(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記出力する処理は、前記分析する処理によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第5のデータ又は第5のフォルダの関連づけ先のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ元のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ先又は関連づけ元のいずれであるかを問わなければ該第5のデータ又は該第5のフォルダと関連づけられているものとして、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第6のデータ又は第6のフォルダに至る場合は、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダと前記第6のデータ又は前記第6のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報と前記第2の関連性情報とのいずれとも異なる第3の関連性情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1記載の管理プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるデータ管理システムの構成例を示す図である。
図1に示されるデータ管理システム1において、データ管理サーバ10と1以上の各クライアント装置20とは、LAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続される。
【0012】
データ管理サーバ10は、データを管理するコンピュータである。複数のコンピュータが、データ管理サーバ10を構成してもよい。例えば、自動車の電子部品等の製品の開発プロセスにおいて作成される成果物が、管理対象のデータとされる。斯かる成果物は、例えば、文書データ、図面データ、又は画像データ等である。但し、管理対象のデータは、特定のものに限定されなくてもよい。
【0013】
クライアント装置20は、データ管理サーバ10が管理するデータの操作に利用されるコンピュータである。PC(Personal Computer)、タブレット型端末、スマートフォン、又はフィーチャーフォン等が、クライアント装置20として用いられてもよい。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態におけるデータ管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
図2のデータ管理サーバ10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
【0015】
データ管理サーバ10での処理を実現するプログラムは、記録媒体101によって提供される。プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0016】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従ってデータ管理サーバ10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
【0017】
なお、記録媒体101の一例としては、CD−ROM、DVDディスク、又はUSBメモリ等の可搬型の記録媒体が挙げられる。また、補助記憶装置102の一例としては、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等が挙げられる。記録媒体101及び補助記憶装置102のいずれについても、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に相当する。
【0018】
なお、データ管理サーバ10は、複数のコンピュータを含むコンピュータシステムであってもよい。また、クライアント装置20も、
図2に示されるハードウェアを有してもよい。クライアント装置20は、更に、ユーザからの入力を受け付ける入力装置や、ユーザに対して情報を表示する表示装置等を有してもよい。
【0019】
図3は、本発明の実施の形態におけるデータ管理システムの機能構成例を示す図である。
図3において、データ管理サーバ10は、要求受信部11、データ処理部12、及び応答返信部13等を有する。これら各部は、データ管理サーバ10にインストールされた1以上プログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。データ管理サーバ10は、また、データ記憶部14を有する。データ記憶部14は、例えば、補助記憶装置102、又はデータ管理サーバ10にネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現可能である。
【0020】
要求受信部11は、クライアント装置20から、データの操作要求を受信する。データ処理部12は、要求受信部11によって受信された操作要求に応じた処理を、データ記憶部14に記憶されているデータに関して実行する。応答返信部13は、データ処理部12による処理の実行結果を、クライアント装置20に返信する。
【0021】
