特許第6241442号(P6241442)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6241442
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20171127BHJP
   H04N 1/04 20060101ALI20171127BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   H04N1/12 Z
   H04N1/04 106Z
   H04N1/00 108H
   H04N1/387
【請求項の数】10
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-68932(P2015-68932)
(22)【出願日】2015年3月30日
(65)【公開番号】特開2016-189551(P2016-189551A)
(43)【公開日】2016年11月4日
【審査請求日】2017年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】坂田 博己
【審査官】 花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−035667(JP,A)
【文献】 特開2010−088037(JP,A)
【文献】 特開2006−165863(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04N 1/04 − 1/20
H04N 1/38 − 1/393
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿載置部に載置される複数枚の原稿各々を順次搬送する原稿搬送部と、
前記原稿搬送部により搬送される前記原稿の両面各々から画像データを読み取る画像読取部と、
前記画像読取部によって読み取られた前記原稿の両面各々の画像データに基づいて、前記原稿における予め定められたマークの有無及び前記マークの位置を検出するマーク検出部と、
前記マーク検出部により検出された前記マークの位置に応じて前記マークが付された前記原稿の表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データを基準データとして設定する設定処理部と、
前記画像読取部により読み取られる複数枚の前記原稿各々の両面の画像データを前記画像読取部による読取順に従って表面及び裏面の順に出力する出力処理部と、
前記出力処理部により出力される複数枚の前記原稿の面ごとの画像データ各々を前記出力処理部による出力順における前記基準データの前後いずれかで区分する区分処理部と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記設定処理部は、前記原稿の表面における前記マークの位置に応じて前記基準データを設定する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像読取部は、
前記原稿搬送部により搬送される前記原稿の表面の画像データを読み取る第1撮像素子と、
前記原稿搬送部による前記原稿の搬送経路上において前記搬送経路を搬送される前記原稿の裏面に対向して配置され、前記原稿の裏面の画像データを読み取る第2撮像素子と、を有し、
前記マークは、前記原稿における前記原稿搬送部による搬送方向の後端部において前記後端部から突出して貼付された付箋を含む請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像読取部により読み取られる前記原稿のサイズを検出するサイズ検出部を更に備え、
前記マーク検出部は、前記画像読取部により読み取られた前記原稿の表面の画像データにおいて前記サイズ検出部で検出されたサイズから逸脱する逸脱領域の有無及び前記逸脱領域の位置に基づいて、前記付箋の有無及び前記付箋の位置を検出する請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記マークが付された前記原稿の画像データに含まれる前記マークの画像を除去する除去処理部を更に備える請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記基準データに基づく画像を表示部に表示させて前記基準データの設定変更操作を受け付ける操作受付部と、
前記設定変更操作に応じて前記基準データを変更する変更処理部と、
を更に備える請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記操作受付部は、前記基準データに基づく画像を前記表示部に表示させると共に、前記基準データに基づく画像を画像形成装置に印刷させる請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
シート載置部に載置される複数枚のシート各々を順次搬送するシート搬送部と、
前記シート搬送部により搬送される前記シートの両面各々に画像を形成する画像形成部と、を更に備え、
前記出力処理部は、前記画像形成部を用いて複数枚の前記原稿の面ごとの画像データ各々を前記読取順に従い、かつ前記原稿の表面の画像データを前記シートの第1面に、前記原稿の裏面の画像データを前記シートの第2面に、各々印刷して出力し、
前記区分処理部は、前記出力処理部による前記基準データの印刷面が前記シートの前記第2面である場合に、前記基準データの印刷面を次の前記シートの前記第1面に設定する第1処理を実行する請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項9】
複数の前記シート載置部を備え、
前記区分処理部は、前記マークが付された前記原稿における前記マークの色及び数のいずれか一方又は両方の組み合わせに応じて、前記出力処理部により前記基準データが印刷される前記シートと前記基準データの前後いずれかの画像データが印刷される前記シートとの間に予め設定された前記シート載置部から搬送される前記シートを挿入する第2処理、及び前記基準データが印刷される前記シートを予め設定された前記シート載置部から搬送される前記シートに設定する第3処理のいずれか一方又は両方を前記第1処理と共に実行する請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
原稿載置部に載置される複数枚の原稿各々を順次搬送する第1ステップと、
前記第1ステップにより搬送される前記原稿の両面各々から画像データを読み取る第2ステップと、
前記第2ステップによって読み取られた前記原稿の両面各々の画像データに基づいて、前記原稿における予め定められたマークの有無及び前記マークの位置を検出する第3ステップと、
前記第3ステップにより検出された前記マークの位置に応じて前記マークが付された前記原稿の表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データを基準データとして設定する第4ステップと、
前記第2ステップにより読み取られる複数枚の前記原稿各々の両面の画像データを前記第2ステップによる読取順に従って表面及び裏面の順に出力する第5ステップと、
前記第5ステップにより出力される複数枚の前記原稿の面ごとの画像データ各々を前記第5ステップによる出力順における前記基準データの前後いずれかで区分する第6ステップと、
を含む画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、及び画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機のような画像処理装置では、複数枚の原稿のページ各々をシートに印刷することが可能である。具体的に、この種の画像処理装置では、ADFと呼ばれる自動原稿搬送装置により複数枚の原稿各々が順次搬送される。ADFにより搬送される原稿からは、画像データが読み取られる。そして、読み取られた原稿の画像データがシートに印刷される。
