特許第6242009号(P6242009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6242009広域画像に撮影領域枠を重畳表示する映像転送システム、端末、プログラム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6242009
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】広域画像に撮影領域枠を重畳表示する映像転送システム、端末、プログラム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20171127BHJP
   H04N 21/6332 20110101ALI20171127BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04N21/431
   H04N21/6332
   H04N5/225
【請求項の数】14
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-139020(P2014-139020)
(22)【出願日】2014年7月4日
(65)【公開番号】特開2016-19053(P2016-19053A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2016年12月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135068
【弁理士】
【氏名又は名称】早原 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】巻渕 有哉
(72)【発明者】
【氏名】加藤 晴久
(72)【発明者】
【氏名】小林 達也
【審査官】 福西 章人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−109852(JP,A)
【文献】 特開2014−106888(JP,A)
【文献】 特開2003−346185(JP,A)
【文献】 特開2005−038021(JP,A)
【文献】 特開2000−121358(JP,A)
【文献】 特開2013−009202(JP,A)
【文献】 特開2006−340091(JP,A)
【文献】 特開2005−069757(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04N 5/76−5/956
H04N 5/222−5/257
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラを有する撮影側端末と、ディスプレイを有する閲覧側端末とが、ネットワークを介して接続された映像転送システムにおいて、
撮影側端末は、
閲覧側端末と共有する、当該撮影側端末のカメラに映るであろう広域画像を記憶した第1の広域画像共有記憶手段と、
前記広域画像と、カメラによって撮影された撮影画像と、の間の特徴点の点対応を計算する点対応計算手段と、
画像間の点対応から、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算するカメラ姿勢計算手段と、
前記カメラ姿勢を、閲覧側端末へ送信するフレーム送信手段と
を有し、
閲覧側端末は、
撮影側端末と共有する前記広域画像を記憶した第2の広域画像共有記憶手段と、
前記広域画像に対して、撮影側端末から受信した前記カメラ姿勢の撮影領域枠を計算する撮影領域枠計算手段と、
前記広域画像に、前記撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する画像描画手段と
を有することを特徴とする映像転送システム。
【請求項2】
閲覧側端末の前記撮影領域枠計算手段は、フレームの4頂点を、前記カメラ姿勢の射影変換行列によって変換した四角形の枠を、前記撮影領域枠とする
ことを特徴とする請求項1に記載の映像転送システム。
【請求項3】
撮影側端末の第1の広域画像共有記憶手段は、複数の撮影画像からパノラマ画像を生成し、該パノラマ画像を閲覧側端末へ送信し、
閲覧側端末の第2の広域画像共有記憶手段は、撮影側端末から受信した前記パノラマ画像を記憶する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の映像転送システム。
【請求項4】
撮影側端末の前記フレーム送信手段は、前記カメラ姿勢のみを閲覧側端末へ送信し続ける中で、周期的又はユーザ選択の撮影画像をカメラ姿勢に対応付けて送信する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の映像転送システム。
【請求項5】
閲覧側端末の前記画像描画手段は、撮影側端末から受信した撮影画像を逐次連続的に、前記広域画像に重畳して描画する
ことを特徴とする請求項4に記載の映像転送システム。
【請求項6】
閲覧側端末の前記画像描画手段は、撮影側端末から受信した最新の撮影画像のみを、前記広域画像に重畳して描画する
ことを特徴とする請求項4に記載の映像転送システム。
【請求項7】
