特許第6241703号(P6241703)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中国電力株式会社の特許一覧

特許6241703遠隔監視制御システム用パケット解析システム
<>
  • 特許6241703-遠隔監視制御システム用パケット解析システム 図000002
  • 特許6241703-遠隔監視制御システム用パケット解析システム 図000003
  • 特許6241703-遠隔監視制御システム用パケット解析システム 図000004
  • 特許6241703-遠隔監視制御システム用パケット解析システム 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6241703
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】遠隔監視制御システム用パケット解析システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/70 20130101AFI20171127BHJP
   H04L 12/46 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04L12/70 100A
   H04L12/46 M
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-18563(P2013-18563)
(22)【出願日】2013年2月1日
(65)【公開番号】特開2014-150437(P2014-150437A)
(43)【公開日】2014年8月21日
【審査請求日】2016年1月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(74)【代理人】
【識別番号】100114421
【弁理士】
【氏名又は名称】薬丸 誠一
(72)【発明者】
【氏名】松永 毅
(72)【発明者】
【氏名】中本 幸治
(72)【発明者】
【氏名】宮久保 成亮
【審査官】 大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−208171(JP,A)
【文献】 特開平11−239391(JP,A)
【文献】 特開2003−264609(JP,A)
【文献】 高橋 誠,探索フリーソフト,日経Linux 第3巻 第1号 NIKKEI Linux,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,2000年12月15日,第3巻 第1号,pp117〜120
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/70
H04L 12/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔操作の対象となる被制御機器に繋がる遠隔監視制御装置と、該被制御機器を遠隔操作するための制御装置に繋がり且つ該遠隔監視制御装置に対して一つ以上のネットワークを介して接続される複数の情報交換装置と、該複数の情報交換装置から被制御機器を制御するために遠隔監視制御装置と通信を行う通信対象装置とする装置を選択して切り替える切替装置とを備え、前記複数の情報交換装置には、情報集配信装置と、情報変換装置とが含まれ、前記切替装置は、該情報集配信装置又は該情報変換装置を通信対象装置として選択して切り替えるように構成される遠隔監視制御システム用のパケット解析システムであって、遠隔監視制御装置と、情報集配信装置及び情報変換装置との間で伝送されるパケット情報を取得する取得機能と、該取得機能で取得したパケット情報を解析する解析機能と、該解析機能でパケット情報を解析した情報である解析情報を表示部に出力する表示機能とを備え、表示機能は、解析情報を時系列順に並べたうえで表示部に出力するように構成されるとともに、解析情報に含まれる切替情報であって、切替装置に選択されている通信対象装置を示す切替情報を表示部に表示する切替情報表示機能を有し、該切替情報表示機能は、切替情報に含まれる情報集配信装置が認識している通信対象装置を示す第一の切替情報、情報変換装置が認識している通信対象装置を示す第二の切替情報、遠隔監視制御装置が認識している通信対象装置を示す第三の切替情報のそれぞれを表示部に表示する遠隔監視制御システム用パケット解析システム。
【請求項2】
解析機能は、パケット情報から当該パケット情報が伝送される経路を示す伝送経路情報を抽出し、選択機能は、パケット情報の伝送される経路の情報である伝送経路情報毎に解析情報を選択可能な請求項1に記載の遠隔監視制御システム用パケット解析システム。
【請求項3】
解析機能は、パケット情報が伝送される方向を示す伝送方向情報を抽出し、表示機能は、伝送経路情報と伝送方向情報とを表示部に表示するシーケンス表示機能を有する請求項2に記載の遠隔監視制御システム用パケット解析システム。
【請求項4】
