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特許6243002ソフトウェア有効化アクセスポイントによるインテリジェントビーコニング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6243002
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】ソフトウェア有効化アクセスポイントによるインテリジェントビーコニング
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/10 20090101AFI20171127BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20171127BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20171127BHJP
   H04W 84/20 20090101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04W48/10
   H04W52/02 111
   H04W84/12
   H04W84/20
【請求項の数】26
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-502046(P2016-502046)
(86)(22)【出願日】2014年3月13日
(65)【公表番号】特表2016-512413(P2016-512413A)
(43)【公表日】2016年4月25日
(86)【国際出願番号】US2014026088
(87)【国際公開番号】WO2014160230
(87)【国際公開日】20141002
【審査請求日】2017年2月3日
(31)【優先権主張番号】13/800,664
(32)【優先日】2013年3月13日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】ミルヤラ、スリマン
(72)【発明者】
【氏名】ドウィベディ、アシュワニ・クマー
(72)【発明者】
【氏名】ニーリセッティー、キラン
(72)【発明者】
【氏名】コンダバッティニ、ガネシュ
【審査官】 倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0290520(US,A1)
【文献】 Robert Stacey,LB188 Operating Mode Comment Resolution,IEEE 802.11-12/0802r2,2012年 7月19日
【文献】 Yuto Nakai, et.al.,Wi-Fi Access Point Discovery System for Mobile Users,Computer Science and Software Engineering (JCSSE), 2011 Eighth International Joint Conference on,2011年 5月13日,pp.75-79
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)によるビーコニングのための方法であって、
第1のビーコン間隔にしたがって、前記SoftAPから局に第1のビーコンを送信することと、
前記第1のビーコン間隔を第2のビーコン間隔に変更すると動的に決定することと、
前記第1のビーコン間隔にしたがって、前記SoftAPによって、前記第1のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す指示を含む第2のビーコンを送信することと、
を備え、
前記第1のビーコン間隔を動的に変更することは、前記第1のビーコン間隔を時間量だけ動的に増加させることを備え、前記時間量は、前記第1のビーコン間隔の整数倍である、方法。
【請求項2】
前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す前記指示は、前記第2のビーコンの情報要素に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記時間量が、前記SoftAPへのおよび前記SoftAPからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記時間量は、第1の一定の時間量である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第3のビーコン間隔を決定するために、前記第2のビーコン間隔を第2の一定の時間量だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の一定の時間量は、前記第2のビーコン間隔の整数倍である、
前記第2のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第2のビーコン間隔が前記第3のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
をさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第2の一定の時間量を決定するために、前記第1の一定の時間量を第1の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の一定の時間量は前記第2のビーコン期間の整数倍である、
第3のビーコン間隔を決定するために、前記第2のビーコン間隔を前記第2の一定の時間量だけ増加させることと、
前記第2のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第2のビーコン間隔が前記第3のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
をさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
第3の一定の時間量を決定するために、前記第2の一定の時間量を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の値が前記第1の値の整数倍であり、前記第3の一定の時間量は前記第3のビーコン期間の整数倍である、
第4のビーコン間隔を決定するために、前記第3のビーコン間隔を前記第3の一定の時間量だけ増加させることと、
前記第4のビーコン間隔にしたがって、前記第3のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第3のビーコン間隔が前記第4のビーコン間隔に変更されることを示す指示を含む第4のビーコンを送信することと、
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ユーザデバイスであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを行わせる複数の機械可読命令を記憶するための1つまたは複数のメモリと
を備え、前記SoftAPは、
第1のビーコン間隔にしたがって、前記ユーザデバイスから局に第1のビーコンを送信することと、
第2のビーコン間隔を決定するために、前記第1のビーコン間隔を動的に変更すると動的に決定することと、
前記第1のビーコン間隔にしたがって、前記SoftAPによって、前記第1のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す指示を含む第2のビーコンを送信することと
を行うように構成され、
前記SoftAPは、前記第1のビーコン間隔を動的に変更させるときに、前記第1のビーコン間隔を時間量だけ動的に増加させることを行うように構成され、前記時間量は、前記第1のビーコン間隔の整数倍である、ユーザデバイス。
【請求項9】
前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す前記指示は、前記第2のビーコンの情報要素に含まれる、請求項8に記載のユーザデバイス。
【請求項10】
記時間量が、前記ユーザデバイスへのおよび前記ユーザデバイスからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく、請求項8に記載のユーザデバイス。
【請求項11】
前記時間量は、第1の一定の時間量である請求項8に記載のユーザデバイス。
【請求項12】
前記SoftAPは、第3のビーコン間隔を決定するために、前記第2のビーコン間隔を第2の一定の時間量だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の一定の時間量は、前記第2のビーコン間隔の整数倍である、
前記第2のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第2のビーコン間隔が前記第3のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項11に記載のユーザデバイス。
【請求項13】
前記SoftAPは、
第2の一定の時間量を決定するために、前記第1の一定の時間量を第1の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の一定の時間量は前記第2のビーコン期間の整数倍である、
