(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記床板部が前記第2位置にある状態は、前記載置状態の前記マットレス部又は前記床板部が前記空間における前記所定姿勢での前記クッション部材に前記第2方向で接する状態であり、
前記床板部が前記第2位置にある状態において、前記空間における前記所定姿勢での前記クッション部材の前記第2方向の長さは、前記水平台の前記第2方向の長さに略等しい、請求項4に記載の家具。
第1方向の両側に第1側板、前記第1方向及び上下方向に垂直な方向である第2方向の第1側に第2側板、及び、前記第2側板から前記第2方向の前記第1側とは逆側の第2側に張り出した水平面を形成する水平台を有する本体と、
前記本体に対して、上面視で前記水平台と重なる第1位置と、前記第1位置より前記第2側である第2位置との間で前記第2方向にスライド可能な床板部であって、マットレス部が載置可能な床板部とを含み、
前記床板部が前記第2位置にある状態において、前記水平台の水平面より下側に、前記床板部に載置された前記マットレス部に前記第2方向に接する空間が形成され、
前記本体は、前記第1方向で前記第1側板の間の位置に、前記第2方向に延在する1つ以上の第1支持部材を更に有し、
前記第1支持部材は、前記床板部の下側表面をスライド可能に支持する、ベッドソファー本体。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
【0010】
図1乃至
図3は、一実施例による家具1を概略的に示す斜視図であり、
図1は、ソファーの形態の家具1を示し、
図2は、ベッドの形態の家具1を示す。
図3は、ソファーの形態とベッドの形態との間の遷移の際の中間状態での家具1を示す。
図3では、スライド床板20をさらに手前側に引き出している状態が示される。尚、
図2及び
図3には、収納空間70にメインクッション40が収納された状態が示される。
【0011】
図1及び
図2には、直交する3軸であるX、Y、及びZ軸が示される。X方向(第1方向の一例)及びY方向(第2方向の一例)は、水平面内にあり、Z方向は、上下方向に対応する。Y方向は、後述のスライド床板20のスライド方向に対応し、以下では、説明上、Y方向の正側を「奥側」(第1側の一例)とし、Y方向の負側を「手前側」(第2側の一例)とする。
【0012】
家具1は、
図1及び
図2に示すように、ベッドの形態とソファーの形態との間で切り替えが可能な機能性家具である。従って、ユーザは、家具1をベッドとして使用することや、家具1をソファーとして使用することができる。
【0013】
家具1は、ユーザの住居などに設置される。家具1の使い方は任意であるが、例えば、家具1は、ソファーの形態をとることができるので、住居のリビングルームに設置することにも好適である。この場合、家具1をベッドの形態に切り換えると、リビングルーム内のベッドとして利用することも可能である。また、逆に、家具1は、住居の寝室に設置することにも好適である。この場合、家具1をソファーの形態に切り換えると、寝室内のソファーとして利用することも可能である。
【0014】
家具1は、本体10と、スライド床板20(床板部の一例)と、マットレス30(マットレス部の一例)と、背凭れ用のメインクッション40(クッション部材の一例)と、サブクッション50とを含む。
【0015】
次に、
図4乃至
図7を更に参照しながら、家具1の詳細を説明する。
図4は、
図1に示すソファーの形態の家具1の概略的な断面図であり、ある位置(ここでは、後述の凸部240を通る位置)でYZ平面で切断した際の断面図である。
図5Aは、
図2に示すベッドの形態の家具1の概略的な断面図であり、
図4と同じ位置でYZ平面で切断した際の断面図である。
図5Bは、
図5Aにおいて収納空間70内にメインクッション40がない状態を示す図である。
図6は、
図3に示す中間状態の家具1の概略的な断面図であり、
図4と同じ位置でYZ平面で切断した際の断面図である。
図7は、1つのメインクッション40の3面図である。
【0016】
本体10は、例えば木材により形成される。本体10は、家具1の設置場所において、設置場所の床面(例えばフローリングやカーペットにより形成される床面)に支持される。本体10は、床面に対して、可動でない要素である。即ち、本体10自体は、後述のスライド床板20とは異なり、機能的な動きが不能であり、実質的に床面に対して固定的な要素である。例えば、家具1は、本体10の奥側が設置場所の壁にY方向で当接する態様で設置されてよい。
【0017】
本体10は、X方向の両側に第1側板11と、奥側に第2側板12と、水平台14とを含む。
【0018】
第1側板11は、
図1等に示すように、床面から所定高さH1まで延在する。第1側板11は、家具1がソファーの形態であるとき、ソファーに着座するユーザにとって左右側に位置することになる。このとき、第1側板11は、肘掛けとして機能しうる。例えば
図1に示す例では、両側の第1側板11にはサブクッション50が立て掛けられている。第1側板11は、家具1がベッドの形態であるとき、ベッドに横たわるユーザにとって頭部側と脚部側に位置することになる。このとき、頭部側の第1側板11は、枕を斜めに支持する部位として機能しうる。例えば
図2に示す例では、一方側の第1側板11には、枕として機能しうる2つのサブクッション50がY方向に並んで立て掛けられている。
【0019】
