特許第6242579号(P6242579)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6242579
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】トリガースイッチ
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/20 20060101AFI20171127BHJP
【FI】
   H01H13/20 A
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-72164(P2013-72164)
(22)【出願日】2013年3月29日
(65)【公開番号】特開2014-197469(P2014-197469A)
(43)【公開日】2014年10月16日
【審査請求日】2016年1月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(73)【特許権者】
【識別番号】301040796
【氏名又は名称】佐鳥エス・テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001014
【氏名又は名称】特許業務法人東京アルパ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前川 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】小脇 悟
【審査官】 段 吉享
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第03309484(US,A)
【文献】 特開平04−181620(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の山型形状を有し、回動可能な調整ダイヤルと、
前記調整ダイヤルの回動位置にしたがって、最大引き込み位置が変化するトリガーと、
前記トリガーを所定の引き込み位置より先まで引き込んだとき、オンになる短絡可動接点と、
前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記山型形状と当接することにより、クリック感を醸し出すダイヤル押圧部と、
を備え、
前記複数の山型形状のうち第二の山形状は、前記短絡可動接点がオンになる前後の不安定な状態になる引き込み範囲内の引き込み位置に前記トリガーの最大引き込み位置がなる回動範囲内の回動位置に前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記ダイヤル押圧部に当接する位置に配置され、これにより、前記調整ダイヤルが前記回動範囲内の回動位置で停止するのを防ぎ、
前記複数の山型形状のうち第一の山型形状は、前記トリガーの最大引き込み位置が前記所定の引き込み位置よりも手前の引き込み位置になる回動位置に前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記ダイヤル押圧部に当接する位置に設けられ、
前記第二の山型形状は、前記第一の山型形状よりも幅が広い、
トリガースイッチ。
【請求項2】
複数の山型形状を有し、回動可能な調整ダイヤルと、
前記調整ダイヤルの回動位置にしたがって、最大引き込み位置が変化するトリガーと、
前記トリガーを所定の引き込み位置より先まで引き込んだとき、オンになる短絡可動接点と、
前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記山型形状と当接することにより、クリック感を醸し出すダイヤル押圧部と、
を備え、
前記複数の山型形状のうち第二の山形状は、前記短絡可動接点がオンになる前後の不安定な状態になる引き込み範囲内の引き込み位置に前記トリガーの最大引き込み位置がなる回動範囲内の回動位置に前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記ダイヤル押圧部に当接する位置に配置され、これにより、前記調整ダイヤルが前記回動範囲内の回動位置で停止するのを防ぎ、
前記複数の山型形状のうち第一の山型形状は、前記トリガーの最大引き込み位置が前記所定の引き込み位置よりも手前の引き込み位置になる回動位置に前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記ダイヤル押圧部に当接する位置に設けられ、
前記複数の山型形状のうち第三の山型形状は、前記トリガーの最大引き込み位置が前記所定の引き込み位置よりも先の引き込み位置になる回動位置に前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記ダイヤル押圧部に当接する位置に設けられ、
