(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6242826
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】ペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス
(51)【国際特許分類】
A01K 15/02 20060101AFI20171127BHJP
【FI】
A01K15/02
【請求項の数】15
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-561036(P2014-561036)
(86)(22)【出願日】2013年3月5日
(65)【公表番号】特表2015-512625(P2015-512625A)
(43)【公表日】2015年4月30日
(86)【国際出願番号】US2013029124
(87)【国際公開番号】WO2013134262
(87)【国際公開日】20130912
【審査請求日】2016年2月17日
(31)【優先権主張番号】61/606,835
(32)【優先日】2012年3月5日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/784,377
(32)【優先日】2013年3月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514225043
【氏名又は名称】アイフェッチ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107674
【弁理士】
【氏名又は名称】来栖 和則
(72)【発明者】
【氏名】デニス・ダブリュー.・ハミル
(72)【発明者】
【氏名】デブラ・リン・ハミル
(72)【発明者】
【氏名】リー・エリザベス・ハミル
(72)【発明者】
【氏名】グラント・パトリック・ハミル
(72)【発明者】
【氏名】ケイティ・マルセラ・ハミル
(72)【発明者】
【氏名】ルーシー・ラジャール・ハミル
【審査官】
坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】
韓国公開特許第10−2005−0047790(KR,A)
【文献】
米国特許第4995374(US,A)
【文献】
米国特許第6089215(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0213453(US,A1)
【文献】
特表2002−534238(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0082125(US,A1)
【文献】
特表平2−503062(JP,A)
【文献】
特開昭62−27975(JP,A)
【文献】
特開昭56−43970(JP,A)
【文献】
実開昭49−38388(JP,U)
【文献】
韓国公開特許第10−2011−0105691(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 15/02
A01K 29/00
A63B 69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットに運動および娯楽を経験させるペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスであって、
ハウジングと、
そのハウジングに設けられ、ペットから発射体を受け入れる受入部であって、前記ハウジングのシェルから突出する第1側部および第2側部を有し、前記発射体は前記シェルの内室内に移送されるものと、
前記ハウジングに設けられ、前記発射体を前記シェルの内室から発射する発射部と
を含み、
前記第1側部は前記発射部に近い位置に位置するのに対し、前記第2側部は前記発射部から遠い位置に位置しており、
前記受入部は、側面視において、前記第2側部が前記第1側部より低くなるように水平面に対して傾斜しており、
前記発射部は、前記受入部の前記第2側部から離れる向きに前記発射体を発射するペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項2】
ペットが前記発射体を回収するために、前記発射体は、ペットから前記受入部内に受け入れられる請求項1に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項3】
前記第1側部は、前記シェルから、そのシェルに対して前記第2側部より遠い位置まで延びている請求項1に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項4】
前記第1側部は、前記ハウジングのベースに対して前記第2側部より近い位置に配置され、前記第2側部は、前記ベースに対して前記第1側部より遠い位置に配置される請求項3に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項5】
前記受入部は、自身のほぼ中心位置に向かって張り出すリップ(lip)を有する請求項1に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項6】
前記受入部は、概して上向きに広がる円錐状を成す請求項1に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項7】
前記発射部が突出する向きは、前記受入部が前記第2側部において突出する向きとは概して逆向きである請求項1に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項8】
前記発射部は、概して筒状を成す請求項1に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項9】
前記シェルは、実質的に丸い請求項1に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項10】
前記ハウジングは、概して滑らかな表面を有する請求項1に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【請求項11】
ペットに運動および娯楽を経験させるペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスにおいて実施される方法であって、
そのペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスは、
ハウジングと、
そのハウジングに設けられ、ペットから発射体を受け入れる受入部であって、前記ハウジングのシェルから突出する第1側部および第2側部を有するものと、
前記ハウジングの内室内に設けられたシュートであって、取り入れ端部および発射端部を有するものと、
前記ハウジングに設けられ、前記発射体を前記受入部から前記シュートの前記取り入れ端部へ移送するフィーダと、
前記ハウジングに設けられ、前記発射体を前記シェルの内室から発射する発射部と、
前記シュートに設けられ、前記取り入れ端部内において前記発射体を感知するセンサと、
前記シュートに設けられ、前記発射体を前記シュート内に保持する保持状態と、前記発射体が前記シュートの前記発射端部から前記発射部に向けて放出されることを許可にする放出状態とに切り換わるアクチュエータと、
前記発射部に設けられ、前記発射体を前記発射部から発射するために始動させられる1または複数のモータと
を含み、
