(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかる呼処理制御装置、移動通信システム、呼接続要求の受け付け制限方法、及びプログラムについて説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1を参照して、実施の形態1にかかる移動通信システムの構成を説明する。移動通信システムは、例えば携帯電話網である。移動通信システムは、呼処理制御装置20と、複数の端末30とを備える。端末30は、移動可能である。呼処理制御装置20は、呼種別判定部21と、受付判定部22とを備える。端末30は、呼接続要求32を呼処理制御装置20に送信する。呼処理制御装置20は、接続設定メッセージ33又は接続拒否メッセージ34を端末30に送信する。
【0015】
図2を参照して、実施の形態1にかかる呼接続要求の受け付け制限方法を説明する。呼処理制御装置20が端末30からの呼接続要求32を受信すると(ステップS100)、呼種別判定部21は、呼接続要求32の呼種別を判定し(ステップS101)、判定結果に基づいて呼接続要求32を受付判定の対象と対象外とに選別する(ステップS102)。受付判定の対象の場合、ステップS103に移る。受付判定の対象外の場合、ステップS106に移る。
【0016】
受付判定部22は、受付判定の対象に選別された呼接続要求32を受け付けるか否か判定する(ステップS103)。受け付けると判定した場合(ステップS104において受付可)、ステップ106に移る。受け付けないと判定した場合(ステップS104において受付不可)、ステップS105に移る。ステップS105において、呼処理制御装置20は、呼接続要求32について接続拒否処理を実行する。接続拒否処理において、呼処理制御装置20は接続拒否メッセージ34を端末30に送信する。ステップS105の後、ステップS100に戻る。ステップS106において、呼処理制御装置20は、呼接続要求32について接続設定処理を実行する。接続設定処理において、呼処理制御装置20は接続設定メッセージ33を端末30に送信する。ステップS106の後、ステップS100に戻る。
【0017】
本実施の形態によれば、呼接続要求32の呼種別を判定し、呼種別の判定結果に基づいて呼接続要求32を受付判定の対象と対象外とに選別している。したがって、優先度の高い呼種別であると判定された呼接続要求32については接続設定処理を行い、優先度の低い呼種別であると判定された呼接続要求32については受付判定により接続設定処理を行うか接続拒否処理を行うかを決定することができる。その結果、優先度の高い呼接続要求32への影響を抑制しながら移動通信システムの輻輳を抑制することができる。
【0018】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる移動通信システムを説明する。実施の形態2にかかる移動通信システムは、LTE(Long Term Evolution)の移動通信システムである。実施の形態2にかかる移動通信システムは、ネットワークの利用率が低いときにユーザに価格等の面で有利な条件を提示するプロモーションを行うことにより利用率の向上を図る。
【0019】
図3を参照して、実施の形態2にかかる移動通信システムの構成を説明する。実施の形態2にかかる移動通信システムは、ユーザが使用する移動可能な無線機でありLTEではUE(User Equipment)と称される複数の端末3と、端末3と無線通信を行いLTEではeNB(Enhanced NodeB)と称される無線基地局2と、それらの上位ネットワークでありLTEではMME(Mobility Management Entity)とSGW(Serving Gateway)と称されるコアネットワーク1とを含む。また、それらノード間のインターフェイスとして、無線によるRRC(Radio Resource Control)インターフェイス13、無線基地局2間のX2インターフェイス12、無線基地局2とコアネットワーク1間のS1インターフェイス11がある。
【0020】
コアネットワーク1は、ネットワーク制御を行うMMEやユーザデータを扱うSGWで構成され、サービス制御や課金制御、インターネットや電話網への接続を行う。コアネットワーク1は、コアネットワーク装置と称される場合がある。
図4は
図3のコアネットワーク1の構成を示す図である。コアネットワーク1のリソース利用率判定部103は、MMEやSGW自身に接続されているユーザ数や処理中のユーザデータ量を測定し、自らの許容値と比較することで得られるリソース利用率を所定値と比較する。リソース利用率が所定値より低い場合、コアネットワーク1の制御部101は利用促進が可能な状態であると判断する。
【0021】