クライアント装置20は、表示制御部21、要求送信部22、及び応答受信部23等を有する。表示制御部21は、管理対象のデータの操作指示を受け付けるための画面等を、表示装置に表示させる。要求送信部22は、表示制御部21が表示させる画面を介して入力された操作指示に応じた操作要求を、データ管理装置に送信する。応答受信部23は、要求送信部22によって送信された操作要求に応じて、データ管理サーバ10から返信される応答を受信する。当該応答に含まれている情報は、表示制御部21によって表示される。
【0022】
続いて、本実施の形態において管理対象とされるデータの管理体系について説明する。
図4は、本実施の形態におけるデータの管理体系を示す図である。
【0023】
図4において、プロジェクトは、開発対象の一つの製品に対応する概念である。プロジェクトには、1以上のプロセスが属する。プロセスは、製品の開発プロセスの各段階に対応する概念である。各プロセスには、1以上の成果物BOXが属する。成果物BOXは、成果物を格納するための箱を表現する概念である。したがって、成果物BOXには、成果物が属する。本実施の形態では、1つの成果物に対して1つの成果物BOXが用意される。換言すれば、1つの成果物BOXには、1つの成果物が格納可能である。但し、1つの成果物BOXに対して複数の成果物の格納が許容されてもよい。
【0024】
このように、本実施の形態では、プロジェクト、プロセス、及び成果物BOX等が構成する階層構造を用いて、成果物の格納先が表現される。当該階層構造を、親子関係と呼ぶ。なお、プロジェクト、プロセス、成果物BOX、及び成果物を表現するデータは、それぞれ、データ記憶部14においては、データベースのレコードとして管理される。例えば、RDB(Relational Database)が利用される場合、プロジェクトは、プロジェクト用の形式を有するテーブル(以下、「プロジェクトテーブル」という。)のレコードとして管理される。プロセスは、プロセス用の形式を有するテーブル(以下、「プロセステーブル」という。)のレコードとして管理される。成果物BOXは、成果物BOX用の形式を有するテーブル(以下、「成果物BOXテーブル」という。)のレコードとして管理される。成果物は、成果物用の形式を有するテーブル(以下、「成果物テーブル」という。)のレコードとして管理される。
【0025】
また、
図4では、成果物の下層に属するデータとして、オブジェクトが示されている。オブジェクトは、ユーザによる指示に応じて、成果物から抽出される、成果物の構成要素である。例えば、成果物が、要求定義書である場合、各要求が、それぞれ1つのオブジェクトとして抽出される。オブジェクトを表現するデータは、他のデータと同様に、データベースのレコードとして管理される。具体的には、オブジェクトは、オブジェクト用の形式を有するテーブル(以下、「オブジェクトテーブル」という。)のレコードとして管理される。
【0026】
例えば、
図5は、データ記憶部に記憶されているオブジェクトテーブルの構成例を示す図である。
【0027】
図5においてオブジェクトテーブルは、オブジェクトのデータごとに、レコードを記憶する。各レコードは、プロジェクト名、オブジェクト名、成果物名、及びオブジェクト種別等の項目を有する。プロジェクト名は、当該オブジェクトが属するプロジェクトの識別名である。オブジェクト名は、当該オブジェクトの識別名である。成果物名は、当該オブジェクトが属する成果物の識別名である。オブジェクト種別は、オブジェクトの種別を示す情報である。すなわち、オブジェクトには、その内容に応じて種別を設定することができる。各レコードには、その他の属性に対する項目が含まれてもよい。
【0028】
なお、プロジェクト、プロセス、成果物BOX、及び成果物の各データについても、
図5に類似した構成のテーブルによって管理される。但し、プロジェクトテーブルにおいては、プロジェクト名、成果物名、及オブジェクト種別の項目は不要であり、オブジェクト名の項目がプロジェクト名に置き換わる。また、プロセステーブルにおいては、成果物名及びオブジェクト種別の項目は不要であり、オブジェクト名の項目が、プロセスの識別名(以下、「プロセス名」という。)に置き換わる。また、成果物BOXテーブルにおいては、オブジェクト種別の項目は不要であり、オブジェクト名の項目が、成果物BOXの識別名(以下、「成果物BOX名」という。)に置き換わる。また、成果物名の項目が、当該成果物BOXが属するプロセスのプロセス名に置き換わる。また、成果物テーブルにおいては、オブジェクト種別の項目は不要であり、オブジェクト名の項目が、成果物名に置き換わる。また、成果物名の項目が、当該成果物が属する成果物BOXの成果物BOX名に置き換わる。
【0029】
または、各テーブルのレコードには、当該レコードに記憶されるデータを特定するための情報として、当該データのデータ名に加え、当該データの親を再帰的に遡った全てのデータのデータ名が含まれてもよい。例えば、プロジェクトテーブルであれば、プロジェクト名が含まれる。プロセステーブルでは、プロジェクト名及びプロセス名が含まれる。成果物BOXテーブルでは、プロジェクト名、プロセス名、及び成果物BOX名が含まれる。成果物テーブルでは、プロジェクト名、プロセス名、成果物BOX名、及び成果物名が含まれる。
【0030】
本実施の形態において、「データ」とは、プロジェクト、プロセス、成果物BOX、成果物、及びオブジェクトのレコードをいう。このうち、プロジェクト、プロセス、及び成果物BOXは、成果物BOXは、成果物の格納先を構成するデータであるため、ユーザに対しては、フォルダとして表現される。すなわち、プロジェクトは、1以上のプロセスを格納するフォルダとして表現される。プロセスは、1以上の成果物BOXを格納するフォルダとして表現される。成果物BOXは、1つの成果物を格納するフォルダとして表現される。そこで、本実施の形態において、「フォルダ」は、プロジェクト、プロセス、及び成果物BOXの上位概念を意味する用語として使用される。
