(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取得手段は、前記対象情報から、前記提案者のプレゼンテーションに用いた資料の内容に関する内容データ、前記提案者のプレゼンテーションの進め方に関する進行データ、前記提案者の音声に関する音声データ、及び、前記提案者の顔の特徴に関する表情データの少なくとも何れかを抽出すること
を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の評価支援システム。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態における評価支援システムの一例について、図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施形態:評価支援システム100の構成)
図1を参照して、実施形態における評価支援システム100の構成の一例について説明する。
図1は、本実施形態における評価支援システム100の全体構成を示すブロック図である。
【0030】
図1に示すように、評価支援システム100は、評価支援装置1を備える。評価支援装置1は、例えば公衆通信網4(ネットワーク)を介して、ユーザ端末2と接続されるほか、例えばサーバ3等と接続されてもよい。
【0031】
評価支援システム100は、主にインターネット上のサービスを展開するために用いられる。評価支援システム100は、ユーザ(提案者)のプレゼンテーションの映像に基づいて生成された対象情報Dに対して、定量的な評価結果Rを出力することができる。このため、評価支援システム100の管理者等は、例えば評価結果Rに基づき、提案者の社会的信用を検討でき、社会的信用に応じた仮想株式等を設定することができる。また、提案者は、例えば評価結果Rに基づき、プレゼンテーションの改善等を検討することができる。また、対象情報D及び評価結果Rは、インターネット上に公開する必要がない。このため、提案者のプレゼンテーションの内容等を非公知の状態で評価をすることができる。
【0032】
<評価支援装置1>
本実施形態における評価支援装置1は、主に評価支援システム100の管理者等が用いる。評価支援装置1は、対象情報Dを取得し、対象情報Dに対する評価結果Rを出力するためのものである。管理者等は、評価支援装置1により得られた評価結果Rに基づき、例えば提案者の社会的信用を検討することができる。
【0033】
評価支援装置1は、例えば
図2(a)に示すように、ユーザ端末2により生成された対象情報Dを、ユーザ端末2から取得する。対象情報Dは、ユーザ端末2の有するカメラ及びマイクを用いて、提案者のプレゼンテーションの映像等に基づいて生成される。対象情報Dは、例えばプレゼンデータP、音声データS、及び表情データFの少なくとも何れかを有する。評価支援装置1は、取得した対象情報Dから、必要に応じてプレゼンデータP等を抽出する。
【0034】
プレゼンデータPは、例えば提案者がプレゼンテーションに用いた資料の内容に関する内容データ、及び提案者のプレゼンテーションの進め方に関する進行データの少なくとも何れかを有する。内容データは、資料の内容をテキストデータに変換したデータを有するほか、例えば図やグラフ等の画像データを有してもよい。進行データは、資料毎を説明する進行時間や、プレゼンテーション全体の進行時間に関するデータを有する。進行データは、例えば資料等を用いる順番に関するデータを有する。
【0035】
音声データSは、例えば提案者の発言に関する発言データ、及び提案者の口調に関する口調データの少なくとも何れかを有する。発言データは、例えば提案者の発言をテキストデータに変換したデータを有する。口調データは、例えば提案者の発言の速度、声量、イントネーション、発言間の時間等に関するデータを有する。
【0036】
表情データFは、例えば提案者の目の特徴に関する第1表情データ、及び提案者の顔全体の特徴に関する顔データの少なくとも何れかを有する。第1表情データは、提案者の目つき、目力、視線等の特徴に関するデータを有する。顔データは、提案者の顔色、しわ、髪、口、鼻等体の特徴に関するデータを有する。
【0037】
評価支援装置1は、例えば
図2(b)に示すように、対象評価Dに対する評価結果Rを生成し、ユーザ端末2に評価結果Rを出力する。評価結果Rは、例えば計画性、持続性、将来性、プレゼン能力、推定健康値、推定年齢、及び評価価格の少なくとも何れかを有する。評価結果Rは、各項目に対してスコアを生成するほか、コメントを生成してもよい。
【0038】
計画性、持続性、及び将来性に関しては、主に提案者の提案内容に対する評価を示す。計画性は、例えば提案者の提案における計画上の抜けや漏れ等の評価に用いることができる。持続性は、例えば提案者の提案における持続的に実現できるか等の評価に用いることができる。将来性は、例えば提案者の提案における客観的な将来性の評価に用いることができる。
【0039】
