特許第6241871号(P6241871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6241871
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】乳化型粉末化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/67 20060101AFI20171127BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20171127BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20171127BHJP
   A61K 8/27 20060101ALI20171127BHJP
   A61K 8/25 20060101ALI20171127BHJP
   A61K 8/19 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   A61K8/67
   A61K8/06
   A61Q1/02
   A61K8/27
   A61K8/25
   A61K8/19
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-163150(P2013-163150)
(22)【出願日】2013年8月6日
(65)【公開番号】特開2015-30712(P2015-30712A)
(43)【公開日】2015年2月16日
【審査請求日】2016年6月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】592262543
【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】豊田 直晃
(72)【発明者】
【氏名】岡 宗清
(72)【発明者】
【氏名】宮本 國寛
【審査官】 松村 真里
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−051542(JP,A)
【文献】 特開平09−095433(JP,A)
【文献】 特開2006−008554(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/028012(WO,A1)
【文献】 国際公開第2005/067867(WO,A1)
【文献】 特開2009−040739(JP,A)
【文献】 特開平09−118613(JP,A)
【文献】 特開2007−023022(JP,A)
【文献】 特開2003−012439(JP,A)
【文献】 特開平05−331020(JP,A)
【文献】 米国特許第6299890(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00−8/99
A61Q 1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)〜(C)、及び酸化鉄を含有し、pHが8〜9であることを特徴とする油中水型粉末化粧料(但し、無機塩、及び/又は無機塩基を含有しない)
(A)化1で表わされるアスコルビン酸−2−リン酸塩を0.1〜1質量%
【化1】
(B)酸化亜鉛を0.01〜1質量%
(C)疎水化シリカを0.5〜2質量%
【請求項2】
(B)の含有量が0.01〜0.3質量%であることを特徴とする請求項記載の油中水型粉末化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、アスコルビン酸−2−リン酸塩の経時的な変臭を抑制する乳化型粉末化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アスコルビン酸−2−リン酸塩は美白効果の高い成分である一方で、経時的にカラメル臭を生じるということが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。また酸化亜鉛は紫外線散乱剤として有効な成分として知られている(例えば、特許文献3、4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−331020号公報
【特許文献2】特開平9−263513号公報
【特許文献3】特開2005−232068号公報
【特許文献4】特開2011−236201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アスコルビン酸−2−リン酸塩、特にアスコルビン酸−2−リン酸マグネシウムは変臭の欠点を解決するために、配合量を制限したり香料によるマスキングの検討等苦労が多かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる実情において、本願発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、乳化型粉末化粧料において微量の酸化亜鉛がアスコルビン酸−2−リン酸塩の変臭を軽減できることを見出し、本願発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本願発明は、次の成分(A)及び(B)を含有することを特徴とする乳化型粉末化粧料である。
(A)化1で表わされるアスコルビン酸−2−リン酸塩
【化1】
(B)酸化亜鉛を0.01質量%〜1質量%
【発明の効果】
【0007】
