特許第6242907号(P6242907)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6242907WDM信号からデータを取得する装置および方法、WDM信号を送信するトランスミッタおよび方法、およびWDMシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6242907
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】WDM信号からデータを取得する装置および方法、WDM信号を送信するトランスミッタおよび方法、およびWDMシステム
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/2507 20130101AFI20171127BHJP
   H04J 14/02 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04B10/2507
   H04J14/02
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-537153(P2015-537153)
(86)(22)【出願日】2012年10月19日
(65)【公表番号】特表2016-500960(P2016-500960A)
(43)【公表日】2016年1月14日
(86)【国際出願番号】EP2012070774
(87)【国際公開番号】WO2014060045
(87)【国際公開日】20140424
【審査請求日】2015年5月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】591037214
【氏名又は名称】フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 全啓
(74)【代理人】
【識別番号】100167966
【弁理士】
【氏名又は名称】扇谷 一
(72)【発明者】
【氏名】ハベル カイ
【審査官】 後澤 瑞征
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−044626(JP,A)
【文献】 特開2008−079131(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/072413(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0060067(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0235145(US,A1)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランスミッタ(30)から異なる波長と関連した複数のチャネル(C1、C2、…、CN)を有するWDM送信システムにおけるWDM経路(40)を介して受信された光波長分割多重化(WDM)信号(12)から、データ(1b、2b、…、Nb)を取得するための装置(10)であって、
前記光WDM信号(12)を各々前記チャネル(C1、C2、…、CN)の1つと各々関連した複数の信号(1a、2a、…、Na)に分割するように構成されたデマルチプレクサ(14)と、
シンボルの予め定められかつ識別可能なシーケンスに基づき前記チャネル(C1、C2、…、CN)間のクロストーク干渉に関する情報(20)を決定するように構成されたチャネル推定器(52)とを備え、
前記装置(10)は、前記チャネル(C1、C2、…、CN)間のクロストーク干渉に関する前記情報(20)を、前記トランスミッタ(30)に送るように構成された、装置。
【請求項2】
複数の信号をデジタル信号に変換するためのアナログデジタルコンバータ(66a、66b、…、66N)を備えた、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
決定されたクロストーク干渉に関する前記情報(20)は、クロストークマトリクス(C)の形である、請求項1または2に記載の装置(10)。
【請求項4】
前記クロストークマトリクスは、前記それぞれのチャネルの2つの直接隣接するチャネルのみの決定されたクロストーク干渉に関する情報(20)を考慮する三重対角のクロストークマトリクスである、請求項3に記載の装置(10)。
【請求項5】
異なる波長と関連した複数のチャネル(C1、C2、…、CN)を有するWDM送信システムにおけるWDM経路(40)を介して光波長分割多重化(WDM)信号(12)をレシーバ(50)に送信するためのトランスミッタ(30)であって、
前記レシーバ(50)から決定されたクロストーク干渉に関する情報(20)を受信し、かつ前記それぞれのチャネルに他のチャネルの決定されたクロストーク干渉に関する前記情報(20)により前記チャネル(C1、C2、…、CN)のそれぞれの一つと関連したデータ(1、2、…、N)を前置補償するように構成された前置補償器(32)と、
前記それぞれのチャネルに関連した前記データを前記それぞれのチャネルの前記波長に対応する搬送周波数を有する光信号(1d、2d、…、Nd)に変換し、前記光信号(12)を前記WDM経路(40)に適用するように構成された前記WDM送信システムの各チャネル(C1、C2、…、CN)のための信号源(34a、34b、…、34N)とを備えた、トランスミッタ。
