(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
食料品、医薬品、電子部品、事務用品等の内容物を密封包装するために、チャックテープ付き袋が使用される(例えば特許文献1参照)。以下、特許文献1に基づいて、従来のチャックテープ付き袋及びその製造装置を説明する。なお、従来の袋及び製造装置の説明では、特許文献1に記載された符号を使用する。
【0003】
特許文献1の
図1〜
図4の通り、チャックテープ付き袋1は、第1胴材11と第2胴材12とが重ね合わされ、その周囲が熱融着される。さらに、雄型ファスナー部21及び雌型ファスナー部22を有するチャックテープ20が、第1胴材11に熱融着される。
【0004】
チャックテープ付き袋1は、さらに、容易に開封するためのカットテープ23を備える。袋1のサイドシール部60には、開封開始部30としてのタブ(打抜き部)70が打抜きにより形成される。
【0005】
そして、タブ70と共にカットテープ23を引き上げて引っ張って、第1胴材11を引き裂き、袋1を開封する。開封された袋1は、チャックテープ20により再び封止及び開封が可能となる。
【0006】
また、タブ70を引き上げる際に、小さな力で雄型ファスナー部21の取付基部212及び第2胴材12を同時に引き裂くことができるように、袋1は、タブ(打抜き部)70に連設された切込み部50(50a,50b)を備える。
【0007】
即ち、タブ(打抜き部)70は、第1胴材11、第2胴材12、カットテープ23、及び雄型ファスナー部21の取付基部212を打ち抜くことで形成される一方、切込み部50は、第2胴材12と、カットテープ23が配置された位置にある取付基部212とを切込み、第1胴材11及びカットテープ23を切り込まないことで形成される。
【0008】
特許文献1の
図5及び
図6の通り、チャックテープ付き袋1の製造装置100は、ノッチ入れ機110を備える。ノッチ入れ機110は、ノッチ刃としてのトムソン刃111と、これを受けるアンビル112と、を備える。トムソン刃111は、第2胴材12側から刃を当てる。アンビル112は、段差が設けられており、この段差によって、タブ(打抜き部)70と切込み部50とが形成される。
【0009】
しかし、第1胴材11及び第2胴材12等のシート素材には様々な種類がある。そして、シート素材の厚さ及び材質等によってトムソン刃111の切込み量が異なるので、シート素材の種類に応じて、最適な段差のアンビルに交換する必要がある。交換する際に、製造装置を分解及び長時間停止する等の必要があるので、作業効率の問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上記の問題に鑑みて、シート素材の種類に応じて、アンビルを交換する必要がなく、かつ、適切な打抜き部及び切込み部を形成できるチャックテープ付き袋の打抜きユニット
及び製造装
置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、本発明に係る打抜きユニットは、
チャックテープ付き袋にタブを形成するための打抜きユニットであって、
袋は、
第1胴材と、
第1胴材に重ね合わされ、周囲で密着される第2胴材と、
第1胴材と第2胴材との間に配置され、雄型ファスナー部及び雌型ファスナー部を有するチャックテープと、
雄型ファスナー部又は雌型ファスナー部の取付基部と第1胴材との間に配置され、第1胴材を引き裂くためのカットテープと、を備え、
打抜きユニットは、
第1胴材、第2胴材、カットテープ及び取付基部を打ち抜いて、打抜き部を形成する打抜き刃と、
第2胴材と、カットテープが配置された位置にある取付基部とを切り込んで、切込み部を形成する切込み刃と、
打抜き刃の刃先と切込み刃の刃先との間の打抜き方向における第1隙間を調整するための調整機構と、を備え
、
調整機構は、打抜き刃又は切込み刃を押圧するボルトを備え、ボルトを回転することで第1隙間が調整され、
ボルトは、ボルトを回転するためのノブを備え、
ノブは、ボルトの回転量を示すための目盛りを有する。
【0013】
また、チャックテープ付き袋にタブを形成するための打抜きユニットであって、
袋は、
第1胴材と、
第1胴材に重ね合わされ、周囲で密着される第2胴材と、
第1胴材と第2胴材との間に配置され、雄型ファスナー部及び雌型ファスナー部を有するチャックテープと、