閲覧側端末の前記画像描画手段は、撮影側端末から受信した撮影画像のうち、閲覧者が指定した撮影画像のみを広域画像に重畳して描画する
ことを特徴とする請求項4に記載の映像転送システム。
【請求項8】
撮影側端末は、前記点対応計算手段に入力される撮影画像に対して、ダウンサンプリングによって1枚の撮影画像の解像度を低減させるべく変換するダウンサンプリング手段を更に有する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の映像転送システム。
【請求項9】
撮影側端末について、
前記点対応計算手段及び前記カメラ姿勢計算手段は、撮影画像が広域画像に対して点対応を計算できない場合、撮影画像と直近の他の撮影画像との間の射影変換行列と、直近の他の撮影画像と広域画像との間の射影変換行列との積を、カメラ姿勢として算出する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の映像転送システム。
【請求項10】
ディスプレイを有する閲覧側端末とネットワークを介して接続されると共に、カメラを有する撮影側端末において、
閲覧側端末と共有する、当該カメラに映るであろう広域画像を記憶した第1の広域画像共有記憶手段と、
前記広域画像と、前記カメラによって撮影された撮影画像と、の間の特徴点の点対応を計算する点対応計算手段と、
画像間の点対応から、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算するカメラ姿勢計算手段と、
前記カメラ姿勢を、閲覧側端末へ送信するフレーム送信手段と
を有し、閲覧側端末のディスプレイに、前記広域画像に対して前記カメラ姿勢の撮影領域枠を重畳的に描画させる
ことを特徴とする撮影側端末。
【請求項11】
請求項10に記載の撮影側端末とネットワークを介して接続されると共に、ディスプレイを有する閲覧側端末において、
撮影側端末と共有する前記広域画像を記憶した第2の広域画像共有記憶手段と、
前記広域画像に対して、撮影側端末から受信した前記カメラ姿勢の撮影領域枠を計算する撮影領域枠計算手段と、
前記広域画像に、前記撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する画像描画手段と
を有することを特徴とする閲覧側端末。
【請求項12】
ディスプレイを有する閲覧側端末とネットワークを介して接続されると共に、カメラを有する撮影側端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
閲覧側端末と共有する、当該カメラに映るであろう広域画像を記憶した第1の広域画像共有記憶手段と、
前記広域画像と、前記カメラによって撮影された撮影画像と、の間の特徴点の点対応を計算する点対応計算手段と、
画像間の点対応から、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算するカメラ姿勢計算手段と、
前記カメラ姿勢を、閲覧側端末へ送信するフレーム送信手段と
してコンピュータを機能させ、閲覧側端末のディスプレイに、前記広域画像に対して前記カメラ姿勢の撮影領域枠を重畳的に描画させる
ことを特徴とする撮影側端末用のプログラム。
【請求項13】
請求項10に記載の撮影側端末とネットワークを介して接続されると共に、ディスプレイを有する閲覧側端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
撮影側端末と共有する前記広域画像を記憶した第2の広域画像共有記憶手段と、
前記広域画像に対して、撮影側端末から受信した前記カメラ姿勢の撮影領域枠を計算する撮影領域枠計算手段と、
前記広域画像に、前記撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する画像描画手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする閲覧側端末用のプログラム。
【請求項14】
カメラを有する撮影側端末と、ディスプレイを有する閲覧側端末とが、ネットワークを介して接続されたシステムにおける映像転送方法において、
撮影側端末及び閲覧側端末は、相互に共有する、当該撮影側端末のカメラに映るであろう広域画像を記憶しており、
撮影側端末が、前記広域画像と、前記カメラによって撮影された撮影画像と、の間の特徴点の点対応を計算する第1のステップと、
撮影側端末が、画像間の点対応から、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算する第2のステップと、
撮影側端末が、前記カメラ姿勢を、閲覧側端末へ送信する第3のステップと、
閲覧側端末が、前記広域画像に対して、撮影側端末から受信した前記カメラ姿勢の撮影領域枠を計算する第4のステップと、
前記広域画像に、前記撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する第5のステップと
を有することを特徴とする映像転送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末間のオンラインビデオサービスの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、オンラインビデオサービスのシステム構成図である。
