特許第6242394号(P6242394)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェの特許一覧

特許6242394超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング
<>
  • 特許6242394-超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング 図000002
  • 特許6242394-超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング 図000003
  • 特許6242394-超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング 図000004
  • 特許6242394-超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング 図000005
  • 特許6242394-超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング 図000006
  • 特許6242394-超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング 図000007
  • 特許6242394-超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング 図000008
  • 特許6242394-超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6242394
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピング
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/14 20060101AFI20171127BHJP
【FI】
   A61B8/14
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-523637(P2015-523637)
(86)(22)【出願日】2013年7月17日
(65)【公表番号】特表2015-522389(P2015-522389A)
(43)【公表日】2015年8月6日
(86)【国際出願番号】IB2013055859
(87)【国際公開番号】WO2014016736
(87)【国際公開日】20140130
【審査請求日】2016年7月14日
(31)【優先権主張番号】61/676,353
(32)【優先日】2012年7月27日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】特許業務法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】パーシャサラシー ヴィジャイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャイン アーミート クマー
(72)【発明者】
【氏名】シエ ホワ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィニョン フランソワ ガイ ジェラルド マリエ
(72)【発明者】
【氏名】ハル クリストファー ステフェン
【審査官】 永田 浩司
(56)【参考文献】
【文献】 特表2001−526927(JP,A)
【文献】 米国特許第06775404(US,B1)
【文献】 特開2006−263068(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/154782(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 − 8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定の幾何学的形状を有する較正ツールであって、撮像モードに関係する第1センサと、追跡モードに関係する第2センサとを含み、前記第1センサ及び第2センサは、前記固定の幾何学的形状上の既知の位置に配置され、搭載される当該較正ツールと、
画像空間内の前記較正ツールの位置を決定するために、撮像システムの視野内に前記第1センサを位置決めする撮像システムと、
追跡空間内の前記較正ツールの同じ位置を決定するために、前記第2センサを追跡する追跡システムと、
前記画像空間及び前記追跡空間を前記較正ツールのアーチファクトに基づいて共通の座標系にマッピングするセンサモジュールと、
を有する、画像と追跡システムとの間の座標をマッピングするためのシステム。
【請求項2】
