特許第6242496号(P6242496)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 小米科技有限▲責▼任公司の特許一覧

特許6242496無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体
<>
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000002
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000003
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000004
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000005
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000006
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000007
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000008
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000009
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000010
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000011
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000012
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000013
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000014
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000015
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000016
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000017
  • 特許6242496-無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000018
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6242496
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】無線ネットワークに接続させるための方法、装置、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/02 20090101AFI20171127BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20171127BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04W76/02
   H04W84/12
   H04W92/08 110
【請求項の数】20
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2016-548412(P2016-548412)
(86)(22)【出願日】2015年3月23日
(65)【公表番号】特表2016-537933(P2016-537933A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(86)【国際出願番号】CN2015074875
(87)【国際公開番号】WO2016041329
(87)【国際公開日】20160324
【審査請求日】2015年5月21日
(31)【優先権主張番号】201410484650.8
(32)【優先日】2014年9月19日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】殷 明君
(72)【発明者】
【氏名】孟 ▲徳▼国
(72)【発明者】
【氏名】高 自光
【審査官】 三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−530601(JP,A)
【文献】 特表2011−525313(JP,A)
【文献】 特開2013−255059(JP,A)
【文献】 特開2013−247532(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークに接続させるための方法であって、
第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、前記目標無線ネットワークへの接続待ちの目標端末を発見するステップと、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成するステップと、
前記マルチキャストアドレスへ、前記接続情報を示すマルチキャストメッセージであって、前記目標端末が受信して前記目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信するステップと、
を含み、
前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見するステップは、
無線APスキャンインターフェースを呼出して、少なくとも一つの第2端末により予め設定した時間周期でブロードキャストされたbeaconメッセージであって、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージを受信するステップと、
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップと、
を含み、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成するステップは、
前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードが含まれた、前記目標無線ネットワークの接続情報を暗号化して、暗号化文字列を取得するステップと、
前記暗号化文字列に基づいて、暗号化文字列情報を付加するための、複数の目的MACアドレスを構成するステップと、
MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、前記複数の目的MACアドレスのために複数のマルチキャストアドレスを生成するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップは、
前記第2端末の端末情報が含まれた情報リストを出力するステップと、
ユーザにより前記情報リスト中から選択した目標端末情報であって、目標端末の端末情報である目標端末情報を取得するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップは、
前記第2端末の端末情報に基づいて、既に記録した歴史端末リストであって、前記第1端末により前回に発見して前記目標無線ネットワークに接続させた端末の端末情報が含まれた歴史端末リストを検索するステップと、
前記歴史端末情報の中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップは、
現在時間が予め設定した時間条件を満たすか否かを判断するステップと、
前記時間条件を満たす場合、前記第2端末の端末情報に基づいて、前記時間条件で前記目標無線ネットワークへの接続が許可できる端末の端末情報が含まれた、予め設定した目標端末リストを検索するステップと、
前記目標端末リストの中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップは、
前記第2端末に検証メッセージを送信するステップと、
前記検証メッセージに対する応答メッセージを受信した後に、前記応答メッセージを送信した第2端末の中から目標端末を取得するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記暗号化文字列に基づいて、複数の目的MACアドレスを構成するステップは、
前記暗号化文字列を構成する各バイトのバイト内容を逐次に取得するステップと、
前記目的MACアドレスの数値バイトに前記バイト内容を書込み、前記目的MACアドレスのインデックスバイトに、前記バイト内容の前記暗号化文字列中における位置情報を書込むことにより、前記バイト内容のために、一つの目的MACアドレスを構成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
無線ネットワークに接続させるための方法であって、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信される物理層メッセージであって、マルチキャストアドレスが、前記目標無線ネットワークへの接続情報に基づいて前記第1端末により構成されたマルチキャストアドレスであるマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップと、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得するステップと、
前記接続情報に基づいて、前記目標無線ネットワークに接続するステップと、
を含み、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信したマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップの前に、
予め設定した時間周期で、前記第1端末が前記端末情報に基づいて第2端末を目標端末として選択するように、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージをブロードキャストするステップ
をさらに含み、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得するステップは、
前記物理層メッセージのMACアドレスを取得するステップと、
前記MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、第1端末が送信したマルチキャストアドレスに対応するMACアドレス中のデータ領域を取得するステップと、
前記MACアドレスのデータ領域内の数値バイトを読込んでバイト内容を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内のインデックスバイトを読込んで前記バイト内容の位置情報を取得するステップと、
前記位置情報に基づいて、前記バイト内容を組み合わせて前記暗号化文字列を得るステップと、
前記暗号化文字列を復号化して、前記接続情報である、前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードを取得するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信した、マルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップは、
モニタリングモードを起動するステップと、
前記モニタリングモードにおいて、前記第1端末が送信したマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップと、
を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
無線ネットワークに接続させるための装置であって、
第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見するための取得ユニットと、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成するための生成ユニットと、
