特許第6242599号(P6242599)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝メディカルシステムズ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000002
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000003
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000004
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000005
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000006
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000007
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000008
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000009
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000010
  • 特許6242599-医用画像表示装置 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6242599
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】医用画像表示装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20171127BHJP
【FI】
   A61B5/00 D
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-120713(P2013-120713)
(22)【出願日】2013年6月7日
(65)【公開番号】特開2014-236846(P2014-236846A)
(43)【公開日】2014年12月18日
【審査請求日】2016年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100172580
【弁理士】
【氏名又は名称】赤穂 隆雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】小竹 隆
(72)【発明者】
【氏名】種元 貴行
【審査官】 増渕 俊仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−113311(JP,A)
【文献】 特開2008−006169(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/129433(WO,A1)
【文献】 特開2010−057528(JP,A)
【文献】 特開2011−182872(JP,A)
【文献】 特開2006−318297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00−5/01
A61B 6/00−6/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
被検体に関する医用画像データおよび当該医用画像データの撮影方向を示す付帯情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された医用画像データを配置した第1のプレーンに、当該医用画像データの前記付帯情報にて示される撮影方向に応じた位置にマークを付した第2のプレーンを重ね合せた重畳画像データに基づく画像を前記表示部に表示させる制御部と、
を備え
前記第2のプレーンは、前記第1のプレーンよりも大きく、
前記制御部は、前記第2のプレーンにおける前記第1のプレーンとの非重複部分に前記マークを付す
ことを特徴とする医用画像表示装置。
【請求項2】
画像を表示する表示部と、
被検体に関する医用画像データおよび当該医用画像データの撮影方向を示す付帯情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された医用画像データを配置した第1のプレーンに、当該医用画像データの前記付帯情報にて示される撮影方向に応じた位置にマークを付した第2のプレーンを重ね合せた重畳画像データに基づく画像を前記表示部に表示させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数の医用画像データのそれぞれに関する前記重畳画像データに基づく画像を前記表示部に同時に表示させる、
ことを特徴とする医用画像表示装置。
【請求項3】
画像を表示する表示部と、
被検体に関する医用画像データおよび当該医用画像データの撮影方向を示す付帯情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された医用画像データを第1のプレーンに書き込み、当該医用画像データの前記付帯情報にて示される撮影方向を識別するマークを第2のプレーンに書き込み、前記医用画像データが書き込まれた第1のプレーンと前記マークが書き込まれた第2のプレーンとを重ね合わせて重畳画像データを生成し、当該重畳画像データに基づく画像を前記表示部に表示させる制御部と、