前記センサモジュールは、前記較正ツールの単一ポーズを用いて、前記画像空間と前記追跡空間との間の位置合わせを較正する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記固定の幾何学的形状は、立方体を含み、前記第1センサ及び前記第2センサは、前記立方体の面上に配置され、搭載される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1センサは、超音波受信機を含み、前記画像空間は、超音波ボリューム画像空間を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2センサは、電磁(EM)追跡センサを含み、前記追跡空間は、生成されたEM場を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記センサモジュールは、較正の正確さを向上させるために、前記較正ツールの複数のポーズを用いて、前記画像空間と前記追跡空間との間の位置合わせを較正する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記センサモジュールは、較正の正確さを向上させるために、撮像プローブを複数のポーズに動かすことによって、前記画像空間と前記追跡空間との間の位置合わせを較正する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2センサは、追跡空間内の前記較正ツールの前記位置を決定するために、光ファイバ形状センシングセンサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記固定の幾何学的形状は、針を含み、前記第1センサ及び前記第2センサは、前記針に沿って配置され、搭載される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1センサは、造影剤を循環可能に構成される超音波受信機を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1センサは、前記造影剤が前記第1センサのヘッド部内でのみ見えるように構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記較正ツールは、生体内較正のための介入ツールを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
固定の幾何学的形状を有する較正ツールであって、前記較正ツールは、撮像モードに関係する第1センサと、追跡モードに関係する第2センサとを含み、前記第1センサ及び前記第2センサは、前記固定の幾何学的形状上の既知の位置に配置され、搭載される当該較正ツールを提供するステップと、
画像空間内の前記較正ツールの位置を決定するために、撮像システムの視野内に前記第1センサを位置決めするステップと、
追跡空間内の前記較正ツールの同じ位置を決定するために、前記第2センサを追跡するステップと、
前記画像空間及び前記追跡空間を前記較正ツールのアーチファクトに基づいて共通の座標系にマッピングするステップと、
を含む、画像と追跡システムとの間の座標をマッピングするための方法。
【請求項14】
マッピングは、前記較正ツールの単一ポーズの一つを用いた、前記画像空間と前記追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含み、前記固定の幾何学的形状は、少なくとも1つの立方体を含み、前記第1センサ及び第2センサは、前記立方体の面上に配置され、搭載され、又は、前記前記固定の幾何学的形状は、針を含み、前記第1センサ及び第2センサは、前記針に沿って配置され、搭載される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
固定の幾何学的形状を有する較正ツールであって、前記較正ツールは、超音波画像内に現れる超音波受信機と、追跡モードに関係する追跡センサとを含み、前記超音波受信機及び前記追跡センサは、前記固定の幾何学的形状上の既知の位置に配置され、搭載される当該較正ツールを提供するステップと、
画像空間内の前記較正ツールの位置を決定するために、追跡された超音波プローブに関係する超音波撮像システムの視野内に前記超音波受信機を位置決めするステップと、
追跡空間内の前記較正ツールの同じ位置を決定するために、前記追跡センサを追跡するステップと、
前記画像空間内及び前記追跡空間内の両方において、前記追跡された超音波プローブに対する前記較正ツールの座標系を変換することによって、前記画像空間及び前記追跡空間を、前記較正ツールのアーチファクトに基づいて共通の座標系にマッピングするステップと、
を有する、画像と追跡システムとの間の座標をマッピングするための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療機器に、より具体的には、医療又は他のアプリケーションにおける種々異なる座標系間の迅速な位置合わせ(registration)のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
手術ナビゲーションのための超音波の使用は、グローバル座標系内でのトランスデューサの追跡を必要とする。光学又は電磁(EM)追跡センサは、通常、トランスデューサに取り付けられ、トランスデューサの位置及び方向の追跡を可能にする。超音波(US)画像空間と取り付けられた追跡装置空間との間の固定されたマッピングが、空間内の超音波プローブの追跡のために決定される必要がある。しかしながら、多くの従来のマッピング・アプローチは、制御点の画像座標を識別するためにヒューマン・インタラクションを必要とする。手動によるやり方は、多くの数の制御点を必要とするため、時間がかかる。これは、超音波誘導システムを商品化する及びメンテナンスする場合に問題をもたらす。
【0003】