前記マルチキャストアドレスへ、前記接続情報を示すマルチキャストメッセージであって、前記目標端末が受信して前記目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信するための送信ユニットと、
を備え、
前記取得ユニットは、
無線APスキャンインターフェースを呼出して、少なくとも一つの第2端末により予め設定した時間周期でブロードキャストしたbeaconメッセージであって、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージを受信するためのbeaconメッセージ受信サブユニットと、
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するための目標端末取得サブユニットと、
を備え
前記生成ユニットは、
前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードが含まれた、前記目標無線ネットワークの接続情報を暗号化して、暗号化文字列を取得するための接続情報暗号化サブユニットと、
前記暗号化文字列に基づいて、暗号化文字列情報を付加するための、複数の目的MACアドレスを構成するためのMACアドレス構造サブユニットと、
MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、前記複数の目的MACアドレスのために複数のマルチキャストアドレスを生成するためのマルチキャストアドレス生成サブユニットと、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項10】
前記目標端末取得サブユニットは、
前記第2端末の端末情報が含まれた情報リストを出力するための情報リスト出力モジュールと、
ユーザにより前記情報リスト中から選択した目標端末情報であって、目標端末の端末情報である目標端末情報を取得するための第1目標端末取得モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項11】
前記目標端末取得サブユニットは、
前記第2端末の端末情報に基づいて、既に記録した歴史端末リストであって、前記第1端末により前回に発見して前記目標無線ネットワークに接続させた端末の端末情報が含まれた歴史端末リストを検索するための歴史端末リスト検索モジュールと、
前記歴史端末情報の中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定するための第2目標端末取得モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項12】
前記目標端末取得サブユニットは、
現在時間が予め設定した時間条件を満たすか否かを判断するための時間条件判断モジュールと、
前記時間条件を満たす場合、前記第2端末の端末情報に基づいて、前記時間条件で前記目標無線ネットワークへの接続が許可できる端末の端末情報が含まれた、予め設定した目標端末リストを検索するための目標端末リスト検索モジュールと、
前記目標端末リストの中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定するための第3目標端末取得モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項13】
前記目標端末取得サブユニットは、
前記第2端末に検証メッセージを送信するための検証メッセージ送信モジュールと、
前記メッセージ受信サブユニットにより前記検証メッセージに対する応答メッセージを受信した後に、前記応答メッセージを送信した第2端末の中から目標端末を取得するための目標端末取得モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項14】
前記MACアドレス構造サブユニットは、
前記暗号化文字列を構成する各バイトのバイト内容を逐次に取得するためのバイト内容取得モジュールと、
前記目的MACアドレスの数値バイトに前記バイト内容を書込み、前記目的MACアドレスのインデックスバイトに、前記バイト内容の前記暗号化文字列中における位置情報を書込むことにより、前記バイト内容のために、一つの目的MACアドレスを構成するための目的MACアドレス構造モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項15】
無線ネットワークに接続させるための装置であって、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信される物理層メッセージであって、マルチキャストアドレスが、前記目標無線ネットワークへの接続情報に基づいて前記第1端末により構成されたマルチキャストアドレスであるマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するための受信ユニットと、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得するための取得ユニットと、
前記接続情報に基づいて、前記目標無線ネットワークに接続させるための接続ユニットと、
を備え、
予め設定した時間周期で、前記第1端末が前記端末情報に基づいて第2端末を目標端末として選択するように、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージをブロードキャストするためのブロードキャストユニット
をさらに備え
前記取得ユニットは、
前記物理層メッセージのMACアドレスを取得するためのMACアドレス取得サブユニットと、
前記MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、第1端末が送信したマルチキャストアドレスに対応するMACアドレス中のデータ領域を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内の数値バイトを読込んでバイト内容を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内のインデックスバイトを読込んで前記バイト内容の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて、前記バイト内容を組み合わせて前記暗号化文字列を得るための暗号化文字列取得サブユニットと、
前記暗号化文字列を復号化して、前記接続情報である、前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードを取得するための接続情報取得サブユニットと、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項16】
前記受信ユニットは、
モニタリングモードを起動するためのモニタリングモード起動サブユニットと、
前記モニタリングモードにおいて、前記第1端末が送信したマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するためのマルチキャストメッセージモニタリングサブユニットと、
を備えることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
無線ネットワークに接続させるための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を備え、
前記プロセッサは、
第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見し、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいてマルチキャストアドレスを生成し、
前記マルチキャストアドレスへ、前記接続情報を示すマルチキャストメッセージであって、前記目標端末が受信して前記目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信し、
前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見する過程では、無線APスキャンインターフェースを呼出して、少なくとも一つの第2端末により予め設定した時間周期でブロードキャストされたbeaconメッセージであって、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージを受信し、前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得し、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成する過程では、前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードが含まれた、前記目標無線ネットワークの接続情報を暗号化して、暗号化文字列を取得し、前記暗号化文字列に基づいて、暗号化文字列情報を付加するための、複数の目的MACアドレスを構成し、MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、前記複数の目的MACアドレスのために複数のマルチキャストアドレスを生成するように構成される
ことを特徴とする装置。
【請求項18】
無線ネットワークに接続させるための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を備え、
前記プロセッサは、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信される物理層メッセージであって、マルチキャストアドレスが、前記目標無線ネットワークへの接続情報に基づいて前記第1端末により構成されたマルチキャストアドレスであるマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信し、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得し、
前記接続情報に基づいて、前記目標無線ネットワークに接続し、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信したマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップの前に、予め設定した時間周期で、前記第1端末が前記端末情報に基づいて第2端末を目標端末として選択するように、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージをブロードキャストし、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得する過程では、前記物理層メッセージのMACアドレスを取得し、前記MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、第1端末が送信したマルチキャストアドレスに対応するMACアドレス中のデータ領域を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内の数値バイトを読込んでバイト内容を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内のインデックスバイトを読込んで前記バイト内容の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて、前記バイト内容を組み合わせて前記暗号化文字列を得て、前記暗号化文字列を復号化して、前記接続情報である、前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードを取得するように構成される
ことを特徴とする装置。
【請求項19】