その場合は、制御部101が通信部102を用いて、S1インターフェイス11を通して接続される無線基地局2に対してMMEプロモーション開始メッセージ111を送信する。MMEプロモーション開始メッセージ111は、コアネットワーク1配下の無線基地局2に対して、端末に通信を促す利用促進の開始を伝える情報である。
【0022】
無線基地局2は、端末3との間で無線通信を行う装置であり、上位のコアネットワーク1の制御の下にユーザデータを端末3とコアネットワーク1の間で中継する役割を有する。
図5は
図3の無線基地局2の構成を示す図である。無線基地局2は、通信部202を用いてコアネットワーク1よりMMEプロモーション開始メッセージ111を受領することにより、接続されたコアネットワーク1が利用促進状態にあると判断する。
【0023】
また、無線基地局2のリソース利用率判定部203は、無線基地局2に接続されたユーザ数や処理中のデータ量や無線リソース、S1やX2インターフェイスの伝送路情報量を測定し、自らの許容値と比較することで得られるリソース利用率を所定値と比較する。リソース利用率が所定値より低い場合は、無線基地局2の制御部201は利用促進が可能な状態であると判断する。
【0024】
その場合は、制御部201が無線通信部205を用いて、RRCインターフェイス13を通して自局の無線カバレッジ内に存在する端末3に対してeNBプロモーションメッセージ131を送信する。eNBプロモーションメッセージ131は、無線基地局2配下の端末3に対して通信を促す利用促進を伝える情報である。このeNBプロモーションメッセージ131は、報知情報(System Information)を使って定期的に配下の端末3に一斉通知するとよい。
【0025】
無線基地局2は、実施の形態1にかかる呼処理制御装置20に対応する。無線基地局2は、タイマー206、呼種別判定部207、受付判定部208、及び乱数発生部209を備える。呼種別判定部207及び受付判定部208は、実施の形態1にかかる呼種別判定部21及び受付判定部22にそれぞれ対応する。
【0026】
端末3は、ユーザが音声通話やデータの送受信をする無線機器である。
図6は
図3の端末3の構成を示す図である。端末3は、無線通信部302を用いて無線基地局2からeNBプロモーションメッセージ131を受信することにより、コアネットワーク1及び無線基地局2が利用促進状態にあると判断する。そして、端末3の制御部301は自端末を用いた通信をユーザに促すメッセージを表示部303に表示し、当該表示を見たユーザの操作によって通信をプロモーション呼として開始する。または、ユーザによる手動発信によらず、自動的にデータの送受信をプロモーション呼として開始する。この自動発信は、端末3の自動発信判定部304の判定結果に従って制御部301が行う。
【0027】
無線基地局2とコアネットワーク1間のS1インターフェイス11に、コアネットワーク1から無線基地局2方向へ流れるMMEプロモーション開始メッセージ111を設ける。MMEプロモーション開始メッセージ111は、MMEが利用促進状態にあることを通知するメッセージであり、コアネットワーク識別ID、メッセージ有効期限、利用促進可能な呼のQOSタイプとデータ量、プロモーション呼受け入れ可否判定に使うユニークな値であるMMEプロモーションコード(コアネットワーク判定用情報)などを含めることができる。また、S1インターフェイス11に、コアネットワーク1から無線基地局2方向へ流れるMMEプロモーション停止メッセージ112を設ける。これはMMEが非利用促進状態になったことを通知する。
【0028】
RRCインターフェイス13に、無線基地局2から端末3方向へ流れるeNBプロモーションメッセージ131を設ける。eNBプロモーションメッセージ131は、eNBが利用促進状態にあるときに定期的に送信されるメッセージである。eNBプロモーションメッセージ131には、eNBセル識別ID、メッセージ有効期限、利用促進可能な呼のQOSタイプとデータ量、プロモーション呼受け入れ可否判定に使うユニークな値であるeNBプロモーションコード(無線基地局判定用情報)、及びコアネットワーク1から受領したMMEプロモーションコードなどを含めることができる。
【0029】
更に、RRCインターフェイス13を介して、端末3が無線基地局2にRRC接続要求メッセージ132を送信し、無線基地局2が端末3にRRC接続設定メッセージ133及びRRC接続拒否メッセージ134を送信する。端末3は、実施の形態1にかかる端末30に対応する。RRC接続要求メッセージ132、RRC接続設定メッセージ133及びRRC接続拒否メッセージ134は、それぞれ実施の形態1にかかる呼接続要求32、接続設定メッセージ33及び接続拒否メッセージ34に対応する。
【0030】
図7は