ヒューマン・インタラクション又は画像処理は、超音波画像内の制御点の画像座標を分割する必要がある。この分割は、超音波画像内で可視化されるツール先端部の十分でない解像度のために困難である。手動による分割は、しばしば較正において操作者エラーを引き起こし、較正処理を退屈で時間のかかるものにする。加えて、2つの座標系間の正確なマッピングは、多くの数の制御点を必要とし、処理が手動で行われる場合、これは特に困難である。更に、手動インタラクションを用いると、しばしば対応する点照合を取得するのに必要な時間が長いために、較正の内部手順の品質管理が実行されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の原理に従って、固定の幾何学的形状を有する較正ツールを含む、画像と追跡システムとの間の座標をマッピングするためのシステムが提供される。較正ツールは、撮像モードに関係する第1センサと、追跡モードに関係する第2センサとを含む。第1センサ及び第2センサは、固定の幾何学的形状の上の既知の位置に配置され、搭載される。撮像システムは、画像空間内の較正ツールの位置を決定するために、第1センサを撮像システムの視野内に位置決めするように構成される。追跡システムは、追跡空間内の較正ツールの同じ位置を決定するために、第2センサを追跡するように構成される。センサモジュールは、画像空間及び追跡空間を較正ツールのアーチファクトに基づいて共通の座標系にマッピングするように構成される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例えば、センサモジュールは、較正ツールの単一ポーズを用いて、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正することができる。しかしながら、センサモジュールは、較正の正確さを向上させるために、較正ツールの複数のポーズを用いて、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正することが可能である。センサモジュールは、較正の正確さを向上させるために、撮像プローブを複数のポーズに動かすことによって、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正することも可能である。固定の幾何学的形状は、立方体を含むことができ、第1センサ及び第2センサは、立方体の面の上に配置され、搭載されることができる。固定の幾何学的形状は、針を含み、第1センサ及び第2センサは、針に沿って配置され、搭載されることも可能である。第1センサは、超音波受信機を含むことができ、画像空間は、超音波ボリューム画像空間を含むことができる。第2センサは、電磁(EM)追跡センサを含むことができ、追跡空間は、生成されたEM場を含むことができる。第2センサは、追跡空間内の較正ツールの位置を決定するために、光ファイバ形状センシングセンサを含むことも可能である。更に、第1センサは、流れる造影剤を受信するように構成される超音波受信機を含むことが可能である。第1センサは、流れる造影剤が第1センサのヘッド部内でのみ見えるように構成されることができる。更に、構成ツールは、生体内較正のための介入ツールを含むことが可能である。
【0006】
付加的に、本発明の原理に従って、固定の幾何学的形状を有する較正ツールを提供するステップを含む画像と追跡システムとの間の座標をマッピングするための方法が提供される。較正ツールは、撮像モードに関係する第1センサと、追跡モードに関係する第2センサとを含む。第1センサ及び第2センサは、固定の幾何学的形状の上の既知の位置に配置され、搭載される。第1センサは、画像空間内の較正ツールの位置を決定するために、撮像システムの視野内に位置決めされる。第2センサは、追跡空間内の較正ツールの同じ位置を決定するために、追跡される。画像空間及び追跡空間は、較正ツールのアーチファクトに基づいて共通の座標系にマッピングされる。
【0007】
例えば、マッピングは、較正ツールの単一ポーズを用いて、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップ含むことができる。マッピングは、較正の正確さを向上させるために、較正ツールの複数のポーズを用いた、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含むことも可能である。更に、マッピングは、較正の正確さを向上させるために、撮像プローブを複数のポーズに動かすことによる、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含むことができる。固定の幾何学的形状は、立方体を含むことができ、第1センサ及び第2センサは、立方体の面の上に配置され、搭載されることができる。固定の幾何学的形状は、針を含み、第1センサ及び第2センサは、針に沿って配置され、搭載されることも可能である。第1センサは、超音波受信機を含むことができ、画像空間は、超音波ボリューム画像空間を含むことができる。第2センサは、電磁(EM)追跡センサを含むことができ、追跡空間は、生成されたEM場を含むことができる。第2センサは、光ファイバ形状センシングセンサを含み、第2センサを追跡することは、光ファイバ形状センシングセンサからのフィードバックを用いて追跡空間内の較正ツールの位置を決定することを含むことも可能である。更に、第1センサは、流れる造影剤を受信するように構成される超音波受信機を含むことができ、前記方法は、更に、例えば、超音波受信機を通って造影剤を圧送させることを含むことができる。
【0008】