【0031】
また、本実施の形態において、プロジェクト、プロセス、成果物BOX、成果物、及びオブジェクトを区別する概念を、データ種別という。
【0032】
プロジェクト、プロセス、及び成果物BOX等の親子関係は、例えば、予め管理者によって定義される。製品の開発者等は、開発プロセスの進行に伴って、成果物BOXに対応する成果物を作成し、当該成果物を当該成果物BOXに登録する。そうすることで、開発に必要な成果物が漏れなく作成されていることが容易に把握可能なように、各成果物を管理することが可能となる。
【0033】
各データ間には、関連を設定することができる。一つの関連によって接続される二つのデータの一方は、関連づけ元となり、他方は関連づけ先となる。すなわち、関連は方向を有する。関連づけ元から関連づけ先への方向を、以下、「順方向」という。関連づけ先から関連づけ元への方向を、以下、「逆方向」という。
【0034】
関連も、データと同様に、データ記憶部14において関連を管理するテーブル(以下、「関連テーブル」という。)のレコードとして管理される。関連のレコードには、関連づけ元のデータの識別名(以下、「データ名」という。)と、関連づけ先のデータのデータ名等が記憶される。データ名とは、プロジェクト名、プロセス名、成果物BOX名、成果物名、及びオブジェクト名の上位概念である。なお、本実施の形態において、関連は、便宜上「データ」の概念に含まれないこととする。
【0035】
図6は、データ記憶部に記憶されている関連テーブルの一例を示す図である。
図6における関連テーブルは、関連ごとに、関連元、関連先、属性1、及び属性2等の項目を有する。関連元は、関連づけ元のデータのデータ名である。関連先は、関連づけ先のデータのデータ名である。属性1及び属性2は、関連に対する属性の例示である。関連テーブルによれば、データ間の関連について、関連づけ元と関連づけ先とを特定可能である。
【0036】
なお、
図6に示される各レコードの関連元及び関連先は、いずれもオブジェクト名である。すなわち、
図6に示されるレコードは、オブジェクト間の関連を管理するレコードである。しかし、関連は、オブジェクト以外のデータ種別に属するデータ間において設定可能である。例えば、プロセス間に対して関連が設定されてもよい。また、関連は、データ種別を跨って設定可能である。例えば、プロセスと成果物との間に関連が設定されてもよい。
【0037】
なお、
図5のオブジェクトテーブル及び
図6の関連テーブルが示す関連を視覚的に示すと、
図7のようになる。
【0038】
図7は、本発明の実施の形態におけるオブジェクト間の関連を示す図である。
図7では、オブジェクト種別が「種別1」であるオブジェクトは、楕円によって示されている。オブジェクト種別が「種別3」であるオブジェクトは、矩形によって示されている。オブジェクト間の関連は、矢印によって示されている。矢印の元のオブジェクトは、関連づけ元であり、矢印の先のオブジェクトは、関連づけ先である。
【0039】
なお、各データ間における関連と、
図4に示される階層構造を構成する親子関係とは、異なる概念であり、データ管理上も異なる形態で管理される。例えば、成果物とオブジェクトとの親子関係は、オブジェクトテーブルにおける「成果物名」の項目で管理される。一方、データ間の関連は、関連テーブルで管理される。各データ間における関連は、データ間の親子関係を跨って任意に設定可能である。
【0040】
本実施の形態において、データ管理サーバ10は、クライアント装置20からの要求に応じ、或るデータ群と他のデータ群との間における関連性の分析を実行する。
【0041】
以下、データ管理システムにおいて実行される処理手順について説明する。
図8は、クライアント装置が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【0042】
ステップS101において、表示制御部21は、分析条件入力画面を介して、分析条件の設定をユーザから受け付ける。
【0043】
図9は、分析条件入力画面の表示例を示す図である。
図9において、分析条件入力画面510は、種別選択領域511、ボタン512、ボタン513、縦軸種別表示領域514,横軸種別表示領域515、及びOKボタン516等を含む。
【0044】
種別選択領域511には、データ種別の一覧が選択肢として表示される。但し、オブジェクトについては、オブジェクト種別ごとに選択肢が表示される。種別選択領域511において、いずれか一つの選択肢が選択された状態で、ボタン512が押下されると、選択状態の選択肢に係るデータ種別又はオブジェクト種別が、縦軸種別表示領域514に表示される。種別選択領域511において、いずれか一つの選択肢が選択された状態で、ボタン513が押下されると、選択状態の選択肢に係るデータ種別又はオブジェクト種別が、横軸種別表示領域515に表示される。なお、縦軸及び横軸の意味については後述される。分析条件設定画面510では、縦軸に配置されるデータ種別又はオブジェクト種別と、横軸に配置されるデータ種別又はオブジェクト種別とが、分析条件を構成するパラメータとして選択される。なお、同じデータ種別又はオブジェクト種別が、縦軸及び横軸の双方に選択されてもよい。
【0045】