図3に示した移動通信システムにおける動作例を示すシーケンス図である。
図7において、コアネットワーク1がMME利用促進状態になると(ステップS1)、S1インターフェイス上にMMEプロモーション開始メッセージ111を無線基地局2宛に送信する(ステップS2)。MMEプロモーション開始メッセージ111を受けた無線基地局2は、eNB利用促進状態になることにより(ステップS3)、RRCインターフェイス上にeNBプロモーションメッセージ131を定期的に端末3宛に送信する(ステップS4)。
【0031】
eNBプロモーションメッセージ131を受けた端末3は、プロモーション呼発信の処理を通して(ステップS5)、RRC接続要求メッセージ132を無線基地局2宛にRRCインターフェイス上に送信する(ステップS6)。この際、eNBプロモーションメッセージ131にて受け取ったeNBプロモーションコード及びMMEプロモーションコードを無線基地局2に送信する。端末3からeNBプロモーションコード及びMMEプロモーションコードを受け取った無線基地局2は、当該コードを、自局がステップS4にてeNBプロモーションメッセージ131を用いて端末3に送信したeNBプロモーションコード及びMMEプロモーションコードと比較してRRC接続要求メッセージ132の呼種別を判定する(ステップS7)。
【0032】
両者が同じであれば、無線基地局2はRRC接続要求メッセージ132がプロモーション呼であると判定し、更に受付判定を実行して端末3の接続を受け付けるか否か判定する(ステップS7)。受付判定において端末3の接続を受け付けると判定した場合、又は、呼種別の判定結果がプロモーション呼以外の場合、無線基地局2はステップS8において接続設定処理を実行する。接続設定処理において、無線基地局2は、コアネットワーク1に呼接続要求をし、端末3にRRC接続設定メッセージ133を送信する。RRC接続要求メッセージ132がプロモーション呼であると判定された場合、呼接続要求は、端末3から受領したMMEプロモーションコードを含めてS1インターフェイス上のInitial UEメッセージまたはNASメッセージに含めて行うこととなる。MMEプロモーションコードを含む呼接続要求を受領したコアネットワーク1は、当該コードと、ステップS2のMMEプロモーション開始メッセージ111送信時のMMEプロモーションコードを比較する。両者が同じであれば、コアネットワーク1は、MMEプロモーションコードを含む呼接続要求がプロモーション呼であると判定する。コアネットワーク1は、課金処理において、プロモーション呼と判定した呼接続要求に基づく通信に対して割引や定額等の特別料金を適用する。
【0033】
ステップS7の受付判定において端末3の接続を受け付けないと判定した場合、無線基地局2はステップS8において接続拒否処理を実行する。接続拒否処理において、無線基地局2は端末3にRRC接続拒否メッセージ134を送信する。
【0034】
次に、
図3のコアネットワーク1の動作について
図8〜
図10を用いて説明する。
図8は
図3のコアネットワーク1の状態遷移図である。
図8に示すように、コアネットワーク1には、MME利用促進状態S15とMME非利用促進状態S16の二つの状態がある。MME利用促進状態S15にあるコアネットワーク1は、MMEプロモーション開始メッセージ111を無線基地局2に向けてS1インターフェイス上に送信し、無線基地局2からのプロモーション呼の呼接続要求時にはMMEプロモーションコードの一致確認をしてプロモーション呼受付をする。MME非利用促進状態S16にあるコアネットワーク1は、MMEプロモーション停止メッセージ112をS1インターフェイス上に送信し、無線基地局2からのプロモーション呼の呼接続要求を拒絶し、また接続中のプロモーション呼を切断する。
【0035】
図9は
図3のコアネットワーク1におけるMME利用促進状態S15への遷移のための判定フローチャートである。MME非利用促進状態S16にあるコアネットワーク1は、コアネットワーク1のリソース利用率が閾値aより低いと判断した場合(ステップS17)、MME利用促進状態S15へ状態遷移する。ここでのリソース利用率とは、MMEやSGWのハードウェア処理負荷、ハードウェア間インターフェイス上の情報量、接続ユーザ数やデータ量などの各値の対許容量比である。
【0036】
図10は
図3のコアネットワーク1におけるMME非利用促進状態S16への遷移のための判定フローチャートである。MME利用促進状態S15にあるコアネットワーク1は、コアネットワーク1のリソース利用率が閾値bより高いと判断した場合(ステップS18)、MME非利用促進状態S16へ状態遷移する。ここでのリソース利用率とは、MMEやSGWのハードウェア処理負荷、ハードウェア間インターフェイス上の情報量、接続ユーザ数やデータ量などの各値の対許容量比である。