本願発明は、アスコルビン酸−2−リン酸塩を含有していても変臭を軽減できる乳化型粉末化粧料を提供するものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願発明における乳化型粉末化粧料とは、乳化型化粧料であってかつ粉末を含有している化粧料をいう。好ましくは油中水型粉末化粧料である。具体的には、例えばクリームファンデーション、リクイドファンデーション、下地クリーム、下地エッセンス、サンスクリーン剤、デイクリーム等がある。
【0009】
本願発明で用いられる成分(A)は、上記化1で表される化合物であって、Xはアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属である。アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウムなどが挙げられる。該アスコルビン酸−2−リン酸塩に置換するアルカリ金属のモル数は、それ自身の安定性の面から1モル以上が好ましく、2モル以上が最も好ましい。
【0010】
該アスコルビン酸−2−リン酸塩としては、例えば、アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウムであり、及びこの物質のナトリウムをカリウムやマグネシウム、カルシウムにしたものなどが挙げられる。
【0011】
これらの化合物は、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。本願発明の化粧料において、アスコルビン酸−2−リン酸塩の含有量は特に限定されないが化粧料中、0.0001〜10質量%含有することが好ましく、より好ましくは0.01〜1質量%含有されるように用いると良い。
【0012】
本願発明に用いられる成分(B)の酸化亜鉛は、未処理でも良いが表面処理を施した方がなお良い。表面処理方法としては、例えばフッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸の1種又は2種以上を用いる方法がある。酸化亜鉛の配合量は、0.01質量%〜1質量%である。好ましくは0.01質量%〜0.3質量%である。0.01質量%以下では変臭軽減効果を奏しない場合があり、1質量%以上では経済的ではない。
【0013】
また、酸化亜鉛の粒子径は特に限定されないが、好ましくは100nm以下の平均一次粒子径を有する微粒子酸化亜鉛が良い。
【0014】
本願発明において、酸化亜鉛の平均一次粒子径は、レーザー回折・散乱法により粒度分布を測定することで求められる。
【0015】
さらに疎水化シリカを含有するとさらに変臭が抑えられる。本願発明で用いられる疎水化シリカは、無水ケイ酸であるシリカ表面のシラノール基(水酸基)がジメチルシリコーンオイル処理、金属石鹸処理、オクチルシラン処理、ジメチルシリル化、トリメチルシリル化されたものである。好ましくはジメチルシリル化シリカである。
【0016】
本願発明で用いられる疎水化シリカは、好ましくは5〜20nmの平均一次粒子径を有する疎水化シリカが良い。具体的には、四塩化ケイ素の酸水素焔中における加水分解により製造されるフュームドシリカをオクチルシラン処理したAEROSIL R805、ジメチルシリル化したAEROSIL R972、AEROSIL R974、AEROSIL R976、AEROSIL R976S、トリメチルシリル化したAEROSIL R812、AEROSIL R812S(以上、日本アエロジル株式会社製)などが挙げられる。
【0017】
前述のように、本願発明では疎水化シリカの平均一次粒子径は5〜20nmのものが好ましい。
【0018】
また、疎水化シリカの含有量は0.1〜3質量%が好ましい。より好ましくは0.5〜2質量%である。
【0019】
本願発明の化粧料は、pHを7.5以上にすることが好ましい。また、pHを8〜9にすることがより好ましい。pH調整に用いる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどの無機塩基や、トリエタノールアミンやアミノメチルプロパンジオール、アルギニン、リシンなどの有機塩基が挙げられる。
【0020】
本願発明に用いられる油相としては、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジ2エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリル酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、ラノリン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ビーズワックス、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、鎖状又は環状のジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の油剤が挙げられる。これら油剤の含有量は1〜40質量%含有するのが好ましい。
【0021】
本願発明で用いられる粉末は通常化粧料に用いられる粉末であれば特に限定されない。例えば、タルク、セリサイト、マイカ、合成マイカ、シリカ、硫酸バリウム、アルミナ、窒化ホウ素、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛等の無機粉末、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン粉末等の有機粉末等が挙げられる。また、これらをシリコーン処理、脂肪酸処理、フッ素処理等の疎水化処理したものも使用できる。上記の粉末の配合量は特に限定されないが、乳化型粉末化粧料に対して0.5〜20質量%が好ましい。