更に、本発明の原理に従って、画像と追跡システムとの間の座標をマッピングするための別の方法が提供され、前記方法は、固定の幾何学的形状を有する較正ツールを提供するステップであって、前記較正ツールは、超音波画像内に現れるように構成される超音波受信機と、追跡モードに関係する追跡センサとを含み、前記超音波受信機及び追跡センサは、固定の幾何学的形状の上の既知の位置に配置されて搭載される当該較正ツールを提供するステップと、画像空間内の較正ツールの位置を決定するために、追跡された超音波プローブに関係する超音波撮像システムの視野内に前記超音波受信機を位置決めするステップと、追跡空間内の較正ツールの同じ位置を決定するために追跡センサを追跡するステップと、画像空間内及び追跡空間内の両方において、追跡された超音波プローブに対する較正ツールの座標系を変換することによって、画像空間及び追跡空間を較正ツールのアーチファクトに基づいて共通の座標系にマッピングするステップと、を含む。
【0009】
例えば、マッピングは、較正ツールの単一ポーズを用いて、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含むことができる。しかしながら、マッピングは、較正の正確さを向上させるために、較正ツールの複数のポーズを用いた、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含むことも可能である。更に、マッピングは、較正の正確さを向上させるために、追跡したプローブを複数のポーズに動かすことによる、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含むことも可能である。固定の幾何学的形状は、立方体を含むことができ、超音波受信機及び追跡センサは、立方体の面の上に配置され、搭載されることができる。固定の幾何学的形状は、針を含み、超音波受信機及び追跡センサは、針に沿って配置され、搭載されることも可能である。追跡センサは、電磁(EM)追跡センサを含むことができ、追跡空間は、生成されたEM場を含むことができる。追跡センサは、光ファイバ形状センシングセンサを含み、追跡センサを追跡することは、光ファイバ形状センシングセンサからのフィードバックを用いて追跡空間内の較正ツールの位置を決定することを含むことも可能である。更に、超音波受信機は、流れる造影剤を受信するように構成されることができ、前記方法は、更に、例えば、超音波受信機を通って造影剤を圧送させることを含むことができる。
【0010】
本開示のこれら及び他の目的、特徴、並びに有利な点は、添付の図面に関連して読まれるべきである、例示的な実施形態の下記の詳細な説明から明らかになるだろう。
【0011】
本開示は、以下の図面を参照しながら、好ましい実施形態の下記の説明を詳細に提示する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本原理による較正装置又はツールを採用する座標系マッピング又は位置合わせシステムを示すブロック/フロー図である。
図2図2は、一実施形態に従って、例示的な較正装置又はツールを示す斜視図である。
図3図3は、一実施形態に従って、較正処理中の撮像視野内の例示的な較正装置又はツールを示す斜視図である。
図4図4は、一実施形態に従って、較正処理中の撮像視野内の別の例示的な較正装置又はツールを示す斜視図である。
図5図5は、一実施形態に従って、介入装置に組み込まれた例示的な較正装置又はツールを示す側面図である。
図6図6は、一実施形態に従って、光ファイバ型センシングを追跡モードとして使用する例示的な較正装置又はツールを示す斜視図である。
図7図7は、一実施形態に従って、較正装置を撮像モードで撮像するやり方として超音波造影剤を使用する例示的な較正装置又はツールを示す斜視図である。
図8図8は、好ましい実施形態に従って、較正装置又はツールを使用する追跡座標系と撮像座標系との間のマッピング又は位置合わせのための方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本原理によると、医療処置及び他の処置において、画像空間を追跡空間に迅速且つ自動的にマッピングすることを可能にするために、非常に多くの数の制御点を自動的に収集するシステム及び方法が提供される。埋め込み式の一つ以上の(受動又は能動)超音波センサを含むツールが提供される。これらセンサは、サブミリメートルの正確さで位置決めできる。ツールは、埋め込み式の空間追跡センサも含み、これは、超音波センサに関して工場で較正され得る。これは、追跡センサと超音波センサとの迅速な自動協働位置決めを可能にし、ツールの単一超音波スナップショットビューのみで実行することもできる。
【0014】
このツールは、処理の間、自動システムセットアップのために生体内外で使用することができる。本原理は、ツール先端部を分割する必要性を完全に除去し、これによって使いやすさを増大するために採用される。加えて、本原理は、低減された操作者エラーによって、協働位置決めのスピード及び正確さを増大し、2つの座標系間のロバストなマッピングにおいて多くの制御点を迅速に収集する能力によって、ロバスト性を向上させる。
【0015】
本発明は、医療機器に関して説明されるが、本発明の教示は広範囲にわたり、撮像と追跡との組み合わせの任意の機器又はシステムに適用可能であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、本原理は、複雑な生物学的システム又は機械システムの追跡又は分析に採用される。特に、本原理は、生物学的システムの内部追跡処置、肺、消化管、排泄器官、血管などの身体の全ての領域における処置に適用可能である。図に示された要素は、ハードウェア及びソフトウェアの様々な組み合わせで実装可能であり、単一の要素又は複数の要素内で組み合わせ可能な機能を提供することができる。
【0016】
