特許第6241830号(P6241830)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6241830
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】寸法測定器具
(51)【国際特許分類】
   E04F 21/00 20060101AFI20171127BHJP
   E04F 15/02 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   E04F21/00 A
   E04F15/02 104Z
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-18325(P2016-18325)
(22)【出願日】2016年2月2日
(65)【公開番号】特開2017-137661(P2017-137661A)
(43)【公開日】2017年8月10日
【審査請求日】2016年10月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】513070255
【氏名又は名称】枦山 利生
(74)【代理人】
【識別番号】110001726
【氏名又は名称】特許業務法人綿貫国際特許・商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】枦山 利生
【審査官】 西村 隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−016095(JP,A)
【文献】 特開2007−256130(JP,A)
【文献】 米国特許第2144697(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0255476(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 21/00
E04F 15/02
E04F 21/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状材を上板と下板とで挟持し、前記上板の端面に沿って前記シート状材に目印を付けるための寸法測定器具であって、
弾性変形可能な部材から成る棒板状の上板と、
棒板状の下板と、
前記上板と前記下板とに挟まれる位置にある所定厚さを有する中間部材とを有し、
前記上板と前記下板とが、前記中間部材の厚さに応じた間隔を有して連結され、
前記上板の上面と前記下板の下面とを把持して、前記上板の上面に力を加えることにより、前記上板が変形し、前記上板の下面と、前記下板の上面とで前記シート状材が挟持されることを特徴とする寸法測定器具。
【請求項2】
前記下板は、前記シート状材が取り付けられる下地材に当接する当接面を端部に有することを特徴とする請求項1に記載の寸法測定器具。
【請求項3】
前記上板の前記端面と前記下板の前記当接面との相対的な位置を調整する調整機構を有することを特徴とする請求項2に記載の寸法測定器具。
【請求項4】
前記上板は、透明であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の寸法測定器具。
【請求項5】
前記上板もしくは前記下板の長手方向に目盛りが付されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の寸法測定器具。
【請求項6】
前記上板と、前記中間部材との間に滑り止め材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の寸法測定器具。
【請求項7】
前記シート状材が、畳表であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の寸法測定器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状材を把持して使用する寸法測定器具に関する。
【背景技術】
【0002】
壁紙、フローリング材、畳表などのシート状材は、シート状材が取り付けられる下地材の形状に合ったものが使用される。シート状材の形状を下地材に合わせるには、予め物差しやメジャーなどの測定器具を用いて、読み取り元となる下地材の寸法を必要各所ごとに測定し、再度、物差しやメジャーなどの測定器具を用いて、対応するシート状材に測定した数値を移して目印を付ける。そして、シート状材を目印に沿って切断すれば、下地材の形状に合わせることができる。
【0003】
畳表の縁部を切断する際に用いられる器具であり、器具の一部を手で握って持つことで畳表の縁部を保持し、カッター部を動かして畳表の縁部を切断する畳表縁部切断具が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−88312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
