【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)展示日 平成26年5月15日 (2)展示会名等 第87回日本消化器内視鏡学会総会 マリンメッセ福岡 (3)公開者 株式会社IHIシバウラ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御ユニットは、前記洗浄槽、或いは、前記洗浄槽に収納された内視鏡へ水、洗剤又は洗浄水を供給するためのホースを接続する第一アダプタ群と、前記洗剤を洗剤容器から前記制御ユニットに供給するためのホースの端部に設けられる洗剤アダプタと、前記洗剤を前記洗剤容器から前記制御ユニットへ吸引する吸引部材と接続するホースの端部に設けられる吸引部材アダプタと、電源スイッチと、電源コード用開口部と、を備え、
前記第一アダプタ群および洗剤アダプタは、前記制御ユニットの正面側に配置され、前記吸引部材アダプタ、電源スイッチ及び電源コード用開口部は、前記制御ユニットの側面側に配置される
請求項1に記載の内視鏡洗浄装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を用いて、内視鏡洗浄装置100及び内視鏡200について説明する。
なお、
図1では、内視鏡洗浄装置100及び内視鏡200を斜視にて表している。また、
図1では、分かり易く説明するため、内視鏡洗浄装置100の洗浄ユニット10と制御ユニット50とを接続するホース類の図示を省略している。
【0016】
内視鏡洗浄装置100は、本発明の内視鏡洗浄装置に係る実施形態である。内視鏡洗浄装置100は、内視鏡の洗浄及び消毒を半自動的に行う装置である。内視鏡洗浄装置100は、洗浄ユニット10と、制御ユニット50と、を備えている。
【0017】
洗浄ユニット10は、洗浄される内視鏡が収納されるものである。洗浄ユニット10は、洗浄槽20を備えている。
【0018】
制御ユニット50は、洗浄ユニット10又は洗浄ユニット10に収納された内視鏡200へ水、洗剤又は洗浄液(水+洗剤)を循環させる、或いは、圧縮空気を供給制御するものである。制御ユニット50の内部には、圧縮空気を供給するエアポンプ51(
図8参照)と、水、洗剤又は洗浄液を循環させる循環ポンプ52(
図8参照)と、制御回路(図示略)等と、が設けられている。なお、制御ユニット50について、詳しくは後述する。
【0019】
内視鏡200は、医療現場において、生体の体腔内の検査や治療を行う器具である。内視鏡200は、コネクタ部210と、ユニバーサルコード220と、操作部230と、挿入部240と、を備えている。
【0020】
コネクタ部210には、光源装置やビデオプロセッサに配線を接続するための接点部が設けられている。また、コネクタ部210には、後述する浸漬洗浄工程で洗浄液が供給されるための副送水シリンダ210Aが設けられている。
【0021】
ユニバーサルコード220は、コネクタ部210と操作部230とを接続している。
操作部230は、挿入部240のアングルを操作するアングルノブ230Aと、送気・送水シリンダ230Bと、処理具を挿入する鉗子口230Cと、を備えている。
【0022】
挿入部240は、操作部230に接続され、可撓性のある棒状体で構成されている。挿入部240の先端には、体腔内を照明する照明部(図示略)と、体腔内を撮影する撮影部(図示略)とが設けられている。
【0023】
図2乃至
図6を用いて、制御ユニット50について説明する。
なお、以下では、制御ユニット50について、
図2乃至
図6に示される前後方向、左右方向及び上下方向に従って説明する。
【0024】
図2を用いて、制御ユニット50の正面側について説明する。
なお、
図2では、制御ユニット50を正面視にて表している。
【0025】
制御ユニット50の正面側は、正面視にて逆U字形状のケース60に正面板61を取り付けて構成されている。正面板61には、第一アダプタ群としての給水口アダプタ72と、第一アダプタ群としての副送水アダプタ71と、第一アダプタ群としての送気・送水アダプタ73と、リークチェックアダプタ75と、洗剤アダプタ82と、音声を出力する音声出力手段であるスピーカー91と、操作スイッチ92が備えられる。
【0026】
第一アダプタ群としての副送水アダプタ71、給水口アダプタ72及び送気・送水アダプタ73は、正面板61の左右方向の略中央部かつ上下方向の略中央部に上下方向に沿って縦一列に配置されている。リークチェックアダプタ75は、正面板61の左右方向の略中央部かつ上下方向の下端部に配置されている。
