特許第6241312号(P6241312)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6241312無線接続装置、無線接続装置の制御方法、および無線接続装置と移動体通信端末とを備えるネットワークシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6241312
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】無線接続装置、無線接続装置の制御方法、および無線接続装置と移動体通信端末とを備えるネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/04 20090101AFI20171127BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20171127BHJP
   H04W 76/04 20090101ALI20171127BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04W88/04
   H04W88/06
   H04W76/04
   H04W84/12
【請求項の数】13
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2014-30673(P2014-30673)
(22)【出願日】2014年2月20日
(65)【公開番号】特開2015-156561(P2015-156561A)
(43)【公開日】2015年8月27日
【審査請求日】2016年10月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】390040187
【氏名又は名称】株式会社バッファロー
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】特許業務法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷川 昌也
【審査官】 吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−033368(JP,A)
【文献】 特開2013−251873(JP,A)
【文献】 特開2002−217822(JP,A)
【文献】 特開2011−004271(JP,A)
【文献】 特開2009−246419(JP,A)
【文献】 特開2004−304720(JP,A)
【文献】 特開2014−027384(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/011264(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/119983(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線接続装置と、移動体通信端末と、を備えるネットワークシステムであって、
前記無線接続装置は、
前記移動体通信端末から、前記移動体通信端末に設定されている無線通信に関する設定情報を取得する取得部と、
取得した前記設定情報を用いて、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記移動体通信端末へ接続する第1の接続制御部と、
前記無線接続装置に接続されている無線端末から受信したWAN接続要求を前記移動体通信端末へ送信し、前記無線端末から受信したLAN接続要求を前記LAN接続要求の宛先へ送信する第1の中継処理部と、
を備え、
前記移動体通信端末は、
前記設定情報を記憶する記憶部と、
前記移動体通信端末に対する前記無線接続装置の接続を可能とする第2の接続制御部と、
前記無線接続装置から受信した前記WAN接続要求を、移動体通信網を用いて前記WAN接続要求の宛先へ送信する第2の中継処理部と、
を備え
前記移動体通信端末の前記記憶部は、前記無線接続装置を前記移動体通信端末を介してWAN接続するテザリング機能による通信のために前記無線接続装置において必要となる情報を前記設定情報の一つとして記憶しており、
前記移動体通信端末の前記第2の接続制御部は、前記無線接続装置との近接を検出したとき、前記無線接続装置が前記テザリング機能に対応しているかを判断し、前記無線接続装置が前記テザリング機能に対応していると判断したとき、当該移動体通信端末のテザリング機能を有効とする共に、前記テザリング機能による通信のための設定情報を、前記無線接続装置に送信する
ネットワークシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワークシステムであって、さらに、
前記移動体通信端末と共に、または、前記移動体通信端末に代えて、前記移動体通信端末と同様の構成を備える他の移動体通信端末を備え、
前記無線接続装置と前記移動体通信端末との間の無線通信の切断が検出された場合、
前記無線接続装置の前記第1の接続制御部は、さらに、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記他の移動体通信端末へ接続させ、
前記無線接続装置の前記第1の中継処理部は、さらに、前記無線端末から受信した前記WAN接続要求を前記他の移動体通信端末へ送信する、ネットワークシステム。
【請求項3】
無線接続装置であって、
当該無線接続装置に近接した移動体通信端末に、当該無線接続装置を識別する識別情報を送信し、前記識別情報によって、前記無線接続装置が前記移動体通信端末を介してWAN接続するテザリング機能に対応していると前記移動体通信端末において判断されたとき、前記移動体通信端末に設定されている無線通信に関する設定情報であって 前記テザリング機能による通信のために前記無線接続装置において必要となる情報を含む設定情報を、前記テザリング機能を有効とした前記移動体通信端末から取得する取得部と、
取得した前記設定情報を用いて、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記移動体通信端末へ接続させる接続制御部と、
前記無線接続装置に接続されている無線端末から受信したWAN接続要求を前記移動体通信端末へ送信し、前記無線端末から受信したLAN接続要求を前記LAN接続要求の宛先へ送信する中継処理部と、
を備える、無線接続装置。
【請求項4】
請求項3に記載の無線接続装置であって、
前記無線接続装置と前記移動体通信端末との間の無線通信の切断が検出された場合、
前記接続制御部は、さらに、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記移動体通信端末と同様の構成を備える他の移動体通信端末へ接続させ、
前記中継処理部は、さらに、
前記無線端末から受信した前記WAN接続要求を前記他の移動体通信端末へ送信する、無線接続装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の無線接続装置であって、
前記取得部は、さらに、
前記移動体通信端末に設定されているフィルタ情報であって、前記WAN接続要求のフィルタリングについて規定するフィルタ情報を前記移動体通信端末から取得し、
前記中継処理部は、さらに、
取得した前記フィルタ情報を用いて、前記無線端末から受信した前記WAN接続要求のフィルタリングを実施する、無線接続装置。
【請求項6】
請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
前記接続制御部は、さらに、
無線通信することが可能な複数の前記移動体通信端末が存在する場合に、所定の条件に基づいて、前記複数の移動体通信端末の中から一の前記移動体通信端末を選択する、無線接続装置。
【請求項7】
請求項6に記載の無線接続装置であって、
前記所定の条件は、前記移動体通信端末の電池残量と、前記移動体通信端末の移動体通信網における通信速度制限が適用されるまでの残り通信量と、前記移動体通信端末のWAN接続の品質と、前記移動体通信端末と前記無線接続装置間の無線通信接続の品質と、のうちの少なくともいずれかである、無線接続装置。
【請求項8】
請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
前記取得部は、近距離無線通信を介して前記設定情報を取得する、無線接続装置。
【請求項9】
請求項8に記載の無線接続装置であって、さらに、
前記無線接続装置の筐体の外側に配置されている保持部であって、前記移動体通信端末を、前記近距離無線通信が可能な位置に保持するための保持部を備える、無線接続装置。
【請求項10】
請求項9に記載の無線接続装置であって、さらに、
前記保持部に保持された状態の前記移動体通信端末に対して電力を供給するための電力供給部を備える、無線接続装置。
【請求項11】
請求項3から請求項10のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
前記中継処理部は、さらに、前記移動体通信端末と接続できない場合に、OSI参照モデルのレイヤ3の無線通信を中継する機能を用いて、前記無線端末から受信した前記WAN接続要求を前記WAN接続要求の宛先へ送信する、無線接続装置。
【請求項12】
無線接続装置の制御方法であって、
(a1)無線接続装置を識別する識別情報を、前記無線接続装置に近接した移動体通信端末によって読み取り可能に保持する工程と、
(a2)前記読み取った前記識別情報によって、前記無線接続装置が前記移動体通信端末を介してWAN接続するテザリング機能に対応していると前記移動体通信端末において判断されたとき、前記移動体通信端末に設定されている無線通信に関する設定情報であって 前記テザリング機能による通信のために前記無線接続装置において必要となる情報を含む設定情報を、前記テザリング機能を有効とした前記移動体通信端末から取得する工程と、
(b)取得した前記設定情報を用いて、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記移動体通信端末へ接続させる工程と、