プロセッサに実行されることにより、請求項1から請求項のいずれかに記載の無線ネットワークに接続させるための方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、出願番号がCN201410484650.8であって、出願日が2014年9月19日である中国特許出願に基づいて優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を援用する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に、無線ネットワークに接続させるための方法装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
無線AP(Access Point、無線アクセスポイント)デバイスによって提供する無線ネットワーク環境において、端末は、無線APデバイスに接続して、無線APデバイスを介してパブリックネットワークをアクセスできる。例えば、ホームの無線ネットワーク環境において、一般的に、無線APデバイスはホームに設置されたルータであり、ホーム内のWIFI(ワイヤレス フィディリティー)接続機能を有するいろんなインテリジェント端末は、ホーム無線ネットワークに接続して、インテリジェント端末の間の接続を実現できる。
【0004】
関連技術において、一つの無線ネットワーク範囲内のインテリジェント端末の当該無線ネットワークとの接続を実現する時に、当該無線ネットワークに既に接続した一つのインテリジェント端末により当該無線ネットワークとの接続を解除し、また、APモードにあるその他のインテリジェント端末により、当該無線ネットワークに接続した後に、当該無線ネットワークの接続情報を他のインテリジェント端末に送信して、他のインテリジェント端末により当該接続情報に基づいて当該無線ネットワークに接続し、接続を解除したインテリジェント端末により、再び当該無線ネットワークに接続することにより、全てのインテリジェント端末の当該無線ネットワークとの接続を実現する。
【0005】
しかし、上記の無線ネットワークに接続させるための過程は、無線ネットワークに既に接続したインテリジェント端末の接続を切り替える必要があるため、接続過程が複雑であり、接続効率が低下する。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、関連技術での接続無線ネットワーク過程が複雑であり、接続效率が低下する問題を解決するために、無線ネットワークに接続させるための方法装置、プログラム及び記録媒体を提供する。
【0007】
本発明の実施例に係る第1の態様によると、無線ネットワークに接続させるための方法を提供する。
【0008】
当該方法は、 第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見するステップと、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成するステップと、
前記マルチキャストアドレスへ、前記接続情報を示すマルチキャストメッセージであって、前記目標端末が受信して前記目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信するステップと、
を含む。
【0009】
オプションとして、
前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見するステップは、
無線APスキャンインターフェースを呼出して、少なくとも一つの第2端末により予め設定した時間周期でブロードキャストしたbeaconメッセージであって、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージを受信するステップと、
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップと、
を含む。
【0010】
オプションとして、
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップは、
前記第2端末の端末情報が含まれた情報リストを出力するステップと、
ユーザにより前記情報リスト中から選択した目標端末情報であって、目標端末の端末情報である目標端末情報を取得するステップと、
を含む。
【0011】
オプションとして、
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップは、
前記第2端末の端末情報に基づいて、既に記録した歴史端末リストであって、前記第1端末により前回に発見して前記目標無線ネットワークに接続させた端末の端末情報が含まれた歴史端末リストを検索するステップと、
前記歴史端末情報の中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定するステップと、
を含む。
【0012】
オプションとして、
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップは、
現在時間が予め設定した時間条件を満たすか否かを判断するステップと、
前記時間条件を満たす場合、前記第2端末の端末情報に基づいて、前記時間条件で前記目標無線ネットワークへの接続が許可できる端末の端末情報が含まれた、予め設定した目標端末リストを検索するステップと、
前記目標端末リストの中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定するステップと、
を含む。
【0013】
オプションとして、
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するステップは、
前記第2端末に検証メッセージを送信するステップと、
前記検証メッセージに対する応答メッセージを受信した後に、前記応答メッセージを送信した第2端末の中から目標端末を取得するステップと、
を含む。
【0014】
オプションとして、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成するステップは、
前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードが含まれた、前記目標無線ネットワークの接続情報を暗号化して、暗号化文字列を取得するステップと、
前記暗号化文字列に基づいて、暗号化文字列情報を付加するための、複数の目的MACアドレスを構造するステップと、
MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、前記複数の目的MACアドレスをために複数のマルチキャストアドレスを生成するステップと、
を含む。
【0015】
オプションとして、
前記暗号化文字列に基づいて、複数の目的MACアドレスを構造するステップは、
前記暗号化文字列を構成する各バイトのバイト内容を逐次に取得するステップと、
前記目的MACアドレスの数値バイトに前記バイト内容を書込み、前記目的MACアドレスのインデックスバイトに、前記バイト内容の前記暗号化文字列中における位置情報を書込むことにより、前記バイト内容のために、一つの目的MACアドレスを構造するステップと、
を含む。
【0016】
本発明の実施例に係る第2の態様によると、もう一無線ネットワークに接続させるための方法を提供する。
【0017】
当該方法は、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信される物理層メッセージであって、マルチキャストアドレスが、前記目標無線ネットワークへの接続情報に基づいて前記第1端末により構造されたマルチキャストアドレスであるマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップと、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得するステップと、
前記接続情報に基づいて、前記目標無線ネットワークに接続するステップと、
を含む。
【0018】
オプションとして、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信したマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップの前に、
予め設定した時間周期で、前記第1端末が前記端末情報に基づいて第2端末を目標端末として選択するように、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージをブロードキャストするステップ
をさらに含む。
【0019】
オプションとして、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信した、マルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップは、
モニタリングモードを起動するステップと、
前記モニタリングモードにおいて、前記第1端末が送信したマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するステップと、
を含む。
【0020】
オプションとして、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得するステップは、
前記物理層メッセージのMACアドレスを取得するステップと、
前記MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、第1端末が送信したマルチキャストアドレスに対応するMACアドレス中のデータ領域を取得するステップと、
前記MACアドレスのデータ領域内の数値バイトを読込んでバイト内容を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内のインデックスバイトを読込んで前記バイト内容の位置情報を取得するステップと、
前記位置情報に基づいて、前記バイト内容を組み合わせて前記暗号化文字列を得るステップと、
前記暗号化文字列を復号化して、前記接続情報である、前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードを取得するステップと、
を含む。
【0021】
本発明の実施例に係る第3の態様によると、無線ネットワークに接続させるための装置を提供する。
【0022】
前記装置は、
第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見するための取得ユニットと、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成するための生成ユニットと、
前記マルチキャストアドレスへ、前記接続情報を示すマルチキャストメッセージであって、前記目標端末が受信して前記目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信するための送信ユニットと、
を備える。
【0023】
オプションとして、
前記取得ユニットは、
無線APスキャンインターフェースを呼出して、少なくとも一つの第2端末により予め設定した時間周期でブロードキャストしたbeaconメッセージであって、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージを受信するためのbeaconメッセージ受信サブユニットと、
前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得するための目標端末取得サブユニットと、
を備える。
【0024】
オプションとして、
前記目標端末取得サブユニットは、
前記第2端末の端末情報が含まれた情報リストを出力するための情報リスト出力モジュールと、
ユーザにより前記情報リスト中から選択した目標端末情報であって、目標端末の端末情報である目標端末情報を取得するための第1目標端末取得モジュールと、
を備える。
【0025】
オプションとして、
前記目標端末取得サブユニットは、
前記第2端末の端末情報に基づいて、既に記録した歴史端末リストであって、前記第1端末により前回に発見して前記目標無線ネットワークに接続させた端末の端末情報が含まれた歴史端末リストを検索するための歴史端末リスト検索モジュールと、
前記歴史端末情報の中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定するための第2目標端末取得モジュールと、
