(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6243029
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】電子機器の動作制御装置
(51)【国際特許分類】
H02J 13/00 20060101AFI20171127BHJP
H02J 3/14 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
H02J13/00 311T
H02J13/00 301A
H02J3/14 130
【請求項の数】24
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-533267(P2016-533267)
(86)(22)【出願日】2015年3月4日
(65)【公表番号】特表2016-533153(P2016-533153A)
(43)【公表日】2016年10月20日
(86)【国際出願番号】KR2015002036
(87)【国際公開番号】WO2015147454
(87)【国際公開日】20151001
【審査請求日】2016年2月4日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0035360
(32)【優先日】2014年3月26日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0071146
(32)【優先日】2014年6月12日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0134355
(32)【優先日】2014年10月6日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516038379
【氏名又は名称】イージーセイバー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】EASYSAVER CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100137095
【弁理士】
【氏名又は名称】江部 武史
(74)【代理人】
【識別番号】100173532
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 彰文
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, キ チュル
【審査官】
早川 卓哉
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−274116(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3067768(JP,U)
【文献】
特開2014−036466(JP,A)
【文献】
特開2012−120426(JP,A)
【文献】
特開2001−035614(JP,A)
【文献】
特開2002−051455(JP,A)
【文献】
特開2003−033034(JP,A)
【文献】
特開2000−078849(JP,A)
【文献】
特開2013−141314(JP,A)
【文献】
特開2009−112155(JP,A)
【文献】
特表2010−532081(JP,A)
【文献】
特表2003−508002(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0060393(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0276289(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0322846(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0326514(US,A1)
【文献】
塚本 昌彦,スマートタップの共通仕様化に向けて,情報処理,日本,一般社団法人情報処理学会,2010年 8月15日,第51巻 第8号,第934−942頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J13/00
H02J3/00−5/00
H02H3/08−3/253
G05F1/12−7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器と接続され、前記電子機器の電力使用を遠隔で制御するための制御機器及び前記電子機器と信号の送受信が可能な電子機器の動作制御装置であって、
前記電子機器に供給される電力量を算出する計測部と、
前記電子機器から、前記電子機器の識別情報と、前記電子機器の状態情報と、前記電子機器の異常の有無及び前記電子機器の異常の原因のうちの1つ以上を含む診断情報とを受信し、前記電力量に関する情報と、前記電子機器の前記識別情報と、前記電子機器の前記状態情報と、前記診断情報とを前記制御機器に送信し、前記電子機器の作動を制御するための第1の制御信号を前記制御機器から受信し、前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する通信部と、
を含み、
前記電子機器は、前記第1の制御信号によってオフモード(off mode)又はスリープモード(sleep mode)に切り替えられ、
前記オフモード及び前記スリープモードは、待機電力を維持しながら、前記電子機器の作動のみが停止された状態であり、
前記電子機器の動作制御装置は、前記電子機器の使用のために電源部に接続される電源プラグまたは電源アダプタであることを特徴とする電子機器の動作制御装置。
【請求項2】
前記電子機器への電力供給を制御する制御部をさらに含み、
前記通信部は、前記電子機器に供給される電力を制御するための第2の制御信号を前記制御機器から受信し、
前記制御部は、前記第2の制御信号によって前記電子機器への前記電力供給を遮断する、請求項1に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項3】
前記電子機器の前記識別情報は、前記電子機器の種類、製造会社、製造日及びシリアルナンバー(serial number)のうちの一つ以上を含む、請求項1に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項4】
前記電子機器の前記状態情報は、前記電子機器の電源オン/オフ、前記電子機器の作動の有無、前記電子機器の既に設定された複数の作動モードのうち、現在作動中の作動モードの種類、前記電子機器の作動が開始または終了した時刻、及び前記電子機器の現在作動中の前記作動モードが終了するまでの残り作動時間のうちの一つ以上を含む、請求項1に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項5】
前記通信部を前記電子機器に接続するケーブルをさらに含む、請求項1に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項6】
前記ケーブルは、
前記電子機器に交流電源を供給するための複数の交流電源ラインと、
前記交流電源ラインを接地するための第1の接地ラインと、
前記電子機器の前記識別情報、前記電子機器の前記状態情報及び前記電子機器の前記診断情報のうちの一つ以上を前記電子機器から受信する受信ラインと、
前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する送信ラインと、
前記受信ライン又は前記送信ラインを接地するための第2の接地ラインと、
を含む、請求項5に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項7】
前記ケーブルは、
前記電子機器に直流電源を供給するための直流電源ラインと、
前記電子機器の前記識別情報、前記電子機器の前記状態情報及び前記電子機器の前記診断情報のうちの一つ以上を前記電子機器から受信する受信ラインと、
前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する送信ラインと、