前記第三の山型形状は、前記第一の山型形状よりも幅が広い、
トリガースイッチ。
【請求項3】
複数の山型形状を有し、回動可能な調整ダイヤルと、
前記調整ダイヤルの回動位置にしたがって、最大引き込み位置が変化するトリガーと、
前記トリガーを所定の引き込み位置より先まで引き込んだとき、オンになる短絡可動接点と、
前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記山型形状と当接することにより、クリック感を醸し出すダイヤル押圧部と、
を備え、
前記複数の山型形状のうち第二の山形状は、前記短絡可動接点がオンになる前後の不安定な状態になる引き込み範囲内の引き込み位置に前記トリガーの最大引き込み位置がなる回動範囲内の回動位置に前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記ダイヤル押圧部に当接する位置に配置され、これにより、前記調整ダイヤルが前記回動範囲内の回動位置で停止するのを防ぎ、
前記複数の山型形状のうち第一の山型形状は、前記トリガーの最大引き込み位置が前記所定の引き込み位置よりも手前の引き込み位置になる回動位置に前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記ダイヤル押圧部に当接する位置に設けられ、
前記複数の山型形状のうち第三の山型形状は、前記トリガーの最大引き込み位置が前記所定の引き込み位置よりも先の引き込み位置になる回動位置に前記調整ダイヤルを回動させたとき、前記ダイヤル押圧部に当接する位置に設けられ、
前記第二の山型形状及び前記第三の山型形状は、前記第一の山型形状よりも幅が広い、
トリガースイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガースイッチに関し、詳しくは、トリガーに備えてあるダイヤル式のストローク調整手段における短絡可動接点オンストローク周辺において、ダイヤルのクリック感を醸し出すダイヤルの山型形状に工夫を施してダイヤルが途中の不安定な位置で止まらないようにしたトリガースイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術のトリガースイッチは、トリガーの引き込みを調整するための調整ダイヤルが備えられており、この調整ダイヤルを回転させることでトリガーのストローク量を調整するというものである。例えば、通常は7.5mmトリガーを引くことができるが、調整ダイヤルを回転させることによって3.2mmまでしか引けないように規制することができる。
【0003】
この従来技術におけるトリガースイッチは、図10に示すように、ロックボタン119を有するスイッチ本体120と、切替レバー114を備えた切替スイッチ部116と、トリガー123と、トリガー123に備えた調整ダイヤル137とから大略構成されている。
【0004】
調整ダイヤル137は、特に図11に示すように、円盤形状に形成した摘み151とこの摘み151の中心位置から突出して形成した棒状の螺旋状に形成した調整バー152と、調整バー152の基部側にはトリガー123に設けてあるダイヤル挿入穴132に係合する係合溝153を備え、この係合溝153を形成する圧入リブ154を内側に備えている。
この圧入リブ154をトリガー123のダイヤル挿入穴132に挿入するときにダイヤル挿入穴132の内部に設けた係合部に圧入させて嵌合させることで調整ダイヤル137を回転自在に係合する。
【0005】
そして、この摘みの部分の背面に設けたクリック感を醸し出す山型形状155は、放射状に合計して16個の山型形状155が等間隔に設けられている。
この山型形状155にトリガー123のダイヤル押圧部(オシボ)134を当接状態で圧入させることにより、圧入後においては、常時山型形状155をダイヤル押圧部(オシボ)134が谷157の部分で押圧している状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−326249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術で説明したトリガースイッチにおいては、調整ダイヤルのダイヤル裏側に山を設けてダイヤルのクリック感を出しているが、従来における山形状は等間隔・同形状であるために、短絡可動接点オン直後の接点圧力が弱い状態で、トリガーが保持された場合、振動・衝撃により接点間にアークが発生し接点溶着等の不良が発生するという問題がある。
【0008】