を備える。
【0026】
オプションとして、
前記目標端末取得サブユニットは、
現在時間が予め設定した時間条件を満たすか否かを判断するための時間条件判断モジュールと、
前記時間条件を満たす場合、前記第2端末の端末情報に基づいて、前記時間条件で前記目標無線ネットワークへの接続が許可できる端末の端末情報が含まれた、予め設定した目標端末リストを検索するための目標端末リスト検索モジュールと、
前記目標端末リストの中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定するための第3目標端末取得モジュールと、
を備える。
【0027】
オプションとして、
前記目標端末取得サブユニットは、
前記第2端末に検証メッセージを送信するための検証メッセージ送信モジュールと、
前記メッセージ受信サブユニットにより前記検証メッセージに対する応答メッセージを受信した後に、前記応答メッセージを送信した第2端末の中から目標端末を取得するための目標端末取得モジュールと、
を備える。
【0028】
オプションとして、
前記生成ユニットは、
前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードが含まれた、前記目標無線ネットワークの接続情報を暗号化して、暗号化文字列を取得するための接続情報暗号化サブユニットと、
前記暗号化文字列に基づいて、暗号化文字列情報を付加するための、複数の目的MACアドレスを構造するためのMACアドレス構造サブユニットと、
MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、前記複数の目的MACアドレスをために複数のマルチキャストアドレスを生成するためのマルチキャストアドレス生成サブユニットと、
を備える。
【0029】
オプションとして、
前記MACアドレス構造サブユニットは、
前記暗号化文字列を構成する各バイトのバイト内容を逐次に取得するためのバイト内容取得モジュールと、
前記目的MACアドレスの数値バイトに前記バイト内容を書込み、前記目的MACアドレスのインデックスバイトに、前記バイト内容の前記暗号化文字列中における位置情報を書込むことにより、前記バイト内容のために、一つの目的MACアドレスを構造するための目的MACアドレス構造モジュールと、
を備える。
【0030】
本発明の実施例に係る第4の態様によると、もう一無線ネットワークに接続させるための装置を提供する。
【0031】
当該装置は、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信される物理層メッセージであって、マルチキャストアドレスが、前記目標無線ネットワークへの接続情報に基づいて前記第1端末により構造されたマルチキャストアドレスであるマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するための受信ユニットと、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得するための取得ユニットと、
前記接続情報に基づいて、前記目標無線ネットワークに接続させるための接続ユニットと、
を備える。
【0032】
オプションとして、
前記装置は、
予め設定した時間周期で、前記第1端末が前記端末情報に基づいて第2端末を目標端末として選択するように、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージをブロードキャストするためのブロードキャストユニット
をさらに備える。
【0033】
オプションとして、
前記受信ユニットは、
モニタリングモードを起動するためのモニタリングモード起動サブユニットと、
前記モニタリングモードにおいて、前記第1端末が送信したマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信するためのマルチキャストメッセージモニタリングサブユニットと、
を備える。
【0034】
オプションとして、
前記取得ユニットは、
目的前記物理層メッセージのMACアドレスを取得するためのMACアドレス取得サブユニットと、
前記MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、第1端末が送信したマルチキャストアドレスに対応するMACアドレス中のデータ領域を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内の数値バイトを読込んでバイト内容を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内のインデックスバイトを読込んで前記バイト内容の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて、前記バイト内容を組み合わせて前記暗号化文字列を得るための暗号化文字列取得サブユニットと、
前記暗号化文字列を復号化して、前記接続情報である、前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードを取得するための接続情報取得サブユニットと、
を備える。
【0035】
本発明の実施例に係る第5の態様によると、もう一無線ネットワークに接続させるための装置を提供する。
【0036】
当該装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を備え、
前記プロセッサは、
第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見し、
前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいてマルチキャストアドレスを生成し、
前記マルチキャストアドレスへ、前記接続情報を示すマルチキャストメッセージであって、前記目標端末が受信して前記目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信するように構成される。
【0037】
本発明の実施例に係る第6の態様によると、もう一無線ネットワークに接続させるための装置を提供する。
【0038】
当該装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を備え、
前記プロセッサは、
目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信される物理層メッセージであって、マルチキャストアドレスが、前記目標無線ネットワークへの接続情報に基づいて前記第1端末により構造されたマルチキャストアドレスであるマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信し、
前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得し、
前記接続情報に基づいて、前記目標無線ネットワークに接続するように構成される。
【0039】
本発明の実施例に係る第7態様によると、プロセッサに実行されることにより、上記の無線ネットワークに接続させるための方法を実現するプログラムを提供する。
【0040】
本発明の実施例に係る第8態様によると、上記プログラムが記録された記録媒体を提供する。
【0041】
本発明の実施例が提供する構成の有益な効果は以下のとおりである。
【0042】
本発明によると、目標無線ネットワークに接続された第1端末は、当該目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見し、当該目標無線ネットワークの接続情報に基づいてマルチキャストアドレスを生成した後に、当該マルチキャストアドレスへマルチキャストメッセージを送信し、目標端末は、受信したマルチキャストメッセージに基づいて接続情報を取得して、目標無線ネットワークに接続する。第1端末の目標無線ネットワークとの接続を解除しなくても、目標端末の目標無線ネットワークとの接続を実現できるため、関連技術での接続切り替えを行わないとならない構成と比較すると、接続制御過程を簡素化して、目標端末の目標無線ネットワークとの接続效率を改善した。
【0043】
本発明において、第1端末により、既に設定したAPスキャンインターフェースを介して目標端末が送信したbeaconメッセージを受信できるため、beaconメッセージに付加された端末情報に基づいて、目標端末の自動発見を実現できる。
【0044】
本発明において、第1端末により、端末情報に基づいて、互いに異なる発見方法によって目標端末を発見できるため、発見方法が柔軟且つ多様であり、ユーザの互いに異なる設定要求を満足できる。
【0045】
本発明において、第1端末により、目標無線ネットワークの接続情報を転送する前に、接続情報を暗号化できるため、接続情報の転送の安全性を保証できる。
【0046】
本発明において、第1端末により、関連技術でのMACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、MACアドレスを構造して目標無線ネットワークの接続情報を付加し、また、MACアドレスを対応するマルチキャストアドレスにマッピングして、マルチキャストアドレスへマルチキャストメッセージを転送することにより、目標端末がマルチキャストメッセージを受信した後に目標無線ネットワークの接続情報を取得するようにして、目標無線ネットワークとの自動接続を実現できる。
【0047】
本発明において、目標端末自身にbeaconメッセージのブロードキャスト機能があるため、第1端末の目標無線ネットワークとの接続を解除しなくて、beaconメッセージを受信して、目標端末を自動発見できるようにする。
【0048】
本発明において、目標端末によりモニタリングモードにおいて全ての空白ポートメッセージを受信できるため、モニタリングモードを起動する後に、第1端末が送信したマルチキャストメッセージを受信できて、目標無線ネットワークの接続情報を取得することにより、目標無線ネットワークとの自動接続を実現できる。
【0049】
以上の統括な記述と以下の細部記述は、ただ例示的なものであり、本発明を制限するものではないと、理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
以下の図面は、明細書の一部分として明細書全体を構成することにより、本発明に合致する実施例を例示するとともに、本発明の原理を解釈するためのものである。
【0051】
図1】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための一方法を示すフローチャートである。
図2】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一方法を示すフローチャートである。
図3】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための適用場面を示す模式図である。
図4】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための一装置を示すブロック図である。
図5】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図6A】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図6B】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図6C】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図6D】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図7】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図8】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図9】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図10】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図11】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図12】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。