(c)前記無線接続装置に接続されている無線端末から受信したWAN接続要求を前記移動体通信端末へ送信し、前記無線端末から受信したLAN接続要求を前記LAN接続要求の宛先へ送信する工程と、
を備える、無線接続装置の制御方法。
【請求項13】
請求項1または請求項2に記載のネットワークシステムであって、
前記無線接続装置は、前記移動体通信端末を保持する保持部を有し、
前記移動体通信端末の前記第2の接続制御部は、当該移動体通信端末を前記保持部に保持させたとき、前記無線接続装置との近接を検出する
ネットワークシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線接続装置、および、無線接続装置と移動体通信端末とを備えるネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
アクセスポイント等の無線接続装置には、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのレイヤ3におけるデータ転送機能、換言すれば、WAN(Wide Area Network)上に存在する通信装置への接続(以降、「WANへの接続」とも呼ぶ。)機能を持たない装置も存在する。一方、スマートフォン等の移動体通信端末には、3G(3rd. Generation)やLTE(Long term Evolution)等の3GPP(3rd Generation Partnership Project)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等に準拠して移動体通信網に接続するための接続機能が搭載されていることが通常である。このため、移動体通信端末の持つ移動体通信網への接続機能を利用して、無線接続装置を介したWANへの接続を実現したいという要望があった。
【0003】
特許文献1には、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント機能とモデム機能を備えるクレードルであって、クレードルに挿入される移動体通信端末(携帯電話)の持つ移動体通信網への接続機能を利用して、パーソナルコンピュータからのWAN接続を可能とするクレードルが記載されている。また、特許文献2には、移動体通信端末(携帯電話)とパーソナルコンピュータが接続されている通信システムにおいて、移動体通信端末の持つ移動体通信網への接続機能を利用して、パーソナルコンピュータからのWAN接続を可能とすることが記載されている。また、特許文献3、4には、移動体通信端末(携帯端末)と無線通信装置がそれぞれ第1の通信手段と第2の通信手段で接続され、第2の通信手段で、両者間の第1の通信手段の接続設定情報の送受信を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−304720号公報
【特許文献2】特開2013−102354号公報
【特許文献3】特開2012−85269号公報
【特許文献4】特開2003−110579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術では、クレードルに無線LANアクセスポイント機能とモデム機能とを搭載する必要があるため、クレードル作成のためのコストが高くなるという問題があった。また、特許文献2に記載された技術では、移動体通信端末の持つ移動体通信網への接続機能と移動体通信端末の持つ無線LANアクセスポイント機能とを同時に使用することができないため、携帯電話は、移動体通信端末としての振る舞いと、無線接続装置としての振る舞いと、のいずれか一方しか実現できないという問題があった。また、特許文献3、4に記載された技術では、移動体通信端末の持つ移動体通信網への接続機能を利用したWAN接続については考慮されていない。
【0006】
このため、無線接続装置において、無線接続装置を経由した無線LAN接続を可能としつつ、移動体通信端末の持つ移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものである。本発明の一つの態様として、無線接続装置と、移動体通信端末と、を備えるネットワークシステムとして提供される。このネットワークシステムにおいて、前記無線接続装置は、前記移動体通信端末から、前記移動体通信端末に設定されている無線通信に関する設定情報を取得する取得部と;取得した前記設定情報を用いて、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記移動体通信端末へ接続する第1の接続制御部と;前記無線接続装置に接続されている無線端末から受信したWAN接続要求を前記移動体通信端末へ送信し、前記無線端末から受信したLAN接続要求を前記LAN接続要求の宛先へ送信する第1の中継処理部とを備えてよい。他方、前記移動体通信端末は、前記設定情報を記憶する記憶部と;前記移動体通信端末に対する前記無線接続装置の接続を可能とする第2の接続制御部と;前記無線接続装置から受信した前記WAN接続要求を、移動体通信網を用いて前記WAN接続要求の宛先へ送信する第2の中継処理部とを備えてよい。ここて、前記移動体通信端末の前記記憶部は、前記無線接続装置を前記移動体通信端末を介してWAN接続するテザリング機能による通信のために前記無線接続装置において必要となる情報を前記設定情報の一つとして記憶しており、前記移動体通信端末の前記第2の接続制御部は、前記無線接続装置との近接を検出したとき、前記無線接続装置が前記テザリング機能に対応しているかを判断し、前記無線接続装置が前記テザリング機能に対応していると判断したとき、当該移動体通信端末のテザリング機能を有効とする共に、前記テザリング機能による通信のための設定情報を、前記無線接続装置に送信するものとすることができる。
また、本発明は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0008】
(1)本発明の一形態によれば、無線接続装置と、移動体通信端末と、を備えるネットワークシステムが提供される。このネットワークシステムにおいて;前記無線接続装置は;前記移動体通信端末から、前記移動体通信端末に設定されている無線通信に関する設定情報を取得する取得部と;取得した前記設定情報を用いて、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記移動体通信端末へ接続する第1の接続制御部と;前記無線接続装置に接続されている無線端末から受信したWAN接続要求を前記移動体通信端末へ送信し、前記無線端末から受信したLAN接続要求を前記LAN接続要求の宛先へ送信する第1の中継処理部と、を備え;前記移動体通信端末は;前記設定情報を記憶する記憶部と;前記移動体通信端末に対する前記無線接続装置の接続を可能とする第2の接続制御部と;前記無線接続装置から受信した前記WAN接続要求を、移動体通信網を用いて前記WAN接続要求の宛先へ送信する第2の中継処理部と、を備える。この形態のネットワークシステムによれば、無線接続装置の第1の中継処理部は、無線接続装置に接続されている無線端末から受信したWAN接続要求を移動体通信端末へ送信し、移動体通信端末の第2の中継処理部は、無線接続装置から受信したWAN接続要求を、移動体通信網を用いてWAN接続要求の宛先へ送信する。このため、移動体通信端末の持つ移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。また、無線接続装置の第1の中継処理部は、無線接続装置に接続されている無線端末から受信したLAN接続要求をLAN接続要求の宛先へ送信するため、無線接続装置を経由したLAN接続を可能とすることができる。これらの結果、本形態のネットワークシステムによれば、無線接続装置において、無線接続装置を経由したLAN接続を可能としつつ、移動体通信端末の持つ移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。
【0009】
(2)上記形態のネットワークシステムでは、さらに;前記移動体通信端末と共に、または、前記移動体通信端末に代えて、前記移動体通信端末と同様の構成を備える他の移動体通信端末を備え;前記無線接続装置と前記移動体通信端末との間の無線通信の切断が検出された場合;前記無線接続装置の前記第1の接続制御部は、さらに、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記他の移動体通信端末へ接続させ;前記無線接続装置の前記第1の中継処理部は、さらに;前記無線端末から受信した前記WAN接続要求を前記他の移動体通信端末へ送信してもよい。この形態のネットワークシステムによれば、無線接続装置と移動体通信端末との間の無線通信の切断が検出された場合、無線接続装置の第1の接続制御部は、無線接続装置を無線通信のクライアントとして他の移動体通信端末へ接続させ、無線接続装置の第1の中継処理部は、無線端末から受信したWAN接続要求を他の移動体通信端末へ送信する。この結果、無線接続装置と移動体通信端末との間の無線通信が切断した場合であっても、無線接続装置は、他の移動体通信端末の移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。
【0010】
(3)本発明の一形態によれば、無線接続装置が提供される。この無線接続装置は;移動体通信端末から、前記移動体通信端末に設定されている無線通信に関する設定情報を取得する取得部と;取得した前記設定情報を用いて、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記移動体通信端末へ接続させる接続制御部と;前記無線接続装置に接続されている無線端末から受信したWAN接続要求を前記移動体通信端末へ送信し、前記無線端末から受信したLAN接続要求を前記LAN接続要求の宛先へ送信する中継処理部と、を備える。この形態の無線接続装置によれば、中継処理部は、無線接続装置に接続されている無線端末から受信したWAN接続要求を移動体通信端末へ送信するため、移動体通信端末の持つ移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。また、中継処理部は、無線接続装置に接続されている無線端末から受信したLAN接続要求をLAN接続要求の宛先へ送信するため、無線接続装置を経由したLAN接続を可能とすることができる。これらの結果、無線接続装置において、無線接続装置を経由したLAN接続を可能としつつ、移動体通信端末の持つ移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。