物差しやメジャーなどの測定器具を用いた方法では、測定した下地材の寸法を随時、記憶および記録しなければならず、対応するシート状材に再び寸法を移していくため、煩雑な手間と時間を必要とする。また、下地材とシート状材とは、別々に採寸測定するため、それぞれに対応する測定箇所においてズレが発生しやすく、正確な寸法をシート状材に素早く移すには困難であるという課題がある。さらに、物差しやメジャーにおける寸法目盛りの読み取り時、および、その寸法を墨付けや刻印等によってシート状材に移すときは、目視に頼ることが多いため測定誤差が発生するおそれがある。加えて、読み取り元となる下地材が、三角形や多角形など矩形以外の測定しにくい形状の場合は、その都度、角度を測定したり補助となる対角寸法を測定したりするなど、より複雑な測定が必要となり、実作業が極めて煩雑なものとなっている。また、特許文献1に示す畳表縁部切断具では、畳表の縁部にセッティングするのに時間が掛かってしまう課題がある。さらに、下地材が三角形、矩形以外の多角形、例えば内角が180°以上となる箇所が含まれる測定しにくい形状の場合、辺の長さが短い形状の場合では使いづらく、狭小な場所でも使いづらい。
【0006】
そこで本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、下地材の大きさを容易に測定して、下地材の大きさに合わせ、極めて迅速かつ正確に、直接シート状材に測定した寸法を移すことができる寸法測定器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の寸法測定器具は次の構成を備える。すなわち本発明は、シート状材を上板と下板とで挟持し、前記上板の端面に沿って前記シート状材に目印を付けるための寸法測定器具であって、弾性変形可能な部材から成る棒板状の上板と、棒板状の下板と、前記上板と前記下板とに挟まれる位置にある所定厚さを有する中間部材とを有し、前記上板と前記下板とが、前記中間部材の厚さに応じた間隔を有して連結され、前記上板の上面と前記下板の下面とを把持して、前記上板の上面に力を加えることにより、前記上板が変形し、前記上板の下面と、前記下板の上面とで前記シート状材が挟持されることを特徴とする。この構成によれば、下地材の形状に合わせたシート状材の寸法を容易に測定することができる。
【0008】
また、本発明において、前記下板は、前記シート状材が取り付けられる下地材に当接する当接面を端部に有してもよい。これによれば、当接面を下地材に当接させてからシート状材を安定して挟持でき、シート状材に目印が付けやすく下地材の形状に合ったシート状材を得ることができる。
【0009】
また、本発明において、前記上板の前記端面と前記下板の前記当接面との相対的な位置を調整する調整機構を有してもよい。これによれば、当接面を下地材に当接させ、下地材の形状よりも一定の長さだけ大きい範囲もしくは小さい範囲に目印を付けることが可能である。
【0010】
また、本発明において、前記上板は、透明であってもよい。これによれば、シート状材が挟持されたときに、挟まれるシート状材の範囲、長さの目安がわかり、所望の大きさの箇所に目印が付けやすい。
【0011】
また、本発明において、前記上板もしくは前記下板の長手方向に目盛りが付されていてもよい。これによれば、挟持されたシート状材における挟持された部分の長さを測定でき、より正確な位置に目印を付けることができる。
【0012】
また、本発明において、前記上板と、前記中間部材との間に滑り止め材が設けられていてもよい。これによれば、上板が滑りにくくなり、下地材の大きさに合わせたより正確な位置に目印を付けることができる。
【0013】
また、本発明において前記シート状材が、畳表であってもよい。これによれば、畳床の大きさに合わせて、畳表に目印を付けることができ、物差しやメジャーなどの測定器具を用いなくても畳床に合わせた大きさの畳表を正確に得ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る寸法測定器具によれば、下地材の大きさを容易に測定して、下地材の大きさに合わせ、極めて迅速かつ正確に、直接シート状材に測定した寸法を移すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態の寸法測定器具の斜視図であり、シート状材を挟む前の初期形状である。
図2】本実施形態の寸法測定器具の斜視図であり、シート状材を上板と下板とで挟持している変形後の形状である。
図3】本実施形態の寸法測定器具の側面図であり、(a)は初期形状、(b)は変形後の形状である。
図4】本実施形態の寸法測定器具の平面図である。
図5】本実施形態の寸法測定器具を多角形の下地材に当接させたときの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図に基づいて説明する。図1は、本実施形態の寸法測定器具10の斜視図であり、シート状材12を挟む前の初期形状を示す。図2は本実施形態の寸法測定器具10の斜視図であり、シート状材12を上板14と下板16とで挟持している変形後の形状を示す。図3は、本実施形態の寸法測定器具10の側面図であり、シート状材12および下地材28を示す。図3(a)は初期形状、図3(b)は変形後の形状を示す。図4は、本実施形態の寸法測定器具10の平面図である。図5は、本実施形態の寸法測定器具10を多角形の下地材28に当接させたときの一例を示す図である。
【0017】