図13】本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための装置の構成を示す模式図である。
図14】本発明に係る例示的な一実施例に係るもう一種の無線ネットワークに接続させるための装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明する。また、説明中の例は、図面に示している。以下の記述において、図面を説明する際に特に説明しない場合、異なる図面中の同一の符号は、同一或は同様な要素を意味する。以下の例示的な実施例において記述する実施方法は、本発明に合致するすべての実施方法を代表しない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲において詳細に記述された、本発明のいくつかの態様と合致する装置、及び方法の例に過ぎない。
【0053】
本発明に用いる用語は、特定の実施例を説明するものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明及び特許請求の範囲に記載の単数形式の「1種類」、「前記」及び「当該」は、前後の文章においてそれぞれ他の意味を含有すると明確に記載される以外には、複数の形式も含んでいる。ここで、本発明に記載の「及び/又は」は、挙げられる事項の1つ又は複数の何れ又は全ての組み合わせを意味する。
【0054】
本発明は、第1の、第2の、第3の等の用語により各種の情報を説明しているが、それらの情報は上記用語に限られない。これらの用語は、同じ種類の情報同士を区分するためのものに過ぎない。例えば、本発明の範囲から逸脱しない場合、第1の情報を第2の情報と称しても良い。同じように、第2の情報を第1の情報と称してもよい。用語「……場合」は、上下文により、「……時」或は「……と」又は「確定に応じる」に解釈されてもよい。
【0055】
図1は、例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための一方法を示すフローチャートである。当該方法は、第1端末に適用される。当該方法は、以下のステップを含む。
【0056】
ステップ101において、第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見する。
【0057】
本発明の実施例に係る端末は、無線ネットワーク接続機能、例えば、WIFI機能を有する任意のインテリジェント端末であってもよく、これら端末は、具体的に、携帯電話、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant、パーソナルデジタルアシスタント)、インテリジェント・コンセント、インテリジェント・エアコン、インテリジェント・空気清浄機、インテリジェント・ウェアラブルデバイス、WIFI赤外線リモコンリピーターボックス、等であってもよい。インテリジェント端末は、一般的に、二種の動作モードを有し、それぞれ、APモード、及び、STATION(ステーション)モードである。APモードにおいて、インテリジェント端末は、無線アクセスポイントとして、他のインテリジェント端末にネットワーク接続サービスを提供する。STATIONモードにおいて、インテリジェント端末は、一つのクライアントデバイスとして、他のAPデバイスを介してネットワークに接続する。
【0058】
本発明の実施例において、APデバイスであるルータにより、目標無線ネットワークを提供してもよく、当該ルータは、インテリジェント・ルーティングデバイスとして、伝統のルーティング機能を有するほか、さらに、別途のOSとディスクを有する。第1端末は、当該目標無線ネットワークに接続した後に、当該目標無線ネットワークの接続情報を取得できるし、接続情報は、SSID(Service Set Identifier,サービスセット識別子)及びパスワードを含んでもよい。ルータによって提供する目標無線ネットワーク範囲内に、既に接続した第1端末のほか、当該目標無線ネットワークにまだ接続しなかった幾つかのインテリジェント端末が設置されている可能性もあり、本発明の実施例において、これらインテリジェント端末を目標端末と呼ぶ。
【0059】
本発明の実施例において、APモードに設定されたインテリジェント端末を、第2端末に呼んでもよい。第2端末との名称は、端末の数を限定するためのものではなく、第1端末によって発見できる全ての少なくとも一つのインテリジェント端末を示すことを説明する必要がある。APモードおいて、第2端末は、予め設定した時間周期で、beacon(ビーコン)メッセージをブロードキャストでき、当該beaconメッセージの中に第2端末の端末情報を付加してもよい。例えば、当該端末情報は、第2端末のSSID、デバイス種類記述情報、端末メーカー情報、等を含んでもよく、さらに、検証するためのIPアドレスを含んで、例えば、接続できた後に、自動的に当該IPアドレスに対応するページに入ることにより、第2端末が接続できたかの検証を便利にしてもよい。インテリジェント端末として、第1端末(例えば、ルータ、或は、ルータに既に接続した携帯電話、等)には、APスキャンインターフェースが設置されている。第1端末は、無線APスキャンインターフェースを呼出して、第2端末がブロードキャストしたbeaconメッセージを受信し、当該beaconメッセージの中から第2端末の端末情報を取得して、当該端末情報に基づいて、第2端末の中から目標端末を取得する。第1端末が受信できる第2端末の中には、目標無線ネットワーク範囲内の目標端末のほか、他の無線ネットワーク範囲内のAPデバイスも含まれている可能性がある。例えば、当該他の無線ネットワークは、目標無線ネットワークの近隣の無線ネットワークであってもよく、このため、第1端末は、第2端末を発見した後に、さらに、第2端末の中から目標無線ネットワークに接続しようとする目標端末を取得する必要がある。目標端末を取得する時に、以下の方法を採用してもよい。
【0060】
第1の方法において、第1端末は、beaconメッセージの中から第2端末の端末情報を取得した後に、全ての第2端末の端末情報が含まれた情報リストを出力してもよい。この時、第1端末のユーザは、情報リスト中の端末情報に基づいて、目標端末情報を選択できる。例えば、ホームの目標無線ネットワークの範囲内で、第1端末のユーザは、情報リストの中から、ホーム内に設置した端末の端末情報を選択して、目標端末情報としてもよく、該当する目標端末情報に対応する端末が目標端末になる。
【0061】
第2の方法において、第1端末は、目標端末を発見し、目標端末を目標無線ネットワークに接続させた後に、上記の目標端末の端末情報を歴史端末リストの中に記録してもよい。第1端末は、beaconメッセージの中から第2端末の端末情報を取得した後に、第2端末の端末情報に基づいて歴史端末リストを検索して、歴史端末情報の中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定する。
【0062】
第3の方法において、第1端末上に目標端末リストと時間条件の間の対応関係を予め設定してもよく、ここで、時間条件はある時間範囲であってもよく、例えば、夜間20時から24時であってもよい。目標端末リストの中には、時間条件である時間範囲内に目標無線ネットワークの接続を許可する端末の端末情報が含まれている。第1端末は、beaconメッセージの中から第2端末の端末情報を取得した後に、まず、現在時間が予め設定した時間条件を満たすか否かを判断して、当該時間条件を満たす場合、第2端末の端末情報に基づいて目標端末リストを検索して、目標端末リストの中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定する。
【0063】
当然ながら、全ての第2端末の中から目標端末を選択する方法は、上記の方法に限定されない。例えば、環境因子に基づいて選択してもよく、例えば、現在の気温に基づいて、インテリジェント・エアコン等を接続させしてよい。
【0064】
第2端末を発見する精度を高めるために、第1端末は、beaconメッセージの中から第2端末の端末情報を取得した後に、第2端末に検証メッセージを送信してもよく、例えば、probeメッセージを送信してもよい。検証メッセージに対する応答メッセージを受信した後に、応答メッセージを送信した第2端末の中から目標端末を取得してもよい。
【0065】
ステップ102において、目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成する。
【0066】
第1端末は、取得した目標無線ネットワークのSSIDとパスワードとを文字列に組み合わせる。本発明の実施例においては、組み合わせる文字列の形式を限定しない。例えば、「SSID+パスワード」との形式であってもよく、「パスワード+SSID」との形式であってもよい。第1端末は、上記の文字列を暗号化して、暗号化文字列を取得する、本発明の実施例においては、具体的な暗号化方法に限定しない。対称性暗号化アルゴリズムを採用してもよいし、非対称性暗号化アルゴリズムを採用してもよい。目標端末が暗号化文字列に基づいて目標無線ネットワークの接続情報を取得するようにするために、第1端末及び目標端末に、該当する暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを予め設定してもよい。或は、メッセージネゴシエーションによって、該当する暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを設置して、両方が同一の暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを用いて接続情報を構成する文字列に対して、暗号化及び復号化してもよい。
【0067】
上記の暗号化文字列は、一般的に、幾つかのバイト内容からこうせいされる。第1端末は、上記のバイト内容に基づいて複数の目的MAC(Media Access Control、媒介アクセス制御層)アドレスを構造してもよく、各々の目的MACアドレス毎に、少なくとも一つのバイト内容を付加できる。一例において、第1端末は、各々のバイト内容のために、それぞれ、一つの目的MACアドレスを構造してもよく、当該目的MACアドレスの属性(Value)バイト(例えば、MACアドレスの最後の一つのバイト)に当該バイト内容を書込み、目的MACアドレスのインデックス(Index)バイト(例えば、MACアドレスの後ろから二番目のバイト)に当該バイト内容の暗号化文字列における位置情報を書込む。例えば、暗号化文字列を構成するバイト内容の左から右への配列順に沿って、バイト内容をために、1から始まるインデックスナンバーを設定して、各バイト内容の位置情報とする。当該インデックスナンバーの大きくなる順に沿って、対応するバイト内容を暗号化文字列に組み合わせる。
【0068】
本発明の実施例において、第1端末は、マルチキャストメッセージを送信することにより、暗号化文字列を目標端末に送信してもよい。マルチキャストメッセージは3層のIP(Internet Protocol、インターネットプロトコル)メッセージであり、TCP(Transmission Control Protocol、トランスミッション コントロール プロトコル)/IPによって転送すると、そのマルチキャストアドレスがIPアドレスに該当するため、上記の複数の目的MACアドレスを構造した後に、第1端末は、関連技術でのMACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係にしたがって、複数の目的MACアドレスをために、複数のマルチキャストアドレスを生成することにより、マルチキャストメッセージを送信するようにする。ここで、マルチキャストメッセージは、具体的に、IGMP(Internet Group Management Protocol、インターネット グループ 管理プロトコル)メッセージであってもよい。
【0069】