表示機能によって表示部に出力する解析情報を選択する選択機能を備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の遠隔監視制御システム用パケット解析システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔監視制御システムで伝送されているパケット情報を解析する遠隔監視制御システム用パケット解析システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、変電所に設置される電力設備や開閉器等の現場機器を遠隔操作する遠隔監視制御システムが提供されている。
【0003】
かかる遠隔監視制御システムには、遠隔操作の対象となる機器(以下、被制御機器とする)が繋がる遠隔監視制御装置と、被制御機器の監視や操作を行う制御装置が繋がる複数の情報交換装置とを備えており、各情報交換装置が回線によって遠隔監視制御装置に接続されている(すなわち、遠隔監視制御装置に対して複数の情報交換装置が直列的に接続されている)ものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
近年、遠隔監視制御システムを運営するための人員削減等の理由から、上述のような遠隔監視制御装置に替わり、遠隔監視制御装置と各情報交換装置とがネットワークを介して接続されている遠隔監視制御システム(すなわち、遠隔監視制御装置に対して複数の情報交換装置が並列的に接続されている遠隔監視制御システム)が提供されつつある。
【0005】
このような遠隔監視制御システムでは、ネットワークを介して遠隔監視制御装置と各情報交換装置との間でパケット情報を伝送することによって、制御装置から被制御機器の監視や操作を行うことができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−69075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、遠隔監視制御システムでは、保守や運用を行ううえで、伝送されているパケット情報を取得し、該パケット情報の内容を確認する作業が行われることがある。
【0008】
しかしながら、各情報交換装置が遠隔監視制御装置に対して並列的に接続されている遠隔監視制御システムでは、遠隔監視制御装置と各情報交換装置との間で伝送される全てのパケット情報を一括して取得することになる。そのため、遠隔監視制御システムから取得した複数のパケット情報の中には、所望するパケット情報以外のパケット情報も含まれている。そのため、作業者は、膨大な数のパケット情報の中から、所望するパケット情報を探し出す必要があった。
【0009】
また、取得したパケット情報は、作業者が一見して容易に内容を把握することのできない状態になっている(例えば、16進数に変換されている状態になっている)。そのため、作業者は、データ情報を解析しながらパケット情報の内容を確認する必要があった。
【0010】
このように、遠隔監視制御システムで伝送されるパケット情報の内容を確認する作業を行う場合、所望するパケット情報を探し出す作業や、パケット情報を解析する作業に多大な時間と手間を費やしていた。
【0011】
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、遠隔監視制御システムで伝送されるパケット情報の内容を容易に確認することができるパケット解析システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るパケット解析システムは、遠隔操作の対象となる被制御機器に繋がる遠隔監視制御装置と、該被制御機器を遠隔操作するための制御装置に繋がり且つ該遠隔監視制御装置に対して一つ以上のネットワークを介して接続される複数の情報交換装置と、該複数の情報交換装置から被制御機器を制御するために遠隔監視制御装置と通信を行う通信対象装置とする装置を選択して切り替える切替装置とを備え、前記複数の情報交換装置には、情報集配信装置と、情報変換装置とが含まれ、前記切替装置は、該情報集配信装置又は該情報変換装置を通信対象装置として選択して切り替えるように構成される遠隔監視制御システム用のパケット解析システムであって、遠隔監視制御装置と、情報集配信装置及び情報変換装置との間で伝送されるパケット情報を取得する取得機能と、該取得機能で取得したパケット情報を解析する解析機能と、該解析機能でパケット情報を解析した情報である解析情報を表示部に出力する表示機能とを備え、表示機能は、解析情報を時系列順に並べたうえで表示部に出力するように構成されるとともに、解析情報に含まれる切替情報であって、切替装置に選択されている通信対象装置を示す切替情報を表示部に表示する切替情報表示機能を有し、該切替情報表示機能は、切替情報に含まれる情報集配信装置が認識している通信対象装置を示す第一の切替情報、情報変換装置が認識している通信対象装置を示す第二の切替情報、遠隔監視制御装置が認識している通信対象装置を示す第三の切替情報のそれぞれを表示部に表示するようになっていることを特徴とする。
