【実施例】
【0077】
参考例1−1
1'−プロピル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル
2−(ブロモメチル)アクリル酸エチル(20.77g)およびトルエン(320mL)の混合物に、氷冷撹拌下にて1−プロピルアミン(22mL)およびトルエン(80mL)の混合物を滴下して、14分間撹拌した。この混合物に、同条件下にて1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール(14.00g)およびトルエン(100mL)の混合物を加え、ディーン・スターク装置で4.5時間加熱還流した。室温に冷却し、不溶物を濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−30%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(26.17g)を得た。構造式を表1に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.4Hz), 1.26(3H, t, J=7.1Hz), 1.35-1.60(2H, m), 1.70-1.90(2H, m), 1.90-2.05(1H, m), 2.10-2.40(5H, m), 2.65-2.90(3H, m), 2.90-3.05(1H, m), 3.15-3.25(1H, m), 3.90-4.05(4H, m), 4.14(2H, q, J=7.1Hz)
【0078】
1−プロピルアミンの代わりにベンジルアミンを用い参考例1−1と同様の方法により、参考例1−2を合成した。構造式を表1に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.15-1.35(4H, m), 1.80-1.90(2H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.15-2.50(5H, m), 2.65-2.80(1H, m), 2.90-3.00(1H, m), 3.05-3.20(1H, m), 3.90-4.20(7H, m), 7.20-7.40(5H, m)
【0079】
参考例2−1
1'−ベンジル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸ベンジル
1'−ベンジル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(参考例1−2)(34.82g)およびエタノール(487mL)の混合物に、室温撹拌下、5mol/L水酸化ナトリウム水溶液(27.0mL)を加え、80℃にて1時間撹拌した。氷冷後、6mol/L塩酸(22.5mL)を加えて中和した。混合物を減圧下濃縮して1'−ベンジル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸を得た。
1'−ベンジル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸およびN,N−ジメチルホルムアミド(244mL)の混合物に、炭酸カリウム(21.54g)次いでベンジルブロミド(13.90mL)を加え、室温にて14時間撹拌した。反応液にジメチルアミン(12.09mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−35%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(30.28g)を得た。構造式を表1に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.75-1.90(2H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.55(5H, m), 2.70-2.85(1H, m), 2.95-3.05(1H, m), 3.10-3.20(1H, m), 3.90-4.05(5H, m), 4.10(1H, d, J=15.7Hz), 5.08(2H, dd, J=22.5, 12.5Hz), 7.20-7.40(10H, m)
【0080】
【表1】
【0081】
参考例3−1
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル
1'−プロピル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(参考例1−1)(11.87g)、テトラヒドロフラン(135mL)およびメタノール(45mL)の混合物に、氷冷撹拌下にて4mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(10.1mL)、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.24g)を加え、1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%−40%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−10%メタノール/酢酸エチル、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(2.34g)を得た。構造式を表2に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm: 0.83(3H, t, J=7.4Hz), 1.05-1.20(1H, m), 1.20-1.30(4H, m), 1.30-1.60(4H, m), 1.60-1.90(4H, m), 1.95-2.15(2H, m), 2.15-2.35(2H, m), 2.50-2.70(2H, m), 3.35-3.45(1H, m), 3.85-4.00(4H, m), 4.05-4.25(2H, m)
【0082】
1'−プロピル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチルの代わりに対応するエナミンを用い参考例3−1と同様の方法により、参考例3−2〜参考例3−3を合成した。これらを表2に示した。
【0083】
【表2】
表2における参考例3-1〜3-3の構造式は相対配置を示す。
【0084】
参考例3−2〜参考例3−3の物性値を以下に示した。
【0085】
参考例3−2
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.10-1.25(4H, m), 1.30(1H, t, J=12.9Hz), 1.35-1.65(2H, m), 1.65-1.75(1H, m), 1.75-1.85(2H, m), 1.90-2.20(4H, m), 2.45-2.55(1H, m), 3.04(1H, d, J=13.8Hz), 3.25-3.35(1H, m), 3.85-4.20(7H, m), 7.15-7.40(5H, m)
【0086】
参考例3−3
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.10-1.25(1H, m), 1.31(1H, t, J=12.8Hz), 1.35-1.65(2H, m), 1.65-1.75(1H, m), 1.75-1.90(2H, m), 1.95-2.25(4H, m), 2.55-2.65(1H, m), 3.10(1H, d, J=13.9Hz), 3.30-3.40(1H, m), 3.85-4.00(4H, m), 4.09(1H, d, J=13.9Hz), 4.95(1H, d, J=12.6Hz), 5.21(1H, d, H=12.6Hz), 7.10-7.35(10H, m)
【0087】
参考例4−1
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−ベンジルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸ベンジル
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−ベンジルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸ベンジル(参考例3−3)(36.0g)をキラルセル(登録商標)OJ−H(株式会社ダイセル)カラム(250mm×100mmI.D.)を用い、以下の条件:
溶媒系;メタノール:アセトニトリル:ジエチルアミン=90:10:0.05(V/V/V)
検出波長;215nm
流速;1.0mL/min
カラムオーブン温度;40℃
にてクロマトを繰り返し、第1溶出成分のピークを集め、濃縮することによって表題化合物(17.3g)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.10-1.25(1H, m), 1.31(1H, t, J=12.8Hz), 1.40-1.65(2H, m), 1.65-1.75(1H, m), 1.75-1.90(2H, m), 1.95-2.25(4H, m), 2.55-2.65(1H, m), 3.10(1H, d, J=13.9Hz), 3.30-3.40(1H, m), 3.85-4.00(4H, m), 4.09(1H, d, J=13.9Hz), 4.95(1H, d, J=12.6Hz), 5.22(1H, d, H=12.6Hz), 7.10-7.35(10H, m)
[α]
D25=-53.393°(c=1.01, CHCl
3)
【0088】
参考例5−1
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−ベンジルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸ベンジル(参考例4−1)(3.20g)、テトラヒドロフラン(38mL)およびメタノール(38mL)の混合物に、室温撹拌下、プロピオンアルデヒド(1.65mL)次いで10%パラジウムカーボン粉末(0.64g)を加え、水素雰囲気下室温にて3時間撹拌した。この懸濁液をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣にトルエンを加え、減圧下濃縮して表題化合物(2.36g)を得た。構造式を表3に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.92(3H, t, J=7.3Hz), 1.20-1.45(2H, m), 1.45-1.75(5H, m), 1.80-1.90(1H, m), 1.90-2.15(4H, m), 2.50-2.70(2H, m), 2.70-2.85(2H, m), 3.15-3.25(1H, m), 3.85-4.00(4H, m)
【0089】
参考例5−2
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−ベンジルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸ベンジル(参考例3−3)(6.26g)、エタノール(297mL)の混合物に、室温撹拌下、プロピオンアルデヒド(10.72mL)次いで10%パラジウムカーボン粉末(1.23g)を加え、水素雰囲気下室温にて7時間撹拌した。この懸濁液をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をジエチルエーテルで粉砕し、表題化合物(3.75g)を得た。構造式を表3に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.25-1.45(2H, m), 1.45-1.75(5H, m), 1.80-1.90(1H, m), 1.90-2.15(4H, m), 2.50-2.70(2H, m), 2.70-2.85(2H, m), 3.15-3.25(1H, m), 3.85-4.00(4H, m)
【0090】
【表3】
表3における参考例5-1の構造式は絶対配置を示し、参考例5-2の構造式は相対配置を示す。
【0091】
参考例6−1
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボヒドラジド
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(参考例3−1)(1.29g)および無水ヒドラジン(2.8mL)の混合物を、100℃にて24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−10%メタノール/酢酸エチル、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(1.08g)を得た。構造式を表4に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.88(3H, t, J=7.4Hz), 1.22-1.37(2H, m), 1.38-1.76(6H, m), 1.77-1.93(3H, m), 2.01-2.12(1H, m), 2.28-2.42(2H, m), 2.55-2.62(1H, m), 2.63-2.76(1H, m), 3.04-3.13(1H, m), 3.79-4.01(6H, m), 9.51-9.64(1H, m)
【0092】
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチルの代わりに(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−ベンジルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(参考例3−2)を用い参考例6−1と同様の方法により、参考例6−2を合成した。構造式を表4に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.25-1.40(2H, m), 1.50-1.70(3H, m), 1.70-1.95(4H, m), 2.05-2.20(1H, m), 2.20-2.40(1H, m), 2.45-2.55(1H, m), 2.90-3.05(2H, m), 3.65-3.85(2H, m), 3.85-4.00(4H, m), 4.20-4.30(1H, m), 7.20-7.40(5H, m), 9.10-9.25(1H, m)
【0093】
【表4】
表4における参考例6-1〜6-2の構造式は相対配置を示す。
【0094】
参考例7−1
3−[(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1,1−ジエチル尿素
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボヒドラジド(参考例6−1)(573mg)および0.2mol/L塩酸(24mL)の混合物に、氷冷撹拌下にて亜硝酸ナトリウム(140mg)および水(2mL)の混合物を加え、1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、トルエン(10mL)を加え、酢酸エチルを減圧下留去し、アジ化(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボニルのトルエン溶液を得た。
アジ化(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボニルのトルエン溶液を1時間還流した。反応混合物にジエチルアミン(0.598mL)を加え、50℃にて40分間撹拌した。室温に冷却した後、水および酢酸エチルを加え、抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−15%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(412mg)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.3Hz), 1.08-1.23(1H, m), 1.14(6H, t, J=7.2Hz), 1.27-1.87(10H, m), 2.00-2.12(1H, m), 2.19-2.31(1H, m), 2.33-2.40(1H, m), 2.58-2.70(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.26(4H, q, J=7.2Hz), 3.89-3.97(4H, m), 3.98-4.05(1H, m), 5.39(1H, d, J=8.0Hz)
【0095】
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボヒドラジドおよびジエチルアミンの代わりに対応するカルボヒドラジドおよびアミンを用い参考例7−1と同様の方法により、参考例7−2〜参考例7−27を合成した。これらを表5に示した。
【0096】
【表5】
表5における参考例7-1〜7-27の構造式は相対配置を示す。
【0097】
参考例7−2〜参考例7−27の物性値を以下に示した。
【0098】
参考例7−2
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.79(3H, t, J=7.5Hz), 1.11-1.23(1H, m), 1.23-1.42(4H, m), 1.48-1.67(3H, m), 1.70-1.85(3H, m), 1.94-2.05(1H, m), 2.17-2.29(1H, m), 2.30-2.41(1H, m), 2.49-2.62(1H, m), 2.71-2.81(1H, m), 2.89(3H, s), 3.90-3.98(4H, m), 3.99-4.06(1H, m), 4.34-4.63(2H, m), 5.47(1H, d, J=8.0Hz), 7.21-7.29(3H, m), 7.30-7.37(2H, m)
【0099】
参考例7−3
