(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記充電出力は、外部電力コネクタ、USBコネクタ、誘導電力充電器及びWREL(Wireless Resonant Energy Link)の1以上を含む、請求項1記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0003】
本発明の実施例は、モバイルデバイスの間の電力の自動的なロードバランシングを実行する。
【0004】
図1を参照して、ローカルデバイス190において作動する電力共有コントローラ100のブロック図は、本発明の実施例の態様による示される。バッテリ入力120は、ローカルデバイス190の第1バッテリ110から電力放電を受けるよう構成される。ローカルデバイス190は、携帯電話、タブレット計算デバイス、音楽プレーヤー、eReaderなどのモバイルデバイスであってもよい。バッテリ110は、格納されている化学エネルギーを電気エネルギーに変換する1以上の電気化学セルを含むデバイスであってもよい。例えば、バッテリは、充電可能なバッテリと共に使い捨てバッテリを含み、ここで、何れのタイプのバッテリも電力放電124のソースとして利用されてもよい。充電可能なバッテリは、充電信号を受信するよう構成される。本実施例において利用可能なバッテリの具体例は、亜鉛炭素電池、アルカリ電池、鉛酸バッテリ、ニッケルカドニウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)及びリチウムイオン(Li−ion)セルを含む。英国ロンドンのMoixa Energy Ltd.によって製造されているUSBCELLなどのバッテリは、USBコネクタを介したセルの充電を可能にする電子機器を有する。バッテリは、過剰充電及び充電不足によるダメージを回避するため、充電状態モニタ及びバッテリ保護回路と共に作動されてもよい。多くの異なるタイプのバッテリが、電力放電124を生成し、及び/又は充電信号を受信する限り、本実施例において利用されてもよいことが想定される。
【0005】
制御可能な充電回路150は、電力充電124、第1バッテリ110のバッテリ状態135、1以上の外部デバイス181〜189の少なくとも1つの1以上の第2バッテリの充電状態、及びロードバランシングプラン141に基づき充電信号155を生成するよう構成される。制御可能な充電回路150は、アナログ充電回路、デジタル充電回路及び/又はコンビネーションアナログ/デジタル充電回路であってもよい。
【0006】
充電回路150は、異なるレートにより充電可能である。例えば、充電回路150は相対的に低いレートにより充電してもよい。典型的な低速レート充電器は細流充電器である。他方、急速充電回路はより高いレートにより充電可能である。急速充電回路は、端子電圧、温度などの変化などのバッテリ情報を用いて、危険な過充電やオーバヒートの発生前に充電を停止すべき時を決定する。
【0007】
ロードバランシングプラン141は、ローカルデバイス190及び1以上の外部デバイス181〜189の少なくとも1つと関連付けされてもよい。各種実施例の一部によると、ロードバランシングプラン141は、バッテリ電力がローカルデバイス190と外部デバイス181〜189との間でどのように分配されるべきかを規定するルールを有してもよい。ロードバランシングプラン141は、エンドユーザが相互接続されたモバイルデバイスの有用性を増大させることを可能にするよう構成される。例えば、ロードバランシングプラン141は、他のモバイルデバイスが充電を受ける前にあるモバイルデバイスが特定のレベルまで充電されるべきかを述べるプライオリティ設定を有してもよい。当該ルールは、コンテクストに固有のものであってもよい。例えば、ユーザが移動中である場合、携帯電話はラップトップコンピュータよりもプライオリティを得ているかもしれない。ユーザが自分のオフィスにいる場合、ラップトップは携帯電話によりプライオリティを得ているかもしれない。ある状況下では、当該ルールは、1つのデバイスが特定の状況において必要とされる唯一のデバイスである場合、利用可能な全ての電力が当該1つのデバイスに伝送されるべきかを規定するものであってもよい。他のルールは、全てのデバイスの間に電力を均等にバランスさせるなど、より汎用的なものであってもよい。更なる他のルールは、モバイルデバイスに対して分配されるべき各モバイルデバイスの目標充電及び/又は充電レートを規定してもよい。
【0008】
ロードバランシングプラン141は、単一のプラン又は1以上のロードバランシングプロファイルの集まりであってもよい。例えば、ローカルデバイス190又は外部デバイス181〜189の1以上は、個別のロードバランシングプロファイルを有してもよい。さらに、ユーザは、ロードバランシングプロファイルを有してもよい。これらのプロファイルは、ロードバランシングプラン141を生成するよう組み合わされてもよい。いくつかのケースでは、ユーザのロードバランシングプロファイルは、個々のロードバランシングプロファイルを合成及び修正するのに利用されてもよい。一例となるデバイスに固有のロードバランシングプロファイルは、特定の充電レート、放電プラン、最小充電、最大充電などを指定してもよい。ユーザのロードバランシングプロファイルは、デバイス即応性レベル、時間的デバイス要求プラン、これらの組み合わせなどのプライオリティ順序を指定してもよい。
【0009】
充電状態135は、バッテリ測定モジュール130によって決定されてもよい。充電状態135は、バッテリの有無、バッテリ温度、バッテリ充電レート、バッテリ放電レート、バッテリヘルス、バッテリ電圧、バッテリ年齢、これらの組み合わせなどの情報を含むものであってもよい。バッテリ測定モジュール130は、電力放電124からサンプリングされたバッテリ測定信号122から少なくとも部分的に充電状態135を決定してもよい。バッテリ測定モジュール130は、電圧を測定するよう構成される高インピーダンス入力を有してもよい。バッテリ測定モジュール130は電流測定機能(電力放電を固定抵抗に通過させ、抵抗電圧を測定するなど)を有してもよい。いくつかの実施例では、バッテリ状態情報は、バッテリ110及び/又は外部回路からバッテリ測定モジュール130及び/又はコントローラ140への電力放電信号124により通信されてもよい。
【0010】
各種実施例の一部では、コントローラ140は、電力放電124、第1バッテリ135の充電状態、外部デバイス181〜189から1以上の第2バッテリの少なくとも1つの充電状態、ロードバランシングプラン141、これらの組み合わせなどのソースから得られる情報に基づき、1以上の外部デバイスの少なくとも2つの間のロードをバランスさせるよう制御可能な電力回路150を制御してもよい。当該制御は、制御信号145の形態であってもよい。制御信号145は、制御可能な充電回路150を調整するよう構成されてもよい。例えば、制御可能な充電回路150は、デジタル制御信号及び/又はアナログ制御信号を受信するよう構成されてもよい。
【0011】