本実施形態に係る寸法測定器具10は、シート状材12を上板14と下板16とで挟持し、上板14の端面14cに沿ってシート状材12に目印を付けるための寸法測定器具10である。なお、便宜上、図面の上側を上方向、下側を下方向として、上板14と下板16と区別して説明するが、寸法測定器具10を使用する場合は、上板14を上側、下板16を下側に向けて使用することに限定されない。
【0018】
上板14および下板16は棒板状であり、上板14、下板16の水平面上の長手方向に対して直角な方向を幅方向とする。上板14と下板16とに挟まれる位置には所定厚さを有する中間部材18が設けられ、中間部材18の長手方向の長さは、上板14および下板16よりも短く、上板14と下板16とが、中間部材18の厚さに応じた間隔を有して連結されている。上板14および下板16について、それぞれ垂直方向にある上下の面について、上板14の上面14a、上板14の下面14b、下板16の上面16a、下板16の下面16bとする。なお、上板14と中間部材18と下板16との連結は、ねじ20、座金22などの部材を用いて固定する。上板14、下板16、中間部材18に用いられる材料により、さらにナット(図示せず)を下板16の下面16bに用いて固定する。また、中間部材18と下板16とは、例えば切削や一体成型により一体となって加工された形状の部材を用い、この一体となった部材と上板14とを連結してもよい。
【0019】
図1図2に示す矢印Aが示す方向は、寸法測定器具10の先端とする。また、矢印Bが示す方向は、寸法測定器具10の後端として区別する。中間部材18は寸法測定器具10の長手方向に対する中央よりも後端側にあり、図1図2では、中間部材18は後端の位置にあるように示されている。先端側には、上板14と下板16との間に、中間部材18の厚さに応じた間隔があるため、先端側の上板14と下板16とでシート状材12を挟持できる。また、後端はシート状材12が挟持されない側である。なお、上記の上板14の端面14cは先端に有する。
【0020】
棒板状の上板14の上面14aと下面14bとは平行な位置関係にあり、同様に棒板状の下板16の上面16aと下面16bとは基本的には平行な位置関係にあるが、それにとらわれることはない。上板14や下板16の先端もしくは全体がテーパ状になって先端が薄くなり、シート状材への墨付けや切込を入れやすくしてもよい。用いる中間部材18の形状は特に限定されないが、直方体状の中間部材18を用いることで、上板14と下板16は平行に配置される。上板14の上面14aと下板16の下面16bの形状は任意であり、滑り止めの凹凸やグリップ形状を施すことも可能である。
【0021】
上板14と下板16と中間部材18とが連結されることで、本実施形態の寸法測定器具10の全体を片手で握って持つことが可能となり、滑り止めの凹凸やグリップ形状があればしっかりと握れる。上板14および下板16の幅は、握りながら指の腹で押さえ付け可能な範囲であり、約1cm〜5cmの範囲になる。長手方向の長さは特に限定されるものではないが、上板14が変形して片手で握って持つことができればよく、上板14および下板16の長さは約10〜50cmの範囲となり、挟持されるシート状材12の大きさに合わせて使用できる。中間部材18の長さも特に限定されるものではなく、約5〜15cmの範囲となる。上板14の厚さは下板16の厚さよりも薄く、約1〜5mm程度、下板16の厚さは約10〜20mm、中間部材18の厚さはシート状材12の厚さに応じて適宜変更できるものであり、約10〜30mmである。特に、上板14および下板16の長さが長い場合、中間部材18は厚い方が使いやすくなる。
【0022】
握り方の一例として、上板14の上面14aに親指の腹を当て、下板16の下面16bの他の4本のうちのいずれか指の腹を当てて把持する。上板14は弾性変形可能であるので、親指を動かして上板14の上面14aに力を加えることで変形する。上板14と下板16との間隙にシート状材12を差し込んでから上板14の上面14aに力を加えると上板14の下面14bと、下板16の上面16aとでシート状材12が挟持される。上板14の上面14aに加えた力を取り除くと上板14は元の初期形状に戻る。
【0023】
上板14の上面14aに力を加えたときの支点Xは上板14と中間部材18との境界面上であり、中間部材18の先端側の面と交差する線上にある。また、作用点Yは上板14の先端側となる。
【0024】
また、下板16は、シート状材12が取り付けられる下地材28に当接する当接面16cを先端部に有する。先端にある当接面16cをシート状材12が取り付けられる下地材28に当接させると、寸法測定器具10を安定して把持することができる。さらに当接面16cが平面であれば、より安定した状態となる。寸法測定器具10を安定した状態で把持し、下地材28に固定され、目印を付ける前のシート状材12を挟持することで、シート状材12の所望する位置に正確に目印を付けることができる。下板16の先端もしくは全体がテーパ状になって先端に向かって下板16が厚くなるようにし、より安定した当接面16を有するようにしてもよい。また、下板16の先端を鍵状に曲げても同様の効果が得られる。
【0025】