【0027】
副送水アダプタ71は、洗浄槽20に収納された内視鏡200の副送水シリンダ210A(
図1及び
図8参照)と副送水ホース501(
図8参照)で接続されるためのアダプタである。副送水アダプタ71からは、内視鏡200の内部を循環させるための水、洗剤又は洗浄液が送られる。
【0028】
給水口アダプタ72は、洗浄槽20の給水口と給水口ホース502(
図8参照)で接続されるためのアダプタである。給水口アダプタ72には、洗浄槽20から制御ユニット50に向かって水、洗剤又は洗浄液が給水される。洗浄槽20を循環した水、洗剤又は洗浄液は、給水口アダプタ72から制御ユニット50に給水される。
【0029】
送気・送水アダプタ73は、洗浄槽20に収納された内視鏡200の送気・送水シリンダ230B(
図1及び
図8参照)又は鉗子口230C(
図1及び
図8参照)と送気・送水ホース503で接続されるためのアダプタである。送気・送水アダプタ73からは、洗浄ユニット10を循環する、或いは、内視鏡200の内部を循環させるための水、洗剤又は洗浄液が送られる。
【0030】
リークチェックアダプタ75は、洗浄ユニット10に収納された内視鏡のリークチェック接続口とホースで接続されるためのアダプタである。リークチェックアダプタ75からは、内視鏡の内部に充填されるための圧縮空気が送られる。
【0031】
洗剤アダプタ82は、正面板61の左右方向の右端部かつ上下方向の下端部に配置されている。
【0032】
洗剤アダプタ82は、洗剤容器400と洗剤ホース602(
図8参照)で接続されるためのアダプタである。洗剤アダプタ82には、洗剤容器400からシリンジ300に吸引される洗剤が送られる。
【0033】
スピーカー91は、音声情報を出力する装置であり、正面板61の後方であって、右上部に設けられている。
【0034】
操作スイッチ92は、制御ユニット50の電子機器の操作を行うためのスイッチであり、コード92aの一端が電気的に連結される一方、その他端は正面板61を貫通し、制御ユニット50内部の図示せぬ制御回路に接続されている。本実施形態では、操作スイッチ92は、エアポンプ51(
図8参照)、循環ポンプ52(
図8参照)、及びスピーカー91の操作を行うためのスイッチである。
【0035】
操作スイッチ92は、感圧スイッチで構成される。感圧スイッチとは、操作スイッチ92への入力方法として、操作者から何らかの接触があった場合に操作が行われるスイッチであり、例えば、手で握ることで感圧スイッチの操作が行われる。
【0036】
操作スイッチ92は、
図2に示すように、全体に丸みを持たせた板状に構成されている。操作スイッチ92は、操作者が、手で握ることにより曲げられたり、潰されたり、折り曲げられたりされて、内部の空洞がつぶれて通電される。操作スイッチ92を操作することにより、具体的には、操作スイッチ92に対して、操作回数、操作タイミング、及び操作時間の内の少なくとも一つの条件を変更しつつ入力することにより、制御回路(図視略)に電気信号が送信される。
【0037】
また、操作スイッチ92は、絶縁性のゴム材料と、前記ゴム材料中に均等に分散された状態で存在する導電性粒子と、を有するものであっても良い。このように構成することにより、無加圧時は、導電性粒子は互いに接触しておらず(導電経路を形成していない状態)、電気抵抗が高くなり、加圧時には導電性粒子が次第に接触することで、電気抵抗が減少する。操作スイッチ92を操作することにより、具体的には、操作スイッチ92に対して、操作回数、操作タイミング、及び操作時間の内の少なくとも一つの条件を変更しつつ入力することにより、図示せぬ制御基板に電気信号が送信される。
【0038】
図4及び
図5を用いて、制御ユニット50の背面側について説明する。
図4及び
図5では、制御ユニット50を背面視にて表している。
【0039】
制御ユニット50の背面側は、背面視にて逆U字形状のケース60に背面板62を取り付けて構成されている。背面には、掛架部材101が着脱可能に設けられている。
掛架部材101は、壁などの地面から上方に延びる面に接合される壁側掛架部材102と、制御ユニット50の背面板62に着脱可能に設けられる制御ユニット側掛架部材103とから構成される。
【0040】
壁側掛架部材102は、
図3及び