前記第1側部は前記発射部に近い位置に位置するのに対し、前記第2側部は前記発射部から遠い位置に位置しており、
前記受入部は、側面視において、前記第2端部が前記第1端部より低くなるように水平面に対して傾斜しており、
前記発射部は、前記受入部の前記第2端部から離れる向きに前記発射体を発射し、
当該方法は、
前記発射体を前記フィーダ内に受け入れる工程と、
前記発射体を前記フィーダから前記シュートの前記取り入れ端部内に移送する工程と、
前記センサにより、前記シュートの前記受け取り端部内において前記発射体を感知する工程と、
前記センサが前記シュートの前記受け取り端部内において前記発射体を感知することに応答して前記1または複数のモータを始動させる(power up)工程と、
前記センサが前記シュートの前記受け取り端部内において前記発射体を感知してから所定時間の経過後、前記アクチュエータを前記保持状態から前記放出状態に切り換え、それにより、前記発射体を前記シュートの前記取り入れ端部から前記シュートの前記発射端部へ放出する工程と、
前記1または複数のモータの作動により、前記ペットが前記発射体を回収するために、前記発射体を前記発射部から発射する工程と
を含む方法。
【請求項12】
さらに、前記発射体の発射に応答して、前記1または複数のモータを停止させる(power down)工程を含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記所定時間は、前記1または複数のモータが始動する(power up)のに必要な時間の長さに対応する請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記センサは、スイッチを含み、前記発射体は、前記スイッチにより、前記シュートの前記取り入れ端部内において感知される請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記発射体は、重力により、前記フィーダから前記シュートの前記取り入れ端部に移送される請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国仮特許出願第61/606,835号の優先権を主張しており、その出願は、発明の名称が「ペット操作型エクササイズ・エンターテイメント・デバイス」であるとともに2012年3月5日に出願され、その出願は、明らかに、引用により全体的に本出願に合体させられる。
【背景技術】
【0002】
ペットは、肉体的にも精神的にも健康であることを確保するために、エクササイズ(exercise、運動)を必要とする。必要なエクササイズの量は、ペットの品種(species)、血統(breed)、年齢および健康状態に依存する。しかしながら、ほとんどのペットは、一般的に、エクササイズを毎日必要としている。ペットは、ウォーキング、ランニングおよび遊びを含む様々な動作(activities、活動、運動)を通して必要なエクササイズを経験するかもしれない。これら動作のうちの多くは、人間の関与と人間とペットとの間の対話(interaction)とを必要とする。例えば、「物を取って来る動作(fetch、フェッチ、回収)」は、犬のエクササイズのために広く普及している動作であり、この動作は、犬がボールを回収(retrieve)および/または捕捉する(catch)ために人間がボールを投げる動作を含んでいる。しかしながら、人間は、手がふさがっているために、ペットが必要とするエクササイズおよび/またはエンターテイメント(entertainment、娯楽)をペットが経験することを確保するための動作に加われないか、またはその気になれないことがときどきある。
【0003】
いくつかのペット・エクササイズ・デバイスは、ペットが複数の発射体(projectiles)を捕捉および/または回収するために発射体を発射する。しかしながら、これらデバイスのうちのいくつかは、エクササイズ動作を開始するために人間が当該デバイスに複数の発射体を装填することを必要とし、さらに、当該デバイスに装填された複数の発射体を当該デバイスが発射し尽くすと、再び、人間による複数の発射体の装填を必要とする。さらに、これらデバイスのうちのいくつかは、当該デバイスが、装填された複数の発射体を発射し尽くすか、または、当該デバイスの電源が切断されるまで、複数の発射体を発射し続ける。この種のデバイスを用いる場合には、当該デバイスが、装填された複数の発射体を発射し終わらないうちに、ペットが今回の動作に対する興味を喪失してしまい、その結果、当該デバイスの電力が無駄に消費されるとともに、エクササイズが行われるエリアに未だ回収されていない複数の発射体が乱雑に散乱するという事態に陥る。さらに、この種のデバイスを用いる場合には、複数回の発射のタイミングが、今回の動作に関与する個々のペットに個別に適合しておらず、その結果、ペットが発射体に当たって(hit、ぶつかって)しまったり、ペットが複数回の発射のタイミングに追従できないという事態に陥るかもしれない。さらに、これらデバイスのうちの多くは、ペットによって当該デバイスが転倒させられてその作動が不良となることがあり得る。
【0004】
特に、これら知見を踏まえて、この書類に開示されている種々の側面が発案されて開発された。
【発明の概要】
【0005】
この書類中、発明の詳細の欄に記載されている複数の実施態様および特許請求の範囲の欄に記載されている複数の実施態様は、前述のいくつかの問題を、1または複数のペットに運動および娯楽を経験させるシステム、装置および方法を提供することによって処理する。一実施態様においては、ペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスが、ペットが発射体を回収するために発射体(projectiles、複数の発射体)を発射する発射筒(launch funnel、発射ファンネル)を有している。その発射筒は、フィーダ(feeder、供給部)とシュート(chute、滑走部)とを有している。そのフィーダは、発射体を受け入れてその発射体を前記シュートの取り入れ端部(intake end)に移送するように構成されている。センサが、前記シュートの前記取り入れ端部内の前記発射体を感知し、その発射体の感知に応答して1または複数のモータが始動する(power up、パワーアップする、規定動作を開始する)ようにそのモータを指令する(command、コマンドを発令する、指令信号を出力する)ように構成されている。アクチュエータが、所定時間の経過後(after a pre-determined time has elapsed、予め定められた時間が経過した後)、前記発射体を前記シュートの前記取り入れ端部から前記シュートの発射端部へ放出するように構成されている。前記1または複数のモータにより回転させられる1または複数のホイール(wheels)が、前記発射体を前記シュートの前記発射端部から発射するように構成されている。
【0006】
これら特徴および他の種々の特徴および効果が後述の発明を実施するための形態(detailed description、発明の詳細な説明)の欄を読めば自明であろう。他の複数の実施態様も、この書類中、明細書に記載され、また、特許請求の範囲の欄に記載される。
本発明により、次のいくつかの態様が得られる。
(態様1)
発射体をハウジングの受入部内に受け入れる工程であって、前記受入部は、前記ハウジングのシェルから突出する第1側部および第2側部を有するものと、
前記発射体を前記シェルの内室内に移送する工程と、
前記発射体を前記シェルの前記内室から前記ハウジングの発射部を通過して発射する工程であって、前記発射部は、前記シェルから、前記受入部から離れる方向に突出しているものと
