特許第6241955号(P6241955)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6241955空白メモトリガーを含む電子メモをとるフィーチャー
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6241955
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】空白メモトリガーを含む電子メモをとるフィーチャー
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/24 20060101AFI20171127BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20171127BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20171127BHJP
【FI】
   G06F17/24 610
   G06F3/0484 120
   G06F3/0488 130
【請求項の数】7
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-501685(P2015-501685)
(86)(22)【出願日】2013年2月28日
(65)【公表番号】特表2015-519628(P2015-519628A)
(43)【公表日】2015年7月9日
(86)【国際出願番号】US2013028119
(87)【国際公開番号】WO2013142020
(87)【国際公開日】20130926
【審査請求日】2016年1月22日
(31)【優先権主張番号】13/423,865
(32)【優先日】2012年3月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】シウ,チュン・ヒン・ネルソン
【審査官】 成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−079534(JP,A)
【文献】 特開2005−129062(JP,A)
【文献】 特開平09−218812(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0244444(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/20−17/26
G06F 3/0484
G06F 3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理(processing)リソースおよびメモリーリソースと、
空白メモ(blank notes)(308, 326, 332, 346)を含む電子メモ(electronic note)を生成するように構成されたメモ構成要素(note component)(104)とを備え、前記メモ構成要素は、
アイテムの上を、空白メモでスワイプされて横切られた当該アイテムを、何かの時点で復元するための関係のあるグループ化としてタグ付けすることによって、ユーザが現在対話している、復元されるべきアイテムに関する情報をキャプチャし、格納し、
前記格納された情報を復元する(restore)ためのトリガーとして前記生成された空白メモを使用する、
ように構成される、
コンピューターシステム。
【請求項2】
前記メモ構成要素は、以前のコンピューティング構成(configuration)を復元する(restore)トリガーとして空白メモを使用するようにさらに構成される請求項1に記載のコンピューターシステム。
【請求項3】
前記メモ構成要素は、空白メモを含む電子メモを、電子メールアイテム、コンタクトアイテム、カレンダーアイテム、電子文書、およびウインドウのうちの1つまたは複数に適用するようにさらに構成される請求項1に記載のコンピューターシステム。
【請求項4】
前記メモ構成要素は、空白メモを使用して、以前のユーザーコンピューティング作業スペース(workspace)の復元をトリガーするようにさらに構成される請求項1に記載のコンピューターシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のコンピュータシステムにより実行される方法であって、
前記メモ構成要素(104)を使用して、空白メモ(308, 326, 332, 346)を生成し、アイテムの上を、空白メモでスワイプされて横切られた当該アイテムを、何かの時点で復元するための関係のあるグループ化としてタグ付けすることによって、ユーザが現在対話している、復元されるべきアイテムに関する情報をキャプチャして、格納するステップと、
前記格納された情報を復元する(restore)ためのトリガーとして前記生成された空白メモを使用するステップと、
を備える方法。
【請求項6】
格納された情報が、作業スペースコンテキストであり、
現在のユーザー作業スペース(workspace)の置換(replacement)として前記作業スペースコンテキストのプレビューを提示することによって、前記格納された作業スペースコンテキストを復元する前記トリガーとして前記空白メモを使用するステップをさらに備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
実行されると、プロセッサに、請求項5又は6に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピューターストレージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明の一実施例は、例えば、空白メモトリガーを含む電子メモをとるフィーチャーに関する。
【背景技術】
【0002】
[0001]個人情報管理(PIM)システムは、コンタクトアプリケーション、カレンダーアプリケーション、電子メールアプリケーション、およびその他のアプリケーションを含むデータ管理フィーチャーを提供する。例えば、PIMシステムは、個人的イベントおよびビジネスイベントを支援するフィーチャーを含む、有用なスケジューリングツールを有する電子カレンダーアプリケーションを含み得る。多忙な消費者が、スマートフォン上、ラップトップコンピューター上、およびデスクトップコンピューター上に同期された情報、および同期されていない情報を有するカレンダーを保持するのは、珍しいことではない。ユーザーは、カレンダーアプリケーションを使用して、例えば、予定および会議をスケジュールして、受け入れ、リマインダーを設定し、タスクを追跡する。しかし、現在のカレンダーアプリケーション機能は、消費者が、電子カレンダー表面を自由に利用することを可能にする十分な柔軟性を欠いている。実際の顧客カレンダーの調査は、日付グリッドの表面にわたる自由形式エントリーにかかわる相当な潜在的ニーズを明らかにする。
【0003】
[0002]リマインダーは、何らかのイベントまたはタスクのことをユーザーに思い出させるのに使用されるとともに、カレンダーアプリケーションを使用して表面化させられることが可能である。しかし、現在のリマインダーアプリケーションは、十分なリマインダープロトコル柔軟性を欠いている。例えば、一部のアプリケーションは、現在のフォーカスからユーザーの気をそらすリマインダーダイアログおよび他の非常に妨害となるユーザーインターフェース(UI)などの不快な中断を使用する。同時に、もたらされる中断のレベルは、たいてい、そのリマインダーの知覚されるユーザー重要度とつながりがない。例えば、従来の予定チャイムおよびポップアップダイアログは、ユーザーが行っているのが何であれ、思い出させようとして、それを中断する。ユーザーは、そのリマインダーを残したままにして、完了するまで、アラートを見る、さらに/または繰り返し聞く不快さに耐える、またはそのリマインダーを片付けて、決して思い出させられることがない、もしくは事後に気に障るように思い出させられるというリスクを冒す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の一実施例は、例えば、空白メモトリガーを含む電子メモをとるフィーチャーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0003]この概要は、詳細な説明において後段でさらに説明される選定された概念を、簡略化された形態で概説するように与えられる。この概要は、主張される主題の重要な特徴または不可欠な特徴を特定することは意図しておらず、主張される主題の範囲を確定する助けとなることも意図していない。
【0006】
[0004]実施形態が、電子メモをとり、適用するフィーチャーおよび機能を提供するが、それらの実施形態は、そのように限定されない。或る実施形態において、コンピューターベースの方法が、フォーカスプレースホルダーおよび再表面化トリガーとして空白メモを使用することを含め、メモをとるフィーチャーを提供するように構成され得る。他の実施形態も含められる。
【0007】
[0005]以上、およびその他の特徴および利点は、後段の詳細な説明を読むこと、および関連する図面を検討することで明白となろう。前段の一般的な説明も、後段の詳細な説明もともに、例示的であるに過ぎず、主張される本発明の範囲を限定することは意図していないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】[0006]いくつかのコンピューター化されたアプリケーションフィーチャーおよびアプリケーション機能を部分的にもたらすように構成された例示的なシステムを示すブロック図である。
図2】[0007]メモをとるアプリケーションを使用する例示的なプロセスを示す流れ図である。
