(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
【0012】
[第1実施形態]
まず、
図1を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10全体の概略構成について説明する。画像形成装置10は、電子写真方式のタンデム型画像形成装置である。
図1が示す例では、画像形成装置10はカラープリンターである。画像形成装置10の他の例は、カラーコピー機、カラーファクシミリーまたはカラー画像形成機能を有する複合機などである。
【0013】
画像形成装置10は、筐体100内にシートカセット2、シート搬送部3、複数の現像剤補給部40、複数の画像形成部4、光走査部51、二次転写部52、定着部53、中間転写ベルト48および制御部8などを備える。さらに画像形成装置10は、モーター6および現像剤補給部駆動機構7も備えている。
【0014】
シートカセット2は、画像が転写される記録シート9を収容する部分であり、筐体100に着脱可能である。記録シート9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
【0015】
シート搬送部3は、シート送出ローラー30、レジストローラー31、搬送ローラー32および排出ローラー33などを備える。シート送出ローラー30は、記録シート9を1枚ずつシートカセット21内からピックアップするとともに、その記録シート9をさらにシート搬送部3のシート搬送路300へ送り出す。
【0016】
レジストローラー31および搬送ローラー32は、記録シート9をシート搬送路300に沿って搬送する。さらに、排出ローラー33が、シート搬送路300の途中で画像が形成された記録シート9をシート搬送路300の排出口から排出トレイ101上へ排出する。
【0017】
現像剤補給部40および画像形成部4は、現像剤(トナー)の色ごとに設けられている。図中におけるY,C,M,Kの記号は、それぞれ対応する現像剤の色(イエロー、シアン、マゼンタおよびブラック)を表す。各色の現像剤は、現像剤補給部40各々から画像形成部4各々へ供給される。例えば、現像剤補給部40各々は、筐体100に対して取り外し可能に装着されているトナーコンテナである。
【0018】
現像剤補給部40各々は、現像剤を収容する補給容器400と回転駆動される現像剤送出部401とを有する。現像剤送出部401各々は、回転駆動されることにより補給容器400内の現像剤を後述する現像部43へ搬送する。例えば、現像剤送出部401各々は、回転軸部およびその回転軸部の周囲に形成された螺旋状の羽根部を有するスクリュー型搬送部材などである。なお、現像剤送出部401は、現像剤を搬送する現像剤搬送部の一例である。
【0019】
例えば、現像剤送出部401各々が送り出した現像剤が直接現像部43へ補給されることが考えられる。また、現像剤送出部401各々が送り出した現像剤が、不図示の中間搬送部を通じて現像部43へ補給されることも考えられる。この場合、現像剤送出部401各々は、回転駆動されることにより補給容器400から中間搬送部を介して現像部43へ現像剤を送り出す。
【0020】
画像形成部4各々は、回転する無端の中間転写ベルト48に沿う位置にそれぞれ配置されている。画像形成部4各々は、回転する中間転写ベルト48の表面にそれぞれ異なる色の画像(トナー像)を重ねて形成する。
【0021】
画像形成部4各々は、ドラム状の感光体41、帯電部42、現像部43、一次転写部45、一次クリーニング部47および現像剤量センサー800などを備える。感光体41は像担持体の一例である。さらに、画像形成部4各々は、後述する単色現像剤補給部駆動機構70を有する。
【0022】
中間転写ベルト48は、環状に形成された無端の帯状部材である。中間転写ベルト48は、2つのローラーに架け渡された状態で回転する。画像形成部4各々において、感光体41が中間転写ベルト48の周速度(移動速度)に応じた周速度で回転し、帯電部42が感光体41の表面を一様に帯電させる。
【0023】
さらに、不図示のレーザー光源、ポリゴンミラー511および偏向用光学機器512を有する光走査部51がレーザー光を走査する。これにより、光走査部51は、帯電した感光体41の表面に静電潜像を書き込む。
【0024】