を含む方法。
(態様2)
前記発射体は、ペットから前記受入部内に受け入れられる態様1に記載の方法。
(態様3)
前記第1側部は、前記シェルから、そのシェルに対して前記第2側部より遠い位置まで延びている態様1に記載の方法。
(態様4)
前記第1側部は、前記ハウジングのベースに対して前記第2側部より近い位置に配置され、前記第2側部は、前記ベースに対して前記第1側部より遠い位置に配置される態様3に記載の方法。
(態様5)
前記受入部は、自身のほぼ中心位置に向かって張り出すリップ(lip)を有する態様1に記載の方法。
(態様6)
前記受入部は、概して円錐状を成す態様1に記載の方法。
(態様7)
前記発射部が突出する向きは、前記受入部が突出する向きとは概して逆向きである態様1に記載の方法。
(態様8)
前記発射部は、概して筒状を成す態様1に記載の方法。
(態様9)
前記シェルは、実質的に丸い態様1に記載の方法。
(態様10)
前記ハウジングは、概して滑らかな表面を有する態様1に記載の方法。
(態様11)
発射体をフィーダ内に受け入れる工程と、
前記発射体を前記フィーダからシュートの取り入れ端部内に移送する工程と、
前記シュートの前記取り入れ端部内にある前記発射体を感知する工程と、
前記シュートの前記取り入れ端部内にある前記発射体を感知することに応答して1または複数のモータを始動させる(power up)工程と、
所定時間の経過後、前記発射体を前記シュートの前記取り入れ端部から前記シュートの発射端部内へ放出する工程と、
前記ペットが前記発射体を回収するために、前記発射体を前記ハウジングの発射部から発射する工程と
を含む方法。
(態様12)
さらに、前記発射体の発射に応答して、前記1または複数のモータを停止させる(power down)工程を含む態様11に記載の方法。
(態様13)
前記所定時間は、前記1または複数のモータが始動する(power up)のに必要な時間の長さに対応する態様11に記載の方法。
(態様14)
前記発射体は、スイッチにより、前記シュートの前記取り入れ端部内において感知される態様11に記載の方法。
(態様15)
前記発射体は、重力により、前記フィーダから前記シュートの前記取り入れ端部に移送される態様11に記載の方法。
(態様16)
ペットに運動および娯楽を経験させるペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスであって、
ペットが発射体を回収するためにその発射体を発射する発射筒であって、当該発射筒は、フィーダとシュートとを有し、前記フィーダは、発射体を受け入れてその発射体を前記シュートの取り入れ端部に移送するように構成されるものと、
前記シュートの前記取り入れ端部内にある前記発射体を感知し、その発射体を感知することに応答して1または複数のモータが始動する(power up)ように1または複数のモータを指令するように構成されるセンサと、
所定時間の経過後に、前記発射体を前記シュートの前記取り入れ端部から前記シュートの前記発射端部内に放出するように構成されるアクチュエータと、
前記1または複数のモータにより回転させられる1または複数のホイールであって、前記発射体を前記シュートの前記発射端部から発射するように構成されるものと
を含むペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
(態様17)
前記所定時間は、前記1または複数のモータが始動する(power up)のに必要な時間の長さに対応する態様16に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
(態様18)
前記センサは、前記発射体の投射距離(launch distance)を設定するために前記1または複数のモータの速度を制御するように構成される態様16に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
(態様19)
さらに、受入部と発射部とを有するハウジングを含む態様16に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
(態様20)
前記発射筒の前記フィーダは、前記ハウジングの前記受入部により支持されており、前記発射筒の前記シュートは、前記ハウジングの前記発射部により支持されている態様19に記載のペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイス。
【図面の簡単な説明】
【0007】
例示的な複数の実施態様が複数の図面のうちの参照される複数の図形(figures)によって示されている。意図されていることは、この書類に開示されている複数の実施態様および複数の図形は、本発明の範囲を限定するものとして理解すべきではなく、例示として理解すべきであるということである。
【0008】
【
図1】
図1は、例示的なペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスを示す。
【0009】
【
図2】
図2は、例示的なペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの斜視断面図である。
【0010】
【
図3】
図3は、例示的なペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの平面図である。
【0011】
【
図4】
図4は、エクササイズ・エンターテイメントを1または複数のペットに提供するための例示的な複数の工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この書類に開示されている事項の複数の側面は、ペット操作型エクササイズ・エンターテイメントを提供するシステム、装置および方法ならびにそれらに関連するシステム、装置および方法を含んでいる。具体的な一側面においては、ペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスが、複数の発射体を発射するように構成されており、それら発射体は、サイズおよびタイプが異なる複数のボール、複数の円盤(disks、ディスク)、複数のおもちゃ、複数の食べ物、複数の美味しいもの(treats)および他の複数の対象物を含むが、それらに限定さいない。このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスは、ハウジングを有しており、そのハウジングは、実質的に平らなベース(base、底部)と、実質的に丸いシェル(shell、殻、外殻)と、複数の発射体を受け入れるように構成された受入部と、複数の発射体を発射するように構成された発射部とを有している。前記ハウジングは、概して滑らかないくつかの表面を有しており、それら表面は、ペットがこのペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスを簡単に転倒させることを防止するような前記ハウジングの全体形状を伴っている。このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスは、さらに、複数の発射体を前記受入部からシュートの取り入れ端部へ移送するフィーダを有している。ペットまたは飼い主が、1または複数の発射体をフィーダに投入してもよい。
【0013】