図に示された様々な要素の機能は、専用のハードウェア、及び、適切なソフトウェアとの関連においてソフトウェアを実行可能なハードウェアを使用することによって、提供可能である。プロセッサによって提供される場合、機能は、単一の専用プロセッサによって、単一の共有プロセッサによって、又は、その一部が共有可能な複数の個々のプロセッサによって、提供可能である。さらに、「プロセッサ」又は「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアを排他的に言及するものと解釈されるべきではなく、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)ハードウェア、ソフトウェアを記憶するための読み取り専用メモリ(「ROM」)、ランダム・アクセス・メモリ(「RAM」)、不揮発性ストレージなどを黙示的に含むことができるが、これらに限定されない。
【0017】
さらに、本発明の原理、態様、及び実施形態、並びに、その特定の例を記載する本明細書の全ての文章は、その構造的及び機能的な両方の等価物を包含することが意図される。加えて、このような等価物は、現在知られた等価物、及び、将来開発される等価物(すなわち構造に関係なく同じ機能を実行する、開発される任意の要素)の両方を含むことが意図される。従って、例えば、当業者であれば、本明細書に提示されたブロック図が、本発明の原理を具体化する例示のシステム構成要素及び/又は回路の概念図を表すことを理解するだろう。同様に、任意のフロー・チャート、フロー図などが、コンピュータ読み取り可能記憶媒体内に実質的に表すことが可能であり、コンピュータ又はプロセッサが明示的に示されているか否かにかかわらず、このようなコンピュータ又はプロセッサによってそのように実行可能である、様々なプロセスを表すことが理解されるだろう。
【0018】
さらに、本発明の実施形態は、コンピュータ又は任意の命令実行システムによって、或いはこれらに関連して使用するためのプログラム・コードを提供する、コンピュータ使用可能又はコンピュータ読み取り可能記憶媒体からアクセス可能な、コンピュータ・プログラム製品の形式を取ることが可能である。この説明のために、コンピュータ使用可能又はコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、命令実行のシステム、装置、又はデバイスによって、或いはこれらに関連して使用するためのプログラムを、包含、記憶、通信、伝搬、又は移送することができる任意の装置があり得る。媒体は、電子、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム(或いは、装置又はデバイス)、並びに伝搬媒体があり得る。コンピュータ読み取り可能媒体の例は、半導体又はソリッド・ステート・メモリ、磁気テープ、取り外し可能コンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、剛性磁気ディスク、及び光ディスクを含む。光ディスクの現行例は、コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク読み取り/書き込み(CD−R/W)、ブルーレイ(登録商標)、及びDVDを含む。
【0019】
次に、同じ数字が同一又は類似の要素を表す図面を参照するが、最初に図1を参照すると、撮像システムと追跡システムとの間の位置合わせによって手術空間を較正するためのシステム100が、一実施形態に従って例示的に示されている。システム100は、処置を監視する及び/若しくは管理するワークステーション又はコンソール112を含むことができる。ワークステーション112は、好ましくは1つ以上のプロセッサ114と、プログラム及びアプリケーションを記憶するためのメモリ116とを含む。センサモジュール115は、メモリ116に記憶されてもよく、又は別体のユニットとして含まれてもよい。センサモジュール115は、較正装置の位置及び方向を解釈し、撮像システム134及び追跡システム132の座標系を位置合わせするために、高性能の較正装置又はツール130、撮像システム134、及び追跡システム132からデータを受信する。センサモジュール115は、少なくとも2つのシステムからフィードバックを受信するように構成され、更に付加的なシステムが使用されてもよい。センサモジュール115は、一座標系を他の座標系に変換することができ、つまり、ローカル座標系を通常のグローバル座標系に変換することができ、又は、場合によっては、中間座標系若しくは他の座標系を使用することができる。
【0020】
特に有用な一実施形態では、2つのシステムは、追跡システム132及び撮像システム134を含む。追跡システム132は、磁場発生装置142と、追跡座標空間内の空間位置を追跡するための追跡センサ(例えばコイル)とを含む電磁(EM)追跡システムを含んでもよい。他の追跡システムは、光学追跡システム、光学形状センシングシステム、又は任意の他の適切な追跡システムを含んでもよい。この実施形態では、EM追跡センサは、撮像プローブ146(他の撮像モダリティも考えられる)上のセンサ144と、センサ152とを含む。撮像システム134は、撮像座標空間内の内臓器官などの構造を撮像するために、構造を撮像するためのプローブ146を使用する超音波撮像システムを含んでもよい。
【0021】