【0003】
スマートフォンやタブレット等の端末の普及に伴って、地理的に離れた端末間で、ネットワークを介したオンラインビデオサービスが提供されている。図1のシステムによれば、スマートフォンやタブレットのような端末が、撮影した映像データを、ネットワークを介してリアルタイムに他方の端末へ、ストリーミングで伝送している。近年、携帯端末のようなポータブル型機器でも、HD(High-Definition)クラスの映像を撮影することができる。
【0004】
このサービスによれば、例えば機器の操作や点検や修理をする用途として、現場作業者と、遠隔の管理者(オペレータ)との間で、リアルタイムに映像を視認することができる。図1によれば、端末1は、現場作業員によって所持され、端末2は、管理者によって所持されている。端末1は、カメラによって撮影した映像を、アクセスネットワーク及びインターネットを介して、端末2へ送信する。端末2は、受信した映像データをディスプレイにリアルタイムに再生することによって、現場作業員の状況を管理者に視認させることができる。
【0005】
従来、固定設置された全方位カメラと、オペレータが撮影方向を制御可能なカメラと、作業者の頭部に装着したプロジェクタとを用いて、作業者とオペレータの視認領域とを一致させる技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、具体的には、全方位カメラの映像から、オペレータ用カメラの撮影領域及びプロジェクタの投影領域を特定し、カメラの撮影領域への方向を示すアイコンをプロジェクタによって投影する。現場作業者は表示に従って、オペレータの撮影領域まで移動できると共に、オペレータは作業箇所の映像と作業空間全体の映像とを切り替えて確認することができる。
【0006】
また、対象物の全体像と撮影箇所とを簡易に認識させるシステムとして、ネットワークに接続したカメラの撮影方向を制御する技術もある(例えば特許文献2参照)。この技術によれば、全方位カメラで撮影したパノラマ画像上にカメラ制御パラメータから計算される映像枠を表示して、遠隔のオペレータが視覚的にカメラ方向を制御することができる。
【0007】
更に、従来、パノラマ画像を生成するために、一般に「Image Stitching」と称される技術がある。この技術によれば、互いに重複する領域のある複数の撮影画像を入力とし、それら撮影画像のカメラの移動量を算出し、その移動量に基づいて1つの座標系上に合成する。具体的には、ブリティッシュ・コロンビア大学によって公開されたアプリケーション「AutoStich」がある(例えば非特許文献1及び2参照)。これによって、撮影対象が1つの視点からの撮影画像に収まらないような広範囲であっても、1枚のパノラマ画像を生成することができる。例えば5秒間程度、カメラを動かしながら連写撮影することによって、その時間範囲で撮影された複数の撮影画像を、1枚のパノラマ画像として生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−180278号公報
【特許文献2】特開2000―101991号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】「AutoStich: a new dimension in automatic image stitching」、[online]、[平成26年6月10日検索]、インターネット<http://www.cs.bath.ac.uk/brown/autostitch/autostitch.html>
【非特許文献2】「コンピュータビジョンのセカイ - 今そこにあるミライ」、[online]、[平成26年6月10日検索]、インターネット<http://news.mynavi.jp/series/computer_vision/027/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、例えば撮影対象物が大きい場合や、その撮影対象物中に複数の類似形態が映り込んでいる場合、遠隔の管理者から見ると、対象物全体の中で撮影画像の領域を認識しにくくなることがある。
【0011】
特許文献1に記載の技術によれば、作業空間全体の映像と作業箇所の映像とを切り替える必要があり、両者を同時に確認することはできない。また、撮影画像が高解像度である場合や、ネットワークの伝送帯域が輻輳している場合、送信フレームレートが低下し、遠隔の管理者から見て、作業者の撮影領域をリアルタイムに視認できないという課題もあった。
【0012】
また、特許文献2に記載の技術によれば、撮影領域を表示するカメラは、遠隔のオペレータによってその撮影方向が制御されており、現場の作業者が任意方向に撮影領域を動かすような用途には適用できない。
【0013】
そこで、本発明は、低い伝送帯域であっても、被写体全体に対する撮影画像の領域を視認しやすくする映像転送システム、端末、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、カメラを有する撮影側端末と、ディスプレイを有する閲覧側端末とが、ネットワークを介して接続された映像転送システムにおいて、