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.4Hz), 1.12-1.23(1H, m), 1.27-1.47(4H, m), 1.51-1.86(6H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.23-2.33(1H, m), 2.34-2.41(1H, m), 2.57-2.69(1H, m), 2.75-2.83(1H, m), 2.90(6H, s), 3.89-4.03(5H, m), 5.41(1H, d, J=8.0Hz)
【0100】
参考例7−4
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.3Hz), 0.94(3H, t, J=7.3Hz), 1.11-1.23(1H, m), 1.26-1.46(6H, m), 1.46-1.73(5H, m), 1.74-1.85(3H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.20-2.32(1H, m), 2.32-2.41(1H, m), 2.57-2.69(1H, m), 2.74-2.83(1H, m), 2.87(3H, s), 3.11-3.33(2H, m), 3.88-4.04(5H, m), 5.39(1H, d, J=8.0Hz)
【0101】
参考例7−5
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.3Hz), 1.13-1.23(1H, m), 1.28-1.48(4H, m), 1.51-1.87(6H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.25-2.35(1H, m), 2.35-2.43(1H, m), 2.57-2.69(1H, m), 2.73-2.89(3H, m), 2.83(3H, s), 3.37-3.55(2H, m), 3.90-4.04(5H, m), 5.40(1H, d, J=8.3Hz), 7.17-7.36(5H, m)
【0102】
参考例7−6
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.5Hz), 1.10-1.23(1H, m), 1.24-1.47(4H, m), 1.51-1.85(6H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.23-2.33(1H, m), 2.33-2.40(1H, m), 2.57-2.68(1H, m), 2.76-2.83(1H, m), 2.93(3H, s), 3.26-3.37(1H, m), 3.38(3H, s), 3.45-3.55(3H, m), 3.87-4.00(5H, m), 5.85(1H, d, J=8.3Hz)
【0103】
参考例7−7
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.10-1.45(5H, m), 1.50-1.85(6H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.30-2.45(2H, m), 2.50-2.65(1H, m), 2.70-2.85(4H, m), 3.90-4.05(5H, m), 4.15-4.30(1H, m), 5.27(1H, d, J=8.3Hz)
【0104】
参考例7−8
MS(ESI, m/z):417(M+H)+
【0105】
参考例7−9
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm::0.84(3H, t, J=7.3Hz), 1.12-1.23(1H, m), 1.27-1.46(4H, m), 1.50-1.62(2H, m), 1.62-1.85(6H, m), 1.99-2.10(1H, m), 2.24-2.34(1H, m), 2.34-2.42(1H, m), 2.56-2.68(1H, m), 2.75-2.84(1H, m), 2.88(3H, s), 3.23-3.45(4H, m), 3.34(3H, s), 3.89-4.04(5H, m), 5.49(1H, d, J=7.8Hz)
【0106】
参考例7−10
MS(ESI, m/z):352(M+H)+
【0107】
参考例7−11
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.05(6H, t, J=7.2Hz), 1.13-1.47(5H, m), 1.50-1.88(6H, m), 1.98-2.09(1H, m), 2.31-2.45(2H, m), 2.49-2.64(7H, m), 2.74-2.83(1H, m), 2.90(3H, s), 3.13-3.43(2H, m), 3.86-4.02(5H, m), 6.11-6.31(1H, m)
【0108】
参考例7−12
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.5Hz), 1.15-1.25(1H, m), 1.30-1.47(4H, m), 1.51-1.73(3H, m), 1.73-1.86(3H, m), 1.95-2.10(3H, m), 2.25-2.35(1H, m), 2.36-2.43(1H, m), 2.57-2.70(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 2.84(3H, s), 3.23-3.46(2H, m), 3.90-4.04(7H, m), 5.44(1H, d, J=8.0Hz), 6.96-7.00(1H, m), 7.03-7.09(1H, m), 7.51(1H, s)
【0109】
参考例7−13
MS(ESI, m/z):397(M+H)+
【0110】
参考例7−14
MS(ESI, m/z):459(M+H)+
【0111】
参考例7−15
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.4Hz), 1.15-1.50(5H, m), 1.50-1.65(2H, m), 1.65-1.90(4H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.25(6H, s), 2.30-2.50(4H, m), 2.50-2.65(1H, m), 2.75-2.95(3H, m), 3.10-3.25(1H, m), 3.25-3.60(3H, m), 3.85-4.05(5H, m), 6.78(1H, br), 7.15-7.35(5H, m)
【0112】
参考例7−16
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.3Hz), 1.10-1.25(4H, m), 1.25-1.85(14H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.15-2.40(10H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.15-3.30(4H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.41(1H, d, J=8.1Hz)
【0113】
参考例7−17
MS(ESI, m/z):437(M+H)+
【0114】
参考例7−18
MS(ESI, m/z):453(M+H)+
【0115】
参考例7−19
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.05(6H, t, J=7.2Hz), 1.10-1.90(14H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.30-2.45(2H, m), 2.45-2.70(7H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.10-3.45(4H, m), 3.85-4.05(5H, m), 6.25-6.50(1H, m)
【0116】
参考例7−20
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.3Hz), 1.10-1.85(15H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.25-2.70(15H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.20-3.45(4H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.52(1H, d, J=8.3Hz)
【0117】
参考例7−21
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.2Hz), 1.02(6H, t, J=7.2Hz), 1.10-1.22(1H, m), 1.14(3H, t, J=7.2Hz), 1.23-1.50(4H, m), 1.50-1.90(8H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.20-2.33(1H, m), 2.33-2.48(3H, m), 2.48-2.71(5H, m), 2.76-2.86(1H, m), 3.10-3.40(4H, m), 3.85-3.96(4H, m), 3.96-4.05(1H, m), 5.44(1H, d, J=8.0Hz)
【0118】
参考例7−22
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.2Hz), 1.14(3H, t, J=7.2Hz), 1.17-1.50(6H, m), 1.50-1.62(2H, m), 1.63-1.90(7H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.20-2.35(1H, m), 2.35-2.45(1H, m), 2.50-2.70(7H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.15-3.45(4H, m), 3.85-3.97(4H, m), 3.97-4.05(1H, m), 5.73(1H, d, J=8.0Hz)
【0119】
参考例7−23
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.10(3H, t, J=7.2Hz), 1.15-1.25(1H, m), 1.25-1.50(4H, m), 1.50-1.65(2H, m), 1.65-1.85(4H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.20-2.45(2H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.00-3.10(2H, m), 3.15-3.30(2H, m), 3.50-3.70(2H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.53(1H, d, J=8.0Hz), 7.10-7.15(1H, m), 7.20-7.25(1H, m), 7.55-7.65(1H, m), 8.50-8.60(1H, m)
【0120】
参考例7−24
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.2Hz), 1.13(3H, t, J=7.2Hz), 1.16-1.48(5H, m), 1.50-1.90(14H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.20-2.45(2H, m), 2.50-2.85(8H, m), 3.15-3.40(4H, m), 3.85-3.95(4H, m), 3.95-4.05(1H, m), 5.853(1H, d, J=8.0Hz)
【0121】
参考例7−25
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.82(3H, t, J=7.2Hz), 1.10-1.45(5H, m), 1.16(3H, t, J=6.8Hz), 1.45-1.85(6H, m), 1.90-2.10(1H, m), 2.20-2.34(1H, m), 2.34-2.42(1H, m), 2.50-2.62(1H, m), 2.64-2.94(7H, m), 3.19-3.55(4H, m), 3.70-3.75(2H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.765(1H, d, J=8.0Hz), 6.95-7.20(4H, m)
【0122】
参考例7−26
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.5Hz), 1.10-1.50(5H, m), 1.50-1.95(8H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.25-2.45(2H, m), 2.55-2.75(3H, m), 2.75-2.85(5H, m), 2.90(3H, s), 3.25-3.45(2H, m), 3.70-3.85(4H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.69(1H, d, J=8.3Hz)
【0123】
参考例7−27
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.10(3H, t, J=7.2Hz), 1.15-1.40(2H, m), 1.40-1.95(7H, m), 2.10-2.50(10H, m), 2.70-2.80(1H, m), 3.05-3.40(5H, m), 3.85-4.05(5H, m), 4.05-4.20(1H, m), 6.05-6.30(1H, m), 7.15-7.35(5H, m)
【0124】
参考例8−1
3−[(3'S,4'aR,8'aR)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸(参考例5−1)(202mg)およびトルエン(3.6mL)の混合物に、室温撹拌下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.194mL)、次いでジフェニルリン酸アジド(0.245mL)を加え、1時間還流した。室温に冷却後、反応混合物に[2−(ジメチルアミノ)エチル](エチル)アミン(0.191mL)を加え、3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:25%−85%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(157mg)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.4Hz), 1.05-1.50(8H, m), 1.50-1.85(6H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.20-2.50(11H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.15-3.40(4H, m), 3.85-4.05(5H, m), 6.55-6.75(1H, m)
【0125】
参考例8−7
3−[(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−(2−メチルプロピル)尿素
(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸(参考例5−2)(500mg)およびトルエン(8.8mL)の混合物に、室温撹拌下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.480mL)、次いでジフェニルリン酸アジド(0.609mL)を加え、1時間還流した。室温に冷却後、反応混合物にジメチル({2−[(2−メチルプロピル)アミノ]エチル})アミン(458mg)を加え、同温度にて5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:25%−70%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(404mg)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.4Hz), 0.85-0.95(6H, m), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.50(4H, m), 1.50-1.85(6H, m), 1.85-2.10(2H, m), 2.20-2.65(11H, m), 2.75-2.85(1H, m), 2.90-3.05(1H, m), 3.05-3.20(1H, m), 3.20-3.30(1H, m), 3.30-3.40(1H, m), 3.85-4.05(5H, m), 6.53(1H, br)
【0126】
[2−(ジメチルアミノ)エチル](エチル)アミンの代わりに対応するアミンを用い参考例8−1または参考例8−7と同様の方法により、参考例8−2〜参考例8−6、参考例8−8〜参考例8−22を合成した。これらを表6に示した。
【0127】
【表6】
表6における参考例8-1〜8-6の構造式は絶対配置を示し、参考例8-7〜8-22の構造式は相対配置を示す。
【0128】
参考例8−2〜参考例8−6、参考例8−8〜参考例8−22の物性値を以下に示した。
【0129】
参考例8−2