発射体がシュートの取り入れ端部内に位置すると、スイッチが前記発射体を感知し、それにより、1または複数のモータを始動させる(power up、パワーアップする、規定動作を開始する)ように指令する(commnand、コマンドを発令する、指令信号を出力する)ことと、放出工程(release operations、リリース動作、放出動作)を起動させることとを行う。その放出工程中に、前記発射体が、前記シュートの取り入れ端部内に所定時間(a pre-determined time、前記感知時期からの経過時間)、例えば、モータが始動する(power up、パワーアップする、規定動作を開始する、規定回転を開始する)のに必要な時間の間保持される。前記所定時間の経過後、前記放出工程が、発射体を前記シュートの取り入れ端部から前記シュートの発射端部に放出するようにアクチュエータを指令する(commnand、コマンドを発令する、指令信号を出力する)。前記シュートの発射端部は、前記1または複数のモータにより回転させられる1または複数のホイールを有しており、そのホイールは、1または複数のペットが前記発射体を捕捉(catch)および/または回収(retrieve)するために、前記発射体を前記ハウジングの前記発射部から発射するために前記モータによって回転させられる。前記発射体の発射後、前記1または複数のモータは、停止する(power down、パワーダウン、動作を停止する、動力が減少する、回転を停止する)ように指令される。
【0014】
前記スイッチが前記シュートの取り入れ端部内にある発射体を感知した後に前記1または複数のモータが始動し(starting)、また、前記発射体を発射した後に停止する(stopping)という動作により、このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの電源(power source、電力)が最適化される。さらに、複数回の発射のタイミング(the timing of the lanches)が、今回の動作に興味を持つ個別のペットに個々に適合させられることが可能である。例えば、今回のペットは、このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスが発射体を発射するか否かおよびその発射時期を、各回の発射ごとに発射体が前記受入部に落下する時期を選択することにより、調整することが可能である。このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスが発射体を発射するか否かおよびその発射時期をペットが調整することが可能となることにより、今回の動作に人間が関与する量が削減される。具体的には、人間が、エクササイズ動作を開始したり継続するために、このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスに複数の発射体を装填することが不要である。人間が、このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの電源を投入した(truns on)後、前記ペットは、実質的に人間の関与なしに前記エクササイズ動作を操作する(control、調整する、制御する)ことが可能である。
【0015】
理解されることは、このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスは、1または複数のペットおよび/または1人または複数人の人間により、または、それと共に(used by or with)、使用されてもよいということである。換言すると、1または複数のペットは、このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスを人間の関与の有無にかかわらず使用することが可能である。例えば、このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの電源が投入された(
turn on)後、前記ペットは、1または複数の発射体を前記フィーダ内に投入し、発射後に1つの発射体を回収し、そして、必要に応じ、別の発射体をフィーダ内に投入することが可能である。これに対し、ペットが発射体を回収してそれを前記人間または前記フィーダに返却するために、人間が1または複数の発射体を前記フィーダ内に投入することが可能である。最後に、この書類に説明されるように、このペット・エクササイズ・エンターテイメント・デバイスは、ペットがこのデバイスを使用するためのペットの訓練を支援するいくつかの特徴部を有してもよい。
【0016】
図1は、例示的なペット操作型(pet controlled、ペット起動型、ペット調整型、ペット主導型)エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100を示している。エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100は、複数の発射体を、ペットが発射体を捕捉および/または回収するために、発射するように構成されており、それら発射体は、サイズおよびタイプが異なる複数のボール、複数の円盤(ディスク)、複数のおもちゃ、複数の食べ物および他の複数の対象物を含むが、それらに限定されない。例えば、前記発射体は、約40mmのサイズ(size、直径)を有する模倣品としての(miniature、おもちゃの)テニスボールであってもよい。
【0017】
一実施態様においては、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100が、ハウジングを有しており、そのハウジングは、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100の複数の内部部品を保護している。前記ハウジングは、概して滑らかな表面を有してもよく、その概して滑らかな表面は、ペットが、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100上においてもつれる(tangled、からまる)ことを防止するか、またはエクササイズ・エンターテイメント・デバイス100が簡単に転倒することを防止する。しかしながら、他の表面の質感(texture)、凹凸さ(irregularities)および/または複数の突出部(projections)を採用することが考えられる。さらに、前記ハウジングは、装飾的な仕上がりであって、複数の色、複数の模様(patterns)、複数の図柄(desings)および/またはロゴを含むものを有してもよい。一実施態様においては、前記ハウジングが、ベース102、シェル104、受入部106および発射部108を有している。
【0018】
ベース102は、実質的に平らであり、それにより、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100を、使用のために、屋内表面または屋外表面上に設置することが可能となる。一実施態様においては、ベース102がシェル104に着脱可能に(removably、シェル104から取り外すことが可能な状態で)連結され、それにより、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100の内部へのアクセス(access to the interior)が提供される。
【0019】
シェル104は、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100の複数の内部部品を覆っている。一実施態様においては、シェル104が、実質的に丸い。しかしながら、他の複数の形状を採用することが考えられ、それら形状は、長方形(rectangular、直方体)、円錐形、三角形(triangular、三角錐)、楕円形(ellipitical、楕円体)、六角形(hexagonal、六角錐)、半球形、半楕円形(hemiellipsoidal)、立方体、四角錐および円筒形を含むが、これらに限定されない。一実施態様においては、シェル104が、受入部106および発射部108に連結されている。