第3のビーコン間隔を決定するために、前記第2のビーコン間隔を前記第2の一定の時間量だけ増加させることと、
前記第2のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第2のビーコン間隔が前記第3のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項11に記載のユーザデバイス。
【請求項14】
前記SoftAPは、
第3の一定の時間量を決定するために、前記第2の一定の時間量を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の値が前記第1の値の整数倍であり、前記第3の一定の時間量は前記第3のビーコン期間の整数倍である、
第4のビーコン間隔を決定するために、前記第3のビーコン間隔を前記第3の一定の時間量だけ増加させることと、
前記第3のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第3のビーコン間隔が前記第4のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項13に記載のユーザデバイス。
【請求項15】
前記ユーザデバイスがモバイルデバイスである、請求項8に記載のユーザデバイス。
【請求項16】
デバイスのプロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、
ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働く前記デバイスから、SoftAPとして働く前記デバイスと通信している1つまたは複数の局に第1のビーコンを送信することと、
前記第1のビーコンに少なくとも部分的に基づいて、第1のビーコン間隔を決定することと、
SoftAPとして働く前記デバイスと通信している前記1つまたは複数の局の現在のデータアクティビティに少なくとも部分的に基づいて、第2のビーコン間隔を決定することと、
前記第1のビーコン間隔を前記第2のビーコン間隔に動的に変更することと、
前記第1のビーコン間隔にしたがって、前記1つまたは複数の局に、第2のビーコンを送信することと、ここにおいて、前記第2のビーコンは、前記第1のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す指示を含む、
を行わせ、
前記第1のビーコン間隔を動的に変更するための前記命令は、前記第1のビーコン間隔を第1の一定の時間量だけ動的に増加するための命令を含み、前記第1の一定の時間量は、前記第1のビーコン間隔の整数倍である、
ンピュータ可読命令が記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す前記指示は、前記第2のビーコンの情報要素に含まれる、請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記命令は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、さらに、
第3のビーコン間隔を決定するために、前記第2のビーコン間隔を第2の一定の時間量だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の一定の時間量は、前記第2のビーコン間隔の整数倍である、
前記第2のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第2のビーコン間隔が前記第3のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
を行わせる、請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記命令は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、さらに、
第2の一定の時間量を決定するために、前記第1の一定の時間量を第1の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の一定の時間量は前記第2のビーコン期間の整数倍である、
第3のビーコン間隔を決定するために、前記第2のビーコン間隔を前記第2の一定の時間量だけ増加させることと、
前記第2のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第2のビーコン間隔が前記第3のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
を行わせる、請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記命令は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、さらに、
第3の一定の時間量を決定するために、前記第2の一定の時間量を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の値が前記第1の値の整数倍であり、前記第3の一定の時間量は前記第3のビーコン期間の整数倍である
第4のビーコン間隔を決定するために、前記第3のビーコン間隔を前記第3の一定の時間量だけ増加させることと、
前記第3のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第3のビーコン間隔が前記第4のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと
を行わせる、請求項19に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
ユーザデバイスであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを行わせる複数の機械可読命令を記憶するための1つまたは複数のメモリと、
を備え、前記SoftAPは、
前記ユーザデバイスから前記ユーザデバイスと通信している1つまたは複数の局に第1のビーコンを送信することと、
前記第1のビーコンに少なくとも部分的に基づいて、第1のビーコン間隔を決定することと、
前記ユーザデバイスと通信している前記1つまたは複数の局の現在のデータアクティビティに少なくとも部分的に基づいて、第2のビーコン間隔を決定することと、
前記第1のビーコン間隔を前記第2のビーコン間隔に動的に変更することと、
前記第1のビーコン間隔にしたがって、前記1つまたは複数の局に、第2のビーコンを送信することと、ここにおいて、前記第2のビーコンは、前記第1のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す指示を含む、
を行うように構成され、
前記SoftAPは、前記第1のビーコン間隔を動的に変更させるときに、前記第1のビーコン間隔を第1の一定の時間量だけ動的に増加させることを行うようにさらに構成され、前記第1の一定の時間量は、前記第1のビーコン間隔の整数倍である、ユーザデバイス。
【請求項22】
前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す前記指示は、前記第2のビーコンの情報要素に含まれる、請求項21に記載のユーザデバイス。
【請求項23】
前記SoftAPは、第3のビーコン間隔を決定するために、前記第2のビーコン間隔を第2の一定の時間量だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の一定の時間量は、前記第2のビーコン間隔の整数倍である、
前記第2のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第2のビーコン間隔が前記第3のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項21に記載のユーザデバイス。
【請求項24】
前記SoftAPは、
第2の一定の時間量を決定するために、前記第1の一定の時間量を第1の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の一定の時間量は前記第2のビーコン期間の整数倍である、
第3のビーコン間隔を決定するために、前記第2のビーコン間隔を前記第2の一定の時間量だけ増加させることと、
前記第2のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第2のビーコン間隔が前記第3のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項21に記載のユーザデバイス。
【請求項25】
前記SoftAPは、
第3の一定の時間量を決定するために、前記第2の一定の時間量を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の値が前記第1の値の整数倍であり、前記第3の一定の時間量は前記第3のビーコン期間の整数倍である
第4のビーコン間隔を決定するために、前記第3のビーコン間隔を前記第3の一定の時間量だけ増加させることと、
前記第3のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第3のビーコン間隔が前記第4のビーコン間隔に変更されることを示す指示を送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項24に記載のユーザデバイス。