参照情報のうち、プレゼン能力、推定健康値、及び推定年齢に関しては、提案者自体に対する評価を示す。プレゼン能力は、例えば提案者の提案の進行や説明の方法等の評価に用いることができる。推定健康値は、提案者の見た目から得られる健康状態の評価に用いることができる。推定年齢は、例えば提案者の見た目から得られる推定年齢の評価に用いることができる。
【0040】
図3(a)は、評価支援装置1の構成の一例を示す模式図である。評価支援装置1として、パーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器が用いられる。評価支援装置1は、筐体10と、CPU101と、ROM102と、RAM103と、記憶部104と、I/F105〜107とを備える。各構成101〜107は、内部バス110により接続される。
【0041】
CPU(Central Processing Unit)101は、評価支援装置1全体を制御する。ROM(Read Only Memory)102は、CPU101の動作コードを格納する。RAM(Random Access Memory)103は、CPU101の動作時に使用される作業領域である。記憶部104は、対象情報D等の各種情報が記憶される。記憶部104として、例えばHDD(Hard Disk Drive)の他、SSD(Solid State Drive)やフロッピーディスク等のデータ保存装置が用いられる。なお、例えば評価支援装置1は、図示しないGPU(Graphics Processing Unit)を有してもよい。GPUを有することで、通常よりも高速演算処理が可能となる。
【0042】
I/F105は、公衆通信網4を介してユーザ端末2等との各種情報の送受信を行うためのインターフェースである。I/F106は、入力部分108との情報の送受信を行うためのインターフェースである。入力部分108として、例えばキーボードが用いられ、評価支援システム100の管理者等は、入力部分108を介して、各種情報又は評価支援装置1の制御コマンド等を入力する。I/F107は、出力部分109との各種情報の送受信を行うためのインターフェースである。出力部分109は、記憶部104に保存された各種情報、又は評価支援装置1の処理状況等を出力する。出力部分109として、ディスプレイが用いられ、例えばタッチパネル式でもよい。
【0043】
図3(b)は、評価支援装置1の機能の一例を示す模式図である。評価支援装置1は、取得部11と、評価部12と、出力部14と、入力部15と、情報DB16とを備える。評価支援装置1は、例えば更新部13を備えてもよい。なお、
図3(b)に示した機能は、CPU101が、RAM103を作業領域として、記憶部104等に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、各構成11〜16は、例えば人工知能により制御されてもよい。ここで、「人工知能」は、いかなる周知の人工知能技術に基づくものであってもよい。
【0044】
<情報DB16>
情報DB16は、予め取得された過去の対象情報、及び過去の対象情報の評価に用いられた参照情報が記憶された参照データベースを含む。情報DB16は、対象情報Dを評価した評価情報が記憶されるほか、例えば評価情報に基づき評価結果Rを表示するフォーマット等の各種情報が記憶されたデータベースを含む。参照データベース及びデータベースは、HDDやSSD等で具現化された記憶部104に保存される。各構成11〜15は、必要に応じて情報DB16に各種情報を記憶させ、又は各種情報を取出す。
【0045】
参照データベースには、例えば
図4に示すように、過去の対象情報と参照情報との間における3段階以上の連関度が記憶される。過去の対象情報及び参照情報は、複数のデータを有し、それぞれ関係の度合いを示す連関度で紐づいており、例えば10段階や5段階等の3段階以上の関連度(
図4では百分率及び線の特徴で表示)で示される。例えば、過去の内容データに含まれる「内容A」は、参照情報の計画性に含まれる「計画A」との間における連関度「80%」を示し、参照情報の持続性に含まれる「持続A」との間の連関度「10%」を示す。
【0046】
参照データベースは、例えば連関度を算出できるアルゴリズムを有する。参照データベースとして、例えば過去の対象情報、参照情報、及び連関度に基づいて最適化された関数(分類器)が用いられてもよい。
【0047】
過去の対象情報は、上述した対象情報Dに対応するデータを有し、例えば過去のプレゼンデータ、過去の音声データ、及び過去の表情データの少なくとも何れかを有する。各データの特徴は、上述した対象情報Dの有する各データと同様のため、説明を省略する。
【0048】
参照情報は、評価結果Rに対応するデータを有し、例えば計画性、持続性、将来性、プレゼン能力、推定健康値、推定年齢、及び評価価格の少なくとも何れかを有する。参照情報として、過去の対象情報を評価したときの結果が用いられる。各データの特徴は、上述した評価結果Rの有する各データと同様のため、説明を省略する。
【0049】
上記のようなデータを参照情報が有することで、提案者のプレゼンテーションに対する評価結果Rを生成することができる。なお、上記各データは一例であり、必要に応じて任意に設定することができる。