第2側板12は、X方向両側の第1側板11の間に延在する。第2側板12は、家具1がソファーの形態であるとき、ソファーに着座するユーザにとって背中側に位置することになる。また、第2側板12は、家具1がベッドの形態であるとき、ベッドに横たわるユーザにとって左右の一方側に位置することになる。
【0020】
第2側板12は、家具1の設置の仕方によっては可視となりうるため、好ましくは、X方向両側の第1側板11の間及び床面から所定高さH2(
図1や
図4参照)まで全体にわたり延在する。所定高さH2は、
図1や
図4に示すように、第1側板11の所定高さH1と同じであってもよい。ただし、変形例では、第2側板12は、穴や切欠きなどが形成されてもよい。例えば、第2側板12は、後述の水平台14の高さ範囲だけ延在する態様であってもよい。即ち、第2側板12は、後述の水平台14の奥側の板材として形成されてもよい。
【0021】
水平台14は、第2側板12から手前側に張り出した形態である。水平台14は、奥側が第2側板12に取り付けられるが、第2側板12に一体的に形成されてもよい。また、水平台14は、X方向両側の第1側板11の間に延在し、X方向の両側が第1側板11に取り付けられる。但し、水平台14は、X方向両側の第1側板11の間の一部にわたり設けられてもよい。
【0022】
水平台14は、棚ないしテーブル(以下、「棚」で代表する)として機能する。即ち、水平台14は、物を載置できる棚として機能する。例えば、水平台14には、照明器具や、飲料水、時計、リモートコントローラ、携帯端末、書籍などが載置されてもよい。水平台14は、家具1がソファーの形態であるとき、ソファーに着座するユーザにとって背中側に位置することになる。従って、ユーザは、背後の棚に、必要な物を載置でき、利便性が向上する。また、第2側板12は、家具1がベッドの形態であるとき、ベッドに横たわるユーザにとって左右の一方側に位置することになる。従って、ユーザは、横の棚に、必要な物を載置でき、利便性が向上する。
【0023】
水平台14は、
図4乃至
図6に示すように、第1板状部141と、第2板状部142と、第3板状部143とを含む。第1板状部141は、水平台14の水平面を形成し、水平面は、物が載置される載置面(棚の載置面)として機能できる。第2板状部142は、水平台14の手前側の側面を形成する。第3板状部143は、水平台14の中央部に設けられ、YZ面内に延在する。第3板状部143は、第1板状部141及び第2板状部142の裏側(後述の収納空間70側)の表面に結合されることで、水平台14の強度及び剛性を確保する機能を有する。尚、変形例では、第3板状部143は、X方向の異なる位置に複数設けられてもよいし、省略されてもよい。
【0024】
水平台14の第2板状部142の上端部は、
図4乃至
図6に示すように、第2側板12の上端部とともに、第1板状部141より上側まで延在する。これにより、水平台14の水平面(載置面)の奥側及び手前側の双方に壁を形成できるので(X方向に視て凹状になるので)、水平台14に載置された物が手前側又は奥側へ移動しても容易に落下してしまうことを防止できる。但し、変形例では、第2板状部142の上端部及び第2側板12の上端部のうちのいずれか一方のみが、第1板状部141より上側まで延在する構成であってもよい。
【0025】
水平台14は、
図5Bに示すように、床面より所定高さH3の位置から上側に延在する。水平台14より下側は、収納空間70(
図5B参照)として機能する。
【0026】
収納空間70は、
図5A及び
図5Bに示すように、家具1がベッドの形態であるとき、水平台14より下側に形成される。家具1がベッドの形態であるとき、収納空間70には、
図5Aに示すように、メインクッション40が収納可能である。尚、家具1がソファーの形態であるとき、水平台14より下側には、
図4に示すように、マットレス30の一部(奥側の一部)が挿入されており、収納空間70はマットレス30の一部の収納空間としても機能している。
【0027】
尚、メインクッション40は、水平台14内の空間144(
図5A参照)を更に利用して収納される形態であってもよい。水平台14内の空間144とは、第1板状部141及び第2板状部142の裏側(後述の収納空間70側)に形成されかつX方向で第3板状部143により仕切られる空間である。この場合、水平台14内の空間144は、収納空間70と協動して、メインクッション40が収納可能な空間を形成する。尚、水平台14内の空間144を利用してメインクッション40を収納する場合は、メインクッション40の高さ(
図7のH5参照)は、所定高さH3よりも高くなる。
【0028】
スライド床板20は、本体10に対してY方向にスライド可能である。スライド床板20は、家具1がソファーの形態となる
図1に示す第1位置(以下、「ソファー位置」と称する)と、家具2がベッドの形態となる
図2に示す第2位置(以下、「ベッド位置」と称する)との間で、Y方向にスライド可能である。ソファー位置は、ベッド位置より奥側である。尚、"スライド床板20がソファー位置とベッド位置との間でスライド可能"とは、スライド床板20がソファー位置とベッド位置との間のみでしかスライドできないことを意味する表現ではない。例えば、本実施例では、一例として、スライド床板20は、本体10に対してソファー位置より更に奥側へはスライド不能であるが、本体10に対してベッド位置より更に手間側へはスライド可能である(
図3参照)。このため、本実施例では、ベッド位置は、スライド床板20のスライドストローク中の途中の位置に対応する。
【0029】
スライド床板20は、ソファー位置にあるとき、