図3A】[0008]空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図3B】空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図3C】空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図3D】空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図3E】空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図3F】空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図3G】空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図3H】空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図3I】空白メモアプリケーションを含む、電子メモアプリケーションの例を示す図である。
図4】[0009]最新の電子カレンダーフィーチャーに関連する例示的なプロセスを示す流れ図である。
図5A】[0010]電子カレンダーアプリケーションフィーチャーの例を示す図である。
図5B】電子カレンダーアプリケーションフィーチャーの例を示す図である。
図5C】電子カレンダーアプリケーションフィーチャーの例を示す図である。
図5D】電子カレンダーアプリケーションフィーチャーの例を示す図である。
図5E】電子カレンダーアプリケーションフィーチャーの例を示す図である。
図5F】電子カレンダーアプリケーションフィーチャーの例を示す図である。
図5G】電子カレンダーアプリケーションフィーチャーの例を示す図である。
図5H】電子カレンダーアプリケーションフィーチャーの例を示す図である。
図6】[0011]本明細書で説明される様々な実施形態の実施のための例示的なコンピューティング環境を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0012]図1は、自由形式入力能力を含む最新の電子カレンダーフィーチャーおよび電子メモをとるフィーチャーを含む、いくつかのコンピューター化されたアプリケーションフィーチャーおよびアプリケーション機能を部分的にもたらすように構成された構成要素を含む例示的なシステム100を示すブロック図であり、ただし、それらの構成要素は、そのように限定されない。例えば、システム100によって提供される機能は、デスクトップタイプ、ラップトップタイプ、ハンドヘルドタイプ、タブレットタイプ、または他のタイプのコンピューティングデバイス/システムまたは通信デバイス/システムの一部として含められることが可能である。或る実施形態のシステム100は、コンピューティングフィーチャーおよびコンピューティング機能をもたらすコンピューター処理構成要素/リソース、ストレージ構成要素/リソース、および他の構成要素/リソースを含む。いくつかの構成要素が示されるが、システム100は、より少ない数の構成要素を含むことも、より多い数の構成要素を含むことも可能であることが認識されよう。
【0010】
[0013]図1に示されるとおり、例示的なシステム100は、カレンダー構成要素102、メモ構成要素104、電子メール構成要素106、コンタクト構成要素108、ブラウザー構成要素110、他のアプリケーション/構成要素112、および/またはプロセッサー/メモリーリソース114を含む。後段で説明されるとおり、カレンダー構成要素102の様々な態様は、利用可能な入力モード(例えば、音声、マウス、ペン/スタイラス、ディスプレイ、タッチスクリーンなど)を使用した様々なカレンダービューに関するものを含め、関連する電子カレンダー表面上の任意の位置で、ユーザーが自由形式入力を使用することを可能にする。
【0011】
[0014]ユーザーは、任意の向きおよび/または任意の構成で、電子カレンダー表面上のどこでも入力を入力することができ、カレンダー構成要素102は、空間情報および他の入力情報を保つように構成される。或る実施形態において、カレンダー構成要素102は、電子カレンダー表面に対する自由形式入力をキャプチャし、さらにキャプチャされた情報を、ユーザーが、関連するカレンダーアプリケーション(例えば、ウェブベースのバージョン、ローカルバージョンなど)を使用するにつれ、表示するように作用する複合のコンピューター命令を有するように構成され得る。例えば、電子カレンダー表面は、日付ライン(date lines)にまたがって、月ビュー(month view)における日付ボックス内の様々な位置および直角でない角度で、1日内、1週間内の様々な時刻になど、入力されたユーザー自由形式エントリーを保持することができる。
【0012】
[0015]後段で説明されるとおり、自由形式入力の空間的位置、構成(例えば、空白メモ、色など)、および/または配置は、ユーザーに意義のある多数の目的で役立つ。或る実施形態において、後段でさらに説明されるとおり、空白メモは、アプリケーション情報、コンテキスト情報、および/または他の情報を格納する、さらに/または復元するトリガーの役割をするように構成され得る。空白メモに関連する格納された情報は、復元アクションに結合された空白メモトリガーを使用して復元され得る。或る実施形態のメモ構成要素104は、電子リマインダープロトコルの一環として空白メモアプリケーションおよび空白メモトリガーを管理するように構成され得る。別の実施形態において、空白メモ機能は、カレンダー構成要素102、または、例えば、オペレーティングシステム構成要素などの他の何らかの構成要素を部分的に使用して管理され得る。
【0013】
[0016]図1を引き続き参照すると、カレンダー構成要素102が、ユーザーが、様々な自由形式個人用設定(personalizations)(例えば、インク、色、テキストの直角でない向きおよび他の向き、グラフィックス、ピクチャ、ビデオなど)を使用して電子カレンダー表面または電子カレンダースレートにマークアップを行い、電子カレンダー表面または電子カレンダースレートを操作することを可能にする。カレンダー構成要素102は、電子カレンダー表面上のユーザーのマークアップの外観を操作する(例えば、ユーザーの思いどおりにカレンダー上のコンテンツ、テキスト、またはピクチャをサイズ変更すること、再配置すること、向きを変えることなど)能力をもたらす。電子カレンダーフィーチャーおよび電子カレンダー機能は、例えば、スマートフォンユーザーまたは他のハンドヘルド通信デバイスユーザーによって使用される地球規模の通信ネットワークなどの、コンピューターネットワークを使用して遠隔でアクセスされるローカルでインストールされたアプリケーション(例えば、インストールされた個人情報管理(PIM)システム)および/またはウェブベースのカレンダーの一部として使用され得る。例えば、ユーザーが、スマートフォンを使用して、会議予定中に使用するために、またはスケジュールの見直しの一環として、サーバーからのオンラインカレンダーにアクセスすることが可能である。
【0014】
[0017]ユーザーが、個人用設定されたカレンダービューを、カレンダー構成要素102を使用して開くことが可能であり、自由形式入力を受け取ると(例えば、音声、タッチ、マウス、スタイラスなどの制御入力を介して)、カレンダー構成要素102は、電子カレンダー表面を使用して、そのユーザー入力を表示する。カレンダー構成要素102は、カレンダー日付グリッドにユーザー入力および構成選好をポピュレートすることなどによって、ユーザーの本来的な表現力をキャプチャすることの一環として自由形式電子カレンダー表面をもたらすように構成される。電子カレンダー表面は、ユーザーが、カレンダーを使用しながら、創造力および個人用設定を利用することができる入力領域をもたらす。例えば、赤が、子供のサッカースケジュールのアイテムを示すのに使用されることが可能であり、または基本的な電話アイコンを使用して、潜在的な勧誘電話リード(cold call leads)を調べることを表す。
【0015】
[0018]カレンダー構成要素102は、電子カレンダー表面を使用してリマインダーおよび個人用設定のそのようなその場限りの表現をキャプチャするように構成される。カレンダー構成要素102は、各ユーザーが、ユーザー自らの創造力および個人的表現力を用いて、ユーザーのスケジュールおよび/または他の情報を管理することを可能にする個人用設定ツールを提供する。電子カレンダー表面は、意義のある対話を可能にするのに充分大きいフォームファクターで、自由形式の個人用設定されたメモの書留めを受け取るためのいつでも使用可能なインターフェースを提供する。電子カレンダー表面は、電子的レプリケーション、個人用設定された/表現力のあるリマインダー、および/または移動性を可能にすることもしながら、多種多様な表現力のある人工物を使用して、個人用設定されたメモを迅速にとることをサポートすることが好都合である。一実施形態において、メモをとる領域は、メモ入力専用であり、電子カレンダー表面または他の何らかのアプリケーションもしくはインターフェースに隣接して配置される。
【0016】
[0019]スマートフォンインターフェース、ラップトップコンピューターインターフェース、タブレットコンピューターインターフェース、または他のコンピューターインターフェースを含む任意の数のデジタルインターフェースを用いて各ユーザーの本来的に個人用設定された表現力をキャプチャするように自由形式電子カレンダー表面がいつでも使用可能な、便利に利用できること。自由形式電子カレンダー表面は、日常的に紛失し、覆われる紙に物事を書き留めること、またはメモ追跡能力を全く有さないスマートフォン上で最適とはいえない短いテキスト文字列を入力しなければならないことと比べて、永続性のある代替をもたらす。電子カレンダー表面上に直接に入力することは、すべきアイテムの任意の日付関連のサブクラスに関して、個人的メモまたはプライベートメモを含む、ユーザーの自由形式入力をキャプチャする効率的で自然な入力方法をもたらす。カレンダー構成要素102は、ユーザーが、色、アイテムサイズ、アンカー位置、および/または他の表現力のある/リマインダーフィードバックパラメーターを含む様々なパラメーターを使用して、入力を個人用設定することを可能にする。