図4に示すように、板状部102aと、板状部102aの上端に設けられた掛止部である掛止孔102bと、板状部102aの下部に設けられ、板状部102aから前方へ突出した載置部102cと、載置部102cの前端に設けられ、載置部102cの上面から上方へ突出した落下防止部102dと、を有する。
板状部102aは、上下方向上端及び下端が屈曲して後方(壁側)へと突出しており、図示せぬ螺子等により壁等に固設される。
掛止孔102bは、板状部102aの上部に設けられており、制御ユニット側掛架部材103に設けられた掛止部材103bと係合することにより、制御ユニット側掛架部材103を掛止する孔である。掛止孔102bは、掛止部材103bの数に対応して設けられており、本実施形態においては2つ設けられている。
載置部102cは、板状部102aの下部から前方へ突出した部材であり、その上面が平面となるように形成されている。また、下面には、補強部材102fが設けられており、補強部材102fは、板状部102aの下端と連結している。
【0041】
補強部材102fには、操作スイッチ92を固定するための固定部材102eが設けられている。
固定部材102eは、例えば、樹脂製のバンドで構成されており、補強部材102fに設けられた孔102gに通され、操作スイッチ92のコード92aをまとめて結束して固定するものである。
このように構成することにより、コード92aが補強部材102fに固定され、操作スイッチ92は、壁に掛架された掛架部材101の下方に吊り下げられる。このため、操作スイッチ92と洗浄槽20とが同一の作業スペースに配置されることが無いため、洗浄槽20での作業中に操作スイッチ92を誤操作することを防止することができるものである。
【0042】
落下防止部102dは、載置部102cの上面から突出しており、側面視四角形状に形成されている。落下防止部102dの載置部102cからの高さは、制御ユニット50の前方への落下を防止することができる高さであればよく、本実施形態においては、制御ユニット50の下端に設けられた脚部50aの高さと略同じになるように形成されている。
【0043】
制御ユニット側掛架部材103は、板状部103aと、板状部103aの上部に設けられた掛止部材103bとから構成される。
板状部103aは、
図5に示すように、制御ユニット50の背面板62に螺子によって着脱可能に固定される。
掛止部材103bは、板状部103aの上部から後方へ向けて突出しておりその後端が下方へ突出している。掛止部材103bは、本実施形態においては2つ設けられている。
【0044】
次に、掛架部材101を用いた制御ユニット50の壁等への掛架について説明する。
壁側掛架部材102は、板状部102aが図示せぬ螺子等で固定されることにより、壁等に固設されている。
制御ユニット50に制御ユニット側掛架部材103を螺子によって固定し、掛止部材103bを掛止孔102bへ挿入することにより、掛止部材103bと掛止孔102bとが係合し、制御ユニット50が、壁等へ掛架されることとなる。
【0045】
このように構成することにより、制御ユニット50を、洗浄槽20が配置された作業台等から離して配置することができるため、スペースを有効に活用することができる。
【0046】
図6を用いて、制御ユニット50の左側面側及び右側面側について説明する。
図6(A)では、制御ユニット50を左側面視にて表している。
図6(B)では、制御ユニット50を右側面視にて表している。
【0047】
制御ユニット50の左側面側には、シリンジアダプタ81と、電源スイッチ85と、電源コード用開口部86と、が配置されている。
【0048】
シリンジアダプタ81は、ケース60の左側面の前下部に配置されている。
【0049】
シリンジアダプタ81は、後述するシリンジ300(
図8参照)とシリンジホース601(
図8参照)で接続されるためのアダプタである。シリンジアダプタ81には、後述する洗剤容器400(
図7参照)からシリンジ300に吸引される洗剤が送られる。また、シリンジアダプタ81には、シリンジ300から内視鏡200へ注出される洗剤液が送られる。
【0050】
電源スイッチ85は、内視鏡洗浄装置100の電源のON/OFFを切り替えるスイッチである。本実施形態では、電源スイッチ85は、シーソー型のスイッチで構成されている。電源コード用開口部86は、制御ユニット50に電源を供給する電源コードが取り出される開口部である。
【0051】
図6(B)に示すように、制御ユニット50の右側面側には、後述する固定ベルト95の取り付け孔60Bが形成されている。
【0052】