【0011】
(4)上記形態の無線接続装置において;前記無線接続装置と前記移動体通信端末との間の無線通信の切断が検出された場合;前記接続制御部は、さらに、前記無線接続装置を、無線通信のクライアントとして前記移動体通信端末と同様の構成を備える他の移動体通信端末へ接続させ;前記中継処理部は、さらに;前記無線端末から受信した前記WAN接続要求を前記他の移動体通信端末へ送信してもよい。この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置と移動体通信端末との間の無線通信の切断が検出された場合、接続制御部は、無線接続装置を無線通信のクライアントとして他の移動体通信端末へ接続させ、中継処理部は、無線端末から受信したWAN接続要求を他の移動体通信端末へ送信する。この結果、無線接続装置と移動体通信端末との間の無線通信が切断した場合であっても、無線接続装置は、他の移動体通信端末の移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。
【0012】
(5)上記形態の無線接続装置において;前記取得部は、さらに;前記移動体通信端末に設定されているフィルタ情報であって、前記WAN接続要求のフィルタリングについて規定するフィルタ情報を前記移動体通信端末から取得し;前記中継処理部は、さらに;取得した前記フィルタ情報を用いて、前記無線端末から受信した前記WAN接続要求のフィルタリングを実施してもよい。この形態の無線接続装置によれば、中継処理部は、WAN接続要求のフィルタリングについて規定するフィルタ情報を用いて、無線端末から受信したWAN接続要求のフィルタリングを実施することができる。また、取得部は、移動体通信端末に設定されているフィルタ情報を取得するため、移動体通信端末に設定されているフィルタ情報を流用することができ、利便性を向上させることができる。
【0013】
(6)上記形態の無線接続装置において;前記接続制御部は、さらに;無線通信することが可能な複数の前記移動体通信端末が存在する場合に、所定の条件に基づいて、前記複数の移動体通信端末の中から一の前記移動体通信端末を選択してもよい。この形態の無線接続装置によれば、接続制御部は、無線通信することが可能な複数の移動体通信端末が存在する場合に、所定の条件に基づいて、複数の移動体通信端末の中から一の移動体通信端末を選択し、選択された一の移動体通信端末に対して無線接続装置を接続させる。この結果、所定の条件を種々変更することによって、無線接続装置は、複数の移動体通信端末から条件に適した一の移動体通信端末を選択し、当該移動体通信端末の移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。
【0014】
(7)上記形態の無線接続装置において;前記所定の条件は、前記移動体通信端末の電池残量と、前記移動体通信端末の移動体通信網における通信速度制限が適用されるまでの残り通信量と、前記移動体通信端末のWAN接続の品質と、前記移動体通信端末と前記無線接続装置間の無線通信接続の品質と、のうちの少なくともいずれかであってもよい。この形態の無線接続装置によれば、所定の条件は、移動体通信端末の電池残量と、移動体通信端末の移動体通信網における通信速度制限が適用されるまでの残り通信量と、前記移動体通信端末のWAN接続の品質と、前記移動体通信端末と前記無線接続装置間の無線通信接続の品質と、のうちの少なくともいずれかとすることができる。所定の条件を移動体通信端末の電池残量とした場合、電池残量の少ない移動体通信端末を利用することに伴って移動体通信端末の電池切れを誘発することを抑制することができる。また、所定の条件を移動体通信端末の移動体通信網における通信速度制限が適用されるまでの残り通信量とした場合、残り通信量が少ない移動体通信端末を利用することに伴って通信速度制限が適用されてしまうことを回避することができる。また、所定の条件をWAN接続の品質または無線通信接続の品質とした場合、WAN接続や無線通信接続の品質が高い移動体通信端末を接続先として選択することができる。
【0015】
(8)上記形態の無線接続装置において;前記取得部は、近距離無線通信を介して前記設定情報を取得してもよい。この形態の無線接続装置によれば、取得部は、近距離無線通信を介して設定情報を取得するため、簡便かつ安全に設定情報を取得することができる。
【0016】
(9)上記形態の無線接続装置では、さらに;前記無線接続装置の筐体の外側に配置されている保持部であって、前記移動体通信端末を、前記近距離無線通信が可能な位置に保持するための保持部を備えていてもよい。この形態の無線接続装置によれば、保持部は、無線接続装置の筐体の外側において、移動体通信端末を、近距離無線通信が可能な位置に保持する。このため、利用者は、移動体通信端末を無線接続装置の保持部にセットすることで、確実に、移動体通信端末と無線接続装置との間の近距離無線通信を実現させることができる。
【0017】
(10)上記形態の無線接続装置では、さらに;前記保持部に保持された状態の前記移動体通信端末に対して電力を供給するための電力供給部を備えていてもよい。この形態の無線接続装置によれば、電力供給部は、保持部に保持された状態の移動体通信端末に対して電力を供給する。このため、利用者は、移動体通信端末を無線接続装置の保持部にセットすることで、移動体通信端末の充電を行うことができる。
【0018】
(11)上記形態の無線接続装置において;前記中継処理部は、さらに、前記移動体通信端末と接続できない場合に、前記無線端末から受信した前記WAN接続要求を前記WAN接続要求の宛先へ送信してもよい。この形態の無線接続装置によれば、中継処理部は、無線接続装置が移動体通信端末と接続できない場合に、無線端末から受信したWAN接続要求を、自ら、WAN接続要求の宛先へ送信することができる。
【0019】
(12)本発明の一形態によれば、移動体通信端末が実行するコンピュータプログラムが提供される。このコンピュータプログラムは;前記移動体通信端末に接続されている無線接続装置から受信したWAN接続要求を、移動体通信網を用いて前記WAN接続要求の宛先へ送信するテザリング機能と;前記無線接続装置が無線通信を確立している他の移動体通信端末を識別するための識別情報を、定期的に取得する取得機能と;所定の時間、前記識別情報が取得できない場合に、前記テザリング機能を有効にする切り替え機能と、をコンピュータに実現させる。この形態のコンピュータプログラムによれば、取得機能は、無線接続装置が無線通信を確立している移動体通信端末を識別するための識別情報を定期的に取得し、切り替え機能は、所定の時間、識別情報が取得できない場合にテザリング機能を有効にする。この結果、この形態のコンピュータプログラムを備えた移動体通信端末は、他の移動体通信端末の識別情報の取得不能をトリガとして、自発的にテザリング機能を有効にすることができる。
【0020】
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
【0021】
例えば、本発明の一形態は、取得部と、接続制御部と、中継処理部と、の3つの要素のうちの一部または全部の要素を備えた方法として実現可能である。こうした装置は、例えば無線接続装置として実現できるが、無線接続装置以外の他の装置としても実現可能である。前述した無線接続装置の各形態の技術的特徴の一部または全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
【0022】
本発明は、無線接続装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、無線接続装置を制御するための方法、無線接続装置を含むネットワークシステム、これらの方法の一部または全部を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態としてのネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。
図2】APの構成を機能的に示すブロック図である。
図3】移動体通信端末の構成を機能的に示すブロック図である。
図4】APの端末情報記憶領域に記憶された移動体通信端末の情報の一例を示す説明図である。
図5】中継処理の手順を示すシーケンス図である。
図6】第2実施形態におけるAPと移動体通信端末との構成を機能的に示すブロック図である。
図7】再接続処理の手順を示すシーケンス図である。
図8】第3実施形態におけるAPの構成を機能的に示すブロック図である。
図9】第3実施形態における中継処理の一部の手順を抜粋して示すシーケンス図である。
図10】第4実施形態におけるAPと移動体通信端末との構成を機能的に示すブロック図である。
図11】第4実施形態における中継処理の一部の手順を抜粋して示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明の実施の形態を実施形態に基づいて説明する。
【0025】
A.第1実施形態:
A−1.システムの概略構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。ネットワークシステム1は、無線接続装置10と、移動体通信端末20と、第1の無線端末30と、第2の無線端末40と、移動体通信の基地局50と、サーバ60とを含んでいる。なお、図1では便宜上、説明上必要としない他のネットワーク中継装置、回線、端末等については図示を省略している。
【0026】
無線接続装置10は、IEEE802.11規格に準拠した無線通信インタフェースを備えるアクセスポイント装置である。以降、無線接続装置を「AP10」とも呼ぶ。AP10は、第1の無線端末30および第2の無線端末40との間での無線通信CN1が可能である。同様に、AP10は、移動体通信端末20との間での無線通信CN2が可能である。また、AP10は、筐体の外側側面に移動体通信端末20を保持することが可能な保持部11を備えている。