【0003】
ところで、ユーザーにより指定されたページで複数枚の原稿のページ各々を区分して印刷することが可能な画像処理装置が知られている。例えば、この種の画像処理装置では、ユーザーにより指定されたページの前で、色や形状が通常のシートと異なる合紙(インターシート)が挿入されて複数枚の原稿のページ各々が印刷される。これにより、ユーザーは、例えば文書原稿に含まれる章各々を区分して印刷することが可能である。ここで、複数枚の原稿の中に挿入された白紙原稿を検出して、前記白紙原稿の次のページで複数枚の原稿のページ各々を区分して出力可能な関連技術が知られている(特許文献1参照)。前記関連技術によれば、操作部においてページの指定操作が行われる構成と比較して、ユーザーによるページの指定操作の手間が軽減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−141425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記関連技術では、複数枚の原稿の両面から画像データが読み取られる場合に前記原稿の表裏いずれか一方のページしか指定することができない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザーによるページの指定操作の手間を軽減しつつ、原稿の表裏両方のページを指定可能な画像処理装置、及び画像処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る画像処理装置は、原稿搬送部と、画像読取部と、マーク検出部と、設定処理部と、出力処理部と、区分処理部とを備える。前記原稿搬送部は、原稿載置部に載置される複数枚の原稿各々を順次搬送する。前記画像読取部は、前記原稿搬送部により搬送される前記原稿の両面各々から画像データを読み取る。前記マーク検出部は、前記画像読取部によって読み取られた前記原稿の両面各々の画像データに基づいて、前記原稿における予め定められたマークの有無及び前記マークの位置を検出する。前記設定処理部は、前記マーク検出部により検出された前記マークの位置に応じて前記マークが付された前記原稿の表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データを基準データとして設定する。前記出力処理部は、前記画像読取部により読み取られる複数枚の前記原稿各々の両面の画像データを前記画像読取部による読取順に従って表面及び裏面の順に出力する。前記区分処理部は、前記出力処理部により出力される複数枚の前記原稿の面ごとの画像データ各々を前記出力処理部による出力順における前記基準データの前後いずれかで区分する。
【0008】
本発明の他の局面に係る画像処理方法は、以下の第1ステップ、第2ステップ、第3ステップ、第4ステップ、第5ステップ、及び第6ステップを含む。前記第1ステップは、原稿載置部に載置される複数枚の原稿各々を順次搬送する。前記第2ステップは、前記第1ステップにより搬送される前記原稿の両面各々から画像データを読み取る。前記第3ステップは、前記第2ステップによって読み取られた前記原稿の両面各々の画像データに基づいて、前記原稿における予め定められたマークの有無及び前記マークの位置を検出する。前記第4ステップは、前記第3ステップにより検出された前記マークの位置に応じて前記マークが付された前記原稿の表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データを基準データとして設定する。前記第5ステップは、前記第2ステップにより読み取られる複数枚の前記原稿各々の両面の画像データを前記第2ステップによる読取順に従って表面及び裏面の順に出力する。前記第6ステップは、前記第5ステップにより出力される複数枚の前記原稿の面ごとの画像データ各々を前記第5ステップによる出力順における前記基準データの前後いずれかで区分する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザーによるページの指定操作の手間を軽減しつつ、原稿の表裏両方のページを指定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置のADF、第1画像読取部、及び第2画像読取部の構成を示す図である。
図3図3は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
図4図4は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置で読み取られる原稿の一例を示す図である。
図5図5は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置で実行される第1出力処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
図7図7は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置で実行される第2出力処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[第1実施形態]
まず、図1図3を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置10の概略構成について説明する。ここで、図1は画像処理装置10の構成を示す断面模式図である。また、図2図1におけるII−II矢視断面図である。
【0013】
図1図3に示すように、画像処理装置10は、ADF1、第1画像読取部2、第2画像読取部3、画像形成部4、シート搬送部5、制御部6、操作表示部7、及び記憶部8を備える。画像処理装置10は、原稿Pから画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、又はコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。また、本発明は、スキャナー装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像処理装置に適用可能である。
【0014】
ADF1は、図2に示す原稿載置部11に載置される複数枚の原稿P各々を順次搬送する。ここに、ADF1が、本発明における原稿搬送部の一例である。
【0015】
具体的に、ADF1は、図2に示すように、原稿載置部11、搬送路12、原稿押さえ13、及び排紙部14を備える。原稿載置部11には、第1画像読取部2及び第2画像読取部3により画像データが読み取られる原稿Pが載置される。搬送路12は、ADF1の筐体内に設けられた一対の搬送ガイド部材により形成されており、原稿載置部11と排紙部14とを接続している。搬送路12には、複数の搬送ローラーが設けられる。ADF1では、不図示のモーターから伝達される駆動力で複数の前記搬送ローラーが回転することで、原稿載置部11に載置される原稿Pが搬送方向11Aに沿って排紙部14まで搬送される。原稿押さえ13は、搬送路12において搬送路12を搬送される原稿Pの表面がADF1の筐体外部に露出する露出部に配置され、前記露出部において前記搬送ローラーにより搬送される原稿Pの表面を後述する第1画像読取部2のコンタクトガラス21に向けて押さえつける。
【0016】
第1画像読取部2は、ADF1の原稿載置部11に載置される原稿Pの表面の画像データ、及び図2に示すコンタクトガラス21に載置される原稿Pの画像データを読み取る。
【0017】