雄型ファスナー部又は雌型ファスナー部の取付基部と第1胴材との間に配置され、第1胴材を引き裂くためのカットテープと、を備え、
打抜きユニットは、
第1胴材、第2胴材、カットテープ及び取付基部を打ち抜いて、打抜き部を形成する打抜き刃と、
第2胴材と、カットテープが配置された位置にある取付基部とを切り込んで、切込み部を形成する切込み刃と、
打抜き刃の刃先と切込み刃の刃先との間の打抜き方向における第1隙間を調整するための調整機構と、を備え、
調整機構は、打抜き刃又は切込み刃を押圧するボルトを備え、ボルトを回転することで第1隙間が調整され、
調整機構は、ボルトの回転を可能及び不能に切り換える切換部を備える
ことを特徴とする打抜きユニット。
【0014】
好ましくは、
調整機構は、打抜き刃又は切込み刃がボルトに当接するように付勢する付勢部を備える。
【0017】
好ましくは、
調整機構は、打抜き刃に対して切込み刃を移動する。
【0018】
好ましくは、
調整機構は、打抜き刃に対して切込み刃をスライドするためのレールを備える。
【0019】
好ましくは、
レールは、打抜き刃又は切込み刃に設けられる。
【0021】
本発明に係る製造装置は、
チャックテープ付き袋を製造するための製造装置であって、
袋は、
第1胴材と、
第1胴材に重ね合わされて密着される第2胴材と、
第1胴材と第2胴材との間に配置され、雄型ファスナー部及び雌型ファスナー部を有するチャックテープと、
雄型ファスナー部又は雌型ファスナー部の取付基部と第1胴材との間に配置され、第1胴材を引き裂くためのカットテープと、を備え、
製造装置は、
第1胴材、第2胴材、カットテープ及び取付基部を打ち抜いて、打抜き部を形成する打抜き刃と、
第2胴材と、カットテープが配置された位置にある取付基部と、を切り込んで、切込み部を形成する切込み刃と、
打抜き刃の刃先と切込み刃の刃先との間の打抜き方向における第1隙間を調整するための調整機構と、を備え
、
調整機構は、打抜き刃又は切込み刃を押圧するボルトを備え、ボルトを回転することで第1隙間が調整され、
ボルトは、ボルトを回転するためのノブを備え、
ノブは、ボルトの回転量を示すための目盛りを有する。
【0022】
また、本発明に係る製造装置は、
チャックテープ付き袋を製造するための製造装置であって、
袋は、
第1胴材と、
第1胴材に重ね合わされて密着される第2胴材と、
第1胴材と第2胴材との間に配置され、雄型ファスナー部及び雌型ファスナー部を有するチャックテープと、
雄型ファスナー部又は雌型ファスナー部の取付基部と第1胴材との間に配置され、第1胴材を引き裂くためのカットテープと、を備え、
製造装置は、
第1胴材、第2胴材、カットテープ及び取付基部を打ち抜いて、打抜き部を形成する打抜き刃と、
第2胴材と、カットテープが配置された位置にある取付基部と、を切り込んで、切込み部を形成する切込み刃と、
打抜き刃の刃先と切込み刃の刃先との間の打抜き方向における第1隙間を調整するための調整機構と、を備え、
調整機構は、打抜き刃又は切込み刃を押圧するボルトを備え、ボルトを回転することで第1隙間が調整され、
調整機構は、ボルトの回転を可能及び不能に切り換える切換部を備える。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るチャックテープ付き袋の打抜きユニット
及び製造装
置は、シート素材の種類に応じて、アンビルを交換する必要がなく、かつ、適切な打抜き部及び切込み部を形成できる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面に基づいて、本発明に係るチャックテープ付き袋の打抜きユニット、製造装置及び製造方法の実施形態を説明する。
【0026】
[第1実施形態のチャックテープ付き袋]
図1〜
図6に基づいて、第1実施形態のチャックテープ付き袋(以下、単に「袋」ということがある)1を説明する。なお、袋1の幅方向X、長手方向Y及び厚さ方向Zは、互いに直交する。
【0027】
図1の通り、袋1は、矩形状の第1胴材11及び第2胴材12(
図2及び
図3)を備える。第1胴材11及び第2胴材12は、プラスチックフィルムからなる。第1胴材11と第2胴材12とは互いに重ね合わされて、周囲13,14,15で熱融着(ヒートシール)される。
【0028】
第1胴材11及び第2胴材12は、幅方向Xに平行なボトムシール部13及びトップシール部14と、長手方向Yに平行な一対のサイドシール部15,15と、を備える。第1胴材11及び第2胴材12の周囲を熱融着することで、各シール部13,14,15が形成される。