現像部43は、現像剤を感光体41に供給する現像ローラー431を有する。現像部43は、現像ローラー431によって感光体41に現像剤を供給することにより、静電潜像を現像する。前記現像剤は、現像剤送出部401によって現像剤補給部40から現像部43へ供給される。なお、現像ローラー431が現像スリーブと称される場合もある。また、光走査部51は、一般にレーザースキャニングユニット(LSU)などと称される。
【0025】
現像剤量センサー800は、現像部43ごとに設けられている。現像剤量センサー800は、現像部43内における現像剤の量の大小を検出するセンサーである。例えば、現像剤量センサー800が、現像部43内の現像剤の量に応じて変化する磁気を検出する透磁率センサーであることが考えられる。また、現像剤量センサー800が、近傍に存在する現像剤(粉体)の量に応じて変化する信号を出力する圧電振動式センサーであることも考えられる。また、現像剤量センサー800が、透過式の光センサーであることも考えられる。
【0026】
さらに、一次転写部45が、感光体41表面の画像(現像剤)を中間転写ベルト48の表面に転写する。さらに、一次クリーニング部47が感光体41表面に残存する現像剤を除去することにより感光体41表面を清掃する。
【0027】
二次転写部52は、中間転写ベルト48の表面に転写された画像(トナー像)を、シート搬送路300を移動中の記録シート9に対して転写する。
【0028】
定着部53は、ハロゲンヒーターなどのヒーター5310を内包する定着ローラー531と加圧ローラー532との間に画像が形成された記録シート9を挟み込み、後工程へ送り出す。これにより、定着部53は、記録シート9上の現像剤を加熱し、記録シート9上に画像を定着させる。
【0029】
本実施形態におけるモーター6は、現像剤の像が感光体4から転写される記録シート9を搬送するシート搬送部3を駆動する駆動源である。モーター6は、例えばDCブラシレスモーターなどである。制御部8は、例えば画像形成ジョブを実行するときにシート搬送用のモーター6を動作させる。
【0030】
例えば、シート搬送系ギア機構61が、1つのモーター6の回転力をシート搬送部3におけるシート送出ローラー30および搬送ローラー32などのローラーへ伝達する。これにより、シート搬送部3のローラーが、モーターに連動して回転する。
【0031】
なお、本実施形態では、モーター6は、感光体41および現像ローラー341を回転駆動する駆動源でもある。この場合、現像剤の色ごとに設けられた複数の画像形成部4各々における感光体41および現像ローラー341は、それらに共通の駆動源である1つのモーター6から動力を受けて回転する。
【0032】
例えば、現像系ギア機構63が、1つのモーター6の回転力を画像形成部4各々における感光体41および現像ローラー341へ伝達する。これにより、複数の感光体41および複数の現像ローラー341が、モーター6に連動して回転する。
【0033】
現像剤補給部駆動機構7は、他の回転機構の駆動源から回転力を受けてその動力を現像剤補給部40の現像剤送出部401へ伝達し、これにより現像剤送出部401を回転させる機構である。本実施形態において、他の回転機構は、感光体41および現像ローラー3の回転機構である。
【0034】
ところで、現像剤補給部40の現像剤送出部401への動力伝達機構のように、連続的に回転する駆動源から現像剤搬送部への動力の伝達および非伝達を切り替え可能な機構を、遊星歯車を含むクラッチ機構で実現されることが考えられる。しかしながら、現像剤送出部401への動力の伝達および非伝達を切り替え可能な機構が、遊星歯車を含むクラッチ機構よりも簡素で安価な機構で実現できることが望まれている。
【0035】
以下に示されるように、現像剤補給部駆動機構7は、連続的に動作する駆動源から現像剤搬送部の一例である現像剤補給部40への動力の伝達および非伝達を切り替えることによって現像剤補給部40を間欠動作させる機構をより簡素で安価に実現できる機構である。
【0036】
画像形成装置10は、連続的に動作するモーター6の動力(回転力)を現像剤補給部駆動機構7へ伝達する補給系入力ギア機構62を備える。現像剤補給部駆動機構7は、制御部8から入力される制御信号に従って、伝達状態と非伝達状態との各々に切り替わる。伝達状態は、モーター6から補給系入力ギア機構62を介して伝達される動力(回転力)を現像剤補給部40各々へ伝達する状態であり、非伝達状態は同動力を現像剤補給部40各々へ伝達しない状態である。現像剤補給部駆動機構7は、現像剤補給部40ごとに個別に伝達状態および非伝達状態の各々に切り替わることができる。