具体的に、第1画像読取部2は、図2に示すように、コンタクトガラス21、読取ユニット22、ミラー23、ミラー24、光学レンズ25、及び第1撮像素子26を備える。コンタクトガラス21には、第1画像読取部2により読み取られる原稿Pが載置される。読取ユニット22は、コンタクトガラス21に載置される原稿P又はADF1により搬送される原稿Pに光を照射して、原稿Pで反射された光をミラー23に導く。具体的に、読取ユニット22は、図2に示す副走査方向22Aに沿って移動可能に設けられ、副走査方向22Aに直交する主走査方向に沿って配列された多数の光源及び原稿Pで反射された光をミラー23へと導くミラーを備える。ミラー23、及びミラー24は、原稿Pで反射された光を光学レンズ25へと導く。光学レンズ25は、入射した光を集光して第1撮像素子26に入射させる。
【0018】
第1画像読取部2では、コンタクトガラス21に載置されている原稿Pから画像が読み取られる場合、読取ユニット22が副走査方向22Aに沿って移動されると共に、読取ユニット22からコンタクトガラス21に向けて光が照射される。これにより、コンタクトガラス21に載置された原稿Pからの反射光が第1撮像素子26に入射される。
【0019】
また、第1画像読取部2では、ADF1により搬送される原稿Pの表面から画像データが読み取られる場合、読取ユニット22がADF1の前記露出部に光を照射可能な位置まで移動され、前記位置において読取ユニット22から前記露出部に向けて光が照射される。これにより、ADF1によって搬送される原稿Pからの反射光が第1撮像素子26に入射される。
【0020】
第1撮像素子26は、光学レンズ25から入射される光の受光量に応じた電気信号を出力する。第1画像読取部2は、第1撮像素子26から出力される前記電気信号を不図示のアナログフロントエンド回路でデジタル信号に変換して画像データを取得する。第1画像読取部2により取得された画像データは制御部6に入力される。
【0021】
第2画像読取部3は、ADF1の原稿載置部11に載置される原稿Pの裏面の画像データを読み取る。ここに、第1画像読取部2及び第2画像読取部3が、本発明における画像読取部の一例である。
【0022】
具体的に、第2画像読取部3は、図2に示すように、ADF1による原稿Pの搬送路12上において搬送路12を搬送される原稿Pの裏面に対向して配置された第2撮像素子31を備える。第2撮像素子31は、発光部及び受光部を備えるCISなどのイメージセンサーである。前記発光部は、ADF1により搬送される原稿Pの裏面に光を照射する。前記受光部は、前記発光部から出射されて原稿Pの裏面で反射された光を受光して受光量に応じた電気信号を出力する。第2画像読取部3は、第2撮像素子31の前記受光部から出力される前記電気信号を不図示のアナログフロントエンド回路でデジタル信号に変換して画像データを取得する。第2画像読取部3により取得された画像データは制御部6に入力される。
【0023】
画像形成部4は、第1画像読取部2又は第2画像読取部3で読み取られた画像データに基づいて、電子写真方式でカラー又はモノクロの画像を形成する画像形成処理(印刷処理)を実行可能である。また、画像形成部4は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて前記印刷処理を実行することも可能である。
【0024】
具体的に、画像形成部4は、図1に示すように、複数の画像形成ユニット41〜44、光走査装置45、中間転写ベルト46、二次転写ローラー47、定着装置48、及び排紙トレイ49を備える。画像形成ユニット41はC(シアン)、画像形成ユニット42はM(マゼンタ)、画像形成ユニット43はY(イエロー)、画像形成ユニット44はK(ブラック)に対応している。画像形成ユニット41〜44は、電子写真方式に基づいて画像を形成する。画像形成ユニット41〜44各々は、感光体ドラム、帯電装置、現像装置、一次転写ローラー、及びクリーニング装置などを備える。
【0025】
光走査装置45は、画像データに基づくレーザー光を前記感光体ドラム各々に照射することにより前記感光体ドラム各々に画像データに基づく静電潜像を形成する。そして、前記現像装置により前記感光体ドラム各々で現像された各色のトナー像は、中間転写ベルト46に中間転写された後、二次転写ローラー47によって、シート搬送部5から供給されるシートに転写される。その後、トナー像が転写された前記シートは、定着装置48によりトナー像が溶融定着されることでカラー画像が形成され、排紙トレイ49に排出される。
【0026】
シート搬送部5は、図1に示す給紙カセット51又は手差しトレイ52に載置される複数枚のシート各々を順次搬送する。
【0027】
具体的に、シート搬送部5は、図1に示すように、給紙カセット51、手差しトレイ52、第1搬送路53、第2搬送路54、及び切替部材55を備える。給紙カセット51及び手差しトレイ52にはシートが載置される。ここに、給紙カセット51及び手差しトレイ52が、本発明における複数のシート載置部の一例である。なお、以下の説明においては、給紙カセット51及び手差しトレイ52を総称して、シート載置部と呼称する場合がある。
【0028】
第1搬送路53は、画像処理装置10の筐体内に設けられた一対の搬送ガイド部材により形成されており、給紙カセット51及び手差しトレイ52と排紙トレイ49とを接続する。第1搬送路53には、ピックアップローラー、レジストローラー、排出ローラー53Aを含む複数のローラーが設けられる。シート搬送部5では、不図示のモーターから伝達される駆動力で複数の前記ローラーが回転することで、給紙カセット51又は手差しトレイ52に載置されるシートが排紙トレイ49まで搬送される。
【0029】
第2搬送路54は、画像処理装置10の筐体内に設けられた一対の搬送ガイド部材により形成されており、第1搬送路53における定着装置48の下流側に位置する第1合流部54Aと第1搬送路53における前記レジストローラーの上流側に位置する第2合流部54Bとを接続する。第2搬送路54には、シートを搬送する複数のローラーが設けられる。切替部材55は、第1合流部54Aに設けられ、第1合流部54Aの状態を第1搬送路53が開放されると共に第2搬送路54が閉鎖される第1状態と第1搬送路53が閉鎖されると共に第2搬送路54が開放される第2状態との間で切り替え可能である。
【0030】
画像処理装置10において、画像形成部4は、シート搬送部5により搬送されるシートの両面各々に画像を形成することが可能である。具体的に、制御部6は、シートの両面に印刷が行われる場合、画像形成部4により第1面に画像が形成されたシートの後端が第1合流部54Aを通過したタイミングで、切替部材55を動作させて第1合流部54Aの状態を前記第1状態から前記第2状態に切り替える。一方、制御部6は、切替部材55が動作して第2搬送路54が開放された後に、排出ローラー53Aを逆回転させる。これにより、第2搬送路54及び第2合流部54Bを経由して、第1面と第2面とが逆転した状態のシートが再度第1搬送路53に送出される。
【0031】
制御部6は、不図示のCPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部6では、前記CPUにより前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像処理装置10が制御部6により統括的に制御される。なお、制御部6は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像処理装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
【0032】
操作表示部7は、制御部6からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部6に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。ここに、操作表示部7が、本発明における表示部の一例である。
【0033】
記憶部8は、SSD(ソリッドステートドライブ)又はHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置である。記憶部8には、第1画像読取部2又は第2画像読取部3で読み取られた画像データなどが記憶される。
