(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
チューブに接続される第一接続部を軸線方向一端部に有する第一コネクタと、チューブに接続される第二接続部を軸線方向他端部に有し、軸線方向一端部が前記第一コネクタの軸線方向他端部と嵌め合わされる第二コネクタとで構成され、該第一コネクタと該第二コネクタとの嵌合状態では、嵌合した第一コネクタおよび第二コネクタの内部を通って前記第一コネクタの軸線方向一端と前記第二コネクタの軸線方向他端との間を液体が流通可能であり、前記第一コネクタと前記第二コネクタとの非嵌合状態では、前記第一コネクタの内部から前記第一コネクタの軸線方向他端側への液体の漏出、および、前記第二コネクタの内部から前記第二コネクタの軸線方向一端側への液体の漏出が防止される、生体に用いるチューブの接続構造であって、
前記第一コネクタが、前記第一接続部よりも軸線方向他端側に位置する外筒と、該外筒の内側で、軸線方向一端側から軸線方向他端側の外筒開口部まで延びるとともに、前記嵌合状態では前記液体を流通可能とする液体通路を形成した連通部と、該連通部の周囲に軸線方向へ移動可能に設けられ、前記非嵌合状態では前記外筒の軸線方向他端側の前記外筒開口部を密閉する環状弁体とを備え、
前記第二コネクタが、前記第二接続部よりも軸線方向一端側に位置し、前記嵌合状態では前記外筒の内側に入り込んで前記環状弁体を軸線方向一方側に押し込む内筒と、該内筒の内側に軸線方向へ移動可能に設けられ、前記非嵌合状態では該内筒の軸線方向一端側の内筒開口部に嵌り込んで前記内筒の軸線方向一端側を密閉するとともに、前記嵌合状態では前記内筒開口部を介して前記内筒内に進入する前記第一コネクタの前記連通部により軸線方向他端側に押し込まれる内側弁体と、前記内筒開口部の内周面に少なくとも設けられ、前記嵌合状態において、前記内筒開口部に挿通された前記第一コネクタの前記連通部の外周面と前記内筒開口部の内周面との間を液密にシールする第一シール部材と、を備え、
前記連通部の、前記嵌合状態で前記内筒の内側に入り込む部分に、前記液体通路を設けたことを特徴とするチューブ接続構造。
前記環状弁体と前記内筒との対向面のうちの少なくとも一方の対向面に、該対向面から突出して、前記嵌合状態で他方の対向面に当接する、環状の第二シール部を設けたことを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載のチューブ接続構造。
前記第一コネクタが、前記外筒の内側で、前記環状弁体を該外筒の軸線方向他端側に向けて付勢する第一弾性体をさらに具え、前記第二コネクタが、前記内側弁体を、前記内筒の軸線方向一方側に向けて付勢する第二弾性体をさらに具えることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のチューブ接続構造。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照しつつ、この発明の実施形態について説明する。
図1および2に示すチューブ接続構造1は、第一コネクタ2と、第一コネクタ2に取り付けられる第二コネクタ3とで構成されるものであり、例えば、患者の体内から排出された尿を膀胱から蓄尿バッグまで案内する導尿カテーテルを構成する2本のチューブの相互を接続する際に用いられる。
ここで、
図1および2に、チューブ接続構造1の軸線方向(
図1では左右方向であり、右側が軸線方向一端側、左側が軸線方向他端側である)に沿う断面図で示すように、第一コネクタ2は、図示しない2本のチューブのうちの一方のチューブの端部に接続される第一接続部21を第一コネクタ2の軸線方向一端部に有する。また、第二コネクタ3は、他方のチューブの端部に接続される第二接続部31を第二コネクタ3の軸線方向他端部に有する。また、
図1に示すところでは、第二コネクタ3の軸線方向一端部が、第一コネクタ2の軸線方向他端部に嵌め合わされて嵌合状態となっており、
図2に示すところでは、第二コネクタ3が第一コネクタ2から取り外された非嵌合状態となっている。
なお、第一コネクタ2および第二コネクタ3に接続するチューブは、導尿カテーテルに限定されることはなく、第一コネクタ2および第二コネクタ3に接続するチューブは、一端側が患者の体内に留置され、例えば、血液、腹水/胸水、胆汁、消化管液、術野浸出液、術野の洗浄液、脳脊髄液のドレナージ液、腹膜透析液その他の液体が内部を流動する医療・福祉用のチューブでもよい。
【0020】
ここで、
図1および2に示す第一コネクタ2は、導尿カテーテル等に接続される第一接続部21と、第一接続部21よりも軸線方向他端側に位置する外筒22と、外筒22の内側で、軸線方向一端側から軸線方向他端側の外筒開口部22aまで外筒22の軸線方向と平行に延びる連通部23と、連通部23の周囲に軸線方向へ移動可能に設けられた環状弁体24とを備えている。
さらに、第一コネクタ2には、環状弁体24の、軸線方向一端側の面に沿って設けた剛性支持部材25と、外筒22の内側に、連通部23の周囲を取り囲む姿勢で設けられて、剛性支持部材25を介して環状弁体24を外筒開口部22a側に向けて常時付勢するコイルばね等の第一弾性体26とが設けられている。なお、剛性支持部材25は、連通部23を取り囲んだ状態で環状弁体24と共に外筒22の軸線方向に摺動変位する。したがって、剛性支持部材25と連通部23との間には、任意に、剛性支持部材25の内周面と連通部23の外周面との間での液体の意図しない流動を防止するための、ゴム材料等からなるOリング25aを圧縮姿勢で配置することができる。