【0027】
移動体通信端末20は、IEEE802.11規格に準拠した無線通信インタフェースと、3G(3rd. Generation)/LTE(Long term Evolution)等の3GPP(3rd Generation Partnership Project)またはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に準拠した移動体通信網通信インタフェースと、を備えるスマートフォンである。移動体通信端末20は、AP10との間での無線通信CN2が可能である。同様に、移動体通信端末20は、基地局50との間での移動体通信CN3が可能である。
【0028】
第1の無線端末30および第2の無線端末40は、IEEE802.11に準拠した無線通信インタフェースを備えるパーソナルコンピュータである。なお、以降では、第1の無線端末30と第2の無線端末40とを総称して「無線端末」とも呼ぶ。
【0029】
基地局50は、3GPPに準拠した移動体通信の基地局である。
【0030】
サーバ60は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)に基づいて、WEB(WWW、World Wide Web)ブラウザに対して、HTML(HyperText Markup Language)ファイルや画像等のオブジェクトを提供するためのWEBサーバ装置である。サーバ60はインターネットINTに接続されている。
【0031】
図1に示す本実施形態のネットワークシステム1において、無線端末同士、すなわち、第1の無線端末30と第2の無線端末40とは、無線通信CN1を介して互いに通信することができる。また、無線端末は、無線通信CN1と、無線通信CN2と、移動体通信CN3とを介してインターネットINTに接続し、サーバ60と互いに通信することができる。これらを実現するために、本実施形態のAP10は、後述の中継処理を実施することで、無線端末から受信したLAN(Local Area Network)接続要求をAP10内で処理すると共に、無線端末から受信したWAN(Wide Area Network)接続要求、すなわち、インターネットINTへの接続要求を移動体通信端末20へ送信する。移動体通信端末20へ送信されたWAN接続要求は、移動体通信端末20のテザリング機能によって、当該WAN接続要求の宛先へと送信される。
【0032】
なお、テザリング機能とは、移動体通信端末20を外部モデムとして利用して無線端末をWAN接続させる機能を意味する。また、移動体通信端末20を境界としてインターネットINT側に接続されている装置(例えば、サーバ60)をWAN側装置とし、AP10側に接続されている装置(例えば、第1の無線端末30や第2の無線端末40)をLAN側装置とした場合、LAN接続要求とは、LAN側装置を宛先とするパケット全般を意味し、WAN接続要求とは、WAN側装置を宛先とするパケット全般を意味する。
【0033】
A−2.APの概略構成:
図2は、AP10の構成を機能的に示すブロック図である。AP10は、CPU110と、フラッシュROM120と、NFC(Near Field Communication)インタフェース(I/F)130と、電力供給部140と、RAM150と、無線通信インタフェース(I/F)160と、有線通信インタフェース(I/F)170と、を備え、各構成要素はバスにより相互に接続されている。
【0034】
CPU110は、フラッシュROM120に格納されているコンピュータプログラムをRAM150に展開して実行することにより、AP10を制御する。また、CPU110は、第1の中継処理部111、取得部112、第1の接続制御部113の各機能を実現する。
【0035】
第1の中継処理部111は、AP10における中継処理の処理主体となる。第1の中継処理部111は、中継処理を実行することによって、無線端末から受信したLAN接続要求を当該LAN接続要求の宛先へ送信すると共に、無線端末から受信したWAN接続要求を移動体通信端末20へ送信する。
【0036】
取得部112は、移動体通信端末20から無線通信に関する設定情報を取得する。
【0037】
第1の接続制御部113は、例えばIEEE802.11のインフラストラクチャモードを使用して、AP10を無線通信のクライアントとして移動体通信端末20へ接続させる。第1の接続制御部113は、この接続の際に、取得部112によって取得された無線通信に関する設定情報を使用する。
【0038】
フラッシュROM120には、端末情報記憶領域121が含まれている。端末情報記憶領域121は、取得部112が中継処理において取得した移動体通信端末20の情報を記憶するための領域である。なお、端末情報記憶領域121は、フラッシュROM120ではなく、NFCタグ131に含まれていてもよい。
【0039】
NFCインタフェース130は、ISO/IEC14443およびISO/IEC18092に準拠した近距離型の無線通信インタフェースである。NFCは、通信可能な距離が10cm前後に限定された近距離無線通信であり、NFCインタフェースを備える通信機器同士が非接触な状態でも無線通信が可能なことから、非接触無線通信、または、近接無線通信とも呼ばれる。NFCインタフェース130は、NFCリーダ/ライタとアンテナとを含み、アンテナを介して送受信される電波を用いて、近接しているICチップへの情報の読み書きをする。
【0040】
NFCインタフェース130には、NFCタグ131が内蔵されている。NFCタグ131はICチップであり、ICチップ内には、AP10が中継処理に対応しているか否かを表す識別情報が予め記憶されている。なお、識別情報としては種々の情報を利用可能であり、例えば、AP10の型番のほか、任意に割り当てられたフラグや文字列等を利用することができる。
【0041】
電力供給部140は、保持部11に保持されている移動体通信端末20に対して、無線により電力を送信する。無線給電の方式としては、例えば、WPC(Wireless Power Consortium)により規定された「Qi」を採用することができる。Qiは、電磁誘導方式の無線給電方式であり、送電可能な最長距離は、およそ10cm程度である。
【0042】
無線通信インタフェース160は、図示しない送受信回路を含み、アンテナを介して受信した電波の復調とデータの生成、および、アンテナを介して送信する電波の生成と変調を行う。有線通信インタフェース170は、有線ケーブルを介して他の装置(例えばNASやパーソナルコンピュータ等)と接続される。
【0043】
保持部11は、上部に開口を有する矩形状の枠であり、AP10の筐体の外側側面に配置されている。図示のように、保持部11の上部から移動体通信端末20が挿入されることで、保持部11は移動体通信端末20を固定することができる。なお、保持部11は、NFCリーダ/ライタによる情報の読み書きを確実に実施するためにNFCインタフェース130の近傍に配置されていることが好ましい。同様に、保持部11は、Qiによる給電を確実に実施するために電力供給部140の近傍に配置されていることが好ましい。
【0044】
A−3.移動体通信端末の概略構成:
図3は、移動体通信端末20の構成を機能的に示すブロック図である。移動体通信端末20は、CPU210と、フラッシュROM220と、NFCインタフェース(I/F)230と、RAM240と、無線通信インタフェース(I/F)250と、移動体通信網通信インタフェース(I/F)260と、タッチパネル270と、音声通信部280と、を備え、各構成要素はバスにより相互に接続されている。
【0045】
CPU210は、フラッシュROM220に格納されているコンピュータプログラムをRAM240に展開して実行することにより、移動体通信端末20を制御する。また、CPU210は、第2の中継処理部211、第2の接続制御部212の各機能を実現する。
【0046】
第2の中継処理部211は、テザリング機能を実現する。具体的には、第2の中継処理部211は、AP10から受信したWAN接続要求を、移動体通信網(図1、移動体通信CN3)を用いて当該WAN接続要求の宛先へ送信する。
【0047】
第2の接続制御部212は、無線通信のクライアントとしての他の装置(例えば、AP10や無線端末等)を移動体通信端末20へ接続させる。この場合、移動体通信端末20は、無線通信のアクセスポイントとして動作する。
【0048】
フラッシュROM220には、設定情報221と、フィルタ情報222とが含まれている。設定情報221は、第2の中継処理部211におけるテザリング機能の実現のために必要な情報である。設定情報221には、無線通信に関する設定情報が予め記憶されている。ここで、「無線通信に関する設定情報」とは、例えば、無線通信の混信を避けるためのSSID(Service Set Identifier)、無線通信における認証/暗号化方式(WEP:Wired Equivalent Privacy、WPA:Wi-Fi Protected Access、WPA2−PSK:Wi-Fi Protected Access 2 Pre-Shared Key等)、暗号化に使用される暗号鍵等である。なお、設定情報221を含むフラッシュROM220は「記憶部」として機能する。
【0049】
フィルタ情報222は、WAN接続要求のフィルタリングについて規定する情報である。具体的には、フィルタ情報222は、インターネットINT上の外部装置(例えばサーバ60)が提供するサービスの利用が許可されていないURLの候補が予め記憶されている、いわゆるブラックリストである。
【0050】
NFCインタフェース230は、ISO/IEC14443およびISO/IEC18092に準拠した近距離型の無線通信インタフェースである。NFCインタフェース230は、NFCリーダ/ライタとアンテナとを含み、アンテナを介して送受信される電波を用いて、近接しているICチップへの情報の読み書きをする。
【0051】
無線通信インタフェース250は、図示しない送受信回路を含み、アンテナを介して受信した電波の復調とデータの生成、および、アンテナを介して送信する電波の生成と変調を行う。移動体通信網通信インタフェース260は、アンテナと、図示しない送受信回路とを含み、例えば、3GPPに準拠した移動体通信方式により基地局50との間で、データ通信や音声通信を行う。