引き続き図1を参照しながら図2を参照すると、高性能な較正装置130は、この例では、装置130内で既知の幾何的関係を備える、EMセンサ152及び超音波センサ(受信機)154を含む。高性能な較正装置又はツール130は、それぞれの座標系間の位置合わせを可能にするために、画像又は追跡信号アーチファクトを作り出す又は残す。EMセンサ152及び受信機154は、好ましくは、これらそれぞれの座標系によってこれらに提供された磁場又はエネルギーに反応する受動装置である。装置130は、好ましくは、形状及びその方向が種々異なる座標系で識別できるように、既知の又は特徴的な形状を含む。一実施形態では、装置130は、その上又はその中にセンサ152及び/又は受信機154を有する立方体などの固定の幾何学的筐体124を含む。立方体の場合、センサ152及び/又は受信機154は、立方体の各面の上又は付近に配置される。ツール130のための他の固定の幾何学的形状は、針形、楕円形、円形などを含む。
【0022】
装置130は、(例えばプローブ146で定義された原点に基づく)超音波(US)撮像座標系126から(例えば磁場発生装置で定義された原点に基づく)追跡空間座標系128への迅速で正確且つロバストなマッピングを提供する。他の原点が、所与の例の代わりに又は加えて採用されてもよい。装置130は、受動超音波受信機154及びEMセンサ152の1つ以上の工場較正済みのアレンジメントを含んでもよい。これら受信機154及び/又はセンサ152は、装置130の外部又は内部に配置される。装置130は、(患者に外部からの)術前較正又は生体内の較正の品質管理のための介入ツールとして使用されてもよい。
【0023】
超音波センサ154の位置は、高解像度(例えばサブミリメートル)で識別することができ、EM追跡位置に位置合わせされることができ、これによって、較正の正確さを向上させる。装置130の使いやすさを考えると、短い時間で多くの数の測定値を取得する能力が可能であり、これは、術前のUSプローブの迅速な較正のための、又は術中の較正の忠実度の迅速なチェックのため座標系をマッピングすることによって、較正をよりロバストなものにする。装置130は、2D画像及び3D画像の両方に使用されてもよい。
【0024】
装置130の一実施形態では、複数(例えば5つの自由度(DOM))のEMセンサ152及び受動超音波受信機154は、これらセンサ152、154の構成が製造工程中に互いに較正され得るように、ツールに埋め込まれる。これらの超音波受信機154は、超音波ボリューム148の視野(プローブ146又は他のソースによって作られた窓)に入った場合、サブミリメートルの正確さで識別されることができる。
【0025】
装置130が、超音波ボリューム148の視野に入った場合、装置130の単一画像でさえも、2つの座標系(例えば撮像座標系及び追跡座標系)の迅速なマッピングを得るのには十分である。これは、迅速な較正を提供する能力をもたらす。より正確な又はロバストな協働位置決めが必要な場合、超音波プローブ146及び装置130は、プローブのEM追跡機144、装置130上のEMセンサ152及び/又はUSボリューム148内の超音波受信機154の位置の1つ以上の測定値を同時に記録しながら互いに対して移動することができる。プローブ146の各構成で、超音波センサ154は、USボリューム148内で見える状態にあるべきである。この連続的なデータ収集は、2組の点位置合わせのための豊富なデータをもたらし、これによって、撮像座標系126と追跡座標系128との間の正確且つロバストな超音波マッピングをもたらす。
【0026】
説明されたように、装置130は、別体の指定の較正器具を含んでもよく、又は介入医療機器若しくは器具102に含まれてもよい。医療機器102は、カテーテル、ガイドワイヤ、プローブ、内視鏡、ロボット、電極、ろ過装置、バルーン装置、又は他の医療コンポーネントなどを含んでもよい。
【0027】
一実施形態では、ワークステーション112は、装置130がボリューム148内のどこにあったかの累積位置データを記録する。ワークステーション112は、対象物(患者)又はボリューム148の内部画像を見るためのディスプレイ118を含んでもよく、装置130及びその位置を示すオーバレイ又は他のレンダリングとしてUS画像を含んでもよい。ディスプレイ118は、ユーザが、ワークステーション112並びにそのコンポーネント及び機能、又はシステム100内の任意の他の要素とインタラクトすることも可能にする。これは、キーボード、マウス、ジョイスティック、力覚触覚装置を含むインタフェース120、又は、ユーザが、ワークステーション112からフィードバックを受け、ワークステーション112とインタラクトすることを可能にする任意の他の周辺機器若しくは制御装置によって、更に容易になる。
【0028】
システム100は、撮像システム134(例えば超音波)から追跡システム132への迅速なマッピングのために使用されてもよい。装置130は、ワンタイム(例えば、工場での)較正にも、プローブ又は他の設備のための品質管理サービス検査の一部としての周期的な較正検査においても使用することができる。加えて、本実施形態は、器具が体内にある間に、超音波較正の品質管理検査を行うために使用されてもよい。本原理は、画像誘導手術の分野、特に、誘導及び他の座標系(例えば他の画像モダリティ及び追跡システム)を用いた画像の融合を使用する外科的介入の分野に適用することができる。本原理は、人体模型、実習用模型、エンジン、他のデバイスなどを含む機械的システムを分析するのにも使用されてもよい。
【0029】