前記直流電源ライン、前記受信ライン又は前記送信ラインを接地するための第3の接地ラインと、
を含む、請求項5に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項8】
前記ケーブルを介して流れるサージ(surge)を遮断するサージプロテクタ(surge protector)をさらに含む、請求項5に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項9】
前記電子機器の動作制御装置に供給される交流電源を直流電源に変換する変換部をさらに含む、請求項1に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項10】
前記通信部は、前記電子機器に供給される直流電源の大きさ情報を前記制御機器から受信する、請求項1に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項11】
前記通信部から前記直流電源の大きさ情報を受信し、前記電子機器に供給される前記直流電源の値を前記直流電源の大きさ情報に応じて調整するDC調整部をさらに含む、請求項10に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項12】
前記計測部で算出した前記電力量又は前記電子機器の前記状態情報に応じて、異なる色の光を発光する発光部をさらに含む、請求項1に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項13】
電子機器に内蔵又は装着され、前記電子機器の電力使用を遠隔で制御するための制御機器及び前記電子機器と信号の送受信が可能な電子機器の動作制御装置であって、
前記電子機器に供給される電力量を算出する計測部と、
前記電子機器から、前記電子機器の識別情報と、前記電子機器の状態情報と、前記電子機器の異常の有無及び前記電子機器の異常の原因のうちの1つ以上を含む診断情報とを受信し、前記電力量に関する情報と、前記電子機器の前記識別情報と、前記電子機器の前記状態情報と、前記診断情報とを前記制御機器に送信し、前記電子機器の作動を制御するための第1の制御信号を前記制御機器から受信し、前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する通信部と、
を含み、
前記電子機器は、前記第1の制御信号によってオフモード(off mode)又はスリープモード(sleep mode)に切り替えられ、
前記オフモード及び前記スリープモードは、待機電力を維持しながら、前記電子機器の作動のみが停止された状態であり、
前記電子機器の動作制御装置は、前記電子機器の使用のために電源部に接続される電源プラグまたは電源アダプタと接続される電気ソケットであることを特徴とする電子機器の動作制御装置。
【請求項14】
前記電子機器への電力供給を制御する制御部をさらに含み、
前記通信部は、前記電子機器に供給される電力を制御するための第2の制御信号を前記制御機器から受信し、
前記制御部は、前記第2の制御信号によって前記電子機器への前記電力供給を遮断する、請求項13に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項15】
前記電子機器の前記識別情報は、前記電子機器の種類、製造会社、製造日及びシリアルナンバー(serial number)のうちの一つ以上を含む、請求項13に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項16】
前記電子機器の前記状態情報は、前記電子機器の電源オン/オフ、前記電子機器の作動の有無、前記電子機器の既に設定された複数の作動モードのうち、現在作動中の作動モードの種類、前記電子機器の作動が開始または終了した時刻、及び前記電子機器の現在作動中の前記作動モードが終了するまでの残り作動時間のうちの一つ以上を含む、請求項13に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項17】
前記通信部を前記電子機器に接続する複数のピンをさらに含む、請求項13に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項18】
前記複数のピンは、
前記電子機器に交流電源を供給するための複数の交流電源ピンと、
前記交流電源ピンを接地するための第1の接地ピンと、
前記電子機器の前記識別情報、前記電子機器の前記状態情報及び前記電子機器の前記診断情報のうちの一つ以上を前記電子機器から受信する受信ピンと、
前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する送信ピンと、
前記受信ピン又は前記送信ピンを接地するための第2の接地ピンと、
を含む、請求項17に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項19】
前記複数のピンは、
前記電子機器に直流電源を供給するための直流電源ピンと、
前記電子機器の前記識別情報、前記電子機器の前記状態情報及び前記電子機器の前記診断情報のうちの一つ以上を前記電子機器から受信する受信ピンと、
前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する送信ピンと、
前記直流電源ピン、前記受信ピン又は前記送信ピンを接地するための第3の接地ピンと、
を含む、請求項17に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項20】
前記複数のピンを介して流れるサージ(surge)を遮断するサージプロテクタ(surge protector)をさらに含む、請求項17に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項21】
前記電子機器の動作制御装置に供給される交流電源を直流電源に変換する変換部をさらに含む、請求項13に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項22】
前記通信部は、前記電子機器に供給される直流電源の大きさ情報を前記制御機器から受信する、請求項13に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項23】
前記通信部から前記直流電源の大きさ情報を受信し、前記電子機器に供給される前記直流電源の値を前記直流電源の大きさ情報に応じて調整するDC調整部をさらに含む、請求項22に記載の電子機器の動作制御装置。
【請求項24】
前記計測部で算出した前記電力量又は前記電子機器の前記状態情報に応じて、異なる色の光を発光する発光部をさらに含む、請求項13に記載の電子機器の動作制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器の電力情報及び製品情報を制御機器に伝達し、制御機器から制御信号を受け取り、電子機器の動作を制御する電子機器の動作制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、TV、コンピュータ、オーディオ等の電子機器への電力供給を制御する方法として、コンセント(socket)、あるいはコンセントと電子機器との間に接続されるパワーアダプタ(又はパワーストリップ)に負荷検知回路又は電源制御回路を内蔵し、電子機器に供給される電力を遮断する技術が提案されている。しかしながら、このような負荷検知回路、電源制御回路などをコンセントに内蔵すると、内蔵した回路によりコンセントのサイズが大きくなったり、口数が減少したりして、電子機器ごとの制御に制約が生じる。また、パワーアダプタは、ユーザにより自由に取り外し可能なことから、各電子機器の電力使用をコントロールすることが不可能である。このため、従来の方法は、エネルギー需要管理の面においてその効率が低い。
【0003】
そこで、近年、米国、英国等では、家庭の電子機器に、外部との通信機能を有するスマートメーター(smart meters)の内蔵を義務化する政策を発表した。また韓国では、2015年から、エアコンディショナにスマートメーター機能を内蔵しないと、販売できないようにしている。しかし、これらの方針は、電子機器の価格上昇を招くと共に、従来の電子機器における主流技術であるデジタル制御技術に電力制御技術を加えることに困難性があり、スマート電子機器への交替に長時間を要する点で、気候変動への対応及び省エネを誘導するための商用化政策としては多くの制約を有する。また、気候変動による落雷などの外部からの衝撃が頻繁に発生することにより、高価なスマート電子機器の損傷が増加している。