【請求項6】
決定されたクロストーク干渉に関する前記情報(20)は、クロストークマトリクス(C)の形である、請求項5に記載のトランスミッタ(30)。
【請求項7】
前記クロストークマトリクスは、前記それぞれのチャネルの2つの直接隣接するチャネルのみの決定されたクロストーク干渉に関する情報(20)を考慮する三重対角のクロストークマトリクスである、請求項6に記載のトランスミッタ(30)。
【請求項8】
請求項ないしのいずれかに記載のトランスミッタ(30)と、
前記WDM経路(40)と、
前記WDM経路(40)を介して前記トランスミッタ(30)からのWDM信号を受信するように構成された前記レシーバ(50)とを備え、
前記レシーバ(50)は、シンボルの予め定められかつ識別可能なシーケンスに基づき前記チャネル(C1、C2、…、CN)間のクロストーク干渉に関する情報(20)を決定するように構成されたチャネル推定器(52)を備え、
前記レシーバ(10)は、前記トランスミッタ(30)にクロストーク干渉に関する前記決定された情報(20)を送るように構成された、波長分割多重化(WDM)システム。
【請求項9】
前記WDM経路(40)が光ファイバまたはポリマー光ファイバからなるか、または、前記WDM経路(40)が無線光路である、請求項8に記載のWDMシステム。
【請求項10】
トランスミッタ(30)から異なる波長と関連した複数のチャネル(C1、C2、…、CN)を有する波長分割多重化送信システムにおけるWDM経路(40)を介して受信された光波長分割多重化(WDM)信号(12)からデータを取得する方法であって、
前記光WDM信号(12)を前記チャネル(C1、C2、…、CN)の1つと各々関連した複数の信号(1a、2a、…、Na)に分割することと、
シンボルの予め定められかつ識別可能なシーケンスに基づき前記チャネル(C1、C2、…、CN)間のクロストーク干渉に関する情報(20)を決定することと、
前記トランスミッタ(30)に前記チャネル(C1、C2、…、CN)間のクロストーク干渉に関する前記情報(20)を送ることとを含む、方法。
【請求項11】
異なる波長と関連した複数のチャネル(C1、C2、…、CN)を有するWDM送信システムのWDM経路(40)を介して光波長分割多重化(WDM)信号をレシーバ(50)に送る方法であって、
前記レシーバ(50)から決定されたクロストーク干渉に関する情報(20)を受信することと、
前記それぞれのチャネルに他のチャネルの決定されたクロストーク干渉に関する前記情報(20)により前記チャネル(C1、C2、…、CN)のそれぞれの一つと関連したデータを前置補償することと、
前記WDM送信システムの各チャネルごとに、前記それぞれのチャネルに関連した前記データを、前記それぞれのチャネルの前記波長と対応する搬送周波数を有する光信号に変換することと、
前記WDM経路(40)を介して前記光信号を送信することとを含む、方法。
【請求項12】
決定されたクロストーク干渉に関する前記情報(20)は、クロストークマトリクス(C)の形である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記クロストークマトリクスは、前記それぞれのチャネルの2つの直接隣接するチャネルのみの決定されたクロストーク干渉に関する情報(20)を考慮する三重対角のクロストークマトリクスである、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、波長分割多重化(WDM)送信システムの分野および、特に、WDM送信システムにおけるWDM経路を介して受信されたWDM信号からデータを取得するための装置、WDM送信システムにおけるWDM経路を介して光WDM信号を送信するためのトランスミッタ、および対応する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
波長分割多重化は、異なる波長を用いて、単一の光路、例えば単一の光ファイバ、上に多数の光搬送波信号を多重化する技術である。異なる波長を有する光搬送波信号は、一般にチャネルと呼ばれる。この技術は、一つの光路上で双方向通信を可能にする。通常、WDM送信システムにおいて、トランスミッタ側で送信源のスペクトルおよびレシーバ側で波長選択要素のフィルタ特性が、互いに調整されることが必要である。特に、隣接するチャネルは、クロストークにより互いに極端に干渉するのを防止する必要がある。
【0003】
光バンドパスフィルタは、隣接するWDMチャネルによる干渉を防止し得るか最小化し得る。中心周波数帯域幅および更なるパラメータに関するこれらのフィルタ特性は、正確に定める必要があり、送信すべきスペクトルに適合する必要がある。この点に関し、Idler, et al.:"WDM Field Trial over 764 km SSMF with 16 x 112 Gb/s NRZ-DQPSK co-propagating with 10.7 Gb/s NRZ", ECOC 2010, 19-23 September, 2010, Torino, Italy, We.8.C.5.を参照する。さらにまた、信号源のスペクトルと、環境条件、例えば熱的影響、によるフィルタ特性との間の不一致は、防止する必要がある。この目的のために、温度安定化または広いフィルタ通過帯域、例えば粗波長分割多重化(CWDM)、が提案された。ITU-T G.694.2 Spectral grids for WDM applications:CWDM wavelength grid, 12/2003 および ITU-T G.671 Transmission characteristics of optical components and subsystems, 01/2009を参照されたい。