なお、図示は省略するが、第一弾性体26としてのコイルばねは、外筒22の軸線方向他端側に向けて環状弁体24を常時付勢可能な弾性体、例えば、円筒状、または、内外表面を蛇腹状に形成した筒状のゴム部材等に代えることができる。また、図示は省略するが、コイルばねに代えて配置した第一弾性体26は、環状弁体24または剛性支持部材25と一体に形成して、いわゆるメカニカルスプリング等とすることもできる。
【0021】
第一接続部21は、
図1および2に示すように、チューブの端部に挿入されて端部を摩擦係合させる複数のテーパ状の段差を形成した外面を有する第一管状部分21aと、第一管状部分21aに比して外径の大きな円盤状部分21bとで構成され、それぞれの中心軸線上に液体が流通可能な流路が形成されている。
【0022】
また、外筒22は、
図1および2に示すように、第一管状部分21aよりも内外径がともに大径であって、外筒22の軸線方向一端側から軸線方向他端側の外筒開口部22aまで略同一の内径(直径)を有する円筒形状である。そして、外筒22の軸線方向一端側は、第一接続部21の円盤状部分21bで液密に閉止されている。なお、
図1等に示す外筒22の外周面は、軸線方向に直交する断面が円形であるが、外筒22の外周面は任意の形状にすることができる。一方、外筒22の内周面には、
図4に示すように、後に詳細に説明する第二コネクタ3を第一コネクタ2に嵌め合わせる際に使用する内向き突起部22bが形成されている。
【0023】
連通部23は、図示の実施形態では、第一接続部21の円盤状部分21bに取り付けられている。そして、連通部23は、
図1および2に示すように、円管状の本体部23bと、本体部23bの軸線方向他端側を密閉する先端部分23aとを有している。また、本体部23bの側壁の周方向の一部には、軸線方向に延びる1個以上、図示では3個の液体通路23cが形成されている。そのため、第一接続部21から流入した液体は、連通部23の軸線方向一端側の開口部分を通過して連通部23内に流入するとともに、液体通路23cから連通部23の外部に流出することができる。なお、液体通路23cは、本体部23bの側壁の軸線方向他端側部分に形成されている。具体的には、液体通路23cは、後に詳細に説明する第二コネクタ3を第一コネクタ2に嵌め合わせた、
図1に示す嵌合状態において、液体通路23cを介して、第一接続部21の軸線方向一端と、外筒22内の、環状弁体24の軸線方向他端の位置よりも軸線方向他端側の空間との間で液体が流通可能となる位置に形成されている。
【0024】
環状弁体24は、第二コネクタ3を第一コネクタ2から取り外した、
図2に示す非嵌合状態で、連通部23と共に外筒開口部22aを密閉し、第一コネクタ2の内部から第一コネクタ2の軸線方向他端側への液体の漏出、すなわち外筒開口部22aからの液漏れを防止する。具体的には、環状弁体24は、連通部23と外筒22との間に設けられ、外筒開口部22aに位置した状態では、環状弁体24の半径方向内側に位置する連通部23の先端部分23aと共に外筒開口部22aを密閉する。なお、第一コネクタ2の内側に第一弾性体26を設けた場合、環状弁体24は、外部からの入力を受けない状態では、環状弁体24を外筒22の外筒開口部22aに向けて常時付勢する第一弾性体26によって外筒開口部22aへと移動させられる。なお、環状弁体24は、例えば弾性材料で形成することができる。
【0025】
ここで、
図1および2に示す第二コネクタ3は、導尿カテーテルを構成する2本のチューブのうち、蓄尿バッグ側のチューブ等に接続される第二接続部31と、第二接続部31よりも軸線方向一端側に位置する円筒状の内筒32と、内筒32の内側であって内筒32の中心軸線上に、軸線方向へ移動可能に設けられたキャップ状の内側弁体33とを備えている。
更に、第二コネクタ3は、内筒32の内側に、内側弁体33を内筒32の軸線方向一端側に向けて常時付勢するコイルばね等の第二弾性体34を有している。具体的には、第二コネクタ3は、嵌合状態でキャップ状の内側弁体33が第二弾性体34とともに嵌り込む円柱状突起部分を設けた弾性体支持部材35を有しており、第二弾性体34は、弾性体支持部材35の円柱状突起部分の周囲を取り囲む姿勢で設けられている。また、キャップ状の内側弁体33は、
図1に示す嵌合状態では第二弾性体34を収容する弾性体収容部33aを有しており、第二弾性体34は、弾性体収容部33aの底部分と弾性体支持部材35とに当接した状態で配置されている。
因みに、第二弾性体34を支持する弾性体支持部材35は、
図5に示すように、内筒32と、第二接続部31の円錐台状部分31bとの間に設けることができる。そして、弾性体支持部材35としては、円環状部分と、該円環状部分の内側に配置した円盤状のばね受け部分とを、例えば、それらの周方向の三箇所で三本の棒状連結部分によって連結するとともに、ばね受け部分に円柱状突起部分を設けた部材を用いることができる。
そして、この第二コネクタ3では、
図1に示す嵌合状態では第二弾性体34は弾性体収容部33aの内側に収容されるので、第二弾性体34と、第二コネクタ3内を流動する液体との接触を極力防いで、尿等の液体が第二弾性体34へ付着するのを抑制することができる。その結果、第二弾性体34、弾性体収容部33aに尿路結石等が析出するのを防止することができる。
ここで、上述の第一弾性体26と同様に、第二弾性体34としてのコイルばねは、内筒32の軸線方向一端側に向けて内側弁体33を付勢可能な弾性体、例えば、円筒状、または、内外表面を蛇腹状に形成した筒状のゴム部材等に代えることができる。また、図示は省略するが、コイルばねに代えて配置した第二弾性体34は、内側弁体33と一体に形成して、いわゆるメカニカルスプリング等とすることもできる。
【0026】
第二接続部31は、
図1および2に示すように、チューブの端部に挿入されて端部を摩擦係合させる複数のテーパ状の段差を形成した外面を有する第二管状部分31aと、第二管状部分31aと内筒32との間に位置して、第二管状部分31aから内筒32に向けて内外径が漸増する中空の円錐台状部分31bとで構成されている。