【0037】
[現像剤補給部駆動機構7]
本実施形態では、現像剤補給部駆動機構7は、モーター6から動力を受けてその動力を現像剤送出部401各々へ伝達する。前述したように、モーター6は、記録シート9を搬送するシート搬送部3の駆動源である。
【0038】
図2は、画像形成装置10における現像剤補給部駆動機構7およびイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの各色ごとに設けられた現像剤補給部40の部分の斜視図である。現像剤補給部駆動機構7は、複数の単色現像剤補給部駆動機構70と、複数の中継アイドルギア701と、複数組の出力アイドルギア機構702とを含む。単色現像剤補給部駆動機構70各々は現像剤補給部40ごとに設けられている。
【0039】
図2が示す例において、補給系入力ギア機構62の一部を成す入力アイドルギア620が、モーター6からの動力(回転力)を1つの単色現像剤補給部駆動機構70に伝達する。中継アイドルギア701各々は、単色現像剤補給部駆動機構70各々の間に配置されており、隣り合う2つの単色現像剤補給部駆動機構70のうちの一方から他方へ動力(回転力)を伝達する。
【0040】
出力アイドルギア機構702各々は、単色現像剤補給部駆動機構70ごとに設けられており、対応する単色現像剤補給部駆動機構70の動力(回転力)を現像剤送出部401へ伝達する。
【0041】
図3,4は、単色現像剤補給部駆動機構70の斜視図である。
図3,4は、それぞれ単色現像剤補給部駆動機構70を反対側から見た時の斜視図である。また、
図5,6は、単色現像剤補給部駆動機における伝達状態および非伝達状態の各々に切り替わるための機構である伝達切替機構の部分の正面図である。
図5は非伝達状態における伝達切替機構を示し、
図6は伝達状態における伝達切替機構を示す。
【0042】
単色現像剤補給部駆動機構70各々は、第1回転体71と、第2回転体72と、アクチュエーター74と、弾性部材75と備える。さらに、本実施形態における単色現像剤補給部駆動機構70は第3回転体73も備える。
【0043】
本実施形態において、第1回転体71および第3回転体73は、それぞれ第1軸部71sによって回転可能に支持されているが、それぞれ独立して回転可能である。第2回転体72は、第2軸部72sによって回転可能に支持されている。なお、
図2,3において、第1軸部71sおよび第2軸部72sは仮想線(2点鎖線)で描かれている。
【0044】
第1回転体71は、補給系入力ギア機構62を介してモーター6から回転力を受けることによって回転する部材である。第1回転体71は、全周に亘る第1歯形7111が形成された第1アイドルギア711を含む。第1アイドルギア711は、第2回転体72に対して回転力を伝達するギアである。なお、各図において、第1歯形7111は簡略化して描かれている。
【0045】
例えば、第1回転体71の第1アイドルギア711が、補給系入力ギア機構62の入力アイドルギア620から回転力を受けるギアを兼ねることが考えられる。また、第1回転体71が、第1回転体71の入力アイドルギア620から回転力を受けるギアを第1アイドルギア711とは別個に備えることも考えられる。この場合、入力アイドルギア620および入力アイドルギア620から回転力を受けるギアは、相互に噛み合う歯形が全周に亘って形成されたギアである。
【0046】
本実施形態においては、複数の単色現像剤補給部駆動機構70における第1回転体71各々および中継アイドルギア701各々が、その隣に位置する中継アイドルギア701および第1回転体71へ順次回転力を伝達する。モーター6が動作しているとき、入力アイドルギア620、第1回転体71各々および中継アイドルギア701各々は連続的に回転する。
【0047】
即ち、入力アイドルギア620が、モーター6からの動力(回転力)を1つ目の単色現像剤補給部駆動機構70の第1回転体71に伝達する。さらに、その1つ目の第1回転体71が、その隣に位置する1つ目の中継アイドルギア701に回転力を伝達する。さらに、その1つ目の中継アイドルギア701が、その隣に位置する2つ目の単色現像剤補給部駆動機構70の第1回転体71に回転力を伝達する。さらに、その2つ目の単色現像剤補給部駆動機構70の第1回転体71が、その隣に位置する2つ目の中継アイドルギア701に回転力を伝達する。以降、同様にして回転力が伝達される。これにより、全ての単色現像剤補給部駆動機構70における第1回転体71各々が、モーター6に連動して回転する。