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.4Hz), 0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.45(4H, m), 1.45-1.85(8H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.20-2.50(10H, m), 2.50-2.65(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.05-3.40(4H, m), 3.85-4.00(5H, m), 6.50-6.75(1H, m)
【0130】
参考例8−3
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.4Hz), 0.85-0.95(6H, m), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.50(4H, m), 1.50-1.65(2H, m), 1.65-1.85(4H, m), 1.85-2.10(2H, m), 2.25-2.65(11H, m), 2.75-2.85(1H, m), 2.90-3.05(1H, m), 3.05-3.20(1H, m), 3.20-3.30(1H, m), 3.30-3.40(1H, m), 3.85-4.05(5H, m), 6.54(1H, br)
【0131】
参考例8−4
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm::0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.05(6H, t, J=7.2Hz), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.50(4H, m), 1.50-1.85(6H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.30-2.45(2H, m), 2.45-2.65(7H, m), 2.75-2.85(1H, m), 2.90(3H, s), 3.10-3.25(1H, m), 3.30-3.45(1H, m), 3.85-4.05(5H, m), 6.10-6.30(1H, m)
【0132】
参考例8−5
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.4Hz), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.50(4H, m), 1.50-1.85(6H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.20-2.45(2H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 2.90(6H, s), 3.90-4.05(5H, m), 5.41(1H, d, J=7.9Hz)
【0133】
参考例8−6
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.77(3H, t, J=7.4Hz), 1.05-1.45(5H, m), 1.46(3H, d, J=6.8Hz), 1.50-1.85(5H, m), 1.95-2.05(1H, m), 2.20-2.35(3H, m), 2.35-2.50(1H, m), 2.55-2.65(1H, m), 3.90-4.00(5H, m), 4.51(1H, d, J=6.5Hz), 4.70-4.80(1H, m), 5.20(1H, d, J=8.2Hz), 7.20-7.40(5H, m)
【0134】
参考例8−8
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 0.89(3H, t, J=7.3Hz), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.45(4H, m), 1.45-1.85(8H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.20-2.50(10H, m), 2.50-2.65(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.05-3.40(4H, m), 3.85-4.00(5H, m), 6.50-6.70(1H, m)
【0135】
参考例8−9
MS(ESI, m/z):366(M+H)+
【0136】
参考例8−10
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.4Hz), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.50(4H, m), 1.50-1.90'(6H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.25-2.35(1H, m), 2.35-2.45(1H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.75-2.90(6H, m), 3.35-3.50(1H, m), 3.50-3.60(1H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.41(1H, d, J=80Hz), 7.20-7.30(1H, m), 7.50-7.60(1H, m), 8.45-8.50(2H, m)
【0137】
参考例8−11
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.4Hz), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.50(4H, m), 1.50-1.90(6H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.25-2.35(1H, m), 2.35-2.45(1H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.70-2.90(6H, m), 3.40-3.60(2H, m), 3.90-4.05(5H, m), 5.40(1H, d, J=8.1Hz), 7.10-7.20(2H, m), 8.45-8.55(2H, m)
【0138】
参考例8−12
MS(ESI, m/z):414(M+H)+
【0139】
参考例8−13
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.82(3H, t, J=7.4Hz), 1.10-1.45(5H, m), 1.50-1.85(6H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.20-2.45(2H, m), 2.50-2.65(1H, m), 2.70-2.80(1H, m), 2.87(3H, s), 2.97(3H, s), 3.30-3.60(4H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.45(1H, d, J=8.3Hz), 6.65-6.80(3H, m), 7.20-7.30(2H, m)
【0140】
参考例8−14
MS(ESI, m/z):453(M+H)+
【0141】
参考例8−15
MS(ESI, m/z):441(M+H)+
【0142】
参考例8−16
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.05-1.85(18H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.25-2.65(9H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.15-3.45(8H, m), 3.85-4.05(5H, m), 6.20-6.35(1H, m)
【0143】
参考例8−17
MS(ESI, m/z):411(M+H)+
【0144】
参考例8−18
MS(ESI, m/z):425(M+H)+
【0145】
参考例8−19
MS(ESI, m/z):411(M+H)+
【0146】
参考例8−20
MS(ESI, m/z):473(M+H)+
【0147】
参考例8−21
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.4Hz), 1.10-1.25(4H, m), 1.25-1.50(4H, m), 1.50-1.65(2H, m), 1.65-1.85(4H, m), 1.85-1.95(2H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.25-2.45(2H, m), 2.55-2.90(8H, m), 3.15-3.40(4H, m), 3.65-3.85(4H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.78(1H, d, J=8.1Hz)
【0148】
参考例8−22
MS(ESI, m/z):473(M+H)+
【0149】
参考例9−1
3−[(3S,4aR,8aR)−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素
3−[(3'S,4'aR,8'aR)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(参考例8−1)(157mg)に2mol/L塩酸(3.95mL)を加え、室温にて14時間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にした。これに酢酸エチルを加えて抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、表題化合物(130mg)を得た。
MS(ESI, m/z):353(M+H)+
【0150】
参考例9−7
3−[(3S
*,4aR
*,8aR
*)−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素
3−[(3'S
*,4'aR
*,8'aR
*)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1,1−ジエチル尿素(参考例7−1)(221mg)に2mol/L塩酸(5.0mL)を加え、その混合物を室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にした。これより塩化メチレン/2−プロパノール混合溶媒(塩化メチレン:2−プロパノール=3:1)にて抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、表題化合物(202mg)を得た。
MS(ESI, m/z):310(M+H)+
【0151】
3−[(3'S,4'aR,8'aR)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素の代わりに対応するケタールを用い参考例9−1または参考例9−7と同様の方法により、参考例9−2〜参考例9−6、参考例9−8〜参考例9−49を合成した。これらを表7に示した。
【0152】
【表7】
表7における参考例9-1〜9-6の構造式は絶対配置を示し、参考例9-7〜9-49の構造式は相対配置を示す。
【0153】
参考例9−2〜参考例9−6、参考例9−8〜参考例9−49の物性値を以下に示した。
【0154】
参考例9−2
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.4Hz), 0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.25-1.35(1H, m), 1.35-1.65(5H, m), 1.70-1.90(2H, m), 2.05-2.30(9H, m), 2.30-2.55(7H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.05-3.40(4H, m), 3.95-4.10(1H, m), 6.45-6.70(1H, m)
【0155】
参考例9−3
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.3Hz), 0.89(6H, d, J=6.7Hz), 1.25-1.60(4H, m), 1.65-1.95(3H, m), 2.05-2.30(9H, m), 2.30-2.55(7H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 2.90-3.15(2H, m), 3.15-3.40(2H, m), 3.95-4.10(1H, m), 6.50(1H, br)
【0156】
参考例9−4
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.3Hz), 1.03(6H, t, J=7.2Hz), 1.25-1.60(4H, m), 1.65-1.90(3H, m), 2.05-2.30(3H, m), 2.30-2.70(11H, m), 2.80-2.95(4H, m), 3.15-3.40(2H, m), 4.00-4.10(1H, m), 6.16(1H, brs)
【0157】
参考例9−5
MS(ESI, m/z):282(M+H)+
【0158】
参考例9−6
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.79(3H, t, J=7.4Hz), 1.15-1.55(7H, m), 1.60-1.85(2H, m), 2.00-2.25(3H, m), 2.25-2.50(6H, m), 2.55-2.70(1H, m), 3.90-4.05(1H, m), 4.54(1H, d, J=6.2Hz), 4.60-4.75(1H, m), 5.09(1H, d, J=8.0Hz), 7.20-7.40(5H, m)
【0159】
参考例9−8
MS(ESI, m/z):358(M+H)+
【0160】
参考例9−9
MS(ESI, m/z):282(M+H)+
【0161】
参考例9−10
MS(ESI, m/z):324(M+H)+
【0162】
参考例9−11
MS(ESI, m/z):372(M+H)+
【0163】
参考例9−12
MS(ESI, m/z):326(M+H)+
【0164】
参考例9−13
MS(ESI, m/z):268(M+H)+
【0165】
参考例9−14
MS(ESI, m/z):373(M+H)+
【0166】
参考例9−15
MS(ESI, m/z):340(M+H)+
【0167】
参考例9−16
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.60-0.85(4H, m), 0.87(3H, t, J=7.3Hz), 1.25-1.35(1H, m), 1.35-1.60(3H, m), 1.70-1.95(2H, m), 2.10-2.30(3H, m), 2.30-2.55(6H, m), 2.65-2.75(1H, m), 2.80-2.95(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 6.18(1H, d, J=8.2Hz)
【0168】
参考例9−17
MS(ESI, m/z):367(M+H)+
【0169】
参考例9−18
MS(ESI, m/z):376(M+H)+
【0170】
参考例9−19
MS(ESI, m/z):353(M+H)+
【0171】
参考例9−20
MS(ESI, m/z):415(M+H)+
【0172】
参考例9−21
MS(ESI, m/z):381(M+H)+
【0173】
参考例9−22
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.4Hz), 0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.25-1.65(6H, m), 1.70-1.90(2H, m), 2.05-2.30(9H, m), 2.30-2.55(7H, m), 2.55-2.75(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.05-3.40(4H, m), 3.95-4.10(1H, m), 6.45-6.65(1H, m)
【0174】
参考例9−23
MS(ESI, m/z):429(M+H)+
【0175】
参考例9−24
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.3Hz), 1.13(3H, t, J=7.1Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.65(7H, m), 1.70-1.85(1H, m), 1.85-1.95(1H, m), 2.05-2.30(11H, m), 2.30-2.50(5H, m), 2.60-2.75(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.10-3.35(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.29(1H, d, J=8.4Hz)
【0176】
参考例9−25
MS(ESI, m/z):393(M+H)+
【0177】
参考例9−26
MS(ESI, m/z):409(M+H)+
【0178】
参考例9−27
MS(ESI, m/z):381(M+H)+
【0179】
参考例9−28
MS(ESI, m/z):408(M+H)+
【0180】
参考例9−29