【0017】
[0020]例として、色を使用して、電子カレンダー表面上のアイテムを一目で区別することができ、ユーザーは、個人的スケジュールおよび/またはビジネススケジュールを管理することの一環として、異なるカレンダービューの間で移動することができる。重要度、または他の何らかの個人的な目標を表すのに、様々な暗号のような記号または独特の略語ではなく、色付きカレンダー表現が使用され得る。電子カレンダー表面上のアイテムサイズ制御およびアイテムサイズ構成が、さらなる表現力および個人用設定をもたらす。例えば、ピンチアンドストレッチサイズ変更操作(pinch and stretch resizing operations)を用いてさらなる表現力のある次元をもたらすようにカレンダーアイテムが拡大される、さらに/またはアニメ化される(例えば、任意のビューにおいてカレンダー上でポップアウトする)ことが可能である。最新の電子カレンダーのユーザーは、アイテムに対する直観的で自然な変更のアクションを用いて、アイテムをサイズ変更することができる。
【0018】
[0021]アイテムアンカー位置柔軟性が、ユーザーが、ユーザー自由形式入力の初期の配置および/または最終的な配置に部分的に基づいて、ユーザーに非常に意義のあり得る表現力のあるさらなる次元をもたらすように表現力のあるカレンダーアイテムを物理的に再構成することを可能にする。一実施形態において、カレンダー構成要素102は、アイテムに割り当てられた日の範囲内で垂直に限られた範囲の動きを使用する、または紙のカレンダーの余裕を十分に再現するように数日の範囲にわたってアイテムを広げるスナップする振る舞い(snap to behavior)を使用する。
【0019】
[0022]或る実施形態によれば、カレンダー構成要素102は、ユーザーフレンドリな電子カレンダーフィーチャーをもたらすいくつかのユーザーインターフェース(UI)要素を含むように構成され、これらのUI要素は、カレンダーグリッド要素、メモ要素、終日ウェル(all day well)要素、時間グリッド要素、議題ビュー要素、予定要素、会議要素、編集ボックス要素、およびリマインダー要素を含むが、以上には限定されない。或る実施形態のカレンダー構成要素102は、電子カレンダー表面上でいつでも使用可能な/簡単なメモエントリーを可能にするため、目的変更された(repurposed)終日予定として構成されたメモ要素を使用してメモをとるフィーチャーを実施する。
【0020】
[0023]終日予定パラメーターをメモパラメーターのために目的変更することによって、メモをとる能力が、会議および予定に通常、関連付けられたメタデータ(例えば、開始/終了時刻)の要件なしに、またはそのような要件を欠いた、電子カレンダー表面上に直接に情報を入力する軽量の方法としてユーザーにもたらされる。メモ要素は、電子カレンダー表面上で、外部の会議のコミットメントではなく、ユーザーに対するリマインダーの役割をするその場限りのテキストおよび他の情報を受け入れるように構成され得る。或る実施形態において、メモ構成要素104の機能は、カレンダー構成要素102に関連するメモフィーチャーを完全に、または部分的に管理するのに使用される。
【0021】
[0024]メモは、カレンダー環境において参加者のない終日予定として表され得る。予定要素は、全能力を保持し、インスペクター(inspector)を介してユーザーによる利用が可能である。全日にわたる、参加者を有する会議を表す終日イベントが対比される。ユーザーは、シングルクリックして、編集ボックスを即時に出現させること、編集ボックスを活性化するようにフォーカスを有する日の任意の空の領域をもう1回、シングルクリックを行うこと、編集ボックスを活性化するようにファンクションキー、または指定された別のキーもしくは部分を押すこと、フォーカスを有する日の上で編集ボックスを活性化するように「エンター」を押すこと、もしくは「エンター」ということ、および/または入力をキャプチャするように或る日、もしくは他の領域の上で単に、タイプ入力する(type)こと、インク入力する(ink)こと、もしくは音声入力する(vocalize)ことによるなど、いくつかの方法で電子カレンダー表面と対話することができる。一実施形態の編集ボックスは、終日ウェルセクションに限定され、さらに/または時間グリッドセクションにおいて実施されない。
【0022】
[0025]或る実施形態において、ユーザーが、電子カレンダー表面に、例えば、メモを付加することなど、入力を与えると、カレンダー構成要素102が、入力された入力(例えば、インク、タイプ、音声、タッチなど)の周囲の編集ボックスを消滅させるようにアニメ化すること、および/またはメモ詳細を、背景内で関連する日の上の終日予定として格納することによって、エントリーをキャプチャしたことを確認する/反映するように動作し、入力されたテキストは、各終日予定コンテナ内の件名として格納され得る。一実施形態において、カレンダーメモ詳細は、低/中/高詳細設定に応じて表示されるように制御されることが可能であり、低設定は、メモを表示するのに使用され、中設定は、メモを、圧縮された要約または他の時間ブロックと一緒に表示するのに使用され、さらに高設定は、デフォルトの詳細設定としても、スペースが許す限りすべてのアイテムを示すのにも使用される。
【0023】
[0026]或る実施形態の終日ウェル要素は、特定の開始時刻のないアイテムが入れられることが可能な、週/日ビューにおけるカレンダーセクションに対応する。終日領域は、その日の上に入力される自由形式メモをとることをよりうまくサポートするように週/日ビューの上方で拡大され得る。時間グリッド要素は、1日の特定の時間を示すカレンダービューである。議題ビュー要素は、1日の特定の時間を示さないカレンダービューである。一実施形態の予定要素は、招待される参加者が時間グリッド上にも、他の何らかの場所の上にも含められていないカレンダーアイテムに対応する。
【0024】
[0027]会議要素は、時間グリッドまたは他の何らかの場所に含められた参加者を含む予定アイテムとして説明され得る。或る実施形態の編集ボックス要素は、テキストエントリーまたは他のエントリーが可能であることを意味する、電子カレンダー表面上のアクティブな挿入ポイントを囲むアニメ化された、またはそれ以外で強調表示されるボックス領域を備える。リマインダー要素は、関連するアイテム(例えば、予定、会議、メモなど)についてユーザーの注意を喚起する時間ベースの通知である。この通知は、リマインダーダイアログの形態で、または特定のデバイスプロトコルを介して表面化することが可能である。
【0025】
[0028]自由形式カレンダー入力表面に加えて、異なるカレンダービューが、入力シナリオを制御するのに使用され得る。例えば、月カレンダービュー内にある場合、ユーザーメモは、月ビュー内の別の日にドラッグされることが可能であり、さらにカレンダー構成要素102が、新たな日に対するメモの付加を確認するアニメーションパルスを生成することが可能である。アニメーションパルスは、新たな日において表示されるアイテムの数に依存して、ドラッグ操作の後にアイテムが見えるか否かにかかわらず、アイテムがその新たな日に追加されたことを確認するのに使用され得る。
【0026】
[0029]別の例として、週カレンダービュー内にある場合、ユーザーが、週の任意の日からの終日ウェルのメモを選択して、別の日に移動すると、カレンダー構成要素102は、そのメモを、移動先の日における既存のアイテムと一緒に表示するように構成されることが可能である。或る実施形態において、ユーザーが、終日ウェルからの時間グリッド上にメモを置くと、カレンダー構成要素102は、ゼロ分予定として時間グリッドメモに印を付け、格納するように構成される。開始時刻および/または終了時刻は、時間グリッド上のユーザーによる配置によって規定され得る。カレンダー構成要素102は、カレンダー上に配置されたメモが、イベントまたは他の何かが生じるべき別個の期間を表さないという事実の認識として、ゼロ分予定を利用する。カレンダーメモは、電子カレンダー表面上の単純なリマインダー(例えば、子供を迎えに行く)として有用である。
【0027】
[0030]カレンダー構成要素102は、カレンダーメモおよび他のアイテムを、メモがどのように認識されるかのユーザーの心的モデルと相関するゼロ分予定として格納することが可能である。特に、カレンダー上にリマインダーを置くこれらの事例において、終了時刻は、通常、知られていない、またはユーザーに重要ではない。また、カレンダー構成要素102は、ゼロ分予定を使用して、適用されるメモを、様々な方法により表面化させるためのリマインダーとして区別することも可能である。例えば、会議および/または予定とは別個のメモリマインダーのリストだけを見ることも可能である。終日メモに関するリマインダーは、終日ウェル内で別の日に横に移す際、カレンダー構成要素102によって保たれることが可能であり、時間グリッド移転に対する終日ウェルに関するリマインダーは、ゼロ(0)分に設定され得る。
【0028】
[0031]ユーザーは、カレンダー個人用設定ツールを使用して、カレンダー表面上でメモリマインダーを異なるように視覚的に描いて、メモリマインダーが、電子カレンダー表面上の「走り書き」ではなく、時間のブロックとして表れるようにすることができる。後段で説明されるとおり、空白メモが電子カレンダー表面に付加されることも可能である。空白メモは、ユーザーによって空白メモが適用された際にキャプチャされた以前のカレンダー状態を復元するトリガーとして使用され得る。空白メモは、空白メモの適用時にキャプチャされたユーザー作業空間を自動的に復元する再表面化トリガーとしても作用する電子付箋タブ(electronic sticky tab)と見なされ得る。一実施形態において、メモ構成要素104は、カレンダー構成要素102に関連するカレンダーベースのメモなどの、メモをとるフィーチャーに関連する様々な構成要素に関するメモをとる適用動作および管理動作をもたらすように構成される。メモ構成要素104のフィーチャーは、後段でさらに説明される。