【0027】
また、内筒32は、
図1および2に示すように、内筒32の軸線方向一端側から軸線方向他端側まで、外筒22の内径よりも僅かに小さい外径を有する円筒形状である。そして、内筒32の軸線方向一端部には、内筒32の中心軸線上に開口する内筒開口部32aが設けられている。具体的には、内筒32は、軸線方向一端部に環状の縮径部32bを有しており、その縮径部32bの軸線方向一端部には、内筒開口部32aが設けられている。また、内筒32の軸線方向他端部は、第二接続部31の円錐台状部分31bで液密に閉止されている。また、内筒32の内周面は、軸線方向に直交する断面が円形であり、内筒32の軸線方向他端から縮径部32bの軸線方向他端まで、略一定の内径を有している。更に、縮径部32bは、軸線方向他端側から軸線方向一端側に向かって内径が漸減している。なお、内筒32の内周面は、軸線方向に直交する断面で、任意の形状にすることができる。また、内筒32の外周面は、第一コネクタ2の外筒22と嵌合可能な任意の形状とすることができる。更に、縮径部32bは、内筒32の軸線方向他端側部分よりも内径が小さければ、内径が漸減していなくてもよく、縮径部32bは、略一定の内径を有していてもよい。
【0028】
さらに、内側弁体33は、内筒32の内側で、内筒32の中心軸線上に、軸線方向へ移動可能に設けられている。内側弁体33は、例えば弾性材料よりなり、軸線方向他端側が開口するキャップ状に形成されている。そして、内側弁体33は、
図1に示す、第二コネクタ3を第一コネクタ2に嵌め合わせた嵌合状態では、内筒開口部32aを介して内筒32内に進入する第一コネクタ2の連通部23によって軸線方向他端側に押し込まれて、内筒32の内側に位置する。また、内側弁体33は、
図2に示す、第二コネクタ3を第一コネクタ2から取り外した非嵌合状態では、内筒32の軸線方向一端側の内筒開口部32aに位置して、キャップ状の形状の底部分が、内筒開口部32aに嵌り込んで内筒32の軸線方向一端側を密閉する。なお、第二コネクタ3の内側に、後述の第二弾性体34を設けた場合、内側弁体33は、外部からの入力を受けない状態では、内側弁体33を内筒32の内筒開口部32aに向けて常時付勢する第二弾性体34によって内筒開口部32aへと移動させられる。
【0029】
ところで、このようなチューブ接続構造1は、
図1に示す第一コネクタ2と第二コネクタ3との嵌合状態、および
図2に示す第一コネクタ2と第二コネクタ3との非嵌合状態では、次のように機能する。
図1に示す嵌合状態では、外筒22の内側に入り込む内筒32の軸線方向他端側部分である縮径部32bが、第一コネクタ2の環状弁体24に当接しつつ、第一弾性体26の付勢力に逆らって環状弁体24を外筒22の内側に押し込むとともに、第二コネクタ3の内側弁体33に当接する連通部23が、第二弾性体34の付勢力に逆らって内筒開口部32aを介して内筒32の内側に入り込んで内側弁体33を内筒32の内側に押し込むことになる。それにより、環状弁体24および内側弁体33のそれぞれが開いて、例えば軸線方向一方のチューブからの液体が、
図1に矢印で示すように、第一コネクタ2の第一接続部21から、連通部23の側壁に設けた液体通路23cを経て、外筒22および内筒32内を流動するとともに、第二コネクタ3の第二接続部31に流入することができる。従って、液体を、一方のチューブから第一コネクタ2および第二コネクタ3を介して他方のチューブへ通流させることができる。
【0030】
一方、
図2に示す非嵌合状態では、第一コネクタ2と第二コネクタ3との離隔により、上記の嵌合状態で内筒32により外筒22の内側に押し込まれていた環状弁体24が、第一弾性体26を設けていればその圧縮姿勢から解放される復元力に基づいて、外筒22の軸線方向他端まで摺動変位する。そして、環状弁体24が、連通部23の先端部分23aと外筒開口部22aとの間に嵌り込むことにより、外筒22の外筒開口部22aが密閉される。また、上記の嵌合状態で連通部23によって内筒32の内側に押し込まれていた内側弁体33が、第二弾性体34を設けていればその圧縮姿勢から解放される復元力に基づいて、内筒32の軸線方向一端側に向けて変位する。そして、内側弁体33が内筒開口部32aに嵌り込んで、内筒32の内筒開口部32aが密閉されることになる。
その結果、環状弁体24および内側弁体33のそれぞれが閉じて、各チューブ内を流動する液体のコネクタからの漏出を防止することができる。
【0031】
そして、上述のような第一弾性体26および第二弾性体34を設けたときは、第一コネクタ2を第二コネクタ3から取り外した後の、
図2に示す非嵌合状態で、第一弾性体26および第二弾性体34の付勢力により、環状弁体24および内側弁体33のそれぞれが、外筒22の軸線方向他端側および、内筒32の軸線方向一端側のそれぞれを密閉することになるので、第一コネクタ2と第二コネクタ3とは、取付けおよび取外しを繰り返して、何度も用いることができる。
そしてこのことは、特に、チューブ接続構造1を、一端側を患者の膀胱に留置するとともに他端側を蓄尿バッグに取り付ける導尿カテーテルの途中に設けた場合に、蓄尿バッグを、状況に応じて患者から切り離して用いることを可能にする。従って、患者が蓄尿バッグから離れて、いわゆるリハビリや入浴等をすることができ、また、蓄尿バッグの位置や状態による、膀胱内部への尿の逆流、それに起因する尿路感染症の発症のおそれを取り除くことができる点で好適である。
【0032】
なお、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを一旦接続した後、第一コネクタ2を第二コネクタ3から取り外すことなく、それらのコネクタ2、3を常に嵌め合わせた状態で使用する場合は、上述した第一弾性体26および第二弾性体34を設けることは必ずしも必要ではないので、この発明では、図示は省略するが、第一弾性体26および第二弾性体34の少なくとも一方を省くことができる。