充電出力ポート170は、充電信号155を1以上の外部デバイス181〜189の少なくとも1つに送る。当該送信は、配線及び/又はスイッチング回路の利用を含む多数の方法により実現されてもよい。スイッチング回路は、特定の充電信号155を特定の外部デバイス181〜189に提供するよう構成されてもよい。スイッチング回路は、例えば、制御可能な充電回路150、充電出力ポート170及び/又は外部デバイス181〜189の1以上などを介し実現されてもよい。
【0012】
充電出力ポート170は、充電信号155を1以上の外部デバイス181〜189の少なくとも1つに送るため、1以上のデバイスを利用してもよい。これらのデバイスの具体例は、外部電力コネクタ、USBコネクタ、電力パッド充電器、WREL(Wireless Resonant Energy Link)、DC−DCコンバータ、これらの組み合わせなどを含む。
【0013】
各種実施例の一部では、充電出力ポート170は、DC電力コネクタを用いて、電力を外部デバイス181〜189に伝送してもよい。DCコネクタは、直流(DC)電力を供給可能な電気コネクタである。任意数のDCコネクタタイプが利用されてもよい。DCコネクタの大きさ及び構成は、ローカルデバイス190と外部デバイス181〜189との間の互換性のないソース及びロードの偶発的な相互接続を防ぐよう選択されてもよい。コネクタの具体的なタイプは、同軸(バレル)コネクタ、自動車シガーライターコネクタ、バッテリパックコネクタ、スナップロックコネクタ、モレックスコネクタ、SAE(Society of Automotive Engineers)コネクタ、これらの組み合わせなどを含む。
【0014】
充電出力ポート170は、USBコネクタを利用してもよい。USBコネクタは、コンピュータと電子デバイスとの間の接続、通信及び電力供給のためバスにおいて利用されるケーブル、コネクタ及び通信プロトコルを定義する工業USB規格の一部である。USBは、スマートフォン、PDA、計算タブレット、eReaderなどの多数のモバイルデバイスにおいて一般的になってきた。
【0015】
USB 1.x及び2.0仕様は、接続されたUSBデバイスが電力を取り出す単一の配線に5Vの供給を提供する。当該仕様は、正のバス電力線と負のバス電力線との間で5.25以下であって4.75V以上(5V±5%)を提供する。USB3.0について、低電力ハブポートにより供給される電圧は4.45〜5.25Vである。単位ロードは、USB2.0において100mAとして定義され、USB3.0において150mAとして定義される。デバイスは、USB2.0ではポートから5単位ロード(500mA)まで取り出し、USB3.0では6単位ロード(900mA)まで取り出すことができる。USBにより用いられる2つのタイプのデバイスは、低電力デバイス及び高電力デバイスを含む。低電力デバイスは、USB2.0では4.4Vの最小動作電圧によって、USB3.0では4Vの最小動作電圧によって高々1単位ロードを取り出すことが可能である。高電力デバイスは、規格により許可される単位ロードの高々最小数を取り出すことが可能である。デバイスは、初期的には低電力により機能するが、高電力を要求してもよい。
【0016】
USBバッテリ充電仕様は、USB充電ポートを規定する。充電ポートは、デジタルネゴシエーションなく0.5A以上の電流を供給してもよい。ポータブルデバイスが定格電流を超えて取り出すことを試みる場合、充電ポートは、5Vにおいて500mAまで、3.6V以上において定格電流まで供給し、それの出力電圧を低下させる。充電ポートは、ロードが高すぎる場合にはシャットダウンしてもよい。充電ポートは、2つのフレーバ(flavor)において、すなわち、データ伝送をサポートする充電ダウンストリームポート(CDP)と、データ伝送をサポートしない専用充電ポート(DCP)とにおいてあってもよい。ポータブルデバイスは、D+及びD−のピンが接続される方法からUSBポートのタイプを認識してもよい。例えば、専用充電ポートでは、D+及びD−ピンはショートされてもよい。充電ダウンストリームポートでは、シングラウンド配線を通過した電流は、高速データ信号と干渉する可能性がある。従って、電流抽出は、高速データ伝送中は約900mAに制限されてもよい。専用充電ポートは、0.5〜1.5Aの定格電流を有してもよい。コネクタが電流を扱うことが可能である限り(標準的なUSB2.0Aコネクタは1.5Aに定格化される)、充電ダウンストリームポートの定格電流に対する上限はなくてもよい。USB充電ポートは、充電ポートと通信ポートとを1つのポートに組み合わせることによって、同時の充電及び同期をサポートするようにしてもよい。
【0017】
USBポートはまた、モバイルデバイスがスイッチオフされるときでさえ、電子デバイスを充電するためのスリープ・アンド・チャージUSBポートとして構成されてもよい。通常、モバイルデバイスが電源オフされると、USBポートは電源ダウンされる。これは、電話及び他のデバイスが電源オンされていない場合、充電可能になるのを防ぐかもしれない。スリープ・アンド・チャージUSBポートは、モバイルデバイスがオフであるときでさえ電力供給されたままであってもよい。USBコネクタは、標準的なUSBコネクタ、ミニUSBコネクタ、マイクロUSBコネクタ、カスタムUSBコネクタなどであってもよい。マイクロUSBインタフェースは、携帯電話の充電器に通常見つけられる。多くの携帯電話は、バッテリ充電のための電力ポートとしてUSBポートを利用することが可能である。
【0018】
各種実施例の一部では、充電出力ポート170は、誘導電力充電器は、磁気誘導を用いて2つのデバイスの間でエネルギーを伝送する。誘導電力充電器は、各種電力要求によって複数のデバイスを充電するよう構成されてもよい。一部の実施例では、モバイルデバイスは、当該モバイルデバイスに接続される外部誘導デバイスを用いて、互いに局所的に近接するデバイス間で電荷を送受電してもよい。一部の誘電電力充電器は、モバイルデバイス又はモバイルデバイスのバッテリに直接組み込まれてもよい。各種実施例の一部では、モバイルデバイスは、変調技術を用いて誘導信号を介し互いに無線通信してもよい。これらの通信は、デバイス認証だけでなく電力制御情報165を含むものであってもよい。
【0019】
各種実施例の一部では、充電出力ポート170は、WREL(Wireless Resonant Energy Link)を利用してもよい。WRELは、カリフォルニア州サンタクララのIntel Corp.によって開発された無線共振エネルギー伝達技術の一形態である。WRELは、結合電磁共振器に依拠する。受信側の共振器の固有振動数では、エネルギーは効率的に吸収される。電源では、電力は送信側の共振器において磁界に置かれる。受信側の共振器は磁界からエネルギーを効率的に吸収するよう調整される一方、近くのオブジェクトはそうでない。WRELは、各種電力要求により複数のデバイスを充電するよう構成される。一部の実施例では、モバイルデバイスは、当該モバイルデバイスに接続される外部のWRELデバイスを用いて、デバイス間で電荷を送受電してもよい。あるWREL充電器は、モバイルデバイス又はモバイルデバイスのバッテリに直接組み込まれてもよい。各種実施例の一部では、モバイルデバイスは、変調技術を用いて磁界を介し互いに通信してもよい。これらの通信は、デバイス認証だけでなく電力制御情報165を含むものであってもよい。
【0020】