図4に示すように、上面視(Z方向に視たビュー)で水平台14と重なる。尚、スライド床板20における水平台14と重なる部位は、スライド床板20の奥側の一部(即ち水平台14の下側に来る部位)である。これにより、後述のように、マットレス30におけるソファーとして利用できるY方向の実効幅L1(
図4参照)を、マットレス30のY方向の全幅L0よりも有意に小さくして、ソファーの座部として適切なY方向の幅(奥行き寸法)を実現できる。尚、
図4では、スライド床板20は、上面視で最大限に水平台14と重なっているが、ユーザの好みに応じて、より少ない量だけ上面視で最大限に水平台14と重なる使用態様も可能である。
【0030】
スライド床板20は、ベッド位置にあるとき、
図5A及び
図5Bに示すように、上面視で水平台14と略重ならない。これにより、水平台14の下側に収納空間70が形成される。
【0031】
マットレス30は、スライド床板20に載置可能である。即ち、マットレス30は、家具1の使用状態では、スライド床板20に載置される。以下では、特に言及しない限り、マットレス30と他の要素との位置関係については、スライド床板20に載置された状態のマットレス30に関する。マットレス30は、上面視でスライド床板20に対応した矩形の外形を有する。即ち、マットレス30及びスライド床板20は、上面視で略同じ矩形の外形を有する。典型的には、マットレス30及びスライド床板20は、人が横たわることができるX方向の長さとY方向の幅L0を有する。本実施例では、一例としてシングルベッドのサイズに対応し、例えば、マットレス30及びスライド床板20は、X方向の長さが約2m程度であり、Y方向の幅が約1m程度であってよい。また、マットレス30及びスライド床板20のX方向の長さは、両側の第1側板11間の距離に略等しく、マットレス30及びスライド床板20のY方向の幅L0は、第1側板11のY方向の長さに略等しい。
【0032】
マットレス30は、水平台14の第2板状部142の下端より下側に上側表面が延在する。即ち、マットレス30の上側表面の高さH4は、
図5Aに示すように、水平台14の第2板状部142の下端の高さ(=所定高さH3)よりも低い。これにより、水平台14の第2板状部142の下端とマットレス30の上側表面との間のクリアランスΔ1が設定される(
図5A参照)。これにより、スライド床板20は、マットレス30が水平台14の下側で水平台14と干渉せずに、ソファー位置とベッド位置との間でスライド可能となる。クリアランスΔ1は、例えばマットレス30上に載置されうる補助的なマット類の厚み分を考慮して設定されてよい。クリアランスΔ1は、例えば8cm程度であってよい。
【0033】
マットレス30は、家具1がソファーの形態であるとき、ソファーに着座するユーザにとって座部となる。マットレス30は、家具1がソファーの形態であるとき、第2側板12にY方向に当接してもよい。これにより、例えば勢いよく着座した時でもマットレス30の奥側への移動(スライド床板20に対するずれ)が防止される。
【0034】
具体的には、家具1がソファーの形態であるとき、マットレス30の奥側の端面は、第2側板12にY方向で当接する。尚、この際(即ちスライド床板20がソファー位置にあるとき)、スライド床板20の奥側の端面は、第2側板12に対してY方向で僅かに離間してもよい。家具1がソファーの形態であるとき、マットレス30におけるソファーとして利用できるY方向の実効幅L1(
図4参照)は、マットレス30のY方向の幅L0から水平台14のY方向の幅L5を引いた長さに対応する。尚、本明細書において、特に言及しない限り、「ある長さがある長さに対応する」とは、両長さが略等しくなる態様で、互いに対して相関している関係を意味する。実効幅L1は、背凭れクッションとしての機能する状態のメインクッション40の手前側の縁部までの距離L2が、ソファーに着座するユーザにとって快適な座り心地となるように設定される。例えば、実効幅L1は、距離L2が約50〜60cm程度となるように設定されてよい。
【0035】
マットレス30は、家具1がベッドの形態であるとき、ベッドに横たわるユーザの身体全体を支持する部位となる。マットレス30は、家具1がベッドの形態であるとき、
図5Bに示すように、収納空間70にY方向に接する。即ち、家具1がベッドの形態であるとき、Y方向でマットレス30と収納空間70との間には、本体10に係る部材が介在しない(
図8A等で示す比較例と対照)。従って、収納空間70内にメインクッション40が収納された状態では、家具1がベッドの形態であるとき、マットレス30は、
図5Aに示すように、メインクッション40にY方向に接する。換言すると、ベッド位置とは、スライド床板20上のマットレス30が収納空間70内のメインクッション40にY方向に接するときのスライド床板20の位置に対応する。
【0036】
家具1がベッドの形態であるとき、
図5Aに示すように、マットレス30におけるベッドとして利用できるY方向の実効幅L4(
図5A参照)は、マットレス30のY方向の幅L0と、スライド床板20がベッド位置にあるときのマットレス30から第2側板12までのY方向の距離L6とを足した値から、水平台14のY方向の幅L5を引いた長さ(=L0+L6−L5))に対応する。実効幅L4は、好ましくは、マットレス30のY方向の幅L0と略等しくなるように設定される。例えば、水平台14のY方向の幅L5とメインクッション40のY方向の幅L3とが略等しくされることで、実効幅L4がマットレス30のY方向の幅L0と略等しくされてもよい。
【0037】
家具1が中間状態であるとき、