を備えることを特徴とする医用画像表示装置。
【請求項4】
前記付帯情報は、DICOM規格に準拠する医用画像データに付されるタグ情報である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1に記載の医用画像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、医用画像を表示する医用画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療の現場においては、例えばX線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置等のモダリティが利用されている。
【0003】
上記のようなモダリティが被検体をスキャンすることによって生成した医用画像データに基づく医用画像を読影するにあたっては、高精度の診断を担保すべく、読影者が医用画像の撮影方向を正確に認識する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、読影者が医用画像の撮影方向を正確に認識することが可能な医用画像表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る医用画像表示装置は、表示部と、記憶部と、制御部とを備える。表示部は、画像を表示する。記憶部は、被検体に関する医用画像データおよび当該医用画像データの撮影方向を示す付帯情報を記憶する。制御部は、前記記憶部に記憶された医用画像データを配置した第1のプレーンに、当該医用画像データの前記付帯情報にて示される撮影方向に応じた位置にマークを付した第2のプレーンを重ね合せた重畳画像データに基づく画像を前記表示部に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一態様の医用画像表示装置の要部構成を示すブロック図。
図2】医用画像表示装置による医用画像の表示方法を説明するための図。
図3】画像表示プレーンおよびオーバーレイプレーンを説明するための図。
図4】医用画像表示装置のCPUが実行する処理の流れを示すフローチャート。
図5】第1の実施形態に係る重畳画像を説明するための図。
図6】同実施形態において複数の重畳画像が同時に表示された様子を示す図。
図7】第2の実施形態に係る重畳画像を説明するための図。
図8】同実施形態において複数の重畳画像が同時に表示された様子を示す図。
図9】第3の実施形態に係る重畳画像を説明するための図。
図10】同実施形態において複数の重畳画像が同時に表示された様子を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、いくつかの実施形態について図面を参照しながら説明する。
先ず、各実施形態に共通する構成について述べる。図1は、医用画像表示装置1の要部構成を示すブロック図である。医用画像表示装置1は、例えばX線CT装置やMRI装置等のコンソール、超音波診断装置の本体、ワークステーション、あるいはタブレット端末など、如何なる種類の装置であってもよい。
【0008】
医用画像表示装置1は、制御の中枢として機能するCPU(Central Processing Unit)10と、このCPU10に対してバスライン11を介して接続されたメモリ12、通信装置13、補助記憶装置14、表示装置15、および入力装置16とを備える。
【0009】
メモリ12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)であり、医用画像表示装置1の主記憶として機能する。メモリ12は、CPU10に実行させるためのコンピュータプログラムなどを予め記憶している。
【0010】
通信装置13は、PACS(Picture Archiving and Communication System)システム等の上位システムや周辺機器との間で各種データを送受信する。通信装置13と上位システム等との通信は、例えばDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠したプロトコルにて実施される。
【0011】
補助記憶装置14は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。補助記憶装置14は、医用画像データを格納するための医用画像DB(Data Base)20を有する。医用画像DB20に格納される医用画像データは、例えばX線CT装置やMRI装置により生成された被検体の断層像データ、ボリュームデータ、PET(Positron Emission Tomography)装置やSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置により生成された被検体の機能画像データ、超音波診断装置にて生成された被検体の超音波画像データ等である。
【0012】