縦軸に対して選択されたデータ種別又はオブジェクト種別を、以下「縦軸種別」という。また、横軸に対して選択されたデータ種別又はオブジェクト種別を、以下「横軸種別」という。縦軸種別及び横軸種別は、関連性の分析対象及び分析結果の表示対象とするデータ群を指定する情報である。
図9では、オブジェクト種別の一つである「種別1」が縦軸種別として選択され、オブジェクト種別の一つである「種別
3」が横軸種別として選択された例が示されている。
【0046】
縦軸種別及び横軸種別の双方が選択された後で、OKボタン516が押下されると、要求送信部22は、縦軸種別及び横軸種別を含む、分析要求をデータ管理サーバ10に送信する(S102)。当該分析要求に応じ、データ管理サーバ10のデータ処理部12は、縦軸種別に属するデータ群と、横軸種別に属するデータ群との関連性について分析処理を実行する。当該分析処理の詳細については後述される。
【0047】
続いて、応答受信部23は、データ処理部12による分析結果を示す情報を受信する(S103)。続いて、表示制御部21は、分析結果を示す情報を含む分析結果出力画面を表示装置に表示させる(S104)。
【0048】
図10は、分析結果出力画面の表示例を示す図である。
図10において、分析結果出力画面520は、行方向(縦軸方向)に、縦軸種別に属する4個のデータが配列され、列方向(横軸方向)に、横軸種別に属する3個のデータが配列された、4行3列の行列を示す表を含む。行列の要素は、「↑」、「←」、「×」、又は空欄である。
【0049】
「↑」は、当該要素の行に配置されたデータを関連づけ元とし、当該要素の列に配置されたデータを関連づけ先とする、直接的又は間接的な関連が存在することを示す。直接的な関連が存在するとは、二つのデータが、1つの関連によって接続される状態をいう。間接的な関連が存在するとは、二つのデータが、複数の関連によって接続される状態をいう。すなわち、「↑」は、当該要素の行に配置されたデータから1又は複数の関連を、順方向に辿ることにより、当該要素の列に配置されたデータに辿り着く(至る)ことを示す。
【0050】
「←」は、当該要素の列に配置されたデータを関連づけ元とし、当該要素の行に配置されたデータを関連づけ先とする、直接的又は間接的な関連が存在することを示す。すなわち、「←」は、当該要素の列に配置されたデータから、順方向の1又は複数の関連を辿ることにより、当該要素の行に配置されたデータに辿り着く(至る)ことを示す。または、「←」は、当該要素の行に配置されたデータを関連づけ先とし、当該要素の列に配置されたデータを関連づけ元とする、直接的又は間接的な関連が存在することを示すともいえる。すなわち、「←」は、当該要素の行に配置されたデータから、1又は複数の関連を逆方向に辿る(すなわち、関連を遡る)ことにより、当該要素の列に配置されたデータに辿り着く(至る)ことを示すともいえる。
【0051】
「×」は、当該要素の行に配置されたデータから、順方向又は逆方向いずれか一方向のみに関連を辿ることでは、当該要素の列に配置されたデータには至らないが、順方向及び逆方向の混在を許容して関連を辿ると、当該要素の列に配置されたデータに至ることを示す。
【0052】
空欄は、「↑」、「←」、及び「×」のいずれにも該当しないことを示す。すなわち、当該要素の行に配置されたデータと、当該要素の列に配置されたデータとの間には、関連性が無いことを示す。
【0053】
図7を参照して、
図10における「↑」、「←」、又は「×」の各要素によって示される各オブジェクト間の関連を具体的に説明する。
図10におけるObjAとObj1との間の関連を示す「↑」の要素は、
図7において、ObjA→ObjB→Obj1によって構成される順方向の関連に基づく。
図10におけるObjAとObj2との間の関連を示す「↑」の要素は、
図7において、ObjA→ObjB→Obj1→Obj2によって構成される順方向の関連に基づく。
図10におけるObjAとObj3との間の関連を示す「×」の要素は、
図7において、ObjA→ObjD←Obj3によって構成される、順方向と逆方向とが混在した関連に基づく。
【0054】
図10におけるObjBとObj1との間の関連を示す「↑」の要素は、
図7において、ObjB→Obj1によって構成される関連に基づく。
図10におけるObjBとObj2との間の関連を示す「↑」の要素は、
図7において、ObjB→Obj1→Obj2によって構成される関連に基づく。
【0055】
図10におけるObjDとObj3との間の関連を示す「←」の要素は、
図7において、ObjD←Obj3によって構成される逆方向の関連に基づく。
【0056】
このように、
図10に示される分析結果出力画面520によれば、ユーザは、縦軸種別に属するデータ群を構成する各データと、横軸種別に属するデータ群を構成する各データとの間の関連性を、直感的及び視覚的に把握することができる。その結果、例えば、ユーザは、或るデータに対応する部品の故障等の影響範囲を容易に把握することができる。また、ユーザは、本来であれば許容されないはずの関連が設定されていることを容易に検出することができる。例えば、「×」に該当する関連の設定が許容されない場合、ユーザは、当該関連に関して、設定の見直しを行うことができる。
【0057】
続いて、データ管理サーバ10が実行する処理手順について説明する。
図11は、データ管理サーバが実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【0058】
