(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ロータは、チャンバの中に配置され、前記チャンバは、アクセスドアを含み、前記遠心分離機の前記ロータがサンプルを受け取ることは、前記ロータが回転している間、前記アクセスドアを開いた状態にすることを含む、請求項1に記載の方法。
前記ロータは、チャンバの中に配置され、前記チャンバは、アクセスドアを含み、前記第2の速度で前記ロータを回転させることは、前記ロータが前記第2の速度で回転している間、前記アクセスドアを施錠した状態にすることを含み、前記第2の速度は、前記第1の速度よりも速い、請求項1に記載の方法。
前記ロータは、チャンバの中に配置され、前記チャンバは、アクセスドアを含み、前記ロータからサンプルを除去することは、前記ロータが前記第3の速度で回転している間、前記アクセスドアを開いた状態にすることを含む、請求項1に記載の方法。
前記ハンドヘルドユーザインターフェースは、ユーザによって入力されるコマンドを受信するように適合され、前記ハンドヘルドデバイスは、前記遠心分離機と通信し、前記コマンドに従って前記遠心分離機を制御する、請求項13に記載の遠心分離システム。
前記遠心分離機は、複数の動作モードで動作し、前記ハンドヘルドデバイスによる前記遠心分離機の制御は、現在の動作モードに基づいて制限される、請求項14に記載の遠心分離システム。
前記ハンドヘルドデバイスによる前記遠心分離機の制御は、前記遠心分離機がロータアクセス可能遠心分離動作モードであるときに制限される、請求項15に記載の遠心分離システム。
前記ハンドヘルドデバイスによる前記遠心分離機の制御は、前記遠心分離機がゾーン遠心分離動作モードで動作しているときに制限される、請求項15に記載の遠心分離システム。
前記ハンドヘルドデバイスは、運転ステップの終了前の所定の時間に可聴警告を生成し、前記運転ステップの終了をユーザに通知する、請求項13に記載の遠心分離システム。
【発明を実施するための形態】
【0017】
類似参照数字が、いくつかの図の全体を通して類似部品およびアセンブリを表す、図面を参照して、種々の実施形態を詳細に説明する。種々の実施形態の参照は、それに添付された請求項の範囲を限定しない。加えて、本明細書に記載されるいかなる実施例も、限定的であることを目的とせず、添付の請求項の多くの可能な実施形態のうちのいくつかを記載するにすぎない。
【0018】
図1−3は、遠心分離システム10の種々の可能な実施例を図示する、ブロック図である。
図1は、遠心分離機100と、遠隔デバイス20とを含む、遠心分離システム10を示す。遠隔デバイス20は、ネットワーク30上で遠心分離機100に通信可能に連結される。
【0019】
図2は、ネットワーク30上で複数の遠心分離機100a、100b、100cに通信可能に連結される、複数の遠隔デバイス20a、20b、20cを示す。遠心分離システム10は、示されるように構成され得るが、全ての遠隔デバイスが全ての遠心分離機に連結される必要があるわけではない。特定の遠隔デバイスが特定の遠心分離機に接続することを許可されているかどうかは、以降で論議されるであろう、ユーザ名および個人識別番号等の承認ユーザ情報を入力することに基づき得る。その結果として、構成要素の接続の任意の組み合わせが可能である。例えば、遠隔デバイス20aが、遠心分離機100aおよび100bに通信可能に連結され得る一方で、遠隔デバイス20bは、100bおよび100cに連結され得る。また、複数の遠隔デバイス20bおよび20cは、単一の遠心分離機100cに接続され得る。
【0020】
図3は、2つのネットワーク30aおよび30bを伴う遠心分離システム10を示す。この実施形態では、遠隔デバイス20cは、ネットワーク30aを介して遠心分離機100aに連結され、また、ネットワーク30bを介して遠心分離機100dに連結され得る。また、遠心分離機100cは、ネットワーク30aを介して遠隔デバイス20bに連結され、また、ネットワーク30bを介して遠隔デバイス20dに連結され得る。
【0021】
好ましくは、遠隔デバイス20、20a、20b、20c、20dは、Wi−Fi
(登録商標)等の実現技術によって、ネットワークを介して遠心分離機100、100a、100b、100c、100dに接続する、iPhone
(登録商標)またはiPad
(登録商標)等の無線ハンドヘルドデバイスである。ネットワーク接続はまた、イーサネット(登録商標)接続、モデム、または他の接続デバイスによって達成することもできる。ネットワーク30、30a、30bは、ローカルエリアまたは広域ネットワーク、インターネット、イントラネット、無線ネットワーク、セルラーネットワーク、電気通信、電話システム、デジタルまたはアナログ信号伝送システム、あるいは情報およびサービスを共有および/または伝送することを可能にする他の好適な通信システムであり得る。遠心分離機100上のソフトウェアと遠隔デバイス20との間の相互作用を促進するために、アプリケーションプログラムインターフェース(API)が必要とされ得る。
【0022】
図4は、
一例の遠心分離
機100の概略ブロック図である。典型的な遠心分離動作では、遠心分離機100は、サンプル中の粒子を分離するように遠心力を生成する。図示した実施形態では、遠心分離機100は、筐体102と、ロータチャンバ104と、ロータ106と、駆動シャフト108と、モータ110と、プロセッサ120と、機器インターフェース126とを含む。
【0023】
筐体102は、遠心分離機100の少なくともいくつかの構成要素を保護して封入する。ロータ106は、分離されるサンプルを保持し、ロータチャンバ104の中で配列される。ロータチャンバ104は、ロータ106が回転する内部空間を画定する。図示した実施例では、ロータチャンバ104の上の開口部122は、ロータ106へのユーザアクセスを提供する。ドア116は、開口部122を覆い、ラッチ118は、定位置でドア116を固定する。好ましくは、ドア116およびロータチャンバ104は、ロータ故障の場合に放出され得る、エネルギーおよび破片を含むように補強される。
【0024】
駆動シャフト108は、ロータチャンバ104の中へ延び、ロータ106に解放可能に接続する。解放可能な接続は、ロータ106がロータチャンバ104から取り除かれることを可能にし、所望に応じて異なる構成のロータの使用を促進する。モータ110は、駆動シャフト108に接続し、ユーザによって定義され得る所望の速度でロータ106を回転させる。モータ110の実施例は、交流誘導モータ、または、例えば、スイッチドリラクタンス駆動を含む、他の好適な駆動機構である。
【0025】
真空ポンプ112が、ロータチャンバ104内の空気圧を調整するように、いくつかの実施形態で提供される。真空ポンプ112は、ロータチャンバ104から空気を引き出すように、ホース、管、パイプ等を通してロータチャンバ104に連結される。温度制御システム114が、ロータチャンバ104内の温度を制御するように、いくつかの実施形態で提供される。温度制御システム114は、ロータチャンバ104を包囲する熱電モジュールのアレイを備え得る。代替として、温度制御システム114は、ロータチャンバ104を包囲するコイルを通して冷媒を送出する、冷却モータを備え得る。
【0026】
とりわけ、プロセッサ120は、モータ110、真空ポンプ112、温度制御システム114、およびラッチ118の動作を含む、種々の遠心分離機の構成要素を制御する。プロセッサ120はまた、機器インターフェース126上で表示される情報およびグラフィックスも管理する。プロセッサ120は、典型的には、メモリ記憶デバイス等の1つ以上のコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体に通信可能に連結される。いくつかの実施形態では、コンピュータ読み取り可能な
記憶媒体は、データ命令を符号化し得る。データ命令がプロセッサ120によって処理されると、命令は、プロセッサ120に、本明細書で説明される作用、動作、方法、または機能のうちの1つ以上を行わせるか、あるいは、作用、動作、方法、または機能を行うように遠心分離機100の他の構成要素のうちの1つ以上と相互作用させる。
【0027】
プロセッサ120は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、コンピュータ、またはデバイスの動作を制御し、プログラムを実行する他の好適なデバイスを含む、1つ以上の処理デバイスであり得る。中央処理装置(「CPU」)、マイクロコントローラ、プログラム可能論理素子、フィールドプログラマブルゲートアレイ、デジタル信号処理(「DSP」)デバイス等を含む、種々の他のプロセッサデバイスも使用され得る。プロセッサ120は、縮小命令セットコンピューティング(「RISC」)デバイス、複数命令セットコンピューティング(「CISC」)デバイス、または特定用途向け集積回路(「ASIC」)デバイス等の特別に設計された処理デバイス等の任意の一般的な種類のデバイスを含み得る。
【0028】
遠心分離機100の機器インターフェース126は、ユーザと相互作用するように提供される。機器インターフェース126は、遠心分離機コンソールの一部であり得、またはパーソナルコンピュータ等の遠心分離機100に接続された外部デバイスであり得る。開示された実施形態では、機器インターフェース126は、機器ディスプレイ130と、1つ以上の入力インターフェース132とを含む。機器ディスプレイ130は、コンピュータモニタまたはビデオ画面等の任意の表示デバイスであり得る。入力インターフェース132は、キーボード、マウス、またはタッチパッド等の任意の情報入力デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、機器ディスプレイ130および入力インターフェース132は、タッチセンサ式ディスプレイの中で組み合わせられる。