【0034】
ところで、画像処理装置10では、複数枚の原稿Pのページ各々をシートに印刷することが可能である。具体的に、画像処理装置10では、ADF1により複数枚の原稿P各々が順次搬送される。ADF1により搬送される原稿Pからは、画像データが読み取られる。そして、読み取られた原稿Pの画像データがシートに印刷される。
【0035】
ここで、ユーザーにより指定されたページで複数枚の原稿Pのページ各々を区分して印刷することが可能な画像処理装置が知られている。例えば、この種の画像処理装置では、ユーザーにより指定されたページの前で、色や形状が通常のシートと異なる合紙(インターシート)が挿入されて複数枚の原稿Pのページ各々が印刷される。これにより、ユーザーは、例えば文書原稿に含まれる章各々を区分して印刷することが可能である。ここで、複数枚の原稿Pの中に挿入された白紙原稿を検出して、前記白紙原稿の次のページで複数枚の原稿Pのページ各々を区分して出力可能な関連技術が知られている。前記関連技術によれば、操作部においてページの指定操作が行われる構成と比較して、ユーザーによるページの指定操作の手間が軽減される。
【0036】
しかしながら、前記関連技術では、複数枚の原稿Pの両面から画像データが読み取られる場合に原稿Pの表裏いずれか一方のページしか指定することができない。これに対し、本発明に係る画像処理装置10では、以下に説明するように、ユーザーによるページの指定操作の手間を軽減しつつ、原稿Pの表裏両方のページを指定することが可能である。
【0037】
具体的に、制御部6の前記ROMには、制御部6の前記CPUに後述の第1出力処理(図5のフローチャート参照)を実行させるための第1出力プログラムが予め記憶されている。なお、前記第1出力プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、前記記憶媒体から記憶部8などにインストールされてもよい。
【0038】
そして、制御部6は、図3に示すように、読取処理部61、サイズ検出部62、マーク検出部63、設定処理部64、操作受付部65、変更処理部66、除去処理部67、出力処理部68、及び区分処理部69を含む。具体的に、制御部6の前記CPUは、前記ROMに記憶された前記第1出力プログラムを実行する。これにより、制御部6は、読取処理部61、サイズ検出部62、マーク検出部63、設定処理部64、操作受付部65、変更処理部66、除去処理部67、出力処理部68、及び区分処理部69として機能する。
【0039】
読取処理部61は、原稿載置部11に載置される複数枚の原稿P各々の両面から画像データを読み取る。具体的に、読取処理部61は、ADF1を制御して、原稿載置部11に載置される複数枚の原稿P各々を順次搬送する。また、読取処理部61は、第1画像読取部2を制御して、ADF1により搬送される原稿Pの表面から画像データを読み取る。また、読取処理部61は、第2画像読取部3を制御して、ADF1により搬送される原稿Pの裏面から画像データを読み取る。
【0040】
読取処理部61は、複数の原稿Pから読み取られた各面の画像データ各々を前記RAMに格納する。例えば、読取処理部61は、各面の画像データ各々を、ADF1による原稿Pの搬送順序に従って、表面及び裏面の順に前記RAMに格納する。なお、読取処理部61は、各面の画像データ各々に対して、ADF1による搬送順序を示す情報及び表面であるか裏面であるかを示す情報を付加して前記RAMに格納してもよい。
【0041】
サイズ検出部62は、読取処理部61により読み取られる原稿Pのサイズを検出する。例えば、サイズ検出部62は、読取処理部61によって読み取られた原稿Pの両面各々の画像データの、搬送方向11Aに直交する幅方向11B(図4参照)における長さに基づいて、原稿Pのサイズを検出する。
【0042】
なお、サイズ検出部62は、原稿Pの両面各々の画像データの幅方向11Bにおける長さから特定される原稿Pのサイズが複数存在する場合には、原稿Pの両面各々の画像データの搬送方向11Aにおける長さも考慮して原稿Pのサイズを検出してもよい。また、サイズ検出部62は、原稿載置部11に設けられたセンサーを用いて、原稿載置部11に載置される原稿Pのサイズを読取処理部61による画像データの読み取り前に予め検出してもよい。
【0043】
マーク検出部63は、読取処理部61によって読み取られた原稿Pの両面各々の画像データに基づいて、原稿Pにおける予め定められたマークの有無及び前記マークの位置を検出する。例えば、前記マークは、原稿PにおけるADF1による搬送方向11Aの後端部において前記後端部から突出して貼付された付箋Tを含む。なお、前記マークは、原稿Pに記入された予め定められた図形又は記号等であってもよい。
【0044】
ここで、ADF1の原稿載置部11に載置される、表面に付箋Tが貼付された原稿Pの一例を図4に示す。なお、図4では、長手方向を搬送方向11Aに直交させて原稿載置部11に載置された原稿Pが示されている。また、図4において、原稿PにおけるADF1による搬送方向11Aの後端部には、付箋Tが前記後端部から突出して貼付されている。
【0045】
例えば、マーク検出部63は、読取処理部61により読み取られた原稿Pの表面の画像データにおいてサイズ検出部62で検出されたサイズから逸脱する逸脱領域の有無及び前記逸脱領域の位置に基づいて、原稿Pに貼付された付箋Tの有無及び付箋Tの位置を検出する。
【0046】
設定処理部64は、マーク検出部63により検出された前記マークの位置に応じて、前記マークが付された原稿Pの表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データを基準データとして設定する。例えば、設定処理部64は、前記RAMに格納されている前記マークが付された原稿Pの表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データに前記基準データであることを示す基準データ情報を付加することで、前記基準データを設定する。
【0047】
具体的に、設定処理部64は、原稿Pの表面における前記マークの位置に応じて、前記基準データを設定する。例えば、設定処理部64は、図4に示す原稿Pにおいて、搬送方向11A後端部の幅方向11Bにおける領域A1内に付箋Tが貼付されている場合に、原稿Pの表面の画像データを前記基準データとして設定する。また、設定処理部64は、図4に示す原稿Pにおいて、搬送方向11A後端部の幅方向11Bにおける領域A2内に付箋Tが貼付されている場合に、原稿Pの裏面の画像データを前記基準データとして設定する。なお、設定処理部64は、前記マークが付された原稿Pの両面の画像データのうち、前記マークが付された面の画像データを前記基準データとして設定してもよい。
【0048】
操作受付部65は、前記基準データに基づく画像を操作表示部7に表示させて、前記基準データの設定変更操作を受け付ける。例えば、操作受付部65は、前記RAMに格納されている一又は複数の前記基準データ各々のサムネイル画像を含む前記設定操作を行うための設定操作画面を操作表示部7に表示させて、前記設定変更操作を受け付ける。なお、操作受付部65は、前記基準データに基づく画像を操作表示部7に表示させると共に、前記基準データに基づく画像を画像形成部4又は外部の画像形成装置に印刷させてもよい。
【0049】
変更処理部66は、前記設定変更操作に応じて前記基準データを変更する。例えば、変更処理部66は、前記RAMに格納されている画像データ各々に対して前記基準データ情報を付加、又は削除することで、前記基準データを変更する。
【0050】
除去処理部67は、前記マークが付された原稿Pの画像データに含まれる前記マークの画像を除去する。例えば、除去処理部67は、原稿Pの画像データに基づいて原稿Pの下地色を検出して、検出された下地色で前記マークの画像を塗りつぶすことで前記マークの画像を除去する。
【0051】