ステップS201において、要求受信部11は、ステップS102において送信された分析要求を受信する。続いて、データ処理部12は、分析要求に含まれている縦軸種別に属するデータを、データ記憶部14から検索する(S202)。縦軸種別が、データ種別を示す場合、当該データ種別に対応するテーブルの全レコードが検索される。縦軸種別が、オブジェクト種別を示す場合、オブジェクトテーブルにおいて、オブジェクト種別が、縦軸種別に一致するレコードが検索される。
【0059】
続いて、データ処理部12は、分析要求に含まれている横軸種別に属するデータを、データ記憶部14から検索する(S203)。横軸種別に属するデータの検索方法は、縦軸種別に属するデータに属する検索方法と同様でよい。
【0060】
続いて、データ処理部12は、ステップS202において検索されたデータの個数を変数Vnに代入し、ステップS203において検索されたデータの個数を変数Hnに代入する(S204)。
【0061】
続いて、データ処理部12は、変数v及び変数hのそれぞれに、1を代入する(S205)。変数vは、縦軸種別に属するデータ群の中で処理対象のデータを識別するための変数である。変数hは、縦軸種別に属するデータ群の中で処理対象のデータを識別するための変数である。以下、縦軸種別に属するデータ群の中でv番目のデータを、「データv」という。また、横軸種別に属するデータ群の中でh番目のデータを、「データh」という。
【0062】
続いて、データ処理部12は、関連テーブル(
図6)を参照して、データvを関連づけ元として1又は複数の関連を順方向に辿ることにより、データhに至るか否かを判定する(S206)。データhに至る場合(S206でYes)、データ処理部12は、データvとデータhとの関連性を示す情報として「V」を記憶する。当該情報の記憶先は、例えば、メモリ装置103又は補助記憶装置102である。「V」は、
図10において「↑」に対応する。すなわち、表示制御部21は、「V」を、「↑」に置き換えて表示する。但し、「V」がそのまま表示されてもよい。
【0063】
なお、関連テーブルを参照して、データvを関連づけ元として順方向の1又は複数の関連を辿ることにより、データhに至るか否かの判定は、例えば、次のように行うことができる。
(1)関連元にデータvを含むレコードを関連テーブルから検索する。
(2)検索されたレコードの関連先を、関連元に含むレコードを関連テーブルから検索する。
(3)検索されたレコードに関して(2)を再帰的に繰り返す。検索されるレコードが無くなる前に、関連先にデータhを含むレコードが検索されれば、データhに至ったことになる。該当するレコードが検索されずに、検索されるレコードが無くなった場合は、データhに至らなかったことになる。
【0064】
データhに至らない場合(S206でNo)、データ処理部12は、関連テーブルを参照して、データhを関連づけ元として1又は複数の関連を順方向に辿ることにより、データvに至るか否かを判定する(S208)。すなわち、ステップS206において探索された関連に対して逆方向の関連の有無が判定される。
【0065】
データvに至る場合(S208でYes)、データ処理部12は、データvとデータhとの関連性を示す情報として、「V」とは異なる「H」を記憶する。「H」は、
図10において「←」に対応する。すなわち、表示制御部21は、「H」を、「←」に置き換えて表示する。但し、「H」がそのまま表示されてもよい。なお、ステップ208における判定方法は、例えば、ステップS206に関して記載した(1)から(3)において、データvとデータhとを置きかえたものでよい。
【0066】
データvに至らない場合(S208でNo)、データ処理部12は、関連テーブルを参照して、データvを関連づけ元又は関連づけ先として、1又は複数の関連を、順方向及び逆方向を問わずに辿ることにより、データhに至るか否かを判定する(S210)。データhに至る場合(S210でYes)、データ処理部12は、データvとデータhとの関連性を示す情報として、「V」及び「H」とは異なる「M」を記憶する。「M」は、
図10において「×」に対応する。すなわち、表示制御部21は、「M」を、「×」に置き換えて表示する。但し、「M」がそのまま表示されてもよい。
【0067】
なお、
図6に示される関連テーブルを参照して、データvを関連づけ元又は関連づけ先として、1又は複数の関連を、順方向及び逆方向を問わずに辿ることにより、データhに至るか否かの判定は、例えば、次のように行うことができる。
(1)関連元又は関連先にデータvを含むレコードを関連テーブルから検索する。
(2)検索されたレコードの関連元又は関連先を、関連元又は関連先に含むレコードを関連テーブルから検索する。
(3)検索されたレコードに関して(2)を再帰的に繰り返す。検索されるレコードが無くなる前に、関連元又は関連先にデータhを含むレコードが検索されれば、データhに至ったことになる。該当するレコードが検索されずに、検索されるレコードが無くなった場合は、データhに至らなかったことになる。
【0068】
データhに至らない場合(S210でNo)、データ処理部12は、データvとデータhとに関する分析結果として「0」を記憶する。「0」は、
図10において空欄に対応する。すなわち、表示制御部21は、分析結果「0」を、空欄に置き換える。但し、「0」がそのまま表示されてもよい。
【0069】
ステップS207、S209、S211、又はS212に続いて、データ処理部12は、変数hの値が、変数Hn以上であるか否かを判定する(S213)。すなわち、データvに関して、横軸種別に属する全てのデータとの関連性の分析が行われたか否かが判定される。変数hの値が、変数Hn未満である場合(S213でNo)、データ処理部12は、変数hに1を加算して(S214)、ステップS206以降を繰り返す。すなわち、横軸種別に属する次のデータについて、データvとの関連性が分析される。