【0029】
遠心分離動作のパラメータは、ロータチャンバ温度、ロータ速度、およびロータ運転時間を含む。ロータ速度は、遠心分離動作中のロータ106の回転速度であり、運転時間は、ロータ106がロータ速度で回転する持続時間である。事前設定パラメータは、遠心分離機100が適用する準備ができている値である。これは、デフォルト値、以前の遠心分離機動作からの値、入力インターフェース132を通してユーザによって入力または修正される値、またはプログラムされた値であり得る。プロセッサ120は、機器ディスプレイ130上で事前設定パラメータを表示する。遠心分離動作中に、プロセッサ120は、事前設定温度で事前設定運転時間にわたって事前設定ロータ速度でロータ106を回転させるように、モータ110および温度制御システム114を制御する。
【0030】
遠心分離機100は、従来の遠心分離モードで、またはロータアクセス可能遠心分離モードで動作するように適合され得る。従来の遠心分離モードでは、遠心分離機100は、ロータ106が回転している間に、ドア116が閉じられた状態で遠心分離動作を行う。ロータアクセス可能
遠心分離モードでは、遠心分離動作は、ユーザがロータ106にアクセスして作用することを促進するように、ロータ106が回転している間に、ドア116が開くことを許可される、少なくとも1つのステップを含む。例えば、ゾーン遠心分離動作中に、ユーザは、ゾーンロータの中へサンプルを送達し、およびそこから外へサンプルを取り除くように、回転ロータ上に装填装置(充填ヘッドおよび支持遮蔽体等)を設置し、または取り除き得る。
【0031】
遠心分離機100の遠心分離モードは、ユーザによって選択可能である。一実施形態では、遠心分離機100は、ユーザがロータアクセス可能
遠心分離モードを選択するまで、デフォルトで従来のモードにとどまる。この実施形態では、遠心分離機100は、ロータアクセス可能
遠心分離モードでの遠心分離動作が終了するときに、自動的に従来のモードに戻る。ユーザは、遠心分離機100上のスイッチを操作することによって、動作のモードを選択し得る。別の実施形態では、プロセッサ120は、機器ディスプレイ130上で遠心分離モードを選択するようにユーザに促す。
【0032】
従来のモードが選択された場合、遠心分離機100は、完全閉鎖チャンバ動作を実行する準備ができているであろう。モードおよび/または動作パラメータを選択または入力する前または後に、典型的には管または瓶に含まれたサンプルが、ロータ106の中に配置される。遠心分離動作中に定位置でサンプルコンテナを固定するように、キャップがロータ106を覆って配置され得る。ユーザは、従来の動作を開始するように、開始ボタンを起動する。プロセッサ120は、事前設定温度、運転速度、および運転時間に従ってロータ106を回転させるように、必要な構成要素を制御する。事前設定運転時間が経過した後、ロータ106が停止するように減速させられる。ユーザはまた、事前設定運転時間が経過する前に、ロータ106を減速するように停止ボタンを起動し得る。
【0033】
ロータアクセス可能
遠心分離モード(ゾーン遠心分離または連続フローモード等)が選択された場合、遠心分離機100は、回転ロータ106へのユーザアクセスが選択的に提供される、動作を実行する準備ができているであろう。したがって、ドア116が閉じられていない場合に、モータ110がロータ106を回転させることを防止する安全スイッチが、選択時間にわたって動作停止させられるであろう。同様に、ロータが回転している間に、ドア116を閉じられた状態で施錠するラッチ118もまた、少なくともある期間にわたって動作停止させられなければならない。
【0034】
ロータアクセス可能
遠心分離モード
の遠心分離動作は、比較的多くの量が処理される、ワクチン生産およびバイオプロセス動作で一般的である。ゾーン遠心分離動作は、ロータが装填速度(概して、約2,000から3,000RPMの間)で回転している間に、サンプルを密度勾配上に、およびゾーンロータの中へ送達することを含む。連続フロー遠心分離動作は、ロータが回転している間にサンプルを連続フローロータの中へ送達するステップを含む。連続フロー動作は、ロータの揺動をチェックし、アダプタボウルおよび軸受筐体を設置し、アダプタボウルおよび軸受筐体の中心化をチェックし、シールアセンブリおよびマニホールドを設置する追加の手動ステップを含み得る。
【0035】
図5は、ゾーン遠心分離動作の装填ステップ中の遠心分離機構成の一実施形態の図式描写である。支持バンド160が、ロータチャンバ104の側壁162上に位置付けられる。支持遮蔽体164は、支持バンド160の中の対応するスロット170との支持遮蔽体164上のタブ166の係合を通して、ゾーンロータ106aより上側で取り除き可能に位置付けられる。支持遮蔽体164に取り付けられたブラケット172が、ゾーンロータ106aより上側でサンプル充填ヘッド174を支持して位置付ける。ロータの中の軸受は、ゾーンロータ106aが回転している間に、サンプル充填ヘッド174のアクセスポート176を通したゾーンロータ106aの中へのサンプルの導入を可能にする。この装填構成では、ドア116は、ゾーンロータ106aの中へのサンプルの装填を可能にするように開いている。
【0036】
上記で説明されるように、ロータアクセス可能
遠心分離モードで行われる遠心分離動作は、ロータチャンバ104の中の回転ロータにユーザをさらす、少なくとも1つのステップを含む。これは、遠心分離動作を従来の動作よりも本質的に危険にする。ユーザに潜在的な危害を警告するために、遠心分離機100は、ロータアクセス可能
遠心分離モードで動作しているという視覚指示を提供する。また、遠心分離機100は、遠心分離機がロータアクセス可能
遠心分離モードであるときに、遠心分離機動作のどのステップが現在のステップであるかを示し得る。さらなる安全特徴として、ロータアクセス可能
遠心分離モードでの遠心分離機100の動作は、適正に訓練された承認ユーザに限定され得る。
【0037】
ここで、遠心分離機100のユーザインターフェース側面を説明する。一実施形態では、遠心分離機100は、各ユーザが、一意的なユーザ名およびパスワード(PIN)を割り当てられ得る、またはそれを登録する、ユーザ情報を含み得る。このようにして、遠心分離機100は、ユーザが遠心分離機100にアクセスして操作する権限を与えられていることを検証し得る。
【0038】
図6は、ユーザ名およびPINの入力を求める、
一例の遠心分離
機100の機器ディスプレイ130上で表示されるログインページ260を描写する。ユーザ名は、リスト262から選択され得、PINは、キーパッド278aを使用して入力ボックス280aに入力される。PINが、承認ユーザデータに記憶された情報に従ってそのユーザに割り当てられたPINと一致する場合、プロセッサは、遠心分離機へのユーザアクセスを可能にし、ホームページ200a(
図7)を表示する。
【0039】
図示した実施形態では、ユーザ名がリストから選択され、対応するPINがボックスの中へタイプされる。他の実施形態では、承認ユーザが、IDカードまたは従業員バッジ上の磁気または視覚識別子、親指の指紋等のバイオマーカー、RFID等を使用して識別され得る。
【0040】
一実施形態では、ユーザ名は、遠心分離機100へのアクセスのレベルと関連付けられる。管理者レベルは、遠心分離機100の全ての機能へのユーザアクセスを可能にし得る。中間レベルは、ユーザが、遠心分離機100上の全てのプログラムを実行すること、遠心分離機100を手動で実行すること、ユーザを管理すること、プログラムを割り当てること、ロータライブラリを管理すること、および遠心分離機100上で計算およびシミュレーションを行うことを可能にし得る。アクセスの下位レベルは、ユーザを割り当てられたプログラムを実行することに限定し得る。一実施形態では、ユーザ名は、ユーザがロータアクセス可能遠心分離モードにアクセスするために、アクセスの中間(または上位)レベルと関連付けられなければならない。別の実施形態では、ロータアクセス可能
遠心分離モードへのアクセスは、選択された一式のユーザ名に限定される。
【0041】
図7を参照すると、ホームページ200aは、遠心分離機100が従来の遠心分離モードで準備ができていることを示す。ホームページ200aは、遠心分離機100の全体的な状態を要約する。図示した実施形態では、ホームページ200aは、遠心分離動作のユーザによって入力された事前設定遠心分離パラメータ、ならびに実際の遠心分離パラメータ(リアルタイム値)を表示する。ホームページ200aは、ステータスバー202、ロータ速度ボタン250、運転時間ボタン252、温度ボタン254、サイドバー268、およびフッタバー248を含む。
【0042】
ステータスバー202は、遠心分離機100の動作状態および条件の視覚指示を提供する。それは、例えば、いずれの遠心分離動作も始まっていないこと、または遠心分離動作が進行中であることを示し得る。それはまた、機器エラーまたは誤動作が起こったことを示し得る。一実施形態では、ステータスバー202の色は、遠心分離機100の動作状態を示す。色は、遠心分離機が遠心分離動作を開始していない(すなわち、アイドル状態である)場合に青色、遠心分離動作が進行中である場合に緑色、軽微な機器誤動作が検出された場合に黄色、または重大な機器誤動作が検出された場合に赤色であり得る。これらの遠心分離機状態情報は、遠心分離機100によって生成される動作情報から導出される。センサがパラメータを監視し、任意のパラメータが範囲外であると検出された場合、例えば、黄色または赤色指示がトリガされ得る。重大な誤動作は、遠心分離動作を止めるように遠心分離機に要求する、検出された状態であり得る。色のほかに、ステータスバー202の他の視覚指示が、遠心分離機100の動作状態および条件を示すために使用され得る。