【0050】
過去の対象情報及び参照情報は、例えば映像や音のデータ形式で参照データベースに記憶されるほか、例えば数値、行列(ベクトル)、又はヒストグラム等のデータ形式で記憶されてもよい。
【0051】
連関度は、過去の対象情報と、参照情報との関係に基づき算出される。連関度は、例えば機械学習を用いて算出される。機械学習には、例えば深層学習が用いられる。
【0052】
連関度は、例えば
図5に示すように、過去の対象情報の有する2つ以上のデータの組み合わせと、参照情報との間の関係に基づいて算出されてもよい。例えば、過去の対象情報の過去の内容データに含まれる「内容A」及び過去の進行データに含まれる「進行B」の組み合わせは、参照情報の計画性に含まれる「計画A」との間における連関度「80%」を示し、「計画B」との間における連関度「10%」を示す。この場合、評価結果Rを生成する際、精度の向上及び選択肢の範囲を拡大させることが可能となる。
【0053】
なお、過去の対象情報は、例えば
図6に示すように、過去の対象情報の有する各データ及び参照情報と紐づいた中間情報を有してもよい。この場合、中間情報は、3段階以上の類似度を介して過去のプレゼンデータ、過去の音声データ、及び過去の表情データの少なくとも何れかと紐づけられ、連関度を介して参照情報と紐づけられている。これにより、過去のプレゼンデータ、過去の音声データ、及び過去の表情データの少なくとも何れかを更新、追加等を実施する場合においても、連関度を更新する必要が無い。これにより、評価対象の変更等に伴う参照データベースの再構築に費やす時間を大幅に削減することが可能となる。
【0054】
<取得部11>
取得部11は、対象情報Dを取得する。取得部11は、ユーザ端末2から対象情報Dを取得するほか、例えば可搬メモリ等の記憶媒体から対象情報Dを取得してもよい。なお、対象情報Dのデータ形式は任意であり、例えば取得部11が任意のデータ形式に変換してもよい。
【0055】
取得部11は、例えば対象情報Dの有する特定のデータのみを抽出してもよく、例えば内容データ、進行データ、音声データS、及び、表情データFの少なくとも何れかを抽出する。抽出するデータは、管理者等が任意に設定できる。
【0056】
<質問部11a>
取得部11は、例えば質問部11aを有する。質問部11aは、対象情報Dに基づき、提案者への質問情報Qを生成し、出力部14を介して質問情報Qをユーザ端末2等に出力する。ユーザ端末2等は、例えば
図7に示したように、取得した質問情報Qを表示する。質問部11aは、テキストデータ形式の質問情報Qを生成及び出力するほか、例えば音声データ形式の質問情報Qを生成及び出力してもよい。質問部11aは、例えば対象情報Dを取得している途中(例えば提案者のプレゼンテーションの途中)において質問情報Qを生成及び出力してもよく、例えば対象情報Dを取得したあと(例えば対象者のプレゼンテーション終了後)において質問情報Qを生成及び出力してもよい。質問部11aが質問情報Qを生成及び出力する回数は、任意である。
【0057】
質問部11aは、例えば質問データベースを参照して、質問情報Qを生成する。質問データベースは、予め取得された過去の対象情報、及び過去の対象情報の質問に用いられた過去の質問情報を有し、情報DB16に記憶される。
【0058】
質問データベースには、例えば
図8に示すように、過去の対象情報と過去の質問情報との間における3段階以上の質問連関度が記憶される。過去の対象情報及び過去の質問情報は、それぞれ関係の度合いを示す質問連関度で紐づいており、例えば10段階や5段階等の3段階以上の関連度(
図8では百分率及び線の特徴で表示)で示される。例えば、過去の内容データに含まれる「内容A」は、過去の質問情報に含まれる「質問A」との間における質問連関度「60%」を示し、「質問C」との間の質問連関度「30%」を示す。質問部11aは、例えば最も高い質問連関度を有する過去の質問情報を、質問情報Qとして生成及び出力する。なお、質問部11aが質問情報Qを生成する際、任意の閾値又は範囲における質問連関度を参照するように設定できる。
【0059】
質問データベースは、例えば質問連関度を算出できるアルゴリズムを有する。質問データベースとして、例えば過去の対象情報、過去の質問情報、及び質問連関度に基づいて最適化された関数(分類器)が用いられてもよい。
【0060】
過去の対象情報及び過去の質問情報は、例えば映像や音のデータ形式で質問データベースに記憶されるほか、例えば数値、行列(ベクトル)、又はヒストグラム等のデータ形式で記憶されてもよい。
【0061】
質問連関度は、過去の対象情報と、過去の質問情報との関係に基づき算出される。質問連関度は、例えば機械学習を用いて算出される。機械学習には、例えば深層学習が用いられる。なお、質問データベースでは、
図5に示した参照データベースと同様に、質問連関度が、過去の対象情報の有する2つ以上のデータの組み合わせに基づいて算出されてもよい。
【0062】
<追加部11b>