図6に示すように、水平台14の第2板状部142の下端とマットレス30の上側表面との間には、入口隙間Δ2(隙間の一例)が形成される。入口隙間Δ2は、収納空間70への又は収納空間70からのメインクッション40の出し入れの作業性が良好になるようなサイズに設定される。スライド床板20のスライドストロークは、入口隙間Δ2がメインクッション40のY方向の幅L3以上となる中間状態が実現されるように設計される。
【0038】
メインクッション40は、家具1がソファーの形態であるとき、
図1に示すように、水平台14の第2板状部142(手前側の表面)に当接される態様でマットレス30に載置可能である。この状態では、メインクッション40は、奥側が水平台14の第2板状部142に支持され、背凭れクッションとして機能する。
【0039】
メインクッション40は、好ましくは、背凭れクッションとしての機能を重視して形成される。例えば、メインクッション40は、ウレタン材料の部位を含んでよい。また、メインクッション40は、
図1に示すように、X方向両側の第1側板11の間に延在する。尚、本実施例では、一例として、メインクッション40は、2つあり、2つがX方向に並ぶことで、X方向両側の第1側板11の間の全体をカバーする。また、メインクッション40は、
図7に示すように、X方向に視たとき、上側が奥側に倒れる向きで傾斜した形態を有する。これにより、メインクッション40が略直方体である形態である場合に比べて、背凭れクッションとしての機能が向上する。また、メインクッション40は、
図7に示すように、下端面402が平面状である。これにより、メインクッション40を安定した姿勢でマットレス30に載置し易くなる。尚、本明細書において、メインクッション40の各寸法(例えばY方向の幅L3等)については、下端面402がXY平面内にあるときの姿勢での各寸法を意味する。但し、メインクッション40は、下端面402がマットレス30の上側表面に対して傾斜する態様で載置されてもよい(例えば、メインクッション40の下端面402の手前側の縁部だけがマットレス30の上側表面に接触する向きで傾斜して載置されてもよい)。
【0040】
メインクッション40は、
図1に示すように、背凭れクッションとしての機能を高めるために必要な高さH5を有する。本実施例では、一例として、メインクッション40は、背凭れクッションとしての機能する状態で、
図1に示すように、水平台14より上側まで延在する。これにより、手前側から視たときに水平台14がメインクッション40により隠れるので、外観が良好となる。
【0041】
メインクッション40は、好ましくは、マットレス30と同じ表地(表面素材)により形成される。表地は、例えばファブリック素材であるが、本革や合成皮革等であってもよい。これにより、統一感が生じ、商品性が向上する。
【0042】
メインクッション40は、上述のように、収納空間70に収納可能である(
図5A参照)。メインクッション40は、収納空間70に所定姿勢で収納可能である。所定姿勢は、例えば、背凭れとして機能するときの姿勢と同じである。より具体的には、メインクッション40は、下端面402が床面にZ方向に面接触する姿勢で収納される。但し、メインクッション40は、
図5Aに示すように、スライド床板20のベッド位置に依存して、若干変形された状態で収納することもできる。或いは、メインクッション40は、下端面402が床面に対して傾斜する態様で収納されてもよい(例えば、メインクッション40の下端面402の手前側の縁部だけが床面に接触する向きで傾斜して収納されてもよい)。以下では、収納状態のメインクッション40とは、収納空間70に所定姿勢で収納された状態のメインクッション40を意味する。
【0043】
メインクッション40のY方向の幅L3は、
図5Aに示すように、水平台14のY方向の幅L5に略等しい(即ち、L3≒L5である)。幅L3が幅L5に略等しいとは、収納状態のメインクッション40が水平台14の下側に実質的に過不足なく収納されている状態を実現できる関係であればよく、差が例えば15mm以下であることを意味する。例えば、メインクッション40のY方向の幅L3は、水平台14のY方向の幅L5よりも、10mm程度短くてもよい。また、メインクッション40のY方向の幅L3は、
図5Aに示すように、スライド床板20がベッド位置にあるときのマットレス30から第2側板12までのY方向の距離L6に略等しい(即ち、L3≒L6である)。幅L3が幅L6に略等しいとは、スライド床板20がベッド位置にあるときに収納空間70内にメインクッション40のみが過不足なく収納されている状態を実現できる関係であればよい。これにより、距離L6が必要以上に大きくならず、ベッドの形態のときの家具1のY方向のサイズが必要以上に大きくなることを防止できる。
【0044】
また、メインクッション40の高さH5(
図5A参照)は、好ましくは、マットレス30の上側表面の高さH4よりも有意に高い。この場合、手前側から視て、水平台14の第2板状部142の下端とマットレス30の上側表面との間のクリアランスΔ1(
図5A参照)を介して、収納状態のメインクッション40の上側端部が可視となるので、家具1がベッドの形態であるときのマットレス30の奥側での外観が向上する。具体的には、メインクッション40の高さH5がマットレス30の上側表面の高さH4以下である場合、手前側から視て、水平台14の第2板状部142の下端とマットレス30の上側表面との間のクリアランスΔ1に起因して、収納状態のメインクッション40より上側の空洞が可視となり易い。この点、メインクッション40の高さH5がマットレス30の上側表面の高さH4よりも高い場合は、空洞に代えてメインクッション40の上側端部が可視となるので、外観が向上する。かかる外観の向上は、メインクッション40とマットレス30とが同じ表地(表面素材)により形成される場合に、より顕著となる。例えば、メインクッション40の高さH5は、マットレス30の上側表面の高さH4よりも7cm程度以上高くてもよい。