【請求項26】
ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを可能にされる装置であって、
第1のビーコン間隔にしたがって、前記装置と通信している1つまたは複数の局に第1のビーコンを送信するための手段と、
前記装置と通信している前記1つまたは複数の局のデータアクティビティに基づいて、前記第1のビーコン間隔を第2のビーコン間隔変更することを動的に決定するための手段と、
前記第1のビーコン間隔を用いた1つまたは複数のビーコンの送信の後に前記第1のビーコン間隔が前記第2のビーコン間隔に変更されることを示す指示を含む第2のビーコンを、前記第1のビーコン間隔にしたがって、前記装置によって送信するための手段と、
を備え、
前記第1のビーコン間隔を動的に変更することは、前記第1のビーコン間隔を時間量だけ動的に増加させることを備え、前記時間量は、前記第1のビーコン間隔の整数倍である、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001]本出願は、2013年3月13日に出願された米国出願第13/800,664号の優先権の利益を主張する。
【0002】
[0002]本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、ワイヤレス通信システムにおけるインテリジェントビーコニングに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]現在、たいていのユーザデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレット、セルラーフォン、ラップトップなどのモバイルデバイスなど)が、ホットスポット、すなわち、Wi−Fi(登録商標)ネットワークアクセスポイントまたはエリアを介してWi−Fiネットワークなどのワイヤレス通信システムを探索し、それに接続することをサポートする。Wi−Fiネットワークアクセスポイントは、概して、ネットワーク接続のためのアクセスポイント(AP)として動作し得る。
【0004】
[0004]対照的に、ユーザデバイスのセットがアドホックワイヤレスネットワークを確立し得、そこで、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP:Software-enabled Access Point)を有するユーザデバイスが、アドホックネットワーク中のアクセスポイントとクライアントの両方として働き得るワイヤレスクライアントアンテナを与えるために使用され得る。すなわち、SoftAPは、ユーザデバイス中のソフトウェアは、そのユーザデバイスが、近傍にある他のユーザデバイスが使用することが可能であり得るホットスポットまたはポータブルホットスポットを作成することを可能にし得るように、「仮想」Wi−Fiとして働き得る。
【0005】
[0005]したがって、SoftAPは、ユーザデバイス、たとえば、ワイヤレスクライアントアンテナとネットワーク接続とを有するユーザデバイスを、アクセスポイント(AP)として、通常ならばネットワーク接続を有しないことがある他のユーザデバイスをサービスするように有効化し得る。ネットワーク(たとえば、インターネット)アクセスを直接有しないことがある、ユーザデバイスがSoftAPユーザデバイスの近傍または近隣にあるとき、それらの近隣ユーザデバイスは、SoftAP機能を有するユーザデバイスを通してネットワークに接続し得る。本開示では、SoftAPユーザデバイスがサービスアクセスポイントまたは「SoftAP」と呼ばれることがあることに留意されたい。また、SoftAPを通してネットワークに接続し得るユーザデバイスが局(STA)と呼ばれ得る。
【0006】
[0006]SoftAPユーザデバイスは、概して、プロトコルのIEEE定義された802.11グループ(たとえば、802.11a、b、c、g、n、acなど)を使用する能力を有し、任意の固定、モバイル、またはポータブルユーザデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレット、セルラーフォン、ラップトップなど)であり得る。
【0007】
[0007]SoftAPのたいていの使用事例は、概して、少数の局(STA)、たとえば、1つまたは2つのSTAに限定される。SoftAPが商用APとは異なる1つの特定の態様は、SoftAPの場合、それの能力を広告するためにビーコニングを連続的に繰り返す必要がないことがあることである。たとえば、企業ネットワークまたはショッピングモール中の、商用アクセスポイント(AP)の場合、任意のユーザデバイスが、商用APを介してネットワークに接続することを試みることができる。したがって、商用APは、概して、接続されるSTAがない場合でも、ビーコニングを続ける必要があり得る。
【0008】
[0008]ユーザデバイスがWi−Fiホットスポットのソースであり得るので、(たとえば、特にモバイルデバイスでは)電力消費ができる限り最小限に抑えられることが通常望ましい。しかしながら、IEEE規格は、APモードで動作するユーザデバイスのための節電プロセスを規定しないことがある。したがって、ユーザデバイスがホットスポットまたはSoftAPとして働いている場合、ユーザデバイスは節電モードに入らないことがあり、これは、バッテリーのより急速な消耗を生じ得る。
【発明の概要】
【0009】
[0009]本開示の1つまたは複数の実施形態によれば、ワイヤレス通信システムにおいてSoftAP有効化ユーザデバイスの電力消費を低減するためのシステムおよび方法が提供される。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態では、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)によるビーコニングのための方法が、SoftAPからSoftAPに接続された局に第1のビーコンを送信することと、第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔(beacon interval)を決定することと、ビーコン間隔を動的に変更することと、第1のビーコンを送信することから、変更されたビーコン間隔が過ぎると、第2のビーコンを送信することとを備える。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態では、本方法は、SoftAPによって局に、変更されたビーコン間隔を通知することをさらに備える。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態では、ビーコン間隔を動的に変更することは、ビーコン間隔をある量の時間だけ動的に増加させることをさらに備え、ここにおいて、上記量の時間は、SoftAPへのおよびSoftAPからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態では、ビーコン間隔を動的に変更することは、ビーコン間隔を一定量の時間だけ動的に増加させることをさらに備える。
【0014】
[0014]いくつかの実施形態では、本方法は、変更されたビーコン間隔を一定量の時間だけ増加させることと、第2のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとをさらに備える。
【0015】
[0015]いくつかの実施形態では、本方法は、一定量の時間を第1の値だけ増加させることと、変更されたビーコン間隔を増加された一定量の時間だけ増加させることと、第2のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとをさらに備える。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態では、本方法は、増加された量の時間を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、第2の値が第1の値の整数倍である、増加されたビーコン間隔を増加された一定量の時間だけ増加させることと、第3のビーコンを送信することから、新たに増加されたビーコン間隔が過ぎると、第4のビーコンを送信することとをさらに備える。
【0017】
[0017]いくつかの実施形態では、本方法は、SoftAPによって局に、変更されたビーコン間隔と、増加されたビーコン間隔と、新たに増加されたビーコン間隔とを通知することをさらに備える。
【0018】
[0018]いくつかの実施形態では、ユーザデバイスが、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、ユーザデバイスに、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを行わせるために適応された、複数の機械可読命令を記憶するために適応された1つまたは複数のメモリとを備え、SoftAP機能は、ユーザデバイスからユーザデバイスに接続された局に第1のビーコンを送信することと、第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定することと、ビーコン間隔を動的に変更することと、第1のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第2のビーコンを送信することとを行うために構成される。
【0019】