取得部11は、例えば追加部11bを有する。追加部11bは、質問情報Qに対する提案者の回答に基づく回答情報Aを取得する。回答情報Aは、例えば
図7に示すように、ユーザ端末2に表示された質問情報Qに対し、提案者が回答した内容に基づき生成される。
【0063】
追加部11bは、取得された対象情報Dから回答情報Aを抽出するほか、例えば対象情報Dとは別の情報として回答情報Aを取得してもよい。追加部11bは、テキストデータ形式の回答情報Aを取得するほか、例えば音声データ形式の回答情報Aを取得してもよい。追加部11bが回答情報Aを取得したあと、例えば質問部11aは、回答情報Aに基づき、再び提案者への質問情報Qを生成してもよい。追加部11bは、例えば回答情報Aを対象情報Dの一部として取得するほか、例えば回答情報AをプレゼンデータP、音声データS、及び表情データFの何れかに分類してもよい。また、追加部11bが回答情報Aを対象情報Dとは別の情報として取得した場合、参照データベースは、回答情報Aに対応する過去の回答情報を有する。
【0064】
取得部11は、対象情報Dに加え、例えば対象情報Dに記憶された対象者に関する人物情報を取得してもよい。これにより、人物情報に対応した評価結果Rを出力することが可能となる。
【0065】
<評価部12>
評価部12は、対象情報Dと、参照情報との間における3段階以上の第1連関度を含む評価情報を取得する。評価部12は、記憶部104に保存された参照データベースを参照して、対象情報Dと一致又は類似する過去の対象情報を選択し、選択された過去の面談データに紐づけられた連関度を第1連関度として算出する。このほか、評価部12は、例えば参照データベースを分類器のアルゴリズム又は最適化された関数として用い、対象情報Dと参照データとの間における第1連関度を算出してもよい。
【0066】
例えば、
図4に示した参照データベースを用いる場合、対象情報Dの有するプレゼンデータPが、「内容A」と一致又は類似するとき、参照情報の「計画A」に対して「80%」、「持続A」に対して「10%」、「プレゼンB」に対して「1%」の第1連関度がそれぞれ算出される。また、音声データSが、「発言A」及び「発言B」と類似するときは、例えば「発言A」及び「発言B」と参照情報との間の連関度に対して任意の係数を乗算した値が、第1連関度として算出される。また、対象情報Dが複数のデータを有する場合、例えば複数のデータ毎に対応する第1連関度が算出される。
【0067】
評価部12は、第1連関度を算出したあと、対象情報D、参照情報、及び第1連関度を含む評価情報を取得する。なお、評価部12は、例えば
図5に示した参照データベースを参照して、第1連関度を算出してもよい。
【0068】
<更新部13>
更新部13は、例えば過去の対象情報と、参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、関係を連関度に反映させる。連関度に反映させるデータとして、例えば管理者等が新たに取得した対象情報Dと、対象情報Dの評価結果Rに対応する参照情報とを有する更新データが用いられる。このほか、連関度に反映させるデータとして、例えば管理者等が評価結果Rに基づいて作成した学習用データ等が用いられる。
【0069】
<出力部14>
出力部14は、評価情報に基づき評価結果Rを生成し、評価結果Rを出力する。出力部14は、例えば評価情報の第1連関度に基づいて、対象情報Dに対する評価結果Rを生成する。また、出力部14は、例えば評価情報の加工処理等を行わずに評価結果Rとして生成してもよい。
【0070】
出力部14は、生成した評価結果Rを出力する。出力部14は、I/F107を介して出力部分109に評価結果Rを出力するほか、例えばI/F105を介してユーザ端末2等の任意の装置に評価結果Rを出力してもよい。
【0071】
<入力部15>
入力部15は、I/F105を介してユーザ端末2から送信された対象情報Dを受信するほか、例えばI/F106を介して入力部分108から入力された各種情報を受信する。そのほか、入力部15は、例えばサーバ3に記憶された対象情報D等を受信してもよい。入力部15は、例えば可搬メモリ等の記憶媒体を介して、対象情報D等を受信してもよい。入力部15は、例えば管理者等が評価結果Rに基づいて作成した更新データや、連関度を更新するために用いられる学習用データ等を受信する。
【0072】
<ユーザ端末2>
ユーザ端末2は、評価支援システム100を利用する提案者が保有する。ユーザ端末2として、パーソナルコンピュータ(PC)のほか、例えばスマートフォンやタブレット端末等の電子機器が用いられる。ユーザ端末2は、提案者のプレゼンテーションの映像を取得するためのカメラ及びマイク、並びに取得された映像に基づいて対象情報Dを生成する生成部等を有する。なお、ユーザ端末2は、例えば上述した評価支援装置1と同等の構成及び機能を有してもよい。すなわち、本実施形態における評価支援システム100は、例えば評価支援装置1の代わりにユーザ端末2を用いてもよい。
【0073】
<サーバ3>