【0029】
さらに、袋1は、トップシール部14側に、幅方向Xに延設されたチャックテープ2及びカットテープ3を備える。
【0030】
図2の通り、チャックテープ2は、第1胴材11と第2胴材12との間に配置される。チャックテープ2は、雄型ファスナー部21及び雌型ファスナー部22を備える。雄型ファスナー部21及び雌型ファスナー部22は、幅方向Xに延設される。
【0031】
雄型ファスナー部21は、取付基部21A及び凸部21Bを備える。雌型ファスナー部22は、取付基部22A及び凹部22Bを備える。凸部21B及び凹部22Bは、厚さ方向Zに互いに対向する。凸部21B及び凹部22Bは、合成樹脂等の弾性変形可能な材料からなり、係合及び離脱可能に構成される。
【0032】
雄型ファスナー部21の取付基部21Aが、第1胴材11に熱融着される。雌型ファスナー部22の取付基部22
Aの端部221Aが、トップシール部14と雄型ファスナー部21の取付基部21Aとの間で、第1胴材11に熱融着される。
【0033】
カットテープ3の全面が、第1胴材11に熱融着される。カットテープ3は、雄型ファスナー部21の取付基部21Aと雌型ファスナー部22の取付基部22Aの端部221Aとの間に配置される。
【0034】
図1の通り、袋1は、幅方向Xの一方側にタブ4を備える。タブ4は、カットテープ3に重なる位置に配置される。タブ4は、打抜き部41及び切込み部42を備える。タブ4は、サイドシール部15に設けられる。
【0035】
打抜き部41は、平面視「C」に似た形状であって、「C」の開口部にカットテープ3が配置される。切込み部42は、長手方向Yに延設された平面視直線であって、カットテープ3を横断する。なお、雄型ファスナー部21と雌型ファスナー部22との位置関係が逆でもよい。
【0036】
図3の通り、打抜き部41は、第1胴材11、第2胴材12、カットテープ3、及び雌型ファスナー部22の取付基部22Aを打ち抜くことで形成される。一方、切込み部42は、第2胴材12と、カットテープ3が配置された位置にある取付基部22Aとを切込み、第1胴材11及びカットテープ3を切り込まないことで形成される。
【0037】
[チャックテープ付き袋の開封手順]
図4〜
図6に基づいて、チャックテープ付き袋1の開封手順を説明する。
【0038】
図4及び
図5の通り、タブ4を厚さ方向Zに引き上げる。その際、打抜き部41によって、第1胴材11、第2胴材12、カットテープ3、及び雌型ファスナー部22の取付基部22Aが引き裂かれる。さらに、切込み部42によって、雌型ファスナー部22の取付基部22A及び第2胴材12が引き裂かれる。
【0039】
図5(B)の通り、タブ4と共にカットテープ3を引き上げて引っ張って、カットテープ3の位置にある第1胴材11を引き裂き、袋1を開封する。
図6の通り、開封された袋1は、チャックテープ2の雄型ファスナー部21及び雌型ファスナー部22の係合及び離脱により再び封止及び開封が可能となる。
【0040】
[チャックテープ付き袋の製造装置及び製造方法]
図7及び
図8に基づいて、チャックテープ付き袋1の製造装置及び製造方法を説明する。
【0041】
製造装置100は、一対の案内ローラ101A、101Bを有するガイド部101と、縦ヒートシールバー102と、横ヒートシールバー103と、タブ形成部104と、クロスカッター105と、を備える。
【0042】
長尺な第1胴材11、チャックテープ2、カットテープ3及び第2胴材12が、ガイド部101によって搬送方向Aに搬送される。搬送方向Aは、幅方向Xと平行である。第1胴材11及び第2胴材12が、ガイド部101によって搬送される。搬送される第1胴材11には、チャックテープ2及びカットテープ3が熱融着されている。第1胴材11及び第2胴材12は間欠的に搬送され、所定の時間ごとに、停止と搬送が繰り返される。
【0043】
第1胴材11及び第2胴材12は、チャックテープ2及びカットテープ3を介して、ガイド部101で重ね合わされる。搬送される第1胴材11及び第2胴材12が停止中に、縦ヒートシールバー102によってボトムシール部13が形成され、横ヒートシールバー103によってサイドシール部15が形成される。
【0044】
また、搬送される第1胴材11及び第2胴材12が停止中に、タブ形成部104によってタブ4が形成される。また、搬送される第1胴材11及び第2胴材12が停止中に、クロスカッター105によって長手方向Yに切断される。これにより、袋1が製造されるが、トップシール部14はまだ形成されていない。