【0004】
一方、有線電気通信システムの分野で、デジタル信号処理による補償が、広く使用され、集中的に研究されている。事例は、ギガビットイーサネット(登録商標)システムにおける4つのデータストリームの並列データ送信である。IEEE Std. 802.3 Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part 3:Carrier sense multiple access with collision detection (CSMA/CD) access method and physical layer specifications, Clause 40, 2005を参照されたい。または電力線通信(PLC)システムにおける2つのデータストリームの並列データ送信である。ITU-T, "G.9963 :Unified high-speed wireline-based home networking transceivers−Multiple input/multiple output specification", 12/2011を参照されたい。
【0005】
光学システムにおいて、空間分割多重化(SDM)システムのためのクロストーク補償が、テストされた。S. Chandarasekhar et al., "WDM/SDM Transmission of 10 x 128- Gb/s PDM−QPSK over 2688-km 7−Core Fiber with a per-Fiber Net Aggregate Spectral Efficiency Distance Product of 40,320 km. b/s/Hz", ECOC Post-deadline Papers, 2011 OSA]を参照されたい。この種の補償は、キーワードMIMO−SDMの下で提案された。C. Koebele, M. Salsi, L. Milord, R. Ryf, C. Bolle, P. Sillard, S. Bigo, and G. Charlet, 840 km transmission of five mode division multiplexed data streams at 100 Gb/s with low MIMO-DSP complexity, in Proc. ECOC, Geneva, Switherland, 2011, Paper Th. 13.C3を参照されたい。
【0006】
Taiji Sakamoto, et al.:"Differential Mode Delay Managed Transmission Line for WDM-MIMO System Using Multi-Step Index Fiber", JLT, Vol. 30, NO.7, September 1st 2012は、総差分モード遅延を補償するための正負の差分モード遅延を有するファイバからなるシステムとの関連でWDM−MIMO(波長分割多重多入力多出力)という用語を使用する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Idler, et al.:"WDM Field Trial over 764 km SSMF with 16 x 112 Gb/s NRZ-DQPSK co-propagating with 10.7 Gb/s NRZ", ECOC 2010, 19-23 September, 2010, Torino, Italy, We.8.C.5.
【0008】
【非特許文献2】ITU-T G.694.2 Spectral grids for WDM applications:CWDM wavelength grid, 12/2003
【0009】
【非特許文献3】ITU-T G.671 Transmission characteristics of optical components and subsystems, 01/2009
【0010】
【非特許文献4】IEEE Std. 802.3 Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part 3:Carrier sense multiple access with collision detection (CSMA/CD) access method and physical layer specifications, Clause 40, 2005
【0011】
【非特許文献5】ITU-T, "G.9963 :Unified high-speed wireline-based home networking transceivers−Multiple input/multiple output specification", 12/2011