【0004】
さらに、従来技術では、ユーザが電子機器の作動を遠隔で制御することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特開第10−2013−0073786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、オフィスや家庭などで使用される電子機器の電力情報及び製品情報を管理・コントロールするための装置であって、より簡便で低コストで普及可能な電子機器の動作制御装置に関するものである。
【0007】
また、本発明の実施形態は、電子機器の電力情報及び製品情報を外部の制御機器に伝達することにより、消費電力削減及びリアルタイム電力需要管理とともに、ユーザの不便を生じることなく、ピーク制御が可能な電子機器の動作制御装置を提供するためのものである。
【0008】
さらに、本発明の実施形態は、気候変動により頻繁に発生する落雷等から高価なスマート電子機器を安全に保護するとともに、低コストで容易にアフターサービスを可能とする電子機器の動作制御装置を提供するためのものである。
【0009】
また、本発明の実施形態は、ICTを活用したエネルギー管理システム(Energy Management System)において必須であり、さらには、スマートグリッド事業において個々の電子機器の電気使用をリアルタイムで且つ能動的にコントロールできるようにする、電子機器の動作制御装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の例示的な実施形態によると、電子機器と接続され、前記電子機器の電力使用を遠隔で制御するための制御機器及び前記電子機器と信号の送受信が可能なプラグ又はアダプタタイプの電子機器の動作制御装置であって、前記電子機器に供給される電力量を算出する計測部と、前記電子機器から前記電子機器の前記識別情報及び前記電子機器の前記状態情報を受信し、前記電力量に関する情報、前記電子機器の識別情報及び前記電子機器の状態情報を前記制御機器に送信し、前記電子機器の作動を制御するための第1の制御信号を前記制御機器から受信した後、前記第1の制御信号を前記電子機器に送信することにより、前記電子機器をオフモード(off mode)又はスリープモード(sleep mode)に切り替えさせる通信部とを含む、電子機器の動作制御装置が提供される。
【0011】
前記電子機器の動作制御装置は、前記電子機器への電力供給を制御する制御部をさらに含み、前記通信部は、前記電子機器に供給される電力を制御するための第2の制御信号を前記制御機器から受信し、前記制御部は、前記第2の制御信号によって前記電子機器への前記電力供給を遮断してもよい。
【0012】
前記電子機器の前記識別情報は、前記電子機器の種類、製造会社、製造日及びシリアルナンバー(serial number)のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0013】
前記電子機器の前記状態情報は、前記電子機器の電源のオン/オフ、前記電子機器の作動の有無、前記電子機器の既に設定された複数の作動モードのうち、現在作動中の作動モードの種類、前記電子機器の作動が開始又は終了した時刻、及び前記電子機器の現在作動中の作動モードが終了するまでの残り作動時間のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0014】
前記通信部は、前記電子機器の診断情報を前記電子機器から受信して前記制御機器に送信してもよい。
【0015】
前記電子機器の前記診断情報は、前記電子機器の異常の有無及び前記電子機器の異常原因のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0016】
前記電子機器の動作制御装置は、前記通信部を前記電子機器に接続するケーブルをさらに含んでもよい。
【0017】
前記ケーブルは、前記電子機器に交流電源を供給するための複数の交流電源ラインと、前記交流電源ラインを接地するための第1の接地ラインと、前記電子機器の前記識別情報、前記電子機器の前記状態情報及び前記電子機器の前記診断情報のうちの一つ以上を前記電子機器から受信する受信ラインと、前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する送信ラインと、前記受信ライン又は前記送信ラインを接地するための第2の接地ラインとを含んでもよい。
【0018】
前記ケーブルは、前記電子機器に直流電源を供給するための直流電源ラインと、前記電子機器の前記識別情報、前記電子機器の前記状態情報及び前記電子機器の前記診断情報のうちの一つ以上を前記電子機器から受信する受信ラインと、前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する送信ラインと、前記直流電源ライン、前記受信ライン又は前記送信ラインを接地するための第3の接地ラインとを含んでもよい。
【0019】
前記電子機器の動作制御装置は、前記ケーブルを介して流れるサージ(surge)を遮断するサージプロテクタ(surge protector)をさらに含んでもよい。
【0020】
前記電子機器の動作制御装置は、前記電子機器の動作制御装置に供給される交流電源を直流電源に変換する変換部をさらに含んでもよい。
【0021】
前記通信部は、前記電子機器に供給される直流電源の大きさ情報を前記制御機器から受信してもよい。
【0022】
前記電子機器の動作制御装置は、前記通信部から前記直流電源の大きさ情報を受信し、前記電子機器に供給される前記直流電源の値を前記直流電源の大きさ情報に応じて調整するDC調整部をさらに含んでもよい。
【0023】
前記電子機器の動作制御装置は、前記計測部で算出した前記電力量又は前記電子機器の前記状態情報に応じて、異なる色の光を発光する発光部をさらに含んでもよい。
【0024】
本発明の他の例示的な実施形態によると、電子機器の電力使用を遠隔で制御するための制御機器及び前記電子機器と信号の送受信が可能な電気ソケットタイプの電子機器の動作制御装置であって、前記電子機器に供給される電力量を算出する計測部と、前記電子機器から前記電子機器の識別情報及び前記電子機器の状態情報を受信し、前記電力量に関する情報、前記電子機器の前記識別情報及び前記電子機器の前記状態情報を前記制御機器に送信し、前記電子機器の作動を制御するための第1の制御信号を前記制御機器から受信した後、前記第1の制御信号を前記電子機器に送信することにより、前記電子機器をオフモード(off mode)又はスリープモード(sleep mode)に切り替えさせる通信部とを含む、電子機器の動作制御装置が提供される。
【0025】
前記電子機器の動作制御装置は、前記電子機器への電力供給を制御する制御部をさらに含み、前記通信部は、前記電子機器に供給される電力を制御するための第2の制御信号を前記制御機器から受信し、前記制御部は、前記第2の制御信号によって前記電子機器への前記電力供給を遮断してもよい。
【0026】
前記電子機器の前記識別情報は、前記電子機器の種類、製造会社、製造日及びシリアルナンバー(serial number)のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0027】
前記電子機器の前記状態情報は、前記電子機器の電源のオン/オフ、前記電子機器の作動の有無、前記電子機器の既に設定された複数の作動モードのうち、現在作動中の作動モードの種類、前記電子機器の作動が開始または終了した時刻、及び前記電子機器の現在作動中の前記作動モードが終了するまでの残り作動時間のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0028】
前記通信部は、前記電子機器の診断情報を前記電子機器から受信し、前記制御機器に送信してもよい。
【0029】