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.2Hz), 1.00(6H, t, J=7.2Hz), 1.13(3H, t, J=7.6Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.60(3H, m), 1.60-1.95(5H, m), 2.05-2.30(3H, m), 2.30-2.60(10H, m), 2.60-2.75(1H, m), 2.80-2.95(1H, m), 3.10-3.35(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.37(1H, d, J=8.0Hz)
【0181】
参考例9−30
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.2Hz), 1.13(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.60(5H, m), 1.70-1.95(6H, m), 2.05-2.30(3H, m), 2.30-2.70(11H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.10-3.50(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.70-5.80(1H, m)
【0182】
参考例9−31
MS(ESI, m/z):387(M+H)+
【0183】
参考例9−32
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.6Hz), 1.12(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.95(14H, m), 2.05-2.30(3H, m), 2.30-2.55(5H, m), 2.56-2.75(6H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.10-3.50(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.839(1H, d, J=7.6Hz)
【0184】
参考例9−33
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.2Hz), 1.15(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.50(4H, m), 1.65-1.90(2H, m), 2.00-2.24(3H, m), 2.24-2.41(4H, m), 2.43-2.61(2H, m), 2.63-2.73(2H, m), 2.75-2.94(5H, m), 3.20-3.55(4H, m), 3.65-3.80(2H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.80-5.95(1H, m), 6.95-7.05(1H, m), 7.05-7.20(3H, m)
【0185】
参考例9−34
MS(ESI, m/z):322(M+H)+
【0186】
参考例9−35
MS(ESI, m/z):373(M+H)+
【0187】
参考例9−36
MS(ESI, m/z):373(M+H)+
【0188】
参考例9−37
MS(ESI, m/z):370(M+H)+
【0189】
参考例9−38
MS(ESI, m/z):395(M+H)+
【0190】
参考例9−39
MS(ESI, m/z):401(M+H)+
【0191】
参考例9−40
MS(ESI, m/z):409(M+H)+
【0192】
参考例9−41
MS(ESI, m/z):397(M+H)+
【0193】
参考例9−42
MS(ESI, m/z):411(M+H)+
【0194】
参考例9−43
MS(ESI, m/z):367(M+H)+
【0195】
参考例9−44
MS(ESI, m/z):381(M+H)+
【0196】
参考例9−45
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.4Hz), 1.13(3H, t, J=7.1Hz), 1.25-1.60(4H, m), 1.60-1.90(4H, m), 2.05-2.55(16H, m), 2.60-2.70(1H, m), 2.80-2.95(1H, m), 3.10-3.35(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.71(1H, d, J=7.6Hz)
【0197】
参考例9−46
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.4Hz), 1.14(3H, t, J=7.2Hz), 1.25-1.60(4H, m), 1.70-2.05(6H, m), 2.05-2.30(3H, m), 2.30-2.75(12H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.15-3.45(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.54(1H, d,J=7.8Hz)
【0198】
参考例9−47
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.4Hz), 1.14(3H, t, J=7.2Hz), 1.25-1.35(1H, m), 1.35-1.60(3H, m), 1.70-1.95(4H, m), 2.05-2.30(3H, m), 2.30-2.55(5H, m), 2.60-2.70(3H, m), 2.70-2.90(5H, m), 3.15-3.40(4H, m), 3.65-3.85(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.76(1H, d, J=7.6Hz)
【0199】
参考例9−48
MS(ESI, m/z):401(M+H)+
【0200】
参考例9−49
MS(ESI, m/z):429(M+H)+
【0201】
参考例10−1
3−[(3S,4aR,8aR)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素
3−[(3S,4aR,8aR)−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(参考例9−1)(130mg)およびトルエン(1.2mL)の混合物に、室温撹拌下、tert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(0.092mL)を加え、40分間還流した。室温に冷却後、反応混合物を減圧下濃縮した。残渣を1,2−ジヒドロキシプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−30%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(110mg)を得た。
MS(ESI, m/z):408(M+H)+
【0202】
参考例10−7
3−[(3S
*,4aR
*,8aR
*)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素
3−[(3S
*,4aR
*,8aR
*)−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(参考例9−7)(193mg) およびトルエン(3.0mL)の混合物に、室温撹拌下、tert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(0.155mL)を加え、1時間還流した。反応混合物に更にtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(0.077mL)を加え、同温度にて1時間還流した。室温に冷却後、反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−5%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(88mg)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.11-1.18(7H, m), 1.34-1.57(2H, m), 1.72-1.87(1H, m), 1.90-2.17(3H, m), 2.24-2.48(4H, m), 2.59-2.74(1H, m), 2.79-2.91(1H, m), 3.12(6H, s), 3.18-3.35(5H, m), 3.98-4.12(1H, m), 5.38(1H, d, J=8.0Hz), 7.51(1H, s)
【0203】
3−[(3S,4aR,8aR)−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素の代わりに対応する6−オキソデカヒドロキノリンを用い参考例10−1または参考例10−7と同様の方法により、参考例10−2〜参考例10−6、参考例10−8〜参考例10−49を合成した。これらを表8に示した。
【0204】
【表8】
表8における参考例10-1〜10-6の構造式は絶対配置を示し、参考例10-7〜10-49の構造式は相対配置を示す。
【0205】
参考例10−2〜参考例10−6、参考例10−8〜参考例10−49の物性値を以下に示した。
【0206】
参考例10−2
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.80-0.95(6H, m), 1.10-1.25(1H, m), 1.35-1.65(4H, m), 1.70-2.15(6H, m), 2.20-2.50(11H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.05-3.30(9H, m), 3.30-3.45(1H, m), 3.95-4.05(1H, m), 6.15-6.40(1H, m), 7.50(1H, s)
【0207】
参考例10−3
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.80-0.95(9H, m), 1.10-1.25(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.65-2.15(5H, m), 2.20-2.50(12H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 2.90-3.30(10H, m), 3.30-3.45(1H, m), 3.95-4.05(1H, m), 6.10-6.30(1H, m), 7.50(1H, s)
【0208】
参考例10−4
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.4Hz), 1.04(6H, t, J=7.3Hz), 1.10-1.25(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.70-2.05(3H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.25-2.50(4H, m), 2.50-2.70(7H, m), 2.80-2.90(1H, m), 2.90(3H, s), 3.11(6H, s), 3.15-3.40(3H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.90-6.05(1H, m), 7.50(1H, s)
【0209】
参考例10−5
MS(ESI, m/z):337(M+H)+
【0210】
参考例10−6
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.80(3H, t, J=7.3Hz), 1.05-1.45(3H, m), 1.46(3H, d, J=6.9Hz), 1.65-1.80(1H, m), 1.80-1.90(1H, m), 1.90-2.10(2H, m), 2.20-2.55(5H, m), 2.60-2.70(1H, m), 3.05-3.20(7H, m), 3.90-4.00(1H, m), 4.52(1H, d, J=6.2Hz), 4.65-4.80(1H, m), 5.16(1H, d, J=8.1Hz), 7.20-7.40(5H, m), 7.50(1H, s)
【0211】
参考例10−8
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.05-1.18(1H, m), 1.28-1.56(3H, m), 1.87-2.05(3H, m), 2.07-2.17(1H, m), 2.21-2.32(2H, m), 2.35-2.42(1H, m), 2.51-2.65(1H, m), 2.74-2.83(1H, m), 2.95(3H, s), 3.04-3.09(1H, m), 3.11(6H, s), 3.98-4.08(1H, m), 4.36-4.59(2H, m), 5.42(1H, d, J=8.3Hz), 7.20-7.36(5H, m), 7.48(1H, s)
【0212】
参考例10−9
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.3Hz), 1.11-1.22(1H, m), 1.37-1.53(2H, m), 1.72-2.14(4H, m), 2.28-2.48(4H, m), 2.60-2.74(1H, m), 2.80-2.89(1H, m), 2.90(6H, s), 3.12(6H, s), 3.16-3.25(1H, m), 4.00-4.08(1H, m), 5.41(1H, d, J=8.3Hz), 7.51(1H, s)
【0213】
参考例10−10
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.3Hz), 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.10-1.22(1H, m), 1.26-1.37(2H, m), 1.38-1.57(4H, m), 1.73-1.87(1H, m), 1.89-2.13(3H, m), 2.28-2.47(4H, m), 2.61-2.72(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 2.87(3H, s), 3.12(6H, s), 3.12-3.31(3H, m), 3.98-4.07(1H, m), 5.39(1H, d, J=8.0Hz), 7.51(1H, s)
【0214】
参考例10−11
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.88(3H, t, J=7.4Hz), 1.08-1.20(1H, m), 1.36-1.55(2H, m), 1.57-1.78(1H, m), 1.84-1.93(1H, m), 1.94-2.14(2H, m), 2.27-2.48(4H, m), 2.60-2.72(1H, m), 2.75-2.89(3H, m), 2.84(3H, s), 3.12(6H, s), 3.15-3.24(1H, m), 3.39-3.55(2H, m), 3.97-4.07(1H, m), 5.36(1H, d, J=8.0Hz), 7.14-7.33(5H, m), 7.51(1H, s)
【0215】
参考例10−12
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.88(3H, t, J=7.3Hz), 1.10-1.23(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.74-2.15(4H, m), 2.27-2.46(4H, m), 2.60-2.73(1H, m), 2.80-2.88(1H, m), 2.93(3H, s), 3.12(6H, s), 3.16-3.25(1H, m), 3.28-3.39(1H, m), 3.35(3H, s), 3.43-3.55(3H, m), 3.95-4.04(1H, m), 5.82(1H, d, J=8.1Hz), 7.51(1H, s)
【0216】
参考例10−13
MS(ESI, m/z):323(M+H)+
【0217】
参考例10−14
MS(ESI, m/z):428(M+H)+
【0218】
参考例10−15
MS(ESI, m/z):395(M+H)+
【0219】
参考例10−16
MS(ESI, m/z):363(M+H)+
【0220】
参考例10−17
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.4Hz), 1.03(6H, t, J=7.2Hz), 1.11-1.22(1H, m), 1.35-1.54(2H, m), 1.74-2.16(4H, m), 2.26-2.68(7H, m), 2.55(4H, q, J=7.2Hz), 2.81-2.93(1H, m), 2.90(3H, s), 3.11(6H, s), 3.14-3.39(3H, m), 3.97-4.07(1H, m), 5.96(1H, d, J=7.2Hz), 7.50(1H, s)
【0221】
参考例10−18
MS(ESI, m/z):431(M+H)+
【0222】
参考例10−19
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.10-1.25(4H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.70-2.05(3H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.26(6H, s), 2.30-2.50(6H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.11(6H, s), 3.15-3.40(5H, m), 3.95-4.10(1H, m), 6.25-6.40(1H, m), 7.50(1H, s)
【0223】