【0013】
上記構成のパケット解析システムによれば、遠隔操作の対象となる被制御機器に繋がる遠隔監視制御装置と該遠隔監視制御装置と一つ以上のネットワークを介して接続される複数の情報交換装置との間で伝送されるパケット情報を取得し、当該パケット情報を解析機能で解析した情報である解析情報を表示部に出力するようになっている。そのため、パケット情報の内容を作業者が解析する手間を省くことができる。
【0014】
また、表示機能は、解析情報を時系列順に並べたうえで表示部に出力するようになっているため、所望するパケット情報を容易に探し出すことができる。
【0015】
本発明に係るパケット解析システムの一態様として、表示機能によって表示部に出力する解析情報を選択する選択機能を備えるようにし得る。このようにすれば、選択機能で選択した解析情報のみを表示部に出力することができるため、所望するパケット情報をより容易に探し出すことができるようになる。
【0016】
この場合、解析機能は、パケット情報から当該パケット情報が伝送される経路を示す伝送経路情報を抽出し、選択機能は、パケット情報の伝送される経路の情報である伝送経路情報毎に解析情報を選択可能になっているようにし得る。このようにすれば、必要となる伝送経路情報を有するパケット情報のみを表示部に出力することができる。従って、所望するパケット情報を容易に探し出すことができる。
【0017】
本発明に係るパケット解析システムの他の態様として、解析機能は、パケット情報が伝送される方向を示す伝送方向情報を抽出し、表示機能は、伝送経路情報と伝送方向情報とを表示部に表示するシーケンス表示機能を有するようにしてもよい。このようにすれば、表示部に表示された伝送経路情報と伝送方向情報とを確認することで、パケット情報の流れを把握することができるため、パケット情報の内容を解析する手間を省くことができる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明の遠隔監視制御システム用パケット解析システムによれば、遠隔監視制御システムで伝送されるパケット情報の内容を容易に確認することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の第一実施形態に係る遠隔監視制御システム用パケット解析システムがパケット情報の解析を行う対象とする遠隔監視制御システムの全体構成図である。
図2図2は、同実施形態に係る遠隔監視制御システム用パケット解析システムの概要図である。
図3図3は、同実施形態に係る遠隔監視制御システム用パケット解析システムの説明図であって、表示部に解析情報を表示させた状態の説明図である。
図4図4は、同実施形態に係る遠隔監視制御システム用パケット解析システムの説明図であって、選択機能を使用している状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係る遠隔監視制御システム用パケット解析システム(以下、パケット解析システムとする)について、添付図面を参照しつつ説明を行う。まず、パケット解析システムの説明に先立ち、遠隔監視制御システムについて、添付図面を参照しつつ説明を行う。
【0021】
図1に示すように、遠隔監視制御システムSは、遠隔操作の対象となる被制御機器S10に繋がる遠隔監視制御装置S1と該遠隔監視制御装置S1と一つ以上(本実施形態では、二つ)のネットワークN1,N2を介して接続される複数の情報交換装置S2,S2…とが互いにパケット情報Dpを伝送するようになっている。また、遠隔監視制御システムSは、各情報交換装置S2が接続される切替装置S3であって、遠隔操作の対象となる被制御機器S10を制御するために遠隔監視制御装置S1が通信を行う対象とする情報交換装置S2を変更するための切替装置S3を備えている。
【0022】
遠隔監視制御システムSには、遠隔操作の対象となる被制御機器S10として、変電所に設置される電力設備や開閉器等の現場機器が繋がっている。複数の情報交換装置S2,S2…は、二つの情報集配信装置S20,S21と、情報変換装置S22とによって構成されている。そして、各情報集配信装置S20,S21と情報変換装置S22とには、遠隔操作の対象となる被制御機器S10の監視や操作を行う制御装置S23に繋がっている。
【0023】
図2に示すように、パケット解析システム1は、被制御機器S10に繋がる遠隔監視制御装置S1と該遠隔監視制御装置S1と二つのネットワークN1,N2を介して接続される複数の情報交換装置S2,S2…との間で伝送されるパケット情報Dpを取得する取得機能2と、該取得機能2で取得したパケット情報Dpを解析する解析機能3と、該解析機能3でパケット情報Dpを解析した情報である解析情報Daを表示部6に出力する表示機能4とを備えている。また、パケット解析システム1は、表示機能4で表示部6に出力する解析情報Daを選択する選択機能5を備えている。なお、パケット解析システム1は、各ネットワークN1,N2と遠隔監視制御装置S1との間に接続されているパソコン等の機器に導入すればよい。