【0020】
受入部106は、発射に備えて、複数の発射体をエクササイズ・エンターテイメント・デバイス100の内部に受け入れるように構成されている。一実施態様においては、受入部106が、概して円錐状を成すように、シェル104からある角度で(at an angle、ある傾斜角度で)突出している。受入部106は、ベース102に対して上側部112より近い位置にある下側部110と、ベース102に対して下側部110より遠い位置にある上側部112とを有している。一実施態様においては、下側部110が、シェル104から、そのシェル104に対して上側部112より遠い(further、シェル104の中心から離れる)位置まで延びており、より小型のペットが受入部106に接近することが可能となるとともに、複数の発射体が受入部106から外に落ちてしまうことが防止される。さらに、受入部106は、受入部106のほぼ中心位置に向かって延びる(extend、張り出す)リップ(lip、受入部106の開口部に配置された周縁、内向きフランジ)114を有することが可能であり、それにより、発射体が飛び跳ねて外に出ることが防止される。
【0021】
発射部108は、複数の発射体をエクササイズ・エンターテイメント・デバイス100から発射するように構成されている。一実施態様においては、発射部108が、概して円筒状を成すように、シェル104から突出している。発射部108は、受入部106から離れた位置に配置されている。例えば、発射部108は、シェル104の両側部のうち受入部106とは反対側の側部に配置することが可能であり、それにより、ペットが発射体を受入部106に投入している最中に、そのペットに、発射された発射体が当たらないことが確保される。受入部106の位置により、ペットは、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100の裏側に行くことを強制され、よって、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100が発射体を発射する場合に、その発射体がおそらくペットに当たることはないことが予想される。
【0022】
前記ハウジングは、さらに、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100を使用するのに必要なペットの訓練を支援する1または複数の特徴部を有することが可能である。例えば、前記ハウジングは、棚(ledge、張出部)、台(platform、プラットフォーム)、引出し(drawer)または他の仕切区画(compartment、部屋)を有してもよく、それにより、訓練中にぺットにほうびを与えるために用いられる美味しいもの(treats)を保持する。この種の特徴部は、固定されているかまたは取り外し可能であってもよく、また、前記ハウジングの内部または外部に配置されてもよい。
【0023】
一実施態様においては、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100が、さらに、電力をエクササイズ・エンターテイメント・デバイス100に供給する電源スイッチ116を有している。エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100は、様々な複数の電源により電力を供給されてもよく、それら電源は、バッテリ、交流電源コンセント(AC power outlet)および/またはソーラー・パワー(solar power、太陽電池)を含むが、それらに限定されない。一実施態様においては、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100が、シェル104内においてベース102に沿って配置される1または複数のバッテリにより電力を供給される。複数のバッテリの重量により、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100が安定するとともに、ペットがエクササイズ・エンターテイメント・デバイス100を簡単に転倒させてしまうことが防止される。
【0024】
例示的な一実施態様においては、あるペットが、1つのボール118を受入部106内に投入し、その受入部106からボール118が前記ハウジングの内室に移送させられる。エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100は、そのボール118を感知し、その感知に応答して、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100は、発射のために始動する(power up、パワーアップする、規定動作を開始する、規定回転を開始する)。エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100は、所定時間(a pre-determined time、予め定められた時間)が経過するまで、ボール118を前記ハウジングの内室内に保持する。一実施態様においては、前記所定時間が、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100がボール118を感知した時期から、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100が始動する(power up、パワーアップする、規定動作を開始する)までに必要な時間の長さに対応している。例えば、前記モータは、ボール118が感知された時期から始動する(power up、パワーアップする、規定動作を開始する)までに最大4秒間を必要とする可能性がある。別の実施態様においては、人間が手動で前記所定時間をセットする。さらに別の実施態様においては、前記所定時間が、ペットがボール118を受入部106内に投入する時間間隔に適合するように更新される(updated、その時間間隔に合わせて変更される)。最後に、さらに別の実施態様においては、前記所定時間が、ペットがボール118を受入部106内に投入してから平均的なペットが回収姿勢(retrieving position、回収位置)(例えば、そのペットが1つの発射体の回収動作を開始するための準備が整っている位置)に移動するのに必要な時間の長さを表す。前記所定時間は、さらに、ペットが複数の発射体を一緒に受入部106内に投入する場合に、複数の発射体が一度に(at once、同じタイミングで)発射されてしまうことを防止する。前記所定時間の経過後、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100は、ボール118を発射部108を通じて発射する。ボール118を発射した後、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100は停止する(power down)。エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100内のボール118を感知した後に始動される(power up、モータ始動)とともに、ボール118が発射された後に停止する(power down、モータ停止)ことにより、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100の電源が最適化される。一実施態様においては、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス100がボール118を発射していない場合に、前記複数のモータへの電力供給が停止し、かつ、内部の電気部品が、節電のために低電力リスニングモード(low-power listening mode、低電力待機モード、低電力監視モード)にある。ペットがボール118を回収し、そのペットが今回のエクササイズ動作を継続したがる場合には、そのペットは、発射に備えて、ボール118または別の発射体を受入部106に持ってくる。