図3を参照すると、模式図は、装置130を用いて座標系を位置合わせするための、例示としての一例を示している。装置130は、US視野又はボリューム148に移動される。装置130は、磁場発生装置142によって発生した磁場内にも有る(図1)。プローブ142は、その上に搭載されたEM追跡機144を含む。この態様では、EMセンサ152は、プローブ146上のEMセンサ144に対して、及び、最終的には、追跡システム空間(T)のためのグローバル座標基準(L)に対して、基準位置及び方向を提供することができる。同様に、装置130及びUS受信機154は、US画像に視覚効果を提供する。これは、画像空間(I)内のプローブ146と装置130(及び/又はそのセンサ154)との間の相対的位置を可能にする。装置130の方向が分かり、方向が両方のレジームにおいて同一であることにより、2つのレジーム間及び/又はグローバル座標系162への位置合わせが提供される。図3は、画像空間(I)から追跡空間(T)への変換と、追跡空間(T)からグローバル基準(L)への変換とを模式的に示す。
【0030】
図4を参照すると、装置130の別の実施形態は、針装置330を含む。この場合、EMセンサ152と受動超音波受信機154との1つ以上の対が、装置330に埋め込まれる又は搭載される。ワークフローは、追跡システム及び撮像システムを較正する及びマッピングするための上記に説明されたワークフローに類似する。針装置330の少なくとも3つの画像が、一対の構成でマッピングを行うために必要である。これは、針装置330の形状によるものである。針装置330は、超音波プローブ146に対して種々異なる位置及び方向に設置されることができ、EMセンサ(152)位置及び受信機(154)位置の同時読み込みは、同時に記録され得る。画像空間332及び追跡空間334内の針装置330の位置は、収集データを用いてブロック336で位置合わせすることができる。可視化をアシストするために、USセンサ154の位置を示すオーバレイ画像338が表示されてもよい。
【0031】
図5を参照すると、別の実施形態では、さまざまなセンサ、つまりEMセンサ152及び受動超音波受信機154は両方とも、介入ツール402に埋め込まれてもよい。ワークフローは、説明されたワークフローに類似する。このツール402は、身体の内部を撮像/追跡するのに有用である。追跡システムは、センサ152及び/又は光学的形状センシングシステム170を備えるEM追跡システムを含んでもよい。光学的形状センシングシステムは、センサ152と共に使用されてもよく、又はセンサ152に取って替わってもよい。介入ツール402を超音波の視野(FOV)中で動かすことによって、迅速な較正が得ることができ、較正が依然として忠実性を維持していることを確認するために、その後、術前に得られた基準構成と比較することができる。
【0032】
図6を参照すると、別の実施形態では、装置130に類似する高性能な較正装置又はツール502は、埋め込み式の超音波受信機154と、一つ又は複数の光ファイバ504を備えた光学的形状センシングシステムとを含む。例示的な目的のために、装置502の立方体形状の筐体506のへりに沿って延在する光学的形状センシングファイバ504が表現されている。形状センシングファイバ504は、他の構成を有してもよく、筐体506は、他の形状を含んでもよいことを理解されたい。他の実施形態で説明された同じ技術を用いて、この装置502は、超音波画像の座標系を、EM追跡座標系の代わりに光学的形状センシング座標系510に較正するのに使用することができる。
【0033】
引き続き図6を参照しながら再び図1を参照すると、装置502上の光学的形状センシングシステムは、一つ又は複数のセットパターンで装置502に結合された1つ以上の光ファイバ504を含む。光ファイバ504は、ケーブル127を通してワークステーション112に結合する。ケーブル127は、必要に応じて、光ファイバ、電気的結合、他の器具などを含んでもよい。
【0034】
光ファイバ504を備える形状センシングシステムは、光ファイバブラッグ格子センサに基づいてもよい。光ファイバブラッグ格子(fiber optic Bragg grating(FBG))は、特定の光の波長を反射し、全ての他の波長は透過する光ファイバの短いセグメントである。これは、ファイバコア内に屈折率の周期的な変化を追加することによって達成され、波長固有の誘電体反射鏡を生成する。従って、ファイバブラッグ格子は、特定の波長をブロックするために、インラインの光学フィルタとして、又は波長固有の反射器として使用することができる。
【0035】
ファイバブラッグ格子の操作の背景にある基礎的な原理は、屈折率が変わる各界面でのフレネル反射である。いくつかの波長については、反射に対して強め合う干渉が存在し、結果として、透過に対して弱め合う干渉が存在するように、さまざまな或る周期の反射光は、位相が一致している。ブラッグ波長は、ひずみにも温度にも敏感である。これは、ブラッグ格子を光ファイバセンサのセンシング素子として使用することができることを意味する。FBGセンサでは、測定量(例えばひずみ)は、ブラッグ波長のシフトをもたらす。
【0036】
この技術の一つの有利な点は、さまざまなセンサ素子をファイバの長さに渡って配置することができる点である。多数のFBGセンサは、ファイバの長さに渡って位置づけられることができ、複数のコアが、同じシース内(例えば3以上のファイバセンシングコア)で共に使用されてよい。各FBGのひずみ測定値から、構造の曲率がその位置で推測される。複数の測定された位置から、装置502の位置及び方向が分かるように、3次元形状全体が決定される。
【0037】
