在選択されている(強調表示されている)印字項目があるか否かについて判定する。印字項目リストにおいて現在選択されている印字項目が無い場合、印字項目編集部はステップS207に処理を進める。
【0073】
ステップS205:現在選択されている印字項目がある場合、印字項目編集部は、選択されている印字項目を編集対象とする。つまり、印字項目編集部は、ステップS205において編集対象の印字項目を選択する。
ステップS206:ステップS205によって編集対象の印字項目を選択して以降、印字項目編集部は、編集を行うための操作が行われるのに応じて、編集対象の印字項目についての印字項目内容を変更し、変更した印字項目内容を保持する。
具体的に、例えば、印字エリアに入力する文字列を変更する操作が行われたのであれば、印字項目編集部は、印字項目内容における文字列を変更し、変更した文字列を含む印字項目内容を保持する。また、印字エリアの位置またはサイズを変更する操作が行われたのであれば、印字項目編集部は、印字項目内容における印字エリアの位置またはサイズを変更し、変更した印字エリアの位置またはサイズの情報を含む印字項目内容を保持する。
【0074】
ステップS207:印字項目編集部は、終了ボタンBT13が操作されたか否かについて判定する。終了ボタンBT13が操作されない場合、印字項目編集部は、ステップS210に処理を進める。
【0075】
ステップS208:終了ボタンBT13が操作されるのに応じて、印字項目編集部は、現在保持している印字項目内容を保存する。具体的には、例えばRAM203が記憶する印字項目内容データのうち、編集対象として選択された商品に対応する印字項目内容データを、現在保持している印字項目内容により更新する。このように、印字項目内容が保存されるのに応じて、編集対象の印字項目の印字内容について、ユーザが編集操作を行って変更した内容が確定される。
【0076】
ステップS209:印字項目編集部は、ステップS208により保存された印字内容項目を、現在表示させているリスト付きラベルイメージ画面におけるラベルイメージ画像LIMに反映させる。
具体的に、ステップS206により印字項目内容として印字エリア内の文字列が変更されたのであれば、印字項目編集部は、ラベルイメージ画像LIMにおける対応の印字項目の文字列について保存後の内容に変更する。
また、ステップS206により印字項目内容として印字エリアの位置またはサイズが変更されたのであれば、印字項目編集部は、ラベルイメージ画像LIMにおける対応の印字エリア指示枠PARについて、保存後の位置またはサイズを示すように変更する。
【0077】
ステップS210:印字項目編集部は、戻るボタンBT14が操作されたか否かについて判定する。戻るボタンBT14が操作されない場合、印字項目編集部は、ステップS201に処理を戻す。
ステップS211:ステップS210において戻るボタンBT14が操作されたことを判定した場合、印字項目編集部は、ステップS206により保持していた変更後の印字項目内容を破棄する。
このように図10の処理が実行されることで、リスト付きラベルイメージ画面が表示されている状態において、ユーザの操作に応じた印字項目内容の編集が可能となる。
【0078】
なお、これまでの実施形態の説明ではラベルプリンタに本発明を適用した例を挙げている。しかし、本願発明が適用される装置としては、例えば商品を包装する包装機や商品の重量を計測するはかりなどにラベル編集とラベル印字機能が備えられたようなものであってもよい。
また、本願発明が適用される装置としては、例えばラベル印字機能を有する装置とは別体のラベル編集機能を有する装置であってもよい。また、このようなラベル編集機能を有する装置としては、ラベル編集機能に特化された専用の装置であってもよいし、ラベル編集機能を実現するプログラムを実行して動作するパーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0079】
なお、上述の表示制御部または印字項目編集部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の表示制御部または印字項目編集部の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0080】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明してきたが、ここで、上記実施の形態で示したラベルプリンタに関し、以下の付記を開示する。
【0081】
(付記項1)
ラベルに印字すべき印字項目内容を編集するラベル編集装置であって、印字項目ごとに対応してラベル上に設定された印字エリアを示すラベルフォーマットと、印字項目ごとの内容を示す印字項目内容データを記憶する記憶部と、ラベルフォーマットが示す印字エリアに対して印字項目内容データが示す印字項目の内容を印字したラベルの状態を示すラベルイメージ画像上に、印字項目ごとの名称を示す情報の印字項目ガイドを配置させて表示する表示制御部とを備えるラベル編集装置。
【0082】
(付記項2)
前記表示制御部は、前記ラベルイメージ画像上に、印字エリアを示す印字項目ガイドをさらに配置させて表示する付記項1に記載のラベル編集装置。
【0083】
上記構成によれば、ラベルイメージ画像上に、印字項目ごとの名称を示す情報の表示とともに、対応の印字項目の印字エリアを示す表示が行われる。
【0084】
(付記項3)
前記表示制御部は、前記印字項目ガイドが配置されたラベルイメージ画像とともに、前記ラベルイメージ画像に対応するラベルフォーマットにおいて設定されている印字項目の一覧を示す印字項目リストを表示させる付記項1または2に記載のラベル編集装置。
【0085】
上記構成によれば、ラベルイメージ画像と、ラベルイメージ画像において設定されている印字項目の一覧とを1つの画面上で表示させることができる。
【0086】
(付記項4)
前記印字項目リストにおいて示される印字項目のうちから編集対象として選択された印字項目を編集する操作に応じて、編集対象の印字項目の内容を変更する印字項目編集部をさらに備える付記項3に記載のラベル編集装置。
【0087】
上記構成によれば、ラベルイメージ画像と、ラベルイメージ画像において設定されている印字項目の一覧とが表示された画面に対する操作によって、印字項目の内容の編集を行うことが可能になる。
【符号の説明】
【0088】
100 ラベルプリンタ
101 ケーブル
200 本体部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 液晶表示部
205 タッチパネル
206 ラベル発行部
206a ラベル排出部
207 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10