【0012】
【非特許文献6】S. Chandarasekhar et al., "WDM/SDM Transmission of 10 x 128- Gb/s PDM−QPSK over 2688-km 7−Core Fiber with a per-Fiber Net Aggregate Spectral Efficiency Distance Product of 40,320 km. b/s/Hz", ECOC Post-deadline Papers, 2011 OSA]
【0013】
【非特許文献7】C. Koebele, M. Salsi, L. Milord, R. Ryf, C. Bolle, P. Sillard, S. Bigo, and G. Charlet, 840 km transmission of five mode division multiplexed data streams at 100 Gb/s with low MIMO-DSP complexity, in Proc. ECOC, Geneva, Switherland, 2011, Paper Th. 13.C3
【0014】
【非特許文献8】Taiji Sakamoto, et al.:"Differential Mode Delay Managed Transmission Line for WDM-MIMO System Using Multi-Step Index Fiber", JLT, Vol. 30, NO.7, September 1st 2012
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
非常に信頼性の高い態様でWDMシステムを介してデータを取得し送信するための方法を提供することが、本発明の根底にある目的である。
【0016】
本発明によれば、この目的は、請求項1に記載の装置、請求項7に記載のトランスミッタおよび請求項11および12に記載の方法により達成される。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の実施例は、異なる波長に関連した複数のチャネルを有するWDM送信システムにおけるWDM経路を介して受信された光WDM信号からデータを取得する装置を提供し、
光WDM信号を各々チャネルの一つと関連した複数の信号に分割するように構成されたデマルチプレクサと、
それぞれのチャネルと関連した信号に基づきチャネルのそれぞれの一つと関連したデータを計算し、かつ、それぞれのチャネルに他のチャネルの識別されたクロストーク干渉に関する情報を考慮するように構成された計算機とを備える。
【0018】
本発明の実施例は、WDM送信システムを介したデータ送信の信頼性が、他の、例えば隣接する、WDMチャネルにより干渉を抑制するかまたは減少するためにクロストーク補償の原則を光送信システムに適用することにより改善され得るとの認識に基づく。本発明の実施例では、他のまたは隣接したWDMチャネルによる干渉は、デジタル信号処理により抑制されるかまたは減少される。
【0019】
本発明の実施例では、計算機は、それぞれのチャネルの2つの直接的な隣接チャネルだけの識別されたクロストークに関する情報を考慮するように構成される。このように、WDMクロストークの特定の特性は、この種のクロストークにより生じる障害を補償するかまたは減少するために有益な方法で使用される。本発明の実施例では、計算機は、受信ベクトルにクロストークマトリクスの逆マトリクスを乗算するように構成され、受信ベクトルの各要素は、チャネルのうちの一つと関連したデジタル信号を含み、かつ、クロストークマトリクスは、WDM送信システムのチャネル間のクロストーク干渉を示す。必要な計算の複雑さが減少され得るように、それぞれのチャネルの2つの直接的な隣接チャネルのみを考慮することにより、クロストークマトリクスを、三重対角対称クロストークマトリクスとなし得る。
【0020】
本発明の実施例では、装置は、シンボルの予め定められかつ識別可能なシーケンスに基くチャネル間のクロストーク干渉に関する情報を決定し、かつ識別されたクロストーク干渉に関する情報を動的に更新するように構成されたチャネル推定器を備える。このように、クロストークによる干渉は、状況を変える場合にさえ、確実に抑制され得る。
【0021】
本発明の実施例は、異なる波長と関連した複数のチャネルを有するWDM送信システムにおけるWDM経路を介して光WDM信号を送信するためのトランスミッタを提供し、
それぞれのチャネルへの他のチャネルのクロストーク干渉に関する情報によりチャネルのそれぞれの一つと関連したデータを前置補償するように構成された前置補償器と、
それぞれのチャネルに関連したデータをそれぞれのチャネルの波長に対応する搬送周波数を有する光信号に変換し、WDM経路を介して光信号を送信するように構成されたWDM送信システムの各チャネルのための信号源とを備える。
【0022】