【0029】
[0032]或る実施形態のカレンダー構成要素102は、メモを共有することなしに、またはメモがどのように共有されるか、配布されるか、さらに/または広められるかを制限することによって、予定アイテムと合致するメモをとるためのプライベートスペースまたは個人用スペースを提供することの一環として、予定アイテムを使用するように構成される。後段で説明されるとおり、カレンダー構成要素102は、メモをとるための指定されたスペースを含む予定アイテムビューまたは会議アイテムビューをもたらすことができる。カレンダー構成要素102は、予定または会議の個人的メモをとるスペースに入力されたメモが、プライベートに保持されるべきこと、または何らかの定義された共有関連付けに応じて保持されるべきことを認識する。一実施形態において、専用の1つまたは複数のメモリー部分(例えば、ローカルメモリーおよび/または遠隔メモリー)が、個人的メモを、予定または会議に関連する公共の情報から分離するために使用され得る。
【0030】
[0033]カレンダー構成要素102は、主催者、または他の関係者が送ったものとは独立して、会議または予定に関する個人的メモを保持する能力をもたらすことの一環として、個人的メモをとるスペースを使用する。個人的メモをとるフィーチャーをもたらすことの一環として、カレンダー構成要素102は、テキストメタデータまたはグラフィックメタデータを、個人消費のために(例えば、会議準備、アクションアイテム、およびフォローアップをサポートするように)会議または予定のインスタンスに関連付けるように構成されることが可能である。カレンダー構成要素102は、会議または予定が会議主催者または他の関係者によって変更されること(例えば、削除、更新など)とは独立して、個人的メモデータを保つ。前述したとおり、カレンダー構成要素102は、会議メモがどのように共有されるべきか(例えば、秘書(例えば、OUTLOOK Delegate)とマネージャ(例えば、主アカウント)の間で)を制御する共有関連付けを使用すること、作成すること、および/または決定することができる。メモの共有関連付けは、例として、プライベートの2関係者共有、共有なし、または元のメモ作成者のカレンダーの情報をひそかに知っている選定されたグループの人々の間の共有を定義するのに使用され得る。
【0031】
[0034]1つの例示的な実施形態のカレンダー構成要素102は、カレンダーアイテムオブジェクト(例えば、OUTLOOKカレンダーオブジェクト)を使用して、テキストおよびグラフィックスの関連付けを使用したカレンダーアイテム上で個人的メモを実施する。テキストおよびグラフィックスを含むさらなるフィールドプロパティーが、カレンダーアイテムオブジェクト(例えば、OUTLOOK MAPIアイテム)に付加され得る。そのような実施形態において、個人的メモは、デフォルトで、アイテムのユーザーのアカウントコピー上に保持され、他のすべての会議参加者の間で共有されることはない。カレンダー構成要素102は、個人的メモを見るオプションを与えることを含み得るアクセス許可または共有許可を使用して、ユーザーのカレンダーへのアクセスを有する他のユーザーを定義することが可能である。それに相応して、カレンダー構成要素102は、何らかの仕事関係(例えば、役員−個人秘書)または他の関係(例えば、部門/タイプ−部門/タイプ、親−子など)によって定義される緊密な共有関係などの、様々な共有関係に応じて任意の個人的メモの共有を制御するのに使用され得る。
【0032】
[0035]例えば、役員アシスタントが、その役員アシスタントが予定に関してカレンダーの中で役員にメモを付けること(または役員が予定に関してカレンダーの中で役員アシスタントにメモを付けること)を、それらの個人的メモを他の被招待者またはユーザーに見せることなしに、可能にするメモ共有特権を有することが可能である。別の例として、個人的メモをとるスペースが、会議で扱うべき事柄のリストを、会議より前に他の会議要求受信者とそのリストを共有することなしに、思い出させられることを所望するユーザーによって使用されることが可能である。予定アイテムまたは会議アイテムに関連する個人的メモをとるスペースは、ユーザーが、個人的メモを保存するのに予定更新または会議更新を送信することについて気にする必要がないので、カレンダーの信頼性を高めるように作用する。カレンダー構成要素102は、個人的メモをとるスペースを利用して、ユーザーが、別のユーザーからの招待を開いた際にデータが失われるのを制限し、もしくは防止し、さらに更新および/または変更が受信された際に変更を失うことなしに、アイテムの本文に変更を行うことも可能である。
【0033】
[0036]図1を再び参照すると、メモ構成要素104が、空白メモの適用および/または管理を含め、メモをとるフィーチャーおよび機能をもたらすように構成される。メモ構成要素104のフィーチャーは、アドイン構成要素、ソース構成要素、または他の構成要素の一部として提供され得る。例えば、メモ構成要素104のフィーチャーは、オペレーティングシステム(O/S)、PIMシステム、または他の構成要素/アプリケーションの機能の一部として含められる複合プログラミングとして含められることが可能である。或る実施形態のメモ構成要素104は、O/Sレベルで、空白メモフィーチャーを含め、メモをとること、およびメモを適用することを管理するように構成される。空白メモパラメーターを含むメモパラメーターは、割り込みを受けやすいPIM関連のタスクおよび他のアイテムに関連して使用され得る。例えば、空白メモは、電子メール通信、会議アクションアイテムなどからの文書にフィードバック情報を組み込んで、長い電子メールを作成すること、および読むことに関連する以前の作業構成、画面構成、または他の構成を再検討する再表面化トリガーとして使用され得る。
【0034】
[0037]後段で説明されるとおり、ユーザーが、空白メモを適用すると、メモ構成要素104は、ユーザーが、現在、見ている、または対話している情報をキャプチャして、格納するように構成される。このキャプチャは、空白メモ適用パス、メモ適用タイムスタンプ、越えられた境界、もしくは因子まで何らかの距離の範囲内で移動した、完全な以前の作業スペース復元などを含むいくつかの因子に基づくことが可能である。例えば、明細書を作成する一貫として、情報作業者が、何らかの後の時点でページを表面化させる再表面化トリガーまたは空白メモトリガーを作成するように作用する空白メモを作成して、電子文書のページに付加することが可能である。別の例として、空白メモトリガーが、カレンダーリマインダーとしてカレンダー構成要素102で使用されることが可能であり、格納された作業コンテキストが、空白メモ適用と一緒にユーザーによって延期され、そのコンテキストに対する作業を再開するリマインダーが、空白メモトリガーを使用して、後の日/時刻に再表面化されることが可能である(例えば、ポップアップウインドウまたは別個のウインドウ)。
【0035】
[0038]注意喚起および/またはアラートが、空白メモ適用に基づいて、以前にフォーカスされていた作業/情報を再表面化させるのに先立って、ユーザーに与えられて、現在のフォーカスを必要以上に中断することがないようにすることが可能である。メモ構成要素104は、それほど最近、使用されていない(実際には、それほど頻繁に使用されていないことを暗示する)、またはもはや有用でない、または重要でない(例えば、空白メモに付加された、もしくは空白メモによって参照される削除されたアイテムまたは複数のアイテム)最新アイテムリストから、空白メモを除去するように構成され得る。
【0036】
[0039]メモ構成要素104は、自由形式メモをとる能力をもたらすように構造化されたメモ適用フィーチャーおよび構造化されていないメモ適用フィーチャーと一緒に迅速なテキスト/インク/音声エントリーを使用する最新の個人用設定されたリマインダーシステムの一部として使用され得る。或る実施形態において、メモ構成要素104は、電子メール受信ボックス、メッセージインターフェース、カレンダー表面などの近くに、または隣接して近位に配置された自由形式メモをとる表面を有して構成されて、情報作業の過程で生じるつかの間の情報を迅速にキャプチャすることを可能にする自由形式メモをとることを円滑にすることが可能である。メモ構成要素104は、フォーカスプレースホルダー(focus placeholders)として空白メモトリガーを使用することを含め、以前にメモされたタスクまたは他の情報を実行するよう、または見直すようユーザーに気づかせるメモリートリガーとして環境リマインダー(ambient reminder)をもたらすように構成される。
【0037】
[0040]メモ構成要素104は、リマインダーエントリーに関する極めて少ない労力のアクションと合致するメモ入力方法およびメモ入力アプリケーションを提供する。或る実施形態のメモ構成要素104は、空間的に電子メールアイテム(例えば、受信ボックス、送信済みなど)の隣にメモを関連付ける、様々なコンタクトアイテム(例えば、各個人vカード(vcard))にメモを関連付ける、様々なカレンダーアイテムにメモを関連付ける、さらに/または様々な再表面化コントロールを使用してリマインダーを配置して、その後、再表面化させて、メモについてユーザーに思い出させる(例えば、常に注意を要求する領域上で)空白メモ適用フィーチャーを含むが、以上には限定されないメモをとるフィーチャーを使用するように構成される。例えば、メモ構成要素104は、受信ボックス領域、カレンダー領域、または他の非常に頻繁に「再検討される」領域の隣に配置されたメモを再表面化させるのに使用され得る。
【0038】