前記電子機器の前記診断情報は、前記電子機器の異常の有無及び前記電子機器の異常原因のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0030】
前記電子機器の動作制御装置は、前記通信部を前記電子機器に接続する前記複数のピンをさらに含んでもよい。
【0031】
前記複数のピンは、前記電子機器に交流電源を供給するための複数の交流電源ピンと、前記交流電源ピンを接地するための第1の接地ピンと、前記電子機器の前記識別情報、前記電子機器の前記状態情報及び前記電子機器の前記診断情報のうちの一つ以上を前記電子機器から受信する受信ピンと、前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する送信ピンと、前記受信ピン又は前記送信ピンを接地するための第2の接地ピンとを含んでもよい。
【0032】
前記複数のピンは、前記電子機器に直流電源を供給するための直流電源ピンと、前記電子機器の前記識別情報、前記電子機器の前記状態情報及び前記電子機器の前記診断情報のうちの一つ以上を前記電子機器から受信する受信ピンと、前記第1の制御信号を前記電子機器に送信する送信ピンと、前記直流電源ピン、前記受信ピン又は前記送信ピンを接地するための第3の接地ピンとを含んでもよい。
【0033】
前記電子機器の動作制御装置は、前記複数のピンを介して流れるサージ(surge)を遮断するサージプロテクタ(surge protector)をさらに含んでもよい。
【0034】
前記電子機器の動作制御装置は、前記電子機器の動作制御装置に供給される交流電源を直流電源に変換する変換部をさらに含んでもよい。
【0035】
前記通信部は、前記電子機器に供給される直流電源の大きさ情報を前記制御機器から受信してもよい。
【0036】
前記電子機器の動作制御装置は、前記通信部から前記直流電源の大きさ情報を受信し、前記電子機器に供給される前記直流電源の値を前記直流電源の大きさ情報に応じて調整するDC調整部をさらに含んでもよい。
【0037】
前記電子機器の動作制御装置は、前記計測部で算出した前記電力量又は前記電子機器の前記状態情報に応じて、異なる色の光を発光する発光部をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0038】
本発明の実施形態によると、電子機器に供給される電力量に関する情報、電子機器の識別情報及び電子機器の状態情報を制御機器に送信し、制御機器から受信した制御信号によって、電子機器をオフモード(off mode)又はスリープモード(sleep mode)に切り替えるようにすることで、より低コストで効率よく電力需要管理及び電力ピーク制御を行うことができ、計画停電及びブラックアウトを根本的に防止できる。また、電子機器の診断情報を制御機器に送信できるようにすることで、アフターサービスのための電子機器の遠隔診断を可能にする。本発明の実施形態は、モノのインターネット(IOT:Internet Of Things)時代の重要なノード(node)として位置付けることができ、全世界にエネルギー管理システムを普及する点でもその効果が非常に大きい。
【0039】
また、本発明の実施形態によると、電子機器に接続、内蔵又は装着される電子機器の動作制御装置により電子機器に供給される電力を制御することにより、電子機器の各々における通信待機電力及び無駄電力の遮断により電気を節約するとともに、個々に対する電力モニタリング及び管理を行うことができる。また、電子機器を使用するには、電子機器の動作制御装置を必ず電源部に挿入するか、あるいは電源プラグ、アダプタ等を介して電源部に接続しなければならないため、電力管理の対象を完全にコントロールすることができる。
【0040】
さらに、本発明の実施形態によると、電力モニタリング及び管理のためにスマート電子機器内に電力管理回路を加える必要がなく、スマート電子機器に電力管理回路を内蔵することによるコストを削減するとともに、スマート電子機器への交替期間を短縮できる。これにより、省エネ及び電力ピーク管理のためのエネルギー管理システムの導入を早めることに貢献でき、より簡便で低コストな方法で短時間内に電力需要管理システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】
図1は、本発明の第1の実施形態によるプラグタイプの電子機器の動作制御装置を説明するための概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態による電子機器の動作制御装置の詳細構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態による電子機器の動作制御装置の詳細構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本発明の第2の実施形態によるアダプタタイプの電子機器の動作制御装置を説明するための概略図である。
【
図5】
図5は、本発明の第3の実施形態によるアダプタタイプの電子機器の動作制御装置を説明するための概略図である。
【
図6】
図6は、本発明の第4の実施形態による電気ソケットタイプの電子機器の動作制御装置を説明するための概略図である。
【
図7】
図7は、本発明の第5の実施形態による電気ソケットタイプの電子機器の動作制御装置を説明するための概略図である。
【
図8】
図8は、本発明の第6の実施形態による電気ソケットタイプの電子機器の動作制御装置を説明するための概略図である。
【
図9】
図9は、本発明の第7の実施形態による電気ソケットタイプの電子機器の動作制御装置を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を説明する。しかし、これらは例示的な実施形態に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0043】
本発明を説明するにあたり、関連する公知技術に対する具体的な説明がかえって本発明の要旨を不明確にする虞があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、使用者、運用者の意図または慣例などによって異なり得る。従って、その定義は、本明細書全般に亘る内容に基づいて行われるべきである。
【0044】
本発明の技術的思想は、特許請求の範囲により決定される。また、以下の実施形態は、進歩的な本発明の技術的思想を、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に効率的に説明するための一手段に過ぎない。
【0045】
図1は、本発明の第1の実施形態による電子機器の動作制御装置100を説明するための概略図である。
図1に示すように、電子機器の動作制御装置100は、電子機器150及び電源部160と接続されてもよく、例えば、電源プラグであってもよい。電子機器150は、外部から電力を供給されて動作する装置であり、例えば、テレビ、洗濯機、PC、冷蔵庫、ノートパソコン、オーディオ、照明等であってもよい。電源部160は、電子機器150に電力を供給するための装置であり、例えば、コンセントであってもよい。電子機器の動作制御装置100は、電源部160から電力を供給されて電子機器150に伝達することができる。また、制御機器170は、電子機器150に供給される電力情報及び電子機器150の製品情報(電子機器150の識別情報、状態情報及び診断情報)を遠隔で管理・制御するための装置であり、例えば、スマートフォン、ワイヤレススイッチ等の無線端末であってもよい。
【0046】
電子機器の動作制御装置100は、通信部(図示せず)を介して制御機器170と信号を送受信することができる。制御機器170は、中央サーバー(図示せず)と連動して電子機器の動作制御装置100と無線通信できる。電子機器の動作制御装置100の近傍(例えば、半径100m以内)には、ゲートウェイ(図示せず)が設置されてもよく、制御機器170は、直接に又はゲートウェイを介して電子機器の動作制御装置100と無線通信できる。制御機器170は、例えば、電子機器の動作制御装置100と直接に無線通信するか、またはインターネット網を介してゲートウェイ(図示せず)と無線通信できる。無線通信方式としては、ジグビー(ZigBee)通信方式、ワイファイ(Wi-Fi)通信方式、ブルートゥース{Bluetooth(登録商標)}通信方式などを用いることができる。