【0024】
取得機能2は、遠隔監視制御装置S1と各ネットワークN1,N2との間を通過するパケット情報Dpを取得するようになっている。これにより、取得機能2は、遠隔監視制御装置S1と各情報交換装置S2(二つの情報集配信装置S20,S21と情報変換装置S22)との間で伝送されるパケット情報Dpを取得できるようになっている(図1参照)。
【0025】
解析機能3は、取得機能2で取得したパケット情報Dpから、パケット情報Dpが送信された時刻を示す時刻情報Da1と、パケット情報Dpが伝送される経路を示す伝送経路情報Da2と、パケット情報Dpが伝送される方向を示す伝送方向情報Da3と、切替装置S3によって、被制御機器S10を制御するために遠隔監視制御装置S1の通信対象とされている情報交換装置S2(以下、通信対象装置とする)を示す切替情報Da4とを抽出するようになっている。
【0026】
また、解析機能3は、取得機能2で取得したパケット情報Dpから、各ネットワークN1,N2を介して送信される同一パケット情報Dpのうち、最も早く送信先に到着したパケット情報Dpであるか否かを示す先着情報Da5と、遠隔監視制御装置S1と各情報交換装置S2との通信状況を示す接続状況情報Da6と、時刻情報Da1に応じて設定される番号である番号情報Da7とを抽出するようになっている。
【0027】
そのため、解析情報Daは、時刻情報Da1と、伝送経路情報Da2と、伝送方向情報Da3と、切替情報Da4と、先着情報Da5と、接続状況情報Da6と、番号情報Da7とを有する。
【0028】
伝送経路情報Da2は、パケット情報Dpを伝送するネットワークN1,N2と、パケット情報Dpを伝送する情報交換装置S2とに基づいて設定される。すなわち、伝送経路情報Da2には、本実施形態では、ネットワークN1,N2と、各情報交換装置S2との組み合わせによる六つの経路のうちの何れかの経路を示す情報が設定される。
【0029】
伝送方向情報Da3には、遠隔監視制御装置S1から情報交換装置S2に向かう方向である上り方向、又は情報交換装置S2から遠隔監視制御装置S1に向かう方向である下り方向を示す情報が設定されている。
【0030】
切替情報Da4は、情報集配信装置S20,S21が認識している通信対象装置を示す第一の切替情報Da40と、情報変換装置S22が認識している通信対象装置を示す第二の切替情報Da41と、遠隔監視制御装置S1が認識している通信対象装置を示す第三の切替情報Da42とを有する。
【0031】
従って、第一の切替情報Da40、第二の切替情報Da41、第三の切替情報Da42のそれぞれには、情報集配信装置S20,S21を示す情報又は情報変換装置S22を示す情報が設定されている。また、遠隔監視制御システムSにおいて情報集配信装置S20は、情報変換装置S22が認識している通信対象装置の情報を把握することができず、情報変換装置S22は、情報集配信装置S20が認識している通信対象装置の情報を把握することができない。
【0032】
そのため、情報集配信装置S20から遠隔監視制御装置S1に送信されるパケット情報Dpから抽出した解析情報Daにおいては、情報変換装置S22が認識している通信対象装置を把握できないことを示す情報が第二の切替情報Da41に設定される。そして、情報変換装置S22から遠隔監視制御装置S1に送信されるパケット情報Dpから抽出した解析情報Daにおいては、情報集配信装置S20が認識している通信対象装置を把握できないことを示す情報が第一の切替情報Da40に設定される。さらに、情報集配信装置S20が認識している通信対象装置と、情報変換装置S22が認識している通信対象装置とが一致していない場合は、情報集配信装置S20が認識している通信対象装置と、情報変換装置S22が認識している通信対象装置とが一致していないことを示す情報が第三の切替情報Da42に設定される。
【0033】
先着情報Da5には、情報交換装置S2から遠隔監視制御装置S1に送信される同一パケット情報Dpのうち、最も早く遠隔監視制御装置S1に到達した先着のパケット情報Dpであることを示す情報と、遠隔監視制御装置S1から情報交換装置S2に送信される同一パケット情報Dpのうち、最も早く情報交換装置S2に到着した先着のパケット情報Dpであることを示す情報と、先着のパケット情報Dpではないことを示す情報との何れか一つが設定されている。
【0034】
接続状況情報Da6は、遠隔監視制御装置S1、各情報集配信装置S20,S21、情報変換装置S22のそれぞれが認識している通信対象装置の情報に基づいて判断された通信状況を示す情報(通信状態が安定している状況を示す情報又は通信状態が安定していない状況を示す情報)が設定される。
【0035】
番号情報Da7は、古い時刻情報Da1を有する解析情報Daの番号情報Da7から順に連番が設定される。
【0036】
表示機能4は、パケット情報Dpを送信した時刻を示す時刻情報Da1を表示する時刻情報表示機能40を有する。また、表示機能4は、解析情報Daをシーケンスとして表示部6に表示するシーケンス表示機能41を有する。そして、表示機能4は、切替情報Da6を表示部6に出力する切替情報表示機能42を有する。