シート状材12に目印を付けるには、シート状材12を挟持しながら、上板14の端面14cを定規のようにして使用し、端面14cに鉛筆やペンなどの筆記用具、またはカッターなどの切断器具をあてがい、線を引いたり切断したりして目印を付ける。ハンディー型の寸法測定器具10であるので、大型の器具とは異なり、セッティングに時間が掛からない。シート状材12を把持してから目印を付けるまでの一連の動作は非常に短時間で行うことができ、簡単に正確に直接シート状材12に測定した寸法を移すことができる。寸法測定器具10で目印を付けた箇所を、より長い定規や物差しを用い、順次繋げるようにして切断することで、所望の大きさ、例えば下地材28の大きさに合わせたシート状材12を得ることができる。
【0026】
上板14の端面14cと下板16の当接面16cとの相対的な位置を調整する調整機構26を有する。調整機構26は、上板14と下板16との長手方向に対する位置関係を調整するものである。調整機構26の一例として、上板14に長手方向に伸びた長穴24とねじ20、座金22であり、これらを用いることで相対的な位置を調整できる。
【0027】
調整機構26として、ねじ20、座金22、上板14に設けられた長穴24を用いる場合、調整は、上板14の長穴24にねじ20を回し入れて仮止めした状態にしておいて行う。シート状材12を下地材28の貼り付ける面の大きさに合わせる場合は、シート状材12を挟持した状態のときに端面14cと当接面16cの位置が合うように上板14を動かす。また、下地材28の大きさより長い、広い大きさとなるようにシート状材12を切断する場合は、上板14を後端側に引いて下板16が先端側に突き出た状態になるよう動かす。またこれとは逆である下地材28の大きさよりも短い、狭い範囲となるようにシート状材12を切断する場合は、上板14が先端側に突き出た状態になるように動かす。
【0028】
また、上板14の端面14cの位置は、シート状材12を挟持したときにシート状材12の厚さに応じて変えることもできる。上板14が変形してシート状材12が挟持されるとき、シート状材12が厚い場合と薄い場合を比較すると、シート状材12が厚いときは薄いときに比べて上板14が先端側に突き出る。このため、シート状材12の厚さに応じて端面14cを適した位置に調整することもできる。調整後は、ねじ20を締め付けて固定する。
【0029】
シート状材12は、畳表、壁紙、フローリング材、テーブルクロスなどに用いられるものであり、布、紙、ビニールなどの素材から成るものや、その他にもベニヤなどの木質板、金属板、樹脂板などの薄板状のものが含まれる。これらのシート状材12を、畳床、壁、床、テーブルの形状に合わせて被覆したり切り合わせたりする。また、シート状材12の素材や物性、状態に合わせて上板14、下板16、中間部材18の素材を変更し、適用すればよく、例えば、シート状材12として高温の金属板に目印を付ける場合は、高温に耐性がある上板14、下板16、中間部材18を用いればよい。シート状材12の厚さは特に限定されるものではないが、中間部材18の高さ(厚さ)を変えることで、上板14と下板16との間隔を変えることができ、シート状材12の厚さに適した間隔で寸法測定器具10を使用できる。
【0030】
また、特に、上板14は、透明な素材から成る部材であることが好ましい。シート状材12を透明な上板14で挟持することで、挟持されるシート状材12のおおよその長さや幅を読み取ることができる。弾性変形可能であり、透明な上板14として、アクリル板など。アクリル樹脂やその他樹脂が挙げられる。
【0031】
また、上板14もしくは下板16の長手方向に目盛りが付されている。上板14に目盛りが付されている場合、シート状材12が挟持されているときに、挟持されるシート状材12の正確な長さや幅を読み取ることができる。目盛りは用途に合わせて、メートル法、尺貫法(寸・尺)、ヤード・ポンド法(インチ・フィート)などの単位を付す。
【0032】
上板14の下面14bと、中間部材18との間には、滑り止め材が設けられていて、上板14が滑って端面14cの位置が矢印Aもしくは矢印B方向に動いてしまうことを防止できる。滑り止め材としては、フェルト生地やゴムシート材などが挙げられる。
【0033】
図5には下地材28の形状の一例を示し、窪みを有する形状(内角が180°以上)、頂点における内角が90°ではない形状の場合であっても、本実施形態の寸法測定器具10は対応でき、下地材28の大きさに合わせて正確に測定した寸法を移すことができる。目印は、下地材28の辺に対応させるため、少なくともシート状材12の2箇所に目印を付ければよく、目印を付けた箇所を繋げるようにして切断する。さらに、より複雑な形状や1辺が長い場合などは、2箇所を結ぶ中央付近において目印を付けて3箇所、さらに細かく四半分付近に目印を付けた5箇所、屈曲点または湾曲する箇所において必要に応じて目印を付ければよい。
【0034】
各図では、中間部材18の後端側の面は上板14、下板16の後端側の面と同一になるように示されているが、中間部材18の後端側の面を上板14、下板16の後端側の面よりも突き出るようにして連結してもよい。突き出た部分に穴を開けて紐を通すことで、壁に掛けることもでき、把持する前に手首にぶら下げることもできる。
【符号の説明】
【0035】
10 寸法測定器具
12 シート状材
14 上板
14a 上面
14b 下面
14c 端面
16 下板
16a 上面
16b 下面
16c 当接面
18 中間部材
20 ねじ
22 座金
24 長穴
26 調整機構
28 下地材
X 支点
Y 作用点
図1
図2
図3
図4
図5