【0048】
第2回転体72は第1欠歯ギア721を含む部材である。第1欠歯ギア721は、周方向における一部の範囲に歯形が無い第1欠歯部7210が形成されているとともに残りの範囲に第1歯形7111と噛み合う第2歯形7211が形成された欠歯ギアである。なお、
図5〜9において、第2歯形7211は簡略化して描かれている。
【0049】
第2回転体72は、第2軸部72sによって回転自在に支持されている。そして、第1欠歯部7210が第1アイドルギア711の第1歯形に対向する状態であるとき、第1アイドルギア711の回転力は第1欠歯ギア721へ伝達されない。一方、第2歯形7211が第1歯形7111と噛み合う状態であるとき、第1アイドルギア711の回転力が第1欠歯ギア721へ伝達される。これにより、第2回転体72が第1回転体71に連動して回転する。
【0050】
以下の説明において、第1欠歯部7210が第1アイドルギア711の第1歯形に対向している状態であることを、第2回転体72が非連結状態であると表現する。また、第2歯形7211が第1歯形7111と噛み合う状態であることを、第2回転体72が連結状態であると表現する。
【0051】
図3,4,5,7は、第2回転体72が前記非連結状態であることを示す図であり、
図6,8,9は、第2回転体72が前記連結状態であることを示す図である。第2回転体72が前記連結状態である場合にのみ、第1欠歯ギア721が第1アイドルギア711に従動し、これにより第2回転体72が回転する。
【0052】
以下の説明において、モーター6によって駆動される第1回転体71の回転方向のことを第1回転方向R1と称する。また、第2回転体72が前記連結状態であるときに第2回転体72が第1回転体71に従動して回転する方向のことを第2回転方向R2と称する。
【0053】
第2回転体72は、第1欠歯ギア721が第1アイドルギア711に従動するときに現像剤送出部401に対して回転力を伝達する。本実施形態において、第2回転体72は、第3回転体73および出力アイドルギア機構702を介して現像剤送出部401に対して回転力を伝達する。
【0054】
第3回転体73は、全周に亘る第3歯形7311が形成された第2アイドルギア731を含み、回転可能に支持された部材である。第3回転体73は、第2アイドルギア731が第2回転体72から受ける回転力を現像剤送出部401に伝達する回転体である。なお、各図において、第3歯形7311は簡略化して描かれている。
【0055】
より具体的には、第2回転体72が、第3回転体73に対して回転力を伝達する第2欠歯ギア724をさらに含む。第2欠歯ギア724は、周方向における一部の範囲に歯形が無い第2欠歯部7240が形成されているとともに残りの範囲に第3歯形7311と噛み合う第4歯形7241が形成された歯ギアである。なお、
図5〜9において、第4歯形7241は簡略化して描かれている。
【0056】
図4が示すように、第2回転体72が前記非連結状態であるときに第2欠歯部7240が第2アイドルギア731の第3歯形7311に対向する。一方、第2回転体72が前記連結状態であるときに第4歯形7241が第2アイドルギア731の第3歯形7311と噛み合う。従って、第2回転体72が前記連結状態である場合にのみ、第1回転体71の回転力が、第2回転体72を介して第3回転体73へ伝達され、さらにその回転力が出力アイドルギア機構702を介して現像剤送出部401へ伝達される。
【0057】
例えば、第3回転体73の第2アイドルギア731が、出力アイドルギア機構702へ回転力を伝達するギアを兼ねることが考えられる。また、第3回転体73が、出力アイドルギア機構702へ回転力を伝達するギアを第2アイドルギア731とは別個に備えることも考えられる。
【0058】
図7〜9が示す弾性部材75は、第2回転体72に弾性力を加えることにより、第2回転体72を非連結状態から前記連結状態へ回転させる部材である。弾性部材75は、前記非連結状態の第2回転体72を第2回転方向R2へ回転させる。これにより、第2回転体72が前記連結状態となる。