【0070】
変数hの値が、変数Hn以上である場合(S213でYes)、データ処理部12は、変数vの値が、変数Vn以上であるか否かを判定する(S215)。すなわち、縦軸種別に属する全てのデータに関して、関連性の分析が行われたか否かが判定される。変数vの値が、変数Vn未満である場合(S215でNo)、データ処理部12は、変数vに1を加算し、変数hに1を代入して(S216)、ステップS206以降を繰り返す。すなわち、縦軸種別に属する次のデータについて、横軸属性に属する全てのデータとの関連性が分析される。
【0071】
変数vの値が、変数Vn以上である場合(S215でYes)、応答返信部13は、記憶されている分析結果を、クライアント装置20に返信する(S217)。すなわち、応答返信部13によって、分析結果が出力される。但し、分析結果の送信先は、例えば、分析要求に指定されているメールアドレス宛であってもよい。すなわち、分析結果は、電子メールによって送信されてもよい。この場合。分析結果は、例えば、
図10に示した行列を示す表形式データとして生成され、当該表形式データが、電子メールに添付されてもよい。又は、電子メールには、分析結果を参照可能なURL(Uniform Resource Locator)が記述され、当該URL宛に対する要求に応じ、分析結果を示すWebページが返信されてもよい。
【0072】
なお、上記では、便宜上、オブジェクト間の関連について具体例を示したが、他のデータ種別に属するデータ間の関連についても、同様の処理手順によって分析可能である。したがって、本実施の形態では、プロジェクト、プロセス、及び成果物BOX等のフォルダに分類されるデータについても、関連性の分析が可能である。
【0073】
上述したように、本実施の形態によれば、一方のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダとの混合群と、他方のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダとの混合群とについて、各データ間又は各フォルダ間又は各データと各フォルダ間の関連性を自動的に分析して出力することができる。したがって、或るデータ群又はフォルダ群と他のデータ群又はフォルダ群との関連性の調査を効率化することができる。
【0074】
なお、本実施の形態が適用可能な範囲は、
図4に示される管理形態で管理されているデータ群又はフォルダ群に限られない。例えば、一般的なファイルシステムのような管理形態において、各ファイル又は各フォルダ間に関連を設定することが可能であれば、当該ファイル群又はフォルダ群に関して本実施の形態が適用されてもよい。
【0075】
また、本実施の形態では、縦軸(行方向)に配列するデータ群と、横軸(列方向)に配列するデータ群とが、データ種別又はオブジェクト種別の単位で選択される例を示した。しかし、例えば、データ単位又はフォルダ単位で、一つずつ、縦軸に配列するデータ又はフォルダと、横軸に配列するデータとフォルダとが選択可能とされてもよい。すなわち、縦軸に配列するデータ群又はフォルダ群と、横軸に配列するデータ群又はフォルダ群の選択方法は、所定のものに限定されない。
【0076】
また、分析条件入力画面510及び分析結果出力画面520は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)等を利用して、応答返信部13によって生成されてもよい。この場合、クライアント装置20は、汎用的なWebブラウザを有していればよい。
【0077】
又は、データ処理部12の機能を、各クライアント装置20が有していてもよい。すなわち、
図11に示した処理手順を、各クライアント装置20が実行してもよい。この場合、各クライアント装置20は、ネットワークを介して、データ管理サーバ10からデータを検索してもよい。
【0078】
なお、本実施の形態において、データ管理サーバ10は、管理システムの一例である。データ処理部12は、分析部の一例である。応答返信部13又は表示制御部21は、出力部の一例である。関連テーブルは、関連情報の一例である「V」又は「↑」は、第一の関連性情報の一例である。「H」又は「←」は、第二の関連性情報の一例である。「M」又は「×」は、第三の関連性情報の一例である。
【0079】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0080】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
管理対象のデータ及びフォルダについて、関連づけ元と関連づけ先を特定可能な情報を含む関連情報を記憶可能なコンピュータに、
関連性を示す情報の出力対象として指定された第1のデータ群又は第1のフォルダ群又は第1のデータとフォルダの混合群と、第2のデータ群又は第2のフォルダ群又は第2のデータとフォルダの混合群とを対象として、記憶された関連情報に基づく分析を行い、