【0037】
次に、
図3の無線基地局2の動作について
図11〜
図13を用いて説明する。
図11は
図3の無線基地局2の状態遷移図である。
図11に示すように、無線基地局2には、eNB利用促進状態S21とeNB非利用促進状態S22がある。eNB利用促進状態S21にある無線基地局2は、eNBプロモーションメッセージ131を端末3に対してRRCインターフェイス上に定期的に送信し、また、端末3からのプロモーション呼のRRC接続要求132を受付可能である。eNB非利用促進状態S22にある無線基地局2は、RRCインターフェイス上へのeNBプロモーションメッセージ131送信をやめ、端末3からのプロモーション呼のRRC接続要求132を拒絶し、また接続中のプロモーション呼を切断する。
【0038】
図12は
図3の無線基地局2におけるeNB利用促進状態S21への遷移のための判定フローチャートである。eNB非利用促進状態S22にある無線基地局2は、コアネットワーク1よりMMEプロモーション開始メッセージ111を受領すると(ステップS23)、ステップS24に移る。ステップS24において無線基地局2は、無線基地局2のリソース利用率が閾値cより低いと判断した場合、eNB利用促進状態S21へ状態遷移する。ここでのリソース利用率とは、無線基地局2のハードウェア処理負荷、S1やX2インターフェイス上の情報量、無線送受信電力、接続ユーザ数やデータ量の各値の対許容量比である。
【0039】
図13は
図3の無線基地局2におけるeNB非利用促進状態S22への遷移のための判定フローチャートである。eNB利用促進状態S21にある無線基地局2は、コアネットワーク1よりMMEプロモーション停止メッセージ112を受領すると(ステップS25)、eNB非利用促進状態S22へ状態遷移する。またステップS25にてMMEプロモーション停止メッセージ112を受領しない場合でも、無線基地局2は無線基地局2のリソース利用率が閾値dより高いと判断した場合(ステップS26)、eNB非利用促進状態S22へ状態遷移する。ここでのリソース利用率とは、無線基地局2のハードウェア処理負荷、S1やX2インターフェイス上の情報量、無線送受信電力、接続ユーザ数やデータ量の各値の対許容量比である。
【0040】
次に、
図3の端末3の動作について
図14〜
図16を用いて説明する。
図14は
図3の端末3における端末利用促進状態/端末非利用促進状態への遷移のための判定フローチャートである。
図14に示すように、端末3には、端末利用促進状態S31と端末非利用促進状態S32の二つの状態がある。どちらの状態においても、端末3は定期的に無線基地局2からのRRCインターフェイス上でのeNBプロモーションメッセージ131受領を確認した場合(ステップS33)、端末利用促進状態S31に遷移する。
【0041】
また、eNBプロモーションメッセージ131を受信しない場合でも、無線基地局2から最後に受けたeNBプロモーションメッセージ131に示された有効期限内であると判定された場合は(ステップS34)、端末3は端末利用促進状態S31を継続し、有効期限外と判断された場合は(ステップS34)端末非利用促進状態S32に遷移する。なお、端末非利用促進状態S32にある端末3は、プロモーション呼を発信できない。
【0042】
図15は端末利用促進状態S31にある
図3の端末3を使ってユーザがプロモーション呼を発信するフローチャートである。端末利用促進状態S31に遷移した端末3(ステップS41)は表示部303に、利用を促す(端末3を用いた通信を促す)表示を行う(ステップS42)。例えば、ユーザに有利な価格等の通話条件を提示する表示であり、「20%通話料割引中」、「24時まで定額料金適用中」などである。表示内容は無線基地局2から通知されたeNBプロモーションメッセージ131に含まれた情報を利用すればよい。
【0043】
その表示を見たユーザが音声やデータ通信の発信操作を行うと(ステップS43)、端末3はeNBプロモーションコードとMMEプロモーションコードを含めてRRC接続要求132を無線基地局2へ送信する(ステップS44)。その後、接続設定処理(ステップS8)が行われた場合はプロモーション呼の通信開始に至る。
【0044】
図16は端末利用促進状態S31に遷移した
図3の端末3が自動的にプロモーション呼を発信するフローチャートである。端末非利用促進状態S32にある端末3は、送信予定のデータを図示せぬメモリに保持しており、また、受信候補のデータのリストをメモリに保持している(ステップS51)。端末3が端末利用促進状態S31に遷移した場合(ステップS52)、プロモーション呼自動発信判定を行う(ステップS53)。判定条件は、無線基地局2からeNBプロモーションメッセージ131で送られてきた条件(メッセージ有効期限、呼の許容QOSタイプとデータ量)に基づき、送受信予定のデータがメッセージ有効期限内に送受信できるか、送受信予定のデータの送受信が指定されたQOSで満たせるか、送受信予定のデータ量が指定された範囲内かなどである。