【0022】
本願発明の乳化型粉末化粧料は、本願発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、前記成分以外の各種成分、例えば、紫外線吸収剤、保湿剤、水性成分、界面活性剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、褪色防止剤、消泡剤、香料等を各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
【実施例】
【0023】
以下に実施例を挙げて、本願発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本願発明を何ら限定するものではない。
【0024】
(実施例1〜8および比較例1〜3)化粧下地
表1、表2に示す処方および下記に示す方法により油中水型粉末化粧料を製造した。得られた各試料について、官能評価により、経時的な変臭を評価した。これらの結果も併せて、表1、表2に記載した。
【0025】
【表1】
【0026】
※1:NIKKOL DIS(日光ケミカルズ社製)
※2:シリコーン KF−6016(信越化学社製)
※3:シスロール DPHS−SO−(AP)(クローダ社製)
※4:SI−UFT−Z(三好化成社製)
※5:SI−UFZO−610 LHM(6%)(三好化成社製、平均一次粒子径20nm)
※6:AEROSIL R976(日本アエロジル社製)
【0027】
(製造方法)
A部、B部をそれぞれ均一に分散して油相、及び水相とした。A部(油相)へB部(水相)を撹拌しながら徐々に添加して、常温にて乳化した。乳化後、脱泡して表1の化粧下地を得た。
【0028】
【表2】
【0029】
※7:シリコーン KF−6019(信越化学社製)
【0030】
(製造方法)
A部、B部をそれぞれ均一に分散して油相、及び水相とした。A部(油相)へB部(水相)を撹拌しながら徐々に添加して、常温にて乳化した。乳化後、脱泡して表2のクリームファンデーションを得た。
【0031】
(評価)
40℃1ヶ月、3ヶ月および50℃1ヶ月保存した試料の変臭度合いを調製直後と比較し評価した。変臭評価について、弊社調香師1名によるテストを行い、下記絶対評価にて4段階に評価し評点を付け、下記4段階判定基準により判定した。
◎:変臭は認められなかった。
○:若干変臭が認められた。
△:変臭が認められた。
×:顕著な変臭が認められた。
【0032】
粒子径観察はほとんど変わらないものを◎、10%未満を○とした。
【0033】
表1において、シリコーン処理微粒子酸化亜鉛が含有されていないと変臭が加速し、0.01質量%以上で変臭をかなり抑え、さらに0.1質量%以上で変臭がほとんど起こらない。
【0034】
表2において、pHが7以下では変臭を抑えられないが、7.5以上で軽減が見られ8以上で変臭がほとんど起こらない。
【0035】
実施例6:化粧下地
成分名 配合量(質量%)
1.シクロペンタシロキサン 10.00
2.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5.00
3.イソノナン酸イソトリデシル 6.00
4.セバシン酸ジイソプロピル(※1) 5.00
5.リンゴ酸ジイソステアリル 2.00
6.ジステアルジモニウムヘクトライト 0.20
7.PEG−9メチルエーテルジメチコン(※2) 1.20
8.ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30(※3) 1.20
9.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4.00
10.シリコーン/ステアリン酸処理微粒子酸化チタン(※8) 5.00
11.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(※5) 0.01
12.シリコーン処理黄酸化鉄 0.34
13.シリコーン処理赤酸化鉄 0.06
14.シリコーン処理黒酸化鉄 0.005
15.ジメチルシリル化シリカ(※6) 0.80
16.ポリメチルシルセスキオキサン 1.00
17.精製水 残量
18.1,3−ブチレングリコール 10.00
19.ペンチレングリコール 1.00
20.キサンタンガム 0.30
21.EDTA−4Na 0.05
22.クエン酸三カリウム 0.007
23.アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 0.01
合計100.00
※8:SA−TTO−S−4(三好化成社製)
【0036】
(製造方法)
成分1〜16を均一に分散して油相とした。成分17〜23を均一に分散して水相とした。水相を油相へ撹拌しながら徐々に添加して、常温にて乳化した。乳化後、脱泡して化粧下地を得た。
【0037】
実施例7:化粧下地
成分名 配合量(質量%)
1.シクロペンタシロキサン 10.00
2.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5.00
3.イソノナン酸イソトリデシル 6.00
4.セバシン酸ジイソプロピル(※1) 5.00
5.リンゴ酸ジイソステアリル 2.00
6.ジステアルジモニウムヘクトライト 0.20
7.PEG−9ジメチコン(※7) 1.00
8.PEG−9メチルエーテルジメチコン(※2) 1.00
9.ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30(※3) 1.00