【0052】
タッチパネル270は、例えば液晶画面等の表示装置と、無色透明のタッチパッド等の入力情報取得装置と、が積層された構造を有する。移動体通信端末20の利用者が、液晶画面に表示されているアイコン等のGUI(Graphical User Interface)を指で押圧すると、タッチパッドが、アイコンが表示されている位置への入力(例えば押圧)を検出し、検出した位置を表す電気信号をCPU210へ送信する。
【0053】
音声通信部280は、音声を出力するためのスピーカや音声を入力するためのマイク、これらを駆動する回路などを含む。移動体通信端末20は、移動体通信網通信インタフェース260と音声通信部280とを備えることにより電話としても動作する。
【0054】
A−4.端末情報記憶領域の内容:
図4は、AP10の端末情報記憶領域121に記憶された移動体通信端末20の情報の一例を示す説明図である。端末情報記憶領域121は、端末識別子と、設定情報と、フィルタ情報と、を含んでいる。
【0055】
端末識別子には、設定情報とフィルタ情報との取得元である移動体通信端末20を一意に識別するための文字列が格納される。端末識別子には、任意の情報を用いることができ、例えば、取得部112が情報を取得した順番、移動体通信端末20の電話番号等を採用可能である。設定情報には、移動体通信端末20の設定情報221と同様の内容が格納される。フィルタ情報には、移動体通信端末20のフィルタ情報222と同様の内容が格納される。図示のように、端末情報記憶領域121には、複数の移動体通信端末20に対応した、複数の情報を格納することができる。
【0056】
A−5.中継処理:
図5は、中継処理の手順を示すシーケンス図である。中継処理は、AP10が無線端末から受信したLAN接続要求またはWAN接続要求を中継するための処理である。中継処理は、移動体通信端末20がAP10の保持部11に挿入されること、換言すれば、AP10と移動体通信端末20とのタッチをトリガとして開始される(ステップS102)。なお、図5では、無線端末として第1の無線端末30を用いる場合を例示して説明する。
【0057】
ステップS102において移動体通信端末20のNFCインタフェース230は、AP10のNFCタグ131のタッチを検出する。なお、ステップS102では、タッチの検出に代えて、NFCタグ131が、NFCインタフェース230のNFCリーダの読み取り可能範囲にあることを検出してもよい。ステップS104においてNFCインタフェース230のNFCリーダは、NFCタグ131に記憶されている識別情報を読み取る。
【0058】
ステップS106において移動体通信端末20の第2の中継処理部211は、識別情報に基づいて、AP10が中継処理に対応しているか否かを判定する。AP10が中継処理に対応していない場合、第2の中継処理部211は中継処理を終了させる。
【0059】
AP10が中継処理に対応している場合、ステップS108において移動体通信端末20の第2の中継処理部211は、テザリング機能のサービスを提供するアプリケーションを実行することで、テザリング機能を有効にする。
【0060】
ステップS110において移動体通信端末20の第2の中継処理部211は、フラッシュROM220の設定情報221に記憶されている情報と、フィルタ情報222に記憶されている情報と、を取得する。ステップS112において第2の中継処理部211は、取得した情報を、NFCインタフェース230を介してAP10へ送信する。
【0061】
ステップS114においてAP10の取得部112は、NFCインタフェース130を介して、設定情報221の情報と、フィルタ情報222の情報とを取得する。取得部112は、取得した情報を第1の中継処理部111へ送信する。第1の中継処理部111は、情報の取得元である移動体通信端末20を一意に識別するための端末識別子を付与した上で、端末識別子と、取得した情報とを端末情報記憶領域121に保存する。
【0062】
ステップS116においてAP10の第1の中継処理部111は、現在、ステップS112において情報を取得した移動体通信端末20とは異なる移動体通信端末に接続中であるか否かを判定する。なお、現在接続中の端末については、AP10の内部ステータスを参照することで判定可能である。異なる移動体端末に接続中である場合、第1の中継処理部111は、中継処理を終了させる。
【0063】
異なる移動体端末に接続中でない場合、ステップS118においてAP10の第1の接続制御部113は、AP10を無線通信のクライアント(STA、ステーション)として移動体通信端末20へ接続させる。この接続の際、第1の接続制御部113は、ステップS112で取得した設定情報、すなわち、無線通信に関する設定情報を使用する。
【0064】
ステップS120において移動体通信端末20の第2の接続制御部212は、無線通信のクライアントとしてのAP10を、移動体通信端末20へ接続させる。ステップS118、S120により、AP10と移動体通信端末20との間の無線通信CN2(図1)が確立される。
【0065】
ステップS122においてAP10の第1の中継処理部111は、第1の無線端末30からのWAN接続要求を受信する。なお、第1の中継処理部111は、第1の無線端末30から受信したパケットの宛先IPアドレスに応じて、受信パケットがWAN接続要求であるか、LAN接続要求であるかを判定することができる。具体的には、第1の中継処理部111は、受信パケットの宛先IPアドレスが同一セグメントのIPアドレスである場合、当該受信パケットはLAN接続要求であると判定する。一方、第1の中継処理部111は、受信パケットの宛先IPアドレスが異なるセグメントのIPアドレスである場合、当該受信パケットはWAN接続要求であると判定する。
【0066】
ステップS124において第1の中継処理部111は、受信したWAN接続要求を、フラッシュROM120の端末情報記憶領域121に記憶されているフィルタ情報を用いてフィルタリングする。具体的には、第1の中継処理部111は、WAN接続要求に、フィルタ情報に含まれているURLが含まれている場合は、当該要求を移動体通信端末20へ送信することなく破棄する。一方、第1の中継処理部111は、WAN接続要求に、フィルタ情報に含まれているURLが含まれていない場合は、当該要求を移動体通信端末20へ送信する(ステップS126)。
【0067】
ステップS128において移動体通信端末20の第2の中継処理部211は、受信したWAN接続要求を、基地局50への移動体通信CN3(図1)を介して、WAN接続要求の宛先へ送信する。なお、図の例では、宛先としてサーバ60が指定されている場合を例示している。
【0068】
なお、サーバ60からの応答についても同様に、基地局50と移動体通信端末20との間の移動体通信CN3(図1)と、移動体通信端末20とAP10との間の無線通信CN2(図1)と、AP10と第1の無線端末30との間の無線通信CN1(図1)と、を経由して、第1の無線端末30へ送信される。
【0069】
ステップS130においてAP10の第1の中継処理部111は、第1の無線端末30からのLAN接続要求を受信する。第1の中継処理部111は、受信したLAN接続要求を、無線通信CN1(図1)を介して、LAN接続要求の宛先へ送信する(ステップS132)。なお、図の例では、宛先として第2の無線端末40が指定されている場合を例示している。
【0070】
以上のように、第1実施形態の中継処理では、AP10(無線接続装置)の第1の中継処理部111は、AP10に接続されている第1の無線端末30(無線端末)から受信したWAN接続要求を移動体通信端末20へ送信し、移動体通信端末20の第2の中継処理部211は、AP10から受信したWAN接続要求を、移動体通信網を用いてWAN接続要求の宛先(上記の例ではサーバ60)へ送信する。このため、移動体通信端末20の持つ移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。また、AP10の第1の中継処理部111は、AP10に接続されている第1の無線端末30から受信したLAN接続要求をLAN接続要求の宛先(上記の例では第2の無線端末40)へ送信するため、AP10を経由した無線LAN接続を可能とすることができる。これらの結果、本形態のネットワークシステム1によれば、AP10において、AP10を経由した無線LAN接続を可能としつつ、移動体通信端末20の持つ移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。
【0071】
このように、本実施形態のAP10によれば、移動体通信端末20の持つ移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができるため、WANポートを持たないAP10に対して、仮想的なWANポートを作成することができる。また、本実施形態のAP10によれば、AP10を経由した無線LAN接続が可能であるため、無線LAN接続の専用機器ではない移動体通信端末20を無線LAN接続に使用する場合と比較して、無線LAN接続の通信可能範囲を拡げることができると共に、パケットの中継処理を高速に実施することができる。さらに、本実施形態のAP10によれば、例えば、既存のAP10を新しい規格に準拠したAP10へと置換することで、宅内の無線LAN接続環境だけを独立して改善することができる。
【0072】
さらに、第1実施形態の中継処理では、AP10(無線接続装置)の第1の中継処理部111は、WAN接続要求のフィルタリングについて規定するフィルタ情報を用いて、第1の無線端末30(無線端末)から受信したWAN設定情報のフィルタリングを実施することができる。また、AP10の取得部112は、移動体通信端末20に設定されているフィルタ情報222を取得するため、移動体通信端末20に設定されているフィルタ情報を流用することができ、利便性を向上させることができる。
【0073】
さらに、第1実施形態の中継処理では、AP10(無線接続装置)の取得部112は、NFC(近距離無線通信)を介して、移動体通信端末20から無線通信に関する設定情報を取得するため、簡便かつ安全に設定情報を取得することができる。
【0074】