【0045】
プロモーション呼自動発信判定において条件を満たすデータがある場合、端末3は、当該データの所定の送信先に送信すべく、または当該データの所定の受信先から受信すべく、eNBプロモーションコードとMMEプロモーションコードを含めてRRC接続要求132を無線基地局2へ送信する(ステップS54)。その後、接続設定処理(ステップS8)が行われた場合はプロモーション呼の通信開始に至る。
【0046】
図16では、送信予定のデータとして速報性(今すぐリアルタイムに通知)の必要のないデータを、端末3が端末利用促進状態S31に遷移した場合に送信することが考えられる。データの例としては、・端末3を具備する自動販売機で集計した、一日の売上情報、・端末3を具備する各種メータで集計した、電気/ガスの利用情報、・端末3を具備する乗り物が収集した、地理情報、・端末3を具備するセンサが集計した、気象、環境情報、・端末3が収集した、電波環境、位置情報、ユーザの端末利用状況(トラフィック量、サービス呼種別、通信品質、時間等)の情報、・端末3のユーザが送信予約した、電子メール、ゲームスコア/結果、写真、動画、音楽、文書、ソフトウェア、個人情報、掲示板投稿、データベース等、が考えられる。
【0047】
また、
図16では、受信候補のデータとして速報性(今すぐリアルタイムに知る)の必要のないデータを予めリストアップしておき、端末3が端末利用促進状態S31に遷移した場合に受信することが考えられる。受信後、オフラインでユーザがそれら情報を利用することができる。データの例としては、・端末3自身、また端末3を具備するコンピュータ、自動販売機、機械等に適用する更新ソフトウェア、ミドルウェア、データベース等の情報、・端末3のユーザが受信予約した、電子メール、ゲームソフト、写真、動画、音楽、文書、図書、ソフトウェア、ニュース、掲示板投稿、テレビ番組表、気象情報、地図情報、製品価格情報、データベース、RSSフィード情報(ニュースサイトやブログ、ポッドキャスト配信で使用)等、が考えられる。
【0048】
次に、
図3の無線基地局2の動作について
図17〜
図18を用いて説明する。
図17は、
図3の無線基地局2の状態遷移図である。
図17に示すように、無線基地局2には、呼種別に基づく受付判定非実行状態S61と呼種別に基づく受付判定実行状態S62がある。eNBプロモーションメッセージ131の送信が開始されると、無線基地局2は、呼種別に基づく受付判定非実行状態S61から呼種別に基づく受付判定実行状態S62に遷移する。このとき、タイマー206がカウントを開始する。タイマー206が所定の時間X(秒)をカウントすると、無線基地局2は、呼種別に基づく受付判定実行状態S62から呼種別に基づく受付判定非実行状態S61に遷移する。
【0049】
呼種別に基づく受付判定非実行状態S61においては、呼種別判定部207は、RRC接続要求132の呼種別を判定し、呼種別の判定結果に基づいてRRC接続要求132を受付判定の対象と対象外に選別する処理を実行しない。受付判定部208は、受付判定の対象に選別されたRRC接続要求132を受け付けるか否か判定する処理を実行しない。
【0050】
呼種別に基づく受付判定実行状態S62においては、呼種別判定部207は、RRC接続要求132の呼種別を判定し、呼種別の判定結果に基づいてRRC接続要求132を受付判定の対象と対象外に選別する処理を実行する。受付判定部208は、受付判定の対象に選別されたRRC接続要求132を受け付けるか否か判定する処理を実行する。
【0051】
図18は、呼種別に基づく受付判定実行状態S62において無線基地局2が実行する呼接続要求の受け付け制限方法を示すフローチャートである。ステップS71〜S74は、
図7のステップS7に対応する。ステップS75〜S77は、
図7のステップS8に対応する。無線基地局2が端末3からのRRC接続要求132を受信すると(ステップS71)、呼種別判定部207は、RRC接続要求132がプロモーション呼かどうか判定し(ステップS72)、プロモーション呼と判定したRRC接続要求132を受付判定の対象に選別し(ステップS72においてYES)、プロモーション呼と判定しなかったRRC接続要求132を受付判定の対象外に選別する(ステップS72においてNO)。
【0052】