各種実施例の一部では、充電出力ポート170はDC−DCコンバータを利用してもよい。更なる他の実施例では、DC−DCコンバータは、充電出力ポート170の外部において利用されてもよい。DC−DCコンバータは、ある電圧レベルから他の電圧レベルに直流(DC)のソースを変換する電子回路である。一部のモバイルデバイスは異なる電圧により動作するかもしれないため、DC−DCコンバータは、モバイルデバイス間の互換性を開発するため利用されてもよい。あるDC−DCコンバータは、入力エネルギーを一時的に格納し、その後に異なる電圧により当該エネルギーを出力にリリースすることによって、あるDC電圧レベルを他のDC電圧レベルに変換するスイッチモードコンバータである。第3タイプのDC−DCコンバータは、充電電圧のデューティサイクルを調整することによって、エネルギーを定期的にインダクタ又は変換器の磁界に格納及び放出する磁気コンバータである。このタイプのコンバータは、入力電流及び出力電流を制御するか、又は一定の電力を維持するのに適用されてもよいが、出力電圧を制御するのに適用されてもよい。他のタイプのDC−DCコンバータは、容量型及び電気機械コンバータを含む。
【0021】
電力共有コントローラ100は、外部デバイス181〜189の1以上の少なくとも1つと電力制御情報165を通信するための通信ポート160を有してもよい。電力制御情報165は、コントローラ140が接続されたモバイルデバイス間で電力共有をバランスさせるのに利用可能な情報を含むものであってもよい。電力制御情報165の具体例は、第1バッテリの充電状態、1以上の第2バッテリの充電状態及び/又はロードバランシングプラン141の1以上を含む。一実施例では、通信ポートは一方向であってもよく、この場合、電力制御情報165は、外部デバイス181〜189などのコントローラ140の外部にある外部ソースからの情報を有してもよい。他の実施例では、通信ポートは双方向又は多方向であってもよく、この場合、電力制御情報165はローカルデバイス及び外部デバイスからの情報を有してもよい。
【0022】
各種実施例の一部では、システムは、デスクトップ充電コンフィギュレーションなどの固定充電環境をサポートするよう構成されてもよい。このような構成では、システムは、AC電源などのソースからそれの電力信号を導出してもよい。あるいは、電力信号は、無停電電源などのバッテリシステムから電力信号を導出してもよい。このとき、システムは、デスクトップ上の複数のデバイスを充電してもよい。コントローラは、少なくとも1つのロードバランシングプロファイルを利用して、上述されるように、充電中の外部デバイスの間のロードをバランスさせてもよい。
【0023】
各種実施例の一部によると、バッテリ入力ポート120、通信ポート160及び充電出力ポート170の組み合わせが組み合わされてもよい。本開示において説明されるように、通信は充電信号及び/又は電力放電信号124に対して実行されてもよいことがある。例えば、
図2は、通信及び充電機能が通信/充電インタフェース280に一体化される電力共有コントローラ200を示す。
【0024】
各種実施例の一部では、コントローラは、1以上の外部デバイス181〜189の少なくとも1つを認証してもよい。認証は、データ又はエンティティの属性の真実性を確認する処理である。これらの実施例では、認証は、デバイスを特定し、当該デバイスが自らが何れであると報告するものであることを検証するのに利用されてもよい。1以上の外部デバイス181〜189のオーナ、企業IT部門などの主体は、デバイス181〜189の何れが互いに認証可能であるか決定してもよい。このとき、システムは、未承認のデバイスから未許可の電力の抽出を防ぐために認証を利用してもよい。認証は、識別のための1以上のファクタを利用してもよい。ファクタの具体例は、許可されたデバイスが知っている何か、有している何か及び/又はである何かを含む。各認証ファクタは、バッテリロードバランシング処理において動作する許可が与えられる前に、デバイスの識別を認証又は検証するのに利用されるある範囲のエレメントをカバーしてもよい。本実施例では、モバイルデバイスは、メッセージがあるモバイルデバイスから到着したことを暗号的に保証するため、公開鍵インフラストラクチャを利用してもよい。これは、公開鍵及び/又は秘密鍵を用いてデバイスに互いの電子署名をわたさせることによって利用されてもよい。
【0025】
図3は、電力共有コントローラ100などを含む電子システム390のブロック図である。上述されるような電力共有コントローラ100に加えて、本例によるシステムは、入力充電ポート310及び/又はバッテリ充電器330を有し、図示された電子システム390は、例えば、モバイルデバイスであってもよい。
【0026】
入力充電ポート310は、電源から電力信号325を受信するよう構成される。電力信号325は、外部電源からのものであってもよい。外部電源は、電力アダプタ、外部バッテリ、発電機などを含むものであってもよい。一部の実施例では、外部バッテリは、モバイルデバイスなどの他の電子システムからのものであってもよい。
【0027】
バッテリ充電器330は、必要な場合、電力信号をバッテリ110を充電するよう構成される充電信号335に変換してもよい。各種実施例の一部によると、バッテリ充電器330は、コントローラ140から発信されたバッテリ充電制御信号347によって制御されてもよい。バッテリ充電制御信号347は、システム390がどのようにして、及び/又は何れの時点で電力信号325を充電信号335に変換するか調整することを可能にするものであってもよい。更なる他の実施例では、バッテリ充電制御信号は、電力信号330を介しバッテリ充電器に通信される。一部の実施例では、バッテリ充電器330は、充電信号335として電力信号325をわたしてもよい。上記及び他の同様の構成は、電力共有コントローラ100が電子システム390のバッテリバランシングを調整することを可能にするものであってもよい。
【0028】
バッテリ110は、電子システム390に固有の電子コンポーネント340を作動させるよう構成されてもよい。例えば、電子コンポーネント340は、ディスプレイ、CPU、メモリ、オーディオドライバなどを含むものであってもよい。
【0029】
図4は、本発明の実施例の態様による電力共有コントローラ418,428及び438をそれぞれ利用する複数のデバイス410,420及び430のシステム図である。本実施例に示されるように、各電力共有コントローラ418,428及び438はそれぞれ、通信ポート412,422及び432及び充電ポート416,426及び436を有する。通信ポート412,422及び432はそれぞれ、通信ライン413,423及び433を介し相互接続される。各充電ポートはそれぞれ、充電ライン417,427及び437を介し相互接続される。一例となるDC−DCコンバータ440は、充電ポート426と416との間の電圧を充電ポート436により調整するため、充電ライン437と直列に示される。電力共有コントローラ418,428及び438は、電子システム410,420及び430の間でバッテリロードをバランスさせるため、互いに通信するよう構成される。
【0030】