従って、調整ダイヤル付きのトリガースイッチにおいて、トリガーに取付けられているストローク調整手段を構成する調整ダイヤルの回転が特に短絡可動接点オン直後位置の制御不安定な位置で止まらないようにすることを解決しなければならない課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本願発明のトリガースイッチは、次に示す構成にすることである。
【0010】
(1)トリガースイッチは、トリガーの引き込み操作により電源可動接点及び短絡可動接点をオンに制御するトリガーに連動して動く接点摺動部材と、
前記トリガーのストローク量を調整するストローク調整部材と、
前記トリガーの前面に摘みの背面に設けた山型形状にクリック感を醸し出すダイヤル押圧部が当接された状態で配置され、前記ストローク調整部材と螺合の関係で係合する調整ダイヤルと、
を備え、
前記調整ダイヤルは、摘みの背面に設けた山型形状を最初に小さな山型形状の第1の山型形状とし、中間から大きな山型形状の第2の山型形状にしたことである。
(2)前記大きな山型形状の第2の山型形状は、摘みを回動させて前記短絡可動接点をオンさせるときの前後になるように設けたことを特徴とする(1)に記載のトリガースイッチ。
(3)前記大きな山型形状の第2の山型形状は、高さを同じくして、傾斜面を長くしたことを特徴とする(1)に記載のトリガースイッチ。
【発明の効果】
【0011】
本発明のトリガースイッチは、トリガーに装着した調整ダイヤルによりストローク量を調整するもので、摘みの背面に設けた山型形状を最初は小さな山型形状にし、略中間から大きな山型形状にしたことにより、調整により短絡可動接点オン直後位置でダイヤルが留まることなく安定した状態でオン動作できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願発明に係るトリガースイッチの外観を示す全体斜視図である。
図2】同、分解した全体斜視図である。
図3】同、蓋部を外しトリガーを外した斜視図である。
図4】同、調整ダイヤルを示す斜視図である。
図5】同、調整ダイヤルの背面からみた平面図である。
図6】同、調整ダイヤルが初期状態のときの断面図である。
図7】同、調整ダイヤルが初期状態のときにトリガーが引き込まれたときの断面図である。
図8】同、調整ダイヤルが中間位置まで回動したときの断面図である。
図9】同、調整ダイヤルが中間位置まで回動したときにトリガーが引き込まれたときの断面図である。
図10】従来技術におけるトリガースイッチの外観を示す斜視図である。
図11】従来技術における調整ダイヤルを示す斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本願発明に係るトリガースイッチの実施形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
本発明に係るトリガースイッチは、図1及び図2に示すように、上部位置に正回転或いは逆回転に切り替える切替レバー14を備え、ケース11と蓋部12とで構成する本体の内部空間に素子パッケージ13を収納する空間と接点機構15を収納する空間を有し、トリガー23の引き込み操作により電源可動接点15b及び短絡可動接点15aをオンに制御するトリガー23に連動して動く接点摺動部材22と、トリガー23のストローク量を調整するストローク調整部材41と、トリガー23の前面に配され、摘み51の背面に設けた山型形状38、39にクリック感を醸し出すダイヤル押圧部34が当接された状態で配置され、ストローク調整部材41と螺合の関係で係合する調整ダイヤル37とを備えている。
この接点機構15には短絡可動接点15aと電源可動接点15bが存在し、それぞれの上部面を摺動する接点押圧部(オシボ)21a、21bによって固定接点と可動接点とのオンオフを制御する。
【0015】
接点押圧部(オシボ)21a、21bを摺動させる接点摺動部材22は、トリガー23にネジにより固定され、トリガー23の引き込みに連動して摺動するもので、接点機構15内部において摺動する方向に位置をずらして設けた2つのオシボ(接点押圧部)21a、21bを備えた接点摺動部24を有し、この接点摺動部24は、操作軸25に連結して本体外部に延設された構造となっている。延設された操作軸25の先端側にはストローク調整部材41の貫通孔42を収納する円筒形状に形成した調整部材収容部26と、調整部材収容部26の外側にトリガー23と固定する固定部28を設けた構造となっている。
【0016】
トリガー23は、手で引き込む際に直接指をあてて使用するもので窪んだ前面側に、接点摺動部材22の固定部28と連結する連結穴31を備え、略中央位置に調整ダイヤル37を挿入するダイヤル挿入穴32を備え、ダイヤル挿入穴32の横側位置に調整ダイヤル37の背面に設けた山型形状38、39に当接してクリック感を醸し出すオシボであるダイヤル押圧部34を備えた構成になっている。