呼種別判定部207は、コアネットワーク1のリソース利用率が所定の閾値より小である場合にMME利用促進状態に遷移したコアネットワーク1から送信される端末3に通信を促すためのMMEプロモーション開始メッセージ111を無線基地局2が受信したときに無線基地局2のリソース利用率が所定の閾値より小である場合にeNB利用促進状態に遷移した無線基地局2から送信される端末3に通信を促すためのeNBプロモーションメッセージ131を受信した場合に、端末3が端末利用促進状態に遷移したことにより発信されたRRC接続要求132をプロモーション呼であると判定する。
【0053】
ここで、呼種別判定部207は、RRC接続要求132に含まれたMMEプロモーションコード(コアネットワーク判定用情報)及びeNBプロモーションコード(無線基地局判定用情報)に基づいてプロモーション呼か否かの判定を行う。尚、呼種別判定部207は、eNBプロモーションコード(無線基地局判定用情報)のみに基づいて判定を行ってもよい。
【0054】
RRC接続要求132がプロモーション呼であると判定された場合(ステップS72においてYES)、乱数発生部209は、乱数Y(1−100のいずれか)を発生する(ステップS73)。受付判定部208は、乱数Yが所定の値Nより大きいか判定する(ステップS74)。乱数Yが値Nより大きい場合(ステップS74においてYES)、受付判定部208はRRC接続要求132を受け付けないと判定し、無線基地局2は接続拒否処理を実行する(ステップS75)。接続拒否処理において、制御部201は、無線通信部205にRRC接続拒否メッセージ134を送信させる。
【0055】
乱数Yが値Nより大きくない場合(ステップS74においてNO)、受付判定部208はRRC接続要求132を受け付けると判定し、無線基地局2は接続設定処理を実行する(ステップS76)。接続設定処理において、制御部201は、通信部202にコアネットワーク1への呼接続要求を送信させ、無線通信部205にRRC接続設定メッセージ133を送信させる。ここで、呼接続要求は、RRC接続要求132に含まれたMMEプロモーションコード(コアネットワーク判定用情報)を含む。
【0056】
RRC接続要求132がプロモーション呼であると判定されなかった場合(ステップS72においてNO)、無線基地局2は接続設定処理を実行する(ステップS77)。接続設定処理において、制御部201は、通信部202にコアネットワーク1への呼接続要求を送信させ、無線通信部205にRRC接続設定メッセージ133を送信させる。
【0057】
本実施の形態によれば、プロモーション呼であると判定されたRRC接続要求132は、優先度が低いと考えられるので、0%より高く100%より低い所定の確率(N%)で受け付けると判定されて接続設定処理の対象となる。一方、プロモーション呼であると判定されなかったRRC接続要求132は、100%の確率で接続設定処理の対象となる。
【0058】
更に、本実施の形態によれば、eNBプロモーションメッセージ131の送信が開始されると、呼種別判定部207は、RRC接続要求132の呼種別を判定し、判定結果に基づいてRRC接続要求132を受付判定の対象と対象外に選別する処理を開始し、受付判定部208は受付判定の対象に選別されたRRC接続要求132を受け付けるか否か判定する処理を開始する。eNBプロモーションメッセージ131の送信が開始されたときから所定の時間Xが経過すると、呼種別判定部207は、RRC接続要求132の呼種別を判定し、判定結果に基づいてRRC接続要求132を受付判定の対象と対象外に選別する処理を停止し、受付判定部208は受付判定の対象に選別されたRRC接続要求132を受け付けるか否か判定する処理を停止する。
【0059】
したがって、本実施の形態によれば、eNBプロモーションメッセージ131の送信開始後の一定期間(X秒の期間)のみプロモーション呼の受け付けが制限される。プロモーション呼が同時多発する可能性の高い期間だけプロモーション呼の受け付けが制限されるので、プロモーション呼の受け付けが不必要に制限されることが防止される。
【0060】
尚、値N及びXは、予め無線基地局2に設定されてもよく、コアネットワーク1から無線基地局2に通知されてもよい。
【0061】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかる移動通信システムを説明する。実施の形態3にかかる移動通信システムは、下記の点が実施の形態2にかかる移動通信システムから変更されている。以下において、実施の形態2と共通する事項及び実施の形態2から自明な事項の説明を省略する。
【0062】
図19を参照して、実施の形態3にかかる無線基地局2の構成を説明する。実施の形態3にかかる無線基地局2は、実施の形態2にかかる無線基地局2と同様に、制御部201、通信部202、リソース利用率判定部203、無線通信部205、タイマー206、呼種別判別部207、及び受付判定部208を備える。実施の形態3にかかる無線基地局2は、更に、繰り返し数カウンタ210と、累積呼接続要求数カウンタ211を備える。