【0045】
即ち、製造された袋1は、トップシール部14が設けられるべき位置で開封されている。そして、開封された袋1に、食料品、医薬品、電子部品、事務用品等の内容物(不図示)が充填される。なお、内容物を充填する際、チャックテープ2の雄型ファスナー部21及び雌型ファスナー部22は係合されているので、内容物がチャックテープ2に引っ掛かることはない。内容物が充填された袋1は、別のヒートシールバー(不図示)によってトップシール部14が形成される。これにより、内容物を密封する袋1が製造される。また、搬送方向Aは、袋の幅方向Xと平行に限定されず、チャックテープ2及びカットテープ3を公知の方法で挿入することで、搬送方向Aは、高さ方向Y(袋の長手方向Y)と平行でもよい。
【0046】
[打抜きユニット]
図9〜
図13に基づいて、打抜きユニット5を説明する。
【0047】
タブ形成部104は、打抜きユニット5を備える。
図9の通り、打抜きユニット5は、第1ユニット5A及び第2ユニット5Bを備える。第1ユニット5Aは、第1胴材11に対向する一方、第2ユニット5Bは、第2胴材12に対向する。
【0048】
第2ユニット5Bは、打抜き刃50及び切込み刃51を備える。打抜き刃50は、タブ4の打抜き部41を形成する。切込み刃51は、タブ4の切込み部42を形成する。そのため、
図10の通り、打抜き刃50の刃先50Aは、打抜き部41と同様、平面視「C」に似た形状である。切込み刃51の刃先51Aは、切込み部41と同様、平面視直線である。
【0049】
打抜き刃50及び切込み刃51は、保持部52に保持される。第2ユニット5Bは、保持部52を固定するためのベース部53を備える。ベース部53は、打抜き方向5Zに進退するように構成される。打抜き方向5Zは、厚さ方向Zと略平行である。
【0050】
保持部52は、フレーム部520及び規制部521を備える。フレーム部520は、打抜き刃50を固定する。フレーム部520は、例えば金属製である。規制部521は、打抜き刃50及び切込み刃51が打抜き方向5Zの直角方向5X又は5Yに移動することを規制する。規制部521は、例えば木製である。
【0051】
第2ユニット5Bは、調整機構54を備える。調整機構54は、ボルト540と、ボルト540の頭部に設けられたノブ541と、を備える。ボルト540は、ベース部53に設けられたネジ穴542に螺合する。ネジ穴542は、打抜き方向5Zに延設される。そのため、ボルト540は、回転により打抜き方向5Zに進退する。ここで、ボルト540及びネジ穴542に設けられるネジ規格として、細目の規格を採用することで、より細かな調整が可能となる。
【0052】
打抜き刃50は、移動不能に保持部52に保持される一方、切込み刃51は、打抜き方向5Zに移動可能に保持部52に保持される。
図11の通り、第2ユニット5Bは、付勢部58を備える。付勢部58は、例えば板バネからなる。切込み刃51は、係止部51cを備える。係止部51cは、付勢部58に係止する。付勢部58は、切込み刃51の基部51Bがボルト540の先端を当接するように付勢する。
【0053】
そのため、切込み刃51の基部51Bは、常時、ボルト540の先端を押圧する。
図9の通り、切込み刃51は、ボルト540の正逆回転に応じて、打抜き方向5Zに進退する。
図9(B)の通り、打抜き刃50の刃先50Aと切込み刃51の刃先51Aとの間に、打抜き方向5Zにおける第1隙間56が形成される。そして、ボルト540の回転量に応じて、第1隙間56の距離56Aを調整できる。
【0054】
ノブ541は、ボルト540の回転量を示すための目盛り541
Aを有する。さらに、製造装置のフレーム等(不図示)に設けられた基準位置541Bが固定される。そのため、オペレータは、目盛り541
Aと基準位置541
Bとの位置関係を確認することで、ボルト540の回転量を微調整できる。
【0055】
第2ユニット5Bは、ボルト540の回転を可能及び不能に切り換える切換部55を備える。切換部55は、例えば虫ネジからなる。切換部55は、ベース部53に設けられる。切換部55は、ボルト540を押圧しないことで、ボルト540の回転を可能にする一方、ボルト540を押圧することで、ボルト540の回転を不能にする。
【0056】