【0047】
また、電子機器の動作制御装置100は、通信部を介して電子機器150と信号を送受信することができる。電子機器の動作制御装置100のケーブル112は、通信部及び電子機器150の各々と接続されてもよい。電子機器150は通信ポート(図示せず)を備えてもよく、ケーブル112は前記通信ポートに接続されてもよい。
【0048】
図1に示すように、ケーブル112には、電子機器150に交流電源を供給するための複数の交流電源ライン(AC_L,AC_N;112−1,112−2)、及び交流電源ライン112−1,112−2を接地するための第1の接地ライン112−3が内蔵されてもよい。また、ケーブル112には、電子機器150と信号を送受信するための受信ライン112−4、送信ライン112−5及び第2の接地ライン112−6がさらに内蔵されてもよい。受信ライン112−4は、電子機器150から各種の信号を受信し、送信ライン112−5は、電子機器150に各種の信号を送信することができる。また、第2の接地ライン112−6は、受信ライン112−4又は送信ライン112−5を接地することができる。本発明の実施形態によると、従来の電源プラグのケーブルとは異なり、通信ライン112−4,112−5,112−6をさらに内蔵して電子機器150と直接に信号を送受信することができる。また、ケーブル112は、電子機器150に直流電源を供給することもできる。この場合、ケーブル112には、電子機器150に直流電源を供給するための直流電源ライン112−7、電子機器150と信号を送受信するための受信ライン112−8及び送信ライン112−9、並びに第3の接地ライン112−10が内蔵されてもよい。つまり、電源部160は、交流電源又は直流電源を電子機器の動作制御装置100に供給することができ、ケーブル112は、電源の形態に応じて前述の複数のラインを内部に備えることができる。
【0049】
電子機器の動作制御装置100は、通信部を介して電子機器150から電子機器150の識別情報、電子機器150の状態情報及び電子機器150の診断情報を受信することができる。電子機器150の識別情報は、例えば、電子機器150の種類、製造会社、製造日及びシリアルナンバー(serial number)のうちの一つ以上を含んでもよい。また、電子機器150の状態情報は、例えば、電子機器150の電源のオン/オフ、電子機器150の作動の有無、電子機器150の既に設定された複数の作動モードのうち、現在作動中の作動モードの種類、電子機器150の作動が開始または終了した時刻、及び電子機器150の現在作動中の作動モードが終了するまでの残り作動時間のうちの一つ以上を含んでもよい。ここで、電子機器150の作動モードは、電子機器150の種類によって異なり得る。例えば、テレビの場合は、出力されるチャンネルの種類が作動モードであってもよく、洗濯機の場合は、洗濯、すすぎ、脱水などの作動状態が作動モードであってもよく、冷蔵庫の場合は、排出される冷気の温度が作動モードであってもよい。また、電子機器の現在作動中の作動モードが終了するまでの残り時間は、例えば、洗濯機の場合は、「洗濯」の作動モードが終了するまでの残り時間(例えば、20分)であってもよい。このとき、電子機器150の作動モードの各々は、既に設定された時間の間作動するように予めセッティングされていてもよい。さらに、電子機器150の診断情報は、例えば、電子機器150の異常の有無及び電子機器150の異常原因のうちの一つ以上を含んでもよい。ここで、電子機器150の異常とは、電子機器150が正常に作動していない状態であって、電子機器150を構成するハードウェア(部品など)の欠陥、又は電子機器150に内蔵されたソフトウェア(プログラム、アプリケーションなど)のエラー等により、電子機器150が既に設定された正常範囲から外れた状態を意味する。電子機器の異常原因とは、例えば、欠陥が発生したハードウェアの種類、又はエラーが発生したソフトウェアの種類等であってもよい。
【0050】
電子機器の動作制御装置100は、電子機器150から受信した電子機器150の識別情報、状態情報及び診断情報を、通信部を介して制御機器170に送信することができ、ユーザは、制御機器170によりこれをリアルタイムで確認できる。例えば、ユーザは、制御機器170により、電子機器150の種類(例えば、「洗濯機」)、電子機器150の作動の有無(例えば、「作動中」)、電子機器150の現在作動中の作動モードの種類(例えば、「洗濯」)及び電子機器150の現在作動中の作動モードが終了するまでの残り作動時間(例えば、「残り時間:20分」)等をリアルタイムでモニタリングすることができる。また、ユーザは、例えば、制御機器170により、電子機器150の異常の有無(例えば、「洗濯機に異常あり」)及び電子機器150の異常原因(例えば、「洗濯機の洗濯槽に異常あり」)等をリアルタイムでモニタリングすることができる。なお、本発明の明細書において「電子機器150の作動(又は動作)」とは、電子機器150がその目的に合わせて動作している状態を意味するが、たとえば、テレビの場合は、ユーザにより視聴可能なように画面に映像が出力される状態、洗濯機の場合は、内部の洗濯物が洗濯可能なように水が排出されるか、洗濯槽が動いている状態、冷蔵庫の場合は、内部の飲食物が冷蔵可能なように特定温度以下の冷気が排出される状態、オーディオの場合は、音楽を出力する状態等であってもよい。
【0051】
ユーザは、ボタン入力方式、タッチ方式などの様々な方式により電子機器150をオフモード(off mode)又はスリープモード(sleep mode)に切り替えさせるコマンドを制御機器170に入力することができ、それにより、制御機器170は第1の制御信号を生成することができる。電子機器の動作制御装置100は、制御機器170から第1の制御信号を受信し、第1の制御信号を電子機器150に送信することにより、電子機器150をオフモード又はスリープモードに切り替えることができる。ここで、オフモードとは、電子機器150が作動を停止して所定の待機電力のみが残っている状態を意味する。たとえば、電子機器150がエアコンの場合、オフモードは、エアコンの送風が停止された状態であってもよい。オフモード状態で電子機器150に供給される電力は、例えば0.5W以下であってもよい。また、スリープモードとは、電子機器150が、現在状態又は既に設定された状態で作動を停止したまま、作動開始時に、停止時点の状態に迅速に復帰できるように待機している状態を意味する。たとえば、電子機器150がノートパソコンの場合、スリープモードは、システム待機モードであってもよい。スリープモード状態で電子機器150に供給される電力は、例えば0.8W以下であってもよい。つまり、本発明の実施形態によると、制御機器170により電子機器150の識別情報、電子機器150の状態情報、及び後述する電子機器150に供給される電力量に関する情報などをリアルタイムでモニタリングしながら、電子機器150の作動を能動的に制御できる。これにより、より低コストで効率よく電力需要管理及び電力ピーク制御を行うことができ、計画停電及びブラックアウトを根本的に防止できる。また、本発明の実施形態によると、電子機器の診断情報を制御機器170に送信できるようにすることで、アフターサービスのための電子機器170の遠隔診断が可能となる。
【0052】
また、電子機器の動作制御装置100は、電子機器150に供給される電力量を算出し、算出した電力量に関する情報を制御装置170に送信することができる。ユーザは、制御機器170により、電子機器150に供給される電力量(例えば、「20W」)をリアルタイムでモニタリングすることができる。また、ユーザは、ボタン入力方式、タッチ方式などの様々な方式により、電子機器150への電力供給を遮断するコマンドを制御機器170に入力することができ、それにより、制御機器170は、第2の制御信号を生成することができる。電子機器の動作制御装置100は、制御機器170から第2の制御信号を受信し、第2の制御信号によって、電子機器150への電力供給を遮断することができる。なお、本発明の明細書において「電子機器150への電力供給」は、電子機器150が作動できるほどの電力を供給することのみならず、電子機器150が作動してはいないが、電子機器150が電原部160に接続された状態で消費される待機電力量だけの電力を供給することを含む広い意味で使用される。本発明の明細書における「電子機器150への電力供給を遮断」することは、電子機器150に供給されるすべての電力、即ち待機電力までも完全に遮断することを意味する。