[0041]メモ構成要素104は、自由形式メモが、ユーザーに見え、受信ボックスアイテム、コンタクト、カレンダー表面、カレンダーアイテム、アイテムから分離されたスクラッチパッド(scratch pad)の上で適用され得る特定のUIロケーションを使用するように構成され得る。各メモのフォント、サイズ、および/または色の変化が、ユーザーのためにさらなる情報メモ次元を生成するのに使用され得る。メモ構成要素104は、リマインダーが特定の粒度の時刻に発せられることが要求されないよう、ファジー時刻パラメーターを指定し、さらに/または使用するようにも構成される。ファジー時間ベースのリマインダーは、単に環境人工物として広い期間中に穏やかな様態で表面化する(例えば、土曜の午前中に何かを設定する、アイテムが、金曜の夜から翌朝にかけて、徐々に、より注目を引いて、ゆっくりと表面化しはじめる)ように構成され得る。電子メモは、リマインダーを設定する際、カレンダーグリッド上に配置する際、或る時刻(例えば、明日、午前9時)に関して直接のテキスト入力を行う際、ファジー時刻(例えば、明日の午前中)に関して直接のテキスト入力を行う際などに有用である。空白メモは、簡単な視覚的リマインダーとして、さらに/または以前の作業状態および/または適用状態を表面化させるのに使用され得る。
【0039】
[0042]空白電子メモを含む最新の電子リマインダーは、個人的用途およびビジネス用途の両方に有用である。リマインダーの表面化は、2つのリマインダークラス、すなわち、プルリマインダーおよびプッシュリマインダーを使用して維持され得るが、この2つのクラスには限定されない。プルリマインダーは、低レベルの中断を生じさせるとともに、単に、環境認識をもたらすように構成され得る。これに対して、プッシュリマインダーは、注意のためにコンテキスト上、適切な中断させる呼び出しを円滑にするように構成され得る。プッシュリマインダーは、ユーザーが行っていること、およびユーザーの思考の流れを中断して構わないかどうかに関するさらなるレベルの認識を含むように構成され得る。他方、プルリマインダーは、通常の使用中、最小限の注意を引くように設計されるが、重要なアクションアイテムの要約を与え、再検討中心(例えば、受信ボックス、カレンダー、コンタクトなど)近くで有用な参照情報にアクセスするように戦略的に配置された、異なるクラスの記憶補助である。或る実施形態において、プルリマインダーは、スクラッチパッド、WINDOWS MOBILE「オンザゴー(on the go)」領域、カレンダー、および/またはリストを含むが、そのように限定されない。
【0040】
[0043]電子スクラッチパッドは、部分的には、自由形式エントリー表面が大型/導電性であるため、プルリマインダーを探し出すために使用され得る。電子スクラッチパッドは、より大きいUI(例えば、OUTLOOK UI)の一部として含められて、ランダムな作業/個人/電子メール関連のメモ、間もなく必要とされる文書に対するリンク、またはピクチャ/ビデオのための場所として、余裕をグラフィックスで公示する(graphically advertise its affordance)ことが可能である。電子スクラッチパッドは、(例えば、OFFICE、OUTLOOK、EXCHANGE、または他のシステムなどの間に配置された)電子リマインダーエコシステムの一部としての物理的な書き込み/テキストメッセージ送信(texting)/口述(orating)のためのエントリーポイントとして使用され得る。
【0041】
[0044]電子リマインダーエコシステムのユーザーデバイス(例えば、スマートフォンとラップトップ)の間でアイテム/情報をレプリケートするための同期モデルが、電子スクラッチパッドをどのようにいつ活用すべきかの予測可能な理解をユーザーに与える。電子スクラッチパッドの例示的な用途は、アドレス、一時的な電話番号、およびコンタクト情報(例えば、レストラン情報、イベント情報など)のような迅速なエントリーアイテムを含む。電子スクラッチパッドを使用してアイテムをドロップすること、または情報を入力することは、アイテムまたは情報が、同期する各デバイスにレプリケートされるとともに、出先で利用可能であるという信頼感をユーザーに与える。
【0042】
[0045]前述したとおり、電子カレンダー表面は、環境リマインダーのための表面化ロケーションでもある。カレンダー構成要素102は、電子カレンダー表面上にメモが自由形式で配置されることを受け入れるようにも構成される。一実施形態において、日付のないテキストを含む3つのクラスのアイテムが、電子カレンダー表面をポピュレートするのに使用され得る。第1のクラスであり、最も複雑度の低いクラスは、日付グリッド上に直接に配置された自由形式メモを含む。短い日付のない文字列が、記録としての目的を果たすように書き留められる位置にピンで留められることが可能である。
【0043】
[0046]第2のクラスは、カレンダー構成要素102または他の構成要素が、カレンダー表面上のエントリーの中で時刻関連の文字列を自動的に検出する開始時刻日付テキストを含む。これらは、表明される時刻におけるリマインダーに直接にマップされ、その日の最初のセッション中のオールアップデイ(all up day)プレビューリマインダーに対する可能なロールアップ(roll up)を伴う。さらに、開始時刻日付を有するエントリーが、早い順に関連する日付範囲内で自動的に並び替わるように構成され得る。第3のクラスは、特定の扱いを全く要求しない、開始時刻と終了時刻を有する自由形式入力を一般に備える個人的メモを含む。一実施形態において、個人的メモの開始時刻は、開始時刻だけしか有さない他のカレンダーアイテムの場合と同様に振る舞いを制御するのに考慮され、使用されることが可能である。
【0044】
[0047]日常生活で用いられる自然なリマインダー機構の重要な特性は、生起するトリガーを迅速にキャプチャし、それらのトリガーの近くにあることである。電子メモは、情報の断片を憶えておくための即時に使用可能な、物理的に近い、電子メモ表現をもたらす。さらに、人々が、1日の間に定期的に見直す、受信ボックスや、個人的メモをとる能力をもたらすカレンダー追跡表面などの特定の場所が存在する。電子メモ表現は、迅速なメモを書き留めることが、通常、より切迫した主要なタスクにフォーカスしたままであることが望まれることと対になっているので、フローおよびフォーカスを維持するのに使用され得る。ユーザーは、最小限の中断および労力でユーザーのリマインダーを残して、元のタスクに戻ることができなければならない。
【0045】
[0048]1日中、または何らかの期間中ずっと、問題を新鮮に保つように、関係のある電子メモ表現およびリマインダーにユーザーが効率的に気づくようにすることが可能である。或る実施形態のシステム100は、いくつかの有用な様態でリマインダーを再表面化させるように動作することが可能である。1つのフィーチャーは、ユーザーの知性が、しばしば、思い出すためのトリガーを要求するすべてのことの最も効率的な情報ストアであることを認識して、UIコンベンション(convention)およびUIキューをもたらすことによってユーザーの記憶をそれとなく呼び起こして、人々が、タスクを実行するために自らの記憶を忘れず用いることを助けることを含む。別のフィーチャーは、能動的な割り込みが要求されたのでない限り、リマインダーを、受動的な環境の一部(ambient fixtures)として周辺に提示する。
【0046】
[0049]システム100は、望ましくない通知のストリームをユーザーに浴びせる一方で、騒がしさが十分でないことと、期限に近づきすぎてユーザーを驚かせることがないことの間でバランスをとることが可能である。システム100は、空間的人工物を使用して、アイテム上に「印」またはマークアップの配置を可能にし、思い出す自足的な方法を提供することができる。システム100は、思い出させ、編成するサポートされる方法として尊重されるべき、空間内のオブジェクトのグループ化を考慮に入れることが可能である。環境リマインダーが、能動的なリマインダー機能と合わせて使用されて、ユーザースケジュールの無秩序および曖昧さを減らすことが可能である。リマインダーフィーチャーは、ユーザーの注意を尊重するように構築され、効果的なリマインダーをもたらすのにつかむ注目を可能な限り少なくしようとする。
【0047】
[0050]システム100は、リマインダーをターゲット設定する(target)こと、または時空間におけるおおよそのポイントに人工物を再配置して、リマインダーを更新する必要性を、失敗の表れとして扱わないようにすることを容易にする。代わりに、リマインダーを、現実を反映する、予期される中心的な使用モードとして変更し、ターゲット設定を変更する能力を組み込む。また、システム100は、急速に変わるユーザーフォーカスおよび流動的な作業環境を見込んで、リマインダーを作成すること、および破壊することも容易にする。いくつかの実施形態が説明されるが、他の実施形態は、そのように限定されないことが認識されよう。
【0048】
[0051]図2は、適用コンテキストまたはUIコンテキストを格納すること、および/または復元することの一環として空白メモを使用することを含むが、以上には限定されない、メモをとるアプリケーションを使用して、電子メモを使用する例示的なプロセス200を示す流れ図である。例えば、例示的なプロセス200は、空白メモトリガーを使用して、空白メモを適用した際の以前のユーザーフォーカスに関連する、以前に格納された適用情報を再表面化させることが可能である。一実施形態において、プロセス200は、メモをとるフィーチャー、およびメモを適用するフィーチャーをもたらすことの一環として複合プログラミングを使用して符号化され得る。或る実施形態のプロセス200は、202で始まり、ユーザーが、電子メモを開き、適用する。例えば、ユーザーが、入力機構を使用して、メモを開き、さらに/または自由形式入力を使用して、電子メモとして情報を入力してから、特定の場所にメモを適用することが可能である。前述したとおり、プロセス200は、ユーザー選好に応じて空白メモを開き、適用するのに使用されることも可能である。
【0049】