【0025】
図2は、例示的なペット操作型エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200の斜視断面図を示している。エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200は複数の発射体を発射するように構成されている。一実施態様においては、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200が、このエクササイズ・エンターテイメント・デバイス200のいくつかの内部部品を保護するハウジングを有している。そのハウジングは、熱可塑性ポリマ、例えば、ポリカーボネートから製造されてもよい。しかしながら、他の複数の材料を採用することが考えられ、それら材料は、金属、木材、セラミック、弾性体(rubber、ラバー、ゴム)、フォーム(foam、発泡体)および他の複数の射出成形用プラスチックを含むが、それらに限定されない。
【0026】
一実施態様においては、前記ハウジングが、ベース202、シェル204、受入部206および発射部208を有している。ベース202は、実質的に平らであり、それにより、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200の使用に際し、屋内表面または屋外表面上に設置することが可能である。シェル204は、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200の複数の内部部品を覆っている。受入部206および発射部208は、発射筒(launch funnel)を支持しており、その発射筒は、複数の発射体を受け入れるとともに発射するように構成されている。前記発射筒は、フィーダ210およびシュート212を有している。前記発射筒は、熱可塑性ポリマ、例えば、ポリカーボネートから製造されてもよい。しかしながら、他の複数の材料を採用することが考えられ、それら材料は、金属、木材、セラミック、弾性体(rubber、ラバー、ゴム)、フォーム(foam、発泡体)および他の複数の射出成形用プラスチックを含むが、それらに限定されない。
【0027】
一実施態様においては、受入部206が、概して円筒状を成すように、シェル204からある角度で(at an angle、ある傾斜角度で)突出している。受入部206は、フィーダ210を支持しており、そのフィーダ210は、受入部206より小さな直径を有している。あるペットが、フィーダ210内に発射体を投入し、そのフィーダ210は、重力を利用して、前記発射体をシュート212に移送する。シュート212は、例えば、約44mmの直径を有してもよい。一実施態様においては、受入部206が、フィーダ210を部分的に覆うように、受入部206のほぼ中心位置に向かって延びる(extend、張り出す)リップ(lip、受入部206の開口部に配置された周縁、内向きフランジ)214を有することが可能であり、それにより、発射体がフィーダ210から飛び跳ねて外に出ることが防止される。
【0028】
シュート212は、取り入れ端部216および発射端部218を有している。一実施態様においては、取り入れ端部216がフィーダ210から発射体を受け入れる。スイッチ220(例えば、力スイッチ(momentary switch、力やモーメントに応動するスイッチ)、光スイッチまたは他の感知機構)が、取り入れ端部216において前記発射体を感知し、それにより、1または複数のモータ222が始動するようにそのモータ222を指令する(command、コマンドを発令する、指令信号を出力する)。図面によると、
図2には、1つのモータが示されているが、別のモータが追加されてもよく、例えば、そのモータは、図示されているモータに対向する位置に(opposite、発射筒を挟んで反対側に)配置される。一実施態様においては、複数のモータ222が、ノイズをほとんど発生させないように構成されており、よって、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200は、ペットを怖がらせることも混乱させることもない。例えば、音および振動を軽減するために、モータ222は、遮断状態で(in isolation、遮音状態で)、例えば、弾性グロメット(elastomeric grommets、弾性環、ゴムリング)上に搭載したり、弾性スリーブ(elastomeric sleeve、ゴム筒)で覆われるように搭載してもよく、また、1または複数のホイール226が、各ホイール226の両側部のうちの一方においてはモータ222のシャフトに取り付けられ、他方においては支持具(braces)によって支持されてもよい。
【0029】
さらに、前記発射体を感知した後、スイッチ220は、放出動作(release operations、放出工程、リリース動作)を開始し、その放出動作は、前記発射体を所定時間の間、取り入れ端部216内に保持する。一実施態様においては、前記所定時間が、モータ222が始動する(power on、規定動作を開始する)のに必要な時間の長さに対応し、その時間は、1または複数のホイール226の回転速度が、指定されたRPM投射速度(designated RPM (毎分回転数)throw speed、目標回転速度)まで上昇するのに必要な時間に対応することが可能である。その指定されたRPM投射速度は、例えば、ホイール226の回転速度が上昇するのに必要な時間、ホイール226の重量および発射体を発射する際の目標距離に基づいて決められる。例えば、前記複数のモータは、始動に(to power up、電源投入開始から規定動作を開始するまでに)最大で約4秒間を必要とする可能性がある。さらに別の実施態様においては、人間が手動で前記所定時間をセットする。さらに別の実施態様においては、前記所定時間が、スイッチ220が新しい発射体を受け取る時間間隔に適合するように、毎回、更新される(updated、その時間間隔に合わせて変更される)。前記所定時間は、ペットが複数の発射体を一緒にフィーダ210内に投入する場合に、複数の発射体が一度に(at once、同じタイミングで)発射されてしまうことを防止する。さらに、スイッチ220は、モータ222を複数の速度に制御して前記発射体の投射距離(launch distances、到達距離)を複数の値に制御するように構成されているマルチポジション入力スイッチ(multi-position input switch、切替え式入力スイッチ)であってもよい。換言すると、スイッチ220は、モータ222の速度を変化させることにより、前記複数の発射体のそれぞれの投射距離を制御したり、時間の経過につれて変化させる(dynamically change、動的に変化させる)ことが可能である。
【0030】