出力処理部68は、読取処理部61により読み取られる複数枚の原稿P各々の両面の画像データを、読取処理部61による読取順に従って表面及び裏面の順に出力する。例えば、出力処理部68は、画像形成部4を用いて複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を、読取処理部61による読取順に従い、かつ原稿Pの表面の画像データをシートの第1面に、原稿Pの裏面の画像データをシートの第2面に、各々印刷して出力する。
【0052】
具体的に、出力処理部68は、シート搬送部5を制御して、ユーザー操作等により予め選択されたいずれかの前記シート載置部からシートを順次搬送する。また、出力処理部68は、画像形成部4を制御して、シート搬送部5により順次搬送されるシートの両面に、前記RAMに格納された複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を読取処理部61による前記RAMへの格納順に従って印刷する。
【0053】
なお、出力処理部68は、複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を記憶部8に格納して出力してもよい。また、出力処理部68は、複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を外部の情報処理装置に送信して出力してもよい。
【0054】
区分処理部69は、出力処理部68により出力される複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を、出力処理部68による出力順における前記基準データの前後いずれかで区分する。
【0055】
具体的に、区分処理部69は、出力処理部68による前記基準データの印刷面がシートの第2面である場合に、前記基準データの印刷面を次のシートの第1面に設定する第1処理を実行する。例えば、区分処理部69は、複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々の前記RAMへの格納順に基づいて、前記基準データの印刷面がシートの第2面であるか否かを判断する。そして、区分処理部69は、前記基準データの印刷面がシートの第2面である場合に、前記基準データとその前に印刷される画像データとの間に1面分の白紙の画像データを挿入して前記基準データの印刷順序をずらすことで、前記第1処理を実行する。
【0056】
また、区分処理部69は、前記マークが付された原稿Pにおける前記マークの色及び数のいずれか一方又は両方の組み合わせに応じて、出力処理部68により前記基準データが印刷されるシートと前記基準データの前後いずれかの画像データが印刷される前記シートとの間に予め設定された前記シート載置部から搬送されるシートを挿入する第2処理、及び前記基準データが印刷されるシートを予め設定された前記シート載置部から搬送されるシートに設定する第3処理のいずれか一方又は両方を前記第1処理と共に実行する。
【0057】
例えば、区分処理部69は、原稿Pに貼付された付箋Tの色が予め定められた第1色である場合に、前記第1処理と共に前記第2処理を実行する。また、区分処理部69は、原稿Pに貼付された付箋Tの色が予め定められた第2色である場合に、前記第1処理と共に前記第3処理を実行する。また、区分処理部69は、原稿Pに貼付された付箋Tの色が予め定められた第3色である場合に、前記第1処理のみを実行する。
【0058】
例えば、区分処理部69は、前記RAMに順序付けられて格納されている前記基準データの前に、2面分の白紙の画像データを挿入する。そして、区分処理部69は、挿入される前記白紙の画像データ各々に、予め設定された前記シート載置部から搬送されるシートに前記白紙の画像データ各々を印刷する旨の設定情報を付加することで、前記第2処理を実行する。
【0059】
また、区分処理部69は、前記RAMに格納されている前記基準データに、予め設定された前記シート載置部から搬送されるシートに前記基準データを印刷する旨の前記設定情報を付加することで、前記第3処理を実行する。
【0060】
[第1出力処理]
以下、図5を参照しつつ、画像処理装置10において制御部6により実行される第1出力処理の手順の一例と共に、本発明の画像処理方法について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部6により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、制御部6は、操作表示部7に対するユーザー操作により、前記第1処理の実行を伴う印刷処理の実行指示が入力された場合に、前記第1出力処理を実行する。
【0061】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部6は、原稿載置部11に載置されている複数枚の原稿P各々の両面から画像データを読み取る。そして、制御部6は、複数枚の原稿Pから読み取られた各面の画像データ各々を、ADF1による原稿Pの搬送順序に従って、表面及び裏面の順に前記RAMに格納する。
【0062】
具体的に、制御部6は、ADF1を制御して、原稿載置部11に載置されている複数枚の原稿P各々を順次搬送する。ここに、ステップS11における原稿載置部11に載置されている複数枚の原稿P各々を順次搬送する処理が、本発明における第1ステップの一例であって、制御部6の読取処理部61により実行される。
【0063】
また、制御部6は、第1画像読取部2を制御して、ADF1により搬送される原稿Pの表面から画像データを読み取る。また、制御部6は、第2画像読取部3を制御して、ADF1により搬送される原稿Pの裏面から画像データを読み取る。ここに、ステップS11におけるADF1により搬送される原稿Pの両面各々から画像データを読み取る処理が、本発明における第2ステップの一例であって、制御部6の読取処理部61により実行される。
【0064】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部6は、ステップS11で読み取られる原稿Pのサイズを検出する。例えば、制御部6は、ステップS11で読み取られた原稿Pの両面各々の画像データの幅方向11Bにおける長さに基づいて、原稿Pのサイズを検出する。ここで、ステップS12の処理は、制御部6のサイズ検出部62により実行される。
【0065】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部6は、ステップS11で読み取られた原稿Pの両面各々の画像データから前記マークが検出されたか否かを判断する。例えば、制御部6は、ステップS11で読み取られた原稿Pの表面の画像データにおいてステップS12で検出されたサイズから逸脱する逸脱領域の有無及び前記逸脱領域の位置に基づいて、原稿Pに貼付された付箋Tの有無及び付箋Tの位置を検出する。ここに、ステップS13の処理が、本発明における第3ステップの一例であって、制御部6のマーク検出部63により実行される。
【0066】
ここで、制御部6は、ステップS11で読み取られた原稿Pの両面各々の画像データから前記マークが検出されたと判断すると(S13のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、ステップS11で読み取られた原稿Pの両面各々の画像データから前記マークが検出されていなければ(S13のNo側)、制御部6は、処理をステップS15に移行させる。
【0067】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部6は、ステップS13により検出された前記マークの位置に応じて、前記マークが付された原稿Pの表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データを基準データとして設定する。例えば、制御部6は、前記RAMに格納されている画像データに前記基準データ情報を付加することで、前記基準データを設定する。ここに、ステップS14の処理が、本発明における第4ステップの一例であって、制御部6の設定処理部64により実行される。