医用画像DB20に含まれる医用画像データには、DICOM規格に準拠したタグ情報が付される。タグ情報は、グループとエレメントにて構成されるタグにて管理される情報である。タグは、[0x0000,0x0000]のように16進数のグループ番号(前半部分)と16進数のエレメント番号(後半部分)にて表される。グループ番号は、例えば“0008”が画像に関する情報を示し、“0010”が患者に関する情報を示し、“0018”が画像データ収集に関する情報を示し、“0020”が画像付帯情報を示し、“0028”が画像表示に関する情報を示す。エレメント番号は、各グループに属する情報項目を示すものであり、例えば[0008,0020]が検査日時を示し、[0008,0030]が検査時刻を示し、[0010,0010]が患者の氏名を示し、[0010,0020]が患者IDを示し、「0020,0020」が画像の解剖学的な撮影方向を示す。
【0013】
表示装置15は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electroluminescence Display)等であり、医用画像DB20に格納された医用画像データに基づく医用画像等を表示する。
【0014】
入力装置16は、オペレータの操作によって情報やコマンドを入力するためのキーボード、マウス、ボタン、トラックボール、および表示装置15の表示画面上に設けられたタッチパネルなどにて構成される。
【0015】
続いて、表示装置15への医用画像の表示につき、図2を用いて説明する。
表示装置15は、M(整数,M≧1)枚の画像表示プレーンPL1と、N(整数,N≧1)枚のオーバーレイプレーンPL2とを重ね合わせた重畳画像データに基づく重畳画像を表示する。画像表示プレーンPL1とオーバーレイプレーンPL2は、表示装置15が備える画像メモリにおける別々のメモリ空間に生成される。画像表示プレーンPL1とオーバーレイプレーンPL2は、いずれも矩形である。
【0016】
画像表示プレーンPL1は、医用画像DB20に格納された医用画像データを書き込むためのプレーンである。1枚の画像表示プレーンPL1に対し、1つの医用画像データが書き込まれる。例えばX線CT装置にて生成された断層像とPET装置にて生成された機能画像データとをフュージョンさせる場合のように、複数の医用画像を重ね合せて表示装置15に表示する際には、重ね合わせの対象となる医用画像データがそれぞれ別々の画像表示プレーンPL1に対して書き込まれる。
【0017】
オーバーレイプレーンPL2は、付帯情報や方向識別マークを書き込むためのプレーンである。付帯情報は、例えば医用画像の撮影日時、被検体である患者の患者情報(ID、氏名、性別等)、医用画像の縮尺を表すスケール、医用画像を撮影したモダリティに関する情報、医用画像の撮影条件等である。方向識別マークは、医用画像の撮影方向を表すマークである。付帯情報や方向識別マークは、1枚のオーバーレイプレーンPL2に書き込まれてもよいし、別々のオーバーレイプレーンPL2に書き込まれてもよい。
【0018】
以下の説明においては、図3に示すように、画像表示プレーンPL1の横幅をSxi、縦幅をSyiと定義する。さらに、オーバーレイプレーンPL2の横幅をSxo、縦幅をSyoと定義する。
【0019】
医用画像表示装置1の動作について説明する。
図4は、医用画像を表示装置15に表示するにあたり、医用画像表示装置1のCPU10が実行する処理の流れを示すフローチャートである。CPU10は、この処理を例えばオペレータが入力装置16を操作して医用画像の閲覧開始の指示を入力したことに応じて開始する。
【0020】
処理開始当初において、先ずCPU10は、補助記憶装置14の医用画像DB20にアクセスし、表示対象である医用画像データとそのタグ情報をメモリ12に読み出す(ステップS1)。表示対象である医用画像データは、例えば入力装置16の操作によって、オペレータが指定する。また、被検体をスキャンすることにより生成された医用画像データが医用画像DB20に保存された際に、オペレータの操作を介在させることなくCPU10が当該医用画像データを表示対象として指定してもよい。
【0021】
ステップS1の後、CPU10は、メモリ12に読み出した医用画像データを画像表示プレーンPL1に書き込む(ステップS2)。なお、複数の医用画像を重畳表示する場合などには、CPU10は、ステップS1にて各医用画像データおよび各医用画像データのタグ情報をそれぞれメモリ12に読み出し、ステップS2にて読み出した医用画像データをそれぞれ別々の画像表示プレーンPL1に書き込む。
【0022】
ステップS2の後、CPU10は、メモリ12に読み出した医用画像データのタグ情報に含まれる検査日時、検査時刻、患者氏名、および患者ID等の諸情報をオーバーレイプレーンPL2に書き込む(ステップS3)。なお、ステップS3にてオーバーレイプレーンPL2に書き込む情報、書き込み先のオーバーレイプレーンPL2、およびオーバーレイプレーンPL2における書き込み位置等は、予め定めておけばよい。書き込み先のオーバーレイプレーンPL2は情報の種別ごとに異ならせてもよいし、全てを1枚のオーバーレイプレーンPL2に書き込んでもよい。
【0023】
さらに、CPU10は、メモリ12に読み出した医用画像データのタグ情報に含まれる撮影方向を参照し、この撮影方向に応じた方向識別マークを予め定められたオーバーレイプレーンPL2に書き込む(ステップS4)。
【0024】