前記所定時間の経過後、前記放出工程が、アクチュエータ224が前記発射体を取り入れ端部216から放出するようにアクチュエータ224にコマンドを発令する(command、指令信号を出力する、指令する)。一実施態様においては、アクチュエータ224が、リニア・ソレノイド・アクチュエータ(linear solenoid actuator、直線運動型電磁アクチュエータ)であり、これは、電気信号からの前記コマンドを、アーマチュア(armature、電機子、可動部材)の引き込み動作(pull motion、後退動作)に変換し、それにより、発射体を取り入れ端部216から放出するように構成されている。
【0031】
放出後、重力により、発射体が取り入れ端部216から、シュート212の長さに沿って、発射端部218まで引っ張られる。一実施態様においては、前記発射体がエクササイズ・エンターテイメント・デバイス200のうちの円弧部(arc、曲り部)から発射し、それにより、ペットが発射体を回収することが可能となるように、シュート212が、取り入れ端部216から発射端部218まで曲線的に延びている。例えば、ある発射体が、シュート212のうちの曲り部に到達するまで、シュート212内を約91mm落下することが可能であり、また、1または複数のホイール226が前記発射体に係合する動作に引き続き、前記発射体が、その発射体が発射されるまで、シュート212内を約80mm移送させられる。一実施態様においては、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200が発射体をある角度で(at an angle、ある傾斜角度で)発射し、その角度は、発射体が屋内環境において上昇する揚力(lift、上昇力)を、その発射体が、低くて緩やかな円弧状弾道に沿って約20フィート進行するように発生させる。例えば、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200は、自身が設置されている平面に対して約22度を成す角度で前記発射体を発射してもよい。1または複数のホイール226は、発射端部218の内側に部分的に突出していて、1または複数のモータ222により回転させられる。さらに、図面によると、
図2は、1つのホイールを示しているが、別のホイールが追加されてもよく、その別のホイールは、例えば、図示されているホイールと対向する位置に配置されてもよい。一実施態様においては、複数のホイール226が、硬質な材料から製造されており、その材料は、ゴム、プラスチックおよび発泡体を含むが、これらに限定されない。複数のホイール226は、直径が約66mmであってもよい。一実施態様においては、発射のために複数のホイール226が前記発射体を把持する(grip、グリップする)ために、複数のホイール226が前記発射体をわずかに加圧するように、複数のホイール226が互いに間隔を隔てている。例えば、複数のホイール226は、いずれか1つのホイール226の中心位置から別のホイール226の中心位置までの間隔が約100mmであってもよい。ペットが発射体を捕捉および/または回収するために、複数のホイール226の回転により、前記発射体が発射端部218から発射部208の外に発射される。一実施態様においては、複数のモータ222が複数のホイール226を約4,900PRMから約14,000PRMまでの範囲内の速度で回転させ、それにより、発射体を約20フィート発射する。前記発射体が発射された後、スイッチ220が複数のモータ222を停止させる(power down、電力を遮断される)。
【0032】
エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200は、種々の電源により電力を供給されてもよく、それら電源は、1または複数のバッテリ、交流電源コンセント(AC power outlet)、ソーラー・パワー(solar power、太陽電池)および/または他の電源を含むが、それらに限定されない。一実施態様においては、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200が、シェル204内においてベース202に沿って配置される6個の1.5V単2電池(c cell batteries)228により電力を供給されてもよい。図面によると、
図2は、3個の電池を示しているが、別の3個の電池を追加してもよく、それら別の3個の電池は、例えば、図示された複数の電池に対向する位置に配置されてもよい。複数の電池226の重量により、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200が安定するとともに、ペットがエクササイズ・エンターテイメント・デバイス200を簡単に転倒させてしまうことが防止される。一実施態様においては、ベース202がシェル204に着脱可能に連結されており、それにより、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス200の内室へのアクセスが提供される。
【0033】
図3は、例示的なペット操作型エクササイズ・エンターテイメント・デバイス300の平面図を示している。エクササイズ・エンターテイメント・デバイス300は、複数の発射体を発射するように構成されている。一実施態様においては、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス300が、ハウジングを有しており、そのハウジングは、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス300の複数の内部部品を保護している。前記ハウジングは、概して滑らかな複数の表面を有していてもよい。しかしながら、他の表面の質感(texture)、凹凸さ(irregularities)および/または複数の突出部 (projections)を採用することが考えられる。さらに、前記ハウジングは、装飾的な仕上がりであって、複数の色、複数の模様(patterns)、複数の図柄(desings)および/またはロゴを含むものを有してもよい。一実施態様においては、前記ハウジングが、シェル302、受入部304および発射部312を有している。
【0034】
シェル302は、エクササイズ・エンターテイメント・デバイス300の複数の内部部品を覆っている。一実施態様においては、シェル302が実質的に丸い。しかしながら、他の複数の形状を採用することが考えられ、それら形状は、長方形、円錐形、三角形、楕円形、六角形、半球形、半楕円形(hemiellipsoidal)、立方体、ピラミッド形および円筒形を含むが、これらに限定されない。
【0035】
受入部304は、発射に備えて、発射体をエクササイズ・エンターテイメント・デバイス300の内部へ受け入れるように構成されており、また、発射部312は、複数の発射体をエクササイズ・エンターテイメント・デバイス300から発射するように構成されている。一実施態様においては、発射部312が、概して円筒状を成すように、シェル302から突出し、また、受入部304は、概して円錐状を成すように、シェル302からある角度で(at an angle、ある傾斜角度で)突出している。
【0036】
受入部304は、発射部312の位置との関係において相対的に決まる位置に配置されている。一実施態様においては、発射部312が、受入部304から離れた位置に配置されている。例えば、発射部312は、シェル302の両側部のうち受入部304とは反対側の側部に配置することが可能であり、それにより、ペットが発射体を受入部304に投入している最中に、そのペットに、発射された発射体が当たらないことが確保される。別の実施態様においては、受入部304が、シェル302のうちの上側部に配置されており、その位置は、前記ハウジングのベース(図示しない)より遠い位置であり、また、発射部312は、シェル302のうちの下側部に配置されており、その位置は、前記ベースに近い位置である。