【0033】
そして、このチューブ接続構造1では、第一コネクタ2と第二コネクタ3との嵌合状態で、第一コネクタ2と第二コネクタ3の内部からの漏液を防止するために、
図1および2に示すように、第二コネクタ3が、内筒開口部32aの内周面に少なくとも設けられ、嵌合状態において、内筒開口部32aに挿入された第一コネクタ2の連通部23の外周面と内筒開口部32aの内周面との間を液密にシールする第一シール部材41を備えている。なお、第一シール部材41は第一コネクタ2の連通部23の外周面と内筒開口部32aの内周面との間を液密にシールするものであるから、連通部23に設けた液体通路23cは、当然、嵌合状態では内筒32の内側に入り込む位置に設けられている。嵌合状態において液体通路23cが内筒開口部32aよりも軸線方向他端側(内筒32の内側)に位置しなければ、第一コネクタ2および第二コネクタ3を介して液体を流通させることができないからである。
なお、第一シール部材41は、嵌合状態で内筒開口部32aに挿入された第一コネクタ2の連通部23の外周面と内筒開口部32aの内周面との間を液密にシール可能なものであれば特に限定されるものではなく、例えば、第一シール部材41は、弾性部材で形成することができる。また、第一シール部材41は、内筒開口部32aの内周面に、
図5に示すように全周にわたって設けてもよいし、あるいは、図示しないが内筒開口部32aの内周面の一部に設け、連通部23が挿入された際に押し潰されることで内筒開口部32aの内周面を全周に亘ってシールするように構成することも可能である。
【0034】
本発明のチューブ接続構造1によれば、
図1に示すように、第一コネクタ2の連通部23の液体通路23cが、嵌合状態では、第二コネクタ3の内筒開口部32aを挿通して内筒32の内側に入り込む部分に設けられ、かつ、第一シール部材41が、内筒開口部32aの内周面に少なくとも設けられて嵌合状態で内筒開口部32aに挿通された第一コネクタ2の連通部23の外周面と内筒開口部32aの内周面との間を液密にシールするので、嵌合状態において第一コネクタ2の軸線方向一端と第二コネクタ3の軸線方向他端との間を液体が流通可能にしつつ、チューブ接続構造1内からの漏液を防止することができる。なお、嵌合状態で、液体通路23cが内筒開口部32aよりも軸線方向一端側まで延在していると、第一シール部材41でシールされる内筒32の外側に液体の流路が形成されることとなり、第一コネクタ2と第二コネクタ3との当接面から液体が漏出する虞がある。
また、チューブ接続構造1によれば、非嵌合状態において、第一コネクタ2の軸線方向他端側の端面、および、第二コネクタ3の軸線方向一端側の端面に、消毒ないし液体の除去が困難になる、嵌合状態での液体の漏出を防止するための凹部を形成する必要がないので、それらの端面の消毒を容易かつ確実に行うことができ、併せて、端面に付着する液体や異物を、容易かつ確実に拭き取ることができる。その結果、この発明のチューブ接続構造1は、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを接続するに当って、清潔な状態を確保することができる。
さらに、第一コネクタ2と第二コネクタ3とが嵌め合わされていない非嵌合状態で、第二コネクタ3の、内側弁体33と内筒開口部32aとが、第一シール部材41を介在させて互いに嵌り合うので、第一シール部材41を介在させない場合と比して、非嵌合状態における内筒開口部32aでの液密性を向上することができる。それ故に、例えば、第一シール部材41を用いないコネクタと比して、弾性力の低い第二弾性体34を用いることができ、その結果として第一コネクタ2と第二コネクタ3とを嵌め合わせる際の使用者の負担を低減させることができる。なお、内側弁体33を弾性材料で形成した場合には、内側弁体33と第一シール部材41とが良好に密着し、非嵌合状態における内筒開口部32aでの液密性を更に向上することができるので、第二弾性体34の弾性力を更に低減しても、十分な液密性を確保することができる。従って、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを嵌め合わせる際の使用者の負担を更に低減させることができる。
【0035】
ここで、それぞれのコネクタ2、3の着脱の際、特に第二コネクタ3を、捩じりながら第一コネクタ2に押し込み、或いは、第一コネクタ2から引き抜いて着脱する際には、連通部23が内筒開口部32aの内周面に設けた第一シール部材41の表面上を、軸線方向および内筒32の周方向に摺動する。従って、第一シール部材41には、その摺動に対して耐久性および耐漏液性を有することが望まれる。特に、患者が長期間にわたって装着して使用する導尿カテーテルに用いられるチューブ接続構造1には、第一コネクタ2と第二コネクタ3との繰り返し行われる着脱に対して耐久性および耐漏液性が求められる。
したがって、第一シール部材41は、
図1、2および3(a)に示すように、内筒開口部32aの内周面から、内筒32の内側へ延設されていることが好ましい。より具体的には、第一シール部材41は、縮径部32bの内面32c側へ延設されていることが好ましい。これによれば、第一シール部材41を内筒開口部32aの内周面から延設して第一シール部材41を広く設けることにより、第一シール部材41と内筒32との接着面積を大きくして、第一シール部材41の耐久性を向上することができる。そして、その結果、耐漏液性も向上することができる。
【0036】
また、内筒32の縮径部32bが、