図10の通り、打抜き刃50の刃先50Aと切込み刃51の刃先51Aとの間に、打抜き方向5Zの直角方向5Xにおける第2隙間57が形成される。第2隙間57は、例えば0.5mm程度である。そのため、タブ4の打抜き部41と切込み部42とは非連続になる。なお、第1実施形態の袋1では、打抜き部41と切込み部42とが連続しても問題ない。一方、以下の第2実施形態の袋1では、打抜き部41と切込み部42とは非連続である必要があるが、その点は後述する。
【0057】
図9の通り、打抜きユニット5は、第1ユニット5Aを備える。第1ユニット5Aは、第2ユニット5Bの打抜き刃50及び切込み刃51を受けるアンビルからなる。アンビル5Aは、打抜き刃50及び切込み刃51の刃先50A,51Aを受ける面が方向5X(搬送方向A)に平行な平坦に構成される。
【0058】
[タブの形成工程]
打抜きユニット5がタブ4を形成する工程を説明する。
【0059】
ベース部53は、打抜き刃50及び切込み刃51の刃先50A,51Aが搬送される第1胴材11及び第2胴材12から離れる位置(待機位置)で待機する。そして、打抜きユニット5の第1ユニット5Aと第2ユニット5Bとの間に搬送される第1胴材11及び第2胴材12が停止すると、ベース部53は、打抜き刃50及び切込み刃51の刃先50A,51Aが第1胴材11及び第2胴材12に当接する位置(打抜き位置)へ打抜き方向5Zに移動する。
【0060】
先ず、後述する弾性部522が圧縮変形しながらプラスチックフィルム(第1胴材11、第2胴材12等)をアンビル5Aに押さえ付けて、プラスチックフィルムをアンビル5A上で動ないように固定する。打抜き刃50の刃先50Aが、第1胴材11、第2胴材12、カットテープ3、及び雌型ファスナー部22の取付基部22Aを打ち抜くことで、打抜き部41を形成する。一方、切込み刃51の刃先51Aが、第2胴材12と、カットテープ3が配置された位置にある取付基部22Aとを切込み、第1胴材11及びカットテープ3を切り込まないことで、切込み部42を形成する。
【0061】
ここで、調整機構54で第1隙間56を調整することで、第1胴材11、第2胴材12、カットテープ3、及び雌型ファスナー部22の取付基部22A等のシート素材の種類に応じて、アンビル5Aを交換する必要がなく、かつ、適切な打抜き部41及び切込み部42を形成できる。
【0062】
タブ4を形成後、ベース部53は待機位置へ戻る。その際、打抜き刃50及び切込み刃51が第1胴材11及び第2胴材12から確実に離間するように、第2ユニット5Bは、弾性部522を備える。弾性部522は、例えばスポンジからなる。
【0063】
打抜き刃50及び切込み刃51の刃先50A,51Aが第1胴材11及び第2胴材12から離れるとき、弾性部522は、各刃先50A,51Aから打抜き方向5Zに突出する。一方、打抜き刃50及び切込み刃51の刃先50A,51Aが第1胴材11及び第2胴材12に当接するとき、弾性部522は、各刃先50A,51Aから打抜き方向5Zに押圧される。
【0064】
そのため、ベース部53が打抜き位置から待機位置へ移動する時点で、弾性部522は、第1胴材11及び第2胴材12を押圧して、各刃先50A,51Aが第1胴材11及び第2胴材12から確実に離れる。
【0065】
[第2実施形態の打抜き刃及び切込み刃]
図12に基づいて、第2実施形態の打抜き刃50及び切込み刃51を説明する。
【0066】
打抜き刃50は、切込み刃51をスライドするための一対のレール500,500を備える。切込み刃51は、各レール500に嵌合する一対の溝510,510を備える。レール500及び溝510は、打抜き方向5Zに延設される。そのため、切込み刃51は、打抜き刃50に対して打抜き方向5Zに平行かつ確実に移動できる。
【0067】
[第3実施形態の打抜き刃及び切込み刃]
図13に基づいて、第3実施形態の打抜き刃50及び切込み刃51を説明する。
【0068】
打抜き刃50は、切込み刃51をスライドするための一対のレール500,500を備える。切込み刃51は、各レール500に挟まれて配置される。レール500は、打抜き方向5Zに延設される。そのため、切込み刃51は、打抜き刃50に対して打抜き方向5Zに平行かつ確実に移動できる。
【0069】
[第2実施形態のチャックテープ付き袋]
図14〜
図17に基づいて、第2実施形態のチャックテープ付き袋1を説明する。なお、第1実施形態の袋1と同一の部分については説明を省略することがある。
【0070】
図14〜
図16の通り、袋1は、大量の内容物を包装できるように、一対のサイドガセット材16,16及び底材17を備える。