撮影側端末は、
閲覧側端末と共有する、当該撮影側端末のカメラに映るであろう広域画像を記憶した第1の広域画像共有記憶手段と、
広域画像と、カメラによって撮影された撮影画像と、の間の特徴点の点対応を計算する点対応計算手段と、
画像間の点対応から、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算するカメラ姿勢計算手段と、
カメラ姿勢を、閲覧側端末へ送信するフレーム送信手段と
を有し、
閲覧側端末は、
撮影側端末と共有する広域画像を記憶した第2の広域画像共有記憶手段と、
広域画像に対して、撮影側端末から受信したカメラ姿勢の撮影領域枠を計算する撮影領域枠計算手段と、
広域画像に、撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する画像描画手段と
を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の映像転送システムにおける他の実施形態によれば、
閲覧側端末の撮影領域枠計算手段は、フレームの4頂点を、カメラ姿勢の射影変換行列によって変換した四角形の枠を、撮影領域枠とすることも好ましい。
【0016】
本発明の映像転送システムにおける他の実施形態によれば、
撮影側端末の第1の広域画像共有記憶手段は、複数の撮影画像からパノラマ画像を生成し、当該パノラマ画像を閲覧側端末へ送信し、
閲覧側端末の第2の広域画像共有記憶手段は、撮影側端末から受信したパノラマ画像を記憶することも好ましい。
【0017】
本発明の映像転送システムにおける他の実施形態によれば、
撮影側端末のフレーム送信手段は、カメラ姿勢のみを閲覧側端末へ送信し続ける中で、周期的又はユーザ選択の撮影画像をカメラ姿勢に対応付けて送信することも好ましい。
【0018】
本発明の映像転送システムにおける他の実施形態によれば、
閲覧側端末の画像描画手段は、撮影側端末から受信した撮影画像を逐次連続的に、広域画像に重畳して描画することも好ましい。
【0019】
本発明の映像転送システムにおける他の実施形態によれば、
閲覧側端末の画像描画手段は、撮影側端末から受信した最新の撮影画像のみを、広域画像に重畳して描画することも好ましい。
【0020】
本発明の映像転送システムにおける他の実施形態によれば、
閲覧側端末の前記画像描画手段は、撮影側端末から受信した撮影画像のうち、閲覧者が指定した撮影画像のみを広域画像に重畳して描画することも好ましい。
【0021】
本発明の映像転送システムにおける他の実施形態によれば、
撮影側端末は、点対応計算手段に入力される撮影画像に対して、ダウンサンプリングによって1枚の撮影画像の解像度を低減させるべく変換するダウンサンプリング手段を更に有することも好ましい。
【0022】
本発明の映像転送システムにおける他の実施形態によれば、
撮影側端末について、
点対応計算手段及びカメラ姿勢計算手段は、撮影画像が広域画像に対して点対応を計算できない場合、撮影画像と直近の他の撮影画像との間の射影変換行列と、直近の他の撮影画像と広域画像との間の射影変換行列との積を、カメラ姿勢として算出する
ことも好ましい。
【0023】
本発明によれば、ディスプレイを有する閲覧側端末とネットワークを介して接続されると共に、カメラを有する撮影側端末において、
閲覧側端末と共有する、当該カメラに映るであろう広域画像を記憶した第1の広域画像共有記憶手段と、
広域画像と、カメラによって撮影された撮影画像と、の間の特徴点の点対応を計算する点対応計算手段と、
画像間の点対応から、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算するカメラ姿勢計算手段と、
カメラ姿勢を、閲覧側端末へ送信するフレーム送信手段と
を有し、閲覧側端末のディスプレイに、広域画像に対してカメラ姿勢の撮影領域枠を重畳的に描画させる
ことを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、前述した撮影側端末とネットワークを介して接続されると共に、ディスプレイを有する閲覧側端末において、
撮影側端末と共有する広域画像を記憶した第2の広域画像共有記憶手段と、
広域画像に対して、撮影側端末から受信したカメラ姿勢の撮影領域枠を計算する撮影領域枠計算手段と、
広域画像に、撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する画像描画手段と
を有することを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、ディスプレイを有する閲覧側端末とネットワークを介して接続されると共に、カメラを有する撮影側端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
閲覧側端末と共有する、当該カメラに映るであろう広域画像を記憶した第1の広域画像共有記憶手段と、
広域画像と、カメラによって撮影された撮影画像と、の間の特徴点の点対応を計算する点対応計算手段と、
画像間の点対応から、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算するカメラ姿勢計算手段と、