図7を用いて、洗剤容器400を取り付けた制御ユニット50について説明する。
なお、
図7では、制御ユニット50を正面視にて表している。また、
図7では、分かり易く説明するため、洗剤容器400と制御ユニット50とを接続するホース類の図示を省略している。
【0053】
洗剤容器400は、洗浄ユニット10に収納される内視鏡200の内部に供給される洗剤を貯溜するものである。洗剤容器400は、制御ユニット50の右側面において、載置部102cに載置されており、固定ベルト95に捲回して制御ユニット50に取り付けられている。固定ベルト95は、フック96・96によって、取り付け孔60B・60Bに取り付けられている。
【0054】
図8を用いて、制御ユニット50の配管系統及び作用について説明する。
【0055】
上述したように、制御ユニット50には、圧縮空気を供給するエアポンプ51と、水、洗剤又は洗浄液を循環させる循環ポンプ52と、が設けられている。エアポンプ51の吸入側には、吸気フィルタ51aが設けられている。エアポンプ51の吐出側は、リークチェックアダプタ75と配管57によって接続されている。また、配管57の中途部には逃がし弁58が設けられている。逃がし弁58は、配管57内の圧力が一定以上になった場合に開状態となり、圧力が過度に高くなるのを防ぐための弁である。逃がし弁58の下流側には、消音フィルタ58aが設けられている。
リークチェックアダプタ75は、リークチェックホース504と接続されている。
なお、圧力が過度に高くなるのを防ぐ手段として本実施形態では逃がし弁を設けているが、これに限定するものではなく、例えば、オリフィスを設けることもできる。
【0056】
循環ポンプ52の吸入側は、給水口アダプタ72と配管によって接続されている。給水口アダプタ72は、給水口ホース502と接続されている。給水口ホース502の他端は、洗浄槽20の下面に設けられた給水孔21に接続されている。また、給水孔21の上面には、プレフィルタ22が設けられている。プレフィルタ22は、目の比較的粗い網状に構成されており、大きなゴミ等を補集するための部材である。
【0057】
また、給水口ホース502の中途部には補集部材23が設けられている。補集部材23は、例えば、目の比較的細かい網を有する容器で構成されており、細かいゴミ等を捕集するための部材である。このように構成することにより、循環ポンプ52側へ、ゴミ等が移動するのを防止することができる。
【0058】
循環ポンプ52の吐出側は、副送水アダプタ71及び送気・送水アダプタ73と配管によって接続されている。副送水アダプタ71は、副送水ホース501と接続されている。送気・送水アダプタ73は、送気・送水ホース503と接続されている。
【0059】
循環ポンプ52の吐出側は、逆止弁55を介して、シリンジアダプタ81と配管によって接続されている。シリンジアダプタ81は、シリンジホース601を介してシリンジ300と接続されている。
【0060】
洗剤アダプタ82は、逆止弁56を介して、逆止弁55とシリンジアダプタ81との間に接続されている。洗剤アダプタ82は、洗剤ホース602を介して洗剤容器400と接続されている。なお、逆止弁55は、正方向の流れに対しても一定以上の圧力が作用しなければ流れない構成とされている。
【0061】
図9を用いて、制御ユニット50の作用として、洗剤を洗浄ユニット10に供給する際の洗剤の流れについて説明する。
なお、
図9の破線は、制御ユニット50の作用として、洗剤を洗浄ユニット10に供給する際の洗剤の流れを示している。
【0062】
洗剤を洗浄ユニット10に供給する際には、副送水ホース501と、送気・送水ホース503が洗浄槽20内に開放されている。
【0063】
洗剤を洗浄槽20に供給する際には、まず、シリンジ300を引き抜き、洗剤容器400から洗剤を抽出する。このとき、抽出される洗剤は、逆止弁56を正方向に流れ、抽出された洗剤が洗剤容器400に逆流することはない。
【0064】
次に、シリンジ300を押し込み、シリンジ300から洗浄槽20へ洗剤を注入する。このとき、注入される洗剤は、逆止弁55を正方向に流れ、注入された洗剤がシリンジ300に逆流することはない。逆止弁55を正方向に流れる洗剤は、副送水アダプタ71及び送気・送水アダプタ73からホースを介して洗浄槽20に供給される。
【0065】
また、シリンジ300を押し込まない状態では、逆止弁55が正方向の流れに対しても一定以上の圧力が作用しなければ流れない構成のため、シリンジ300の洗剤が洗浄槽20へ漏れることはない。