図16の通り、サイドガセット材16は、第1胴材11側に配置される第1ガセット部16Aと、第2胴材12側に配置される第2ガセット部16Bと、を有する。
【0071】
図16の通り、打抜き部41は、第1胴材11、第2胴材12、カットテープ3、サイドガセット材16、及び雌型ファスナー部22の取付基部22Aを打ち抜くことで形成されている。一方、切込み部42は、第2胴材12と、サイドガセット材16と、カットテープ3が配置された位置にある取付基部22Aとを切込み、第1胴材11及びカットテープ3を切り込まないことで形成されている。
【0072】
図17の通り、打抜き部41及び切込み部42は、第2胴材12及び第2ガセット部16Bを打ち抜く。本実施形態では、打抜き部41及び切込み部42は非連続であるので問題ないが、仮に、打抜き部41及び切込み部42が連続していると、この部分が第2胴材12から分離して切りくずとなり、袋1に混入する可能性がある。そのため、打抜き部41及び切込み部42は非連続とする必要がある。
【0073】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の構成はこれらの実施形態に限定されない。例えば、以下のように変更することもできる。
・打抜き刃50が移動可能で、切込み刃51が移動不能でもよい。
・調整機構54は、油圧又は電動アクチュエータ等でもよい。
・付勢部58は、コイルばね、皿バネ等でもよい。
・切換部55は、ボルト540に係合及び離脱可能なピン、ボルト540を把持及び離脱可能なチャック等でもよい。
・レール500は、保持部52等に設けてもよい。
【0074】
本発明の効果について説明する。
(1)本発明の打抜きユニット5又は製造装置100は、打抜き刃50の刃先50Aと切込み刃51の刃先51Aとの間の打抜き方向5Zにおける第1隙間56を調整するための調整機構54を備える。そのため、シート素材の種類に応じて、アンビル5Aを交換する必要がなく、かつ、適切な打抜き部41及び切込み部42を形成できる。
【0075】
(2)調整機構54は、ボルト540を回転することで第1隙間56を調整する。そのため、調整に複雑な構成及び制御を必要としないので、生産性及び管理性に優れる。さらに、オペレータは、ボルト540の回転だけで容易に調整できる。
【0076】
(3)調整機構54は、打抜き刃50又は切込み刃51がボルト540に当接するように付勢する付勢部58を備える。そのため、打抜き刃50又は切込み刃51がボルト540から離れることがないので、正確な調整ができる。
【0077】
(4)ボルト540は、ボルト540の回転量を示すための目盛り541Aを有するノブ541を備える。そのため、オペレータは、正確かつ再現容易な調整ができる。
【0078】
(5)調整機構54は、ボルト540の回転を可能及び不能に切り換える切換部55を備える。そのため、製造装置の振動等によるボルト540の回転を防止できる。
【0079】
(6)調整機構54は、打抜き刃50に対して切込み刃51を移動する。タブ4を形成する際、打抜き刃50に加わる力が大きいので、打抜き刃50は移動しないように固定されることが好ましい。
【0080】
(7)調整機構54は、打抜き刃50に対して切込み刃51をスライドするためのレール500を備える。それにより、切込み刃51を移動するときに刃先51Aが第2胴材12等に対して傾斜することを防止できる。
【0081】
(8)レール500は、打抜き刃50又は切込み刃51に設けられる。それにより、打抜き刃50の刃先50Aの方向と切込み刃51の刃先51Aの方向とが一致するので、打抜き部41及び切込み部42を正確かつ確実に形成できる。
【0082】
(9)打抜きユニット5は、打抜き刃50の刃先50Aと切込み刃51の刃先51Aとの間に打抜き方向5Zの直角方向5Xにおける第2隙間57を備える。これにより、打抜き部41と切込み部42とを非連続とできるので、サイドガセット材16を有する袋1でも、切りくずが生じない。
【解決手段】打抜きユニット5は、第1胴材11、第2胴材12、カットテープ及び取付基部を打ち抜いて、打抜き部を形成する打抜き刃50と、第2胴材12と、カットテープが配置された位置にある取付基部とを切り込んで、切込み部を形成する切込み刃51と、打抜き方向5Zにおける打抜き刃50の刃先50Aと切込み刃51の刃先51Aとの間の第1隙間56を調整するための調整機構54と、を備える。