カメラ姿勢を、閲覧側端末へ送信するフレーム送信手段と
してコンピュータを機能させ、閲覧側端末のディスプレイに、広域画像に対してカメラ姿勢の撮影領域枠を重畳的に描画させる
ことを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、前述した撮影側端末とネットワークを介して接続されると共に、ディスプレイを有する閲覧側端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
撮影側端末と共有する広域画像を記憶した第2の広域画像共有記憶手段と、
広域画像に対して、撮影側端末から受信したカメラ姿勢の撮影領域枠を計算する撮影領域枠計算手段と、
広域画像に、撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する画像描画手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、カメラを有する撮影側端末と、ディスプレイを有する閲覧側端末とが、ネットワークを介して接続されたシステムにおける映像転送方法において、
撮影側端末及び閲覧側端末は、相互に共有する、当該撮影側端末のカメラに映るであろう広域画像を記憶しており、
撮影側端末が、広域画像と、カメラによって撮影された撮影画像と、の間の特徴点の点対応を計算する第1のステップと、
撮影側端末が、画像間の点対応から、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算する第2のステップと、
撮影側端末が、カメラ姿勢を、閲覧側端末へ送信する第3のステップと、
閲覧側端末が、広域画像に対して、撮影側端末から受信したカメラ姿勢の撮影領域枠を計算する第4のステップと、
広域画像に、撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する第5のステップと
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明の映像転送システム、端末、プログラム及び方法によれば、低い伝送帯域であっても、被写体全体に対する撮影画像の領域を視認しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】オンラインビデオサービスのシステム構成図である。
図2】本発明における映像転送システムの機能構成図である。
図3】本発明における映像転送システムのシーケンス図である。
図4】複数の撮影画像から生成されたパノラマ画像を表す広域画像である。
図5】Homography行列に基づくinlier及びoutlierを表す画像対応図である。
図6】撮影画像と広域画像との間で、点対応及びカメラ姿勢が計算できる場合のフレーム間関係と、計算できない場合のフレーム間関係とを表す説明図である。
図7】本発明によって閲覧側端末に表示された第1の描画画像図である。
図8】本発明によって閲覧側端末に表示された第2の描画画像図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0031】
図2は、本発明における映像転送システムの機能構成図である。
図3は、本発明における映像転送システムのシーケンス図である。
【0032】
図2及び図3のシステムによれば、撮影側端末1と閲覧側端末2とが、ネットワークを介して接続されている。撮影側端末1及び閲覧側端末2は、例えばスマートフォンやタブレット又はパーソナルコンピュータのような端末である。撮影側端末1は、少なくとも、閲覧側端末2と通信する通信インタフェース101と、周辺状況を撮影するカメラモジュール(Webカメラ)102とを有する。また、閲覧側端末2は、少なくとも、撮影側端末1と通信する通信インタフェース201と、受信した映像を表示するディスプレイ203とを有する。勿論、カメラやディスプレイは、情報機器に組み込まれたものに限られず、外部に接続されたものであってもよい。また、情報機器としては、例えばカメラモジュール、ディスプレイ及び通信インタフェースが一体化したヘッドマウントディスプレイであってもよい。通信インタフェースは、インターネットのようなネットワークを介して、相手方端末と通信する。
【0033】
<撮影側端末1のプログラム>
撮影側端末1によれば、カメラモジュール102は、例えば連写や動画によって被写体を撮影した撮影画像(フレーム)を逐次、映像転送プログラムへ出力する。
【0034】
撮影側端末1のプログラムは、第1の広域画像共有記憶部11と、点対応計算部12と、カメラ姿勢計算部13と、フレーム送信部14と、広域画像生成部15と、ダウンサンプリング部16とを有する。これら機能構成部は、端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。尚、これら機能構成部は、映像転送装置の内部構造として理解できると共に、その処理の流れは、端末の映像転送方法としても理解できる。
【0035】
[第1の広域画像共有記憶部11]