前記分析する処理によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第1のデータ又は第1のフォルダを関連づけ元として、関連づけ先のデータ又はフォルダを1又は複数辿ることで関連づけ先として、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第2のデータ又は第2のフォルダに至る場合は前記第1のデータ又は前記第1のフォルダと前記第2のデータ又は前記第2のフォルダとの間の関連性を示す情報として第1の関連性情報を出力し、前記分析する処理によって、前記第2のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダの混合群に含まれる第3のデータ又は第3のフォルダを関連づけ元として、関連づけ先のデータ又はフォルダを1又は複数辿ることで関連づけ先として、前記第1のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダの混合群に含まれる第4のデータ又は第4のフォルダに至る場合は前記第3のデータ又は前記第3のフォルダと前記第4のデータ又は前記第4のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報とは異なる第2の関連性情報を出力する、
処理を実行させる管理プログラム。
(付記2)
前記出力する処理は、前記分析する処理によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第5のデータ又は第5のフォルダの関連づけ先のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ元のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ先又は関連づけ元のいずれであるかを問わなければ該第5のデータ又は該第5のフォルダと関連づけられているものとして、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第6のデータ又は第6のフォルダに至る場合は、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダと前記第6のデータ又は前記第6のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報と前記第2の関連性情報とのいずれとも異なる第3の関連性情報を出力する、
ことを特徴とする付記1記載の管理プログラム。
(付記3)
管理対象のデータ及びフォルダについて、関連づけ元と関連づけ先を特定可能な情報を含む関連情報を記憶可能なコンピュータが、
関連性を示す情報の出力対象として指定された第1のデータ群又は第1のフォルダ群又は第1のデータとフォルダの混合群と、第2のデータ群又は第2のフォルダ群又は第2のデータとフォルダの混合群とを対象として、記憶された関連情報に基づく分析を行い、
前記分析する処理によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第1のデータ又は第1のフォルダを関連づけ元として、関連づけ先のデータ又はフォルダを1又は複数辿ることで関連づけ先として、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第2のデータ又は第2のフォルダに至る場合は前記第1のデータ又は前記第1のフォルダと前記第2のデータ又は前記第2のフォルダとの間の関連性を示す情報として第1の関連性情報を出力し、前記分析する処理によって、前記第2のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダの混合群に含まれる第3のデータ又は第3のフォルダを関連づけ元として、関連づけ先のデータ又はフォルダを1又は複数辿ることで関連づけ先として、前記第1のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダの混合群に含まれる第4のデータ又は第4のフォルダに至る場合は前記第3のデータ又は前記第3のフォルダと前記第4のデータ又は前記第4のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報とは異なる第2の関連性情報を出力する、
処理を実行する管理方法。
(付記4)
前記出力する処理は、前記分析する処理によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第5のデータ又は第5のフォルダの関連づけ先のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ元のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ先又は関連づけ元のいずれであるかを問わなければ該第5のデータ又は該第5のフォルダと関連づけられているものとして、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第6のデータ又は第6のフォルダに至る場合は、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダと前記第6のデータ又は前記第6のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報と前記第2の関連性情報とのいずれとも異なる第3の関連性情報を出力する、
ことを特徴とする付記3記載の管理方法。
(付記5)
管理対象のデータ及びフォルダについて、関連づけ元と関連づけ先を特定可能な情報を含む関連情報を記憶可能な管理装置において、
関連性を示す情報の出力対象として指定された第1のデータ群又は第1のフォルダ群又は第1のデータとフォルダの混合群と、第2のデータ群又は第2のフォルダ群又は第2のデータとフォルダの混合群とを対象として、記憶された関連情報に基づく分析を行う分析部と、