10.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4.00
11.シリコーン処理微粒子酸化チタン(※9) 5.00
12.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(※10) 1.00
13.シリコーン処理黄酸化鉄 0.34
14.シリコーン処理赤酸化鉄 0.06
15.シリコーン処理黒酸化鉄 0.005
16.ジメチルシリル化シリカ(※11) 2.00
17.ポリメチルシルセスキオキサン 1.00
18.精製水 残量
19.1,3−ブチレングリコール 10.00
20.ペンチレングリコール 1.00
21.キサンタンガム 0.30
22.EDTA−4Na 0.05
23.クエン酸三カリウム 2.00
24.アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 3.00
合計100.00
※9:SAS−MT−700B(9%)(三好化成社製)
※10:MZY−303S(テイカ社製、平均一次粒子径35nm)
※11:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
【0038】
(製造方法)
成分1〜17を均一に分散して油相とした。成分18〜24を均一に分散して水相とした。水相を油相へ撹拌しながら徐々に添加して、常温にて乳化した。乳化後、脱泡して化粧下地を得た。
【0039】
実施例8:リクイドファンデーション
成分名 配合量(質量%)
1.シクロペンタシロキサン 25.00
2.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 2.00
3.イソノナン酸イソトリデシル 5.00
4.ジステアルジモニウムヘクトライト 1.00
5.シリコーン系界面活性剤(※12) 5.00
6.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4.00
7.シリコーン/ステアリン酸処理微粒子酸化チタン(※8) 5.00
8.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(※5) 1.00
9.シリコーン処理黄酸化鉄 1.68
10.シリコーン処理赤酸化鉄 0.25
11.シリコーン処理黒酸化鉄 0.16
12.ジメチルシリル化シリカ(※6) 0.20
13.ポリメチルシルセスキオキサン 1.00
14.精製水 残量
15.エタノール 8.00
16.1,3−ブチレングリコール 2.00
17.ペンチレングリコール 1.00
18.キサンタンガム 0.10
19.EDTA−4Na 0.05
20.クエン酸三カリウム 0.70
21.アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 1.00
合計100.00
※12:シリコーン BY22−008M(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
【0040】
(製造方法)
成分1〜13を均一に分散して油相とした。成分14〜21を均一に分散して水相とした。水相を油相へ撹拌しながら徐々に添加して、常温にて乳化した。乳化後、脱泡しリクイドファンデーションを得た。
【0041】
実施例9:クリームファンデーション
成分名 配合量(質量%)
1.シクロペンタシロキサン 7.00
2.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5.00
3.イソノナン酸イソトリデシル 5.00
4.ジステアルジモニウムヘクトライト 0.40
5.PEG−9ジメチコン(※7) 1.00
6.PEG−9メチルエーテルジメチコン(※2) 1.00
7.ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30(※3) 1.00
8.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4.00
9.シリコーン処理微粒子酸化チタン(※9) 5.00
10.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(※10) 1.00
11.シリコーン処理黄酸化鉄 1.68
12.シリコーン処理赤酸化鉄 0.25
13.シリコーン処理黒酸化鉄 0.16
14.ジメチルシリル化シリカ(※11) 1.50
15.ポリメチルシルセスキオキサン 1.00
16.精製水 残量
17.1,3−ブチレングリコール 10.00
18.ペンチレングリコール 1.00
19.キサンタンガム 0.30
20.EDTA−4Na 0.05
21.クエン酸三カリウム 1.00
22.アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 1.50
合計100.00
【0042】
(製造方法)
成分1〜15を均一に分散して油相とした。成分16〜22を均一に分散して水相とした。水相を油相へ撹拌しながら徐々に添加して、常温にて乳化した。乳化後、脱泡しクリームファンデーションを得た。
【0043】
実施例6〜9も経時的なアスコルビン酸−2−リン酸塩の変臭を十分に抑制した乳化型粉末化粧料であった。
【産業上の利用可能性】
【0044】
次の成分(A)及び(B)を含有することで変臭を軽減した乳化型粉末化粧料を得ることができる。
(A)化1で表わされるアスコルビン酸−2−リン酸塩
(B)酸化亜鉛を0.01質量%〜1質量%