ステップ103において、当該マルチキャストアドレスへ、当該接続情報をマルチキャストメッセージであって、目標端末が受信して目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信する。
【0070】
本発明の実施例において、目標無線ネットワークに接続しようとする目標端末は、モニタリングモードを起動してもよく、モニタリングモードにおいて、空白ポートで転送した全てのメッセージを受信できる。このため、第1端末がマルチキャストアドレスへ送信したマルチキャストメッセージは、目標端末によりモニタリングできる。このため、目標端末により、マルチキャストメッセージの中から目標無線ネットワークの接続情報を取得して、目標無線ネットワークとの接続を実現できる。
【0071】
上記の実施例によると、第1端末の目標無線ネットワークとの接続を解除しなくても、目標端末の目標無線ネットワークとの接続を実現できるため、関連技術での接続切り替えを行わないとならない構成と比較すると、接続制御過程を簡素化して、目標端末の目標無線ネットワークとの接続效率を改善した。
【0072】
図2に示したように、図2は、例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一方法を示すフローチャートである。当該方法は、目標端末に適用される。当該方法は、以下のステップを含む。
【0073】
ステップ201において、目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信した、マルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信する。当該マルチキャストメッセージのマルチキャストアドレスは、第1端末目標無線ネットワークの接続情報に基づいて構造したマルチキャストアドレスである。
【0074】
本発明の実施例において、目標無線ネットワークに接続しようとする目標端末を、APモードに設定してもよい。APモードにおいて、目標端末は、予め設定した時間周期で、beaconメッセージをブロードキャストしてもよい。当該beaconメッセージの中に、目標端末の端末情報を付加してもよい。例えば、当該端末情報は、第2端末のSSID、デバイス種類記述情報、端末メーカー情報、等を含んでもよく、さらに、検証するためのIPアドレスを含んで、例えば、接続できた後に、自動的に当該IPアドレスに対応するページに入ることにより、第2端末が接続できたかの検証を便利にしてもよい。第1端末は、beaconメッセージを受信することにより当該目標端末を発見して、さらに、beaconメッセージに付加された端末情報に基づいて、当該目標端末を、目標無線ネットワークに接続待ちの端末として特定してもよい。第1端末により目標端末を発見する具体的な過程は、図1の実施例の関連記述を参照できるため、ここでは説明を省略する。
【0075】
本発明の実施例において、目標端末は、モニタリングモードを起動してもよい。モニタリングモードにおいて、目標端末は、空白ポートで転送した全てのメッセージをモニタリングできる。このため、当第1端末は、目標無線ネットワークに接続しようとする端末があると特定した後に、目標無線ネットワークの接続情報に基づいてマルチキャストアドレスを構造し、さらに、マルチキャストアドレスへマルチキャストメッセージを送信することになる。この時、モニタリングモードにある目標端末は、当該マルチキャストメッセージを空白ポートでモニタリングできる。モニタリングモードにおいて、同時に、beaconメッセージを周期的にブロードキャストしてもよい。
【0076】
また、目標端末により様々なメッセージを空白ポートで受信する可能性があるため、メッセージの特徴を認識することにより、第1端末が送信したマルチキャストメッセージを取得できる。ここで、メッセージの特徴は、具体的に、メッセージプロトコルであってもよい。例えば、マルチキャストメッセージが、具体的に、IGMPメッセージである場合、目標端末は、メッセージプロトコルをIGMPプロトコルと識別できると、第1端末が送信したマルチキャストメッセージを受信したことを特定できる。
【0077】
ステップ202において、マルチキャストメッセージに基づいて、目標無線ネットワークの接続情報を取得する。
【0078】
本発明の実施例において、マルチキャストメッセージ内容が付加された物理層メッセージを受信した後に、例えば、「802.11」メッセージ、等を受信した後に、目標端末は、物理層メッセージのMACアドレスを取得でき、この後、関連技術でのMACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、第1端末が送信したマルチキャストアドレスに対応するMACアドレス中のデータ領域を取得できる。MACアドレスのデータ領域内の数値バイトを読込んで、バイト内容を取得し、また、インデックスバイトを読み込んで、バイト内容の位置情報を取得できる。位置情報に基づいて、バイト内容を組み合わせて暗号化文字列を得る。暗号化文字列を復号化して、接続情報である、目標無線ネットワークのSSDI及びパスワードを取得する。
【0079】
図1の中の第1端末が暗号化文字列を生成し、MACアドレスに暗号化文字列のバイト内容を付加する過程を参照して、目標端末は、マルチキャストアドレスに対応する、マルチキャストアドレスが付加されたMACアドレスを取得した後に、当該MACアドレスデータ領域の中の数値バイトを読込んで、バイト内容を取得し、また、インデックスバイトを読み込んでバイト内容の位置情報を取得し、さらに、位置情報に基づいて、バイト内容を組み合わせて暗号化文字列を取得する。そして、目標端末は、第1端末上に設定された暗号化アルゴリズムと一致する暗号化アルゴリズムによって、暗号化文字列を復号化して、目標無線ネットワークの接続情報を得る。当該接続情報は、目標無線ネットワークのSSID及びパスワード等を含む。
【0080】
ステップ203において、取得した接続情報に基づいて、目標無線ネットワークに接続する。
【0081】
上記の実施例において、第1端末の目標無線ネットワークとの接続を解除しなくても、目標端末の目標無線ネットワークとの接続を実現できるため、関連技術での接続切り替えを行わないとならない構成と比較すると、接続制御過程を簡素化して、目標端末の目標無線ネットワークとの接続效率を改善した。
【0082】
図3は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための適用場面を示す模式図である。
【0083】
図3には、ホームの無線ネットワークの場面に一例を示している。ここで、一つのホームルータが設置されており、当該ルータを用いて目標無線ネットワークを提供することにより、ホームの中のインテリジェント端末を当該目標無線ネットワークに接続させて、パブリックネットワークへのアクセスを実現できる。図3に示したように、ホームの場面の中に例示するインテリジェント端末は、スマートフォン、インテリジェント・コンセント、及び、インテリジェント・エアコンを含んでもよい。
【0084】
初期のタイミングに、スマートフォンを目標無線ネットワークに接続させ、ここで、スマートフォンにより取得した目標無線ネットワークのSSIDが「Xiaomi_10ED_5G」であり、パスワードが「123456」であると想定する。
【0085】
ホームの場面において、スマートフォン以外の他のインテリジェント端末は、APモードにおいてbeaconメッセージをブロードキャストし、beaconメッセージ中にはインテリジェント端末の端末情報が付加されている。インテリジェント・コンセントの例を挙げると、当該デバイスによりブロードキャストしたbeaconメッセージの中には自デバイスのSSIDである「xiaomi_plug_v1_pro555D」が付加されている。スマートフォンは、無線APスキャンインターフェースを呼出して、インテリジェント端末により送信したbeaconメッセージを受信し、beaconメッセージの中に付加された情報を識別して、ホームの目標無線ネットワークに接続待ちのインテリジェント・コンセントとインテリジェント・エアコンを発見する。
【0086】
スマートフォンは、上記のインテリジェント・コンセントとインテリジェント・エアコンとを発見した後に、目標無線ネットワークのSSIDとパスワードである「Xiaomi_10ED_5G+123456」を暗号化し、また、マルチキャストアドレスを構造した後に、マルチキャストアドレスへマルチキャストメッセージを送信する。上記については、図1図2の実施例中の関連記述を参照できるため、ここでは、説明を省略する。
【0087】
上記のインテリジェント・コンセントとインテリジェント・エアコンは、beaconメッセージをブロードキャストする同時に、モニタリングモードにおいて、空白ポートで転送したマルチキャストメッセージをモニタリングした後に、マルチキャストアドレスに基づいて目的MACアドレスを取得し、さらに、目的MACアドレスの中に付加された目標無線ネットワークのSSIDとパスワードとを取得することにより、目標無線ネットワークに接続する。その具体的な過程は、図1図2の実施例中の関連記述を参照できるため、ここでは説明を省略する。
【0088】
図3に示したホームの無線ネットワークに場面において、スマートフォンは、ホームルータとの無線接続を解除しなくても、インテリジェント・コンセントとインテリジェント・エアコンの当該ホームルータとの自動接続を実現できるため、ホームの場面においてのインテリジェント端末を目標無線ネットワークに統一的に接続する過程を最適化して、接続制御過程を簡素化して、接続效率を高めた。
【0089】
前述無線ネットワークに接続させるための方法の実施例に対応して、本発明は、さらに、無線ネットワークに接続させるための装置及び適用される端末の実施例を提供する。
【0090】
図4に示したように、図4は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための一装置を示すブロック図である。前記装置は、取得ユニット410、生成ユニット420及び送信ユニット430を備える。
【0091】
ここで、前記取得ユニット410は、第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見する。
【0092】
前記生成ユニット420は、前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成する。
【0093】
送信ユニット430は、前記マルチキャストアドレスへ、前記接続情報を示すマルチキャストメッセージであって、前記目標端末が受信して前記目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信する。
【0094】
上記の実施例によると、第1端末の目標無線ネットワークとの接続を解除しなくても、目標端末の目標無線ネットワークとの接続を実現できるため、関連技術での接続切り替えを行わないとならない構成と比較すると、接続制御過程を簡素化して、目標端末の目標無線ネットワークとの接続效率を改善した。
【0095】
図5に示したように、図5は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図4に示した実施例を基に、前記取得ユニット410は、beaconメッセージ受信サブユニット411及び目標端末取得サブユニット412を備える。
【0096】
ここで、前記beaconメッセージ受信サブユニット411は、無線APスキャンインターフェースを呼出して、少なくとも一つの第2端末により予め設定した時間周期でブロードキャストしたbeaconメッセージであって、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージを受信する。
【0097】
前記目標端末取得サブユニット412は、前記端末情報に基づいて、前記少なくとも一つの第2端末の中から目標端末を取得する。
【0098】
上記の実施例によると、第1端末により、既に設定したAPスキャンインターフェースを介して目標端末が送信したbeaconメッセージを受信できるため、目標端末の自動発見を実現できる。
【0099】