【0045】
サブクッション50は、メインクッション40よりも小さいサイズである。サブクッション50は、枕などに利用できる。サブクッション50は、複数個設けられてよい。尚、変形例では、サブクッション50は省略されてもよい。
【0046】
本実施例において、ユーザは、以下の通り家具1の形態を変化させて使用できる。
【0047】
ソファーの形態からベッドの形態に形態を変化させる際には、ユーザは、スライド床板20の手前側を手で持って、
図3に示したように、スライド床板20を手前側に大きくスライドさせる。そして、ユーザは、
図3に示したように、水平台14の下側の収納空間70に、ベッドの形態では不要なメインクッション40を収納する。
【0048】
次に、ユーザは、
図2に示したベッド位置までスライド床板20を奥側へスライドさせる。この場合のスライド床板20は、
図5Aに示すように、マットレス30が収納空間70内のメインクッション40に接するまでスライドされる。これにより、ソファーの形態からベッドの形態へのスライド作業が終了となる。
【0049】
逆に、ユーザは、ベッドの形態からのソファー形態に形態を変化させる際には、スライド床板20の手前側を手で持って、
図3に示したように、スライド床板20を手前側に大きくスライドさせる。そして、ユーザは、水平台14の下側の収納空間70内のメインクッション40を取り出す。
【0050】
次に、ユーザは、
図1に示したソファー位置までスライド床板20を奥側へスライドさせる。この場合のスライド床板20は、
図4に示すように、後述の床板下桟220がサイドフレーム113にY方向で当接するまでスライドさせる。そして、ユーザは、メインクッション40を、
図1に示す姿勢(背凭れとして機能できる姿勢)でマットレス30上に載置する。これにより、ベッドの形態からソファーの形態へのスライド作業が終了となる。
【0051】
このように、本実施例によれば、ユーザは、比較的簡易な作業で、ソファーの形態からベッドの形態へ、又は、ベッドの形態からのソファー形態へ、家具1の形態を変化させることができる。
【0052】
また、本実施例によれば、上述のように、家具1がベッドの形態であるとき、水平台14より下側に、メインクッション40が収納可能な収納空間70が形成されるので、家具1がベッドの形態であるときにメインクッション40を、空いた収納空間70内に収納できる。従って、家具1をベッドの形態で使用するユーザは、メインクッション40の置場に困ることがなく、収納用のスペースを別途確保する必要が無く、利便性が向上する。
【0053】
また、本実施例によれば、上述のように、水平台14が棚として機能するので、ユーザは水平台14に物を置くことができ、利便性が向上する。
【0054】
ここで、比較例を用いて、本実施例の効果について更に説明する。
【0055】
図8A乃至
図8Cは、比較例による家具2の概略説明図であり、
図4等に示す断面と対比される断面図である。
図8Aは、ソファーの形態の家具2を示し、
図8Bは、ベッドの形態の家具2を示し、
図8Cは、中間状態の家具2を示す。
【0056】
比較例では、
図8A乃至
図8Cに示すように、水平台の側板900は、下端に、Y方向のレール90と、下側に更に延在する延長側板92とを有する。延長側板92は、X方向の回動軸91まわりに回動可能である。回動軸91は、レール90上をY方向にスライド可能である。従って、比較例では、
図8Aに示すように、延長側板92が奥側にスライドすることで、ソファーの形態をとることができ、
図8Bに示すように、延長側板92が手前側にスライドすることで、水平台の下側にメインクッションを収納した状態のベッドの形態をとることができる。
【0057】
かかる比較例では、水平台の側板900の延長側板92が可動部位となるので、比較的複雑な構造となる。即ち、延長側板92をスライド可能かつ回動可能とする機構(例えばレール90や回動軸91等)に起因して、構造が比較的複雑である。このため、部品点数やコストの増大を招くほか、水平台の下側における空間(例えば背凭れ用のメインクッションの収納用の空間)の確保が難しくなる。例えば、
図8A乃至
図8Cに示す例では、家具2のY方向のサイズを家具1と同じにしつつ、水平台の下側に家具1と同一のサイズ空間を確保するためには、延長側板92の厚み分だけ、マットレスのY方向の幅を小さくする必要がある。これは、家具1と同じY方向のサイズのマットレスを載置可能とするためには、家具2のY方向のサイズが増加することを意味する。また、
図8Cに模式的に示すように、メインクッションの出し入れの際に、延長側板92を水平に近い角度まで手前側に回動させる必要があり、スライド床板及びマットレスの手前側への引き出し量が比較的大きくなる。
【0058】
この点、本実施例によれば、かかる比較例に比較して、比較的簡易な構造であり、部品点数やコストの観点から有利となる。また、延長側板92を不要とすることで、ベッドの形態のときの家具1のY方向の幅を効率的に小さくでき、家具1の必要以上の大型化を防止できる。更に、メインクッションの出し入れの際に必要な入口隙間Δ2を確保するためには、スライド床板20を最小限の距離だけ引き出すだけでよいので(比較例で必要とされる延長側板92の回動が不要であるので)、作業スペースが小さくて済みかつ作業性が良好である。