図5は、本発明の実施例の態様による電力共有コントローラ518,528及び538をそれぞれ利用する複数のデバイス510,520及び530のシステム図である。本実施例に示されるように、各電力共有コントローラ518,528及び538はそれぞれ、通信充電ライン513,523及び533を介し相互接続される一体化された通信充電ポート512,522及び532を有する。電力共有コントローラ518,528及び538は、電子システム510,520及び530の間でバッテリロードをバランスさせるように互いに通信するよう構成されてもよい。
【0031】
図6は、本発明の実施例の態様による電力共有コントローラ618,628及び638をそれぞれ利用する複数のデバイス610,620及び630のシステム図である。本実施例に示されるように、各電力共有コントローラ618,628及び638はそれぞれ、無線通信ポート612,622及び632と充電ポート616,626及び636とを有する。無線通信ポート612,622及び632はそれぞれ、無線通信信号613,623及び633を介し相互接続されてもよい。各充電ポートはそれぞれ、充電ライン617,627及び637を介し相互接続されてもよい。電力共有コントローラ618,628及び638は、電子システム610,620及び630の間でバッテリロードをバランスさせるように互いに通信するよう構成されてもよい。
【0032】
図7は、本発明の実施例の態様による電力共有コントローラ718,728及び738をそれぞれ利用する複数のデバイス710,720及び730のシステム図である。本実施例に示されるように、各電力共有コントローラ718,728及び738はそれぞれ、無線通信ポート712,722及び732と無線充電ポート716,726及び736とを有する。無線通信ポート712,722及び732はそれぞれ、無線通信信号713,723及び733を介し相互接続されてもよい。各無線充電ポートはそれぞれ、無線充電信号717,727及び737を介し相互接続されてもよい。電力共有コントローラ718,728及び738は、電子システム710,720及び730の間でバッテリロードをバランスさせるように互いに通信するよう構成されてもよい。
【0033】
図8は、本発明の実施例による電力共有コントローラを作動させる方法を示す。処理ブロック810において、電力放電はローカルデバイスの第1バッテリから受電される。ローカルデバイスは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ、オーディオプレーヤーなどのモバイルデバイスであってもよい。ローカルデバイスは、第1バッテリのモニタから充電状態を受信する。一部の実施例では、充電状態は、第1バッテリの電圧又は電流をモニタすることによって決定されてもよい。
【0034】
ローカルデバイスは、当該ローカルデバイスの外部の他のモバイルデバイスと相互接続するよう構成されてもよい。外部デバイスは、バッテリ状態情報を共有するよう構成される。制御可能な充電信号は、ブロック820において、ローカルデバイスと外部デバイスとに関連する電力放電、第1バッテリの充電状態、外部デバイスのバッテリ充電状態、ロードバランシングプランなどに基づき生成してもよい。制御可能な充電信号は、ブロック830において、電力共有リンケージを介し1以上の外部デバイスに送ってもよい。
【0035】
図9は、本発明の実施例による電力共有コントローラを作動させる他の方法を示す。処理ブロック910において、電力放電はローカルデバイスの第1バッテリから受電される。ローカルデバイスは、外部デバイスと通信接続し、電力を共有するよう構成される。ローカルデバイスは、ブロック920において、外部デバイスと電力制御情報を共有する。電力制御情報は、ローカルデバイスと外部デバイスとに関連する第1バッテリの充電状態、外部デバイスのバッテリ充電状態、ロードバランシングプランなどを含むものであってもよい。電力制御情報は、定期的に外部デバイスと通信されてもよい。制御可能な充電信号は、ブロック930において、ロードバランシングプランに従って電力制御情報に基づき生成される。ブロック940において、充電信号は、外部デバイスの1以上に送信される。充電信号は、外部電力コネクタ、USBコネクタ、誘導電力充電器、WREL、DC−DCコンバータなどの1以上を介し送信されてもよい。
【0036】
図10は、外部デバイスが認証されている本発明の実施例の態様による電力共有コントローラを作動させる他の方法を示す。ブロック1010において、バッテリ状態は、ローカルデバイスに関連するバッテリについて決定される。当該状態は、出力電圧、電流引き込み、温度などのバッテリの物理的な測定結果を用いて決定されてもよい。
【0037】
ブロック1020において、電力を共有することを所望する外部デバイスが認証される。認証は、公開鍵暗号化を用いて提供されてもよい。トークンが、他の共有される電力コントローラに自己を識別するため、モバイルデバイスにおいて共有電力コントローラによって利用される。トークンは、デバイスが身元を証明するため互いにわたすパスワード及び対称暗号鍵などの共有される秘密であってもよい。実施例において実現されうる他の認証技術は、秘密鍵(1つのデバイスしか知らない)及び関連する公開鍵を有する非対称暗号鍵を有し、それは公開鍵インフラストラクチャ(PKI)によって発行される公開鍵証明書を通じて公的に入手可能である。当該分野において知られる他の認証機構がまた、各種実施例において利用されてもよい。
【0038】
ブロック1030において、電力制御情報は少なくとも1つの認証された外部デバイスと通信される。電力制御情報は、接続及び認証されたデバイスのバッテリ状態情報と共に、ロードバランシングプロファイル及びプランを有してもよい。ブロック1040において、電力放電がローカルバッテリから受電される。ブロック1050において、制御可能な充電信号が、バッテリ状態及び電力制御情報に応答して、電力放電から生成される。ブロック1060において、充電信号は、認証された外部デバイスの少なくとも1つに送信される。
【0039】
図11は、本発明の実施例の態様による電力共有コントローラを作動させる他の方法を示す。ブロック1110において、ローカルバッテリのバッテリ状態が決定される。ブロック1112において、電力制御情報が、接続されているデバイス間で通信される。電力制御情報は、ローカルデバイス及び/又は外部デバイスからの他の電力情報と共にローカルバッテリのバッテリ状態を含むものであってもよい。ロードバランシングプランは、ブロック1115において、通信された電力制御情報を用いて構成され、ブロック1120において、接続されている外部デバイスに通信される。一部の実施例では、当該プランはローカルデバイスによって構成されてもよい。他の実施例では、当該プランは外部デバイスの1つによって構成されてもよい。更なる他の実施例では、当該プランはローカルデバイス及び/又は外部デバイスの1以上によって構成されてもよい。
【0040】
ブロック1130において、電力放電信号がバッテリから受信される。図示されたブロック1140は、バッテリ状態、電力制御情報、ロードバランシングプラン、これらの組み合わせなどの少なくとも1つに応答して、1以上の制御可能な充電信号を生成する。ブロック1150において、1以上の充電信号は、ロードバランシングプランに従って対応する外部デバイスに送信される。