参考例10−20
MS(ESI, m/z):470(M+H)+
【0224】
参考例10−21
MS(ESI, m/z):436(M+H)+
【0225】
参考例10−22
MS(ESI, m/z):422(M+H)+
【0226】
参考例10−23
MS(ESI, m/z):484(M+H)+
【0227】
参考例10−24
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.3Hz), 1.05-1.25(4H, m), 1.35-1.65(6H, m), 1.65-1.90(1H, m), 1.90-2.15(3H, m), 2.20(6H, s), 2.20-2.45(6H, m), 2.60-2.75(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.10-3.35(11H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.38(1H, d, J=7.9Hz), 7.51(1H, s)
【0228】
参考例10−25
MS(ESI, m/z):448(M+H)+
【0229】
参考例10−26
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.80-0.95(9H, m), 1.10-1.25(4H, m), 1.35-1.55(6H, m), 1.70-1.95(2H, m), 1.95-2.05(1H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.25-2.50(8H, m), 2.50-2.70(3H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.11(6H, s), 3.15-3.40(5H, m), 4.00-4.10(1H, m), 5.91(1H, d, J=7.8Hz), 7.51(1H, s)
【0230】
参考例10−27
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.3Hz), 1.04(6H, t, J=7.1Hz), 1.10-1.25(4H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.70-2.15(4H, m), 2.25-2.70(11H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.11(6H, s), 3.15-3.40(5H, m), 4.00-4.10(1H, m), 6.05(1H, d, J=7.5Hz), 7.50(1H, s)
【0231】
参考例10−28
MS(ESI, m/z):463(M+H)+
【0232】
参考例10−29
MS(ESI, m/z):450 (M+H)+
【0233】
参考例10−30
MS(ESI, m/z):434 (M+H)+
【0234】
参考例10−31
MS(ESI, m/z):442(M+H)+
【0235】
参考例10−32
MS(ESI, m/z):462(M+H)+
【0236】
参考例10−33
MS(ESI, m/z):496(M+H)+
【0237】
参考例10−34
MS(ESI, m/z):377(M+H)+
【0238】
参考例10−35
MS(ESI, m/z):428(M+H)+
【0239】
参考例10−36
MS(ESI, m/z):428(M+H)+
【0240】
参考例10−37
MS(ESI, m/z):425(M+H)+
【0241】
参考例10−38
MS(ESI, m/z):450(M+H)+
【0242】
参考例10−39
MS(ESI, m/z):456(M+H)+
【0243】
参考例10−40
MS(ESI, m/z):464(M+H)+
【0244】
参考例10−41
MS(ESI, m/z):452(M+H)+
【0245】
参考例10−42
MS(ESI, m/z):466(M+H)+
【0246】
参考例10−43
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.4Hz), 1.05(3H, t, J=7.2Hz), 1.10-1.25(4H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.70-2.15(4H, m), 2.27(3H, s), 2.30-2.55(8H, m), 2.55-2.70(1H, m), 2.80-2.90(1H, m), 3.11(6H, s), 3.15-3.40(5H, m), 3.95-4.10(1H, m), 6.19(1H, d, J=7.4Hz), 7.50(1H, s)
【0247】
参考例10−44
MS(ESI, m/z):436(M+H)+
【0248】
参考例10−45
MS(ESI, m/z):422(M+H)+
【0249】
参考例10−46
MS(ESI, m/z):484(M+H)+
【0250】
参考例10−47
MS(ESI, m/z):464(M+H)+
【0251】
参考例10−48
MS(ESI, m/z):456(M+H)+
【0252】
参考例10−49
MS(ESI, m/z):484(M+H)+
【0253】
実施例1−1
3−[(5aR,8S,9aR)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(化合物1−1)
3−[(3S,4aR,8aR)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(参考例10−1)(110mg)およびエタノール(2.7mL)の混合物に、室温撹拌下、炭酸グアニジン(59mg)を加え、16時間還流した。室温に冷却後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−15%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(65mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d
6)δ ppm:0.85(3H, t, J=6.8Hz), 1.00(3H, t, J=6.8Hz), 1.15-1.50(3H, m), 1.70-1.90(2H, m), 2.00-2.20(7H, m), 2.20-2.45(6H, m), 2.45-2.90(3H, m), 2.95-3.40(5H, m), 3.75-3.85(1H, m), 6.25(2H, s), 6.50-6.70(1H, m), 8.00(1H, s)
[α]
D25=-75.273°(c=0.44, MeOH)
【0254】
実施例1−6
3−[(5aR,8S,9aR)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[(1S)−1−フェニルエチル]尿素(化合物1−6)
3−[(3S,4aR,8aR)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1−[(1S)−1−フェニルエチル]尿素(参考例10−6)(82mg)およびエタノール(2mL)の混合物に、室温攪拌下、炭酸グアニジン(44mg)を加え、11時間還流した。室温に冷却後、エタノール(2mL)および水(4mL)で希釈し、固形物を濾取し、表題化合物(53mg)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.82(3H, t, J=7.3Hz), 1.15-1.40(3H, m), 1.46(3H, d, J=6.8Hz), 1.65-1.85(1H, m), 1.90-2.05(1H, m), 2.10-2.25(1H, m), 2.25-2.55(5H, m), 2.55-2.70(2H, m), 2.90-3.00(1H, m), 3.95-4.05(1H, m), 4.57(1H, d, J=6.3Hz), 4.60-4.75(1H, m), 4.83(2H, s), 5.19(1H, d, J=8.2Hz), 7.20-7.40(5H, m), 8.04(1H, s)
[α]
D25=-97.875°(c=0.48, CHCl
3)
【0255】
3−[(5aR,8S,9aR)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[(1S)−1−フェニルエチル]尿素(化合物1−6)(11mg)およびメタノール(1.4mL)の混合物を、50℃に昇温して加熱溶解した後、室温にて16時間静置して単結晶を得た。得られた単結晶のX線結晶解析により、化合物1−6の絶対配置を決定した。
【0256】
3−[(5aR,8S,9aR)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[(1S)−1−フェニルエチル]尿素(化合物1−6)の絶対配置が確定したことから、その出発物質である(3'S,4'aR,8'aR)−1'−プロピルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸(参考例5−1)も同じ立体配置を有することが明らかになった。
【0257】
実施例1−7
3−[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1,1−ジエチル尿素(化合物1−7)
3−[(3S
*,4aR
*,8aR
*)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(参考例10−7)(42mg)およびエタノール(3.0mL)の混合物に、室温撹拌下、炭酸グアニジン(25mg)を加え、4.5時間還流した。室温に冷却後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−30%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(28mg)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.14(6H, t, J=7.2Hz), 1.23-1.34(1H, m), 1.38-1.64(2H, m), 1.74-1.91(1H, m), 2.07-2.16(1H, m), 2.18-2.28(1H, m), 2.29-2.51(4H, m), 2.62-2.80(2H, m), 2.84-2.94(1H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.14-3.37(4H, m), 3.97-4.15(1H, m), 4.81(2H, s), 5.40(1H, d, J=7.9Hz), 8.04(1H, s)
【0258】
3−[(3S,4aR,8aR)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素の代わりに対応する7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソデカヒドロキノリンを用い実施例1−1または実施例1−7と同様の方法により、実施例1−2〜実施例1−5、実施例1−8〜実施例1−48を合成した。これらを表9に示した。
【0259】
【表9】
表9における化合物1-1〜1-6の構造式は絶対配置を示し、化合物1-7〜1-48の構造式は相対配置を示す。
【0260】
化合物1−2〜化合物1−5、化合物1−8〜化合物1−48の物性値を以下に示した。
【0261】
化合物1−2
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.4Hz), 0.90(3H, t, J=7.4Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.65(4H, m), 1.75-1.90(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(7H, m), 2.30-2.55(6H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.30(4H, m), 3.30-3.40(1H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.82(2H, s), 6.35-6.55(1H, m), 8.04(1H, s)
[α]
D26=-79.422°(c=0.55, MeOH)
【0262】
化合物1−3
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85-0.95(9H, m), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.60(2H, m), 1.75-2.00(2H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(7H, m), 2.30-2.55(6H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-3.15(4H, m), 3.15-3.30(1H, m), 3.30-3.45(1H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.81(2H, s), 6.25-6.45(1H, m), 8.05(1H, s)
[α]
D25=-73.762°(c=0.42, MeOH)
【0263】
化合物1−4
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.02(6H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.60(10H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.80-2.95(4H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.40(2H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.81(2H, s), 6.00-6.15(1H, m), 8.05(1H, s)
[α]
D25=-73.600°(c=0.68, MeOH)
【0264】
化合物1−5
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.50(4H, m), 2.60-2.80(2H, m), 2.80-2.95(7H, m), 3.00-3.10(1H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.81(2H, brs), 5.43(1H, d, J=7.9Hz), 8.04(1H, s)
[α]
D25=-78.488°(c=0.46, MeOH)
【0265】
化合物1−8
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.4Hz), 1.17-1.28(1H, m), 1.30-1.51(3H, m), 1.98-2.08(1H, m), 2.08-2.22(2H, m), 2.23-2.45(3H, m), 2.51-2.68(2H, m), 2.77-2.86(1H, m), 2.88-2.96(1H, m), 2.97(3H, s), 4.02-4.11(1H, m), 4.34-4.59(2H, m), 4.81(2H, s), 5.41(1H, d, J=8.0Hz), 7.11-7.18(1H, m), 7.20-7.31(4H, m), 8.01(1H, s)
【0266】
化合物1−9
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.23-1.34(1H, m), 1.39-1.54(2H, m), 1.79-1.91(1H, m), 2.03-2.14(1H, m), 2.17-2.28(1H, m), 2.33-2.51(4H, m), 2.61-2.79(2H, m), 2.84-2.93(1H, m), 2.90(6H, s), 2.99-3.08(1H, m), 4.03-4.11(1H, m), 4.81(2H, s), 5.43(1H, d, J=7.8Hz), 8.04(1H, s)
【0267】
化合物1−10
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 0.92(3H, t, J=7.4Hz), 1.21-1.38(3H, m), 1.38-1.58(4H, m), 1.77-1.90(1H, m), 2.04-2.14(1H, m), 2.17-2.27(1H, m), 2.31-2.50(4H, m), 2.60-2.79(2H, m), 2.83-2.92(1H, m), 2.87(3H, s), 3.00-3.08(1H, m), 3.11-3.31(2H, m), 4.04-4.11(1H, m), 4.81(2H, s), 5.41(1H, d, J=7.8Hz), 8.04(1H, s)
【0268】
化合物1−11
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.4Hz), 1.20-1.32(1H, m), 1.38-1.55(2H, m), 1.63-1.78(1H, m), 1.98-2.10(1H, m), 2.15-2.27(1H, m), 2.32-2.50(4H, m), 2.60-2.76(2H, m), 2.78-2.91(3H, m), 2.84(3H, s), 2.98-3.07(1H, m), 3.37-3.55(2H, m), 4.01-4.08(1H, m), 4.82(2H, s), 5.36(1H, d, J=7.8Hz), 7.11-7.32(5H, m), 8.05(1H, s)
【0269】
化合物1−12