このように、本発明の実施例において、クロストークによる干渉の補償は、レシーバ側で対応する計算によってよりはむしろトランスミッタ側で前置補償により達成される。本発明の実施例は、この種のトランスミッタ、WDM経路、およびWDM経路を介してトランスミッタからWDM信号を受信するように構成されたレシーバを備えたWDMシステムを提供し、レシーバは、シンボルの予め定められかつ識別可能なシーケンスに基づきチャネル間のクロストーク干渉に関する情報を決定するように構成されたチャネル推定器を備え、レシーバは、トランスミッタに決定されたクロストーク干渉を送るように構成される。このように、前置補償の不存在下で、レシーバ側で予想される干渉が補償されるかまたは少なくとも減少されるように、トランスミッタは送信されるべきデータを前置補償する位置に存在する。
【0023】
本発明の実施例は、WDM信号からデータを取得するための、そして、WDM経路を介して光WDM信号を送信するための対応する方法を提供する。更なる実施例は、この種の方法を実行するためのプログラムコードを備えるコンピュータプログラムを提供する。
【0024】
本発明の実施例は、重畳するスペクトルを有する信号源の使用を可能にする。従って、信号源の広範囲の選択は、もはや必要ではない。さらに、それは、フィルタの中心周波数および信号源を互いに同調あるいは微同調させるのに、もはや必要ではない。従って、本発明の実施例は、システムのハードウェアに、低減された要求を持つWDM送信システムを介してデータの信頼できる伝送を可能にする。
【0025】
本発明の実施例は、いくつかの波長チャネル、いわゆる波長分割多重化システム(WDMシステム)およびスペクトル重畳信号源を有する光送信システムに適用され得る。例えば、本発明は、いくつかの並列データストリームおよびLED光源(発光ダイオード)または他の調節可能な光源を有する無線光伝送システムに適用され得て、光学カラーフィルタは各レシーバのために提供される。本発明の実施例は、各レシーバの正面にいくつかの並列データストリーム、LED光源または他の調節可能な光源および光学カラーフィルタを有するポリマー光ファイバベースのWDMシステムに適用され得る。本発明の実施例は、レシーバ側でファブリ・ペローレーザまたは他の調節可能な光源および波長選択性フィルタを有するファイバグラスベースの送信システムに適用され得る。
【0026】
以下において、本発明の実施例は、添付の図面に関してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、光WDM信号からデータを取得する装置の実施例を図式的に示す図である。
図2図2は、光WDM信号を送信するためのトランスミッタの実施例を図式的に示す図である。
図3図3は、WDMシステムの実施例を図式的に示す図である。
図4図4は、WDMシステムの実施例の概略を示す図である。
図5図5は、本発明の実施例により入手できる効果を示すシミュレーション結果を示す図である。
図6a図6aは、本発明の実施例により得られる効果を示すシミュレーション結果を示す図である。
図6b図6bは、本発明の実施例により得られる効果を示すシミュレーション結果を示す図である。
図7a図7aは、本発明の実施例により得られる効果を示すシミュレーション結果を示す図である。
図7b図7bは、本発明の実施例により得られる効果を示すシミュレーション結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、光WDM信号12からデータを取得する装置10を示す。装置10は、デマルチプレクサ14と計算機16とを備える。デマルチプレクサ14は、複数の光レシーバおよび各光レシーバの前に配置される波長選択要素を備え得る。このように、デマルチプレクサ14は、光WDM信号12をWDMシステムのチャネルに対応する複数の信号1a、2a、…、Naに分割する。光WDM信号をWDMシステムのチャネルの1つに各々関連した複数の信号に分割することに加え、例えば対応する光レシーバ、例えばフォトダイオード等、により、デマルチプレクサは、複数の信号を電気信号に変換する。
【0029】
計算機は、複数の信号1a、2a、….、Naを受信し、それぞれのチャネルに他のチャネルの決定されたクロストーク干渉に関する情報20を考慮してそれぞれのチャネルと関連したデータ1b、2b、….、Nbを計算する。
【0030】
本発明の実施例では、情報20は、定常的な情報でもよく、それは1回のみ、システムの構築の間に、決定される。さらに具体的に、各チャネルから各他のチャネルへのクロストークは、1回のみ決定され得て、次の信号処理のためのレシーバ、すなわちWDM信号からデータを取得する装置、が使用し得るために格納され得る。状況、例えば干渉の強度、がシステムの動作の間、変化しない場合に備えて、この種の方法は、実際的でもよい。
【0031】
本発明の他の実施例において、情報は、システムの動作の間、連続的に測定されて、格納される。例えば、チャネル推定器は、チャネル評価によりレシーバ側の各WDMチャネルごとにクロストーク干渉を決定するために設けられ得る。この目的を達成するために、シンボルの予め定められ(既知)かつ識別可能なシーケンスは、トランスミッタからレシーバまで各チャネルのために送信され得る。シンボルのシーケンスの識別能力は、時間多重により、または、数学的直交性により達成され得る。このように、各レシーバは、隣接したWDMチャネルにより実際のチャネル信号の強度およびクロストーク干渉の強度を検出し得る。このように、本発明の実施例において、クロストーク干渉に関する情報は、ダイナミックな方法で決定される。
【0032】
実施例において、クロストークマトリクスCは、検出されたクロストーク干渉から決定され、次の信号処理のために格納される。このように、情報20は、クロストークマトリクスCの形であり得る。