サーバ3には、各種情報に関するデータ(データベース)が記憶されている。このデータベースには、例えば公衆通信網4を介して送られてきた情報が蓄積される。サーバ3には、例えば情報DB16と同様の情報が記憶され、公衆通信網4を介して評価支援装置1と各種情報の送受信が行われてもよい。サーバ3として、例えばネットワーク上のデータベースサーバが用いられてもよい。サーバ3は、上述した記憶部104や情報DB16の代わりに用いられてもよい。
【0074】
<公衆通信網4>
公衆通信網4(ネットワーク)は、評価支援装置1等が通信回路を介して接続されるインターネット網等である。公衆通信網4は、いわゆる光ファイバ通信網で構成されてもよい。また、公衆通信網4は、有線通信網には限定されず、無線通信網で実現してもよい。
【0075】
(実施形態:評価支援システム100の動作)
次に、本実施形態における評価支援システム100の動作の一例について説明する。
図9は、本実施形態における評価支援システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0076】
<取得手段S110>
先ず、評価の対象となる対象情報Dを取得する(取得手段S110)。取得部11は、入力部15を介して、ユーザ端末2により生成された対象情報Dを取得するほか、例えば可搬メモリ等の記憶媒体を介して、対象情報Dを取得してもよい。取得部11は、対象情報Dに加え、例えば人物情報を取得してもよい。なお、取得部11は、取得した対象情報D等を情報DB16に記憶させてもよい。
【0077】
例えば取得部11は、対象情報Dの有する特定のデータを抽出する。この場合、取得部11は、抽出した各データを情報DB16に記憶させてもよい。
【0078】
例えば取得部11は、ユーザ端末2によって生成された対象情報Dを連続的に取得するほか、一定期間に記憶された各対象情報Dを取得してもよい。すなわち、取得部11は、提案者のプレゼンテーション中にリアルタイムに近い状態で、対象情報Dを分割して取得するほか、提案者のプレゼンテーション終了後に、対象情報Dを一括して取得してもよい。取得部11がユーザ端末2から対象情報Dを取得するタイミング及び分割数は、任意である。
【0079】
<評価手段S120>
次に、参照データベースを参照し、対象情報Dと、参照情報との間の第1連関度を含む評価情報を取得する(評価手段S120)。評価部12は、取得部11又は情報DB16から対象情報Dを取得し、情報DB16から参照データベースを取得する。
【0080】
評価部12は、参照データベースを参照することで、対象情報Dと、参照情報との間における第1連関度を算出することができる。評価部12は、例えば対象情報Dと一致、一部一致、又は類似する過去の対象情報を選択し、選択された過去の対象情報に紐づけられた参照情報を選択し、選択された過去の対象情報と参照情報との間における連関度に基づいて第1連関度を算出する。なお、評価部12は、算出した第1連関度及び取得した評価情報を情報DB16に記憶させてもよい。
【0081】
評価部12は、例えば
図5に示した参照データベースを参照し、対象情報Dに含まれる各データの組み合わせと、参照情報との間における第1連関度を算出してもよい。また、評価部12は、例えば
図6に示した参照データベースを参照し、中間情報を介して第1連関度を算出してもよい。
【0082】
<出力手段S130>
次に、評価情報に基づき評価結果Rを生成し、評価結果Rを出力する(出力手段S130)。出力部14は、評価部12又は情報DB16から評価データを取得し、例えば情報DB16から評価結果Rを表示するフォーマットを取得してもよい。
【0083】
出力部14は、評価情報に基づいて、例えばフォーマットを参照して評価結果Rを生成する。出力部14は、例えば
図2(b)に示すように、評価情報に基づいて「計画性」、「持続性」等の評価項目に対する点数(スコア)を算出した結果を、評価結果Rとして生成及び出力する。出力部14は、例えば参照情報に紐づく第1連関度毎の値を点数として算出するほか、第1連関度を組み合わせた値や平均値等を算出してもよい。出力部14は、例えば評価情報に基づいたテキストデータを選択し、評価結果Rのコメントとして生成及び出力してもよい。この場合、テキストデータは予め参照情報と結び付けた状態で記憶部104に保存される。
【0084】
その後、出力部14は、評価結果Rを出力する。出力部14は、ユーザ端末2又は出力部分109に評価結果Rを出力する。出力部14は、例えば予め設定された閾値と、第1連関度とを比較した結果に基づき、評価結果Rを出力してもよい。この場合、例えば閾値を「80%以上」と設定したとき、第1連関度が80%以上の場合のみ評価結果Rを出力する。なお、閾値の条件は、任意に設定することができる。
【0085】
<更新手段S140>
その後、例えば過去の対象情報と、参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、関係を連関度に反映させてもよい(更新手段S140)。更新部13は、例えば管理者等が新たに取得した更新データを取得し、連関度に反映させる。このほか、更新部13は、例えば管理者が評価結果Rに基づいて作成した学習用データを取得し、連関度に反映させる。