第1の広域画像共有記憶部11は、閲覧側端末と共有する、当該撮影側端末のカメラに映るであろう広域画像を記憶する。広域画像としては、複数の撮影画像から生成したパノラマ画像であってもよい。生成されたパノラマ画像は、閲覧側端末2へ送信される。そして、広域画像は、撮影側端末1と閲覧側端末2との両方で共有される(図3のS31参照)。被写体が既知である場合は、被写体の撮影画像を撮影側端末1と閲覧側端末2とで事前に共有しておいてもよい。尚、第1の広域画像共有記憶部11は、広域画像から予め抽出した特徴点集合を記憶しておくことも好ましい。これら特徴点集合は、点対応計算部12によって直ぐに参照される。
【0036】
[広域画像生成部15]
広域画像生成部15は、カメラモジュール102からの撮影画像を逐次に記憶し、複数の撮影画像から1枚のパノラマ画像を生成するものであってもよい。
【0037】
図4は、複数の撮影画像から生成されたパノラマ画像を表す広域画像である。
【0038】
パノラマ画像の生成には、前述した「Image Stitching」の技術を用いることもできる。即ち、撮影画像間の位置関係の検出処理と、対応関係に基づく撮影画像のレンダリング(繋ぎ合わせ)処理とを実行する。生成されたパノラマ画像は、第1の広域画像共有記憶部11へ出力される。
【0039】
[点対応計算部12]
点対応計算部12は、カメラモジュール102から撮影画像を入力すると共に、第1の広域画像共有記憶部11に記憶された広域画像(パノラマ画像)を参照する。そして、点対応計算部12は、広域画像と撮影画像との間の特徴点の点対応を計算する。具体的には、撮影画像から局所特徴量を抽出し、一方の撮影画像の特徴点pと広域画像の特徴点p'との間の点対応P={(p, p')}を計算する(図3のS32参照)。
【0040】
局所特徴点の抽出アルゴリズムとしては、例えばSIFT(Scale-Invariant Feature Transform)やSURF(Speeded Up Robust Features)、ORB(Oriented FAST and Rotated BRIEF)が用いられる。これらの局所特徴点は、以下の要素によって記述される。
座標p=(x,y)、方向θ、局所特徴ベクトルf
尚、点対応を検出する撮影画像及び広域画像間では、その特徴ベクトルについて同じ次元数である。
【0041】
例えば、SIFTの場合、1枚の画像からは128次元の特徴点集合が抽出される。SIFTとは、スケールスペースを用いて特徴的な局所領域を解析し、そのスケール変化及び回転に不変となる特徴ベクトルを記述する技術である。一方で、SURFの場合、SIFTよりも高速処理が可能であって、1枚の画像から64次元の特徴点集合が抽出される。また、ORBは、バイナリコードによる特徴記述としてBRIEF(Binary Robust Independent Elementary Features)を用いて、1つのコンテンツから256ビットのバイナリ特徴ベクトルの集合を抽出する。特に、ORBによれば、SIFTやSURFと比較して、同等以上の精度を保持すると共に、数百倍の高速化を実現することができる。
【0042】
次に、点対応計算部12は、撮影画像の特徴点集合と広域画像の特徴点集合とをマッチングし、局所特徴点を点対応させる。撮影画像の特徴点pに対して、広域画像の特徴点p'を対応付ける。2つの特徴点p'とpとの間の距離が短いほど、類似度が高い。
【0043】
また、点対応計算部12は、点対応計算の精度を向上させるために、以下の方法を用いることも好ましい。
(1)局所特徴点間の距離に基づいて点対応をソートし、距離が所定閾値以下の点対応のみを用いる。
(2)局所特徴点間の距離に基づいて点対応をソートし、距離が1番目に近いものと2番目に近いものを探索し、それらの距離の比(2番目との距離に対する1番目との距離)が所定閾値以下のものを用いる。
(3)その他、計算コストに優れるバイナリ特徴量や、SSD(Sum of Squared Difference)、正規化相互相関(NCC)等も用いることもできる。
【0044】
そして、点対応計算部12は、撮影画像と広域画像との間における特徴点の点対応を、カメラ姿勢計算部13へ出力する。
【0045】
尚、他の実施形態として、点対応計算部12は、必ずしも広域画像(パノラマ画像)全体を用いることなく、広域画像に映るサポート情報を用いるものであってもよい。サポート情報としては、例えば画像認識のための基準マーカ画像であって、例えばQRコード(登録商標)であってもよい。この場合、点対応計算部12は、広域画像に映る基準マーカ画像と、撮影画像との間で点対応を計算する。
【0046】
[ダウンサンプリング部16]
他の実施形態として、ダウンサンプリング部16は、撮影画像に対して、ダウンサンプリング(例えばピクセル数の減少)によって1枚の撮影画像の解像度を低減させるべく変換する。低解像度に変換された撮影画像は、点対応計算部12へ出力される。これによって、点対応計算部12及びカメラ姿勢計算部13の計算量を削減することができる。
【0047】
[カメラ姿勢計算部13]
カメラ姿勢計算部13は、点対応計算部12から出力された撮影画像と広域画像との間の点対応を入力し、カメラ姿勢としての射影変換行列を計算する(図3のS33参照)。
【0048】