【0063】
次に、実施の形態3にかかる無線基地局2の動作について
図20〜
図21を用いて説明する。
図20は、無線基地局2の状態遷移図である。
図20に示すように、無線基地局2には、呼種別に基づく受付判定非実行状態S61と呼種別に基づく受付判定実行状態S62がある。eNBプロモーションメッセージ131の送信が開始されると、無線基地局2は、呼種別に基づく受付判定非実行状態S61から呼種別に基づく受付判定実行状態S62に遷移する。このとき、タイマー206が初期値からカウントを開始し、繰り返し数カウンタ210が0にリセットされる。
【0064】
タイマー206が所定の時間A(秒)をカウントしたときに繰り返し数カウンタ210の値が所定の繰り返し数Mより小さいと、無線基地局2は、呼種別に基づく受付判定実行状態S62から呼種別に基づく受付判定実行状態S62に遷移する。このとき、タイマー206が初期値からカウントを開始し、繰り返し数カウンタ210がインクリメントされる。タイマー206が所定の時間Aをカウントしたときに繰り返し数カウンタ210の値が所定の繰り返し数Mに等しいと、無線基地局2は、呼種別に基づく受付判定実行状態S62から呼種別に基づく受付判定非実行状態S61に遷移する。
【0065】
図21は、呼種別に基づく受付判定実行状態S62において無線基地局2が実行する呼接続要求の受け付け制限方法を示すフローチャートである。ステップS81〜S85は、
図7のステップS7に対応する。ステップS86〜S88は、
図7のステップS8に対応する。無線基地局2が呼種別に基づく受付判定実行状態S62に遷移すると、累積呼接続要求数カウンタ211が0にリセットされる(ステップS81)。無線基地局2が端末3からのRRC接続要求132を受信すると(ステップS82)、呼種別判定部207は、RRC接続要求132がプロモーション呼かどうか判定し(ステップS83)、プロモーション呼と判定したRRC接続要求132を受付判定の対象に選別し(ステップS83においてYES)、プロモーション呼と判定しなかったRRC接続要求132を受付判定の対象外に選別する(ステップS83においてNO)。ステップS83はステップS72と同様である。
【0066】
RRC接続要求132がプロモーション呼であると判定された場合(ステップS83においてYES)、累積呼接続要求数カウンタ211がインクリメントされる(ステップS84)。受付判定部208は、累積呼接続要求数カウンタ211の値が設定値Bより大きいか判定する(ステップS85)。設定値Bは自然数である。累積呼接続要求数カウンタ211の値が設定値Bより大きい場合(ステップS85においてYES)、受付判定部208はRRC接続要求132を受け付けないと判定し、無線基地局2は接続拒否処理を実行する(ステップS86)。ステップS86の接続拒否処理はステップS75の接続拒否処理と同様である。
【0067】
累積呼接続要求数カウンタ211の値が設定値Bより大きくない場合(ステップS85においてNO)、受付判定部208はRRC接続要求132を受け付けると判定し、無線基地局2は接続設定処理を実行する(ステップS87)。ステップS87の接続設定処理はステップS76の接続設定処理と同様である。RRC接続要求132がプロモーション呼であると判定されなかった場合(ステップS83においてNO)、無線基地局2は接続設定処理を実行する(ステップS88)。ステップS88の接続設定処理はステップS77の接続設定処理と同様である。
【0068】
図22は、実施の形態3にかかる呼接続要求の受け付け制限方法を示す概念図である。横軸は、eNBプロモーションメッセージ131の送信が開始されたときからの経過時間である。縦軸はプロモーション呼であると判定されたRRC接続要求132の累積数、すなわち、累積呼接続要求数カウンタ211の値である。
【0069】
本実施の形態によれば、受付判定部208は、A秒の期間において受付判定の対象に選別されたRRC接続要求132のうち所定の数BのRRC接続要求132を先着順で受け付け、それ以降のRRC接続要求132を受け付けないと判定する処理をM回繰り返す。したがって、本実施の形態によれば、eNBプロモーションメッセージ131の送信開始後の一定期間(M×A秒の期間)のみプロモーション呼の受け付けが制限される。
【0070】
尚、値A、B及びMは、予め無線基地局2に設定されてもよく、コアネットワーク1から無線基地局2に通知されてもよい。
【0071】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4にかかる移動通信システムを説明する。実施の形態4にかかる移動通信システムは、実施の形態2又は3にかかる移動通信システムの機能をWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)(登録商標)の移動通信システムで実現したものである。以下において、実施の形態2及び3と共通する事項及び実施の形態2及び3から自明な事項の説明を省略する。