[0019]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、局に、変更されたビーコン間隔を通知するためにさらに構成される。
【0020】
[0020]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、ビーコン間隔を動的に変更するとき、ビーコン間隔をある量の時間だけ動的に増加させるためにさらに構成され、ここにおいて、上記量の時間は、ユーザデバイスへのおよびユーザデバイスからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく。
【0021】
[0021]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、ビーコン間隔を動的に変更するとき、ビーコン間隔を一定量の時間だけ増加させるためにさらに構成される。
【0022】
[0022]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、変更されたビーコン間隔を一定量の時間だけ増加させることと、第2のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとを行うためにさらに構成される。
【0023】
[0023]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、一定量の時間を第1の値だけ増加させることと、変更されたビーコン間隔を増加された一定量の時間だけ増加させることと、第2のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとを行うためにさらに構成される。
【0024】
[0024]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、増加された量の時間を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、第2の値が第1の値の整数倍、増加されたビーコン間隔を増加された一定量の時間だけ増加させることと、第3のビーコンを送信することから、新たに増加されたビーコン間隔が過ぎると、第4のビーコンを送信することとを行うためにさらに構成される。
【0025】
[0025]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、局に、変更されたビーコン間隔と、増加されたビーコン間隔と、新たに増加されたビーコン間隔とを通知するためにさらに構成される。
【0026】
[0026]いくつかの実施形態では、ユーザデバイスはモバイルデバイスである。
【0027】
[0027]いくつかの実施形態では、デバイスのプロセッサによって実行されたとき、デバイスに、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くデバイスから、SoftAPとして働くデバイスに接続された局に第1のビーコンを送信することと、第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定することと、ビーコン間隔を動的に変更することと、第1のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第2のビーコンを送信することとを行わせる、コンピュータ可読命令がそれに記憶された非一時的コンピュータ可読媒体。
【0028】
[0028]いくつかの実施形態では、上記命令は、プロセッサによって実行されたとき、デバイスに、変更されたビーコン間隔を局に通知することをさらに行わせるために適応される。
【0029】
[0029]いくつかの実施形態では、上記命令は、プロセッサによって実行されたとき、デバイスに、ビーコン間隔を動的に変更するとき、ビーコン間隔をある量の時間だけ動的に増加させることをさらに行わせるために適応され、ここにおいて、上記量の時間は、デバイスへのおよびデバイスからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく。
【0030】
[0030]いくつかの実施形態では、上記命令は、プロセッサによって実行されたとき、デバイスに、ビーコン間隔を動的に変更するとき、ビーコン間隔を一定量の時間だけ動的に増加させることをさらに行わせるために適応される。
【0031】
[0031]いくつかの実施形態では、上記命令は、プロセッサによって実行されたとき、デバイスに、変更されたビーコン間隔を一定量の時間だけ増加させることと、第2のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとをさらに行わせるために適応される。
【0032】
[0032]いくつかの実施形態では、上記命令は、プロセッサによって実行されたとき、デバイスに、一定量の時間を第1の値だけ増加させることと、変更されたビーコン間隔を増加された一定量の時間だけ増加させることと、第2のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとをさらに行わせるために適応される。
【0033】
[0033]いくつかの実施形態では、上記命令は、プロセッサによって実行されたとき、デバイスに、増加された量の時間を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、第2の値が第1の値の整数倍である、増加されたビーコン間隔を増加された一定量の時間だけ増加させることと、第3のビーコンを送信することから、新たに増加されたビーコン間隔が過ぎると、第4のビーコンを送信することとをさらに行わせるために適応される。
【0034】
[0034]いくつかの実施形態では、上記命令は、プロセッサによって実行されたとき、デバイスに、変更されたビーコン間隔と、増加されたビーコン間隔と、新たに増加されたビーコン間隔とを局に通知することをさらに行わせるために適応される。
【0035】
[0035]いくつかの実施形態では、ユーザデバイスが、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、ユーザデバイスに、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを行わせるために適応された、複数の機械可読命令を記憶するために適応された1つまたは複数のメモリとを備え、SoftAP機能は、ユーザデバイスからユーザデバイスに接続された局に第1のビーコンを送信することと、第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定することと、ビーコン間隔を動的に変更することと、第1のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第2のビーコンを送信することとを行うために構成される。
【0036】
[0036]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、局に、変更されたビーコン間隔を通知するためにさらに構成される。
【0037】
[0037]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、ビーコン間隔を動的に変更するとき、ビーコン間隔をある量の時間だけ動的に増加させるためにさらに構成され、ここにおいて、上記量の時間は、ユーザデバイスへのおよびユーザデバイスからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく。
【0038】
[0038]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、ビーコン間隔を動的に変更するとき、ビーコン間隔を一定量の時間だけ増加させるためにさらに構成される。
【0039】
[0039]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、変更されたビーコン間隔を一定量の時間だけ増加させることと、第2のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとを行うためにさらに構成される。
【0040】
[0040]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、一定量の時間を第1の値だけ増加させることと、変更されたビーコン間隔を増加された一定量の時間だけ増加させることと、第2のビーコンを送信することから、増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとを行うためにさらに構成される。
【0041】
[0041]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、増加された量の時間を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、第2の値が第1の値の整数倍、増加されたビーコン間隔を増加された一定量の時間だけ増加させることと、第3のビーコンを送信することから、新たに増加されたビーコン間隔が過ぎると、第4のビーコンを送信することとを行うためにさらに構成される。
【0042】
[0042]いくつかの実施形態では、SoftAP機能は、局に、変更されたビーコン間隔と、増加されたビーコン間隔と、新たに増加されたビーコン間隔とを通知するためにさらに構成される。