【0053】
なお、
図1に示すように、電子機器の動作制御装置100の外面には発光部114が設けられてもよい。発光部114は、電子機器150に供給される電力量又は電子機器150の状態情報に応じて、異なる色の光を発光することができる。例えば、発光部114は、電子機器150に供給される電力量が50W以上の場合に青色の光を発光し、電力量が5W以下の場合に赤色の光を発光するように構成されてもよい。また、発光部114は、例えば、電子機器150が電源オン(ON)状態で作動している場合と、電子機器150が電源オン状態で作動していない場合と、電子機器150が電源オフ(OFF)状態の場合とで、互いに異なる色の光を発光するように構成することもできる。
【0054】
また、
図1に示すように、電子機器の動作制御装置100の外面にはリセットボタン120が設けられてもよい。ユーザは、リセットボタン120を押すことにより、電子機器の動作制御装置100を初期化することができる。以下では、
図2及び
図3を参照して、本発明の実施形態による電子機器の動作制御装置100の詳細構成を具体的に説明する。
【0055】
図2は、本発明の実施形態による電子機器の動作制御装置100の詳細構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本発明の第1の実施形態による電子機器の動作制御装置100は、計測部102、通信部104、制御部106、スイッチング部108、ケーブル112及び発光部114を含む。
【0056】
計測部102は、電子機器150に供給される電力量を算出する装置である。前記電力量は、例えば、電子機器150のリアルタイム電力使用量、日間電力使用量、月間電力使用量などであってもよい。計測部102は、例えば、電子機器150に供給される負荷電流及び負荷電圧を検出することができ、検出した負荷電流及び負荷電圧に基づいて、電子機器150に供給される電力量を算出することができる。前述のように、発光部114は、計測部102で算出した電力量に応じて、異なる色の光を発光することができる。例えば、発光部114は、計測部102で算出した電力量が50W以上の場合に青色の光を発光し、計測部102で算出した電力量が5W以下の場合に赤色の光を発光するように構成されてもよい。ユーザは、発光部114により、電子機器150に供給される電力量を容易に分かる。
【0057】
通信部104は、電子機器150及び制御機器170と各種の信号を送受信することができる。まず、通信部104は、電子機器150から電子機器150の識別情報、電子機器150の状態情報及び電子機器150の診断情報を受信し、制御機器170から受信した第1の制御信号を電子機器150に送信することができる。通信部104は、ケーブル112を介して電子機器150の通信ポート(図示せず)と接続されてもよい。電子機器150の通信ポートは、電子機器150の作動を制御し、電子機器150の異常の有無及び異常原因を把握及び分析する中央処理部(図示せず)と接続されてもよい。前記中央処理部は、電子機器150の製品情報(電子機器150の識別情報、状態情報及び診断情報)を管理することができる。
【0058】
エアコンなどの電力多消費型の電子機器150の場合は、電力の供給を完全に遮断するよりも、1次的にオフモード又はスリープモードに切り替え(作動停止)することが、電力ピークの管理においてより有効であり得る。また、このような電子機器150の場合、突然の電力供給の遮断は、電子機器150の故障を引き起こす恐れもある。このため、本発明の実施形態による電子機器の動作制御装置100は、後述するように、電子機器150への電力供給を遮断できることだけでなく、電子機器150をオフモード又はスリープモードに切り替えることができるようにしている。
【0059】
まず、通信部104は、電子機器150から電子機器150の識別情報及び状態情報を受信することができる。通信部104は、電子機器150の識別情報及び状態情報を制御機器170に送信することができ、ユーザは、制御機器170によりこれをリアルタイムでモニタリングすることができる。例えば、ユーザは、制御機器170により、電子機器150の種類(例えば、「洗濯機」)、電子機器150の作動の有無(例えば、「作動中」)、電子機器150の現在作動中の作動モードの種類(例えば、「洗濯」)及び電子機器150の現在作動中の作動モードが終了するまでの残り作動時間(例えば、「残り時間:20分」)等をリアルタイムでモニタリングすることができる。ユーザは、電子機器150をオフモード又はスリープモードに切り替えるコマンドを制御機器170に入力することができ、それにより、制御機器170は、第1の制御信号を生成することができる。通信部104は、制御機器170から第1の制御信号を受信して電子機器150に送信することができる。
【0060】
次に、通信部104は、第1の制御信号を電子機器150に送信することにより、電子機器150をオフモード又はスリープモードに切り替えることができる。前述のように、通信部104は、ケーブル112を介して第1の制御信号を電子機器150に送信することができる。ケーブル112は、電子機器150の通信ポートに接続されてもよく、電子機器150は、ケーブル112を介して受信した第1の制御信号によって、オフモード又はスリープモードに切り替えられてもよい。たとえば、電子機器150が洗濯機の場合、洗濯機は、通信部104及びケーブル112を介して受信した第1の制御信号によって、洗濯、すすぎ、脱水などの作動が停止され、オフモード又はスリープモードに切り替えられてもよい。この場合、電子機器150の作動が停止されてオフモード又はスリープモードに切り替えられるだけであり、電子機器150の待機電力まで遮断されるわけではない。つまり、本発明の実施形態によると、電子機器150への待機電力の供給は維持したままで、電子機器150をオフモード又はスリープモードに切り替えることができるようにすることで、突然の電力遮断による電子機器150の損傷を防止できるとともに、柔軟な電力ピークの管理が可能となる。
【0061】
また、本発明の実施形態による電子機器の動作制御装置100は、通信部104を介して電子機器150から電子機器150の診断情報を受信して制御機器170に送信することにより、ユーザが電子機器150の診断情報を遠隔で確認できるようにしている。ユーザは、電子機器150の異常の有無及び異常原因をリアルタイムでモニタリングすることができ、それにより、電子機器150の異常発生時、効率的かつ迅速に対応でき、アフターサービスの効率が高くなる。
【0062】
また、通信部104は、計測部102で算出した電力量に関する情報を制御装置170に送信することができる。ユーザは、制御機器170により、電子機器150に供給される電力量をリアルタイムでモニタリングすることができる。また、ユーザは、ボタン入力方式、タッチ方式などの様々な方式により、電子機器150への電力供給を遮断するコマンドを制御機器170に入力することができ、それにより、制御機器170は、第2の制御信号を生成することができる。通信部104は、制御機器170から第2の制御信号を受信して制御部106に送信することができる。
【0063】
制御部106は、第2の制御信号によって電子機器150への電力供給を遮断する。制御部106は、スイッチング部108と接続されてもよく、第2の制御信号によってスイッチング部108の動作を制御することにより、電子機器150への電力供給を遮断することができる。
【0064】
スイッチング部108は、制御部106の制御によって、電源部160に接続される端子ピン(図示せず)と、電源ライン(交流電源ライン112−1,112−2又は直流電源ライン112−7)との接続を機械的にオン/オフする。スイッチング部108が、端子ピンと電源ライン(交流電源ライン112−1,112−2又は直流電源ライン112−7)との接続をオフすると、電子機器150に供給される待機電力まで完全に遮断される。本発明の実施形態によると、電子機器150の非使用時又はユーザの外出時、電子機器150に供給される電力を遠隔で遮断できるようにすることで、電力の無駄な消耗を低減することができる。
【0065】
