【実施例】
【0019】
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
【0020】
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
以下の説明では、まず、本発明の溶着システムの要部について説明し、その後に、前記溶着システムに設けられた変速装置について説明する。
【0021】
本システムは、互いに重ねられた複数枚のウエブWを搬送しながら、前記ウエブW同士を溶着させる一対の第1および第2超音波溶着装置1,2を有する。前記第1および第2超音波溶着装置1,2はウエブWの流れ方向に互いに離間している。
【0022】
前記第1超音波溶着装置1は、一対のアンビル11,12を有する第1アンビルロール10Aと、前記一対のアンビル11,12と協働して前記ウエブWに振動エネルギーを印加する第1および第2の超音波ホーン21,22と、各超音波ホーン21,22に各々超音波振動を発生させる第1および第2のソニック本体31,32とを備える。
【0023】
前記第2超音波溶着装置2は、別の一対のアンビル13,14を有する第2アンビルロール10Bと、前記一対のアンビル13,14と協働して前記ウエブWに振動エネルギーを印加する第3および第4の超音波ホーン23,24と、各超音波ホーン23,24に各々超音波振動を発生させる第3および第4のソニック本体33,34とを備える。
【0024】
前記各ホーン21〜24には周波数の高い機械的振動が印加されて、前記各超音波ホーン21〜24と各アンビル11〜14との間を通過する複数枚のウエブW同士が摩擦熱で互いに溶着される。
前記超音波ホーン21〜24としては、たとえば、特表平10−513128号に記載の超音波ホーンが用いられてもよい。周知のように、ホーン21〜24の表面には、たとえば、多数の凸部からなるシールパターンが形成されていてもよい。
また、ホーン21〜24の表面にシールパターンを形成する代わりに、アンビル11〜14の表面にシールパターンが形成されていてもよい。
【0025】
ウエブWは、互いに溶着が必要な複数枚の熱可塑性のウエブが重ねられて、形成されている。また、前記第1および第2超音波溶着装置1,2によってシールされるウエブWの溶着領域Sa1,Sa2,Sa3,Sa4は、たとえば、
図3(a)〜
図3(c)の使い捨てパンツ(着用物品の一例)のような製品の端部である。
各溶着領域Sa1,Sa2,Sa3,Sa4の間のピッチはMサイズ、Lサイズごとに予め所定のピッチSpm,Splに設定されている。
【0026】
たとえば、
図1の前記第1アンビルロール10Aの前記一対のアンビル11,12は、前記第1アンビルロール10Aの軸線(第1アンビルロール10Aの回転中心Oに沿って延びる線)に対して互い対称に設けられている。すなわち、前記一対のアンビル11,12は、第1アンビルロール10Aに180°のピッチで設けられている。
【0027】
たとえば、前記第1の超音波ホーン21と第2の超音波ホーン22とは前記第1アンビルロール10Aの回転中心(前記軸線)Oを中心として互いに対称に配置されている。
すなわち、前記一対のアンビル11,12のうちのいずれか一方が前記第1の超音波ホーン21に対向し、同時に、前記一対のアンビル11,12のうちの他方が前記第2の超音波ホーン22に対向することが可能なように、前記一対の超音波ホーン21,22は配置されている。
【0028】
たとえば、前記第2アンビルロール10Bの前記一対のアンビル13,14は、前記第2アンビルロール10Bの軸線(第2アンビルロール10Bの回転中心Oに沿って延びる線)に対して互い対称に設けられている。すなわち、前記一対のアンビル13,14は、第2アンビルロール10Bに180°のピッチで設けられている。
【0029】
たとえば、前記第3の超音波ホーン23と第4の超音波ホーン24とは前記第2アンビルロール10Bの回転中心Oを中心として対称に配置されている。
すなわち、前記一対のアンビル13,14のうちのいずれか一方が前記第3の超音波ホーン23に対向し、同時に、前記一対のアンビル13,14のうちの他方が前記第4の超音波ホーン24に対向することが可能なように、前記一対の超音波ホーン23,24は配置されている。
【0030】