【0043】
[0043]いくつかの実施形態では、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを可能にされる装置が、本装置に接続された局に第1のビーコンを送信するための手段と、第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定するための手段と、ビーコン間隔を動的に変更するための手段と、第1のビーコンを送信することから、変更されたビーコン間隔が過ぎると、第2のビーコンを送信するための手段とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】[0044]本開示の一実施形態による、アイドルシナリオにおけるインテリジェントビーコニングのための方法を示す流れ図。
図2】[0045]本開示の一実施形態による、ビーコンのインテリジェント送信のための方法を示す流れ図。
図2A】[0046]本開示の一実施形態による、接続シナリオにおけるインテリジェントビーコニングのための方法を示す流れ図。
図3】[0047]本開示の一実施形態による、通信システムのブロック図。
図4】[0048]本開示の一実施形態による、デバイスを実装するためのシステムのブロック図。
【詳細な説明】
【0045】
[0049]異なる図中の同様の要素番号は同じまたは同様の要素を表す。
【0046】
[0050]本開示の1つまたは複数の実施形態によれば、電力節約を生じるSoftAPユーザデバイスによるインテリジェントビーコニングのためのシステムおよび方法が提供される。本明細書の実施形態では、ビーコンの不要な送信が回避され得るように、SoftAP上での電力消費を低減するのを助けるインテリジェント接続ベースビーコニングが提供される。たとえば、ユーザデバイスがSoftAPをオンにし、たとえば、ユーザデバイスがしばらくして切断されるか、またはユーザがホットスポットまたはSoftAP機能をオフにするのを忘れた場合、ビーコニングは停止され得、ビーコニングは接続に基づいて動的に開始され得る。したがって、ユーザデバイスは、ビーコニングし続けることを回避し、ユーザデバイスのバッテリーを節約する。
【0047】
[0051]本例では、ビーコンは1Mbpsの基本レートにおいて送信され得、これは、差分2位相シフトキーイング(DBPSK:differential binary phase shift keying)のベースバンド変調を使用し得る。したがって、送信されるビーコンの数を低減することは、ユーザデバイス、たとえば、モバイルデバイスのために著しいバッテリー電力を節約し得る。
【0048】
[0052]1つまたは複数の実施形態によれば、SoftAPによるビーコンの送信は、電力消費が低減されるように、動的に有効化または無効化され得る。たとえば、図1は、アイドルシナリオにおけるビーコンのインテリジェント送信のための方法を示す流れ図である。一実施形態では、ビーコンの送信は、たとえば、STAがSoftAPに接続されていないとき、アイドルシナリオまたは状態において無効化され得る。図2は、本開示の一実施形態による、ビーコンのインテリジェント送信のための方法の流れ図である。図2Aは、たとえば、SoftAPがアイドルであり、接続されたSTAがあるときの、接続シナリオにおけるビーコンのインテリジェント送信のための方法を示す流れ図である。様々な実施形態では、図2Aの実施形態に示された方法は、図2の実施形態に示された方法の一実装形態であり得る。
【0049】
[0053]図1を参照すると、流れ図が、本開示の一実施形態による、アイドルシナリオにおけるインテリジェントビーコニングのための方法を示している。アイドルシナリオでは、SoftAPに接続されたSTAがない。
【0050】
[0054]ブロック102において、ユーザデバイスのSoftAP機能が有効化されたとき、ユーザデバイスは、ビーコンを送信するために、または指向プローブ要求のための応答をプローブするために、準備されるかまたは準備ができている(いくつかの実施形態では、ユーザデバイスはこの時点でビーコンを送信しないことがある)。
【0051】
[0055]ブロック104において、サービスセット識別子(SSID:Service Set Identifier)など、識別子がSoftAPにおいて構成される。ブロック106において、ユーザデバイスまたは局(STA)がSoftAPに接続することを希望する場合、それは、識別子(たとえば、ユニキャストSSID)を含むプローブ要求を送り得る。一例では、SoftAPまたはホットスポットに接続することを希望するSTAが、SoftAPにおいて構成されたSSIDを以前に求めていることがある(またはそのSTAはそれをすでに知っていることがある)。1つまたは複数の実施形態では、SoftAPは、それが接続することを希望し得る既知のSTAにそれのSSIDを与え得る。
【0052】
[0056]ブロック108において、ユニキャストSSIDの例を続けると、プローブ要求中に含まれる受信されたユニキャストSSIDは、SoftAPにおいて構成されたSSIDと比較される。ブロック110において、ユニキャストSSIDをもつプローブ要求が、SoftAPにおいて構成されたSSIDに一致しない場合、アクションはない(たとえば、ビーコン送信はない)。ブロック112において、ユニキャストSSIDをもつプローブ要求が、SoftAPにおいて構成されたSSIDに一致する場合、SoftAPは、SoftAPを介して接続することに関心があるユーザデバイスがあるので、プローブ応答で応答した後に、ビーコニングを有効化し得る。ブロック114において、SoftAPが、ユニキャストSSIDプローブ要求に基づいてビーコニングを開始した後、それは、STAが接続するのを待ち得る。一実施形態では、SoftAPは、STAが接続するための待ち時間を測定または追跡するためにこの時点でタイマーを開始し得る。そのタイマーが切れた一実施形態では、SoftAPはビーコン送信を停止し得る。
【0053】
[0057]ブロック116において、STAが(一実施形態では、タイマーによって測定された指定された時間期間内に、たとえば、5秒以内に)接続する場合、SoftAPはビーコニングを続け得る。ブロック118において、ユーザデバイスまたはSTAがSoftAPに接続しない場合、SoftAPは、送信を停止、休止または無効化し得る(たとえば、指定された時間期間の後になど、指定されたトリガの後に、ビーコニングを停止し得る)。SoftAPは、それが、SoftAPにおいて構成されたSSIDに一致するユニキャストSSIDをもつ別のプローブ要求を受信した後、ビーコニングを再開し得る。
【0054】
[0058]一実施形態では、アイドルシナリオについて、SoftAPとして働くユーザデバイスのプロセッサ(たとえば、モバイルアプリケーションプロセッサ(APPSプロセッサ))は、あらゆるプローブ要求に応答する必要があるとは限らない場合、中断状態に入り得る。いくつかの実施形態では、SoftAPとして働くユーザデバイスの接続性プロセッサは、それが、SoftAPにおいて構成された識別子に一致する識別子を含むプローブ要求を受信したときのみ、APPSプロセッサをウェイクアップし得る。
【0055】
[0059]様々な実施形態では、SoftAPによって生成されたビーコンは隠しSSIDを含んでいることがある。このようにして、アイドルシナリオではビーコン送信がないので、電力消費は低減される。
【0056】
[0060]次に図2を参照すると、流れ図が、本開示の一実施形態による、ビーコンのインテリジェント送信のための方法を示している。1つまたは複数の実施形態によれば、電力消費を最小限に抑えるためのSoftAP有効化ユーザデバイスによるビーコンのインテリジェント送信が提供され得る。ブロック201において、第1のビーコンが、SoftAPからSoftAPに接続された局に送信され得る。ブロック203において、第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔が決定され得る。ブロック205において、ビーコン間隔は動的に変更され得る。たとえば、ビーコン間隔は、以下でより詳細に説明されるように、システムが、有意なデータアクティビティがないことを決定した場合、増加され得る。ブロック207において、第2のビーコンは、第1のビーコンの送信から、変更されたビーコン間隔が過ぎると、送信され得る。
【0057】
[0061]次に図2Aを参照すると、流れ図が、本開示の一実施形態による、接続シナリオにおけるインテリジェントビーコニングのための方法を示している。接続シナリオでは、1つまたは複数のSTAは、SoftAPがアイドルであり、それに接続されたSTAがあるとき、電力消費が最小限に抑えられ得るように、SoftAPに接続され得る。図2Aに示された方法は、1つまたは複数の実施形態による、図2に示された方法の一実装形態であり得る。
【0058】