【0037】
さらに、表示機能4は、各ネットワークN1,N2を介して送信される同一パケット情報Dpのうち、最も早く送信先に到着したパケット情報Dpを視認できるようにする先着情報表示機能43を有する。また表示機能4は、切替情報Da4を基に接続状況を示す接続状況情報Da6を表示部6に表示する接続状況表示機能44を有する。そして、表示機能4は、時刻情報Da1に応じて設定される情報である番号情報Da7を表示部に出力する番号表示機能45を有する。
【0038】
時刻情報表示機能40は、パケット情報Dpが有する時刻情報Da1を表示部6に表示するようになっている。
【0039】
シーケンス表示機能41は、パケット情報Dpの伝送経路情報Da2を表示する伝送経路表示機能410と、パケット情報Dpの伝送方向情報Da3を表示する伝送方向表示機能411とを有する。
【0040】
切替情報表示機能42は、遠隔監視制御装置S1が有する切替情報Da4と、各情報集配信装置S20が有する切替情報Da4と、情報変換装置S22が有する切替情報Da4とを出力するようになっている。
【0041】
なお、切替情報表示機能42は、装置同士の接続の確認を行う際に伝送されるパケット情報Dpから抽出した解析情報Daに切替情報Da4を表示するようになっている。
【0042】
先着情報表示機能43は、先着情報Da5を表示部6に出力するようになっている。より具体的に説明すると、先着情報表示機能43は、情報交換装置S2から遠隔監視制御装置S1に送信される同一パケット情報Dpのうち、最も早く遠隔監視制御装置S1に到達した先着のパケット情報Dpであることを示す情報又は遠隔監視制御装置S1から情報交換装置S2に送信される同一パケット情報Dpのうち、最も早く情報交換装置S2に到着した先着のパケット情報Dpであることを示す情報が設定されている先着情報Da5を表示部6に設定するようになっている。
【0043】
すなわち、先着情報表示機能43は、先着のパケット情報Dpではないことを示す情報との何れか一つが設定されている先着情報Da5は、表示部6に表示しないようになっている。このようにして、先着情報表示機能43は、各ネットワークN1,N2を介して送信される同一パケット情報Dpのうち、最も早く送信先に到着したパケット情報Dpを視認できるようにしている。
【0044】
接続状況表示機能44は、接続状況情報Da6を表示部6に出力するようになっている。
【0045】
番号表示機能45は、番号情報Da7を表示部6に出力するようになっている。
【0046】
表示部6は、一つのパケット情報Dpから抽出した解析情報Daを表示する解析結果表示領域60を複数有する。そのため、複数のパケット情報Dp,Dp…は、時刻の新しいものほど表示部6の下側に出力されるようになっている。
【0047】
各解析結果表示領域60は、伝送経路情報Da2及び伝送方向情報Da3を出力するシーケンス表示領域61を有する。また、各解析結果表示領域60は、時刻情報Da1を表示する時刻領域62と、番号情報Da7を表示する番号表示領域63とを有する。
【0048】
シーケンス表示領域61には、切替情報Da4と、先着情報Da5と、接続状況情報Da6とがさらに表示される。また、シーケンス表示領域61は、遠隔監視制御装置S1と情報集配信装置S20との間で送受信されるパケット情報Dpから抽出した解析情報Da(本実施形態では、解析情報Daの伝送経路情報Da2と、伝送方向情報Da3と、切替情報Da4と、先着情報Da5と、接続状況情報Da6)を表示する第一のシーケンス表示領域610と、遠隔監視制御装置S1と情報変換装置S22との間で送受信されるパケット情報Dpから抽出した解析情報Da(本実施形態では、解析情報Daの伝送経路情報Da2と、伝送方向情報Da3と、切替情報Da4と、先着情報Da5と、接続状況情報Da6)を表示する第二のシーケンス表示領域611とを有する。
【0049】
選択機能5は、伝送経路情報Da2毎に解析情報Daを選択可能になっている。すなわち、選択機能5は、伝送経路情報Da2毎に分けられる解析情報Daのグループ(本実施形態では、ネットワークN1,N2と、各情報交換装置S2との組み合わせによって分けられる六つのグループ)を選択できるようになっている。
【0050】
また、選択機能5は、伝送方向情報Da3毎に解析情報Daを選択可能になっている。すなわち、選択機能5は、伝送方向情報Da3毎に分けられる解析情報Daのグループ(本実施形態では、上り方向が設定されている伝送方向情報Da3を有するパケット情報Dpのグループと、下り方向が設定されている伝送方向情報Da3を有するパケット情報Dpのグループ)を選択できるようにもなっている。
【0051】
そして、選択機能5は、先着のパケット情報Dpを有するグループで分けられるグループと、先着のパケット情報Dpが含まれていないパケット情報Dpとで分けられるグループとを選択できるようにもなっている。
【0052】