更新部13は、例えば機械学習を用いて連関度の算出及び更新を行い、機械学習には、例えば深層学習が用いられる。
【0086】
これにより、本実施形態における評価支援システム100の動作が終了する。なお、上述した更新手段S140を実施するか否かは任意である。
【0087】
本実施形態によれば、評価手段S120は、参照データベースを参照し、対象情報Dと、参照情報との間における第1連関度を含む評価情報を取得する。対象情報Dは、提案者のプレゼンテーションの映像に基づいて生成される。このため、提案者のプレゼンテーションの内容に対して定量的な評価結果Rを取得することができる。これにより、定量的な評価結果Rを提案者の社会的信用等に繋げることが可能となる。
【0088】
また、本実施形態によれば、取得手段S110は、対象情報Dから、内容データ、進行データ、音声データS、及び表情データFの少なくとも何れかを抽出する。このため、上記データ毎に独立した評価結果Rの生成や、上記データを組み合わせた評価結果Rの生成をすることができる。これにより、プレゼンテーションの分野や状況に応じて最適な評価結果Rを生成することが可能となる。
【0089】
また、本実施形態によれば、評価結果Rは、提案者の推定健康値を有する。このため、提案者のプレゼンテーション時における健康状態も評価基準に含めることができる。これにより、評価結果Rの精度をさらに向上させることが可能となる。
【0090】
また、本実施形態によれば、取得手段S110は、30秒以上30分以下における提案者のプレゼンテーションの映像に基づいて生成された対象情報Dを取得する。このため、対象情報D毎に含まれる情報量のバラつきを抑制することができる。これにより、定量的な評価結果Rを容易に取得することが可能となる。
【0091】
また、本実施形態によれば、更新手段S140は、過去の対象情報と、参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、関係を連関度に反映させる。このため、連関度を容易に更新することができ、評価結果Rの精度をさらに高めることが可能となる。
【0092】
(評価支援システム100の動作の第1変形例)
次に、
図10を参照して、本実施形態における評価支援システム100の動作の第1変形例について説明する。上述した動作と、第1変形例の動作との違いは、質問手段S110aと、追加手段S110bとを実施する点である。そのほかの点については、上述した動作と同様のため、説明を適宜省略する。なお、質問手段S110a及び追加手段S110bは、取得手段S110のあとに実施するほか、例えば取得手段S110中に実施してもよい。
【0093】
<質問手段:S110a>
質問手段S110aは、取得された対象情報Dに基づき、提案者への質問情報Qを生成し、質問情報Qを出力する。質問部11aは、例えば
図8に示す質問データベースを参照し、対象情報Dと、過去の質問情報との間における3段階以上の第1質問連関度を取得し、過去の質問情報及び第1質問連関度に基づき質問情報Qを生成する。質問部11aは、例えば複数の質問に対応する質問情報Qを生成及び出力してもよい。質問部11aは、例えば生成した質問情報Qを情報DB16に記憶させる。
【0094】
<追加手段:S110b>
次に、追加手段S110bは、質問情報Qに対する提案者の回答に基づく回答情報Aを取得する。追加部11bは、対象情報Dとは別の情報として回答情報Aを取得する場合、回答情報Aを対象情報Dに追加してもよい。この場合、回答情報Aを追加した対象情報Dを用いて評価手段S120を実施する。追加部11bは、例えば対象情報Dから回答情報Aを抽出してもよい。この場合、追加手段S110bにおいて、取得部11は回答情報Aを含む対象情報Dを取得する。
【0095】
その後、上述した評価手段S120等を実施し、本実施形態における評価支援システム100の動作が終了する。
【0096】
本実施形態における動作の第1変形例によれば、上述した動作と同様に、評価手段S120は、参照データベースを参照し、対象情報Dと、参照情報との間における第1連関度を含む評価情報を取得する。対象情報Dは、提案者のプレゼンテーションの映像に基づいて生成される。このため、提案者のプレゼンテーションの内容に対して定量的な評価結果Rを取得することができる。これにより、定量的な評価結果Rを提案者の社会的信用等に繋げることが可能となる。
【0097】
特に、本実施形態における動作の第1変形例によれば、質問手段S110aは、提案者への質問情報Qを生成し、質問情報Qを出力する。また、追加手段S110bは、質問情報Qに対する提案者の回答に基づく回答情報Aを取得する。このため、提案者のプレゼンテーションに含まれる情報量が少ない場合においても、質問情報Qを用いて回答情報Aを取得することができ、情報量を補充することができる。これにより、評価結果Rの精度を向上させることが可能となる。
【0098】
(評価支援システム100の動作の第2変形例)
次に、