前記第1アンビルロール10Aの前記一対のアンビル11,12のうちの各々が、前記第1または第2の超音波ホーン21,22に対向した状態で、かつ、前記第2アンビルロール10Bの別の一対のアンビル13,14のうちの各々が、前記第3または第4の超音波ホーン23,24に対向した状態で、前記各超音波ホーン21〜24が前記ウエブWに振動エネルギーを同時に印加する。したがって、各アンビルロール10A,10Bにつき、それぞれ、2箇所において同時にウエブWの溶着がなされる。
この際、前記各アンビルロール10A,10Bは、前記アンビルロール10A,10Bの中心Oに向かう互いに反対の方向の2つの力を、前記ウエブWを介して、前記超音波ホーン21〜24から同時に受ける。
このように、各アンビルロール10A,10Bが同時に互いに反対の方向からの力を受けるので、各超音波ホーン21〜24が大きな振動エネルギーを各アンビルロール10A,10Bに印加しても、各アンビル11〜14が位置ズレしにくくなる。
【0031】
なお、前記各アンビルロール10A,10Bには、前記一対のアンビルに加え、別の一対または別の複数対のアンビルが設けられていてもよい。
【0032】
前記第1アンビルロール10Aと前記第1のホーン21との間の第1間隙Δ1、前記第2アンビルロール10Bと前記第3のホーン23との間の第3間隙Δ3、前記第2アンビルロール10Bと前記第4のホーン24との間の第4間隙Δ4および前記第1アンビルロール10Aと前記第2のホーン22との間の第2間隙Δ2の順に前記ウエブが搬送されるように、前記第1および第2アンビルロール10A,10Bが配置されている。
【0033】
本システムは搬送装置(搬送する手段)4を備えている。該搬送装置4は、前記第2アンビルロール10Bの第1アンビルロール10Aとは反対側に反転ロールR3を備えている。反転ロールR3は前記第3間隙Δ3を通ったウエブを前記第4間隙Δ4に向かって転向させる。
前記第1間隙Δ1から前記第3間隙Δ3を通過したウエブWは、前記反転ロールR3の外周面に沿って流れた後、前記第4間隙Δ4を通って前記第2間隙Δ2に搬送される。
なお、本システムにおいて、前記第1および第2超音波溶着装置1,2および搬送装置4等は、上流側と下流側とが概ね互いに面対称になるように配置されている。
【0034】
本システムは第1〜第3のサイズ調整手段41〜43を備える。
第1のサイズ調整手段41は前記第1アンビルロール10Aと前記第2アンビルロール10Bとの間の第1距離(ピッチ)D1を変更可能とする。
第2のサイズ調整手段42は第2アンビルロール10Bと反転ロールR3との間の第2距離(ピッチ)D2を変更可能とする。
第3のサイズ調整手段43は第1超音波溶着装置1と第2超音波溶着装置2との間の距離D1を変更可能とする。
なお、第2距離D2は反転ロールR3および第2アンビルロール10Bの軸心間の距離を意味し、第1距離D1は第2アンビルロール10Bおよび第1アンビルロール10Aの軸心間の距離を意味する。
【0035】
前記反転ロールR3、第1および第2アンビルロール10A,10Bは取付具50を介してフレーム5に回転可能に取り付けられている。また、前記反転ロールR3、第2アンビルロール10B、第3および第4ソニック本体33,34は、フレーム5に形成された長孔51を介して、ウエブWの流れ方向の取付位置の変更ができるようにフレーム5に取り付けられている。
なお、前記長孔51はウエブWの流れ方向に沿って延びている。
【0036】
図3(a)、(b)の第1のサイズ(たとえばMサイズ)の着用物品を製造する場合には、
図1の前記第1〜第3サイズ調整手段41〜43により、前記反転ロールR3、第2アンビルロール10B、第3ソニック本体33および第4ソニック本体34が
図1に示す前記第1位置P1に支持される。
一方、
図3(c)の第2のサイズ(たとえばLサイズ)の着用物品を製造する場合には、
図2の前記第1〜第3サイズ調整手段41〜43により、前記反転ロールR3、第2アンビルロール10B、第3ソニック本体33および第4ソニック本体34が
図2で示す前記第2位置P2に支持される。
すなわち、
図1に示す前記第1距離D1および第2距離D2に比べ、
図2に示す前記第1距離D1および第2距離D2はそれぞれ大きい。
【0037】
図4(a)〜
図4(d)の着用物品Nの溶着領域Sa1,Sa2,Sa3およびSa4は、