そして、選択機能5では、伝送経路情報Da2毎に分けられるグループと、伝送方向情報Da3毎に分けられるグループと、先着のパケット情報Dpと、先着のパケット情報Dp以外のパケット情報Dpとに分けられるグループの何れか一つを選択したり、複数のグループを選択したりすることができる。
【0053】
また、選択機能5では、伝送経路情報Da2毎に分けられる六つのグループのうちの一つのグループを選択したり、複数のグループを選択したりすることができる。また、伝送方向情報Da3毎に分けられる二つのグループ及び先着のパケット情報Dpと、先着情報Da5の有無で分けられる二つのグループにおいても同様に、一つのグループを選択したり、二つのグループを選択したりすることができる。
【0054】
本実施形態に係るパケット解析システム1は、以上の通りである。続いて、本実施形態に係るパケット解析システム1を用いてパケット情報Dpの内容の確認を行う作業について添付図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において表示部6に表示する文字や記号は、一例であり、これに限定されるものではない。
【0055】
まず、取得機能2によって取得したパケット情報Dpを解析機能3で解析する。そして、図3に示すように、解析機能3でパケット情報Dpを解析した情報である解析情報Daを表示機能4によって時系列順に並べたうえで表示部6に出力する。
【0056】
このとき、伝送経路表示機能410が伝送経路情報Da2をシーケンス表示領域61に表示し、伝送方向表示機能411が伝送方向情報Da3をシーケンス表示領域61に表示する。より具体的に説明すると、解析機能3が遠隔監視制御装置S1と情報集配信装置S20との間で伝送されたパケット情報Dpを解析した場合、伝送経路表示機能410が伝送経路情報Da2を第一のシーケンス表示領域610に表示し、伝送方向表示機能411が伝送方向情報Da3を第一のシーケンス表示領域610に表示する。
【0057】
さらに詳述すると、ネットワークN1を介して遠隔監視制御装置S1から一方の情報集配信装置S20に伝送されたパケット情報Dpから抽出した解析情報Daを表示する場合、図3の領域Aに示すように、伝送経路情報Da2は、ネットワークN1を使用していることを示す「1」と、情報集配信装置S20に送信することを示す「A」とを第一のシーケンス表示領域610に表示する。そして、伝送方向表示機能411は、遠隔監視制御装置S1から情報集配信装置S20,S21に向かう矢印を第一のシーケンス表示領域610に表示する。
【0058】
また、ネットワークN2を介して情報集配信装置S20,S21から遠隔監視制御装置S1に伝送されたパケット情報Dpから抽出した解析情報Daを表示する場合、図3の領域Bに示すように、伝送経路情報Da2は、ネットワークN2を使用していることを示す「2」と、情報集配信装置S21からパケット情報Dpを送信したことを示す「A」とを第一のシーケンス表示領域610に表示する。そして、伝送方向表示機能411は、情報集配信装置S20,S21から遠隔監視制御装置S1に向かう矢印を第一のシーケンス表示領域610に表示する。
【0059】
そして、ネットワークN2を介して遠隔監視制御装置S1から情報変換装置S22に伝送されたパケット情報Dpから抽出した解析情報Daを表示する場合、図3の領域Cに示すように、伝送経路情報Da2は、ネットワークN2を使用していることを示す「2」と、情報変換装置S22に送信することを示す「B」とを第二のシーケンス表示領域611に表示する。そして、伝送方向表示機能411は、遠隔監視制御装置S1から情報変換装置S22に向かう矢印を第二のシーケンス表示領域611に表示する。
【0060】
また、ネットワークN1を介して情報変換装置S22から遠隔監視制御装置S1に伝送されたパケット情報Dpから抽出した解析情報Daを表示する場合、図3の領域Dに示すように、伝送経路情報Da2は、ネットワークN1を使用していることを示す「1」と、パケット情報Dpを情報変換装置S22から送信したことを示す「A」とを第一の表示領域に表示する。そして、伝送方向表示機能411は、情報変換装置S22から遠隔監視制御装置S1に向かう矢印を第二のシーケンス表示領域611に表示する。
【0061】
そして、解析情報Daが先着のパケット情報Dpから抽出されたものである場合は、先着情報表示機能43が当該解析情報Daを表示する解析結果表示領域60(シーケンス表示領域61)に先着情報Da5を表示する。なお、先着情報表示機能43は、伝送方向情報Da3に併せて表示するようになっている。
【0062】
さらに、解析機能3が装置同士の接続の確認を行うために伝送されるパケット情報Dpから抽出されたものである場合は、切替情報表示機能42が第一の切替情報Da40、第二の切替情報Da41、第三の切替情報Da42、及び接続状況情報Da6をシーケンス表示領域61に表示する。
【0063】