図6Aに示したように、図6Aは、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図5に示した実施例を基に、前記目標端末取得サブユニット412は、情報リスト出力モジュール4121及び第1目標端末取得モジュール4122を備えてもよい。
【0100】
ここで、前記情報リスト出力モジュール4121は、前記第2端末の端末情報が含まれた情報リストを出力する。
【0101】
前記第1目標端末取得モジュール4122は、ユーザにより前記情報リスト中から選択した目標端末情報であって、目標端末の端末情報である目標端末情報を取得する。
【0102】
図6Bに示したように、図6Bは、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図5に示した実施例を基に、前記目標端末取得サブユニット412は、歴史端末リスト検索モジュール4123及び第2目標端末取得モジュール4124を備えてもよい。
【0103】
ここで、前記歴史端末リスト検索モジュール4123は、前記第2端末の端末情報に基づいて、既に記録した歴史端末リストであって、前記第1端末により前回に発見して前記目標無線ネットワークに接続させた端末の端末情報が含まれた歴史端末リストを検索する。
【0104】
前記第2目標端末取得モジュール4124は、前記歴史端末情報の中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定する。
【0105】
図6Cに示したように、図6Cは、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図5に示した実施例を基に、前記目標端末取得サブユニット412は、時間条件判断モジュール4125、目標端末リスト検索モジュール4126及び第3目標端末取得モジュール4127を備えてもよい。
【0106】
ここで、前記時間条件判断モジュール4125は、現在時間が予め設定した時間条件を満たすか否かを判断する。
【0107】
前記目標端末リスト検索モジュール4126は、前記時間条件を満たす場合、前記第2端末の端末情報に基づいて、前記時間条件で前記目標無線ネットワークへの接続が許可できる端末の端末情報が含まれた、予め設定した目標端末リストを検索する。
【0108】
前記第3目標端末取得モジュール4127は、前記目標端末リストの中から検索された端末情報に対応する第2端末を、目標端末として特定する。
【0109】
図6Dに示したように、図6Dは、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図5に示した実施例を基に、前記目標端末取得サブユニット412は、検証メッセージ送信モジュール4128及び目標端末取得モジュール4129を備えてもよい。
【0110】
ここで、前記検証メッセージ送信モジュール4128は、前記第2端末に検証メッセージを送信する。
【0111】
前記目標端末取得モジュール4129は、前記メッセージ受信サブユニットにより前記検証メッセージに対する応答メッセージを受信した後に、前記応答メッセージを送信した第2端末の中から目標端末を取得する。
【0112】
上記の実施例によると、第1端末により、端末情報に基づいて、互いに異なる発見方法によって目標端末を発見できるため、発見方法が柔軟且つ多様であり、ユーザの互いに異なる設定要求を満足できる。
【0113】
図7に示したように、図7は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図4図6D任一に示した実施例を基に、前記生成ユニット420は、接続情報暗号化サブユニット421、MACアドレス構造サブユニット422及びマルチキャストアドレス生成サブユニット423を備えてもよい。
【0114】
ここで、前記接続情報暗号化サブユニット421は、前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードが含まれた、前記目標無線ネットワークの接続情報を暗号化して、暗号化文字列を取得する。
【0115】
前記MACアドレス構造サブユニット422は、前記暗号化文字列に基づいて、暗号化文字列情報を付加するための、複数の目的MACアドレスを構造する。
【0116】
前記マルチキャストアドレス生成サブユニット423は、MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、前記複数の目的MACアドレスをために複数のマルチキャストアドレスを生成する。
【0117】
上記の実施例によると、第1端末により、目標無線ネットワークの接続情報を転送する前に、接続情報を暗号化できるため、接続情報の転送の安全性を保証できる。
【0118】
図8に示したように、図8は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図7に示した実施例を基に、前記MACアドレス構造サブユニット422は、バイト内容取得モジュール4221及び目的MACアドレス構造モジュール4222を備えてもよい。
【0119】
ここで、前記バイト内容取得モジュール4221は、前記暗号化文字列を構成する各バイトのバイト内容を逐次に取得する。
【0120】
前記目的MACアドレス構造モジュール4222は、前記目的MACアドレスの数値バイトに前記バイト内容を書込み、前記目的MACアドレスのインデックスバイトに、前記バイト内容の前記暗号化文字列中における位置情報を書込むことにより、前記バイト内容のために、一つの目的MACアドレスを構造する。
【0121】
上記の実施例によると、第1端末により、関連技術でのMACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、MACアドレスを構造して目標無線ネットワークの接続情報を付加し、また、MACアドレスを対応するマルチキャストアドレスにマッピングして、マルチキャストアドレスへマルチキャストメッセージを転送することにより、目標端末がマルチキャストメッセージを受信した後に目標無線ネットワークの接続情報を取得するようにして、目標無線ネットワークとの自動接続を実現できる。
【0122】
上記の図4乃至図8の実施例に示したネットワークに接続するための装置は、目標無線ネットワークに既に接続した第1端末に適用される。
【0123】
図9に示したように、図9は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。前記装置は、受信ユニット510、取得ユニット520及び接続ユニット530を備える。
【0124】
ここで、前記受信ユニット510は、目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信される物理層メッセージであって、マルチキャストアドレスが、前記目標無線ネットワークへの接続情報に基づいて前記第1端末により構造されたマルチキャストアドレスであるマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信する。
【0125】
前記取得ユニット520は、前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得する。
【0126】
前記接続ユニット530は、前記接続情報に基づいて、前記目標無線ネットワークに接続する。
【0127】
上記の実施例によると、第1端末の目標無線ネットワークとの接続を解除しなくても、目標端末の目標無線ネットワークとの接続を実現できるため、関連技術での接続切り替えを行わないとならない構成と比較すると、接続制御過程を簡素化して、目標端末の目標無線ネットワークとの接続効率を改善した。
【0128】
図10に示したように、図10は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図9に示した実施例を基に、前記装置は、ブロードキャストユニット540をさらに備えてもよい。
【0129】
ここで、前記ブロードキャストユニット540は、予め設定した時間周期で、前記第1端末が前記端末情報に基づいて第2端末を目標端末として選択するように、前記第2端末の端末情報が付加されたbeaconメッセージをブロードキャストする。
【0130】
上記の実施例によると、目標端末自身にbeaconメッセージのブロードキャスト機能があるため、第1端末の目標無線ネットワークとの接続を解除しなくて、beaconメッセージを受信して、目標端末を自動発見できるようにする。
【0131】
図11に示したように、図11は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図9図10に示した実施例を基に、前記受信ユニット510は、モニタリングモード起動サブユニット511及びマルチキャストメッセージモニタリングサブユニット512を備えてもよい。
【0132】
ここで、前記モニタリングモード起動サブユニット511は、モニタリングモードを起動する。
【0133】
前記マルチキャストメッセージモニタリングサブユニット512は、前記モニタリングモードにおいて、前記第1端末が送信したマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信する。
【0134】
上記の実施例によると、目標端末によりモニタリングモードにおいて全ての空白ポートメッセージを受信できるため、モニタリングモードを起動する後に、第1端末が送信したマルチキャストメッセージを受信できて、目標無線ネットワークの接続情報を取得することにより、目標無線ネットワークとの自動接続を実現できる。
【0135】
図12に示したように、図12は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を示すブロック図である。当該実施例においては、上記の図9乃至図11の中のいずれかの図面に示した実施例を基に、前記取得ユニット520は、MACアドレス取得サブユニット521、暗号化文字列取得サブユニット522及び接続情報取得サブユニット523を備えてもよい。
【0136】
ここで、前記MACアドレス取得サブユニット521は、前記物理層メッセージのMACアドレスを取得する。
【0137】
前記暗号化文字列取得サブユニット522は、前記MACアドレスとマルチキャストアドレスとのマッピング関係に基づいて、第1端末が送信したマルチキャストアドレスに対応するMACアドレス中のデータ領域を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内の数値バイトを読込んでバイト内容を取得し、前記MACアドレスのデータ領域内のインデックスバイトを読込んで前記バイト内容の位置情報を取得して、前記位置情報に基づいて、前記バイト内容を組み合わせて前記暗号化文字列を得る。
【0138】
前記接続情報取得サブユニット523は、前記暗号化文字列を復号化して、前記接続情報である、前記目標無線ネットワークのサービスセットID及びパスワードを取得する。
【0139】
上記の図9乃至図12実施例に示したネットワークに接続するための装置は、目標無線ネットワークに既に接続した第1端末を通じて目標無線ネットワークに接続する目標端末に適用される。
【0140】
上記の実施例の装置について、その各モジュールが実行する操作の具体的な形態は既に当該方法に関する実施例において詳細に説明したため、ここでは詳細に説明しない。
【0141】
装置実施例は、基本的に方法実施例に対応するため、関連部分については、方法実施例の対応する部分を参照すればよい。上記装置実施例は例示的なものに過ぎない。上記独立の部材としてのモジュールは、物理的に独立するものであってもよいし、そうでないものであってもよく、モジュールとしての部材は、物理的なモジュールであってもよいし、そうでないものであってもよく、1つの位置にあってもよいし、複数のネットワークモジュールに分布していてもよい。本発明の技術案の目的を実現するために、必要に応じて上記モジュールの一部又は全部を選択することができる。これは、当業者が創造的労働をせずに理解して実施できることである。
【0142】