【0059】
図3〜6が示すアクチュエーター74は、制御部8から入力される制御信号に従って動作する。アクチュエーター74は、入力される制御信号に従って係止状態と係止解除状態との各々に切り替わる。前記係止状態は、第2回転体72の一部に係合することにより第2回転体72を前記非連結状態に保持する状態である。前記非係止状態は、第2回転体72の回転を制限しない状態である。
【0060】
本実施形態において、アクチュエーター74はソレノイドアクチュエーターである。
図3〜6が示すアクチュエーター74はフラッパーソレノイドなどと称される。ソレノイドアクチュエーターが採用されれば、アクチュエーター74を低コストで実現できる。アクチュエーター74は、電磁石部740と変位部741とを有している。電磁石部740は、前記制御信号に従って変位部741を係止位置と待避位置との間で変位させる。
【0061】
前述したように、第2回転体72は、第1アイドルギア711から受ける回転力によって第2回転方向R2へ回転する。その際、第2回転体72の向きが前記非連結状態に近づくと、第2回転体72は、弾性部材65の弾性力によって前記非連結状態まで回転する。
【0062】
図5が示すように、第2回転体72が前記非連結状態になったときに変位部741が前記係止位置に存在すると、変位部741は、第2回転体72の被係合部722に引っ掛かる。これにより、変位部741は、弾性部材75の弾性力に抗して第2回転体72の第2回転方向R2への回転を止める。その結果、第2回転体72が前記非連結状態で保持される。
【0063】
また、
図6が示すように、第2回転体72が前記非連結状態であるときに変位部741が前記係合位置から前記待避位置へ変位すると、変位部741が第2回転体72の被係合部722から離隔する。これにより、第2回転体72の被係合部722への変位部741の引っ掛かりが解除される。その結果、第2回転体72は、弾性部材75の弾性力によって第2回転方向R2へ回転する。
【0064】
弾性部材75の弾性力によって前記連結状態まで回転した第2回転体72は、その後、第1回転体71の第1アイドルギア711から受ける回転力によってさらに第2回転方向R2へ回転する。
【0065】
以下の説明において、弾性力を加えることにより前記非連結状態の第2回転体72を第2回転方向R2へ回転させる機構を弾性回転機構750と称する。
【0066】
[弾性回転機構750]
図7〜9は、単色現像剤補給部駆動機70における弾性回転機構750の部分の正面図である。
図7は、第2回転体72が前記非連結状態に保持されているときの弾性回転機構750を示す。また、
図8,9は、第2回転体72が前記連結状態であるときの弾性回転機構750を示す。なお、便宜状、
図7〜9において、第2欠歯ギア724の外周部分および第3回転体73の描画は省略されている。
【0067】
本実施形態における弾性部材75はコイルバネである。弾性回転機構750は、弾性部材75と固定支持部751と第2回転体72の一部を成す偏心部723とを含む。弾性部材75の両端部各々は固定支持部751と偏心部723との各々に接続されている。
【0068】
固定支持部751は、弾性部材75の一方の端部を一定の位置で支持する。例えば、固定支持部751は筐体100の一部である。偏心部723は、第2回転体72におけるその回転中心よりも外周側に偏った位置に形成された部分である。
図7〜9が示す例では、偏心部723は第2欠歯ギア724の一部である。
【0069】
なお、
図4において、弾性部材75および第2回転体72の偏心部723の描画は省略されている。
【0070】
図7が示すように、第2回転体72がアクチュエーター74によって前記非連結状態に保持されているとき、弾性部材75から偏心部73に対して第2回転体72を第2回転方向R2へ回転させる方向の弾性力が作用する。そのため、アクチュエーター74が前記係止状態から前記係止解除状態へ切り替わると、第2回転体72は、弾性部材75の弾性力によって第2回転方向R2へ回転する。これにより、
図8が示すように、第1回転体71の第1歯形7111と第2回転体の第2歯形7211とが噛み合い、第2回転体72が前記連結状態となる。
【0071】
そして、第2回転体72は、前記連結状態において第1回転体71から受ける回転力によって第2方向R2へ回転し、偏心部723が第2軸部72sの周りを回動する。