図1、2および3(a)に示すように、軸線方向他端側から軸線方向一端側に向かって内径が漸減する場合には、第一シール部材41を延設する範囲は、内筒開口部32aの内周面から、縮径部32bの軸線方向他端よりも軸線方向一端側の範囲R内とすることが好ましく、第一シール部材41は、図示のように縮径部32bの軸線方向他端まで延設することが更に好ましい。これによれば、上述のように、第一シール部材41を広く設けることとなり、それぞれのコネクタ2、3の着脱の際の摺動に対する第一シール部材41の耐久性をより向上することができる。そして、その結果、耐漏液性も更に向上することができる。
なお、内筒32の内側の、縮径部32bよりも軸線方向他端側は、縮径部32bよりも内筒32の内側の断面積が大きくなるので、そこを流通する液体の流速が低下する。従って、例えばチューブ接続構造1を導尿カテーテルに適用した場合、縮径部32bよりも軸線方向他端側には、患者の体内から導尿カテーテルを介して排出された尿路結石等の固形物が残留し易い。これに対し、第一シール部材41を、内筒開口部32aの内周面から縮径部32bの軸線方向他端を超えて軸線方向他端側まで延設させると、第一シール部材41が、縮径部32bよりも軸線方向他端側において流速が低下した液体の流通を妨げ、体内から排出された尿路結石等が、内筒32の内側にさらに残留しやすくなる。従って、第一シール部材41は、縮径部32bの軸線方向他端よりも軸線方向一端側の範囲R内に設置することが好ましく、尿路結石等の残留を抑制しつつ第一シール部材41の耐久性および耐漏液性を向上させる観点からは、第一シール部材41は、縮径部32bの軸線方向他端まで延設することが更に好ましい。
【0037】
さらに、チューブ接続構造1では、好ましくは、第一シール部材41を、内筒開口部32aの内周面から、内筒32の軸線方向一端側の端面上まで延設する。具体的には、
図1、2および3(a)に示すところでは、第一シール部材41は、縮径部32bの軸線方向一端側の端面上まで延設されている。これによれば、第一シール部材41を、内筒32の軸線方向一端側の端面上に延設して、広く設けることより、第一シール部材41と内筒32との接着面積を大きくして、それぞれのコネクタの着脱の際の摺動に対する第一シール部材41の耐久性をさらに向上することができる。その結果、耐漏液性も向上することができる。また、第一シール部材41を、内筒32の軸線方向一端側の端面上まで延設することにより、嵌合状態から非嵌合状態にする際に、内筒32の内側に入り込んだ連通部23の周辺に付着した液体を連通部23に当接する第一シール部材41でより効果的に払拭することができる。さらに、嵌合状態で、内筒32の端面上まで延設された第一シール部材41が第一コネクタ2の環状弁体24に当接することになり、環状弁体24と内筒32の端面とが当接する部分におけるシール性を向上させることができる。更に、第一シール部材41を内筒32の端面上に延設せず、内筒開口部32aの内周面から縮径部32bの軸線方向他端側のみに設けた場合には、第一コネクタ2の連通部23の、液体通路23cが形成されている部分が内筒開口部32aを通過している間のシール性を十分に確保し難いところ、第一シール部材41を内筒32の端面上に延設する構成では、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを嵌め合わせる際に、環状弁体24および内側弁体33のそれぞれが開く前に、端面上に延設した第一シール部材41が環状弁体24に当接することになる。従って、第一コネクタ2と第二コネクタ3との接続中に、それらの接続部での液密性を十分に確保することができる。
なお、第一シール部材41は、
図1、2および3(a)に示すように、内筒32の内面32cから、内筒開口部32aの内周面を経由して内筒32の軸線方向一端側の端面上まで配設することが特に好ましい。第一シール部材41を、内筒開口部32aの内周面の両側に延在させて、第一シール部材41で縮径部32aを軸線方向に挟み込めば、内筒32の周方向への摺動に対する耐久性を特に高めることができるからである。
【0038】
ここで、
図3(a)に示す、内筒開口部32aに設けた第一シール部材41の厚さTは、0.5〜1.0mmの範囲とすることが好ましい。第一シール部材41の厚さTを、上記の範囲の厚さとすることで、内筒開口部32aでのシール性を確保しつつ、第二コネクタ3の端面を清潔な状態にすることができる。
なお、第一シール部材41の厚さTを0.5mm未満とした場合は、シール性を十分に確保できない虞や、第一シール部材41の耐久性が低下する虞がある。また、厚さTを1.0mm超とした場合は、特に第一シール部材41を内筒32の軸線方向一端側の端面上まで延設した際に、非嵌合状態で第二コネクタ3の端面へ付着した液体等の拭き取りが困難となって、特に、第一シール部材41の周辺の細部で拭き残りが発生する虞がある。
【0039】
またここで、
図3(a)に示すように、第一シール部材41を、内筒開口部32aの内周面から、内筒32の軸線方向一端側の端面上まで延設する場合には、内筒開口部32aの内周面から、端面上に位置する第一シール部材41の径方向外端までの、径方向に沿って測定した長さLは、0.5〜1.0mmの範囲とすることが好ましい。第一シール部材41の長さLを、上記の範囲の長さとすることで、耐圧性が担保され、かつ清拭による拭き残しをなくすことができる。
なお、第一シール部材41の長さLを0.5mm未満とした場合は、耐圧性が担保されないおそれがある。また、長さLを1.0mm超とした場合は、清拭による拭き残しが発生するおそれがある。
【0040】