上記に対応するように、本発明は、無線ネットワークに接続させるための装置をさらに提供する。当該装置は、目標無線ネットワークに既に接続した第1端末に適用される。前記装置は、プロセッサと、前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備え、前記プロセッサは、第1端末が目標無線ネットワークに接続した後に、前記目標無線ネットワークに接続待ちの目標端末を発見し、前記目標無線ネットワークの接続情報に基づいて、マルチキャストアドレスを生成し、前記マルチキャストアドレスへ、前記接続情報を示すマルチキャストメッセージであって、前記目標端末が受信して前記目標無線ネットワークへの接続に用いるマルチキャストメッセージを送信するように構成される。
【0143】
上記に対応するように、本発明は、無線ネットワークに接続させるためのもう一装置を提供する。当該装置は、目標無線ネットワークに既に接続した第1端末を通じて目標無線ネットワークに接続する目標端末に適用される。前記装置は、プロセッサと、前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備え、前記プロセッサは、目標無線ネットワークに既に接続した第1端末により送信される物理層メッセージであって、マルチキャストアドレスが、前記目標無線ネットワークへの接続情報に基づいて前記第1端末により構造されたマルチキャストアドレスであるマルチキャストメッセージが付加された物理層メッセージを受信し、前記マルチキャストメッセージに基づいて、前記目標無線ネットワークの接続情報を取得し、前記接続情報に基づいて、前記目標無線ネットワークに接続するように構成される。
【0144】
図13は、本発明に係る例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための装置1400のもう一構成を示す模式図である。例えば、装置1400は、ルーティング機能を有する、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、インテリジェント・エアコン、インテリジェント・空気清浄機、インテリジェント・コンセント、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタント等であってもよい。
【0145】
図13を参照して、装置1400は、プロセスアセンブリ1402、メモリ1404、電源アセンブリ1406、マルチメディアアセンブリ1408、オーディオアセンブリ1410、入出力(I/O)インターフェイス1412、センサアセンブリ1414、及び通信アセンブリ1416のような一つ以上のアセンブリを含んでよい。
【0146】
プロセスアセンブリ1402は、一般的には装置1400の全体の動作を制御するものであり、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ動作、及び記録動作と関連する動作を制御する。プロセスアセンブリ1402は、一つ以上のプロセッサ1420を含み、これらによって命令を実行することにより、上記の方法の全部、或は一部のステップを実現するようにしてもよい。なお、プロセスアセンブリ1402は、一つ以上のモジュールを含み、これらによってプロセスアセンブリ1402と他のアセンブリの間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。例えば、プロセスアセンブリ1402は、マルチメディアモジュールを含み、これらによってマルチメディアアセンブリ1408とプロセスアセンブリ1402の間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。
【0147】
メモリ1404は、各種類のデータを記憶することにより装置1400の動作を支援するように構成される。これらのデータの例は、装置1400において動作するいずれのアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡対象データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ1404は、いずれの種類の揮発性メモリ、不揮発性メモリ記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよく、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクである。
【0148】
電源アセンブリ1406は、装置1400の多様なアセンブリに電力を供給する。電源アセンブリ1406は、電源管理システム、一つ以上の電源、及び装置1400のための電力の生成、管理及び割り当てに関連付けられている他のアセンブリを含んでもよい。
【0149】
マルチメディアアセンブリ1408は、前記装置1400とユーザの間に一つの出力インターフェイスを提供するスクリーンを含む。上記の実施例において、スクリーンは液晶モニター(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含むことにより、スクリーンはタッチスクリーンを実現することができ、ユーザからの入力信号を受信することができる。タッチパネルは一つ以上のタッチセンサを含んでおり、タッチ、スワイプ、及びタッチパネル上のジェスチャを検出することができる。前記タッチセンサは、タッチ、或はスワイプの動作の境界だけでなく、前記のタッチ、或はスワイプ操作に係る継続時間及び圧力も検出できる。上記の実施例において、マルチメディアアセンブリ1408は、一つのフロントカメラ、及び/又はリアカメラを含む。装置1400が、例えば撮影モード、或はビデオモード等の動作モードにある場合、フロントカメラ、及び/又はリアカメラは外部からマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラとリアカメラのそれぞれは、一つの固定型の光レンズ系、或は可変焦点距離と光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0150】
オーディオアセンブリ1410は、オーディオ信号を入出力するように構成されてもよい。例えば、オーディオアセンブリ1410は、一つのマイク(MIC)を含み、装置1400が、例えば呼出しモード、記録モード、及び音声認識モード等の動作モードにある場合、マイクは外部のオーディオ信号を受信することができる。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ1404に記憶されたり、通信アセンブリ1416を介して送信されたりされる。上記の実施例において、オーディオアセンブリ1410は、オーディオ信号を出力するための一つのスピーカーをさらに含む。
【0151】
I/Oインターフェイス1412は、プロセスアセンブリ1402と周辺インターフェイスモジュールの間にインターフェイスを提供するものであり、上記周辺インターフェイスモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、作動ボタン、ロッキングボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0152】
センサアセンブリ1414は、装置1400に各種の状態に対する評価を提供するための一つ以上のセンサを含む。例えば、センサアセンブリ1414は、装置1400のON/OFF状態、装置1400のディスプレイとキーパッドのようなアセンブリの相対的な位置決めを検出できる。また、例えば、センサアセンブリ1414は、装置1400、或は装置1400の一つのアセンブリの位置変更、ユーザと装置1400とが接触しているか否か、装置1400の方位、又は加速/減速、装置1400の温度の変化を検出できる。センサアセンブリ1414は、何れの物理的接触がない状態にて付近の物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサアセンブリ1414は、撮影アプリケーションに適用するため、CMOS、又はCCD画像センサのような光センサを含んでもよい。上記の実施例において、当該センサアセンブリ1414は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、及び温度センサをさらに含んでもよい。
【0153】
通信アセンブリ1416は、装置1400と他の機器の間に有線、又は利便性のよい形態の通信を提供する。装置1400は、例えばWiFi(登録商標)、2G、3G、或はこれらの組み合わせのような、通信規格に基づいた無線ネットワークに接続されてもよい。一つの例示的な実施例において、通信アセンブリ1416は、放送チャンネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号、又は放送に関連する情報を受信する。一つの例示的な実施例において、前記通信アセンブリ1416は、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含むことにより、近距離通信を可能にする。例えば、NFCモジュールは、RFID(Radio Frequency IDentification)技術、IrDA(Infrared Data Association)技術、UWB(Ultra Wide Band)技術、BT(Bluetooth(登録商標))技術、他の技術に基づいて実現できる。
【0154】
例示的な実施例において、装置1400は、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されるものであり、上記方法を実行する。
【0155】
例示的な実施例において、さらに、命令を含むコンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体、例えば命令を含むメモリ1404を提供しており、装置1400のプロセッサ1420により上記命令を実行して上記方法を実現する。例えば、前記コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ記憶デバイス等である。
【0156】
図14は、例示的な一実施例に係る無線ネットワークに接続させるための装置1500の一構成を示す模式図である。例えば、装置1500をサーバとして提供してもよい。図38を参照すると、装置1500は、プロセスアセンブリ1522を備える。当該プロセスアセンブリ1522は、一つ以上のプロセッサ、及びメモリ1532を代表とするメモリリソースを、さらに備える。当該メモリリソースは、プロセスアセンブリ1522によって実行される、例えばアプリケーションプログラムのような命令を保存する。メモリ1532中に保存されたアプリケーションプログラムには、それぞれ一つの命令のセットに対応する一つ以上のモジュールを含まれてもよい。なお、プロセスアセンブリ1522は、命令を実行することにより、上記の安全制御方法を実行する。
【0157】
装置1500は、装置1500の電源を管理するための一つの電源アセンブリ1526、装置1500をネットワークに接続させるための一つの有線又は無線のネットワークインターフェイス1550、及び、一つの入出力インターフェイス1558を備えてもよい。装置1500は、メモリ1532に保存された、例えば、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM, LinuxTM、FreeBSDTMのようなオペレーティング・システムによって、操作を行うことができる。
【0158】
当業者は、明細書を検討して本発明を実施した後、本発明の他の実施例を容易に考え出すことができる。本願は、本発明のいずれの変形、用途、又は適応的な変更をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途、又は適応的な変更は、本発明の一般的な原理に従い、また、本発明は公開していない当該技術分野の公知の知識又は通常の技術手段を含む。明細書と実施例はただ例示として考慮され、本発明の本当の範囲と趣旨は以下の特許請求の範囲に記載される。
【0159】
本発明は上記に記述され、また図面で示した厳密な構成に限定されず、その範囲を逸脱しない限り多様な置換えと変更を行うことができると、理解されるべきである。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲のみにより限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14