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.4Hz), 1.22-1.34(1H, m), 1.38-1.54(2H, m), 1.78-1.93(1H, m), 2.02-2.12(1H, m), 2.16-2.26(1H, m), 2.32-2.49(4H, m), 2.61-2.77(2H, m), 2.84-2.92(1H, m), 2.92(3H, s), 2.99-3.08(1H, m), 3.25-3.37(1H, m), 3.32(3H, s), 3.43-3.55(3H, m), 4.00-4.07(1H, m), 4.81(2H, s), 5.90(1H, d, J=8.3Hz), 8.05(1H, s)
【0270】
化合物1−13
1H-NMR(DMSO-d
6)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.4Hz), 1.15-1.30(1H, m), 1.30-1.50(2H, m), 1.65-1.80(2H, m), 2.05-2.20(1H, m), 2.20-2.45(4H, m), 2.55-2.80(2H, m), 2.95-3.05(1H, m), 3.75-3.90(1H, m), 5.90(1H, d, J=8.8Hz), 5.95-6.10(1H, m), 6.28(2H, s), 7.99(1H, s)
【0271】
化合物1−14
MS(ESI, m/z):424(M+H)+
【0272】
化合物1−15
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.90(3H, t, J=7.4Hz), 1.24-1.34(1H, m), 1.39-1.55(2H, m), 1.74-1.92(3H, m), 2.03-2.12(1H, m), 2.18-2.27(1H, m), 2.33-2.51(4H, m), 2.62-2.76(2H, m), 2.85-2.92(1H, m), 2.88(3H, s), 2.99-3.08(1H, m), 3.21-3.43(4H, m), 3.30(3H, s), 4.03-4.11(1H, m), 4.80(2H, s), 5.53(1H, d, J=7.3Hz), 8.04(1H, s)
【0273】
化合物1−16
MS(ESI, m/z):359(M+H)+
【0274】
化合物1−17
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.02(6H, t, J=7.2Hz), 1.24-1.35(1H, m), 1.38-1.55(2H, m), 1.76-1.92(1H, m), 2.01-2.10(1H, m), 2.17-2.28(1H, m), 2.33-2.59(10H, m), 2.61-2.73(2H, m), 2.84-2.93(1H, m), 2.90(3H, s), 2.98-3.06(1H, m), 3.18-3.38(2H, m), 4.02-4.12(1H, m), 4.81(2H, s), 6.00-6.14(1H, m), 8.04(1H, s)
【0275】
化合物1−18
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.22-1.37(1H, m), 1.38-1.55(2H, m), 1.75-1.90(1H, m), 1.95-2.12(3H, m), 2.19-2.28(1H, m), 2.34-2.54(4H, m), 2.60-2.77(2H, m), 2.82(3H, s), 2.84-2.93(1H, m), 2.98-3.09(1H, m), 3.20-3.32(1H, m), 3.38-3.49(1H, m), 3.93-4.02(2H, m), 4.03-4.12(1H, m), 4.81(2H, s), 5.44(1H, d, J=8.0Hz), 6.93-6.98(1H, m), 7.02-7.07(1H, m), 7.49(1H, s), 8.05(1H, s)
【0276】
化合物1−19
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.90(3H, t, J=7.3Hz), 1.12(3H, t, J=7.1Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(7H, m), 2.30-2.55(6H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.40(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.83(2H, s), 6.40-6.60(1H, m), 8.04(1H, s)
【0277】
化合物1−20
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.3Hz), 1.15-1.55(4H, m), 1.70-3.10(18H, m), 3.20-3.40(1H, m), 3.45-3.60(1H, m), 3.95-4.15(1H, m), 4.41(1H, d, J=16.4Hz), 4.54(1H, d, J=16.4Hz), 4.86(2H, s), 6.32(1H, br), 7.05-7.20(1H, m), 7.20-7.35(4H, m), 8.01(1H, s)
【0278】
化合物1−21
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.85-0.95(9H, m), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.60(2H, m), 1.75-1.95(2H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(7H, m), 2.30-2.55(6H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-3.15(4H, m), 3.15-3.30(1H, m), 3.30-3.45(1H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.81(2H, s), 6.25-6.45(1H, m), 8.04(1H, s)
【0279】
化合物1−22
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.4Hz), 0.90(3H, t, J=7.4Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.65(4H, m), 1.75-1.90(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(7H, m), 2.30-2.55(6H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.30(4H, m), 3.30-3.40(1H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.81(2H, s), 6.35-6.50(1H, m), 8.04(1H, s)
【0280】
化合物1−23
MS(ESI, m/z):480(M+H)+
【0281】
化合物1−24
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.4Hz), 1.13(3H, t, J=7.1), 1.25-1.35(1H, m), 1.35-1.60(6H, m), 1.75-1.90(1H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.15-2.30(9H, m), 2.30-2.50(4H, m), 2.60-2.70(1H, m), 2.70-2.80(1H, m), 2.85-2.95(1H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.10-3.35(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.82(2H, s), 5.40(1H, d, J=8.0Hz), 8.04(1H, s)
【0282】
化合物1−25
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.4Hz), 1.13(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.60(8H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.55(10H, m), 2.60-2.2.80(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.15-3.45(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.81(2H, s), 5.61(1H, d, J=7.9Hz), 8.05(1H, s)
【0283】
化合物1−26
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.84(6H, t, J=7.4Hz), 0.90(3H, t, J=7.4Hz), 1.13(3H, t, J=7.1Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.55(6H, m), 1.70-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.60(10H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.40(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.80(2H, s), 5.85-6.00(1H, m), 8.04(1H, s)
【0284】
化合物1−27
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.3Hz), 1.02(6H, t, J=7.2Hz), 1.13(3H, t, J=7.1Hz), 1.25-1.35(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.60(10H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.40(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.80(2H, s), 6.05-6.30(1H, m), 8.04(1H, s)
【0285】
化合物1−28
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.14(3H, t, J=7.1Hz), 1.25-1.35(1H, m), 1.40-1.60(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.15-2.80(20H, m), 2.85-2.95(1H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.15-3.50(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.80(2H, s), 5.45-5.65(1H, m), 8.04(1H, s)
【0286】
化合物1−29
1H-NMR(DMSO-d
6)δ ppm:0.80-0.95(9H, m), 1.01(3H, t, J=7.2Hz), 1.10-1.90(7H, m), 2.00-2.50(12H, m), 2.60-2.90(2H, m), 2.95-3.35(5H, m), 3.75-3.90(1H, m), 5.44(1H, d, J=7.6Hz), 6.25(2H, s), 7.99(1H, s)
【0287】
化合物1−30
1H-NMR(DMSO-d
6)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.3Hz), 1.01(3H, t, J=7.1Hz), 1.10-1.90(12H, m), 2.00-2.60(9H, m), 2.60-2.90(2H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.10-3.30(4H, m), 3.75-3.90(1H, m), 5.91(1H, d, J=8.0Hz), 6.26(2H, s), 7.99(1H, s)
【0288】
化合物1−31
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.5Hz), 1.10(3H, t, J=7.2Hz), 1.25-1.35(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.75-1.90(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.50(4H, m), 2.60-2.80(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(3H, m), 3.10-3.35(2H, m), 3.50-3.70(2H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.81(2H, s), 5.56(1H, d, J=8.0Hz), 7.05-7.15(1H, m), 7.15-7.20(1H, m), 7.50-7.60(1H, m), 8.04(1H, s), 8.45-8.55(1H, m)
【0289】
化合物1−32
1H-NMR(DMSO-d
6)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.2Hz), 1.02(3H, t, J=7.2Hz), 1.10-1.90(13H, m), 2.00-2.40(6H, m), 2.40-2.90(8H, m), 2.90-3.40(5H, m), 3.75-3.90(1H, m), 5.80(1H, d, J=7.6Hz), 6.26(2H, s), 7.99(1H, s)
【0290】
化合物1−33
1H-NMR(DMSO-d
6)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.2Hz), 1.04(3H, t, J=6.8Hz), 1.10-1.50(3H, m), 1.55-1.85(2H, m), 2.00-2.45(7H, m), 2.50-3.00(10H, m), 3.10-3.40(2H, m), 3.50-3.70(2H, m), 3.75-3.90(1H, m), 5.905(1H, d, J=7.6Hz), 6.23(2H, s), 6.90-7.05(4H, m), 7.92(1H, s)
【0291】
化合物1−34
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.65(5H, m), 1.70-2.00(4H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.55(4H, m), 2.60-2.80(2H, m), 2.80-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.20-3.40(4H, m), 4.05-4.15(1H, m), 4.88(2H, m), 5.50(1H, d, J=7.8Hz), 8.04(1H, s)
【0292】
化合物1−35
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7,3Hz), 1.20-1.35(1H ,m), 1.35-1.60(2H, m), 1.65-1.85(1H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.55(4H, m), 2.60-2.80(2H, m), 2.80-2.95(6H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.40-3.60(2H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.81(2H, s), 5.39(1H, d, J=7.8Hz), 7.15-7.25(1H, m), 7.50-7.60(1H, m), 8.05(1H, s), 8.40-8.45(1H, m), 8.45-8.50(1H, m)
【0293】
化合物1−36
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.4Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.65(2H, m), 1.70-1.90(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.55(4H, m), 2.60-2.80(2H, m), 2.80-2.95(6H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.40-3.65(2H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.81(2H, s), 5.40(1H, d, J=7.9Hz), 7.10-7.20(2H, m), 8.05(1H, s), 8.45-8.55(2H, m)
【0294】
化合物1−37
1H-NMR(DMSO-d
6)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.50(3H, m), 1.70-2.00(2H, m), 2.05-2.60(6H, m), 2.60-2.95(4H, m), 2.95-3.05(1H, m), 3.40-3.60(2H, m), 3.80-4.00(1H, m), 4.40-4.55(2H, m), 5.77(1H, d, J=7.2Hz), 6.23(2H, s), 7.15(4H, s), 7.99(1H, s)