【0033】
通常、計算機16は、他のチャネル上の信号の対応する部分をそれぞれのチャネル上の信号から加算するかまたは減算することにより他のチャネルによるチャネルに対する干渉を抑制するように構成され得る。クロストークマトリクスCが既知である場合、干渉はクロストークマトリクスの逆マトリクスを乗算することにより抑制または減少され得る。
【0034】
さらに具体的には、N(Nは自然数である)並列受信ストリーム(各々チャネルに関連した)のための受信ベクトルX(t) = [X1(t) X2(t) … XN(t)]は、クロストークマトリクスCの逆マトリクスにより乗算され、そして、非かく乱受信信号のベクトルY(t) = [Y1(t) Y2(t) … YN(t)]は、
Y(t) = X(t) * C-1
を結果として得る。
【0035】
WDMシステムにおいて、チャネルは主に直接隣を妨害しており、そして、それ故、クロストークマトリクスCは、対角線上を占める。
【0036】
【0037】
クロストークマトリクスCにおいて、係数c11からcNN(対角線上に配列される)は、それぞれのチャネル1からNのための伝達係数を表す。係数c12は、第2のチャネルへの第1チャネルの干渉を示し、係数c21は、第1チャネルへの第2のチャネルの干渉を示す等。
【0038】
WDMチャネルのチャネルクロストークの特定の特性を使用して、マトリクスCは、三重対角行列および対称(cij=cji)マトリクスでもよい。この種のマトリクスのために、逆マトリクスのための簡素な方法があり、そして、従って、計算は、簡単な方法において達成され得る。
【0039】
両方の隣接チャネルから対称形の干渉のみが存在する場合、マトリクスは三重対角および対称形であろう。両方の隣接チャネルからの干渉が対称形ではない場合、すなわちチャネル1によるチャネル2の干渉がチャネル2によるチャネル1の干渉と異なる場合、マトリクスは、依然三重対角であるが、もはや対称形ではない。次の、しかし、1つのチャネルが同様に妨害する場合、マトリクスは、バンドマトリクスであろう。
【0040】
このように、通常、クロストークマトリクスは、直接的な隣接チャネルの用途にのみ、係数を含むことができない。このように、通常、受信ベクトルにマトリクスCの逆マトリクスを乗算することにより、1つのチャネルに対する他の全てのチャネルの干渉は、抑制され得る。
【0041】
クロストークマトリクスの使用に代えて、各チャネルと関連した信号を処理する他の選択肢は、各受信したチャネルxi(t)ごとに直接的な隣接チャネル(それは、クロストークにより生じる)の決定された信号部分を単に加算するかまたは減算することである。
【0042】
他の実施例において、それぞれのチャネルに対する他のチャネルの決定されたクロストーク干渉に関する情報が、レシーバ側からトランスミッタ側まで送られる。トランスミッタ30の実施例は、図2に示される。トランスミッタ30は、前置補償器32と、各チャネルのための光信号源34a、34b、….、34nとを備えている。前置補償器32は、決定されたクロストーク干渉に関する情報20および各チャネルのためのデータ1、2、…、Nを受信する。前置補償器32は、情報20を使用してデータ1、2、…、Nを前置補償する。前置補償器は、それぞれの光信号源34a、34b、….、34Nに、前置補償された信号1c、2c、….、Ncを出力する。光信号源は、電気的に前置補償された信号1c、2c、….、Ncを光信号1d、2d、…、Ndに変換し、それはそれぞれのチャネルの波長に対応する搬送周波数を有する。光信号1d、2d、….、Ndは、WDM経路を介してWDM信号12として送信される。
【0043】
前置補償器32は、情報20を使用して、干渉、さもなければレシーバ側に存在する、が補償されるように信号を前置補償する。このように、トランスミッタ側の前置補償の場合、更なる補償は、レシーバ側でなされる必要はない。
【0044】
本発明の実施例では、無視し得ない分散を有するWDMシステムの場合には、分散もまた、レシーバ側でデータを計算する際に推定され考慮されるか、あるいはトランスミッタでの前置補償がこの種の分散を補償し得るように、トランスミッタにも送信される。分散は、チャネルをクロストークのないチャネルで測定することにより推定され得る。
【0045】
図3は、前置補償を使用しているWDMシステムの実施例の概略図を示す。システムは、トランスミッタ30と、WDM経路40と、レシーバ50とを備えている。レシーバ50は、チャネル推定器52を備えている。チャネル推定器は、クロストーク干渉に関する情報20を決定し、トランスミッタ30にこの情報を送る。情報20は、任意の適当な手段により、例えば無線伝送により、有線伝送により、または、WDM経路、または、別々の光経路による光伝送により、トランスミッタ30に送られ得る。
【0046】
WDMシステムの実施例は、どの補償がレシーバ側で達成されるかについてこれから図4を参照して説明する。
【0047】