【0041】
さらに、ローカルデバイスは、充電信号がロードバランシングプランに従って外部デバイスから第1バッテリに送信される場合、1以上の外部デバイスから発信された充電信号を電力バランシング処理の一部として受信してもよい。
【0042】
各種実施例の一部は、非一時的な機械可読媒体に配置された命令を1以上のプロセッサが実行することによって部分的に実行されてもよい。プロセッサは、バッテリ状態、電力制御情報、これらの組み合わせの少なくとも1つに応答して、ロードバランシングプランに従って制御可能な充電回路を制御してもよい。
【0043】
図12は、一実施例によるプロセッサコア1200を示す。プロセッサコア1200は、マイクロプロセッサ、埋め込みプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ又はコードを実行する他のデバイスなどの何れかのタイプのプロセッサのコアであってもよい。
図12では、1つのみのプロセッサコア1200しか示されていないが、処理要素は、
図12に示されるプロセッサコア1200を複数含むものであってもよい。プロセッサコア1200は、シングルスレッドコアであってもよく、あるいは、少なくとも1つの実施例についてコア毎に複数のハードウェアスレッドコンテクスト(又は“論理プロセッサ”)を含むという点で、マルチスレッド化されてもよい。
【0044】
図12はまた、プロセッサ1200に接続されるメモリ1270を示す。メモリ1270は、当業者に知られるような又は利用可能であるような広範なメモリ(メモリ階層の各種レイヤを含む)の何れかであってもよい。メモリ1270は、プロセッサ1200のコアによって実行される1以上のコード1213の命令を有してもよく、コード1213は、上述されたような論理構造100(
図1)を実現してもよい。プロセッサコア1200は、コード1213により示されるプログラム命令シーケンスに従う。各命令は、フロントエンド部分1210に入り、1以上のデコーダ1220によって処理されてもよい。デコーダ1220は、それの出力として所定のフォーマットにより固定幅マイクロ演算などのマイクロ演算を生成し、又はオリジナルのコード命令を反映する他の命令、マイクロ命令又は制御信号を生成してもよい。図示されたフロントエンド1210はまた、レジスタリネーミングロジック1225及びスケジューリングロジック1230を有し、これらは、一般に実行用の変換命令に対応する処理をキューし、リソースを配分する。
【0045】
実行ユニット1255−1〜1255−Nのセットを有する実行ロジック1250を含むプロセッサ1200が示される。一部の実施例は、特定の機能又は機能セットに専用の複数の実行ユニットを有してもよい。他の実施例は、特定の機能を実行可能な1つ又は1つのみの実行ユニットを有してもよい。図示された実行ロジック1250は、コード命令により指定された処理を実行する。
【0046】
コード命令により指定された処理の実行の完了後、バックエンドロジック1260は、コード1213の命令をリタイアする。一実施例では、プロセッサ1200は、アウトオブオーダな命令を許容するが、インオーダな命令のリタイアメントを要求する。リタイアメントロジック1265は、当業者に知られるような各種形態をとりうる(リオーダバッファなど)。このように、プロセッサコア1200は、コード1213の実行中、レジスタリネーミングロジック122により利用されるデコーダ、ハードウェアレジスタ及びテーブルと、実行ロジック1250により修正される何れかのレジスタ(図示せず)とによって生成される出力に少なくとも関して変換される。
【0047】
図12には図示されないが、処理要素は、プロセッサコア1200を備えたチップ上に他の要素を含んでもよい。例えば、処理要素はプロセッサコア1200と共にメモリ制御ロジックを有してもよい。処理要素は、I/O制御ロジックを有し、及び/又はメモリ制御ロジックに一体化されたI/O制御ロジックを有してもよい。処理要素はまた1以上のキャッシュを有してもよい。
【0048】
図13を参照して、本発明の実施例によるシステムの実施例1000のブロック図が示される。
図13において、第1処理要素1370及び第2処理要素1380を有するマルチプロセッサシステム1300が示される。2つの処理要素1370及び1380が示されるが、システム1300の実施例はまたこのような処理要素を1つしか有さなくてもよいことが理解されるべきである。
【0049】
システム1300はポイント・ツー・ポイントインターコネクトシステムとして示され、第1処理要素1370及び第2処理要素1380はポイント・ツー・ポイントインターコネクト1350を介し接続される。
図13に示されるインターコネクトの何れか又は全てがポイント・ツー・ポイントインターコネクトでなくマルチドロップバスとして実現されてもよいことが理解されるべきである。
【0050】
図13に示されるように、各処理要素1370,1380は、第1及び第2プロセッサコアを含むマルチコアプロセッサであってもよい(すなわち、プロセッサコア1374a,1374b及びプロセッサコア1384a,1384b)。このようなコア1374,1374b,1384a,1384bは、
図13に関して上述されたものと同様にして命令コードを実行するよう構成されてもよい。
【0051】
各処理要素1370,1380は、少なくとも1つの共有キャッシュ1360を有してもよい。共有キャッシュ1360a,1360bはそれぞれ、コア1374a,1374b及び1384a,1384bなどのプロセッサの1以上のコンポーネントによって用いられるデータ(命令など)を格納する。例えば、共有キャッシュは、プロセッサのコンポーネントによるより速いアクセスのため、メモリ1332,1334に格納されているデータをローカルにキャッシュしてもよい。1以上の実施例では、共有キャッシュは、レベル2(L2)、レベル3(L3)、レベル4(L4)若しくは他のキャッシュレベル、ラストレベルキャッシュ(LLC)及び/又はこれらの組み合わせなどの1以上のミッドレベルキャッシュを有してもよい。
【0052】
2つの処理要素1370,1380しか示されていないが、本発明の範囲はこれに限定されるものでないことが理解されるべきである。他の実施例では、1以上の更なる処理要素が与えられたプロセッサにあってもよい。あるいは、処理要素1370,1380の1以上は、アクセラレータやFPGA(Field Programmable Gate Array)などのプロセッサ以外の要素であってもよい。例えば、更なる処理要素は、第1プロセッサ1370と同じ更なるプロセッサ、第1プロセッサ1370と異質な若しくは非対称的な更なるプロセッサ、アクセラレータ(グラフィクスアクセラレータ又はデジタル信号処理(DSP)ユニットなど)、FPGA又は他の何れかの処理要素を含むものであってもよい。アーキテクチャ、マイクロアーキテクチャ、熱、電力消費特性などを含む利点のメトリックの範囲に関して処理要素1370,1380の間に各種相違が存在しうる。これらの相違は、処理要素1370,1380の間の非対称性及び異質性として効果的に表すものであるかもしれない。少なくとも1つの実施例について、各種処理要素1370,1380が同一のダイパッケージに配置されてもよい。