ステップS4の後、CPU10は、医用画像データが書き込まれた画像表示プレーンPL1に、付帯情報や方向識別マークが書き込まれたオーバーレイプレーンPL2を重畳させた重畳画像データに基づく重畳画像を表示装置15に表示させる(ステップS5)。以上で当該フローチャートに示す処理が終了となる。
【0025】
なお、表示装置15に対して複数の医用画像を同時に表示する場合には、ステップS1〜S5の処理を表示対象の各医用画像データについて実行する。
【0026】
表示装置15に医用画像が表示された後、オペレータは、入力装置16を操作することにより、医用画像に重畳表示された付帯情報の削除、および、削除した付帯情報の復帰の指示を入力できる。例えばオペレータが入力装置16を操作していずれかの付帯情報の削除指示を入力したとき、CPU10は、当該付帯情報が書き込まれたオーバーレイプレーンPL2を除くオーバーレイプレーンPL2と、画像表示プレーンPL1との重畳画像データを生成し、当該重畳画像データに基づく重畳画像を表示装置15に表示させる。また、オペレータが入力装置16を操作して、削除された付帯情報の復帰指示を入力したとき、CPU10は、現在表示中の重畳画像に使用しているオーバーレイプレーンPL2と、当該付帯情報が書き込まれたオーバーレイプレーンPL2と、画像表示プレーンPL1との重畳画像データを生成し、当該重畳画像データに基づく重畳画像を表示装置15に表示させる。なお、CPU10は、方向識別マークが書き込まれたオーバーレイプレーンPL2に関しては、オペレータに対して確実に医用画像の撮影方向を認識させるべく、削除指示を受け付けない。
【0027】
以下、方向識別マークおよび当該マークの付し方等に関する実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。
本実施形態では、画像表示プレーンPL1の横幅SxiがオーバーレイプレーンPL2の横幅Sxo未満であり(Sxi<Syo)、かつ画像表示プレーンPL1の縦幅SyiがオーバーレイプレーンPL2の縦幅Syo未満であるとする(Syi<Syo)。
【0028】
そして、CPU10は、ステップS5において、図5に示すように画像表示プレーンPL1とオーバーレイプレーンPL2をそれぞれの重心を合せて重畳させることにより重畳画像データを生成し、生成した重畳画像データに基づく重畳画像Gを表示装置15に表示する。なお、図5においては画像表示プレーンPL1の外縁を破線にて示しているが、この破線は説明の便宜のために示したものであり、実際の表示画像に示す必要はない。
【0029】
画像表示プレーンPL1とオーバーレイプレーンPL2を上述のように重畳すると、オーバーレイプレーンPL2上に両者の非重複部分が生じる。この非重複部分に方向識別マークを付す。特に本実施形態では、図5(a)(b)に示すように、オーバーレイプレーンPL2の上下両辺のいずれか一方と左右両辺のいずれか一方に方向識別マークとしての破線Bを付す。破線Bの幅は、非重複部分に収まる長さとする。
【0030】
ここで、破線Bの付し方について説明する。
上述のタグ[0020,0020]は、医用画像データの第1行目における最初の画素からその行における最後の画素の方向(画像の左から右)によって与えられる第1の識別情報と、医用画像データの第1列における最初の画素からその列における最後の画素の方向(画像の上から下)によって与えられる第2の識別情報とを含む。各識別情報としては、例えばA(Anterior:前面)、P(Posterior:背面)、R(Right:右)、L(Left:左)、H(Head:頭)、F(Foot:足)のいずれかが書き込まれる。
【0031】
ステップS4において、CPU10は、タグ情報における[0020,0020]のタグに書き込まれた第1の識別情報および第2の識別情報を参照し、これらの識別情報から医用画像の撮影方向を判別する。そして、CPU10は、例えば方向識別マークを書き込むためのオーバーレイプレーンPL2における被検体の背面側および左側に対応する2辺に破線Bを書き込む。
【0032】
図5(a)は、重畳画像Gの左方が被検体の左側であり、下方が被検体の背面側である場合を示している。したがって、破線Bは重畳画像Gの左辺および下辺に付されている。図5(b)は、重畳画像Gの右方が被検体の左側であり、上方が被検体の背面側である場合を示している。したがって、破線Bは重畳画像Gの右辺および上辺に付されている。
【0033】
図6は、表示装置15に同時に表示された複数の重畳画像G(G1,G2,G3,G4,G5,G6)を示す。重畳画像G1〜G4,G6は、破線Bが左辺および下辺に付されているので、左方が被検体の左側であり、下方が被検体の背面側であることが判る。重畳画像G5は、破線Bが右辺および上辺に付されているので、右方が被検体の左側であり、上方が被検体の背面側であることが判る。
【0034】
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、破線Bではなく、図7に示すようなスリットS1を方向識別マークとして重畳画像に付す点で第1の実施形態と異なる。スリットS1は、画像表示プレーンPL1とオーバーレイプレーンPL2の非重複部分に位置させる。
【0035】