[0052]204で、プロセス200が、ユーザーが空白メモを適用してはいないと判定した場合、プロセス200は、ポピュレートされたメモを追跡し、さらにリマインダープロトコルに準拠してそのメモを再表面化させることが可能であり、さらに204に進んで、ユーザー入力を待つ。しかし、プロセス200が、ユーザーが空白メモを適用している(例えば、メモの本文に何も入力されていない)と判定した場合、プロセス200は、206に進み、その空白メモに関連する情報を格納する。例えば、或る実施形態のプロセス200は、206で、空白メモが適用されると、開かれたウインドウに関連する情報を含め、適用コンテキストおよび/または画面状態を格納し、空白メモトリガーを、再表面化動作の際に使用するためにその空白メモに結び付ける、または関連付けることが可能である。或る実施形態において、プロセス200は、トリガー時刻および/または再表面化優先度を特定する際に使用される、各空白メモに関するトリガーパラメーターを決定するように、さらに/または格納するように動作する。例えば、1つのタイプの適用は、空白メモに関連する別の適用と比べて、より高い再表面化優先度を有することが可能であり、または空白メモ適用時間が、再表面化決定のために使用されることが可能である(例えば、最新のメモに関してウインドウ/適用を再表面化させる)。
【0050】
[0053]208で、空白メモをトリガーする時間または基準が真である、またはそれに類するものである場合、或る実施形態のプロセス200は、その特定の空白メモに関する空白メモトリガーに関連する情報を再表面化させるように動作する。空白メモをトリガーする時間または基準が真でも、それに類するものでもない場合、プロセス200は、204に進み、ユーザー入力を待つ。一実施形態において、プロセス200は、選択された空白メモに関連する画面状態のプレビューを与えることを含め、点検のために空白メモのリストを与えることが可能である。前述したとおり、プルリマインダープロトコルおよびプッシュリマインダープロトコルが、空白メモトリガー動作および空白メモ再表面化動作の一環として使用され得る。図2の例示的な流れ図に関して或る数の動作が或る順序で説明されるが、他の数および/または他の順序が、所望される実施例に応じて使用され得ることを認識されたい。
【0051】
[0054]図3A図3Iは、空白メモ適用を含め、電子メモ適用の例を示す。図3Aに示されるとおり、ユーザーが、アプリケーションウインドウ306の電子メール受信ボックスリスト302に隣接した電子メモ304を適用している。ユーザーが、関連するアプリケーションまたはアイテムを閉じると、空白メモ情報を含むメモ情報が格納されることが可能である。単にいくつかの例として、メモをとるフィーチャーは、右クリックアクションなどが行われると、フォーカスされることが可能であり、または専用のメモインターフェースが、アプリケーションリボンに追加されることが可能である。
【0052】
[0055]図3Bは、ユーザーによって電子メールアイテム310に適用された空白メモ308を示す。前述したとおり、空白メモトリガーが、空白メモ復元−リマインダープロセスをもたらすことの一環として、空白メモ308に関連付けられることが可能である。
【0053】
[0056]図3Cは、リマインダー314をもたらすこと、および/またはトリガーすることの一環としてのメモ312およびファジー時刻(例えば、「土曜日の午前中」)の使用を示す。
【0054】
[0057]図3Dは、予定318をもたらすこと、および/またはトリガーすることの一環としてのメモ316および特定の日および時刻の使用を示す。
[0058]図3Eは、コンタクトによってトリガーされるスクラッチパッド324をもたらすことの一環としてのメモ320および特定のコンタクト322の使用を示す。
【0055】
[0059]図3Fは、フォーカスプレースホルダー330をもたらすこと、および/またはトリガーすることの一環としての空白メモ326および適用コンテキスト328(例えば、開かれたブラウザーページ、開かれた文書、開かれたスプレッドシートなど)の使用を示す。
【0056】
[0060]前述したとおり、空白メモは、空白メモユーザーに個人的に有意義であるアクションを指定するための最小化されたジェスチャ機構を含むリマインダー機構をもたらすことの一環として使用され得る。空白メモは、リマインダーを物理的に残す(例えば、自動車の鍵の近くに何か重要なものを残す)アクションと互いに関係することが可能である。電子空白メモフィーチャーは、PIMシステム(例えば、カレンダー、コンタクト、電子メール、メッセージングなど)に依存する情報作業者のためのいくつかの有用な機能を果たす。電子空白メモは、デバイス状態、システム状態、アプリケーション状態、および/または他の状態を格納し、さらに/または復元するのに使用されることが可能であり、中断と中断の間でフォーカスの最後の場所に関するアンカーの役割をすることが可能であり、空白メモ適用の時点で開かれたアイテムおよび/またはアプリケーションを含む作業コンテキストを迅速にリハイドレートする(rehydrating)ためのショートカットの役割をし、さらに/またはタスクを実行するようユーザーの記憶をトリガーする、画面上のグラフィックスまたはテキストの何か(例えば、ウェブベースのローカルコンテキスト)と空間的に並置されることが可能である。
【0057】
[0061]或る実施形態において、空白メモトリガーは、部分的に、関連する空白メモの適用に至るまでのユーザー対話に基づいて、作業状態を復元するように構成され得る。一実施形態において、メモをとるアプリケーションまたはメモをとる構成要素は、O/S構成要素と連携して動作して、空白メモトリガーを使用して復元されるべきアプリケーション/アイテムを追跡するように動作することが可能である。一実施形態において、適用する/探し出す前に空白メモがたどるパスが、空白メモ適用に関連する空白メモトリガーを使用して復元されるべきウインドウ/アプリケーションを特定する際に考慮に入れられることが可能である。
【0058】
[0062]例として、ユーザーが、メモ作成アイコンをクリックして、空白メモを表示することが可能であり、ユーザーが、マウスなどを押し下げながら(例えば、CTRLを保持する、タッチスクリーン入力を使用するなど)、関係のあるウインドウまたはアプリケーションを追跡して、ディスプレイ画面上に表示された様々なアイテムの上をスワイプする。一実施形態において、メモ構成要素104または他の何らかの構成要素が、空白メモが、横切った、または(例えば、空白メモとアプリケーションアイテムの間の距離の近接性の度合に基づく)何らかの近接性の範囲内で移動したアプリケーションに関してO/Sに問い合わせることが可能である。さらなる情報をもたらすアプリケーション(例えば、ブラウザー)の上に来ると、どのようなデータが表示されているかがメモされ、状態が格納される(例えば、表示されるURL)。ユーザーが空白メモを解放すると(例えば、マウスクリックを解放する、タッチスクリーンから指を上に離すなど)、メモ構成要素104は、空白メモを表示し、状態が保存されており、回復され得ることを表すコンテキスト回復アイコンまたはコンテキスト復元アイコンが一緒に示される。
【0059】
[0063]メモ構成要素104は、回復され得る空白メモに関連付けられたデータを格納する。例えば、ユーザーが、空白メモ上で復元アイコンをマウスクリックして、保持することが可能であり、メモ構成要素104が、その空白メモを使用する格納されたコンテキストの一部と考えられていたすべてのウインドウ上のデータ(例えば、開かれた文書、返信のための参照として開かれた電子メール、ブラウザーにおけるURLなど)を取り出すことが可能である。一実施形態において、メモ構成要素104は、既存の開かれたウインドウ、または作業スペースの置換としてコンテキストのプレビューをレンダリングすることが可能であり、格納されたコンテキストの一部でない既存のすべてのウインドウは、非破壊的に最小化され、さらに/または隠される。ユーザーが、復元アイコンの上でマウスクリックを解放しない場合、プレビューは、徐々に消えてなくなり、格納されたコンテキストは、まだ復元されていない。ユーザーが、復元アイコンの上でマウスクリックを解放した場合、格納されたコンテキストが、復元され、既存のウインドウが、最小化され、さらに/または隠される。
【0060】
[0064]図3Gは、空白メモ332の適用、および適用のパス334を示す。前述したとおり、メモ構成要素104は、適用のパス334を使用して、関連する空白メモ適用トリガーを使用して復元すべきアイテム(例えば、アイテム336、338、340、344)を特定することができる。図3に示されるとおり、適用のパス334は、ユーザーデスクトップ領域または作業スペース342の上でいくつかの開かれたウインドウ336〜340を横切っている。一実施形態において、作業スペースを憶えておき、復活させることの一環として、空白メモで上をスワイプされた、任意の横切られた、開かれたアイテム(例えば、ウインドウ、アプリケーション、文書、写真、カレンダー、ビューなど)に、後の何らかの時点で復元するための関係のあるグループ化としてタグが付けられる。別の実施形態において、作業スペースを憶えておき、復活させることの一環として、空白メモが、ユーザー作業スペースに単に適用されることが可能であり、メモ構成要素104は、任意の開かれたアイテム(例えば、電子メール、文書、ウェブページ、カレンダーアイテムなど)、およびコレクションの空間的配置に、後の何らかの時点で復元するための関係のあるグループ化としてタグを付けることが可能である。
【0061】
[0065]図3Hは、ユーザー作業スペース342上の開かれたすべてのアイテム、およびそれらのアイテムの空間的配置を憶えておくように空白メモ346を、後の何らかの時点で復元するための関係のあるグループ化として適用することを示す。
【0062】