図1の第1間隙Δ1〜第4間隙Δ4をウエブWが通過する際に溶着される。
一方、前記溶着は前記第1〜第4間隙Δ1〜Δ4において同時になされる。したがって、ウエブWにおける第1間隙Δ1から第3間隙Δ3までの部分の長さ(または第2間隙Δ2から第4間隙Δ4までの部分の長さ)、つまり第1距離D1は、
図3(a)〜
図3(c)の着用物品NのピッチSpm又はSplの整数倍に設定される必要がある。
そのため、前述のように、
図1の反転ロールR3、第1および第2の超音波溶着装置1,2が第1位置P1または第2位置P2のいずれかにおいて選択的に支持されることにより、2種以上のサイズの着用物品を製造することができる。
【0038】
変速装置4は、第1ダンサーローラR1、第2ダンサーローラR2、駆動ローラR4および複数のガイドローラG1,G2とを備えている。
図1の前記第1ダンサーローラR1は上流から流入する前記ウエブWを受け取ると共に前記第1間隙Δ1に向って前記ウエブWを排出する。前記第2ダンサーローラR2は前記第2間隙Δ2から排出された前記ウエブWを受け取ると共に下流に向って前記ウエブWを排出する。
【0039】
前記第1および第2ダンサーローラR1,R2は仮想線および実線で示すように往復移動(揺動)する。図示しない駆動手段により前記第1および第2ダンサーローラR1,R2は互いに同じ回転速度(周速度)で回転される。
【0040】
前記第1ダンサーローラR1の上流には、第1ガイドローラG1が回転可能に設けられている。一方、前記第2ダンサーローラR2の下流には、第2ガイドローラG2が回転可能に設けられている。
前記第1ガイドローラG1は、前記第1ダンサーローラR1に向って流れるウエブWを案内する。一方、前記第2ガイドローラG2は前記第2ダンサーローラR2から流れ出るウエブWを案内する。
前記両ダンサーローラR1,R2の間の上方の位置には、駆動ローラR4が配置されている。
図1および
図2に示す前記5つのローラR1,R2,G1,G2,R4は互いに同期して回転する。
なお、前記5つのローラの駆動装置はWO2005/080065A1に開示されており、ここに、その記述の全てが組み込まれる。
【0041】
前記変速装置4は、2つのダンサーローラR1,R2の間においてウエブWの高速搬送および低速搬送を交互に繰り返し行う。前記高速搬送において、ダンサーローラR1,R2間の前記ウエブWの移動速度は、前記第1ダンサーローラR1に流入するウエブWの速度Vよりも大きい。
一方、前記低速搬送において、前記ダンサーローラR1,R2間の前記ウエブWの移動速度は、前記速度Vよりも小さい。
【0042】
すなわち、高速搬送においては、実線の矢印D10で示すように、前記第1ダンサーローラR1が前記第1アンビルロール10Aに近づき、同時に、前記第2ダンサーローラR2が第1前記アンビルロール10Aから遠ざかるように前記両ダンサーローラR1,R2が移動することで、前記両ダンサーローラR1,R2間においてウエブWが高速で搬送される。
一方、前記低速搬送においては、破線の矢印D20で示すように、前記第1ダンサーローラR1が前記第1アンビルロール10Aから遠ざかり、同時に、前記第2ダンサーローラR2が前記第1アンビルロール10Aに近づくように前記両ダンサーローラR1,R2が移動することで、前記両ダンサーローラR1,R2間においてウエブWが低速で搬送される。
【0043】
前記各アンビル11〜14が、それぞれ、前記各超音波ホーン21〜24に対向している状態である場合に、第1ダンサーローラR1と前記第2ダンサーローラR2との間の前記ウエブWの速度が、前記第1ダンサーローラR1に流入する前記ウエブWの速度Vよりも小さくなるように制御装置(図示せず)により制御されると共に、前記超音波エネルギーによる溶着がなされる。
一方、前記各アンビル11〜14が、各超音波ホーン21〜24に対向していない状態である場合に、第1ダンサーローラR1と前記第2ダンサーローラR2との間の前記ウエブWの速度Vが、前記第1ダンサーローラR1に流入する前記ウエブWの速度Vよりも大きくなるように前記制御装置(図示せず)により制御される。
【0044】
前記両ダンサーローラR1,R2が矢印D10,D20方向に往復移動(揺動)を繰り返すことにより、前記高速搬送と前記低速搬送とが繰り返し行われる。
【0045】