【0072】
図9が示すように、第2回転体72が再び前記非連結状態に至るまでの途中において、第2回転体72の偏心部723は、一時的に弾性部材75から第2回転方向R2に対し反対方向への力を受ける。しかしながら、第2回転体72は、第1回転体71から受ける回転力によって前記非連結状態に至る直前の状態まで第2回転方向R2へ回転する。
【0073】
第2回転体72が前記非連結状態に至る直前の状態においては、第2回転体72を第2回転方向R2へ回転させる弾性力が、弾性部材75から偏心部723へ作用している。そのため、アクチュエーター74が前記係止解除状態で保持されている状態では、第2回転体72は第2方向R2へ回転し続ける。
【0074】
また、第2回転体72が前記非連結状態に至る前にアクチュエーター74の変位部741が前記係止位置へ変位すると、アクチュエーター74が前記係止状態となる。これにより、第2回転体72は、第2回転方向R2への弾性力を受けた状態のまま前記非連結状態で保持される。
【0075】
また、アクチュエーター74の変位部741が前記係止位置から前記待避位置へ変位すると、弾性部材75の弾性力によって第2回転体72が再び前記連結状態となる。
【0076】
制御部8は、モーター6が動作中であるとき、即ち、感光体41および現像ローラー431が回転中であるときに、アクチュエーター74に対して制御信号を出力する。
【0077】
より具体的には、制御部8は、モーター6が動作中に現像剤量センサー800が予め定められた補給条件を満たす場合に、アクチュエーター74を前記係止解除状態から前記係止状態へ切り替える制御信号を出力する。
【0078】
例えば、前記補給条件は、現像剤量センサー800が予め定められた適正下限量未満を検出していることである。前記補給条件が成立している状態は、現像部43内の現像剤の量が適正な現像を行うのに必要な最低限の量に至った状態である。
【0079】
なお、現像剤量センサー800が前記適正下限量未満を検出している状態が予め定められた期間継続することなどが、前記補給条件として採用されることも考えられる。
【0080】
画像形成装置10において、現像剤補給部駆動機構7は、制御部8からの制御信号に従ってモーター6から現像剤補給部40の現像剤送出部401への動力の伝達および非伝達を切り替える。これにより、現像剤補給部駆動機構7は、モーター6が動作中に現像剤送出部401を間欠動作させることができる。
【0081】
なお、モーター6が動作中に制御部8が現像剤送出部401を間欠動作させる場合の典型例が、現像剤量センサー800が前記補給条件を満たす場合である。
【0082】
現像剤補給部駆動機構7は、ごく簡易な欠歯歯車および変位部を往復変位させる簡易なアクチュエーターによって簡素で安価に実現できる機構である。
【0083】
また、第2回転体72は、第1欠歯ギア721に加えて第2欠歯ギア724を有し、この第2欠歯ギア724が、第2回転体72よりも現像剤補給部40側の機構に対して回転力を伝達する。従って、第2回転体72が第1回転体71に対して前記非連結状態であるときに、現像剤補給部40側の機構から第2回転体72への負荷がかからない。そのため、比較的弾性力の弱い弾性部材75が採用されても、第2回転体72を前記非連結状態から前記連結状態へ回転させることができる。
【0084】
また、第1回転体71は、シート搬送部3を駆動するモーター6から動力を受けて回転する。即ち、1つのモーター6が、シート搬送部3および第1回転体71の駆動源として共用される。これにより、現像剤補給部駆動機構7をより簡素で安価に実現することができる。
【0085】
さらに、本実施形態においては、複数の画像形成部4各々における第1回転体71が、共通のモーター6から動力を受けて回転する。そのため、駆動源の簡素化および低コスト化の効果がより顕著となる。
【0086】
[第2実施形態]
次に、
図10〜12を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。第2実施形態に係る画像形成装置は、画像形成装置10において弾性回転機構750が弾性回転機構750Aに置き換えられた構成を備える。
【0087】
図10〜12において、
図1〜9に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、弾性回転機構750Aにおける弾性回転機構750と異なる点について説明する。