さらに、第1実施形態のAP10(無線接続装置)は、AP10の筐体の外側において、移動体通信端末20を、NFC(近距離無線通信)が可能な位置に保持する保持部11を備える。このため、利用者は、移動体通信端末20をAP10の保持部11にセットすることで、確実に、移動体通信端末20とAP10との間の近距離無線通信を実現させることができる。さらに、第1実施形態のAP10(無線接続装置)は、保持部11に保持された状態の移動体通信端末20に対して電力を供給する電力供給部140を備える。このため、利用者は、移動体通信端末20をAP10の保持部11にセットすることで、移動体通信端末20の充電を行うことができる。
【0075】
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態では、再接続機能を付加した中継処理を実現可能な構成について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0076】
B−1.システムの概略構成:
第2実施形態におけるネットワークシステム1では、AP10に代えてAP10aを備える点と、移動体通信端末20に代えて移動体通信端末20aを備える点と、さらに、移動体通信端末20xを備える点が、図1に示した第1実施形態とは異なる。移動体通信端末20xの構成は、移動体通信端末20aの構成と同様である。
【0077】
B−2.APの概略構成:
図6は、第2実施形態におけるAPと移動体通信端末との構成を機能的に示すブロック図である。図6(A)は、AP10aの構成を示している。図2に示す第1実施形態との違いは、CPU110に代えてCPU110aを備える点である。CPU110aは、第1の中継処理部111aと、取得部112と、第1の接続制御部113aとを備えている。第1の中継処理部111aと第1の接続制御部113aとは、第1実施形態(図5)で説明した中継処理に加えて、さらに、後述する再接続処理を実施する。具体的には、AP10aと移動体通信端末20aとの間の無線通信の切断が検出された場合に、第1の接続制御部113aは、AP10aを、他の移動体通信端末としての移動体通信端末20xへ接続させる。第1の中継処理部111aは、無線端末から受信したLAN接続要求を、他の移動体通信端末としての移動体通信端末20xへ送信する。
【0078】
B−3.移動体通信端末の概略構成:
図6(B)は、移動体通信端末20aの構成を示している。図3に示す第1実施形態との違いは、CPU210に代えてCPU210aを備える点である。CPU210aは、第2の中継処理部211aと、第2の接続制御部212とを備えている。第2の中継処理部211aは、第1実施形態(図5)で説明した中継処理に加えて、さらに、後述する再接続処理を実施する。再接接続処理において、AP10aと移動体通信端末20aとの間の無線通信の切断が検出された場合に、第2の中継処理部211aはテザリング機能を無効にすることで、省電力を図る。
【0079】
B−4.端末情報記憶領域の内容:
AP10aの端末情報記憶領域121には、移動体通信端末20aの情報と、移動体通信端末20xの情報とが、予め記憶されている。
【0080】
B−5.中継処理:
第2実施形態の中継処理は、図5で説明した第1実施形態と同様である。
【0081】
B−6.再接続処理:
図7は、再接続処理の手順を示すシーケンス図である。再接続処理は、AP10aと一の移動体通信端末との無線通信が切断した場合に、AP10aが、他の移動体通信端末との間で無線通信を確立して中継処理を継続するための処理である。再接続処理は、図5に示した中継処理の実行中において、AP10aと移動体通信端末20aとが無線通信の切断を検出したことをトリガとして開始される(ステップS202、S206)。なお、図7では、説明の便宜上、再接続処理が終了した後の中継処理の一部のステップについても図示する。
【0082】
ステップS202において移動体通信端末20aの第2の中継処理部211aは、無線通信CN2(図1)の切断を検出する。ステップS204において第2の中継処理部211aは、テザリング機能のサービスを提供するアプリケーションの実行を終了させることで、テザリング機能を無効にする。
【0083】
ステップS206においてAP10aの第1の中継処理部111aは、無線通信CN2(図1)の切断を検出する。ステップS208において第1の接続制御部113aは、フラッシュROM120の端末情報記憶領域121を参照する。ステップS210において第1の接続制御部113aは、端末情報記憶領域121に、ステップS206において無線通信の切断を検出した移動体通信端末(図の例では移動体通信端末20a)とは異なる移動体通信端末の情報(図の例では移動体通信端末20x)が格納されているか否かを検索し、設定情報とフィルタ情報とを取得する。異なる移動体通信端末の情報がない場合、第1の接続制御部113aは、処理を終了させる。
【0084】
異なる移動体通信端末の情報がある場合、ステップS212においてAP10aの第1の接続制御部113aは、AP10aを無線通信のクライアントとして、当該異なる移動体通信端末(以降、移動体通信端末20xと呼ぶ)へ接続させる。この接続の際、第1の接続制御部113aは、ステップS210で取得した設定情報、すなわち、無線通信に関する設定情報を使用する。なお、ステップS212の接続を試みる前に、第1の接続制御部113aは、移動体通信端末20xからのビーコンを受信していることを判断してもよい。
【0085】
ステップS214において移動体通信端末20xの第2の接続制御部212は、無線通信のクライアントとしてのAP10aを、移動体通信端末20xへ接続させる。以上のステップS202〜S214により、AP10aと異なる移動体通信端末(移動体通信端末20x)との間で、無線通信を再確立することができる。ステップS202〜S214を再接続処理と呼ぶ。
【0086】
再接続処理が終了後、AP10aと移動体通信端末20xとは、中継処理を継続する。具体的には、AP10aの第1の中継処理部111aは、第1の無線端末30から受信したWAN接続要求(ステップS216)をフィルタリング(ステップS218)後、移動体通信端末20xへ送信する(ステップS220)。ステップS218のフィルタリングの際、AP10aは、ステップS210で取得した移動体通信端末20xのフィルタ情報を使用する。フィルタリングの詳細は図5のステップS124と同様である。
【0087】
WAN接続要求を受信した移動体通信端末20xは、受信したWAN接続要求を、基地局50への移動体通信を介して、WAN接続要求の宛先へ送信する(ステップS222)。宛先であるサーバ60からの応答についても同様に、基地局50と移動体通信端末20xとの間の移動体通信と、移動体通信端末20xとAP10aとの間の無線通信と、AP10aと第1の無線端末30との間の無線通信を、を経由して、第1の無線端末30へ送信される。
【0088】
LAN接続要求を受信した際のAP10aの処理は、図5と同様である。
【0089】
以上のように、第2実施形態の再接続処理では、AP10aと移動体通信端末20aとの間の無線通信の切断が検出された場合、AP10a(無線接続装置)の第1の接続制御部113aは、AP10aを無線通信のクライアントとして他の移動体通信端末20xへ接続させる。その後の中継処理において、AP10aの第1の中継処理部111aは、第1の無線端末30(無線端末)から受信したWAN接続要求を他の移動体通信端末20xへ送信する。この結果、AP10aと移動体通信端末20aとの間の無線通信が切断した場合であっても、AP10aは、他の移動体通信端末20xの移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。
【0090】
C.第3実施形態:
本発明の第3実施形態では、中継処理における処理内容が異なる構成について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0091】
C−1.システムの概略構成:
第3実施形態におけるネットワークシステム1では、AP10に代えてAP10bを備える点と、さらに、移動体通信端末20xおよび移動体通信端末20yを備える点が、図1に示した第1実施形態とは異なる。移動体通信端末20xおよび移動体通信端末20yの構成は、移動体通信端末20の構成と同様である。
【0092】
C−2.APの概略構成:
図8は、第3実施形態におけるAPの構成を機能的に示すブロック図である。図2に示した第1実施形態との違いは、CPU110に代えてCPU110bを備える点である。CPU110bは、第1の中継処理部111と、取得部112と、第1の接続制御部113bとを備えている。第1の接続制御部113bは、第1実施形態(図5)で説明した中継処理において、所定の条件に基づいて、複数の移動体通信端末の中から一の移動体通信端末を選択し、選択した移動体通信端末との間で無線通信を確立する。
【0093】
C−3.移動体通信端末の概略構成:
第3実施形態の移動体通信端末20の構成は、図3で示した第1実施形態と同様である。
【0094】
C−4.端末情報記憶領域の内容:
AP10bの端末情報記憶領域121には、移動体通信端末20の情報と、移動体通信端末20xの情報と、移動体通信端末20yの情報とが、予め記憶されている。
【0095】
C−5.中継処理:
図9は、第3実施形態における中継処理の一部の手順を抜粋して示すシーケンス図である。第3実施形態における中継処理では、図5に示した中継処理のステップS118、S120に代えて、図9に示すステップS302〜S308が実行される。
【0096】
ステップS302においてAP10bの第1の接続制御部113bは、フラッシュROM120の端末情報記憶領域121を参照する。ステップS304において第1の接続制御部113bは、接続先とする移動体通信端末を、所定の条件に基づいて決定する。この際の条件は任意に定めることができるが、例えば、以下の条件a1〜a6のうちの少なくとも1つ、または、複数を組み合わせて採用することができる。
【0097】
(a1)AP10bが、移動体通信端末からのビーコンを受信していること。本条件を採用すれば、現在、実際に通信が可能である移動体通信端末を接続先として選択することができる。