このように、各超音波ホーン21〜24が振動エネルギーをウエブWに印加する際に、各超音波ホーン21〜24と各アンビル11〜14の間を通過するウエブWの速度は小さい。そのため、ウエブWが振動エネルギーを受ける時間は長くなり、単位面積あたりのウエブWの受けるエネルギーが大きくなる。したがって、溶着の信頼性が高まる。
【0046】
つぎに、本システムの動作が説明される。
図1の前記ウエブWは、概ね一定の速度Vで第1ガイドローラG1から前記第1ダンサーローラR1の外周面に沿って流れた後、前記第1および第3間隙Δ1,Δ3を通り、反転ロールR3において方向が反転され、更に前記第4および第2間隙Δ4,Δ2を通り、前記第2ダンサーローラR2の外周面に沿って流れ、その後、概ね一定の速度Vで第2ガイドローラG2に沿って搬送される。
【0047】
前記第1ダンサーローラR1と前記第1間隙Δ1との間のウエブWの長さが大きくなるように前記第1ダンサーローラR1が矢印D20方向へ移動すると共に、前記第2ダンサーローラR2と前記第2間隙Δ2との間のウエブWの長さが小さくなるように第2ダンサーローラR2が矢印D20方向へ移動する。
これにより、前記第1ダンサーローラR1と前記第2ダンサーローラR2との間の前記ウエブWの速度が、前記第1ダンサーローラR1に流入する前記ウエブWの速度Vよりも小さくなる。
【0048】
前記ウエブWが低速で搬送されているときに、前記各アンビル11〜14が前記各超音波ホーン21〜24に対向し、前記各ソニック本体31〜34が作動して、たとえば、
図3(a)のウエブWにおける互いに隣接する溶着領域Sa3,Sa3が同時に溶着(シール)される。
【0049】
図1の前記第1ダンサーローラR1と前記第1間隙Δ1との間のウエブWの長さが小さくなるように前記第1ダンサーローラR1が矢印D10方向へ移動すると共に、前記第2ダンサーローラR2と前記第2間隙Δ2との間のウエブWの長さが大きくなるように第2ダンサーローラR2が矢印D10方向へ移動する。
これにより、前記第1ダンサーローラR1と前記第2ダンサーローラR2との間の前記ウエブWの速度が、前記第1ダンサーローラR1に流入する前記ウエブWの速度よりも大きくなる。
【0050】
前記溶着については、
図3(a)のように、1つの溶着領域Sa3が2つ以上の前記超音波ホーン21〜24によって重ねて溶着されてもよい。
すなわち、
図1の前記4つの各アンビル11〜14が前記4つの超音波ホーン21〜24に対向する際に、前記4つの超音波ホーン21〜24がウエブWの所定の部位(
図3(a)の溶着領域Sa3)に振動エネルギーを印加する。その後、前記4つのアンビル11〜14が前記各超音波ホーン21〜24に対向する際に、前記第2〜第4の超音波ホーン22〜24が、前記第1の超音波ホーン21により振動エネルギーが印加されたウエブWの所定の部位(前記溶着領域Sa3)に重ねて振動エネルギーを印加する。
図3(a)に示すように、この溶着領域Sa3は着用物品などの製品の端部となる。
【0051】
この場合、
図1の第1間隙Δ1において第1の超音波ホーン21によって溶着された溶着領域Sa3(
図3(a))が、続いて、第2〜第4間隙Δ2〜Δ4のいずれかにおいて超音波ホーン22〜24によって溶着されるように、ウエブWの搬送速度およびアンビルロール10の角速度が制御される。
かかる溶着の場合、ウエブの1箇所に2回にわたり振動エネルギーが印加され、溶着の信頼性が高くなる。
【0052】
一方、
図3(b)のように、各溶着領域Sa1〜Sa4が前記各超音波ホーン21〜24のいずれか1つのみによって溶着されてもよい。
この場合、
図3(b)のように、ウエブWには、第1〜第4の超音波ホーン21による溶着領域Sa1〜Sa4が繰り返し現れる。
以下、その一例について説明する。
【0053】
図1において、第1間隙Δ1と第3間隙Δ3との間の第1距離D1および第4間隙Δ4と第2間隙Δ2との間の第1距離D1は、それぞれ、
図3(a)のMサイズの長さSpmに設定される。
一方、
図1の第3間隙Δ3〜第4間隙Δ4までの搬送距離は前記第1距離D1の5倍の長さとなるように反転ロールR3が第1の位置P1においてフレーム5に取り付けられる。この配置において以下のように溶着が行われる。
【0054】
図4(a)〜
図4(d)のように、前記ウエブWが前記第1間隙Δ1、第3間隙Δ3、第4間隙Δ4および第2間隙Δ2の順に通るように前記ウエブWを前記変速搬送しながら、