ステップS4において、CPU10は、タグ情報における[0020,0020]のタグに書き込まれた第1の識別情報および第2の識別情報を参照し、これらの識別情報から医用画像の撮影方向を判別する。そして、CPU10は、例えば方向識別マークを書き込むためのオーバーレイプレーンPL2における被検体の背面側および左側に対応する2辺にスリットS1を書き込む。
【0036】
図7(a)は、重畳画像Gの左方が被検体の左側であり、下方が被検体の背面側である場合を示している。したがって、スリットS1は重畳画像Gの左辺および下辺に付されている。図7(b)は、重畳画像Gの右方が被検体の左側であり、上方が被検体の背面側である場合を示している。したがって、スリットS1は重畳画像Gの右辺および上辺に付されている。
【0037】
図8は、表示装置15に同時に表示された複数の重畳画像G(G1,G2,G3,G4,G5,G6)を示す。重畳画像G1〜G4,G6は、スリットS1が左辺および下辺に付されているので、左方が被検体の左側であり、下方が被検体の背面側であることが判る。重畳画像G5は、スリットS1が右辺および上辺に付されているので、右方が被検体の左側であり、上方が被検体の背面側であることが判る。
【0038】
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、第1,第2の実施形態と異なり、画像表示プレーンPL1の横幅SxiがオーバーレイプレーンPL2の横幅Sxoと一致し(Sxi=Syo)、かつ画像表示プレーンPL1の縦幅SyiがオーバーレイプレーンPL2の縦幅Syoと一致するとする(Syi=Syo)。CPU10は、ステップS5において、画像表示プレーンPL1とオーバーレイプレーンPL2をそれぞれの重心を合せて重畳させることにより重畳画像データを生成し、生成した重畳画像データに基づく重畳画像Gを表示装置15に表示する。
【0039】
また、本実施形態では、図9に示すようなスリットS2を方向識別マークとして重畳画像に付す。スリットS2は、画像表示プレーンPL1とオーバーレイプレーンPL2の非重複部分に位置させる。
【0040】
ステップS4において、CPU10は、タグ情報における[0020,0020]のタグに書き込まれた第1の識別情報および第2の識別情報を参照し、これらの識別情報から医用画像の撮影方向を判別する。そして、CPU10は、方向識別マークを書き込むためのオーバーレイプレーンPL2に、例えば被検体の背面側および左側に対応する2辺が交わる角の近傍においてこれら2辺に接するスリットS2を書き込む。
【0041】
図9(a)は、重畳画像Gの左方が被検体の左側であり、下方が被検体の背面側である場合を示している。したがって、スリットS2は重畳画像Gの左辺および下辺が交わる左下角の近傍において、これら2辺に接するように付されている。図9(b)は、重畳画像Gの右方が被検体の左側であり、上方が被検体の背面側である場合を示している。したがって、スリットS2は重畳画像Gの右辺および上辺が交わる右上角の近傍において、これら2辺に接するように付されている。
【0042】
図10は、表示装置15に同時に表示された複数の重畳画像G(G1,G2,G3,G4,G5,G6)を示す。重畳画像G1〜G4,G6は、スリットS2が左辺および下辺に接するように付されているので、左方が被検体の左側であり、下方が被検体の背面側であることが判る。重畳画像G5は、スリットS2が右辺および上辺に接するように付されているので、右方が被検体の左側であり、上方が被検体の背面側であることが判る。
【0043】
以上説明した第1〜第3の実施形態のいずれにおいても、方向識別マークによって医用画像の撮影方向が示される。したがって、読影者は、医用画像表示装置1に表示された医用画像の撮影方向を正確に認識することができる。
【0044】
また、第1,第2の実施形態のように画像表示プレーンPL1とオーバーレイプレーンPL2の非重複部分に方向識別マークを付せば、医用画像が方向識別マークと重複することがないので、読影者はスムーズに医用画像を読影できる。
【0045】
また、方向識別マークとして破線B、スリットS1およびスリットS2等を配置する構成であれば、例えば文字などで画像の方向を表す場合に比べて見た目の五月蝿さもなく、一見して画像の撮影方向を判別することが可能となる。特に図6図8および図10に示したように複数の画像を同時に表示する場合において、撮影方向が異なる画像が混在していたとしても、破線B、スリットS1およびスリットS2等の方向識別マークを用いれば撮影方向の異なる画像を容易に認識できる。
【0046】
なお、上記実施形態にて開示した構成には、種々の変形を加えることができる。
例えば、方向識別マークは、第1〜第3の実施形態にて例示した破線B、スリットS1およびスリットS2に限られない。
【0047】
また、撮影方向に応じて方向識別マークを付す位置は、第1〜第3の実施形態にて例示した位置に限られない。
【0048】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0049】
1…医用画像表示装置、10…CPU、11…バスライン、12…メモリ、13…通信装置、14…補助記憶装置、15…表示装置、16…入力装置、20…医用画像DB、PL1…画像表示プレーン、PL2…オーバーレイプレーン、G…重畳画像、B…破線、S1,S2…スリット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10