(a2)AP10bの端末情報記憶領域121に、情報を有する移動体通信端末であること。本条件を採用すれば、端末情報記憶領域121を参照することで設定情報とフィルタ情報とを取得可能な移動体通信端末を、接続先として選択することができる。
【0098】
(a3)移動体通信端末の電池残量が所定量以上であること。なお、本条件を適用するために、中継処理(図5)のステップS112、S114において、AP10bは、設定情報とフィルタ情報とに加えて、移動体通信端末の電池残量を予め取得し、端末情報記憶領域121に記憶しておくことができる。電池残量の「所定量」とは任意に設定可能であり、利用者による設定を受け付けてもよい。本条件を採用すれば、電池残量が少ない移動体通信端末を接続先として選択することを回避することができる。この結果、電池残量の少ない移動体通信端末を利用することに伴って移動体通信端末の電池切れを誘発することを抑制することができる。
【0099】
(a4)移動体通信端末の移動体通信網における通信速度制限が適用されるまでの残り通信量が所定量以上であること。なお、本条件を適用するために、中継処理(図5)のステップS112、S114において、AP10bは、設定情報とフィルタ情報とに加えて、移動体通信端末の残り通信量を予め取得し、端末情報記憶領域121に記憶しておくことができる。残り通信量の「所定量」とは任意に設定可能であり、利用者による設定を受け付けてもよい。本条件を採用すれば、残り通信量が少ない移動体通信端末を接続先として選択することを回避することができる。この結果、残り通信量が少ない移動体通信端末を利用することに伴って、移動体通信端末に対して、通信事業者等が定める通信速度制限が適用されてしまうことを回避することができる。
【0100】
(a5)移動体通信端末のWAN接続の品質。なお、本条件を適用するために、中継処理(図5)のステップS112、S114において、AP10bは、設定情報とフィルタ情報とに加えて、移動体通信端末のWAN接続の品質の指標を予め取得し、端末情報記憶領域121に記憶しておくことができる。WAN接続の品質の指標には、例えば、以下のものが利用できる。
・移動体通信端末と基地局50との間で確立している移動体通信の速度(例えば、LTE>3G)
・移動体通信端末が基地局50から受ける電波の強度
・移動体通信端末における通信方式(例えばLTE/3G等)の切り替えの頻度
本条件を採用すれば、WAN接続の品質が高い移動体通信端末を接続先として選択することができる。
【0101】
(a6)移動体通信端末とAP10bとの間の無線通信接続の品質。なお、本条件を適用するために、中継処理(図5)のステップS112、S114において、AP10bは、設定情報とフィルタ情報とに加えて、無線通信接続の品質の指標を予め取得し、端末情報記憶領域121に記憶しておくことができる。また、AP10bは、無線通信接続の品質の指標を都度取得してもよい。無線通信接続の品質の指標には、例えば、以下のものが利用できる。
・移動体通信端末とAP10bとの間の通信方式の種類(Wi−Fi>Bluetooth(登録商標)>NFC)
・AP10bが移動体通信端末から受ける電波の強度
・移動体通信端末とAP10bとの間の無線通信に重畳されるノイズの大きさ
・移動体通信端末に内蔵されているDHCPサーバ機能から供給可能なIPアドレスの数
本条件を採用すれば、移動体通信端末とAP10bとの間の無線通信接続の品質が高い移動体通信端末を接続先として選択することができる。
【0102】
なお、上記条件a3〜a6を満たす複数の移動体通信端末が存在する場合、AP10bの第1の接続制御部113bは、より有利な状態の移動体通信端末を接続先として決定することが好ましい。有利な状態とは、条件a3の場合、電池残量がより多いことを意味し、条件a4の場合、残り通信量がより多いことを意味する。条件a5の場合、WAN接続品質がより高いことを意味し、条件a6の場合、無線通信接続品質がより高いことを意味する。
【0103】
ステップS306においてAP10bの第1の接続制御部113bは、ステップS304で決定した移動体通信端末に対して、AP10bを無線通信のクライアントとして接続させる。ステップS308において移動体通信端末(図の例では移動体通信端末20x)の第2の接続制御部212は、無線通信のクライアントとしてのAP10bを、移動体通信端末20xへ接続させる。ステップS302〜S308により、AP10bと所定の条件を満たす移動体通信端末との間で、無線通信が確立される。以降、AP10bは、中継処理(図5)のステップS122に遷移して、処理を継続する。
【0104】
なお、第3実施形態は第1実施形態の変形として説明したが、第2実施形態の変形とすることも可能である。第3実施形態を第2実施形態の変形として適用する場合、再接続処理(図7)のステップS212、S214に代えて、図9で説明した処理を実行すればよい。
【0105】
以上のように、第3実施形態の中継処理では、AP10b(無線接続装置)の第1の接続制御部113bは、無線通信することが可能な複数の移動体通信端末(上記の例では移動体通信端末20、移動体通信端末20x、移動体通信端末20y)が存在する場合に、所定の条件a1〜a4に基づいて、複数の移動体通信端末の中から一の移動体通信端末(上記の例では移動体通信端末20x)を選択し、選択された一の移動体通信端末20xに対してAP10bを接続させる。この結果、所定の条件を種々変更することによって、AP10bは、複数の移動体通信端末から条件に適した一の移動体通信端末を選択し、当該移動体通信端末の移動体通信機能を利用したWAN接続を可能とすることができる。
【0106】
D.第4実施形態:
本発明の第4実施形態では、中継処理における処理内容が異なる構成について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0107】
D−1.システムの概略構成:
第4実施形態におけるネットワークシステム1では、AP10に代えてAP10cを備える点と、移動体通信端末20に代えて移動体通信端末20cを備える点と、さらに、移動体通信端末20xおよび移動体通信端末20yと、管理サーバ70と、を備える点が、図1に示した第1実施形態とは異なる。移動体通信端末20xおよび移動体通信端末20yの構成は、移動体通信端末20cの構成と同様である。
【0108】
D−2.APの概略構成:
図10は、第4実施形態におけるAPと移動体通信端末との構成を機能的に示すブロック図である。図10(A)は、AP10cの構成を示している。図2に示す第1実施形態との違いは、CPU110に代えてCPU110cを備える点である。CPU110cは、第1の中継処理部111と、取得部112と、第1の接続制御部113cとを備えている。第1の接続制御部113cは、第1実施形態(図5)で説明した中継処理に加えて、さらに、後述する処理を実行する。具体的には、第1の接続制御部113cは、管理サーバ70に対して、AP10cが無線通信を確立している移動体通信端末を通知する。
【0109】
D−3.移動体通信端末の概略構成:
図10(B)は、移動体通信端末20cの構成を示している。図3に示す第1実施形態との違いは、CPU210に代えてCPU210cを備える点である。CPU210cは、第2の中継処理部211cと、第2の接続制御部212とを備えている。第2の中継処理部211cは、第1実施形態(図5)で説明した中継処理に加えて、さらに、後述する処理を実行する。具体的には、第2の中継処理部211cは、AP10cが無線通信を確立している移動体通信端末を識別するための識別情報を管理サーバ70から取得する。そして、第2の中継処理部211cは、所定の時間、識別情報が取得できない場合に、テザリング機能を有効にして待ち受け状態に入る。
【0110】
D−4.端末情報記憶領域の内容:
AP10cの端末情報記憶領域121には、移動体通信端末20cの情報と、移動体通信端末20xの情報と、移動体通信端末20yの情報とが、予め記憶されている。
【0111】
D−5.中継処理:
図11は、第4実施形態における中継処理の一部の手順を抜粋して示すシーケンス図である。第4実施形態における中継処理では、図5に示した中継処理のステップS120の終了後に、図5の中継処理と並行して、図11に示すステップS402〜S408が定期的に繰り返し実行される。
【0112】
ステップS402においてAP10cの第1の接続制御部113cは、管理サーバ70に対して、現在の接続先と、現在の接続先との通信状況と、を通知する。現在の接続先とは、例えば、現在AP10cが無線通信を確立している移動体通信端末を識別するための識別情報を使用することができる。なお、識別情報としては種々の情報を利用可能であり、例えば、移動体通信端末に割り当てられたシリアル番号、移動体通信端末の電話番号等を利用することができる。現在の接続先との通信状況は、省略可能である。なお、図の例では、現在の接続先として移動体通信端末20xが使用されている場合を例示している。
【0113】
ステップS404において管理サーバ70は、通知された情報を、フラッシュROM等の記憶媒体に記憶させる。
【0114】
ステップS406において他の移動体通信端末(図の例では移動体通信端末20cと移動体通信端末20y)の第2の中継処理部211cは、管理サーバ70から、AP10cの現在の接続先と、現在の接続先との通信状況と、を取得する。
【0115】
ステップS408において他の移動体通信端末(図の例では移動体通信端末20cと移動体通信端末20y)の第2の中継処理部211cは、以下の条件b1、b2のうちの、少なくとも一方が成立する場合に、テザリング機能のサービスを提供するアプリケーションを実行することで、テザリング機能を有効にする。
(b1)所定の時間、管理サーバ70から「現在の接続先」を取得できない場合。なお、所定の時間とは、任意に定めることができる。
(b2)管理サーバ70から取得した「現在の接続先との通信状況」が悪い場合。
【0116】
なお、第4実施形態は第1実施形態の変形として説明したが、第2実施形態の変形とすることも可能である。第3実施形態を第2実施形態の変形として適用する場合、再接続処理(図7)のステップS214以降に、図11で説明した処理を並列して実行すればよい。
【0117】