[0066]図3Iは、空白メモトリガーおよび適用に関連付けられた以前の構成を復元するようにクリックされる/タップされることが可能な復元活性化部分350を有して構成された空白メモUI348を示す。空白メモに関連付けられた作業状態を復元することの一環として、ユーザーが、例えば、中断の後にリマインダーを取り出す準備ができると、復元活性化部分350を単にクリックすることが可能である。復元を望むことと、空白メモ上にテキストを入力する意図を混同することを避けるように、復元活性化部分350は、復元アクションのためのクリックターゲットとして使用される。空白メモ標識が、作業スペース上に、または関連するアプリケーション/アイテムと一緒に格納され得る。前述したとおり、ポップアップインターフェースが、まだ再検討されていない空白メモを表示するのに使用されることも可能である。
【0063】
[0067]図4は、最新の電子カレンダーフィーチャーに関連付けられるが、そのようには限定されない例示的なプロセス400を示す流れ図である。例えば、ユーザーが、スマートフォンを使用して、他の任意の関係のあるデバイス/システムと同期した後に、個人用カレンダーを開くことが可能である。プロセス400は、様々なエンドユーザーデバイス(例えば、デスクトップ、ラップトップ、スマートフォン、タブレットなど)を使用することの一環として実施され得る。或る実施形態のプロセス400は、ユーザーが、カレンダーアイテムもしくはカレンダービューを選択する、使用する、カレンダーアイテムもしくはカレンダービューにアクセスする、またはそれ以外でカレンダーアイテムもしくはカレンダービューと対話すると、402で始まる。例えば、ユーザーが、ウェブベースのカレンダープリケーション、またはローカルでインストールされたカレンダープリケーションを使用して、来たるべき予定および会議を開き、再検討することが可能である。
【0064】
[0068]プロセス400は、404で、会議または予定が使用されているかどうかを判定する。404で、会議または予定が使用されていない場合、プロセス400は、406で、例えば、来たるべきプロジェクトに関係があるカレンダー日ビューに適用された空白メモなどの空白メモが、カレンダーフィーチャーに関連付けられているかどうかを判定する。空白メモが、カレンダーフィーチャーに関連付けられていない場合、408で、プロセス400は、そのカレンダーフィーチャーを処理して、402に戻る。406で、空白メモがカレンダーフィーチャーに関連付けられている場合、410で、プロセス400は、例えば、画面/アプリケーション/アイテムの構成などの、空白メモに関連付けられたデータを保存し、さらに408に進む。
【0065】
[0069]会議または予定が、404で使用されている場合、プロセス400は、412で、会議または予定に関連付けられた個人的メモをとるスペースが使用されているかどうかを判定する。会議または予定に関連付けられた個人的メモをとるスペースが使用されている場合、プロセス400は、414で、会議または予定に関するそれらの個人的メモを格納する。プロセス400は、406に戻り、例として、会議または予定または個人的メモをとるスペースに適用された空白メモなどの空白メモが、カレンダーフィーチャーに関連付けられているかどうかを判定する。
【0066】
[0070]空白メモが、カレンダーフィーチャーに関連付けられている場合、410で、プロセス400は、例えば、カレンダービューアイテム、予定アイテム、および/または会議アイテムの構成などの、空白メモに関連付けられたデータを保存し、さらに416に進み、プロセス400は、個人的メモが共有されるべきかどうかを判定する。例えば、定義された作業関係、および関連する会議アイテムもしくは予定アイテムに応じて、個人的メモ共有を可能にする共有規則が、企業のために構成されることが可能である。個人的メモが共有されるべき場合、プロセス400は、418で、共有規則、または他の何らかの決定に基づいて、個人的メモを共有する。プロセス400は、420に進み、会議アイテムまたは予定アイテムを処理する。
【0067】
[0071]例示的なプロセス400は、分散コンピューターネットワーク、ならびにタッチベースのコンピューター入出力構成要素、音声作動のコンピューター入出力構成要素、ペンベースのコンピューター入出力構成要素などを含むコンピューター入出力構成要素を使用して情報を処理する機能を含む、符号化されたコンピューターソフトウェアの一部としてカレンダーフィーチャーおよび他のフィーチャーをもたらすことが可能である。図4の例示的な流れ図に関して或る数の動作が或る順序で説明されるが、他の数および/または他の順序が、所望される実施例に応じて使用され得ることを認識されたい。
【0068】
[0072]図5A図5Hは、いくつかの電子カレンダープリケーションフィーチャーの例を示す。
[0073]図5Aは、メモをとるスペース504を有する自由形式入力電子カレンダー表面502を含む例示的な電子カレンダープリケーション500を示す。
【0069】
[0074]図5Bは、自由形式入力電子カレンダー表面を含むカレンダービュー506を示し、ユーザーが、カレンダービュー506のタイムスロットに自由形式入力を与えている。ユーザーは、メモ508に注目を集めるように色、フォントサイズ、および向きなどの区別する特徴を使用している。
【0070】
[0075]図5Cは、カレンダービュー506を示し、ユーザーが、終日予定として表示されるビュー506に電子メモ510を適用している。
[0076]図5Dは、色、フォントサイズ、アンカーリング、および/または境界の区別化を使用して互いに区別されたいくつかの自由形式ユーザーエントリーを表示する自由形式入力電子カレンダー表面514を含むカレンダービュー512を示す。
【0071】
[0077]図5Eは、色、フォントサイズ、アンカーリング、および/または境界の区別化を使用して互いに区別されたいくつかの自由形式ユーザーエントリーを表示するカレンダービュー506を示す。
【0072】
[0078]図5Fは、予定が生じた際にインスタンス生成するために個人的メモをとるためのメモをとるスペース518を含む予定アイテム516を示す。
[0079]図5Gは、プライベートスペースまたは個人用スペースを識別する表記を含む個人的メモをとるためのメモをとるスペース522を含む会議アイテム520を示す。
【0073】
[0080]図5Hは、会議アイテム524を、会議アイテム524に関連する個人的メモデータを示す個人的メモアイコン526と一緒に反映するカレンダービュー525と一緒に個人的メモまたはプライベートメモを選択し、入力するための個人的メモタブを含む会議アイテム524を示す。
【0074】
[0081]様々なフィーチャーは、ハードウェア構成要素およびソフトウェア構成要素を含むプロセッサー駆動のコンピューター環境の一部として実装され得ることが認識されよう。さらに、いくつかの実施形態および実施例が、例示のために前段で説明されるが、他の実施形態が含められ、利用可能であり、説明される実施形態は、特許請求の範囲を限定するように使用されるべきではない。適切なプログラミング手段には、例えば、コンピューターメモリーに結合された処理装置および算術論理回路から成り、コンピューターメモリーの中に格納する能力を有し、コンピューターメモリーは、データおよびプログラム命令を格納するように構成された電子回路を含むシステムを含む、方法のステップを実行するようコンピューターシステムまたはコンピューターデバイスを導くための任意の手段が含まれる。例示的なコンピュータープログラム製品が、任意の適切なデータ処理システムと一緒に使用可能である。或る数の構成要素、および或るタイプの構成要素が前段で説明されるが、他の数、および/またはタイプ、および/または構成が、様々な実施形態に応じて含められることが可能であることが認識されよう。したがって、構成要素機能は、所望される実施例に応じてさらに分割されること、および/または他の構成要素機能と組み合わされることが可能である。
【0075】
[0082]本明細書で使用されるコンピューター可読媒体という用語には、コンピューター記憶媒体が含まれ得る。コンピューター記憶媒体には、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュールなどの情報を格納するために任意の方法または技術で実装された揮発性媒体および不揮発性媒体、リムーバブルメディアおよび非リムーバブルメディアが含まれ得る。システムメモリー、リムーバブルストレージ、および非リムーバブルストレージはすべて、コンピューター記憶媒体例(すなわち、メモリーストレージ)である。コンピューター記憶媒体には、RAM、ROM、電気的に消去可能な読み取り専用メモリー(EEPROM)、フラッシュメモリーもしくは他のメモリー技術、CD−ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)もしくは他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または情報を格納するのに使用され得るとともに、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得る他の任意の媒体が含まれ得るが、以上には限定されない。任意のそのようなコンピューター記憶媒体が、デバイスまたはシステムの一部であり得る。例として、限定としてではなく、通信媒体には、有線ネットワークまたは直接配線接続などの有線媒体、ならびに音響媒体、RF媒体、赤外線媒体、および他のワイヤレス媒体などのワイヤレス媒体が含まれ得る。
【0076】
[0083]本明細書で説明される実施形態および実施例は、限定することは意図しておらず、他の実施形態が利用可能である。さらに、前述した構成要素は、ネットワーク化された環境、分散環境、および/または他のコンピューターによって実施される環境の一部として実装され得る。それらの構成要素は、有線通信ネットワーク、ワイヤレス通信ネットワーク、および/または通信ネットワークの組み合わせを介して通信することができる。ネットワーク構成要素、および/または構成要素間の結合は、任意のタイプ、数、および/または組み合わせのネットワーク、ならびにワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、独自のネットワーク、バックエンドネットワーク、セルラネットワークなどを含むが、以上には限定されない対応するネットワーク構成要素を含むことが可能である。