【0053】
第1処理要素1370は更に、メモリコントローラロジック(MC)1372とポイント・ツー・ポイント(P−P)インタフェース1376,1378とを有してもよい。同様に、第2処理要素1380は、MC1382とP−Pインタフェース1386,1388とを有してもよい。
図6に示されるように、MC1372,1382は、プロセッサを各自のメモリ、すなわち、各プロセッサにローカルに付属されるメインメモリの一部であってもよいメモリ1332及び1334に接続する。MCロジック1372,1382は処理要素1370,1380に一体化されるように示されているが、他の実施例では、MCロジックは、一体化されるのでなく処理要素1370,1380の外部の別のロジックであってもよい。
【0054】
第1処理要素1370及び第2処理要素1380はそれぞれ、P−Pインターコネクト1376,1386,1384を介しI/Oサブシステム1390に接続される。
図13に示されるように、I/Oサブシステム1390は、P−Pインタフェース1394,1398を有する。さらに、I/Oサブシステム1390は、I/Oサブシステム1390とハイパフォーマンスグラフィックエンジン1338とを接続するためのインタフェース1392を有する。一実施例では、バス1349は、グラフィックエンジン1338とI/Oサブシステム1390とを接続するのに利用されてもよい。あるいは、ポイント・ツー・ポイントインターコネクト1339がこれらのコンポーネントを接続してもよい。
【0055】
次に、I/Oサブシステム1390は、インタフェース1396を介し第1バス1316に接続されてもよい。一実施例では、第1バス1316は、本発明の範囲はこれに限定されるものでないが、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、又はPCI Expressバス若しくは他の第三世代I/Oインターコネクトバスであってもよい。
【0056】
図13に示されるように、バッテリ測定モジュール130(
図1)及び/又は制御可能な充電回路150(
図1)などの各種I/Oデバイス1314は、第1バス1316と第2バス1310とを接続するバスブリッジ1318と共に、第1バス1316に接続される。一実施例では、第2バス1320はローピンカウント(LPC)バスであってもよい。一実施例では、例えば、キーボード/マウス1312、通信デバイス1326(次に、コンピュータネットワーク及び/又は710,730及び/又は720などの他のデバイスと通信可能な)、及びディスクドライブやコード1330を含む他のマスストレージデバイスなどのデータストレージユニット1318などを含む各種デバイスが、第2バス1320に接続されてもよい。当該コード1330は、上述された方法の1以上の実施例を実行するための命令を含むものであってもよい。従って、図示されたコード1330は、ロジックアーキテクチャ100(
図1)を実現してもよく、また、上述されるようにコード1213(
図12)に類似したものとすることができる。さらに、オーディオI/O1324は第2バス1320に接続されてもよい。
【0057】
他の実施例が想定されることに留意されたい。例えば、
図13のポイント・ツー・ポイントアーキテクチャの代わりに、システムは、マルチドロップバス又は他の通信トポロジーを実現してもよい。また、
図13の要素は、
図13に示されるより多数又は少数の集積チップを用いてパーティションされてもよい。
【0058】
従って、具体例は、電力信号を受信するための入力充電ポートと、前記電力信号から第1充電信号を生成するよう構成されるバッテリ充電器と、前記充電信号を受信し、複数の電子コンポーネントに電力供給するバッテリと、前記バッテリから電力放電を受電するためのバッテリ入力、前記電力放電から第2充電信号を生成する制御可能な電力回路、前記第2充電信号を1以上の外部デバイスに送るための充電出力、前記バッテリのバッテリ状態を決定するバッテリ測定モジュール、前記1以上の外部デバイスの少なくとも1つと電力制御情報を通信するための通信ポート、及び前記バッテリ状態と前記電力制御情報とを利用して前記制御可能な電力回路を制御するコントローラを有する電力共有コントローラとを有するシステムを含むものであってもよい。
【0059】
さらに、前記システムの前記充電出力は、外部電力コネクタ、USBコネクタ、誘導電力充電器及びWREL(Wireless Resonant Energy Link)の1以上を含むものであってもよい。
【0060】
さらに、前記システムの前記充電出力は、前記充電信号をDC−DCコンバータに送ってもよい。
【0061】
さらに、前記システムの前記コントローラは、前記1以上の外部デバイスの少なくとも1つを認証してもよい。
【0062】
さらに、前記システムの前記コントローラは、前記1以上の外部デバイスの少なくとも2つの間でロードをバランスさせてもよい。
【0063】
さらに、前記システムの前記コントローラは、少なくとも1つのロードバランシングプロファイルを利用してもよい。
【0064】
さらに、前記システムの前記充電出力と前記通信ポートとは一体化されてもよい。
【0065】
さらに、前記システムの前記電力信号はAC電源から導出され、前記コントローラは、少なくとも1つのロードバランシングプロファイルを利用して、前記1以上の外部デバイスの少なくとも2つの間でロードをバランスさせてもよい。
【0066】
具体例はまた、ローカルデバイスの第1バッテリから電力放電を受電するためのバッテリ入力と、前記電力放電、前記第1バッテリの充電状態、1以上の外部デバイスの少なくとも1つのための1以上の第2バッテリの充電状態、及び前記ローカルデバイスと前記1以上の外部デバイスの少なくとも1つとに関連するロードバランシングプランに基づき充電信号を生成する制御可能な充電回路と、前記充電信号を前記1以上の外部デバイスの少なくとも1つに送るための充電出力とを有する装置を含むものであってもよい。
【0067】
さらに、前記装置は、前記電力放電、前記第1バッテリの充電状態、前記1以上の第2バッテリの少なくとも1つの充電状態、及び前記ローカルデバイスと前記1以上の外部デバイスの少なくとも1つとに関連するロードバランシングプランに基づき前記制御可能な充電回路を制御するコントローラを更に有してもよい。
【0068】
さらに、前記装置は、前記1以上の外部デバイスの少なくとも1つと電力制御情報を通信するための通信ポートを更に有し、前記電力制御情報は、前記第1バッテリの充電状態、前記1以上の第2バッテリの充電状態及び前記ロードバランシングプランの1以上を含む。
【0069】
さらに、前記装置は、前記第1バッテリのバッテリ状態を決定するバッテリ測定モジュールを更に有してもよい。
【0070】
さらに、前記装置の前記充電出力は、外部電力コネクタ、USBコネクタ、誘導電力充電器、WREL及びDC−DCコンバータの1以上を有してもよい。
【0071】
さらに、前記装置の前記コントローラは更に、前記1以上の外部デバイスの少なくとも1つを認証してもよい。
【0072】
さらに、前記装置の前記コントローラは、前記1以上の外部デバイスの少なくとも2つの間のロードをバランスさせてもよい。
【0073】