【0059】
次に、
図9乃至
図15B、及び前出の
図4及び
図5Aを参照して、家具1の本体10及びスライド床板20を更に説明する。以下、家具1のうちの、本体10及びスライド床板20が組み合わされたものを、「ベッドソファー本体」と称する。
【0060】
図9乃至10は、ベッドソファー本体の斜視図であり、
図12は、スライド床板20の下側を視る斜視図であり、
図13は、ベッドソファー本体の詳細を示す3面図であり、
図14は、スライド床板20の手前側の部位の説明図である。また、
図15A及び
図15Bは、本体10の一部を分解した説明図である。尚、
図15Bには、参考用として、サイドフレーム113の組み付け方向が矢印で示されている。尚、
図9乃至11は、概略図であり、
図13等で示す詳細図で示される要素の一部の図示は省略されている。また、
図12では、スライド床板20の内部構造を示すため、スライド床板20の下側板部材282の一部が切開されたQ部が示される。また、
図14では、説明用に、ネジ等が透視で示される。
【0061】
本体10は、
図9乃至10に示すように、スライド床板20をスライド可能に支持する。具体的には、本体10は、中仕切り111(第1支持部材の一例)と、両側の第1側板11に取り付けられる側方支持部材112(第2支持部材の一例)と、サイドフレーム113(第3支持部材の一例)を備える。
【0062】
中仕切り111は、
図11及び
図15Aに示すように、Y方向に延在する。中仕切り111は、X方向両側の第1側板11の間の中央位置に設けられる。本実施例では、一例として、中仕切り111は、X方向に視たとき、奥側は第2側板12まで延在し、手前側は第1側板11の手前側縁部より奥側で終端する。中仕切り111は、第2側板12にボルト等で固定される。従って、中仕切り111は、上述した収納空間70の下側をX方向で所定間隔で仕切る。所定間隔は、好ましくは、等間隔であり、本実施例では、X方向両側の第1側板11の間のX方向の距離の半分である。中仕切り111で下側が仕切られた収納空間70のそれぞれには、2つのメインクッション40のそれぞれが収納される。尚、変形例では、中仕切り111は、X方向の異なる位置に複数個設けられてもよい。
【0063】
中仕切り111は、上述のように、収納空間70の下側をX方向で所定間隔で仕切る。従って、中仕切り111が1つのときは、メインクッション40は2つであり、中仕切り111が2つのときは、メインクッション40は3つであるといった具合に、メインクッション40の数は、中仕切り111の数より1つだけ多い関係となる。メインクッション40のX方向の長さは、所定間隔に対応する。これにより、メインクッション40のそれぞれの収納位置が明確になり、メインクッション40の収納作業が容易となる。
【0064】
中仕切り111は、スライド床板20の下側表面をスライド可能に支持する。例えば、中仕切り111は、断面が矩形の角材(平角の板材)であり、上側表面がスライド床板20の下側表面に面接触する態様で、スライド床板20をスライド可能に支持する。これにより、X方向両側以外に支持部が形成されるので、スライド床板20に対する本体10による支持能力を高めることができる。
【0065】
側方支持部材112は、
図15Aに示すように、例えば第1側板11にボルト等により固定される。側方支持部材112は、中仕切り111と平行に、Y方向に延在する。側方支持部材112は、X方向に視たとき、奥側は第2側板12より手前側で終端し、手前側は第1側板11の手前側縁部より奥側で終端する。
【0066】
側方支持部材112は、スライド床板20の下側表面をスライド可能に支持する。例えば、側方支持部材112は、断面が矩形の角材であり、上側表面がスライド床板20の下側表面に面接触する態様で、スライド床板20をスライド可能に支持する。
【0067】
サイドフレーム113は、
図15Bに示すように、X方向に延在する。サイドフレーム113は、水平台14と同様、X方向両側の第1側板11の間に延在する。サイドフレーム113は、X方向両側の端部でそれぞれ第1側板11にボルト等で固定される。また、サイドフレーム113は、中仕切り111の手前側端部にボルト等で固定される。これにより、中仕切り111,側方支持部材112、及びサイドフレーム113が井桁状に結合されるので、本体10の支持部(スライド床板20の支持部)全体としての剛性を高めることができる。
【0068】
このように、本実施例によれば、本体10は、スライド床板20をスライド可能に支持するので、スライド床板20全体が床面をスライドするように形成される構成に比べて、ユーザによるスライド床板20のスライド作業が容易となる。スライド床板20全体が床面をスライドするように形成される構成としては、例えば、中仕切り111、側方支持部材112、及びサイドフレーム113がスライド床板20側に設けられる構成がある。かかる構成では、スライド床板の重量が重くなり、その分だけ、摺動抵抗も増加し、ユーザにとってスライド床板のスライド作業の負荷が大きくなる。これに対して、本実施例によれば、本体10側に中仕切り111、側方支持部材112、及びサイドフレーム113が設けられるので、スライド床板20の重量が比較的軽く、ユーザによるスライド床板20のスライド作業が容易となる。このため、例えば、スライド床板20と中仕切り111、側方支持部材112、及びサイドフレーム113との間に、摩擦低減手段(例えばローラなど)を設けなくても、比較的低い摺動抵抗を実現できる。但し、変形例では、摩擦低減手段が設けられてもよいし、中仕切り111、側方支持部材112、及びサイドフレーム113の一部又は全部がスライド床板20側に設けられてもよい。