カメラ姿勢計算部13は、具体的は、点対応P={(p, p')}集合から、例えばRANSAC(RAndom SAmple Consensus)のようなロバスト推定アルゴリズムを用いて、広域画像を撮影画像へ変換する射影変換行列を算出する。これによって、誤った点対応を除去することができる。変換行列は、好ましくは「Homography行列(射影変換行列)」であって、最低4組の点対応が必要である。4組全ての点対応が、inlierでなければ正解のHomography行列が得られない。
【0049】
図5は、Homography行列に基づくinlier及びoutlierを表す画像対応図である。
【0050】
算出されたHomography行列を用いて撮影画像の特徴点集合を射影し、広域画像の特徴点とのユークリッド距離が所定閾値以下の対応組を正(inlier)として判定し、それ以外を否(outlier)として判定する。正(inlier)と判定された対応組数が所定閾値以上である場合、当該撮影画像が検出されたと判定し、そのHomography行列を採用する。逆に、正(inlier)と判定された対応組数が所定閾値よりも少ない場合、未検出と判定し、そのHomography行列を除去する。
【0051】
射影変換行列であるHomography行列Hは、以下のように表される。これは、広域画像の特徴点p'=(x1,y1)と、撮影画像の特徴点p=(x2,y2)との関係を表す。
【数1】
【0052】
Homography行列の算出には、撮影画像の特徴点集合と広域画像の特徴点集合とが用いられる。Homography行列Hの未知パラメータ数は、8個(h0〜h7、h8=1)であり、一組の対応点は2個の制約式を与える。従って、この行列Hは、4組以上の対応点があれば、最小二乗法によって算出することができる。このようなカメラ姿勢を推定する技術は、ARシステムでは一般的なものである。
【0053】
そして、Homography行列Hを用いて、各撮影画像特徴点を射影した際に、以下のように判定する。
(1)目標画像の特徴点に対して所定閾値以下の近くに射影されれば、inlierと判定する。
(2)逆に、所定閾値よりも遠くに射影されれば、outlierと判定する。図5によれば、outlierは、破線で表されている。
この処理を複数回実行した後、inlierの数が所定閾値以上となったHomography行列Hのみを採用する。
【0054】
最終的に、カメラ姿勢計算部13は、撮影画像と広域画像との間のカメラ姿勢(射影変換行列H)を、フレーム送信部14へ出力する。
【0055】
図6は、撮影画像と広域画像との間で、点対応及びカメラ姿勢が計算できる場合のフレーム間関係と、計算できない場合のフレーム間関係とを表す説明図である。
【0056】
図6(a)によれば、撮影画像と広域画像との間で、点対応及びカメラ姿勢が計算できる場合の第1のフレーム間関係を表す。
広域画像に対する撮影画像のカメラ姿勢: 射影変換行列H61
この場合、射影変換行列の誤差が蓄積しないため、カメラ姿勢の精度が高くなる。
【0057】
図6(b)によれば、撮影画像と広域画像との間で、点対応及びカメラ姿勢が計算できない場合の第2のフレーム間関係を表す。
これは、撮影画像が、広域画像に対して認識対象を見失った状態である。この場合、点対応計算部12及びカメラ姿勢計算部13は、撮影画像(最新の入力フレーム)と直近の他の撮影画像(バッファフレーム)との間の射影変換行列と、直近の他の撮影画像(バッファフレーム)と広域画像との間の射影変換行列との積を、カメラ姿勢として算出する。
バッファフレームに対する撮影画像のカメラ姿勢: 射影変換行列H65
広域画像に対するバッファフレームのカメラ姿勢: 射影変換行列H51
広域画像に対する撮影画像のカメラ姿勢: H65・H51
この場合、射影変換行列の誤差が蓄積し、カメラ姿勢の精度が比較的低くなる。
【0058】
[フレーム送信部14]
フレーム送信部14は、以下のように、基本ケースと応用ケースとがある。
(基本ケース)広域画像に対するカメラ姿勢のみを、閲覧側端末2へ送信する。即ち、撮影画像を逐次、閲覧側端末2へ送信することはない。カメラ姿勢の情報のみであれば、数十キロバイト程度の少ないデータ量であるため、低い伝送帯域であっても、連続的に送信することができる。
【0059】
従来技術によって例えば撮影画像を連続的に送信する場合、伝送経路の輻輳状態によっては送信フレームレートが低く設定されている場合が多く、1fps(flame per second)程度の一定間隔で送信される。この場合、閲覧側端末2では、「カクカク」とした滑らかでない映像が表示されることとなる。
【0060】
これに対し、本発明によれば、カメラ姿勢しか閲覧側端末2へ送信しないが、閲覧側端末2は、広域画像に対するそのカメラ姿勢に対応する撮影画像の位置及び形状を、ディスプレイにリアルタイムに描画することができる。
【0061】
(応用ケース)他の実施形態として、カメラ姿勢のみを閲覧側端末へ送信し続ける(基本ケース)中で、周期的又はユーザ選択の撮影画像をカメラ姿勢に対応付けて送信する(図3のS34−1及びS34−2参照)。これによって、閲覧側端末2は、受信した撮影画像を、カメラ姿勢に応じて変換し、広域画像に部分的に重畳することができる。結果として、広域画像全体に対する撮影領域をリアルタイムに確認しつつ、撮影領域の最新の状況を確認することができる。尚、撮影画像は、例えば、撮影側端末でユーザボタンによって選択されたものであってもよい。