ダイヤル押圧部34は、特に図6に示すように、山型形状38、39に当接して節度を出すもので、直接山型形状38、39に当接する当接部34bを備え、この当接部34bの背後にスプリング34aを係合させることにより常時当接部34bを山型形状38、39に押圧させた構造となっている。
【0017】
ストローク調整部材41は、中心軸に調整ダイヤル37を嵌め込む螺旋状に形成された貫通孔42を備え、この貫通孔42が接点摺動部材22の調整部材収容部26に摺動自在に収納され、貫通孔42に連設して貫通孔42と同一方向に延設したストッパーバー43を設けた構造となっている。更に、貫通孔42を支持する基部側の端部に蓋部12の端部のストッパー部45に係止する係止部46を設けた構造となっている。ストッパーバー43の中央位置にはロックボタン19に係合するストッパーホール44が設けられている。
調整部材収容部に収容された貫通孔にはトリガー23を取付けた外部から調整ダイヤル37の螺旋状に形成された調整バー52が螺合される。
【0018】
調整ダイヤル37は、特に図4に示すように、円盤形状に形成した摘み51とこの摘み51の中心位置から突出して形成した棒状の螺旋状に形成した調整バー52と、調整バー52の基部側にはトリガー23に設けてあるダイヤル挿入穴32(図2参照)に係合する係合溝53を備え、この係合溝53を形成する圧入リブ54を内側に備えている。
【0019】
この圧入リブ54をトリガー23のダイヤル挿入穴32に挿入するときにダイヤル挿入穴32の内部に設けた係合部56(図2参照)に圧入させて嵌合させることで調整ダイヤル37を回転自在に係合する。
【0020】
そして、本願発明の調整ダイヤル37の部分の背面に設けたクリック感を醸し出す山型形状38、39に変化を持たせてストロークの調整において短絡可動接点15aがオンするときに不安定にならないようにしたものである。山型形状38、39は、小さな山型形状38(第1の山型形状)と大きな山型形状39(第2の山型形状)からなり、小さな山型形状38は、山の部分に比べて谷の部分が略倍程度広く形成されて合計6個の山からなる。大きな山型形状39は、小さな山型形状38に比べて略3倍の山と同じ広さの谷39aからなり、山の傾斜部分を広くして、山の部分での中途半端な位置での留まりをなくす構造で、合計4個の山からなる。
この山型形状38、39は、谷38a、39aの部位が背面に設けた一定幅の外周の外郭40よりも低く設定されている。そのため、オシボであるダイヤル押圧部34の当接部34bが山38a、39aに収容されているときは谷38a、39aから容易に逸脱できない構造となっている。
この大きな山型形状39をした位置が後述する接点摺動部24による短絡可動接点15aをオンする位置関係に直結している。
【0021】
すなわち、大きな山型形状39にダイヤル押圧部(オシボ)34がさしかかり頂点をめざして動くことになるが、クリック感を出さずに途中で摘み51の回転を止めてしまった場合でも、例えば山の中腹で止まっていても傾斜によって谷39a底に誘導される。そのため、中途半端な位置、例えば、山の頂点付近で留まるといった現象が回避されるので、不安定な状態での引き込みによる短絡可動接点15aの接触を回避することができるのである。更に大きな山型形状39にして、山の数を減らすことで、山越えをする回数を減らすことができ、不安定になる条件を減らすことができるのである。
【0022】
このような構造からなる各部品を組み立てると、先ず、ケース11に素子パッケージ13及び可動接点15a、15bを収容し、接点摺動部材22にストローク調整部材41の貫通孔42を調整部材収容部26に差し込んで可動接点上部にのせ、接点摺動部材22に復帰スプリング47を係合させる。そして、接点摺動部材22の固定部28にトリガー23を取付け、ネジで固定する。そして、調整ダイヤル37をトリガー23のダイヤル挿入穴32に係合させて、ダイヤル挿入穴32の奥に設けた係合部56に調整ダイヤル37の圧入リブ54を圧入して差し込んで係合溝53で係合部56を支持するようにして抜け止めさせた状態にして調整バー52を貫通孔42に螺合させる。このとき、トリガー23のダイヤル押圧部(オシボ)34が調整ダイヤル37の背面の山型形状38に当接させた状態で圧入させるため、圧入後においては、常時山型形状をダイヤル押圧部(オシボ)34の当接部34bが押圧している状態となる。
【0023】
そうすると、調整ダイヤル37はトリガー23に抜け止めされた状態で回動自在に装着され、調整バー52が貫通孔42に螺合しているため摘み51を回動させることで背面の山型形状38、39にダイヤル押圧部34の当接部34bが当接してクリック感を醸し出すと共にストローク調整部材41を調節してトリガー23のストロークを調整することができる。
【0024】