【0295】
化合物1−38
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.20-1.55(3H, m), 1.75-1.95(3H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.55(4H, m), 2.60-2.80(8H, m), 2.85-2.95(4H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.20-3.50(2H, m), 3.65-3.80(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.81(2H, s), 5.66(1H, d, J=8.0Hz), 8.04(1H, s)
【0296】
化合物1−39
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.88(3H, t, J=7.3Hz), 1.15-1.30(1H, m), 1.30-1.65(3H, m), 1.90-2.05(1H, m), 2.05-2.50(5H, m), 2.50-2.70(2H, m), 2.75-3.00(8H, m), 3.30-3.60(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.82(2H, s), 5.57(1H, d, J=8.0Hz), 6.55-6.65(1H, m), 6.65-6.75(2H, m), 7.05-7.20(2H, m), 8.00(1H, s)
【0297】
化合物1−40
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.3Hz), 0.95-1.05(12H, m), 1.13(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.75(8H, m), 2.85-3.40(8H, m), 4.05-4.15(1H, m), 4.81(2H, s), 5.70(1H, d, J=7.8Hz), 8.04(1H, s)
【0298】
化合物1−41
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.90(3H, t, J=7.4Hz), 1.13(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.60(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.75(14H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.40(7H, m), 3.40-3.50(2H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.86(2H, s), 6.02(1H, d, J=7.6Hz), 8.04(1H, s)
【0299】
化合物1−42
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.90(3H, t, J=7.4Hz), 1.13(3H, t, J=7.0Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.60(2H, m), 1.65-1.75(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(4H, m), 2.30-2.55(8H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.40(9H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.85(2H, s), 6.13(1H, d, J=7.2Hz), 8.04(1H, s)
【0300】
化合物1−43
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.02(3H, t, J=7.2Hz), 1.13(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.15-2.30(4H, m), 2.30-2.55(8H, m), 2.60-2.75(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.40(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.83(2H, s), 6.25-6.40(1H, m), 8.05(1H, s)
【0301】
化合物1−44
MS(ESI, m/z):432(M+H)+
【0302】
化合物1−45
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.90(3H, t, J=7.3Hz), 1.13(3H, t, J=7.1Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.60(2H, m), 1.60-1.75(2H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.55(14H, m), 2.60-2.80(2H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.10-3.40(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.92(2H, s), 5.73(1H, d, J=7.4Hz), 8.04(1H, s)
【0303】
化合物1−46
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.15(3H, t, J=3H, t, J=7.2Hz), 1.25-1.35(1H, m), 1.35-1.60(2H, m), 1.75-1.90(1H, m), 1.90-2.05(4H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.45(3H, m), 2.45-2.80(9H, m), 2.85-2.95(1H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.15-3.45(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.81(2H, s), 5.59(1H, d, J=7.9Hz), 8.04(1H, s)
【0304】
化合物1−47
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.14(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.60(2H, m), 1.70-1.95(3H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.45(3H, m), 2.45-2.55(1H, m), 2.60-2.85(8H, m), 2.85-2.95(1H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.15-3.45(4H, m), 3.65-3.75(2H, m), 3.76(2H, t, J=6.1Hz), 4.00-4.15(1H, m), 4.84(2H, s), 5.71(1H, d, J=7.9Hz), 8.04(1H, s)
【0305】
化合物1−48
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.88(3H, t, J=7.4Hz), 1.07(3H, t, J=7.0Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.70-1.90(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(4H, m), 2.30-2.55(6H, m), 2.55-2.70(2H, m), 2.80-2.95(1H, m), 2.95-3.05(1H, m), 3.10-3.40(4H, m), 3.45-3.60(2H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.84(2H, s), 5.97(1H, d, J=7.8Hz), 7.15-7.35(5H, m), 8.01(1H, s)
【0306】
実施例2−1
3−[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−エチル−1−[2−(メチルアミノ)エチル]尿素(化合物2−1)
3−[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]エチル}−1−エチル尿素(実施例1−48)(73mg)、エタノール(3.0mL)およびメタノール(2.0mL)の混合物に、10%パラジウムカーボン粉末(50mg)を加え、水素雰囲気下室温にて7.5時間撹拌した。酢酸エチルにて希釈した混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−20%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(43mg)を得た。構造式を表10に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.5Hz), 1.13(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.35-1.95(3H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.50(7H, m), 2.60-2.80(4H, m), 2.85-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.45(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.83(2H, s), 6.07(1H, d, J=7.6Hz), 8.04(1H, s)
【0307】
実施例3−1
3−[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−6−(プロパ−2−エン−1−イル)−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(化合物3−1)
3−[(3S
*,4aR
*,7Z,8aR
*)−1−ベンジル−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソデカヒドロキノリン−3−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(参考例10−48)(443mg)およびエタノール(9.7mL)の混合物に、室温撹拌下、炭酸グアニジン(211mg)を加え、90℃に昇温して12時間還流した。室温に冷却後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−10%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して3−[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−6−ベンジル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(248mg)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.11(3H, t, J=7.1Hz), 1.25-1.40(1H, m), 1.85-2.05(1H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.20-2.35(8H, m), 2.35-2.50(3H, m), 2.50-2.65(1H, m), 2.65-2.75(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.05-3.40(6H, m), 3.90-4.00(1H, m), 4.15-4.25(1H, m), 4.87(2H, s), 5.85-6.10(1H, m), 7.20-7.40(5H, m), 8.06(1H, s)
【0308】
3−[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−6−ベンジル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(217mg)およびエタノール(5.0mL)の混合物に、10%パラジウムカーボン粉末(100mg)を加え、水素雰囲気下室温にて6.5時間撹拌した。酢酸エチルにて希釈した混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣およびエタノール(5.0mL)の混合物に、10%パラジウムカーボン粉末(100mg)を加え、水素雰囲気下室温にて14.5時間撹拌した。酢酸エチルにて希釈した混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−20%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して3−[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(111mg)を得た。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.12(3H, t, J=7.2Hz), 1.30-1.45(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.25(6H, s), 2.30-2.50(4H, m), 2.55-2.80(3H, m), 2.90-3.00(1H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.15-3.45(4H, m), 3.95-4.05(1H, m), 4.85(2H, s), 6.90-7.15(1H, m), 8.01(1H, s)
【0309】
3−[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素(86mg)およびトルエン(2.5mL)の混合物に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(14mg)、次いで酢酸アリル(0.051mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物に水を加え、塩化メチレン/2−プロパノール混合溶媒(塩化メチレン:2−プロパノール=3:1)にて抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−10%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(55mg)を得た。構造式を表10に示した。
1H-NMR(CDCl
3)δ ppm:1.12(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.80-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.20-2.30(7H, m), 2.30-2.60(5H, m), 2.60-2.75(1H, m), 2.85-2.95(1H, m), 3.00-3.50(7H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.85(2H, s), 5.15-5.30(2H, m), 5.75-5.95(1H, m), 6.55-6.75(1H, m), 8.03(1H, s)
【0310】
【表10】
表10における化合物2-1及び3-1の構造式は相対配置を示す。
【0311】
試験例1
ヒトドパミンD
2受容体刺激作用確認試験
1)ヒトドパミンD
2受容体発現プラスミドの作製
Human brain cDNA(日本ベクトン・ディッキンソン)を鋳型として、配列番号1に示したフォワードプライマー、配列番号2に示したリバースプライマーおよびHerculase(Stratagene)を用いてPCRを実施した。そのPCR増幅産物をプラスミド(pcDNA 3.1/V5−His−Topo(登録商標)、インビトロジェン)に組み込んだ。その組み込んだプラスミドを大腸菌(ワンショットTOP10コンピテントセル、インビトロジェン)に導入した。その大腸菌を50μg/mLのアンピシリンを含むLB寒天培地にて1日培養した。選択したコロニーを、50μg/mLのアンピシリンを含むLB培地にて培養後、QIAprep Spin Miniprep Kit(キアゲン)を用いて、PCR増幅産物が組み込まれたプラスミドを精製した。そのプラスミドのタンパク発現部位の塩基配列(配列番号3)は、公知のデータベース(NCBI)にて登録されているヒトドパミンD
2受容体の塩基配列(NM_000795)と、1塩基以外一致した。また、そのプラスミドの塩基配列(配列番号3)によって翻訳されるアミノ酸配列は、NCBIにて登録されているヒトドパミンD
2受容体のアミノ酸配列 (NM_000795) と完全に一致した。したがって、このプラスミドから得られるタンパク質はヒトドパミンD
2受容体であることが確認された。配列番号3に示した塩基配列が挿入されたpcDNA 3.1/V5−His−Topo(登録商標)を、ヒトドパミンD
2受容体発現プラスミドとした。
【0312】
2)ヒトドパミンD
2受容体発現細胞の調製
(1)細胞培養