なお、第一シール部材41の内筒32への取り付けは、予め成形した内筒32の内側に、別個に成形した第一シール部材41を、公知の接着剤を用いて取り付ける、或いは、融着等によって取り付けることにより達成できる。また、第一シール部材41の内筒32への取り付けは、内筒32を構成する材料と第一シール部材41を構成する材料と用いて、二色成形により内筒32および第一シール部材41を形成することによっても達成することができる。
【0041】
そして、このチューブ接続構造1では、
図1および2に示すように、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを嵌め合わせる際に、第一コネクタ2の環状弁体24の、第二コネクタ3の内筒32の軸線方向一端側の端面との対向面S1と、内筒32の軸線方向一端側の端面の、環状弁体24との対向面S2とのうち、少なくとも一方の対向面に、該対向面から突出して、嵌合状態で他方の対向面に当接する、環状の第二シール部材42を設けることが好ましい。なお、図示では、第一コネクタ2の環状弁体24の対向面S1に第二シール部材42を設けている。これによれば、上述の第一シール部材41による漏液防止に加えて、嵌合状態で他方の対向面に全周にわたって当接する第二シール部材42が、第二シール部材42の当接部分を確実にシールすることになる。従って、例えば内筒32内への連通部23の挿抜の繰り返しにより第一シール部材41が捩れたり、塑性変形したりした場合であっても、第二シール部材42の外側への液体の漏出を確実に防止することができる。さらに、第一シール部材41だけでは、連通部23の、液体通路23cが形成されている部分が内筒開口部32aを通過している間のシール性を十分には確保し難いところ、この構成では、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを嵌め合わせる際に、環状弁体24および内側弁体33のそれぞれが開く前に、第二シール部材42が当接することになる。従って、第一コネクタ2と第二コネクタ3との接続中に、それらの接続部での液密性を十分に確保することができる。なお、第二シール部材42を用いてコネクタ同士の接続中の液密性を確保する構成は、第一シール部材41を内筒32の端面上に延設せず、内筒開口部32aの内周面から縮径部32bの軸線方向他端側のみに設けた場合に特に有用である。
【0042】
なお、第二シール部材42は、配置する対向面と、一体に形成すること、または、別個のリング状部材として作って、配置する対向面に、例えば、公知の接着剤を用いて、もしくは、融着等によって取り付けて形成することができる。このように第二シール部材42を、環状弁体24や内筒32とは別個の部材として設けることは、第二シール部材42を、環状弁体24や内筒32の材質によらず、所望の材質で形成でき、それにより、第二シール部材42によって、所期したとおりのシール性を発揮させることができる点で好ましい。
【0043】
また、耐圧性維持の観点から、上記の第二シール部材42は、第一コネクタ2の環状弁体24の対向面S1に設けられていることが好ましい。
【0044】
さらに、一方の対向面に設けた第二シール部材42、および嵌合状態で第二シール部材42が当接する他方の対向面は、シールが可能であれば、それぞれを弾性材料もしくは剛性材料で形成すること、または一方を弾性材料で、他方を剛性材料で形成することもできる。しかし、第二シール部材42を環状弁体24の対向面S1に形成した場合は、第二シール部材42を弾性材料で形成し、嵌合状態で第二シール部材42に当接する内筒32の対向面S2を剛性材料で形成することが好ましい。これによれば、弾性材料からなる第二シール部材42が、嵌合状態で内筒32の剛性材料からなる対向面S2に当接し押し潰されて、第二シール部材42の当接部分でさらに確実にシールされることになるので、第二シール部材42の外側への液体の漏出をより有効に防止することができる。また、内筒32は、環状弁体24を外筒22の内側に押し込む際に使用するので、ある程度の剛性を有する必要があるからである。
【0045】
そして、このチューブ接続構造1では、第一コネクタ2と第二コネクタ3とが嵌め合わされてない非嵌合状態で、第一コネクタ2の軸線方向他端側の端面および第二コネクタ3の軸線方向一端側の端面で、第一シール部材41および第二シール部材42が位置する部分以外のそれぞれの表面領域S3、S4を平坦面とすることが好ましい。
具体的には、第一コネクタ2は、
図2に示す非嵌合状態で、外筒22の外筒開口部22aに位置する環状弁体24の対向面S1の、第二シール部材42を形成した場合にはその形成域を除く表面部分と、連通部23の先端部分23aの外表面とを略同一平面上に位置させることが好ましい。このようにすれば、外筒22の外筒開口部22aに位置する、環状弁体24の対向面S1と連通部23の先端部分23a外表面とで形成される第一コネクタ2の端面を、第二シール部材42以外の部分(表面領域S3)で平坦面とすることができる。また、第二コネクタ3は、
図2に示す非嵌合状態で、内筒開口部32aに嵌り込んだ内側弁体33の外表面と、内筒32の対向面S2の、第一シール部材41の形成域(対向面S2に第二シール部材42を形成した場合には、第一シール部材41の形成域と第二シール部材42の形成域の双方)を除く表面部分とを略同一平面上に位置させることが好ましい。このようにすれば、内筒32の軸線方向一端側に内側弁体33の外表面と内筒32の対向面S2とで形成される第二コネクタ3の端面を、第一シール部材41(対向面S2に第二シール部材42を形成した場合には、第一シール部材41および第二シール部材42の双方)以外の部分(表面領域S4)で平坦面とすることができる。
【0046】
そして、上記のようにして形成される第一コネクタ2および第二コネクタ3のいずれの端面にも、従来技術のような、内側に窪んだ凹部が存在しないので、第一コネクタ2を第二コネクタ3から取り外して、