【0068】
具体的に、制御部6は、原稿Pの表面における前記マークの位置に応じて、前記基準データを設定する。例えば、制御部6は、図4に示す原稿Pにおいて、搬送方向11A後端部の幅方向11Bにおける領域A1内に付箋Tが貼付されている場合に、原稿Pの表面の画像データを前記基準データとして設定する。また、制御部6は、図4に示す原稿Pにおいて、搬送方向11A後端部の幅方向11Bにおける領域A2内に付箋Tが貼付されている場合に、原稿Pの裏面の画像データを前記基準データとして設定する。
【0069】
このように、前記第1出力処理では、原稿Pの表面における前記マークの位置に応じて前記基準データが設定される。そのため、前記マークが付された面の画像データを前記基準データとして設定する場合と比較して、原稿Pの裏面に前記マークを付するユーザーの手間が軽減される。
【0070】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部6は、ステップS11での原稿載置部11に載置されている複数枚の原稿P各々の両面からの画像データの読み取りが終了したか否かを判断する。例えば、制御部6は、原稿載置部11に設けられた不図示の原稿検知センサーを用いて、原稿載置部11に載置されている原稿Pの有無を検出することで、画像データの読み取りが終了したか否かを判断する。
【0071】
ここで、制御部6は、画像データの読み取りが終了したと判断すると(S15のYes側)、処理をステップS16に移行させる。また、画像データの読み取りが終了していなければ(S15のNo側)、制御部6は、処理をステップS11に移行させる。
【0072】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部6は、ステップS14で設定された前記基準データに基づく画像を操作表示部7に表示させて、前記基準データの設定変更操作を受け付ける。ここで、ステップS15の処理は、制御部6の操作受付部65により実行される。
【0073】
例えば、制御部6は、前記RAMに格納されている一又は複数の前記基準データ各々のサムネイル画像を含む前記設定操作画面を操作表示部7に表示させて、前記設定変更操作を受け付ける。これにより、ユーザーは制御部6による前記基準データの設定が自らの意図に合致したものであるか否かを確認することが可能である。
【0074】
なお、制御部6は、ステップS16において、前記基準データに基づく画像を操作表示部7に表示させると共に、前記基準データに基づく画像を画像形成部4又は外部の画像形成装置に印刷させてもよい。この場合、ユーザーにおいて制御部6による前記基準データの設定が自らの意図に合致したものであるか否かの確認に掛かる時間を短縮させることが可能である。
【0075】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部6は、ステップS16で表示された前記設定操作画面において前記設定変更操作が行われたか否かを判断する。
【0076】
ここで、制御部6は、前記設定変更操作が行われたと判断すると(S17のYes側)、処理をステップS18に移行させる。また、前記設定変更操作が行われていなければ(S17のNo側)、制御部6は、処理をステップS19に移行させる。
【0077】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部6は、前記設定操作画面において行われた前記設定変更操作に応じて、前記基準データを変更する。例えば、制御部6は、前記RAMに格納されている画像データ各々に対して前記基準データ情報を付加、又は削除することで、前記基準データを変更する。ここで、ステップS18の処理は、制御部6の変更処理部66により実行される。
【0078】
<ステップS19>
ステップS19において、制御部6は、操作表示部7におけるユーザー操作により、ステップS11で読み取られた画像データ各々の出力指示が入力されたか否かを判断する。
【0079】
ここで、制御部6は、前記出力指示が入力されたと判断すると(S19のYes側)、処理をステップS20に移行させる。また、前記出力指示が入力されていなければ(S19のNo側)、制御部6は、処理をステップS17に移行させる。
【0080】
<ステップS20>
ステップS20において、制御部6は、前記マークが付された原稿Pの画像データに含まれる前記マークの画像を除去する。例えば、制御部6は、原稿Pの画像データに基づいて原稿Pの下地色を検出して、検出された下地色で前記マークの画像を塗りつぶすことで前記マークの画像を除去する。ここで、ステップS20の処理は、制御部6の除去処理部67により実行される。これにより、不要な前記マークの画像を含む画像データが出力されることが回避される。
【0081】
<ステップS21>
ステップS21において、制御部6は、ステップS11での読取順に前記RAMに格納された複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を、前記読取順における前記基準データの前後いずれかで区分する。ここに、ステップS21の処理が、本発明における第6ステップの一例であって、制御部6の区分処理部69により実行される。
【0082】
例えば、制御部6は、ステップS13で検出された付箋Tの色が前記第1色である場合に、前記第1処理と共に前記2処理を実行する。また、制御部6は、ステップS13で検出された付箋Tの色が前記第2色である場合に、前記第1処理と共に前記3処理を実行する。また、制御部6は、ステップS13で検出された付箋Tの色が前記第3色である場合に、前記第1処理のみを実行する。これにより、前記基準データに基づく処理内容を指示するユーザー操作の手間を軽減することが可能である。
【0083】
具体的に、制御部6は、複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々の前記RAMへの格納順に基づいて、前記基準データの印刷面がシートの第2面であるか否かを判断する。そして、制御部6は、前記基準データの印刷面がシートの第2面である場合に、前記基準データとその前に印刷される画像データとの間に1面分の白紙の画像データを挿入して前記基準データの印刷順序をずらすことで、前記第1処理を実行する。これにより、文書原稿が印刷される場合において、章の変わり目のページを常にシートの第1面に印刷することが可能である。
【0084】
また、制御部6は、ステップS11により前記RAMに順序付けられて格納されている前記基準データの前に、2面分の白紙の画像データを挿入する。そして、制御部6は、挿入される前記白紙の画像データ各々に前記設定情報を付加することで、前記第2処理を実行する。これにより、文書原稿が印刷される場合において、章の変わり目のページの前に合紙(インターシート)を挿入することが可能である。
【0085】
また、制御部6は、前記RAMに格納されている前記基準データに前記設定情報を付加することで、前記第3処理を実行する。これにより、文書原稿が印刷される場合において、章の変わり目のページを合紙に印刷することが可能である。
【0086】
<ステップS22>
ステップS22において、制御部6は、ステップS11で読み取られる複数枚の原稿P各々の両面の画像データを、ステップS11での読取順に従って表面及び裏面の順に出力する。ここに、ステップS22の処理が、本発明における第5ステップの一例であって、制御部6の出力処理部68により実行される。
【0087】
例えば、制御部6は、画像形成部4を用いて複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を、ステップS11での読取順に従い、かつ原稿Pの表面の画像データをシートの第1面に、原稿Pの裏面の画像データをシートの第2面に、各々印刷して出力する。