さらに、前記装置の前記コントローラは、少なくとも1つのロードバランシングプロファイルを利用してもよい。
【0074】
さらに、前記充電出力、前記バッテリ入力及び通信ポートの1以上は一体化されてもよい。
【0075】
具体例はまた、ローカルデバイスの第1バッテリから電力放出を受電するステップと、前記電力放電、前記第1バッテリの充電状態、外部デバイスの第2バッテリの充電状態、及び前記ローカルデバイスと外部デバイスとに関連するロードバランシングプランに基づき制御可能な充電信号を生成するステップと、前記充電信号を前記外部デバイスに送るステップとを有する方法を含むものであってもよい。
【0076】
さらに、前記方法は、前記外部デバイスと電力制御情報を共有するステップを更に有し、前記電力制御情報は、前記第1バッテリの充電状態、前記第2バッテリの充電状態及び前記ロードバランシングプランの1以上を含む。
【0077】
さらに、前記方法の前記電力制御情報は、定期的に前記外部デバイスと通信されてもよい。
【0078】
さらに、前記方法の前記充電信号は、外部電力コネクタ、USBコネクタ、誘導電力充電器、WREL及びDC−DCコンバータの1以上を介し送信されてもよい。
【0079】
さらに、前記方法は、前記外部デバイスを認証するステップを更に有してもよい。
【0080】
さらに、前記方法は、複数の制御可能な充電信号を生成するステップと、前記ロードバランシングプランに従って前記複数の充電信号を対応する複数の外部デバイスに送るステップとを更に有してもよい。
【0081】
さらに、前記方法は、前記外部デバイスから充電信号を受信するステップと、前記ロードバランシングプランに従って前記外部デバイスから前記第1バッテリに前記充電信号を送るステップとを更に有してもよい。
【0082】
具体例はまた、プロセッサにより実行される場合、上述した方法の何れか1つをローカルデバイスに実行させる命令セットを有する非一時的なコンピュータ可読媒体を含むものであってもよい。
【0083】
各種実施例が上述されたが、それらは限定することなく具体例として提供されたことが理解されるべきである。趣旨及び範囲から逸脱することなく形態及び詳細に関する各種変更が可能であることは、当業者に明らかであろう。実際、上記説明を参照した後、当業者には他の実施例を実現する方法が明らかになるであろう。従って、本実施例は、上述した例示的な実施例の何れかによって限定されるべきでない。特に、説明のため、上記説明はモバイルデバイスの間で電力をバランスさせる具体例に着目したことに留意すべきである。しかしながら、当業者は、本発明の実施例が無停電電源などの非モバイルデバイスの間で電力をバランスさせるのに利用可能であることを認識するであろう。さらに、上記の具体例はバッテリ間の電力の伝送について説明する。しかしながら、当業者は、外部充電器、太陽電池回路などの他のデバイスがロードバランシング回路の一部として利用されてもよいことを認識するであろう。この場合、電源の1つがバッテリベースでなかったとしても、複数のデバイスを充電するプライオリティがあるかもしれない。
【0084】
本明細書では、“ある”及び同様のフレーズは“少なくとも1つ”及び“1以上”として解釈されるべきである。本開示の“ある”実施例の参照は、必ずしも同じ実施例に対するものでない。
【0085】
開示された実施例に説明される要素の多くは、モジュールとして実現されてもよい。モジュールは、規定された機能を実行し、他の要素との規定されたインタフェースを有する分離可能な要素としてここでは定義される。本開示において説明されるモジュールは、
図8〜11に関して説明される方法と共に、その全てが動作的に等価であるハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ファームウェア、ウェットウェア(すなわち、生物要素によるハードウェア)又はこれらの組み合わせにより実現されてもよい。例えば、モジュール及び/又は方法は、コンピュータ言語(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlabなど)により記述されたソフトウェアルーチン、又はSimulink、Stateflow、GNU、Octave又はLabVIEW MathScriptなどのモデリング/シミュレーションプログラムと共にコンピュータハードウェアを用いて実現されてもよい。さらに、離散的又はプログラム可能なアナログ、デジタル及び/又は量子ハードウェアを搭載した物理的ハードウェアを用いてモジュールを実現することが可能である。プログラマブルハードウェアの具体例は、コンピュータ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA及びCPLD(Complex Programmable Logic Device)を含む。コンピュータ、マイクロコントローラ及びマイクロプロセッサは、アセンブリ、C、C++などの言語を用いてプログラムされる。FPGA、ASIC及びCPLDはしばしば、プログラマブルデバイス上でより少ない機能を有する内部ハードウェアモジュールの間の接続を設定するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)又はVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を用いてプログラムされる。最後に、上述した技術は、機能モジュールの結果を実現するため組み合わせて利用されてもよい。
【0086】
一部の実施例は処理ハードウェアを利用してもよい。処理ハードウェアは、1以上のプロセッサ、コンピュータ装置、埋め込みシステム、マシーンなどを含むものであってもよい。処理ハードウェアは、命令を実行するよう構成されてもよい。当該命令は、機械可読媒体に格納されてもよい。一部の実施例によると、機械可読媒体(自動データ媒体など)は、自動検知デバイスによりアクセス可能な機械可読フォーマットによりデータを格納するよう構成される媒体であってもよい。機械可読媒体の具体例は、磁気ディスク、カード、テープ、ドラム、パンチカード、紙テープ、光ディスク、バーコード、磁気インク文字などを含む。
【0087】
さらに、何れかの機能及び/又は効果をハイライトする何れの図面も説明のためだけに提供されていることが理解されるべきである。開示されたアーキテクチャは、図示された以外の方法により利用されるように十分フレキシブルかつ設定可能である。例えば、何れかのフローチャートにリストされるステップは、一部の実施例では、リオーダ又は任意的にのみ利用されてもよい。
【0088】
さらに、開示の概要の目的は、米国特許商標庁及び公衆、特に特許や法律用語又は専門用語に精通しない当該分野の科学者、技術者及び実施者が本出願の技術的開示の性質及び本質をざっと読むことから迅速に決定することを可能にするためのものである。開示の概要は、範囲に関する限定であることを意図するものでない。
【0089】