【0077】
[0084]クライアントコンピューティングデバイス/システムおよびサーバーは、任意のタイプおよび/または組み合わせのプロセッサーベースのデバイスまたはシステムであり得る。さらに、サーバー機能は、多くの構成要素を含むことが可能であり、他のサーバーを含むことが可能である。単一の時制で説明されるコンピューティング環境の構成要素は、そのような構成要素の複数のインスタンスを含み得る。いくつかの実施形態は、ソフトウェア実装形態を含むが、それらの実施形態は、そのように限定されず、ハードウェア、または混合のハードウェア/ソフトウェアソリューションを包含する。
【0078】
[0085]構成要素、モジュール、システム、デバイス、クラウド、ネットワーク、および他の用語などの、この説明において使用される用語は、一般に、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または他のアイテムを含むコンピューター関連の動作環境を説明する。構成要素は、プロセッサー、実行ファイル、および/または他のコードを使用するプロセスを使用することが可能である。例示的な構成要素には、アプリケーション、そのアプリケーション上で実行されているサーバー、および/または通信アイテムを受信するためにサーバーに結合された電子通信クライアントが含まれる。コンピューターリソースには、デジタルシグナルプロセッサー、マイクロプロセッサー、マルチコアプロセッサーなど、および磁気ストレージデバイス、光ストレージデバイス、および/または他のストレージデバイス、スマートメモリー、フラッシュメモリーなどのメモリー構成要素などの、プロセッサーリソースおよびメモリーリソースが含まれ得る。通信構成要素は、例えば、インターネットなどの、通信ネットワークまたは複数の通信ネットワークを使用して、電子通信アイテムを送信すること、受信すること、および/またはレンダリングすることの一環として、コンピューター可読情報を通信するのに使用され得る。他の実施形態、および他の構成要素が含められる。
例示的な動作環境
[0086]次に図6を参照して、以下の説明は、本発明の実施形態が実施され得る適切なコンピューティング環境の簡単な、一般的な説明を与えることを意図している。本発明は、パーソナルコンピューター上でオペレーティングシステムを実行するプログラムモジュールと連携して実行されるプログラムモジュールの一般的な状況で説明されるが、本発明は、他のタイプのコンピューターシステムおよびプログラムモジュールと組み合わせて実施されることも可能であることが当業者には認識されよう。
【0079】
[0087]一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、構成要素、データ構造、および他のタイプの構造が含まれる。さらに、本発明は、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサーシステム、マイクロプロセッサーベースの家庭用電子機器もしくはプログラマブル家庭用電子機器、ミニコンピューター、メインフレームコンピューターなどを含む、他のコンピューターシステム構成で実施されてもよいことが、当業者には認識されよう。また、本発明は、タスクが、通信ネットワークを介して結び付けられた遠隔処理デバイスによって実行される、分散コンピューティング環境において実施されることも可能である。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ローカルメモリーストレージデバイスと遠隔メモリーストレージデバイスの両方の中に配置され得る。
【0080】
[0088]次に図6を参照して、本発明の実施形態に関する例示的な動作環境を説明する。図6に示されるとおり、コンピューター2は、1つまたは複数のアプリケーションプログラムを実行することができる汎用のサーバーコンピューター、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、ハンドヘルドコンピューター、または他のタイプのコンピューターを備える。コンピューター2は、少なくとも1つの中央処理装置8(「CPU」)と、ランダムアクセスメモリー18(「RAM」)および読み取り専用メモリー(「ROM」)20を含むシステムメモリー12と、このメモリーをCPU8に結合するシステムバス10とを含む。起動中などにコンピューター内の要素間で情報を転送するのを助ける基本ルーチンを含む基本入出力システムが、ROM20の中に格納される。コンピューター2は、オペレーティングシステム24、アプリケーションプログラム、および他のプログラムモジュール/リソース26を格納するための大容量ストレージデバイス14をさらに含む。
【0081】
[0089]大容量ストレージデバイス14は、バス10に接続された大容量ストレージコントローラ(図示せず)を介してCPU8に接続される。大容量ストレージデバイス14、および大容量ストレージデバイス14に関連するコンピューター可読媒体は、コンピューター2に不揮発性ストレージをもたらす。本明細書に包含されるコンピューター可読媒体の説明は、ハードディスクドライブまたはCD−ROMドライブなどの大容量ストレージデバイスについて述べるものの、コンピューター可読媒体は、コンピューター2によってアクセスされる、または利用されることが可能な任意の利用可能な媒体であり得ることが、当業者には認識されよう。
【0082】
[0090]例として、限定としてではなく、コンピューター可読媒体は、コンピューター記憶媒体と、通信媒体とを備えることが可能である。コンピューター記憶媒体には、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータなどの情報を格納するために任意の方法または技術で実装された揮発性媒体および不揮発性媒体、リムーバブルメディアおよび非リムーバブルメディアが含まれる。コンピューター記憶媒体には、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリーもしくは他のソリッドステートメモリー技術、CD−ROM、デジタルバーサタイルディスク(「DVD」)もしくは他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または所望される情報を格納するのに使用され得るとともに、コンピューター2によってアクセスされ得る他の任意の媒体が含まれ得るが、以上には限定されない。
【0083】
[0091]本発明の様々な実施形態によれば、コンピューター2は、例えば、ローカルネットワーク、インターネットなどのネットワーク4を介した遠隔コンピューターに対する論理接続を使用するネットワーク化された環境において動作することが可能である。コンピューター2は、バス10に接続されたネットワークインターフェースユニット16を介してネットワーク4に接続され得る。ネットワークインターフェースユニット16は、他のタイプのネットワークおよび遠隔コンピューティングシステムに接続されるように利用されることも可能であることを認識されたい。コンピューター2は、キーボード、マウスなど(図示せず)を含む、いくつかの他のデバイスからの入力を受け取り、処理するための入出力コントローラ22を含むことも可能である。同様に、入出力コントローラ22が、ディスプレイ画面、プリンター、または他のタイプの出力デバイスに出力を供給することも可能である。
【0084】
[0092]前段で簡単に述べたとおり、ワシントン州レッドモンド市所在のマイクロソフトコーポレーションからのWINDOWSオペレーティングシステムなどの、ネットワーク化されたパーソナルコンピューターの動作を制御するのに適したオペレーティングシステム24を含め、いくつかのプログラムモジュールおよびデータファイルが、コンピューター2の大容量ストレージデバイス14およびRAM18の中に格納されることが可能である。大容量ストレージデバイス14およびRAM18は1つまたは複数のプログラムモジュールを格納することも可能である。詳細には、大容量ストレージデバイス14およびRAM18は、ワードプロセッシングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、描画アプリケーション、電子メールアプリケーション、および他のアプリケーションおよび/またはプログラムモジュールなどのアプリケーションプログラムを格納することが可能である。
【0085】
[0093]本発明の様々な実施形態は、(1)コンピューティングシステム上で実行される一連のコンピューターによって実施される動作またはプログラムモジュールとして、さらに/または(2)コンピューティングシステム内の互いに接続されたマシン論理回路もしくはマシン論理回路モジュールとして実施され得ることを認識されたい。実装形態は、本発明を実施するコンピューティングシステムのパフォーマンス要件に依存する選択の問題である。したがって、関連するアルゴリズムを含む論理操作は、操作、構造デバイス、動作、モジュールなどと様々な呼ばれ方をすることが可能である。それらの操作、構造デバイス、動作、およびモジュールは、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、ソフトウェアで、ファームウェアで、専用のデジタルロジックで、さらに以上の任意の組み合わせで実施され得ることが、当業者には認識されよう。
【0086】
[0094]本発明は、様々な例示的な実施形態に関連して説明されてきたものの、添付の特許請求の範囲の中でそれらの実施形態に様々な変更が行われ得ることが、当業者には理解されよう。したがって、本発明の範囲が、前段の説明によって限定されることは全く意図されておらず、代わりに、完全に、特許請求の範囲を参照して特定されることが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図6