【0066】
図10を用いて、制御ユニット50の作用として、浸漬洗浄工程の際の洗浄液の流れについて説明する。
なお、
図10の破線は、制御ユニット50の作用として、浸漬洗浄工程の際の洗浄液の流れを示している。
【0067】
浸漬洗浄工程では、洗浄液(水+洗剤)が内視鏡200の内部に供給される。そのため、副送水ホース501は、内視鏡200の副送水シリンダ210Aに接続される。また、送気・送水ホース503は、先端側が二股に分かれ、一方が内視鏡200の送気・送水シリンダ230Bに接続され、他方が内視鏡200の鉗子口230Cに接続される。
【0068】
浸漬洗浄工程では、洗浄槽20の洗浄液が、循環ポンプ52によって、給水口ホース502及び給水口アダプタ72を介して給水される。循環ポンプ52によって吸入された洗浄液は、副送水アダプタ71、副送水ホース501及び副送水シリンダ210Aを介して、内視鏡200の内部に供給される。
【0069】
同時に、循環ポンプ52によって給水された洗浄液は、送気・送水アダプタ73、送気・送水ホース503及び送気・送水シリンダ230Bを介して、内視鏡200の内部に供給される。また、循環ポンプ52によって給水された洗浄液は、送気・送水アダプタ73、送気・送水ホース503及び鉗子口230Cを介して、内視鏡200の内部に供給される。
【0070】
内視鏡200の内部に供給された洗浄液は、内視鏡200の内部を循環して挿入部240の先端から洗浄槽20の内部に排出される。このようにして、洗浄液は、内視鏡200内部と洗浄槽20とを循環する。
【0071】
以上のように、内視鏡200を収納する洗浄槽20と、洗浄槽20又は洗浄槽20に収納された内視鏡200への水、洗剤又は洗浄水の供給を制御する制御ユニット50と、を備え、制御ユニット50の背面には、掛架部材101が設けられ、掛架部材101は、壁側掛架部材102と、制御ユニット側掛架部材103とから構成され、壁側掛架部材102は、板状部102aと、板状部102aに設けられた掛止孔102bと、板状部102aの下部に設けられ、板状部102aから前方へ突出した載置部102cと、載置部102cの前端に設けられ、載置部102cの上面から上方へ突出した落下防止部102dと、を有するものである。
このように構成することにより、制御ユニット50及び洗剤容器400を壁等に掛架することができ、洗浄槽20と、制御ユニット50及び洗剤容器400とを別の場所に配置することができるため、スペースを有効に使用することができる。
【0072】
また、制御ユニット50は、洗浄槽20、或いは、洗浄槽20に収納された内視鏡200へ水、洗剤又は洗浄水を供給するためのホースを接続する第一アダプタ群としての給水口アダプタ72、副送水アダプタ71、及び送気・送水アダプタ73と、洗剤を洗剤容器400から前記制御ユニット50に供給するためのホースの端部に設けられる洗剤アダプタ82と、制御ユニット50へ吸引するシリンジ300と接続するホースの端部に設けられるシリンジアダプタ81と、電源スイッチ85と、電源コード用開口部86と、を備え、給水口アダプタ72、副送水アダプタ71、及び送気・送水アダプタ73並びに洗剤アダプタ82は、制御ユニット50の正面側に配置され、シリンジアダプタ81、電源スイッチ85及び電源コード用開口部86は、制御ユニット50の側面側に配置されるものである。
このように構成することにより、制御ユニット50の背面に掛架部材101を配置することができるため、制御ユニット50及び洗剤容器400を壁等に掛架することができ、洗浄槽20と、制御ユニット50及び洗剤容器400とを別の場所に配置することができるため、スペースを有効に使用することができる。
【0073】
また、制御ユニット50は、スピーカー91と、スピーカー91の動作を操作する操作スイッチ92と、を備え、操作スイッチ92は、制御ユニット50の正面側に配置され、載置部102cに操作スイッチ92を固定するための固定部材102eを設けたものである。
このように構成することにより、操作スイッチ92と洗浄槽20とが同一の作業スペースに配置されることが無いため、洗浄槽20での作業中に操作スイッチ92を誤操作することを防止することができる。
【0074】
また、操作スイッチ92は、感圧スイッチによって構成されるものである。
このように構成することにより、感圧スイッチを手で握ることで操作が行われるため、感圧スイッチが誤って操作される回数が減少する。