図4の上部において、チャネルC1、C2、…、CNと関連している重畳するスペクトルが、示される。データ1、2、….、Nは、各チャネルC1、C2、….、CNと関連している。周波数スペクトルは、各チャネルと関連しており、かつ、図4のスペクトルにおけるハッチングされた部分で示されるように、クロストークが、WDMチャネル間で生じるように、チャネルが重複する。本発明の実施例が、いくつかの並列なWDMチャネルを有するこの種の光送信システムおよび無視し得ない顕著なWDMクロストークとともに有益に使用され得る。前述したように、このクロストークに関する情報は、レシーバ側で(またはトランスミッタ側の前置補償により)クロストークを補償するために決定され得て格納され得る。
【0048】
図4の下部に示すように、並列入力データ1、2….、Nは、光信号源54a、54b、…、54Nに適用される。信号源は、LED(発光ダイオード)、SLEDs(スーパールミネセントダイオード)またはレーザーにより形成され得る。各信号源は、チャネルC1、C2、….、CNに関連しており、関連付けされた搬送周波数から成る光信号56a、56b、….、56Nを出力する。光信号56a、56b、…56Nは、WDM信号12として、光WDM経路40、例えばファイバグラス、ポリマー光ファイバまたは無線光チャネルに適用される。光路40は、レシーバ側に、WDM信号12、すなわち光信号56a、56b、…、56Nを送る。
【0049】
レシーバ側において、光信号は、波長選択要素60a、60b、….、60Nにより分離される。波長選択要素60a、60b、….、60Nの中心周波数は、関連するチャネルのスペクトルの中心周波数と一致する。しかしながら、それぞれの中心周波数の微同調は、本発明の実施例に従って実行される信号処理に鑑み必要とされない。波長選択要素は、光学フィルタ、配列された導波路回折格子(AWGs)等により形成され得る。分離された光信号56a、56b、….、56Nは、光レシーバ62a、62b、….、62Nに適用され、光レシーバ62a、62b、….、62Nは、光信号を電気信号64a、64b、….、64Nに変換し、電気信号64a、64b、….、64Nは、アナログ信号である。光レシーバは、フォトダイオード、例えばPINダイオードまたはアバランシェフォトダイオードにより形成され得る。電気信号64a、64b、….、64Nは、アナログデジタルコンバータ66a、66b、….、66Nに適用され、デジタル電気信号68a、68b、…、68Nに変換される。デジタル信号68a、68b、….、68Nは、信号処理ユニット70に適用される。信号処理ユニット70において、並列信号ストリームは、決定されたクロストーク推論に関する情報を考慮に入れて処理される。例えば、処理ユニットは、デジタル信号68a、68b、….、68Nからデータ1b、2b、….、Nbを再生するために、決定されたクロストークマトリクスの逆マトリクスを使用する。データ1b、2b、…、Nbは、修正された並列出力データを示し、修正が成功した場合、すなわち、クロストークにより生じた干渉が抑圧された場合、データ1、2、….、Nに対応する。
【0050】
処理ユニット70は、すなわち、修正された受信信号Y(t)(データ1b、2b、…、Nbにより表される)を得るために、到着受信ベクトルX(t)(デジタル信号68a、68b、….68Nにより表される)にクロストークマトリクスCの逆マトリクスを乗算し得る。すなわち、Y(t) = X(t) * C-1。このように、信号処理ユニット70は、NxN MIMO装置と呼ばれ得る。
【0051】
図4に示された実施例において、波長選択要素60a、60b、…、60Nおよび関連した光レシーバ62a、62b、….、62Nは、デマルチプレクサ14(図1)を表し、かつ、信号処理ユニット70は、計算機16(図1)を表す。
【0052】
本発明の実施例では、WDMシステムにおいてクロストークにより生じた干渉を補償するための信号処理または前置補償は、デジタル処理で行われる。別の実施例では、対応する信号処理は、アナログ様式で行われ得る。
【0053】
発明の方法の効果を示しているシミュレーション結果は、これから、図5から7bまでを参照して記述されている。さらに具体的には、3つのチャネル光伝送システムのためのシミュレーション結果が、説明される。第1チャネル、channel1、の波長は、青の可視範囲内に存在し、第2のチャネル、channel2の波長は、緑の可視範囲内に存在し、第3のチャネル、channel3、の波長は、赤の可視範囲内に存在した。256の副搬送波を有する離散マルチトーン変調(DMT)およびQAM16(直角位相振幅変調)は、送信フォーマットとして選択された。いかなるWDMクロストークなしでも、QAM16のための信号対雑音比以上のビット誤り率(BER)の理論的に予想されるグラフは、図5に示すように得られる。図5の表示xt=0,0は、クロストーク干渉が存在しないことを示す。表示「WDM−MIMOオフ」は、修正が実行されなかったことを示す。
【0054】
図6eおよび6bは、異なる干渉に対するそれぞれのグラフを示し、図6aは、より弱い干渉xt=0,1のためのグラフを示し、および図6bは、より強い干渉xt=0,2のためのグラフを示す。クロストークマトリクスC1およびC2は、干渉と関連している。
【0055】


【0056】
干渉を補償することなく、図6aおよび6bに示されるグラフが、得られる。人は、図6aおよび6bから、チャネル3がWDMクロストークにより最も妨害されると認識する。このように、図6aおよび6bは、中央チャネル(channel3)が最も妨害されることを示す。両方の外側チャネルは、仮定された非対称的な干渉により異なって妨害される。
【0057】