【0043】
ステータスバー202はまた、ヘルプボタン203、通知指標204、メニューボタン206、およびホームボタン208を含み得る。ヘルプボタン203は、遠心分離機100の動作中にユーザを誘導するように、状況依存ヘルプシステムへのアクセスを提供し得る。一実施形態では、ヘルプボタン203が選択されたとき、遠心分離機は、タッチセンサ式画面上のボタンおよび制御が動作停止させられ、ヘルプ情報が利用可能であるボタンおよび制御の上にヘルプアイコン282が表示される、ヘルプモードになる(
図8)。ヘルプアイコン282を選択することは、遠心分離機100に、そのボタンまたは制御の動作を説明するヘルプメッセー
ジを表示させる。
【0044】
ステータスバー202はまた、遠心分離機100の動作の現在の状態の識別にユーザをさらに誘導するように、通知指標204も含む。例えば、通知指標204は、遠心分離機100が、準備ができている(いかなる動作も始まっていない)、運転している(動作が進行中である)、または停止している(動作が終了している)ことをユーザに知らせることができる。いくつかの実施形態では、通知指標204は、遠心分離機100の動作状態を示す、テキストワードである。一実施形態では、ステータスバー202は、緑色であり得、通知指標204は、遠心分離動作が進行中であり、ロータが最終減速を開始していないことをユーザに知らせる、「運転中」というテキストであり得る。次いで、ステータスバー202は、緑色のままであり得、通知指標204は、遠心分離動作が依然として進行中である(ロータ106が依然として回転している)が、ロータ106が動作を終了するように最終停止まで減速していることを示すように、「停止」に変化し得る。通知指標204はまた、遠心分離動作中に機器エラーが起こったことをユーザに示し得る。
【0045】
ステータスバー202は、メニューボタン206を含む。このボタンを選択することにより、ユーザに利用可能な種々の機能および動作のメニューを提示し、ユーザが機能および動作の中から選択することを可能にし得る。
【0046】
ステータスバー202は、現在の遠心分離動作に対応するホームページ200を選択するようにホームボタン208を含む。
【0047】
ロータ速度ボタン250は、(次の遠心分離動作のための)事前設定ロータ速度および実際の(現在の)ロータ速度の両方を表示する。このボタンを選択することにより、入力ページ284aを表示させ、キーパッド278bを使用して、入力ボックス280bの中へ遠心分離動作のための事前設定ロータ速度を入力するようにユーザに促す(
図9)。
【0048】
同様に、運転時間ボタン252は、事前設定運転時間および運転に残っている実際の時間の両方を表示し、ユーザが、キーパッド278cを使用して、入力ボックス280cの中で入力ページ284b上に事前設定運転時間を入力することを可能にする
(図10)。同様に、温度ボタン254は、ロータチャンバ104の事前設定および実際の温度の両方を表示し、ユーザが、キーパッド278
dを使用して、入力ページ284c上に事前設定温度を入力することを可能にする(
図11)。
【0049】
図7に示されるように、フッタバー248は、開始ボタン256、停止ボタン258、真空ボタン236、および加速/減速ボタン290を含む。一実施形態では、開始ボタン256が選択されたとき、モータ110は、ロータ106を事前設定ロータ速度まで加速し、通知指標204は、遠心分離動作が始まったことを示すように、「準備完了」から「運転中」に変わる。停止ボタン258を選択することにより、遠心分離動作を終了するように、遠心分離機100にロータ106を0RPMまで減速させる。
【0050】
真空ボタン236は、ロータチャンバ104の内側の空気圧を表示し、ロータチャンバ104の内側で真空を印加または放出するようにトグルスイッチとしての機能を果たす。
【0051】
加速/減速ボタン290は、ユーザによって入力される事前設定加速および減速プロファイル(またはデフォルト値)を表示する。加速/減速ボタン290を選択することにより、ページ上に記載された加速および/または減速プロファイルの選択のために入力ページ284dを提示する(
図12)。
【0052】
図7に示されるホームページ200aは、ユーザが遠心分離機100のモードをゾーンまたは連続フロー遠心分離動作モードに切り替えることを可能にするアイコンを含む。例えば、ユーザがホームページ200a上のメニューボタン206を選択した場合、メニューページ274が機器ディスプレイ130上で表示される(
図13参照)。次いで、ユーザが、ゾーン遠心分離オプション270または連続フロー遠心分離オプション272のいずれか一方を選択することによって、ロータアクセス可能
遠心分離モードを選択することができる。
【0053】
一実施形態では、ゾーン遠心分離オプション270または連続フロー遠心分離オプション272のいずれか一方を選択した後、承認ページ276が機器ディスプレイ130上に表示される(
図14)。承認ページ276は、キーパッド278fを使用して、入力ボックス280fの中へ承認コードを入力するようにユーザに促す。ロータアクセス可能
遠心分離モードが本質的により危険であるため、これは2つの目的を果たす。第1に、ユーザが、ロータアクセス可能
遠心分離モードで遠心分離機10を操作する権限を与えられていることを確認する。第2に、(承認ユーザが適正なユーザ名およびパスワードで遠心分離機にログインしているが、ログアウトすることなく機器を放置し、後続の未承認ユーザに利用可能なままにする場合とは対照的に)ロータアクセス可能
遠心分離モードに切り替わる前に、ユーザが物理的に存在していることを確実にする。
【0054】
代替として、
図7で図示される実施形態では、ユーザが、サイドバー268上のゾーンアイコン266を選択することによって、従来のモードからロータアクセス可能
遠心分離モードに切り替えることができる。ユーザがこのアイコンを選択した後、遠心分離機は、上記で説明されるように承認ページ276上で承認コードを求める(
図11)。
【0055】
上記で説明される実施形態では、適正な承認コードがユーザによって入力された場合に、ロータアクセス可能
遠心分離モードへのアクセスが提供される。他の実施形態では、磁気カード、RFID、識別カード、バイオマーカー、物理キー等によって、ロータアクセス可能
遠心分離モードの承認ユーザを識別することができる。
【0056】
ロータアクセス可能
遠心分離モードが従来のモードよりも本質的に危険であるので、遠心分離機100が、ロータアクセス可能
遠心分離モードであるという指示を提供することが有利である。これは、ロータアクセス可能
遠心分離モードと従来のモードを容易に区別する、任意の視覚指示によるものであり得る。指示
するものは、機器ディスプレイ130上で表示されるテキストまたはグラフィックス、あるいはそれらの任意の組み合わせによるものであり得る。指示
するものはまた、ロータアクセス可能
遠心分離モードを識別するために使用される、可聴音または音色であり得る。
【0057】
図15を参照すると、一実施形態では、遠心分離機がロータアクセス可能
遠心分離モードであると
指示するものは、ユーザがゾーンまたは連続フロー遠心分離モードを選択するときに表示される、ワークフロー
図210であり得る。ワークフロー
図210は、動作を通してユーザを安全に誘導するように、ゾーンまたは連続フロー動作のステップを描写する。例えば、ゾーンまたは連続フロー動作の装填ステップは、ドア116が開き、ロータ106が回転している状態で、手動で行われるため、特に危険である。ワークフロー
図210は、動作の現在のステップをユーザに知らせ、必要であり得る手動タスクを計画して準備するようにユーザの注意を引く。
【0058】
図15の図示した実施形態では、ワークフロー
図210は、ゾーン遠心分離動作の5つのステップ(それぞれ、開始、装填、運転、除去、および停止)に対応する、ステップ指標212a、212b、212c、212d、および212eを含む。ステップ指標は、遠心分離動作の現在のステップを示すように選択的に強調表示される。
【0059】
ゾーン遠心分離動作を開始する前、ステップ指標212のうちのいずれも強調表示されない(
図15参照)。この時間の間に、以前に説明されたように、ロータ速度ボタン250、運転時間ボタン252、および温度ボタン254を使用して、ゾーン動作の運転ステップの事前設定遠心分離パラメータを入力するか、または、デフォルト設定から変更することができる。加えて、それぞれ、装填速度ボタン228および除去速度ボタン240を使用して、装填および除去ステップのためのロータ速度を入力することができる。
【0060】
装填速度ボタン228は、事前設定装填速度を表示するように装填速度指標230を含む。事前設定装填速度は、装填速度ボタン
228の上または下部分の速度調整ボタン232a、232bを選択することによって、増加または減少させることができる。同様に、除去速度ボタン240は、速度調整ボタン232c、232dを使用して変更することができる、事前設定除去速度を表示するように除去速度指
標を含む。一実施形態では、デフォルト装填速度および除去速度が、それぞれ、装填速度指標230および除去速度指
標上で表示(および事前設定)される。デフォルト装填および除去速度は、2,000RPMから3,000RPM、または1,500RPMから4,500RPM等の範囲に制限され得る。代替として、装填および除去速度は、3,000RPMまたは5,000RPM等の最大限度を有し得る。回転ロータにアクセスして作用するユーザの必要性が、装填および除去ステップ中に生じるため、そのような速度制限が意味を成す。
【0061】