【0072】
図23を参照して、実施の形態4にかかる移動通信システムを説明する。実施の形態4にかかる移動通信システムは、ユーザが使用する移動可能な無線機でありWCDMAではUE(User Equipment)と称される複数の端末503と、端末503と無線通信を行いWCDMAではNodeBと称される無線基地局502Bと、無線基地局502Bの制御を行う無線ネットワーク制御局502Aと、それらの上位ネットワークであるコアネットワーク501とを含む。無線ネットワーク制御局502Aは、RNCと称される場合がある。また、それらノード間はインターフェイスにより接続される。端末503、無線ネットワーク制御局502A、及びコアネットワーク501は、それぞれ、端末3、無線基地局2、及びコアネットワーク1に対応する。
【0073】
コアネットワーク501は、プロモーション開始メッセージ611及びプロモーション停止メッセージ612を無線ネットワーク制御局502Aに送信する。プロモーション開始メッセージ611及びプロモーション停止メッセージ612は、それぞれMMEプロモーション開始メッセージ111及びMMEプロモーション停止メッセージ112に対応する。
【0074】
無線ネットワーク制御局502Aは、プロモーションメッセージ631、接続設定メッセージ633、及び接続拒否メッセージ634を無線基地局502Bを介して端末503に送信する。端末503は、接続要求メッセージ632を無線基地局502Bを介して無線ネットワーク制御局502Aに送信する。プロモーションメッセージ631、接続要求メッセージ632、接続設定メッセージ633、及び接続拒否メッセージ634は、それぞれ、eNBプロモーションメッセージ131、RRC接続要求メッセージ132、RRC接続設定メッセージ133、及びRRC接続拒否メッセージ134に対応する。
【0075】
コアネットワーク501は、コアネットワーク501のリソース利用率が所定の閾値より小である場合にコアネットワーク利用促進状態に遷移して端末503に通信を促すためのプロモーション開始メッセージ611にコアネットワーク判定用情報を含めて無線ネットワーク制御局502Aに送信する。
【0076】
無線ネットワーク制御局502Aは、プロモーション開始メッセージ611を受信したときに無線ネットワーク制御局502Aの配下の無線基地局502Bのリソース利用率が所定の閾値より小である場合に無線基地局利用促進状態に遷移する。無線基地局利用促進状態に遷移した無線ネットワーク制御局502Aは、端末503に通信を促すためのプロモーションメッセージ631にコアネットワーク判定用情報及び無線基地局判定用情報を含めて無線基地局502Bを介して端末503に送信する。
【0077】
端末503は、プロモーションメッセージ631を受信した場合に端末利用促進状態に遷移して接続要求メッセージ632にコアネットワーク判定用情報及び無線基地局判定用情報を含めて無線ネットワーク制御局502Aに無線基地局502Bを介して送信する。
【0078】
無線ネットワーク制御局502Aは、接続要求メッセージ632に含まれたコアネットワーク判定用情報及び無線基地局判定用情報に基づいて接続要求メッセージ632をプロモーション呼であると判定し、接続要求メッセージ632を受付判定の対象に選別する。無線ネットワーク制御局502Aは、接続要求メッセージ632を受け付けると判定した場合、接続設定メッセージ633を無線基地局502Bを介して端末503に送信する。無線ネットワーク制御局502Aは、接続要求メッセージ632を受け付けないと判定した場合、接続拒否メッセージ634を無線基地局502Bを介して端末503に送信する。
【0079】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、プロモーション呼と通常呼の両方を受付判定の対象に選別してもよい。或いは、緊急呼を受付判定の対象外に選別し、その他の呼を受付判定の対象に選別してもよい。更に、呼接続要求の受け付け制限方法は、コンピュータがプログラムを実行することで実現されてもよい。
【0080】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0081】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0082】
この出願は、2013年8月23日に出願された日本出願特願2013−173225を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。