【0037】
受入部304および発射部312は、発射筒を支持しており、その発射筒は、複数の発射体を受け入れるとともに発射するように構成されている。その発射筒は、フィーダ(feeder、供給部)308とシュート(chute、滑走部)とを有している。そのシュートは、取り入れ端部310と発射端部314とを有している。
【0038】
受入部304はフィーダ308を支持しており、そのフィーダ308は、受入部304より小さな直径を有している。あるペットが1つの発射体をフィーダ308内に落下させ、フィーダ308は、重力を利用して、前記発射体を取り入れ端部310に移送する。一実施態様においては、受入部304が、フィーダ308を部分的に覆うように、受入部304のほぼ中心位置に向かって延びる(extend、張り出す)リップ(lip、受入部206の開口部に配置された周縁、内向きフランジ)306を有し、それにより、発射体がフィーダ308から飛び跳ねて外に出ることが防止される。
【0039】
発射部312は発射端部314を支持している。フィーダ308から前記発射体を受け入れると、取り入れ端部310は、前記発射体を発射端部314へ放出し、その発射端部314は、ペットが発射体を捕捉および/または回収するためにその発射体を発射する。
【0040】
図4は、ペット操作型のエクササイズおよびエンターテイメントを提供するための例示的な複数の工程(operations、工程群)400を示している。受入工程402が、1または複数のペットまたは人間から1または複数の発射体をエクササイズ・エンターテイメント・デバイスにおけるフィーダ内に受け入れるように実施される。一実施態様においては、前記フィーダが、ハウジングの受入端部により支持されている。別の実施態様においては、発射筒が、前記フィーダおよびシュートを有している。
【0041】
移送工程404が、前記発射体を前記フィーダから前記エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの内室内へ移送するように実施される。一実施態様においては、前記フィーダが、重力を利用し、前記発射体を前記フィーダから前記シュートの取り入れ端部へ移送する。別の実施態様においては、前記発射体が、前記フィーダから前記エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの内室内に機械的に(mechanically、機械部品を用いて)移送される。
【0042】
感知工程406が、前記シュートの前記取り入れ端部内にある前記発射体を感知するように実施される。一実施態様においては、感知工程406が、1つのスイッチ、例えば、力スイッチ(momentary switch)を利用して前記発射体を感知するように実施される。しかしながら、他の感知デバイスを採用することが考えられる。
【0043】
応答工程408が、感知工程406に応答して1または複数のモータを始動させる(power up)ように実施される。一実施態様においては、応答工程408が、前記1または複数のモータを始動させるために前記スイッチからコマンドを受け入れるように実施され、また、応答工程408は、発射に備えて前記1または複数のモータを始動させる(power up)させるように実施される。
【0044】
放出工程410が、前記発射体を前記シュートの前記取り入れ端部から前記シュートの発射端部に放出するように実施される。この放出工程410は、感知工程406に応答して前記発射体を放出する。一実施態様においては、放出工程410が、前記発射体を感知工程406の感知時期から所定時間の経過後に放出する。別の実施態様においては、放出工程410が、アクチュエータに、前記発射体を前記シュートの前記取り入れ端部から放出するためのコマンドを出力する。しかしながら、他の複数の放出メカニズム(放出機構)を採用することが考えられる。一実施態様においては、放出工程410が、重力を利用し、前記発射体を前記シュートの前記取り入れ端部から前記シュートの前記発射端部に引っ張る。別の実施態様においては、放出工程410が、前記発射体を前記シュートの前記取り入れ端部から前記シュートの前記発射端部に機械的に(mechanically、機械部品を用いて)移送する。
【0045】
発射工程412が、前記ペットが発射体を回収するためにその発射体を前記エクササイズ・エンターテイメント・デバイスから発射するように実施される。一実施態様においては、この発射工程412が、前記発射体を前記シュートの前記発射端部から発射する。別の実施態様においては、前記シュートの前記発射端部が前記ハウジングの前記発射部により支持されている。ペットが前記発射体を捕捉および/または回収した後、そのペットは、その発射体または別の発射体を前記エクササイズ・エンターテイメント・デバイスに返却してもよく、それにより、工程群400が反復される。
【0046】
発射工程412が実施された後、別の発射体が感知工程406において感知されるまで、パワーダウン工程(powering down operation、停止工程)414が、前記1または複数のモータを停止させる(power down、パワーダウンさせる)ように実施される。このパワーダウン工程414は、前記エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの電源を最適化する。一実施態様においては、パワーダウン工程414が、前記1または複数のモータへの電力を遮断する(turn off)かまたはそのモータに供給される電力を減少させる工程と、前記エクササイズ・エンターテイメント・デバイスの内部部品である電気部品のモードを低電力リスニングモード(a low-power listening mode、低電力監視モード)にセットする工程とを有している。
【0047】
本明細書の開示事項においては、ここに開示されている方法における複数の工程が実施される特定の順序または序列が、例示的な複数のアプローチを例示するものであることが理解される。設計の嗜好に基づき、ここに開示されている方法における複数の工程が実施される特定の順序または序列が、ここに開示されている主題の範囲から逸脱しないようにしつつ、並び替えることが可能であることが理解される。方法についての複数の請求項であって添付されたものは、種々の工程の複数の要素であって例示的な順序で並んだものを提示しており、それら請求項がその提示されている特定の順序または序列に限定されることを必ずしも意味しない。
【0048】
本明細書の開示事項が、種々の実施態様を参照することによって説明されてきたが、理解されることは、それら実施態様は、説明を目的としているということと、前記開示事項の範囲がそれら実施態様に限定されることはないということである。多くのバリエーション、変更点、追加点および改良点が存在し得る。より一般的なことであるが、本明細書の開示事項に従ういくつかの実施態様が、いくつかの実施態様を具体的に説明するという趣旨のもとに記載されてきた。機能が、本明細書の開示事項についての種々の実施態様において、複数のブロック単位で、互いに分離されるかもしくは互いに結合されることが可能であり、または、異なる用語を用いて説明することが可能である。それらのバリエーションおよび他のバリエーション、変更点、追加点および改良点が、後述する複数の請求項において定義されている開示事項の範囲を逸脱しないことが可能である。