動作パラメータを入力すると、遠心分離機100は準備ができている。機器ディスプレイ130上で表示されるホームページ200bは、ユーザによる容易な再検討のために現在の事前設定値を示す。遠心分離動作を開始するために、ユーザは、開始ボタン256を選択する。次いで、プロセッサ120は、ラッチ118が施錠され、ドア116が閉じられていることを命令または確認し得る。プロセッサはまた、ロータ106を事前設定装填速度まで加速し始めるように、駆動モータも制御する。この時間の間に、「開始」ステップ指標212aは、
図16に示されるように、動作の現在のステップであることを示すように強調表示される。実際のロータ速度もまた、機器ディスプレイ130上で表示される。上記で説明されるように、遠心分離パラメータは、機器インターフェース126の入力
インターフェース132を通してユーザによって入力することができる。他の実施形態では、遠心分離パラメータ、実際の値、ワークフロー図、およびステップ指標を入力し、遠隔デバイス上でも表示することができる。
【0062】
図15を参照すると、ゾーン遠心分離動作を安全に行う際にユーザをさらに支援するために、遠心分離機100は、ホームページ200b上でヘルプ文222を表示し得る。ヘルプ文222は、次のステップに進む前に行わなければならない手動タスクをユーザに知らせる。ゾーン動作の開始ステップが始まる前の設定中、ヘルプ文22
2は、ゾーンロータを設置する、運転パラメータを入力する、装填速度を入力する、運転速度を入力する、除去速度を入力する、運転時間を入力する、および開始を押して装填速度に進むことのうちの1つであり得る。
【0063】
ロータ106が事前設定装填速度に達するとき、「装填」ステップ指標212bは、
図19に示されるように、装填ステップが現在のステップであることをユーザに通知するように強調表示される。装填ステップ中に、必要であれば、ロータ106が装填速度で回転している間にドアが開かれ得るように、プロセッサ120がドア116を開錠する。ここで、ユーザは、ロータ106にアクセスして充填ヘッドを設置し、ゾーンロータの中へのサンプル送達を開始することができる。回転ロータに手動操作を行うことが本質的に危険であるので、好ましい実施形態では、プロセッサ120が、装填ステップ中に警告信号を起動する。警告は、音声または視覚的であり得、ロータが回転しており、チャンバ104が覆われていないことを、近くに立っているユーザおよび個人に通知する働きをする。一実施形態では、遠心分離機100は、ドア116が装填ステップ中に開かれているときに、5秒ごとに可聴音色を鳴らす。別の実施形態では、遠心分離機100は、ドア116が掛け金を外された位置にある間にロータ106が回転しているときはいつでも、可聴音色を鳴らす。警告は、機器ディスプレイ130上の点滅指標、または音声および視覚警告の組み合わせであり得る。
【0064】
サンプルが密度勾配上に装填された後、ユーザは、回転ロータ106から充填ヘッドを手動で取り除き、ロータキャップを交換する。次いで、ユーザは、ドア116を閉じ、「装填完了」ボタン224を押す。
【0065】
一実施形態では、遠心分離機100は、ユーザリマインダを提供するようにヘルプ文222dを含む。
図19に示されるように、ヘルプ文222dは、「ドアを閉じ、装填完了を押して、運転速度へ続く」ようにユーザに告げる。他の実施形態では、ヘルプ文222dは、密度勾配を装填する、サンプルを装填する、充填ヘッドを取り除く、およびロータキャップを設置することのうちの1つを行うようにユーザに告げる。
【0066】
「装填完了」ボタンが押下されたことを検出すると、プロセッサ120は、ドア116が閉じられていることを確認し、ラッチ118が定位置でドア116を施錠するように自動的に起動され、真空がロータチャンバ104に印加される。次いで、プロセッサ120は、ロータ106を事前設定運転速度まで加速し始めるように駆動モータを制御する。この時間の間に、「運転」ステップ指標212cは、
図20に示されるように、それが動作の現在のステップであることをユーザに通知するように強調表示される。実際のロータ速度もまた、機器ディスプレイ130上で表示される。運転ステップは、サンプル中の粒子の分離が起こる場合であり、運転速度は、10,000RPMから最大35,000RPMであり得る。
【0067】
運転ステップ中に(およびその後)、装填完了ボタン224が、図示した実施形態で動作停止させられる。それは、装填完了ボタン224がもはやアクティブではないことを示すように、ホームページ200e上でグレーアウトされる。代わりに、ホームページ200e上で示されるように、除去ボタン226がアクティブである。事前設定運転時間が経過する前にユーザが除去ボタン226を選択した場合、遠心分離機100は、ロータ106を除去速度指
標において表示される事前設定除去速度まで減速し、除去ステップに移行するであろう。事前設定運転時間が経過する前にユーザが停止ボタン258を選択した場合、遠心分離機100は、ロータ106を0RPMまで減速し、従来のモードに切り替わり戻るであろう。ヘルプ文がまた、運転ステップのために含まれ得る。
図20で図示されるように、ホームページ200eは、「除去を押して除去速度を減速するか、または停止を押して除去ステップを迂回する」というヘルプ文222eを含む。
【0068】
除去ボタン226も停止ボタン258も選択されていない場合、事前設定運転時間が経過したときに運転ステップが完了する。
図21に示されるように、この時に、プロセッサ120は、「除去」ステップ指標を強調表示するように信号を送信し、それが遠心分離動作の現在のステップであることをユーザに通知する。次いで、遠心分離機100は、ロータ106を事前設定除去速度まで減速し始めるであろう。一実施形態では、遠心分離機100は、ユーザがロータチャンバ104の内側の真空を放出するために真空ボタン236の選択を終えるまで、ドアラッチ118を解放しないであろう。これは、ロータ106が回転している間にドアが掛け金を外されるときに、ユーザが存在していることを確実にする。
【0069】
真空が放出され、ロータ速度が除去速度まで低減させられると、ここで、手動ステップを行うことができる。プロセッサ120は、ドア116が開かれ得るように、ドアラッチ118を解放する。ここで、ユーザは、サンプル除去プロセスを開始するために必要な装置を設置するために、ロータ106にアクセスすることができる。装填ステップと同様に、プロセッサ120は、除去ステップ中に警告信号を起動する。警告は、音声または視覚的であり得、ロータが回転しており、チャンバ104が覆われていないことを、近くに立っているユーザおよび個人に通知する働きをする。一実施形態では、遠心分離機100は、ドア116が開かれているときに、5秒ごとに可聴音色を鳴らす。別の実施形態では、遠心分離機100は、ドア116が掛け金を外された位置にある間にロータ106が回転しているときはいつでも、可聴音色を鳴らす。警告は、機器ディスプレイ130上の点滅指標、または音声および視覚警告の組み合わせであり得る。
【0070】
除去ステップ中に、遠心分離機100は、ホームページ200
b上で除去ステップが現在のステップであることを示し(
図21)、停止を押して運転を終了するようにユーザに告げるヘルプ文22
2を表示する。除去ステップ中に、装填完了ボタン224および除去ボタン226の両方が非アクティブであり、ホームページ200
b上でグレーアウトされる。
【0071】
ユーザは、除去ステップの手動タスクを完了した後、ホームページ200
b上で停止ボタン258を選択する。次いで、遠心分離機は、停止ステップが現在のステップであることを示し、ロータ106を減速し始める。
図22は、停止ステップ中の遠心分離機100のホームページ200
bを描写する。この実施形態では、停止ステップは、停止ステップ指標212eを強調表示することによって示される。
【0072】
上記で図示される実施形態では、ステップ指標212a−212eは、遠心分離動作ステップで標識されたバブルである。他の実施形態では、ステップ指標212a−212eは、動作ステップを識別するテキスト、アイコン、アバター、または任意の図式表現であり得る。どのステップが現在のステップであるかを示すことは、そのステップに対応するステップ指標212a−212eを強調表示することを含むことができる。強調表示は、他の表示されたステップ指標に対して、異なる色、前景、背景、境界、強度、フォント、および/または点滅速度で、現在のステップに対応するステップ指標を表示することを含むことができる。強調表示はまた、現在のステップに対応するステップ指標212をアニメーション化すること、装飾すること、または指し示すことを含むこともできる。強調表示は、現在のステップのステップ指標212を他のステップ指標212と区別する、任意の視覚表現を含むことができる。
【0073】
他の実施形態では、どのステップが現在のステップであるかを示すことは、
図17の開始ステップ指標212a等の単一のステップ指標212をホームページ200上で表示することを含む。他の実施形態では、現在のステップを示すことは、
図18の領域214等の他のステップ指標212と区別するホームページ200上の領域において、現在のステップに対応するステップ指標212を表示することを含む。他の実施形態では、現在のステップを示すことは、標識を対応するステップ指標212と関連付けることを含む。一意的な可聴音色もまた、遠心分離動作の現在のステップを示し得る。
【0074】
図23は、ゾーン遠心分離動作と関連付けられる手動タスクを概説し、ゾーン動作の異なるステップと関連付けられるおおよそのロータ速度(図の左側)、および、ステップと関連付けられる空気圧(図の下部)を示す。
【0075】