前記分析部によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第1のデータ又は第1のフォルダを関連づけ元として、関連づけ先のデータ又はフォルダを1又は複数辿ることで関連づけ先として、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第2のデータ又は第2のフォルダに至る場合は前記第1のデータ又は前記第1のフォルダと前記第2のデータ又は前記第2のフォルダとの間の関連性を示す情報として第1の関連性情報を出力し、前記分析部によって、前記第2のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダの混合群に含まれる第3のデータ又は第3のフォルダを関連づけ元として、関連づけ先のデータ又はフォルダを1又は複数辿ることで関連づけ先として、前記第1のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダの混合群に含まれる第4のデータ又は第4のフォルダに至る場合は前記第3のデータ又は前記第3のフォルダと前記第4のデータ又は前記第4のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報とは異なる第2の関連性情報を出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする管理装置。
(付記6)
前記出力部は、前記分析部によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第5のデータ又は第5のフォルダの関連づけ先のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ元のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ先又は関連づけ元のいずれであるかを問わなければ該第5のデータ又は該第5のフォルダと関連づけられているものとして、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第6のデータ又は第6のフォルダに至る場合は、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダと前記第6のデータ又は前記第6のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報と前記第2の関連性情報とのいずれとも異なる第3の関連性情報を出力する、
ことを特徴とする付記5記載の管理装置。
(付記7)
管理対象のデータ及びフォルダについて、関連づけ元と関連づけ先を特定可能な情報を含む関連情報を記憶可能な管理システムにおいて、
関連性を示す情報の出力対象として指定された第1のデータ群又は第1のフォルダ群又は第1のデータとフォルダの混合群と、第2のデータ群又は第2のフォルダ群又は第2のデータとフォルダの混合群とを対象として、記憶された関連情報に基づく分析を行う分析部と、
前記分析部によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第1のデータ又は第1のフォルダを関連づけ元として、関連づけ先のデータ又はフォルダを1又は複数辿ることで関連づけ先として、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第2のデータ又は第2のフォルダに至る場合は前記第1のデータ又は前記第1のフォルダと前記第2のデータ又は前記第2のフォルダとの間の関連性を示す情報として第1の関連性情報を出力し、前記分析部によって、前記第2のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダの混合群に含まれる第3のデータ又は第3のフォルダを関連づけ元として、関連づけ先のデータ又はフォルダを1又は複数辿ることで関連づけ先として、前記第1のデータ群又はフォルダ群又はデータとフォルダの混合群に含まれる第4のデータ又は第4のフォルダに至る場合は前記第3のデータ又は前記第3のフォルダと前記第4のデータ又は前記第4のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報とは異なる第2の関連性情報を出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする管理システム。
(付記8)
前記出力部は、前記分析部によって、前記第1のデータ群又は前記第1のフォルダ群又は前記第1のデータとフォルダの混合群に含まれる第5のデータ又は第5のフォルダの関連づけ先のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ元のフォルダを1又は複数辿っても至らず、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダの関連づけ先又は関連づけ元のいずれであるかを問わなければ該第5のデータ又は該第5のフォルダと関連づけられているものとして、前記第2のデータ群又は前記第2のフォルダ群又は前記第2のデータとフォルダの混合群に含まれる第6のデータ又は第6のフォルダに至る場合は、前記第5のデータ又は前記第5のフォルダと前記第6のデータ又は前記第6のフォルダとの間の関連性を示す情報として前記第1の関連性情報と前記第2の関連性情報とのいずれとも異なる第3の関連性情報を出力する、
ことを特徴とする付記7記載の管理システム。