[0062]ブロック202において、1つまたは複数のSTAがSoftAPに接続されたシステムでは(たとえば、基本サービスセット(BSS)では)、データアクティビティがそのシステムにおいて決定され得、たとえば、高いデータアクティビティがあり得、その結果、SoftAPとSTAとの間で接続がアクティブである。たとえば、10秒などの指定された時間期間内にSoftAPとSTAとの間で接続が行われないとき、低いデータアクティビティがあるかまたは有意なデータアクティビティがないことがある。通信システムに関連付けられたデータアクティビティ(または非アクティビティ)を識別し、測定するために、様々な技法が使用され得、たとえば、データアクティビティは通信システムにおけるビーコン送信に基づき得ることを諒解されたい。いくつかの実装形態では、たとえば、ユーザデバイスは、それが、定義された時間期間(たとえば、1分半)の間に連続ビーコンを送信したかどうかを監視し得る。また、いくつかの実装形態では、ユーザデバイスは、ユーザデバイスが別のユーザデバイスからビーコンを最後に受信してから、過ぎた時間の量または発生したビーコン間隔の数を監視し得る。
【0059】
[0063]ブロック204において、システムにおいて有意なデータアクティビティがない場合、接続されたSTAが、SoftAPがビーコン間隔を動的に変更し得る機能をサポートするかどうかが決定される。ブロック208において、接続されたSTAが、SoftAPがビーコン間隔を動的に変更することができる機能をサポートしない場合、アクションはない。この場合、たとえば、ビーコンの送信が続き得る。ブロック206において、接続されたSTAが、SoftAPがビーコン間隔を動的に変更し得る機能をサポートし得る場合、SoftAPはビーコン間隔を動的に変更し、すなわち、SoftAPと、関連付けられたSTAとを含む基本サービスセット(BSS)におけるデータアクティビティに基づいて、ビーコン間隔を動的に変更し得る。たとえば、SoftAPは、BSSにおいて有意なデータアクティビティがないとき、ビーコン間隔を動的に増加させ得る。1つまたは複数の実施形態では、ビーコン間隔は、たとえば、ビーコン送信時間期間、静的にまたは動的に経時的に変化する(たとえば、増加する)ステップサイズを決定することによって、を含む様々な適切な方法によって、あるいは任意の他の適切な方法によって、変更され、たとえば、増加され得る。一事例では、ビーコン間隔が100msごとに通常1つのビーコンである場合、ビーコン間隔は、システムにおいて有意なデータアクティビティがない場合、200msまたは300msごとに1つのビーコンに変更され得る。別の事例では、ビーコン間の時間期間またはビーコン間隔のステップは経時的に徐々に増加し得る。ステップは静的に増加し得、または、それは経時的に動的に増加し得る。たとえば、ステップは動的に増加し得、たとえば、ステップは1msから3msに、4msになど、増加し得、または、ステップは、ステップ増加が経時的に同じであるように、経時的に静的に増加し得る(たとえば、ステップは1msから2msに3msになど、毎回1msだけ増加し得る)。ステップは、指数関数的に、算術的に、または、システムにおけるデータアクティビティに基づく任意の適切な様式で、増加し得る。
【0060】
[0064]ブロック209において、SoftAPは、ビーコン間隔を増加させることを決定し、また、将来のビーコン間隔ならびに変更されたビーコン間隔についてSTAに通知し得る。様々な実施形態では、たとえば5つのビーコンの後に、SoftAPが使用するつもりである将来のビーコン間隔についてSoftAPのクライアントまたは関連付けられたSTAに通知するために、ビーコンにおいてSoftAPによる使用のために情報要素(すなわち、IE)が追加され得る。すなわち、ビーコンがIEを含むとき、IEを含むビーコンを送信することは、たとえば、2つのビーコンの後に、ビーコン間隔が変化することになることを示し、ビーコン間隔が、100msごとに1つのビーコンから代わりに300msごとに1つのビーコンに変化することになることを示し得る。増分は、すべてのクライアントSTAが、新しい間隔において送られるビーコンを受信し得るように、現在のビーコン間隔の整数倍の増分であり得る。したがって、クライアントSTAは、再接続プロシージャを開始する必要なしに新しいビーコン間隔に適応することが可能であり得る。
【0061】
[0065]有利には、本開示のいくつかの実施形態は、たとえば、SoftAPとして働くユーザデバイスが営利目的などでないことがあり、したがって、それが、未知のSTAに接続を与えるように要求されないので、セキュリティを増加させる。したがって、要求に応じたビーコニングが、SoftAPにおいて構成された識別子、たとえば、SSIDを知っているSTAのみに接続を与える方法でセキュリティを与え得る。
【0062】
[0066]さらに、電力消費は、SoftAPとして働くユーザデバイスがアイドルであり、それに接続されたSTAがないとき、APPSプロセッサなどのプロセッサがこのモードで電力中断に入り得るので、かなりの程度まで最小限に抑えられる。電力消費はまた、SoftAPとして働くユーザデバイスがアイドルであり、それに接続されたSTAがあるとき、最小限に抑えられ得る。
【0063】
[0067]様々な実施形態では、SoftAPが有効化され、これが、あるロケーションにおける唯一のAPである場合、STAは、SoftAPがビーコニングしていない場合、SoftAPに接続することが可能でないことがある。この場合、SoftAPは、そのロケーション中のSTAのために潜在的APを見つけるために周期走査を行い得る。そのロケーション中にAPがある場合、SoftAPは、1つまたは複数の実施形態に従って上記で説明されたようにインテリジェントビーコニングに移り得る。他の場合、SoftAPはレガシービーコニングにフォールバックし得る。
【0064】
[0068]次に図3を参照すると、本開示の一実施形態による、通信システムのブロック図が示されている。図3に示された通信システムは、図1および図2の実施形態に関して上記で示された方法を実装するために使用され得ることに留意されたい。
【0065】
[0069]通信システム301は、概して、たとえば、アドホックWi−Fiネットワークなどのワイヤレス通信システムを含み得る。システム301は、複数のユーザデバイス302、316および318を備え得る。この実施形態では、ユーザデバイス302は、(局または「STA」とも呼ばれる)ユーザデバイス316および318と通信し得る。システム301は、1つまたは複数の実施形態による、ユーザデバイスの任意の組合せおよび/または数を備え得ることを諒解されたい。
【0066】
[0070]ユーザデバイス302は、たとえば、SoftAP構成要素304と、モードコントローラ306と、システムアクティビティモニタ308と、通信システムコントローラ310と、トランシーバ312とを含む、いくつかの構成要素を備え得る。構成要素304〜312がユーザデバイス302のみのために示されているが、ユーザデバイス316および318が同様の構成要素を含み得ることに留意されたい。
【0067】
[0071]SoftAP構成要素304は、「仮想」ネットワーク接続として働くためにアクティブにされ得るアクセスポイントを確立するための機能を含み得、その結果、ユーザデバイス中のソフトウェアは、そのユーザデバイスが、近傍にある他のユーザデバイス、たとえば、ユーザデバイス316および318が使用することが可能であり得るホットスポットまたはポータブルホットスポットを作成することを可能にし得る。したがって、SoftAP構成要素304は、ユーザデバイス302を、通常ならばネットワーク接続を有しないことがあるユーザデバイス316および318をサービスするためのアクセスポイント(AP)として有効化し得る。
【0068】
[0072]モードコントローラ306はユーザデバイス302の動作モードを制御し得る。たとえば、モードコントローラ306は、ユーザデバイス302の1つまたは複数の構成要素がアクティブ状態(たとえば、完全動作モード)で動作するのか、節電状態(たとえば電力節約モード)で動作するのかを制御し得る。たとえば、ユーザデバイス302は、1つまたは複数の実施形態に従って上記で説明されたように、STAがユーザデバイス302に接続されていないアイドルシナリオにおいて、またはSTAがそれに接続されたアイドルシナリオにおいて、節電状態で動作し得る。
【0069】
[0073]システムアクティビティモニタ308は通信システム301に関連付けられたアクティビティを監視し得る。本明細書の1つまたは複数の実施形態では、アクティビティは、ユーザデバイス302のデータまたは動作、ならびに/あるいはユーザデバイス316および318の動作に関係し得る。一実施形態では、通信システム301におけるデータアクティビティは、たとえば、1つまたは複数の実施形態に従って図2に関して、上記で説明されたようにビーコン間隔を変更することについて決定が行われ得るように、監視され得る。
【0070】
[0074]通信システムコントローラ310は、通信システム301などのネットワークを介して1つまたは複数のユーザデバイスとの通信を確立するための適切な機能を与え得る。たとえば、コントローラ310は、ビーコンの送信を有効化または無効化すること、ユーザデバイスにおいて構成された識別子と比較される識別子を含むプローブ要求を受信すること、ビーコン間隔変更または将来の間隔変更の通知などに関係する機能を与え得る。
【0071】
[0075]トランシーバ312は、適切な媒体、たとえば、ワイヤレス媒体を介して1つまたは複数のユーザデバイスとの通信を確立するための適切な機能を与え得る。トランシーバ312は、通信システム301ならびにあるいは他のタイプのシステムまたはネットワークにおいて通信するための1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機を備え得る。
【0072】