図24は、連続フロー遠心分離動作の手動タスクを概説する。ゾーンおよび連続フロー遠心分離動作の間の1つの違いは、連続フロー装填装置の組立中(
図24で、アダプタボウルおよび軸受筐体を設置するステップ、ならびにシールアセンブリおよびマニホールドを設置するステップ中)に0RPMに戻って減速する必要性である。この点に関して、連続フロー遠心分離動作の装填ステップは、段階の手動タスクの間にロータの回転速度を0RPMまで減速するステップを含み得る。例えば、連続フロー遠心分離動作の装填ステップは、約2,000RPMでのロータの揺動をチェックし、その後、アダプタボウルおよび軸受筐体を設置するようにロータを0RPMまで減速するタスクを含み得る。
【0076】
図25は、揺動チェック中のこの実施形態の遠心分離機100のホームページ200hを描写する。「装填」バブル(ステップ指標212b)が強調表示され、これが連続フロー動作の現在のステップであること、およびドア116が開いた状態でロータ106が回転していてもよいことを示す。ロータの実際の回転速度は、ユーザがロータ106の揺動を手動でチェックすることを可能にするように、ロータ速度ボタン250によって示されるように2,500RPMである。ホームページ200hは、ゼロボタン246を含む。揺動チェックを行った後、ユーザは、このボタンを選択し、遠心分離機100にロータ106を停止まで減速させ、したがって、ロータ106が静止している間にアダプタボウルおよび軸受筐体を設置するという次のタスクにユーザが進むことを可能にする。このタスクを完了した後、ユーザは、事前設定装填速度まで戻ってロータ106を加速するように、開始ボタン256を選択することができる。装填ステップの手動タスクが完了した後、ユーザは、ヘルプ文222h(「装填完了を押して運転速度へ進むか、または0RPMまで減速を押す」)によって誘導される、装填完了ボタン224を選択する。この入力を受信すると、遠心分離機100は、ロータ速度を事前設定運転速度まで増加させることによって、連続フロー遠心分離動作の運転ステップに進む。
【0077】
連続フロー遠心分離動作の運転ステップに進んだ後、ステップ指標212cが強調表示され、それが現在、連続フロー遠心分離動作の現在のステップであることを示す。ゼロボタン246がグレーアウトされ、連続フロー動作の運転ステップ中、このオプションが利用可能ではないことを示す。
【0078】
遠心分離機100を詳細に説明したので、ここで遠隔デバイス20を説明する。
図1−3を再び参照すると、遠心分離システム10は、ネットワーク30を通して遠心分離機100に通信可能に連結される遠隔デバイス20を含む。遠隔デバイス20は、好ましくは、ネットワーク30に無線で接続される。好ましくは、遠隔デバイス20は、ハンドヘルドデバイスである。いくつかの実施形態では、遠隔デバイスは、iOS
(登録商標)4.3以降を実行し、ネットワーク30上で命令をプロセッサ120に送信することによって、遠心分離機100の作用を命令するように適合されている。このようにして、遠隔デバイス20は、遠心分離機100を制御することができ、制御は、プロセッサ120が、遠隔デバイス20から受信される命令に基づいて、事前設定または実際の遠心分離パラメータの変更を引き起こすことを意味する。
【0079】
図26に示されるように、一実施形態では、遠隔デバイス20は、画面404および入力属性406を含む、デバイスインターフェース402を含む。デバイスインターフェース402は、デバイス画面404および入力属性406上で情報を表示し、ユーザが選択を行い、所望の情報を入力することを可能にする。好ましい実施形態では、デバイスインターフェース402は、タッチセンサ式画面であり、表示画面として、および情報入力デバイスとしての両方の機能を果たす。
【0080】
図26に示されるように、遠隔デバイス20は、それが現在接続されている遠心分離機または機器のリストを表示し得る。図示されるように、遠隔デバイス20は、第1の遠心分離機(例えば、Optima XPN)および第2の遠心分離機(例えば、Optima XE)に通信可能に連結される。ユーザは、新しい遠心分離機に接続することを所望する場合、追加ボタン405を選択し得る。追加ボタン405を選択することにより、
図27に示されるような機器を追加するページを立ち上げる。そこで、ユーザは、自分のユーザ情報を入力するように促される。遠心分離機100のように、ユーザ情報は、ユーザ名412およびPIN414を含む。ユーザはまた、所望の遠心分離機のネットワークアドレス416を入力するようにも促される。遠心分離機のネットワークアドレス416は、ネットワーク30内のデバイスの場所を特定する、IPアドレス、英数字ネットワーク名、任意の適切な識別子であり得る。上記で説明される承認プロセスのように、ユーザ名412およびPIN414が、例えば、中央サーバまたは遠心分離機100の中に位置する、メモリに記憶された承認ユーザデータと一致する場合、アクセスが許可され、遠隔デバイス20および遠心分離機100が通信可能に連結される。このプロトコルを観察することによって、遠心分離機100に関する情報への遠隔アクセスを制御し、管理し、安全な方式で行うことができる。
【0081】
遠隔デバイス20のユーザおよび遠心分離機100におけるローカルユーザの両方が同一の遠心分離機にアクセスしようとする、状況が生じるであろう。そのような状況で、一実施形態では、ローカルユーザは、遠隔ユーザに勝り、遠心分離機100の制御を獲得するものとする。そのような階級は、ローカルユーザが、遠心分離機付近の状況を理解するようにより良好に位置付けられるので、合理的である。また、ローカルユーザが認識することなく、遠心分離機をオンにさせることは望ましくない。他の状況は、2人の遠隔ユーザが同一の遠心分離機に接続しようとすることを伴い得る。この状況では、ユーザ情報、すなわち、ユーザ名およびPINが、例えば、前もって管理者によって順位を与えられ得る。このようにして、どの遠隔ユーザが制御を獲得するかを、単純かつ効率的に解決することができる。
【0082】
しかしながら、遠隔ユーザは、ローカルユーザまたは別の遠隔ユーザと比べて遠心分離機100の制御を獲得しないことがあるが、一実施形態では、ユーザ情報が承認ユーザデータと一致する限り、全ての遠隔デバイス20が、依然として遠心分離機100に関する情報を受信するであろう。つまり、接続された遠心分離機100からの事前設定および実際のロータ速度、運転時間、チャンバ温度、およびステータスバー指示が、遠隔デバイス20のデバイス画面404上で表示されるであろう。また、一実施形態では、全ての承認および接続された遠隔デバイス20上の停止ボタン434が、遠心分離機のローカルユーザ制御にかかわらず、選択可能なままとなるであろう。したがって、遠隔デバイス20は、依然として遠心分離動作を中断することが可能であり得る。これは、例えば、研究室で運転する遠心分離機を監視する研究室監督者にとって有利であり、監督者が、動作を終了させることを監督者に強いる情報を受信した場合、監督者は、他のユーザにかかわらず遠隔で措置を講じてもよい。同様に、遠心分離機上で使用される実験器具に欠陥があること、または間違ったサンプルが処理されていることをユーザが知った場合、遠隔で措置を講じて遠心分離動作を終了させ得る。
【0083】
特定の遠心分離機と通信するために、ユーザは、
図26に示されるようなリストから所望の遠心分離機を選択し得る。再度、好ましい実施形態は、タッチセンサ式画面である。(例えば、Optima XPNとして示されるような)第1の遠心分離機のためのラインを選択することによって、
図28に示されるように、その遠心分離機に関する情報を表示するページが立ち上げられる。メインページ418は、遠心分離機100のホームページ200aに類似する情報を有する。メインページ418は、ステータスバー422、ロータ速度ボタン424、運転時間ボタン426、加速/減速ボタン427、温度ボタン428、開始ボタン432、および停止ボタン434を含む。これらのボタンはそれぞれ、表示画面および選択領域としての機能を果たす。例えば、ロータ速度ボタン424は、事前設定ロータ速度(7,000RPMと示される)および実際のロータ速度(0と示される)を表示する。これらの速度値は、遠心分離機100(この実施例ではOptima XPN)の機器ディスプレイ130上で表示される、同一の値である。遠隔デバイス20はまた、例えば、ロータ速度ボタン424を選択することによって、事前設定値を入力するために使用され得る。いったん選択されると、設定画面436が、
図29に示されるように表示されるであろう。設定画面436から、ユーザは、所望のロータ速度を入力するためにキーパッド437を使用し得る。
【0084】
他の事前設定パラメータを、上記で説明されるものと同様に入力することができる。いったん所望の事前設定パラメータが入力されると、遠隔デバイス20が、開始ボタン432を選択することによって従来の遠心分離動作を起動し得る。
図30に示されるように、ステータスバーは、遠心分離機100がその動作を開始したことを示すように、「運転中」に変化する。事前設定運転時間が経過すると、遠心分離機が停止まで減速し、遠心分離動作が完了するであろう。遠心分離動作中に、ロータ速度、チャンバ温度、および運転時間を含む、実際の動作データが、遠隔デバイス20のデバイス画面404上に表示される。また、遠心分離機100とともに上記で説明されるようなワークフロー
図210または個々のステップ指標もまた、遠隔デバイス20の画面404上で表示され得る。
【0085】
遠隔デバイス20による遠心分離機100の制御もまた、遠心分離機動作のモードに従って制限され得る。例えば、一実施形態では、遠隔デバイス20は、上記で説明されるように、従来の動作の目的で遠心分離機の完全な制御を有し得る。しかしながら、ゾーン動作等のロータアクセス可能動作が、ユーザが手動タスクを行うために遠心分離機のある場所にいることを要求するので、遠隔デバイス20は、これらの動作を選択することを制約され得る。それにもかかわらず、たとえ遠心分離機がロータアクセス可能