図2に示す非嵌合状態とした後、それらのコネクタの端面に付着した液体や異物は、布等によって容易に、しかも残留することなく確実に拭き取ることができる。また、それに続く、薬剤の塗布によるコネクタ端面の消毒も、容易かつ確実に行うことができる。
【0047】
しかも、このチューブ接続構造1では、
図2に示す非嵌合状態において、第一コネクタ2および第二コネクタ3のいずれの端面も、外筒22ないし内筒32の内側に奥まって位置することなく、外筒22の軸線方向他端側ないし内筒32の軸線方向一端側に表出することから、それらの端面に付着した液体の除去および、端面の消毒を、一層容易に、また確実に行うことができる。
このような観点から好ましくは、第一コネクタ2の端面の表面領域S3を、
図2に示すように、外筒22の他端側の端面と略同一平面上に位置させる。
【0048】
またここで、
図3(b)に、非嵌合状態の第一コネクタ2の拡大断面図を示すように、第二シール部材42の対向面からの突出高さHは、第一コネクタ2と第二コネクタ3との嵌合状態で、第二シール部材42が、対向面に当接して押し潰されることによって略消失する程度の高さ、具体的には0.5〜1.5mmとすることが好ましい。それにより、嵌合状態で、環状弁体24の対向面と内筒32の対向面とが互いに接触するほど接近することになって、第二シール部材42によるシール性を大きく高めることができる。
なお、突出高さHを0.5mm未満とした場合は、第一コネクタ2と第二コネクタ3との嵌合状態で、液体の漏れが生じるおそれがあり、また、突出高さHを、1.5mmを超えるものとした場合は、第二シール部材を形成した端面に付着した液体等の拭き取りが困難となって、特に、第二シール部材42の半径方向内側および外側の細部で拭き残りが発生する可能性がある。
なお、
図3(b)では、第二シール部材42を第一コネクタ2の環状弁体24に設けている形態を示しているが、上述のように、第二シール部材42を第二コネクタ3の内筒32に設けることも可能であるし、
図6に示すように、第二シール部材42を第一コネクタ2の環状弁体24と第二コネクタ3の内筒32との双方に設けることも可能である。なお、第二シール部材42を環状弁体24と内筒32との双方に設ける場合、各第二シール部材42は、嵌合状態において互いに離隔する位置に配置されてもよいし、嵌合状態において互いに当接する位置、例えば、環状弁体24側の第二シール部材42と内筒32側の第二シール部材42とが対向する位置に配置されてもよい。なお、第二シール部材42によるシール性を十分に向上させる観点からは、各第二シール部材42は、
図6に示すように、嵌合状態において互いに当接する位置に設けることが好ましい。
【0049】
そしてまた、第二シール部材42の幅Wは、0.5〜1.5mmとすることが好ましい。第二シール部材42の幅Wが0.5mm未満の場合は、シール性を十分に確保できないおそれがあり、この一方で、幅Wが1.5mmより大きい場合は、第二シール部材42の、周囲の表面部分との段差が大きくなって、端面を平坦面としたことによる、液体の拭き取り易さのメリットを十分に得られないことが懸念されるからである。
【0050】
また、第二シール部材42の内径Dは、8〜10mmとすることが好ましい。第二シール部材42の内径Dを8mm未満とした場合、第二シール部材42に囲まれる表面部分が狭くなって、そこを、例えば親指で拭くことが困難となり、また、内径Dを10mmを超えるものとした場合、コネクタの端面の外周縁と第二シール部材42との距離が近くなるので、その外周縁と第二シール部材42との間を拭き難くなる。
【0051】
なお、
図1等の実施形態では、第二シール部材42を円環状としたが、第二シール部材42は、
図1に示す嵌合状態で内筒開口部32aを取り囲んで、内筒開口部32aをシールすることができる形状であれば、図示の形態に限定されるものではない。
【0052】
さらになお、第一シール部材41に加えて、第二シール部材42を第一コネクタ2の対向面に設ける場合、第二シール部材42を、嵌合状態で第二シール部材42が第一シール部材41と接触して取り囲む形態で配置させることが好ましい。シール部材41,42が潰し合うことで、耐圧性が維持されるからである。
【0053】
そして、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを嵌め合わせた状態で、それらのコネクタを相互に固定するため、例えば、
図4に示すように、第一コネクタ2の外筒開口部22aの内周面に、外筒22の内側に向けて突出する1個以上、好ましくは、相互に対向する2個の内向き突起部22bを設け、
図5に示すように、第二コネクタ3の内筒32の外周面に、内筒32の軸線方向一端側に開口するとともに、内筒32の軸線方向一端側から軸線方向他端側に向けて延びるガイド溝部32dを、内向き突起部22bの配設位置および個数に対応させて、ここでは2本設けることができる。
【0054】
ここで、第一コネクタ2の外筒開口部22aに、上述したような内向き突起部22bを設けたときは、第一コネクタ2と第二コネクタ3との非嵌合状態で、第一弾性体26の付勢力によって外筒開口部22aに位置することになる環状弁体24の、各内向き突起部22bの配設位置と対応する周方向の一部に、
図4に示すように、内向き突起部22bが入り込む凹部24aを設けることができる。凹部24aを設けることにより、外筒22の外筒開口部22aで内側に突出する内向き突起部22bを設けてなお、環状弁体24の表面部分を、
図2に示すように、非嵌合状態で外筒22の軸線方向他端側の端面と略同一平面上に位置させることができる。
【0055】
そしてまた、第一弾性体26の圧縮および復元に起因する、環状弁体24の、剛性支持部材25とともにする外筒22内での変位を常に、外筒22の軸線方向と平行に、かつ外筒22に対する同一姿勢で行わせるため、外筒22の内面には、