[0076]本明細書で開示される方法およびシステムが多種多様な電子システムまたはデバイスによって実装されるかまたはそれらに組み込まれ得ることを諒解されよう。たとえば、スマートフォン、セルフォン、ラップトップ、タブレットPCなどが、本開示の1つまたは複数の実施形態によるSoftAP機能を含み得る。音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、通信デバイス、またはパーソナルコンピュータなどの他の例示的な電子システムも、本開示の1つまたは複数の実施形態によるSoftAP機能で構成され得る。
【0073】
[0077]次に図4を参照すると、本開示の一実施形態による、デバイスを実装するためのシステムのブロック図が示されている。
【0074】
[0078]この点について、システム1500は、モバイルデバイス、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、タブレット、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、TV、ネットワークサーバなど、ワイヤードまたはワイヤレスデバイスを含む任意のタイプのデバイスを実装するために使用され得る。
【0075】
[0079]システム1500は、たとえば、図3に示されたユーザデバイス302、316および318を含む、ユーザデバイスの一部など、本開示の実施形態を実装するために好適であり得る。システム1500は、処理構成要素1504(たとえば、プロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、APPSプロセッサ、接続性プロセッサなど)と、システムメモリ構成要素1506(たとえば、RAM)と、静的記憶構成要素1508(たとえば、ROM)と、ネットワークインターフェース構成要素1512と、ディスプレイ構成要素1514(または代替的に、外部ディスプレイへのインターフェース)と、入力構成要素1516(たとえば、キーパッドまたはキーボード、タッチスクリーンなど)と、カーソル制御構成要素1518(たとえば、マウスパッド)とのうちの1つまたは複数を含む、サブシステムと構成要素とを相互接続する、バス1502、または情報を通信するための他の通信機構を含む。
【0076】
[0080]本開示の実施形態によれば、システム1500は、システムメモリ構成要素1506中に含まれている1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行する処理構成要素1504によって特定の動作を実施する。そのような命令は、静的記憶構成要素1508など、別のコンピュータ可読媒体からシステムメモリ構成要素1506中に読み取られ得る。これらは、SoftAPによるビーコンのインテリジェント送信、ならびに、たとえば、SoftAPに関連付けられた識別子を構成すること、ビーコン間隔の変更すること、変更されたビーコン間隔の通知をすることなどのための命令を含み得る。他の実施形態では、ハードワイヤード回路が、本開示の1つまたは複数の実施形態の実装のためにソフトウェア命令の代わりにまたはそれと組み合わせて使用され得る。
【0077】
[0081]実行のために処理構成要素1504に命令を与えることに参加する任意の媒体を指すことがあるコンピュータ可読媒体において、論理がエンコードされ得る。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含む、多くの形態をとり得る。様々な実装形態では、揮発性媒体は、システムメモリ構成要素1506など、ダイナミックメモリを含み、伝送媒体は、バス1502を備えるワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバーを含む。一実施形態では、伝送媒体は、電波および赤外線データ通信中に生成されるものなど、音響波または光波の形態をとり得る。いくつかの一般的な形態のコンピュータ可読媒体は、たとえば、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、搬送波、あるいは、コンピュータがそれから読み取るために適応された任意の他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は非一時的であり得る。
【0078】
[0082]本開示の様々な実施形態では、本開示を実施するための命令シーケンスの実行はシステム1500によって実施され得る。様々な他の実施形態では、通信リンク1520(たとえば、(1つまたは複数の)Wi−Fiアンテナ、あるいは様々な他のワイヤードまたはワイヤレスネットワーク)によって結合された複数のシステム1500が、互いと協調して本開示を実施するために命令シーケンスを実施し得る。システム1500は、通信リンク1520とネットワークインターフェース構成要素1512とを通して、1つまたは複数のプログラム(すなわち、アプリケーションコード)を含む、ビーコンと、メッセージと、データと、情報と、命令とを送信および受信し得る。受信されたプログラムコードは、実行のためにディスクドライブ構成要素1510または何らかの他の不揮発性記憶構成要素において受信および/または記憶された際に処理構成要素1504によって実行され得る。
【0079】
[0083]当業者が今までに諒解するように、および手元の特定の適用例に応じて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示のデバイスの材料と、装置と、構成と、使用方法とにおいておよびそれらに対して、多くの変更、置換および変形が行われ得る。これに照らして、本開示の範囲は、本明細書で示され、説明された特定の実施形態が、それのいくつかの例としてのものにすぎないので、それらの実施形態の範囲に限定されるべきではなく、むしろ、以下に添付された特許請求の範囲とそれらの機能的等価物の範囲とに十分に相応するべきである。
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)によるビーコニングのための方法であって、
前記SoftAPから前記SoftAPに接続された局に第1のビーコンを送信することと、
前記第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定することと、
前記ビーコン間隔を動的に変更することと、
前記第1のビーコンを送信することから、前記変更されたビーコン間隔が過ぎると、前記第2のビーコンを送信することと
を備える、方法。
[C2]
前記SoftAPによって、前記局に、前記変更されたビーコン間隔を通知することをさらに備える、[C1]に記載の方法。
[C3]
前記ビーコン間隔を動的に変更することが、前記ビーコン間隔をある量の時間だけ動的に増加させることをさらに備え、ここにおいて、前記量の時間が、前記SoftAPへのおよび前記SoftAPからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく、[C1]に記載の方法。
[C4]
前記ビーコン間隔を動的に変更することが、前記ビーコン間隔を一定量の時間だけ動的に増加させることをさらに備える、[C1]に記載の方法。
[C5]
前記変更されたビーコン間隔を前記一定量の時間だけ増加させることと、
前記第2のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することと
をさらに備える、[C4]に記載の方法。
[C6]
前記一定量の時間を第1の値だけ増加させることと、
前記変更されたビーコン間隔を前記増加された一定量の時間だけ増加させることと、
前記第2のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することと
をさらに備える、[C4]に記載の方法。
[C7]
前記増加された量の時間を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の値が前記第1の値の整数倍である、
前記増加されたビーコン間隔を前記増加された一定量の時間だけ増加させることと、
前記第3のビーコンを送信することから、前記新たに増加されたビーコン間隔が過ぎると、第4のビーコンを送信することと
をさらに備える、[C6]に記載の方法。
[C8]
前記SoftAPによって、前記局に、前記変更されたビーコン間隔と、前記増加されたビーコン間隔と、前記新たに増加されたビーコン間隔とを通知することをさらに備える、[C7]に記載の方法。
[C9]
ユーザデバイスであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを行わせるために適応された、複数の機械可読命令を記憶するために適応された1つまたは複数のメモリと
を備え、SoftAP機能は、
前記ユーザデバイスから前記ユーザデバイスに接続された局に第1のビーコンを送信することと、
前記第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定することと、
前記ビーコン間隔を動的に変更することと、
前記第1のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、前記第2のビーコンを送信することと
を行うために構成された、ユーザデバイス。
[C10]
前記SoftAP機能が、前記局に、前記変更されたビーコン間隔を通知するためにさらに構成された、[C9]に記載のユーザデバイス。
[C11]