遠心分離モードに置かれたとしても、その遠心分離機に接続された遠隔デバイス20は、依然として、停止ボタン434を選択することによって動作を停止するために、制限された制御を有し得る。
【0086】
図26を再び参照すると、遠隔デバイス20はまた、それが通信可能に連結される各遠心分離機の状態指標439も提供する。図示した実施例では、遠隔デバイス20は、第1の遠心分離機(例えば、Optima XPN)および第2の遠心分離機(例えば、Optima XE)に連結される。各名称に隣接して、状態指標439a、439bが、遠心分離機の状態の直接的表示を提供する。ここで、第1の遠心分離機(例えば、Optima XPN)の状態指標439aは、それがアイドル状態で準備ができていることを示す、青色である。そして、第2の遠心分離機(例えば、Optima XE)の状態指標439bは、それが重大な誤動作を被っていることを示す、赤色である。これらの状態指標は、遠心分離機100上のステータスバー202のカラースキームと同一の色指定を有する。
【0087】
接続された遠心分離機を調査するために、遠隔ユーザが、
図26に示されるような接続された遠心分離機のリストから選択することができる。例えば、遠隔ユーザは、第2の遠心分離機(例えば、Optima XE)と関連付けられる赤色状態指標439bに関する追加の情報を得ることを希望し得る。ユーザは、
図31に示されるような遠心分離機に関する情報を表示するページを立ち上げる、機器ラインに触れることによって、この遠心分離機を選択することができる。主要リストからの赤色状態指標439bと一致して、ステータスバー422も赤色である。診断情報を得るために、ユーザは、ステータスバー422を選択し得る。ステータスバーを選択することにより、エラー状態444a、444bを含むエラーリスト442を表示する、
図32上で示されるページを立ち上げる。これらのエラー状態444a、444bは、遠心分離機の動作情報に基づく。つまり、遠心分離機100は、各自の動作を監視するセンサ、デバイス、およびソフトウェアを含む。遠心分離機によって生成される動作情報が、例えば、閾値基準を超える場合、軽微または重大な誤動作のフラグが提起され得る。この分析に基づいて、エラー状態444a、444bが生成され、ステータスバー422および状態指標439a、439bの色が変更される。
【0088】
したがって、遠隔デバイス20は、1つ以上の遠心分離機の遠隔監視を可能にし、例えば、研究室動作が安全に進んでいることを確実にし、必要であれば、措置を講じるための、接続された遠心分離機に関する状態および診断情報を提供する機能性を提供する。
【0089】
(追加の実施形態)
追加の実施形態は、以下のうちのいずれか1つ、またはその組み合わせを含む。
【0090】
ゾーン遠心分離動作を行う方法であって、a.遠心分離機の機器ディスプレイ上で、装填ステップがゾーン遠心分離動作の現在のステップであることを示すステップと、b.ゾーンロータが回転しており、ユーザにアクセス可能である間に、サンプルをゾーンロータ内の密度勾配上に送達するステップと、c.装填ステップが完了した後に遠心分離機の機器ディスプレイ上で、運転ステップがゾーン遠心分離動作の現在のステップであることを示すステップとを含み、サンプルを密度勾配上に送達するステップは、装填ステップの一部である、方法。
【0091】
装填ステップが現在のステップであることを示すステップは、装填ステップ指標を表示することを含む、方法。
【0092】
方法は、遠心分離機の機器ディスプレイ上で、ゾーン遠心分離動作の少なくとも2つのステップに対応する複数のステップ指標を表示するステップをさらに含み、複数のステップ指標は、装填ステップ指標を含む。
【0093】
装填ステップが現在のステップであることを示すステップは、装填ステップ指標を強調表示することを含む、方法。
【0094】
装填ステップ指標を強調表示するステップは、他のステップ指標とは異なる色で装填ステップ指標を表示することを含む、方法。
【0095】
装填ステップ指標を強調表示するステップは、他のステップ指標とは異なる背景、前景、境界、強度、フォント、および点滅速度のうちの1つで装填ステップ指標を表示することを含む、方法。
【0096】
複数のステップ指標はさらに、運転ステップおよび除去ステップに対応するステップ指標を含む、方法。
【0097】
装填ステップ中に機器ディスプレイ上で装填速度を表示するステップをさらに含む、方法。
【0098】
装填速度は、ゾーン遠心分離動作の装填ステップ中のゾーンロータの事前設定回転速度である、方法。
【0099】
機器ディスプレイ上で、装填ステップを完了するために必要な手動タスクをユーザに知らせる、ヘルプ文を表示することさらに含む、方法。
【0100】
ヘルプ文は、密度勾配を装填すること、サンプルを装填すること、充填ヘッドを設置すること、充填ヘッドを取り除くこと、ロータキャップを設置すること、および装填完了を押すことのうちの1つを行うようにユーザに告げる、方法。
【0101】
方法は、遠心分離機の機器ディスプレイ上で装填完了ボタンを表示するステップと、遠心分離機の機器ディスプレイ上で、ユーザが装填完了ボタンを起動した後のみ、運転ステップがゾーン遠心分離動作の現在のステップであることを示すステップとをさらに含む。
【0102】
サンプルを密度勾配上に送達するステップは、ゾーンロータが約2,000から3,000RPMの回転速度で回転している間に行われる、方法。
【0103】
装填ステップが完了した後に、ゾーンロータの回転速度を運転速度まで増加させるステップをさらに含む、方法。
【0104】
運転速度は、約10,000から35,000RPMの間である、方法。
【0105】
方法は、遠隔ハンドヘルドデバイスの画面上で遠心分離機のロータ速度を表示するステップをさらに含み、ハンドヘルドデバイスは、遠心分離機に無線で通信可能に連結される。
【0106】
方法は、ハンドヘルドデバイスの画面上で装填ステップ指標を表示するステップをさらに含み、ハンドヘルドデバイスは、遠心分離機に通信可能に連結される。
【0107】
第1のユーザによって入力されるコマンドを受信して、遠心分離機の作用を制御するように適合されている機器インターフェースを含む遠心分離機と、遠心分離機に通信可能に連結される遠隔デバイスであって、遠隔デバイスは、第2のユーザによって入力されるコマンドを受信して、遠心分離機の作用を制御するように適合されている、デバイスインターフェースと、遠心分離機の動作のモードに基づいて、遠隔デバイスによる遠心分離機の作用の制御を制限するように適合されているプロセッサとを含む遠隔デバイスとを備えている、遠心分離システム。
【0108】
第1のユーザおよび第2のユーザは、同一のユーザである、遠心分離システム。
【0109】
プロセッサは、遠心分離機が動作のロータアクセス可能
遠心分離モードである場合、遠隔デバイスによる遠心分離機の作用の制御を制限するように構成されている、遠心分離システム。
【0110】
動作のロータアクセス可能
遠心分離モードは、ゾーン遠心分離動作である、遠心分離システム。
【0111】
ゾーン遠心分離動作は、装填、運転、および除去するステップを含み、プロセッサはさらに、装填するステップの少なくとも経過の間に、可聴アラームを生成するように適合されている、遠心分離システム。
【0112】
遠心分離機を操作する方法であって、遠心分離機の機器ディスプレイ上で遠心分離機動作のワークフロー図を表示するステップであって、ワークフロー図は、ゾーンロータの中へサンプルを装填するステップ指標を含む、ことと、ロータがユーザにアクセス可能であり、ロータが第1の速度で回転している間に、サンプルをロータの中へ装填することと、サンプルを装填するステップの完了を示すことと、ロータ速度を第2の速度まで増加させることとを含む、方法。
【0113】
ロータは、チャンバの中に配列され、ロータへのアクセスを覆うドアは、チャンバの周囲に配置され、ドアは、ロータ速度を第2の速度まで増加させるステップの前に、ロータへのユーザアクセスを防止するように自動的に施錠する、方法。
【0114】
ドアが自動的に施錠された後に、チャンバの中で真空を印加するステップをさらに含む、方法。
【0115】
第1の速度は、2,000rpmから3,000rpmの間である、方法。
【0116】
第2の速度は、10,000から35,000rpmの間である、方法。
【0117】
第1の速度は、最大3,000rpmである、方法。
【0118】
第1の速度および第2の速度は、ユーザによって事前設定される、方法。
【0119】
方法は、サンプルをロータの中へ装填するステップ中に警告を起動するステップをさらに含む。
【0121】
方法は、ドアが開錠され、ロータが回転しているときに、可聴警告を起動するステップをさらに含む。
【0122】
サンプルを装填するステップ指標は、サンプルをロータの中へ装填するステップ中に強調表示される、方法。
【0123】
ステップ指標は、照明によって強調表示される、方法。
【0124】
遠隔デバイスの画面上で遠心分離機ロータ速度を表示するステップを含み、遠隔デバイスは、インターネット上で遠心分離機に通信可能に連結される、方法。
【0125】
遠心分離機を操作する方法であって、方法は、遠心分離機動作のワークフロー図を表示することであって、ワークフロー図は、装填ステップ指標、運転ステップ指標、および除去ステップ指標を含む、ことと、装填ステップ指標が強調表示され、ロータが第1の速度で回転している間に、サンプルをロータの中へ装填することと、運転ステップ指標が強調表示されている間に、第2の速度でロータを回転させることと、除去ステップ指標が強調表示され、ロータが第3の速度で回転している間に、ロータからサンプルを除去することとを含む、方法。