【0088】
具体的に、制御部6は、シート搬送部5を制御して、ユーザー操作等により予め選択されたいずれかの前記シート載置部からシートを順次搬送する。また、制御部6は、画像形成部4を制御して、シート搬送部5により順次搬送されるシートの両面に、前記RAMに格納された複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々をステップS11による前記RAMへの格納順に従って印刷する。なお、制御部6は、画像データに前記設定情報が付加されている場合には、予め設定された前記シート載置部からシートを搬送して、前記設定情報が付加された画像データを印刷する。
【0089】
このように、前記第1出力処理では、原稿Pの両面から読み取られた画像データに基づいて原稿Pにおける前記マークの有無及び前記マークの位置が検出され、検出された前記マークの位置に応じて原稿Pの表面又は裏面の画像データが前記基準データに設定される。従って、ユーザーによるページの指定操作の手間を軽減しつつ、原稿Pの表裏両方のページを指定することが可能である。
【0090】
また、前記第1出力処理では、原稿Pにおける搬送方向11Aの後端部において前記後端部から突出して貼付された付箋Tが前記マークとして検出される。これにより、ユーザーは原稿Pを傷つけることなく前記マークを付することが可能であると共に、ページ指定のために原稿Pに付した前記マークを原稿Pの印刷の後に容易に除去することが可能である。なお、前記第1出力処理が実行される画像処理装置10では、ADF1により搬送される原稿Pの表面が第1画像読取部2の第1撮像素子26に、裏面が第2画像読取部3の第2撮像素子31によって読み取られる。従って、搬送路12内においてスイッチバックされた原稿Pの裏面を第1画像読取部2が読み取る構成と比較して、原稿Pに貼付した付箋TがADF1による搬送途中に外れて搬送路12内に残留することがない。
【0091】
[第2実施形態]
以下、図6及び図7を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。前記第2実施形態では、前記第1実施形態の画像形成装置10における制御部6の構成が一部変更されている。なお、その他の部分の構成は、前記第2実施形態と前記第1実施形態とで共通である。そのため、以下の説明においては、前記第2実施形態のうち、前記第1実施形態と共通する構成については前記第1実施形態の構成と同じ符号を付し示すことによりその詳細な説明を省略する。
【0092】
具体的に、制御部6の前記ROMには、制御部6の前記CPUに後述の第2出力処理(図7のフローチャート参照)を実行させるための第2出力プログラムが予め記憶されている。なお、前記第2出力プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、前記記憶媒体から記憶部8などにインストールされてもよい。
【0093】
そして、制御部6は、図6に示すように、読取処理部61、判断処理部70、設定処理部64A、操作受付部65、変更処理部66、出力処理部68A、及び区分処理部69Aを含む。具体的に、制御部6の前記CPUは、前記ROMに記憶された前記第2出力プログラムを実行する。これにより、制御部6は、読取処理部61、判断処理部70、設定処理部64A、操作受付部65、変更処理部66、出力処理部68A、及び区分処理部69Aとして機能する。なお、読取処理部61、操作受付部65、及び変更処理部66の機能は、前記第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0094】
判断処理部70は、読取処理部61によって読み取られた原稿Pの両面各々の画像データに基づいて、原稿Pが予め定められた特徴を有するか否かを判断する。例えば、前記特徴は、原稿Pの両面が無地であることを含む。なお、前記特徴は、予め定められた画像を含むことであってもよい。
【0095】
設定処理部64Aは、判断処理部70により前記特徴を有すると判断された原稿Pの連続搬送枚数、サイズ、及び色のいずれかに応じて、前記特徴を有する原稿Pの前又は後にADF1により搬送される原稿Pの表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データを基準データとして設定する。例えば、設定処理部64Aは、前記RAMに格納されている前記特徴を有する原稿Pの前又は後にADF1により搬送されて画像データが読み取られた原稿Pの表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データに前記基準データ情報を付加することで、前記基準データを設定する。
【0096】
例えば、設定処理部64Aは、前記特徴を有する原稿Pの連続搬送枚数が1枚である場合に、前記特徴を有する原稿Pの前にADF1により搬送されて画像データが読み取られた原稿Pの裏面の画像データを前記基準データに設定する。また、設定処理部64Aは、前記特徴を有する原稿Pの連続搬送枚数が2枚である場合に、前記特徴を有する原稿Pの後にADF1により搬送されて画像データが読み取られた原稿Pの表面の画像データを前記基準データに設定する。
【0097】
出力処理部68Aは、読取処理部61により読み取られる複数枚の原稿P各々の両面の画像データを、読取処理部61による読取順に従って表面及び裏面の順に出力する。例えば、出力処理部68Aは、画像形成部4を用いて複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を、読取処理部61よる読取順に従い、かつ原稿Pの表面の画像データをシートの第1面に、原稿Pの裏面の画像データをシートの第2面に、各々印刷して出力する。
【0098】
具体的に、出力処理部68Aは、シート搬送部5を制御して、ユーザー操作等により予め選択されたいずれかの前記シート載置部からシートを順次搬送する。また、出力処理部68Aは、画像形成部4を制御して、シート搬送部5により順次搬送されるシートの両面に、前記RAMに格納された複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を読取処理部61による前記RAMへの格納順に従って印刷する。
【0099】
ここで、出力処理部68Aは、前記特徴を有する原稿Pの両面各々の画像データを除外して、複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を出力する。
【0100】
なお、出力処理部68Aは、複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を記憶部8に格納して出力してもよい。また、出力処理部68Aは、複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を外部の情報処理装置に送信して出力してもよい。
【0101】
区分処理部69Aは、出力処理部68Aにより出力される複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を、出力処理部68Aによる出力順における前記基準データの前後いずれかで区分する。
【0102】
具体的に、区分処理部69Aは、出力処理部68Aによる前記基準データの印刷面がシートの第2面である場合に前記第1処理を実行する。
【0103】
また、区分処理部69Aは、前記特徴を有すると判断された原稿Pの連続搬送枚数、サイズ、及び色のいずれか又は複数の組み合わせに応じて、前記第2処理及び前記第3処理のいずれか一方又は両方を前記第1処理と共に実行する。
【0104】
例えば、区分処理部69Aは、前記特徴を有すると判断された原稿Pの色が前記第1色である場合に、前記第1処理と共に前記第2処理を実行する。また、区分処理部69Aは、前記特徴を有すると判断された原稿Pの色が前記第2色である場合に、前記第1処理と共に前記第3処理を実行する。また、区分処理部69Aは、前記特徴を有すると判断された原稿Pの色が前記第3色である場合に、前記第1処理のみを実行する。