より具体的に説明すると、図4に示すように、遠隔監視制御装置S1から情報集配信装置S20に伝送されたパケット情報Dp、又は遠隔監視制御装置S1から情報変換装置S22に伝送されたパケット情報Dpから抽出した解析情報Daを表示する場合、第一の切替情報Da40に設定されている情報が情報集配信装置S20である場合は、「DX」をシーケンス表示領域61に表示し、通信対象装置が情報変換装置S22である場合は、「IF」をシーケンス表示領域61に表示する。また、第二の切替情報Da41に設定されている情報が情報集配信装置S20である場合は、「DX」をシーケンス表示領域61に表示し、通信対象装置が情報変換装置S22である場合は、「IF」をシーケンス表示領域61に表示する。そして、第三の切替情報Da42に設定されている情報が情報集配信装置S20である場合は、「DX」をシーケンス表示領域61に表示し、通信対象装置が情報変換装置S22である場合は、「IF」をシーケンス表示領域61に表示する。なお、第一の切替情報Da40と、第二の切替情報Da41とが一致していない場合は、第三の切替情報Da42は、「不」としてシーケンス表示領域61に表示される。
【0064】
そして、情報集配信装置S20から遠隔監視制御装置S1に伝送されたパケット情報Dpから抽出した解析情報Daを表示する場合、第一の切替情報Da40に設定されている情報が情報集配信装置S20である場合は、「DX」を第一のシーケンス表示領域610に表示し、通信対象装置が情報変換装置S22である場合は、「IF」を第一のシーケンス表示領域610に表示する。この場合、情報集配信装置S20は、情報変換装置S22が認識している通信対象装置を把握できないため、第二の切替情報Da41は、「――」として第一のシーケンス表示領域610に表示される。そして、第三の切替情報Da42に設定されている情報が情報集配信装置S20である場合は、「DX」を第一のシーケンス表示領域610に表示し、通信対象装置が情報変換装置S22である場合は、「IF」を第一のシーケンス表示領域610に表示する。なお、この場合においても、第一の切替情報Da40と、第二の切替情報Da41とが一致していない場合は、第三の切替情報Da42は、「不」として第一のシーケンス表示領域610に表示される。
【0065】
さらに、情報変換装置S22から遠隔監視制御装置S1に伝送されたパケット情報Dpから抽出した解析情報Daを表示する場合、情報変換装置S22は、情報集配信装置S20が認識している通信対象装置を把握できないため、第一の切替情報Da40は、「――」として第二のシーケンス表示領域611に表示される。そして、第二の切替情報Da41に設定されている情報が情報集配信装置S20である場合は、「DX」を第二のシーケンス表示領域611に表示し、通信対象装置が情報変換装置S22である場合は、「IF」を第二のシーケンス表示領域611に表示する。そして、第三の切替情報Da42に設定されている情報が情報集配信装置S20である場合は、「DX」を第二のシーケンス表示領域611に表示し、通信対象装置が情報変換装置S22である場合は、「IF」を第二のシーケンス表示領域611に表示する。なお、この場合においても、第一の切替情報Da40と、第二の切替情報Da41とが一致していない場合は、第三の切替情報Da42は、「不」として第二のシーケンス表示領域611に表示される。
【0066】
そして、接続状況表示機能44が切替情報Da4を基に接続状況を示す接続状況情報DA6を表示部6(シーケンス表示領域61)に表示する。さらに、番号表示領域63には、表示される順番に応じて設定される番号情報Da7を表示する。
【0067】
そして、選択機能5でパケット情報Dpを選択すると、選択機能5で選択された解析情報Daのみが表示部6に表示される(図4では、先着のパケット情報Dpで分けられるグループのみを選択している)。
【0068】
以上のように、本実施形態に係るパケット解析システム1は、遠隔操作の対象となる被制御機器に繋がる遠隔監視制御装置S1と該遠隔監視制御装置S1と一つ以上のネットワークを介して接続される複数の情報交換装置S2,S2…との間で伝送されるパケット情報Dpを取得し、当該パケット情報Dpを解析機能3で解析した情報である解析情報Daを表示部6に出力するようになっている。そのため、パケット情報Dpの内容を作業者が解析する手間を省くことができる。
【0069】
また、表示機能4は、解析情報Daを時系列順に並べたうえで表示部6に出力するようになっているため、所望するパケット情報Dpを容易に探し出すことができる。従って、遠隔監視制御システムで伝送されるパケット情報Dpの内容を容易に確認することができるという優れた効果を奏し得る。
【0070】
また、パケット解析システム1は、表示機能4によって表示部6に出力する解析情報Daを選択する選択機能5を備えるため、所望する解析情報Daのみを表示部6に出力することができるため、より容易に所望するパケット情報Dpを探し出すことができる。
【0071】