【0126】
回転ロータへのアクセスは、サンプルを装填するステップ中にユーザに提供される、方法。
【0127】
第1の速度および第3の速度は、同一の速度である、方法。
【0128】
サンプルを装填するステップは、ユーザによって行われる手動操作を含む、方法。
【0129】
ロータは、チャンバの中に配列され、チャンバは、アクセスドアを含み、サンプルをロータの中へ装填するステップは、ロータが回転している間にアクセスドアを開いた状態にすることを含む、方法。
【0130】
アクセスドアが開いており、ロータが回転している間、可聴警告が起動される、方法。
【0131】
第1の速度および第3の速度は、最大3,000rpmである、方法。
【0132】
ステップ指標は、照明、色の区別、および点滅速度のうちの1つによって個々に強調表示される、方法。
【0133】
ワークフロー図は、ゾーン遠心分離のステップに対応するステップ指標を含む、方法。
【0134】
モータと、ロータと、遠心分離機インターフェースと、機器ディスプレイとを含む、遠心分離機であって、ロータは、モータによって駆動され、遠心分離機インターフェースは、第1のユーザ情報を入力するように構成され、機器ディスプレイは、実際の動作データを表示するように構成されている、遠心分離機と、遠心分離機に通信可能に連結されるハンドヘルドであって、ハンドヘルドは、ハンドヘルドインターフェースを有する画面を含み、ハンドヘルドインターフェースは、第2のユーザ情報を入力するように構成され、画面は、実際の動作データを表示するように構成されている、ハンドヘルドと、記憶された承認ユーザデータを含むメモリとを備え、実際の動作データは、入力される第1のユーザ情報がメモリに記憶された承認ユーザデータと一致する場合、機器ディスプレイ上で表示され、実際の動作データは、第2のユーザ情報がメモリに記憶された承認ユーザデータと一致する場合、画面上で表示され、第1のユーザ情報および第2のユーザ情報の両方が承認ユーザデータと一致する場合、遠心分離機インターフェースおよびハンドヘルドインターフェースのうちの1つのみが、遠心分離機のロータ速度を設定するために使用され得る、遠心分離システム。
【0135】
ユーザ情報は、ユーザ名と、パスワードとを含む、遠心分離システム。
【0136】
承認ユーザデータは、複数のユーザ情報を含む、遠心分離システム。
【0137】
第1のユーザ情報および第2のユーザ情報の両方が承認ユーザデータと一致する場合、遠心分離機インターフェースのみが、遠心分離機のロータ速度を設定するために使用され得る、遠心分離システム。
【0138】
第2のユーザ情報が承認ユーザデータと一致する場合、ハンドヘルドインターフェースが、停止コマンドを入力することによって遠心分離機を終了するために使用され得る、遠心分離システム。
【0139】
メモリは、ユーザ順位を含み、第1のユーザ情報および第2のユーザ情報の両方が承認ユーザデータと一致する場合、ユーザ順位は、遠心分離機インターフェースおよびハンドヘルドインターフェースのうちのどちらか1つが、遠心分離機のロータ速度を設定するために使用され得るかを定義するであろう、心分離システム。
【0140】
機器ディスプレイはさらに、遠心分離動作のワークフロー図を表示する、遠心分離システム。
【0141】
モータおよびロータを含む遠心分離機であって、ロータは、モータによって駆動され、遠心分離機は、動作情報を生成する、遠心分離機と、遠心分離機に通信可能に連結されるハンドヘルドデバイスであって、ハンドヘルドデバイスは、画面を含み、画面は、遠心分離機の状態情報を表示し、状態情報は、遠心分離機動作情報に基づき、画面はさらに、遠心分離機の動作を終了させるようにユーザによって選択することができる停止ボタンを表示する、ハンドヘルドデバイスとを備えている、遠心分離システム。
【0142】
ハンドヘルド画面は、遠心分離機の実際のロータ速度を表示する、遠心分離システム。
【0143】
ハンドヘルドデバイスは、遠心分離機のロータ速度を設定するように構成されている、遠心分離システム。
【0144】
ハンドヘルド画面は、遠心分離機動作のワークフロー図を表示し、ワークフロー図は、遠心分離機動作のステップに対応するステップ指標を含む、遠心分離システム。
【0145】
遠心分離機動作のステップは、少なくとも装填ステップ指標および運転ステップ指標を含む、遠心分離システム。
【0146】
遠心分離システムは、遠心分離機に無線で連結される第2のハンドヘルドデバイスをさらに備え、第2のハンドヘルドデバイスは、遠心分離機の動作を終了するように選択することができる停止ボタンを表示する画面を含む。
【0147】
状態情報は、遠心分離機の問題を示す、遠心分離システム。
【0148】
遠心分離機の状態情報は、検出される準備、動作、および問題のうちの1つを示す、遠心分離システム。
【0149】
状態情報は、色分けされたフィールドによって示される、遠心分離システム。
【0150】
赤色の色分けされたフィールドは、重大な問題を示す、遠心分離システム。
【0151】
黄色の色分けされたフィールドは、軽微な問題を示す、遠心分離システム。
【0152】
色分けされたフィールドを選択することは、診断情報を表示することを起動する、遠心分離システム。
【0153】
ゾーン遠心分離動作を行う方法であって、方法は、a.遠心分離機の画面で、装填ステップがゾーン遠心分離動作の現在のステップであることを示すことと、b.ゾーンロータが回転している間に、サンプルをゾーンロータ内の密度勾配上に送達することと、c.装填ステップが完了した後に遠心分離機の画面上で、運転ステップがゾーン遠心分離動作の現在のステップであることを示すこととを含む。
【0154】
装填ステップが現在のステップであることを示すことは、装填ステップ指標を強調表示することを含む、方法。
【0155】
装填ステップ指標を強調表示することは、装填ステップ指標を含む、複数のステップ指標を表示することを含む、方法。
【0156】
装填ステップ指標を強調表示することは、複数のステップ指標のうちの他のステップ指標とは異なる色で装填ステップ指標を表示することを含む、方法。
【0157】
装填ステップ指標を強調表示することは、複数のステップ指標のうちの他のステップ指標とは異なる背景、前景、境界、強度、および点滅速度のうちの1つで装填ステップ指標を表示することを含む、方法。
【0158】
複数のステップ指標は、ゾーン遠心分離動作の各ステップに対応するステップ指標を含む、方法。
【0159】
複数のステップ指標は、装填ステップに対応するステップ指標と、運転ステップに対応するステップ指標と、除去ステップに対応するステップ指標とを含む、方法。
【0160】
装填ステップが現在のステップであることを示すことは、画面上で単一のステップ指標を表示することを含み、単一のステップ指標は、装填ステップに対応する、方法。
【0161】
装填ステップ中に画面上で装填速度および運転速度を表示することをさらに含む、方法。
【0162】
装填速度は、ゾーン遠心分離動作の装填ステップ中のゾーンロータの事前設定回転速度であり、運転速度は、ゾーン遠心分離動作の運転ステップ中のゾーンロータの事前設定回転速度である、方法。
【0163】
画面上で、装填ステップを完了するために必要な手動タスクをユーザに知らせる、ヘルプ文を表示することをさらに含む、方法。
【0164】
ヘルプ文は、密度勾配を装填すること、サンプルを装填すること、充填ヘッドを設置すること、充填ヘッドを取り除くこと、ロータキャップを設置すること、および装填完了を押すことのうちの1つを行うようにユーザに告げる、方法。
【0165】
方法は、遠心分離機の画面上で装填完了ボタンを表示することと、遠心分離機の画面上で、ユーザが装填完了ボタンを起動した後にのみ、運転ステップがゾーン遠心分離動作の現在のステップであることを示すこととをさらに含む。
【0166】
サンプルを密度勾配上に送達することは、ゾーンロータが約2,000から3,000RPMの回転速度で回転している間にサンプルを送達することを含む、方法。
【0167】
方法は、装填ステップが完了した後に、ゾーンロータの回転速度を運転速度まで増加させることをさらに含む。
【0168】
運転速度は、約10,000から35,000RPMの間である、方法。
【0169】
ゾーン遠心分離動作を行うための遠心分離デバイスであって、遠心分離デバイスは、ゾーン遠心分離動作の現在のステップを示すように適合されている画面と、空洞を有するゾーンロータであって、サンプルを空洞内に含まれている密度勾配上へ受け取るように構成されているゾーンロータと、画面と通信しているプロセッサであって、プロセッサは、ゾーンロータの回転を制御するように適合され、プロセッサは、画面上で、ゾーン遠心分離動作の現在のステップに対応するステップ指標を表示するようにさらに適合されている、プロセッサとを備えている、遠心分離デバイス。
【0170】
第1および第2の遠心分離動作を行うための遠心分離デバイスであって、遠心分離デバイスは、1つ以上の遠心分離パラメータの値に基づいて、第1および第2の遠心分離動作中に遠心分離デバイスの作用を制御するように適合されているプロセッサと、プロセッサに通信可能に接続されるローカルユーザインターフェースであって、ローカルユーザインターフェースは、ローカルユーザによって入力される遠心分離パラメータのうちの1つ以上の値を受信するように適合されている、ローカルユーザインターフェースと、プロセッサに通信可能に接続される遠隔ユーザインターフェースであって、遠隔ユーザインターフェースは、遠隔ユーザによって入力される遠心分離パラメータのうちの1つ以上の値を受信するように適合されている、遠隔ユーザインターフェースとを備え、プロセッサはさらに、遠隔ユーザが、第2の遠心分離動作中に遠心分離機の作用を制御するように値を入力し得る遠心分離パラメータの数を制限するように適合されている、遠心分離デバイス。