図4(a)の前記
第3および
第1のホーン
23,
21が前記ウエブWの第1部S1および第2部S2を、それぞれ、低速搬送中に超音波溶着する。
その後、
図4(b)のように、第1距離D1の4倍の長さ分だけウエブWを高速搬送した後に、前記第2部S2よりも下流の前記ウエブWの第3部S3および第4部S4を、それぞれ、低速搬送中に前記
第3および
第1ホーン
23,
21が超音波溶着する。
なお、
図4(a)〜
図4(d)において、超音波溶着されたウエブWの部位を黒塗りで
示している。
【0055】
その後、再び
図4(c)のように第1距離D1の4倍の長さ分だけウエブWを高速搬送した後に、前記第2部S2と前記第3部S3との間の前記ウエブWの第5部S5および第6部S6を、それぞれ、低速搬送中に前記第2および第4ホーン22,24が超音波溶着する。
この際、前記第6部S6および第5部S5にそれぞれ対面するウエブWの第7部S7および第8部S8を、前記低速搬送中に、第3および第1ホーン23,21が超音波溶着する。
すなわち、前記第6部S6および第5部S5が超音波溶着されるタイミングと前記第7部S7および第8部S8が超音波溶着されるタイミングとは同じである。
【0056】
その後、再びウエブWを第1距離D1の4倍の長さ分だけ高速搬送し、前記第4部S4と第7部S7との間のウエブWの第9部S9および第10部S10を第2および第4ホーン22,24が超音波溶着する。
この際、前記第10部S10および第9部S9にそれぞれ対面するウエブWの第11部S11および第12部S12を、前記低速搬送中に、第3および第1ホーン23,21が超音波溶着する。
なお、第1部S1〜第4部S4が超音波溶着される際も、同様に、それぞれアンビルロールを介して対面するウエブWの部位が超音波溶着されるが、
図4(a)〜
図4(b)では、工程の説明を分り易くするため、同対面するウエブWの溶着部位の図示(黒塗り)は省略している。
【0057】
この例の場合、高速搬送の期間が長く、更なる生産スピードの向上を図り得る。
【0058】
つぎに、着用物品Nのサイズを
図3(b)のMサイズから
図3(c)のLサイズに変更する方法について説明する。
【0059】
まず、
図3(b)のMサイズにおいては、第1間隙Δ1と第3間隙Δ3との第1距離D1、ならびに、第2間隙Δ2と第4間隙Δ4との間の第1距離D1が
図3(b)の製品長さSpmに等しくなるように、第1および第2アンビルロール10A,10Bと第1〜第4ソニック本体31〜34をフレーム5に取り付ける。
一方、第3間隙Δ3〜第4間隙Δ4までのウエブWの長さが前記第1距離D1の整数倍(例えば5倍)となるように、反転ロールR3をフレーム5に取り付ける。この状態で、前述のように、間欠的に超音波溶着を行うことで、
図3(b)のMサイズの着用物品Nが得られる。
【0060】
一方、
図3(c)のLサイズの着用物品Nを製造する場合においては、前記第1距離D1が
図3(c)の製品長さSplに等しくなるように、
図2の第1および第2アンビルロール10A,10Bと第1〜第4ソニック本体31〜34をフレーム5に取り付ける。
一方、第3間隙Δ3〜第4間隙Δ4までのウエブWの長さが前記第1距離D1の整数倍(例えば5倍)となるように、反転ロールR3をフレーム5に取り付ける。この状態で、前述のように、間欠的に超音波溶着を行うことで、
図3(c)のLサイズの着用物品Nが得られる。
【0061】
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、反転ローラや変速装置は必ずしも設けられる必要はない。
また、反転ローラ位置が固定的に設けられてもよい。
また、着用物品のサイズを変更する方法において、反転ロール、第2アンビルロール、第3ソニック本体および第4ソニック本体は長孔に沿ってモータやシリンダ等の動力で移動されてもよい。更に、前記長孔に代えてリニアガイドのような案内部材が用いられてもよい。
また、前記反転ローラ、第1アンビルロール、第2アンビルロールおよび各ソニック本体は第1位置および第2位置において各々の位置を微調整することができる手段を有していてもよい。
また、ダンサーローラは上下ではなく左右に揺動してもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。