各種実施例は、ハードウェア要素、ソフトウェア要素又は双方の組み合わせを用いて実現されてもよい。ハードウェア要素の具体例は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、回路素子(トランジスタ、抵抗、キャパシタ、インダクタなど)、集積回路、ASIC、PLD(Programmable Logic Device)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、FPGA、ロジックゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセットなどを含むものであってもよい。ソフトウェアの具体例は、ソフトウェアコンポーネント、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、マシーンプログラム、オペレーティングシステムソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、ファンクション、メソッド、プロシージャ、ソフトウェアインタフェース、API(Application Program Interface)、命令セット、計算コード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、ワード、値、シンボル又はこれらの何れかの組み合わせを含むものであってもよい。実施例がハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を用いて実現されるかの決定は、所望の計算レート、電力レベル、熱耐性、処理サイクルバジェット、入力データレート、出力データレート、メモリリソース、データバススピード及び他の設計若しくはパフォーマンス制約などの何れかの個数のファクタに従って可変であってもよい。
【0090】
少なくとも1つの実施例の1以上の態様は、マシーンによって読み出されると、当該マシーンにここに説明された技術を実行するようロジックを生成させるプロセッサ内の各種ロジックを表す機械可読媒体に格納される典型的な命令によって実現されてもよい。“IPコア”として知られるこのような表現は、有形な機械可読媒体に格納され、ロジック又はプロセッサを実際に生成する生成マシーンにロードするため、各種カスタマ又は製造工場に供給されてもよい。
【0091】
本発明の実施例は、全てのタイプの半導体集積回路(“IC”)チップと共に利用するのに適用可能である。これらのICチップの具体例は、限定することなく、プロセッサ、コントローラ、チップセットコンポーネント、PLA(Programmable Logic Array)、メモリチップ、ネットワークチップなどを含む。さらに、図面の一部では、信号導線はラインにより表される。一部は、より多くの構成要素となる信号パスを示すため異なるかもしれず、複数の構成要素となる信号パスを示すため番号ラベルを有し、及び/又はプライマリ情報フロー方向を示すため1以上のエンドにおいて矢印を有してもよい。しかしながら、これは限定的な方法により解釈されるべきでない。むしろ、このような追加された詳細は、回路のより容易な理解を実現するため、1以上の実施例と共に利用されてもよい。何れか表現された信号ラインは、更なる情報を有するか否かに関わらず、複数の方向に移動してもよく、差動ペア、光ファイバライン及び/又はシングルエンドラインにより実現されるデジタル又はアナログラインなど、何れか適切なタイプの信号方式により実現されてもよい1以上の信号を実際に有してもよい。
【0092】
本発明の実施例はこれに限定されるものでないが、一例となるサイズ/モデル/値/範囲が与えられてもよい。製造技術(フォトリソグラフィなど)が経時的に成熟するに従って、より小さなサイズのデバイスが製造可能になることが期待される。さらに、ICチップ及び他のコンポーネントとの周知の電力/グラウンド接続は、図示及び説明の簡単化のため、また本発明の実施例の特定の態様を不明瞭にしないため、図中に図示されてもよいし、又はされなくてもよい。さらに、本発明の実施例を不明瞭にすることを回避するため、また、ブロック図の構成の実現に関する詳細は実施例が実現されるプラットフォームに大きく依存する、すなわち、このような詳細は当業者の範囲内で十分であるという事実に関して、構成はブロック図により示されてもよい。本発明の実施例を説明するため、具体的な詳細(回路など)が与えられる場合、本発明の実施例はこれら具体的な詳細なく、又はこれらの変形によって実施可能であることが、当業者に明らかであるべきである。本説明は、限定的でなく例示的なものとしてみなされるべきである。
【0093】
一部の実施例は、例えば、マシーンにより実行された場合、当該マシーンに実施例による方法及び/又は処理を実行させる命令又は命令セットを格納可能な機械又は有形なコンピュータ可読媒体又は物などを用いて実現されてもよい。このようなマシーンは、例えば、何れか適切な処理プラットフォーム、計算プラットフォーム、計算デバイス、処理デバイス、計算システム、処理システム、コンピュータ、プロセッサなどを含み、ハードウェア及び/又はソフトウェアの何れか適切な組み合わせを用いて実現されてもよい。機械可読媒体又は物は、例えば、メモリ、着脱可能若しくは着脱不可な媒体、消去可能若しくは消去不可な媒体、書き込み可能若しくは書き換え可能な媒体、デジタル若しくはアナログ媒体、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、光ディスク、磁気媒体、光磁気媒体、着脱可能なメモリカード若しくはディスク、各種DVD、テープ、カセットなどの何れか適切なタイプのメモリユニット、メモリデバイス、記憶物、記憶媒体、ストレージデバイス、格納物、格納媒体及び/又は格納ユニットを含むものであってもよい。命令は、何れか適切なハイレベル、ローレベル、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイル及び/又はインタープリットプログラミング言語を用いて実現されるソースコード、コンパイルコード、インタープリットコード、実行可能コード、スタティックコード、ダイナミックコード、暗号化コードなどの何れか適切なタイプのコードを含むものであってもよい。
【0094】
特段の断りがない場合、“処理”、“計算”、“算出”、“決定”などの用語は、計算システムのレジスタ及び/又はメモリ内の物理量(電子など)として表現されるデータを、計算システムのメモリ、レジスタ又は他の情報格納、送信若しくは表示デバイス内の物理量として同様に表現された他のデータに操作及び/又は変換するコンピュータ、計算システム又は同様の電子計算デバイスのアクション及び/又はプロセスを表すことが理解されてもよい。
【0095】
“接続”という用語は、当該コンポーネント間の何れかのタイプの直接的又は間接的関係を表すのにここでは用いられ、電気的、機械的、流体的、光学的、電磁的、電気機械的又は他の接続に適用されてもよい。さらに、“第1”、“第2”などの用語は、説明を容易にするためだけにここでは用いられ、特段の断りがない場合、何れか特定の時間的意味を有するものでない。
【0096】
当業者は、上記説明から本発明の実施例の広範な技術が各種形態により実現可能であることを理解するであろう。従って、本発明の実施例は特定の具体例と共に説明されたが、図面、明細書及び以下の請求項を調べることによって他の修正が当業者に明らかになるため、本発明の実施例の真の範囲はこれに限定されるべきでない。