以上のように、第4実施形態の中継処理では、移動体通信端末20cおよび移動体通信端末20yの第2の中継処理部211cは、AP10c(無線接続装置)が無線通信を確立している他の移動体通信端末(図の例では移動体通信端末20x)を識別するための識別情報を定期的に取得する取得機能を有する。また、移動体通信端末20cおよび移動体通信端末20yの第2の中継処理部211cは、所定の時間、識別情報が取得できない場合にテザリング機能を有効にする切り替え機能を有する。この結果、第2の中継処理部211cを備えた移動体通信端末は、他の移動体通信端末の識別情報の取得不能をトリガとして、自発的にテザリング機能を有効にすることができる。
【0118】
E.変形例:
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下のような変形も可能である。
【0119】
・変形例1:
上記実施形態では、ネットワークシステムの構成の一例を挙げた。しかし、上記実施形態におけるネットワークシステムの構成はあくまで一例であり、種々の変更が可能である。例えば、構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。例えば、ネットワークシステムは、ルータやモデム等の他のネットワーク機器を備える構成としてもよい。
【0120】
例えば、上記実施形態では、無線接続装置の例としてAPを例示した。しかし、無線接続装置としては、少なくともOSI参照モデルのレイヤ2の無線通信を中継する機能を持つネットワーク装置である限りにおいて、種々の装置を採用可能である。例えば、無線接続装置は、図1に示した据え置き型の無線接続装置ではなく、バッテリを内蔵した可搬型の無線接続装置であってもよい。
【0121】
例えば、上記実施形態では、移動体通信端末の例としてスマートフォンを示した。しかし、移動体通信端末は、移動体通信網への接続機能を有する通信装置である限りにおいて、種々の装置を採用可能である。例えば、移動体通信端末として、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等を採用してもよい。
【0122】
例えば、上記実施形態では、無線端末の例としてパーソナルコンピュータを示した。しかし、無線端末は、IEEE802.11に準拠した無線通信インタフェースを備え、無線通信のクライアントとして機能する限りにおいて、任意の装置を採用することができる。例えば、無線端末として、PDA、スマートフォン、NAS(Network Attached Storage)等を採用してもよい。
【0123】
例えば、上記実施形態では、インターネットに接続されるサーバの例としてWEBサーバを例示した。しかし、サーバとしては、任意のサービスを提供する種々のサーバ装置を採用可能である。
【0124】
・変形例2:
上記実施形態では、無線接続装置の構成の一例を挙げた。しかし、上記実施形態における構成はあくまで一例であり、種々の変更が可能である。例えば、構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。
【0125】
例えば、無線接続装置は、IEEE802.11規格に準拠したLAN用無線通信インタフェースに加えて、さらに、移動体通信網通信インタフェース、WAN用の有線または無線通信インタフェース、NFC以外の近距離無線通信インタフェース等の、種類が異なる複数の通信インタフェースを備えていてもよい。また、例えば、有線通信インタフェースや、NFCインタフェースは省略してもよい。
【0126】
例えば、無線接続装置は、さらに、OSI参照モデルのレイヤ3の無線通信を中継する機能を有していてもよい。例えば、移動体通信網通信インタフェースまたはWAN用通信インタフェースと、LAN用通信インタフェースと、の間で、ルーティングによりパケットを中継する機能を有していてもよい。この場合、上記実施形態で説明した「移動体通信端末の持つ移動体通信網への接続機能を利用したWAN接続」が、何らかの理由(例えば、移動体通信端末のバッテリ残量、移動体通信端末の電波状況等)でできない場合であっても、代替手段として、無線接続装置が自らWAN接続することができる。
【0127】
例えば、図示した保持部の形状はあくまで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、無線接続装置の筐体の一面に滑りづらい加工が施された面(保持部)を有し、この面の上に移動体通信端末が載置される形態で、移動体通信端末を保持してもよい。また、例えば、保持部や電力供給部は省略してもよい。
【0128】
例えば、端末情報記憶領域には、設定情報と、フィルタ情報とに加えて、移動体通信端末に関する他の情報が記憶されてもよい。他の情報とは、例えば、中継処理における過去の接続履歴や、移動体通信端末の所持者の情報や、移動体通信端末の性能を表す情報等である。また、例えば、端末情報記憶領域のフィルタ情報は省略してもよい。
【0129】
例えば、無線接続装置において、フラッシュROMは異なる記憶媒体で構成されていてもよい。例えば、無線接続装置は、フラッシュROMに代えて、USB(Universal Serial Bus)メモリやUSBハードディスク等の着脱可能な記憶媒体を備えていてもよい。また、例えば、上記実施形態においてフラッシュROMに記憶されると説明した情報は、複数の記憶媒体に分散されて記憶されていてもよい。
【0130】
例えば、電力供給部は、Qi以外の他の方法を用いて、保持部に保持されている移動体通信端末に対して電力を供給してもよい。例えば、電力供給部は、USBのVBUSを用いて、移動体通信端末に電力を供給してもよい。この場合、移動体通信端末を保持部へ挿着することによって、移動体通信端末側の端子とVBUS端子とが接続され、電力が供給される構成を採用してもよい。
【0131】
・変形例3:
上記実施形態では、移動体通信端末の構成の一例を挙げた。しかし、上記実施形態における構成はあくまで一例であり、種々の変更が可能である。例えば、構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。
【0132】
例えば、移動体通信端末は、IEEE802.11規格に準拠したLAN用無線通信インタフェースと、移動体通信網通信インタフェース、とに加えて、さらに、WAN用無線通信インタフェース、NFC以外の近距離無線通信インタフェース等の、種類が異なる複数の通信インタフェースを備えていてもよい。
【0133】
例えば、移動体通信端末がUSBインタフェースやBluetoothインタフェースを備える構成とする。そして、第2の中継処理部は、USBを利用したテザリング機能や、Bluetoothを利用したテザリング機能を実現可能であってもよい。
【0134】
例えば、フラッシュROMに記憶されているフィルタ情報には、ブラックリストに代えて、ホワイトリスト(インターネット上の外部装置が提供するサービスの利用が許可されているURLの候補)が採用されてもよい。
【0135】
例えば、無線接続装置において、フラッシュROMは異なる記憶媒体で構成されていてもよい。例えば、無線接続装置は、フラッシュROMに代えて、USBメモリやUSBハードディスク等の着脱可能な記憶媒体を備えていてもよい。また、例えば、上記実施形態においてフラッシュROMに記憶されると説明した情報は、複数の記憶媒体に分散されて記憶されていてもよい。
【0136】
・変形例4:
上記実施形態では、中継処理の一例を示した。しかし、上記実施形態における処理の手順はあくまで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、一部のステップを省略してもよいし、更なる他のステップを追加してもよい。また、実行されるステップの順序を変更してもよい。
【0137】
例えば、ステップS102、S104、S112における通信手段には、NFC以外の近距離無線通信や、近距離無線通信以外の通信手段を採用してもよい。例えば、上記各ステップにおける通信手段として、予めペアリングされたBluetoothによる通信を使用してもよいし、IEEE802.11に準拠した無線通信を使用してもよい。また、Felica(登録商標)、MIFARE(登録商標)、TransferJET(登録商標)、RFID(Radio Frequency IDentification)、その他一般的な無線タグ/ICタグ等を利用してもよい。
【0138】
例えば、ステップS124、S218におけるフィルタリングは、省略してもよい。また、例えば、無線接続装置が移動体通信端末からフィルタ情報を取得できた場合に限って、ステップS124、S218におけるフィルタリングを実施してもよい。
【0139】
例えば、ステップS304において条件a4を採用する場合において、無線接続装置は、移動体通信端末の残り通信量を取得しなくてもよい。無線接続装置は、中継処理を通じて移動体通信端末へ送信したWAN接続要求のデータ量を積算することで、移動体通信端末の残り通信量を推定し、推定された残り通信量に基づいて条件a4の判定を行ってもよい。
【0140】
・変形例5:
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0141】
10…無線接続装置、11…保持部、20、20a、20c、20x、20y…移動体通信端末、30…第1の無線端末、40…第2の無線端末、50…基地局、60…サーバ、70…管理サーバ、110、110a、110b、110c…CPU、111、111a…第1の中継処理部、112…取得部、113、113a、113b、113c…第1の接続制御部、120…フラッシュROM、121…端末情報記憶領域、140…電力供給部、160…無線通信インタフェース、170…有線通信インタフェース、210、210a、210c…CPU、211、211a、211c…第2の中継処理部、212…第2の接続制御部、220…フラッシュROM、221…設定情報、222…フィルタ情報、250…無線通信インタフェース、260…移動体通信網通信インタフェース、270…タッチパネル、280…音声通信部、CN1…無線通信、CN2…無線通信、CN3…移動体通信、INT…インターネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11