図4に示すように、外筒22の軸線方向と平行に延びる直線溝22cを、たとえば二本設けるとともに(
図4では下側の直線溝22cのみ図示)、剛性支持部材25の外周面の、直線溝22cと対応するそれぞれの周方向位置に、これも外筒22の軸線方向と平行に延びて、直線溝22c内に嵌合して直線溝22c内を摺動する嵌合凸部25bを設けることができる。
【0056】
ここで、
図5に示すガイド溝部32dは、
図7(a)に、内筒32の外周面32eの展開図で示すように、全長にわたって内向き突起部22bの幅より僅かに広い溝幅で、内筒32の軸線方向一端側(
図7では右側)から軸線方向他端側(
図7では左側)に向けて、内筒32の外周面32eに沿って内筒32の軸線方向に対して傾斜する姿勢で延びている。そして、ガイド溝部32dの軸線方向他端側の端部には、三箇所の屈曲箇所32fが形成されており、ガイド溝部32dの軸線方向他端側の端部は、内筒32の軸線方向他端側に向けて凸の山なりに折れ曲がっている。
【0057】
このような内向き突起部22bおよびガイド溝部32dを形成した場合、第一コネクタ2および第二コネクタ3の、相互の嵌合状態での固定は、内向き突起部22bを、対応するガイド溝部32dの内側で、内筒32の軸線方向一端側から他端側に向けて摺動させるべく、外筒22を内筒32に対して捩じ込むとともに、内向き突起部22bが、ガイド溝部32dの屈曲箇所32fに達したところで、外筒22への若干大きな捩じ込み力の作用の下、内向き突起部22bを、ガイド溝部32dの、山なりの屈曲箇所32fを乗り越えさせることにより達成することができる。なお、このような内向き突起部22bおよびガイド溝部32dを有するコネクタ2、3を嵌合状態にする場合、ガイド溝部32dが、内筒32の軸線方向に対して傾斜する姿勢で形成されているので、ガイド溝部32dが内筒32の軸線方向と平行な姿勢で形成される場合に比して、使用者がより弱い力で嵌合状態にすることができる。
このガイド溝部32dでは、内向き突起部22bが屈曲箇所32fを乗り越える際に、クリック音を生じさせることができるので、使用者が、第一コネクタ2および第二コネクタ3が固定されたことを容易に認識することができ、また、かかる屈曲箇所32fは、第一コネクタ2の、第二コネクタ3からの意図しない外れを防止して、それらの相互をロックするべくも機能する。一方で、このガイド溝部32dでは、チューブにある程度の引張り力が作用した際に、第一コネクタ2から第二コネクタ3が外れるものとすることができるので、このチューブ接合構造を、先に述べたような導尿カテーテルの途中に設けた場合は、チューブにある程度の引張り力が作用した際に、第一コネクタ2から第二コネクタ3が外れるものとすることができる。したがって、チューブが大きな力で引っ張られた際に、第一コネクタ2から第二コネクタ3が外れずに、患者の膀胱に留置されている導尿カテーテルが膀胱から引き抜けることを避けることができる。
【0058】
なお、ガイド溝部32dは、
図7(a)に示すガイド溝部32dに代えて、
図7(b)に示すように、内筒32の軸線方向と平行に延びて、内筒32の軸線方向他端側に形成した屈曲箇所32fで、内筒32の周方向(
図7では上下方向)の一方に向けて、例えば直角に折れ曲がる形態、または、
図7(c)に示すように、
図7(b)に示すものと同様に、内筒32の軸線方向と平行に延びて、屈曲箇所32fで内筒32の周方向の一方に向けて折れ曲がった後、屈曲箇所32fでさらに折れ曲がって、内筒32の軸線方向一端側に向けて幾分延びて終端する形態等の、様々な延在形態とすることができる。
【0059】
図7(b)、(c)に示す形態のガイド溝部32dを設けたときは、第一コネクタ2を第二コネクタ3に、捩ることなく押し込んで、内向き突起部22bを、ガイド溝部32dの内側で、内筒32の軸線方向一端側から他端側に向けて摺動させるとともに、内筒32の周方向への屈曲箇所32fに達したところで、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを相対的に回転させることにより、押し縮められた第一弾性体26および第二弾性体34の、軸線方向の復元力に基づき、内向き突起部22bが、
図7(b)に示す形態では、ガイド溝部32dの、内筒32の周方向に延びる部分の溝壁面に摩擦係合することになり、また、
図7(c)に示す形態では、ガイド溝部32dの、内筒32の他端側に向けて延びる部分に嵌り込むことになって、それぞれ固定することができる。
また、この
図7(b)、(c)に示すガイド溝部32dでは、第一コネクタ2を第二コネクタ3に、捩ることなく押し込んで、内向き突起部22bを、屈曲箇所32fへ摺動させる。従って、
図7(a)のガイド溝部32dと比して、それぞれのコネクタを嵌合状態にする際の、連通部23による第一シール部材41の捩りが抑えられ、それゆえに、第一コネクタ2と第二コネクタ3との繰り返される着脱による第一シール部材41の劣化を抑えることができる。
【0060】
なお、上述したいずれのガイド溝部32dにおいても、上記の屈曲箇所を、図示しない湾曲箇所とすることができる。
【0061】
このような内向き突起部22bおよびガイド溝部32dで構成されるロック機構は、チューブ接続構造1の外側に向けて突出する箇所が存在しないことから、チューブ接続構造1が、たとえば患者の皮膚に接触することがあっても、その皮膚を傷つけることがないので、特に、医療・福祉用のチューブに用いる場合に有効である。
【0062】
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明のチューブ接続構造は、上記の例に限定されることは無く、本発明のチューブ接続構造には、適宜変更を加えることができる。