【0171】
プロセッサは、遠隔ユーザが、遠心分離機の現在の動作のモードに基づいて、遠心分離機の作用を制御するための値を入力し得る遠心分離パラメータの数を制限するように適合されている、遠心分離デバイス。
【0172】
現在の動作のモードは、従来の動作のモードおよびロータアクセス可能
遠心分離モードのうちの1つである、遠心分離デバイス。
【0173】
第1の遠心分離動作は、従来の遠心分離動作であり、第2の遠心分離動作は、ゾーン遠心分離動作である、遠心分離デバイス。
【0174】
プロセッサは、遠隔ユーザがゾーン遠心分離動作のステップのためのロータ速度を入力することを防止することによって、遠隔ユーザが入力し得る、遠心分離パラメータの数を制限するように適合されている、遠心分離デバイス。
【0175】
ゾーンロータのロータ速度は、装填速度および運転速度のうちの1つである、遠心分離デバイス。
【0176】
プロセッサを遠隔ユーザインターフェースに通信可能に接続するネットワーク接続をさらに備え、プロセッサは、第2の遠心分離動作を行う前にネットワーク接続を無効にするように適合されている、遠心分離デバイス。
【0177】
遠隔ユーザインターフェースは、遠心分離パラメータのうちの1つ以上の値を表示するように適合されている遠隔画面を含む、遠心分離デバイス。
【0178】
遠隔画面は、ローカルユーザによって入力される1つ以上の遠心分離パラメータの値を表示するように適合されている、遠心分離デバイス。
【0179】
プロセッサはさらに、遠隔画面上で、ゾーン遠心分離動作の現在のステップに対応するステップ指標を表示するように適合されている、遠心分離デバイス。
【0180】
ユーザによって入力されるコマンドを受信して、遠心分離機の作用を制御するように適合されているローカルユーザインターフェースと、遠隔ユーザインターフェースを含む遠隔デバイスであって、遠隔ユーザインターフェースは、ユーザによって入力されるコマンドを受信して、遠心分離機の作用を制御するように適合されている、遠隔デバイスと、遠心分離機の動作のモードに基づいて、遠隔デバイスからの遠心分離機の作用の制御を制限するように適合されているプロセッサとを備えている遠心分離システム。
【0181】
プロセッサは、遠心分離機が動作のロータアクセス可能
遠心分離モードである場合、遠隔デバイスからの遠心分離機の動作の制御を制限するように適合されている、遠心分離システム。
【0182】
ゾーン遠心分離動作は、動作のロータアクセス可能
遠心分離モードでのみ行うことができる、遠心分離システム。
【0183】
プロセッサは、動作のゾーン遠心分離モード中に遠心分離機のロータ速度を制御するコマンドの遠隔ユーザインターフェースへの入力を許可しないように適合されている、遠心分離システム。
【0184】
遠心分離機と通信している遠隔デバイスの画面上で、装填ステップがゾーン遠心分離動作の現在のステップであることを示すステップをさらに含む、方法。
【0185】
ゾーン遠心分離動作中に遠隔場所から遠心分離機を制御するユーザの能力を制限するステップをさらに含む、方法。
【0186】
プロセッサはさらに、動作の従来およびロータアクセス可能
遠心分離モードの間で選択を行うようユーザに促すように適合されている、遠心分離デバイス。
【0187】
遠心分離デバイスは、プロセッサに通信可能に接続される遠隔モバイルデバイスをさらに備え、遠隔モバイルデバイスは、遠心分離機の遠心分離機パラメータを表示するように適合されている。
【0188】
プロセッサはさらに、ゾーン遠心分離動作中にプロセッサから遠隔モバイルデバイスを通信切断するように適合されている、遠心分離デバイス。
【0189】
ゾーン遠心分離動作は、装填、運転、および除去するステップを含み、プロセッサはさらに、運転ステップの終了前の所定の時間に可聴アラームを生成して、運転ステップの終了をユーザに通知するように適合されている、遠心分離デバイス。
【0190】
遠心分離機を操作する方法であって、方法は、a.遠心分離機動作のワークフロー図を表示することであって、ワークフロー図は、サンプルをゾーンロータの中へ装填するステップ指標を含む、ことと、b.ロータが第1の速度で回転している間に、サンプルをロータの中へ装填することと、c.サンプルを装填するステップの完了を示すことと、d.ロータ回転速度を第2の速度まで増加させることとを含む、方法。
【0191】
ロータは、チャンバの中に配置され、ロータへのアクセスを覆うドアは、チャンバの周囲に配置され、ドアは、ロータ回転速度を第2の速度まで増加させるステップの前に、ロータへのユーザアクセスを防止するように自動的に施錠する、方法。
【0192】
ドアが自動的に施錠された後に、チャンバの中で真空を印加するステップをさらに含む、方法。
【0193】
第1の速度は、2,000rpmから3,000rpmの間である、方法。
【0194】
第2の速度は、10,000から32,000rpmの間である、方法。
【0195】
第1の速度は、最大3,000rpmである、方法。
【0196】
第1の速度および第2の速度は、ユーザによって事前設定される、方法。
【0197】
ロータが第1の速度で回転している間にサンプルをロータの中へ装填するステップ中、警告が起動される、方法。
【0199】
ロータが回転している間にドアが開いているとき、警告が起動される、方法。
【0200】
サンプルを装填するステップ指標は、ロータが第1の速度で回転している間にサンプルをロータの中へ装填するステップ中、強調表示される、方法。
【0201】
ステップ指標は、照明によって強調表示される、方法。
【0202】
遠心分離機を操作する方法であって、方法は、遠心分離機動作のワークフロー図を表示することであって、ワークフロー図は、装填ステップ指標、運転ステップ指標、および除去ステップ指標を含む、ことと、装填ステップ指標が強調表示され、ロータが第1の速度で回転している間に、サンプルをロータの中へ装填することと、運転ステップ指標が強調表示されている間に、第2の速度でロータを回転させることと、除去ステップ指標が強調表示され、ロータが第3の速度で回転している間に、ロータからサンプルを除去することとを含む、方法。
【0203】
第1の速度および第2の速度は、同一の速度である、方法。
【0204】
ロータは、チャンバの中に配置され、チャンバは、アクセスドアを含み、サンプルをロータの中へ装填するステップは、ロータが回転している間にアクセスドアを開いた状態にすることを含む、方法。
【0205】
サンプルを装填するステップは、ユーザによって行われる手動操作を含む、方法。
【0206】
アクセスドアが開いており、ロータが回転している間、音声警告が起動される、方法。
【0207】
ロータは、チャンバの中に配置され、チャンバは、アクセスドアを含み、第2の速度でロータを回転させるステップは、ロータが第2の速度で回転している間、アクセスドアを施錠した状態にすることを含む、方法。
【0208】
ロータは、チャンバの中に配置され、チャンバは、アクセスドアを含み、ロータからサンプルを除去するステップは、ロータが第3の速度で回転している間、アクセスドアを開いた状態にすることを含む、方法。
【0209】
第1の速度および第3の速度は、最大3,000rpmである。
【0210】
ステップ指標は、照明、色の区別、および点滅速度のうちの1つによって個々に強調表示される、方法。
【0211】
ワークフロー図は、ゾーン遠心分離のステップに対応するステップ指標を含む、方法。
【0212】
第2の速度でロータを回転させるステップは、真空下で行われる、方法。
【0213】
ロータと、チャンバと、モニタとを含む第1の遠心分離機であって、ロータは、チャンバの中に配置され、モニタは、状態指示および通知指示を表示するように適合されている、第1の遠心分離機と、第1の遠心分離機に通信可能に連結されるハンドヘルドデバイスであって、ハンドヘルドデバイスは、第1の遠心分離機の状態指示および通知指示を表示するように構成されている画面を含む、ハンドヘルドデバイスとを備えている遠隔アクセス遠心分離機。
【0214】
第1の遠心分離機およびハンドヘルドデバイスは、インターネット上で通信可能に連結される、方法。
【0215】
ハンドヘルドデバイスは、状態指示が変化した場合にアラームを起動するように適合されている、方法。
【0216】
第2のモニタであって、第2の状態指示および第2の通知指示を表示するように構成されている第2のモニタを含む第2の遠心分離機をさらに備えている、方法。
【0217】
画面はさらに、第2の遠心分離機の第2の状態指示および第2の通知指示を表示するように構成されている、方法。
【0218】
状態指示は、正常の緑色と、誤作動の赤色とを含む、方法。
【0219】
画面はさらに、事前設定遠心分離パラメータおよび実際の遠心分離パラメータを表示するように構成されている、方法。
【0220】
ハンドヘルドデバイスは、従来の遠心分離動作の遠心分離パラメータを設定することができる、方法。
【0221】
ハンドヘルドデバイスは、ゾーン遠心分離動作の遠心分離パラメータを設定することができない、方法。
【0222】
画面はさらに、状態指示が誤作動である場合、診断メッセージを表示するように構成されている、方法。
【0223】
本明細書で説明される種々の実施形態は、例証のみとして提供され、本明細書に添付された請求項を限定すると解釈されるべきではない。当業者であれば、本明細書で例証および説明される実施形態および用途例に従うことなく、かつ以下の請求項の真の精神および範囲から逸脱することなく行われ得る、種々の修正および変更を容易に認識するであろう。