次に、調整ダイヤル37が回動していなく最少の位置の場合、すなわち、ストロークが最大に引き込むことができる状態のときは、図6及び図7に示すように、調整ダイヤル37がトリガー23から抜けないように嵌合されて取付けられ、調整ダイヤル37の調整バー52が接点摺動部材22の調整部材収容部26に摺動自在に収納されている貫通孔42に螺旋状に嵌まり込んだ状態であるときに、摘み51を回動させて最少位置、即ち、ダイヤル押圧部(オシボ)34の当接部34bをスタート位置から最初の谷39aに位置させる。そうすると、調整バー52に螺合している貫通孔42が一番摘み51寄りに引かれるため、トリガー23と一緒に動くストローク調整部材41の係止部46が蓋部12のストッパー部45と一番離れた位置関係になる。この状態でトリガー23を引き込むと、図7に示すように、トリガー23を引き込むことで、最大のストロークを得ることができ、接点摺動部材22の接点押圧部(オシボ)21aが短絡可動接点15aの上面を摺動して切替部を通過したときに短絡可動接点15aがオン状態に反転し、更に接点押圧部(オシボ)21aがトリガー23の引き込みに応じて短絡可動接点15aの上部面を摺動する。そして、更にトリガー23が引き込まれて係止部45がストッパー部46に押し当てられたときに図に示す位置に接点押圧部(オシボ)21aが到達しているために短絡可動接点15aが安定した接点状態を維持することができる。
【0025】
次に、調整ダイヤル37を回動させて、スタート位置から略半分程度回動させた場合、すなわち、ストロークが半分程度になった場合には、図8及び図9に示すように、摘み51を回動させ、接点押圧部(オシボ)34を最初の大きな山型形状39を乗り越えた谷39aの部分に位置させる。
【0026】
そうすると、調整バー52に螺合している貫通孔42が摘み51から離れ、それに伴ってストローク調整部材41も摘み51から離れよりストッパー部45に接近した位置関係になる。この状態でトリガー23を引き込むと、図9に示すように、略半分のストロークを得ることができ、接点摺動部材22の接点押圧部(オシボ)21aが短絡可動接点15aの上面を摺動して切替部を通過したときに短絡可動接点15aがオン状態に反転し、更に接点押圧部(オシボ)21aがトリガー23の引き込みに応じて短絡可動接点15aの上部面を摺動するが、反転した位置近傍で接点押圧部(オシボ)21aが短絡可動接点15aをオン状態に維持する。このとき、即ち、接点押圧部(オシボ)21aが反転する近傍位置で短絡可動接点15aをオン状態に維持するときに、摘み51のダイヤルが不安定な状態になっていると、そのぶんストロークの制御量が微妙に変化し、それはトリガー23の引き込みに連動して動く接点押圧部(オシボ)21aが微妙に短絡可動接点15aの上面で動くことにより、接点押圧部(オシボ)21aが反転位置近傍で不安定な動きとなるためそれが短絡可動接点15aが反転したときに短絡可動接点15aの接点状態に悪影響を与える。本願発明は、このような状態を回避するため、接点押圧部(オシボ)21aが反転する位置近傍にいるときには摘み51のダイヤル押圧部(オシボ)34の当接部34bが山型形状39にのるという不安定な状態にならないようにしたものでスムーズに山からおりて谷39aで位置するように山型形状を変えたことによる。
なお、このトリガースイッチは、ドリル等の電動工具に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
トリガーに装着した調整ダイヤルによりストローク量を調整するもので、摘みの背面に設けた山型形状を最初は小さな山型形状にし、略中間から大きな山型形状にしたことにより、調整により短絡可動接点オン直後位置でダイヤルが留まることなく安定した状態でオン動作できるトリガースイッチを提供する。
【符号の説明】
【0028】
11 ケース
12 蓋部
13 素子パッケージ
14 切替レバー
15 接点機構
15a 短絡可動接点
15b 電源可動接点
17 可動接点
18 固定接点
19 ロックボタン
21a 接点押圧部(オシボ)
21b 接点押圧部(オシボ)
22 接点摺動部材
23 トリガー
24 接点摺動部
25 操作軸
28 固定部
31 連結穴
32 ダイヤル挿入穴
34 ダイヤル押圧部(オシボ)
37 調整ダイヤル
38 小さな山型形状(第1の山型形状)
38a 谷
39 大きな山型形状(第2の山型形状)
39a 谷
40 外郭
41 ストローク調整部材
42 貫通孔
43 ストッパーバー
44 ストッパーホール
45 ストッパー部
46 係止部
47 復帰スプリング
51 摘み
52 調整バー
53 係合溝
54 圧入リブ
56 係合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11