図7aおよび7bは、クロストークマトリクスC1およびC2により与えられた干渉の場合におけるグラフを示し、WDMクロストーク干渉を補償するために記述されたアルゴリズムが用いられる。図7aおよび7bから導出され得るように、非かく乱の場合(図5)の予想されるグラフが、得られる。
【0058】
したがって、本発明の実施例は、無線またはファイバ光伝送システムのWDMチャネルクロストークにより生じるひずみを修正するためのアルゴリズムを提供する。
【0059】
本発明の実施例では、波長選択要素、例えば光学フィルタまたは配列された導波路回折格子、は、レシーバ側に直接配置されないことを必要とする。むしろ、波長選択要素は、ほぼ伝送経路内に配置され得て、光路、例えばファイバ、は、波長選択要素の各々および関連するレシーバの間に設け得る。例えば、フィルタ、例えば、配列された導波管、が、伝送経路の中間に、すなわちレシーバから少し離れて、ファイバベースの送信システムで一般に使用され得て、色フィルタ処理信号は、個々のレシーバに送信される。
【0060】
若干の態様が装置との関連において記述されていたにもかかわらず、これらの態様も対応する方法の説明を表すことは明らかであり、ここで、1ブロックまたは装置は、方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップとの関連において記述されている態様は、対応する装置の対応するブロックまたはアイテムまたは特徴の説明を表す。
【0061】
特定の実施要件に応じて、本発明の実施例は、ハードウェアにおいて、または、ソフトウェアにおいて、実施され得る。実施は、その上に格納される電子的に読み込み可能な制御信号を有するデジタル記憶媒体、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、DVD(登録商標)、CD(登録商標)、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはFLASHメモリ、を使用して実行され得て、それは、それぞれの方法が実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働する(または協働し得る)。
【0062】
本発明によるいくつかの実施例は、本願明細書に記述された方法の1つが実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働し得る、電子的に読み込み可能な制御信号を有するデータキャリアを備える。
【0063】
通常、本発明の実施例は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実施され得て、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されるときに、方法のうちの1つを実行するために実施されている。プログラムコードは、有形の機械読み取り可読キャリアに例えば格納され得る。
【0064】
他の実施例は、本願明細書に記述され、機械読み取り可読キャリアまたは非一時的記憶媒体に格納された方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを備える。
【0065】
換言すれば、本発明の方法の実施例は、それ故、コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるときに、本願明細書に記述された方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0066】
本発明の方法の更なる実施例は、それ故、その上に記録され、本願明細書に記述された方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含むデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ可読媒体)である。
【0067】
本発明の方法の更なる実施例は、それ故、本願明細書に記述された方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表しているデータストリームまたは一連の信号である。データストリームまたは一連の信号は、データ通信接続、例えばインターネットを経て転送されるように例えば構成され得る。
【0068】
更なる実施例は、本願明細書に記述された方法の1つを実行するように構成された、あるいは実行するのに適する処理手段、例えばコンピュータまたはプログラム可能な論理装置、を備える。
【0069】
更なる実施例は、その上に、本願明細書に記述された方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを具備する。
【0070】
いくつかの実施例では、プログラム可能な論理装置(例えばフィールドプログラム可能なゲートアレイ)は、本願明細書に記述された方法の機能の一部または全部を実行するために使用し得る。いくつかの実施形態では、フィールドプログラム可能なゲートアレイは、本願明細書に記述された方法の1つを実行するために、マイクロプロセッサと協働し得る。通常、方法は、任意のハードウェア装置により好適に実行される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7a
図7b