そして、解析機能3は、パケット情報Dpからパケット情報Dpが伝送される経路を示す伝送経路情報Da2を抽出し、選択機能5は、パケット情報Dpの伝送される経路の情報である伝送経路情報Da2毎に解析情報Daを選択可能になっているため、必要となる伝送経路情報Da2を有するパケット情報Dpのみを表示部6に出力することができ、パケット情報Dpの内容を解析する手間を省くことができる。
【0072】
さらに、解析機能3は、パケット情報Dpが伝送される方向を示す伝送方向情報Da3を抽出し、表示機能4は、伝送経路情報Da2と伝送方向情報Da3とを表示部6に表示するシーケンス表示機能41を有するため、表示部6に表示された伝送経路情報Da2と伝送方向情報Da3とを確認することで、パケット情報Dpの流れを把握することができ、パケット情報Dpの内容を解析する手間を省くことができる。
【0073】
尚、本発明の遠隔監視制御システム用パケット解析システムは、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
【0074】
上記実施形態では、遠隔操作の対象となる被制御機器S10に繋がる遠隔監視制御装置S1と該遠隔監視制御装置S1と複数の情報交換装置S2,S2…とが二つのネットワークN1,N2を介して接続されている遠隔監視制御システムSにおいて伝送されるパケット情報Dpを解析することを前提として説明を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば、ネットワークの数は、一つであっても、三つ以上であってもよい。
【0075】
なお、上記実施形態において、パケット解析システム1が導入されている機器は、各ネットワークN1,N2と遠隔監視制御装置S1との間に接続されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、遠隔監視制御装置S1と各情報交換装置S2との間で伝送されるパケット情報Dpを取得することができれば、パケット解析システム1が導入されている機器は、遠隔監視制御装置S1以外のものに接続されていてもよい。
【0076】
すなわち、パケット解析システム1は、遠隔監視制御装置S1と各情報交換装置S2との間で伝送されるパケット情報Dpを取得することができれば、遠隔監視制御装置S1と各ネットワークN1,N2との間以外の場所でパケット情報Dpを取得するように構成することもできる。
【0077】
上記実施形態において、複数のパケット情報Dp,Dp…は、時刻の新しいものほど表示部6の下側に出力されるようになっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、時刻の新しいものほど表示部6の上側に出力されるようにすることもできる。
【0078】
また、上記実施形態において、選択機能5は、伝送経路情報Da2毎に分けられる解析情報Daのグループや、伝送方向情報Da3毎に分けられるグループや、先着のパケット情報Dpを有するグループで分けられるグループや、先着のパケット情報Dpが含まれていないパケット情報Dpとで分けられるグループを選択できるようになっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、パケット情報Dpの種別毎に分けられる解析情報Daのグループを選択できるようになっていてもよい。
【0079】
また、上記実施形態において、解析機能3が装置同士の接続の確認を行うために伝送さ
れるパケット情報Dpから抽出されたものである場合に、切替情報表示機能42が第一の切替情報Da40、第二の切替情報Da41、第三の切替情報Da42、及び接続状況情報Da6をシーケンス表示領域61に表示するようになっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、切替情報表示機能42は、第一の切替情報Da40、第二の切替情報Da41、第三の切替情報Da42、及び接続状況情報を全ての解析情報Daに表示するようになっていてもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…パケット解析システム、2…取得機能、3…解析機能、4…表示機能、5…選択機能、6…表示部、40…時刻情報表示機能、41…シーケンス表示機能、42…切替情報表示機能、43…先着情報表示機能、44…接続状況表示機能、45…番号表示機能、60…解析結果表示領域、61…シーケンス表示領域、62…時刻領域、63…番号表示領域、410…伝送経路表示機能、411…伝送方向表示機能、610…第一のシーケンス表示領域、611…第二のシーケンス表示領域、A…領域、B…領域、C…領域、D…領域、Da…解析情報、Da1…時刻情報、Da2…伝送経路情報、Da3…伝送方向情報、Da4…切替情報、Da40…第一の切替情報、Da41…第二の切替情報、Da42…第三の切替情報、Da5…先着情報、Da6…接続状況情報、Da7…番号情報、Dp…パケット情報、N1,N2…ネットワーク、S…遠隔監視制御システム、S1…遠隔監視制御装置、S10…被制御機器、S2…情報交換装置、S20,S21…情報集配信装置、S22…情報変換装置、S23…制御装置、S3…切替装置
図1
図2
図3
図4