前記SoftAP機能が、前記ビーコン間隔を動的に変更するとき、前記ビーコン間隔をある量の時間だけ動的に増加させるためにさらに構成され、ここにおいて、前記量の時間が、前記ユーザデバイスへのおよび前記ユーザデバイスからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく、[C9]に記載のユーザデバイス。
[C12]
前記SoftAP機能が、前記ビーコン間隔を動的に変更するとき、前記ビーコン間隔を一定量の時間だけ増加させるためにさらに構成された、[C9]に記載のユーザデバイス。
[C13]
前記SoftAP機能は、前記変更されたビーコン間隔を前記一定量の時間だけ増加させることと、前記第2のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとを行うためにさらに構成された、[C12]に記載のユーザデバイス。
[C14]
前記SoftAP機能は、
前記一定量の時間を第1の値だけ増加させることと、
前記変更されたビーコン間隔を前記増加された一定量の時間だけ増加させることと、
前記第2のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することと
を行うためにさらに構成された、[C12]に記載のユーザデバイス
[C15]
前記SoftAP機能は、
前記増加された量の時間を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の値が前記第1の値の整数倍、
前記増加されたビーコン間隔を前記増加された一定量の時間だけ増加させることと、
前記第3のビーコンを送信することから、前記新たに増加されたビーコン間隔が過ぎると、第4のビーコンを送信することと
を行うためにさらに構成された、[C14]に記載のユーザデバイス。
[C16]
前記SoftAP機能が、前記局に、前記変更されたビーコン間隔と、前記増加されたビーコン間隔と、前記新たに増加されたビーコン間隔とを通知するためにさらに構成された、[C15]に記載のユーザデバイス。
[C17]
前記ユーザデバイスがモバイルデバイスである、[C9]に記載のユーザデバイス。
[C18]
デバイスのプロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、
ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働く前記デバイスから、SoftAPとして働く前記デバイスに接続された局に第1のビーコンを送信することと、
前記第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定することと、
前記ビーコン間隔を動的に変更することと、
前記第1のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、前記第2のビーコンを送信することと
を行わせる、コンピュータ可読命令がそれに記憶された非一時的コンピュータ可読媒体。
[C19]
前記命令が、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、前記変更されたビーコン間隔を前記局に通知すること
をさらに行わせるために適応された、[C18]に記載の媒体。
[C20]
前記命令が、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、前記ビーコン間隔を動的に変更するとき、前記ビーコン間隔をある量の時間だけ動的に増加させることをさらに行わせるために適応され、ここにおいて、前記量の時間が、前記デバイスへのおよび前記デバイスからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく、[C18]に記載の媒体。
[C21]
前記命令が、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、前記ビーコン間隔を動的に変更するとき、前記ビーコン間隔を一定量の時間だけ動的に増加させることをさらに行わせるために適応された、[C18]に記載の媒体。
[C22]
前記命令は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、
前記変更されたビーコン間隔を前記一定量の時間だけ増加させることと、
前記第2のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することと
をさらに行わせるために適応された、[C18]に記載の媒体。
[C23]
前記命令は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、
前記一定量の時間を第1の値だけ増加させることと、
前記変更されたビーコン間隔を前記増加された一定量の時間だけ増加させることと、
前記第2のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することと
をさらに行わせるために適応された、[C21]に記載の媒体。
[C24]
前記命令は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、
前記増加された量の時間を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の値が前記第1の値の整数倍である、
前記増加されたビーコン間隔を前記増加された一定量の時間だけ増加させることと、
前記第3のビーコンを送信することから、前記新たに増加されたビーコン間隔が過ぎると、第4のビーコンを送信することと
をさらに行わせるために適応された、[C23]に記載の媒体。
[C25]
前記命令が、前記プロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、前記変更されたビーコン間隔と、前記増加されたビーコン間隔と、前記新たに増加されたビーコン間隔とを前記局に通知することをさらに行わせるために適応された、[C24]に記載の媒体。
[C26]
ユーザデバイスであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを行わせるために適応された、複数の機械可読命令を記憶するために適応された1つまたは複数のメモリと
を備え、SoftAP機能は、
前記ユーザデバイスから前記ユーザデバイスに接続された局に第1のビーコンを送信することと、
前記第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定することと、
前記ビーコン間隔を動的に変更することと、
前記第1のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、前記第2のビーコンを送信することと
を行うために構成された、ユーザデバイス。
[C27]
前記SoftAP機能が、前記局に、前記変更されたビーコン間隔を通知するためにさらに構成された、[C9]に記載のユーザデバイス。
[C28]
前記SoftAP機能が、前記ビーコン間隔を動的に変更するとき、前記ビーコン間隔をある量の時間だけ動的に増加させるためにさらに構成され、ここにおいて、前記量の時間が、前記ユーザデバイスへのおよび前記ユーザデバイスからのデータアクティビティに少なくとも部分的に基づく、[C9]に記載のユーザデバイス。
[C29]
前記SoftAP機能が、前記ビーコン間隔を動的に変更するとき、前記ビーコン間隔を一定量の時間だけ増加させるためにさらに構成された、[C9]に記載のユーザデバイス。
[C30]
前記SoftAP機能は、前記変更されたビーコン間隔を前記一定量の時間だけ増加させることと、前記第2のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することとを行うためにさらに構成された、[C12]に記載のユーザデバイス。
[C31]
前記SoftAP機能は、
前記一定量の時間を第1の値だけ増加させることと、
前記変更されたビーコン間隔を前記増加された一定量の時間だけ増加させることと、
前記第2のビーコンを送信することから、前記増加されたビーコン間隔が過ぎると、第3のビーコンを送信することと
を行うためにさらに構成された、[C12]に記載のユーザデバイス。
[C32]
前記SoftAP機能は、
前記増加された量の時間を第2の値だけ増加させることと、ここにおいて、前記第2の値が前記第1の値の整数倍、
前記増加されたビーコン間隔を前記増加された一定量の時間だけ増加させることと、
前記第3のビーコンを送信することから、前記新たに増加されたビーコン間隔が過ぎると、第4のビーコンを送信することと
を行うためにさらに構成された、[C14]に記載のユーザデバイス。
[C33]
前記SoftAP機能が、前記局に、前記変更されたビーコン間隔と、前記増加されたビーコン間隔と、前記新たに増加されたビーコン間隔とを通知するためにさらに構成された、[C15]に記載のユーザデバイス。
[C34]
ソフトウェア有効化アクセスポイント(SoftAP)として働くことを可能にされる装置であって、
前記装置に接続された局に第1のビーコンを送信するための手段と、
前記第1のビーコンと第2のビーコンとの間のビーコン間隔を決定するための手段と、
前記ビーコン間隔を動的に変更するための手段と、
前記第1のビーコンを送信することから、前記変更されたビーコン間隔が過ぎると、前記第2のビーコンを送信するための手段と
を備える、装置。
図1
図2
図2A
図3
図4