【0069】
また、本体10は、
図13に示すように、第2側板12に配線用の穴80を有するとともに、水平台14の第1板状部141に配線用の穴81を有する。本実施例では、上述のように、水平台14は、棚として機能し、照明器具などの配線が必要な電子機器が載置されうる。従って、ユーザは、電子機器の電気コードを、穴80、81に通して配索できる。これにより、見栄えが良好な電気コードの配索が容易となる。
【0070】
スライド床板20は、
図9乃至10に示すように、例えば、2つのスライド床板部211,212をX方向に結合することで形成されてもよい。これにより、家具1の組み立て前の搬送が容易となる。2つのスライド床板部211,212は、例えばX方向で対称に形成される。
【0071】
スライド床板20は、
図12に模式的に示すように、上側板部材281と、下側板部材282と、補強部材283とを含む。補強部材283は、例えば断面が矩形の角材であり、Y方向に延在する。補強部材283は、上下方向で上側板部材281及び下側板部材282の間に設けられかつ上側板部材281及び下側板部材282に結合される。補強部材283は、断面が矩形の角材であり、複数本設けられる。これにより、スライド床板20の剛性を効率的に高めることができる。
【0072】
スライド床板20は、
図12に示すように、下側表面に、第2側板12に平行に延在する床板下桟220(第4支持部材の一例)を備える。床板下桟220は、X方向に延在する。床板下桟220は、スライド床板20のX方向の全幅にわたり延在する。床板下桟220は、
図14に示すように、スライド床板20のスライド床板部211,212にボルト等で固定される。床板下桟220は、
図12に示すように、スライド床板20における手前側の縁部230に対して奥側にオフセットした位置に設けられる。
【0073】
床板下桟220の下端面には、
図14に示すように、アジャスタ221が取り付けられてよい。アジャスタ221は、床板下桟220の下端面と床面との高さ関係を調整するために用いられる。尚、床板下桟220の下端面は、床面より僅かに高い位置に来るように調整されてもよい。
【0074】
床板下桟220は、スライド床板20のスライドストロークの奥側の限界位置(即ち、ソファー位置)を決めるストッパとして機能する。具体的には、
図4及び
図5Aに示すように、
図5Aに示すベッド位置からスライド床板20が奥側へとスライドされると、床板下桟220が本体10のサイドフレーム113にY方向に当接することで、スライド床板20の更なる奥側へのスライドが不能となる。このように、床板下桟220は、サイドフレーム113と協動して、本体10に対するスライド床板20の奥側へのスライドをソファー位置で停止させるストッパとして機能する。尚、この際、スライド床板20の奥側の端面は、第2側板12に対してY方向で僅かに離間してよい。
【0075】
スライド床板20は、
図12に示すように、下側表面における床板下桟220より手前側に、凸部240を有する。凸部240は、スライド作業の際の取っ手(ユーザによる持ち手)として機能する。即ち、ユーザは、凸部240を持ってスライド床板20を手前側に出したり奥側に入れたりすることができる。これにより、スライド床板20のスライド操作の作業性が良好となる。
【0076】
スライド床板20は、
図12に示すように、下側表面に下方に突出する係止部250を有する。係止部250は、スライド床板20を手前側にスライドさせた際に本体10のサイドフレーム113にY方向で当接することで、スライド床板20の手前側への更なるスライドを係止する。係止部250がサイドフレーム113にY方向で当接するときのスライド床板20の位置(本体10に対する位置)を、「引き出し限界位置」(第3位置の一例)と称する。このように、係止部250は、サイドフレーム113と協動して、本体10に対するスライド床板20の手前側へのスライドを引き出し限界位置で停止させるストッパとして機能する。これにより、ユーザが必要以上にスライド床板20を手前に引き出してしまうことを防止できる。
【0077】
ここで、引き出し限界位置は、ベッド位置より手前側である。また、引き出し限界位置は、入口隙間Δ2が形成される位置、即ち
図3に示した中間状態でのスライド床板20の位置(本体10に対する位置)と同じであってよいし、入口隙間Δ2よりも大きな隙間が形成される位置であってもよい。
【0078】
次に、本実施例によるマットレス30の内部構造について説明する。
【0079】
マットレス30は、好ましくは、スプリングコイル内蔵のマットレスであり、スプリングコイルより上側にウレタン材料の部位を含む。また、マットレス30は、マットレス30の角部を囲む金属ワイヤを含まない。スプリングコイルを内蔵することで、スプリングコイルを内蔵しないタイプのマットレスに比べて、寝心地が良好となる。他方、スプリングコイルを内蔵すると、ソファーの形態で使用する際の座り心地が悪化し、ユーザの膝への負担が大きくなりすい。しかしながら、マットレス30は、スプリングコイルより上側にウレタン材料の部位を含むことで、スプリングコイルや他の金属ワイヤ等に起因した座り心地の悪化を低減できる。この結果、寝心地と座り心地の双方を高めることができる。
【0080】
図16は、マットレス30の内部構造を概略的に示す断面図である。尚、