【0062】
尚、撮影画像自体を周期的に送信する場合、伝送帯域が高輻輳状態(混雑状況)であるならば、その送信時間間隔を長くするように自動的に制御することも好ましい。
【0063】
<閲覧側端末2のプログラム>
閲覧側端末2のプログラムは、第2の広域画像共有記憶部21と、撮影領域枠計算部22と、画像描画部23とを有する。これら機能構成部は、端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
【0064】
[第2の広域画像共有記憶部21]
第2の広域画像共有記憶部21は、撮影側端末1と共有する広域画像を記憶する。広域画像は、撮影側端末1から受信したパノラマ画像であってもよい。被写体が既知である場合、事前に設定しておいてもよい。
【0065】
[撮影領域枠計算部22]
撮影領域枠計算部22は、第2の広域画像共有記憶部21に記憶された広域画像に対して、撮影側端末1から受信したカメラ姿勢の撮影領域枠を計算する。具体的には、フレームの4頂点を、カメラ姿勢の射影変換行列によって変換した四角形の枠を、撮影領域枠とする。但し、撮影領域を示す4点は必ずしもフレームの四隅である必要はなく、事前に指定したフレーム内の任意の4点でもよい。また、点数を限定する必要はなく、射影変換行列によって変換された1点を撮影位置(撮影領域)として計算してもよい。
【0066】
[画像描画部23]
画像描画部23は、広域画像に、撮影領域枠を重畳的に描画して、ディスプレイに表示する。
【0067】
図7は、本発明によって閲覧側端末に表示された第1の描画画像図である。
【0068】
図7によれば、広域画像に、撮影領域枠の線図が重畳して表示されている。これは、撮影側端末1のフレーム送信部14が、基本ケースとして「カメラ姿勢」のみを送信した場合である。このように、広域画像に撮影領域枠の線図が重畳的に表示されるだけで、撮影側端末1のカメラが、被写体のどの位置を撮影しているか、を閲覧者はリアルタイムに認識することができる。即ち、例えば撮影対象物が大きい場合や、その撮影対象物中に複数の類似形態が映り込んでいる場合であっても、遠隔の閲覧者から見て、対象物全体の中で撮影画像の領域を認識しやすくなる。
【0069】
図8は、本発明によって閲覧側端末に表示された第2の描画画像図である。
【0070】
図8によれば、広域画像に、撮影画像が重畳して表示されている。これは、撮影側端末1のフレーム送信部14が、応用ケースとして「カメラ姿勢+撮影画像」を送信した場合である。具体的には、撮影画像が広域画像に重畳的に表示されると共に、カメラ姿勢に基づく撮影領域枠がリアルタイムに変化する。図8によれば、撮影側端末でユーザボタンによって選択された指差し確認部分の撮影画像が、広域画像に重畳的に表示されている。その上で更に、撮影領域枠が「ヌルヌルと(リアルタイムに)」変化して表示され続ける。
【0071】
画像描画部23は、撮影側端末から受信した撮影画像を、以下の3つのパターンで表示することができる。
(第1のパターン)画像描画部23は、撮影側端末1から受信した全ての撮影画像を逐次連続的に、広域画像に重畳して描画する。
【0072】
(第2のパターン)画像描画部23は、撮影側端末1から受信した最新の撮影画像のみを、広域画像に重畳して描画する。即ち、新しい撮影画像を受信した場合、過去に受信した撮影画像の表示を除去した上で、その新しい撮影画像を広域画像に重畳的に表示する。例えば、指差し確認を行う場合、第2のパターンが適する。
【0073】
(第3のパターン)画像描画部23は、撮影側端末1から受信した撮影画像のうち、閲覧者が指定した撮影画像のみを広域画像に重畳して描画する。例えば、スイッチのオン・オフやLEDの点灯・消灯等の状況を確認する場合、第3のパターンが適する。
【0074】
前述した実施形態におけるシステム構成は、1台の撮影側端末1と、1台の閲覧側端末2とからなるものとして説明したが、勿論、撮影側端末1及び/又は閲覧側端末2が、複数台であっても構成可能である。本発明によれば、撮影側端末は、複数の閲覧側端末へ、撮影画像のカメラ姿勢を同時に送信することができる。また、閲覧側端末は、複数の撮影側端末から受信した複数のカメラ姿勢から、複数の撮影領域枠の線図を広域画像に同時に重畳して表示することができる。
【0075】
以上、詳細に説明したように、本発明の映像転送システム、端末、プログラム及び方法によれば、低い伝送帯域であっても、被写体全体に対する撮影画像の領域を視認しやすくすることができる。
【0076】
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
【符号の説明】
【0077】
1 撮影側端末
101 通信インタフェース
102 カメラモジュール
11 第1の広域画像共有記憶部
12 点対応計算部
13 カメラ姿勢計算部
14 フレーム送信部
15 広域画像生成部
16 ダウンサンプリング部
2 閲覧側端末
201 通信インタフェース
203 ディスプレイ
21 第2の広域画像共有記憶部
22 撮影領域枠計算部
23 画像描画部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8