図11を参照して、本実施形態における評価支援システム100の動作の第2変形例について説明する。上述した第1変形例の動作と、第2変形例の動作との違いは、評価手段S120を実施したあとに質問手段S110a及び追加手段S110bを実施し、再び評価手段S120を実施する点である。そのほかの点については、上述した動作と同様のため、説明を適宜省略する。
【0099】
質問手段S110aは、例えば
図12に示す質問データベースを参照し、質問情報Qを生成する。
図12に示す質問データベースは、参照データベースの有する参照情報が、過去の質問情報と質問連関度で紐づけられている点において、
図8に示した質問データベースと相違する。すなわち、評価手段S120において取得された評価情報に基づいて、質問手段S110a及び追加手段S110bを実施する。
【0100】
第2変形例の動作では、追加手段S110bにおいて、取得部11は、回答情報Aを含む対象情報Dを取得する。その後、回答情報Aを含む対象情報Dに基づき評価手段S120を再び実施する。
【0101】
その後、上述した出力手段S130等を実施し、本実施形態における評価支援システム100の動作が終了する。
【0102】
本実施形態における動作の第2変形例によれば、上述した動作と同様に、評価手段S120は、参照データベースを参照し、対象情報Dと、参照情報との間における第1連関度を含む評価情報を取得する。対象情報Dは、提案者のプレゼンテーションの映像に基づいて生成される。このため、提案者のプレゼンテーションの内容に対して定量的な評価結果Rを取得することができる。これにより、定量的な評価結果Rを提案者の社会的信用等に繋げることが可能となる。
【0103】
特に、本実施形態における動作の第2変形例によれば、質問手段S110aは、評価情報を参照して質問情報Qを生成する。このため、評価情報に応じた質問情報Qを生成することができる。これにより、評価結果Rの精度をさらに向上させることが可能となる
【0104】
上述した実施形態によれば、3段階以上に設定されている連関度等(第1連関度、質問連関度、第1質問連関度、類似度)に基づいて、対象情報Dを評価できる点に特徴がある。連関度等は、例えば0〜100%までの数値で記述することができるほか、3段階以上の数値で記述できればいかなる段階で構成されていてもよい。
【0105】
このような連関度等に基づいて、対象情報Dに対する評価結果Rの候補として選ばれる参照情報において、連関度の高い又は低い順に参照情報等(過去の質問情報、中間情報)を表示することが可能となる。このように連関度等の順に表示することで、管理者等は提案者に該当する可能性の高い傾向を優先的に選択することができる。他方、提案者に該当する可能性の低い傾向も除外せずに表示できるため、管理者等は見逃すことなく選択することが可能となる。
【0106】
上記に加え、上述した実施形態によれば、例えば連関度等が1%のような極めて低い場合も見逃すことなく評価することができる。連関度等が極めて低い参照情報等であっても、僅かな兆候として繋がっていることを示しており、見逃しや誤認を抑制することが可能となる。
【0107】
また、上述した実施形態によれば、取得手段S110において、取得部11は、例えばソーシャルネットワーキングサービスにおける提案者の注目度合いを取得してもよい。提案者の注目度合いとして、例えばTwitter(登録商標)やFacebook(登録商標)等のフォロワー数が用いられ、他のユーザとの繋がり度合いが用いられる。このため、提案者のプレゼンテーションの内容以外の情報を評価結果Rの対象とすることができる。これにより、プレゼンテーションの分野や状況に応じて最適な評価結果Rを容易に生成することが可能となる。
【0108】
また、上述した実施形態によれば、提案者の映像は、30秒以上30分以内であることが望ましく、より好ましくは2分以上5分以内である。これにより、提案者毎の評価バラつきを抑制することができ、定量的な評価結果Rを容易に実現することが可能となる。
【0109】
また、上述した実施形態によれば、提案者がプレゼンテーションに用いる言語は任意であり、いかなる言語を用いた場合においても、定量的な評価結果Rを実現することが可能となる。即ち、対象情報Dは、提案者が母国語又は多言語を用いたプレゼンテーションに基づいて生成されてもよい。
【0110】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、1人又は複数の提案者のプレゼンテーションの映像や、企業紹介等に基づいて生成されてもよい。即ち、プレゼンテーションの映像には、提案者が撮影されていなくてもよい。
【0111】
また、上述した実施形態によれば、例えば提案者が複数回(例えば毎日、毎週等)のプレゼンテーションを継続実施できるようにしてもよい。この場合、プレゼンテーション毎に異なる対象情報Dを生成するほか、複数のプレゼンテーションを一括した対象情報Dを生成してもよい。