【0105】
[第2出力処理]
以下、図7を参照しつつ、前記第2実施形態における画像処理装置10の制御部6により実行される第2出力処理の手順の一例と共に、本発明の画像処理方法について説明する。なお、制御部6は、操作表示部7に対するユーザー操作により、前記第1処理の実行を伴う印刷処理の実行指示が入力された場合に、前記第2出力処理を実行する。また、前記第2出力処理におけるステップS31、及びステップS34〜ステップS38の処理は、前記第1出力処理におけるステップS11、及びステップS15〜ステップS19における処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0106】
<ステップS32>
ステップS32において、制御部6は、ステップS31で読み取られた原稿Pの両面各々の画像データに基づいて、原稿Pが前記特徴を有するか否かを判断する。ここで、ステップS32の処理は、制御部6の判断処理部70により実行される。
【0107】
ここで、制御部6は、ステップS31で読み取られた原稿Pが前記特徴を有すると判断すると(S32のYes側)、処理をステップS33に移行させる。また、ステップS31で読み取られた原稿Pが前記特徴を有しなければ(S32のNo側)、制御部6は、処理をステップS34に移行させる。
【0108】
<ステップS33>
ステップS33において、制御部6は、ステップS32で前記特徴を有すると判断された原稿Pの連続搬送枚数、サイズ、及び色のいずれかに応じて、前記特徴を有する原稿Pの前又は後にADF1により搬送される原稿Pの表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データを基準データとして設定する。ここで、ステップS33の処理は、制御部6の設定処理部64Aにより実行される。
【0109】
例えば、制御部6は、前記RAMに格納されている前記特徴を有する原稿Pの前又は後にADF1により搬送されて画像データが読み取られた原稿Pの表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データに前記基準データ情報を付加することで、前記基準データを設定する。
【0110】
例えば、制御部6は、前記特徴を有する原稿Pの連続搬送枚数が1枚である場合に、前記特徴を有する原稿Pの前にADF1により搬送されて画像データが読み取られた原稿Pの裏面の画像データを前記基準データに設定する。また、制御部6は、前記特徴を有する原稿Pの連続搬送枚数が2枚である場合に、前記特徴を有する原稿Pの後にADF1により搬送されて画像データが読み取られた原稿Pの表面の画像データを前記基準データに設定する。
【0111】
<ステップS39>
ステップS39において、制御部6は、前記RAMに格納されている前記特徴を有する原稿Pの両面各々の画像データを削除する。ここで、ステップS39の処理は、制御部6の出力処理部68Aにより実行される。これにより、不要な前記特徴を有する原稿Pの画像データが出力されることが回避される。
【0112】
<ステップS40>
ステップS40において、制御部6は、ステップS31での読取順に前記RAMに格納された複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を、前記読取順における前記基準データの前後いずれかで区分する。ここで、ステップS40の処理は、制御部6の区分処理部69Aにより実行される。
【0113】
例えば、制御部6は、ステップS32で前記特徴を有すると判断された原稿Pの色が前記第1色である場合に、前記第1処理と共に前記2処理を実行する。また、制御部6は、ステップS32で前記特徴を有すると判断された原稿Pの色が前記第2色である場合に、前記第1処理と共に前記3処理を実行する。また、制御部6は、ステップS32で前記特徴を有すると判断された原稿Pの色が前記第3色である場合に、前記第1処理のみを実行する。これにより、前記基準データに基づく処理内容を指示するユーザー操作の手間を軽減することが可能である。
【0114】
具体的に、制御部6は、複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々の前記RAMへの格納順に基づいて、前記基準データの印刷面がシートの第2面であるか否かを判断する。そして、制御部6は、前記基準データの印刷面がシートの第2面である場合に、前記基準データとその前に印刷される画像データとの間に1面分の白紙の画像データを挿入して前記基準データの印刷順序をずらすことで、前記第1処理を実行する。これにより、文書原稿が印刷される場合において、章の変わり目のページを常にシートの第1面に印刷することが可能である。
【0115】
また、制御部6は、ステップS31により前記RAMに順序付けられて格納されている前記基準データの前に、2面分の白紙の画像データを挿入する。そして、制御部6は、挿入される前記白紙の画像データ各々に前記設定情報を付加することで、前記第2処理を実行する。これにより、文書原稿が印刷される場合において、章の変わり目のページの前に合紙(インターシート)を挿入することが可能である。
【0116】
また、制御部6は、前記RAMに格納されている前記基準データに前記設定情報を付加することで、前記第3処理を実行する。これにより、文書原稿が印刷される場合において、章の変わり目のページを合紙に印刷することが可能である。
【0117】
<ステップS41>
ステップS41において、制御部6は、ステップS31で読み取られる複数枚の原稿P各々の両面の画像データを、ステップS31での読取順に従って表面及び裏面の順に出力する。ここで、ステップS41の処理は、制御部6の出力処理部68Aにより実行される。
【0118】
例えば、制御部6は、画像形成部4を用いて複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々を、ステップS31での読取順に従い、かつ原稿Pの表面の画像データをシートの第1面に、原稿Pの裏面の画像データをシートの第2面に、各々印刷して出力する。
【0119】
具体的に、制御部6は、シート搬送部5を制御して、ユーザー操作等により予め選択されたいずれかの前記シート載置部からシートを順次搬送する。また、制御部6は、画像形成部4を制御して、シート搬送部5により順次搬送されるシートの両面に、前記RAMに格納された複数枚の原稿Pの面ごとの画像データ各々をステップS31による前記RAMへの格納順に従って印刷する。なお、制御部6は、画像データに前記設定情報が付加されている場合には、予め設定された前記シート載置部からシートを搬送して、前記設定情報が付加された画像データを印刷する。
【0120】
このように、前記第2出力処理では、原稿Pの両面から読み取られた画像データに基づいて原稿Pが前記特徴を有するか否かが判断されて、前記特徴を有する原稿Pの連続搬送枚数に応じて、前記特徴を有する原稿Pの前又は後にADF1により搬送されて画像データが読み取られた原稿Pの表面及び裏面のいずれか一方の面の画像データが前記基準データに設定される。従って、前記第1出力処理と同様に、ユーザーによるページの指定操作の手間を軽減しつつ、原稿Pの表裏両方のページを指定することが可能である。
【符号の説明】
【0121】
1 :ADF
2 :第1画像読取部
3 :第2画像読取部
4 :画像形成部
5 :シート搬送部
6 :制御部
7 :操作表示部
8 :記憶部
10:画像処理装置
61:読取処理部
62:サイズ検出部
63:マーク検出部
64、64A:設定処理部
65:操作受付部
66:変更処理部
67:除去処理部
68、68A:出力処理部
69、69A:区分処理部
70:判断処理部
図1
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図7