光ファイバブラッグ格子の代替案として、従来の光ファイバの固有後方散乱を活用することができる。このようなアプローチの一つは、標準的なシングルモード通信ファイバ内のレイリー散乱を使用することである。レイリー散乱は、ファイバコア内の屈折率のランダムなゆらぎの結果として発生する。これらランダムなゆらぎは、格子長に沿った振幅及び位相のランダムな変化を有するブラッグ格子としてモデル化することができる。この効果を、マルチコアファイバの単一長内を走る3つ以上のコアに用いることによって、3D形状及び関心表面のダイナミクスをたどることができる。
【0038】
図7を参照すると、別の実施形態では、装置130に類似する高性能な較正装置602は、埋め込み式の超音波センサ654及びEMセンサ656を含む。超音波センサ654は、循環する造影剤614を含むように構成されている。各超音波センサ654は、“閉ループ”灌漑システム606を有するヘッド部604を含む。この灌漑システム606は、超音波造影剤614の循環を可能にする。ヘッド部604は、ステム610又は他の支持部材に接続されている。ステム610及びヘッド部604は、造影剤614を循環させるポンプ(不図示)に通じているチューブ612を含む。ステム610及び/又はヘッド部604は、ヘッド部604にある超音波造影剤614のみが超音波画像内で見えるように、超音波において低エコーであるようにデザインされている。センサ654のヘッド部604は、超音波透過性の材料でできている。センサのヘッド部604のサイズは、超音波周波数に依存し、サブミリメートルの寸法、例えば約0.1〜0.2mmの寸法を含むべきである。
【0039】
図8を参照すると、撮像システムと追跡システムとの間の座標をマッピングする方法が示されている。ブロック702では、固定の幾何学形状を有する較正ツールが提供される。較正ツールは、撮像モードに関係する第1センサと、追跡モードに関係する第2センサとを含む。第1センサ及び第2センサは、固定の幾何学的形状の上の既知の位置に配置され、搭載される。
【0040】
ブロック704では、固定の幾何学的形状は、立方体を含んでもよく、第1センサ及び第2センサは、立方体の面の上に配置され、搭載される。ブロック706では、固定の幾何学的形状は、針を含んでもよく、第1センサ及び第2センサは、針に沿って配置され、搭載される。他の幾何学的形状も検討される。
【0041】
ブロック708では、第1センサは、画像空間内の較正ツールの位置を決定するために、撮像システムの視野内に位置決めされる。第1センサは、超音波受信機を含んでもよく、画像空間は、超音波ボリューム画像空間を含んでもよい。一実施形態では、第1センサは、流れる造影剤を受信するように構成された超音波受信機を含む。ブロック710では、造影剤は、超音波画像内で受信機が見える状態にするために、超音波受信機内を圧送される。
【0042】
ブロック716では、第2センサは、追跡空間内の較正ツールの同じ位置を決定するために追跡される。第2センサは、電磁(EM)追跡センサを含んでもよく、追跡空間は、生成されたEM場を含んでもよい。第2センサは、光ファイバ形状センシングセンサを含んでもよく、ブロック718では、追跡空間内の較正ツールの位置は、光ファイバ形状センシングセンサからのフィードバックを用いて決定される。
【0043】
ブロック722では、画像空間及び追跡空間は、較正ツールのアーチファクトに基づいて共通の座標系にマッピングされる。ブロック724では、マッピングは、較正ツールの単一ポーズを用いた、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含む。ブロック726では、マッピングは、較正の正確さを向上させるために、較正ツールの複数のポーズを用いた、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含む。ブロック728では、マッピングは、較正の正確さを向上させるために、撮像プローブを複数のポーズに動かすことによる、画像空間と追跡空間との間の位置合わせを較正するステップを含む。撮像プローブは、超音波プローブを含んでもよく、超音波プローブは、追跡されてもよい。
【0044】
ブロック730では、介入処置などの処置が実行されてもよい。較正ツールは、生体外又は生体内の較正に使用されてもよい。較正ツールは、介入ツールを含んでもよく、又は介入ツールに含まれてもよく、生体内の再較正に使用されてもよい。
【0045】
添付の請求項の解釈において、
a)「有する(comprising)」なる単語は、所与の請求項に挙げられた以外の他の要素又は行為の存在を排除するものではない、
b)要素の前の「a」又は「an」なる単語は、このような要素の複数の存在を排除しない、
c)請求項における如何なる参照符号も、これら請求項の範囲を限定するものではない、
d)幾つかの「means(手段)」は、同じアイテム又はハードウェア若しくはソフトウェアにより実施される構造又は機能により示されてもよい、
e)特に示されない限り、行為の特定配列が必要とされることは意図していない、
と理解されるべきである。
【0046】
(説明を目的とし、限定していない)超音波画像から追跡システムへの正確で迅速な点マッピングのための好ましい実施形態が説明されたことで、上記教示の観点から当業者により修正及び変更が行われ得ることを留意されたい。従って、添付の請求項により述べられるように、本明細書に開示される実施形態の範囲内である変更が公開した特定の実施形態に開示されることが理解されるべきである。故に、詳細に説明し、特に特許法により義務付けられるので、特許請求の範囲及び特許証により保護されるものは、添付した請求項に述べられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8