ケーブル112は、通信部104及び電子機器150の各々に接続され、電子機器150に電源を供給し、電子機器150と信号を送受信することができる。
【0066】
まず、ケーブル112は、交流電源を電子機器150に供給することができる。このため、ケーブル112には、電子機器150に交流電源を供給するための複数の交流電源ライン(AC_L,AC_N;112−1,112−2)、及び交流電源ライン112−1,112−2を接地するための第1の接地ライン112−3が内蔵されてもよい。また、ケーブル112は、直流電源を電子機器150に供給することもできるが、この場合、ケーブル112には、電子機器150に直流電源を供給するための直流電源ライン112−7、及び直流電源ライン112−7を接地するための第3の接地ライン112−10が内蔵されてもよい。
【0067】
さらに、ケーブル112は、電子機器150に接続されて信号を送受信することができる。このため、ケーブル112には、電子機器150から信号を受信するための受信ライン112−4,112−8、電子機器150に信号を送信するための送信ライン112−5,112−9、及び受信ライン112−4,112−8又は送信ライン112−5,112−9を接地するための接地ライン(第2の接地ライン112−6又は第3の接地ライン112−10)がさらに内蔵されてもよい。
【0068】
受信ライン112−4,112−8は、電子機器150から電子機器150の識別情報、状態情報及び診断情報を受信することができ、送信ライン112−5,112−9は、第1の制御信号を電子機器150に送信することができる。ここで、受信ライン112−4、112−8は、電子機器150から電子機器150の識別情報、電子機器150の状態情報及び電子機器150の診断情報を同時または順次に受信できる。
【0069】
なお、電子機器の動作制御装置100は、ケーブル112を介して流れるサージを遮断するサージプロテクタ112a(surge protector)をさらに含んでもよい。サージ(surge)とは、電線又は電気回路を介して伝達され、短時間に急速に増加し、徐々に減少する特性を有する電気的電流、電圧又は電力の過渡波形を意味する。一般的に、サージは落雷などにより発生し得るが、このサージにより建物内の通信システムや電子機器が被害を受けることがある。このため、本発明の実施形態は、サージプロテクタ112aにより、ケーブル112に流れるサージを遮断できるようにしている。サージプロテクタ112aは、ケーブル112を介して瞬間的に流れる過電流又は過電圧を遮断、抑制又はバイパス(bypass)することができる。サージプロテクタ112aは、ケーブル112内の各ラインと接続されてもよく、サージプロテクタ112aがケーブル112を介して流れるサージを遮断する方法としては様々な方法がある。例えば、サージプロテクタ112aは、ケーブル112を介して流れる電流が既に設定された値以上であるとき、これをサージと判断して遮断することができる。本発明の実施形態によると、気候変動により頻繁に発生する落雷等から電子機器150を安全に保護できる。
【0070】
発光部114は、計測部102で算出した電力量又は電子機器150の状態情報に応じて、異なる色の光を発光することができる。たとえば、発光部114は、計測部102で算出した電力量が50W以上の場合に青色の光を発光し、計測部102で算出した電力量が5W以下の場合に赤色の光を発光してもよい。また、発光部114は、例えば、電子機器150が電源オン(ON)状態で作動している場合と、電子機器150が電源オン状態で作動していない場合と、電子機器150が電源オフ(OFF)状態の場合とで、互いに異なる色の光を発光してもよい。ユーザは、発光部114により、電子機器150の電源オン/オフ、作動の有無、待機電力の遮断の有無などが分かる。発光部114は、たとえばLEDであってもよいし、電子機器の動作制御装置100の外面に位置してもよい。
【0071】
図3は、本発明の実施形態による電子機器の動作制御装置100の詳細構成を示すブロック図である。
図3に示している電子機器の動作制御装置100は、変換部116及びDC調整部118が追加された以外は、
図2のものと同様の構成を有する。
図3では、
図2と同一構成には同一の符号を付し、前述した内容と重複する説明を省略する。
【0072】
変換部116は、電子機器の動作制御装置100に供給される交流電源を直流電源に変換する。従来の電源プラグは、交流電源を電子機器150に供給し、電子機器は、供給された交流電源を内部で既に設定された大きさの直流電源に変換して使用していた。電子機器は、直流電源を使用すべきであるが、従来の電源フラグは伝送過程における損失などのため、交流電源を送受信するのが一般的であった。しかし、本発明の実施形態は、交流電源を直流電源に変換する変換部116の構成を電子機器の動作制御装置100に組み込むことにより、電子機器150において別途の電源変換を行う必要がない。
【0073】
DC調整部118は、電子機器150に供給される直流電源の値を調整する。まず、通信部104は、電子機器150に供給される直流電源の大きさ情報を制御機器170から受信することができる。直流電源の大きさ情報は、ユーザの入力によって任意に生成されてもよく、または電子機器150の識別情報によって自動で生成されてもよい。たとえば、電子機器150が24Vを使用するノートパソコンである場合、通信部102は、制御機器170から24Vの直流電源の大きさ情報を受信することができる。
【0074】
DC調整部118は、通信部104から直流電源の大きさ情報を受信し、電子機器150に供給される直流電源の値を前記直流電源の大きさ情報に応じて調整できる。DC調整部118は、変換部116と接続されてもよく、この場合、変換部116で変換した直流電源の値を直流電源の大きさ情報に応じて調整できる。また、DC調整部118は、外部から直流電源を(別途の変換過程なしに)直接供給され、供給された直流電源の値を前記直流電源の大きさ情報に応じて調整することもできる。交流電源を直流電源に変換する過程で電源の損失が生じることがあるので、本発明の実施形態は、電子機器の動作制御装置100で直接に直流電源を供給され、その値を電子機器150の種類に合わせて変換することにより、電子機器150に供給される電源の損失を最小限に抑えることができるようにしている。
【0075】
図4及び
図5は、本発明の第2及び第3の実施形態による電子機器の動作制御装置200を説明するための概略図である。
図4及び
図5に示すように、本発明の第2及び第3の実施形態による電子機器の動作制御装置200,300は、電子機器150及び電源部160と接続されてもよく、たとえば、アダプタであってもよい。電子機器の動作制御装置200,300は、前述した電子機器の動作制御装置100と同様の機能を行う。
図4及び
図5に示すように、ケーブル112は、電子機器150に直流電源を供給することができる。この場合、ケーブル112には、電子機器150に直流電源を供給するための直流電源ライン112−7、電子機器150と信号を送受信するための受信ライン112−8及び送信ライン112−9、並びに第3の接地ライン112−10が内蔵されてもよい。また、
図5に示すように、電子機器150は、例えば、PCであってもよく、ユーザは制御機器170により、電子機器150の種類(例えば、「PC」)、電子機器150の作動の有無(例えば、「作動中」)及び電子機器150の現在作動中の作動モードの種類(例えば、「現在接続しているURL:www.naver.com」)などをリアルタイムでモニタリングすることができる。電子機器の動作制御装置200,300の詳細構成は、前述したものと同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0076】
図6は、本発明の第4の実施形態による電子機器の動作制御装置400を説明するための概略図であり、
図7は、本発明の第5の実施形態による電子機器の動作制御装置500を説明するための概略図であり、
図8は、本発明の第6の実施形態による電子機器の動作制御装置600を説明するための概略図であり、
図9は、本発明の第7の実施形態による電子機器の動作制御装置700を説明するための概略図である。本発明の第4〜第7の実施形態による電子機器の動作制御装置400,500,600,700は、例えば、電気ソケットであってもよい。
【0077】