ペニシリン-ストレプトマイシン溶液(インビトロジェン、最終濃度:ペニシリンとして100U/mL、ストレプトマイシンとして100μg/mL)およびウシ胎児血清(最終濃度:10%)を添加したD−MEM(Dulbecco's Modified Eagle Medium)液体培地(低グルコース、ピルビン酸およびL−グルタミン含有、インビトロジェン)中で、HEK293細胞(大日本住友製薬)を5%CO
2ガスインキュベーター内で37℃にて培養した。
【0313】
(2)細胞の継代
ほぼコンフルエントなHEK293細胞を、PBS(Phosphate Buffered Saline、インビトロジェン)にて洗い、0.05%トリプシン−EDTA (インビトロジェン)にて剥がし、上記液体培地にて懸濁した。遠心後、上清を取り除き、その細胞を培地にて希釈し、細胞数を計測した。その後、細胞を適切な濃度で播種した。
【0314】
(3)ヒトドパミンD
2受容体安定発現HEK293細胞の樹立
ヒトドパミンD
2受容体発現プラスミドを、ScaIで消化し直鎖状プラスミドにした。その直鎖状プラスミドを、HEK293細胞にリポフェクション法(Lipofectamine(登録商標)2000(インビトロジェン)にて導入した。1 mg/mLのGeneticin(登録商標)(インビトロジェン)を用い、ネオマイシン耐性細胞を得た後、3)で後述する方法により細胞株を選択した。
【0315】
3)ヒトドパミンD
2受容体安定発現HEK293細胞の確認と選択
(1)細胞の継代
ほぼコンフルエントなヒトドパミンD
2受容体安定発現HEK293細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、抗生物質としてGeneticin(登録商標) (最終濃度:0.1mg/mL)およびウシ胎児血清(最終濃度:10%)を含んだD−MEM液体培地(低グルコース、ピルビン酸およびL−グルタミン含有)を加えた。遠心後、上清を取り除き、細胞を上記液体培地にて希釈した。その細胞を細胞計測した後、適切な濃度で播種した。
【0316】
(2)細胞の準備
ほぼコンフルエントなヒトドパミンD
2受容体安定発現HEK293細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、ウシ胎児血清(最終濃度:10%)および GlutaMax(登録商標)I(インビトロジェン、 最終濃度:2mM)を含んだD−MEM液体培地(フェノールレッドフリー、低グルコースおよびピルビン酸含有、インビトロジェン)にて懸濁した。その懸濁液をポリD−リジンコートした96ウェルマイクロプレート(BD BioCoat(登録商標)、日本ベクトン・ディッキンソン)に細胞数5×10
4個/100μL/ウェルで播種した。その播種した細胞を5%CO
2ガスインキュベーター内で37℃にて培養した。G
i/o蛋白質に共役するヒトドパミンD
2受容体のcAMP反応をカルシウム反応へ変換するために、その細胞に下記に示す手順でpLEC1−Gqo5−HA(Molecular Devices)を導入させた。
【0317】
(3)pLEC1−Gqo5−HAの導入
OPTI−MEM(登録商標)I Reduced−Serum Medium(インビトロジェン)を用いて、pLEC1−Gqo5−HAを0.008g/Lに、またLipofectamine(登録商標)2000を0.016g/Lに希釈し、室温にてインキュベートした。インキュベート後、そのpLEC1−Gqo5−HA希釈液とLipofectamine(登録商標)2000希釈液を等量混合し、室温にてインキュベートして複合体形成させた。その複合体を上記で準備した細胞に50μL/ウェルずつ分注した。その細胞を5%CO
2ガスインキュベーター内で37℃にて2日間培養し、細胞内カルシウム濃度の測定に使用した。
【0318】
(4)細胞内カルシウム濃度測定による確認
上記の強制発現細胞を用いて、各試験化合物の細胞内カルシウム濃度の測定を行った。各試験化合物の30mMジメチルスルホキシド(DMSO)溶液をアッセイバッファー (Hank’s Balanced Salt Solution(HBSS、インビトロジェン)、20mMHEPES(インビトロジェン)、1.3mM塩化カルシウム、0.5mM塩化マグネシウムおよび0.4mM硫酸マグネシウム含有、pH7.4)にて至適濃度に希釈した。
その強制発現細胞をアッセイバッファーにて洗浄し、蛍光カルシウム指示薬 (Fluo−4 NW Calcium Assay Kit(Molecular Probes
TM))100μL/ウェルを添加させ、5%CO
2ガスインキュベーター内で37℃にてインキュベートした。インキュベート後に、各試験化合物50μL/ウェルを添加させ、細胞内カルシウム濃度をFlexStation(登録商標)II(モレキュラーデバイス)を用いて蛍光シグナルとして測定した。反応が良好であったヒトドパミンD
2受容体安定発現HEK293細胞を、hD
2R#7細胞とした。
【0319】
4)hD
2R#7細胞からの膜破砕物の調製
(1)hD
2R#7細胞の継代
ほぼコンフルエントなhD
2R#7細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、抗生物質としてGeneticin(登録商標)(最終濃度:0.1mg/mL)および胎児牛血清(最終濃度:10%)を含んだD−MEM液体培地(低グルコース、ピルビン酸およびL−グルタミン含有)を加えた。遠心後、上清を取り除き、細胞を上記液体培地にて希釈した。その細胞を細胞計測した後、適切な濃度で播種した。
【0320】
(2)hD
2R#7細胞からの膜破砕物の調製
150mmディッシュ(イワキ)にてコンフルエンスに成長した細胞を、等張溶液(50mMトリス(シグマ)、2mMエチレンジアミン四酢酸(インビトロジェン)、125mM塩化ナトリウム(和光純薬工業)、pH7.4)にて回収し、4℃、1880×gで10分間遠心分離し、細胞沈渣を等張溶液に懸濁した。1回の凍結融解をした後、細胞を4℃、1880×gで10分間遠心分離し、細胞沈渣を等張溶液に懸濁した。細胞を4℃、1880×gで10分間遠心分離し、細胞沈渣を等張溶液と破砕溶液(10mM炭酸水素ナトリウム(ナカライ)、5mMエチレンジアミン四酢酸、pH7.5)に懸濁した。等張溶液と破砕溶液の体積比率を2とした。細胞を超音波破砕し、4℃、1880×gで10分間遠心分離し、上清を4℃、80000×gで30分間超遠心分離した。最終細胞沈渣をプロテアーゼインヒビターカクテル(ナカライ)を含む破砕溶液に懸濁し、使用するまで−80℃で保存した。タンパク濃度をメーカーの説明書に従い、BCA Protein Assay Kit(ピアス)を用いて決定した。
【0321】
5)ヒトドパミンD
2受容体刺激作用の決定
ヒトドパミンD
2受容体の刺激作用を、Newman-Tancredi A.らの方法(Naunyn -Schmiedeberg’s Arch Pharmacol, l999年, 359巻, P.447-453)を一部改変して、[
35S]‐グアノシン5’‐[ガンマ‐チオ]三リン酸([
35S]GTPγS、パーキンエルマー)の結合能を測定することによって決定した。試験化合物または陽性対象としてドパミン塩酸塩(Fluka)を、30mMとなるようジメチルスルホキシド(CALBIOCHEM)に溶解した。両化合物を、最終濃度が100pM(試験化合物のみ)、1nM、10nM、100nM、1μM、10μM、100μM(ドパミン塩酸塩のみ)となるように、測定溶液(50mMトリス、100mM塩化ナトリウム、5mM塩化マグネシウム(ナカライ)、1mMエチレンジアミン四酢酸、1mMジチオスレイトール(和光純薬工業)、10μMグアノシンニリン酸(和光純薬工業)、0.5%ウシ血清アルブミン(シグマ)、pH7.4)にて希釈した。上述の膜破砕物や[
35S]GTPγSを、それぞれ最終濃度が0.06mg/mLまたは0.6nMとなるように測定溶液にて希釈した。段階希釈した化合物(50μL)、希釈した膜破砕物(50μL)及び希釈した[
35S]GTPγS(50μL)を、マルチスクリーン96穴プレート(ミリポア)上で混ぜ、60分間、室温で軽く震盪した。反応を、氷冷した洗浄溶液(50mMトリス、100mM塩化ナトリウム、5mM塩化マグネシウム、1mMエチレンジアミン四酢酸、pH7.4)による3回の洗浄と共に吸引濾過によって終了させた。プレート底部を60℃で乾燥させた後、マイクロシンチ‐40(パーキンエルマー)(30μL)をプレートに添加した。プレート上部をトップシール‐A(パーキンエルマー)にて密封し、5〜10分間軽く震盪した後、トップカウントNXT(登録商標)(パーキンエルマー)にて放射活性を決定した。データをグラフパッドプリズム4.0(GraphPad Software)を用い、非線形回帰とシグモイドの用量‐反応曲線適合にて分析し、EC
50(その化合物の最大反応の半分を作り出すその化合物の濃度)を算出した。データをn=2の平均値として示した。比較例として、非麦角系ドパミンD
2受容体アゴニストであるロピニロール及び特許文献7記載の[(5aR
*,8S
*,9aR
*)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]メタノール(比較例1)を同様に試験した。これらの結果を表11に示した。
【0322】
【表11】
【0323】
これらの試験の結果、本発明の化合物は、比較例1に比べて強力なヒトドパミンD
2受容体刺激作用を示すことが明らかとなった。
【0324】
試験例2
ヒトセロトニン5−HT
2B受容体刺激作用確認試験
1)ヒトセロトニン5−HT
2B受容体発現プラスミドの作製
Human brain hippocampus cDNA (クロンテック)を鋳型として、配列番号4に示したフォワードプライマー、配列番号5に示したリバースプライマーおよびKOD−Plus−Ver.2(トウヨウボウ)を用いてPCRを実施した。そのPCR増幅産物をプラスミド(pcDNA3.1/V5−His−Topo(登録商標))に組み込んだ。その組み込んだプラスミドを大腸菌(ワンショットTOP10コンピテントセル)に導入した。その大腸菌を50μg/mLのアンピシリンを含むLB寒天培地にて1日培養した。選択したコロニーを、50μg/mLのアンピシリンを含むLB培地にて培養後、QIAprep Spin Miniprep Kit(キアゲン)を用いて、PCR増幅産物が組み込まれた上記プラスミドを精製した。そのプラスミドのタンパク発現部位の塩基配列(配列番号6)は公知のデータベース(NCBI)にて登録されているヒトセロトニン5−HT
2B受容体の塩基配列 (NM_000867) と、完全一致した。したがって、このベクターから得られるタンパク質はヒトセロトニン5−HT
2B受容体であることが確認された。配列番号6に示した塩基配列が挿入されたpcDNA3.1/V5−His−Topo(登録商標)を、ヒトセロトニン5−HT
2B受容体発現プラスミドとした。
【0325】
2)ヒトセロトニン5−HT
2B受容体発現細胞の調製
(1)細胞培養
抗生物質としてペニシリン-ストレプトマイシン溶液(最終濃度:ペニシリンとして100U/mL、ストレプトマイシンとして100μg/mL)およびウシ胎児血清(最終濃度:10%)を含んだD−MEM液体培地(低グルコース、ピルビン酸およびL−グルタミン含有)を用いて、HEK293細胞を、5%CO
2ガスインキュベーター内で37℃にて培養した。
【0326】
(2)細胞の継代
ほぼコンフルエントなHEK293細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、上記液体培地を加えた。遠心後、上清を取り除き、細胞を培地にて希釈した。その希釈した細胞を細胞計測した後、適切な濃度で播種した。
【0327】
(3)細胞の準備
ほぼコンフルエントなHEK293細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、ウシ胎児血清(最終濃度:10%)及びGlutaMax(登録商標)I(最終濃度:2mM)を含んだD−MEM液体培地(フェノールレッドフリー、低グルコースおよびピルビン酸含有)にて懸濁した。その懸濁液をポリD−リジンコートした96ウェルマイクロプレート(BD BioCoat(登録商標))に細胞数5×10
4個/100μL/ウェルで播種した。その播種した細胞を、5%CO
2ガスインキュベーター内で37℃にて培養した。その細胞を下記に示す手順でヒトセロトニン5−HT
2B受容体発現プラスミドを導入させた。
【0328】
(4)ヒトセロトニン5−HT
2B受容体プラスミド導入
OPTI−MEM(登録商標) I Reduced−Serum Mediumを用いて、ヒトセロトニン5−HT
2B受容体発現プラスミドを0.008g/Lに、またLipofectamine(登録商標)2000(インビトロジェン)を0.016g/Lに希釈し、室温にてインキュベートした。インキュベート後、そのヒトセロトニン5−HT
2B受容体発現プラスミド希釈液とLipofectamine(登録商標)2000希釈液を等量混合し、室温にてインキュベートして複合体形成させた。その複合体を、上記で準備した細胞に50μL/ウェルずつ分注した。その細胞を5%CO
2ガスインキュベーター内で37℃にて2日間培養した。培養後、その細胞をヒトセロトニン5−HT
2B受容体強制発現細胞として、細胞内カルシウム濃度の測定に使用した。
【0329】
3)ヒトセロトニン5−HT
2B受容体刺激作用の決定
ヒトセロトニン5−HT
2B受容体の刺激作用を、細胞内カルシウム濃度を測定することによって決定した。各試験化合物または陽性対象としてセロトニン塩酸塩(シグマ)の30mMジメチルスルホキシド(DMSO)溶液をアッセイバッファー( (HBSS)、 20mMHEPES、1.3mM塩化カルシウム、0.5mM塩化マグネシウムおよび0.4mM硫酸マグネシウム含有、pH7.4)にて至適濃度に希釈した。
その強制発現細胞をアッセイバッファーにて洗浄し、蛍光カルシウム指示薬 (Fluo−4 NW Calcium Assay Kit)100μL/ウェルを添加させ、5%CO
2ガスインキュベーター内で37℃にてインキュベートした。インキュベート後に、各試験化合物50μL/ウェルを添加させ、細胞内カルシウム濃度をFlexStation(登録商標)II(モレキュラーデバイス)を用いて蛍光シグナルとして測定した。データをグラフパッドプリズム4.0を用い、非線形回帰とシグモイドの用量‐反応曲線適合にて分析し、EC
50(その化合物の最大反応の半分を作り出すその化合物の濃度)を算出した。データをn=2の平均値として示した。比較例として、非麦角系ドパミンD
2受容体アゴニストであるロピニロールを同様に試験した。これらの結果を表12に示した。
【0330】
【表12】
【0331】
これらの試験の結果、本発明の化合物は、ロピニロールに比べて極めて軽微なヒトセロトニン5−HT
2B受容体刺激作用しか示さないことが明らかとなった。
【0332】
試験例3
片側性6−ヒドロキシドパミン損傷の片側パーキンソン病ラットにおける薬効評価試験
1)材料
以下の材料を使用した:
6‐ヒドロキシドパミン塩酸塩(6‐OHDA、シグマ);デシプラミン塩酸塩(デシプラミン、シグマ);L−アスコルビン酸(シグマ);ペントバルビタールナトリウム(ソムノペンチル注、共立製薬);R‐(−)‐アポモルヒネ塩酸塩1/2水和物(アポモルヒネ、シグマ);ロピニロール塩酸塩(ロピニロール、Sequoia);0.5%メチルセルロース溶液(和光純薬工業);N、N−ジメチルアセトアミド(DMA、和光純薬工業);塩酸(和光純薬工業);蒸留水(大塚製薬工場);生理食塩液(大塚製薬工場)。
6‐OHDAを、0.2%のL‐アスコルビン酸を含んだ生理食塩液溶液中に、2 mg/mLで溶解した。デシプラミンを、温水浴中で生理食塩液溶液中に10 mg/mLで溶解した。アポモルヒネを、生理食塩液溶液中に0.1 mg/mLで溶解した。ロピニロールを、蒸留水中に溶解した。試験化合物を、2%のジメチルアセトアミド、100モル%または200モル%の塩酸、および98%の0.5%メチルセルロース溶液を含んだ溶液中に溶解した。
【0333】
2)6−OHDA損傷モデルの準備
6−OHDA損傷モデルの準備を、Koga K.らの方法(Eur J Pharmacol, 2000年, 408巻, P.249-255)を一部改変して実施した。雄性のSprague‐Dawley系ラット(6週齢、日本チャールスリバー)を、腹腔内ソムノペンチル投与(45 mg/kg)で麻酔し、定位フレーム(ナリシゲ)に固定した。ノルアドレナリンニューロンの6‐OHDAによる損傷を防ぐために、6−OHDA投与の30分前にデシプラミン(25 mg/kg)を投与した。中央頭頂部切開によるブレグマ識別の後、6−OHDA投与部位に歯科用ドリルを用いて頭蓋骨に穴を開けた。マイクロシリンジ(ハミルトン)に接続した注入用カニューレ(30ゲージの針)を用いて6−OHDA(1分間あたり1μLの速度で4μL中の8μg)を左側の内側前脳束に注入することによって、損傷を行った(損傷部位の座標;ブレグマ点および頭蓋骨表面から前後−2.5mm、左右−1.8mm、深さ−8.0mm)。カニューレを損傷部位に5分間静置した後、動物から慎重に取り除いた。頭蓋骨を歯科用セメントによってその穴を補充し、消毒し、そして頭皮の切開部位を外科的に縫合した。麻酔から回復した動物を、実験日まで通常通り飼育した。
【0334】
3)対側性の回転行動の決定
損傷の3週間後、ラットを、皮下内に投与した0.1mg/kgのアポモルヒネに反応した対側性の回転行動(1回転は360度の回転と定義)に基づいて試験した。行動観察のために、ラットを30cmの直径のプラスチック製円筒内に入れ、それらの回転行動をビデオ撮影し、ラット旋回運動自動計測装置R‐RACS(キッセイウェルコム)にて定量した。実験日において、動物を1晩絶食し、試験化合物を、10mg/kgの用量で経口投与した。薬効の強さを対側性の回転数として投与後最大24時間まで測定した。反応の持続時間を、5分間あたりの回転数が10カウント以下の時間が60分間以上持続した時間を除いた合計時間とした。実験期間中の総回転数および反応の持続時間を平均値として示した。比較例として、非麦角系ドパミンD
2受容体アゴニストであるロピニロールを同様に試験した。これらの結果を表13に示した。
【0335】
【表13】
【0336】
これらの試験の結果、本発明の化合物は、ロピニロールに比べて顕著な持続薬効が認められた。