【0112】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、例えば提案者が数カ月〜数年かかる世界冒険の資金や支援を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0113】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、例えば提案者がアスリート、又はアスリートの支援者であり、アスリートとして必要な資金の調達を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0114】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、例えば提案者が資金以外の支援依頼又は提供を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよく、資金以外の支援として、例えばキャッシュ、クレジット、電子マネー、ポイント、及び仮想通貨の少なくとも何れかが用いられるほか、例えば人的支援、教育支援、技術指導等でもよい。
【0115】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、例えば提案者が空いている時間の副業探し、仕事探し、又は人的支援の依頼を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0116】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、例えば提案者が介護、看病等の人的依頼又は提供を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0117】
また、上述した実施形態によれば、提案情報Dは、例えば商品の売買を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0118】
また、上述した実施形態によれば、提案情報Dは、例えば提案者が行きたい場所や泊まりたい場所の見積の取得を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0119】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、提案者との時間の交換、時間の売買を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0120】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、例えば提案者がベビーシッター等の定期依頼のような人的依頼又は提供を目的としてプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0121】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、例えば提案者が支援したい人、サービス、又はシステム等に対する支援を目的としたプレゼンテーションの映像に基づいて生成されてもよい。
【0122】
また、上述した実施形態によれば、対象情報Dは、例えば提案者の演技、演奏等のパフォーマンスをプレゼンテーションとした映像に基づいて生成されてもよい。この場合、提案者は、例えば集客又は資金援助を目的として対象情報Dを生成する。
【0123】
また、上述した実施形態によれば、提案者毎に取得した評価結果Rの数値に基づき、仮想通貨等のように提案者間で自由に数値を取引できるようにしてもよい。例えば、評価結果Rの数値が高い提案者が、評価結果Rの数値が低い提案者に対して、評価結果Rの数値を譲渡、貸付、預入等を実施できるようにしてもよい。また、提案者の評価結果Rの数値に基づき、他の提案者の売り出し評価を購入し、一時的に手持ちの評価結果Rの数値がマイナスとなっても、一定期間内に補充、充当、精算等ができるようにしてもよい。
【0124】
上記において、例えば評価結果Rの数値が極端に高い提案者が存在する場合、数値の流動性を見込めない可能性がある。このため、その提案者が数値を他の提案者又はユーザに譲渡できるようにしてもよい。この場合、例えば提案者は、所有する数値の分野と同等の市場価値を有する分野における提案者に譲渡することができる。
【0125】
本発明の実施形態を説明したが、各実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【解決手段】ネットワーク4を介して提案者のプレゼンテーションの内容を評価する評価支援システム100であって、前記提案者のプレゼンテーションの映像に基づいて生成された対象情報Dを取得する取得手段S110と、予め取得された過去の対象情報、前記過去の対象情報の評価に用いられた参照情報、及び、前記過去の対象情報と前記参照情報との間における3段階以上の連関度が記憶された参照データベースと、前記参照データベースを参照し、前記対象情報Dと、前記参照情報との間における3段階以上の第1連関度を含む評価情報を取得する評価手段S120と、前記評価情報に基づき評価結果Rを生成し、前記評価結果Rを出力する出力手段S130と、を備えることを特徴とする。