まず、本発明の第4の実施形態による電子機器の動作制御装置400は、交流電源用の電気ソケットであり、電子機器150に内蔵又は装着されて電源プラグと接続されてもよい。電子機器の動作制御装置400は、一側端部に電源プラグのケーブルと接続するための3つのホールL,N,FGを備えることができ、他側端部に電子機器150の内部の回路部(前述した中央処理部であり、例えば、PCB)と接続するための6つのピン402−1,402−2,402−3,402−4,402−5,402−6を備えることができる。電子機器150の内部の回路部は、電子機器の動作制御装置400を介して電源を供給されるか、又は電子機器の動作制御装置400と信号を送受信することができる。
【0078】
交流電源ピン402−1,402−2は、電子機器150に交流電源ACを供給するためのピンであり、前述した交流電源ライン(AC_L,AC_N;112−1,112−2)と同様の機能を行う。第1の接地ピン402−3は、交流電源ピン402−1,402−2を接地するためのピンであり、前述した第1の接地ライン112−3と同様の機能を行う。受信ピン402−4は、電子機器150から各種の信号を受信するためのピンであり、前述した受信ライン112−4と同様の機能を行う。送信ピン402−5は、電子機器150に各種の信号を送信するためのピンであり、前述した送信ライン112−5と同様の機能を行う。第2の接地ピン402−6は、受信ピン402−4又は送信ピン402−5を接地するためのピンであり、前述した第2の接地ライン112−6と同様の機能を行う。
【0079】
また、本発明の第5の実施形態による電子機器の動作制御装置500は、AC−DC用の電気ソケットであり、電子機器150に内蔵又は装着され、交流電源コンセント又は電源プラグと接続されてもよい。
【0080】
直流電源ピン502−1は、電子機器150に直流電源を供給するためのピンであり、前述した直流電源ライン112−7と同様の機能を行う。受信ピン502−2及び送信ピン502−3は、電子機器150と信号を送受信するためのピンであり、前述した受信ライン112−8及び送信ライン112−9と同様の機能を行う。第3の接地ピン502−4は、受信ピン502−2又は送信ピン502−3を接地するためのピンであり、前述した第3の接地ライン112−10と同様の機能を行う。
【0081】
本発明の第5の実施形態による電子機器の動作制御装置500は、交流電源を直流電源に変換するためのAC−DC変換部(図示せず)を内部に備えることができる。AC−DC変換部は、電子機器の動作制御装置500に供給される交流電源を直流電源に変換させることができ、一般的に使用されるアナログ−デジタル変換器を採用できる。
【0082】
また、本発明の第6の実施形態による電子機器の動作制御装置600は、直流電源(DC)用の電気ソケットであり、電子機器150に内蔵又は装着され、直流電源コンセント又はパワーアダプタと接続されてもよい。
【0083】
直流電源ピン602−1は、電子機器150に直流電源を供給するためのピンであり、前述した直流電源ライン112−7と同様の機能を行う。受信ピン602−2及び送信ピン602−3は、電子機器150と信号を送受信するためのピンであり、前述した受信ライン112−8及び送信ライン112−9と同様の機能を行う。第3の接地ピン602−4は、受信ピン602−2又は送信ピン602−3を接地するためのピンであり、前述した第3の接地ライン112−10と同様の機能を行う。
【0084】
また、本発明の第7の実施形態による電子機器の動作制御装置700は、直流電源(DC)用の電気ソケットの他の例示であり、電子機器150に内蔵又は装着され、パワーアダプタと接続されてもよい。
【0085】
直流電源ピン702−1は、電子機器150に直流電源を供給するためのピンであり、前述した直流電源ライン112−7と同様の機能を行う。受信ピン702−2及び送信ピン702−3は、電子機器150と信号を送受信するためのピンであり、前述した受信ライン112−8及び送信ライン112−9と同様の機能を行う。第3の接地ピン702−4は、受信ピン702−2又は送信ピン702−3を接地するためのピンであり、前述した第3の接地ライン112−10と同様の機能を行う。本発明の第7の実施形態による電子機器の動作制御装置700は、アダプタを電源部160に直接接続する以外は、
図8の電子機器の動作制御装置600と同様である。
【0086】
なお、本発明の第4〜第7の実施形態による電子機器の動作制御装置400,500,600,700は、前述した電子機器の動作制御装置100,200,300と同様の機能を行い、
図1〜
図5に示す電子機器の動作制御装置100,200,300の構成をそのまま含むことができる。
【0087】
本発明の実施形態によると、電源部160及び電子機器150に接続、内蔵又は装着される電子機器の動作制御装置100〜700により、電子機器150に供給される電力を制御することにより、電子機器150の各々における通信待機電力及び無駄電力の遮断により電気を節約するとともに、個々に対する電力モニタリング及び管理を行うことができる。また、電子機器150を使用するには、電子機器の動作制御装置100〜700を必ず電源部160に挿入するか、電源プラグ、アダプタなどを介して電源部160に接続しなければならないため、電力管理の対象を完全にコントロールすることができる。
【0088】
また、本発明の実施形態によると、電力モニタリング及び遠隔管理のために、スマート電子機器の回路部内に電力管理回路を加えて設計することが不要となる。これにより、スマート電子機器に電力管理回路を内蔵する技術の開発及びそれによるコストを削減し、スマート電子機器への交替期間を短縮できる。これにより、省エネ及び電力ピーク管理のためのエネルギー管理システムの導入を早めることに貢献でき、より簡便で低コストな方法で短時間内に電力需要管理システムを構築することができる。
【0089】
さらに、本発明の実施形態によると、電子機器150に供給される電力量に関する情報、電子機器150の識別情報及び電子機器150の状態情報を制御機器170に送信し、制御機器170から受信した制御信号によって、電子機器150への電力供給及び電子機器150の作動を能動的に制御できる。これにより、より低コストで効率よく電力需要管理及び電力ピーク制御を行うことができ、計画停電及びブラックアウトを根本的に防止できる。また、本発明の実施形態によると、電子機器150の診断情報を制御機器に送信できるようにすることで、アフターサービス(after−sales service)のための電子機器150の遠隔診断が可能となる。本発明の実施形態は、モノのインターネット(IOT:Internet Of Things)時代の重要なノード(node)として位置付けることができ、全世界にエネルギー管理システムを普及する点でもその効果が非常に大きい。
【0090】
以上、代表的な実施形態により本発明を詳細に説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、前述した実施形態に対し本発明の範疇から逸脱しない範囲内で様々な変形を加えることを理解するはずである。
【0091】
したがって、本発明の権利範囲は、説明された実施形態に限定されてはならず、後述する特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0092】
100,200,300,400,500,600,700:電子機器の動作制御装置
102:計測部
104:通信部
106:制御部
108:スイッチング部
112:ケーブル
112−1,112−2:交流電源ライン
112−3:第1の接地ライン
112−4,112−8:受信ライン
112−5,112−9:送信ライン
112−6:第2の接地ライン
112−7:直流電源ライン
112−10:第3の接地ライン
112a:サージプロテクタ
114:発光部
116:変換部
118:DC調整部
120:リセットボタン
150:電子機器
160:電源部
170:制御機器
402−1,402−2:交流電源ピン
402−3:第1の接地ピン
402−4,502−2,602−2,702−2:受信ピン
402−5,502−3,602−3,702−3:送信ピン
402−6:第2の接地ピン
502−1,602−1,702−1:直流電源ピン
502−4,602−4,702−4:第3の接地ピン