図16は、XZ面による断面を示すが、YZ面による断面も実質的に同一である。
【0081】
マットレス30は、
図16に示すように、上側から順に、表地層301と、第1上側層302と、第2上側層303と、第3上側層304と、コイル層305と、底面層306とを含む。尚、表地層301は、マットレス30の本体の上側のみならず側面を覆う。尚、マットレス30の厚み(上下方向の寸法)は、例えば190mm程度である。
【0082】
コイル層305は、スプリングコイル3051を含む。スプリングコイル3051は、例えばポケットコイルの形態であり、配列方法は、例えば平行配列であるが、交互配列であってもよい。
【0083】
図17は、コイル層305のコイル配列を概略的に示す説明図であり、上面視でスプリングコイル3051の配列態様を模式的に示す図である。
【0084】
図17に示す例では、コイル層305は、平行配列でスプリングコイル3051を含む。スプリングコイル3051は、2種類のスプリングコイル3051A,3051Bを含む。スプリングコイル3051Aの配置範囲は、
図17の示す範囲P1外であり、スプリングコイル3051Bの配置範囲は、
図17の示す範囲P1内である。即ち、スプリングコイル3051Bは、中央部に配置され、スプリングコイル3051Aは、外周部に配置される。
【0085】
スプリングコイル3051Aは、例えばワイヤ径(鋼線径)が2.2mmであり、コイル径が62mmであり、コイル高さは自由長で170mmでありポケット収容時は130mmであり、巻き数は5である。
【0086】
スプリングコイル3051Bは、例えばワイヤ径(鋼線径)が1.8mmであり、コイル径が62mmであり、コイル高さは自由長で170mmでありポケット収容時は130mmであり、巻き数は5である。
【0087】
このように2種類のスプリングコイル3051A,3051Bを用いかつワイヤ径が小さい方(即ちバネ係数が低い方)のスプリングコイル3051Bを中央部に配置することで、寝心地の向上と座り心地の向上の両立を図ることができる。
【0088】
図18は、コイル層305の外周の角部の構成の詳細の一例を示す図であり、XY平面で切断した際の断面図である。
【0089】
コイル層305の外周の角部には、補強部3054が設けられる。補強部3054は、ウレタン素材により形成される。尚、補強部3054は、更にウレタン素材のカバーにより覆われてもよい。これにより、補強部3054が金属製である場合に比べて、ユーザの膝への負担を低減でき、座り心地を高めることができる。
【0090】
次に、表1を参照して、表地層301、第1上側層302、第2上側層303、第3上側層304、及び底面層306の組成等を説明する。
【0091】
表1は、表地層301、第1上側層302、第2上側層303、第3上側層304、及び底面層306の一例を示す表図である。尚、表1において、密度の単位はg/m
2とし、厚みの単位はmmとする。また、ウレタンに関連した密度D**(**は数値)は、**kg/m3とする。また、以下の表で、"層構成"が複数の層からなる場合の層構成を示し、表内の上側にあるほど上側に位置する。
【0092】
【表1】
尚、表1に示されていないが、コイル層305と第3上側層304との間には、不織布の層が介在されてもよい。同様に、コイル層305と底面層306との間には、不織布の層が介在されてもよい。この場合、不織布の層は、例えば、密度が80g/m
2でありかつ厚みが0.25mmであってよい。
【0093】
このように、本実施例によれば、マットレス30は、コイル層305より上側にウレタン材料の部位(例えば表地層301や、第2上側層303、第3上側層304)を有するので、スプリングコイルによる寝心地の向上と、ウレタン材料の部位による座り寝心地の向上とを図ることができる。また、本実施例によれば、コイル層305の外周の角部等に金属材料を用いないため、マットレス30を丸めることも可能となる。例えば、マットレス30をX方向が周方向になる向きで丸めることで、マットレス30の収納性や可搬性が良好となる。
【0094】
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【0095】
例えば、上述した実施例では、ベッド位置では、マットレス30がメインクッション40にY方向に当接するが、これに限れない。例えばスライド床板20の方がマットレス30よりも大きい外形を有する場合、ベッド位置では、スライド床板20がメインクッション40にY方向に当接してもよい。換言すると、ベッド位置とは、スライド床板20が収納空間70内のメインクッション40にY方向に接するときのスライド床板20の位置に対応してもよい。
【解決手段】家具は、第1方向の両側に第1側板、第2方向の第1側に第2側板、及び、第2側に張り出した水平面を形成する水平台を有する本体と、本体に対して、上面視で水平台と重なる第1位置と、第1位置より第2側である第2位置第2位置との間で第2方向にスライド可能な床板部と、床板部に載置された載置状態において、水平台における第2方向の第2側の側面の下端より下側に上側表面が延在するマットレス部と、床板部が第1位置にある状態において、水平台の側面に当接される態様でマットレス部に載置可能であるクッション部材とを含み、床板部が第2位置にある状態において、水平台の水平面より下側に、クッション部材が収納可能でありかつ載置状態のマットレス部に第2方向に接する空間が形成され、床板部が第1位置にある状態において、空間に載置状態のマットレス部の一部が収納される。