【0088】
[弾性回転機構750A]
図10〜12は、単色現像剤補給部駆動機70における弾性回転機構750Aの部分の正面図である。
図10は、第2回転体72が前記非連結状態に保持されているときの弾性回転機構750Aを示す。また、
図11,12は、第2回転体72が連結状態であるときの弾性回転機構750Aを示す。なお、便宜状、
図10〜12において、第2欠歯ギア724の外周部分および第3回転体73の描画は省略されている。
【0089】
弾性回転機構750Aは、弾性部材75Aと固定支持部751Aと第2回転体72の一部を成す偏心部723Aとを含む。弾性部材75Aは板バネである。
【0090】
固定支持部751Aは、弾性部材75Aの一部を一定の位置で支持する。例えば、固定支持部751Aは筐体100の一部である。偏心部723Aは、第2回転体72におけるその回転中心よりも外周側に偏った位置に形成された部分である。
図10〜12が示す例では、偏心部723は第2欠歯ギア724の一部である。
【0091】
図10が示すように、第2回転体72がアクチュエーター74によって前記非連結状態に保持されているとき、弾性部材75Aから偏心部73Aに対して第2回転体72を第2回転方向R2へ回転させる方向の弾性力が作用する。そのため、アクチュエーター74が前記係止状態から前記係止解除状態へ切り替わると、第2回転体72は、弾性部材75Aの弾性力によって第2回転方向R2へ回転する。これにより、
図11が示すように、第1回転体71の第1歯形7111と第2回転体の第2歯形7211とが噛み合い、第2回転体72が前記連結状態となる。
【0092】
そして、第2回転体72は、前記連結状態において第1回転体71から受ける回転力によって第2方向R2へ回転し、偏心部723Aが第2軸部72sの周りを回動する。その後、しばらくの間、偏心部723Aは弾性部材7Aから離れる。
【0093】
第2回転体72が再び前記非連結状態に至るまでの途中において、第2回転体72の偏心部723Aは、一時的に弾性部材75Aから第2回転方向R2に対し反対方向への力を受ける。しかしながら、第2回転体72は、第1回転体71から受ける回転力によって前記非連結状態に至る直前の状態まで第2回転方向R2へ回転する。
【0094】
図12が示すように、第2回転体72が前記非連結状態に至る直前の状態においては、第2回転体72を第2回転方向R2へ回転させる弾性力が、弾性部材75Aから偏心部723Aへ作用している。そのため、アクチュエーター74が前記係止解除状態で保持されている状態では、第2回転体72は第2方向R2へ回転し続ける。
【0095】
また、第2回転体72が前記非連結状態に至る前にアクチュエーター74の変位部741が前記係止位置へ変位すると、アクチュエーター74が前記係止状態となる。これにより、第2回転体72は、第2回転方向R2への弾性力を受けた状態のまま前記非連結状態で保持される。
【0096】
また、アクチュエーター74の変位部741が前記係止位置から前記待避位置へ変位すると、弾性部材75Aの弾性力によって第2回転体72が再び前記連結状態となる。弾性回転機構750Aが弾性回転機構750の代わりに採用されても、弾性回転機構750が採用される場合と同様の効果が得られる。
【0097】
[応用例]
現像剤補給部駆動機構7の第1回転体71において、第1欠歯ギア721が第2欠歯ギア724の機能を兼ねることが考えられる。
【0098】
また、現像剤補給部駆動機構7において、第2回転体72が第1回転体71よりも現像剤送出部401に近い位置に設けられることが考えられる。この場合、第3回転体73は、第2回転体72よりもさらに現像剤送出部401に近い位置に設けられる。
【0099】
また、シート搬送部3用の駆動源と現像部43用の駆動源とが個別に設けられることも考えられる。この場合、第1回転体71が、現像部43用の駆動源から回転力を受けて回転することが考えられる。
【0100】
また、現像剤補給部駆動機構7と同様の機構が、例えば現像剤補給部40と現像部43との間で現像剤を搬送する中間ホッパー部またはその他の現像剤搬送部の駆動機構に適用されることも考えられる。
【0101】
なお、本発明に係る画像形成装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。